JP2003029759A - 音源装置 - Google Patents

音源装置

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JP2003029759A JP2001213872A JP2001213872A JP2003029759A JP 2003029759 A JP2003029759 A JP 2003029759A JP 2001213872 A JP2001213872 A JP 2001213872A JP 2001213872 A JP2001213872 A JP 2001213872A JP 2003029759 A JP2003029759 A JP 2003029759A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音楽を鳴らしつつ操作音や効果音等を鳴らす
ことが可能で、内蔵音源を有効に利用できる音源装置を
提供する。 【解決手段】 メモリを複数(MM1,MM2)設け、
一つのシーケンサーSQで各メモリから発音情報を読み
出す。そして、どのメモリからの発音情報を優先して発
音させるべきかについて記述した優先度情報TBに基づ
いて、シーケンサーSQが発音すべき発音情報を選択し
て音源SS1〜SS16のそれぞれに割り当てる。メモ
リMM1,MM2は、着信メロディ等の音楽の発音情報
を記憶するメモリと、操作音や効果音等の発音情報を記
憶するメモリとに分けておき、後者のメモリの優先度を
前者のメモリの優先度よりも高く設定しておく。そうす
れば、音楽再生時は内蔵音源を充分に使用可能で、一
方、操作音や効果音等を同時に鳴らすときにはそれらの
発音情報を音源に優先的に割り当てることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話やPD
A(Personal Digital Assistant)等の携帯情報端末に
おいて、電話や電子メールの着信メロディの発生および
音楽の再生を行うための音源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報通信技術の進展は、携帯電話
やPDA等の携帯情報端末の機能の拡大を促進してい
る。その拡大された機能のひとつに音楽再生機能があ
る。すなわち、携帯電話等の携帯情報端末においてもよ
り高音質な音楽が楽しめるようにと、音楽用シンセサイ
ザ等の技術を応用した音源装置がその内部に組み込まれ
ている。このような音源装置の作動によって、ユーザは
電話や電子メールの着信時に音楽を楽しむことができ、
またさらに、携帯情報端末をカラオケ装置やゲーム機器
として利用することができる。
【0003】図4に、携帯情報端末に採用される従来の
音源装置の構成例を示す。この音源装置SD2は、携帯
情報端末の全体の制御を行うCPU(Central Processi
ng Unit)100から、インタフェースIFを介して発
音情報(音階:pitch、発音開始/終了時刻:note on,n
ote off、発音音量:volume、発音強度:velocity、音
色情報:program numberなどの発音に関する情報)を受
ける。
【0004】発音情報は一旦、FIFO(First In Fir
st Out)メモリMMに格納され、シーケンサーSQが発
音開始時刻などを参照しつつFIFOメモリMMから順
次、発音情報を読み出す。
【0005】そして、読み出した発音情報の一連の時系
列たるシーケンスデータを用いて、シーケンサーSQ
は、音源SS1〜SS8に発音情報を割り当てて、音楽
を再生する。音源SS1〜SS8はそれぞれ、各種音色
のサンプリング波形を記憶しており、シーケンサーSQ
の制御により音の波形をそれぞれ出力可能である。
【0006】このときシーケンサーSQは、同時発音可
能数(すなわち音源数)による制限や使用音色等を勘案
しつつ、ポリフォニック(同時多声)発音が可能となる
よう、音源SS1〜SS8のそれぞれに適宜、シーケン
スデータを割り当てる。なお、図4の場合、シーケンサ
ーSQが制御可能な音源数は、音源SS1〜SS8の8
個である。また、FIFOメモリMMには、複数のチャ
ンネル(例えば1〜8Ch)ごとの発音情報が記憶され
ていてもよい。なお、チャンネル数と音源数とは対応し
ているわけではなく、和音の場合など1Chで多数の音
源を占有する場合もありうる。
【0007】図4においては音源SS1〜SS8に加え
て、音源SS9〜SS16も設けられている。これらの
音源は、シーケンサーSQが音源SS1〜SS8を用い
て音楽を再生している場合であっても、例えば携帯情報
端末の操作音や効果音等を即時に鳴らす(割り込み鳴動
させる)ために設けられた音源である。
【0008】仮に、操作音や効果音等の情報をFIFO
メモリMMに与えて、シーケンサーSQで操作音や効果
音等を鳴らそうとすると、FIFOメモリMMには例え
ば5秒分程度のシーケンスデータが既に入っているため
に、それらを再生し終わってからでないと操作音や効果
音等を鳴らせないこととなる。操作音や効果音等は、携
帯情報端末を操作したと同時に、あるいは、電子メール
着信等のイベントが発生すると同時に、鳴ることが望ま
しい。
【0009】そのため、音源装置SD2においては、操
作音や効果音等を、シーケンサーSQの行う制御によっ
てではなく、携帯情報端末のCPU100からの音源S
S9〜SS16への(インタフェースIFを介しての)
直接制御によって鳴らす。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図4の音源装置SD2
の場合、シーケンサーSQを内蔵しているにもかかわら
ず、割り込み鳴動を行うために、音源装置の外部のCP
U100が直接、音源の制御を行う必要がある。そのた
め、CPU100の負担が大きい。音源を直接、制御す
る場合には、CPU100が発音のタイミングをとる必
要や、各音源での発音の同期をとる必要があるからであ
る。シーケンサーSQは、CPU100にそのような負
担をかけないために導入されているのであり、図4の音
源装置SD2はその点で改善の余地があった。
【0011】図5は、上記の観点から音源装置SD2を
改良した構成の一例を示す図である。図5に示すよう
に、この音源装置SD3は、着信メロディ等の音楽を鳴
らすためのFIFOメモリMM1およびシーケンサーS
Q1と、操作音や効果音等を鳴らすためのFIFOメモ
リMM2およびシーケンサーSQ2とを備えている。
【0012】このようにメモリおよびシーケンサーを2
系列備えておれば、外部のCPU100が音源を直接制
御する必要が無いので、CPU100の負担が軽くな
る。CPU100は、着信メロディ等の音楽の発音情報
についてはFIFOメモリMM1に入力されるように制
御し、操作音や効果音等の発音情報についてはFIFO
メモリMM2に入力されるように制御するだけでよい。
【0013】そして、FIFOメモリMM2には、音楽
に比べて発音時間が短い操作音等の発音情報が入力され
るので、発音の処理が迅速に行える。よって、シーケン
サーSQ2は、FIFOメモリMM2に発音情報が入力
されたときに、即座に発音処理を行うことができる。
【0014】しかし、図4の音源装置SD2および図5
の音源装置SD3、いずれの場合も、音楽の発音情報に
使用される音源と、操作音や効果音等の発音情報に使用
される音源とが区分されている(音楽の発音情報には音
源SS1〜SS8が、操作音や効果音等の発音情報には
音源SS9〜SS16が、固定的に割り当てられてい
る)。操作音や効果音等の発音情報は、一般的に音楽に
比べて発音時間が短いので、一度鳴らした後には音源S
S9〜SS16が使用されない状態が続く場合があり、
図4や図5の場合のように内蔵音源数が多数あったとし
ても、その全てを有効に利用しているとはいえなかっ
た。
【0015】そこで、この発明の課題は、音楽を鳴らし
つつ操作音や効果音等を鳴らすことが可能で、内蔵音源
を有効に利用できる音源装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、発音情報をそれぞれ記録可能な複数のメモリと、音
の波形をそれぞれ出力可能な複数の音源と、前記複数の
メモリから前記発音情報を順次読み出し、前記複数の音
源に割り当てて発音させるシーケンサーとを備え、前記
発音情報の出自に基づいて、どの発音情報を優先して発
音させるべきか、について記述した優先度情報が定めら
れ、前記複数の音源の数よりも発音すべき発音情報の数
の方が多い場合には、前記優先度情報に基づいて、前記
シーケンサーは発音させる発音情報を選択して前記複数
の音源のそれぞれに割り当てる音源装置である。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の音源装置であって、前記複数の音源のそれぞれには前
記発音情報の出自の情報を記憶するポート情報記憶部を
さらに備える音源装置である。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の音源装置であって、前記発音情報の出
自とは、前記発音情報が前記複数のメモリのうちどのメ
モリから出力されたか、のことである音源装置である。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の音源装置であって、前記シーケンサー
は、同時に複数チャンネルの前記発音情報を再生可能で
あり、前記複数のメモリのそれぞれは、前記複数チャン
ネル分の発音情報を記憶可能であり、前記発音情報の出
自とは、前記発音情報が前記複数のメモリのうちどのメ
モリのどのチャンネルから出力されたか、のことである
音源装置である。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の音源装置であって、前記複
数のメモリの少なくとも一つには、他の前記複数のメモ
リからの発音情報に関する前記シーケンサーの制御を行
う制御情報が含まれている音源装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、メモリを
複数設け、一つのシーケンサーで複数のメモリから発音
情報を読み出す音源装置であって、どのメモリやチャン
ネルからの発音情報を優先して発音させるべきか、につ
いて記述した優先度情報に基づいて、シーケンサーが発
音すべき発音情報を選択して複数の音源のそれぞれに割
り当てる音源装置である。そして、複数のメモリを、着
信メロディ等の音楽の発音情報を記憶するメモリと、操
作音や効果音等の発音情報を記憶するメモリとに分けて
おき、後者のメモリの優先度を前者のメモリの優先度よ
りも高く設定しておく。そうすれば、音楽再生時は内蔵
音源を充分に使用可能で、一方、操作音や効果音等を同
時に鳴らすときには操作音や効果音等の発音情報を音源
に優先的に割り当てることの可能な音源装置が得られ
る。これにより、音楽を鳴らしつつ操作音や効果音等を
鳴らすことが可能で、内蔵音源を有効に利用できる音源
装置が実現できる。
【0022】図1は、この発明の実施の形態に係る音源
装置を示す図である。図1に示す通り、この音源装置S
D1は、携帯情報端末の全体の制御を行うCPU100
から発音情報を受けるインタフェースIFを備えてい
る。そして、図5の音源装置SD3と同様に、着信メロ
ディ等の音楽を鳴らすためのFIFOメモリMM1と、
操作音や効果音等を鳴らすためのFIFOメモリMM2
とを備えている。
【0023】また、この音源装置SD1においても、外
部のCPU100が音源を直接制御する必要が無いの
で、CPU100の負担は軽い。CPU100は、着信
メロディ等の音楽の発音情報についてはFIFOメモリ
MM1に入力されるように制御し、操作音や効果音等の
発音情報についてはFIFOメモリMM2に入力される
ように制御するだけでよい。
【0024】ただし、音源装置SD3の場合と異なり、
シーケンサーは一つ設けられているだけである。シーケ
ンサーSQは、発音開始時刻などを参照しつつFIFO
メモリMM1,MM2に格納された発音情報を順次、読
み出す。
【0025】そして、読み出した発音情報の一連の時系
列たるシーケンスデータを用いて、シーケンサーSQ
は、音源SS1〜SS16に発音情報を割り当てて、音
楽を再生する。音源SS1〜SS16はそれぞれ、各種
音色のサンプリング波形を記憶しており、シーケンサー
SQの制御により音の波形をそれぞれ出力可能である。
【0026】なお、図4および図5の場合と異なり、シ
ーケンサーSQは複数のFIFOメモリから発音信号を
受けることになるが、これはシーケンサーSQの入力ポ
ートを増やすことで容易に対応可能である。また、シー
ケンサーSQは音源SS1〜SS16の全てを制御する
ことになるが、これもシーケンサーSQの出力ポートを
増やすことで容易に対応可能である。
【0027】音楽再生の際、音源の数よりも発音すべき
数の方が少ない、または等しい場合には、シーケンサー
SQは、ポリフォニック発音が可能となるよう、音源S
S1〜SS16のそれぞれに適宜、シーケンスデータを
割り当てる。なお、図1の場合、シーケンサーSQが制
御可能な音源数は、音源SS1〜SS16の16個であ
る。また、FIFOメモリMM1,MM2には、複数の
チャンネル(例えば1〜16Ch)ごとの発音情報が記
憶されていてもよい。なお、チャンネル数と音源数とは
対応しているわけではなく、和音の場合など1Chで多
数の音源を占有する場合もありうる。
【0028】一方、音源の数よりも発音すべき数の方が
多い場合には、シーケンサーSQは、どの発音情報を優
先して発音させるべきか選択する必要がある。この場合
の処理を行うために、シーケンサーSQには、発音情報
の出自に基づいてどの発音情報を優先して発音させるべ
きかについて記述したFIFO優先度情報TBが与えら
れる。また、各音源SS1〜SS16にはそれぞれ、発
音情報の出自の情報を記憶する、すなわち、FIFOメ
モリMM1,MM2のうちどのメモリからの発音情報が
現在、割り当てられているのかを記憶するポート情報記
憶部PM1〜PM16が設けられている。
【0029】FIFO優先度情報TBとポート情報記憶
部PM1〜PM16とを有する構成の音源装置の動作を
説明する。
【0030】まず、図1では、発音情報の出自が複数の
メモリのうちどのメモリからであるのか、の場合が示さ
れている。そして、FIFO優先度情報TBとして、F
IFOメモリごとの優先度が設定されている。
【0031】すなわち、FIFO優先度情報TBでは例
えば、FIFOメモリMM1からの発音情報ならば(ど
のチャンネルであっても)優先度は10、FIFOメモ
リMM2の発音情報ならば(どのチャンネルであって
も)優先度は15などのように設定されている。
【0032】シーケンサーSQは、読み込んだ発音情報
のうち、その優先度の大小を比較して、発音すべき発音
情報を選択する。そして、音源SS1〜SS16のそれ
ぞれに発音すべき発音情報を割り当てる。
【0033】例えばFIFOメモリMM1の発音情報
と、FIFOメモリMM2の発音情報とを比較した場
合、後者の優先度の方が高いので、音源への割り当てが
競合した場合には後者の発音情報が優先される。
【0034】すなわち例えば、もし仮に各音源SS1〜
SS16の全てが、音楽の発音情報を記憶したFIFO
メモリMM1からの発音情報(16和音分)によって現
在、占有されていたとしても、操作音や効果音としての
発音情報がFIFOメモリMM2から入力された場合、
シーケンサーSQは各音源SS1〜SS16のいずれか
任意の音源にFIFOメモリMM2の発音情報を割り当
てることになる。
【0035】よって、FIFOメモリMM1,MM2の
ような複数のメモリを、着信メロディ等の音楽の発音情
報を記憶するメモリと、操作音や効果音等の発音情報を
記憶するメモリとに分けておき、後者のメモリの優先度
を前者のメモリの優先度よりも高く設定しておく。そう
すれば、音楽再生時は内蔵音源を充分に使用可能で、一
方、操作音や効果音等を同時に鳴らすときには操作音や
効果音等の発音情報を音源に優先的に割り当てることの
可能な音源装置が得られる。これにより、音楽を鳴らし
つつ操作音や効果音等を鳴らすことが可能で、内蔵音源
を有効に利用できる音源装置が実現できる。
【0036】次に、図1のポート情報記憶部PM1〜P
M16について説明する。優先度の上位の発音情報のう
ち未割り当ての発音情報を、現在割り当て済みの音源に
新たに割り当てるには、現在その音源がどのFIFOメ
モリのデータに占有されているかをシーケンサーSQが
知る必要がある。
【0037】ポート情報記憶部PM1〜PM16は、こ
のために設けられているのであって、各音源を占有して
いる発音情報の出自についての情報を記憶している。
【0038】このように、ポート情報記憶部PM1〜P
M16を備えておれば、シーケンサーSQが、発音させ
る発音情報を選択して複数の音源のそれぞれに割り当て
る際に、現在、占有されている音源のうちどの音源に優
先度の高い発音情報を割り当てればよいのか、判断がし
やすい。
【0039】また、発音情報の出自の情報として、どの
メモリのどのチャンネルから出力されたか、を採用する
ようにしてもよい。
【0040】その場合、図2に示す通り、FIFO優先
度情報TBは、例えばFIFOメモリMM1,MM2の
うちどのメモリのどのチャンネルからの発音情報を優先
して発音させるべきか、について記述したテーブル情報
となる。図2においては、その優先度を数の大小で表し
ている。
【0041】例えばFIFOメモリMM1の発音情報の
うちCh1の発音情報と、FIFOメモリMM2の発音
情報のうちCh1の発音情報とを比較した場合、前者は
優先度128と設定され、後者は192と設定されてい
る。すなわち、後者の優先度の方が高いので、音源への
割り当てが競合した場合には後者の発音情報が優先され
る。
【0042】シーケンサーSQでは、FIFOメモリM
M1,MM2のそれぞれのチャンネルの発音情報が入り
乱れて入力されることもある。例えば、FIFOメモリ
MM1からCh1〜13の発音情報が入力され、FIF
OメモリMM2からCh12〜15の発音情報が入力さ
れる場合が考えられる。このとき、合計17個の発音情
報が入力されているので、どれか一つの発音情報が選択
されないことになる。
【0043】このような場合、FIFOメモリMM2の
発音情報であるからといって、必ずしも発音すべきであ
るとは限らない。その場合には、各発音情報の優先度を
比較することで、どの発音情報を消してどの発音情報を
出力すべきか判断する。このことを説明するのが、図3
のフローチャートである。
【0044】すなわち、シーケンサーSQは、外部から
の制御クロック周期等に基づいて定期的に各FIFOメ
モリMM1,MM2内の発音情報を取り込む(ステップ
S01)。このとき、発音すべき数が音源数を超えてい
るかどうか判断を行う(ステップS02)。もし超えて
いなければ、音源には空きがある、または空きが生じる
ので、現在割り当て済みの音源以外の空いた音源に、追
加の発音情報を割り当てる(ステップS03)。そし
て、各音源に発音させる(ステップS04)。そして、
再びステップS01に戻る。
【0045】一方、発音すべき数が音源数を超えていれ
ば、音源への発音情報の割り当てが競合するので、シー
ケンサーSQは、FIFO優先度情報TBを参照して割
り当てるべき発音情報の選択を行う。この選択は例え
ば、各発音情報の優先度をFIFO優先度情報TBから
読み出して、優先度の上位から音源の数の分だけの発音
情報を選択し(ステップS05)、その中で未割り当て
の発音情報を、現在割り当て済みの音源に新たに割り当
てることにより行えばよい(ステップS03)。そし
て、各音源に発音させればよい(ステップS04)。
【0046】このように、FIFO優先度情報TBに、
複数のチャンネルのうちどのチャンネルからの発音情報
を優先して発音させるべきかについても記述しておけ
ば、FIFOメモリの優先度だけでなく、チャンネルの
優先度も設定することによって、発音情報の音源へのよ
り詳細な割り当てが可能となる。
【0047】なお、FIFO優先度情報TBについて
は、図2のようなテーブル形式でなくてもよい。例えば
FIFOメモリMM1の各チャンネルについてだけ優先
度を設定しておき、FIFOメモリMM2の各チャンネ
ルについては、それぞれ1.5倍した値を採用する、な
どのように計算を行って求めるようにしてもよい。
【0048】なお、図2の場合、FIFOメモリMM
1,MM2のそれぞれにおいて、チャンネル数が増すご
とにその優先度が低くなるよう設定されている(ただ
し、チャンネル10は例外)。これは、スタンダードM
IDI(Musical Instrument Digital Interface)ファイ
ル等で採用されることの多い考え方に倣ったものであ
る。すなわち、低い数字のチャンネルにはメロディやリ
ズムセクション等の、欠落があっては音楽として成り立
ちにくい要素を割り当て、高い数字のチャンネルには装
飾的な弦楽器音等のパートを割り当てているのである
(なお、チャンネル10はドラムセクションが割り当て
られることが多いため、高いチャンネル数であるにもか
かわらず優先度が高く設定されている)。
【0049】図2のような優先度情報を採用する場合に
は、ポート情報記憶部PM1〜PM16は、FIFOメ
モリMM1,MM2のうちどのメモリのどのチャンネル
からの発音情報を割り当てられているのかを記憶する。
そうすれば、上記と同様、シーケンサーSQが、発音さ
せる発音情報を選択して複数の音源のそれぞれに割り当
てる際に、現在、占有されている音源のうちどの音源に
優先度の高い発音情報を割り当てればよいのか、判断が
しやすい。
【0050】なお、FIFOメモリMM1およびMM2
には、発音情報以外にも、他のメモリからの発音情報に
関するシーケンサーSQの制御を行う制御情報が含まれ
ていてもよい。
【0051】例えば、操作音や効果音としての発音情報
がFIFOメモリMM2からシーケンサーSQに入力さ
れた場合、FIFOメモリMM1から入力されている音
楽の発音を一時的にミュートしたい場合などが考えられ
る。このようなときは、発音情報に加えてFIFOメモ
リMM2から、FIFOメモリMM1からの発音情報に
関するシーケンサーSQの制御を行う制御情報が出力さ
れれば、シーケンサーSQに対して、FIFOメモリM
M1からの音楽の発音情報の読み出しを一時停止させ
る、あるいは、発音情報中の音量情報の値を一時的に下
げる、などの制御を行わせることができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、優先度
情報に基づいて、シーケンサーは発音させる発音情報を
選択して複数の音源のそれぞれに割り当てる。よって例
えば、複数のメモリを、着信メロディ等の音楽の発音情
報を記憶するメモリと、操作音や効果音等の発音情報を
記憶するメモリとに分けておき、後者のメモリの優先度
を前者のメモリの優先度よりも高く設定しておく。そう
すれば、音楽再生時は内蔵音源を充分に使用可能で、一
方、操作音や効果音等を同時に鳴らすときには操作音や
効果音等の発音情報を音源に優先的に割り当てることの
可能な音源装置が得られる。これにより、音楽を鳴らし
つつ操作音や効果音等を鳴らすことが可能で、内蔵音源
を有効に利用できる音源装置が実現できる。
【0053】請求項2に記載の発明によれば、複数の音
源のそれぞれには発音情報の出自の情報を記憶するポー
ト情報記憶部をさらに備える。よって、シーケンサー
が、発音させる発音情報を選択して複数の音源のそれぞ
れに割り当てる際に、現在、占有されている音源のうち
どの音源に優先度の高い発音情報を割り当てればよいの
か、判断がしやすい。
【0054】請求項3に記載の発明によれば、発音情報
の出自とは、発音情報が複数のメモリのうちどのメモリ
から出力されたか、のことである。よって、メモリの優
先度を設定することにより、発音情報の音源への詳細な
割り当てが可能となる。
【0055】請求項4に記載の発明によれば、発音情報
の出自とは、発音情報が複数のメモリのうちどのメモリ
のどのチャンネルから出力されたか、のことである。よ
って、メモリの優先度だけでなく、チャンネルの優先度
も設定することにより、発音情報の音源へのより詳細な
割り当てが可能となる。
【0056】請求項5に記載の発明によれば、複数のメ
モリの少なくとも一つには、他の複数のメモリからの発
音情報に関するシーケンサーの制御を行う制御情報が含
まれている。よって、シーケンサーに対して例えば、他
のメモリからの発音情報の読み出しを一時停止させる、
あるいは、発音情報中の音量情報の値を一時的に下げ
る、などの制御を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る音源装置を示す図
である。
【図2】この発明の実施の形態に係る音源装置の優先度
情報を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態に係る音源装置の動作を
示すフローチャートである。
【図4】従来の音源装置を示す図である。
【図5】従来の音源装置を示す図である。
【符号の説明】
100 CPU IF インタフェース MM,MM1,MM2 FIFOメモリ SQ,SQ1,SQ2 シーケンサー SS1〜SS16 音源 TB FIFO優先度情報 PM1〜PM16 ポート情報記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発音情報をそれぞれ記録可能な複数のメ
    モリと、 音の波形をそれぞれ出力可能な複数の音源と、 前記複数のメモリから前記発音情報を順次読み出し、前
    記複数の音源に割り当てて発音させるシーケンサーとを
    備え、 前記発音情報の出自に基づいて、どの発音情報を優先し
    て発音させるべきか、について記述した優先度情報が定
    められ、 前記複数の音源の数よりも発音すべき発音情報の数の方
    が多い場合には、前記優先度情報に基づいて、前記シー
    ケンサーは発音させる発音情報を選択して前記複数の音
    源のそれぞれに割り当てる音源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の音源装置であって、 前記複数の音源のそれぞれには前記発音情報の出自の情
    報を記憶するポート情報記憶部をさらに備える音源装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の音源装
    置であって、 前記発音情報の出自とは、前記発音情報が前記複数のメ
    モリのうちどのメモリから出力されたか、のことである
    音源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の音源装
    置であって、 前記シーケンサーは、同時に複数チャンネルの前記発音
    情報を再生可能であり、 前記複数のメモリのそれぞれは、前記複数チャンネル分
    の発音情報を記憶可能であり、 前記発音情報の出自とは、前記発音情報が前記複数のメ
    モリのうちどのメモリのどのチャンネルから出力された
    か、のことである音源装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の音源装置であって、 前記複数のメモリの少なくとも一つには、他の前記複数
    のメモリからの発音情報に関する前記シーケンサーの制
    御を行う制御情報が含まれている音源装置。
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CN1604181B (zh) * 2004-11-15 2011-07-13 北京中星微电子有限公司 一种midi音乐播放的方法及midi音乐播放装置

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