JP2003027939A - ピストン冷却用オイルジェット装置 - Google Patents

ピストン冷却用オイルジェット装置

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JP2003027939A JP2001216520A JP2001216520A JP2003027939A JP 2003027939 A JP2003027939 A JP 2003027939A JP 2001216520 A JP2001216520 A JP 2001216520A JP 2001216520 A JP2001216520 A JP 2001216520A JP 2003027939 A JP2003027939 A JP 2003027939A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧入機が不要でOリングが切れてしまうこと
もないピストン冷却用オイルジェット装置を提供する。 【解決手段】 クランクケース20のクランクジャーナ
ル30側からシリンダ21下部側方に向けて開口したオ
イル通路22にクランクジャーナル30側からフィルタ
プラグフィルタプラグ40を挿入し、クランクジャーナ
ルを、フィルタプラグ40と当接するプレーン軸受け5
0で封止する。プレーン軸受けとクランクケースにおけ
る軸受け部23a、23bにリング状に形成されたリン
グ状供給路26,27とでオイル供給路が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストン冷却用オ
イルジェット装置に関する。主として、そのフィルタプ
ラグの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ピストン裏側に向けて潤滑オイル
を強制的に噴射することによりピストンの冷却を行なう
ピストン冷却用オイルジェット装置が知られている。図
5は、従来のピストン冷却用オイルジェット装置の一例
を示す断面図である。図において、1はクランクケース
であり、このクランクケース1にクランクジャーナル2
が回転可能に支持されている。3はそのプレーン軸受け
である。4はクランクケース1に連結されたシリンダブ
ロック、5はシリンダライナである。シリンダブロック
内にピストン6がスライド可能に設けられ、ピストン6
とクランクジャーナル2とがコンロッド7で連結されて
いる。クランクケース1にオイル通路1aが設けられて
おり、その先端部分に、オイルジェット部材8が圧入さ
れている。オイルジェット部材8は、大径部8aと、前
記オイル通路1aに連通するノズル8bと、フィルタプ
ラグとしての役割も果たす小径部8cと、この小径部8
cに装着されたOリング9とを有しており、クランクケ
ース1の上方から前記オイル通路1aの上部に対して、
Oリング9を装着した小径部8cを圧入し、その後、大
径部8aの上部にシリンダライナ5の下端5aを当接さ
せることによって、クランクケース内に取り付けられ
る。エンジンが稼働すると、図示しないメインギャラリ
から、クランクジャーナル2内のオイル通路2aと、プ
レーン軸受け3に形成された穴3aとを介してオイル通
路1aにオイルが供給され、オイルジェット部材8のノ
ズル8bからピストン6の裏側に向けて矢印Oで示すよ
うにオイルが噴射され、ピストン6が冷却される。な
お、これと同様のピストン冷却用オイルジェット装置
は、特開2000−87717号公報にも開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の装置で
は、オイルジェット部材8をクランクケース1の上方か
らオイル通路1aの上部に対して圧入する構造となって
いたので、圧入機が必要であるという問題があった。な
お、特開昭60−8408号公報には、オイルジェット
部材(このオイルジェット部材はフィルタプラグとして
の機能は有していない)をクランクジャーナル側から圧
入したものが開示されているが、このものもやはり圧入
機が必要である。また、フィルタプラグとしての役割を
果たす小径部8cにOリング9を装着した状態で、小径
部8cをオイル通路1aの上部に対して圧入する構造と
なっていたので、その圧入過程においてOリング9が切
れてしまうことがあるという問題があった。小径部8c
をオイル通路1aに圧入した後は、Oリング9が切れた
か否かは目視確認できないので、装置の信頼性が損なわ
れるおそれがあった。
【0004】この発明の目的は、以上のような問題を解
決し、圧入機が不要でOリングが切れてしまうこともな
いピストン冷却用オイルジェット装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のピストン冷却用オイルジェット装置
は、潤滑オイルをピストン裏側に向けて噴射する装置で
あって、クランクケースのクランクジャーナル側からシ
リンダ下部側方に向けて開口したオイル通路と、このオ
イル通路にクランクジャーナル側から挿入されたフィル
タプラグとを備え、前記オイル通路のクランクジャーナ
ル側が、前記フィルタプラグと当接するプレーン軸受け
で部分的に封止されていることを特徴とする。請求項2
記載のピストン冷却用オイルジェット装置は、請求項1
記載のピストン冷却用オイルジェット装置において、前
記プレーン軸受けとクランクケースとで、前記オイル通
路にオイルを供給する供給路が形成されていることを特
徴とする。請求項3記載のピストン冷却用オイルジェッ
ト装置は、請求項1または2記載のピストン冷却用オイ
ルジェット装置において、前記プレーン軸受けとクラン
クケースにおける軸受け部にリング状に形成されたリン
グ状供給路とで、前記オイル通路にオイルを供給する供
給路が形成されていることを特徴とする。
【0006】
【作用効果】請求項1記載のピストン冷却用オイルジェ
ット装置は、潤滑オイルをピストン裏側に向けて噴射す
る装置であって、クランクケースのクランクジャーナル
側からシリンダ下部側方に向けて開口したオイル通路
と、このオイル通路にクランクジャーナル側から挿入さ
れたフィルタプラグとを備え、前記オイル通路のクラン
クジャーナル側が、前記フィルタプラグと当接するプレ
ーン軸受けで部分的に封止されているので、このピスト
ン冷却用オイルジェット装置によれば、フィルタプラグ
の抜けが、プレーン軸受けとの当接によって防止される
こととなる。すなわち、この請求項1記載のピストン冷
却用オイルジェット装置によれば、オイル通路にクラン
クジャーナル側からフィルタプラグを挿入して、その抜
け防止をプレーン軸受けで行なう構造となっているの
で、従来必要とされたような圧入機が不要となる。ま
た、フィルタプラグはオイル通路に挿入するだけでよ
く、圧入する必要がないので、このフィルタプラグにO
リングを装着したとしても、フィルタプラグの挿入過程
でOリングが切れてしまうという事態も生じ難くなる。
したがって装置の信頼性が向上する。しかも、フィルタ
プラグはオイル通路に挿入されてプレーン軸受けで抜け
防止がなされているだけであるので、フィルタプラグに
目詰まり等の不具合が生じた場合には、プレーン軸受け
を外し、フィルタプラグを取り外すことにより容易にメ
ンテナンスすることができるという効果も得られる。請
求項2記載のピストン冷却用オイルジェット装置によれ
ば、請求項1記載のピストン冷却用オイルジェット装置
において、前記プレーン軸受けとクランクケースとで、
前記オイル通路にオイルを供給する供給路が形成されて
いるので、クランクジャーナルへ供給されるオイルの一
部をピストン冷却に回す際、その通路構成を簡素化でき
る。請求項3記載のピストン冷却用オイルジェット装置
によれば、請求項1または2記載のピストン冷却用オイ
ルジェット装置において、前記プレーン軸受けとクラン
クケースにおける軸受け部にリング状に形成されたリン
グ状供給路とで、前記オイル通路にオイルを供給する供
給路が形成されているので、従来のようにクランクジャ
ーナル2内のオイル通路2aを介して上記オイル通路に
オイルを供給する構造に比べて、ピストン冷却用のオイ
ルを円滑かつ大量に供給することができる。したがっ
て、ピストン冷却効果を向上させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係るピスト
ン冷却用オイルジェット装置の一実施の形態を示す断面
図、図2(a)は図1の部分拡大図、図2(b)は図2
(a)の右側断面図、図2(c)は図2(b)の部分省
略底面図である。図3はフィルタプラグを示す図で、
(a)は正面図、(b)は図(a)におけるb−b端面
図である。
【0008】これらの図(主として図1)に示すよう
に、このピストン冷却用オイルジェット装置は、潤滑オ
イル(矢印O参照)をピストン10の裏側に向けて噴射
する装置であって、クランクケース20のクランクジャ
ーナル30側からシリンダ21の下部側方に向けて(矢
印O参照)開口したオイル通路22と、このオイル通路
22にクランクジャーナル30側から挿入されたフィル
タプラグ40とを備え、オイル通路22のクランクジャ
ーナル30側が、フィルタプラグ40と当接するプレー
ン軸受け50で部分的に封止されている。
【0009】クランクケース20は、下ケース20aと
上ケース20bとを割面20cで接合させるように連結
してあり、下ケース20aと上ケース20bとから相対
向するようにそれぞれ一体的に形成した軸受け部23
a、23bでプレーン軸受け50を介しクランクジャー
ナル30が回転可能に支持されている。上ケース20b
に前記シリンダ21が形成されており、シリンダ21内
にピストン10がスライド可能に設けられ、ピストン1
0とクランクジャーナル30とがコンロッド11で連結
されている。24はシリンダライナである。
【0010】オイル通路22は、図2(および図4
(b))に示すように、クランク上ケース20bにおけ
る上記軸受け部23b内に形成されており、大径部22
aと、これに連なる第1小径部22bと、これに連なる
第2小径部22cと、これに連なるノズル部22dとを
有している。大径部22a、第1小径部22b、および
第2小径部22cは、図2(a)において下方から穴開
け加工を施すことで形成することができ、ノズル部22
dは、同図において斜め上方から穴開け加工を施すこと
で形成することができる。ノズル部22dは、その方向
がピストン10の裏側に向くように指向しており、図1
にも矢印Oで示すように、ピストン10の裏側にむけて
潤滑オイルを噴射するようになっている。
【0011】図3に示すように、フィルタプラグ40
は、小径部44と、これに一体の第1フランジ部41、
第2フランジ部42および第3フランジ部43とを備え
ている。小径部44には、その先端部から第1、第2フ
ランジ部41、42の間に達する油路45が形成されて
おり、第1、第2フランジ部41、42の間において、
油路45に連通する4つのオリフィス46が図3(b)
に示すように底面視で十字形に形成されている。オリフ
ィス46の径は油路45の径に比べて小さく、例えば、
油路45の径を2mm程度とした場合オリフィス46の
径は1mm程度に形成する。第1フランジ部41の外径
d1はオイル通路22の大径部22aの内径D1(図4
(b)参照)に比べてごく僅かに小さく形成されてお
り、第2フランジ部42および第3フランジ部43の外
径d2はオイル通路22の第1小径部22bの内径D2
(図4(b)参照)に比べてごく僅かに小さく形成され
ている。また、第1フランジ部41の外径d1は、オイ
ル通路22の第1小径部22bの内径D2よりも大きく
形成されている。
【0012】このようなフィルタプラグ40は、図2お
よび図4(a)に示すように、その第2フランジ部42
と第3フランジ部43との間にOリング47が装着され
た状態で、オイル通路22にクランクジャーナル30側
から挿入される。Oリング47の自由状態での外径は、
オイル通路22の大径部22aの内径D1と略等しく、
オイル通路22の第1小径部22bの内径D2よりも大
きく構成されている。また、オイル通路22における大
径部22aと第1小径部22bとの間の段部22eはな
だらかなテーパ状に形成されている。したがって、Oリ
ング47は、図4(a)に示すようにフィルタプラグ4
0をオイル通路22に挿入する過程で上記テーパ状の段
部22eに達すると、このテーパ状の段部22eによっ
て徐々に圧縮され、その後、オイル通路22の第1小径
部22bに達するとその内壁面とフィルタプラグ40の
外面とで圧縮されて図2(a)に示すように断面楕円状
となる。このようにフィルタプラグ40がオイル通路2
2に完全に挿入された状態では、オイル通路22の大径
部22aから上記オリフィス46を経ることなく直接第
2小径部22cへ向かおうとするオイルの流れがOリン
グ47によって阻止されることとなる。
【0013】上述したように、オイル通路22における
大径部22aと第1小径部22bとの間の段部22eが
なだらかなテーパ状に形成されていて、フィルタプラグ
40をオイル通路22に挿入する際、Oリング47は、
テーパ状の段部22eによって徐々に圧縮されるので、
フィルタプラグ40の挿入過程においてOリング47が
切れてしまうという事態は、ほとんどと言ってよいほど
生じない。また、上述したように、フィルタプラグ40
の第1フランジ部41の外径d1がオイル通路22の第
1小径部22bの内径よりも大きく形成されているの
で、図4(b)に示すように、フィルタプラグ40を逆
に挿入しようとした場合、その第1フランジ部41がオ
イル通路22の上記段部22eに当接することとなる。
したがって、フィルタプラグ40を誤って逆に挿入しよ
うとしても挿入し得ないため、誤った組み込みが防止さ
れる。
【0014】プレーン軸受け50は、クランクケース2
0の割面20cと同一面で分割された2つわりの軸受け
であり、それぞれオイル通過用の穴51を有している。
このようなプレーン軸受け50は図1および図2(a)
に示すようにクランクジャーナル30とそのクランクケ
ース20の軸受け部23a、23bとの間に介装され、
介装された状態で、オイル通路22のクランクジャーナ
ル30側を部分的に(上記穴51部分を除いた部分で)
封止し、フィルタプラグ40の一端40aと当接可能
(オイル通路22から抜けようとするフィルタプラグ4
0と当接する)である。したがって、エンジンが組み立
てられた状態(少なくともクランクケース20が組み立
てられてプレーン軸受け50が設けられている状態)で
は、フィルタプラグ40のオイル通路22からの抜けが
防止される。
【0015】図1に示すように、クランクケース20の
一方の軸受け部23aには、図示しないオイルポンプで
潤滑オイルが圧送されるクランクケース20のメインギ
ャラリ(図示せず)に連通している油路25と、この油
路25に連なり、軸受け面(プレーン軸受け50の外周
面との対向面)に沿って溝状に形成された半リング状の
油路26とが形成されている。また、他方の軸受け部2
3bには、半リング状の油路26にその端部で連なり同
じく半リング状の油路27が形成されていて、この半リ
ング状の油路27の上部が図2に示すようにオイル通路
22の大径部22aと連通している。一方、クランクジ
ャーナル30における、プレーン軸受け50の内周面と
の対向面にも、リング状の油路31が形成されており、
この油路31はプレーン軸受け50の上下の穴51、5
1を介してオイル通路22の大径部22aと、前記軸受
け部23aの油路25とに連通している。
【0016】したがって、エンジンが稼働すると、図示
しないオイルポンプで圧送されるオイルが、メインギャ
ラリ(図示せず)から、軸受け部23aの油路25、プ
レーン軸受け50の下側の穴51、クランクジャーナル
30のリング状油路31、プレーン軸受け50の上側の
穴51を経てオイル通路22の大径部22aへと圧送さ
れることとなる。また同時に、軸受け部23aの油路2
5からのオイルは、軸受け部23aの半リング状の油路
26、他方の軸受け部23bの半リング状の油路27を
経て矢印O1(図2参照)に示すようにオイル通路22
の大径部22aへと圧送されることとなる。そして、オ
イル通路22の大径部22aへ圧送されてきたオイル
は、フィルタプラグ40のオリフィス46、油路45、
オイル通路22の第2小径部22cを経てオイル通路2
2のノズル部22dから矢印Oで示すようにピストン1
0の裏側に向けて噴射され、ピストン10を冷却するこ
ととなる。以上から明らかなように、この実施の形態で
は、プレーン軸受け50とクランクケース20とで、オ
イル通路22にオイルを供給する供給路(25、51、
31、51)が形成されており、また同時に、プレーン
軸受け50とクランクケース20における軸受け部23
a、23bにリング状に形成されたリング状供給路(2
6,27)とで、オイル通路22にオイルを供給する供
給路が形成されている。
【0017】以上のようなピストン冷却用オイルジェッ
ト装置によれば、次のような作用効果が得られる。 (a)潤滑オイルをピストン10裏側に向けて噴射する
装置であって、クランクケース20のクランクジャーナ
ル30側からシリンダ21の下部側方に向けて開口した
オイル通路22と、このオイル通路22にクランクジャ
ーナル30側から挿入されたフィルタプラグ40とを備
え、オイル通路22のクランクジャーナル30側が、フ
ィルタプラグ40と当接するプレーン軸受け50で部分
的に封止されているので、フィルタプラグ40の抜け
が、プレーン軸受け50との当接によって防止されるこ
ととなる。すなわち、このピストン冷却用オイルジェッ
ト装置によれば、オイル通路22にクランクジャーナル
30側からフィルタプラグ40を挿入して、その抜け防
止をプレーン軸受け50で行なう構造となっているの
で、従来必要とされたような圧入機が不要となる。ま
た、フィルタプラグ40はオイル通路22に挿入するだ
けでよく、圧入する必要がないので、このフィルタプラ
グ40にOリング47を装着したとしても、フィルタプ
ラグ40の挿入過程でOリング47が切れてしまうとい
う事態も生じ難くなる。したがって装置の信頼性が向上
する。
【0018】上述したように、オイル通路22における
大径部22aと第1小径部22bとの間の段部22eが
なだらかなテーパ状に形成されていて、フィルタプラグ
40をオイル通路22に挿入する際、Oリング47は、
テーパ状の段部22eによって徐々に圧縮されるので、
フィルタプラグ40の挿入過程においてOリング47が
切れてしまうという事態は、ほとんどと言ってよいほど
生じない。
【0019】しかも、フィルタプラグ40はオイル通路
22に挿入されてプレーン軸受け50で抜け防止がなさ
れているだけであるので、フィルタプラグ40に目詰ま
り等の不具合が生じた場合には、クランクケース20を
上下に分割してプレーン軸受け50を外し、フィルタプ
ラグ40を取り外すことにより容易にメンテナンスする
ことができるという効果も得られる。
【0020】(b)プレーン軸受け50とクランクケー
ス20とで、オイル通路22にオイルを供給する供給路
が形成されているので、クランクジャーナル30へ供給
されるオイルの一部をピストン冷却に回す際、その通路
構成を簡素化できる。
【0021】(c)プレーン軸受け50とクランクケー
ス20における軸受け部にリング状に形成されたリング
状供給路26,27とで、オイル通路22にオイルを供
給する供給路が形成されているので、従来のようにクラ
ンクジャーナル2内のオイル通路2aを介してオイル通
路にオイルを供給する構造に比べて、ピストン冷却用の
オイルを円滑かつ大量に供給することができる。したが
って、ピストン冷却効果を向上させることができる。
【0022】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピストン冷却用オイルジェット装
置の一実施の形態を示す断面図。
【図2】(a)は図1の部分拡大図、(b)は(a)の
右側断面面図、(c)は(b)の部分省略底面図。
【図3】フィルタプラグを示す図で、(a)は正面図、
(b)は図(a)におけるb−b端面図。
【図4】(a)はフィルタプラグ40のオイル通路22
への挿入過程を示す図、(b)は逆方向で挿入しようと
した場合の図。
【図5】従来技術の説明図。
【符号の説明】
10 ピストン 20 クランクケース 21 シリンダ 22 オイル通路 26,27 リング状供給路 30 クランクジャーナル 40 フィルタプラグ 50 プレーン軸受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01M 11/03 F01M 11/03 E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑オイルをピストン裏側に向けて噴射
    する装置であって、クランクケースのクランクジャーナ
    ル側からシリンダ下部側方に向けて開口したオイル通路
    と、このオイル通路にクランクジャーナル側から挿入さ
    れたフィルタプラグとを備え、前記オイル通路のクラン
    クジャーナル側が、前記フィルタプラグと当接するプレ
    ーン軸受けで部分的に封止されていることを特徴とする
    ピストン冷却用オイルジェット装置。
  2. 【請求項2】 前記プレーン軸受けとクランクケースと
    で、前記オイル通路にオイルを供給する供給路が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のピストン冷却
    用オイルジェット装置。
  3. 【請求項3】 前記プレーン軸受けとクランクケースに
    おける軸受け部にリング状に形成されたリング状供給路
    とで、前記オイル通路にオイルを供給する供給路が形成
    されていることを特徴とする請求項1または2記載のピ
    ストン冷却用オイルジェット装置。
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Cited By (1)

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