JP2003026707A - 光干渉性球形樹脂粒子およびその製造方法 - Google Patents

光干渉性球形樹脂粒子およびその製造方法

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JP2003026707A
JP2003026707A JP2001212068A JP2001212068A JP2003026707A JP 2003026707 A JP2003026707 A JP 2003026707A JP 2001212068 A JP2001212068 A JP 2001212068A JP 2001212068 A JP2001212068 A JP 2001212068A JP 2003026707 A JP2003026707 A JP 2003026707A
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spherical resin
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JP2001212068A
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Masaki Hosaka
正喜 保坂
Masanori Fujimaki
正典 藤巻
Yoshitomo Yonehara
祥友 米原
Motokazu Ishimori
元和 石森
Katsuji Takahashi
勝治 高橋
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 どの方向からの入射光に対しても選択反射特
性に優れ、溶剤や熱に対して堅牢な、形状が球形の光干
渉性球形樹脂粒子およびその製造方法を提供し、さらに
は該光干渉性球形樹脂粒子を含有するインキおよび塗料
を提供すること。 【解決手段】 メソゲンが配向することによって形成さ
れた螺旋構造を化学結合によって固定した光干渉性球形
樹脂粒子、および該樹脂粒子を使用したインキ、塗料を
提供し、さらには、分子内に重合性官能基とメソゲン基
を有する重合性液晶あるいはその組成物を、これと非相
溶の溶媒中に分散させて重合させる、光干渉性球形樹脂
粒子の製造方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光干渉性を有し、
かつ反射光が視野角に依存した色の変化を示す美粧性に
富んだ光干渉性球形樹脂粒子と、その製造方法に関し、
該光干渉性球形樹脂粒子を含有するインキおよび塗料に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光干渉性顔料と呼ばれる、視
野角に依存した色の変化を示す顔料が、自動車用塗料、
偽造防止用インキ、化粧品、装飾被膜等の用途に開発さ
れている。このような顔料として、たとえば、米国特許
第4434010号明細書には、アルミニウム薄膜上に
異なる光学密度の無機酸化物などを積層させる、光干渉
性顔料の製造方法が開示されている。
【0003】また、特開平6−220350号公報に
は、視覚に依存する多色性を有する顔料、およびキラル
相を有する液晶構造を有する三次元架橋性物質を、配向
し、三次元的に架橋しかつ所望の粒度に粉砕する、該顔
料の製造方法が開示されている。また、特開平3−15
9788号公報には、カーボン粉末を内部に含有するコ
レステリック液晶マイクロカプセルを熱転写インクに利
用することが開示されており、さらにまた、特開平11
−293251号公報には、高分子コレステリック液晶
を溶媒に溶解した後、反射光以外の波長の光を吸収する
着色物質を分散し、溶媒の除去、熱処理、冷却を行うこ
とによりコレステリック液晶で覆った微粒子を製造する
方法が開示されている。
【0004】しかし、米国特許第4434010号明細
書に記載の光干渉性顔料に、可視光の波長領域において
光の干渉による色彩効果を生じさせるためには、基板上
に異なる光学密度の材料を数百nmの薄層で積層させる
必要があり、製造時にこの薄層の厚さを正確に調整しな
ければならない。その際、層厚を正確にコントロールす
るために、真空蒸着法またはスパッタリングにより薄層
の積層を行うが、高真空を必要とするために生産性が悪
く、製造上、有利な方法ではない。
【0005】一方、特開平6−220350号公報に記
載の顔料は、キラル相を有する液晶構造を有しており、
選択反射特性を有する光干渉性顔料であるが、選択反射
が見られる方向が、キラル相を有する液晶構造が形成す
る螺旋構造の軸に対して垂直方向のみであり、水平方向
面では選択反射特性が得られない。また、粉砕によって
顔料を微細化しているので、顔料粒子表面の形状が不規
則となり、入射光および選択反射光が乱反射される。し
たがって、この方法によって得られた顔料は、選択反射
光量が低く、視認性が悪いという問題点がある。
【0006】特開平3−159788号公報に記載のコ
レステリック液晶マイクロカプセルは、カプセルのあら
ゆる角度においてコレステリック液晶の選択反射が得ら
れるため、視認性に優れるものの、液晶分子の配向が固
定されていないため、環境温度の変化によって選択反射
光波長が変化するうえ、コレステリック液晶の液晶温度
領域以外では選択反射を生じないため、顔料としての使
用には適さない。
【0007】さらに、特開平11−293251号公報
には、液晶相を示す温度範囲の下限より低いガラス転移
温度を有する高分子コレステリック液晶を使用した光干
渉性微粒子を、コレステリック配向状態とした後、急冷
することにより配向を固定化する方法が記載されている
が、得られた微粒子が、再度ガラス転移点以上の温度に
なると液晶の配向状態が乱れ、選択反射特性が得られな
くなる。また、用いた高分子物質が溶解したり、膨潤す
るような溶媒中では、微粒子の溶解や表面の白濁などが
生じるため、この顔料を使用してインキや塗料を作製す
る場合は、使用する溶媒が制限されるといった問題点が
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、どの方向からの入射光に対しても選択反射
特性に優れ、溶剤や熱に対して堅牢な、形状が球形の光
干渉性球形樹脂粒子およびその製造方法を提供し、さら
には該光干渉性球形樹脂粒子を含有するインキおよび塗
料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、メソゲン
が配向することによって形成された螺旋構造を化学結合
によって固定した球形の樹脂粒子が、どの方向からの入
射光に対しても高い選択反射特性を有し、視認性に優れ
ることを見出した。さらに、分子内に重合性官能基とメ
ソゲン基を有する重合性液晶あるいはその組成物を、こ
れと非相溶の溶媒中に分散させて重合させることによ
り、完全球形に近い上記樹脂微粒子を容易に製造できる
ことを見出した。
【0010】すなわち本発明は、(1)メソゲンが配向
することにより形成された螺旋構造が化学結合によって
固定された構造を有し、かつ光干渉性を有する樹脂粒子
であり、その形状が球形である光干渉性球形樹脂粒子を
提供し、(2)該光干渉性球形樹脂粒子を含有するイン
キを提供し、(3)該光干渉性球形樹脂粒子を含有する
塗料を提供し、さらには(4)分子内に重合性官能基と
メソゲン基を有し、螺旋状に分子配向する性質を有する
重合性液晶を含有し、特定の温度範囲で液晶性を示す重
合性液晶組成物を、これと非相溶の溶媒中に分散させた
後、該重合性液晶組成物が液晶状態を示す温度でこれを
重合固化させる光干渉性球形樹脂粒子の製造方法を提供
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。本発明における光干渉性球形樹脂粒子は、
螺旋軸が一方向に配向したコレステリック液晶薄膜を粉
砕することによって製造された干渉顔料とは異なり、球
の中心から放射状に螺旋軸が伸びている、すなわち螺旋
軸が球形粒子のどの表面に対しても垂直であることか
ら、樹脂粒子をいかなる方位から見ても、メソゲンの螺
旋構造に由来する選択反射光を視認することができる。
本明細書に記載した「メソゲンが配向することにより形
成された螺旋構造」とは、特定の温度範囲内で螺旋状に
分子配向する性質を有する液晶化合物または高分子物質
を含有する液晶組成物が、液晶相を示す温度範囲内で形
成する螺旋構造をいう。
【0012】このような螺旋構造を形成する液晶もしく
は液晶組成物は、螺旋構造のピッチを制御することによ
り、そのピッチに応じた波長の光を選択的に反射する性
質を有する。このような選択反射特性は、コレステリッ
ク液晶以外にも、カイラルネマチック液晶、カイラルス
メクチックC液晶でも知られている。このような螺旋構
造を形成する液晶系を分類すると、(A)単一成分でコ
レステリック相、カイラルネマチック相、もしくはカイ
ラルスメクチックC相を示す液晶、(B)ネマチック相
を示す液晶、もしくはスメクチックC相を示す液晶に、
それぞれ光学活性化合物を配合して得られるカイラルネ
マチック相を示す液晶組成物、もしくはカイラルスメク
チックC相を示す液晶組成物、および(C)溶媒中で高
分子物質が棒状の形態をとり、その棒状高分子物質が溶
解もしくは分散した状態でコレステリック螺旋配向を示
すリオトロピック液晶に大別される。
【0013】(A)の、単一成分でコレステリック相を
示す液晶は、低分子コレステリック液晶と高分子コレス
テリック液晶とに大別される。低分子コレステリック液
晶としては、コレステロールの水酸基部分をハロゲン原
子で置換した臭化コレステリル、塩化コレステリル等の
ハロゲン化コレステロールや、脂肪酸、芳香族カルボン
酸とのエステル化合物である酢酸コレステリル、プロピ
オン酸コレステリル、安息香酸コレステリル等のコレス
テロール誘導体が挙げられる。高分子コレステリック液
晶としては、たとえば、ポリエステル、ポリペプチド、
ポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエス
テルイミド、セルロース等の高分子物質の主鎖中に光学
活性な基を有する高分子物質、あるいは、ポリアクリレ
ート、ポリメタクリレート、ポリマロネート、ポリシロ
キサン等の高分子物質の側鎖に光学活性な基を有する高
分子物質、などが挙げられる。
【0014】(A)の、単一成分でカイラルネマチック
相を示す液晶としては、分子末端に2−メチルブチル
基、2−メチルブトキシ基、4−メチルヘキシル基のよ
うな光学活性基を導入したネマチック液晶が挙げられ
る。具体的には、たとえば、4−シアノ−4’−(2−
メチルブチル)ビフェニル、4−シアノ−4’−(2−
メチルブトキシ)ビフェニル、4−シアノ−4’−(4
−メチルヘキシル)ターフェニル、などがある。
【0015】(A)の、単一成分でカイラルスメクチッ
クC相を示す液晶としては、たとえば、4−(4−n−
ヘプチルオキシフェニル)安息香酸−2−メチルブチル
エステル、4−(4−メチルヘキシルオキシ)安息香酸
−4’−n−ヘプチルオキシフェニルエステル、などが
挙げられる。
【0016】(B)の、ネマチック相を示す液晶に光学
活性化合物を配合して得られるカイラルネマチック相を
示す液晶組成物における、ネマチック相を示す液晶とし
ては、たとえば、4−置換安息香酸−4’−置換フェニ
ルエステル、4−置換シクロヘキサンカルボン酸−4’
−置換フェニルエステル、4−置換シクロヘキサンカル
ボン酸−4’−置換ビフェニルエステル、4−(4−置
換シクロヘキサンカルボニルオキシ)安息香酸−4’−
置換フェニルエステル、4−(4−置換シクロヘキルシ
ル)安息香酸−4’−置換フェニルエステル、4−(4
−置換シクロヘキルシル)安息香酸−4’−置換シクロ
ヘキシルエステル、4−置換−4’−置換ビフェニル、
4−置換フェニル−4’置換シクロヘキサン、4−置換
−4’−置換ターフェニル、4−置換ビフェニル−4’
−置換シクロヘキサン、2−(4−置換フェニル)−5
−置換ピリミジン、などが挙げられる。
【0017】(B)の、スメクチックC相を示す液晶に
光学活性化合物を配合して得られるスメクチックC相を
示す液晶組成物における、スメクチックC相を示す液晶
としては、たとえば、4−(4−n−ヘキシルオキシフ
ェニル)安息香酸、4−n−オクチルオキシ安息香酸−
4’−n−ヘプチルオキシフェニルエステル、5−n−
オクチル−2−(4−n−オクチルオキシフェニル)ピ
リミジン、などが挙げられる。
【0018】(B)の、カイラルネマチック相を示す液
晶組成物、もしくはカイラルスメクチックC相を示す液
晶組成物中に配合される光学活性化合物は、それ自体が
必ずしも液晶性を示す必要はない。そのような光学活性
化合物としては、たとえば、光学活性基としてコレステ
リル基を有するペラルゴン酸コレステロール、ステアリ
ン酸コレステロール、光学活性基として2−メチルブチ
ル基を有する「CB−15」、「C−15」(以上BD
H社製)、「S1082」(メルク社製)、「CM−1
9」、「CM−20」、「CM」(以上チッソ社製)、
光学活性基として1−メチルヘプチル基を有する「S−
811」(メルク社製)、「CM−21」、「CM−2
2」(以上チッソ社製)などが挙げられる。
【0019】(C)の、リオトロピック液晶は、溶媒中
で剛直な高分子鎖が棒状の形態をとり、その棒状となっ
た高分子鎖が溶解もしくは分散した状態でコレステリッ
ク配向して螺旋構造を形成する。このようなリオトロピ
ック液晶としては、たとえば、セルロース誘導体、ポリ
ペプチド、ポリイソシアネート、芳香族ポリアミドな
ど、溶媒との相互作用でリオトロピック液晶性を示す高
分子が挙げられる。これらの中でもセルロース誘導体は
入手のしやすさから好ましい。セルロース誘導体として
は、たとえば、メチルセルロース、エチルセルロース、
シアノエチルセルロース、カルバモイルエチルセルロー
ス、カルボキシエチルセルロース、シアノエチル−カル
バモイルエチルセルロース、シアノエチルーカルボキシ
エチルセルロース、カルボキシエチル−カルバモイルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロビルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルポキシ
メチルセルロース、酢酸セルロース、などが挙げられ
る。ここで、たとえば、メチルセルロースとはセルロー
スの水酸基の一部または全部をメトキシ化したものをい
い、他のセルロース誘導体においても同様である。リオ
トロピック液晶に用いる溶媒としては、公知慣用のもの
が使用できるが、コレステリック液晶相を発現させるた
めには、高分子物質と溶媒との組合せによって決まる両
者の配合比率範囲が存在する。
【0020】一般に液晶は、元来液体でありながら分子
が配向することによって光学異方性を示す。螺旋構造を
形成する液晶あるいは液晶組成物は、その螺旋ピッチに
応じた特定の波長の光を選択的に反射することにより干
渉色を発現するが、液体であるため温度が変化すると螺
旋ピッチが変化し、それに応じて干渉色の波長も変化す
る。昇温して液晶温度範囲を超えた場合には、螺旋構造
が消滅して等方性液体となるため、上記選択反射機能を
失い、干渉色も消滅する。
【0021】しかし、本発明の光干渉性球形樹脂粒子
は、液晶あるいは液晶組成物が螺旋構造を形成した状態
のまま、重合によって系全体を固化させ、しかも螺旋構
造を形成しているメソゲンが、化学結合によって固化成
分に固定されているものである。そのため、温度の変化
によって螺旋ピッチが変わることはなく、温度が液晶温
度範囲を超えても螺旋構造は消滅しない。その結果、本
発明の光干渉性樹脂微粒子は、干渉色が固定化されるば
かりではなく、選択反射効率が高く、耐熱性、耐溶剤性
および耐候性にも優れている。
【0022】本発明における、螺旋構造を固定する化学
結合とは、公知慣用の化学反応により形成される結合
や、重合反応による結合などいかなる結合形態でも良い
が、中でも、熱や活性エネルギー線による重合反応によ
り形成された結合が特に好ましい。その具体的な例は、
分子中に重合性官能基とメソゲン基を有し、螺旋状に分
子配向する性質を有する重合性液晶を含有する重合性液
晶組成物を、該重合性液晶組成物が液晶状態を示す温度
で重合固化させた樹脂粒子である。本発明の光干渉性球
形樹脂粒子の粒子径には特に限定はないが、該光干渉性
球形樹脂粒子を塗料用あるいはインキ用の顔料として使
用する場合は、0.1〜500μmの範囲が好ましく、
より好ましくは0.5〜100μm、最も好ましいのは
1〜50μmである。
【0023】一般に球形粒子の真球度は、下記の式によ
って定義される。 球形粒子投影像の真円度C=(粒子投影面積と同じ面積
の円の周長)/(粒子投影像の周長) Cの平均値=球形粒子の真球度 本発明の光干渉性球形樹脂粒子の形状は、上記の式によ
って定義される真球度が0.95以上の、真球に近い球
形であることが好ましい。なお、この真球度は、東亜医
用電子(株)製「フロー式粒子像分析装置FPIA−1
000」を用いて測定することができる。
【0024】本発明の光干渉性球形樹脂粒子中には、選
択反射光の視認性を高め、あるいは意匠性のある複雑な
色合いを付与する目的で、着色剤を含有させてもよい。
着色剤は、重合性液晶組成物に対して安定であればいか
なる物質も使用可能であり、特に限定されないが、パー
ル顔料、金属粉、金属繊維、プラスチック粉末、カーボ
ンフィラー、トナー、有機顔料、無機顔料などが挙げら
れる。中でも、可視光の特定の波長領域を吸収する有機
顔料や無機顔料を使用するのが好ましい。有機顔料とし
ては、たとえばアゾ系顔料、ポリ縮合アゾ系顔料、アゾ
レーキ系顔料、フラバンスロン系顔料、フタロシアニン
系顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、
アントラピリジン系顔料、ピランスロン系顔料、ジオキ
サジン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、イソ
インドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、チオインジ
ゴ系顔料、インダンスレン系顔料等が挙げられる。
【0025】また、無機顔料としては、たとえば亜鉛
華、酸化チタン、チタン黒、アンチモン白、カーボンブ
ラック、鉄黒、ベンガラ、マピコエロー、鉛丹、カドミ
ウムエロー、硫化亜鉛、リトポン、硫酸バリウム、硫酸
鉛、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、鉛白、アルミナホ
ワイトなどが挙げられる。
【0026】選択反射光の視認性を向上させるために光
干渉性球形樹脂粒子中に添加する着色剤が吸収する光の
波長帯は、350〜800nmの可視光領域であり、そ
の波長領域における、着色された光干渉性球形樹脂粒子
の光学濃度が0.8〜2.5であることが好ましく、
1.0〜2.0が特に好ましい。選択反射光のみを視認
させたいときには、黒色着色剤を用いることが好まし
い。
【0027】また、光干渉性球形樹脂粒子に複雑な色合
いを有する意匠性を付与するためには、パール顔料や金
属粉、金属繊維などのような、光を反射することにより
色を発現する着色剤が好ましい。ここでいうパール顔料
としては、たとえば天然パールエッセンス、塩基性炭酸
鉛、塩化酸化ビスマス、酸性ヒ酸鉛、金属酸化物被覆雲
母などが挙げられる。金属粉としては、粒状やフレーク
状のアルミニウム粉やブロンズ粉、ステンレス粉、ニッ
ケル粉、金粉、金や銀のナノ粒子等が挙げられる。ま
た、金属繊維としては、アルミニウムフィラー、ニッケ
ルフィラー等が挙げられる。
【0028】一方、着色剤として、本発明の光干渉性球
形樹脂粒子自身を使用することもできる。たとえば、本
発明の光干渉性球形樹脂粒子は、その原理から、右旋光
もしくは左旋光のいずれかの光を選択的に反射し、選択
反射光の強度は、入射光強度の最大50%である。した
がって、光干渉性球形樹脂粒子と、該粒子中に配合する
着色剤としての光干渉性球形樹脂微粒子とが、同一選択
反射光波長を有し、かつ選択反射光の旋光性が逆の場合
は、高い選択反射効率が得られることとなる。
【0029】光干渉性球形樹脂粒子中に着色剤を添加す
る場合、着色剤の添加率は、光干渉性球形樹脂粒子に対
して0.01〜50質量%の範囲が好ましく、0.1〜
30質量%の範囲が特に好ましい。
【0030】本発明の光干渉性球形樹脂粒子はメソゲン
が配向することによって形成された螺旋構造に由来する
特異な呈色効果を有し、しかもその形状が球形であるた
め、該光干渉性球形樹脂粒子を顔料としてインキや塗料
に配合した場合、該インキまたは塗料の塗膜中における
該光干渉性球形樹脂粒子同士の位置関係が、その形状に
起因する規則性をもたず、どの方向からの入射光に対し
ても選択反射特性に優れている。したがって、本発明の
光干渉性球形樹脂粒子を含有するインキや塗料を使用し
て得られる印刷物や塗装物においては、従来の重合性液
晶を含有する液晶組成物を基材に塗布後、基材表面上で
重合固化させた光干渉性塗膜、あるいは該塗膜を粉砕し
て得られる顔料を配合したインキや塗料を使用して得ら
れる光干渉性塗膜と比較して、高い選択反射光強度が得
られるという利点を有する。本発明の光干渉性球形樹脂
粒子の上記特長を生かした用途としては、インキや塗料
用顔料のほかに、プラスチックの着色顔料や化粧品用顔
料などに幅広く使用することができる。
【0031】本発明の光干渉性球形樹脂粒子を用いた塗
料やインキは、従来のインキや塗料の製造方法と同様に
して、該光干渉性球形樹脂粒子、結着樹脂、溶剤、およ
び必要に応じて添加剤を混練することにより製造するこ
とができる。インキ用結着樹脂としては、ロジン変成フ
ェノール樹脂、ロジンアルキド樹脂、ロジンエステル樹
脂、アクリル樹脂、油変性アルキド樹脂などの公知慣用
のインキ用樹脂が挙げられる。また、塗料用結着樹脂と
しては、アミノアルキド樹脂、ビニル樹脂、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹脂などの公知慣用の
塗料用樹脂が挙げられる。混練には、一般的に広く使用
されているボールミル、ダイノーミル、サンドグライン
ドミル、ペイントコディショナー、二本ロール、三本ロ
ール、加熱ニーダー、超音波分散機などを使用すること
ができる。
【0032】上記した本発明の塗料やインキを用いた塗
装物や印刷物は、光干渉性球形樹脂粒子の選択反射光に
よる呈色効果を利用するので、従来の光の吸収によって
呈色する顔料を用いたものに比べて彩度が非常に高い。
また、該選択反射光には角度依存性があるため、得られ
た塗装物や印刷物は見る角度によって異なる色相を発現
する。さらに、本発明の光干渉性球形樹脂粒子の特異な
呈色効果を利用して、意匠性塗料や意匠性インキとして
使用できるほか、偽造防止用途などにも使用することが
できる。
【0033】着色剤を添加していない光干渉性球形樹脂
粒子を含有するインキや塗料は、印刷あるいは塗装され
る基材が濃色に着色されている場合に、選択反射光の高
い視認性が得られる。一方、着色剤を添加した光干渉性
球形樹脂粒子を含有するインキや塗料を使用した場合
は、基材が白色、あるいは無色透明であっても、選択反
射光の高い視認性が得られる。また、本発明の光干渉性
球形樹脂粒子を使用したインキや塗料は、特定の波長の
みを反射する特性を有するので、液晶ディスプレー用カ
ラーフィルターに使用することもできる。
【0034】本発明の光干渉性球形樹脂粒子は、分子内
に重合性官能基とメソゲン基を有し、螺旋状に分子配向
する性質を有する重合性液晶を含有し、特定の温度範囲
で液晶性を示す重合性液晶組成物を、これと非相溶の溶
媒中に分散させた後、該重合性液晶組成物が液晶状態を
示す温度でこれを重合固化させることによって得られ
る。
【0035】本発明で使用する上記重合性液晶組成物が
(A)単一成分でコレステリック相、カイラルネマチッ
ク相、もしくはカイラルスメクチックC相を示す液晶か
らなる場合は、分子内に重合性官能基を有する液晶を使
用する。一方、該重合性液晶組成物が(B)ネマチック
相を示す液晶、もしくはスメクチックC相を示す液晶
に、それぞれ光学活性化合物を配合して得られるカイラ
ルネマチック相を示す液晶組成物、もしくはカイラルス
メクチックC相を示す液晶組成物、または(C)溶媒中
で高分子物質が棒状の形態をとり、その棒状高分子物質
が溶解もしくは分散した状態でコレステリック螺旋配向
を示すリオトロピック液晶組成物の場合は、液晶組成物
を構成する成分の内、少なくとも1成分が重合性官能基
を有していることが必要であり、かつ該重合性官能基を
有する成分を重合させたときに、該液晶組成物の系全体
が固化するものでなければならない。したがって、上記
リオトロピック液晶組成物の場合は、少なくとも溶媒が
重合性官能基を有することが好ましい。
【0036】液晶分子や光学活性化合物に重合性官能基
を導入するには、公知慣用の有機反応を用いることがで
きる。コレステロール、セルロースなど多糖類を用いる
場合には、それらの化合物が有する水酸基の一部または
全部に、エーテル結合、エステル結合、あるいはウレタ
ン結合等を介して重合性官能基を導入することができ
る。
【0037】重合性官能基としては、たとえば、アクリ
ロイル基、メタクリロイル基、α−クロロアリル基、ビ
ニル基、ビニルオキシ基、エポキシ基、オキセタニル
基、シアネート基、イソシアネート基、イソチオシアネ
ート基、などが挙げられる。特に、これらの重合性官能
基を有する化合物は、1分子中に、同一かあるいは異な
る複数の重合性官能基を有する、2官能以上の化合物で
あることが好ましい。上記重合性官能基の中でも、アク
リロイル基、メタクリロイル基、α−クロロアリル基な
どの光重合性官能基が好ましい。
【0038】さらに、本発明の重合性液晶組成物中に
は、メソゲンの配向によって形成された螺旋構造を乱さ
ない範囲で、重合性官能基を有する溶媒や、その他各種
の添加剤を含有させることができる。特に重合性液晶組
成物がリオトロピック液晶(C)の場合には溶媒を用い
るが、この場合、重合性官能基を有する溶媒を使用する
ことが好ましい。以下、重合性官能基を有する溶媒を、
単に「重合性溶媒」という。
【0039】重合性溶媒としては、たとえば、ラジカル
重合性、もしくはイオン重合性を有する液状物質が挙げ
られる。これらの代表的なものとしては、(メタ)アク
リル酸とそのエステル、マレイミドとその誘導体、ビニ
ル系化合物、ビニルエーテル系化合物、エボキシ環を有
する化合物、オキセタン環を有する化合物、マレイン酸
エステル、フマル酸エステル、クロトン酸エステル、N
−ビニルピロリドン、スチレンに代表される芳香族単量
体、N−ビニルイミダゾール、α,β−不飽和カルボン
酸エステル類、α,β−不飽和カルボン酸アミド類、あ
るいはα,β−不飽和ケトン類などが挙げられる。これ
らの中でも、マレイミド誘導体は、マレイミド基自身が
光重合開始剤としての機能を有するため、光反応開始剤
を添加しなくてもよいという利点を有する。
【0040】重合性液晶組成物には、重合性成分が上記
マレイミド誘導体などのような特殊な場合を除いて、ラ
ジカル重合開始剤やイオン重合開始剤を添加する。熱重
合に使用するラジカル重合開始剤としては、たとえば、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル−
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−ア
ゾビス(2−メチル−N−(2−(1−ヒドロキシブチ
ル))−プロピオンアミド)などのアゾ化合物、過酸化
ベンゾイル、ジ−t−ブチルペルオキシド、クメンヒド
ロキシペルオキシド、t−ブチルペルオキシド、2−エ
チルヘキサノエートなどの過酸化物が挙げられる。
【0041】イオン重合開始剤としては、プロトン酸、
ハロゲン化金属、安定カルボニウムイオンなどのカチオ
ン重合開始剤、あるいはアルカリ金属、金属水酸化物、
グリニャール試薬などのアニオン重合開始剤が挙げられ
る。
【0042】光重合開始剤は、ラジカル重合開始剤、カ
チオン重合開始剤、あるいはアニオン重合開始剤に大別
される。ラジカル重合開始剤としては、たとえばベンゾ
フェノン、オルトベンゾイル安息香酸メチル、4−ベン
ゾイル−4’−メチルジフェニルスルフィドなどのベン
ゾフェノン系化合物、ジエトキシアセトフェノン、2−
ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−
オン、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシク
ロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル−2−モルホ
リノ−(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン
などのアセトフェノン系化合物、イソプロピルチオキサ
ントン、ジエチルチオキサントンなどのチオキサントン
系化合物、モノ−アシルホスフィンオキシド、ビス−ア
シルホスフィンオキシドなどのホスフィンオキシド系化
合物、ベンジル、メチルフェニルグリオキシエステル、
10−ブチル−2−クロロアクリドン、2−エチルアン
トラキノン、9,10−フェナンスレンキノン、カンフ
ァーキノン等が挙げられる。
【0043】カチオン重合開始剤としては、たとえば、
オニウム塩、トリフェニルスルフォニウムのBF4−
塩、PF6−塩、AsF6−塩、SbF6−塩等、ペン
タフルオロフェニルボーレートをアニオンとしたヨード
ニウム塩等、鉄アレーン錯体等が挙げられる。これらの
市販品としてイルガキュア261(チバスペシャルティ
ケミカルズ社製)、UVI−6990(ユニオンカーバ
イド社製)、サンエイドSI−60L、SI−80L、
SI−100L(以上三新化学工業社製)等が挙げられ
る。アニオン重合開始剤としては、O−アシロキシオキ
シムなどが挙げられる。
【0044】重合性液晶組成物への重合開始剤の配合割
合に特に制限はないが、重合性液晶組成物に対して0.
01〜10質量%の範囲が好ましく、0.05〜5質量
%の範囲が特に好ましい。
【0045】他の添加剤としては、メソゲンの配向によ
って形成された螺旋構造を乱さない範囲で、重合性液晶
組成物中の重合性官能基に対して不活性な溶媒、無機充
填剤、有機充填剤、カップリング剤、レベリング剤、可
塑剤、反応増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、消泡
剤、顔料、染料など公知慣用の添加剤を使用することが
できる。
【0046】重合性液晶組成物中に着色剤を分散させる
方法としては、公知慣用の方法を用いることができる。
代表的な例としては、撹拌による分散方法、超音波によ
る分散方法、ボールミルなどの混合機による分散方法等
が挙げられる。
【0047】重合性液晶組成物に対して非相溶の溶媒と
しては、重合性液晶組成物が疎水性の場合は、水を用い
るのが好ましい。重合性液晶性組成物が親水性の場合
は、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの脂肪族
炭化水素系溶媒、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶
媒、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒、ジ
エチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジ−n−プロ
ピルエーテル、ジ−イソプロピルエーテルなどのエーテ
ル系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲ
ン化炭化水素系溶媒、メチルイソブチルケトンなどのケ
トン系溶媒が挙げられる。
【0048】重合性液晶組成物の球形粒子を形成させる
方法としては、たとえば、重合性液晶組成物を加熱して
等方性液体とした後、撹拌しながら非相溶の溶媒中に滴
下する方法、あるいは該等方性液体中に、撹拌しながら
非相溶の溶媒を添加し転相乳化する方法などが挙げられ
る。形成した重合性液晶組成物の球形粒子を溶媒中に安
定な状態で分散させる目的で、必要に応じて分散剤や乳
化剤などの添加剤を使用してもよい。
【0049】分散剤や乳化剤としては、たとえば、ポリ
オキシエチレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレ
ンスチリルフェノール、ソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどの非イ
オン界面活性剤、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン
酸エステル塩などのアニオン界面活性剤、カルボキシメ
チルセルロース、ポリビニルアルコールなどの有機高分
子化合物;キサンタンガム、グアーガム、アルギン酸ソ
ーダなどの糖類誘導体等が挙げられる。
【0050】重合性液晶組成物の球形粒子中に形成され
た螺旋構造の螺旋ピッチは、温度に依存する。また、該
球形粒子の選択反射光の波長は、螺旋ピッチに応じて決
まる。したがって、該球形粒子を重合固化させて光干渉
性球形樹脂粒子を調製する際の温度を、重合性液晶組成
物が液晶相を示す温度範囲内で、所望の螺旋ピッチが得
られる温度となるように制御することによって、該温度
に対応した螺旋ピッチが化学結合によって固定され、所
望の選択反射光波長を有する光干渉性球形樹脂粒子を得
ることができる。重合性液晶組成物の球形粒子を形成す
る際に、重合性液晶組成物の温度が、所望の螺旋ピッチ
が得られるようにあらかじめ設定した温度に到達した
後、螺旋ピッチが安定するまでにはある程度の時間を必
要とするが、ホモジナイザーなどの強力攪拌機で撹拌し
たり、長い細管中に圧力をくわえて圧送することによっ
てせん断力を与えることや、球形粒子に電場や磁場を与
えることが、螺旋ピッチが安定するまでの時間を短縮す
るための有効な手段となる。該球形粒子を重合固化させ
る際の重合は、熱重合あるいは活性エネルギー線による
重合のいずれであってもかまわないが、重合温度を制御
することによって、所望の選択反射光波長を有する光干
渉性球形樹脂粒子を得るためには、熱重合よりも活性エ
ネルギー線による重合の方が有利である。
【0051】活性エネルギー線としては、たとえば、紫
外線、電子線、可視光線、α線、β線、γ線などが挙げ
られる。中でも、紫外線、電子線、あるいは可視光線を
使用するのが好ましく、特に紫外線が最も好ましい。紫
外線の光源としては、たとえば、低圧水銀ランプ、高圧
水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドラン
プ、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、水銀−キ
セノンランプ、エキシマーランプ、ショートアーク灯、
ヘリウム・カドミニウムレーザー、アルゴンレーザー、
太陽光が挙げられる。
【0052】本発明の光干渉性球形樹脂粒子の製造方法
では、重合性液晶組成物と非相溶の媒体中で、該重合性
液晶組成物の液状粒子を形成させた後にこれを重合固化
させるので、きわめて真球度の高い光干渉性球形樹脂粒
子を得ることができる。本発明の光干渉性球形樹脂粒子
の製造方法は、上記方法以外であっても、最終的に得ら
れる光干渉性粒子の形状が球状となれば、どのような方
法であってもよい。上記以外の方法の例としては、マイ
クロカプセル化法やスプレードライング法が挙げられ
る。
【0053】
【実施例】以下、実施例等を用いて、本発明についてさ
らに詳しく説明する。なお、特に断らない限り、「%」
は「質量%」を表す。
【0054】(実施例1)式1で表される重合性液晶化
合物5.0g、下記式2で表される重合性液晶化合物
5.0g、下記式3で表される光学活性化合物3.0
g、光開始剤としてチバスペシャルティケミカルズ社製
「イルガキュア651」0.26gを50℃で混合し、
重合性液晶組成物を得た。
【0055】
【化1】
【0056】
【化2】
【0057】
【化3】
【0058】ポリビニルアルコールの0.15%水溶液
1000mlを、ホモミキサーを使用して回転数150
0/minで撹拌しながら、上記重合性液晶組成物を滴
下し、さらに5分間撹拌を継続して重合性液晶組成物の
エマルションを調製した。このエマルションを3℃で1
0分間放置した後、120W/cmの高圧水銀ランプに
より、照射距離40cmで3分間光照射した。この場合
の積算紫外線照射光量は0.18J/cmであった。
この溶液をろ過した後、ろ別した残査を乾燥させ、平均
粒子径が50μmで真球度が0.97の、半透明の光干
渉性球形樹脂粒子11.0gを得た。得られた光干渉性
球形樹脂粒子を黒色基板上で、落射式実体顕微鏡で観察
したところ、強い青色の選択反射光が観測された。
【0059】該光干渉性球形樹脂粒子1gをエチレンオ
キサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
3g中に分散させ、さらに光開始剤として「イルガキュ
ア651」0.06gを添加した光干渉性球形樹脂粒子
分散液を、スライドガラス上に塗布した後、コンベア式
紫外線ランプを用いて、160W/cmのメタルハライ
ドランプにより、照射スピード25m/min、5パ
ス、積算照射光量1J/cmの条件で紫外線を照射
し、光干渉性球形樹脂粒子を含有する光硬化塗膜を得
た。この光硬化塗膜の選択反射光波長を光の入射角−4
5°で測定したところ、中心波長は、測定角30°では
450nm、測定角60°では430nmであった。
【0060】(実施例2)実施例1において、式3で表
わされる光学活性化合物の使用量を2.5gとした以外
は、実施例1と同様の方法により、平均粒子径50μm
で真球度が0.97の、半透明の光干渉性球形樹脂粒子
11.0gを得た。得られた光干渉性球形樹脂粒子を黒
色基板上で、落射式実体顕微鏡で観察したところ、強い
緑色の選択反射光が観測された。さらに、実施例1と同
様の方法により、該光干渉性球形樹脂粒子を含有する光
硬化塗膜の選択反射光波長を測定したところ、中心波長
は、測定角30°では530nm、測定角60°では5
00nmであった。
【0061】(実施例3)実施例1において、式3で表
わされる光学活性化合物の使用量を2.0gとした以外
は、実施例1と同様の方法により、平均粒子径が50μ
mで真球度が0.97の、半透明の球状微粒子11.0
gを得た。得られた光干渉性球形樹脂粒子を黒色基板上
で、落射式実体顕微鏡で観察したところ、強い赤の選択
反射光が観測された。さらに、実施例1と同様の方法に
より、該光干渉性球形樹脂粒子を含有する光硬化塗膜の
選択反射光波長を測定したところ、中心波長は、測定角
30°では610nm、測定角60°では570nmで
あった。
【0062】(実施例4)実施例1と同様にして調製し
た重合性液晶組成物に、カーボンブラック(三菱化学製
「MA−7」)0.026gを加え、超音波分散を5分
間行った後、実施例1と同様の方法で、上記カーボンブ
ラックを分散させた重合性液晶組成物のエマルションを
調製した。
【0063】得られたエマルションを3℃で放置したと
ころ、10分後には青色がかった色を示した。このエマ
ルションから、実施例1と同様の方法で、平均粒子径が
50μmで真球度が0.97の、青色の強い選択反射光
を発する光干渉性球形樹脂粒子11.0gを得た。さら
に、実施例1と同様の方法により、該光干渉性球形樹脂
粒子を含有する光硬化塗膜の選択反射光波長を測定した
ところ、中心波長は、測定角30°では450nm、測
定角60°では430nmであった。
【0064】(製造例1) 重合性エチルセルロースの
製造例 セルロースの構成単位であるグルコースの3個の水酸基
のうち平均して2.6個の水酸基がエチル化されたエチ
ルセルロース(数平均分子量=15000、ハーキュレ
ス社製)31.0gをテトラヒドロフラン600ml中
に溶解し、2イソシアネートエチルメタクリレート6.
1gおよびオクチル酸スズ0.036gを加え、60℃
で7時間撹拌した。
【0065】反応溶液からテトラヒドロフラン550m
lを減圧留去した後、メタノール1000ml中に投入
して白色沈殿を得た。この白色沈殿をろ過、加熱乾燥し
て、原料エチルセルロースが有する水酸基の数の75%
を、2−イソシアネートエチルメタクリレートでウレタ
ン化した重合性官能基を有するエチルセルロース誘導体
(以下、「重合性エチルセルロース」という)の白色固
形物28.0gを得た。以下、原料エチルセルロースが
有する水酸基のウレタン化率を、単に「MOI化率」と
いう。
【0066】(実施例5)トリメチロールプロパントリ
アクリレート1.0g、アクリル酸4.0gからなる単
量体混合液、製造例1で得たMOI化率75%の重合性
エチルセルロース5.0g、および光開始剤としてチバ
スペシャルティケミカルズ社製「イルガキュア651」
0.26gを混合し、重合性液晶組成物を得た。この液
状の重合性液晶組成物に、カーボンブラック(三菱化学
製「MA−7」)0.026gを加え、超音波分散を5
分間行った。0.25%ヒドロキシエチルセルロースの
飽和食塩水溶液1000mlを、ホモミキサーを使用し
て回転数5000/minで撹拌しながら、上記カーボ
ンブラックを分散させた重合性液晶組成物を滴下し、さ
らに5分間撹拌を継続して、カーボンブラックを分散さ
せた重合性液晶組成物のエマルションを調製した。
【0067】このエマルションを1℃で24時間放置し
たところ、青色がかった色を示した。このエマルション
から、実施例1と同様の方法で、平均粒子径が150μ
mで真球度が0.97の、青色の強い選択反射光を発す
る光干渉性球形樹脂粒子9.3gを得た。さらに、実施
例1と同様の方法により、該光干渉性球形樹脂粒子を含
有する光硬化塗膜の選択反射光波長を測定したところ、
中心波長は、測定角30°では420nm、測定角60
°では400nmであった。
【0068】(実施例6)実施例5において、製造例1
で得たMOI化率75mol%の重合性エチルセルロー
スを4.8gとした以外は実施例7と同様の方法によ
り、平均粒子径が150μmで真球度が0.97の、青
緑色の強い選択反射光を発する光干渉性球形樹脂粒子
9.0gを得た。さらに、実施例1と同様の方法によ
り、該光干渉性球形樹脂粒子を含有する光硬化塗膜の選
択反射光波長を測定したところ、中心波長は、測定角3
0°では450nm、測定角60°では420nmであ
った。
【0069】(実施例7)実施例1〜4で得た光干渉性
球形樹脂粒子を、それぞれ100mlの酢酸エチル中に
浸積して、室温で7日間放置したが、いずれの光干渉性
球形樹脂粒子においても、選択反射光の波長および強度
に変化は見られなかった。
【0070】(実施例8)実施例5および6で得た光干
渉性球形樹脂粒子を、それぞれ100mlのトルエン中
に浸積して、室温で7日間放置したが、いずれの光干渉
性球形樹脂粒子においても、選択反射光の波長および強
度に変化は見られなかった。
【0071】(実施例9)焼き付け塗料用アクリル樹脂
(大日本インキ化学工業製「アクリディック47−71
2」)65.0g、および焼き付け塗料用メラミン樹脂
(大日本インキ化学工業製「スーパーベッカミンL−1
17−60」)13.6gを、キシレン:n−ブタノー
ル=3:1混合溶剤16.3gに溶解させた。この樹脂
溶液中に、実施例5で得た光干渉性球形樹脂粒子5.0
gを加え、撹拌して分散させ、光干渉性球形樹脂粒子を
含有する塗料組成物を得た。該塗料組成物の粘度をフォ
ードカップで18秒となるように、ソルベッソ#10
0:キシレン:酢酸エチル:n−ブタノール=4:3:
2:1の混合溶剤を加えて調整し、焼き付け用アクリル
塗料を得た。
【0072】上記焼き付け用アクリル塗料を、アプリケ
ーターを用いて黒色焼き付け塗装を施した鋼板上に塗布
した後、乾燥塗膜を120℃で20分間焼き付けを行っ
たが、塗膜に変化は観察されず、塗膜は青色の選択反射
光を保持した。促進耐候性試験機(スガ試験機製「アイ
スーパー」)を使用して、フロリダ暴露2年分に相当す
る条件で、該塗膜の耐候性試験を行った。その結果、塗
膜の選択反射光の波長および強度に変化は見られなかっ
た。
【0073】(比較例1)ビフェニルジカルボン酸メチ
ルエステル71g、(R)−(−)−1,3−ブタンジ
オール7.35g、3−メチル−1,5−ペンタンジオ
ール23.1gからなる混合溶液に、オルトチタン酸テ
トライソプロピル0.3gを加え、窒素気流下、210
℃で2時間、脱水エステル化反応を行ない、GPC分析
による分子量が、ポリスチレン換算で数平均分子量45
00、質量平均分子量5700のポリエステルを得た。
【0074】上記ポリエステル100gをN−メチルピ
ロリドン900gに溶解し、濃度10%のポリエステル
溶液を調製した。この溶液に、カーボンブラック(三菱
化学製「MA−7」)0.2gを加え、撹拌して分散さ
せた。この溶液をスプレイドライヤーを用いて130℃
で処理をしたところ、青色の選択反射光を発する光干渉
性球形樹脂粒子80gを得た。得られた光干渉性球形樹
脂粒子の平均粒子径は300μm、選択反射光の中心波
長は480nmであった。該光干渉性球形樹脂粒子1g
を100mlの酢酸エチル中に浸積したところ、光干渉
性球形樹脂粒子は膨潤して表面が白化し、選択反射光が
視認できなくなった。
【0075】(比較例2)比較例1で得られた光干渉性
球形樹脂粒子を、実施例9と同様の方法でアクリル−メ
ラミン塗料中に分散して塗膜を形成したところ、光干渉
性球形樹脂粒子は白濁して青色を視認できなくなり、耐
侯性試験を行うことができなかった。実施例1〜9、お
よび比較例1、2の結果から、本発明の光干渉性球形樹
脂粒子が、選択反射特性に優れ、高い耐候性を有し、溶
剤や熱に対しても堅牢であることが明らかである。
【0076】
【発明の効果】本発明の光干渉性球形樹脂粒子は形状が
球形であるため、どの方向からの入射光に対しても強い
選択反射光が得られる。さらに、メソゲンが配向するこ
とによって形成された螺旋構造が化学結合によって固定
された構造を有しているので、溶剤や熱に対して堅牢で
ある。本発明の光干渉性球形樹脂粒子を顔料として使用
した塗料あるいはインキは、光干渉による特異な呈色効
果を有するので、これらの塗料あるいはインキを使用す
れば、意匠性に富んだ塗装物あるいは印刷物が得られ
る。さらに、本発明における光干渉性球形樹脂粒子の製
造方法によれば、真球に近い微粒子の大量生産が容易で
あり、粒子径の制御、あるいは得られる光干渉性球形樹
脂粒子の選択反射光波長の制御も容易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石森 元和 千葉県印旛郡栄町安食台4−36−15 (72)発明者 高橋 勝治 千葉県佐倉市染井野5−21−2 Fターム(参考) 2H049 BA05 BA08 BA17 BA43 BA44 4J011 JA06 JA07 JB25 JB26 KA04 KA05 KA10 KA15 KA16 KA17 KB28 KB29 PA03 PA07 PA09 PA27 PA38 PA43 PB25

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メソゲンが配向することによって形成さ
    れた螺旋構造が化学結合によって固定された構造を有
    し、かつ光干渉性を有する樹脂粒子であり、その形状が
    球形であることを特徴とする光干渉性球形樹脂粒子。
  2. 【請求項2】 球形粒子投影像の真円度Cが、 C=(球形粒子投影面積と同じ面積の円の周長)/(球
    形粒子投影像の周長) で定義され、さらに、 Cの平均値=球形粒子の真球度 で定義される前記光干渉性球形樹脂粒子の真球度が0.
    95以上である請求項1に記載の光干渉性球形樹脂粒
    子。
  3. 【請求項3】 光干渉性球形樹脂粒子が着色剤を含有す
    る請求項1に記載の光干渉性球形樹脂粒子。
  4. 【請求項4】 光干渉性球形樹脂粒子が黒色着色剤を含
    有する請求項1に記載の光干渉性球形樹脂粒子。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光干渉性球形樹脂粒子
    を含有することを特徴とするインキ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光干渉性球形樹脂粒子
    を含有するインキが印刷されていることを特徴とする印
    刷物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の光干渉性球形樹脂粒子
    を含有することを特徴とする塗料。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の光干渉性球形樹脂粒子
    を含有する塗料で塗装されていることを特徴とする塗装
    物。
  9. 【請求項9】 分子内に重合性官能基とメソゲン基を有
    し、螺旋状に分子配向する性質を有する重合性液晶を含
    有し、特定の温度範囲で液晶性を示す重合性液晶組成物
    を、これと非相溶の溶媒中に分散させた後、該重合性液
    晶組成物が液晶状態を示す温度でこれを重合固化させる
    ことを特徴とする光干渉性球形樹脂粒子の製造方法。
  10. 【請求項10】 着色剤を含有した重合性液晶組成物を
    使用する請求項9に記載の光干渉性球形樹脂粒子の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 黒色着色剤を含有した重合性液晶組成
    物を使用する請求項9に記載の光干渉性球形樹脂粒子の
    製造方法。
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