JP2003029647A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置

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JP2003029647A
JP2003029647A JP2001211762A JP2001211762A JP2003029647A JP 2003029647 A JP2003029647 A JP 2003029647A JP 2001211762 A JP2001211762 A JP 2001211762A JP 2001211762 A JP2001211762 A JP 2001211762A JP 2003029647 A JP2003029647 A JP 2003029647A
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plasma display
panel
display device
heat transfer
display panel
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JP2001211762A
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English (en)
Inventor
Masaki Tsuruki
昌樹 鶴来
Atsuo Osawa
敦夫 大沢
Kunio Umehara
邦夫 梅原
Yoshie Kodera
喜衛 小寺
Tomohiko Murase
友彦 村瀬
Hiroyuki Inoue
弘之 井上
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Hitachi Ltd
Hitachi Plasma Display Ltd
Original Assignee
Fujitsu Hitachi Plasma Display Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パネルの面内の温度差を低減し、発生応力を抑
制して、信頼性の向上したプラズマディスプレイ装置を
提供することにある。 【解決手段】プラズマディスプレイ装置は、プラズマデ
ィスプレイパネル1と、プラズマディスプレイ1を支持
する金属板4とを有する。プラズマディスプレイパネル
1の背面には、金属板4と同等以上の熱伝導率を有する
伝熱材2が配置され、伝熱材2と金属板4の間に緩衝材
3が配置される。金属板4,伝熱材2及び緩衝材3を貫
通して形成された孔に連結部材である接着剤17が挿入
され、プラズマディスプレイパネル1,金属板4,伝熱
材2及び緩衝材3を密着させて連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネルを用いてテレビ画像などを表示するパラズマ
ディスプレイ装置に係り、特に、高輝度なプラズマディ
スプレイパネルに用いるに好適なプラズマディスプレイ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビ映像などを薄型で大画面表
示できるものとしてプラズマディスプレイ装置が一般的
となってきた。プラズマディスプレイは、薄型のため、
パネル表示部が局所的に温度上昇するという問題があっ
た。特に、パネルの上下左右の縁に設けられた電極部と
その近傍の非表示部とパネル表示部との温度差によりパ
ネルのガラス端部に高応力が発生する場合がある。
【0003】そこで、従来は、例えば、特開平10−1
16036号公報に記載のように、パネル背面に高熱伝
導度の弾性体シートやヒートパイプを設けた金属板を張
り付けてパネルの均熱化や放熱を促進する方式が知られ
ている。ここで、パネルおよび金属板は多少のそりを有
するため、両者と熱伝導シートとを密着させて熱伝導性
をよくし、外部からの衝撃からパネルを保護するために
は熱伝導シートは柔軟性が高い方がよいものである。ま
た、パネル面内の温度差を緩和するためには熱伝導性が
高いほどよいものである。しかしながら、熱伝導シート
として熱伝導率の高い材料を用いると、材料中の金属成
分の割合が高いため、熱伝導シートの柔軟性、弾力性が
低下することとなり、柔軟性と熱伝導性を両立すること
が困難であった。
【0004】そこで、例えば、特開平10−40823
号公報に記載されているように、熱伝導シートを2層と
して、第1層には高熱伝導性カーボンシートやアルミ箔
などの高熱伝導体を用い、第2層には、ゲル状シリコン
シートなどの充分な柔軟性や弾力性を有する標準熱伝導
体を用いるものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−40823号公報に記載されているものにあって
は、パネルと金属板などを密着させて保持するために
は、高熱伝導性カーボンシートやアルミ箔などとパネル
とを充分な耐荷重性を有する接着剤により全面貼り付け
する必要があった。従って、高熱伝導性カーボンシート
やアルミ箔とパネルの間に接着剤の層が形成され、せっ
かくの高伝導性が失われるという問題があった。
【0006】近年、プラズマディスプレイ装置は、高輝
度化が図られているが、高輝度にするためには、一般的
に、プラズマディスプレイパネルを構成する各セルに印
加する電圧を高くするため、結果的に発熱量が増大する
ことになる。その結果、電極部とその近傍の非表示部と
パネル表示部との温度差が大きくなり、パネルのガラス
端部に高応力が発生するため、信頼性が低下するという
問題があった。
【0007】本発明の目的は、パネルの面内の温度差を
低減し、発生応力を抑制して、信頼性の向上したプラズ
マディスプレイ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、プラズマディスプレイパネルと、
このプラズマディスプレイを支持する支持材とを有する
プラズマディスプレイ装置において、上記プラズマディ
スプレイパネルの背面に配置され、上記支持材と同等以
上の熱伝導率を有する伝熱材と、この伝熱材と上記支持
材の間に配置された緩衝材と、上記支持材,上記伝熱材
及び上記緩衝材を貫通して形成された孔に挿入され、上
記プラズマディスプレイパネル,上記支持材,上記伝熱
材及び上記緩衝材を密着させて連結する連結部材を備え
るようにしたものである。かかる構成により、パネルの
面内の温度差を低減し、発生応力を抑制して、信頼性を
向上し得るものとなる。
【0009】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記連結部材は、上記孔に挿入された接着剤としたもの
である。
【0010】(3)上記(1)において、好ましくは、
上記連結部材は、上記孔に挿入されたピンであり、この
ピンの先端部と上記プラズマディスプレイパネルを接着
剤により接着するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明の一実施形態によるプラズマディスプレイ装置の構成
について説明する。最初に、図1及び図2を用いて、本
実施形態によるプラズマディスプレイ装置の全体構成に
ついて説明する。図1は、本発明の一実施形態によるプ
ラズマディスプレイ装置の全体構成を示す分解斜視図で
あり、図2は、本発明の一実施形態によるプラズマディ
スプレイ装置の全体構成を示す断面図である。
【0012】プラズマディスプレイパネル1は、テレビ
映像などを表示する表示装置として用いられるものであ
り、その詳細については、図3及び図4を用いて後述す
る。プラズマディスプレイパネル1の略背面には、高熱
伝導性を有する金属からなる伝熱体2が密着して配置さ
れている。伝熱体2としては、例えば、AlあるいはC
uの薄肉板を用いる。伝熱体2としては、後述する支持
板4よりも熱伝導率の良い材料を用いるようにする。伝
熱体2の肉厚は厚すぎると、剛性が強くなりすぎて熱膨
張などによりプラズマディスプレイパネル1の破損の要
因となる。また、伝熱体2の肉厚が薄すぎると、板面内
の熱伝導性が劣化し、プラズマディスプレイパネル1の
均熱化に効果が小さくなる。以上を考慮すると、伝熱体
2の板厚さは、0.1mmから0.5mmが適当であ
る。
【0013】伝熱体2の略背面には、弾性体の緩衝材3
が密着して配置されている。緩衝材3としては、例え
ば、シリコン樹脂シートなどを用いる。緩衝材3の略背
面には、支持板4が密着して配置されている。支持板4
は、プラズマディスプレイパネル1を構成するガラス材
を支持する構造材として用いられるため、高剛性を有す
るものであり、例えば、Fe,セラミックス,FRP等
の板材を用いる。緩衝材3は、プラズマディスプレイパ
ネル1と支持板4との熱膨張差などを吸収するために用
いられる。緩衝材3として、シリコン樹脂シートを用い
る場合、その厚さは、例えば、1cmである。シリコン
樹脂シートの両面には、接着剤が付着されており、伝熱
体2と支持板4を貼り合わせることができる。支持板4
の材料として、金属材を用いれば、プラズマディスプレ
イパネル1からの熱を放熱するためにも用いることがで
きる。
【0014】ここで、図3及び図4を用いて、本実施形
態によるプラズマディスプレイ装置に用いるプラズマデ
ィスプレイパネル1の構成について説明する。図3は、
本発明の一実施形態によるプラズマディスプレイ装置に
用いるプラズマディスプレイパネルの構成を示す正面図
であり、図4は、図3のA−A’断面図である。
【0015】図3に示すように、プラズマディスプレイ
パネル1は、前面ガラス5と、背面ガラス6とを有して
いる。前面ガラス5は、図4に示すように、その表面に
放電用の電極である表示用電極10が形成されている。
表示用電極10の表面は、絶縁用の誘電体14で被覆さ
れている。
【0016】背面ガラス6には、図4に示すように、ア
ドレス用電極11が形成されている。また、背面ガラス
6には、放電空間(セル)を形成する隔壁12が形成さ
れている。前面ガラス5と背面ガラス6は、図4に示す
ように、ガラスフリット13などで封着されている。
【0017】図3において、セルが並んだ表示可能な領
域を表示部7と称している。電極10,11は、セルか
ら上下左右に延長されて、パネル端部で外部制御装置に
接線するための電極部8を構成する。電極部8と表示部
7との間には、電極線を引き回すための余裕を確保する
ために、発光セルを形成できない非表示部9が設けられ
ている。
【0018】再び、図1に示すように、伝熱体2と緩衝
材3と支持板4を貫通する複数の小孔15が設けられて
いる。孔15には、図2に示すように、接着剤17が充
填され、所定の圧力で伝熱体2と緩衝材3および支持板
4とプラズマディスプレイパネル1が密着して、連結す
るようにする。接着剤17としては、例えば、紫外線硬
化性アクリル樹脂やエポキシ樹脂を用いている。
【0019】ここで、伝熱体2と緩衝材3および支持板
4とプラズマディスプレイパネル1を密着する際の接触
面圧および孔15の面積と個数は、例えば、以下のよう
に定めることができる。
【0020】各部材間には、接触熱抵抗が存在する。接
触熱抵抗は大きくなるほど、均熱化および放熱の効果を
低減させるため、表示装置が信頼性を確保するのに十分
な均熱化あるいは放熱をするための目標接触熱抵抗が存
在する。この目標接触熱抵抗は、表示装置の冷却性能や
部材の熱伝導率,パネルの発熱密度などに依存し、実験
や数値解析などにより算出可能である。
【0021】接触熱抵抗は、接触圧,接触面の粗さ,接
触面の硬さ,接触する物質の熱伝導率などに依存すると
言われ、接触熱抵抗に関する実験式が多数提案されてい
る。例えば、”日本機械学会編,伝熱ハンドブック,p
22−p27”によれば、接触熱抵抗は、式(1)のよ
うに表される。
【0022】 1/R={1/(Z1+Z2)}×[{(2×λ1×λ2)/(λ1+λ2)}×(P/H) +λa×{1−(P/H}] … (1) ここで、R:部材1および部材2間の接触熱抵抗、Z
1:部材1の表面あらさ、Z2:部材2の表面あらさ、
λ1:部材1の熱伝導率、λ2:部材2の熱伝導率、
P:部材1と部材2の接触面圧、H:部材1と部材2の
相対的硬さ、λa:空気の熱伝導率である。
【0023】式(1)より、接触熱抵抗は接触圧に反比
例し、その他の変数は部材により値が定まる。従って、
前記した目標接触熱抵抗Rcとなる接触面圧Pcは、式
(1)を変形した式(2)により計算することができ
る。
【0024】 Pc=[{(Z1+Z2)/Rc}−λa]×[{(λ1+λ2)×H}/ {2×λ1×λ2−λa×(λ1+λ2)}] … (2) 式(2)で計算される接触面圧Pc以上の接触面圧Pで
密着するように、孔15に接着剤あるいは樹脂を充填す
る。
【0025】ここで、接着剤あるいは樹脂がはがれた
り、損傷したりしないためには、孔15の面積Sと個数
Nと、接触面圧Pには、式(3)の関係を満たすことが
必要である。
【0026】 {(A/S×N)−1}×P ≦ σc …(3) ここで、σcは、接着剤あるいは樹脂の強度あるいは接
着強度のいずれか小さい方の値とし、Aはパネルの面積
とする。
【0027】また、パネルガラスの自重により接着面が
はがれないためには、以下の式(4)の関係を満たすこ
とが必要である。
【0028】(S×N)×σb ≧ W …(4) ここで、σbは接着剤あるいは樹脂とガラスとの接着強
度、Wはパネルガラスの自重である。
【0029】以上説明した式(3),(4)を満たすよ
うに、孔15の面積Sと個数Nを定めることにより、接
着剤あるいは樹脂がはがれたり、損傷したり、パネルガ
ラスの自重により接着面がはがれないようにすることが
できる。なお、孔15の形状としては、図1に示したよ
うな円形だけでなく、式(3),(4)を満たせば、充
填する孔の形状にはこだわらないものであり、楕円形、
長円形でもよく、また、矩形でもよいものである。
【0030】ここで、孔15の具体例について説明す
る。パネル1の寸法を、42インチディスプレイに相当
する縦660mm×横880mm×厚さ5mmとする。
最初に、目標接触熱抵抗を定める。接触熱抵抗が大きい
と、伝熱体2の熱伝導性が優れていても、実際に拡散す
る熱量が小さくなるので、従来の緩衝材とガラスパネル
を接着していた接着剤の熱抵抗よりも十分に小さくする
必要がある。従来の接着剤としてアクリル樹脂の接着剤
を用い、0.1mmの厚さに塗布した場合、アクリル樹
脂の熱伝導率を約0.6W/m・Kとすると、その熱抵
抗は、1.7×10−4Km/Wとなる。そこで、本
実施形態における目標接触熱抵抗を、従来の接着剤の熱
抵抗の1/1000とすると、1.7×10−7Km
/Wとなる。
【0031】そして、上述の式(2)における部材1を
アルミ箔とし、部材2をガラスとすると、アルミ箔の熱
伝導率(λ1)を、237W/m・Kとし、アルミ箔の
粗さ(Z1)を50μmとし、ガラスの熱伝導率(λ
2)を0.96W/m・Kとし、ガラスの粗さ(Z2)
を1μmとする。また、空気の熱伝導率(λa)を0.
026W/m・Kとする。アルミ箔とガラスの相対硬さ
Hは、例えば、「日本機械学会編、伝熱ハンドブック、
p.24」によれば、2つの部材のヤング率とポアソン
比で表される有効ヤング率Eで代用できる。有効ヤン
グ率Eは、以下の式(5)で表される。 E=(1−ν1)/E1+(1−ν2)/E2 …(5) なお、ここで、E1はアルミ箔のヤング率であり、ν1
はアルミ箔のポアソン比であり、E2はガラスのヤング
率であり、ν2はガラスのポアソン比である。
【0032】ここで、アルミ箔のヤング率E1を、7.
0×1010Paとし、アルミ箔のポアソン比ν1を、
0.33とする。また、ガラスのヤング率E2を、8.
0×10Paであり、ガラスのポアソン比ν2を、
0.21とする。これより、有効ヤング率Eは、8.
36×10Paとなる。これらの数値を式(2)に代
入すると、目標接触面圧Pcは、2.87×10Pa
となる。
【0033】厚着に、孔径若しくは孔数の一方を適当に
選定し、他方を式(3)を満足するように決定する。例
えば、孔15の孔径をφ3mmとする。接着剤を紫外線
硬化性のアクリル樹脂とし、樹脂の引張強度と引張接着
強度(σc)を約2.0×10Paとする。これらよ
り、式(3)を満足する孔数は、約400個以上とな
る。
【0034】同様に、式(4)を満足する孔数を決定す
る。孔径は上記と同じようにφ3mmとする。ガラスの
密度を2.77×10Kg/mとすると、パネルの
寸法より、ガラスの自重(W)は、8.0Nとなる。ア
クリル樹脂の剥離接着強度(σb)を、1.01×10
Paとすると、式(4)を満足する孔数は、1100
湖以上となる。
【0035】以上により、孔径φ3mmの場合、適当な
孔数は、1100個以上となる。さらに、縦横比を考慮
して、パネルに均一に分布させることを考えると、例え
ば、縦30行×横40列の1200個が好適な孔数とな
る。それぞれの孔間隔は、約22mm(=660mm/
30)となる。
【0036】孔の総面積は、1200×π×(0.00
15m)であり、パネル全体の面積は、0.66m×
0.88mであるので、孔の総面積とパネル全体の面積
の比((孔の総面積)/(パネル全体の面積))は、
0.013となり、孔の総面積は、パネル全体の面積の
1.3%となり、孔は、パネル全体の温度分布,熱伝
導,剛性には大きな影響を与えないものであることが確
認できる。本実施形態では、以上のように、例えば、孔
径φ3mmの孔を1200個均等に配置することによ
り、均熱化が図れる。
【0037】ここで、図5を用いて、本実施形態による
プラズマディスプレイ装置における均熱化の効果につい
て説明する。図5は、本発明の一実施形態によるプラズ
マディスプレイ装置における均熱化の効果の説明図であ
る。
【0038】図5において、横軸は、図3のA−A断面
におけるプラズマディスプレイパネルの位置を示してい
る。位置P0は、プラズマディスプレイパネル1の左端
であり、位置P1は、プラズマディスプレイパネル1の
表示部7と非表示部9の境界部である。位置P2は、プ
ラズマディスプレイパネル1の表示部7と非表示部9の
境界部であり、位置P3は、プラズマディスプレイパネ
ル1の右端である。また、縦軸は、プラズマディスプレ
イパネルの表面温度を示している。
【0039】図5において、実線は、従来例におけるプ
ラズマディスプレイパネルの表面の温度分布を示してい
る。位置P0及び位置P3における温度T1は、例え
ば、30℃であり、これは雰囲気温度である。位置P1
〜位置P2の間の表示部7の温度T4は、例えば、90
℃である。したがって、従来例においては、表示部と周
辺部の間に、T4−T1の温度差(60℃程度)があ
り、それだけ、熱応力が大きなものであった。
【0040】それに対して、図5の破線は、本実施形態
によるプラズマディスプレイパネルの表面の温度分布を
示している。位置P0及び位置P3における温度T2
は、例えば、45℃である。位置P1〜位置P2の間の
表示部7の温度T3は、例えば、75℃である。したが
って、本実施形態においては、表示部と周辺部の間に、
T3−T2の温度差は、30℃程度まで低減できるた
め、熱応力も低減することができる。従って、プラズマ
ディスプレイパネルが、表示部と周辺部の温度差が60
℃に耐えうるものであるとするならば、従来よりも、単
位セルに投入する電力を大きくできるため、従来より
も、高輝度化を図ることができるものである。
【0041】また、例えば、特開平10−40823号
公報に記載されているように、熱伝導シートを2層とし
てた場合、弾性体シートとパネルおよび金属板は強力な
接着剤により接着されるため、パネルを弾性体シートか
ら離すことは容易でなく、廃棄処理のため分離するとき
に、コストと時間が掛かる。それに対して、本実施形態
では、図2に示す状態において、支持板4の表面から突
出した接着剤17の頭部を切断することにより、パネル
1は、支持板4等から容易に分離することができるの
で、廃棄処理を容易に行うことができる。
【0042】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、伝熱体と緩衝材および金属板を貫通する複数の孔を
設け、接着剤あるいは樹脂を充填して接着してプラズマ
ディスプレイパネルと伝熱体と緩衝材および金属板を密
着させる。プラズマディスプレイパネルの局所的温度上
昇によるパネル表示部と非表示部および電極部との温度
差は、伝熱体により均一化され、温度差を低減し、パネ
ル,特にパネル端部に熱応力が発生することを抑制する
ことができる。このとき、伝熱体は、孔に挿入された接
着剤により密着し、連結されているが、接着剤は、パネ
ルの全面に接着されるわけでないため、伝熱体の熱均一
化機能が損なわれることなく、信頼性を向上することが
できる。
【0043】また、接着剤の頭を切断することにより各
部材の分離を容易にすることができるため、廃棄処理も
容易となる。
【0044】次に、図6及び図7を用いて、本発明の他
の実施形態によるプラズマディスプレイ装置の構成につ
いて説明する。図6は、本発明の他の実施形態によるプ
ラズマディスプレイ装置の全体構成を示す分解斜視図で
あり、図7は、本発明の他の実施形態によるプラズマデ
ィスプレイ装置の全体構成を示す断面図である。なお、
図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0045】本実施形態においては、図1及び図2に示
した実施形態と同様に、伝熱体2と緩衝材3および支持
板4を貫通する複数の孔15を設けてある。この孔15
にピン16を挿入し、ピン16の先端部とプラズマディ
スプレイパネル1を接着剤により接着することにより、
プラズマディスプレイパネル1と伝熱体2と緩衝材3お
よび支持板4を密着させて、連結する。
【0046】各部材間の接触面圧および孔15の面積と
個数は、例えば、上述した式(2),(3)において、
σcをピン15の強度あるいは接着剤の接着強度のいず
れか小さい方の値とすることにより定めることができ
る。ピン15として金属製のピンを用いる場合には、一
般的に、接着強度を用いて、各部材間の接触面圧および
孔15の面積と個数を定めることができる。
【0047】また、部材の熱膨張差による接着面内のせ
ん断変形については、接着剤あるいは樹脂が弾力性を有
するため、接着剤あるいは樹脂が吸収する。
【0048】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、伝熱体と緩衝材および金属板を貫通する複数の孔を
設け、ピンを接着剤により接着してプラズマディスプレ
イパネルと伝熱体と緩衝材および金属板を密着させる。
それにより、プラズマディスプレイパネルの局所的温度
上昇によるパネル表示部と非表示部および電極部との温
度差を低減し、パネル、特にパネル端部に熱応力が発生
することを抑制して、高信頼性を有するプラズマディス
プレイ装置を提供する。
【0049】また、ピンの頭を切断することにより各部
材の分離を容易にすることができ、廃棄処理を容易に行
うことができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、パネルの面内の温度差
を低減し、発生応力を抑制して、信頼性を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるプラズマディスプレ
イ装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態によるプラズマディスプレ
イ装置の全体構成を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態によるプラズマディスプレ
イ装置に用いるプラズマディスプレイパネルの構成を示
す正面図である。
【図4】図3のA−A’断面図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態によるプラズマデ
ィスプレイ装置における均熱化の効果の説明図である。
【図6】本発明の他の実施形態によるプラズマディスプ
レイ装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の他の実施形態によるプラズマディスプ
レイ装置の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1…プラズマディスプレイパネル 2…伝熱体 3…緩衝材 4…金属板 5…前面ガラス 6…背面ガラス 7…表示部 8…電極部 9…非表示部 10…表示用電極 11…アドレス用電極 12…隔壁 13…フリットガラス 14…誘電体 15…孔 16…ピン 17…接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沢 敦夫 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 富士通日立プラズマディスプレイ株式会 社内 (72)発明者 梅原 邦夫 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 富士通日立プラズマディスプレイ株式会 社内 (72)発明者 小寺 喜衛 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 富士通日立プラズマディスプレイ株式会 社内 (72)発明者 村瀬 友彦 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 富士通日立プラズマディスプレイ株式会 社内 (72)発明者 井上 弘之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 Fターム(参考) 5C058 AA11 AB06 BA30 5G435 AA12 AA14 AA17 BB06 CC09 GG42 HH18 KK02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラズマディスプレイパネルと、このプラ
    ズマディスプレイを支持する支持材とを有するプラズマ
    ディスプレイ装置において、 上記プラズマディスプレイパネルの背面に配置され、上
    記支持材と同等以上の熱伝導率を有する伝熱材と、 この伝熱材と上記支持材の間に配置された緩衝材と、 上記支持材,上記伝熱材及び上記緩衝材を貫通して形成
    された孔に挿入され、上記プラズマディスプレイパネ
    ル,上記支持材,上記伝熱材及び上記緩衝材を密着させ
    て連結する連結部材を備えたことを特徴とするプラズマ
    ディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプラズマディスプレイ表示
    装置において、 上記連結部材は、上記孔に挿入された接着剤であること
    を特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のプラズマディスプレイ表示
    装置において、 上記連結部材は、上記孔に挿入されたピンであり、 このピンの先端部と上記プラズマディスプレイパネルを
    接着剤により接着することを特徴とするプラズマディス
    プレイ装置。
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