JP2009186622A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
プラズマディスプレイパネルとベースシャーシには材質の違いから熱膨張係数に差がある。同様に回路基板とベースシャーシの間でも熱膨張係数に差がある。ADMは接続端子部を回路基板、放熱板をベースシャーシに固定されている。このため、高温時には位置ずれ生じ、ADM接続端子部での電極接触不良が生じる恐れがある。
【解決手段】
上記課題を解決するために本願発明では、ADMの放熱板をベースシャーシに対して弾性体で十分な柔軟性を有する両面テープにて柔軟に固定することにより、熱膨張により生じる回路基板とADMの位置ずれを緩和し、ADM接続端子部での位置ずれを防止する。また、ADMとベースシャーシとをソフトガスケットにより電気的に接続し、ADM上でのノイズの発生を防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明はプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイ装置は液晶ディスプレイに比べ、高速応答性、広視野角、大型化が比較的容易であることや、自発光型であるため高画質表示などの特性を持つフラットパネルディスプレイ装置の一つである。
プラズマディスプレイ装置は一般的に、プラズマディスプレイパネルと、プラズマディスプレイパネルの裏側に配置されるベースシャーシと、ベースシャーシの裏側に配置される回路基板と、回路基板とプラズマディスプレイパネルとを接続し、回路基板からの電圧をプラズマディスプレイパネルに伝達するアドレスドライバモジュール(以下ADMと表記する)とを有する。ここで、ADMとは、例えばアドレスドライバであるICチップをとこのICチップを実装するテープ状の配線部材とを有するものである。また、ADMの有するICチップからの熱を放熱するADMの放熱板を有する。
ADMの一端はプラズマディスプレイパネルの端部に熱圧着され、他の一端は回路基板のコネクタに接続される。また、ADMの放熱板はADMの有するICチップをはさむようにベースシャーシに取り付けられた部材にねじ等で完全に固定されていた。
この構造においては、ベースシャーシとプラズマディスプレイパネルとで熱膨張係数の差が原因で、高温時のねじれ、位置ずれなどの問題点が生じたので、ベースシャーシとADMとの間に可動機構を有する緩衝板や柔軟性のある接着剤を有する例もある(特許文献1)。
国際公開07/007398 号パンフレット
プラズマディスプレイ装置の高画質化を目的として、FullHD化が進められてきた。従来のFullHDパネルにおいてはADMをパネルの上下両側に配置するデュアルスキャンが主流であったが、回路素子を減らし、コストの低減を行うため、ADMを片側に配置したシングルスキャン化が進んでいる。シングルスキャンで駆動を行う場合、デュアルスキャンの場合とは異なり、ADMをプラズマディスプレイパネルの片方の辺に集中して配置しなければならない。ADMの集中的な配置により、部材の局所的な発熱が大きくなった。さらに、プラズマディスプレイ装置の大型化により、熱膨張による影響がより大きくなった。そのため、プラズマディスプレイ装置の各部材の熱膨張による影響を考慮する必要性が出てきた。
前述のように、プラズマディスプレイパネルとベースシャーシにはその材質の違いから熱膨張係数に差がある。ADMの一端はプラズマディスプレイパネルに接続され、ADMの放熱板を有する部分はねじ等でベースシャーシに取り付けられた部材と完全に固定されているため、高温時にはテープ状になっているADMにねじれが生じる。
同様に回路基板とベースシャーシとの間でも熱膨張係数に差がある。そのため、ADMを回路基板に接続する接続端子部では、回路基板とADMの位置ずれによる電極の接触不良が生じる恐れがある。
そのため、高温時においてもADMがねじれる事無く、ADMを回路基板に接続する接続端子部での回路基板とADMの位置ずれを防ぐ技術が必要である。
以上の問題点を考慮して、従来技術にはベースシャーシとADMとの間に可動機構を有する緩衝板を設けていた。しかし、可動機構を有する緩衝板を設けた場合、十分に固定されていないため、輸送時にADMが振動することにより、ADMと基板とを接続するコネクタに力がかかり、電極の接触不良を起こす可能性があった。
そこで、我々はベースシャーシとADMが十分に固定され、輸送時の振動が問題にならないようにベースシャーシとADMとの間に柔軟性を有する接着剤などの部材を用いることに関して研究開発を進めてきたが、映像信号にノイズが発生するという以前にはなかった新たな問題点が生じることが判明した。これは、柔軟性を有する接着剤などの部材を用いた場合、ADM内にあるICチップとベースシャーシとが電気的に絶縁されるため、ICチップの不要な誘導電位をグランドに逃がすことができなくなったためと考えられる。
以上より、本発明は熱膨張係数の差によるADMのねじれを防止しつつ、パネル輸送時の振動、映像信号のノイズを抑制する技術を提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するため、ベースシャーシとADMとの間に弾性粘着部材を用いるとともに、ベースシャーシとADM内にあるICチップとが電気的に接続されるように構成した。
具体的には、本発明のプラズマディスプレイ装置は、例えばプラズマディスプレイパネルと該プラズマディスプレイパネルを支持するベースシャーシと前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動回路を有する駆動回路基板と前記プラズマディスプレイパネル及び前記駆動回路基板と接続され映像信号の伝達を行うアドレスドライバモジュールと該アドレスドライバモジュールの放熱を行う放熱板と前記アドレスドライバモジュールと前記ベースシャーシとの間に位置する弾性粘着部材と前記放熱板と前記ベースシャーシとを電気的に接続する導電体とを有するように構成した。
また、本発明の他の実施形態に係るプラズマディスプレイ装置は、例えば前記アドレスドライバモジュールと前記ベースシャーシとの間に弾性粘着部材及び前記放熱板と前記ベースシャーシとを電気的に接続する導電体を有する代わりに導電性の粘着テープを有するように構成した。
このように、ベースシャーシとADM内にあるICチップとを電気的に接続することで、ADMとシャーシが絶縁されることによるADMへの誘導電位によるノイズの発生による映像信号の乱れを抑制することができる。また、ベースシャーシとADMとの間を弾性粘着部材により固定することで、熱膨張によるADMのねじれや回路基板の接続端子部の位置ずれを抑制することができる。さらには、輸送時の振動によるADMと基板とを接続するコネクタに対する衝撃を抑制することができる。
以上から熱膨張係数の差によるADMのねじれを防止しつつ、パネル輸送時の振動、映像信号のノイズを抑制することができる。
以下図1から図10により本発明の実施の形態を説明する。
図2は本発明に関するプラズマディスプレイパネルの構造を示す分解斜視図である。図に示してあるようにプラズマディスプレイパネルは対向配置された前面ガラス基板1、背面ガラス基板8を張り合わせ、排気後放電ガスを封入し、構成される。背面ガラス基板8は複数の互いに平行なアドレス電極9を有し、このアドレス電極9を誘電体層10で覆っている。その上に放電空間を形成する隔壁11が設けられており、隔壁11により、セルの横方向が区切られている。隔壁11の側面と誘電体層10上には、R・G・Bの可視光を発光する蛍光体12r,12g,12bが塗布されている。一方、前面ガラス基板1にはアドレス電極9と交差する方向に延びる複数の互いに平行な表示電極6及びバス電極7からなる走査電極5と維持放電電極4が対で設けてあり、誘電体層2、保護膜層3で被覆されている構造となっている。放電ガスとしては、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンなど希ガスが少なくとも1種類、もしくは混合して隔壁により区画された放電空間に封入されている。
このような電極構成でアドレス電極9と走査電極5の間に書き込みパルスを印加することにより、アドレス電極9と走査電極5の間でアドレス放電を行う。このアドレス放電により放電セルを選択した後、走査電極5と維持放電電極4との間に、交互に反転する周期的なパルス電圧を印加することにより、走査電極5の上の誘電体層2を介した保護膜3の表面と、維持放電電極4の上の誘電体層2を介した保護膜層3の表面との間に生じる電界により、放電空間内において維持放電を発生させ、走査電極5と維持放電電極4との間で維持放電を行う。この維持放電により発生する紫外線が蛍光体12r、12g、12bを励起し、この蛍光体12r、12g、12bからの可視光を表示発光に用いる。
図3は図2に示したプラズマディスプレイ装置の全体を背面ガラス基板8の裏面に貼り付けたベースシャーシ16に載置した回路側から見た概略図である。まず回路基板として、維持電極駆動回路基板13、走査電極駆動回路基板14、アドレス電極駆動回路基板15がベースシャーシ上に実装されている。各回路基板は各電極に駆動波形を送る。前面ガラス基板1に熱圧着されている維持電極駆動回路基板のフレキシブル基板17aと走査電極駆動回路基板のフレキシブル基板17bはそれぞれ維持電極駆動回路基板13、走査電極駆動回路基板14に接続される。本願発明はプラズマディスプレイパネル8の長辺側に接続されているADMの取り付けに適用される。ADM(出力側)18は背面ガラス基板8の端部に熱圧着されており、放熱板19はベースシャーシ16に完全固定されている補強ステー25に柔軟に固定され、ADMの入力側18はアドレス電極駆動回路基板15のコネクタ20に接続される。ADMはアドレス電極駆動回路基板15から供給された電圧をプラズマディスプレイパネル8に伝達する。
図1は図3に示したADM18近傍を図3の左側の側面から見た概略図である。構成として図の下側から前面ガラス基板1、背面ガラス基板8のプラズマディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル8をベースシャーシ16に貼り付ける両面テープ23が、ベースシャーシ16の下側に配置される。また、ベースシャーシ16上には補強ステー25が固定されており、ADM放熱板19を柔軟に固定する部分には十分に柔軟性を有する弾性体の両面テープ24とソフトガスケット27が装着されている。この両面テープ24の接着により、製品の輸送時などに放熱板19に振動が生じても、柔軟性を有する両面テープ24が衝撃を吸収するため、コネクタ20とADM接続端子部22との接触不良は生じない。ソフトガスケット27はADM放熱板19と補強ステー25、ベースシャーシ16とを電気的に接続しADM内にあるICチップのノイズをグランドに逃がすことを目的に取り付けられている。また、ベースシャーシ16の上にはアドレス電極駆動回路基板15を支持するアドレス電極駆動回路支持部材26がある。アドレス電極駆動回路支持部材26はベースシャーシ16上に固定されるが、電極駆動回路基板15のねじ穴部分に余裕があるため、ベースシャーシ16が熱により膨張しても電極駆動回路基板15はベースシャーシ16とは連動して動かない。アドレス電極駆動回路基板15上にはコネクタ20があり、ADM(入力側)21が接続される。補強ステー25の放熱板19が固定される面はコネクタ20のある高さに合う様に構成される。またADM(出力側)18は背面ガラス基板8に熱圧着されている。
図4は図3のADM近傍の詳細を示した図である。18がADMの出力側、21がADMの入力側であり、19が放熱板である。22はADM接続端子部でアドレス電極駆動回路基板26のコネクタ20に接続される。また、ADM(出力側)18とADM(入力側)21は紙面に垂直な方向にはフレキシブルだが、紙面の面方向には自由度の無い素材である。補強ステー25とADMとの間に両面テープを用いない場合、ADM(入力側)21はアドレス電極駆動回路基板26の熱膨張に連動して動く。また、放熱板19はベースシャーシ16の熱膨張と連動して動き、ADM(出力側)18はプラズマディスプレイパネル8の熱膨張と連動して動く。プラズマディスプレイパネル8とアドレス電極駆動回路基板26とに関しては、熱膨張係数の差は大きくない。一方、ベースシャーシはプラズマディスプレイパネル8及びアドレス電極駆動回路基板26よりも熱膨張係数が大きい。そのため、ADMの近傍が高温になった場合、放熱板19はADM(入力側)21やADM(出力側)18よりも大きくそれぞれ矢印の方向に動くため、ADMにねじれが生じたりADM(入力側)21とADM接続端子部との間に位置ずれが生じたりする。
図7(a)(b)(c)を用いて、図4で説明したねじれ位置ずれを防止する原理を説明する。図7(a)(b)はそれぞれ、補強ステー25とADMとの間に両面テープを用いなかった場合と用いた場合のADMの実装状態を示している。ベースシャーシ16の上に固定された補強ステー25があり、補強ステー25の上にADM放熱板19が両面テープにより柔軟に固定される。ADM(出力側)18は背面ガラス基板8に熱圧着されている。1は前面ガラス基板である。ADM(入力側)はアドレス電極駆動回路基板15上のコネクタ20に接続されている。
高温時においてアドレス電極駆動回路基板15とベースシャーシ16とプラズマディスプレイパネル17の熱膨張率の差から図7(a)の様にベースシャーシ16が面方向に移動する可能性がある。その際は放熱板19も同期して移動する。図7(a)はその概念図である。本願発明が適用された場合は図7(b)の様に放熱板19は正規の位置となる。図7(c)は図7(a)の放熱板19を側面から見た図である。放熱板19が正規の位置に来るメカニズムとしては図7(c)に示すように十分に柔軟性を有する両面テープ24がせん断変形をするためである。せん断変形する十分に柔軟性を有する両面テープ24についてだが、ベースシャーシ16の熱膨張によって、放熱板19を引っ張られる力に比べて、その温度でのテープのせん断保持力の方が十分に小さい程度に柔軟性を有する必要がある。
図5(a)は補強ステー25に装着される十分に柔軟性を有する両面テープ24とソフトガスケット27の配置を示した斜視図である。十分に柔軟性を有する両面テープ24はあらかじめ、補強ステー25の上に細長い形状で貼られており、十分に柔軟性を有する両面テープ24:1枚にて複数のADMをまとめて固定する。図3に示す様にADMは多数設けられ、一列に設置されているので上記方法は可能である。また、両面テープ24を細長い形状にし、ADMをまとめて固定する他の理由としては、これらを個別に固定するとなると、両面テープの個数、両面テープを貼る工数が増え、同様にADMを固定する際におそらく両面テープの剥離紙を剥がす作業が考えられるが、剥離紙を剥がす工数も増えてしまう為である。ソフトガスケット27は、図6に示すように放熱板19とベースシャーシ16とを電気的に接続するため、ADMが間に挟まらずに直接放熱板と接するような位置に配置される。
図5(b)は補強ステー25に導電性の粘着テープ32を配置した場合の図である。図5(a)と比較して、導電性の両面テープを用いているため、コストが高くなるが、ソフトガスケットを用いずに設計を行えるため、組み立てが容易となる。
図5(c)は複数のADMに対して1つの放熱板19を用いた例ある。複数のADMについて、1つの放熱板19に対してのみベースシャーシ16と電気的に接続を行えば、ICチップ33の誘導電位をグランドに逃がすことができる。そのため、図5(b)に示すような位置にのみソフトガスケット27’を配置すればよい。そのため、図5(a)と比較してソフトガスケットの量を減らし、コストの低減を図ることができる。
図6では図5(a) (b) (c)のソフトガスケット27及び導電性の粘着テープ32の役割について説明する。ADMにはICチップ33が内蔵されており、シリコン樹脂により固定されている。ICチップ33は放熱板19に接している。ICチップ33は、アドレス電極駆動回路基板26から伝達された電流をプラズマディスプレイパネル8のどのセルに向けて伝達するかを決定する役割であるが、特別な表示を行う際に誘導電位を発生する恐れがある。ICチップ33に誘導電位が発生すると映像信号にノイズが生じる。このためICチップ33をグランドであるベースシャーシ8と電気的に接続し、ICチップ33の誘導電位をグランドに逃がす必要がある。ICチップ33で発生した誘導電位は図6の矢印のように、放熱板19からソフトガスケット27を介して補強ステー25、ベースシャーシ16へと逃がされる。以上のようにして、ICチップ33とベースシャーシ16とが電気的接続される。ソフトガスケット27は弾性体のソフトスポンジの周囲を導電性物質で皮膜を施しており導電性両面粘着テープにより放熱板19側と補強ステー25側とに固定される。また、ソフトガスケット27の形状は図5に示す様に細長く、また両面テープ24と接する様に高さを揃えて位置する。図5(b)の場合は、導電性の粘着テープ32により放熱板19と補強ステー25とが電気的に接続され、導電性の粘着テープ32がソフトガスケット27の役割を果たす。
テープの厚さについてだが、50インチのプラズマディスプレイ装置において、長時間点灯時、もしくは高温度負荷時に考えられる接続端子部のずれ量を0.5mmと仮定する。また、この時、位置ずれが生じている系全体において理論上40Nのせん断荷重がプラズマディスプレイパネルの面方向にかかっている事になる。せん断荷重:40Nが分散されて負荷される箇所はADM入力側21とコネクタ20部、アルミ放熱板19の固定部(両面テープ24)などがあるが、今、アルミ放熱板19の固定部(両面テープ24)に10%の4Nが負荷されると仮定する。ここで両面テープ24の一例として、ある材質の両面テープにおけるテープ厚さと負荷されるせん断荷重(せん断保持力)、また、せん断変形量の関係を表1に示した。表1の4N負荷の欄に示した通りテープ厚さが2mm以上あれば接続端子部のずれ量0.5mmを吸収できる。テープ厚さの上限に関しては、ADMのICチップの発熱をベースシャーシ16に放熱することを考慮すると極力薄い方が良く、1cm以下であることが望ましい。また、表1は75℃での試験結果であるが、ADMの発熱を考慮すると実際の両面テープは部分的に75℃より高い温度になる可能性がある。しかし、両面テープの温度が75℃以上になることは両面テープのせん断変形量が大きくなる、つまり接続端子部での位置ずれの吸収が容易になるということなので今回は考慮せず、75℃での試験結果で論議した。
Figure 2009186622
本実施例の形態では、ADMの発熱により、各部材に熱膨張が生じても、両面テープ24により、ADMの位置ずれやねじれを防ぐことができ、ソフトガスケット27や導電性の粘着テープ32を用いているため、ICチップ33で発生する誘導電位をベースシャーシ16に逃がし、映像信号のノイズの発生を防止することができる。
本願発明の第2実施例として、従来のADMとは異なり、放熱板を有しない小型のテープキャリアパッケージ(以下TCPと表記する)を適用した場合において、同様にベースシャーシ16の熱膨張によるアドレス電極駆動回路基板15上のコネクタ20での位置ずれが起きた場合の対応例を挙げる。
図8はアドレス電極駆動回路基板15の柔軟な固定方法を示した側面外略図である。1が前面ガラス基板、8が背面ガラス基板でADMの場合と同様にTCP28は背面ガラス基板8に熱圧着されている。また、同様にプラズマディスプレイパネルは両面テープ23によってベースシャーシ16に貼り付けられている。29はベースシャーシ16に固定されている補強ステーで実施例1とは形状が異なり、アドレス電極駆動回路基板15を十分に柔軟性を有する両面テープ30とソフトガスケット31によって柔軟に固定する。20は実施例1と同様にコネクタであり、TCP28が接続される。
熱膨張によりベースシャーシ16と共に補強ステー29はベースシャーシ16の面方向へと移動する可能性がある。その際には、アドレス電極駆動回路基板15が同期してベースシャーシ16の面方向に移動してしまい、コネクタ20部でのTCP接続端子部35の位置ずれが発生する可能性がある。前記位置ずれを解決するためのメカニズムとしては実施例1と同じで、十分な柔軟性を有する両面テープ30とソフトガスケット31がベースシャーシ16の熱膨張する方向へせん断変形することで、アドレス電極駆動回路基板15の移動、つまりコネクタ20部での接続端子部の位置ずれを防止する。また、ICチップ33はTCP28に内蔵される。また、実施例1のADMと異なり、TCPは放熱板を有しない構造である。つまりTCPは放熱板にて固定されることが無いため背面ガラス8からコネクタ20部までのフレキシブルな領域が長く自由度が高い。そのため、十分に柔軟性を有する両面テープ30で固定されたアドレス電極駆動回路基板15は該基板面方向への移動だけでなく該基板面上での回転でもコネクタ20部でのTCP接続端子部35の位置ずれを防ぐことができる。
図9(a) (b) (c)を用いて、アドレス電極駆動回路基板15の回転によりコネクタ20での位置ずれを防ぐ原理について説明する。図9(a)は低温時におけるADMの実装状態を示している。図9(b)は、補強ステー29とアドレス電極駆動回路基板15との間に両面テープを用いなかった場合の高温時におけるADMの実装状態を示している。低温時には図9(a)で示すとおり、放熱板16と連動して動くアドレス電極駆動回路基板15のコネクタ20正規は位置にある。しかし、図9(b)で示すとおり、高温時において、TCP28の入力側はベースシャーシ16と連動して動き、TCP28の出力側はプラズマディスプレイパネル8と連動して動き、TCP接続端子とコネクタ20との間に位置ずれが生じる。図9(c)は補強ステー29とアドレス電極駆動回路基板15との間に両面テープを用いた場合の高温時におけるADMの実装状態を示している。補強ステー29とTCP28との間に両面テープを用いた場合、高温時においてアドレス電極駆動回路基板15が回転することにより、図9(c)で示すようにコネクタ20の角度が変わり、TCP接続端子部35の位置ずれを防止する。
テープ厚さについてだが、先に述べたようにTCP28は自由度が高いためコネクタ20部にほとんど力が加わらない。そのため先に述べたアドレス電極駆動回路基板面方向への移動や同基板面上での回転(図9 (c))が生じるためにはテープ厚さは3〜4mmと実施例1の場合と比較して厚い方が良い。
本発明の第3実施例として、補強ステー25とベースシャーシ16との間に両面テープを用いた例に関して図9を用いて説明する。図10は本実施例におけるADM近傍を図3の側面から見た概略図である。図10では、図1とは異なり、ベースシャーシ16と補強ステー25との間に両面テープ24及びソフトガスケット27’を用いた。
このような構造であっても、図4で示したとおり、高温時において、ADM(入力側)21はでアドレス電極駆動回路基板26と連動して動き、ADM(出力側)18はプラズマディスプレイパネルと連動して動くが、放熱板19は補強ステー25’の下の両面テープ24’が変形するため、ADM(入力側)21やADM(出力側)18と同程度にしか動かない。
このため、ADMの位置ずれやねじれを防止することができる。この場合、補強ステー25’と放熱板19との間に両面テープを用いなくてもよく、補強ステー25と放熱板19とをねじで固定することができる。補強ステー25と放熱板19とをねじで固定した場合は、補強ステー25と放熱板19は電気的に接続されているので、両面テープ24’を用いた補強ステー25とベースシャーシ16との間を電気的に接続すれば、ICチップ33で発生する誘導電位をベースシャーシ16に逃がすことができる。そのため、ソフトガスケット27’を補強ステー25’とベースシャーシ16との間に用いた。
以上のように本実施例の形態では、補強ステー25’と放熱板19との間に両面テープソフトガスケットを挟む必要はない。そのため、補強ステー25’と放熱板19とをねじで固定する必要性がある場合に、本実施例は有効である。
本第1実施例に係るプラズマディスプレイ装置のADM固定方法の側面概略図 本第1実施例に係るプラズマディスプレイパネルの基本構造図 本第1実施例に係るプラズマディスプレイ装置の全体図 本第1実施例に係るADMの全体図 ソフトガスケットと十分に柔軟性を有する両面テープの配置図 柔軟性を有する導電性の両面テープの配置図 ソフトガスケットと十分に柔軟性を有する両面テープの配置図 本第1実施例に係るICチップ周辺の側面外略図 プラマディスプレイ装置のADMの高温時の移動概念図 本第1実施例に係るプラズマディスプレイ装置のADMの正規の位置図 本第1実施例に係るプラズマディスプレイ装置の十分な柔軟性を有する両面テープの変形図 本第2実施例に係るプラズマディスプレイ装置のアドレス電極駆動回路基板の固定方法を示した側面概略図 プラマディスプレイ装置のTCPの高温時の移動概念図 本第1実施例に係るプラズマディスプレイ装置のTCPの正規の位置図 本第1実施例に係るプラズマディスプレイ装置の十分な柔軟性を有する両面テープの変形及び回転を示した概略図 本第3実施例に係るプラズマディスプレイ装置のADM固定方法の側面概略図
符号の説明
1:前面ガラス基板
2:誘電体層
3:保護膜
4:維持電極
5:走査電極
6:表示電極
7:バス電極
8:背面ガラス基板
9:アドレス電極
10:誘電体
11:隔壁
12r:赤色蛍光体
12g:緑色蛍光体
12b:青色蛍光体
13:維持電極駆動回路基板
14:走査電極駆動回路基板
15:アドレス電極駆動回路基板
16: ベースシャーシ
17a:維持電極駆動回路基板のフレキシブル基板
17b:走査電極駆動回路基板のフレキシブル基板
18:ADM(出力側)
19:放熱板
20:コネクタ
21:ADM(入力側)
22: ADM接続端子部
23:両面テープ
24:十分に柔軟性を有する両面テープ
25:補強ステー
26:アドレス電極駆動回路支持部材
27:ソフトガスケット
28:TCP
29:補強ステー(実施例2)
30:十分に柔軟性を有する両面テープ(実施例2)
31:ソフトガスケット(実施例2)
32:導電性の粘着テープ
33:ICチップ
34:シリコン樹脂
35:TCP接続端子部

Claims (12)

  1. プラズマディスプレイパネルと
    該プラズマディスプレイパネルを支持するベースシャーシと
    前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動回路を有する駆動回路基板と
    前記プラズマディスプレイパネル及び前記駆動回路基板と接続され、前記駆動回路基板の有する駆動回路からの電圧を前記プラズマディスプレイパネルに供給するアドレスドライバモジュールと
    該アドレスドライバモジュールの放熱を行う放熱板と
    前記アドレスドライバモジュールと前記ベースシャーシとの間に位置する弾性粘着部材と
    前記放熱板と前記ベースシャーシとを電気的に接続する導電体と
    を有するプラズマディスプレイ装置。
  2. プラズマディスプレイパネルと
    該プラズマディスプレイパネルを支持するベースシャーシと
    前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動回路を有する駆動回路基板と
    前記プラズマディスプレイパネル及び前記駆動回路基板と接続され、前記駆動回路基板の有する駆動回路からの電圧を前記プラズマディスプレイパネルに供給するアドレスドライバモジュールと
    該アドレスドライバモジュールの放熱を行う放熱板と
    前記アドレスドライバモジュールと前記ベースシャーシとの間に位置し、前記アドレスドライバモジュールとベースシャーシとを電気的に接続する導電性の粘着部材と
    を有するプラズマディスプレイ装置。
  3. 請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置であって、
    前記導電体は前記アドレスドライバモジュールと前記ベースシャーシとの間に配置され、弾性体を導電性の粘着部材で覆った部材であることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  4. 請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ装置は前記放熱板と前記ベースシャーシとの間に補強ステーを有し、前記弾性粘着部材は前記補強ステーと前記アドレスドライバモジュールとの間に位置することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  5. 請求項4に記載のプラズマディスプレイ装置であって、
    前記導電体または前記導電性の弾性粘着部材は前記放熱板及び前記補強ステーと接触することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  6. 請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記放熱板は前記アドレスドライバモジュールが有するICチップと直接的または間接的に接続されることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  7. 請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置であって、
    前記弾性粘着部材は2mm以上の厚さの両面テープであることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  8. 請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記放熱板と前記シャーシとの間に補強ステーを有し、前記弾性粘着部材は前記ベースシャーシと前記補強ステーとの間に位置することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  9. 請求項8に記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記導電性の部材または前記導電性の弾性粘着部材は前記補強ステー及び前記ベースシャーシと接触することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  10. プラズマディスプレイパネルと
    該プラズマディスプレイパネルを支持するベースシャーシと
    前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動回路を有する駆動回路基板と
    前記プラズマディスプレイパネル及び前記駆動回路基板と接続され、前記駆動回路基板の有する駆動回路からの電圧を前記プラズマディスプレイパネルに供給するアドレスドライバモジュールと
    前記駆動回路基板と前記ベースシャーシとの間に位置する弾性粘着部材と
    前記駆動回路基板と前記ベースシャーシとを電気的に接続する導電体と
    を有するプラズマディスプレイ装置。
  11. 請求項10に記載のプラズマディスプレイ装置は前記駆動回路基板と前記シャーシとの間に補強ステーを有し、前記弾性粘着部材は前記補強ステーと前記駆動回路基板との間に位置することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  12. プラズマディスプレイパネルと
    該プラズマディスプレイパネルを支持するベースシャーシと
    前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動回路を有する駆動回路基板と
    前記プラズマディスプレイパネル及び前記駆動回路基板と接続され、前記駆動回路基板の有する駆動回路からの電圧を前記プラズマディスプレイパネルに供給するアドレスドライバモジュールと
    該アドレスドライバモジュールの放熱を行う放熱板と
    前記アドレスドライバモジュール上にあり、回路基板からの信号を変換するICチップと
    前記アドレスドライバモジュールと前記ベースシャーシとの間に位置する弾性粘着部材とを有するプラズマディスプレイ装置であって、
    前記ICチップと前記ベースシャーシとが電気的に接続されていることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
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