JP2003030823A - 磁気記録媒体の製造方法および製造装置 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法および製造装置

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JP2003030823A
JP2003030823A JP2001212640A JP2001212640A JP2003030823A JP 2003030823 A JP2003030823 A JP 2003030823A JP 2001212640 A JP2001212640 A JP 2001212640A JP 2001212640 A JP2001212640 A JP 2001212640A JP 2003030823 A JP2003030823 A JP 2003030823A
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film thickness
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improving plate
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Hideki Matsuo
秀樹 松尾
Maki Miyasato
真樹 宮里
Masanori Yoshihara
眞紀 吉原
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護膜の膜質を変えることなく、磁性層表面
に均一な保護膜を成膜するための膜厚分布改善手段を有
する、磁気記録媒体の製造方法および製造装置を提供す
ること。 【解決手段】 非磁性基板上に金属下地膜、磁性膜、保
護膜を順次成膜し、保護膜の上に液体潤滑剤を塗布する
ことで形成される磁気記録媒体の製造方法において、保
護膜の成膜時に被成膜面の前方中央に膜厚分布改善板を
設け、保護膜の膜厚分布を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク装
置に搭載される磁気記録媒体の製造方法および製造装置
に関し、特に、磁気記録媒体における保護膜の成膜方法
および成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチメディアの急速な発展に伴って、
コンピュータの主要な外部記憶装置であるハードディス
ク装置の高記録密度化、小型化が進んでいる。また、そ
のようなハードディスク装置の開発に伴い、装置の主要
部品である磁気記録媒体についても高記録密度化、小型
化といった要望が高まっている。記録密度を向上させる
ためには、ヘッドと磁気記録媒体の磁性層との距離(磁
気スペーシング)を低下させる必要がある。そのため、
ヘッドの浮上量を低下させるとともに、磁性層の上に設
けられる保護膜の薄膜化が要求される。
【0003】ハードディスク装置の機構としては、現
在、CSS(Contact Start Stop)方式が主流となって
いる。この方式では、電源オフ時、ヘッドは磁気記録媒
体上に形成された局所的に突起を有する領域(CSSゾ
ーン)に接触している。また、電源をオンにすると、磁
気記録媒体の回転に伴って、ヘッドは媒体との摩擦を繰
り返しながら浮上する。ヘッドが浮上する際に生じる摩
擦により、磁気記録媒体に設けられた保護膜が摩耗およ
び剥離する場合がある。そのため、近年、ハードディス
クの運転時に摩擦が発生しないロード/アンロード方式
が注目されつつある。この方式は、電源オフ時に、ヘッ
ドは媒体外側に設置されたランプ上に待避しており、電
源をオンにすることによって媒体上の外周領域にロード
される。したがって、CSS方式に見られるようなヘッ
ドと媒体との間の摩擦は発生しない。しかし、ロード時
にヘッドとディスクとが衝突する可能性があるため、ロ
ード/アンロード方式を採用した場合は、最外周領域の
膜厚を厚くすることで、媒体外周領域でのカーボン保護
膜の摩耗および剥離を低減させることが可能である。こ
のように、ハードディスク装置の開発では、磁気記録媒
体の記録密度の向上と併せてトライボロジー的な機械強
度の向上が要求されている。特に、保護膜の薄膜化が要
求される一方で、保護膜の耐久性および耐腐食性に関す
る改善が望まれている。
【0004】保護膜を薄膜化する一方で保護膜の耐久性
および耐腐食性を維持するためには、保護膜の面内膜厚
を均一化することが重要となる。現在、磁気記録媒体の
保護膜を成膜する方法としてはスパッタ法が主流であ
る。スパッタ法を用いて保護膜を成膜する場合、信頼性
の高い保護膜にするためには8nmを超える膜厚が必要
とされる。保護膜の膜厚が8nm以下であると、耐久性
および耐腐食性といった保護膜の信頼性を維持すること
が困難になるとされている。
【0005】このような状況下において、スパッタ法よ
りも高密度、高硬度で成膜可能なCVC(Chemical Vap
or Deposition)法がスパッタ法に代わる次世代の方法
として注目されつつある。CVD法には、13.56k
Hzの高周波(RF)を用いたRF−CVD法、電子サ
イクロトロン共鳴(ECR)を用いた、ECR−CVD
法、熱フィラメントやホローカソードを電子源としてプ
ラズマを形成するイオンビーム(IB)を用いるIB−
CVD法などがある。
【0006】CVD法を用いることで保護膜の薄膜化は
可能になるが、その成膜時に膜厚の不均一化、すなわち
膜厚分布が生じる傾向にある。面内に膜厚分布がある
と、膜厚の薄い領域で耐久性が低下し、その領域から選
択的に摩耗が始まり、最終的にはヘッドクラッシュが生
じてしまう。また、膜厚の薄い領域では磁性層を十分に
被覆することができず、膜厚の薄い領域から選択的に磁
性層中のCoが析出することで耐腐食性が低下してしま
う。これらの問題は、保護膜の薄膜化が進むにつれてよ
り顕著になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、磁気記
録媒体の高記録密度化および小型化の要望に対応すべ
く、磁気記録媒体の保護膜を薄膜化する一方で、保護膜
の耐久性および耐腐食性を維持する必要がある。そこ
で、保護膜の薄膜化に伴って低下する耐久性および耐腐
食性を改善するために、膜厚を均一化する方法および膜
厚分布を制御する方法が望まれている。
【0008】特開平11−335852号公報では、プ
ラズマCVD法によりカーボン系保護膜を形成する製造
装置において、安定した膜厚または膜質を提供する技術
を開示している。開示されたプラズマCVD成膜装置
は、磁気記録媒体基板の前にシャッターを設け、該シャ
ッターを同じ方向に移動させて開閉することを特徴とし
ている。また、その他の技術として、成膜装置内の磁場
分布の最適化、ガス導入方法の最適化などによりプラズ
マの分布を制御する方法が知られている。しかし、それ
らの方法では、装置の大掛かりな改善が必要となる。ま
た、装置の改善に伴って、形成される保護膜の膜質が変
化する可能性がある。そのため、保護膜の膜厚を変える
ことなく均一に成膜する方法およびそれを実現する簡便
な装置が望まれている。
【0009】したがって、本発明の課題は、保護膜の膜
質を変えることなく、磁性層表面に均一な保護膜を成膜
するための膜厚分布改善手段を有する、磁気記録媒体の
製造方法および製造装置を提供することである。また、
本発明の別の課題は、ロード/アンロード方式に好適に
使用できる磁気記録媒体の製造方法および製造装置を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】保護膜の成膜に使用され
る通常のプラズマCVD法では、照射されるプラズマが
被成膜面の中央部に集中することにより、媒体の外周部
に比べて中央部の膜厚が厚くなる傾向がある。本発明者
らは、上述の課題を解決するために鋭意検討を行った結
果、プラズマが集中する被成膜面の中央付近、すなわち
プラズマの高密度領域に膜厚分布改善板を設置すること
により容易に膜厚を制御できることを見出した。
【0011】すなわち、本発明にもとづく磁気記録媒体
の製造方法は、非磁性基板上に金属下地膜、磁性膜、保
護膜を順次成膜し、上記保護膜の上に液体潤滑剤を塗布
することで形成される磁気記録媒体の製造方法であっ
て、上記保護膜の成膜時に被成膜面の前方中央に膜厚分
布改善板を設け、上記保護膜の膜厚分布を制御すること
を特徴とする。
【0012】ここで、上記膜厚分布改善板は、直径10
〜90mmの円板であることが好ましい。
【0013】上記被成膜面と、該被成膜面に対する上記
膜厚分布改善板の対向面との距離が、20〜40mmで
あることが好ましい。
【0014】上記保護膜は、カーボン系保護膜であるこ
とが好ましい。
【0015】上記保護膜の成膜は、プラズマ−CVD法
により実施されることが好ましい。
【0016】上記保護膜の成膜は、上記膜厚分布改善板
を使用することなく成膜する第1の工程と、引き続き上
記膜厚分布改善板を使用して成膜する第2の工程とから
実施されることが好ましい。
【0017】本発明にもとづく磁気記録媒体の製造装置
は、非磁性基板上に金属下地膜、磁性膜を順次成膜して
なる磁気記録媒体半製品の磁性膜上に、プラズマCVD
によって保護膜を成膜し、次いで液体潤滑剤を塗布する
ことにより製造される磁気記録媒体の製造装置であっ
て、上記プラズマCVDに用いるプラズマCVD成膜装
置内の反応チャンバーが、上記磁気記録媒体半製品を収
容するディスクシールドと、該ディスクシールドに支持
棒を介して設けられた膜厚分布改善板とを有し、上記膜
厚分布改善板は、上記磁性膜の被成膜面の前方中央に位
置することを特徴とする。
【0018】ここで、上記膜厚分布改善板は、直径10
〜90mmの円板であることが好ましい。
【0019】上記被成膜面と、該被成膜面に対する上記
膜厚分布改善板の対向面との距離が、20〜40mmで
あることが好ましい。
【0020】上記ディスクシールドと、上記被成膜面に
対する上記膜厚分布改善板の対向面との距離が、10〜
20mmであることが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様は、磁気記録
媒体の製造方法に関する。本発明にもとづく磁気記録媒
体の製造方法は、非磁性基板上に金属下地膜、磁性膜、
保護膜を順次形成し、その上に液体潤滑剤を塗布するこ
とで形成される磁気記録媒体を製造するためのものであ
り、上記保護膜の成膜時に上記磁性膜の被成膜面の前方
中央に膜厚分布改善板を設け、上記保護膜の膜厚分布を
制御することを特徴とする。保護膜の成膜方法は特に限
定されるものではないが、プラズマCVD法によって成
膜を実施することで本発明の著しい効果が得られる。図
1は、プラズマ分布と膜厚との関係を示す模式図であっ
て、(a)は膜厚分布改善板なしの場合、(b)は膜厚
分布改善板を設けた場合を示す。プラズマCVD法によ
り被成膜面に膜を堆積させる際に、プラズマが集中する
高密度領域(被成膜面の前方中央部)に膜厚分布改善板
を設けることによって、図1(b)に示したように、プ
ラズマの分布を均一化する。その結果、面内で局所的に
膜厚が厚くなる領域をなくし、膜厚分布を均一化するこ
とが可能となる。
【0022】膜厚分布を効率的に制御するためにはプラ
ズマの照射密度を均一化する必要がある。膜厚分布改善
板の形状、大きさ、およびその設置箇所は、プラズマの
照射密度を効率良く均一化できる範囲において、特に限
定されるものではない。しかし、本願発明の好ましい実
施態様は以下の通りである。
【0023】膜厚分布改善板は、金属あるいは絶縁材料
から形成されてよい。膜厚分布改善板は円板形状を有す
ることが好ましい。その直径は、通常の磁気記録媒体基
板および基板穴の大きさを考慮して、好ましくは10〜
90mm、より好ましくは15〜30mm、さらに好ま
しくは20〜25mmである。
【0024】また、膜厚分布改善板の厚さは、好ましく
は0.5〜5mm、より好ましくは1〜3mm、さらに
好ましくは1.5〜2.5mmである。板厚が0.5m
m未満になると、プラズマ照射時の熱により膜厚分布改
善板が変形、溶解する可能性がある。一方、板厚が5m
mを超えると、プラズマ分布を著しく乱し、その結果膜
質などが変化する可能性がある。
【0025】また、被成膜面と、該被成膜面に対する膜
厚分布改善板の対向面との距離は、好ましくは20〜4
0mm、より好ましくは20〜30mm、さらに好まし
くは20〜25mmである。被成膜面と、膜厚分布改善
板との距離が近すぎると、媒体の面内中央部の膜厚が著
しく薄くなり、かえって膜厚分布が悪化してしまう。一
方、距離が離れすぎると膜厚分布改善板を設けることに
よる効果が著しく低下してしまう。これは膜厚分布改善
板がプラズマ源に近づくことにより、プラズマ密度が大
きく変化し、膜厚、膜質に変化を及ぼすためである。
【0026】保護膜の成膜工程の終始にわたって膜厚分
布改善板を設置することにより、膜質を変えることなく
膜厚の均一化を達成することができる。膜厚が均一化さ
れることにより、磁性層からのCo析出を低減するこ
と、および保護膜の耐久性を改善することが可能とな
る。
【0027】また、別法として、膜厚分布改善板を使用
することなく被成膜面に第1層目の保護膜を成膜した後
に、膜厚分布改善板を使用して被成膜面の外周領域のみ
に選択的にプラズマを照射させることにより第2層目の
保護膜を成膜することも可能である。このように、保護
膜の成膜を2段階に分けて実施することにより、所望の
領域(外周領域)の膜厚のみを厚くすることが可能にな
る。中央部と比較して外周部の膜厚が厚い保護膜を有す
る媒体は、ロード/アンロード方式で懸念される保護膜
の摩耗および剥離といった問題を解消するものとして有
用である。
【0028】本発明の第2の態様は磁気記録媒体の製造
装置に関する。本発明にもとづく製造装置は、非磁性基
板上に金属下地膜、磁性膜を順次成膜してなる磁気記録
媒体半製品の磁性膜上に、プラズマCVDによって保護
膜を成膜し、次いで液体潤滑剤を塗布することにより製
造される磁気記録媒体の製造装置であって、上記プラズ
マCVDに用いるプラズマCVD成膜装置内の反応チャ
ンバーが、上記磁気記録媒体を収容するディスクシール
ドと、該ディスクシールドに支持棒を介して設けられた
膜厚分布改善板とを有し、上記膜厚分布改善板は、上記
磁性膜の被成膜面の前方中央に位置することを特徴とす
る。
【0029】なお、本明細書中で記載するCVD成膜装
置とは、RF−プラズマCVD法、ECRプラズマCV
D法、IBプラズマCVD法、などの各種方式による様
々なCVD成膜装置を含有するものとする。但し、いず
れのCVD成膜装置においても、CVD成膜チャンバー
内の所定の位置に膜厚分布改善板が設置されていること
が重要である。膜厚分布改善板の形状、大きさは設置位
置などは先に説明した通りである。このように、反応チ
ャンバー内の所定位置に膜厚分布改善板が存在すること
により、プラズマの照射を均一化することが可能にな
る。その結果、面内で局所的に膜厚が厚くなる領域をな
くし、膜厚を均一化することが可能となる。
【0030】以下、CVD成膜装置として、ホローカソ
ード方式イオンビームCVD成膜装置を想定し、その構
成および成膜原理を簡潔に示す。図2は本発明にもとづ
いて構成されたCVD成膜装置の模式的断面図である。
図2に示したようにCVD成膜装置は、磁性膜の上に保
護膜となる薄膜を成長させる反応チャンバー10と、該
反応チャンバー10に保護膜の原料ガスを供給するため
のガス供給部と、上記反応チャンバー内にプラズマを発
生させるアノード12およびホローカソード14と、該
アノードおよびカソードに電圧を印加する電源(不図
示)と、上記反応チャンバー10からターボ分子ポンプ
およびロータリーポンプを用いて反応チャンバー内の残
留ガスを排気するための排出部(不図示)とから概略構
成される。
【0031】反応チャンバー10は、磁気記録媒体半製
品20を収容するディスクシールド22と、該ディスク
シールド22に支持棒24を介して設けられた膜厚分布
改善板26とを有する。このように構成されるCVD成
膜装置において、不活性ガスとして例えばアルゴンをア
ノード12およびホローカソード14に導入し、電圧を
印加すると、まずホローカソード14で電子が発生す
る。発生した電子は、ホローカソード14に対向するア
ノード12に引きつけられ、アノード12方向に流れ
る。そのようにして流れた電子と、アノード側から導入
されたアルゴン原子とが衝突することで、電離し、アル
ゴンプラズマが発生する。そのアルゴンプラズマ中にカ
ーボン保護膜の原料となる炭化水素系ガス(例えば、ア
セチレンC、エチレンCなど)を導入する
ことによって成膜が達成される。原料ガスとして導入さ
れた炭化水素系ガスは、アルゴンプラズマ中で電離分解
されイオンとなり、アノードに印加された電圧により媒
体半製品20の方向に加速される(図中、点線を参照さ
れたい)。加速されたイオンは途中で電子によって中和
され、被成膜面に到達することにより膜を形成する。本
発明にもとづくCVD成膜装置では、プラズマが高密度
となる媒体の中央部に膜厚分布改善板を有するため、プ
ラズマ分布が均一化される。その結果、膜厚の均一化が
可能となる。
【0032】図3は、膜厚分布改善板の固定位置を示す
概略図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のA
−A’線断面図である。図3から分かるように、膜厚分
布改善板26は磁気記録媒体半製品20を収容するディ
スクシールド22に支持棒24を介して固定される。デ
ィスクシールド22は、磁気記録媒体半製品20の位置
から10mm程度隔てた位置に、媒体半製品20の外径
より10〜20mm程度大きな口径の穴28を有する。
連続して成膜を実施する場合、磁気記録媒体半製品を保
持するフィンガー(不図示)に膜が堆積し、そこからパ
ーティクルが発生する恐れがある。しかし、上述のディ
スクシールドをCVDチャンバー内に設置し、フィンガ
ーを覆うことによって膜の堆積を低減させることが可能
である。
【0033】ディスクシールド22と支持棒24との位
置関係は、特に限定されるものではない。しかし、膜厚
分布改善板がプラズマ分布を効率よく均一化できる範
囲、すなわち、膜厚分布改善板が被成膜面20’の中央
位置に被成膜面20’と平行になるように固定されるこ
とが好ましい。例えば、支持棒24の一端をディスクシ
ールド22にねじ止めする。なお、ディスクシールド2
2と膜厚分布改善板26との距離D、膜厚分布改善板
26と被成膜面20’との距離Dは、支持棒24によ
って調整可能である。
【0034】支持棒24の形状は、特に限定されるもの
ではないが、図3(b)に示したように、支持棒24と
被成膜面20’との間に一定距離を隔てた空間を形成す
る形状とすることが好ましい。そのことにより、支持棒
の陰になる領域で膜厚が低減することを回避できる。支
持棒の形状は、ディスクシールド22と、被成膜面2
0’に対する膜分布改善板の対向面26’との距離D
が、好ましくは10〜30mm、より好ましくは10〜
20mm、さらに好ましくは10〜15mmとなるもの
が望ましい。また、被成膜面20’と、該被成膜面2
0’に対する膜厚分布改善板の対向面26’との距離D
が、好ましくは20〜40mm、より好ましくは20
〜30mm、さらに好ましくは20〜25mmとなるも
のが望ましい。なお、膜厚分布改善板の形状、大きさな
どは先に説明したとおりである。
【0035】
【実施例】以下の各実施例では、保護膜の成膜に図2に
示すようなホローカソード方式イオンビームCVD成膜
装置を使用した。膜厚分布改善板は、磁気記録媒体半製
品の各被成膜面の前方中央に支持棒を用いてそれぞれ独
立して設けることができる。したがって、膜厚分布改善
板の直径、膜厚分布改善板の設置位置などの条件のみに
起因する膜厚分布の変化について、成膜面の一方をA
面、他方をB面としてこれらを比較検討することが可能
である。なお、本明細書中で使用する用語「膜厚分布」
とは、媒体の半径方向における膜厚の分布を意味するも
のとする。
【0036】(実施例1)本実施例は、膜厚分布改善板
の設置位置と、膜厚分布との関係について検討したもの
である。
【0037】先ず、直径95mm、板厚1.0mmのア
ルミ基板にテクスチャ加工を施し、洗浄した後、金属下
地膜、磁性膜を順次成膜することにより磁気記録媒体半
製品を作製した。次いで、得られた磁気記録媒体半製品
をCVD成膜装置に導入し、片面25sccmの合計5
0sccmでアセチレンを供給しながら120Vでプラ
ズマを3.3秒間にわたって照射することにより磁性膜
の上にカーボン保護膜を成膜し、磁気記録媒体を作製し
た。なお、保護膜の成膜に用いたCVD成膜装置のディ
スクシールド部には、支持棒を介して直径(φ)24m
mの2枚の膜厚分布改善板が設けられている。ディスク
シールドとそれぞれの膜厚分布改善板との距離Dは、
一方が4mm(A面側)、もう一方が20mm(B面
側)であり、その際、それぞれ距離Dは14mm、3
0mmであった(図3(b)を参照されたい)。これに
より、膜厚分布改善板のディスクシールドからの距離D
による膜厚分布の差を検討した。カーボン保護膜の膜
厚については、Raman分光分析法によって測定した
グラファイト起因のピークと、乱れたグラファイト構造
起因のピークとを合成して得られるB値を、TEMによ
る絶対膜厚値に換算することにより決定した。TEM
は、膜厚の絶対値測定が可能であるが、切出蒸着といっ
たサンプルの加工が必要とされ、非常に困難で時間がか
かる。これに対し、Raman分光分析法は非常に簡便
で短時間での測定が可能であるため有用である。なお、
Raman分光分析法によるB値と、TEMによる絶対
膜厚値とは相関関係を示すことを予め確認した。
【0038】図4および図5に、φ:24mm、D
4mm、およびφ24mm、D:20mmの条件下に
おいて膜厚分布改善板を使用して成膜した際の保護膜の
膜厚分布を示す。なお、保護膜の成膜時に膜厚分布改善
板を使用しないことを除き、先と同様にして作製された
磁気記録媒体を比較試料とした。比較試料の膜厚分布
は、A面側が図4、B面側が図5に対応する。
【0039】図4および図5から明らかなように、比較
試料の保護膜は、成膜面の外周部からの中央部にかけて
徐々に膜厚が厚くなっている。膜厚の内外周差はおよそ
1nmであった。一方、図5に示したように距離D
20mmとた場合、成膜面には極端な膜厚分布は見られ
ず、膜厚の内外周差が0.5nm以下となるほぼ均一な
保護膜が得られた。しかし、図4に示したように距離D
を4mmとした場合は、媒体の中央部が極端に薄くな
る結果となった。
【0040】以上から明らかなように、ディスクシール
ドからの距離があまりにも近いと、かえって膜厚分布が
悪化してしまうが、最適な距離を選択することによって
媒体の中央部の膜厚が厚くなるのを制御し、膜厚分布を
効果的に改善することが可能である。
【0041】(実施例2)本実施例は、膜厚分布改善板
の直径と膜厚分布との関係について検討したものであ
る。
【0042】先ず、直径84mm、板厚1.0mmのア
ルミ基板にテクスチャ加工を施し、洗浄した後、金属下
地膜、磁性膜を順次成膜することにより磁気記録媒体半
製品を作製した。次いで、得られた磁気記録媒体半製品
をCVD成膜装置に導入し、片面25sccmの合計5
0sccmでアセチレンを供給しながら120Vでプラ
ズマを3.3秒間にわたって照射することにより磁性膜
の上にカーボン保護膜を成膜し、磁気記録媒体を作製し
た。なお、成膜に用いたCVD成膜装置のディスクシー
ルド部には、支持棒を介してアルミ製の2枚の膜厚分布
改善板が設けられている。ディスクシールドと膜厚分布
改善板との距離D(図3(b)を参照されたい)は、
それぞれ20mm(距離Dは25mm)、膜厚分布改
善板の板厚はそれぞれ2.0mmであった。また、膜厚
分布改善板の直径は、それぞれ15mm(A面側)、2
0mm(B面側)であった。これにより、膜厚分布改善
板の直径φによる膜厚分布の差を検討した。なお、カー
ボン保護膜の膜厚については、実施例1と同様にRam
an分光分析法によるB値をTEMによる絶対膜厚値に
換算することにより決定した。
【0043】図6および図7にφ:15mm、D:2
0mm、およびφ:20mm、D:20mmの条件下
で膜厚分布改善板を使用して成膜した際の膜厚分布を示
す。なお、保護膜の成膜時に膜厚分布改善板を使用しな
いことを除き、先と同様にして作製された磁気記録媒体
を比較対照とした。比較試料の膜厚分布は、A面側が図
6、B面側が図7に対応する。
【0044】図6および図7から明らかなように、比較
対照では、外周部から中央部にかけて徐々に膜厚が厚く
なっている。一方、膜厚分布改善板を使用した場合は、
いずれの条件下でも中央部の膜厚が低下しており、膜厚
の分布が均一化している。
【0045】(実施例3)本実施例は、本発明にもとづ
く磁気記録媒体の製造方法によって作製されたカーボン
保護膜の膜質に関する。なお、φ:24mm、D:2
0mmの膜厚改善板を使用して成膜された保護膜を有す
る、先の実施例1で作製された磁気記録媒体を試料とし
た。カーボン保護膜の膜質測定にはRaman分光分析
法を用い、グラファイト起因のピークと乱れたグラファ
イト構造起因のピークとを合成して得られるB値と、こ
のB値からノイズ成分を引くことで得られるA値との
比、すなわちB/A値を比較することにより決定した。
Raman分光分析法によるB/A値は、カーボン膜質
を評価する1つのパラメータである。測定結果を図8に
示す。なお、比較対照として、膜厚分布改善板を使用し
ないで成膜されたカーボン保護膜についても併せて示し
た。図8より明らかなように、膜厚分布改善板を用いた
場合であっても、B/A値の変化はほとんどないことが
分かった。すなわち、膜厚分布改善板を用いた場合であ
っても、通常の成膜によって得られる膜質を変えること
なく、膜厚の分布のみを制御することが可能である。
【0046】(実施例4)本実施例は、本発明にもとづ
く磁気記録媒体の製造方法によって作製されたカーボン
保護膜の緻密性(耐腐食性)に関する。
【0047】カーボン保護膜の緻密性(耐腐食性)評価
は、80℃、湿度80%の高温高湿環境下に96時間に
わたって媒体を放置した後、カーボン保護膜を通じ、磁
性層から析出されるCoの量を検討することにより実施
した。Coの析出量は、ICP法(Inductively Couple
d Plasma spectrometry:誘導結合高周波数プラズマ分
光分析)によって測定した。なお、φ:24mm、
:20mmの膜厚改善板を使用して成膜された保護
膜を有する、先の実施例1で作製された磁気記録媒体を
試料とした。
【0048】Coの析出量の測定結果を図9に示す。膜
厚分布改善板を使用しないで成膜された保護膜を有する
媒体を比較対照とした。図9から分かるように、通常条
件で成膜した比較対照の保護膜は、膜厚5nm以下でC
o析出量が1μg/m以上になる。一方、膜厚分布改
善板を用いて膜厚分布を均一にしたものは、膜厚を3n
mまで薄くしてもCo析出量を1μg/m以下に抑制
させることが可能である。
【0049】(実施例5)本実施例は、2段階の成膜工
程によって作製される保護膜を有する磁気記録媒体に関
する。
【0050】先ず、直径95mm、板厚1.0mmのア
ルミ基板にテクスチャ加工を施し、洗浄した後、金属下
地膜、磁性膜を順次成膜することにより磁気記録媒体半
製品を作製した。次いで、得られた磁気記録媒体半製品
をCVD成膜装置に導入し、片面25sccmの合計5
0sccmでアセチレンを供給しながら120Vでプラ
ズマを3.3秒間にわたって照射することにより磁性膜
の上に第1層目のカーボン保護膜を成膜した。引き続
き、アセチレンの流量を片面10sccmの合計20s
ccmとすること以外は先と同じ条件下で、膜厚分布改
善板を使用して外周部のみに第2層目のカーボン保護膜
を形成することにより磁気記録媒体を作製した。なお、
使用した膜厚分布改善板は、直径φ:90mm、板厚2
mmのアルミ製の円形板であり、それぞれディスクシー
ルドからの距離D(図3(b)を参照されたい)が1
0mmなるように設置された。その際、距離Dは20
mmであった。
【0051】上述のように得られた磁気記録媒体におけ
る保護膜の膜厚分布を図10に示す。図10から明らか
なように、媒体の半径位置40〜45mmの領域を中央
部とすると、該中央部と比較して外周部(45mmを超
える領域)では膜厚が1nm程度厚くなっている。この
結果より、膜厚分布改善板を使用して外周領域の膜厚の
みを選択的に厚くすることが可能であることがわかっ
た。
【0052】次に、得られた媒体をハードディスク装置
に搭載し、ロード/アンロード方式で運転し耐久性につ
いて検討した。なお、比較のために、膜厚分布改善板を
使用することなく成膜された単層のカーボン保護膜を有
する媒体についても検討した。その結果、単層のカーボ
ン保護膜を有する媒体では、5000回程度ヘッドをロ
ード/アンロードすることでカーボン保護膜が剥離し
た。一方、外周領域の膜厚を厚くした2層のカーボン保
護膜を有する媒体では10000回以上のロード/アン
ロードを行っても保護膜表面に剥離は確認できなかっ
た。
【0053】以上、本発明にもとづく磁気記録媒体の製
造方法および製造装置について、実施例により具体的に
説明した。しかし、それらは本発明を限定するものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更
可能であることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
CVD成膜時にカーボン保護膜の膜質を変えることな
く、膜厚分布を制御することが可能になる。膜厚分布改
善板を用いて膜厚分布を均一化することにより、磁性層
からのCoの析出量を低減できるため、耐腐食性および
耐久性に優れた信頼性の高い保護膜を形成することが可
能になる。また、膜厚分布改善板を用いて外周領域の膜
厚を厚くすることで、ロード/アンロード方式に採用し
た場合も優れた耐久性を維持することができる磁気記録
媒体を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマ分布と膜厚との関係を示す模式図であ
って、(a)は膜厚保分布改善板を使用しない場合、
(b)は膜厚分布改善板を使用した場合を示す。
【図2】本発明にもとづくCVD成膜装置の構成例を示
す模式的断面図である。
【図3】膜厚分布改善板の設置例を示す模式図であり、
(a)は正面図、(b)は(a)のA−A’線断面図で
ある。
【図4】保護膜の膜厚分布を示すグラフである。
【図5】保護膜の膜厚分布を示すグラフである。
【図6】保護膜の膜厚分布を示すグラフである。
【図7】保護膜の膜厚分布を示すグラフである。
【図8】保護膜の膜質としてB/A値を示すグラフであ
る。
【図9】Co析出量とカーボン膜厚との関係を示すグラ
フである。
【図10】2段階の成膜工程によって成膜された保護膜
の膜厚分布を示すグラフである。
【符号の説明】
10 反応チャンバー 12 アノード 14 ホローカソード 20 磁気記録媒体半製品 20’ 被成膜面 22 ディスクシールド 24 支持棒 26 膜厚分布改善板 26’ 対向面 28 ディスクシールドの穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉原 眞紀 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 4K030 AA09 BA27 CA02 CA12 FA01 JA03 KA12 LA20 5D112 AA07 AA24 BC05 FA10 FB24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板上に金属下地膜、磁性膜、保
    護膜を順次成膜し、前記保護膜の上に液体潤滑剤を塗布
    することで形成される磁気記録媒体の製造方法におい
    て、前記保護膜の成膜時に被成膜面の前方中央に膜厚分
    布改善板を設け、前記保護膜の膜厚分布を制御すること
    を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記膜厚分布改善板は、直径10〜90
    mmの円板であることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 前記被成膜面と、該被成膜面に対する前
    記膜厚分布改善板の対向面との距離が、20〜40mm
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記保護膜は、カーボン系保護膜である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記保護膜の成膜は、プラズマ−CVD
    法により実施されることを特徴とする請求項1から4の
    いずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記保護膜の成膜は、前記膜厚分布改善
    板を使用することなく成膜する第1の工程と、引き続き
    前記膜厚分布改善板を使用して成膜する第2の工程とか
    ら実施されることを特徴とする請求項1から5のいずれ
    かに記載の方法。
  7. 【請求項7】 非磁性基板上に金属下地膜、磁性膜を順
    次成膜してなる磁気記録媒体半製品の磁性膜上に、プラ
    ズマCVDによって保護膜を成膜し、次いで液体潤滑剤
    を塗布することにより製造される磁気記録媒体の製造装
    置であって、 前記プラズマCVDに用いるプラズマCVD成膜装置内
    の反応チャンバーが、前記磁気記録媒体半製品を収容す
    るディスクシールドと、該ディスクシールドに支持棒を
    介して設けられた膜厚分布改善板とを有し、前記膜厚分
    布改善板は、前記磁性膜の被成膜面の前方中央に位置す
    ることを特徴とする製造装置。
  8. 【請求項8】 前記膜厚分布改善板は、直径10〜90
    mmの円板であることを特徴とする請求項7に記載の製
    造装置。
  9. 【請求項9】 前記被成膜面と、該被成膜面に対する前
    記膜厚分布改善板の対向面との距離が、20〜40mm
    であることを特徴とする請求項7または8に記載の製造
    装置。
  10. 【請求項10】 前記ディスクシールドと、前記被成膜
    面に対する前記膜厚分布改善板の対向面との距離が、1
    0〜20mmであることを特徴とする請求項7から9の
    いずれかに記載の製造装置。
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