JP2003026010A - 電動式パワーステアリング回路装置およびその製造方法 - Google Patents

電動式パワーステアリング回路装置およびその製造方法

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JP2003026010A
JP2003026010A JP2001217889A JP2001217889A JP2003026010A JP 2003026010 A JP2003026010 A JP 2003026010A JP 2001217889 A JP2001217889 A JP 2001217889A JP 2001217889 A JP2001217889 A JP 2001217889A JP 2003026010 A JP2003026010 A JP 2003026010A
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努 富永
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忠行 藤本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストダウンや作業性の向上および大出力化
を可能にする電動式パワーステアリング回路装置および
その製造方法を得る。 【解決手段】 導電板65は導電性の優れた銅合金の1
枚の板よりプレス加工により形成され、各々の回路パタ
ーンはインサート成型前に分散しないようタイバー65
aで部分的につながれて絶縁性樹脂にインサート成型さ
れ、成型後タイバー65aが切断されて所望の配線パタ
ーンが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動モータの回
転力によって車両のステアリング装置に補助付勢する電
動式パワーステアリング装置に関するもので、特にその
制御回路装置の構成及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図9は一般的な電動式パワーステアリン
グを搭載した車両のシステム構成図である。一般に、電
動式パワーステアリング装置を装着した車両では、図9
に示されるように、ハンドル30の操舵トルクを検出す
るトルクセンサ50、車速を検出する車速センサ51、
操舵トルクおよび車速を取り込んで電動モータ40に所
要方向の補助トルクを出力させる電動式パワーステアリ
ング回路装置100を備えている。電動式パワーステア
リング回路装置100は、補助トルクを演算するマイク
ロコンピュータ55と、マイクロコンピュータ55の演
算結果に基づいて電動モータ40に対してモータ駆動電
流を出力するモータ駆動回路47を有している。
【0003】図10は一般的な電動式パワーステアリン
グ回路装置を一部ブロック図で示す回路図である。図1
0において、40は図示しない車両のハンドルに対して
補助トルクを出力する電動モータ、41は電動モータ4
0を駆動するためのモータ電流IMを供給するバッテリ
である。また、42はモータ電流IMのリップル成分を
吸収するための大容量(2200μF程度)のコンデン
サ、43はモータ電流IMを検出するためのシャント抵
抗器、44はモータ電流IMを補助トルクの大きさおよ
び方向に応じて切り換えるための例えばFET(Field
Effect Transistor)等の複数の半導体スイッチング素
子Q1〜Q4からなるブリッジ回路、49は電磁ノイズ
を除去するためのコイルである。
【0004】L1はコンデンサ42の一端をグランドに
接続する導電線、P1およびP2は半導体スイッチング
素子Q1〜Q4をブリッジ接続するとともにシャント抵
抗器43およびブリッジ回路44を接続する配線パター
ン、P3はブリッジ回路44の出力端子となる配線パタ
ーンである。45は電動モータ40およびバッテリ41
をブリッジ回路44に接続するための複数のリード端子
からなるコネクタ、L2は電動モータ40およびバッテ
リ41とコネクタ41を接続するための外部配線、46
はモータ電流IMを必要に応じて通電遮断するための常
開の電源リレー、P4は電源リレー46、コンデンサ4
2およびシャント抵抗器43を接続する配線パターン、
P5はコネクタ45をグランドに接続する配線パターン
である。ブリッジ回路44の出力端子となる配線パター
ンP3はコネクタ45に接続されている。
【0005】47はブリッジ回路44を介して電動モー
タ40を駆動するとともに、リレー46を駆動する駆動
回路、L3は駆動回路47を電源リレー46の励磁コイ
ルに接続する導電線、L4は駆動回路47をブリッジ回
路44に接続する導電線、48はシャント抵抗器43の
一端を介してモータ電流IMを検出するモータ電流検出
手段であり、駆動回路47およびモータ電流検出手段4
8は後述するマイクロコンピュータの周辺回路素子を構
成している。また、50はハンドルの操舵トルクTを検
出するトルクセンサ、51は車両の車速Vを検出する車
速センサである。さらに、55はトルクセンサ50およ
び車速センサ51の出力を入力し操舵トルクTおよび車
速Vに基づいて補助トルクを演算するとともにモータ電
流IMをフィードバックして補助トルクに相当する駆動
信号を生成するマイクロコンピュータ(ECU)であ
り、ブリッジ回路44を制御するための回転方向指令D
0および電流制御量I0を駆動信号として駆動回路47
に入力する。
【0006】マイクロコンピュータ55は、電動モータ
40の回転方向指令D0および補助トルクに相当するモ
ータ電流指令Imを生成するモータ電流決定手段56
と、モータ電流指令Imとモータ電流IMとの電流偏差
ΔIを演算する演算手段57と、電流偏差ΔIからP
(比例)項、I(積分)項およびD(微分)項の補正量
を算出してPWMデューティ比に相当する電流制御量I
0を生成するPID演算手段58とを備えている。ま
た、図示していないが、マイクロコンピュータ55は、
AD変換器やPWMタイマ回路等の他に周知の自己診断
機能を含み、システムが正常に動作しているか否かを常
に自己診断しており、異常が発生すると駆動回路47を
介して電源リレー46を開放し、モータ電流IMを遮断
するようになっている。L5はマイクロコンピュータ5
5を駆動回路47に接続するための導電線である。
【0007】一般に、電動モータ40とバッテリ41と
の間に介在された回路要素42〜44、49、配線パタ
ーンP1〜P5、導電線L1およびL2は、大電流のモ
ータ電流IMに対応するため、後述するように放熱性
(耐熱性)および耐久性等を考慮して、大型に構成され
ている。一方、マイクロコンピュータ55、駆動回路4
7およびモータ電流検出回路48を含む周辺回路素子な
らびに導電線L3〜L5は、小電流に対応しており、ま
た高密度が要求されるため、小型に構成されている。
【0008】図11は一般的な電動式パワーステアリン
グ回路装置の回路構成を示す平面図であり、図中、Q1
〜Q4、42、43、45、46、49および55は図
10に示すものと同様のものを示している。この例の場
合、半導体スイッチング素子Q1〜Q4は樹脂で被覆さ
れた各一対のFETにより構成され、大容量コンデンサ
42は3個のコンデンサにより構成され、マイクロコン
ピュータ55は1チップのICにより構成されている。
また、図面の煩雑さを防ぐために、周辺回路素子、配線
パターンおよび導電線等を省略し、代表的な回路要素の
みを示す。図11において、1はシールド板およびヒー
トシンクの機能を兼ねた箱型の金属フレーム、2は金属
フレーム1の底面上に載置された絶縁プリント基板、3
は金属フレーム1の内側面に一端面が接合された例えば
アルミニウムで作製されたヒートシンクである。絶縁プ
リント基板2には、各回路要素42、43、46、49
および55等が載置されており、また、ヒートシンク3
の他端面には各半導体スイッチング素子Q1〜Q4が接
合されている。4a〜4eは配線パターンP1〜P5等
に相当する配線板であり、大電流に専用に対応するため
に、絶縁プリント基板3上の配線パターンとは別に幅お
よび厚さの大きい導電板が用いられている。
【0009】次に、図10を参照しながら、図11に示
した従来の電動式パワーステアリング回路装置の動作に
ついて説明する。マイクロコンピュータ55は、トルク
センサ50および車速センサ51から操舵トルクTおよ
び車速Vを取り込むとともに、シャント抵抗器43から
モータ電流IMをフィードバック入力し、パワーステア
リングの回転方向指令D0と、補助トルクに相当する電
流制御量I0とを生成し、導電線L5を介して駆動回路
47に入力する。駆動回路47は、定常駆動状態では導
電線L3を介した指令により常開の電源リレー46を閉
成しており、回転方向指令D0および電流制御量I0が
入力されると、PWM駆動信号を生成し、導電線L4を
介してブリッジ回路44の半導体スイッチング素子Q1
〜Q4に印加する。これにより、電動モータ40は、バ
ッテリ41から外部配線L2、コネクタ45、コイル4
9、電源リレー46、配線パターンP4、シャント抵抗
器43、配線パターンP1、ブリッジ回路44、配線パ
ターンP3、コネクタ45および外部配線L2を介して
供給されるモータ電流IMにより駆動され、所要方向に
所要量の補助トルクを出力する。
【0010】このとき、モータ電流IMは、シャント抵
抗器43およびモータ電流検出手段48を介して検出さ
れ、マイクロコンピュータ55内の演算手段57にフィ
ードバックされることにより、モータ電流指令Imと一
致するよう制御される。また、モータ電流IMは、ブリ
ッジ回路44のPWM駆動時のスイッチング動作により
リップル成分を含むが、大容量のコンデンサ42により
平滑されて制御される。さらに、コイル49は、上記ブ
リッジ回路44がPWM駆動時に、スイッチング動作す
ることにより発生するノイズが外部に放出されて、ラジ
オノイズとなることを防止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この種の電動式パワー
ステアリング回路装置で制御されるモータ電流IMの値
は、軽自動車であっても25A程度であり、小型自動車
では45A〜60A程度にも達する。従って、ブリッジ
回路44を構成する半導体スイッチング素子Q1〜Q4
は、モータ電流IMの大きさに対応して大型化するとと
もに、図示したように複数個を並列接続して、オン時お
よびPWMスイッチング時の発熱を抑制する必要があ
る。また、半導体スイッチング素子Q1〜Q4の発熱量
を放熱するために、ヒートシンク3が必要であり、モー
タ電流IMが大きくなればなるほど半導体スイッチング
素子Q1〜Q4の個数も増加し、同時にヒートシンク3
も大型化することになる。さらに、コネクタ45の端子
から、コイル49、電源リレー46、シャント抵抗器4
3およびブリッジ回路44を経由したグランドまでの配
線パターンP1、P2およびP4、ならびに、ブリッジ
回路44から電動モータ40までの配線パターンP3の
長さは、モータ電流IMの大電流化、半導体スイッチン
グ素子Q1〜Q4の個数の増加、ならびに、ヒートシン
ク3の大型化に比例して、物理的に長くなる。
【0012】この結果、従来の電動式パワーステアリン
グ回路装置では、各配線パターンP1〜P4での電圧降
下に起因する発熱量により、温度上昇が大きくなると、
配線パターンP1〜P4の耐熱性および耐久性を損なう
おそれがあるので、これを防止するために、図11のよ
うに幅や厚さの大きい大電流専用の配線板4a〜4eが
用いられている。従って、絶縁プリント基板2の大型化
を招くことになる。また、コンデンサ42、シャント抵
抗器43、電源リレー46およびコイル49は、モータ
電流IMの大電流化に伴い大型化するが、これらを絶縁
プリント基板2上に搭載しようとすると、搭載スペース
の増大により、さらに絶縁プリント基板2の大型化を招
くことになる。
【0013】この発明は上述のような課題を解消するた
めになされたもので、部品の実装に関し、小電流部品を
実装する基板と大電流部品を実装する基板との2つの基
板と、大型部品を実装するハウジングに分割して小型化
を達成するとともに、ハウジングに配線パターンを形成
して2つの基板とハウジングを効率的に電気的接続し、
インサート成型前のパワー部の配線パターンを1つの部
品で構成することにより、コストダウンや作業性の向上
および大出力化を可能にする電動式パワーステアリング
回路装置およびその製造方法を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電動式パ
ワーステアリング回路装置は、車両のハンドルに連結さ
れハンドルに対して補助トルクを出力する電動モータ
と、電動モータに駆動電流を供給するバッテリと、ハン
ドルの操舵トルクを検出するトルクセンサと、車両の車
速を検出する車速センサと、ハンドルに対する補助トル
クに基づいて電動モータの駆動電流を切り換える複数の
半導体スイッチング素子からなるブリッジ回路および駆
動電流のリップルを吸収するコンデンサを搭載するパワ
ー基板と、ハンドルの操舵トルクと車両の車速に基づい
てブリッジ回路を制御する駆動信号を生成するマイクロ
コンピュータおよびその周辺回路素子を搭載する制御基
板と、ブリッジ回路のスイッチング動作時に発生するノ
イズの外部流出を防止するコイルと、バッテリからブリ
ッジ回路に供給される駆動電流を開閉する電源リレー
と、ブリッジ回路から電動モータに供給される駆動電流
を開閉するモータリレーと、電動モータおよびバッテリ
と電気的に接続されるパワーコネクタと、一端がパワー
コネクタに接続され電動モータの駆動電流が流れる配線
パターンが形成された導電板と、パワー基板と制御基板
とを電気的に接続する接続端子と、絶縁性樹脂でなり、
パワーコネクタ、導電板および接続端子がインサート成
型されるハウジングと、半導体スイッチング素子の発熱
を放熱するヒートシンクとを備えた電動パワーステアリ
ング回路装置において、ハウジングにインサート成型さ
れる前の導電板は、配線パターンが連続的に繋がれて形
成された一枚の導電性金属板で構成され、配線パターン
はインサート成型の後に不要部分が除去されて所定の配
線パターンとなる。
【0015】また、パワーコネクタは、2段に配設され
た端子を有し、2段の端子のうち一方の端子は、配線パ
ターンのコイル、電源リレー、モータリレーと電気的に
接続される部位を含む面と同一平面に形成されている。
【0016】また、パワー基板は、中央付近を支持され
てハウジングに固定されている。
【0017】また、パワー基板は、対向する2辺の各辺
中央付近の2箇所で支持されてハウジングに固定されて
いる。
【0018】また、導電板は、パワー基板とハウジング
とを固定する固定位置の近傍でパワー基板と電気的に接
続されている。
【0019】また、導電板は、パワー基板とハウジング
とを固定する複数の固定位置を結ぶ線の近傍でパワー基
板と電気的に接続されている。
【0020】また、導電板とパワー基板の電気的接続箇
所は、パワー基板とハウジングとを固定する複数の固定
位置を結ぶ線の両側に同じ個数ずつ配設されている。
【0021】また、導電板とパワー基板との電気的接続
箇所は、バッテリに接続される導電板とパワー基板とが
電気的接続された箇所と、電動モータに接続される導電
板とパワー基板とが電気的接続された箇所とに、パワー
基板とハウジングとを固定する複数の固定位置を結ぶ線
で分割されている。
【0022】また、接続端子とパワー基板が電気的に接
続される箇所は、パワー基板とハウジングを固定する固
定位置の近傍に設けられている。
【0023】また、接続端子とパワー基板が電気的に接
続される箇所は、パワー基板とハウジングとを固定する
複数の固定位置を結ぶ線の近傍に設けられている。
【0024】また、接続端子は、少なくとも車速センサ
と電気的に接続される端子を含む信号用コネクタの近傍
に配設されている。
【0025】また、信号用コネクタは、ハウジングと一
体成型されるとともに、接続端子と信号用コネクタの端
子は、制御基板と電気的に接続される箇所が整列して設
けられている。
【0026】また、制御基板は、パワー基板と概略平行
に配置されるとともに、コンデンサと重なる部分が切り
欠かれている。
【0027】また、ハウジングには、コイル、電源リレ
ー、またはモータリレーのうち、少なくとも1つが挿入
される凹部が形成され、コンデンサは、ハウジングの信
号用コネクタおよび凹部と反対側で、かつパワー基板の
角部付近の位置に配設されている。
【0028】また、パワー基板は、ハウジングを介して
四隅を締着されてヒートシンクに固定されている。
【0029】また、トルクセンサと電気的に接続される
トルクセンサコネクタは、ハウジングと別体に構成さ
れ、ハウジングの凹部側で、かつパワーコネクタの反対
側に配置されている。
【0030】また、トルクセンサコネクタは、少なくと
も1部がパワー基板を介してヒートシンクに固定されて
いる。
【0031】さらに、この発明に係る電動式パワーステ
アリング回路装置の製造方法は、車両のハンドルに連結
されハンドルに対して補助トルクを出力する電動モータ
と、電動モータに駆動電流を供給するバッテリと、ハン
ドルの操舵トルクを検出するトルクセンサと、車両の車
速を検出する車速センサと、ハンドルに対する補助トル
クに基づいて電動モータの駆動電流を切り換える複数の
半導体スイッチング素子からなるブリッジ回路および駆
動電流のリップルを吸収するコンデンサを搭載するパワ
ー基板と、ハンドルの操舵トルクと車両の車速に基づい
てブリッジ回路を制御する駆動信号を生成するマイクロ
コンピュータおよびその周辺回路素子を搭載する制御基
板と、ブリッジ回路のスイッチング動作時に発生するノ
イズの外部流出を防止するコイルと、バッテリからブリ
ッジ回路に供給される駆動電流を開閉する電源リレー
と、ブリッジ回路から電動モータに供給される駆動電流
を開閉するモータリレーと、電動モータおよびバッテリ
と電気的に接続されるパワーコネクタと、一端がパワー
コネクタに接続され電動モータの駆動電流が流れる配線
パターンが形成された導電板と、パワー基板と制御基板
とを電気的に接続する接続端子と、絶縁性樹脂でなり、
パワーコネクタ、導電板および接続端子がインサート成
型されるハウジングと、半導体スイッチング素子の発熱
を放熱するヒートシンクとを備えた電動パワーステアリ
ング回路装置の製造方法において、導電板を、配線パタ
ーンが連続的に繋がれて形成された一枚の導電性金属板
として作製する導電性金属板作製工程と、導電板のハウ
ジングへのインサート成型後に、配線パターンの不要部
分を除去して所定の配線パターンとする不要部分除去工
程とを有する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る電
動式パワーステアリング回路装置を示す一部ブロック図
である。図1において、40は図示しない車両のハンド
ルに対して補助トルクを出力する電動モータ、41は電
動モータ40を駆動するためのモータ電流IMを供給す
るバッテリである。また、42はモータ電流IMのリッ
プル成分を吸収するための大容量(2200μF程度)
のコンデンサ、43はモータ電流IMを検出するための
シャント抵抗器、44はモータ電流IMを補助トルクの
大きさおよび方向に応じて切り換えるための例えばFE
T等の複数の半導体スイッチング素子Q1〜Q4からな
るブリッジ回路、49は電磁ノイズを除去するためのコ
イルである。
【0033】P1およびP2は半導体スイッチング素子
Q1〜Q4をブリッジ接続するとともにシャント抵抗器
43およびブリッジ回路44を接続する配線パターン、
P3はブリッジ回路44の出力端子となる配線パターン
である。45は電動モータ40およびバッテリ41をブ
リッジ回路44に接続するための複数のリード端子から
なるコネクタ、L2は電動モータ40およびバッテリ4
1とコネクタ45を接続するための外部配線、46はモ
ータ電流IMを必要に応じて通電遮断するための常開の
電源リレー、P4は電源リレー46、コンデンサ42お
よびシャント抵抗器43を接続する配線パターン、P5
はコネクタ45をグランドに接続する配線パターンであ
り、コンデンサ42の一端をグランドに接続する配線パ
ターンも含む。ブリッジ回路44の出力端子となる配線
パターンP3はコネクタ45に接続されている。
【0034】47はブリッジ回路44を介して電動モー
タ40を駆動するとともに、電源リレー46およびモー
タリレー60を駆動する駆動回路、L3は駆動回路47
を電源リレー46およびモータリレー60の励磁コイル
に接続する導電線、L4は駆動回路47をブリッジ回路
44に接続する導電線、48はシャント抵抗器43の一
端を介してモータ電流IMを検出するモータ電流検出手
段であり、駆動回路47およびモータ電流検出手段48
は後述するマイクロコンピュータの周辺回路素子を構成
している。また、50はハンドルの操舵トルクTを検出
するトルクセンサ、51は車両の車速Vを検出する車速
センサである。さらに、55はトルクセンサ50および
車速センサ51の出力を入力し操舵トルクTおよび車速
Vに基づいて補助トルクを演算するとともにモータ電流
IMをフィードバックして補助トルクに相当する駆動信
号を生成するマイクロコンピュータ(ECU)であり、
ブリッジ回路44を制御するための回転方向指令D0お
よび電流制御量I0を駆動信号として駆動回路47に入
力する。
【0035】マイクロコンピュータ55は、電動モータ
40の回転方向指令D0および補助トルクに相当するモ
ータ電流指令Imを生成するモータ電流決定手段56
と、モータ電流指令Imとモータ電流IMとの電流偏差
ΔIを演算する演算手段57と、電流偏差ΔIからP
(比例)項、I(積分)項およびD(微分)項の補正量
を算出してPWMデューティ比に相当する電流制御量I
0を生成するPID演算手段58とを備えている。ま
た、図示していないが、マイクロコンピュータ55は、
AD変換器やPWMタイマ回路等の他に周知の自己診断
機能を含み、システムが正常に動作しているか否かを常
に自己診断しており、異常が発生すると駆動回路47を
介して電源リレー46を開放し、モータ電流IMを遮断
するようになっている。L5はマイクロコンピュータ5
5を駆動回路47に接続するための導電線である。
【0036】そして、本実施の形態においては、モータ
電流を開閉するモータ用リレー60が電動モータ40と
駆動回路47との間に配設されている。そして、電動モ
ータ40とバッテリ41との間に介在された回路要素4
2〜44、46、49、60、配線パターンP1〜P
5、導電線L2は、大電流のモータ電流IMに対応する
ために、放熱性および耐久性等を考慮して、大型に構成
されている。一方、マイクロコンピュータ55、駆動回
路47およびモータ電流検出回路48を含む周辺回路素
子、導電線L3〜L5は、小電流に対応しており、また
高密度が要求されるため、小型に構成されている。
【0037】次に、動作について説明する。マイクロコ
ンピュータ55は、トルクセンサ50および車速センサ
51から操舵トルクTおよび車速Vを取り込むととも
に、シャント抵抗器43からモータ電流IMをフィード
バック入力し、パワーステアリングの回転方向指令D0
と、補助トルクに相当する電流制御量I0とを生成し、
導電線L5を介して駆動回路47に入力する。駆動回路
47は、定常駆動状態では導電線L3を介した指令によ
り常開の電源リレー46およびモータリレー60を閉成
しており、回転方向指令D0および電流制御量I0が入
力されると、PWM駆動信号を生成し、導電線L4を介
してブリッジ回路44の半導体スイッチング素子Q1〜
Q4に印加する。これにより、電動モータ40は、バッ
テリ41から外部配線L2、コネクタ45、コイル4
9、電源リレー46、配線パターンP4、シャント抵抗
器43、配線パターンP1、ブリッジ回路44、配線パ
ターンP3、コネクタ45、モータリレー60および外
部配線L2を介して供給されるモータ電流IMにより駆
動され、所要方向に所要量の補助トルクを出力する。
【0038】このとき、モータ電流IMは、シャント抵
抗器43およびモータ電流検出手段48を介して検出さ
れ、マイクロコンピュータ55内の演算手段57にフィ
ードバックされることにより、モータ電流指令Imと一
致するよう制御される。また、モータ電流IMは、ブリ
ッジ回路44のPWM駆動時のスイッチング動作により
リップル成分を含むが、大容量のコンデンサ42により
平滑されて制御される。さらに、コイル49は、上記ブ
リッジ回路44がPWM駆動時に、スイッチング動作す
ることにより発生するノイズが外部に放出されて、ラジ
オノイズとなることを防止する。
【0039】図2はこの発明の実施の形態1に係る電動
式パワーステアリング回路装置の分解斜視図、図3はハ
ウジングの部品取り付け状態を示す上面図、図4は図3
のIV-IV線に沿う電動式パワーステアリング回路装置の
矢視断面図、図5は導電板の展開図、図6は導電板のイ
ンサート成型前の状態を示す斜視図である。
【0040】図1乃至図6において、制御基板61は絶
縁プリント基板からなる。そして、マイクロコンピュー
タ55、駆動回路47およびモータ電流検出回路48
(図示せず)を含む周辺回路素子(小電流部品)が、制
御基板61上の配線パターン(L5等)に半田付けされ
て実装されている。
【0041】パワー基板としての金属基板62は、例え
ばHITT基板(電気化学工業の商品名)からなり、2
mmのアルミニウム板上に80μmの絶縁層を介して、
配線パターン(P1、P2等)が70μmの銅パターン
として形成されている。この金属基板62は、裏面をヒ
ートシンク63の一側のほぼ半分わたって密接するよう
にヒートシンク63上に取り付けられ、放熱機能が増大
されている。また、ブリッジ回路44を構成する半導体
スイッチング素子Q1〜Q4、コンデンサ42、シャン
ト抵抗器43等の大電流部品が金属基板62上の配線パ
ターン(P1、P2等)に半田付けされて実装されてい
る。この金属基板62上に形成された配線パターンは、
大電流に対応できるように十分な断面容量を有し、モー
タ電流IMが流れる回路要素を実装できるようになって
いる。
【0042】ハウジング64は、ヒートシンク63とほ
ぼ一致する外径形状を有し、導電板65、接続端子6
6、信号用コネクタ67の端子67aが絶縁性樹脂にイ
ンサート成型されて作製されるものである。ハウジング
64には、図4の下方側に開口を有する凹部64aが形
成されている。この凹部64aには、電源リレー46、
モータリレー60、コイル49が収納されている。さら
に、ハウジング64には、凹部64aの反対側におい
て、図2の上下方向に貫通する空間で図2の上下に開口
を有する開口部64bが形成されている。この開口部6
4b内には、金属基板62が配設される。さらにまた、
ハウジング64には、パワーコネクタ45が凹部64a
側の側面に突出して形成され、また、信号用コネクタ6
7がパワーコネクタ45と並んで金属基板62側の側面
に突出して形成されている。この信号用コネクタ67
は、トルクセンサ50および車速センサ51に接続され
る端子を含んでいる。
【0043】また、導電板65は導電性の優れた銅合金
の1枚の板よりプレス加工により形成され、各々の回路
パターンはインサート成型前に分散しないようタイバー
65a(図5のハッチング部分)で部分的に繋がれて形
成されている(導電性金属板作製工程)。このように形
成された導電板65は、図5に示す18箇所の1点鎖線
で折り曲げられて、図6に示すような立体形状とされ、
その後、タイバー65aが露出するように絶縁性樹脂に
インサート成型される。そして、インサート成型の後、
露出されたタイバーが切断されて、電動モータ40とバ
ッテリ41の間に介在される電源リレー46、モータリ
レー60、コイル49等の回路要素を接続する配線パタ
ーンを構成する(不要部分除去工程)。
【0044】そして、この配線パターンの一部が露出し
て前記回路要素の端子を接続する電極を形成し、また他
の一部がパワーコネクタ45内に延出してパワーコネク
タ45内の端子65bを形成する。この配線パターンの
露出部の電極の孔に電源リレー46、モータリレー60
およびコイル49等の端子が挿入されて半田付けされ
る。一方、前記パワーコネクタ45内の端子65bは2
段、2列で構成され、一方の列はバッテリ41に接続さ
れ、他方の列は電動モータ40に接続されるとともに、
例えば図4において上側となる端子65bは、電源リレ
ー46、モータリレー60、コイル49と接続される電
極部まで同一面で形成されている。さらに、配線パター
ンの一部が開口部64b内に露出して、配線パターンP
4、P5に相当する電源端子65c、配線パターンP3
に相当するモータ端子65dを構成している。
【0045】ハウジング64は、金属基板62の対向す
る辺の中央付近において、2個のネジ68で金属基板6
2に締着されている。図3に示されるように、これら2
個のネジ68を結ぶ線I−Iの近傍において、電源端子
65c、モータ端子65dおよび接続端子66が金属基
板62の配線パターンに半田接合されている。また、そ
の配置は、I−I線を挟んで一方の側に2個の電源端子
65cが配設され、もう一方の側に2個のモータ端子6
5dが配設されている。さらに、接続端子66の金属基
板62との接合部の反対側は、信号用コネクタ67の端
子67aの近傍に配設されており、また、接続端子66
の制御基板61を取り付けた際に制御基板61の各スル
ーホール内に挿入される部分は、2列に整列されて配置
されている。
【0046】図6に良く示されるように、導電板65か
らは、制御基板61への電源供給用端子、電源リレー4
6およびモータリレー60の駆動するための信号用端子
等が制御基板61側に突出しており、制御基板61を取
り付けた際に、制御基板61の各スルーホール内に挿入
されて、半田付けされる。そして、コンデンサ42は、
制御基板61のスルーホールへ挿入される端子から離れ
た位置、すなわち信号用コネクタ67およびハウジング
凹部64aと反対側の金属基板62の角部に配設されて
いる。さらに、制御基板61と金属基板62とは、ハウ
ジング64を挟んで図2の上下方向で平行に配置されて
おり、制御基板61のコンデンサ42と重なる角部は、
コンデンサ42と接触しないように切り欠いて削除され
ている。
【0047】金属基板62が固定されたハウジング64
は、金属基板62の角部の4箇所と、ハウジング凹部6
4aの外側1箇所の合計5箇所において、ネジ69でヒ
ートシンク63に締着されている。カバー70は鉄にて
作製され、金属基板62、ハウジング64および制御基
板61を覆うように被せられて縁部がヒートシンク63
に固定される。
【0048】このように構成された電動式パワーステア
リング回路装置を組み立てるには、まず、各電極にクリ
ーム半田を塗布した制御基板61上にマイクロコンピュ
ータ55およびその周辺回路素子等の部品を配置し、リ
フロ装置を用いて、制御基板61の下側から、または周
囲の雰囲気全体を熱し、クリーム半田を溶かして各部品
を半田付けする。同様に、各電極にクリーム半田を塗布
した金属基板62上に半導体スイッチング素子Q1〜Q
4、シャント抵抗器43およびコンデンサ42等の部品
を配置し、金属基板62上にハウジング64を被せてネ
ジ68で固定し、リフロ装置を用いてクリーム半田を溶
かし、各部品と端子65c、65dおよび接続端子66
を半田付けする。このとき、端子65c、65dおよび
接続端子66は、弾性変形することにより先端部が金属
基板62に押し付けられており、その反力で金属基板6
2が変形しようとするが、ネジ68を結ぶ線I−Iの近
傍に、電源端子65c、モータ端子65dおよび接続端
子66が配置されているので、金属基板62の変形が抑
制される。また、大電流が流れるため幅が広くなって曲
げ剛性の大きい端子65c、65dが、ネジ68を結ぶ
線I−Iの両側に2個づつ配置されているので、金属基
板62の変形が両側均等に近づき、金属基板62の変形
が抑制される。さらに、ネジ68を結ぶ線I−Iの一方
の側に2個の電源端子65cが近接して配設され、もう
一方の側に2個のモータ端子65dが近接してグループ
として配設されているので、それぞれのグループで電流
が往復しており、電磁ノイズの発生が抑制される。そし
て、電源リレー46、モータリレー60およびコイル4
9等がハウジング64の凹部64a内に納められ、導電
板65の電極から突出する各部品の端子が部分噴流によ
り一括で半田付け接合され、ハウジング64に各部品が
実装される。
【0049】ついで、制御基板61がハウジング64の
上部に配置される。そして、ハウジング64側の導電板
65の端子、接続端子66および信号用コネクタ67の
端子67aが制御基板61のスルーホール内に挿入さ
れ、部分噴流により一括で半田付け接合される。このと
き、制御基板61のスルーホール内に挿入される接続端
子66および信号用コネクタ67の端子67aが混合さ
れ、かつ、2列に整列して配置されているので、端子を
制御基板61のスルーホールへ挿入することが容易であ
る。さらに、制御基板61のスルーホール内に挿入され
る端子が、制御基板61の二辺に集中しているので、端
子をスルーホールへ挿入することが容易である。また、
コンデンサ42は、制御基板61のスルーホールへ挿入
される端子から離れた位置、すなわち信号用コネクタ6
7およびハウジング凹部64aと反対側の金属基板62
の角部に配設されており、制御基板61は、コンデンサ
42と重なる角部が切り欠いた形状に形成されているの
で、制御基板61をハウジング64に装着したとき、制
御基板61とコンデンサ42の干渉が無く、装置の高さ
を低くすることができる。ついで、ハウジング64を上
方からヒートシンク63上に配置し、ネジ69により固
定する。このとき、金属基板62は、四隅のネジ69に
よりヒートシンク63に固定されるので、金属基板62
が密着してヒートシンク63押し付けられる。
【0050】このように、本実施の形態によれば、マイ
クロコンピュータ55およびその周辺回路素子等の小電
流部品のみが制御基板61に実装されているので、配線
パターンの幅や厚さを大きくする必要がなく、部品の高
密度実装が可能となり、基板の小型化を図ることができ
る。また、半導体スイッチング素子Q1〜Q4、シャン
ト抵抗器43およびコンデンサ42等の大電流部品が金
属基板62に実装され、この金属基板62がヒートシン
ク63に密接状態で取り付けられているので、大電流部
品および配線パターンからの発熱量が金属基板62を介
してヒートシンク63に有効に伝達され、ヒートシンク
63から外気に放熱され、金属基板62を小型化しても
温度上昇を抑制できるとともに、配線パターンの耐熱性
および耐久性を損なうこともない。
【0051】また、導電板65は導電性の優れた銅合金
の1枚の板よりプレス加工により形成され、各々の回路
パターンはインサート成型前に分散しないようタイバー
65a(図5のハッチング部分)で部分的につながれて
おり、タイバー65aが露出するように絶縁性樹脂にイ
ンサート成型され、その後、露出されたタイバーが切断
されて、電動モータ40とバッテリ41の間に介在され
る電源リレー46、モータリレー60、コイル49等の
回路要素を接続する配線パターンを構成しているので、
材料の歩留まりがよく、低コスト化を図ることができ、
導電板65は、ハウジング64の成形型への装填性がよ
くなり、作業性の向上を図ることができる。
【0052】また、パワーコネクタ45の端子65bは
2段、2列で構成され、図4の上段側は電源リレー4
6、モータリレー60、コイル49と接続される電極部
まで同一面で形成されているので、導電板65の材料の
歩留まりがよく、プレス加工において曲げの工程が少な
くなるため、コスト低減を図ることができる。
【0053】また、ハウジング64は、金属基板62の
対向する辺の中央付近において、2個のネジ68で金属
基板62に取り付けられ、これら2個のネジ68を結ぶ
線I−Iの近傍に、電源端子65c、モータ端子65d
および接続端子66が金属基板62の配線パターンに半
田接合されているので、金属基板62の変形が抑制さ
れ、リフロ後ヒートシンク63に密接させたとき金属基
板62の変形が抑制され、金属基板62の配線パターン
の半田接合部に印加される応力が低減され、耐久性が向
上する。
【0054】また、大電流が流れるため幅が広くなって
曲げ剛性の大きい端子65c、65dが、ネジ68を結
ぶ線I−Iの両側に2個づつ配置されているので、金属
基板62の変形が両側均等に近づき、金属基板62の変
形が抑制され、金属基板62の配線パターンの半田接合
部に印加される応力が低減され、耐久性が向上する。
【0055】また、ネジ68を結ぶ線I−Iの一方の側
に2個の電源端子65cが近接して配設され、もう一方
の側に2個のモータ端子65dが近接してグループとし
て配設されているので、それぞれのグループで電流が往
復して電磁ノイズの発生が抑制され、ラジオノイズの低
減を図ることができる。
【0056】また、接続端子66の金属基板62との接
合部の反対側は、信号用コネクタ67の端子67aの近
傍に配設され、制御基板61を取り付けた際に、制御基
板61の各スルーホール内に挿入される部分は、2列に
整列されて配置されるとともにハウジング64に一体的
にインサート成型されているので、端子を制御基板61
のスルーホールへ挿入することが容易になり作業性が向
上する。
【0057】また、コンデンサ42は、制御基板61の
スルーホールへ挿入される端子から離れた位置、すなわ
ち信号用コネクタ67およびハウジング凹部64aと反
対側の金属基板62の角部に配設され、制御基板61
は、コンデンサ42と重なる角部が切り欠いた形状に形
成されているので、制御基板61をハウジング64に装
着したとき、制御基板61とコンデンサ42の干渉が無
く、高さ方向の小型化を図ることができる。
【0058】また、金属基板62は、四隅のネジ69に
よりヒートシンク63に固定されるので、金属基板62
が密着してヒートシンク63に押し付けられ、耐熱性お
よび耐久性の向上を図ることができる。なお、金属基板
62としてHITT基板を用いているが、金属基板62
はHITT基板に限定されるものではなく、配線パター
ンが絶縁層を介してアルミニウム等の伝熱性のよい金属
ベース上に形成されたものであればよい。また、リレー
は、電源リレー46またはモータリレー60のいずれか
1個を取り付ける場合であってもよい。また、パワーコ
ネクタ45は電源用の2極と、電動モータ用の2極を並
べて配置しているが、4極の1個のコネクタで構成して
もよい。また、ハウジング64と金属基板62の固定お
よび金属基板62が組み立てられたハウジング64とヒ
ートシンク63の固定はネジ68、69を用いたが、リ
ベット等他の固定手段であってもよい。
【0059】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2に係る電動式パワーステアリング回路装置を示す分
解斜視図、図8はこの発明の実施の形態2に係る電動式
パワーステアリング回路装置におけるハウジングの部品
取り付け状態を示す上面図である。本実施の形態は電動
式パワーステアリング回路装置がトルクセンサ50の近
傍に装着され、トルクセンサ50と直接結線される場合
に有効である。
【0060】図7、図8において、トルクセンサコネク
タ80は、ハウジング64とは別の部品で構成され、ト
ルクセンサ50に接続される端子80aが装着されて、
ハウジング64の凹部64a側(図4)でかつ、パワー
コネクタ45の反対側に、2個のネジ69でヒートシン
ク63に固定されている。このとき、トルクセンサコネ
クタ80は、一方のネジ69で金属基板62を介してヒ
ートシンク63に固定され、もう一方のネジ69で直接
ヒートシンク63に固定されている。そして、本実施の
形態においては、信号用コネクタ67からトルクセンサ
50に接続される端子をトルクセンサコネクタ80に移
設しているので、信号用コネクタ67は車速センサ51
に接続される端子を含んでいるが、トルクセンサ50に
接続される端子は含んでいない。なお、他の構成は上述
の実施の形態1と同様に構成されている。
【0061】本実施の形態では、マイクロコンピュータ
55およびその周辺回路素子等の部品が半田付けされて
実装された制御基板61のスルーホールに、トルクセン
サコネクタ80の端子80aを挿入し、トルクセンサコ
ネクタ80が装着された制御基板61がハウジング64
の上部に配置される。そして、ハウジング64側の導電
板65端子、接続端子66および信号用コネクタ67の
端子67aが制御基板61のスルーホール内に挿入さ
れ、部分噴流によりトルクセンサコネクタ80の端子8
0aを含めて一括で半田付け接合される。ここで、制御
基板61のスルーホール内に挿入される端子が、制御基
板61の三辺になるが、その内の一辺のトルクセンサコ
ネクタ80端子80aは予め挿入されているので、制御
基板61のスルーホール内に挿入されるハウジング64
の端子が、制御基板61の二辺となり、端子をスルーホ
ールへ挿入することが容易である。ついで、ハウジング
64を上方からヒートシンク63上に配置し、ネジ69
により固定する。このとき、金属基板62は、四隅の
内、3箇所はハウジング64を介してネジ69によりヒ
ートシンク63に固定され、残りの1箇所はトルクセン
サコネクタ80を介してヒートシンク63に固定される
ので、金属基板62が密着してヒートシンク63押し付
けられる。また、金属基板62固定用ネジ69の一箇所
は、トルクセンサコネクタ80の取り付けネジ69と共
用しているのでネジ69の使用数が削減される。
【0062】このように本実施の形態によれば、トルク
センサコネクタ80は、ハウジング64とは別の部品で
構成され、制御基板61のスルーホール内に端子80a
が予め挿入されているので、端子を制御基板61のスル
ーホールへ挿入することが容易になり、作業性の向上を
図ることができる。また、ハウジング64の凹部64a
側でかつ、パワーコネクタ45の反対側に配置され、一
方のネジ69で金属基板62を介してヒートシンク63
に固定され、もう一方のネジ69で直接ヒートシンク6
3に固定されているので、ネジ69の使用数が削減さ
れ、コストの低減を図ることができる。
【0063】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0064】この発明に係る電動式パワーステアリング
回路装置は、車両のハンドルに連結されハンドルに対し
て補助トルクを出力する電動モータと、電動モータに駆
動電流を供給するバッテリと、ハンドルの操舵トルクを
検出するトルクセンサと、車両の車速を検出する車速セ
ンサと、ハンドルに対する補助トルクに基づいて電動モ
ータの駆動電流を切り換える複数の半導体スイッチング
素子からなるブリッジ回路および駆動電流のリップルを
吸収するコンデンサを搭載するパワー基板と、ハンドル
の操舵トルクと車両の車速に基づいてブリッジ回路を制
御する駆動信号を生成するマイクロコンピュータおよび
その周辺回路素子を搭載する制御基板と、ブリッジ回路
のスイッチング動作時に発生するノイズの外部流出を防
止するコイルと、バッテリからブリッジ回路に供給され
る駆動電流を開閉する電源リレーと、ブリッジ回路から
電動モータに供給される駆動電流を開閉するモータリレ
ーと、電動モータおよびバッテリと電気的に接続される
パワーコネクタと、一端がパワーコネクタに接続され電
動モータの駆動電流が流れる配線パターンが形成された
導電板と、パワー基板と制御基板とを電気的に接続する
接続端子と、絶縁性樹脂でなり、パワーコネクタ、導電
板および接続端子がインサート成型されるハウジング
と、半導体スイッチング素子の発熱を放熱するヒートシ
ンクとを備えた電動パワーステアリング回路装置におい
て、ハウジングにインサート成型される前の導電板は、
配線パターンが連続的に繋がれて形成された一枚の導電
性金属板で構成され、配線パターンはインサート成型の
後に不要部分が除去されて所定の配線パターンとなるの
で、材料の歩留まりが良くなり低コスト化を図ることが
できる。また、各々の回路パターンはインサート成型前
に分散しないのでハウジングの成形型への装填性がよく
なり、組立作業性の向上した電動式パワーステアリング
回路装置を得ることができる。
【0065】また、パワーコネクタは、2段に配設され
た端子を有し、2段の端子のうち一方の端子は、配線パ
ターンのコイル、電源リレー、モータリレーと電気的に
接続される部位を含む面と同一平面に形成されているの
で、導電板の材料の歩留まりがよくなるとともに、プレ
ス加工において曲げの工程が少なくなり、コスト低減を
図ることができる。
【0066】また、パワー基板は、中央付近を支持され
てハウジングに固定されているので、パワー基板の変形
が抑制され、リフロ後ヒートシンクに密接させたときパ
ワー基板の変形が小さくなり、パワー基板の配線パター
ンの半田接合部に印加される応力が低減されて耐久性が
向上する。
【0067】また、パワー基板は、対向する2辺の各辺
中央付近の2箇所で支持されてハウジングに固定されて
いるので、パワー基板の変形がさらに抑制され、耐久性
がさらに向上する。
【0068】また、導電板は、パワー基板とハウジング
とを固定する固定位置の近傍でパワー基板と電気的に接
続されているので、パワー基板の変形が抑制され、パワ
ー基板の配線パターンの半田接合部に印加される応力が
低減されて耐久性が向上する。
【0069】また、導電板は、パワー基板とハウジング
とを固定する複数の固定位置を結ぶ線の近傍でパワー基
板と電気的に接続されているので、パワー基板の変形が
さらに抑制され、耐久性がさらに向上する。
【0070】また、導電板とパワー基板の電気的接続箇
所は、パワー基板とハウジングとを固定する複数の固定
位置を結ぶ線の両側に同じ個数ずつ配設されているの
で、パワー基板の変形が両側均等に近づき、パワー基板
の配線パターンの半田接合部に印加される応力が低減さ
れ、耐久性が向上する。
【0071】また、導電板とパワー基板との電気的接続
箇所は、バッテリに接続される導電板とパワー基板とが
電気的接続された箇所と、電動モータに接続される導電
板とパワー基板とが電気的接続された箇所とに、パワー
基板とハウジングとを固定する複数の固定位置を結ぶ線
で分割されているので、分割されたそれぞれの構成要素
間で電流が往復して流れて電磁ノイズの発生が抑制さ
れ、ラジオノイズが防止される。
【0072】また、接続端子とパワー基板が電気的に接
続される箇所は、パワー基板とハウジングを固定する固
定位置の近傍に設けられているので、パワー基板の変形
が抑制され、リフロ後ヒートシンクに密接させたときパ
ワー基板の変形が低減され、パワー基板の配線パターン
の半田接合部に印加される応力が削減されて耐久性の向
上を図ることができる。
【0073】また、接続端子とパワー基板が電気的に接
続される箇所は、パワー基板とハウジングとを固定する
複数の固定位置を結ぶ線の近傍に設けられているので、
パワー基板の変形がさらに抑制され、リフロ後ヒートシ
ンクに密接させたときパワー基板の変形がさらに低減さ
れ、パワー基板の配線パターンの半田接合部に印加され
る応力がさらに削減されて耐久性の向上を図ることがで
きる。
【0074】また、接続端子は、少なくとも車速センサ
と電気的に接続される端子を含む信号用コネクタの近傍
に配設されているので、そのため、端子を制御基板のス
ルーホールへ挿入すること容易になり、作業性の向上を
図ることができる。
【0075】また、信号用コネクタは、ハウジングと一
体成型されるとともに、接続端子と信号用コネクタの端
子は、制御基板と電気的に接続される箇所が整列して設
けられているので、端子を制御基板のスルーホールへ挿
入する作業が容易になり、作業性が向上する。
【0076】また、制御基板は、パワー基板と概略平行
に配置されるとともに、コンデンサと重なる部分が切り
欠かれているので、制御基板をハウジングに装着したと
き、制御基板とコンデンサの干渉が無く、高さ方向の小
型化を図ることができる。
【0077】また、ハウジングには、コイル、電源リレ
ー、またはモータリレーのうち、少なくとも1つが挿入
される凹部が形成され、コンデンサは、ハウジングの信
号用コネクタおよび凹部と反対側で、かつパワー基板の
角部付近の位置に配設されているので、制御基板の配線
パターンの形成および部品の実装が有効に行え、装置の
小型化を図ることができる。
【0078】また、パワー基板は、ハウジングを介して
四隅を締着されてヒートシンクに固定されているので、
パワー基板がヒートシンクに密着して押し付けられ、耐
熱性および耐久性が向上する。
【0079】また、トルクセンサと電気的に接続される
トルクセンサコネクタは、ハウジングと別体に構成さ
れ、ハウジングの凹部側で、かつパワーコネクタの反対
側に配置されているので、制御基板のスルーホール内に
トルクセンサコネクタの端子を予め挿入することがで
き、制御基板をハウジングに装着することが容易にな
り、作業性の向上を図ることができる。
【0080】また、トルクセンサコネクタは、少なくと
も1部がパワー基板を介してヒートシンクに固定されて
いるので、耐熱性および耐久性が向上するとともに、ネ
ジの使用数が削減されコストが低減する。
【0081】さらに、この発明に係る電動式パワーステ
アリング回路装置の製造方法は、車両のハンドルに連結
されハンドルに対して補助トルクを出力する電動モータ
と、電動モータに駆動電流を供給するバッテリと、ハン
ドルの操舵トルクを検出するトルクセンサと、車両の車
速を検出する車速センサと、ハンドルに対する補助トル
クに基づいて電動モータの駆動電流を切り換える複数の
半導体スイッチング素子からなるブリッジ回路および駆
動電流のリップルを吸収するコンデンサを搭載するパワ
ー基板と、ハンドルの操舵トルクと車両の車速に基づい
てブリッジ回路を制御する駆動信号を生成するマイクロ
コンピュータおよびその周辺回路素子を搭載する制御基
板と、ブリッジ回路のスイッチング動作時に発生するノ
イズの外部流出を防止するコイルと、バッテリからブリ
ッジ回路に供給される駆動電流を開閉する電源リレー
と、ブリッジ回路から電動モータに供給される駆動電流
を開閉するモータリレーと、電動モータおよびバッテリ
と電気的に接続されるパワーコネクタと、一端がパワー
コネクタに接続され電動モータの駆動電流が流れる配線
パターンが形成された導電板と、パワー基板と制御基板
とを電気的に接続する接続端子と、絶縁性樹脂でなり、
パワーコネクタ、導電板および接続端子がインサート成
型されるハウジングと、半導体スイッチング素子の発熱
を放熱するヒートシンクとを備えた電動パワーステアリ
ング回路装置の製造方法において、導電板を、配線パタ
ーンが連続的に繋がれて形成された一枚の導電性金属板
として作製する導電性金属板作製工程と、導電板のハウ
ジングへのインサート成型後に、配線パターンの不要部
分を除去して所定の配線パターンとする不要部分除去工
程とを有するので、材料の歩留まりが良くなり低コスト
化される。さらに、各々の回路パターンはインサート成
型前に分散しないのでハウジングの成形型への装填性が
よくなり、組立作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電動式パワー
ステアリング回路装置を示す一部ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る電動式パワー
ステアリング回路装置の分解斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る電動式パワー
ステアリング回路装置におけるハウジングの部品取り付
け状態を示す上面図である。
【図4】 図3のIV-IV線に沿う電動式パワーステアリ
ング回路装置の矢視断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る電動式パワー
ステアリング回路装置の導電板の展開図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る電動式パワー
ステアリング回路装置の導電板のインサート成型前の状
態を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る電動式パワー
ステアリング回路装置を示す分解斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る電動式パワー
ステアリング回路装置におけるハウジングの部品取り付
け状態を示す上面図である。
【図9】 一般的な電動式パワーステアリングを搭載し
た車両のシステム構成図である。
【図10】 一般的な電動式パワーステアリング回路装
置を一部ブロック図で示す回路図である。
【図11】 一般的な電動式パワーステアリング回路装
置の回路構成を示す平面図である。
【符号の説明】
30 ハンドル、40 電動モータ、41 バッテリ、
42 コンデンサ、45 パワーコネクタ、46 電源
リレー、49 コイル、50 トルクセンサ、51 車
速センサ、55 マイクロコンピュータ、60 モータ
リレー、61制御基板、62 金属基板(パワー基
板)、63 ヒートシンク、64 ハウジング、64a
ハウジングの凹部、65 導電板、66 接続端子、
67 信号用コネクタ、67a 信号用コネクタの端
子、68,69 ネジ、80 トルクセンサコネクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 137:00 B62D 137:00 Fターム(参考) 3D032 CC48 DA15 DA23 DA64 DC01 DC02 DC03 DD10 DD17 EB11 EC23 GG01 3D033 CA03 CA13 CA16 CA20 CA21 5E343 BB24 BB67 DD56

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のハンドルに連結され該ハンドルに
    対して補助トルクを出力する電動モータと、 上記電動モータに駆動電流を供給するバッテリと、 上記ハンドルの操舵トルクを検出するトルクセンサと、 上記車両の車速を検出する車速センサと、 上記ハンドルに対する上記補助トルクに基づいて上記電
    動モータの上記駆動電流を切り換える複数の半導体スイ
    ッチング素子からなるブリッジ回路および該駆動電流の
    リップルを吸収するコンデンサを搭載するパワー基板
    と、 上記ハンドルの操舵トルクと上記車両の車速に基づいて
    上記ブリッジ回路を制御する駆動信号を生成するマイク
    ロコンピュータおよびその周辺回路素子を搭載する制御
    基板と、 上記ブリッジ回路のスイッチング動作時に発生するノイ
    ズの外部流出を防止するコイルと、 上記バッテリから上記ブリッジ回路に供給される上記駆
    動電流を開閉する電源リレーと、 上記ブリッジ回路から上記電動モータに供給される上記
    駆動電流を開閉するモータリレーと、 上記電動モータおよび上記バッテリと電気的に接続され
    るパワーコネクタと、 一端が上記パワーコネクタに接続され上記電動モータの
    上記駆動電流が流れる配線パターンが形成された導電板
    と、 上記パワー基板と上記制御基板とを電気的に接続する接
    続端子と、 絶縁性樹脂でなり、上記パワーコネクタ、上記導電板お
    よび上記接続端子がインサート成型されるハウジング
    と、 上記半導体スイッチング素子の発熱を放熱するヒートシ
    ンクとを備えた電動パワーステアリング回路装置におい
    て、 上記ハウジングにインサート成型される前の上記導電板
    は、配線パターンが連続的に繋がれて形成された一枚の
    導電性金属板で構成され、該配線パターンは該インサー
    ト成型の後に不要部分が除去されて所定の配線パターン
    となることを特徴とする電動式パワーステアリング回路
    装置。
  2. 【請求項2】 上記パワーコネクタは、2段に配設され
    た端子を有し、該2段の端子のうち一方の端子は、上記
    配線パターンの上記コイル、上記電源リレー、上記モー
    タリレーと電気的に接続される部位を含む面と同一平面
    に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電動
    式パワーステアリング回路装置。
  3. 【請求項3】 上記パワー基板は、中央付近を支持され
    て上記ハウジングに固定されていることを特徴とする請
    求項1に記載の電動式パワーステアリング回路装置。
  4. 【請求項4】 上記パワー基板は、対向する2辺の各辺
    中央付近の2箇所で支持されて上記ハウジングに固定さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載の電動式パワ
    ーステアリング回路装置。
  5. 【請求項5】 上記導電板は、上記パワー基板と上記ハ
    ウジングとを固定する固定位置の近傍で上記パワー基板
    と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に
    記載の電動式パワーステアリング回路装置。
  6. 【請求項6】 上記導電板は、上記パワー基板と上記ハ
    ウジングとを固定する複数の固定位置を結ぶ線の近傍で
    上記パワー基板と電気的に接続されていることを特徴と
    する請求項5に記載の電動式パワーステアリング回路装
    置。
  7. 【請求項7】 上記導電板と上記パワー基板の電気的接
    続箇所は、上記パワー基板と上記ハウジングとを固定す
    る複数の固定位置を結ぶ線の両側に同じ個数ずつ配設さ
    れていることを特徴とする請求項6に記載の電動式パワ
    ーステアリング回路装置。
  8. 【請求項8】 上記導電板と上記パワー基板との電気的
    接続箇所は、上記バッテリに接続される導電板と上記パ
    ワー基板とが電気的接続された箇所と、上記電動モータ
    に接続される導電板と上記パワー基板とが電気的接続さ
    れた箇所とに、上記パワー基板と上記ハウジングとを固
    定する複数の固定位置を結ぶ線で分割されていることを
    特徴とする請求項6または7に記載の電動式パワーステ
    アリング回路装置。
  9. 【請求項9】 上記接続端子と上記パワー基板が電気的
    に接続される箇所は、上記パワー基板と上記ハウジング
    を固定する固定位置の近傍に設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の電動式パワーステアリング回路
    装置。
  10. 【請求項10】 上記接続端子と上記パワー基板が電気
    的に接続される箇所は、上記パワー基板と上記ハウジン
    グとを固定する複数の固定位置を結ぶ線の近傍に設けら
    れていることを特徴とする請求項9に記載の電動式パワ
    ーステアリング回路装置。
  11. 【請求項11】 上記接続端子は、少なくとも上記車速
    センサと電気的に接続される端子を含む信号用コネクタ
    の近傍に配設されていることを特徴とする請求項1に記
    載の電動式パワーステアリング回路装置。
  12. 【請求項12】 上記信号用コネクタは、上記ハウジン
    グと一体成型されるとともに、上記接続端子と上記信号
    用コネクタの端子は、上記制御基板と電気的に接続され
    る箇所が整列して設けられていることを特徴とする請求
    項11に記載の電動式パワーステアリング回路装置。
  13. 【請求項13】 上記制御基板は、上記パワー基板と概
    略平行に配置されるとともに、上記コンデンサと重なる
    部分が切り欠かれていることを特徴とする請求項1に記
    載の電動式パワーステアリング回路装置。
  14. 【請求項14】 上記ハウジングには、コイル、電源リ
    レー、またはモータリレーのうち、少なくとも1つが挿
    入される凹部が形成され、上記コンデンサは、該ハウジ
    ングの上記信号用コネクタおよび上記凹部と反対側で、
    かつ上記パワー基板の角部付近の位置に配設されている
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の電動式
    パワーステアリング回路装置。
  15. 【請求項15】 上記パワー基板は、上記ハウジングを
    介して四隅を締着されて上記ヒートシンクに固定されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の電動式パワース
    テアリング回路装置。
  16. 【請求項16】 上記トルクセンサと電気的に接続され
    るトルクセンサコネクタは、上記ハウジングと別体に構
    成され、上記ハウジングの凹部側で、かつ上記パワーコ
    ネクタの反対側に配置されていることを特徴とする請求
    項1に記載の電動式パワーステアリング回路装置。
  17. 【請求項17】 上記トルクセンサコネクタは、少なく
    とも1部が上記パワー基板を介して上記ヒートシンクに
    固定されていることを特徴とする請求項16に記載の電
    動式パワーステアリング回路装置。
  18. 【請求項18】 車両のハンドルに連結され該ハンドル
    に対して補助トルクを出力する電動モータと、 上記電動モータに駆動電流を供給するバッテリと、 上記ハンドルの操舵トルクを検出するトルクセンサと、 上記車両の車速を検出する車速センサと、 上記ハンドルに対する上記補助トルクに基づいて上記電
    動モータの上記駆動電流を切り換える複数の半導体スイ
    ッチング素子からなるブリッジ回路および該駆動電流の
    リップルを吸収するコンデンサを搭載するパワー基板
    と、 上記ハンドルの操舵トルクと上記車両の車速に基づいて
    上記ブリッジ回路を制御する駆動信号を生成するマイク
    ロコンピュータおよびその周辺回路素子を搭載する制御
    基板と、 上記ブリッジ回路のスイッチング動作時に発生するノイ
    ズの外部流出を防止するコイルと、 上記バッテリから上記ブリッジ回路に供給される上記駆
    動電流を開閉する電源リレーと、 上記ブリッジ回路から上記電動モータに供給される上記
    駆動電流を開閉するモータリレーと、 上記電動モータおよび上記バッテリと電気的に接続され
    るパワーコネクタと、 一端が上記パワーコネクタに接続され上記電動モータの
    上記駆動電流が流れる配線パターンが形成された導電板
    と、 上記パワー基板と上記制御基板とを電気的に接続する接
    続端子と、 絶縁性樹脂でなり、上記パワーコネクタ、上記導電板お
    よび上記接続端子がインサート成型されるハウジング
    と、 上記半導体スイッチング素子の発熱を放熱するヒートシ
    ンクとを備えた電動パワーステアリング回路装置の製造
    方法において、 上記導電板を、配線パターンが連続的に繋がれて形成さ
    れた一枚の導電性金属板として作製する導電性金属板作
    製工程と、 上記導電板の上記ハウジングへのインサート成型後に、
    上記配線パターンの不要部分を除去して所定の配線パタ
    ーンとする不要部分除去工程とを有することを特徴とす
    る電動式パワーステアリング回路装置の製造方法。
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