JP2003029708A - El表示装置 - Google Patents

El表示装置

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JP2003029708A
JP2003029708A JP2001375724A JP2001375724A JP2003029708A JP 2003029708 A JP2003029708 A JP 2003029708A JP 2001375724 A JP2001375724 A JP 2001375724A JP 2001375724 A JP2001375724 A JP 2001375724A JP 2003029708 A JP2003029708 A JP 2003029708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素の開口率の低下を招くことなく、残像を
抑制して鮮明な画像を認識できるようにしたEL表示装
置を提供する。 【解決手段】EL表示装置1は、単位画素10がマトリ
クス状に配列された表示部2と、信号線側駆動回路6
と、走査線側駆動回路4とを有する。各単位画素10
は、EL素子11と、スイッチング用トランジスタTr
1と,駆動用トランジスタTr2と、補助容量13とを
有する。補助容量13は、一方の電極がトランジスタT
r2のゲート電極に接続され、他方の電極が後段走査線
GLに接続されている。走査線側駆動回路4は、トラン
ジスタTr2のゲート電極に書き込まれた電圧を保持す
る保持期間内に、後段走査線GLを介してEL素子11
の発光状態を強制的に停止するためのブランキング信号
を出力する。これにより、1フレーム内にEL素子11
が発光されないブランキング期間が挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、EL(エレクトロ
ルミネッセンス)表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のEL表示装置の単位画素の構成
は、図32と図33に示されている。図32及び図33
において、GLは走査線、13は補助容量、SLは信号
線、11はEL素子、Tr1はスイッチングトランジス
タ、Tr2は駆動用トランジスタ、70はEL素子11
に電流を供給するための電流供給線である。EL素子1
1の発光に際しては、先ず、走査線GL及び信号線SL
が両方ともオンになると、スイッチング用トランジスタ
Tr1を通して補助容量13に電荷が蓄積される。そし
て、この補助容量13が駆動用トランジスタTr2のゲ
ートに電圧を加え続けるため、スイッチング用トランジ
スタTr1がOFFになっても、電流供給線70からE
L素子11に電流が流れつづけ、次のフレームで画像信
号が書き込まれるまで、現在の画像信号に応じた電流に
より発光駆動される。ところで、上記従来例では、EL
素子は1フレーム期間中発光し続けている。そのため、
動画表示を行うと、残像現象のため、前回フレームの画
像が次のフレームの画像に重なり、画像観察者は、画像
がボケたように認識してしまう。(2001 FPDテ
クノロジー大全p122)。このような場合の改善策と
しては、1フレームの画像表示期間中に、ブランキング
期間(EL素子の発光を停止して画面全体が黒表示状態
となる期間を意味する。)を挿入すると、残像が抑制さ
れ、画像が鮮明になることが知られている。このような
考え方に基づき、特開2000−221942号公報に
は、ブランキング信号を与えるための専用トランジスタ
を設けて、次の1フレーム期間が始まる直前の所定期間
にブランキング信号をオンとする構成が開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成では
1画素毎に専用トランジスタと、ブランキング信号を与
える制御線を設ける必要がある。従って、専用トランジ
スタ及び制御線の占有面積分だけ画素の開口率の低下を
招く。また、専用トランジスタ及び制御線を別途設ける
ことから、パネルの歩留まりの低下を招く。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解決し、画素
の開口率の低下を招くことなく、残像を抑制して鮮明な
画像を認識できるようにしたEL表示装置及を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のうち請求項1記載の発明は、走査信号が供
給される複数の走査線と画像信号が供給される複数の信
号線を備えるとともに、単位画素がマトリクス状に配列
され、各単位画素は、EL素子と、電流供給線を介して
前記EL素子に供給される電流量を制御する駆動用トラ
ンジスタと、走査信号によりスイッチング動作が変化す
るとともにスイッチング動作の変化により前記信号線と
前記駆動用トランジスタのゲート電極との導通・遮断を
切替えるスイッチング用トランジスタとを有してなる表
示部と、前記信号線に画像信号を供給する信号線側駆動
回路と、前記走査線に走査信号を供給するとともに、前
記駆動用トランジスタのゲート電極に書き込まれた電圧
を保持する保持期間内に走査線を介して、前記EL素子
の発光状態を強制的に停止するためのブランキング信号
を出力する走査線側駆動回路と、を備えたことを特徴と
する。
【0006】上記構成により、各画素のEL素子が画像
信号に応じて発光され、希望する画像が表示されるとと
もに、1フレーム内にEL素子が発光されないブランキ
ング期間が挿入されることになる。従って、動画表示に
おいて、前回フレームの画像と、次回フレームの画像と
の間に、黒表示が挿入される。この結果、残像現象が抑
制され、鮮明な画像を認識することができるようにな
る。
【0007】また、走査線を介してブランキング信号を
供給することにより、ブランキングのための専用のトラ
ンジスタや、ブランキング信号用の配線が不要となる。
従って、その分だけ開口率が向上する。
【0008】なお、用語「停止」とは、発光状態が完全
に停止する場合の他に、完全停止に近い状態をも含む。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のEL表示装置であって、前記ブランキング信号は、
前記駆動用トランジスタをOFF状態に強制的に設定す
る信号であることを特徴とする。ここで、用語「OFF
状態」とは、完全なOFF状態の場合の他に、完全なO
FF状態に近い状態(極めて弱いON状態)をも含む。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のEL表示装置であって、前記単位画素は、一方の電
極が前記駆動用トランジスタのゲート電極に接続され、
他方の電極が前記複数の走査線のうちの何れか1つの特
定走査線に接続された補助容量を備え、前記ブランキン
グ信号は前記特定走査線から前記補助容量を介して駆動
用トランジスタのゲート電極に与えられることを特徴と
する。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載のEL表示装置であって、前記特定走査線が、選択さ
れている画素に接続されている走査線に対して、後段の
走査線であることを特徴とする。
【0012】例えば、選択画素自身の走査線を特定走査
線用いることも可能である。但し、この場合は、選択パ
ルスのオンからオフへの遷移に伴って、画素自身の走査
線に接続された駆動用トランジスタの寄生容量の影響
で、画素電極の電位が変化することが予想され、これを
防止するためには大きな蓄積容量を付加する必要があ
る。この点に関し、特定走査線を後段の走査線とするこ
とにより、かかる問題を解決することができる。また、
特定走査線を後段の走査線とすることにより、配線の引
き回しを最小とすることができる。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載のEL表示装置であって、前記スイッチング用トラン
ジスタ及び前記駆動用トランジスタはともにPチャネル
型トランジスタであり、前記EL素子のアノード電極が
画素電極として構成され、前記EL素子のカソ−ド電極
が対向電極として構成されたことを特徴とする。
【0014】上記構成により、極性の異なるトランジス
タを用いる場合に比べて、表示装置全体の駆動電圧を小
さくすることができる。
【0015】また、請求項6記載の発明は、請求項4記
載のEL表示装置であって、前記スイッチング用トラン
ジスタ及び前記駆動用トランジスタはともにNチャネル
型トランジスタであり、前記EL素子のカソ−ド電極が
画素電極として構成され、前記EL素子のアノ−ド電極
が対向電極として構成されたことを特徴とする。
【0016】上記構成によっても、極性の異なるトラン
ジスタを用いる場合に比べて、表示装置全体の駆動電圧
を小さくすることができる。
【0017】また、請求項7記載の発明は、請求項4記
載のEL表示装置であって、前記スイッチング用トラン
ジスタは、複数のトランジスタが直列に接続されたマル
チゲート構造を有するトランジスタであることを特徴と
する。
【0018】スイッチング用トランジスタに関しては、
その要求される特性としてはリーク電流が少ない、言い
換えればデータの保持特性が良好なものが望まれる。そ
こで、上記の如く、スイッチング用トランジスタをマル
チゲート構造とすることにより、良好なオフ特性を得る
ことができる。
【0019】また、請求項8記載の発明は、請求項4記
載のEL表示装置であって、前記スイッチング用トラン
ジスタは、LDD(Lightly doped drain)構造を有
するトランジスタであることを特徴とする。
【0020】上記構成により、上記請求項7記載の発明
と同様に、良好なオフ特性を得ることができる。
【0021】また、請求項9記載の発明は、請求項4記
載のEL表示装置であって、前記各単位画素は複数の副
画素に分割され、前記副画素は、それぞれ個別に副画素
電極、スイッチング用トランジスタ、制御用トランジス
タ、補助容量及び走査線を備え、前記各副画素のオン/
オフを組み合わせることにより階調が表示されるととも
に、各副画素毎に走査線を介してブランキング信号が与
えられことを特徴とする。
【0022】上記構成により、階調性に優れたEL表示
装置が構成される。
【0023】また、請求項10記載の発明は、請求項9
記載のEL表示装置であって、前記副画素におけるEL
素子の発光部分の面積が、表示する階調に応じて入力さ
れるビット数に対応して重み付けされていることを特徴
とする。
【0024】1つの単位画素を構成する各副画素の発光
部分の面積比を、ビットに対応して1:2:4:…:2
(n-1)と重み付けすることにより、2n階調を表示させる
ことが可能となる。
【0025】また、請求項11記載の発明は、請求項4
記載のEL表示装置であって、前記スイッチング用トラ
ンジスタ及び前記駆動用トランジスタが、ポリシリコン
で形成されていることを特徴とする。
【0026】ポリシリコンはアモルファスシリコンに比
較して移動度が大きく、素子の微細化が容易である。従
って、本発明のように1画素中に複数のトランジスタを
用いる場合は、特に効果的である。
【0027】また、請求項12記載の発明は、請求項4
記載のEL表示装置であって、前記駆動用トランジスタ
の動作領域がリニア領域であることを特徴とする。
【0028】上記の如く、駆動用トランジスタをリニア
領域で動作させることにより、駆動用トランジスタのし
きい値あるいは駆動用トランジスタのゲートに印加され
る電圧がばらついたとしてもほとんど電流値に影響を与
えないようにすることができる。よって、従来では使用
に耐えられないと考えられてきたような特性の悪いトラ
ンジスタでも使用できる。
【0029】また、請求項13記載の発明は、請求項1
記載のEL表示装置であって、前記複数の走査線のうち
の何れか1つの特定走査線が前記制御用トランジスタを
介して前記EL素子のアノ−ド電極と接続され、前記E
L素子のカソ−ド電極は対向電極として構成され、前記
特定走査線が前記電流供給線を兼ねており、前記特定走
査線から前記EL素子に向けて流れる電流によって前記
EL素子が発光駆動され、前記ブランキング信号は前記
特定走査線より供給されるとともに、このブランキング
信号はEL素子のカソ−ド電極の電位よりも低い電圧レ
ベルに設定された信号であることを特徴とする。
【0030】上記の如く、特定走査線からEL素子に電
流を供給することにより、EL素子に電流を供給するた
めの専用の電流供給線が不要となる。この結果、従来例
よりも開口率を大きくすることができると共に、電流供
給線に起因した層間ショート、層内ショートによる線欠
陥の発生を防止し、歩留まりの向上したEL表示装置を
構成することができる。
【0031】また、請求項14記載の発明は、請求項1
記載のEL表示装置であって、前記複数の走査線のうち
の何れか1つの特定走査線が前記制御用トランジスタを
介して前記EL素子のカソ−ド電極と接続され、前記E
L素子のアノ−ド電極は対向電極として構成され、前記
特定走査線が前記電流供給線を兼ねており、前記前記E
L素子から前記特定走査線に向けて流れる電流によって
前記EL素子が発光駆動され、前記ブランキング信号は
前記特定走査線より供給されるとともに、このブランキ
ング信号はEL素子のアノ−ド電極の電位よりも高い電
圧レベルに設定された信号であることを特徴とする。
【0032】上記構成によってもまた、請求項13記載
の発明と同様な作用を奏する。
【0033】また、請求項15記載の発明は、請求項1
3記載のEL表示装置であって、前記特定走査線が、前
段走査線であることを特徴とする。
【0034】上記請求項4記載の発明における作用と同
様に、大きな蓄積容量を付加することなく、トランジス
タの寄生容量に起因した画素電極電位の変化を抑制でき
る。
【0035】また、請求項16記載の発明は、請求項1
3記載のEL表示装置であって、前記特定走査線のイン
ピーダンスと前記特定走査線に接続される走査線側駆動
回路における最終段バッファの出力インピーダンスの和
が、前記特定走査線に接続されるEL素子のインピーダ
ンスに対して20%以下であることを特徴とする。イン
ピーダンスを規制するのは、20%を超えると、走査線
の終電端の電位が低下し、EL素子に十分な電圧が印加
されなくなり、均一な表示が得られないからである。
【0036】また、請求項17記載の発明は、請求項1
3記載のEL表示装置であって、前記各単位画素は複数
の副画素に分割され、前記副画素は、それぞれ個別に副
画素電極、スイッチング用トランジスタ、制御用トラン
ジスタ、補助容量及び走査線を備え、前記各副画素のオ
ン/オフを組み合わせることにより階調が表示されると
ともに、各副画素毎に走査線を介してブランキング信号
が与えられことを特徴とする。
【0037】上記構成により、階調性に優れたEL表示
装置が構成される。
【0038】また、請求項18記載の発明は、請求項1
7記載のEL表示装置であって、前記副画素におけるE
L素子の発光部分の面積が、表示する階調に応じて入力
されるビット数に対応して重み付けされていることを特
徴とする。
【0039】1つの単位画素を構成する各副画素の発光
部分の面積比を、ビットに対応して1:2:4:…:2
(n-1)と重み付けすることにより、2n階調を表示させる
ことが可能となる。
【0040】また、請求項19記載の発明は、走査信号
が供給される複数の走査線と画像信号が供給される複数
の信号線を備えるとともに、単位画素がマトリクス状に
配列され、各単位画素は、EL素子と、EL素子に流れ
る電流量を制御する駆動用トランジスタと、走査信号に
よりスイッチング動作が変化するとともにスイッチング
動作の変化により前記信号線と前記駆動用トランジスタ
のゲート電極との導通・遮断を切替えるスイッチング用
トランジスタとを有してなるEL表示装置において、前
記マトリクス状に配列された単位画素の各行毎に設けら
れ、前記駆動用トランジスタのゲート電極に書き込まれ
た電圧を保持する保持期間内に前記駆動用トランジスタ
をOFF状態に強制的に設定するためのブランキング信
号が供給されるブランキング信号用配線と、前記ブラン
キング信号用配線よりブランキング信号を供給するブラ
ンキング信号駆動回路と、前記単位画素毎に設けられ、
一方の電極が前記駆動用トランジスタのゲート電極に接
続され、他方の電極が前記ブランキング信号用配線に接
続された補助容量と、を備え、前記ブランキング信号
は、ブランキング信号用配線から前記補助容量を介して
駆動用トランジスタのゲート電極に与えられることを特
徴とする。
【0041】上記構成により、ブランキングのための専
用のトランジスタを設ける必要がなく、従って、その分
だけ開口率が向上する。
【0042】また、請求項20記載の発明は、請求項1
9記載のEL表示装置であって、前記ブランキング信号
用配線は、前記ブランキング信号駆動回路に個別に接続
されていることを特徴とする。
【0043】上記構成により、ブランキング信号は、各
ブランキング信号用配線毎に異なるタイミングで供給さ
れる。
【0044】また、請求項21記載の発明は、請求項1
9記載のEL表示装置であって、前記ブランキング信号
用配線は、1本の共通ラインを介して前記ブランキング
信号駆動回路に接続されていることを特徴とする。
【0045】上記構成により、ブランキング信号は各ブ
ランキング信号用配線から同一のタイミングで供給され
る。
【0046】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は実施の形
態1に係るアクティブマトリクス型EL表示装置の構成
を示す回路図である。アクティブマトリクス型EL表示
装置1は、単位画素10がマトリクス状に配置された表
示部2と、各単位画素10に走査線GL1,GL2,…
(走査線を総称するときは参照符号GLで示す)を介し
て走査信号を出力する走査線側駆動回路4と、各単位画
素10に信号線SL1,SL2,…(信号線を総称する
ときは参照符号SLで示す)を介して画像信号を出力す
る信号線側駆動回路6と、各EL素子11に電流を供給
するための電流供給線70とを有する。
【0047】単位画素10は、単位画素の発光体として
機能するEL素子11と、スイッチング用トランジスタ
Tr1と、EL素子11への駆動電流量を制御する駆動
用トランジスタTr2と、補助容量13とを有する。補
助容量13の一方の電極は特定走査線としての後段走査
線GLに接続され、補助容量13の他方の電極は駆動用
トランジスタTr2のゲート及びスイッチングトランジ
スタTr1のドレインに共通に接続されている。トラン
ジスタTr1,Tr2は、いずれも同極性の薄膜トラン
ジスタ(TFT)であり、本実施の形態1ではPチャネ
ル型トランジスタで構成されている。
【0048】図2は走査線側駆動回路の構成を示すブロ
ック図であり、図3は走査線側駆動回路の一部の構成を
示す回路図である。走査線側駆動回路4は、走査線GL
1,GL2,…に対応したセレクタ回路A1,A2,…
(セレクタ回路を総称するときは参照符号Aで示す)を
有する。このセレクタ回路Aには、電圧レベルの異なる
3つの入力信号V1,V2,V3がそれぞれ入力されて
いる。また、セレクタ回路Aには、2つのセレクト信号
Sa,Sb(セレクト信号を総称するときは参照符号S
a,Sbで示し、セレクト信号を個別に示すときは参照
符号Sa,Sbに添字を付す。例えば、セレクタ回路A
1に関連するセレクト信号の場合は参照符号Sa1,S
b1で示す。)が入力されている。そして、このセレク
ト信号Sa,Sbの論理値の組み合わせにより、3つの
入力信号V1,V2,V3の何れかが選択され、走査線
GLに出力されるように構成されている。
【0049】なお、セレクト信号Sa,Sbは、外部の
コントローラ(図示せず)により生成されて走査線側駆
動回路4に供給されている。
【0050】セレクタ回路A1の具体的な構成は、図3
に示されている。即ち、セレクタ回路A1は、4つのイ
ンバータ3a,3b,3c,3dと、5つのトランスフ
ァーゲート5a,5b,5c,5d,5eとから構成さ
れている。
【0051】次いで、セレクタ回路A1の動作について
説明する。例えば、セレクト信号Sa1,Sb1が共に
論理「0」であるときは、V1が選択され走査線GL1
に出力される。回路動作を簡単に説明すると、Sa1が
論理「0」であると、トランスファーゲート5a,5c
はON状態で、トランスファーゲート5bはOFF状態
となる。従って、トランスファーゲート5dにはV1が
入力され、トランスファーゲート5eにはV3が入力さ
れる。一方、Sb1が論理「0」であるので、トランス
ファーゲート5dはON状態で、トランスファーゲート
5eはOFF状態となる。従って、V1とV3のうちV
1が選択されて走査線GL1に出力されることになる。
【0052】上記と同様な動作に基づき、セレクト信号
Sa1が論理「0」、セレクト信号Sb1が論理「1」
のときは、V2が選択され走査線GL1に出力される。
セレクト信号Sa1が論理「1」、セレクト信号Sb1
が論理「0」のときは、V3が選択され走査線GL1に
出力される。
【0053】このようにして、セレクタ回路A1は、セ
レクト信号Sa1,Sb1の論理値に応じてV1〜V3
の何れかを選択して走査線GLに出力する。
【0054】セレクタ回路A1以外の残余のセレクタ回
路A2,…は、セレクタ回路A1と同様な構成を有して
おり、セレクタ回路A1と同様にセレクト信号Sa2,
Sb2;Sa3,Sb3;…の論理値の組合わせに応じ
てV1〜V3の何れかを選択して走査線GL2,GL
3,…に出力する。
【0055】こうして、走査線側駆動回路4は、V1〜
V3の何れかを選択して走査線GLに出力するように構
成されている。
【0056】なお、本実施の形態1では、V1はスイッ
チング用トランジスタTr1をONにする電圧レベルに
設定されており、V2はスイッチング用トランジスタT
r1をOFFにする電圧レベルに設定されている。即
ち、V1とV2とが通常の走査信号に相当するものであ
る。また、V3はブランキング信号電圧レベルに設定さ
れている。
【0057】図4は一画素の構成を示す断面図であり、
図5は一画素の構成を示す平面図である。EL素子11
は、図4に示すようにアノ−ド電極31(本実施の形態
では画素電極20に相当する)と、カソ−ド電極32
(本実施の形態では対向電極21に相当する)と、アノ
−ド電極31とカソ−ド電極32間に配置されたEL発
光層22とから構成されている。なお、図4において、
35はガラス基板、37はゲート絶縁膜、38は平坦化
膜、39は層間絶縁膜である。
【0058】また、図4において、前記アノ−ド電極3
1はインジウムティンオキサイド(ITO)等の透明電
極であり、カソ−ド電極32は不透明電極(Mg、Al
等又は、これらの金属とAg、Li等との合金からなる
金属電極)である。従って、EL発光層22からの光
は、ガラス基板35側から照射される。なお、EL素子
11は、有機EL素子でも、無機EL素子であってもよ
く、また、電荷注入層や電荷輸送層を有する構成であっ
てもよい。すなわち、図4に示す構成のものに限定され
るものではなく、公知のEL素子を使用することができ
る。なお、基板35は、EL素子を坦持できるものであ
ればよく、ガラスに限らず、ポリカーボネート、ポリメ
チルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレートなど
の樹脂フィルムなどの透明基板を用いてもよい。
【0059】次いで、上記構成のEL表示装置の表示動
作について説明する。図6はEL素子の発光動作のタイ
ミングチャ−トである。図6(a)は画像信号電圧の波
形図であり、図6(b)は走査線GLaの電圧の波形図
であり、図6(c)は走査線GLbの電圧の波形図であ
る。ここで、説明の便宜上、図7に示す上下に隣接する
2つの画素10a,10bを例にして説明することにす
る。なお、図7において、画素10aに関連する構成要
素については添字aを付し(例えば、走査線は参照符号
GLaで、スイッチング用トランジスタはTr1a等で
示す)、画素10bに関連する構成要素については添字
bを付す(例えば、走査線は参照符号GLbで、スイッ
チング用トランジスタはTr1b等で示す)。なお、本
実施の形態1では対向電極電位は7.4Vに設定されて
おり、電流供給線70の電位は12.4Vに設定されて
いるものとする。また、画像信号は5Vと12.4Vの
2値の電圧レベルを有し、5Vの場合は発光状態を、1
2.4Vの場合は非発光状態を示すものとする。
【0060】先ず、図6(b)に示すように、時刻T1
において、当段の走査線GLaはV2レベル(本実施の
形態1では12.4V)からV1レベル(本実施の形態
1では0V)に切り替えられ、画素10aが選択され
る。これにより、Pチャネル型トランジスタであるスイ
ッチング用トランジスタTr1aがON状態となる。こ
のトランジスタTr1aのON状態により、信号線SL
を介して画像信号電圧(7.4V)が駆動用トランジス
タTr2aのゲート及び補助容量13aに印加される。
即ち、時刻T1からT2の期間が、画像信号の書込み期
間に相当する。ここで、電流供給線70の電位は12.
4Vに設定されているため、駆動用トランジスタTr2
aのゲート・ソース間には7.4−12.4=−5Vが
印加される。これにより、駆動用トランジスタTr2a
はONとなり、電流供給線70、駆動用トランジスタT
r2aを介して、EL素子11aのアノ−ド電極(画素
電極)からカソ−ド電極(対向電極)に向けて電流が流
れ、EL素子11aが発光する。
【0061】そして、駆動用トランジスタTr2aのゲ
ート電極に書き込まれた電圧が保持され、所定の駆動電
流によってEL素子11aは発光し続ける。この駆動用
トランジスタTr2aのゲート電極に書き込まれた電圧
が保持される保持期間内の時刻T3において、後段走査
線GLbを介して補助容量13aにブランキング信号が
与えられる。即ち、時刻T3で、後段の走査線GLbが
ブランキング信号電圧V3(本実施の形態では17.5
V)となる。これにより、駆動用トランジスタTr2a
のゲート電極は後段の走査線GLbと容量結合されてい
るため、駆動用トランジスタTr2aのゲート電位は5
V程度電位が増加する。このため、駆動用トランジスタ
Tr2aのゲート・ソース間の電位はほぼ0となり、駆
動用トランジスタTr2aはOFFし、EL素子11a
の発光は停止する。なお、補助容量13は駆動用トラン
ジスタTr2のゲート容量に対して十分大きな容量値に
設定されているものとする。もし、逆に設定されていれ
ば、ブランキング信号が供給されても、駆動用トランジ
スタTr2aのゲート電位が殆ど変化せず、駆動用トラ
ンジスタTr2aをOFFできないからである。
【0062】このようにして、駆動用トランジスタTr
2aのゲート電極に書き込まれた電圧が保持される保持
期間内の時刻T3において、走査線GLbを介してブラ
ンキング信号が出力され、これによりEL素子11aの
発光が強制的に停止する。
【0063】上記の例では、トランジスタTr2aのゲ
ートに与えるブランキング信号電圧によって、EL素子
の発光が完全に停止するようにしたけれども、発光が止
まった消光ではなく減光(例えば輝度レベルが1%程度
以内の明るさ)となるようにしてもよい。また、EL素
子はμsオーダーの高速応答性を有するため、msオー
ダーのパルス幅(T3〜T4)であるブランキング信号
であっても、EL素子のブランキングを行うことができ
る。
【0064】次いで、時刻T4で走査線GLaが選択さ
れると、上記と同様に画像信号電圧が書き込まれる。こ
のとき、画像信号電圧は12.4V(非発光状態を示す
信号電圧)が書き込まれるため、駆動用トランジスタT
r2aはOFF状態となり、EL素子は発光を停止し、
次のフレーム期間まで非発光状態が保持される。このと
きの非発光状態は、画像データに基づくものであり、ブ
ランキング信号によるものではない。こうして、画素1
0aが画像信号に対応して発光駆動されるとともに、1
フレーム期間内にブランキング状態が得られる。
【0065】上記の例では画素10aに関する発光動作
について説明したが、その他の画素についても同様な動
作が行われ、各画素のEL素子が画像信号に応じて発光
され、希望する画像が表示されるとともに、1フレーム
内にEL素子が発光されないブランキング期間が挿入さ
れることになる。従って、動画表示において、前回フレ
ームの画像と、次回フレームの画像との間に、黒表示が
挿入され、これにより、残像現象が抑制され、画像を鮮
明に認識することができるようになる。
【0066】なお、駆動用トランジスタTr2はNチャ
ネル型トランジスタを使用することも可能であるが、本
実施の形態のようなPチャネル型トランジスタを使用す
るのが望ましい。なぜなら、駆動用トランジスタTr2
をNチャネル型トランジスタで形成すれば、駆動用トラ
ンジスタTr2をON状態とするためのゲート電圧がE
L素子のアノードより高い電圧が必要となり、アクティ
ブマトリクス型EL素子を駆動するのに必要な電圧が増
加するからである。
【0067】(実施の形態2)図8は実施の形態2に係
るアクティブマトリクス型EL表示装置の一画素の構成
を示す断面図である。本実施の形態2は、トランジスタ
Tr1,Tr2をいずれもNチャネル型トランジスタと
し、且つ、EL素子のカソード電極を画素電極とし、ア
ノ−ド電極を対向電極として構成することを特徴とする
ものであり、その他の構成は上記実施の形態1と同様で
ある。本実施の形態2では、カソ−ド電極は不透明電極
とし、アノ−ド電極をITO電極とするものである。こ
のような構成であれば、発光層からの光は基板35とは
反対側から照射されることになる。従って、この実施の
形態2では、基板35は必ずしも実施の形態1のように
透明基板を使用する必要はなく、シリコン等の不透明基
板を使用してもよい。
【0068】また、EL素子のカソード電極を画素電極
とし、アノ−ド電極を対向電極として構成する場合に、
駆動用トランジスタTr2はPチャネル型トランジスタ
であってもよいが、低電圧化の観点からはNチャネル型
トランジスタを用いる方が望ましい。なお、本実施の形
態2に係るアクティブマトリクス型EL表示装置の表示
動作は、上記実施の形態1と同様であり、画像信号に応
じてEL素子を発光させ、希望する画像を表示するとと
もに、ブランキング期間が挿入される。
【0069】図9は実施の形態2に係るEL表示装置の
発光動作のタイミングチャートである。図9(a)は画
像信号電圧の波形図であり、図9(b)は走査線GLc
の電圧の波形図であり、図9(c)は走査線GLdの電
圧の波形図である。ここで、図10に示す上下に隣接す
る2つの画素10c,10dを例にして説明することに
する。なお、図10において、画素10cに関連する構
成要素については添字cを付し(例えば、走査線は参照
符号GLcで、スイッチング用トランジスタはTr1c
等で示す)、画素10dに関連する構成要素については
添字dを付す(例えば、走査線は参照符号GLdで、ス
イッチング用トランジスタはTr1d等で示す)。
【0070】先ず、図9(b)に示すように、時刻T1
において、当段の走査線GLcはV2レベル(本実施の
形態2では0V)からV1レベル(本実施の形態2では
12.5V)に切り替えられ、画素10cが選択され
る。これにより、Nチャネル型トランジスタであるスイ
ッチング用トランジスタTr1cがON状態となる。こ
のNチャネル型トランジスタTr1cのON状態によ
り、信号線SLを介して画像信号電圧(5.0V)がN
チャネル型駆動用トランジスタTr2cのゲート及び補
助容量13cに印加される。なお、本実施の形態2で
は、電流供給線70の電位は−5.0Vであり、また、
対向電極電位は0Vに設定されている。従って、駆動用
トランジスタTr2cのゲート・ソース間にはほぼ5V
が印加されるため、駆動用トランジスタTr2cがON
となる。これにより、アノ−ド電極(対向電極)からカ
ソ−ド電極(画素電極)に向けて電流が流れ、EL素子
11cが発光する。そして、この発光状態は後段の走査
線GLdがブランキング信号電圧V3(本実施の形態で
は−5.0V)となるタイミング(時刻T3)まで保持
される。そして、駆動用トランジスタTr2cのゲート
電極は補助容量13cを介して後段の走査線GLdと接
続されているため、時刻T3で、駆動用トランジスタT
r2cのゲート電位は5V程度電位が減少する。このた
め、駆動トランジスタTr2cのゲート・ソース間の電
位は0となり、EL素子11cの発光は停止する。な
お、補助容量13は駆動用トランジスタTr2のゲート
容量に対して十分大きな容量値に設定されているものと
する。もし、逆に設定されていれば、ブランキング信号
が供給されても、駆動用トランジスタTr2cのゲート
電位が殆ど変化せず、駆動用トランジスタTr2cをO
FFできないからである。
【0071】上記の例では、EL素子11cに関する発
光及びブランキングについて説明したけれども、EL素
子11c以外のその他のEL素子も、同様な動作によっ
て発光及びブランキングが得られる。
【0072】このように、本実施の形態2においても、
実施の形態1と同様に1フレーム内にブランキング期間
を挿入することができ、残像の影響を無くし、鮮明な画
像を認識できるようになる。
【0073】なお、本発明においては、システム全体の
耐圧が許される場合はトランジスタTr1とトランジス
タTr2は極性の異なるトランジスタで構成するように
してもよい。
【0074】(実施の形態3)図11は実施の形態3に
係る表示装置の表示部の平面図であり、図12はその回
路図である。なお、図11及び図12は1画素に関する
構成のみ示している。本実施の形態3は、1つの単位画
素を複数の領域に分割し、面積諧調方式により階調表示
することを特徴とするものである。以下、図11及び図
12を参照して、具体的な構成について説明する。
【0075】単位画素10は、複数の領域(本実施の形
態3では4つ)に分割された構造を有する。この分割領
域である副画素50の構成は、上記実施の形態1におけ
る単位画素10の構成と同様である。即ち、副画素50
はそれぞれ走査線GLを有するとともに、スイッチング
用トランジスタTr1、駆動用トランジスタTr2、補
助容量13を有する。
【0076】階調の表示方法としては、分割された副画
素領域の発光/非発光を組み合わせることにより実現さ
れる。なお、信号線SLには、デジタル画像信号が供給
される。階調表示の具体的な方法としては、複数の領域
に分割された副画素50におけるEL素子11の発光部
分の面積がビットに対応して重み付けされている。この
ように、等分に分割するのではなく、発光部分の面積比
をビットに対応して1:2:4:…:2(n-1)と重み付
けすることにより、2n階調を表示させることが可能と
なる。
【0077】なお、図11の例では、4ビットのデータ
により16階調の表示が可能である。また、図13に示
すように6つの副画素50を備える構成では、6ビット
のデータにより64階調の表示が可能となる。勿論、副
画素の電極レイアウトは、図11及び図13に限られる
ものではない。
【0078】また、従来例のように、ブランキング信号
を供給する専用線やブランキングのための専用のトラン
ジスタを設ける必要がないため、本発明は、画素の開口
率を大きくとることできる。そして、このような構成に
係る本発明は、特に面積階調方式を採用することによ
り、表示の均一性、階調性に優れたアクティブマトリク
ス型EL表示装置を実現するのにきわめて有効である。
【0079】(実施の形態4)本実施の形態4は、上記
実施の形態の表示装置を駆動するに当たって、駆動用ト
ランジスタTr2の動作領域がリニア領域で動作する動
作条件により駆動することを特徴とするものである。
【0080】EL素子は、素子を流れる電流に応じて輝
度が異なる電流制御型発光素子であるため、表示ムラを
なくすためには定電流駆動する必要がある。かかる定電
流駆動を行う方法としては、画素内に定電流回路を設け
る方法がある。しかし、定電流回路を設ける構成では、
トランジスタの個数が多くなり、歩留まりの低下を招
く。そこで、本実施の形態4では、駆動用トランジスタ
をリニア領域で動作させることにより、駆動用トランジ
スタのしきい値あるいは駆動用トランジスタのゲートに
印加される電圧がばらついたとしてもほとんど電流値に
影響を与えないようにすることができる。
【0081】図14にEL素子11と駆動用トランジス
タTr2(Pチャネル型トランジスタを用いた)の動作
点解析を行った結果を示す。図14において、ラインL
5はEL素子11の電圧/電流特性を示し、ラインL6
〜L10は駆動用トランジスタTr2のドレイン電圧/
ドレイン電流特性を示す。なお、ラインL6はゲート電
圧を−1Vとした場合、ラインL7はゲート電圧を−3
Vとした場合、ラインL8はゲート電圧を−4Vとした
場合、ラインL9はゲート電圧を−5Vとした場合、ラ
インL10はゲート電圧を−6Vとした場合のドレイン
電圧/ドレイン電流特性である。図14から明らかなよ
うに、トランジスタのゲート電圧が変化した場合でも、
駆動用トランジスタTr2のドレイン電圧/ドレイン電
流特性とEL素子11の電圧/電流特性との交点の電流
値はほとんど影響を受けないことが理解される。従っ
て、従来では使用に耐えられないと考えられてきたよう
な特性の悪いトランジスタでも使用できる。これは、と
くにトランジスタとしてポリシリコンを用いる場合に有
利な条件である。
【0082】(実施の形態5)図15は実施の形態5に
係るEL表示装置の回路図であり、図16は実施の形態
5に係るEL表示装置の発光動作を示すタイミングチャ
ートである。本実施の形態5は、実施の形態1に類似
し、対応する部分には同一の参照符号を付す。上記実施
の形態1では走査線GLからブランキング信号を供給す
るようにしたけれども、本実施の形態5ではブランキン
グ信号を供給する専用配線(ブランキング信号用配線)
を設け、このブランキング信号用配線からブランキング
信号を供給するように構成されている。
【0083】なお、図15では、第n−1行目の走査線
GLn-1,第n行目の走査線GLn、及び第m列の信号線
SLm,第m+1列の信号線SLm+1に関する4つの画素
のみ描いているが、その他の画素も同様な構成を有して
いる。
【0084】図15を参照して、本実施の形態の構成に
ついて説明する。ブランキング信号用配線は各行毎に個
別に設けられている。図15において、BLn-1は第n
−1行目のブランキング信号用配線であり、BLnは第
n行目のブランキング信号用配線である。ブランキング
信号用配線BLn-1は、第n−1行目に属する各画素の
補助容量13の一方の電極に接続されている。また、ブ
ランキング信号用配線BLnは、第n行目に属する各画
素の補助容量13の一方の電極に接続されている。これ
らのブランキング信号用配線BLn-1,BLnはブランキ
ング信号駆動回路80に共通に接続されており、ブラン
キング信号駆動回路80はブランキング信号用配線BL
n-1,BLnを介して所定のタイミングで所定電圧のブラ
ンキング信号を供給するように構成されている。
【0085】なお、本実施の形態では、走査線GLから
ブランキング信号が供給されないため、走査線側駆動回
路4に代えて、シフトレジスタと出力バッファとから構
成される走査線側駆動回路(例えば、後述する実施の形
態7の走査線側駆動回路4A)が用いられる。
【0086】次いで、図16を参照して、上記構成のE
L表示装置の発光動作について説明する。なお、信号線
SLm,SLm+1に供給される画像信号電圧Vsは、図1
6(a)に示すように、7.4Vと12.4Vの2つの
電圧レベルを有し、7.4Vは発光状態、12.4Vは
非発光状態を示すものとする。また、電流供給線70の
電位は12.4Vに設定されており、EL素子11のカ
ソード電極の電位は0Vに設定されているものとする。
【0087】先ず、第n-1行に属する画素の発光動作に
ついて説明する。時刻T1で走査線GLn-1の電位が、
図16(c)に示すように、ハイレベル(V2レベルに
相当し、本実施の形態では12.5V)からローレベル
(V1レベルに相当し、本実施の形態では0V)に変化
する。これにより、走査線GLn-1に接続されているス
イッチングトランジスタTr1は、この時刻T1のタイ
ミングでONし、信号線SLm,SLm+1を介して駆動用
トランジスタTr2のゲート電極に画像信号電圧(7.
4V)が印加される。ここで、電流供給線70の電位は
12.4Vであり、EL素子11のカソード電極の電位
は0Vであるため、駆動用トランジスタTr2のゲート
・ソース間には−5Vが印加される。従って、駆動用ト
ランジスタTr2がONとなり、電流が電流供給線70
からEL素子11を通じて流れ、EL素子11が発光す
る。駆動用トランジスタTr2のゲート電極には、補助
容量13が接続されており、これによりゲート電圧は
7.4Vに保持されている。
【0088】次いで時刻T3のタイミングでブランキン
グ信号配線BLn-1の電位が5V(ブランキング信号電
圧V3に相当する)引き上げられる(図16(b)のA
点からB点まで引き上げられる)。一方、補助容量13
は、駆動用トランジスタTr2のゲート容量に対して十
分大きな容量値に設定されている。従って、ブランキン
グ信号配線BLn-1の5Vの電位上昇により、駆動用ト
ランジスタTr2のゲート電極の電位は5V近く上昇す
る。このため、駆動用トランジスタTr2はOFFとな
り、発光は停止する。この状態は、次の書きこみタイミ
ング(時刻T5)まで続く。従って時刻T3から時刻T
5までの期間が第n−1行目の画素に対してのブランキ
ング期間となる。
【0089】同様に第n行目の画素に関しては、時刻T
4から時刻T6までがブランキング期間となる。
【0090】もちろん、ブランキングを与えるタイミン
グならびにその時間幅は必要に応じてそれぞれの行に対
応するブランキング信号の出力タイミングを調整するこ
とにより同一期間あるいは異なる期間など効果が最大に
なるように任意に与えることができる。
【0091】このように、同一行に属するすべての画素
に対して同一期間にブランキング信号を印加し、かつ、
各行では順次一定期間ずれてブランキング信号を印加す
ることができ、より効果的なブランキング動作を行わせ
ることができる。
【0092】(実施の形態6)図17は実施の形態6の
回路図であり、図18は発光動作のタイミングチャート
である。本実施の形態6は、上記実施の形態5と同様に
ブランキング信号配線BLを備えており、EL素子11
を発光させる基本的な動作は実施の形態5と同等であ
る。但し、実施の形態5ではブランキング信号配線がそ
れぞれの行に対して独立に駆動するように構成されてい
たけれども、本実施の形態6では各行毎に配線されたブ
ランキング信号配線BLは共通ライン60を介してブラ
ンキング信号駆動回路80に接続された構成となってい
る。従って、ブランキング信号を与えるタイミングはす
べての行の画素に対して同一期間、換言すれば、表示面
の全ての画素に対して同一期間となる。
【0093】以下に、図18を参照して発光動作につい
て説明する。時刻T1から時刻T2に至る期間におい
て、走査線GL1,GL2,…,GLn,…,GLlast(最終
行の走査線を意味する)が、順次選択され、各行毎の画
素が順次発光していく。そして、走査線GLlastに属す
る画素の選択が行われた後の時刻3で、ブランキング信
号配線BLの電位が5V上昇する。これにより、すべて
の行に属する画素がこの時刻T3で発光を停止する。即
ち、時刻T3で、表示面全体が黒表示となる。そして、
時刻T4で、ブランキング信号配線の電位が5V減少し
て、元のローレベルの状態となる。従って、ブランキン
グ状態が解除される。即ち、時刻T3〜時刻4までの期
間が、ブランキング期間に相当する。一方、この時刻T
4から、再び、走査線GL1,GL2,…,GLn,…,GLl
astが、順次選択されて、次フレームの画像が表示され
る。
【0094】このようにして、最終走査線の選択期間後
に、全ての画素が同一タイミングでブランキング状態と
なり、かつ、ブランキング期間も同一となる。従って、
本実施の形態6は、実施の形態5と比べるとブランキン
グ信号駆動回路80の構成を簡略化できるという長所を
有する。
【0095】但し、本実施の形態では、最終走査線の選
択期間後、第1行の走査線が選択されるまでの期間にお
いて、ブランキング期間が挿入されるため、実施の形態
5と比較すると、ブランキング期間は短い。しかし、こ
のような短い期間においても、ブランキング期間の挿入
により、画像の鮮明化が得られることが本願発明者等の
実験により確認されている。
【0096】(実施の形態7)図19は実施の形態7に
係るアクティブマトリクス型EL表示装置の構成を示す
回路図である。本実施の形態7は、上記実施の形態1に
類似し、対応する部分には同一の参照符号を付し、詳細
な説明は省略する。上記実施の形態1では電流供給線7
0が設けられていたけれども、本実施の形態7では電流
供給線70は省略されており、走査線GLからEL素子
11に駆動電流を供給するように構成されている。ま
た、ブランキング信号は、走査線GLより直接EL素子
に与えられるように構成されている。
【0097】以下に、図19を参照して実施の形態7に
係るEL表示装置の構成を説明する。本実施の形態7に
おいては、スイッチング用トランジスタTr1のゲート
電極は走査線GLに接続され、スイッチング用トランジ
スタTr1のソース電極が信号線SLに接続され、スイ
ッチング用トランジスタTr1のドレイン電極は駆動用
トランジスタTr2のゲート及び補助容量13の一方の
電極に共通に接続されて構成されている。また、前記駆
動用トランジスタTr2は、ソース電極が特定走査線で
ある前段走査線3及び補助容量13の他方の電極に共通
に接続され、ドレイン電極がEL素子11のアノ−ド電
極(画素電極20に相当する)に接続されて構成されて
いる。
【0098】このように前段走査線(特定走査線に相
当)によりEL素子11に駆動電流を供給する構成とす
ることにより、電流供給線を省略することができ、開口
率の向上を図ることができるとともに、従来において問
題とされていた信号線と電流供給線との間あるいは走査
線と電流供給線との間のショ−トの発生を防止すること
ができる。なお、前段走査線とEL素子11間の接続線
は、前段走査線からの引き出し線に相当するものであ
り、電流供給線のようなバス配線ではない。従って、上
記接続線は、電流供給線に比べて、線幅が極めて小さ
く、そのため、接続線の画素に対して占める面積は極め
て小さく、開口率の低下に支障を来すものではない。
【0099】また、本実施の形態7では、実施の形態1
の走査線側駆動回路4に代えて走査線側駆動回路4Aが
用いられている。この走査線側駆動回路4Aは、図20
に示すように、シフトレジスタ65と、出力バッファ4
0とから構成され、ハイレベルとローレベルの2値の信
号レベルを選択的に出力するように構成されている。
【0100】次いで、上記構成の表示装置の表示動作に
ついて説明する。図21はEL素子の発光動作のタイミ
ングチャ−トである。図21(a)は画像信号電圧の波
形図であり、図21(b)は走査線GLaの電圧の波形
図であり、図21(c)は走査線GLbの電圧の波形図
である。なお、説明の便宜上、図22に示す上下に隣接
する2つの画素10a,10bを例にして説明すること
にする。
【0101】なお、図22において、画素10aに関連
する構成要素については添字aを付し(例えば、走査線
は参照符号GLaで、スイッチング用トランジスタはT
r1a等で示す)、画素10bに関連する構成要素につ
いては添字bを付す(例えば、走査線は参照符号GLb
で、スイッチング用トランジスタはTr1b等で示
す)。また、本実施の形態7ではEL素子のカソ−ド電
極電位(対向電極電位)は7.4Vに設定されているも
のとする。
【0102】先ず、図21(c)に示すように、書き込
み期間W1(時刻T1〜時刻T2)において、走査線G
Lbの電圧レベルがローレベル(V1レベルに相当し、
本実施の形態7では0V)であるため、画素10bが選
択される。そして、この書き込み期間W1において、P
チャネル型トランジスタであるスイッチング用トランジ
スタTr1bがON状態となっているめ、信号線SLを
介して画像信号電圧(例えば7.4V)が駆動用トラン
ジスタTr2bのゲート及び補助容量13bに印加され
る。一方、時刻T1〜T2の期間では、図21(b)に
示すように、前段画素10aは非選択期間であるため、
前段走査線GLaはハイレベル(V1レベルに相当し、
本実施の形態7では12.4V)であり、そのため、駆
動用トランジスタTr2bのゲート・ソース間には7.
4−12.4=−5Vが印加され、駆動用トランジスタ
Tr2bがONとなる。これにより、前段走査線GL
a、駆動用トランジスタTr2bを介して、EL素子1
1bのアノ−ド電極(画素電極)からカソ−ド電極(対
向電極)に向けて電流が流れ、EL素子11bが発光す
る。なお、EL素子11aは、EL素子11bの上記発
光動作と同様な動作により、発光している。
【0103】ここで、一般的なEL素子の駆動であれ
ば、図21(b)の仮想線Mで示すように、前段走査線
GLaは次フレームの書き込みタイミング(時刻T4)
までハイレベルを維持する。しかしながら、本実施の形
態7においては、図21(b)に示すように、時刻T4
より以前の時刻T3で前段走査線GLaはハイレベルか
らローレベルに変化する。これにより、EL素子11b
のカソ−ド電極電位(7.4V)よりも、前段走査線G
Laの電位(0V)が低くなる。そのため、EL素子1
1bへの電流供給が停止し、EL素子11bは発光を停
止する。即ち、時刻T3で画素10bがブランキング状
態となる。そして、前段画素10aの書き込み期間W1
(時刻T4〜T5)が完了するまで前段走査線GLaは
ローレベルのままである。従って、EL素子11bは、
ブランキング状態のままである。
【0104】なお、前段走査線GLaにおいて、時刻T
3〜T4までのローレベルの期間は、画素10bをブラ
ンキングするためのブランキング信号V3が出力されて
いる期間であり、時刻T4〜T5までのローレベルの期
間は、画素10aに画像信号を書込むための書込み期間
W1である。但し、本実施の形態においては、ブランキ
ング信号電圧が走査信号のローレベル(0V)と一致し
た値に設定されているため、図21(b)に示すよう
に、時刻T3〜T5までの期間が全てローレベルの期間
となっている。
【0105】次いで、時刻T5で前段走査線GLaの電
位は、ローレベルからハイレベルに変化する。従って、
書き込み期間において駆動用トランジスタTr2aのゲ
ート電極に書き込まれた電位に応じて、前段走査線GL
aの更に前段走査線(図示せず)から供給される電流が
制御され、EL素子11aに流れて、発光する。ここで
は、書き込み期間(時刻T4〜T5の期間)の画像信号
電圧が12.4Vであるため、EL素子11aは発光を
停止したままである。勿論、画像信号電圧が7.4Vで
あれば、EL素子11aは発光する。
【0106】また、EL素子11bも上記のEL素子1
1aと同様な動作により、駆動用トランジスタTr2a
のゲート電極に書き込まれる画像信号電圧に応じて、発
光状態又は発光停止状態となる。
【0107】上記の例では、ブランキング信号電圧V3
は、走査信号のローレベル(0V)と同一に設定されて
いたけれども、これに限定されるものではない。即ち、
ブランキング信号電圧V3は、EL素子のカソ−ド電極
(対向電極)の電位よりも小さければ十分であり、これ
によりEL素子への電流を停止することができる。但
し、この場合は、走査線GLの電位は、3つの電圧レベ
ル信号V1〜V3を必要とするため、走査線側駆動回路
としては、走査線側駆動回路4Aに代えて、実施の形態
1の走査線側駆動回路4を用いればよい。
【0108】また、EL素子11bのブランキング期間
では、前段走査線GLaはローレベルであるため、スイ
ッチング用トランジスタTr1aはON状態となってお
り、その期間において仮に駆動用トランジスタTr2a
に7.4Vが書き込まれたとしても、EL素子11aの
ブランキング状態に変化はない。なぜなら、EL素子1
1bのブランキング状態となる以前において、EL素子
11aはブランキング状態となっている。従って、仮に
駆動用トランジスタTr2aに7.4Vが書き込まれた
としても、EL素子11aに電流を供給する走査線(前
段走査線GLaの更に前段の走査線)の電位はローレベ
ルとなっているため、駆動用トランジスタTr2aのゲ
ート電極の電位に影響なく、EL素子11aに電流は供
給されず、発光は停止したままだからである。
【0109】上記の例は、上下に隣接する画素10a,
10bについての発光及びブランキング動作について説
明したけれども、その他の画素も同様な動作により、発
光及びブランキング動作が行われる。
【0110】このようにして、本実施の形態7では、走
査線が電流供給線を兼ねるとともに、走査線よりブラン
キング信号を出力することができる。
【0111】なお、参考まで述べると、駆動用トランジ
スタTr2はNチャネル型トランジスタを使用すること
も可能であるが、本実施の形態のようなPチャネル型ト
ランジスタを使用するのが望ましい。なぜなら、駆動用
トランジスタTr2をNチャネル型トランジスタで形成
すれば、駆動用トランジスタTr2をON状態とするた
めのゲート電圧がEL素子のアノードより高い電圧が必
要となり、アクティブマトリクス型EL素子を駆動する
のに必要な電圧が増加するからである。
【0112】(実施の形態8)図23は実施の形態8に
係るEL表示装置の回路図であり、図24は実施の形態
8に係るEL表示装置の発光動作のタイミングチャ−ト
である。なお、図24(a)は画像信号電圧の波形図で
あり、図24(b)は走査線GLcの電圧の波形図であ
り、図24(c)は走査線GLdの電圧の波形図であ
る。本実施の形態8は、実施の形態7に類似し対応する
部分には同一の参照符号を付す。実施の形態8では、ス
イッチング用トランジスタ及び制御用トランジスタがN
チャネル型トランジスタである。また、EL素子のアノ
−ド電極が対向電極とされ、カソ−ド電極が画素電極と
され、EL素子から走査線に向けて流れる電流によっ
て、EL素子が発光するように構成されている。
【0113】以下に、図23に示す上下に隣接する2つ
の画素10c,10dを例にして、本実施の形態の発光
及びブランキング動作について説明することにする。な
お、本実施の形態8ではアノ−ド電極電位(対向電極電
位)は3.0Vに設定されているものとする。
【0114】先ず、図24(c)に示すように、画素1
0dの書込み期間W1(時刻T1から時刻T2)におい
て、走査線GLdの電圧レベルがハイレベル(V1レベ
ルに相当し、本実施の形態8では12.4V)であるた
め、画素10dが選択される。そして、この書込み期間
W1において、Nチャネル型トランジスタであるスイッ
チング用トランジスタTr1dはON状態であるため、
信号線SLを介して画像信号電圧(例えば5.0V)が
駆動用トランジスタTr2dのゲート及び補助容量13
dに印加される。一方、この時刻T1〜T2の期間で
は、図24(b)に示すように、前段画素10cは非選
択期間であるため、前段走査線GLcはローレベル(V
2レベルに相当し、本実施の形態8では0V)であり、
また、アノ−ド電極電位(対向電極電位)は3.0Vに
設定されているため、駆動用トランジスタTr2dのゲ
ート・ソース間には5.0−3.0=2Vが印加され、
駆動用トランジスタTr2dがONとなる。これによ
り、EL素子11dから前段走査線GLcに向けて電流
が流れ、EL素子11dが発光する。
【0115】ここで、一般的なEL素子の駆動であれ
ば、図24(b)の仮想線Mで示すように、前段走査線
GLcは次フレームの書き込みタイミング(時刻T4)
までローレベルを維持する。しかしながら、本実施の形
態7においては、図24(b)に示すように、時刻T4
より以前の時刻T3で前段走査線GLcはローレベル
(本実施の形態では、0V)からハイレベルに変化す
る。これにより、EL素子11dのアノ−ド電極電位
(3.0V)よりも、前段走査線GLcの電位(12.
4V)が高くなる。そのため、EL素子11dの電流供
給が停止し、EL素子11dは発光を停止する。即ち、
時刻T3で画素10dがブランキング状態となる。そし
て、前段画素10cの書き込み期間W1(時刻T4〜T
5)が完了するまで前段走査線GLcはハイレベルのま
まである。従って、EL素子11dは、ブランキング状
態のままである。このようにして、EL素子11dは、
1フレーム期間において、画像信号に応じて発光すると
ともに、発光が停止するブランキン状態が得られること
になる。EL素子11d以外の残余のEL素子もEL素
子11dと同様な発光及びブランキング動作が行われ
る。
【0116】このようにして、本実施の形態において
も、1フレーム内にブランキング期間を挿入することが
できる。
【0117】なお、前段走査線GLcにおいて、時刻T
3〜T4までのハイレベルの期間は、画素10dをブラ
ンキングするためのブランキング信号V3が出力されて
いる期間であり、時刻T4〜T5までのハイレベルの期
間は、画素10cに画像信号を書込むため書込み期間W
1である。但し、本実施の形態においては、ブランキン
グ信号電圧が走査信号のハイレベル(12.4V)と一
致した値に設定されているため、図24(b)に示すよ
うに、時刻T1〜T5までの期間が全てローレベルの期
間となっている。
【0118】上記の例では、ブランキング信号電圧V3
は、走査信号のハイレベル(12.4V)と同一に設定
されていたけれども、これに限定されるものではない。
即ち、ブランキング信号電圧V3は、EL素子のアノ−
ド電極(対向電極)の電位よりも高ければ十分であり、
これによりEL素子への電流を停止することができる。
【0119】(実施の形態9)実施の形態9は、実施の
形態7の構成において、特定走査線GLのインピーダン
スと該特定走査線GLに接続される走査線側駆動回路4
Aにおける最終段バッファの出力インピーダンスの和
が、該特定走査線GLに並列接続されるEL素子のイン
ピーダンスに対して20%以下とすることを特徴とする
ものである。そして、このようなインピーダンスの規制
により、EL素子に十分な電圧を印加することができ、
均一な表示を実現できる。以下、図25及び図26を参
照して、インピーダンスの規制により均一な表示を実現
できる理由について説明する。
【0120】図25は駆動用トランジスタに接続された
画素電極がアノ−ド電極となる場合における、走査線及
び該走査線を流れる電流により駆動されるEL素子等を
含めた等価回路であり、図26は駆動用トランジスタに
接続された画素電極がカソード電極となる場合におけ
る、走査線及び該走査線を流れる電流により駆動される
EL素子等を含めた等価回路を示す。図25及び図26
において、40は走査線側駆動回路4Aの最終段のバッ
ファを示し、41は走査線GLの抵抗を示し、42は走
査線GLの容量を示す。図25に示すように、EL素子
11のアノ−ド電極が画素電極となる場合は、バッファ
40の出力インピーダンスならびに走査線GLのインピ
ーダンスを通してEL素子11に電流が流れる。図26
に示すように、EL素子11のカソ−ド電極が画素電極
となる場合は、EL素子11から走査線GLに向けて電
流が流れる。図25及び図26の何れのタイプであって
も、バッファ40の出力インピーダンスならびに走査線
GLのインピーダンスがEL素子11のインピーダンス
に比較して高ければ、電流が流れたときに走査線等で電
圧降下が生じ、十分な電圧がEL素子11に印加されな
い。
【0121】本等価回路に対して回路シミュレーション
を行った結果を図27に示す。図27において、ライン
L1はバッファ40の入力を示し、ラインL2はバッフ
ァ40の出力を示し、ラインL3は走査線GLのインピ
ーダンスとバッファ40の出力インピーダンスの和が走
査線のインピーダンスの2%程度の場合の終電端K(図
25及び図26参照)の電位を示し、ラインL4は走査
線GLのインピーダンスとバッファ40の出力インピー
ダンスの和が走査線GLのインピーダンスの20%の場
合の終電端Kの電位を示す。図27より明らかなよう
に、出力インピーダンスと走査線GLのインピーダンス
の和が、各画素のEL素子11のインピーダンスに対し
20%を超えると、走査線GLの終電端Kの電位が大き
く低下することが認められる。よって、EL素子11に
十分な電圧が印加されなくなり、均一な表示が得られな
い。
【0122】なお、走査線側駆動回路4Aの出力インピ
ーダンスを低減させるためには、例えば、走査線側駆動
回路の最終段にボルテージホロアを設けるようにしても
よい。
【0123】(実施の形態10)図28は実施の形態1
0に係る表示装置の表示部の平面図であり、図29はそ
の回路図である。なお、図28及び図29は1画素に関
する構成のみ示している。本実施の形態10は、実施の
形態7における1つの単位画素を複数の領域に分割し、
面積諧調方式により階調表示することを特徴とするもの
である。以下、図28及び図29を参照して、具体的な
構成について説明する。単位画素10は、複数の領域
(本実施の形態4では4つ)に分割された構造を有す
る。この分割領域である副画素50の構成は、上記実施
の形態1における単位画素10の構成と同様である。即
ち、副画素50はそれぞれ走査線GLを有するととも
に、スイッチング用トランジスタTr1、駆動用トラン
ジスタTr2、補助容量13を有する。駆動用トランジ
スタTr1のソースは、隣接する副画素の走査線に接続
される構成とするのが望ましい。階調の表示方法として
は、分割された副画素領域の発光/非発光を組み合わせ
ることにより実現される。なお、信号線SLには、デジ
タル画像信号が供給される。
【0124】階調表示の具体的な方法としては、複数の
領域に分割された副画素50におけるEL素子11の発
光部分の面積がビットに対応して重み付けされている。
このように、等分に分割するのではなく、発光部分の面
積比をビットに対応して1:2:4:…:2(n-1)と重
み付けすることにより、2n階調を表示させることが可
能となる。
【0125】なお、図28の例では、4ビットのデータ
により16階調の表示が可能である。また、図30に示
すように6つの副画素50を備える構成では、6ビット
のデータにより64階調の表示が可能となる。勿論、副
画素の電極レイアウトは、図28及び図30に限られた
ものでない。
【0126】このように、専用の電流供給線がなく、画
素の開口率を大きくとることが可能な構成である本発明
においては、特に面積階調方式を採用することにより、
表示の均一性、階調性に優れたアクティブマトリクス型
EL表示装置を実現するのにきわめて有効である。
【0127】(実施の形態11)図31は実施の形態1
1に係るアクティブマトリクス型EL表示装置の回路図
である。本実施の形態11は実施の形態7に類似し、対
応する部分には同一の参照符号を付す。なお、図31は
単位画素に関する構成のみを示している。本実施の形態
11ではオフセットキャンセラー機能を有する回路構成
とすることを特徴とするものであり、スイッチング用ト
ランジスタTr1及び駆動用トランジスタTr2の他
に、電流スイッチ信号によりON/OFF制御されるス
イッチング用トランジスタTr3及びトランジスタリセ
ット信号によりON/OFF制御されるスイッチング用
トランジスタTr4が備えられている。
【0128】次いで、上記回路におけるオフセットキャ
ンセラー機能について説明すると、先ず、トランジスタ
Tr2のしきい値電圧VtをコンデンサC1にメモリす
る。具体的には、トランジスタTr1がOFFである期
間において、トランジスタTr3がOFFで、かつ、ト
ランジスタTr4がONとされる。これにより、コンデ
ンサC1の端子間電圧がVtまで上昇する。即ち、コン
デンサC1にVtがメモリされたことになる。このと
き、走査線GLの電位をVddとすると、接続点71の
電位はVdd−Vtとなる。
【0129】次いで、トランジスタTr3がONで、か
つ、トランジスタTr4がOFFとされ、EL素子と走
査線GL(電流供給線に相当)とが接続状態となる。
【0130】次いで、トランジスタTr3がONで、か
つ、トランジスタTr4がOFFの状態で、トランジス
タTr1がONとなり、画像信号電圧Vonがコンデンサ
C2を介してトランジスタTr2のゲートに印加され
る。このとき、予めコンデンサC1にVtがメモリされ
ているため、接続点71の電位(トランジスタTr2の
ゲート電位に相当)はVon+Vdd+Vtとなる。従っ
て、トランジスタTr2の電流値はf(Von+Vdd+
Vt−Vt)となり、Vtが相殺された値についての関
数となるため、トランジスタTr2のしきい値Vtにバ
ラツキがあっても、それに影響されることなくEL素子
を駆動することができる。
【0131】そして、本実施の形態においては、上記の
オフセットキャンセラー機能を有する構成において、駆
動用トランジスタTr2のソースに走査線GLを接続す
ることにより、上記実施の形態と同様に走査線GLから
EL素子11に電流を供給することができ、また、走査
線GLよりブランキング信号を与えることができる。
【0132】(その他の事項) (1)上記実施の形態1〜4では、駆動用トランジスタ
のゲートは補助容量を介して後段走査線と接続され、後
段走査線よりブランキング信号を与えるようにしたけれ
ども、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、
後段走査線に代えて何れかの走査線を補助容量と接続
し、その走査線からブランキング信号を与えるようにし
てもよい。従って、例えば、選択画素自身の走査線を用
いることも可能である。但し、この場合は、選択パルス
のオンからオフへの変化に伴って、画素自身の走査線に
接続された駆動用トランジスタの寄生容量の影響で、画
素電極の電位が変化することが予想され、これを防止す
るためには大きな蓄積容量を付加する必要がある。この
点に関し、ブランキング信号を与える走査線を後段走査
線とすることにより、かかる問題を解決することが可能
である。なぜならブランキング信号を与える走査線を後
段走査線とすることにより、配線の引き回しも必要最小
限でよく、トランジスタの寄生容量による電位変動も最
小限に抑えることが可能となる等のメリットを有する。
従って、特定走査線は画素の後段走査線とするのが、望
ましい。
【0133】(2)上記実施の形態1〜11におけるス
イッチング用トランジスタTr1は、その要求される特
性としてはリーク電流が少ない、言い換えればデータの
保持特性が良好なものが望まれる。従って、スイッチン
グ用トランジスタTr1は、複数のトランジスタが直列
に接続されたマルチゲート構造あるいはLDD(Lightl
y doped drain)構造のものを使用するのが望ましく、
このようにすれば、良好なオフ特性を得ることができ
る。
【0134】(3)上記実施の形態1〜11におけるト
ランジスタTr1,Tr2は、アモルファスシリコンで
形成してもよく、また、ポリシリコンで形成するように
してもよい。但し、ポリシリコンで形成する場合は、ポ
リシリコンはアモルファスシリコンに比較して移動度が
大きく、素子の微細化が容易であるため、本発明のよう
に1画素中に複数のトランジスタを用いる場合に特に有
利である。
【0135】(4)上記実施の形態1〜11において、
トランジスタを低温ポリシリコンで作製する場合、走査
線側駆動回路及び信号線側駆動回路の少なくとも一方を
画素部のトランジスタを作製すると同時にガラス基板上
に一体形成するようにしてもよい。このように周辺駆動
回路を内蔵駆動回路とすることにより、消費電力を大幅
に削減することができ、また、表示装置全体の軽量・薄
型化を図ることができる。
【0136】(5)実施の形態7〜11の表示装置を駆
動するに当たって、実施の形態4と同様に、駆動用トラ
ンジスタTr2の動作領域がリニア領域で動作する動作
条件により駆動するようにしてもよい。
【0137】(6)実施の形態7〜11では、特定走査
線は選択画素に接続される走査線に対して前段走査線と
したけれども、本発明はこれに限定されるものではな
く、何れかの走査線であればよく、例えば、選択画素自
身の走査線を用いることも可能である。但し、この場合
は、選択パルスのオンからオフへの変化に伴って、画素
自身の走査線に接続された駆動用トランジスタの寄生容
量の影響で、画素電極の電位が変化することが予想さ
れ、これを防止するためには大きな蓄積容量を付加する
必要がある。この点に関し、特定走査線を前段の走査線
とすることにより、かかる問題を解決することが可能で
ある。なぜなら、書き込み終了時より次のフレームにお
ける前段の画素の書き込み開始まで、駆動用トランジス
タのゲート電極の電位は一定に保持されるからである。
しかも、特定走査線を前段の走査線とすることにより、
配線の引き回しも必要最小限でよく、トランジスタの寄
生容量による電位変動も最小限に抑えることが可能とな
る等のメリットを有する。従って、特定走査線は画素の
前段走査線とするのが、望ましい。
【0138】(7)本発明は、実施の形態1〜11に限
定されるものではなく、実施の形態1〜11を適宜選択
して組み合わせた構成であってもよい。
【0139】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によれば、以
下の効果を奏する。 (1)各画素のEL素子が画像信号に応じて発光され、
希望する画像が表示されるとともに、1フレーム内にE
L素子が発光されないブランキング期間が挿入されるこ
とになる。従って、動画表示において、前回フレームの
画像と、次回フレームの画像との間に、黒表示が挿入さ
れる。この結果、残像現象が抑制され、鮮明な画像を認
識することができるようになる。
【0140】(2)また、走査線を介してブランキング
信号を供給することにより、ブランキングのための専用
のトランジスタや、ブランキング信号用の配線が不要と
なる。従って、その分だけ開口率が向上する。
【0141】(3)また、特定走査線からEL素子に電
流を供給することにより、EL素子に電流を供給するた
めの専用の電流供給線が不要となる。この結果、従来例
よりも開口率を大きくすることができると共に、電流供
給線に起因した層間ショート、層内ショートによる線欠
陥の発生を防止し、歩留まりの向上したEL表示装置を
構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るEL表示装置の構成を示す
回路図である。
【図2】実施の形態1に係るEL表示装置に用いられる
走査線側駆動回路の構成を示す回路図である。
【図3】セレクト回路A1の構成を示す回路図である。
【図4】実施の形態1に係るEL表示装置の一画素の構
成を示す断面図である。
【図5】実施の形態1に係るEL表示装置の一画素の構
成を示す平面図である。
【図6】実施の形態1に係るEL表示装置の発光動作の
タイミングチャ−トであって、図6(a)は画像信号電
圧の波形図であり、図6(b)は走査線GLaの電圧の
波形図であり、図6(c)は走査線GLbの電圧の波形
図である。
【図7】実施の形態1におけるEL素子の発光動を説明
するための上下に隣接する画素10a,10bの構成図
である。
【図8】実施の形態2に係るEL表示装置の一画素の構
成を示す断面図である。
【図9】実施の形態2に係るEL表示装置の発光動作の
タイミングチャ−トであって、図9(a)は画像信号電
圧の波形図であり、図9(b)は走査線GLcの電圧の
波形図であり、図9(c)は走査線GLdの電圧の波形
図である。
【図10】実施の形態2におけるEL素子の発光動を説
明するための上下に隣接する画素10c,10dの構成
図である。
【図11】実施の形態3に係るEL表示装置の表示部の
平面図である。
【図12】実施の形態3に係るEL表示装置の表示部の
回路図である。
【図13】実施の形態3に係るEL表示装置の表示部の
変形例を示す平面図である。
【図14】実施の形態4に係るEL表示装置におけるE
L素子と駆動用トランジスタの動作点解析を行った結果
を示すシミュレーション図である。
【図15】実施の形態5に係るEL表示装置の表示部の
回路図である。
【図16】実施の形態5に係るEL表示装置の発光動作
のタイミングチャ−トである。
【図17】実施の形態6に係るEL表示装置の表示部の
回路図である。
【図18】実施の形態6に係るEL表示装置の発光動作
のタイミングチャ−トである。
【図19】実施の形態7に係るアクティブマトリクス型
EL表示装置の構成を示す回路図である。
【図20】実施の形態7に係るアクティブマトリクス型
EL表示装置に用いられる走査線側駆動回路4Aの構成
を示す回路図である。
【図21】実施の形態7のEL素子の発光動作のタイミ
ングチャ−トであって、図21(a)は画像信号電圧の
波形図であり、図21(b)は走査線GLaの電圧の波
形図であり、図21(c)は走査線GLbの電圧の波形
図である。
【図22】実施の形態7におけるEL素子の発光動を説
明するための上下に隣接する画素10a,10bの構成
図である。
【図23】実施の形態8に係るEL表示装置の回路図で
ある。
【図24】実施の形態8に係るEL表示装置の発光動作
のタイミングチャ−トであって、図24(a)は画像信
号電圧の波形図であり、図24(b)は走査線GLaの
電圧の波形図であり、図24(c)は走査線GLbの電
圧の波形図である。
【図25】駆動用トランジスタに接続された画素電極が
アノ−ド電極となる場合における、走査線及び該走査線
を流れる電流により駆動されるEL素子等を含めた等価
回路である。
【図26】駆動用トランジスタに接続された画素電極が
カソ−ド電極となる場合における、走査線及び該走査線
を流れる電流により駆動されるEL素子等を含めた等価
回路である。
【図27】図25及び図26の等価回路に対して回路シ
ミュレーションを行った結果を示すグラフである。
【図28】実施の形態10に係る表示装置の表示部の平
面図である。
【図29】実施の形態10に係る表示装置の回路図であ
る。
【図30】実施の形態10に係るEL表示装置の表示部
の変形例を示す平面図である。
【図31】実施の形態11に係るアクティブマトリクス
型EL表示装置の回路図である。
【図32】従来例の構成を示す回路図である。
【図33】従来例の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 :液晶表示装置 2 :表示部 4,4A :走査線側駆動回路 6 :信号線側駆動回路 10,10a,10b,10c,10d:単位画素 11,11a,11b,11c,11d :EL素子 13,13a,13b,13c,13d :補助容量 40 :バッファ 60 :共通ライン 70 :電流供給線 80 :ブランキング信号駆動回路 Tr1,Tr1a,Tr1b,Tr1c,Tr1d :
スイッチング用トランジスタ Tr2,Tr2a,Tr2b,Tr2c,Tr2d :
制御用トランジスタ GL1,GL2,…,GLa,GLb,GLc,GLd
:走査線 SL1,SL2,…,SLa,SLb,SLc,SLd
:信号線 BL,BLn-1,BLn :ブランキング信号用配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 641 G09G 3/20 641G H05B 33/14 H05B 33/14 A Fターム(参考) 3K007 AB02 AB17 AB18 BA06 CB01 DA01 DB03 EB00 GA02 GA04 5C080 AA06 BB05 DD02 DD23 EE29 FF11 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 JJ06 5C094 AA07 AA10 AA13 AA42 AA43 BA03 BA27 CA19 CA25 DA09 DA13 DB01 DB04 EA04 EA05 EA07 FA01 FB01 FB12 FB14 FB15 FB20 GA10

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走査信号が供給される複数の走査線と画像
    信号が供給される複数の信号線を備えるとともに、単位
    画素がマトリクス状に配列され、各単位画素は、EL素
    子と、電流供給線を介して前記EL素子に供給される電
    流量を制御する駆動用トランジスタと、走査信号により
    スイッチング動作が変化するとともにスイッチング動作
    の変化により前記信号線と前記駆動用トランジスタのゲ
    ート電極との導通・遮断を切替えるスイッチング用トラ
    ンジスタとを有してなる表示部と、 前記信号線に画像信号を供給する信号線側駆動回路と、 前記走査線に走査信号を供給するとともに、前記駆動用
    トランジスタのゲート電極に書き込まれた電圧を保持す
    る保持期間内に走査線を介して、前記EL素子の発光状
    態を強制的に停止するためのブランキング信号を出力す
    る走査線側駆動回路と、 を備えたことを特徴とするEL表示装置。
  2. 【請求項2】前記ブランキング信号は、前記駆動用トラ
    ンジスタをOFF状態に強制的に設定する信号である請
    求項1記載のEL表示装置。
  3. 【請求項3】前記単位画素は、一方の電極が前記駆動用
    トランジスタのゲート電極に接続され、他方の電極が前
    記複数の走査線のうちの何れか1つの特定走査線に接続
    された補助容量を備え、 前記ブランキング信号は前記特定走査線から前記補助容
    量を介して駆動用トランジスタのゲート電極に与えられ
    る請求項2記載のEL表示装置。
  4. 【請求項4】前記特定走査線が、選択されている画素に
    接続されている走査線に対して、後段の走査線である請
    求項3記載のEL表示装置。
  5. 【請求項5】前記スイッチング用トランジスタ及び前記
    駆動用トランジスタはともにPチャネル型トランジスタ
    であり、前記EL素子のアノード電極が画素電極として
    構成され、前記EL素子のカソ−ド電極が対向電極とし
    て構成された請求項4記載のEL表示装置。
  6. 【請求項6】前記スイッチング用トランジスタ及び前記
    駆動用トランジスタはともにNチャネル型トランジスタ
    であり、前記EL素子のカソ−ド電極が画素電極として
    構成され、前記EL素子のアノ−ド電極が対向電極とし
    て構成された請求項4記載のEL表示装置。
  7. 【請求項7】前記スイッチング用トランジスタは、複数
    のトランジスタが直列に接続されたマルチゲート構造を
    有するトランジスタである請求項4記載のEL表示装
    置。
  8. 【請求項8】前記スイッチング用トランジスタは、LD
    D(Lightly dopeddrain)構造を有するトランジスタ
    である請求項4記載のEL表示装置。
  9. 【請求項9】前記各単位画素は複数の副画素に分割さ
    れ、 前記副画素は、それぞれ個別に副画素電極、スイッチン
    グ用トランジスタ、制御用トランジスタ、補助容量及び
    走査線を備え、 前記各副画素のオン/オフを組み合わせることにより階
    調が表示されるとともに、各副画素毎に走査線を介して
    ブランキング信号が与えられ請求項4記載のEL表示装
    置。
  10. 【請求項10】前記副画素におけるEL素子の発光部分
    の面積が、表示する階調に応じて入力されるビット数に
    対応して重み付けされている請求項9記載のEL表示装
    置。
  11. 【請求項11】前記スイッチング用トランジスタ及び前
    記駆動用トランジスタが、ポリシリコンで形成されてい
    る請求項4記載のEL表示装置。
  12. 【請求項12】前記駆動用トランジスタの動作領域がリ
    ニア領域である請求項4記載のEL表示装置。
  13. 【請求項13】前記複数の走査線のうちの何れか1つの
    特定走査線が前記制御用トランジスタを介して前記EL
    素子のアノ−ド電極と接続され、前記EL素子のカソ−
    ド電極は対向電極として構成され、 前記特定走査線が前記電流供給線を兼ねており、前記特
    定走査線から前記EL素子に向けて流れる電流によって
    前記EL素子が発光駆動され、 前記ブランキング信号は前記特定走査線より供給される
    とともに、このブランキング信号はEL素子のカソ−ド
    電極の電位よりも低い電圧レベルに設定された信号であ
    る請求項1記載のEL表示装置。
  14. 【請求項14】前記複数の走査線のうちの何れか1つの
    特定走査線が前記制御用トランジスタを介して前記EL
    素子のカソ−ド電極と接続され、前記EL素子のアノ−
    ド電極は対向電極として構成され、 前記特定走査線が前記電流供給線を兼ねており、前記E
    L素子から前記特定走査線に向けて流れる電流によって
    前記EL素子が発光駆動され、 前記ブランキング信号は前記特定走査線より供給される
    とともに、このブランキング信号はEL素子のアノ−ド
    電極の電位よりも高い電圧レベルに設定された信号であ
    る請求項1記載のEL表示装置。
  15. 【請求項15】前記特定走査線が、前段走査線である請
    求項13記載のEL表示装置。
  16. 【請求項16】前記特定走査線のインピーダンスと前記
    特定走査線に接続される走査線側駆動回路における最終
    段バッファの出力インピーダンスの和が、前記特定走査
    線に接続されるEL素子のインピーダンスに対して20
    %以下である請求項13記載のEL表示装置。
  17. 【請求項17】前記各単位画素は複数の副画素に分割さ
    れ、 前記副画素は、それぞれ個別に副画素電極、スイッチン
    グ用トランジスタ、制御用トランジスタ、補助容量及び
    走査線を備え、 前記各副画素のオン/オフを組み合わせることにより階
    調が表示されるとともに、各副画素毎に走査線を介して
    ブランキング信号が与えられ請求項13記載のEL表示
    装置。
  18. 【請求項18】前記副画素におけるEL素子の発光部分
    の面積が、表示する階調に応じて入力されるビット数に
    対応して重み付けされている請求項17記載のEL表示
    装置。
  19. 【請求項19】走査信号が供給される複数の走査線と画
    像信号が供給される複数の信号線を備えるとともに、単
    位画素がマトリクス状に配列され、各単位画素は、EL
    素子と、EL素子に流れる電流量を制御する駆動用トラ
    ンジスタと、走査信号によりスイッチング動作が変化す
    るとともにスイッチング動作の変化により前記信号線と
    前記駆動用トランジスタのゲート電極との導通・遮断を
    切替えるスイッチング用トランジスタとを有してなるE
    L表示装置において、 前記マトリクス状に配列された単位画素の各行毎に設け
    られ、前記駆動用トランジスタのゲート電極に書き込ま
    れた電圧を保持する保持期間内に前記駆動用トランジス
    タをOFF状態に強制的に設定するためのブランキング
    信号が供給されるブランキング信号用配線と、 前記ブランキング信号用配線よりブランキング信号を供
    給するブランキング信号駆動回路と、 前記単位画素毎に設けられ、一方の電極が前記駆動用ト
    ランジスタのゲート電極に接続され、他方の電極が前記
    ブランキング信号用配線に接続された補助容量と、 を備え、 前記ブランキング信号は、ブランキング信号用配線から
    前記補助容量を介して駆動用トランジスタのゲート電極
    に与えられることを特徴とするEL表示装置。
  20. 【請求項20】前記ブランキング信号用配線は、前記ブ
    ランキング信号駆動回路に個別に接続されている請求項
    19記載のEL表示装置。
  21. 【請求項21】前記ブランキング信号用配線は、1本の
    共通ラインを介して前記ブランキング信号駆動回路に接
    続されている請求項19記載のEL表示装置。
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