JP2003028408A - ごみ収集車の転落防止装置 - Google Patents

ごみ収集車の転落防止装置

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JP2003028408A
JP2003028408A JP2001211190A JP2001211190A JP2003028408A JP 2003028408 A JP2003028408 A JP 2003028408A JP 2001211190 A JP2001211190 A JP 2001211190A JP 2001211190 A JP2001211190 A JP 2001211190A JP 2003028408 A JP2003028408 A JP 2003028408A
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vehicle
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garbage
container
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Mitsuaki Nakahata
光明 中畑
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ごみ収集車の転落を確実に防止することので
きる装置を提供すること。 【解決手段】 本発明のごみ収集車転落防止装置10
は、ごみ投入口18に横架された紐体28であり、停車
エリア12に停車されたごみ収集車のコンテナ32がダ
ンプアップされた場合にコンテナにより押動されて撓む
ことができるようになっている前記紐体と、ごみ収集車
の車両サイズを検出する車両サイズ検出手段104と、
検出された車両サイズに応じて紐体の撓み量の上限を制
限する撓み量制限手段74,92,96とを備え、撓み
量制限手段により制限される紐体の撓み量を、コンテナ
・ダンプアップ時に撓む紐体の撓み量と実質的に等しく
することを特徴とする。この構成では紐体がコンテナを
支え、コンテナの後方移動を防止し、ひいては車両の転
落を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却施設等の
廃棄物処理施設に関し、特に、ごみ投棄時にごみ収集車
がごみ投入口から転落する事故を防止する手段に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ごみ焼却施設は、一般に、搬入ごみを一
時的に保留するごみピット(以下「ピット」という)
と、このピットに隣接して設けられたプラットホームと
を備えている。プラットホームはごみ収集車が停車され
る停車エリアであり、プラットホームとピットとの間に
はごみ投入口が設けられている。
【0003】このような焼却施設において、ダンピング
コンテナ式のごみ収集車からごみをピットに投棄する場
合、まず、プラットホームにてごみ収集車を後退させ、
コンテナの後部扉をごみ投入口の正面に配置する。次い
で、後部扉を開けると共にコンテナをダンプアップ(後
方傾斜)させると、コンテナ内のごみはピットに投入さ
れる。
【0004】しかしながら、単にコンテナをダンプアッ
プしただけでは、コンテナ内にごみが残る場合がある。
かかる場合、ごみ収集車を後進させ、プラットホームの
後端部に設けられている車止めに当て、その衝撃を利用
してコンテナ内からごみを排出するという方法がしばし
ば採られている。しかし、この方法では、慣性力のため
ごみ収集車の前部が浮き上がり後輪を中心に回転し、最
悪の場合にはピットに転落することがあった。
【0005】そこで、従来においては、プラットホーム
にフック付きのチェーン又はロープを固定し、そのフッ
クをごみ投棄前にごみ収集車の牽引用フックに装着する
手段(従来手段1)や、ごみ投入口からピットに続く投
入シュート部にごみ収集車を受け止める障壁や梁等を設
ける手段(従来手段2)、或いは、プラットホームの上
屋に昇降可能なアーム若しくはバーを設け、アーム上昇
時にはごみ収集車の出入りを許容し、下降時にはごみ収
集車のボディの極近傍に位置するようにして転落に伴う
車両前部の上昇を押さえ付ける手段(従来手段3)等が
提案又は実施されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来手段1は、ごみ投入の度に作業員がフックをごみ収
集車の牽引用フックに装着する必要がある。この作業は
煩わしく、設備があるにも拘わらず利用されていないこ
とがあり、また、作業を行うこと自体を忘れてしまうこ
ともある。
【0007】従来手段2は、障壁や梁を設けるのに十分
な大きさ投入シュート部が必要となり、施設スペースの
点で不利である。また、投入シュート部が狭小の既存施
設には適用が困難であるという問題点がある。
【0008】更に、従来手段3も従来手段1と同様に作
業員による作業が必要となるため、作業を忘れたり、あ
えて実施しなかったりすることがある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、人手による作業を行う必要なく、ご
み収集車の転落を防止することのできる装置であって、
既存の廃棄物処理施設にも容易に適用可能であるものを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるごみ収集車の転落防止装置は、落下を
防止すべきごみ収集車の車高(通常の走行姿勢における
コンテナの高さ)よりも高い位置であって、ごみ収集車
のコンテナをダンプアップした時の該コンテナの最高点
よりも低い位置にて、ごみ投入口の両側の支持点間で架
設された紐体であり、停車エリアの所定位置に停車され
たごみ収集車のコンテナがダンプアップされた場合にコ
ンテナの上面によりピット側に押動されて支持点間で撓
むが、コンテナがダンプアップ時の最高点を越えてごみ
ピット側へ移動することを阻止するようになっている前
記紐体とを備えることを特徴としている。
【0011】この構成においては、ごみ収集車のコンテ
ナをダンプアップした場合、ごみ投入口に横架された紐
体によりコンテナの上面が支えられ、コンテナの上方及
びピット側への移動を阻止することができ、ごみ収集車
が後輪を中心として回転してピットに転落するという事
故が防止される。
【0012】また、本発明によるごみ収集車の転落防止
装置は、ごみ収集車の車両サイズを検出する車両サイズ
検出手段と、車両サイズ検出手段により検出された車両
サイズに応じて、支持点間における紐体の撓み量を制限
する撓み量制限手段とを更に備え、撓み量制限手段によ
り制限される紐体の撓み量を、停車エリアの所定位置に
停車されたごみ収集車のコンテナがダンプアップされた
場合に撓む紐体の撓み量と実質的に等しくしたものが有
効である。
【0013】この場合、撓み量制限手段が、車両サイズ
検出手段により検出されたごみ収集車の車両サイズに応
じて紐体の撓み量を変更することができるので、種々の
大きさないしは型式のごみ収集車に対応することができ
る。
【0014】紐体は、ごみ投入口の両側の支持点に設け
られた第1のドラムと第2のドラムとの間で掛け渡さ
れ、第1のドラムから延びる紐体の一端を固定手段によ
り固定し、紐体の他端を第2のドラムに固定することが
好ましい。また、第2のドラムに第3のドラムを同軸に
固定し、第3のドラムに、紐体を巻き取る方向に第2の
ドラムを回転させるよう重錘を取り付けた場合、重錘に
より紐体に一定の張力が加えられる。この構成では、撓
み量制限手段としては、第2のドラムの鍔に形成された
突起と、この突起に係合して第2のドラムからの紐体の
引き出しを阻止する第1の係合手段とを備えるものが考
えられる。
【0015】本発明による転落防止装置は、紐体の撓み
量を検出する撓み量検出手段を更備え、この撓み量検出
手段により検出された紐体の撓み量に応じて突起に対す
る第1の係合手段の係合を制御するようにするとよい。
紐体の実際の撓み量から、適切なタイミングで、転落防
止のための撓み量を制限することができるからである。
【0016】なお、撓み量検出手段としては、紐体の撓
み量と重錘の位置とは一定の関係があるため、重錘の位
置を検出する重錘位置検出手段とすることができる。
【0017】また、紐体の他端は第2のドラムに固定せ
ず、該第2のドラムを掛け回してそこに重錘を取り付け
てもよい。この場合、重錘により紐体に直接張力が加え
られる。このように重錘をドラムから吊るした形態を採
った場合、前記の撓み量制限手段としては、重錘に係合
して重錘の上昇を阻止する第2の係合手段から成るもの
が考えられる。
【0018】紐体の一端を固定する固定手段としては、
紐体の当該一端を所定の範囲内で移動可能に支持する支
持手段と、紐体の当該一端をドラムから離れる方向に弾
性的に付勢するばね手段とから成るものであって、紐体
に所定値以上の力が作用した場合にばね手段のばね力に
抗して紐体の端部が移動されるようにしたものが好まし
い。かかる構成では、ごみ収集車が回転しようと強い力
が紐体に作用した場合に、その力をばね手段により吸
収、緩和することができる。更に、紐体の固定側端部が
移動するということは、紐体に大きな力が作用したこと
に他ならないので、紐体の固定側端部の移動が検出され
たならば警報を発して運転者等に知らしめることが好適
である。
【0019】紐体に作用する衝撃等の過大な力を吸収、
緩和する手段としては、紐体自体をナイロンのような弾
性材料から作ることとしてもよい。
【0020】また、車両サイズ検出手段は光電センサか
ら成るものとすることができる。すなわち、停車エリア
に進入してきたごみ収集車のコンテナにより光電センサ
の光ビームが遮光されるか否かにより、車両サイズを判
断することが可能となる。
【0021】更に、特殊車等の使用も可能なように、紐
体をごみ投入口の上方に吊り上げるための紐体吊上げ装
置を設けておくことが好適である。
【0022】
【発明の実施の形態】
【0023】
【第1の実施形態】図1及び図2は、本発明による第1
の実施形態に係るごみ収集車転落防止装置10が適用さ
れたごみ焼却施設の一部を示しており、符号12は、ご
み収集車14S,14Mが停車するプラットホームであ
り、符号16は、ごみを一時的に貯留するピットであ
る。プラットホーム12とピット16との間にはごみ投
入口18がある。ごみ投入口18は、プラットホーム1
2の後部に設けられた壁ないしは柱20,21及び上屋
22により画成されたものである。また、ごみ投入口1
8には、ピット16からの臭気を防止する等の目的で、
ごみ投入時に開放される開閉扉24が設けられている。
ピット16の底面はプラットホーム12の床面よりも低
い位置にあり、ごみ投入口18からごみ収集車14S,
14Mがピット16に転落しないよう、ごみ投入口18
の下縁となる位置には車止め26が設置されている。
【0024】ごみ投入口18の両側に配置される柱2
0,21間には、本発明による落下防止装置10が設け
られている。図示実施形態における落下防止装置10
は、小型及び中型のダンピングコンテナ式ごみ収集車1
4S,14Mに適用されるものである。
【0025】図1に明示するように、落下防止装置10
は、柱20,21の前面における所定の支持点間で略水
平に横架された1本の紐体28、好ましくはナイロンロ
ープのような弾性材料から成る紐体28を備えている。
この紐体28は、一端が一方の柱20に設けられた固定
手段30により固定されており、その上方の支持点に回
転自在に取り付けられた第1のドラム32を経由して、
他方の柱21の支持点に回転自在に取り付けられた第2
のドラム34により巻き取られている。第2のドラム3
4には重錘36が取り付けられており、この重錘36の
垂下力により紐体28が第1と第2のドラム32,34
間で緊張状態を維持するようになっている。
【0026】第1と第2のドラム32,34間における
紐体28の高さ位置は、落下防止の対象となるごみ収集
車14S,14Mの車両サイズにより定まり、図2から
理解されるように、ごみ収集車14S,14Mが通常の
走行姿勢にある時、その車高よりも高く、コンテナ38
S,38Mをダンプアップした状態(図9及び図10を
参照)ではコンテナ38S,38Mの最高点よりも低い
位置となっている。
【0027】固定手段30は、図3に明示するように、
柱20の前面に固定されたベース40上の支持ブロック
42から垂直上方に延びる固定ロッド44と、紐体28
の端部に接続され固定ロッド40の上端部分を受けるロ
の字状の受け具46とを備えている。受け具46の下部
部分47には固定ロッド44が貫通されており、固定ロ
ッド44の上部ねじ部に螺合されたナット48と受け具
46の下部部分47との間には圧縮ばね50が配置され
ている。圧縮ばね50は、第1のドラム32から離れる
方向に弾性的な付勢力を紐体28に与えるようになって
いる。
【0028】一方、紐体28が所定値以上の力で上方に
引っ張られた場合、受け具46の下部部分47が圧縮ば
ね50を圧縮し、紐体28の端部は上方に移動すること
となる。なお、ナット48と圧縮ばね50との間には筒
状体52が配置されており、この筒状体52の下端と受
け具46の下部部分47との間の間隔が紐体28の移動
可能範囲となる。また、後述するが、この実施形態で
は、ごみ収集車14S,14Mが転落する恐れのある程
の大きな力で第1と第2のドラム32,34間の紐体2
8に接したときに、紐体28の端部が移動を開始するよ
う圧縮ばね50のばね力が設定されている。
【0029】また、ベース40には、紐体28の端部の
移動を検出する移動検出手段としてリミットスイッチ5
4が取り付けられている。このリミットスイッチ54の
スイッチボタン55は、受け具46が紐体28と共に上
昇した際に受け具46の突片56により押動され、スイ
ッチをオンとする。リミットスイッチ54からの信号は
マイクロコンピュータ等から成る制御装置58(図1及
び図2参照)に入力されるようになっている。
【0030】第1のドラム32は円筒形の鋼管であり、
図4及び図5に示すように、柱20の前面に固定された
ベース60に溶着された円筒形の鋼管62に嵌合されて
いる。第1のドラム32の内径は鋼管62の外径よりも
僅かに大きく、鋼管62の回りで回転自在となってい
る。また、鋼管62の先端には円板64が固定されてい
る。この円板64の外径は、第1のドラム32の外径よ
りも相当に大きく、第1のドラム32及びそこに巻き掛
けられた紐体28の脱落を防止することができる。な
お、図5において符号66は、鋼管62に固着されたス
トッパリングであり、第1のドラム32のベース60側
への移動を規制するものである。
【0031】第2のドラム34は、図6及び図7に示す
ように、柱21の前面に固定されたベース68に溶着さ
れた支持軸70に、軸受72を介して回転自在に支持さ
れている。第2のドラム34は、各端部に鍔74,75
が設けられたタイプである。第1のドラム32から延び
る紐体28の先端は第2のドラム34に固定されてお
り、第2のドラム34を図6の矢印A方向に回転させる
ことで、紐体28は第2のドラム34に巻き取られ、第
1と第2のドラム32,34間でほぼ水平に横架され
る。
【0032】また、第2のドラム34の外面(ベース6
8とは反対側の面)には、重錘36から延びる紐体76
が巻き付けられた第3のドラム78が、第2のドラム3
4と同軸に取り付けられている。第3のドラム78から
の紐体76に重錘36による力を作用させると、第3の
ドラム78は矢印A方向に回転しようとし、その結果、
第1と第2のドラム32,34間の紐体28に張力が加
えられる。
【0033】第3のドラム78の外径は第2のドラム3
4の外径よりも小さい。いま、第3のドラム78の外径
(軸部)をa、第2のドラム34の外径(軸部)をbと
し、第2のドラム34から長さLだけ紐体28を引き出
すと、重錘36はL×a/bの長さだけ上昇する。この
ように、紐体28の引出し量(紐体28の撓み量)に比
例して重錘36が上昇するが、aはbよりも小さいの
で、紐体28の引出し量に比して重錘36の上昇量は少
なく、第3のドラム78からの重錘36の最大吊下げ量
を小さく設定することができる。これは、装置10の小
型化に寄与する。
【0034】図8に示すように、重錘36は複数の分銅
から成り、2個の貫通孔を有している。また、柱21の
前面には上下1対のスタンド80,81が取り付けられ
ており、これらのスタンド80,81により2本のガイ
ドロッド82,83が鉛直方向に支持されている。重錘
36の貫通孔にはガイドロッド82,83が挿入されて
おり、これによって重錘36は上下のスタンド80,8
1間でガイドロッド82,83に案内されて上下動す
る。
【0035】上下のスタンド80,81間には、更に、
ガイドロッド82,83と平行に1本のロッド84が取
り付けられている。このロッド84には、重錘36の位
置を検出するための重錘位置検出手段として、4個の近
接センサ86,87,88,89が固定されている。こ
れらの近接センサ86〜89の固定位置については後述
する。また、近接センサ86〜89からの信号は制御装
置58(図1及び図2参照)に入力される。
【0036】第2及び第3のドラム34,78を支持し
ているベース68には、図6の矢印B方向のドラム3
4,78の回転を停止させるドラム停止装置(撓み量制
限手段)90が設けられている。ドラム停止装置90
は、第2のドラム34に設けられた一方の鍔74に形成
された突起92と協働して第2のドラム34の回転を停
止させるものである。
【0037】ドラム停止装置90は、ベース68上に設
置された支持フレーム94と、この支持フレーム94に
より支持されたストップピン96(第1の係合手段)と
を備えている。ストップピン96は、第2のドラム34
の回転軸線と平行に取り付けられており、鍔74の突起
92以外の部分よりも径方向外側の位置であり且つ鍔7
4の突起92が通過する位置を横切るよう配置されてい
る。また、ストップピン96は、その四角形ヘッド97
が突起と接し得る係合位置(図7の二点鎖線で示す位
置)と、突起92とは接しない退避位置(図7の実線で
示す位置)との間で往復動可能なように、支持フレーム
94にて支持されている。従って、ストップピン96が
係合位置にあるとき、そのヘッド97が突起92と係合
して第2のドラム34はそれ以上の矢印B方向の回転が
阻止され、一方、ストップピン96が退避位置にあると
き、第2のドラム34は回転自在な状態となる。なお、
符号98はピン止め板であり、ストップピン96が過度
に突出するのを防止して、係合位置に確実に配置するた
めのものである。
【0038】ストップピン96の往復動は、支持フレー
ム94上に固定された直線動作用のアクチュエータ(例
えばラック・ピニオン機構を内蔵したモータ)100に
よって行われる。アクチュエータ100は、マイクロコ
ンピュータ等から構成された前述の制御装置58により
制御される。
【0039】制御装置58には、図1及び図2に示すよ
うに、ごみ収集車14S,14Mがごみ投入口18に向
かって進入してきたことを検出する検出器102が接続
されている。車両進入検出器102としては種々の型式
のものが適用可能であるが、図示実施形態では投光器1
02a及び受光器102bから成る透過型光電センサ1
02が用いられている。この光電センサ102の投光器
102a及び受光器102bはそれぞれ柱21,20の
前面下部に設置されており、ごみ収集車14S,14M
の一部が投光器102aと受光器102bの間を横切る
と、受光器102bからの出力信号が変化するようにな
っている。光電センサ102の受光器102bが接続さ
れた制御装置58は、受光器102bからの信号変化に
基づきごみ収集車14S,14Mが進入してきたか否か
を判断することができる。
【0040】制御装置58には、更に、ごみ収集車14
S,14Mの車両サイズを検出するための車両サイズ検
出器104が接続されている。図示の車両サイズ検出器
104は、コンテナ38S,38Mの高さ(車高)から
車両サイズを検出する透過型光電センサである。すなわ
ち、図示実施形態では車高の高い中型車14Mと車高の
低い小型車14Sが落下防止装置10の適用対象である
ため、光電センサ104は、その投光器104aから受
光器104bに照射される光ビームの高さが小型車14
Sの車高よりも高く且つ中型車14Mの車高よりも低く
なるよう、設置されている。また、この光電センサ10
4は、図2に示すように光電センサ104の投光器10
4aと受光器104bとの間にごみ収集車14S,14
Mの後部が配置された時に車両サイズを検出することが
できるよう、柱20,21の前方の適宜位置に設置され
ている。
【0041】いま、投光器102a,104aからの光
ビームを遮断した場合の光電センサ102,104(受
光器102b,104b)からの出力信号をオフ信号、
透光時の出力信号をオン信号とすると、小型車14Sが
図2の位置にある状態では、光電センサ102からはオ
フ信号が出力され、光電センサ104からはオン信号が
出力される。従って、制御装置58では、これらの出力
信号から小型のごみ収集車14Sがプラットホーム12
に進入したことを認識することができる。また、中型車
14Mが図2の位置にある状態では、光電センサ102
と光電センサ104からは共にオフ信号が出力されるた
め、制御装置58では、中型車14Mがプラットホーム
12に進入したことを認識することができる。
【0042】次に、上記構成のごみ収集車転落防止装置
10の動作について説明する。
【0043】まず、プラットホーム12にごみ収集車1
4S,14Mが入ってきていない状態又はごみ投入のた
めの所定位置にごみ収集車14S,14Mが達していな
い状態で、ごみ収集車転落防止装置10のメインスイッ
チを投入する。この時、ストップピン96は退避位置と
なるようアクチュエータ100は制御装置58により制
御され、第2のドラム34は回転自在な状態となる。従
って、第3のドラム78から垂下された重錘36により
紐体28は第2のドラム34に巻き取られ、図1及び図
2に示すように紐体28は第1と第2のドラム32,3
4間で直線状に延びる。この状態では、第3のドラム7
8から重錘36までの距離は最大となっている。重錘3
6に隣接するロッド84に取り付けられた近接センサ8
6〜89のうち、最も低い位置に配置されている近接セ
ンサ86は、この時の重錘36の下部部分とほぼ同一高
さにあるので、重錘近接信号(オン信号)を制御装置5
8に発し、制御装置58ではその信号から重錘36の位
置、ひいては紐体28の状態を認識することができる。
なお、この際、制御装置58には光電センサ102から
オン信号が入力され、制御装置58ではごみ収集車14
S,14Mがプラットホーム12上のごみ投棄位置にい
ないことも認識される。
【0044】次に、小型又は中型のごみ収集車14S,
14Mが後部扉106をごみ投入口18に向けた状態で
後退しながらプラットホーム12に進入し、ごみ収集車
14S,14Mの後部が光電センサ102の投光器10
2aと受光器102bとの間を横切った場合、光電セン
サ102からの出力信号はオフとなり、制御装置58は
その信号から車両が進入してきたことを認識する。この
時、制御装置58がごみ投入口18の開閉扉24を自動
的に開放することが好ましい。
【0045】次いで、制御装置58は、光電センサ10
4からの信号に基づき、進入してきたごみ収集車が中型
車14Mであるか小型車14Sであるかを判断する。す
なわち、光電センサ104からの信号がオン信号である
場合は小型車14Sであり、オフ信号である場合は中型
車14Mであると判断する。
【0046】制御装置58は、小型ごみ収集車14Sが
プラットホーム12に進入してきたと判断したならば、
アクチュエータ100に駆動制御信号を発し、ストップ
ピン96を係合位置に突出させるようアクチュエータ1
00を駆動する。この時点では、ストップピン96は鍔
74の突起92とは非係合状態であり、第2のドラム3
4は矢印B方向に幾分か回転することが可能となってい
る。この間、ごみ収集車14Sは後退を続け、後輪10
8が車止め26の直前位置に達した時又は車止めに接し
たところで停止する(図9参照)。停車時、ドラム3
2,34間の紐体28はごみ収集車14Sの車高よりも
高い位置にあるため、ごみ収集車14Sのコンテナ38
Sと紐体28とは非接触状態にある。
【0047】続いて、コンテナ38S内のごみをピット
16に投入するために、後部扉106を上方に回動させ
てコンテナ38Sを開放する。そして、コンテナ38S
をダンプアップすると、コンナテ38S内のごみは滑り
落ちて、ごみ投入口18からピット16に投入される。
コンテナ38Sのダンプアップ時、コンテナ38Sの上
面はドラム32,34間の紐体28を後方に押して撓ま
せ(図9参照)、第2のドラム34から紐体28が引き
出され、これにより第3のドラム78も回転し、重錘3
6がガイドロッド82,83に沿って引き上げられる。
この際、最下位置の近接センサ86からの信号がオフと
なるので、制御装置58はダンプアップ状態にあること
を知ることができる。
【0048】コンテナ38Sのダンプアップが完了する
までは、第2のドラム34は回転し、コンテナ38Sが
最高点に達した時に鍔74の突起92がストップピン9
6のヘッド97と接し、それ以上の紐体28の引出しな
いしは撓みが阻止される。
【0049】ここで、ごみ収集車14Sの運転手がコン
テナ38S内に残留したごみを完全に排出すべく、ごみ
収集車14Sを一旦前進させた後、再度後退させて後輪
108を車止め26に衝突させると、慣性力によりごみ
収集車14Sの前部が浮き上がり、後輪108を中心に
して車両全体が図9の矢印C方向に回転しようとする。
しかしながら、紐体28がコンテナ38Sの上面を支
え、車両の回転と共に紐体28が更に後方に移動しよう
としても、鍔74の突起92がストップピン96に接し
てそれ以上の引出しが阻止されるので、車両が回転する
ことはない。従って、ごみ収集車14Sが回転してピッ
ト16に転落する事故は防止される。ごみ収集車14S
が回転せずに車止め26を乗り越えるような挙動を示す
ことも考えられるが、その場合も、車両の後方移動を紐
体28が阻止するため、車止め26を乗り越えてピット
16に車両が落下していくことも防止される。
【0050】なお、強制的なごみ排出操作において、ご
み収集車14Sが光電センサ102よりも前に出て、光
電センサ102の出力信号がオンとなることがある。そ
こで、光電センサ102の出力信号がオンとなった後、
一定の保持時間、例えば25秒間に再びオンした場合に
は、同じ車両が前進・後退を行っているものとし、スト
ップピン96はそのままの係合位置で保持することが好
ましい。
【0051】また、ごみ収集車14Sが紐体28に強く
当たった時、紐体28がナイロン等の弾性を有するもの
から作られているため、紐体28の伸びによりごみ収集
車14Sの有する回転の運動エネルギが吸収され、衝撃
を緩和することができる。また、紐体28自体が伸びる
だけでなく、固定手段30の圧縮ばね50が圧縮される
ため、圧縮ばね50の作用によっても衝撃が吸収、緩和
される。
【0052】前述したように、通常のダンプアップ時に
作用する力以上の力が紐体28に作用した場合、固定手
段30の圧縮ばね50が圧縮され、紐体28の固定側端
部の受け具46が僅かに上昇する。これによりリミット
スイッチ54が投入され、その信号が制御装置58に入
力される。その結果、制御装置58は異常な力が紐体2
8に作用したことを検知する。この時、非常灯や警報器
等の適当な警報手段110を作動させ、運転者に運転操
作を慎重ならしめる旨の警告を与えることが好ましい。
【0053】ごみの投棄が完了したならば、コンテナ3
8Sをダンプダウンする。これにより、重錘36が下降
し、第3のドラム78、そして第2のドラム34が矢印
A方向に回転し、紐体28は元の状態に戻り、コンテナ
38Sから分離する。この時、最下位置の近接センサ8
6が重錘36が元の位置に戻ったことを検出し、制御装
置58はダンプダウンが完了したことを認識する。更
に、ごみ収集車14Sがプラットホーム12から出てい
くと、光電センサ102,104の出力信号が共にオン
信号となり、制御装置58は、ごみ投入口18の開閉扉
24を閉じると共に、ストップピン96を退避位置に戻
すようアクチュエータ100を駆動させる。
【0054】一方、プラットホーム12に進入してきた
ごみ収集車が中型車14Mであると制御装置58が判断
した場合、その時点ではストップピン96は退避位置の
ままで維持される。この場合、ごみ収集車14Mが所定
の停車位置にて停車され、コンテナ38Mがダンプアッ
プされると、ドラム32,34間の紐体28は小型車1
4Sの場合よりも更に後方に押動される(図10参
照)。従って、重錘36は、小型車14Sのダンプアッ
プ完了時における位置よりも高く上昇する。
【0055】本実施形態では、小型車14Sのダンプア
ップ完了時における位置よりも重錘36が高く上昇した
時に、下から3番目の近接センサ88が重錘36を検出
するようロッド84に取り付けられている。このため、
中型車14Mのコンテナ38Mがダンプアップされて紐
体28が後方に押され、重錘36が近接センサ88の隣
接位置に到達すると、当該近接センサ88からの信号が
オンとなり、制御装置58がその信号に基づいてアクチ
ュエータ100を制御して、ストップピン96を係合位
置に突出させる。更に、ダンプアップを続けると、重錘
36は近接センサ88よりも上方に移動するので、近接
センサ88からの信号が再びオフとなり、これにより制
御装置58はダンプアップが続けられていることを認識
できる。なお、本実施形態では、近接センサ86と近接
センサ88との間に近接センサ87が配置されている。
この近接センサ87は、重錘36が小型車14Sのダン
プアップ完了時における位置よりも上昇した時に、出力
信号がオンからオフに切り替わる位置であって、重錘3
6が近接センサ88に到達する直前に、出力信号がオン
からオフに切り替わる位置に配置されている。従って、
この近接センサ87と近接センサ88からの信号により
重錘36の上昇、下降の別をより確実に判断できるよう
になっている。
【0056】ストップピン96が係合位置に配されるこ
とにより、コンテナ38Mのダンプアップが完了した時
点では、第2のドラム34の鍔74の突起92がストッ
プピン96のヘッド97と係合し、それ以上の紐体28
の後方への移動が阻止される。従って、小型車14Sの
場合と同様、コンテナ38Mが後方に移動しようとして
も、そのような動きが阻止され、車両14Mの転落が防
止される。
【0057】ごみの投棄が終了してコンテナ38Mをダ
ンプダウンすると、重錘36はそのままガイドロッド8
2,83に沿って下降する。この際、近接センサ88か
らの信号がオン、続いてオフとなり、更に近接センサ8
7からの信号がオン、そしてオフとなる。これによっ
て、制御装置58は、ダンプダウンが行われていること
を認識すると共に、近接センサ87からの信号がオンと
なった時点で、ストップピン96を退避位置に戻すよう
アクチュエータ100を制御する。ストップピン96が
退避位置となることで、第2のドラム34は回転自在と
なるので、重錘36は最下位置まで下降して、紐体28
は元の位置に復帰する。その他の作用については小型車
14Sの場合と実質的と同じであるので、ここではその
詳細な説明は省略する。
【0058】以上、本発明の第1実施形態に係るごみ収
集車転落防止装置10の構成及び作用効果について説明
したが、この実施形態に係るごみ収集車転落防止装置1
0は、小型車14S及び中型車14M以外の大型ごみ収
集車、或いは特殊車等の適用外車両に対して機能しない
よう、第1と第2のドラム32,34間の紐体28をご
み投入口18の上方に吊り上げる装置200が組み込ま
れている。
【0059】紐体吊上げ装置200は、図4及び図5、
更に図11及び図12に示すように、第1と第2のドラ
ム32,34間で延びている紐体28に係合するプーリ
202を備えている。プーリ202は各柱20,21に
ついて1個ずつ設けられており、ドラム32,34間に
配置されている。各プーリ202は、2枚の長尺板20
4を平行に配置して成るプーリ支持体206の下部に回
転自在に支持されている。また、各プーリ支持体206
の上端部及び下端部には摺動子208が固定されてお
り、これらの摺動子208は各柱20,21の前面に鉛
直方向に設けられた2本のガイドロッド210の間に摺
動可能に係合されている。これによって、プーリ支持体
206はガイドロッド210に沿って上下動自在に案内
される。プーリ支持体206が最下位置にある時、プー
リ202は第1と第2のドラム32,34間で延びてい
る紐体28に下側から係合している。また、プーリ支持
体206が最高位置にある時、図11の二点鎖線で示す
ように、プーリ202は上屋22の近傍にまで達する。
各プーリ支持体206の上端にはワイヤ212の一端が
接続され、このワイヤ212は上屋22の前面に取り付
けられたプーリ214を経て、その他端が固定手段30
のベース40に配設された電動モータ216の回転軸の
巻取りドラム218に接続されている。従って、電動モ
ータ216を制御することで、左右のプーリ支持体20
6を同期的に上下動させることができる。電動モータ2
16は制御装置58により制御される。
【0060】通常時、プーリ支持体206は最下位置に
あり、プーリ202はドラム32,34間に水平に延び
る紐体28の下側に接するのみで、上述したごみ収集車
脱落防止装置10の本来の機能を損なうことはない。こ
の状態で、制御装置58に接続された紐体吊上げ装置作
動用のスイッチ220を吊上げ側に入れると、制御装置
58は電動モータ216を回転させる。これによって、
ワイヤ212が巻取りドラム218に巻き取られてい
き、左右のプーリ支持体206が同時に同速度で上昇
し、それに伴ってプーリ202によりドラム32,34
間の紐体28が吊り上げられていく。この際、第2のド
ラム34から紐体28は引き出されていき、第3のドラ
ム34が回転して重錘36が上昇していく。プーリ支持
体206が最高位置に達したとき、重錘36は第4の近
接センサ89に隣接する位置に到達し、この近接センサ
89からの信号はオンとなる。制御装置58は近接セン
サ89からオン信号を受けると、電動モータ216の駆
動を停止する。この位置状態においては、紐体28はご
み投入口18の上方に位置するため、10トン車のよう
な大型のごみ収集車、その他の特殊車がごみ投入口まで
進入してきても、紐体28が邪魔となることはなく、こ
れらの車両の利用が可能となる。
【0061】スイッチ220を紐体下降側に切り替える
と、前述とは逆方向に電動モータ216が回転され、プ
ーリ支持体206は最下位置まで下降して、元の状態に
復帰する。電動モータ216は、制御装置58が最下位
置の近接センサ86からオン信号を受けた時点で停止さ
れる。
【0062】
【第2の実施形態】図13及び図14は、本発明による
第2の実施形態に係るごみ収集車転落防止装置310を
示している。なお、この第2の実施形態は第1の実施形
態と同一又は相当部分を有しているが、第1の実施形態
のものとは別符号を付し、また重複した説明を行うもの
とする。
【0063】図13及び図14において、符号312
は、ごみ収集車314S,314Mが停車するプラット
ホームであり、符号316は、ごみを一時的に貯留する
ピット、318はごみ投入口である。ごみ投入口318
は、プラットホーム312の後部に設けられた柱32
0,321及び上屋322により画成されたものであ
る。また、ごみ投入口318には開閉扉324が設けら
れている。ごみ投入口318の下縁となる位置には車止
め326が設置されている。
【0064】第2実施形態に係る落下防止装置310
は、小型及び中型のダンピングコンテナ式ごみ収集車3
14S,314Mに適用されるものである。図13に明
示するように、落下防止装置310は、柱320,32
1の前面における所定の支持点間で略水平に横架された
ナイロンロープ等の1本の紐体328を備えている。こ
の紐体328は各柱320,321の前面の支持点に取
り付けられたドラム330,331に掛け渡されてい
る。
【0065】ドラム330,331間における紐体32
8の高さ位置は、落下防止の対象となるごみ収集車31
4S,314Mの車両サイズにより定まり、図14から
理解されるように、ごみ収集車314S,314Mが通
常の走行姿勢にある時、その車高よりも高く、コンテナ
332S,332Mをダンプアップした状態(図20を
参照)ではコンテナ332S,332Mの最高点よりも
低い位置である。
【0066】また、各柱320,321の前面には、ド
ラム330,331よりもごみ投入口318側に寄った
位置に、ローラ334が縦方向に取り付けられている。
このローラ334は紐体328に接しており、紐体32
8を後方、すなわちピット316側に押した場合に紐体
328がドラム330,331から外れるのを防止して
いる。
【0067】一方のドラム(第1のドラム)330から
垂下される紐体328の先端は固定手段336により柱
に固定されている。固定手段336は、図15に明示す
るように、柱320の前面に固定されたベース338か
ら垂直上方に延びる固定ロッド340と、紐体328の
端部に接続され固定ロッド340の上端部分を受ける受
け具342とを備えている。受け具342の下部部分3
43には固定ロッド340が貫通されており、固定ロッ
ド340の上部ねじ部に螺合されたナット344と受け
具342の下部部分343との間には圧縮ばね346が
配置されている。圧縮ばね346は、第1のドラム33
0から離れる方向に弾性的な付勢力を紐体328に与え
るようになっている。
【0068】一方、紐体328が所定値以上の力で上方
に引っ張られた場合、受け具342の下部部分343が
圧縮ばね346を圧縮し、紐体328の端部は上方に所
定の範囲で移動することとなる。後述するが、この実施
形態では、ごみ収集車314S,314Mが転落する恐
れのある程の力でドラム330,331間の紐体328
に接したときに、紐体328の端部が移動を開始するよ
う圧縮ばね346のばね力が設定されている。
【0069】柱320の前面には、紐体328の端部の
移動を検出する移動検出手段としてリミットスイッチ3
48が取り付けられている。このリミットスイッチ34
8のスイッチレバー349は、受け具342が紐体32
8と共に上昇した際に受け具342の下部部分343に
より押動され、スイッチをオンとする。リミットスイッ
チ348からの信号はマイクロコンピュータ等から成る
制御装置350(図13及び図14参照)に入力される
ようになっている。
【0070】また、他方のドラム(第2のドラム)33
1から垂下される紐体328の先端には重錘352が接
続されている。これにより、ドラム330,331間に
おいて紐体328は緊張状態で張設され、紐体328を
後方に押した場合には、第2のドラム331から垂下さ
れている紐体328の部分が引っ張られ、重錘352は
持ち上げられる。
【0071】重錘352は種々の形態が考えられるが、
この実施形態では、図16に示すような、紐体328の
端部に接続されたU字リンク354にピン止めされたロ
ッド356と、このロッド356に取り付けられた二つ
の分銅358,360とから成るものが用いられてい
る。
【0072】第2のドラム331からの紐体328の垂
下部分及び重錘352は、図16〜図19に示すよう
に、柱321の前面にベース362を介して取り付けら
れた断面コの字状の保持ケース364内にて上下動可能
に収容されている。保持ケース364の両側の内壁面に
はそれぞれ、垂直方向に延びるガイドレール366が取
り付けられている。重錘352を単に第2のドラム33
1から垂直方向に下げた状態では、各ガイドレール36
6は重錘352の上部分銅360に一体的に突設された
1対の係合部片368のそれぞれに係合し、重錘352
の上下動を安定して行えるようにしている。
【0073】また、保持ケース364の内部には、2つ
のストッパ(第2の係合手段)370,372が上下方
向に所定の間隔をおいて配置されている。ストッパ37
0,372は、重錘352と係合してそれ以上の上昇を
阻止するためのものであり、ドラム330,331間の
紐体328を後方に押した場合に紐体328がドラム3
30,331間で撓む量を制限することができる。各ス
トッパ370,372の高さ方向の取付位置については
後述する。
【0074】図18に示すように、上側のストッパ37
0は断面がU字状ないしはコの字状の部材であり、側部
部分370a,370b間に第2のドラム331から垂
下した紐体328が通るよう、ベース362に固定され
ている。このストッパ370は、重錘352を引き上げ
ると係合部片368と接し、それ以上の上昇を阻止する
よう機能する。下側のストッパ372は、図19に示す
ように、上側のストッパ370と同様に断面U字状の部
材であるが、重錘352をドラム331から垂直に下げ
た状態で引き上げた場合には重錘352の係合部片36
8とは接しない位置(図示実施形態では柱321に近い
位置)に取り付けられている。
【0075】下側のストッパ372に係合部片368を
係合させるためには、適当な経路切替え手段により重錘
352の上下動の経路を柱321側に切り替える必要が
ある。図示の経路切替え手段は、ストッパ372の下側
の隣接位置に配置された切替え板374と、この切替え
板374を動作させるアクチュエータ376とから構成
されている。
【0076】切替え板374は、保持ケース364に水
平に形成されたスリット378に配置されており、スリ
ット378に沿って水平に移動可能となっている。切替
え板374は、保持ケース364の左右の側壁間で延び
る中央部分374aと、この中央部分374aの両端か
ら柱321側に延びる側部部分374b,374cとか
ら成るU字状ないしはコの字状の板状部材である。各側
部部分374b,374cの内縁部分には1対のガイド
板380,381が前後方向に間隔をおいて固着され、
下方に延びている。前後のガイド板380,381の対
向面は、上方ほど間隔が狭まるように傾斜されており、
最上部の間隔(以下、この部分を「最上部間隙382」
という)は係合部片368の幅よりも若干大きい程度と
されている。これらのガイド板380,381は、保持
ケース364の側部内壁面に沿って摺動可能に配置され
ている。
【0077】図示のアクチュエータ376は電動モータ
であり、その回転軸はピニオン・ラック機構等の適当な
伝動機構を介して切替え板374に接続されている。ア
クチュエータ376を作動させると、切替え板374
は、柱321から離れた第1位置(図17の(a)及び
図19の(a)の位置)と、柱321に近い第2位置
(図17の(b)及び図19の(b)の位置)との間で
移動される。切替え板374が第1位置にある時、ガイ
ド板380,381間の最上部間隙382はガイドレー
ル366に沿う位置となる。この位置では、重錘352
を引き上げると、ガイドレール366に沿って上昇する
係合部片368はガイド板380,381には接触せ
ず、最上部間隙382を垂直上方に通過する。一方、切
替え板374が第2位置にある時、ガイド板380,3
81間の最上部間隙382は下側ストッパ372の直下
に配置され、且つ、前部ガイド板380の下端はガイド
レール366よりも前方に配置される。従って、重錘3
52を引き上げると、ガイドレール366に沿って上昇
してきた係合部片368は前部ガイド板380の傾斜面
に接してその移動経路を変更し、やがて最上部間隙38
2を経てストッパ372の下面に接し、それ以上の上昇
が阻止されることとなる。
【0078】なお、ストッパ72の側部部分372a,
372bの前面は、上方ほど柱321側に接近する傾斜
面とされている。また、後部ガイド板381の前面は、
逆に、下方ほど柱321側に寄る傾斜面とされている。
これらは、係合部片368の位置ずれを迅速に修正する
ためである。
【0079】アクチュエータ376は、マイクロコンピ
ュータ等から構成された前述の制御装置350により制
御される。この制御装置350には、図13及び図14
に示すように、ごみ収集車314S,314Mがごみ投
入口318に向かって進入してきたことを検出する検出
器386が接続されている。この車両進入検出器386
としては種々の型式のものが適用可能であるが、図示実
施形態では投光器386a及び受光器386bから成る
透過型光電センサ386が用いられている。この光電セ
ンサ386の投光器386a及び受光器386bはそれ
ぞれ柱320,321の前面下部に設置されており、ご
み収集車314S,314Mの一部が投光器386aと
受光器386bの間を横切ると、受光器386bからの
出力信号が変化するようになっている。光電センサ38
6の受光器386bが接続された制御装置350は、受
光器386bからの信号変化に基づきごみ収集車314
S,314Mが進入してきたか否かを判断することがで
きる。
【0080】制御装置350には、更に、ごみ収集車3
14S,314Mの車両サイズを検出するための車両サ
イズ検出器388が接続されている。図示の車両サイズ
検出器388は、コンテナ332S,332Mの高さ
(車高)から車両サイズを検出する透過型光電センサで
ある。すなわち、図示実施形態では車高の高い中型車3
14Mと車高の低い小型車314Sが落下防止装置10
の適用対象であるため、光電センサ388は、その投光
器388aから受光器388bに照射される光ビームの
高さが小型車314Sの車高よりも高く且つ中型車31
4Mの車高よりも低くなるよう、設置されている。ま
た、この光電センサ388は、図14に示すように光電
センサ386の投光器386aと受光器386bとの間
にごみ収集車314S,314Mの後部が配置された時
に車両サイズを検出することができるよう、柱321の
前方の適宜位置に設置されている。
【0081】いま、投光器386a,388aからの光
ビームを遮断した場合の光電センサ(受光器)からの出
力信号をオフ信号、透光時の出力信号をオン信号とする
と、小型車314Sが図2の位置にある状態では、光電
センサ386からはオフ信号が出力され、光電センサ3
88からはオン信号が出力される。従って、制御装置3
50では、これらの出力信号から小型のごみ収集車31
4Sがプラットホーム312に進入したことを認識する
ことができる。また、中型車314Mが図14の位置に
ある状態では、光電センサ386と光電センサ388か
らは共にオフ信号が出力されるため、制御装置350で
は、中型車314Mがプラットホーム312に進入した
ことを認識することができる。
【0082】次に、上記構成の第2実施形態に係る転落
防止装置310の動作について説明する。
【0083】まず、プラットホーム312にごみ収集車
314S,314Mが入ってきていない状態又はごみ投
入のための所定位置にごみ収集車314S,314Mが
達していない状態では、光電センサ386からはオン信
号が発せられ、制御装置350ではごみ収集車314
S,314Mがプラットホーム312のごみ投棄位置に
いないと判断する。この時、図13及び図14に示すよ
うに紐体328はドラム330,331間で直線状に延
びている。また、切替え板374は第1位置にあり、重
錘352は切替え板374よりも下方位置に配置されて
いる。従って、第2のドラム331から垂下した紐体3
28の部分はガイドレール366と平行に延び、重錘3
52の係合部片368はガイドレール366に接してい
る。
【0084】次に、小型又は中型のごみ収集車314
S,314Mが後部扉333をごみ投入口318に向け
た状態で後退しながらプラットホーム312に進入し、
ごみ収集車314S,314Mの後部が光電センサ38
6の投光器386aと受光器386bとの間を横切った
場合、光電センサ386からの出力信号はオフとなり、
制御装置350はその信号から車両が進入してきたこと
を認識する。この時、制御装置350がごみ投入口31
8の開閉扉324を自動的に開放することが好ましい。
【0085】次いで、制御装置350は、光電センサ3
88からの信号に基づき、進入してきたごみ収集車が中
型車314Mであるか小型車314Sであるかを判断す
る。すなわち、光電センサ388からの信号がオン信号
である場合は小型車314Sであり、オフ信号である場
合は中型車314Mであると判断する。
【0086】制御装置350は、小型ごみ収集車314
Sがプラットホーム312に進入してきたと判断したな
らば、アクチュエータ376に駆動制御信号を発し、切
替え板374を第1位置から第2位置に移動させるよう
アクチュエータ376を駆動する。その結果、切替え板
374は図17の(b)及び図19の(b)に示す第2
位置に配置される。この間、ごみ収集車314Sは後退
を続け、後輪390が車止め326の直前位置に達した
時又は車止めに接したところで停止する(図20参
照)。停車時、ドラム330,331間の紐体328は
ごみ収集車314Sの車高よりも高い位置にあるため、
ごみ収集車314Sのコンテナ332Sと紐体328と
は非接触状態にある。
【0087】続いて、コンテナ332S内のごみをピッ
ト316に投入するために、後部扉333を上方に回動
させてコンテナ332Sを開放する。そして、コンテナ
332Sをダンプアップすると、コンナテ332S内の
ごみは滑り落ちて、ごみ投入口318からピット316
に投入される。コンテナ332Sのダンプアップ時、コ
ンテナ332Sの上面はドラム330,331間の紐体
328を後方に押し(図20参照)、これにより重錘3
52が引き上げられる。重錘352が引き上げられる
と、図17から理解されるように、前部ガイド板380
の傾斜面に重錘352の係合部片368が接してその上
昇経路が柱321側に変更される。コンテナ332Sの
ダンプアップ完了時、図17の(b)に示すように、係
合部片368はストッパ372の下面に接しているか、
或いは、ストッパ372の直下の近傍位置に配置され
る。すなわち、ストッパ372は、ドラム330,33
1間の紐体328の撓み量の上限がごみ収集車314S
のコンテナ332Sにより紐体328が押されて撓む量
と実質的に同じとなる位置に取り付けられている。
【0088】ここで、ごみ収集車314Sの運転手がコ
ンテナ332S内に残留したごみを完全に排出すべく、
ごみ収集車314Sを一旦前進させた後、再度後退させ
て後輪390を車止め326に衝突させると、慣性力に
よりごみ収集車314Sの前部が浮き上がり、後輪39
0を中心にして車両全体が図20の矢印D方向に回転し
ようとする。しかしながら、紐体328がコンテナ33
2Sの上面を支え、車両の回転と共に紐体328が更に
後方に移動しようとしても、係合部片368がストッパ
372に接してそれ以上の上昇が阻止されるので、車両
が回転することはない。従って、ごみ収集車314Sが
回転してピット316に転落する事故は防止される。ご
み収集車314Sが回転せずに車止め326を乗り越え
るような挙動を示すことも考えられるが、その場合も、
車両の後方移動を紐体328が阻止するため、車止め3
26を乗り越えてピット316に車両が落下していくこ
とも防止される。
【0089】なお、強制的なごみ排出操作において、ご
み収集車314Sが光電センサ386よりも前に出て、
光電センサ386の出力信号がオンとなることがある。
そこで、光電センサ386の出力信号がオンとなった
後、一定の保持時間、例えば25秒間に再びオンした場
合には、同じ車両が前進・後退を行っているものとし、
切替え板374はそのままの位置状態で保持することが
好ましい。
【0090】また、ごみ収集車314Sが紐体328に
強く当たった時、紐体328がナイロン等の弾性を有す
るものから作られているため、紐体328の伸びにより
ごみ収集車314Sの有する回転の運動エネルギが吸収
され、衝撃を緩和することができる。また、紐体328
自体が伸びるだけでなく、固定手段の圧縮ばね346が
圧縮されるため、圧縮ばね346の作用によっても衝撃
が吸収、緩和される。
【0091】前述したように、通常のダンプアップ時に
作用する力以上の力が紐体328に作用した場合、固定
手段の圧縮ばね346が圧縮され、紐体328の固定側
端部の受け具342が僅かに上昇する。これによりリミ
ットスイッチ348が投入され、その信号が制御装置3
50に入力される。その結果、制御装置350は異常な
力が紐体328に作用したことを検知する。この時、非
常灯や警報器等の適当な警報手段392を作動させ、運
転者に運転操作を慎重ならしめる旨の警告を与えること
が好ましい。
【0092】ごみの投棄が完了したならば、コンテナ3
32Sをダンプダウンする。これにより、重錘352が
下降し、やがて紐体328がコンテナ332Sから分離
する。この時、切替え板374は未だ第2位置にある。
そして、ごみ収集車314Sがプラットホーム312か
ら出ていくと、光電センサ386,388の出力信号が
共にオン信号となり、制御装置350は、ごみ投入口3
18の開閉扉324を閉じると共に、切替え板374を
第1位置に戻すようアクチュエータ376を駆動させ
る。切替え板374が第1位置に戻る間、係合部片36
8がガイド板380,381間に位置している場合、後
部ガイド板381の傾斜前面により係合部片368は前
方に押されながら下降するため、ガイドレール366に
接する元の状態に迅速に復帰する。
【0093】一方、プラットホーム312に進入してき
たごみ収集車が中型車314Mであると制御装置350
が判断した場合、切替え板374は第1位置のままで維
持される。この場合、ごみ収集車314Mが所定の停車
位置にて停車され、コンテナ332Mがダンプアップさ
れると、ドラム330,331間の紐体328は小型車
の場合よりも更に後方に押動される。このため、重錘3
52の係合部片368はガイド板380,381間の最
上部間隙382からストッパ372の前方を通り、ガイ
ドレール366に沿って更に上昇する。そして、コンテ
ナ332Mのダンプアップ完了の時点で、上側のストッ
パ370の下面に係合部片368が接し、或いはストッ
パ368の直下近傍に配置される。従って、小型車31
4Sの場合と同様、紐体328はそれ以上後方に撓むこ
とができず、コンテナ332Mが後方に移動しようとし
ても、そのような動きを阻止し、車両の転落を防止する
ことができる。ごみの投棄が終了してコンテナ332M
をダウンアップすると、重錘352はそのままガイド板
380,381間を通って下降するが、何らかの原因で
重錘352が揺れる等した場合、下側のストッパ372
の傾斜前面に係合部片368が接し、軌道が迅速に修正
される。その他の作用については小型車の場合と実質的
と同じであるので、ここではその詳細な説明は省略す
る。
【0094】以上、本発明の好適な実施形態について詳
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない
ことは言うまでもない。
【0095】例えば、上記の第1の実施形態では、鍔7
4の突起92は1つだけとなっているが、複数設けた形
態としてもよい。
【0096】また、第2の実施形態では、切替え板37
4を移動させることにより係合部片368をストッパ3
72に選択的に係合させるようにしているが、ストッパ
372を可動とし、係合部片368の垂直上昇経路にス
トッパ372を移動させてもよい。
【0097】また、適応車種も中型車と小型車に限られ
ず、3車種以上にも本発明を適用することができる。例
えば、小型、中型、大型の3車種に対応する場合には、
ストッパを3箇所に設ければよい。勿論、多くの車両サ
イズに対応するためには、光電センサの数を増やした
り、CCDカメラ等の撮像手段を用いて画像処理により
車両サイズを検出したりする必要がある。逆に、適用車
種を1種とすることもでき、その場合には、紐体の撓み
量の制限は一定としておけばよい。
【0098】更に、紐体28,328の撓み量を制限す
る手段としては、上記の突起92とストップピン96と
の係合や、ストッパ372と係合部片368との係合に
よる方法以外にも、色々な型式が考えられる。
【0099】なお、上記実施形態では本発明による転落
防止装置の適用場所をごみ焼却施設としているが、本発
明はその他の廃棄物処理施設にも適用可能である。かか
る場合、「プラットホーム(停車エリア)」や「ごみピ
ット」、「ごみ投入口」等の語は限定的に解釈すべきで
はない。
【0100】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、廃
棄物処理施設においてごみ投棄時に生じうるごみ収集車
の転落事故を防止することができる。その際、運転者が
ごみ収集車から降りて作業を行う必要がなく、自動的に
転落防止装置のセッティングが完了する。従って、ごみ
投棄作業を円滑に且つ迅速に行うことが可能となる。
【0101】また、本発明による転落防止装置は、ごみ
投入口の周辺部分に小さなスペースがあれば設置するこ
とができるので、既存の廃棄物処理施設にも容易に適用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態に係るごみ収集車転
落防止装置が適用されたごみ焼却施設の一部を示す正面
図である。
【図2】図1のII−II線に沿っての断面図である。
【図3】図1の転落防止装置における紐体の端部固定手
段を拡大して示す側面図である。
【図4】図1の転落防止装置における第1のドラム及び
紐体吊り上げ装置の一部を拡大して示す正面図である。
【図5】図4のV−V線に沿っての断面図である。
【図6】図1の転落防止装置における第2のドラム及び
その周辺部を拡大して示す正面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿っての断面図である。
【図8】図1の転落防止装置における重錘を拡大して示
す正面図である。
【図9】図1の転落防止装置が小型ごみ収集車の転落を
防止している状態を示す説明図である。
【図10】図1の転落防止装置が中型ごみ収集車の転落
を防止している状態を示す説明図である。
【図11】図1の転落防止装置における紐体吊上げ装置
を示す正面図である。
【図12】図11のXII−XII線に沿っての断面図であ
る。
【図13】本発明によるごみ収集車転落防止装置が適用
されたごみ焼却施設の一部を示す正面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線に沿っての断面図であ
る。
【図15】図13の転落防止装置における紐体の端部固
定手段を拡大して示す側面図である。
【図16】図13の転落防止装置における重錘を拡大し
て示す正面図であり、保持ケースを一部切り欠いて示す
図である。
【図17】図13の転落防止装置における保持ケース内
の構成を示す一部切欠き側面図であり、(a)は切替え
板が第1位置にある状態、(b)は切替え板が第2位置
にある状態を示す図である。
【図18】図17の(a)におけるXVIII−XVIII線に沿
っての断面図である。
【図19】(a)は図17の(a)におけるXIXa−XIX
a線に沿っての断面図であり、(b)は図17の(b)
におけるXIXb−XIXb線に沿っての断面図である。
【図20】図13の転落防止装置が中型ごみ収集車の転
落を防止している状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10,310…転落防止装置、12,312…プラット
ホーム(停車エリア)、14S,314S…小型ごみ収
集車、14M,314M…中型ごみ収集車、16,31
6…ごみピット、18,318…ごみ投入口、26,3
26…車止め、28,328…紐体、30,336…固
定手段、32,330…第1のドラム(支持点)、3
4,331…第2のドラム(支持点)、36,352…
重錘、38,332…コンテナ、54,348…リミッ
トスイッチ(紐体移動検出手段)、58,350…制御
装置、74…鍔、78…第3のドラム、86〜89…近
接センサ(重錘位置検出手段)、90…ドラム停止装
置、92…突起、96…ストップピン、102,386
…光電センサ(車両進入検出器)、104,388…光
電センサ(車両サイズ検出器)、110,392…警報
手段、200…紐体吊上げ装置、202…プーリ、20
6…プーリ支持体、216…電動モータ、368…係合
部片、370,372…ストッパ、374…切替え板、
380,381…ガイド板。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物処理施設における停車エリアのご
    み投入口からごみピットにダンピングコンテナ式のごみ
    収集車が転落する事故を防止するごみ収集車の転落防止
    装置において、 落下を防止すべきごみ収集車の車高よりも高い位置であ
    って、前記ごみ収集車のコンテナをダンプアップした時
    の該コンテナの最高点よりも低い位置にて、前記ごみ投
    入口の両側の支持点間で架設された紐体であり、前記停
    車エリアの所定位置に停車された前記ごみ収集車のコン
    テナがダンプアップされた場合に前記コンテナの上面に
    より前記ごみピット側に押動されて前記支持点間で撓む
    が、前記コンテナがダンプアップ時の最高点を越えて前
    記ごみピット側へ移動することを阻止するようになって
    いる前記紐体と、 を備えることを特徴とするごみ収集車の転落防止装置。
  2. 【請求項2】 前記ごみ収集車の車両サイズを検出する
    車両サイズ検出手段と、 前記車両サイズ検出手段により検出された車両サイズに
    応じて、前記支持点間における前記紐体の撓み量を制限
    する撓み量制限手段と、を更に備え、 前記撓み量制限手段により制限される前記紐体の撓み量
    は、前記停車エリアの所定位置に停車された前記ごみ収
    集車のコンテナがダンプアップされた場合に撓む前記紐
    体の撓み量と実質的に等しくされることを特徴とする請
    求項1に記載のごみ収集車の転落防止装置。
  3. 【請求項3】 前記ごみ投入口の両側の前記支持点には
    それぞれ第1のドラムと第2のドラムが設けられてお
    り、 前記紐体は前記第1のドラムと前記第2のドラムとの間
    で掛け渡されており、 前記第1のドラムから延びる前記紐体の一端は固定手段
    により固定され、前記紐体の他端は前記第2のドラムに
    固定されており、 前記第2のドラムには第3のドラムが同軸に固定されて
    おり、 前記第3のドラムには、前記紐体を巻き取る方向に前記
    第2のドラムを回転させるよう重錘が取り付けられてお
    り、 前記撓み量制限手段は、前記第2のドラムの鍔に形成さ
    れた突起と、前記突起に係合して前記第2のドラムから
    の紐体の引き出しを阻止する第1の係合手段とを備えて
    いることを特徴とする請求項2に記載のごみ収集車の転
    落防止装置。
  4. 【請求項4】 前記紐体の撓み量を検出する撓み量検出
    手段を備え、 前記撓み量検出手段により検出された前記紐体の撓み量
    に応じて前記突起に対する前記第1の係合手段の係合が
    制御されるようになっていることを特徴とする請求項3
    に記載のごみ収集車の転落防止装置。
  5. 【請求項5】 前記撓み量検出手段が前記重錘の位置を
    検出する重錘位置検出手段であることを特徴とする請求
    項3又は4に記載のごみ収集車の転落防止装置。
  6. 【請求項6】 前記ごみ投入口の両側の前記支持点には
    それぞれ第1のドラムと第2のドラムが設けられてお
    り、 前記紐体は前記第1のドラムと前記第2のドラムとの間
    で掛け渡されており、 前記第1のドラムから延びる前記紐体の一端は固定手段
    により固定され、前記第2のドラムから延びる前記紐体
    の他端には重錘が取り付けられており、且つ、 前記撓み量制限手段は、前記重錘と係合して該重錘の上
    昇を阻止する第2の係合手段を備えていることを特徴と
    する請求項2に記載のごみ収集車の転落防止装置。
  7. 【請求項7】 前記固定手段は、前記第1のドラムから
    延びる前記紐体の前記一端を所定の範囲内で移動可能に
    支持する支持手段と、前記紐体の前記一端を前記第1の
    ドラムから離れる方向に弾性的に付勢するばね手段とを
    備え、前記紐体に所定値以上の力が作用した場合に前記
    ばね手段のばね力に抗して前記紐体の前記一端が移動さ
    れるようになっていることを特徴とする請求項3〜6の
    いずれか1項に記載のごみ収集車の転落防止装置。
  8. 【請求項8】 前記紐体の前記一端が移動したことを検
    出する移動検出手段と、 前記移動検出手段により前記紐体の前記一端が移動した
    ことが検出された場合に警報を発する警報手段とを備え
    ることを特徴とする請求項7に記載のごみ収集車の転落
    防止装置。
  9. 【請求項9】 前記車両サイズ検出手段は光電センサで
    あり、該光電センサの光ビームが前記停車エリアに進入
    してきた前記ごみ収集車のコンテナにより遮光されるか
    否かにより車両サイズを判断するようになっていること
    を特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載のごみ
    収集車の転落防止装置。
  10. 【請求項10】 前記紐体は弾性材料から作られている
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    ごみ収集車の転落防止装置。
  11. 【請求項11】 前記紐体を前記ごみ投入口の上方に吊
    り上げるための紐体吊上げ装置を備えていることを特徴
    とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のごみ収集
    車の転落防止装置。
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