JP2003030265A - 配線装置及び方法 - Google Patents
配線装置及び方法Info
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- JP2003030265A JP2003030265A JP2001210789A JP2001210789A JP2003030265A JP 2003030265 A JP2003030265 A JP 2003030265A JP 2001210789 A JP2001210789 A JP 2001210789A JP 2001210789 A JP2001210789 A JP 2001210789A JP 2003030265 A JP2003030265 A JP 2003030265A
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- input
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- Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動配線時もしくは自動配線後の配線の乗り
換え、迂回、接触をなくして配線の混雑を緩和し、より
品質の高いレイアウトパターンを得る。 【解決手段】 配線装置は、複数の入力ピン、および、
出力ピンとを有する回路素子であるセルを複数配置し、
前記セル間の配線を行う配線装置であって、各セルの前
記複数の入力ピンであって、その各々への入力信号を置
換して入力しても、前記出力ピンからの出力信号が同じ
である等価ピンを設定する等価ピン設定部と、前記セル
間の配線を行う配線部と、配線部により行われた前記配
線の混雑個所を検出し、前記混雑箇所に関連する配線が
前記等価ピンに接続されている場合に、前記等価ピンへ
の配線を置換する置換部とを備えている。
換え、迂回、接触をなくして配線の混雑を緩和し、より
品質の高いレイアウトパターンを得る。 【解決手段】 配線装置は、複数の入力ピン、および、
出力ピンとを有する回路素子であるセルを複数配置し、
前記セル間の配線を行う配線装置であって、各セルの前
記複数の入力ピンであって、その各々への入力信号を置
換して入力しても、前記出力ピンからの出力信号が同じ
である等価ピンを設定する等価ピン設定部と、前記セル
間の配線を行う配線部と、配線部により行われた前記配
線の混雑個所を検出し、前記混雑箇所に関連する配線が
前記等価ピンに接続されている場合に、前記等価ピンへ
の配線を置換する置換部とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
レイアウトパターンの設計に関する。より具体的には、
本発明は、論理接続情報に基づいてスタンダードセル、
マクロセルをレイアウト図面上に配置し、配線する技術
に関する。
レイアウトパターンの設計に関する。より具体的には、
本発明は、論理接続情報に基づいてスタンダードセル、
マクロセルをレイアウト図面上に配置し、配線する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動配置配線装置は、配置混雑
度、タイミング制約、重要配線制約、与えられた論理接
続情報等を考慮して、スタンダードセルまたはマクロセ
ルのピン間の制約を満足し、かつ配線長が最短になるよ
う配線していた。また一部の自動配置配線装置において
は、所定のタイミング制約を満足するスタンダードセル
を用いるものの、より駆動能力の高いまたは低い同一機
能のスタンダードセルに置換したり、インバータやバッ
ファと呼ばれるセルを配線に挿入するものもある。
度、タイミング制約、重要配線制約、与えられた論理接
続情報等を考慮して、スタンダードセルまたはマクロセ
ルのピン間の制約を満足し、かつ配線長が最短になるよ
う配線していた。また一部の自動配置配線装置において
は、所定のタイミング制約を満足するスタンダードセル
を用いるものの、より駆動能力の高いまたは低い同一機
能のスタンダードセルに置換したり、インバータやバッ
ファと呼ばれるセルを配線に挿入するものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、予め許
容された面積による制約や、タイミング制約が厳しい場
合には、デザインルール違反や、配線同士の接触を起こ
し、設計した半導体集積回路が正常に動作しない。この
ような場合には、スタンダードセルの再配置や再配線を
試みるが、不可能な場合には、論理接続情報の修正や、
レイアウト面積(フロアプラン)を見直さざるを得な
い。
容された面積による制約や、タイミング制約が厳しい場
合には、デザインルール違反や、配線同士の接触を起こ
し、設計した半導体集積回路が正常に動作しない。この
ような場合には、スタンダードセルの再配置や再配線を
試みるが、不可能な場合には、論理接続情報の修正や、
レイアウト面積(フロアプラン)を見直さざるを得な
い。
【0004】本発明の目的は、自動配線時もしくは自動
配線後の配線の乗り換え、迂回、接触をなくして配線の
混雑を緩和し、より品質の高いレイアウトパターンを得
ることである。
配線後の配線の乗り換え、迂回、接触をなくして配線の
混雑を緩和し、より品質の高いレイアウトパターンを得
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の配線装置は、複
数の入力ピン、および、出力ピンとを有する回路素子で
あるセルを複数配置し、前記セル間の配線を行う配線装
置であって、各セルの前記複数の入力ピンであって、そ
の各々への入力信号を置換して入力しても、前記出力ピ
ンからの出力信号が同じである等価ピンを設定する等価
ピン設定部と、前記セル間の配線を行う配線部と、配線
部により行われた前記配線の混雑個所を検出し、前記混
雑箇所に関連する配線が前記等価ピンに接続されている
場合に、前記等価ピンへの配線を置換する置換部とを備
えており、これにより上記目的が達成される。配線の
「混雑個所」とは、すなわち、配線が非常に密集してい
る箇所、配線層の乗り換えが生じている個所、配線同士
が接触する箇所、または配線の迂回する個所をいう。
「配線が非常に密集している箇所」とは、(実際に配線
しなければならない配線本数/配線可能な本数)がしき
い値を超えた箇所をいう。
数の入力ピン、および、出力ピンとを有する回路素子で
あるセルを複数配置し、前記セル間の配線を行う配線装
置であって、各セルの前記複数の入力ピンであって、そ
の各々への入力信号を置換して入力しても、前記出力ピ
ンからの出力信号が同じである等価ピンを設定する等価
ピン設定部と、前記セル間の配線を行う配線部と、配線
部により行われた前記配線の混雑個所を検出し、前記混
雑箇所に関連する配線が前記等価ピンに接続されている
場合に、前記等価ピンへの配線を置換する置換部とを備
えており、これにより上記目的が達成される。配線の
「混雑個所」とは、すなわち、配線が非常に密集してい
る箇所、配線層の乗り換えが生じている個所、配線同士
が接触する箇所、または配線の迂回する個所をいう。
「配線が非常に密集している箇所」とは、(実際に配線
しなければならない配線本数/配線可能な本数)がしき
い値を超えた箇所をいう。
【0006】上記配線装置は、置換部が検出した前記配
線の混雑個所を抽出する抽出部と、抽出部が抽出した前
記混雑箇所を検索して表示する検索表示部とをさらに備
えていてもよい。
線の混雑個所を抽出する抽出部と、抽出部が抽出した前
記混雑箇所を検索して表示する検索表示部とをさらに備
えていてもよい。
【0007】上記配線装置は、置換部が検出した前記配
線の混雑個所を抽出する抽出部と、抽出部が抽出した前
記混雑箇所に基づいて、再配線を行う再配線部とをさら
に備えていてもよい。
線の混雑個所を抽出する抽出部と、抽出部が抽出した前
記混雑箇所に基づいて、再配線を行う再配線部とをさら
に備えていてもよい。
【0008】上記配線装置は、検索表示部に表示された
前記混雑箇所に基づいて、前記等価ピンへの配線の置換
を選択的に指示する入力部と、入力部から入力された指
示に基づいて、選択的に前記混雑箇所の再配線を行う再
配線部とをさらに備えていてもよい。
前記混雑箇所に基づいて、前記等価ピンへの配線の置換
を選択的に指示する入力部と、入力部から入力された指
示に基づいて、選択的に前記混雑箇所の再配線を行う再
配線部とをさらに備えていてもよい。
【0009】上記配線装置は、再配線部が所定のフォー
マットで出力した再配線の結果を、新たな接続情報とし
て格納する格納部をさらに備えていてもよい。
マットで出力した再配線の結果を、新たな接続情報とし
て格納する格納部をさらに備えていてもよい。
【0010】また、本発明の配線方法は、複数の入力ピ
ン、および、出力ピンとを有する回路素子であるセルを
複数配置し、前記セル間の配線を行う配線方法である。
ここで、各セルの前記複数の入力ピンであって、その各
々への入力信号を置換して入力しても、前記出力ピンか
らの出力信号が同じである等価ピンを設定し、前記セル
間の配線を行い、前記配線の混雑個所を検出し、前記混
雑箇所に関連する配線が前記等価ピンに接続されている
場合に、前記等価ピンへの配線を置換する。
ン、および、出力ピンとを有する回路素子であるセルを
複数配置し、前記セル間の配線を行う配線方法である。
ここで、各セルの前記複数の入力ピンであって、その各
々への入力信号を置換して入力しても、前記出力ピンか
らの出力信号が同じである等価ピンを設定し、前記セル
間の配線を行い、前記配線の混雑個所を検出し、前記混
雑箇所に関連する配線が前記等価ピンに接続されている
場合に、前記等価ピンへの配線を置換する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の実施の形態を説明する。図面において同一の符号
を付した構成要素は、同一の機能を有しているとする。
発明の実施の形態を説明する。図面において同一の符号
を付した構成要素は、同一の機能を有しているとする。
【0012】(実施の形態1)図1は、実施の形態1に
おける自動配置配線装置10の構成を示すブロック図で
ある。自動配置配線装置10は、論理等価ピン設定部1
1と、自動配置配線部13と、スタンダードセルライブ
ラリ12、レイアウトデータ15、および、論理接続情
報16を格納するハードディスク等の記憶部とを有す
る。記憶部は、円柱状図形として図1に模式的に示され
ている。
おける自動配置配線装置10の構成を示すブロック図で
ある。自動配置配線装置10は、論理等価ピン設定部1
1と、自動配置配線部13と、スタンダードセルライブ
ラリ12、レイアウトデータ15、および、論理接続情
報16を格納するハードディスク等の記憶部とを有す
る。記憶部は、円柱状図形として図1に模式的に示され
ている。
【0013】論理等価ピン設定部11は、キーボード、
マウス等の適当な入力装置であり、入力を置換可能な論
理等価ピンを有するスタンダードセルと、そのピンのピ
ン名を使用者が予め定義(設定)する際に用いられる。
スタンダードセル(以下、「セル」と称する)とは、入
力信号を受け取る1または2以上の入力ピンを有し、か
つ入力信号に基づいて出力信号を出力する出力ピンを有
する、論理回路における基本的な回路素子である。例え
ば、2入力ピンを有するNANDゲートセルやORゲー
トセルが該当する。置換可能なピンは、セルの種類に応
じて決定されるので、使用者は置換可能なピンを有する
セルをあらかじめ入力できる。なお、置換可能なピンを
有するセルをデータベース等に登録しておくことによ
り、自動配置配線装置10は入力された回路データから
自動的に置換可能なピンを設定してもよい。なお「置換
可能なピン」については後述する。
マウス等の適当な入力装置であり、入力を置換可能な論
理等価ピンを有するスタンダードセルと、そのピンのピ
ン名を使用者が予め定義(設定)する際に用いられる。
スタンダードセル(以下、「セル」と称する)とは、入
力信号を受け取る1または2以上の入力ピンを有し、か
つ入力信号に基づいて出力信号を出力する出力ピンを有
する、論理回路における基本的な回路素子である。例え
ば、2入力ピンを有するNANDゲートセルやORゲー
トセルが該当する。置換可能なピンは、セルの種類に応
じて決定されるので、使用者は置換可能なピンを有する
セルをあらかじめ入力できる。なお、置換可能なピンを
有するセルをデータベース等に登録しておくことによ
り、自動配置配線装置10は入力された回路データから
自動的に置換可能なピンを設定してもよい。なお「置換
可能なピン」については後述する。
【0014】自動配置配線部13は、セルの配置、およ
び、当該セルのピン間の配線を行う。この機能は周知の
自動配置配線技術、および、そのための機構が利用でき
るのでその説明は省略する。自動配置配線部13による
配線の際または配線後、自動配置配線部13に含まれる
論理等価ピン置換部14は、自動配置配線部13による
配線の結果、配線が非常に密集している箇所、配線層の
乗り換えが生じている個所、配線同士が接触する箇所、
または、配線の迂回する個所(以下、本明細書において
「混雑箇所」と称する)を検出する。その結果、論理等
価ピン置換部14は、混雑箇所の論理的等価ピンへの入
力配線を入れ替え、論理接続情報を変更する。
び、当該セルのピン間の配線を行う。この機能は周知の
自動配置配線技術、および、そのための機構が利用でき
るのでその説明は省略する。自動配置配線部13による
配線の際または配線後、自動配置配線部13に含まれる
論理等価ピン置換部14は、自動配置配線部13による
配線の結果、配線が非常に密集している箇所、配線層の
乗り換えが生じている個所、配線同士が接触する箇所、
または、配線の迂回する個所(以下、本明細書において
「混雑箇所」と称する)を検出する。その結果、論理等
価ピン置換部14は、混雑箇所の論理的等価ピンへの入
力配線を入れ替え、論理接続情報を変更する。
【0015】ここで、上述の「混雑場所」に含まれる
「配線が非常に密集している箇所」について説明する
と、混雑度は、一般に、(実際に配線しなければならな
い配線本数/配線可能な本数)で表わすので、「配線が
非常に密集している箇所」とは混雑度がしきい値(たと
えば1.5)を超えた箇所をいうものとする。ある領域
に配線を行う場合、指定された線幅で配線間隔というデ
ザインルールを守って配線しなければならない。たとえ
ば10本しか配線する領域がない場合には11本目は配
線できない。しかし、実際にはそれほど単純には判断で
きない。配線には複数層(レイヤ)を使用するので、1
0本しか配線する領域がない場合でも15本、20本と
配線することが可能であり、また、配線する信号線の順
番や配線装置の能力などに依存して増減する。そこで、
これらを考慮してしきい値を決めればよい。
「配線が非常に密集している箇所」について説明する
と、混雑度は、一般に、(実際に配線しなければならな
い配線本数/配線可能な本数)で表わすので、「配線が
非常に密集している箇所」とは混雑度がしきい値(たと
えば1.5)を超えた箇所をいうものとする。ある領域
に配線を行う場合、指定された線幅で配線間隔というデ
ザインルールを守って配線しなければならない。たとえ
ば10本しか配線する領域がない場合には11本目は配
線できない。しかし、実際にはそれほど単純には判断で
きない。配線には複数層(レイヤ)を使用するので、1
0本しか配線する領域がない場合でも15本、20本と
配線することが可能であり、また、配線する信号線の順
番や配線装置の能力などに依存して増減する。そこで、
これらを考慮してしきい値を決めればよい。
【0016】次に、記憶部に格納されているデータにつ
いて説明する。スタンダードセルライブラリ12は、各
種セルの物理情報やタイミング情報を格納する。物理情
報とは、例えば、セル枠、ピン位置、ピン図形、配線禁
止領域である。レイアウトデータ15は、自動配置配線
部13により生成されたレイアウトデータである。論理
接続情報16は、自動配置配線の際に参照される、電気
的に接続される回路の接続に関する情報である。
いて説明する。スタンダードセルライブラリ12は、各
種セルの物理情報やタイミング情報を格納する。物理情
報とは、例えば、セル枠、ピン位置、ピン図形、配線禁
止領域である。レイアウトデータ15は、自動配置配線
部13により生成されたレイアウトデータである。論理
接続情報16は、自動配置配線の際に参照される、電気
的に接続される回路の接続に関する情報である。
【0017】次に、以上のように構成された自動配置配
線装置10が動作する原理を説明する。図2は、セルの
基本的な種類の1つである、2入力NANDゲートの構
成および入出力関係を示す図である。具体的には、図2
の(a)は2入力NANDゲートの記号を、(b)は回
路図を、(c)は真理値表を示す。このNANDゲート
は、2つの入力ピン(INA、INB)と、1つの出力
ピンOUTを有する。(c)の真理値表から明らかなよ
うに、2つの入力ピン“INA”および“INB”に
“1”が入力された場合のみ“0”が出力され、ピン
“INA”および“INB”のどちらか一方もしくは両
方に“0”が入力されると、“1”が出力される。すな
わち、ピン“INA”に入力されるべき信号がピン“I
NB”に入力され、ピン“INB”に入力されるべき信
号がピン“INA”に入力されても、出力は同じであ
る。ピン“INA”、“INB”のような、そのピンへ
の入力配線を入れ替えて入力信号を置換しても、出力ピ
ンからの出力信号が同じであるピンを、本明細書では
「論理的等価ピン」または「置換可能なピン」と称す
る。論理的等価ピンを有するものとして、NANDゲー
トの他にNORゲート、ORゲート、ANDゲート等が
ある。さらに、入力が3入力以上になっても同様であ
る。上述の説明から明らかなように、論理的等価ピンは
相互に置換可能なピンということができる。
線装置10が動作する原理を説明する。図2は、セルの
基本的な種類の1つである、2入力NANDゲートの構
成および入出力関係を示す図である。具体的には、図2
の(a)は2入力NANDゲートの記号を、(b)は回
路図を、(c)は真理値表を示す。このNANDゲート
は、2つの入力ピン(INA、INB)と、1つの出力
ピンOUTを有する。(c)の真理値表から明らかなよ
うに、2つの入力ピン“INA”および“INB”に
“1”が入力された場合のみ“0”が出力され、ピン
“INA”および“INB”のどちらか一方もしくは両
方に“0”が入力されると、“1”が出力される。すな
わち、ピン“INA”に入力されるべき信号がピン“I
NB”に入力され、ピン“INB”に入力されるべき信
号がピン“INA”に入力されても、出力は同じであ
る。ピン“INA”、“INB”のような、そのピンへ
の入力配線を入れ替えて入力信号を置換しても、出力ピ
ンからの出力信号が同じであるピンを、本明細書では
「論理的等価ピン」または「置換可能なピン」と称す
る。論理的等価ピンを有するものとして、NANDゲー
トの他にNORゲート、ORゲート、ANDゲート等が
ある。さらに、入力が3入力以上になっても同様であ
る。上述の説明から明らかなように、論理的等価ピンは
相互に置換可能なピンということができる。
【0018】図3は、NANDゲート(図2)31の各
種ゲートを組み合わせ、当該ゲート間を配線した論理回
路図の例である。当該NANDゲート31へは、入力ピ
ンINAおよびINBを介して2信号が入力される。上
述のようにこの2つの入力ピンINAおよびINBを入
れ替えても、同一の出力信号が、次段の出力ピンに伝達
される。
種ゲートを組み合わせ、当該ゲート間を配線した論理回
路図の例である。当該NANDゲート31へは、入力ピ
ンINAおよびINBを介して2信号が入力される。上
述のようにこの2つの入力ピンINAおよびINBを入
れ替えても、同一の出力信号が、次段の出力ピンに伝達
される。
【0019】以下再び図1を参照して、自動配置配線装
置10を説明する。自動配置配線装置10は、相互に置
換可能なピンである論理的等価ピンを用いて配線の混雑
を緩和する装置である。まず、使用者は、自動配置配線
装置10の論理等価ピン設定部11を介して、図2を参
照して説明した入力ピン同士を入れ替えても出力が同じ
となる、スタンダードセル名とその入れ替え可能な入力
ピン名を予め設定しておく。設定された情報は、スタン
ダードセルライブラリ12に格納される。スタンダード
セルライブラリ12には、セル枠、ピン、配線禁止領域
等の、自動配置配線に必要な物理データ、ならびにタイ
ミング制約を与えて自動配置配線するために必要となる
タイミング情報等が格納されている。なお、当該スタン
ダードセルライブラリとは別のファイルとして格納して
もよい。また、スタンダードセルライブラリのタイミン
グ情報を用いて、自動的に入力ピンが入れ替え可能であ
るかを自動配置配線装置が判断してもよい。
置10を説明する。自動配置配線装置10は、相互に置
換可能なピンである論理的等価ピンを用いて配線の混雑
を緩和する装置である。まず、使用者は、自動配置配線
装置10の論理等価ピン設定部11を介して、図2を参
照して説明した入力ピン同士を入れ替えても出力が同じ
となる、スタンダードセル名とその入れ替え可能な入力
ピン名を予め設定しておく。設定された情報は、スタン
ダードセルライブラリ12に格納される。スタンダード
セルライブラリ12には、セル枠、ピン、配線禁止領域
等の、自動配置配線に必要な物理データ、ならびにタイ
ミング制約を与えて自動配置配線するために必要となる
タイミング情報等が格納されている。なお、当該スタン
ダードセルライブラリとは別のファイルとして格納して
もよい。また、スタンダードセルライブラリのタイミン
グ情報を用いて、自動的に入力ピンが入れ替え可能であ
るかを自動配置配線装置が判断してもよい。
【0020】自動配置配線部13は、スタンダードセル
ライブラリ12、および、論理接続情報16に基づいて
セルを配置し、当該セルのピン同士を自動配線する。自
動配線の段階で、入力ピンの入れ替えが可能と設定され
たセルの入力ピンへの接続に対して、混雑箇所が存在す
る場合には、論理等価ピン置換部14は、入力ピンの入
れ替えを行い、当該ピンに接続されている配線を引き剥
がし、さらに再配線して無駄な配線の乗り換えや迂回を
なくす。論理等価ピン置換部14は、得られた結果をレ
イアウトデータ15として出力する。レイアウトデータ
15は、ハードディスク等の記憶部に記憶される。
ライブラリ12、および、論理接続情報16に基づいて
セルを配置し、当該セルのピン同士を自動配線する。自
動配線の段階で、入力ピンの入れ替えが可能と設定され
たセルの入力ピンへの接続に対して、混雑箇所が存在す
る場合には、論理等価ピン置換部14は、入力ピンの入
れ替えを行い、当該ピンに接続されている配線を引き剥
がし、さらに再配線して無駄な配線の乗り換えや迂回を
なくす。論理等価ピン置換部14は、得られた結果をレ
イアウトデータ15として出力する。レイアウトデータ
15は、ハードディスク等の記憶部に記憶される。
【0021】自動配置配線装置10による処理の結果を
説明する。図8の(a)は、入力ピンを入れ替える前の
自動配線のレイアウト結果を示す図である。自動配置配
線装置10が自動配置したセル80a−1、80a−
2、80a−3において、セル80a−1の出力ピンO
UT84は、セル80a−3の入力ピン“INA”86
に接続されている。また、セル80a−2の出力ピンO
UT85は、セル80a−3の入力ピン“INB”87
に接続されている。図から明らかなように、出力ピンO
UT84と入力ピン“INA”86との接続配線、およ
び、出力ピンOUT85と入力ピン“INB”87との
接続配線は、交差するため同一平面では接続できない。
そのため、入力ピン“INA”86に接続される配線
は、配線層A88からコンタクト89を介して配線層B
83に迂回し、入力ピン“INB”87に接続されてい
る配線層Aをまたいでいる。仮に、配線層が1つに限ら
れていた場合には、一方の接続配線を大きく迂回させな
ければそれぞれの接続を確保できない。
説明する。図8の(a)は、入力ピンを入れ替える前の
自動配線のレイアウト結果を示す図である。自動配置配
線装置10が自動配置したセル80a−1、80a−
2、80a−3において、セル80a−1の出力ピンO
UT84は、セル80a−3の入力ピン“INA”86
に接続されている。また、セル80a−2の出力ピンO
UT85は、セル80a−3の入力ピン“INB”87
に接続されている。図から明らかなように、出力ピンO
UT84と入力ピン“INA”86との接続配線、およ
び、出力ピンOUT85と入力ピン“INB”87との
接続配線は、交差するため同一平面では接続できない。
そのため、入力ピン“INA”86に接続される配線
は、配線層A88からコンタクト89を介して配線層B
83に迂回し、入力ピン“INB”87に接続されてい
る配線層Aをまたいでいる。仮に、配線層が1つに限ら
れていた場合には、一方の接続配線を大きく迂回させな
ければそれぞれの接続を確保できない。
【0022】一方、図8の(b)は、本発明による、入
力ピンを入れ替えて再配線した後のレイアウト結果を示
す図である。上述のように、入力ピン“INA”86
と、入力ピン“INB”87とが置換可能なピンである
場合には、論理等価ピン置換部14は、接続配線を入れ
替える。この例においては、論理等価ピン置換部14
は、セル80a−3の入力ピン“INA”86および入
力ピン“INB”87への配線を入れ替えて再配線す
る。その結果、出力ピンOUT85と入力ピン“IN
A”86とが接続配線81により接続され、出力ピンO
UT84と入力ピン“INB”87とが接続配線82に
より接続される。図8の(b)から明らかなように、各
入力ピン86、87への接続配線は、1つの配線層上で
配線が実現され、迂回もしていないことが理解される。
力ピンを入れ替えて再配線した後のレイアウト結果を示
す図である。上述のように、入力ピン“INA”86
と、入力ピン“INB”87とが置換可能なピンである
場合には、論理等価ピン置換部14は、接続配線を入れ
替える。この例においては、論理等価ピン置換部14
は、セル80a−3の入力ピン“INA”86および入
力ピン“INB”87への配線を入れ替えて再配線す
る。その結果、出力ピンOUT85と入力ピン“IN
A”86とが接続配線81により接続され、出力ピンO
UT84と入力ピン“INB”87とが接続配線82に
より接続される。図8の(b)から明らかなように、各
入力ピン86、87への接続配線は、1つの配線層上で
配線が実現され、迂回もしていないことが理解される。
【0023】このように、本発明によれば、配線の乗り
換えによる配線トラックの増加、コンタクトによる付加
抵抗の増大、および配線の迂回による付加容量の増大や
配線混雑を低減できるので、より品質の高いレイアウト
を得ることができる。より具体的には、本発明により、
自動配線時もしくは自動配線後に配線が混雑し、配線層
の乗り換えや、配線同士の接触、配線の迂回が発生する
箇所において、セルの入力ピンが論理的に等価な場合
に、当該ピン同士を入れ替えて、再配線することにより
混雑を緩和し、配線の乗り換え、迂回、接触をなくし、
より品質の高いレイアウトパターンを得ることができ
る。
換えによる配線トラックの増加、コンタクトによる付加
抵抗の増大、および配線の迂回による付加容量の増大や
配線混雑を低減できるので、より品質の高いレイアウト
を得ることができる。より具体的には、本発明により、
自動配線時もしくは自動配線後に配線が混雑し、配線層
の乗り換えや、配線同士の接触、配線の迂回が発生する
箇所において、セルの入力ピンが論理的に等価な場合
に、当該ピン同士を入れ替えて、再配線することにより
混雑を緩和し、配線の乗り換え、迂回、接触をなくし、
より品質の高いレイアウトパターンを得ることができ
る。
【0024】(実施の形態2)実施の形態2では、レイ
アウト後に配線層の乗り換えまたは迂回している箇所を
表示部に表示する自動配置配線装置を説明する。
アウト後に配線層の乗り換えまたは迂回している箇所を
表示部に表示する自動配置配線装置を説明する。
【0025】図4は、実施の形態2の自動配置配線装置
40の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
40は、論理等価ピン設定部11と、自動配置配線部1
3と、スタンダードセルライブラリ12、レイアウトデ
ータ15、および、論理接続情報16を格納するハード
ディスク等の記憶部とを有する。これらの構成要素は実
施の形態1で説明したと同じであるので、その説明は省
略する。
40の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
40は、論理等価ピン設定部11と、自動配置配線部1
3と、スタンダードセルライブラリ12、レイアウトデ
ータ15、および、論理接続情報16を格納するハード
ディスク等の記憶部とを有する。これらの構成要素は実
施の形態1で説明したと同じであるので、その説明は省
略する。
【0026】自動配置配線装置40はさらに、混雑個所
抽出部21と、検索表示部22とを備えている。混雑個
所抽出部21は、自動配線後に、論理的等価な入力ピン
を持つセルに接続される配線の混雑箇所を抽出する。具
体的には、混雑個所抽出部21は、自動配置配線部13
内の論理等価ピン置換部14(図1)が検出した混雑箇
所を抽出することになる。検索表示部22は、混雑個所
抽出部21が抽出した混雑箇所を、検索し順次表示す
る。自動配置配線装置40が、実施の形態1にかかる自
動配置配線装置10(図1)と異なる点は、混雑個所抽
出部21および検索表示部22を設けたことにある。以
下では、混雑個所抽出部21および検索表示部22に関
連する動作を説明する。他の動作は自動配置配線装置1
0(図1)と同じである。
抽出部21と、検索表示部22とを備えている。混雑個
所抽出部21は、自動配線後に、論理的等価な入力ピン
を持つセルに接続される配線の混雑箇所を抽出する。具
体的には、混雑個所抽出部21は、自動配置配線部13
内の論理等価ピン置換部14(図1)が検出した混雑箇
所を抽出することになる。検索表示部22は、混雑個所
抽出部21が抽出した混雑箇所を、検索し順次表示す
る。自動配置配線装置40が、実施の形態1にかかる自
動配置配線装置10(図1)と異なる点は、混雑個所抽
出部21および検索表示部22を設けたことにある。以
下では、混雑個所抽出部21および検索表示部22に関
連する動作を説明する。他の動作は自動配置配線装置1
0(図1)と同じである。
【0027】自動配置配線装置40は、自動配置した配
線の結果をレイアウトデータ15として出力し、記憶部
に格納する。このとき、混雑個所抽出部21は、レイア
ウトデータ15に基づいて、論理等価ピン設定部11か
ら指定された入力ピンが入れ替え可能であるセルを検索
する。そして、セルの入れ替え可能なピンに接続されて
いる配線が交差するために発生した混雑個所を抽出す
る。検索表示部22は、混雑個所抽出部21が抽出した
混雑箇所を、検索し順次画面に表示する。
線の結果をレイアウトデータ15として出力し、記憶部
に格納する。このとき、混雑個所抽出部21は、レイア
ウトデータ15に基づいて、論理等価ピン設定部11か
ら指定された入力ピンが入れ替え可能であるセルを検索
する。そして、セルの入れ替え可能なピンに接続されて
いる配線が交差するために発生した混雑個所を抽出す
る。検索表示部22は、混雑個所抽出部21が抽出した
混雑箇所を、検索し順次画面に表示する。
【0028】使用者は、表示された混雑箇所を目視で確
認し、問題がある場合には、選択的に混雑箇所を指示し
てレイアウトデータ15を修正する。修正は、キーボー
ド、マウス等の入力装置(図示せず)を用いて行う。ま
たは論理等価ピン設定部11である入力装置を利用して
もよい。選択個所について再配線を行うことにより、実
施の形態1において図8の(b)に関連して説明したと
おり、配線の混雑が解消される。
認し、問題がある場合には、選択的に混雑箇所を指示し
てレイアウトデータ15を修正する。修正は、キーボー
ド、マウス等の入力装置(図示せず)を用いて行う。ま
たは論理等価ピン設定部11である入力装置を利用して
もよい。選択個所について再配線を行うことにより、実
施の形態1において図8の(b)に関連して説明したと
おり、配線の混雑が解消される。
【0029】本実施の形態の自動配置配線装置40によ
れば、使用者が必要であると判断した箇所のみレイアウ
トデータ15を修正できる。自動配置配線装置40は、
修正後のレイアウトデータ15に基づいて再配線を行う
ことができる。以上から、実施の形態2の自動配置配線
装置40は、実施の形態1の自動配置配線装置10(図
1)に比較して、真に問題となる箇所のみ修正を行うこ
とができるので、高速に自動配線ができる。
れば、使用者が必要であると判断した箇所のみレイアウ
トデータ15を修正できる。自動配置配線装置40は、
修正後のレイアウトデータ15に基づいて再配線を行う
ことができる。以上から、実施の形態2の自動配置配線
装置40は、実施の形態1の自動配置配線装置10(図
1)に比較して、真に問題となる箇所のみ修正を行うこ
とができるので、高速に自動配線ができる。
【0030】(実施の形態3)実施の形態3では、実施
の形態2において抽出された混雑個所の再配線を行う自
動配置配線装置を説明する。
の形態2において抽出された混雑個所の再配線を行う自
動配置配線装置を説明する。
【0031】図5は、実施の形態3の自動配置配線装置
50の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
50は、論理等価ピン設定部11と、自動配置配線部1
3と、スタンダードセルライブラリ12、レイアウトデ
ータ15、および、論理接続情報16を格納するハード
ディスク等の記憶部とを有する。これらの構成要素は実
施の形態1で説明したと同じであるので、その説明は省
略する。
50の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
50は、論理等価ピン設定部11と、自動配置配線部1
3と、スタンダードセルライブラリ12、レイアウトデ
ータ15、および、論理接続情報16を格納するハード
ディスク等の記憶部とを有する。これらの構成要素は実
施の形態1で説明したと同じであるので、その説明は省
略する。
【0032】自動配置配線装置50はさらに、混雑個所
抽出部21と、再配線部31とを備えている。混雑個所
抽出部21は、実施の形態2の混雑個所抽出部21(図
4)と同じであり、自動配線後に論理的等価な入力ピン
を持つスタンダードセルに接続される配線が配線層を乗
り換えている個所、または、迂回している箇所(すなわ
ち混雑個所)を抽出する。再配線部31は、抽出した混
雑箇所に関し、入れ替え可能な論理的等価な入力ピンを
入れ替え、その入力ピンに接続されている配線を引き剥
がし、再配線する。再配線部31の機能および動作は、
混雑個所抽出部21により抽出された混雑個所に基づい
て動作することを除いては自動配置配線部13と同等で
あるので、自動配置配線部13を利用することもでき
る。
抽出部21と、再配線部31とを備えている。混雑個所
抽出部21は、実施の形態2の混雑個所抽出部21(図
4)と同じであり、自動配線後に論理的等価な入力ピン
を持つスタンダードセルに接続される配線が配線層を乗
り換えている個所、または、迂回している箇所(すなわ
ち混雑個所)を抽出する。再配線部31は、抽出した混
雑箇所に関し、入れ替え可能な論理的等価な入力ピンを
入れ替え、その入力ピンに接続されている配線を引き剥
がし、再配線する。再配線部31の機能および動作は、
混雑個所抽出部21により抽出された混雑個所に基づい
て動作することを除いては自動配置配線部13と同等で
あるので、自動配置配線部13を利用することもでき
る。
【0033】実施の形態3の自動配置配線装置50が、
実施の形態2にかかる自動配置配線装置40(図4)と
異なる点は、検索表示部22(図4)に代えて再配線部
31を設けたことにある。以下では、再配線部31に関
連する動作を説明する。他の動作は自動配置配線装置4
0(図4)と同じである。
実施の形態2にかかる自動配置配線装置40(図4)と
異なる点は、検索表示部22(図4)に代えて再配線部
31を設けたことにある。以下では、再配線部31に関
連する動作を説明する。他の動作は自動配置配線装置4
0(図4)と同じである。
【0034】混雑個所抽出部21により混雑個所が抽出
されると、再配線部31により、混雑個所抽出部21に
より抽出したすべての箇所において、論理等価な入力ピ
ンを入れ替え、当該ピンに接続されている配線を引き剥
がし、再配線を行う。すなわち、再配線部31は、配線
層の乗り換えを解消し、コンタクト数を減らす。また迂
回個所においては、迂回を取り除く。これにより、実施
の形態1において図8の(b)に関連して説明したとお
り、配線の混雑が解消される。
されると、再配線部31により、混雑個所抽出部21に
より抽出したすべての箇所において、論理等価な入力ピ
ンを入れ替え、当該ピンに接続されている配線を引き剥
がし、再配線を行う。すなわち、再配線部31は、配線
層の乗り換えを解消し、コンタクト数を減らす。また迂
回個所においては、迂回を取り除く。これにより、実施
の形態1において図8の(b)に関連して説明したとお
り、配線の混雑が解消される。
【0035】実施の形態3の自動配置配線装置50によ
れば、問題のある混雑箇所のみ再配線すればよいので自
動配置配線装置10(図1)より高速に自動配線ができ
る。また、実施の形態2の自動配置配線装置40(図
4)のように、使用者が混雑個所を指定しなくてよいの
でより容易に混雑箇所を修正できる。
れば、問題のある混雑箇所のみ再配線すればよいので自
動配置配線装置10(図1)より高速に自動配線ができ
る。また、実施の形態2の自動配置配線装置40(図
4)のように、使用者が混雑個所を指定しなくてよいの
でより容易に混雑箇所を修正できる。
【0036】(実施の形態4)実施の形態4は、実施の
形態2および3を組み合わせた技術に関する。具体的に
は、実施の形態4の自動配置配線装置は、混雑個所の抽
出の検索結果を表示して使用者にそのレイアウトの修正
をさせるとともに、修正後のレイアウトデータに基づい
て再配線を行う。
形態2および3を組み合わせた技術に関する。具体的に
は、実施の形態4の自動配置配線装置は、混雑個所の抽
出の検索結果を表示して使用者にそのレイアウトの修正
をさせるとともに、修正後のレイアウトデータに基づい
て再配線を行う。
【0037】図6は、実施の形態4の自動配置配線装置
60の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
60は、実施の形態2の自動配置配線装置40(図4)
に、さらに一部再配線部41を付加したものである。一
部再配線部41は、入れ替え可能な論理的等価な入力ピ
ンを入れ替え、その入力ピンに接続されている配線を引
き剥がし、再配線する。一部再配線部41は、実施の形
態3の自動配置配線装置50(図5)の再配線部31と
同等の機能を果たす。なお、自動配置配線装置60の他
の構成および動作は自動配置配線装置40に関して説明
したのと同じであるので、その説明は省略する。
60の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
60は、実施の形態2の自動配置配線装置40(図4)
に、さらに一部再配線部41を付加したものである。一
部再配線部41は、入れ替え可能な論理的等価な入力ピ
ンを入れ替え、その入力ピンに接続されている配線を引
き剥がし、再配線する。一部再配線部41は、実施の形
態3の自動配置配線装置50(図5)の再配線部31と
同等の機能を果たす。なお、自動配置配線装置60の他
の構成および動作は自動配置配線装置40に関して説明
したのと同じであるので、その説明は省略する。
【0038】混雑個所抽出部21により抽出された混雑
箇所について、検索表示部22は検索し、画面に順次拡
大表示する。使用者は、拡大表示された混雑箇所を修正
する必要があるかを判断し、修正する必要がある場合に
は、レイアウトデータを修正する。一部再配線部41
は、修正されたレイアウトデータに基づいて、拡大表示
された箇所の問題となる論理的等価のピンを入れ替え、
当該ピンに接続されている配線の引き剥がしおよび再配
線を行う。選択個所について再配線を行うことにより、
実施の形態1において図8の(b)に関連して説明した
とおり、配線の混雑が解消される。なお一部再配線部4
1の機能および動作もまた、修正されたレイアウトデー
タに基づいて再配線を行うことを除いては自動配置配線
部13と同等であるので、自動配置配線部13を利用す
ることもできる。
箇所について、検索表示部22は検索し、画面に順次拡
大表示する。使用者は、拡大表示された混雑箇所を修正
する必要があるかを判断し、修正する必要がある場合に
は、レイアウトデータを修正する。一部再配線部41
は、修正されたレイアウトデータに基づいて、拡大表示
された箇所の問題となる論理的等価のピンを入れ替え、
当該ピンに接続されている配線の引き剥がしおよび再配
線を行う。選択個所について再配線を行うことにより、
実施の形態1において図8の(b)に関連して説明した
とおり、配線の混雑が解消される。なお一部再配線部4
1の機能および動作もまた、修正されたレイアウトデー
タに基づいて再配線を行うことを除いては自動配置配線
部13と同等であるので、自動配置配線部13を利用す
ることもできる。
【0039】実施の形態4の自動配置配線装置60によ
れば、問題のある混雑箇所のみ再配線すればよいので自
動配置配線装置10(図1)より高速に自動配線ができ
る。また、実施の形態2および3の自動配置配線装置4
0(図4)、50(図5)と比較しても、容易かつ高速
に混雑箇所の修正が行える、反映される。
れば、問題のある混雑箇所のみ再配線すればよいので自
動配置配線装置10(図1)より高速に自動配線ができ
る。また、実施の形態2および3の自動配置配線装置4
0(図4)、50(図5)と比較しても、容易かつ高速
に混雑箇所の修正が行える、反映される。
【0040】(実施の形態5)実施の形態5では、実施
の形態4の自動配置配線装置60により接続が変更され
た配線のデータを、新論理接続情報として出力すること
により、後の検証等に利用できるようにする自動配置配
線装置を説明する。
の形態4の自動配置配線装置60により接続が変更され
た配線のデータを、新論理接続情報として出力すること
により、後の検証等に利用できるようにする自動配置配
線装置を説明する。
【0041】図7は、実施の形態5の自動配置配線装置
70の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
70は、実施の形態4の自動配置配線装置60(図6)
が、修正後の論理接続情報を、新論理接続情報51とし
て出力する。なお、自動配置配線装置70の他の構成お
よび動作は自動配置配線装置60と同じであるので、そ
の説明は省略する。
70の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
70は、実施の形態4の自動配置配線装置60(図6)
が、修正後の論理接続情報を、新論理接続情報51とし
て出力する。なお、自動配置配線装置70の他の構成お
よび動作は自動配置配線装置60と同じであるので、そ
の説明は省略する。
【0042】自動配置配線装置70は、一部再配線部4
1が再配線を行った部分において、入力ピンに接続され
ている配線が入れ替わっているため、すなわち論理接続
が変更されているため、Verilog等の外部フォー
マットに出力する。出力するフォーマットは任意であ
り、例えば、一般的に利用されているVerilog、
EDIFであってもよい。
1が再配線を行った部分において、入力ピンに接続され
ている配線が入れ替わっているため、すなわち論理接続
が変更されているため、Verilog等の外部フォー
マットに出力する。出力するフォーマットは任意であ
り、例えば、一般的に利用されているVerilog、
EDIFであってもよい。
【0043】実施の形態5の自動配置配線装置70によ
れば、自動配置配線後に実施する論理整合性検証(LV
S)で等価ピンの入れ替えが許されていない場合に発生
する擬似的なエラーを回避することができ、レイアウト
検証効率の向上が期待できる。
れば、自動配置配線後に実施する論理整合性検証(LV
S)で等価ピンの入れ替えが許されていない場合に発生
する擬似的なエラーを回避することができ、レイアウト
検証効率の向上が期待できる。
【0044】以上、本発明の実施の形態を説明した。本
発明の自動配置配線装置の動作は、コンピュータにより
制御される。より具体的には自動配置配線装置は、各構
成要素を上述の説明のとおりに動作させるコンピュータ
プログラムに基づいて動作する。したがって、そのよう
な動作を行うコンピュータプログラム自体もまた、本発
明の範疇に含まれる。そのようなコンピュータプログラ
ムは、CD、DVD等の光ディスク、フロッピー(登録
商標)ディスク等の磁気記録媒体、フラッシュメモリ等
の半導体記録媒体に記録される。また、そのようなコン
ピュータプログラムは、インターネット等のネットワー
クを介して伝送される。
発明の自動配置配線装置の動作は、コンピュータにより
制御される。より具体的には自動配置配線装置は、各構
成要素を上述の説明のとおりに動作させるコンピュータ
プログラムに基づいて動作する。したがって、そのよう
な動作を行うコンピュータプログラム自体もまた、本発
明の範疇に含まれる。そのようなコンピュータプログラ
ムは、CD、DVD等の光ディスク、フロッピー(登録
商標)ディスク等の磁気記録媒体、フラッシュメモリ等
の半導体記録媒体に記録される。また、そのようなコン
ピュータプログラムは、インターネット等のネットワー
クを介して伝送される。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、各セルの複数の入力ピ
ンであって、その各々への入力信号を置換して入力して
も、出力ピンからの出力信号が同じである等価ピンを設
定して、混雑箇所に関連する配線が前記等価ピンに接続
されている場合に、前記等価ピンへの配線を置換するの
で、配線の乗り換えによる配線トラックの増加、コンタ
クトによる付加抵抗の増大、および配線の迂回による付
加容量の増大や配線混雑を低減できるので、より品質の
高いレイアウトを得ることができる。
ンであって、その各々への入力信号を置換して入力して
も、出力ピンからの出力信号が同じである等価ピンを設
定して、混雑箇所に関連する配線が前記等価ピンに接続
されている場合に、前記等価ピンへの配線を置換するの
で、配線の乗り換えによる配線トラックの増加、コンタ
クトによる付加抵抗の増大、および配線の迂回による付
加容量の増大や配線混雑を低減できるので、より品質の
高いレイアウトを得ることができる。
【0046】混雑箇所を検索して表示する検索表示部を
設けたので、使用者は表示された混雑箇所を目視で確認
できる。その結果、問題がある場合には、選択的に混雑
箇所を指示して真に問題となる箇所のみレイアウトデー
タを修正できるので、高速に自動配線ができる。
設けたので、使用者は表示された混雑箇所を目視で確認
できる。その結果、問題がある場合には、選択的に混雑
箇所を指示して真に問題となる箇所のみレイアウトデー
タを修正できるので、高速に自動配線ができる。
【0047】抽出の混雑箇所に基づいて再配線を行う再
配線部を設けたので、使用者は混雑個所を指定しなくて
よく、よってより容易に混雑箇所を修正できる。
配線部を設けたので、使用者は混雑個所を指定しなくて
よく、よってより容易に混雑箇所を修正できる。
【0048】使用者が等価ピンへの配線の置換を選択的
に指示する入力部を設けたので、問題がある場合には、
選択的に混雑箇所を指示して高速に自動配線ができる。
に指示する入力部を設けたので、問題がある場合には、
選択的に混雑箇所を指示して高速に自動配線ができる。
【0049】再配線部が所定のフォーマットで出力した
再配線の結果を、新たな接続情報として格納する格納部
を設けたので、再配線された結果、使用者は、変更のあ
った接続情報を利用してレイアウト検証効率の向上が期
待できる。
再配線の結果を、新たな接続情報として格納する格納部
を設けたので、再配線された結果、使用者は、変更のあ
った接続情報を利用してレイアウト検証効率の向上が期
待できる。
【図1】 実施の形態1における自動配置配線装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】 スタンダードセルの基本的な種類の1つであ
る、2入力NANDゲートの構成および入出力関係を示
す図である。(a)は2入力NANDゲートの記号を、
(b)は回路図を、(c)は真理値表を示す。
る、2入力NANDゲートの構成および入出力関係を示
す図である。(a)は2入力NANDゲートの記号を、
(b)は回路図を、(c)は真理値表を示す。
【図3】 NANDゲートの各種ゲートを組み合わせ、
当該ゲート間を配線した論理回路図の例である。
当該ゲート間を配線した論理回路図の例である。
【図4】 実施の形態2の自動配置配線装置の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図5】 実施の形態3の自動配置配線装置の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図6】 実施の形態4の自動配置配線装置の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図7】 実施の形態5の自動配置配線装置の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図8】 (a)は、入力ピンを入れ替える前の自動配
線のレイアウト結果を示す図である。(b)は、本発明
による、入力ピンを入れ替えて再配線した後のレイアウ
ト結果を示す図である。
線のレイアウト結果を示す図である。(b)は、本発明
による、入力ピンを入れ替えて再配線した後のレイアウ
ト結果を示す図である。
10 自動配置配線装置、 11 論理等価ピン設定
部、 12 スタンダードセルライブラリ、 13 自
動配置配線部、 14 論理等価ピン置換部、15 レ
イアウトデータ、 16 論理接続情報
部、 12 スタンダードセルライブラリ、 13 自
動配置配線部、 14 論理等価ピン置換部、15 レ
イアウトデータ、 16 論理接続情報
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の入力ピン、および、出力ピンとを
有する回路素子であるセルを複数配置し、前記セル間の
配線を行う配線装置であって、 各セルの前記複数の入力ピンであって、その各々への入
力信号を置換して入力しても、前記出力ピンからの出力
信号が同じである等価ピンを設定する等価ピン設定部
と、 前記セル間の配線を行う配線部と、 配線部により行われた前記配線の混雑個所を検出し、前
記混雑箇所に関連する配線が前記等価ピンに接続されて
いる場合に、前記等価ピンへの配線を置換する置換部と
を備えた、配線装置。 - 【請求項2】 置換部が検出した前記配線の混雑個所を
抽出する抽出部と、 抽出部が抽出した前記混雑箇所を検索して表示する検索
表示部とをさらに備えた、請求項1に記載の配線装置。 - 【請求項3】 置換部が検出した前記配線の混雑個所を
抽出する抽出部と、 抽出部が抽出した前記混雑箇所に基づいて、再配線を行
う再配線部とをさらに備えた、請求項1に記載の配線装
置。 - 【請求項4】 検索表示部に表示された前記混雑箇所に
基づいて、前記等価ピンへの配線の置換を選択的に指示
する入力部と、 入力部から入力された指示に基づいて、選択的に前記混
雑箇所の再配線を行う再配線部とをさらに備えた、請求
項2に記載の配線装置。 - 【請求項5】 再配線部が所定のフォーマットで出力し
た再配線の結果を、新たな接続情報として格納する格納
部をさらに備えた、請求項4に記載の配線装置。 - 【請求項6】 複数の入力ピン、および、出力ピンとを
有する回路素子であるセルを複数配置し、前記セル間の
配線を行う配線方法であって、 各セルの前記複数の入力ピンであって、その各々への入
力信号を置換して入力しても、前記出力ピンからの出力
信号が同じである等価ピンを設定し、 前記セル間の配線を行い、 前記配線の混雑個所を検出し、前記混雑箇所に関連する
配線が前記等価ピンに接続されている場合に、前記等価
ピンへの配線を置換する配線方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001210789A JP2003030265A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | 配線装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001210789A JP2003030265A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | 配線装置及び方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2001
- 2001-07-11 JP JP2001210789A patent/JP2003030265A/ja active Pending
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