JP2003028508A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP2003028508A JP2001216103A JP2001216103A JP2003028508A JP 2003028508 A JP2003028508 A JP 2003028508A JP 2001216103 A JP2001216103 A JP 2001216103A JP 2001216103 A JP2001216103 A JP 2001216103A JP 2003028508 A JP2003028508 A JP 2003028508A
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和也 山口
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Shin Iwata
伸 岩田
Keiji Takimoto
桂嗣 滝本
Hiroshi Takagi
博司 高木
Kazuhiro Matsumoto
和博 松本
Yasuto Hashizume
康人 橋詰
Toshihiro Kawachi
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Yasushi Fujikawa
泰 藤川
Yoshio Fujimoto
藤本  善夫
Tomoya Sakiishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱対象流体を目標加熱温度に加熱可能で、
かつ、熱交換式加熱部からの戻り熱媒が過冷却されるの
を防止する。 【解決手段】 運転制御手段Cが、第1設定温度、加熱
対象流体を目標加熱温度に加熱可能でかつ熱交換式加熱
部19からの戻り熱媒温度を過冷却設定温度以上に維持
可能な第2設定温度、加熱対象流体の加熱前温度および
目標加熱温度との関係に応じて異なる熱交換特性を加味
した状態で、加熱対象流体を目標加熱温度に加熱可能な
第3設定温度を求めて、往き熱媒温度検出手段22によ
る検出温度が、第1設定温度、第2設定温度、および、
第3設定温度以上であると、加熱許容条件が満たされた
と判別して、熱交換式加熱部19への熱媒の供給を許容
し、往き熱媒温度検出手段22による検出温度が第1設
定温度および第2設定温度以上のときに、第3設定温度
を求めるように構成されている加熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱対象流体通流
路を通流する加熱対象流体を加熱する加熱手段と、その
加熱手段の作動を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記加熱手段が、他熱源装置の熱媒を供給させて、前記
加熱対象流体を加熱する熱交換式加熱部を備えて構成さ
れている加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような加熱装置は、加熱手段が、
他熱源装置としてのガスエンジンの冷却水を供給させ
て、加熱対象流体としての貯湯タンクなどの湯水を加熱
する熱交換式加熱部を備え、ガスエンジンの冷却水を熱
交換式加熱部に供給する加熱許容状態と供給しない加熱
阻止状態とに切換可能な切換機構が設けられ、この切換
機構を加熱許容状態に切り換えて、貯湯タンクなどの湯
水を目標加熱温度に加熱するようにしているものである
(例えば、特開2000−121160号公報)。そし
て、この種の加熱装置では、加熱許容条件が設定されて
おり、この加熱許容条件が満たされると、切換機構を加
熱状態に切り換えるようにしており、従来、切換機構と
して、サーモスタットなどが用いられ、冷却水温度が許
容設定温度以上になると、加熱許容条件が満たされたと
して、熱交換式加熱部への熱媒の供給を許容するように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の加熱装置では、単純に、冷却水温度が許容設定温度
以上になると、加熱許容条件が満たされたとして、熱交
換式加熱部への熱媒の供給を許容しているので、加熱対
象流体の加熱前温度および加熱後温度や、熱交換式加熱
部からの戻り熱媒温度などが加味されておらず、加熱対
象流体を目標加熱温度に加熱できないときや、熱交換式
加熱部からの戻り熱媒温度が低い温度まで冷却されると
きにも、熱交換式加熱部への熱媒の供給を許容する虞が
ある。
【0004】したがって、熱媒の熱が無駄に奪われた
り、他熱源装置に戻る熱媒を過冷却してしまって、他熱
源装置に戻る熱媒の温度が低くなり、加熱対象流体を目
標加熱温度に加熱できるまでに時間がかかったり、切換
機構による切り換えが頻繁に行われて、加熱対象流体を
目標加熱温度に加熱できない虞がある。ちなみに、上記
従来の加熱装置の如く、熱媒として、ガスエンジンなど
の冷却水を適応させた場合には、通常、エンジンに悪影
響を与えないために、冷却水の温度は設定温度範囲(例
えば、60〜80℃)に維持されているが、冷却水が過
冷却されると、その設定温度範囲よりも低い温度とな
り、エンジンに悪影響を与える虞がある。
【0005】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、加熱対象流体を目標加熱温度に
加熱可能で、かつ、熱交換式加熱部からの戻り熱媒が過
冷却されるのを防止することが可能となる加熱装置を提
供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、加熱対象流体通流
路を通流する加熱対象流体を加熱する加熱手段と、その
加熱手段の作動を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記加熱手段が、他熱源装置の熱媒を供給させて、前記
加熱対象流体を加熱する熱交換式加熱部を備えて構成さ
れている加熱装置において、前記熱交換式加熱部への往
き熱媒温度を検出する往き熱媒温度検出手段が設けら
れ、前記運転制御手段が、前記加熱対象流体の目標加熱
温度に設定温度を加えた温度を第1設定温度として求
め、かつ、前記熱交換式加熱部における最小流量で前記
加熱対象流体を流動させた状態で、前記加熱対象流体の
加熱前温度および前記目標加熱温度の関係から、前記加
熱対象流体を前記目標加熱温度に加熱可能でかつ前記熱
交換式加熱部からの戻り熱媒温度を過冷却設定温度以上
に維持可能な温度を第2設定温度として求め、かつ、前
記加熱対象流体の加熱前温度および前記目標加熱温度と
の関係に応じて異なる熱交換特性を加味した状態で、前
記加熱対象流体を前記目標加熱温度に加熱可能な温度を
第3設定温度として求めて、前記往き熱媒温度検出手段
による検出温度が、前記第1設定温度、前記第2設定温
度、および、前記第3設定温度のすべての設定温度以上
であると、加熱許容条件が満たされたと判別して、前記
熱交換式加熱部への前記熱媒の供給を許容し、前記加熱
対象流体を前記目標加熱温度に加熱するように構成さ
れ、かつ、前記往き熱媒温度検出手段による検出温度が
前記第1設定温度および前記第2設定温度の両設定温度
以上のときに、前記第3設定温度を求めるように構成さ
れている。
【0007】すなわち、運転制御手段が、加熱対象流体
を目標加熱温度に加熱可能でかつ熱交換式加熱部からの
戻り熱媒温度を過冷却設定温度以上に維持可能な加熱許
容条件として、目標加熱温度を加味した第1設定温度、
加熱対象流体の加熱前温度および目標加熱温度を加味し
た第2設定温度、熱交換特性までも加味した第3設定温
度の夫々を求めて、往き熱媒温度検出手段による検出温
度が、第1設定温度、第2設定温度、および、第3設定
温度のすべての設定温度以上であると、加熱許容条件が
満たされたと判別して、熱交換式加熱部への熱媒の供給
を許容することが可能となるので、加熱対象流体を目標
加熱温度に加熱可能で、かつ、熱交換式加熱部からの戻
り熱媒の過冷却を防止可能なときに、熱交換式加熱部へ
の熱媒の供給を許容することが可能となる。
【0008】しかも、運転制御手段が、第3設定温度を
常時求めるのではなく、往き熱媒温度検出手段による検
出温度が第1設定温度および第2設定温度の両設定温度
以上のときに、第3設定温度を求めることが可能となる
ので、演算が複雑で演算負荷の大きい第3設定温度を求
めることを極力回避して、演算負荷の低減化を図りなが
ら、第1設定温度、第2設定温度、第3設定温度の夫々
を求めることが可能となる。
【0009】第3設定温度の演算負荷が大きいことにつ
いて説明を加えると、第3設定温度を求めるには、ま
ず、総括熱伝達係数、伝熱面積、および、対数平均温度
(加熱対象流体の加熱前温度および加熱後温度や熱媒の
往き熱媒温度および戻り熱媒温度から求められる)か
ら、熱交換式加熱部の伝熱量を求める。そして、求めら
れた熱交換式加熱部の伝熱量が、加熱対象流体の加熱前
温度および加熱後温度、熱交換式加熱部に供給される加
熱対象流体の流量などから求められる熱交換式加熱部の
伝熱量、および、熱媒の往き熱媒温度および戻り熱媒温
度、熱交換式加熱部に供給される熱媒の流量などから求
められる熱交換式加熱部の伝熱量と同じになるような戻
り熱媒温度および湯水の加熱後温度を見出すために、収
束計算が必要となるので、演算が複雑化して演算負荷が
大きくなる。
【0010】以上のことをまとめると、請求項1に記載
の発明によれば、加熱許容条件を求めるための演算負荷
の低減化を図りながら、加熱対象流体を目標加熱温度に
加熱可能で、かつ、熱交換式加熱部からの戻り熱媒が過
冷却されるのを防止することが可能となる加熱装置を提
供できるに到った。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、上部に給
湯路が接続されかつ下部に給水路が接続されている貯湯
タンクと、その貯湯タンクの底部から取り出した湯水を
前記加熱手段にて加熱したのち、その湯水を前記貯湯タ
ンクの上部に供給する形態で湯水を循環させる貯湯循環
状態と、その貯湯タンクの底部から取り出した湯水を前
記加熱手段にて加熱したのち、その湯水を貯湯タンクの
底部に戻す形態で湯水を循環させる非貯湯循環状態とに
切換可能な湯水循環手段と、前記運転制御手段が、前記
目標加熱温度を前記貯湯設定温度として、前記第1設定
温度、前記第2設定温度、および、前記第3設定温度を
求めて、前記第1設定温度、前記第2設定温度、およ
び、前記第3設定温度のいずれかが前記往き熱媒温度と
して許容されている上限許容温度よりも高いときには、
前記湯水循環手段を前記非貯湯循環状態に切り換え、か
つ、前記第1設定温度、前記第2設定温度、および、前
記第3設定温度のいずれもが前記上限許容温度以下のと
きに、前記湯水循環手段を前記貯湯循環状態に切り換え
て、前記湯水循環手段にて循環される湯水を前記加熱手
段にて貯湯設定温度の湯に加熱して、温度成層を形成す
る状態で前記貯湯タンク内に貯湯するように構成されて
いる。
【0012】すなわち、第1設定温度、第2設定温度、
および、第3設定温度のいずれかが上限許容温度よりも
高いときにも、熱交換式加熱部にて加熱対象流体を貯湯
設定温度に加熱すると、他熱源装置において熱媒を上限
許容温度よりも高い温度にまで加熱する必要が生じるの
で、他熱源装置の機器や熱媒に上限許容温度よりも高温
に対する耐久性が要求されることになる。それに対し
て、運転制御手段が、第1設定温度、第2設定温度、お
よび、第3設定温度のいずれかが上限許容温度よりも高
いときには、湯水循環手段を非貯湯循環状態に切り換え
て、熱交換式加熱部に熱媒の一部を供給させて、湯タン
クの底部の湯水を加熱手段にて加熱したのち、その湯水
を貯湯タンクの底部に戻す形態で湯水を循環させること
が可能となるので、熱交換式加熱部にて加熱対象流体を
貯湯設定温度に加熱せずに、他熱源装置において熱媒を
上限許容温度よりも高い温度にまで加熱することを回避
することが可能となって、上述のような耐久性を要求さ
れるのを防止することが可能となる。
【0013】また、求められる第1設定温度、第2設定
温度、および、第3設定温度は、湯水の加熱前温度が低
いほど高くなるが、第1設定温度、第2設定温度、およ
び、第3設定温度のいずれかが上限許容温度よりも高い
ときには、熱交換式加熱部に供給される貯湯タンクの底
部の湯水の温度を上昇させて、湯水の加熱前温度を上昇
させることが可能となるので、求められる第1設定温
度、第2設定温度、および、第3設定温度が上限許容温
度以下になるようにすることが可能となる。そして、運
転制御手段が、第1設定温度、第2設定温度、および、
第3設定温度のいずれもが上限許容温度以下になり、加
熱許容条件が満たされると、熱交換式加熱部への熱媒を
供給させるとともに、湯水循環手段を貯湯循環状態に切
り換えて、湯水循環手段にて循環される湯水を加熱手段
にて貯湯設定温度の湯に加熱して、温度成層を形成する
状態で貯湯タンク内に貯湯することが可能となる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、上部に給
湯路が接続されかつ下部に給水路が接続されている貯湯
タンクと、その貯湯タンクの底部から取り出した湯水を
前記加熱手段にて加熱したのち、その湯水を前記貯湯タ
ンクに供給する形態で湯水を循環させる湯水循環手段と
が設けられ、前記運転制御手段が、前記目標加熱温度
を、加熱運転効率が設定効率を越える状態となることが
期待できる期待温度として、前記第1設定温度、前記第
2設定温度、および、前記第3設定温度を求めるように
構成されている。
【0015】すなわち、運転制御手段が、湯水循環手段
などを作動させて、加熱手段にて加熱させる加熱運転を
実行したときに、その加熱運転効率が設定効率を越える
状態となることが期待できる期待温度を目標加熱温度と
して、加熱運転効率から考えて、有効であるときに、熱
交換式加熱部への熱媒の供給を許容することが可能とな
って、装置全体の効率の向上を図ることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明にかかる加熱装置をエンジ
ンヒートポンプ式冷暖房給湯システムに適応した例を図
面に基づいて説明する。このエンジンヒートポンプ式冷
暖房給湯システムは、図1および2に示すように、貯湯
タンク1内に温度成層を形成しながら貯湯したり、貯湯
タンク1内に貯湯された湯水を給湯する貯湯ユニットA
と、空調対象空間の空調運転を実行するエンジンヒート
ポンプ式冷暖房装置Bとから構成されている。
【0017】前記貯湯ユニットAは、この貯湯ユニット
Aの運転を制御する貯湯ユニット制御部C、貯湯タンク
1、貯湯タンク1内の湯水を循環するための循環路3、
循環路3を通流する湯水を加熱する加熱手段としての加
熱部4などから構成され、循環ポンプP1を作動させて
貯湯タンク1内の湯水を循環路3にて循環しながら、加
熱部4にて加熱するようにしている。
【0018】前記貯湯タンク1内には、その貯湯量が最
低確保量以上であるかを、その湯温を検出することによ
り検出する最上部サーミスタS1、その貯湯量が満以上
であるかを、その湯温を検出することにより検出する底
部サーミスタS2が設けられている。前記貯湯タンク1
には、その底部から貯湯タンク1に水道水圧を用いて給
水する給水路5が接続され、その上部から風呂場や台所
などに給湯するための給湯路6が接続され、風呂場や台
所などで使用された量だけの水を給水路5から貯湯タン
ク1に給水するように構成されている。
【0019】前記給湯路6には、給水路5から分岐され
た混合用給水路7が接続され、その接続箇所に給湯路6
からの湯水と混合用給水路7からの水との混合比を調整
自在なミキシングバルブ8が設けられている。前記給水
路5と混合用給水路7との分岐箇所には、給水温度を検
出する給水サーミスタ9が設けられている。
【0020】また、給湯路6におけるミキシングバルブ
8よりも上流側には、貯湯タンク1の上部から給湯路6
に給湯された湯水の温度を検出する貯湯出口サーミスタ
10が設けられ、給湯路6におけるミキシングバルブ8
よりも下流側には、給湯路6の湯水の流量を検出する給
湯流量センサ11、ミキシングバルブ8にて混合された
湯水の温度を検出するミキシングサーミスタ12が設け
られている。
【0021】前記ミキシングサーミスタ12よりも下流
側の給湯路6が、台所や洗面所などの図外の給湯栓に給
湯する一般給湯路と、図外の浴槽に湯水を供給するため
の湯張り路とに分岐されている。そして、一般給湯路に
給湯するときには、給湯設定温度、貯湯出口サーミスタ
10および給水サーミスタ9の検出情報などに基づい
て、給湯する湯水の温度が給湯設定温度になるようにミ
キシングバルブ8の開度を調整して、給湯設定温度の湯
水を給湯するように構成されている。また、浴槽に湯張
りするときにも、ミキシングバルブ8の開度を調整する
などして、湯張り設定温度の湯水を浴槽に供給し、湯張
り設定量の湯水を供給すると湯張りを終了するように構
成されている。給湯操作手段Gが、貯湯出口サーミスタ
10、給水サーミスタ9、ミキシングバルブ8、およ
び、ミキシングサーミスタ12などにより構成されてい
る。
【0022】前記循環路3と貯湯タンク1とが、循環路
3を通流する湯水を貯湯タンク1内に戻す、または、貯
湯タンク1内の湯水を循環路3に取り出すために、貯湯
タンク1の上部と底部の合計3箇所で連通接続されてい
る。具体的に説明すると、貯湯タンク1の上部には、循
環路3の湯水を貯湯タンク1内に供給するための貯湯路
13が連通接続され、その貯湯路13には、貯湯開閉弁
47が設けられている。また、貯湯タンク1の底部に
は、循環路3の両端部が各別に連通接続され、貯湯タン
ク1内の湯水は、循環路3の一端部から取り出されて、
他端部に向けて流動するように構成されている。
【0023】そして、加熱対象流体通流路としての循環
路3には、湯水の循環方向に順に、循環路3の湯水の循
環量を検出する循環流量センサ15、循環ポンプP1、
循環路3の湯水の循環量を調整する循環流量調整バルブ
16、加熱部4、加熱部4にて加熱された湯水の温度を
検出する加熱温サーミスタ17、貯湯タンク1の底部に
湯水を戻すための戻し開閉弁18が設けられている。
【0024】湯水循環手段Eが、循環路3、循環ポンプ
P1、循環流量センサ15、循環流量調整バルブ16、
加熱温サーミスタ17、貯湯開閉弁47、および、戻し
開閉弁18などから構成されている。そして、湯水循環
手段Eは、循環ポンプP1を作動させた状態で、貯湯開
閉弁47を開弁し、戻し開閉弁18を閉弁させて、貯湯
タンク1の底部から取り出した湯水を貯湯タンク1の上
部に供給する形態で湯水を循環させる貯湯循環状態と、
循環ポンプP1を作動させた状態で、貯湯開閉弁47を
閉弁し、戻し開閉弁18を開弁させて、貯湯タンク1の
底部から取り出した湯水を貯湯タンク1の底部に戻す形
態で湯水を循環させる非貯湯循環状態とに切り換え可能
に構成されている。
【0025】前記加熱部4は、エンジンヒートポンプ式
冷暖房装置Bのエンジン排熱を回収した冷却水を供給し
て湯水を加熱する熱交換式加熱部19を備えて構成さ
れ、加熱供給路45からの冷却水を熱交換式加熱部19
に供給して熱交換式加熱部19にて加熱する加熱許容状
態と、加熱供給路45からの冷却水を冷却水用バイパス
路20に供給して熱交換式加熱部19を迂回させる加熱
阻止状態とに切り換える加熱状態切換機構21が設けら
れている。また、加熱供給路45には、冷却水の循環方
向において、熱交換式加熱部19よりも上流側に、冷却
水の温度を検出する往き熱媒温度検出手段としての冷却
水温サーミスタ22が設けられている。
【0026】前記エンジンヒートポンプ式冷暖房装置B
は、複数の室内機31、室外機32、室内機31および
室外機32の運転を制御するヒートポンプ運転制御部D
とから構成され、複数の空調対象空間(例えば、各部
屋)を暖房または冷房などの空調を行うように構成され
ている。
【0027】前記複数の室内機31の夫々には、電子膨
張弁33、室内熱交換器34、その室内熱交換器34で
温調した空気を空調対象空間へ送出する室内空調用送風
機35が備えられ、室内熱交換器34にて凝縮された冷
媒の温度を検出する冷媒サーミスタ48の検出情報に基
づいて、電子膨張弁33の開度を調整するようにしてい
る。
【0028】前記室外機32には、ガスエンジン36、
圧縮機37、アキュムレータ38、四方弁39、室外熱
交換器40、その室外熱交換器40に対し外気を通風す
る室外空調用送風機41が備えられ、ガスエンジン36
の排熱を外部に放熱するためのラジエーター42、およ
び、ラジエーター用送風機43も備えられている。ま
た、ガスエンジン36の冷却用の冷却水をラジエーター
42との間で循環させる冷却水路44が設けられ、この
冷却水路44にラジエーター用ポンプP3が設けられて
いる。そして、ガスエンジン排熱を回収した冷却水を、
加熱供給路45に供給する加熱状態とラジエーター42
に供給して排熱する排熱状態とに切り換え自在な排熱切
換機構46が設けられている。
【0029】ヒートポンプ運転手段Kが、電子膨張弁3
3、室内空調用送風機35、ガスエンジン36、圧縮機
37、四方弁39、室外空調用送風機41などにより構
成されている。また、冷却水循環手段Lが、ラジエータ
ー用ポンプP3、排熱切換機構46、ラジエーター用送
風機43、および、エジエーター42などにより構成さ
れている。
【0030】前記エンジンヒートポンプ式冷暖房装置B
は、空調リモコンR1の指令に基づいてヒートポンプ運
転制御部Dにて運転が制御され、ガスエンジン36によ
り圧縮機37を作動させて、四方弁39の切換え操作に
より冷房運転と暖房運転とを選択切換え自在に構成さ
れ、室内機31の電子膨張弁33の開閉制御により、空
調要求のある部屋の空調を行うように構成されている。
【0031】前記貯湯ユニット制御部Cとヒートポンプ
運転制御部Dとは、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置
Bが空調運転中であることや、熱交換式加熱部19によ
る加熱要求などの制御信号を送受信可能に構成にされて
いる。そして、運転制御手段としての貯湯ユニット制御
部Cとヒートポンプ運転制御部Dは、空調対象空間とし
ての各部屋に設置されている空調リモコンR1や貯湯リ
モコンR2の指令に基づいて、空調対象空間への冷房運
転や暖房運転などの空調運転、貯湯タンク1内に湯水を
貯湯する貯湯運転、図外の給湯栓などに所望の湯水を供
給する給湯運転などの夫々の運転を実行するように構成
されている。
【0032】以下、各運転について説明を加える。前記
冷房運転は、図2の実線矢印に示すように、圧縮機3
7、四方弁39、室外熱交換器41、室内熱交換器3
4、四方弁39、アキュムレータ38の順に冷媒を循環
させて、冷房対象となる部屋を冷房するように構成され
ている。前記暖房運転は、図2の点線矢印に示すよう
に、圧縮機37、四方弁39、室内熱交換器34、室外
熱交換器41、四方弁39、アキュムレータ38の順に
冷媒を循環させて、暖房対象となる部屋を暖房するよう
に構成されている。
【0033】また、ヒートポンプ運転制御部Dは、冷房
運転および暖房運転において、ラジエーター用ポンプP
3を作動させ、ラジエーター用送風機43を作動させラ
ジエーター42にて放熱させるようにし、熱交換式加熱
部19の加熱要求の制御信号を貯湯ユニット制御部Cか
ら受信している状態では、排熱切換機構46を加熱状態
に切り換えて、冷却水を加熱供給路45に供給するよう
にしている。
【0034】前記貯湯運転は、貯湯リモコンR2から貯
湯要求があると、貯湯開閉弁47を開弁させ、循環ポン
プP1を作動させて、貯湯タンク1の底部から水を循環
路3に取出し、加熱部4にて加熱したのち、貯湯路13
を通して貯湯タンク1の上部に供給するように構成され
ている。前記貯湯運転における加熱部4の動作について
説明を加えると、排熱切換機構46が加熱状態に切り換
えられ、冷却水が加熱供給路45に供給されているの
で、熱交換式加熱部19での加熱が可能であるが、加熱
許容条件が満たされたか否かを判別する判別処理を実行
して、加熱許容条件が満たされたと判別すると、加熱状
態切換機構21を加熱許容状態に切り換えて、加熱供給
路45からの冷却水を熱交換式加熱部19に供給して熱
交換式加熱部19にて加熱するように構成されている。
そして、加熱温サーミスタ17による検出温度が加熱対
象流体の目標加熱温度としての貯湯設定温度(例えば、
60℃)になるように、貯湯タンク1の底部から取り出
した湯水を熱交換式加熱部19にて加熱するように構成
されている。
【0035】ちなみに、貯湯ユニット制御部Cが、判別
処理や加熱状態切換機構21の切換などを制御し、ヒー
トポンプ運転制御部Dは、貯湯ユニット制御部Cからの
加熱要求信号に伴って、排熱切換機構46を加熱状態に
切り換えるように構成されている。
【0036】前記判別処理について説明すると、第1設
定温度、第2設定温度、および、第3設定温度を求め
て、冷却水温サーミスタ22による検出温度が、第1設
定温度、第2設定温度、および、第3設定温度のすべて
の設定温度以上であると、加熱許容条件が満たされたと
判別し、冷却水温サーミスタ22による検出温度が第1
設定温度および第2設定温度の両設定温度以上のとき
に、第3設定温度を求めるように構成されている。
【0037】また、前記判別処理において、目標加熱温
度を貯湯設定温度として、第1設定温度、第2設定温
度、および、第3設定温度を求めて、第1設定温度、第
2設定温度、第3設定温度のいずれかが往き熱媒温度と
しての往き冷却水温度として許容されている上限許容温
度(例えば、80℃)よりも高いときには、湯水循環手
段Eを非貯湯状態に切り換えるとともに、加熱供給路4
5からの冷却水の一部を熱交換式加熱部19に供給する
ように加熱状態切換機構21を調整して、貯湯タンク1
の底部の湯水を熱交換式加熱部19にて加熱したのち、
その湯水を貯湯タンク1の底部に戻して、湯水の加熱前
温度を上昇させるように構成されている。
【0038】そして、第1設定温度、第2設定温度、第
3設定温度のいずれもが上限許容温度(例えば、80
℃)以下のときには、加熱許容条件が満たされると、加
熱状態切換機構21を加熱許容状態に切り換えて、加熱
供給路45からの冷却水を熱交換式加熱部19に供給し
て熱交換式加熱部19にて加熱するとともに、湯水循環
手段Eを貯湯状態に切り換えて、加熱部4にて貯湯設定
温度の湯に加熱して、温度成層を形成する状態で貯湯タ
ンク1に貯湯するように構成されている。
【0039】以下、第1設定温度、第2設定温度、およ
び、第3設定温度の求め方について説明する。湯水の目
標加熱温度としての貯湯設定温度に設定温度(例えば、
5℃)を加えた温度を第1設定温度として求める。そし
て、熱交換式加熱部19における最小流量で湯水を流動
させた状態で、その湯水の加熱前温度および目標加熱温
度としての貯湯設定温度の関係から、湯水を貯湯設定温
度に加熱可能でかつ熱交換式加熱部19からの戻り冷却
水温度を過冷却設定温度(例えば、60℃)以上に維持
可能な温度を第2設定温度として求める。ちなみに、湯
水の加熱前温度は、底部サーミスタS2にて検出した
り、熱交換式加熱部19にて加熱しない状態で、湯水循
環手段Eを非貯湯状態で作動させたときの加熱温サーミ
スタ17にて検出される。
【0040】第2設定温度の求め方について図4および
図5に基づいて説明を加えると、熱交換式加熱部19に
供給される冷却水側では、その冷却水の温度が往き冷却
水温度T1から戻り冷却水温度T2に低下し、熱交換式
加熱部19に供給される湯水側では、その湯水の温度が
加熱前温度T3から加熱後温度T4に上昇することにな
る。そして、湯水を貯湯設定温度に加熱可能でかつ熱交
換式加熱部19からの戻り冷却水温度を過冷却設定温度
(例えば、60℃)以上に維持可能するためには、冷却
水側の移動熱量Q1が、湯水側の最小移動熱量Q2mi
n以上となる必要があることから、第2設定温度を求め
る。
【0041】前記熱交換式加熱部19に供給される冷却
水の往き冷却水温度をT1、熱交換式加熱部19からの
戻り冷却水温度で過冷却設定温度をT2min、熱交換
式加熱部19に供給される冷却水量G1、湯水の加熱前
温度をT3、湯水の加熱後温度(貯湯設定温度)をT
4、熱交換式加熱部19に供給される湯水の最小流量を
G2minとすると、冷却水側の移動熱量Q1と、湯水
側の最小移動熱量Q2minが下記〔数1〕から求めら
れる。
【0042】
【数1】Q1=(T1−T2min)×G1 Q2min=(T4−T3)×G2min
【0043】そして、湯水を貯湯設定温度に加熱可能で
かつ熱交換式加熱部19からの戻り冷却水温度を過冷却
設定温度(例えば、60℃)以上に維持可能するために
は、Q1≧Q2minであり、この条件と上記〔数1〕
とから、下記〔数2〕が得られ、下記〔数2〕における
往き冷却水温度T1を第2設定温度として求める。
【0044】
【数2】 T1≧(T4−T3)×G2min/G1+T2min
【0045】また、湯水の加熱前温度および貯湯設定温
度との関係に応じて異なる熱交換特性を加味した状態
で、湯水を貯湯設定温度に加熱可能な温度を第3設定温
度として求める。説明を加えると、熱交換式加熱部19
の伝熱量Qは下記〔数3〕にて求められる。なお、前記
熱交換式加熱部19に供給される冷却水の往き冷却水温
度をT1、熱交換式加熱部19からの戻り冷却水温度を
T2、熱交換式加熱部19に供給される冷却水量G1、
湯水の加熱前温度をT3、湯水の加熱後温度をT4、熱
交換式加熱部19に供給される湯水の湯水供給量をG2
とする。
【0046】
【数3】Q=U×A×ΔTm U:総括熱伝達係数 A:伝熱面積(熱交換式加熱部19の特性と与えられ
る) ΔTm:対数平均温度差 ここで、ΔTa=T1−T4,ΔTb=T2−T3
【0047】そして、総括伝達係数U=F(G1,G
2,T1,T3)で表され、往き冷却水温度T1、冷却
水量G1、湯水の加熱前温度T3、湯水供給量G2など
による関数として求められる。
【0048】また、熱交換式加熱部19の伝熱量Qは、
下記〔数4〕により演算にて求められる。
【0049】
【数4】Q=C×(T1−T2)×G1 Q=C×(T3−T4)×G2ただし、Cは定数
【0050】このようにして、上記〔数3〕から熱交換
式加熱部19の伝熱量Qが求められ、この伝熱量Qと、
上記〔数4〕から求められる熱交換式加熱部19の伝熱
量Qが等しくなるような戻り冷却水温度T2と加熱後温
度T4を見出すように、収束計算する。そして、加熱後
温度T4を貯湯設定温度とし、戻り冷却水温度T2を過
冷却設定温度としたときの往き冷却水温度T1を第3設
定温度として求める。
【0051】前記貯湯運転における判別処理などの制御
動作について、図6のフローチャートに基づいて説明す
る。まず、貯湯要求があれば、排熱切換機構46が加熱
状態に切り換えられ、冷却水が加熱供給路45に供給し
て、第1設定温度Ts1および第2設定温度Ts2を求
めて(ステップ1,2)、冷却水温サーミスタ22によ
る検出温度Tkが第1設定温度Ts1および第2設定温
度Ts2の両設定温度以上であると、第3設定温度Ts
3を求める(ステップ3,4)。
【0052】そして、第1設定温度Ts1、第2設定温
度Ts2、および、第3設定温度Ts3のいずれかが上
限許容温度Tsmaxよりも高いときには、湯水循環手
段Eを非貯湯状態に切り換えるとともに、冷却水の一部
を熱交換式加熱部19に供給するように加熱状態切換機
構21を調整して、貯湯タンク1の底部の湯水を熱交換
式加熱部19にて加熱したのち、その湯水を貯湯タンク
1の底部に戻すようにしている(ステップ5,6)。
【0053】また、第1設定温度Ts1、第2設定温度
Ts2、および、第3設定温度Ts3のいずれもが上限
許容温度Tsmax以下であれば、冷却水温サーミスタ
22による検出温度Tkが第1設定温度Ts1、第2設
定温度Ts2、および、第3設定温度Ts3のすべての
設定温度以上であると、加熱許容条件が満たされたと判
別する(ステップ7)。そして、加熱状態切換機構21
を加熱許容状態に切り換えて、加熱供給路45からの冷
却水を熱交換式加熱部19に供給して熱交換式加熱部1
9にて加熱するとともに、湯水循環手段Eを貯湯状態に
切り換えて、加熱部4にて貯湯設定温度の湯に加熱し
て、温度成層を形成する状態で貯湯タンク1に貯湯する
(ステップ8,9)。
【0054】前記給湯運転は、貯湯リモコンR2などに
て設定された給湯設定温度、貯湯出口サーミスタ10お
よび給水サーミスタ9の検出情報に基づいて、給湯する
湯水の温度が給湯設定温度になるようにミキシングバル
ブ8の開度を調整するとともに、ミキシングサーミスタ
12の検出情報に基づいて、その検出温度と給湯設定温
度との偏差に基づいてミキシングバルブ8の開度を微調
整することにより、給湯設定温度の湯水を給湯するよう
に構成されている。
【0055】なお、この給湯運転において、最上部サー
ミスタS1による検出温度が貯湯設定温度以下になる
と、上述の貯湯運転を行って、貯湯タンク1に貯湯し、
その貯湯された湯を給湯するように構成されている。
【0056】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、加熱対象流体の目標加熱温度
を貯湯設定温度として、第1設定温度、第2設定温度、
および、第3設定温度を求めるようにしているが、加熱
対象流体の目標加熱温度を、加熱運転効率が設定効率を
越える状態となることが期待できる期待温度として、第
1設定温度、第2設定温度、および、第3設定温度を求
めるように構成して実施することも可能である。すなわ
ち、湯水循環手段Eなどを作動させて、加熱部4にて湯
水を加熱させる加熱運転を実行したときの加熱運転効率
が設定効率を越える状態となることが期待できるような
期待温度を目標加熱温度として、第1設定温度、第2設
定温度、および、第3設定温度を求めることによって、
加熱運転効率が設定効率を越える状態となることが期待
できるときに、加熱運転を実行させるようにして実施す
ることも可能である。
【0057】以下、加熱目標温度の求めかたについて説
明するが、加熱部4に供給する熱媒がエンジンの排熱を
搬送する場合、加熱部4に供給する熱媒が新たに発生さ
れた熱を搬送する場合、加熱運転を実行する実行時間に
よって加熱運転効率が変化する場合の3つの場合がある
ので、夫々の場合について説明する。
【0058】まず、加熱部4に供給する熱媒がエンジン
の排熱を搬送する場合には、上記〔数1〕における湯水
の最小移動熱量Q2minが加熱運転時に必要なエネル
ギーQe1よりも大きいことが期待温度の条件となるの
で、下記〔数5〕を満たす湯水の加熱後温度T4を加熱
目標温度として設定する。
【0059】
【数5】T4≧T3+Qe1/G2min
【0060】ちなみに、湯水の加熱前温度をT3、湯水
の加熱後温度をT4、熱交換式加熱部19に供給される
湯水の最小流量をG2min、加熱運転時に必要なエネ
ルギーをQe1としている。
【0061】次に、加熱部4に供給する熱媒が新たに発
生された熱を搬送する場合には、新たに熱を発生させる
ために必要なエネルギーQe2と加熱運転時に必要なエ
ネルギーQe1の和Qeと、湯水の最小移動熱量Q2m
inの比が、設定効率[COP]以上であることが期待
温度の条件となるので、下記〔数6〕を満たす湯水の加
熱後温度T4を加熱目標温度として設定する。
【0062】
【数6】 T4≧T3+(Qe×[COP])/G2min
【0063】ちなみに、湯水の加熱前温度をT3、湯水
の加熱後温度をT4、熱交換式加熱部19に供給される
湯水の最小流量をG2min、新たに熱を発生させるた
めに必要なエネルギーQe2と加熱運転時に必要なエネ
ルギーQe1の和をQe、設定効率を[COP]として
いる。
【0064】次に、加熱運転を実行する実行時間によっ
て加熱運転効率が変化する場合について説明するが、こ
の場合には、加熱運転効率が設定効率を越える状態とな
るための条件の対象が実行時間の長さとなるので、実行
時間の長さが条件を満たせば、加熱目標温度はどんな温
度でもよいことになる。例えば、加熱手段が、運転の開
始当初には、あまり運転効率がよくないが、定常状態に
なると、運転効率が良くなるものであると、その加熱手
段を作動させた実行時間が設定時間以上であると、加熱
運転効率が設定効率を越える状態となるので、期待温度
はどんな温度でもよいことになり、加熱目標温度を加熱
対象流体の加熱前の温度と同じ温度と設定する。
【0065】(2)上記実施形態では、排熱切換機構4
6を加熱状態に切り換えている状態で、加熱状態切換機
構21を加熱許容状態に切り換えることによって、熱交
換式加熱部19への冷却水の供給を許容するようにして
いるが、加熱状態切換機構21を設けずに、排熱切換機
構46を加熱状態に切り換えることによって、熱交換式
加熱部19への冷却水の供給を許容するように構成する
ことも可能である。この場合には、貯湯ユニット制御部
Cとヒートポンプ運転制御部Dとを、湯水の加熱前温度
および貯湯設定温度など、第1設定温度、第2設定温
度、第3設定温度を求めるための情報を送受信可能に構
成して、貯湯ユニット制御部Cまたはヒートポンプ運転
制御部Dが判別処理を行って、ヒートポンプ運転制御部
Dが、加熱許容条件が満たされると、排熱切換機構46
を加熱状態に切り換えて、熱交換式加熱部19への冷却
水の供給を許容するように構成する。
【0066】(3)上記実施形態では、加熱部4とし
て、熱交換式加熱部19のみを備える構成を示したが、
この熱交換式加熱部19に加えて、バーナの燃焼により
加熱する補助加熱部やヒートポンプの冷媒にて加熱する
ヒートポンプ式加熱部を備えて構成することも可能であ
る。
【0067】(4)上記実施形態では、他熱源装置とし
てガスエンジンを適応して、熱交換式加熱部19にガス
エンジン36の冷却水を供給するように構成したが、例
えば、他熱源装置として燃料電池などの熱源装置を適応
することも可能であり、他熱源装置としては各種の熱源
装置が適応可能である。
【0068】(5)上記実施形態では、本発明にかかる
加熱装置を加熱対象流体が貯湯タンク1の湯水であるエ
ンジンヒートポンプ式冷暖房給湯システムに適応した例
を示したが、貯湯タンクを備えていないものなど、各種
の加熱装置に適応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】貯湯ユニットの概略構成図
【図2】エンジンヒートポンプ式冷暖房装置の概略構成
【図3】エンジンヒートポンプ式冷暖房給湯システムの
制御ブロック図
【図4】熱交換式加熱部における温度変化を示す説明図
【図5】熱交換式加熱部を示す図
【図6】貯湯運転における制御動作を示すフローチャー
【符号の説明】
1 貯湯タンク 3 加熱対象流体通流路 4 加熱手段 5 給水路 6 給湯路 19 熱交換式加熱部 22 往き熱媒温度検出手段 C 運転制御手段 E 湯水循環手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000196680 西部瓦斯株式会社 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 (71)出願人 000135416 株式会社ハーマン企画 大阪府大阪市此花区春日出南三丁目2番10 号 (72)発明者 鈴木 究 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 田之頭 健一 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 山口 和也 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 栢原 義隆 大阪府大阪市此花区北港白津1丁目1番3 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 岩田 伸 大阪府大阪市此花区北港白津1丁目1番3 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 滝本 桂嗣 大阪府大阪市此花区北港白津1丁目1番3 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 高木 博司 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 松本 和博 福岡県福岡市西区今宿青木421番地4 西 部瓦斯株式会社内 (72)発明者 橋詰 康人 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 河内 敏弘 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 藤川 泰 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 藤本 善夫 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 崎石 智也 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱対象流体通流路を通流する加熱対象
    流体を加熱する加熱手段と、その加熱手段の作動を制御
    する運転制御手段とが設けられ、 前記加熱手段が、他熱源装置の熱媒を供給させて、前記
    加熱対象流体を加熱する熱交換式加熱部を備えて構成さ
    れている加熱装置であって、 前記熱交換式加熱部への往き熱媒温度を検出する往き熱
    媒温度検出手段が設けられ、 前記運転制御手段が、前記加熱対象流体の目標加熱温度
    に設定温度を加えた温度を第1設定温度として求め、か
    つ、 前記熱交換式加熱部における最小流量で前記加熱対象流
    体を流動させた状態で、前記加熱対象流体の加熱前温度
    および前記目標加熱温度の関係から、前記加熱対象流体
    を前記目標加熱温度に加熱可能でかつ前記熱交換式加熱
    部からの戻り熱媒温度を過冷却設定温度以上に維持可能
    な温度を第2設定温度として求め、かつ、 前記加熱対象流体の加熱前温度および前記目標加熱温度
    との関係に応じて異なる熱交換特性を加味した状態で、
    前記加熱対象流体を前記目標加熱温度に加熱可能な温度
    を第3設定温度として求めて、 前記往き熱媒温度検出手段による検出温度が、前記第1
    設定温度、前記第2設定温度、および、前記第3設定温
    度のすべての設定温度以上であると、加熱許容条件が満
    たされたと判別して、前記熱交換式加熱部への前記熱媒
    の供給を許容し、前記加熱対象流体を前記目標加熱温度
    に加熱するように構成され、かつ、 前記往き熱媒温度検出手段による検出温度が前記第1設
    定温度および前記第2設定温度の両設定温度以上のとき
    に、前記第3設定温度を求めるように構成されている加
    熱装置。
  2. 【請求項2】 上部に給湯路が接続されかつ下部に給水
    路が接続されている貯湯タンクと、 その貯湯タンクの底部から取り出した湯水を前記加熱手
    段にて加熱したのち、その湯水を前記貯湯タンクの上部
    に供給する形態で湯水を循環させる貯湯循環状態と、そ
    の貯湯タンクの底部から取り出した湯水を前記加熱手段
    にて加熱したのち、その湯水を貯湯タンクの底部に戻す
    形態で湯水を循環させる非貯湯循環状態とに切換可能な
    湯水循環手段と、 前記運転制御手段が、前記目標加熱温度を前記貯湯設定
    温度として、前記第1設定温度、前記第2設定温度、お
    よび、前記第3設定温度を求めて、 前記第1設定温度、前記第2設定温度、および、前記第
    3設定温度のいずれかが前記往き熱媒温度として許容さ
    れている上限許容温度よりも高いときには、前記湯水循
    環手段を前記非貯湯循環状態に切り換え、かつ、 前記第1設定温度、前記第2設定温度、および、前記第
    3設定温度のいずれもが前記上限許容温度以下のとき
    に、前記湯水循環手段を前記貯湯循環状態に切り換え
    て、前記湯水循環手段にて循環される湯水を前記加熱手
    段にて貯湯設定温度の湯に加熱して、温度成層を形成す
    る状態で前記貯湯タンク内に貯湯するように構成されて
    いる請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 上部に給湯路が接続されかつ下部に給水
    路が接続されている貯湯タンクと、 その貯湯タンクの底部から取り出した湯水を前記加熱手
    段にて加熱したのち、その湯水を前記貯湯タンクに供給
    する形態で湯水を循環させる湯水循環手段とが設けら
    れ、 前記運転制御手段が、前記目標加熱温度を、加熱運転効
    率が設定効率を越える状態となることが期待できる期待
    温度として、前記第1設定温度、前記第2設定温度、お
    よび、前記第3設定温度を求めるように構成されている
    請求項1に記載の加熱装置。
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