JP2003028539A - 熱交換器および冷凍サイクル装置 - Google Patents

熱交換器および冷凍サイクル装置

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JP2003028539A
JP2003028539A JP2001218420A JP2001218420A JP2003028539A JP 2003028539 A JP2003028539 A JP 2003028539A JP 2001218420 A JP2001218420 A JP 2001218420A JP 2001218420 A JP2001218420 A JP 2001218420A JP 2003028539 A JP2003028539 A JP 2003028539A
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heat transfer
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heat exchanger
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Noriho Okaza
典穂 岡座
Shozo Funakura
正三 船倉
Fumitoshi Nishiwaki
文俊 西脇
Yuji Yoshida
雄二 吉田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒流路内の二酸化炭素冷媒のドライアウト
を防止し、熱交換量が増加、あるいは、熱交換の効率の
向上が可能となる熱交換器およびそれを用いた冷凍サイ
クル装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 伝熱管73に設けられた複数の貫通孔で
構成される冷媒流路内を流れる冷媒が蒸発過程にある二
酸化炭素であって、出口側冷媒流路の伝熱管群13Cの
貫通孔の数が、入口側冷媒流路の伝熱管群13Aの貫通
孔の数より多い、つまり出口側冷媒流路の流路断面積
が、入口側冷媒流路の流路断面積より大きい熱交換器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒として二酸化
炭素を使用する熱交換器および冷凍サイクル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】空調機、カーエアコン、電気(冷凍)冷
蔵庫、冷蔵または冷凍倉庫、ショーケース等には、圧縮
機、放熱器、減圧器、蒸発器等を接続してなる冷凍サイ
クル装置が使われているが、この冷凍サイクル装置内に
封入される冷媒としては、フッ素原子を含有する炭化水
素類が用いられてきた。
【0003】フッ素原子を含有する炭化水素類として、
HFC134a(臨界温度101.06℃)やHCFC
22(臨界温度96.15℃)等が挙げられる。
【0004】しかし、HCFC22等のHCFC類やH
FC134a等のHFC類は大気中での寿命が長いため
に温室効果が大きく、近年問題になっている地球温暖化
を防止する上では必ずしも満足な冷媒とはいえない。
【0005】そこで、HCFC類やHFC類の代わり
に、オゾン破壊係数がゼロでありかつ地球温暖化への影
響がほとんどない二酸化炭素(臨界温度31.06℃)
を冷媒として用いる冷凍サイクル装置の可能性が検討さ
れつつある。例えば、特公平7−18602号公報に
は、二酸化炭素を使用した冷凍サイクル装置が提案され
ている。
【0006】このような冷凍サイクル装置の熱交換器と
して、一般にパラレルフローと呼ばれる熱交換器を用い
ることが提案されている。
【0007】図12は従来のパラレルフロー熱交換器の
構成図である。図12に示すように、従来のパラレルフ
ロー熱交換器は、一対のヘッダーパイプ711、721
を互いに平行かつ所定の間隔をもって対向するように設
け、この所定の間隔に複数の伝熱管73を、伝熱管同士
が互いに平行となるようにヘッダーパイプ711、72
1に接続した構成を有している。
【0008】図13は、伝熱管73の構成図である。伝
熱管73は一般には板状の扁平チューブに複数の貫通孔
74が、伝熱管73の長さ方向に互いに平行に設けられ
ている。複数の貫通孔74は、1対のヘッダパイプ71
1、721の内部空間と連通して、冷媒流路を構成して
いる。
【0009】ヘッダーパイプ711の内部空間には、仕
切板712により区画されたヘッダ室713Aとヘッダ
室713Bとが形成され、ヘッダ室713Aに連通する
ように冷媒入口部714が接続されている。また、ヘッ
ダーパイプ721の内部空間も同様に、仕切板722に
より区画されたヘッダ室723Aとヘッダ室723Bと
が形成され、ヘッダ室723Bには冷媒出口部724が
接続されている。
【0010】さらに、ヘッダ室713Aと、ヘッダ室7
23Aと、伝熱管群73Aを構成する複数の伝熱管73
に設けられた複数の貫通孔74とにより入口側冷媒流路
が形成され、ヘッダ室723Aと、ヘッダ室713B
と、伝熱管群73Bを構成する複数の伝熱管73に設け
られた複数の貫通孔74とにより中間冷媒流路が形成さ
れ、ヘッダ室713Bと、ヘッダ室723Bと、伝熱管
群73Cを構成する複数の伝熱管73に設けられた複数
の貫通孔74とにより出口側冷媒流路が形成されてい
る。
【0011】また、伝熱管73の周囲の媒体(例えば空
気)と伝熱管73との間の伝熱を促進するために、伝熱
管73同士の間にはフィン75が設けられている。
【0012】このような熱交換器を蒸発器として作用さ
せる場合には、冷媒は図12中の実線矢印に示すよう
に、クオリティ(乾き度)の小さい気液二相の状態で冷
媒入口部714からヘッダ室713A内に流入した後、
ヘッダ室713Aと、ヘッダ室723Aと、伝熱管群7
3Aを構成する複数の伝熱管73に設けられた複数の貫
通孔74とにより形成された入口側冷媒流路に流入した
のち、ヘッダ室723Aと、ヘッダ室713Bと、伝熱
管群73Bを構成する複数の伝熱管73に設けられた複
数の貫通孔74とにより形成された中間冷媒流路を経
て、ヘッダ室713Bと、ヘッダ室723Bと、伝熱管
群73Cを構成する複数の伝熱管73に設けられた複数
の貫通孔74とにより形成された出口側冷媒流路に流入
して、冷媒出口部724から気相、または、クオリティ
の大きい気液二相の状態で流出する。
【0013】一方、冷媒と熱交換を行う周囲の媒体(例
えば空気)は、例えばファン(図示せず)によって図1
2中の白抜き矢印のように流れる。
【0014】あるいは、別の構成の従来のパラレルフロ
ー熱交換器は、図14の構成図、および、その側面図で
ある図15に示されるように、一対のヘッダーパイプ8
11と821とを、および、別の一対のヘッダーパイプ
831と841とを、それぞれ平行かつ所定の間隔をも
って対向するように設け、この所定の間隔に複数の伝熱
管73を、伝熱管同士が互いに平行となるようにヘッダ
ーパイプ811と821に、および、ヘッダーパイプ8
31と841に、それぞれ接続した構成を有している。
また、ヘッダーパイプ811と821とで構成される第
1のヘッダーパイプ組と、ヘッダーパイプ831と84
1とで構成される第2のヘッダーパイプ組とが、実質上
平行となるように配置されている。さらに、ヘッダパイ
プ821と831の内部空間は、連結管85により連結
されており、ヘッダパイプ811の内部空間に連通する
ように冷媒入口部814が接続されており、また、ヘッ
ダパイプ841の内部空間に連通するように冷媒出口部
844が接続されている。
【0015】さらに、ヘッダパイプ811と、ヘッダパ
イプ821と、伝熱管群73Aを構成する複数の伝熱管
73に設けられた複数の貫通孔74とにより入口側冷媒
流路が形成され、ヘッダパイプ831と、ヘッダパイプ
841と、伝熱管群73Cを構成する複数の伝熱管73
に設けられた複数の貫通孔74とにより出口側冷媒流路
が形成されている。
【0016】このような熱交換器を蒸発器として作用さ
せる場合には、冷媒は図14および図15中の実線矢印
に示すように、クオリティ(乾き度)の小さい気液二相
の状態で冷媒入口部814からヘッダパイプ811内に
流入した後、ヘッダパイプ811と、ヘッダパイプ82
1と、伝熱管群73Aを構成する複数の伝熱管73に設
けられた複数の貫通孔74とにより形成された入口側冷
媒流路に流入したのち、連結管85を経て、ヘッダパイ
プ831と、ヘッダパイプ841と、伝熱管群73Cを
構成する複数の伝熱管73に設けられた複数の貫通孔7
4とにより形成された出口側冷媒流路に流入して、冷媒
出口部844から気相、または、クオリティの大きい気
液二相の状態で流出する。
【0017】一方、冷媒と熱交換を行う周囲の媒体(例
えば空気)は、例えばファン(図示せず)によって図1
4、15中の白抜き矢印のように流れる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ここで、冷媒として二
酸化炭素を用いた冷凍サイクル装置用の熱交換器におい
て、以下に述べる二酸化炭素の物性に基づく要因によ
り、熱交換量が減少してしまう、あるいは、熱交換の効
率が低下してしまうという課題が見いだされた。
【0019】表1に示すように、二酸化炭素は、蒸発温
度(表1の場合は一例として0℃)における液相とガス
相の密度比が、従来のHCFC22やHFC134aに
比べて小さいために、冷媒流路内の液相が液滴となって
ガス相に運ばれやすくなり、クオリティが大きい状態
で、冷媒流路内の壁面を覆っている液相(液膜)が消失
し、壁面をガス相が覆ってしまう所謂ドライアウトが生
じやすくなる。一般にドライアウトが生じると熱伝達率
は急激に低下するために、二酸化炭素を冷媒とした熱交
換器を蒸発器として作用させた場合には、熱交換量が減
少してしまう、あるいは、熱交換の効率が低下してしま
う課題があることが見いだされた。
【0020】
【表1】 また、表2に、冷媒に二酸化炭素を用いた冷凍サイクル
装置において蒸発温度0℃、放熱器出口温度35℃、蒸
発器出口過熱度0℃とした場合と、HCFC22、また
は、HFC134aを用い、蒸発温度0℃、放熱器出口
温度35℃、凝縮温度45℃、蒸発器出口過熱度0℃と
した場合とでの蒸発器入口クオリティ、吐出圧力、吸入
圧力の比較を示す。
【0021】
【表2】 二酸化酸素を用いた場合には、HCFC22やHFC1
34aを用いた場合と比較して、蒸発器入口でのクオリ
ティが大きくなる。このために、二酸化炭素を冷媒とし
た熱交換器を蒸発器として作用させた場合には、蒸発器
入口でガス相の占める割合が多くなるため、熱交換器を
構成する各々の伝熱管に流れる冷媒が不均一となりやす
くなり、熱交換量が減少してしまう、あるいは、熱交換
の効率が低下してしまう課題があることが見いだされ
た。
【0022】さらに、表2に示すように、二酸化酸素を
用いた場合には、HCFC22やHFC134aを用い
た場合と比較して、圧力が高くなる。このために、二酸
化炭素を冷媒とした熱交換器では、耐圧性を高めるため
にヘッダパイプの肉厚が増大しヘッダパイプの外径が大
径化することから、これらのヘッダパイプが干渉し、熱
交換器の小型化が困難であったり、熱交換に寄与する伝
熱面積が減少するために、熱交換量が減少してしまう、
あるいは、熱交換の効率が低下してしまう課題があるこ
とが見いだされた。
【0023】また、二酸化炭素を冷媒とした熱交換器で
は、耐圧性を高めるために伝熱管の孔径を細径化する必
要があるために、冷媒とともに循環しているオイルが熱
伝達を阻害する影響が大きくなり、熱交換量が減少して
しまう、あるいは、熱交換の効率が低下してしまう課題
があることが見いだされた。
【0024】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、上記課題を解決し、熱交換の効率を向上させ
た二酸化炭素冷媒用の熱交換器およびそれを用いた冷凍
サイクル装置を得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の本発明(請求項1に対応)は、冷媒流路内
を流れる冷媒が蒸発過程にある二酸化炭素であって、前
記冷媒流路において、前記冷媒の出口側の断面積が前記
冷媒の入口側の断面積より大きい熱交換器である。
【0026】また、第2の本発明(請求項2に対応)
は、冷媒流路内を流れる冷媒が蒸発過程にある二酸化炭
素であって、前記冷媒流路を構成する伝熱管の水力相当
直径が0.3mm以上である熱交換器である。
【0027】また、第3の本発明(請求項3に対応)
は、冷媒流路内を流れる冷媒が蒸発過程にある二酸化炭
素であって、前記冷媒の質量流速が350kg/(m2
・s)以下となるように構成された熱交換器である。
【0028】また、第4の本発明(請求項4に対応)
は、2本のヘッダパイプが実質上平行となるように配置
された1対の第1のヘッダパイプ組と、2本のヘッダパ
イプが実質上平行となるように配置された1対の第2の
ヘッダパイプ組と、前記各ヘッダパイプ組を構成する前
記2本のヘッダパイプ間に配置された伝熱管により構成
された冷媒流路とを備え、前記第1のヘッダパイプ組と
前記第2のヘッダパイプ組とが実質上平行に配置された
熱交換器において、前記冷媒流路内を流れる冷媒が二酸
化炭素であって、前記第1のヘッダパイプ組の一方のヘ
ッダパイプと、そのヘッダパイプに近接する前記第2の
ヘッダパイプ組の一方のヘッダパイプとが前記伝熱管方
向においてずれて配置されている、及び/又は、前記第
1のヘッダパイプ組の他方のヘッダパイプと、そのヘッ
ダパイプに近接する前記第2のヘッダパイプ組の他方の
ヘッダパイプとが前記伝熱管方向においてずれて配置さ
れている熱交換器である。
【0029】また、第5の本発明(請求項5に対応)
は、第1のヘッダパイプと、その第1のヘッダパイプと
実質上平行となるように配置された第2のヘッダパイプ
と、前記第1のヘッダパイプと前記第2のヘッダパイプ
との間に配置された、伝熱管により構成された冷媒流路
とを備えた熱交換器において、前記冷媒流路内を流れる
前記冷媒が二酸化炭素であって、前記第1のヘッダパイ
プが複数の前記冷媒の入口部を有している熱交換器であ
る。
【0030】また、第6の本発明(請求項6に対応)
は、少なくとも1つ以上の仕切りで複数の空間に仕切ら
れた第1のヘッダパイプと、その第1のヘッダパイプと
実質上平行となるように配置された第2のヘッダパイプ
と、前記第1のヘッダパイプと前記第2のヘッダパイプ
との間に配置された、伝熱管により構成された冷媒流路
とを備えた熱交換器において、前記冷媒流路内を流れる
前記冷媒が二酸化炭素であって、前記第1のヘッダパイ
プの前記冷媒の入口の空間が複数の前記冷媒の入口部を
有している熱交換器である。
【0031】また、第7の本発明(請求項7に対応)
は、第1のヘッダパイプと、その第1のヘッダパイプと
実質上平行となるように配置された第2のヘッダパイプ
と、前記第1のヘッダパイプと前記第2のヘッダパイプ
との間に配置された、伝熱管により構成された冷媒流路
とを備えた熱交換器において、前記冷媒流路内を流れる
前記冷媒が二酸化炭素であって、前記第1のヘッダパイ
プが、その第1のヘッダパイプに入ってくる前記冷媒と
冷凍機油から前記冷凍機油を分離する分離手段と、その
分離手段によって分離された冷凍機油を外部に導く導油
部とを有する熱交換器である。
【0032】さらに、第8の本発明(請求項8に対応)
は、圧縮機と、放熱器と、減圧器と、蒸発器とを少なく
とも備え、冷媒として二酸化炭素冷媒が用いられ、前記
放熱器及び/又は前記蒸発器に第1から第7のいずれか
の本発明に記載の熱交換器が用いられている冷凍サイク
ル装置である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を用いて説明する。
【0034】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1における熱交換器の構成図である。
【0035】図1に示すように、本実施の形態の熱交換
器は、一対のヘッダーパイプ111、121を互いに平
行かつ所定の間隔をもって対向するように設け、この所
定の間隔に複数の伝熱管73を、伝熱管同士が互いに平
行となるようにヘッダーパイプ111、121に接続し
た構成を有している。
【0036】伝熱管73は従来の熱交換器と同様に、図
13の構成図で示され、一般には板状の扁平チューブに
複数の貫通孔74が、伝熱管73の長さ方向に互いに平
行に設けられている。複数の貫通孔74は、1対のヘッ
ダパイプ111、121の内部空間と連通して、冷媒流
路を構成している。
【0037】また、ヘッダーパイプ111の内部空間に
は、仕切板112により区画されたヘッダ室113Aと
ヘッダ室113Bとが形成され、ヘッダ室113Aに連
通するように冷媒入口部114が接続されている。ま
た、ヘッダーパイプ121の内部空間も同様に、仕切板
122により区画されたヘッダ室123Aとヘッダ室1
23Bとが形成され、ヘッダ室123Bには冷媒出口部
124が接続されている。
【0038】さらに、ヘッダ室113Aと、ヘッダ室1
23Aと、伝熱管群13Aを構成する複数の伝熱管73
に設けられた複数の貫通孔74とにより入口側冷媒流路
が形成され、ヘッダ室123Aと、ヘッダ室113B
と、伝熱管群13Bを構成する複数の伝熱管73に設け
られた複数の貫通孔74とにより中間冷媒流路が形成さ
れ、ヘッダ室113Bと、ヘッダ室123Bと、伝熱管
群13Cを構成する複数の伝熱管73に設けられた複数
の貫通孔74とにより出口側冷媒流路が形成されてい
る。
【0039】ここで、出口側冷媒流路を形成する伝熱管
群13Cを構成する伝熱管の本数は、入口側冷媒流路
や、中間冷媒流路を構成する伝熱管群13Aや、13B
を構成する伝熱管の本数より多くなるように構成されて
いる。
【0040】また、伝熱管73の周囲の媒体(例えば空
気)と伝熱管73との間の伝熱を促進するために、伝熱
管73同士の間にはフィン75が設けられている。
【0041】以上のような構成を有する、本実施の形態
における熱交換器の動作は次のようなものである。
【0042】熱交換器を蒸発器として作用させる場合に
は、冷媒は図1中の実線矢印に示すように、クオリティ
の小さい気液二相の状態で冷媒入口部114からヘッダ
室113A内に流入した後、ヘッダ室113Aと、ヘッ
ダ室123Aと、伝熱管群13Aを構成する複数の伝熱
管73に設けられた複数の貫通孔74とにより形成され
た入口側冷媒流路に流入したのち、ヘッダ室123A
と、ヘッダ室113Bと、伝熱管群13Bを構成する複
数の伝熱管73に設けられた複数の貫通孔74とにより
形成された中間冷媒流路を経て、ヘッダ室113Bと、
ヘッダ室123Bと、伝熱管群13Cを構成する複数の
伝熱管73に設けられた複数の貫通孔74とにより形成
された出口側冷媒流路に流入して、冷媒出口部124か
ら気相、または、クオリティの大きい気液二相の状態で
流出する。
【0043】一方、冷媒と熱交換を行う周囲の媒体(例
えば空気)は、例えばファン(図示せず)によって図1
中の白抜き矢印のように流れる。
【0044】ここで、従来の熱交換器では、クオリティ
が大きくなると、すなわち、出口側冷媒流路近傍では、
冷媒流路内の壁面を覆っている液相(液膜)が消失し、
壁面をガス相が覆ってしまう所謂ドライアウトが生じや
すくなり、冷媒側熱伝達率が低下するために、熱交換量
が減少してしまう、あるいは、熱交換の効率が低下して
しまう課題があった。
【0045】しかし、本実施の形態における熱交換器で
は、出口側冷媒流路を形成する伝熱管群13Cを構成す
る伝熱管の本数が、入口側冷媒流路や、中間冷媒流路を
構成する伝熱管群13Aや、13Bを構成する伝熱管の
本数より多くなるように構成されている、すなわち、出
口側冷媒流路の流路断面積(=1貫通孔あたりの断面積
×伝熱管1本あたりの貫通孔の数×伝熱管本数)が、入
口側冷媒流路の流路断面積より大きくなるように構成さ
れているために、出口側冷媒流路を構成する伝熱管群1
3Cを構成する伝熱管内の冷媒の質量流速を小さくで
き、冷媒流路内の壁面を覆っている液相が液滴となって
ガス相により運ばれにくくできるので、ドライアウトを
生じにくくすることができる。
【0046】したがって、本実施の形態における熱交換
器では、出口側冷媒流路付近でのドライアウトが生じる
ことによる熱伝達率の低下を防止できるために、熱交換
量の増加、あるいは、熱交換の効率を向上させることが
できる。
【0047】なお、従来の冷媒であるHCFC類やHF
C類を用いた熱交換器においても、蒸発器として作用さ
せる場合に、出口側冷媒流路付近で、ガス相が大部分を
占めるために圧力損失が大きくなるのを防止する目的の
ために、出口側冷媒流路の流路断面積を入口側冷媒流路
の流路断面積より大きくしているものがあるが、本発明
は、冷媒として二酸化炭素を用いた場合に、二酸化炭素
の物性に基づく要因により生じる、ドライアウトによる
熱伝達率低下を防止する目的のために、出口側冷媒流路
の流路断面積を入口側冷媒流路の流路断面積より大きく
するものである。
【0048】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2における熱交換器の構成図である。
【0049】図2に示すように、本実施の形態2の熱交
換器は、一対のヘッダーパイプ211、221を互いに
平行かつ所定の間隔をもって対向するように設け、この
所定の間隔に複数の伝熱管23、または、伝熱管26
を、伝熱管同士が互いに平行となるようにヘッダーパイ
プ211、221に接続した構成を有している。
【0050】また図3は、伝熱管23、および、伝熱管
26の構成図である。伝熱管23、26は、板状の扁平
チューブに、それぞれ、複数の貫通孔24、27が、伝
熱管の長さ方向に互いに平行に設けられている。複数の
貫通孔24、および、27は、1対のヘッダパイプ21
1、221の内部空間と連通して、冷媒流路を構成して
おり、貫通孔27の水力相当直径は、貫通孔24の水力
相当直径より大きくなるように形成されている。ここ
で、水力相当直径とは、冷媒流路の断面積に4を乗じ、
冷媒流路の漏れ周囲で除した値として定義され、冷媒流
路の形状によらず用いることができる値である。なお、
冷媒流路が円形の場合には水力相当直径は冷媒流路の直
径に等しい。
【0051】また、ヘッダーパイプ211の内部空間に
は、仕切板212により区画されたヘッダ室213Aと
ヘッダ室213Bとが形成され、ヘッダ室213Aに連
通するように冷媒入口部214が接続されている。ま
た、ヘッダーパイプ221の内部空間も同様に、仕切板
222により区画されたヘッダ室223Aとヘッダ室2
23Bとが形成され、ヘッダ室223Bには冷媒出口部
224が接続されている。
【0052】さらに、ヘッダ室213Aと、ヘッダ室2
23Aと、伝熱管群23Aを構成する複数の伝熱管23
に設けられた複数の貫通孔24とにより入口側冷媒流路
が形成され、ヘッダ室223Aと、ヘッダ室213B
と、伝熱管群23Bを構成する複数の伝熱管23に設け
られた複数の貫通孔24とにより中間冷媒流路が形成さ
れ、ヘッダ室213Bと、ヘッダ室223Bと、伝熱管
群26Aを構成する複数の伝熱管26に設けられた複数
の貫通孔27とにより出口側冷媒流路が形成されてい
る。
【0053】すなわち、出口側冷媒流路を形成する伝熱
管群26Aを構成する伝熱管26の貫通孔27は、入口
側冷媒流路や、中間冷媒流路を構成する伝熱管群23A
や、23Bを構成する伝熱管23の貫通孔24より、水
力相当直径が大きくなるように構成されている。
【0054】また、伝熱管23や伝熱管26の周囲の媒
体(例えば空気)と伝熱管23、26との間の伝熱を促
進するために、伝熱管23、26同士の間にはフィン2
5が設けられている。
【0055】以上のような構成を有する、本実施の形態
における熱交換器の動作は次のようなものである。
【0056】熱交換器を蒸発器として作用させる場合に
は、冷媒は図2中の実線矢印に示すように、クオリティ
の小さい気液二相の状態で冷媒入口部214からヘッダ
室213A内に流入した後、ヘッダ室213Aと、ヘッ
ダ室223Aと、伝熱管群23Aを構成する複数の伝熱
管23に設けられた複数の貫通孔24とにより形成され
た入口側冷媒流路に流入したのち、ヘッダ室223A
と、ヘッダ室213Bと、伝熱管群23Bを構成する複
数の伝熱管23に設けられた複数の貫通孔24とにより
形成された中間冷媒流路を経て、ヘッダ室213Bと、
ヘッダ室223Bと、伝熱管群26Aを構成する複数の
伝熱管26に設けられた複数の貫通孔27とにより形成
された出口側冷媒流路に流入して、冷媒出口部224か
ら気相、または、クオリティの大きい気液二相の状態で
流出する。
【0057】一方、冷媒と熱交換を行う周囲の媒体(例
えば空気)は、例えばファン(図示せず)によって図2
中の白抜き矢印のように流れる。
【0058】ここで、従来の熱交換器では、クオリティ
が大きくなると、すなわち、出口側冷媒流路近傍では、
冷媒流路内の壁面を覆っている液相(液膜)が消失し、
壁面をガス相が覆ってしまう所謂ドライアウトが生じや
すくなり、冷媒側熱伝達率が低下するために、熱交換量
が減少してしまう、あるいは、熱交換の効率が低下して
しまう課題があった。
【0059】しかし、本実施の形態における熱交換器で
は、出口側冷媒流路を形成する伝熱管群26Aを構成す
る伝熱管26の貫通孔27は、入口側冷媒流路や、中間
冷媒流路を構成する伝熱管群23Aや、23Bを構成す
る伝熱管23の貫通孔24より、水力相当直径が大きく
なるように構成されている、すなわち、出口側冷媒流路
の流路断面積(=1貫通孔あたりの断面積×伝熱管1本
あたりの貫通孔の数×伝熱管本数)が、入口側冷媒流路
の流路断面積より大きくなるように構成されているため
に、出口側冷媒流路を構成する伝熱管群26Aを構成す
る伝熱管26内の冷媒の質量流速を小さくでき、冷媒流
路内の壁面を覆っている液相が液滴となってガス相によ
り運ばれにくくできるので、ドライアウトを生じにくく
することができる。
【0060】したがって、本実施の形態における熱交換
器では、出口側冷媒流路付近でのドライアウトが生じる
ことによる熱伝達率の低下を防止できるために、熱交換
量の増加、あるいは、熱交換の効率を向上させることが
できる。
【0061】なお、本実施の形態では、貫通孔24、2
7の形状は実質上円形として説明したが、これ以外の形
状、例えば三角形状や四角形状であってもよく、また、
貫通孔24と27が異なる形状であってもよく、要は、
貫通孔27の水力相当直径が貫通孔24の水力相当直径
より大きければ、同様の効果が得られる。
【0062】また、出口側冷媒流路の流路断面積を、入
口側冷媒流路の流路断面積より大きくなるように構成す
る別の方法として、貫通孔24と27の水力相当直径は
同じで、伝熱管26に設けられた貫通孔27の数を伝熱
管23に設けられた貫通孔24の数より多くなるように
構成しても良い。
【0063】さらに、伝熱管26に設けられた貫通孔2
7の水力相当直径を伝熱管23に設けられた貫通孔24
より大きくなるように構成して、出口側冷媒流路の流路
断面積を、入口側冷媒流路の流路断面積より大きくなる
ようにする方法と、伝熱管26に設けられた貫通孔27
の数を伝熱管23に設けられた貫通孔24の数より多く
なるように構成して、出口側冷媒流路の流路断面積を、
入口側冷媒流路の流路断面積より大きくなるようにする
方法とを組み合わせて、出口側冷媒流路の流路断面積
を、入口側冷媒流路の流路断面積より大きくなるように
しても良い。要は、出口側冷媒流路の流路断面積を、入
口側冷媒流路の流路断面積より大きくなるように構成す
れば、同様の効果が得られる。
【0064】(実施の形態3)図4は、水力相当直径
1.2mmの実質上円形である貫通孔が8ヶ設けられた
扁平伝熱管における二酸化炭素冷媒の蒸発熱伝達率の特
性図である。横軸は全質量流量に対するガス相の質量流
量の比であるクオリティであり、また、縦軸は蒸発熱伝
達率である。
【0065】図4において、クオリティが0から約0.
9での範囲では熱伝達率はぼぼ一定の高い値であるのに
対し、クオリティが約0.9以上では、冷媒流路内の壁
面を覆っている液相(液膜)が消失し、壁面をガス相が
覆ってしまうドライアウトが生じることにより、熱伝達
率は急激に低下する。以下、ドライアウトが生じ熱伝達
率が急減に低下する境界でのクオリティをドライアウト
クオリティと呼ぶものとする(図4の場合には、ドライ
アウトクオリティは約0.9)。
【0066】図4に示したデータを含む様々な水力相当
直径の貫通孔を有する伝熱管を用いた実験から、カーエ
アコンやルームエアコン、給湯機用途として用いる蒸発
器の伝熱管や、内部熱交換器の蒸発側の伝熱管が、使用
される条件において、伝熱管を流れる冷媒の質量流量、
および、質量流量あたりの熱流束を一定とした場合の、
伝熱管の貫通孔の水力相当直径とドライアウトクオリテ
ィの間には、図5に示す関係があることが明らかになっ
た。
【0067】図5において、横軸は伝熱管の貫通孔の水
力相当直径である。また、左側の縦軸はドライアウトク
オリティであり、右側の縦軸はクオリティが小さい領域
での熱伝達率である。図5よりドライアウトクオリティ
に関しては、水力相当直径が約0.3mm以下で急激に
減少する。一方、クオリティが小さい領域での熱伝達率
に関しては、水力相当直径が大きくなるとともに、徐々
に低下していくことがわかる。
【0068】したがって、クオリティが大きい領域での
ドライアウトによる急激な熱伝達率の低下を防止するに
は、伝熱管の貫通孔の水力相当直径が0.3mm以上が
望ましく、かつ、クオリティが小さい領域での熱伝達率
の低下を防止するためには、2.0mm以下が望ましい
ものである。なお、2.0mm以下とすることで、圧力
が高くなる二酸化炭素を冷媒とした熱交換器において、
耐圧性を有し、熱交換器を小型化できる観点からも都合
がよいといった副次的なメリットも有する。
【0069】さらに、このような水力相当直径の貫通孔
を有する伝熱管において、質量流量あたりの熱流束を一
定とした場合の、伝熱管を流れる冷媒の質量流量とドラ
イアウトクオリティの間には、図6に示す関係があるこ
とが明らかになった。
【0070】図6において、横軸は伝熱管を流れる冷媒
の質量流量である。また、縦軸はドライアウトクオリテ
ィである。図6よりドライアウトクオリティは、質量流
量が約350kg/(m2・s)以上で急激に減少する
ことがわかる。すなわち、質量流量が約350kg/
(m2・s)以上である場合には、ドライアウトが生じ
る限界のクオリティが低下することがわかった。
【0071】したがって、クオリティが大きい領域での
ドライアウトによる急激な熱伝達率の低下を防止するた
めには、冷媒の質量流量が350kg/(m2・s)以
下となるように構成するのが望ましいものである。
【0072】なお、質量流量を350kg/(m2
s)以下となるように構成する具体的な手段としては、
1貫通孔あたりの断面積や、伝熱管1本あたりに形成す
る貫通孔の数や、伝熱管の本数を調整することで、冷媒
が流れる流路断面積(=1貫通孔あたりの断面積×伝熱
管1本あたりの貫通孔の数×伝熱管本数)を調整する方
法があり、これによると、冷媒循環量が一定であっても
冷媒の質量流量[kg/(m2・s)](=冷媒循環量
[kg/s]/流路断面積[m2])は調整できるもの
である。
【0073】以上のように、少なくとも、クオリティが
大きくなる出口側冷媒流路の伝熱管の貫通孔の水力相当
直径が0.3mm以上(さらに望ましくは2.0mm以
下)である伝熱管により構成した熱交換器、あるいは、
少なくとも、クオリティが大きくなる出口側冷媒流路の
伝熱管を流れる冷媒の質量流量が350kg/(m2
s)以下となるように構成した熱交換器では、クオリテ
ィが大きい領域でのドライアウトが生じることによる急
激な熱伝達率の低下を防止できるために、熱交換量の増
加、あるいは、熱交換の効率を向上させることができ
る。
【0074】(実施の形態4)図7は、本発明の実施の
形態4における熱交換器の構成図であり、図8はその側
面図である。
【0075】図7、および、図8に示すように、本実施
の形態4の熱交換器は、一対のヘッダーパイプ311と
321とを、および、別の一対のヘッダーパイプ331
と341とを、それぞれ平行かつ所定の間隔をもって対
向するように設け、この所定の間隔に複数の伝熱管73
を、伝熱管同士が互いに平行となるようにヘッダーパイ
プ311と321に、および、ヘッダーパイプ331と
341に、それぞれ接続した構成を有している。また、
ヘッダーパイプ311と321とで構成される第1のヘ
ッダパイプ組と、ヘッダーパイプ331と341とで構
成される第2のヘッダパイプ組とが、実質上平行となる
ように配置されている。さらに、ヘッダパイプ321と
331の内部空間は、連結管35により連結されてお
り、ヘッダパイプ311の内部空間に連通するように冷
媒入口部314が接続されており、また、ヘッダパイプ
341の内部空間に連通するように冷媒出口部344が
接続されている。
【0076】ここで、図8に実線で示すように、本実施
の形態の熱交換器においては、ヘッダパイプ331とヘ
ッダパイプ341は、それぞれ近接するヘッダパイプ3
21、311に対する相対的な位置が、伝熱管73方向
にずらして設置されており、図8に破線で示されるよう
な従来の熱交換器に比較して、ヘッダパイプ321と3
31、および、ヘッダパイプ311と341との干渉を
防止し、図8中の白抜き矢印で示される空気の流れ方向
について、薄型化が可能である。
【0077】すなわち、図8に破線で示される従来の熱
交換器では、ヘッダパイプ321と331、および、ヘ
ッダパイプ311と341とが干渉するために、熱交換
器の薄型化、小型化が困難であった。しかし、本実施の
形態における熱交換器では、圧力が高くなる二酸化炭素
を用いても、耐圧性を確保しつつ、ヘッダパイプの干渉
を防止し、熱交換器の薄型化、小型化が可能である。あ
るいは、薄型化ができる分、熱交換に寄与する伝熱面積
を増加させることができ、熱交換量の増加、あるいは、
熱交換の効率を向上させることができる。
【0078】なお、以上のような構成を有する、本実施
の形態における熱交換器の動作は「従来の技術」で述べ
たものと同様である。
【0079】また、図7、図8では、ヘッダパイプ33
1、341を、近接するヘッダパイプ321、311に
対し高さ方向に短くなるように設けているが、ヘッダパ
イプ331、341をともに、ヘッダパイプ321、3
11に対し高さ方向に長くなるように設けても良く、こ
のように構成した場合には、蒸発器出口で過熱度が取れ
ると、空気との温度差が小さくなり、熱交換量の低下す
る出口側冷媒流路の伝熱面積を入口側冷媒流路の伝熱面
積より大きくできるために、さらに熱交換量の増加、あ
るいは、熱交換の効率を向上させることができるといっ
た副次的なメリットも有する。
【0080】また、ヘッダパイプ331、341とも
に、近接するヘッダパイプ321、311に対し同じ方
向にずらして設けても良く、このように構成した場合に
は、入口側冷媒流路と出口側冷媒流路の伝熱面積を同等
にできる。
【0081】また、ヘッダパイプ331、341の内の
一方を、近接するヘッダパイプ321、311の一方に
対しずらして設けても良い。
【0082】さらに、図7,8に示した空気の流れ方向
を逆にしてもよく、このように構成した場合には、蒸発
器出口で過熱度が取れると、空気との温度差が大きく取
れるために、さらに熱交換量の増加、あるいは、熱交換
の効率を向上させることができるといった副次的なメリ
ットも有する。
【0083】(実施の形態5)図9は、本発明の実施の
形態5における熱交換器の構成図である。
【0084】図9に示すように、本実施の形態5の熱交
換器は、一対のヘッダーパイプ411、421を互いに
平行かつ所定の間隔をもって対向するように設け、この
所定の間隔に複数の伝熱管73を、伝熱管同士が互いに
平行となるようにヘッダーパイプ411、421に接続
した構成を有している。
【0085】ヘッダーパイプ411の内部空間と連通す
るように冷媒入口部414A、414Bが接続されてお
り、また、ヘッダーパイプ421の内部空間に連通する
ように冷媒出口部424A、424Bが接続されてい
る。
【0086】以上のような構成を有する、本実施の形態
における熱交換器の動作は次のようなものである。
【0087】熱交換器を蒸発器として作用させる場合に
は、冷媒は図9中の実線矢印に示すように、クオリティ
の小さい気液二相の状態で冷媒入口部414Aと414
Bからヘッダパイプ411内に流入した後、ヘッダパイ
プ411、421と、伝熱管群43Aや43Bを構成す
る複数の伝熱管73に設けられた複数の貫通孔74とに
より形成された冷媒流路に流入して、冷媒出口部424
A、および、424Bから気相、または、クオリティの
大きい気液二相の状態で流出する。
【0088】一方、冷媒と熱交換を行う周囲の媒体(例
えば空気)は、例えばファン(図示せず)によって図9
中の白抜き矢印のように流れる。
【0089】ここで、二酸化炭素を冷媒として用いる場
合、HCFC22やHFC134aと比較して、蒸発器
入口でクオリティが大きくなり、ガス相の占める割合が
多くなるため、熱交換器を構成する各々の伝熱管に流れ
る冷媒が不均一となりやすく、従来の熱交換器では、熱
交換器が傾いて設置された場合などに、熱交換器全体で
冷媒の偏流が生じ、熱交換量が減少してしまう、あるい
は、熱交換の効率が低下してしまう課題があった。
【0090】しかし、本実施の形態における熱交換器で
は、複数の冷媒入口部414A、414Bと冷媒出口部
414A、414Bを備えているために、冷媒の偏流が
生じたとしても、熱交換器全体で偏流が生じることはな
く、伝熱管群43A、および、43Bのそれぞれで偏流
が生じることとなるために、熱交換量の減少、あるい
は、熱交換の効率低下を抑制できるために、熱交換量の
増加、あるいは、熱交換の効率を向上させることができ
る。
【0091】なお、冷媒の偏流は主に、冷媒入口部での
影響が支配的であるために、冷媒出口部424A、42
4Bを従来のように1つの冷媒出口部としても、同様の
効果が得られる。
【0092】また、ヘッダパイプ411や421の内部
に仕切板を設けて、伝熱管群43Aと43Bのそれぞれ
に独立して連通するような、複数のヘッダ室に区画する
とさらに偏流が防止できる。
【0093】さらに、冷媒入口部414A、414Bの
少なくとも一方に流量調節手段を設け、伝熱管群43
A、および、43Bへ流れる冷媒の流量割合を調節する
と一層、偏流が防止できる。
【0094】なお、上述した実施の形態では、図9に示
すように、ヘッダパイプ411側からヘッダパイプ42
1側への一方向に冷媒が流れる場合について説明した
が、図16に示すように、ヘッダパイプ411およびヘ
ッダパイプ421にそれぞれ仕切板412、422を配
置し、冷媒の流れを複数回変える熱交換器においても、
冷媒の入口の空間であるヘッダ室413Aに複数の冷媒
入口部414A、414Bを設けると、図9を用いて説
明した場合と同様に、冷媒の偏流を抑えることができ、
その結果熱交換の効率の低下を抑えることができる。
【0095】(実施の形態6)図10は、本発明の実施
の形態6における熱交換器の側面図である。
【0096】図10に示すように、本実施の形態6の熱
交換器は、一対のヘッダーパイプ511と521とを、
および、別の一対のヘッダーパイプ531と541と
を、それぞれ平行かつ所定の間隔をもって対向するよう
に設け、この所定の間隔に複数の伝熱管73を、伝熱管
同士が互いに平行となるようにヘッダーパイプ511と
521に、および、531と541に、それぞれ接続し
た構成を有している。また、ヘッダーパイプ511と5
21とで構成される第1のヘッダーパイプ組と、ヘッダ
ーパイプ531と541とで構成される第2のヘッダー
パイプ組とが、実質上平行となるように配置されてい
る。さらに、ヘッダパイプ521と531の内部空間
は、連結管55により連結されており、ヘッダパイプ5
11の内部空間に連通するように冷媒入口部514が接
続されており、また、ヘッダパイプ541の内部空間に
連通するように冷媒出口部544が接続されている。さ
らに、ヘッダパイプ511の下部には、ヘッダパイプ5
11の内部空間に連結するように、オイル導出部515
が設けられている。また、ヘッダパイプ511の内部に
は、冷媒とオイルの分離を促進するための手段として、
繊維状の金属線を編んだ細かいネットであるデミスタ5
16が設けられている。図17に、ヘッダパイプ511
の内部構成を示す。
【0097】さらに、ヘッダパイプ511と、ヘッダパ
イプ521と、伝熱管群73Aを構成する複数の伝熱管
73に設けられた複数の貫通孔74とにより入口側冷媒
流路が形成されており、ヘッダパイプ531と、ヘッダ
パイプ541と、伝熱管群73Cを構成する複数の伝熱
管73に設けられた複数の貫通孔74とにより出口側冷
媒流路が形成されている。
【0098】以上のような構成を有する、本実施の形態
における熱交換器の動作を図11に示す冷凍サイクル構
成図とあわせて説明する。
【0099】図11において、61は圧縮機、62は熱
交換器(放熱器)、63は減圧器、64は本実施の形態
6の熱交換器(蒸発器)であり、これらを配管接続する
ことにより、図中の実線矢印方向に冷媒が循環する冷凍
サイクルを構成し、冷媒として二酸化炭素が封入されて
いる。
【0100】また、熱交換器64のオイル導出部515
は、補助経路65により圧縮機61に配管接続されてい
る。
【0101】圧縮機61で圧縮された冷媒は高温高圧状
態となり、熱交換器62へ導入される。熱交換器62で
は、冷媒は超臨界状態であるので、場合によって気液二
相状態とはならずに、空気や水などの媒体に放熱する。
減圧器63では減圧されて、低圧の気液二相状態となり
熱交換器64へ導入される。熱交換器64では、冷媒
と、冷媒とともに圧縮機61から吐出されたオイルは、
冷媒入口部514からヘッダパイプ511に流入する。
【0102】ヘッダパイプ511内に流入したオイル
は、デミスタ516に付着し、比較的大きな液滴とな
る。比較的大きな液滴となったオイルは、冷媒より比重
が大きいために、デミスタ516の繊維状の金属線が編
まれた細かい孔を通って流下し、図10中に示すように
ヘッダパイプ511内の下部に滞留する。なお、デミス
タ516は、ヘッダパイプ511内の下部に滞留してい
るオイルが冷媒によって巻き上げられ、冷媒と再び混合
されることを防止する効果も有している。
【0103】さて、ヘッダパイプ511内の下部に滞留
したオイルは、図11の破線矢印に示すように、オイル
導出部515、補助経路65を通じて、圧縮機61に導
入されることから、熱交換器64の冷媒流路内を流れる
冷媒から分離される。
【0104】一方、ヘッダパイプ511内でオイルを分
離された冷媒は、図10中の実線矢印に示すように、ヘ
ッダパイプ511と、ヘッダパイプ521と、伝熱管群
73Aを構成する複数の伝熱管73に設けられた複数の
貫通孔74とにより形成された入口側冷媒流路に流入し
たのち、連結管55を経て、ヘッダパイプ531と、ヘ
ッダパイプ541と、伝熱管群73Cを構成する複数の
伝熱管73に設けられた複数の貫通孔74とにより形成
された出口側冷媒流路に流入して、冷媒出口部544か
ら流出する。この際、冷媒は、空気などから吸熱して、
ガス状態となり、その後、再び圧縮機61に吸入され
る。このようなサイクルを繰り返すことにより、熱交換
器62で放熱による加熱作用、熱交換器64で吸熱によ
る冷却作用を行う。
【0105】ここで、従来の熱交換器では、耐圧性を高
めるために伝熱管の貫通孔を細径化しており、冷媒とと
もに循環しているオイルが熱伝達を阻害する影響が大き
いために、熱交換量が減少してしまう、あるいは、熱交
換の効率が低下してしまう課題があった。しかし、本実
施の形態における熱交換器では、ヘッダパイプ511に
設けられたオイル導出部515から分離したオイルを圧
縮機61に導入するために、冷媒流路内を流れるオイル
量を低減できるために、オイルによる冷媒の熱伝達の阻
害を防止できるために、熱交換量の増加、あるいは、熱
交換の効率を向上させることができる。なお、ヘッダパ
イプ511内にデミスタ516を配置しない場合であっ
ても、オイルは冷媒より比重が大きいので、オイルはヘ
ッダパイプ511内の下方に位置し、冷媒とオイルの分
離はある程度行うことができる。
【0106】さらに、本発明の実施の形態6の熱交換器
のように効率の良い熱交換器を冷凍サイクル装置の放熱
器や、蒸発器として用いることで、効率の良い冷凍サイ
クル装置を得ることができる。
【0107】なお、ヘッダパイプ511内に設けられた
冷媒とオイルの分離を促進するための手段は、本発明の
実施の形態6で説明したデミスタでなくても良く、例え
ば、図18に示すように、冷媒とオイルが円弧状に流れ
るようにして、冷媒とオイルに働く遠心力を利用して分
離するような分離機構であっても良い。
【0108】また、デミスタを保持するために、複数の
孔を有する金属プレートなどを有していても良い。
【0109】さらに、補助経路65には、オイルが圧縮
機61に戻る流量を調節する副減圧器を設けても良い。
【0110】また、本発明の実施の形態1〜5で説明し
た熱交換器を冷凍サイクル装置の放熱器や、蒸発器とし
て用いることでも、本実施の形態6で説明したのと同様
に効率の良い冷凍サイクル装置を得ることができる。た
だし、これらの場合には、熱交換器でオイルは分離され
ないため、補助経路65などは省略できる。
【0111】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、出口側
冷媒流路付近でのドライアウトが生じることによる熱伝
達率の低下を防止できるために、熱交換量の増加、ある
いは、熱交換の効率を向上させることができる。
【0112】あるいは、圧力が高くなる二酸化炭素を用
いても、耐圧性を確保しつつ、ヘッダパイプの干渉を防
止し、熱交換器の薄型化、小型化が可能である。また
は、熱交換器においてヘッダパイプが占める面積を小型
にできる分、熱交換に寄与する伝熱面積を増加させるこ
とができ、熱交換量の増加、あるいは、熱交換の効率を
向上させることができる。
【0113】あるいは、冷媒の偏流による熱交換量の減
少、あるいは、熱交換の効率低下を防止できるために、
熱交換量の増加、あるいは、熱交換の効率を向上させる
ことができる。
【0114】あるいは、伝熱管内を流れるオイル量を低
減できるために、オイルによる冷媒の熱伝達の阻害を防
止できるために、熱交換量の増加、あるいは、熱交換の
効率を向上させることができる。
【0115】さらに、本発明の熱交換器を用いた冷凍サ
イクル装置は、効率のよい運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における熱交換器の構成
【図2】本発明の実施の形態2における熱交換器の構成
【図3】本発明の実施の形態2における熱交換器の伝熱
管の構成図
【図4】熱伝達率とクオリティの関係図
【図5】伝熱管の貫通孔の水力相当直径とドライアウト
クオリティの関係図
【図6】質量流速とドライアウトクオリティの関係図
【図7】本発明の実施の形態4における熱交換器の構成
【図8】本発明の実施の形態4における熱交換器の側面
【図9】本発明の実施の形態5における熱交換器の構成
【図10】本発明の実施の形態6における熱交換器の構
成図
【図11】本発明の実施の形態6における熱交換器を用
いた冷凍サイクル装置の構成図
【図12】従来の熱交換器の構成図
【図13】従来の熱交換器の伝熱管の構成図
【図14】他の従来の熱交換器の構成図
【図15】他の従来の熱交換器の側面図
【図16】本発明の実施の形態5における第2の熱交換
器の構成図
【図17】本発明の実施の形態6における熱交換器のヘ
ッダパイプ511の内部構成図
【図18】本発明の実施の形態6における熱交換器のヘ
ッダパイプ511の内部構成図
【符号の説明】
111 ヘッダーパイプ 112 ヘッダーパイプ111の仕切板 113A ヘッダーパイプ111の冷媒入口側ヘッダ室 113B ヘッダーパイプ111の冷媒出口側ヘッダ室 114 冷媒入口部 121 ヘッダーパイプ 122 ヘッダーパイプ121の仕切板 123A ヘッダーパイプ121の冷媒入口側ヘッダ室 123B ヘッダーパイプ121の冷媒出口側ヘッダ室 124 冷媒出口部 35 連結管 515 オイル導出部 61 圧縮機 62 熱交換器(放熱器) 63 減圧器 64 熱交換器(蒸発器) 65 補助経路 73 伝熱管 73A 入口側冷媒流路を構成する伝熱管群 73B 中間冷媒流路を構成する伝熱管群 73C 出口冷媒流路を構成する伝熱管群 74 貫通孔 75 フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西脇 文俊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉田 雄二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L103 AA06 AA35 AA36 AA37 AA46 BB33 BB38 BB42 BB44 CC18 CC22 CC30 DD02 DD08 DD15 DD18 DD34 DD54 DD55

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒流路内を流れる冷媒が蒸発過程にあ
    る二酸化炭素であって、前記冷媒流路において、前記冷
    媒の出口側の断面積が前記冷媒の入口側の断面積より大
    きい熱交換器。
  2. 【請求項2】 冷媒流路内を流れる冷媒が蒸発過程にあ
    る二酸化炭素であって、前記冷媒流路を構成する伝熱管
    の水力相当直径が0.3mm以上である熱交換器。
  3. 【請求項3】 冷媒流路内を流れる冷媒が蒸発過程にあ
    る二酸化炭素であって、前記冷媒の質量流速が350k
    g/(m2・s)以下となるように構成された熱交換
    器。
  4. 【請求項4】 2本のヘッダパイプが実質上平行となる
    ように配置された1対の第1のヘッダパイプ組と、2本
    のヘッダパイプが実質上平行となるように配置された1
    対の第2のヘッダパイプ組と、前記各ヘッダパイプ組を
    構成する前記2本のヘッダパイプ間に配置された伝熱管
    により構成された冷媒流路とを備え、前記第1のヘッダ
    パイプ組と前記第2のヘッダパイプ組とが実質上平行に
    配置された熱交換器において、前記冷媒流路内を流れる
    冷媒が二酸化炭素であって、 前記第1のヘッダパイプ組の一方のヘッダパイプと、そ
    のヘッダパイプに近接する前記第2のヘッダパイプ組の
    一方のヘッダパイプとが前記伝熱管方向においてずれて
    配置されている、及び/又は、前記第1のヘッダパイプ
    組の他方のヘッダパイプと、そのヘッダパイプに近接す
    る前記第2のヘッダパイプ組の他方のヘッダパイプとが
    前記伝熱管方向においてずれて配置されている熱交換
    器。
  5. 【請求項5】 第1のヘッダパイプと、その第1のヘッ
    ダパイプと実質上平行となるように配置された第2のヘ
    ッダパイプと、前記第1のヘッダパイプと前記第2のヘ
    ッダパイプとの間に配置された、伝熱管により構成され
    た冷媒流路とを備えた熱交換器において、前記冷媒流路
    内を流れる前記冷媒が二酸化炭素であって、前記第1の
    ヘッダパイプが複数の前記冷媒の入口部を有している熱
    交換器。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つ以上の仕切りで複数の空
    間に仕切られた第1のヘッダパイプと、その第1のヘッ
    ダパイプと実質上平行となるように配置された第2のヘ
    ッダパイプと、前記第1のヘッダパイプと前記第2のヘ
    ッダパイプとの間に配置された、伝熱管により構成され
    た冷媒流路とを備えた熱交換器において、前記冷媒流路
    内を流れる前記冷媒が二酸化炭素であって、前記第1の
    ヘッダパイプの前記冷媒の入口の空間が複数の前記冷媒
    の入口部を有している熱交換器。
  7. 【請求項7】 第1のヘッダパイプと、その第1のヘッ
    ダパイプと実質上平行となるように配置された第2のヘ
    ッダパイプと、前記第1のヘッダパイプと前記第2のヘ
    ッダパイプとの間に配置された、伝熱管により構成され
    た冷媒流路とを備えた熱交換器において、前記冷媒流路
    内を流れる前記冷媒が二酸化炭素であって、前記第1の
    ヘッダパイプが、その第1のヘッダパイプに入ってくる
    前記冷媒と冷凍機油から前記冷凍機油を分離する分離手
    段と、その分離手段によって分離された冷凍機油を外部
    に導く導油部とを有する熱交換器。
  8. 【請求項8】 圧縮機と、放熱器と、減圧器と、蒸発器
    とを少なくとも備え、冷媒として二酸化炭素冷媒が用い
    られ、前記放熱器及び/又は前記蒸発器に請求項1から
    7のいずれかに記載の熱交換器が用いられている冷凍サ
    イクル装置。
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