JP2003027183A - 鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング - Google Patents

鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング

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JP2003027183A JP2002171029A JP2002171029A JP2003027183A JP 2003027183 A JP2003027183 A JP 2003027183A JP 2002171029 A JP2002171029 A JP 2002171029A JP 2002171029 A JP2002171029 A JP 2002171029A JP 2003027183 A JP2003027183 A JP 2003027183A
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Kinya Kawase
欣也 川瀬
Koichiro Morimoto
耕一郎 森本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度および耐摩耗性に優れた鉄基焼結合金製
シンクロナイザーリングを提供する。 【解決手段】 Cu:8〜20重量%、Mn:0.06
〜1.2重量%、C:1.0〜2.0重量%を含有し、
必要に応じてZn:0.04〜0.6重量%、Al:
0.002〜0.02重量%、Si:0.02〜0.2
重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からな
る組成を有し、かつFe基合金相およびCu基合金相か
らなる素地中に遊離黒鉛相、必要に応じて酸化シリコン
相が均一分散している組織を有する鉄基焼結合金で構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強度および耐摩
耗性に優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄基焼結合金の製造方法が進歩
し、鉄基焼結合金からなる各種機械部品を精度良く大量
に生産できるようになり、シンクロナイザーリングも鉄
基焼結合金により製造するようになってきた。鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリングの一例として、Fe粉
末、Cu粉末および黒鉛粉末からなる混合粉末をプレス
成形し、焼結してCu:8.0〜15.0重量%、C:
1.2〜2.0重量%を含有し、残部がFeおよび不可
避不純物からなり、かつ素地中に遊離Cu相が析出して
いる鉄基焼結合金で構成されたシンクロナイザーリング
が知られている。さらにこの焼結して得られた鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリングにスチーム処理、または
スチーム処理およびショットブラスト処理を施すことも
知られている(特開平8−177879号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の鉄
基焼結合金製シンクロナイザーリングは、製造中にCu
がFe粉末境界に浸透し、Fe粉末同士の結合強度を低
下させるため、十分な強度を具備するものではなく、従
って近年の高性能化、高負荷化および軽量化に対応する
ことができず、一段と優れた強度および耐摩耗性に優れ
た鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングが求められて
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述のような観点から、従来よりも強度および耐摩耗性
に優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングを得る
べく研究を行っていたところ、(a)FeおよびMnを
含むCu合金粉末に、Fe粉末および黒鉛粉末を混合
し、成形し、焼結することにより得られたCu:8〜2
0重量%、Mn:0.06〜1.2重量%、C:1.0
〜2.0重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成の鉄基焼結合金製シンクロナイザーリン
グは、焼結中にCuがFe粉末境界に浸透することが少
なく、従って、Fe粉末同士の結合強度を低下させるこ
とがない、(b)FeおよびMnを含みさらにZnを含
むCu合金粉末に、Fe粉末および黒鉛粉末を混合し、
成形し、焼結することにより得られたCu:8〜20重
量%、Mn:0.06〜1.2重量%、C:1.0〜
2.0重量%を含有し、さらにZn:0.04〜0.6
重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からな
る組成の鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングは、焼
結中にCuがFe粉末境界に浸透することが少なく、従
って、Fe粉末同士の結合強度を低下させることがな
い、(c)FeおよびMnを含みさらにZnおよびAl
を含むCu合金粉末に、Fe粉末および黒鉛粉末を混合
し、成形し、焼結することにより得られたCu:8〜2
0重量%、Mn:0.06〜1.2重量%、C:1.0
〜2.0重量%を含有し、さらにZn:0.04〜0.
6重量%、Al:0.002〜0.02重量%を含有
し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成の鉄基
焼結合金製シンクロナイザーリングは、焼結中にCuが
Fe粉末境界に浸透することが少なく、従って、Fe粉
末同士の結合強度を低下させることがない、(d)この
様にして得られた前記(a)、(b)または(c)の鉄
基焼結合金製シンクロナイザーリングは、Fe基合金相
およびCu基合金相からなる素地中に遊離黒鉛相が均一
分散している組織を有する、(e)前記鉄基焼結合金製
シンクロナイザーリングは、Fe基合金相およびCu基
合金相からなる素地中に遊離黒鉛相および酸化シリコン
が均一分散している組織を有することが一層好ましく、
その成分組成はCu:8〜20重量%、C:1.0〜
2.0重量%、Mn:0.06〜1.2重量%、Zn:
0.04〜0.6重量%、Si:0.02〜0.2重量
%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組
成、またはCu:8〜20重量%、C:1.0〜2.0
重量%、Mn:0.06〜1.2重量%、Zn:0.0
4〜0.6重量%、Al:0.002〜0.02重量
%、Si:0.02〜0.2重量%を含有し、残りがF
eおよび不可避不純物からなる組成を有することが一層
好ましい、などの知見を得たのである。
【0005】この発明は、かかる知見にもとづいて成さ
れたものであって、(1)Cu:8〜20重量%、C:
1.0〜2.0重量%、Mn:0.06〜1.2重量%
を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成
を有し、かつFe基合金相およびCu基合金相からなる
素地中に遊離黒鉛相が均一分散している組織を有する鉄
基焼結合金で構成されている鉄基焼結合金製シンクロナ
イザーリング、(2)Cu:8〜20重量%、C:1.
0〜2.0重量%、Mn:0.06〜1.2重量%、Z
n:0.04〜0.6重量%を含有し、残りがFeおよ
び不可避不純物からなる組成を有し、かつFe基合金相
およびCu基合金相からなる素地中に遊離黒鉛相が均一
分散している組織を有する鉄基焼結合金で構成されてい
る鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング、(3)C
u:8〜20重量%、C:1.0〜2.0重量%、M
n:0.06〜1.2重量%、Zn:0.04〜0.6
重量%、Al:0.002〜0.02重量%を含有し、
残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、か
つFe基合金相およびCu基合金相からなる素地中に遊
離黒鉛相が均一分散している組織を有する鉄基焼結合金
で構成されている鉄基焼結合金製シンクロナイザーリン
グ、(4)Cu:8〜20重量%、C:1.0〜2.0
重量%、Mn:0.06〜1.2重量%、Zn:0.0
4〜0.6重量%、Si:0.02〜0.2重量%を含
有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有
し、かつFe基合金相およびCu基合金相からなる素地
中に遊離黒鉛相および酸化シリコン相が均一分散してい
る組織を有する鉄基焼結合金で構成されている鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリング、(5)Cu:8〜20
重量%、C:1.0〜2.0重量%、Mn:0.06〜
1.2重量%、Zn:0.04〜0.6重量%、Al:
0.002〜0.02重量%、Si:0.02〜0.2
重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からな
る組成を有し、かつFe基合金相およびCu基合金相か
らなる素地中に遊離黒鉛相および酸化シリコン相が均一
分散している組織を有する鉄基焼結合金で構成されてい
る鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング、に特徴を有
するものである。
【0006】焼結して得られた前記(1)〜(5)記載
のこの発明の鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング
に、スチーム処理、またはショットブラスト処理したの
ちスチーム処理を施すことが好ましい。従って、この発
明は、(6)前記(1)、(2)、(3)、(4)また
は(5)記載の鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング
にスチーム処理を施してなる鉄基焼結合金製シンクロナ
イザーリング、(7)前記(1)、(2)、(3)、
(4)または(5)記載の鉄基焼結合金製シンクロナイ
ザーリングにショットブラスト処理およびスチーム処理
を施してなる鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング、
に特徴を有するものである。
【0007】MnおよびFeは焼結中にCuのFe中へ
の固溶を阻害し、CuのFe粉末境界への浸透を抑制す
る作用を有するので、MnおよびFeを含有するCu合
金粉末を使用することによって焼結中にCuのFe中へ
の固溶を阻害し、CuのFe粉末境界への浸透を抑制し
てFe粉末同士の焼結強度を高め、もって強度の優れた
鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングを得ることがで
きる。その場合、ZnおよびAlも同じ作用をするので
必要に応じてZnまたはZnおよびAlを含有するMn
およびFe含有のCu合金粉末を用いる。
【0008】従って、この発明の鉄基焼結合金製シンク
ロナイザーリングは、原料粉末として、Fe:0.6〜
6.0重量%、Mn:0.3〜7重量%を含有し、さら
に必要に応じてAl:0.01〜0.2重量%を含有す
るCu合金粉末、Fe粉末および黒鉛粉末を用意し、さ
らにシリカ粉末を用意し、これら原料粉末を所定量配合
し、さらに潤滑剤であるステアリン酸亜鉛粉末またはエ
チレンビスステアラミドとともにダブルコーンミキサー
で混合し、プレス成形して圧粉体を作製し、圧粉体を窒
素を含む水素雰囲気中、温度:1050〜1300℃で
焼結することにより製造する。この時の焼結温度は11
00〜1260℃が一層好ましい。
【0009】つぎに、この発明の鉄基焼結合金製シンク
ロナイザーリングを構成する鉄基焼結合金の成分組成を
上記のごとく限定した理由について説明する。 (a)Cu Cuは、耐摩耗性を向上させる効果があるが、その含有
量が8重量%未満では効果が十分でなく、一方、20重
量%を越えると強度が低下するので好ましくない。した
がって、Cuの含有量は8〜20重量%に定めた。Cu
の含有量の一層好ましい範囲は10〜18重量%であ
る。
【0010】(b)C Cは、強度を向上させる作用があり、また耐摩耗性向上
に寄与する黒鉛相を析出させる作用があるが、その含有
量が1.0重量%未満では強度向上効果が十分でなく、
一方、2.0重量%を越えて含有すると寸法精度が悪く
なるので好ましくない。したがって、Cの含有量は1.
0〜2.0重量%に定めた。Cの含有量の一層好ましい
範囲は1.1〜1.6重量%である。
【0011】(c)Mn Mnは、Feに固溶してCu合金相の強度を向上させ、
さらに焼結中にCuのFe中への固溶を阻害し、Cuの
Fe粉末境界への浸透を抑制する作用を有するが、その
含有量が0.06重量%未満ではその効果が十分でな
く、一方、鉄基焼結合金全体にMnが1.2重量%を越
えて含まれると強度が低下するので好ましくない。した
がって、Mnの含有量は0.06〜1.2重量%に定め
た。Mnの含有量の一層好ましい範囲は0.2〜0.9
重量%である。
【0012】(d)Zn Znは、Cu合金相の強度を向上させる作用があるので
必要に応じて添加するが、その含有量が0.04重量%
未満ではCu合金相の強度向上効果が十分でなく、一
方、0.6重量%を越えて含有すると靭性を低下させる
ので好ましくない。したがって、Znの含有量は0.0
4〜0.6重量%に定めた。Znの含有量の一層好まし
い範囲は0.2〜0.4重量%である。
【0013】(e)Al Alは、Cu合金相の強度を向上させる作用があるので
必要に応じて添加するが、その含有量が0.002重量
%未満ではCu合金相の強度向上効果が十分でなく、一
方、0.02重量%を越えて含有すると靭性を低下させ
るので好ましくない。したがって、Alの含有量は0.
002〜0.02重量%に定めた。Alの含有量の一層
好ましい範囲は0.005〜0.015重量%である。
【0014】(f)Si Siは、酸化Siとなり、耐摩耗性を向上させる効果が
あるが、その含有量が0.02重量%未満では効果が十
分でなく、一方、0.2重量%を越えると強度が低下す
るので好ましくない。したがって、Siの含有量は0.
02〜0.2重量%に定めた。Siの含有量の一層好ま
しい範囲は0.05〜0.15重量%である。
【0015】
【発明の実施の形態】実施例1 原料粉末として、平均粒径:55μmのFe粉末、表1
に示される平均粒径および成分組成を有するCu合金粉
末A〜K、平均粒径:18μmの黒鉛粉末、および平均
粒径:10μmのシリカ粉末を用意した。
【0016】
【表1】
【0017】これら原料粉末を表2〜表3に示される配
合組成となるように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤
であるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8重量%に
当たる量だけ添加して混合し、プレス成形して内径:6
5mm、厚さ:3.5mmの寸法ををもち、かつチャン
ファ数:36個を有するシンクロナイザーリング形状の
圧粉体を作製した。この圧粉体をN2−5%H2 の混合
雰囲気中、温度:1150℃、20分保持の条件で焼結
したのち、0.5℃/secの冷却速度で冷却すること
により表4〜表5に示される成分組成を有する本発明鉄
基焼結合金製シンクロナイザーリング(以下、本発明リ
ングと云う)1〜15および比較鉄基焼結合金製シンク
ロナイザーリング(以下、比較リングと云う)1〜6を
作製した。さらにCu粉末を用意し、Cu粉末および黒
鉛粉末を表3に示される配合組成となるように配合し混
合したのち焼結することにより表5に示される成分組成
の従来鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング(以下、
従来リングと云う)を作製した。
【0018】さらに、JIS SCM21鋼(浸炭焼き
入れ鋼)製のテーパーコーンを用意し、このテーパーコ
ーンを用い、下記の条件で本発明リング1〜15、比較
リング1〜6および従来リングの耐摩耗試験を行い、リ
ングの内面の摩耗量(落ち込み量)および動摩擦係数を
測定し、その結果を表4〜表5に示した。
【0019】試験条件テーパーコーンの回転数:180
0rpm, 押し付け荷重:60kg, 油種:70番ギヤーオイル, 油温:80℃, テーパーコーンの作動:0.5〜0.7秒の同期時間で
2000rpm,
【0020】さらに、シンクロナイザーリングの強度を
評価するために、原料粉末を表2〜表3に示される配合
組成となるように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤で
あるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8重量%に当
たる量だけ添加して混合し、プレス成形して30mm×
12mm×6.5mmの寸法を有する抗折試験片形状圧
粉体を作製し、この圧粉体をN2−5%H2の混合雰囲気
中、温度:1150℃、20分保持の条件で鉄基焼結合
金製したのち、0.5℃/secの冷却速度で冷却する
ことにより本発明リング1〜15、比較リング1〜6お
よび従来リングと同じ成分組成の鉄基焼結合金からなる
抗折試験片をそれぞれ作製し、これら抗折試験片をIS
O3325に基づき、支点間距離25mmで抗折試験を
行うことにより抗折力を測定し、その結果を表4〜表5
に示した。
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】
【表5】
【0025】表2〜表5に示される結果から、本発明リ
ング1〜15と従来リングを比較すると、本発明リング
1〜15は従来リングと比べて、摩耗量が少なく且つ動
摩擦係数が大きく、さらに抗折力が高いところから強度
が優れていることが分かる。しかし、この発明の範囲か
ら外れている成分組成を有する比較リング1〜6は、摩
耗量、動摩擦係数および抗折力のうちの少なくともいず
れかが劣ることが分かる。
【0026】さらに、本発明リング1と同一成分組成の
抗折試験片を研磨し、その研磨面を金属顕微鏡で観察し
たところ、Fe基合金相およびCu基合金相からなる素
地中に遊離黒鉛相が均一分散している組織を有してお
り、さらに本発明リング15と同一成分組成の抗折試験
片を研磨し、その研磨面を金属顕微鏡で観察したとこ
ろ、遊離黒鉛相および酸化シリコン相が均一分散してい
る組織を有していることが分かった。
【0027】実施例2 実施例1で得られた本発明リング1〜15を500℃の
水蒸気中で60分間保持することにより本発明リング1
〜15の表面に四三酸化鉄皮膜を形成するスチーム処理
を行うことにより本発明リング16〜30を作製し、こ
の本発明リング16〜30を実施例1と同じ条件で耐摩
耗試験を行った結果、本発明リング16〜30の摩耗量
は本発明リング1〜15の80〜90%となった。
【0028】実施例3 実施例1で得られた本発明リング1〜15をショットブ
ラスト処理を行ったのち、さらに500℃の水蒸気中で
60分間保持するスチーム処理を行うことにより本発明
リング31〜45を作製し、この本発明リング31〜4
5を実施例1と同じ条件で耐摩耗試験を行った結果、本
発明リング31〜45の摩耗量は本発明リング1〜15
の70〜80%となった。
【0029】
【発明の効果】上述のように、この発明の鉄基焼結合金
製シンクロナイザーリングは、摩耗量が小さく、動摩擦
係数が大きく、さらに高い抗折力を有することから、従
来よりも優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング
を提供することができ、自動車産業の発展に大いに貢献
し得るものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cu:8〜20重量%、C:1.0〜
    2.0重量%、Mn:0.06〜1.2重量%を含有
    し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有
    し、かつFe基合金相およびCu基合金相からなる素地
    中に遊離黒鉛相が均一分散している組織を有する鉄基焼
    結合金で構成されていることを特徴とする鉄基焼結合金
    製シンクロナイザーリング。
  2. 【請求項2】 Cu:8〜20重量%、C:1.0〜
    2.0重量%、Mn:0.06〜1.2重量%、Zn:
    0.04〜0.6重量%を含有し、残りがFeおよび不
    可避不純物からなる組成を有し、かつFe基合金相およ
    びCu基合金相からなる素地中に遊離黒鉛相が均一分散
    している組織を有する鉄基焼結合金で構成されているこ
    とを特徴とする鉄基焼結合金製シンクロナイザーリン
    グ。
  3. 【請求項3】 Cu:8〜20重量%、C:1.0〜
    2.0重量%、Mn:0.06〜1.2重量%、Zn:
    0.04〜0.6重量%、Al:0.002〜0.02
    重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からな
    る組成を有し、かつFe基合金相およびCu基合金相か
    らなる素地中に遊離黒鉛相が均一分散している組織を有
    する鉄基焼結合金で構成されていることを特徴とする鉄
    基焼結合金製シンクロナイザーリング。
  4. 【請求項4】 Cu:8〜20重量%、C:1.0〜
    2.0重量%、Mn:0.06〜1.2重量%、Zn:
    0.04〜0.6重量%、Si:0.02〜0.2重量
    %を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組
    成を有し、かつFe基合金相およびCu基合金相からな
    る素地中に遊離黒鉛相および酸化シリコン相が均一分散
    している組織を有する鉄基焼結合金で構成されているこ
    とを特徴とする鉄基焼結合金製シンクロナイザーリン
    グ。
  5. 【請求項5】 Cu:8〜20重量%、C:1.0〜
    2.0重量%、Mn:0.06〜1.2重量%、Zn:
    0.04〜0.6重量%、Al:0.002〜0.02
    重量%、Si:0.02〜0.2重量%を含有し、残り
    がFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、かつF
    e基合金相およびCu基合金相からなる素地中に遊離黒
    鉛相および酸化シリコン相が均一分散している組織を有
    する鉄基焼結合金で構成されていることを特徴とする鉄
    基焼結合金製シンクロナイザーリング。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載の鉄
    基焼結合金製シンクロナイザーリングにスチーム処理を
    施してなることを特徴とする鉄基焼結合金製シンクロナ
    イザーリング。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4または5記載の鉄
    基焼結合金製シンクロナイザーリングにショットブラス
    ト処理およびスチーム処理を施してなることを特徴とす
    る鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング。
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CN105452507A (zh) * 2013-07-26 2016-03-30 株式会社理研 烧结合金制阀导承及其制造方法

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