JP2003025933A - ウエザーストリップ、その製造方法及びその取付構造 - Google Patents

ウエザーストリップ、その製造方法及びその取付構造

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JP2003025933A JP2001212996A JP2001212996A JP2003025933A JP 2003025933 A JP2003025933 A JP 2003025933A JP 2001212996 A JP2001212996 A JP 2001212996A JP 2001212996 A JP2001212996 A JP 2001212996A JP 2003025933 A JP2003025933 A JP 2003025933A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】端部同士を接合したり、接続したりする際の不
具合を防止でき、複数本分を連続して製造しようとした
場合に生産効率が悪化してしまうのを防止する。 【解決手段】ウエザーストリップ4はトリム部5及びシ
ール部6を備える。ドア開口周縁のフランジ23に嵌め
込まれるトリム部5の車内側側壁11には可変保持リッ
プ部16が形成されている。フランジ23の厚みに応じ
て、可変保持リップ部16の長さがウエザーストリップ
4の長手方向に相違している。但し、ウエザーストリッ
プ4の長手方向の始端部分及び終端部分の可変保持リッ
プ部16の長さは共に同一長さとなっているため、始端
面及び終端面同士の接合を容易かつ正確に行うことがで
き、連続して複数本分を押出成形により得ようとした場
合、無駄な押出を行わなくて済む。また、可変保持リッ
プ部16の長さが、対応するフランジ23の厚みが大き
い方に合わせられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドア開口周
縁に設けられるウエザーストリップ、その製造方法及び
その取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両のドア開口周縁
にはウエザーストリップが設けられる。ウエザーストリ
ップは、ドア開口周縁のフランジに対し嵌め込まれるこ
とによって保持される断面略U字形のトリム部と、前記
トリム部から突出するよう設けられた中空状のシール部
とを備えている。トリム部の内部には金属製のインサー
トが埋設されている。また、トリム部の側壁の内面に
は、内側に向かって延びる保持リップ部が一体形成され
ている。ウエザーストリップの取付に際しては、トリム
部がフランジに嵌め込まれ、基本的には前記保持リップ
部による弾性力に基づいて取付状態が維持されるように
なっている。そして、ドア閉時には、ドアの縁部が前記
シール部と当接し、前記シール部が潰れ変形することに
よって、ドアとボディとの間がシールされる。かかるウ
エザーストリップのうち、長手方向の多くの部分、或い
は、全部が、所謂押出成形法によって成形される。
【0003】ところで、取付けられる側のフランジの厚
みは、部位によって相違することがある。この場合、前
記保持リップ部の大きさ(長さ)が常に一定だとする
と、フランジの厚みが大きい部位においては、嵌め込み
時の応力(挿入荷重)が大きくなり、取付に際しての作
業性の悪化を招いてしまうという不具合が生じうる。
【0004】このような不具合を抑制するべく、押出成
形に際し、フランジの厚みの変化に追従させて、保持リ
ップ部の長さを連続的に可変とすることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、保持リ
ップ部の長さを、フランジの厚みに応じて連続的に可変
とした場合、次のような不具合が生じるおそれがある。
すなわち、押出成形により得られたウエザーストリップ
を環状に構成しようとした場合、押出成形によって得ら
れた1本分のウエザーストリップの両端面同士を接合す
ること、或いは、両端部同士を金型にセットして型接続
することが考えられる。ところが、両端面の形状が相違
していると(この場合、保持リップ部の長さが相違して
いると)、接合をうまく行うことができなかったり、金
型の構造が複雑なものとなってしまい、型接続を行うの
に支障が生じたりするおそれがある。
【0006】また、連続して複数本分のウエザーストリ
ップを押出成形により得ようとした場合、1本分のウエ
ザーストリップの始端部と終端部とで保持リップ部の長
さが相違していると、終端部の保持リップ部の長さから
次の始端部の保持リップ部の長さまで合わせるまでの押
出部分が無駄になってしまう。その結果、歩留まりが低
下し生産効率の悪化を招くおそれがある。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、端部同士を接合した
り、接続したりする際の不具合を防止でき、複数本分を
連続して製造しようとした場合に生産効率が悪化してし
まうのを防止することのできるウエザーストリップ、そ
の製造方法及びその取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】以下、上
記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして
説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作
用効果等を付記する。
【0009】手段1.車両のドア開口周縁のフランジに
保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部か
ら突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けら
れる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から前記
フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部とを
備えたウエザーストリップであって、前記フランジの厚
みが大きい部位に対応する前記保持リップ部の長さが短
くなるよう、前記フランジの厚みに応じて長手方向に沿
って前記保持リップ部の長さが相違させられており、か
つ、長手方向始端及び終端の前記保持リップ部の長さは
同一又はほぼ同一となっていることを特徴とするウエザ
ーストリップ。
【0010】手段1によれば、断面略U字形のトリム部
が車両のドア開口周縁のフランジに保持され、トリム部
から突出して設けられた中空状のシール部が、ドア閉時
にドアの周縁が押付けられることで、車両の本体及びド
ア間がシールされる。また、トリム部の内面からフラン
ジ側に向かって延出形成された保持リップ部によって、
取付状態が維持される。かかるウエザーストリップにお
いては、フランジの厚みに応じて長手方向に保持リップ
部の長さが相違させられているため、フランジの厚みが
大きい部位においては、保持リップ部が短くされること
で、挿入荷重の増大が起こりにくくなる。逆にフランジ
の厚みが小さい部位においては、保持リップ部が長くさ
れることで、十分な弾性力が確保され、抜けが起こりに
くくなる。但し、長手方向始端及び終端の保持リップ部
の長さは同一又はほぼ同一となっている。このため、ウ
エザーストリップを環状に構成しようとした場合、始端
面及び終端面同士の接合を容易かつ正確に行うことがで
きるし、或いは、両端同士を金型にセットして型接続し
ようとした場合、金型の構造が複雑なものとなってしま
うことがなく、型接続に支障が生じにくい。また、連続
して複数本分のウエザーストリップを押出成形により得
ようとした場合、無駄なく連続した製造を行うことがで
き、歩留まり及び生産効率の悪化を防止することができ
る。
【0011】手段2.車両のドア開口周縁のフランジに
保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部か
ら突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けら
れる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から前記
フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部とを
備えたウエザーストリップであって、前記フランジの厚
みが大きい部位に対応する前記保持リップ部の長さが短
くなるよう、前記保持リップ部の長さが前記フランジの
厚みに応じて複数の所定段階に切換えられており、か
つ、長手方向始端及び終端に関しては、対応するフラン
ジの厚みの大きい方に合わせて、保持リップ部の長さ
が、共に同一又はほぼ同一長さとなっていることを特徴
とするウエザーストリップ。
【0012】手段2によれば、フランジの厚みに応じて
保持リップ部の長さが複数の所定段階に切換えられてい
るため、フランジの厚みが大きい部位においては、対応
する保持リップ部が短くされることで、挿入荷重の増大
が起こりにくくなる。逆にフランジの厚みが小さい部位
においては、保持リップ部が長くされることで、十分な
弾性力が確保され、抜けが起こりにくくなる。但し、長
手方向始端及び終端の保持リップ部の長さは共に同一又
はほぼ同一長さとなっている。このため、ウエザースト
リップを環状に構成しようとした場合、始端面及び終端
面同士の接合を容易かつ正確に行うことができるし、或
いは、両端同士を金型にセットして型接続しようとした
場合、金型の構造が複雑なものとなってしまうことがな
く、型接続に支障が生じにくい。また、連続して複数本
分のウエザーストリップを押出成形により得ようとした
場合、無駄なく連続した製造を行うことができ、歩留ま
り及び生産効率の悪化を防止することができる。しか
も、保持リップ部の長さが、始端及び終端のうち、対応
するフランジの厚みの大きい方に合わせられているた
め、保持リップ部の長さを共に同一とすることによって
挿入荷重が大きくなってしまうといった事態を回避でき
る。
【0013】手段3.車両のドア開口周縁のフランジに
嵌め込まれ、車内側側壁部、車外側側壁部及び両側壁部
を連結する連結部を有する断面略U字形のトリム部と、
前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの
周縁が押付けられる中空状のシール部と、前記車内側側
壁部及び車外側側壁部の内面から前記フランジ側に向か
って延出形成された保持リップ部とを備えたウエザース
トリップであって、前記車外側側壁部の内面から延出形
成された保持リップ部は一定の長さを有し、前記車内側
側壁部の内面から延出形成された保持リップ部は、前記
フランジの厚みが大きい部位に対応する前記保持リップ
部の長さが短くなるよう、その長さが前記フランジの厚
みに応じて複数の所定段階に切換えられており、かつ、
長手方向始端部分及び終端部分に関しては、対応するフ
ランジの厚みのうち大きい方の厚みに合わせて、前記車
内側側壁部の内面から延出形成された保持リップ部の長
さが、共に同一又はほぼ同一となっていることを特徴と
するウエザーストリップ。
【0014】手段3によれば、車外側側壁部の内面から
延出形成された保持リップ部の長さが一定であり、車内
側側壁部の内面から延出形成された保持リップ部の長さ
がフランジの厚みに応じて複数の所定段階に切換えられ
ている。このため、フランジの厚みが大きい部位におい
ては、保持リップ部が短くされることで、挿入荷重の増
大が起こりにくくなる。逆にフランジの厚みが小さい部
位においては、保持リップ部が長くされることで、十分
な弾性力が確保され、抜けが起こりにくくなる。しか
も、操作荷重に関し、車内側側壁部の内面から延出形成
された保持リップ部(一方の保持リップ部)の長さを考
慮すればよいため、双方の保持リップ部の長さを異なら
せる場合に比べ、前記挿入荷重等の調整を行いやすい。
但し、長手方向始端及び終端の保持リップ部の長さが共
に同一又はほぼ同一となっているため、ウエザーストリ
ップを環状に構成しようとした場合、始端面及び終端面
同士の接合を容易かつ正確に行うことができるし、或い
は、両端同士を金型にセットして型接続しようとした場
合、金型の構造が複雑なものとなってしまうことがな
く、型接続に支障が生じにくい。また、連続して複数本
分のウエザーストリップを押出成形により得ようとした
場合、無駄なく連続した製造を行うことができ、歩留ま
り及び生産効率の悪化を防止することができる。しか
も、保持リップ部の長さが、始端及び終端のうち、対応
するフランジの厚みの大きい方に合わせられているた
め、保持リップ部の長さを共に同一又はほぼ同一とする
ことによって挿入荷重が大きくなってしまうといった事
態を回避できる。
【0015】手段4.車両のドア開口周縁のフランジに
保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部か
ら突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けら
れる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から前記
フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部とを
備えたウエザーストリップの製造方法であって、押出成
形に際し、前記フランジの厚みが大きい部位に対応する
前記保持リップ部の長さが短くなるよう、前記フランジ
の厚みに応じて長手方向に沿って前記保持リップ部の長
さを相違させるとともに、少なくとも長手方向始端及び
終端の前記保持リップ部の長さが同一又はほぼ同一とな
るようにしたことを特徴とするウエザーストリップの製
造方法。
【0016】手段4によれば、フランジの厚みに応じて
長手方向に保持リップ部の長さが相違させられるため、
フランジの厚みが大きい部位においては、保持リップ部
が短くされることで、挿入荷重の増大を防止でき、逆に
フランジの厚みが小さい部位においては、保持リップ部
が長くされることで抜けが起こりにくくなる。但し、長
手方向始端及び終端の保持リップ部の長さが同一又はほ
ぼ同一とされる。このため、ウエザーストリップを環状
に構成しようとした場合、始端面及び終端面同士の接合
を容易かつ正確に行うことができるし、或いは、両端同
士を金型にセットして型接続しようとした場合、金型の
構造が複雑なものとなってしまうことがなく、型接続に
支障が生じにくい。また、連続して複数本分のウエザー
ストリップを押出成形により得ようとした場合、無駄な
く連続した製造を行うことができ、歩留まり及び生産効
率の悪化を防止することができる。
【0017】手段5.車両のドア開口周縁のフランジに
保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部か
ら突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けら
れる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から前記
フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部とを
備えたウエザーストリップの製造方法であって、押出成
形に際し、前記フランジの厚みが大きい部位に対応する
前記保持リップ部の長さが短くなるよう、前記保持リッ
プ部の長さを前記フランジの厚みに応じて複数の所定段
階に切換えるようにするとともに、少なくとも長手方向
始端部分及び終端部分に関しては、保持リップ部の長さ
が、対応するフランジの厚みのうち大きい方の厚みに合
わせて、共に同じ又はほぼ同じ長さとなるようにしたこ
とを特徴とするウエザーストリップの製造方法。
【0018】手段5によれば、フランジの厚みに応じて
保持リップ部の長さが複数の所定段階に切換えられるた
め、フランジの厚みが大きい部位においては、保持リッ
プ部が短くされることで挿入荷重の増大を防止でき、フ
ランジの厚みが小さい部位においては、保持リップ部が
長くされることで抜けが起こりにくくなる。但し、長手
方向始端及び終端の保持リップ部の長さは共に同じ又は
ほぼ同じ長さとされる。このため、ウエザーストリップ
を環状に構成しようとした場合、始端面及び終端面同士
の接合を容易かつ正確に行うことができるし、或いは、
両端同士を金型にセットして型接続しようとした場合、
金型の構造が複雑なものとなってしまうことがなく、型
接続に支障が生じにくい。また、連続して複数本分のウ
エザーストリップを押出成形により得ようとした場合、
無駄なく連続した製造を行うことができ、歩留まり及び
生産効率の悪化を防止することができる。しかも、保持
リップ部の長さが、始端及び終端のうち、対応するフラ
ンジの厚みの大きい方に合わせられているため、保持リ
ップ部の長さを共に同じ又はほぼ同じとすることによっ
て挿入荷重が大きくなってしまうといった事態を回避で
きる。
【0019】手段6.断面略U字形のトリム部と、前記
トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁
が押付けられる中空状のシール部と、前記トリム部の内
面から前記フランジ側に向かって延出形成された保持リ
ップ部とを備え、前記トリム部を車両のドア開口周縁の
フランジの所定区間を除く区間に嵌め込むことで取付け
てなるウエザーストリップの取付構造であって、前記ウ
エザーストリップは、前記フランジの厚みが大きい部位
に対応する前記保持リップ部の長さが短くなるよう、前
記フランジの厚みに応じて長手方向に沿って前記保持リ
ップ部の長さが相違させられており、かつ、長手方向始
端部分及び終端部分に関しては、保持リップ部の長さ
が、対応するフランジの厚みのうち大きい方の厚みに合
わせて共に同一又はほぼ同一となっており、さらに、前
記フランジの所定区間並びに始端部分及び終端部分を覆
うようにして被覆部材を取付けるようにしたことを特徴
とするウエザーストリップの取付構造。
【0020】手段6によれば、ウエザーストリップは、
断面略U字形のトリム部が車両のドア開口周縁のフラン
ジの所定区間を除く区間に嵌め込まれることで取付けら
れる。特に、保持リップ部の長さが、始端及び終端のう
ち、対応するフランジの厚みの大きい方に合わせられて
いるため、保持リップ部の長さを共に同一又はほぼ同一
としたことによる挿入荷重の増大を回避できる。さら
に、フランジの所定区間並びに始端部分及び終端部分を
覆うようにして被覆部材が取付けられている。このた
め、フランジの厚みの大きい方に長さが合わせられた保
持リップ部に関しては、保持力が小さくなってしまうこ
とが懸念されるが、該部分が被覆部材で覆われること
で、トリムが抜けてしまうといった事態を防止できる。
しかも被覆部材によって外観品質等の向上が図られる。
【0021】手段7.断面略U字形のトリム部と、前記
トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁
が押付けられる中空状のシール部と、前記トリム部の内
面から前記フランジ側に向かって延出形成された保持リ
ップ部とを備え、前記トリム部を車両のドア開口周縁の
フランジの所定区間を除く区間に嵌め込むことで取付け
てなるウエザーストリップの取付構造であって、前記ウ
エザーストリップは、前記フランジの厚みが大きい部位
に対応する前記保持リップ部の長さが短くなるよう、前
記保持リップ部の長さが前記フランジの厚みに応じて複
数の所定段階に切換えられており、かつ、長手方向始端
部分及び終端部分に関しては、保持リップ部の長さが、
対応するフランジの厚みのうち大きい方の厚みに合わせ
て共に同一又はほぼ同一となっており、さらに、前記フ
ランジの所定区間並びに始端部分及び終端部分を覆うよ
うにして被覆部材を取付けるようにしたことを特徴とす
るウエザーストリップの取付構造。
【0022】手段7によれば、ウエザーストリップは、
断面略U字形のトリム部が車両のドア開口周縁のフラン
ジの所定区間を除く区間に嵌め込まれることで取付けら
れる。特に、保持リップ部の長さが、始端及び終端のう
ち、対応するフランジの厚みの大きい方に合わせられて
いるため、保持リップ部の長さを共に同一又はほぼ同一
としたことによる挿入荷重の増大を回避できる。さら
に、フランジの所定区間並びに始端部分及び終端部分を
覆うようにして被覆部材が取付けられている。このた
め、フランジの厚みの大きい方に長さが合わせられた保
持リップ部に関しては、保持力が小さくなってしまうこ
とが懸念されるが、該部分が被覆部材で覆われること
で、トリムが抜けてしまうといった事態を防止できる。
【0023】手段8.前記所定区間は前記ドア開口の下
端部に設けられ、前記被覆部材は、前記フランジに嵌着
されるスカッフプレートであることを特徴とする手段6
又は7に記載のウエザーストリップの取付構造。
【0024】手段8によれば、ドア開口の下端部の所定
区間にスカッフプレートが取付けられることで、ウエザ
ーストリップが視認されにくくなり、外観品質の向上が
図られる。
【0025】手段9.前記スカッフプレートは、前記フ
ランジに対し自身に取付けられた係止具を介して嵌着さ
れるものであり、該係止具は、少なくとも前記始端近傍
及び終端近傍に対応してそれぞれ取付けられるものであ
ることを特徴とする手段8に記載のウエザーストリップ
の取付構造。
【0026】手段9によれば、係止具が少なくとも始端
近傍及び終端近傍に対応してそれぞれ取付けられるた
め、より確実に抜けが防止される。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下に、第
1の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0028】図2に示すように、自動車1の側方のドア
2に対応するボディ側のドア開口3周縁には、ウエザー
ストリップ4が設けられる。本実施の形態のウエザース
トリップ4は、ドア開口3の全周縁にわたって取付けら
れ、全て押出成形法によって成形されている。また、ウ
エザーストリップ4は、押出成形に際し複数本分製造さ
れたうちの1本であって、図3に示すように、始端面α
及び終端面βが互いに接合されている。両端面α,βの
接合箇所は、ドア開口3の下部前方側(図3の下部左
側)に位置している。
【0029】図1,4に示すように、ウエザーストリッ
プ4は、トリム部5及びシール部6を備えている。トリ
ム部5は、車内側側壁11、車外側側壁12及び両側壁
11,12を連結する断面湾曲形状をなす連結部13を
備えており、全体として略U字形をなしている。トリム
部5は、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重
合)ソリッドゴムによって構成されており、その内部に
は、金属製のインサート14が埋設されている。
【0030】車外側側壁12の内面には、トリム部5の
内側(車両幅方向車内側)に向かって延びる複数の保持
リップ部15が一体形成されている。当該保持リップ部
15は、いずれの部位においても一定の大きさ(長さ)
を有している。また、車内側側壁11の内面には、トリ
ム部5の内側(車両幅方向車外側)に向かって延びる可
変保持リップ部16が一体形成されている。なお、前記
連結部13には図示しないガーニッシュ等の内装品の端
部を覆うためのカバーリップ17が一体形成されてい
る。
【0031】さらに、シール部6は前記車外側側壁12
に対し車外側に突出して設けられており、中空状をなし
ている。該シール部6は、EPDMスポンジゴムによっ
て構成されている。そして、ドア2閉時には、シール部
6が潰れ変形することで、ドア2と自動車1のボディと
の間がシールされるようになっている。
【0032】さて、上記ウエザーストリップ4は、トリ
ム部5がボディ側のドア開口3周縁に嵌め込まれること
によって取付けられている。より詳しく説明すると、ボ
ディは、インナパネル21及びアウタパネル22を備え
ており、基本的にはこれら両パネル21,22の周縁部
分が接合されることにより、フランジ23が形成されて
いる。但し、本実施の形態では、各部位によってフラン
ジ23の厚みが相違するようになっている。例えば、図
4(a)に示すように、インナパネル21及びアウタパ
ネル22のみが相互に接合されることによってフランジ
23が構成されている部位もあれば、図4(b),
(c)に示すように、強度を高めるべく板状のリーンフ
ォース24,25が両パネル21,22間に設けられる
ことによってフランジ23が構成されている部位もあ
る。また、1枚のリーンフォース24又は25のみが設
置されている部位もあれば、2枚のリーンフォース2
4,25が重ね合わされて設置されている部位(厚肉
部)もある。
【0033】これに対し、本実施の形態では、基本的に
は、フランジ23の厚みに応じて、前記可変保持リップ
部16の長さがウエザーストリップ4の長手方向に相違
するようになっている。但し、フランジの厚みに応じて
連続的にリップ長さが徐変させられている訳ではなく、
本実施の形態における可変保持リップ部16の長さは3
段階に切り換えられている。
【0034】図5は、上述したウエザーストリップ4の
押出成形に際し用いられるダイス31等を模式的に示す
図である。ダイス31は、前記ウエザーストリップ4を
成形するための成形孔32を有しており、この成形孔3
2から未加硫のゴム材料が押し出されるようになってい
る。また、前記トリム部5に対応する部位は、当初開い
た状態で押し出されるよう略扁平状をなしており(後に
湾曲させられる)、当該部位には、未加硫ゴムとともに
インサート14が連続的に供給されるようになってい
る。
【0035】また、可変保持リップ部16の長さを切り
換えるための機構として、シャッタ33及びアクチュエ
ータ34が設けられている。シャッタ33の両側にはガ
イドレール35が設けられ、シャッタ33は、ガイドレ
ール35に沿ってスライド可能となっている。このスラ
イドにより、前記成形孔32のうち、可変保持リップ部
16に対応する部位の開口長が切り換えられるようにな
っている。但し、シャッタ33は、可変保持リップ部1
6の先端がいずれも一定の形状を有するような構造を有
し、かつ、そのようにスライドさせられる。また、アク
チュエータ34は、シャッタ33をスライドさせるため
のものであって、シリンダ、カム機構、或いはモータと
いった公知のものを適宜採用することができる。さら
に、アクチュエータ34は、制御装置41によって駆動
制御される。
【0036】次に、上記のように構成されてなるウエザ
ーストリップ4の製造方法のうち、主要な押出成形工程
について説明する。
【0037】なお、制御装置41には、ウエザーストリ
ップ4の長手方向に沿って変動するフランジ23の厚み
に関するデータ、つまり、図3におけるウエザーストリ
ップ4の一方の始端面αから他方の終端面βに至るまで
の間における対応するフランジ23の厚みに関する情報
が予め入力されており、制御装置41は、かかるデータ
に基づいてアクチュエータ34を制御する。
【0038】より詳しくは、フランジ23の厚みが比較
的大きい範囲内にあるときには、「厚み大」に属するも
のとして区分され、可変保持リップ部16の目標長さが
短いものとされ、シャッタ33が図5の上方に位置する
ようアクチュエータ34が制御される。これにより、少
なくともフランジ23の厚みが比較的大きい区間におい
ては、実際の可変保持リップ部16の長さが短いものと
なる。
【0039】また、フランジ23の厚みが中程度の範囲
内にあるときには、「厚み中」に属するものとして区分
され、目標長さが中程度とされ、シャッタ33が図5の
中間に位置するようアクチュエータ34が制御される。
これにより、フランジ23の厚みが中程度の区間におい
ては、実際の可変保持リップ部16の長さが中程度のも
のとなる。さらに、フランジ23の厚みが比較的小さい
範囲内にあるときには、「厚み小」に属するものとして
区分され、目標長さが長いものとされ、シャッタ33が
図5の下方に位置するようアクチュエータ34が制御さ
れる。これにより、フランジ23の厚みが比較的小さい
区間においては、実際の可変保持リップ部16の長さが
長いものとなる。
【0040】ここで、始端面αを含む始端部分に対応す
るフランジ23は、ヒンジ部に近いことから補強が必要
とされ、その厚みは大きいものとなっている。これに対
し、終端面βを含む終端部分に対応するフランジ23の
厚みは、中程度となっている。上記趣旨からすると、か
かるフランジ23の厚みの相違に応じて、可変保持リッ
プ部16の長さもそれぞれ相違してしかるべきである
が、本実施の形態では、始端面αを含む始端部分及び終
端面βを含む終端部分は、共に同一の断面形状をなして
いる。すなわち、始端部分及び終端部分共に、可変保持
リップ部16の長さは同一となっている。
【0041】特に、本実施の形態では、対応するフラン
ジの厚みのうち大きい方の厚みに合わせて、可変保持リ
ップ部16の長さが設定されている。つまり、始端部分
に関しては、対応するフランジ23の厚みは大きいた
め、可変保持リップ部16の長さは短いものとなってい
る(例えば図1(c)参照)。これに対し、終端部分に
関しては、対応するフランジ23の厚みはさほど大きく
ない(中程度である)ものの、始端部分と同様、可変保
持リップ部16の長さは短いものとなっている(同じく
図1(c)参照)。
【0042】このように構成されてなる本実施の形態に
よれば、フランジ23の厚みが大きい範囲内にあると
き、「厚み大」に属するものとして区分され、基本的に
は可変保持リップ部16の長さが短いものとされる。こ
のため、挿入荷重が増大してしまうといった事態が起こ
りにくくなり、取付作業性の悪化を防止することができ
る。また、逆に、フランジ23の厚みが小さい範囲内に
あるときには、「厚み小」に属するものとして区分さ
れ、可変保持リップ部16が長いものとされる。このた
め、十分な弾性力を確保することができ、抜けが起こり
にくくなり、取付状態の安定化を図ることができる。
【0043】また、ウエザーストリップ4の長手方向の
始端部分及び終端部分の可変保持リップ部16の長さは
共に同一長さとなっている。このため、本実施の形態の
ようにウエザーストリップ4を環状に構成した上で取付
けようとした場合、始端面α及び終端面β同士が同一端
面形状となっているため、両者の接合を容易かつ正確に
行うことができる。なお、本実施の形態では、両者を接
合することでウエザーストリップ4を構成しているが、
両端同士を金型にセットして型接続するようにしてもよ
い。この場合には、両端面α,β同士が同一の断面形状
をなしているため、金型の構造が複雑なものとなってし
まうことがなく、型接続に支障が生じるのを抑制でき
る。
【0044】さらに、連続して複数本分のウエザースト
リップ4を押出成形により得ようとした場合、始端面α
及び終端面βが同一端面形状となっているため、1本分
を押し出して次の始端面αのために長さを戻すことを行
わなくて済む。そのため、無駄なく連続した製造を行う
ことができ、歩留まり及び生産効率の悪化を防止するこ
とができる。
【0045】しかも、始端部分及び終端部分の可変保持
リップ部16の長さが、対応するフランジ23の厚みが
大きい方の始端部分(短い方)に合わせられているた
め、上記のように可変保持リップ部16の長さを共に同
一とすることによって挿入荷重が大きくなってしまうと
いった事態を回避できる。その結果、取付作業性の悪化
を招くこともない。なお、ウエザーストリップ4の終端
部分の可変保持リップ部16の長さがフランジ23の厚
みに比して短くなっているものの、当該部分は長手方向
にさほど長くなく、しかもその両側、つまりウエザース
トリップ4の始端部分と、終端部分手前側の可変保持リ
ップ部16の長い部分とによって十分に保持されている
ことから、脱落等のおそれはない。
【0046】併せて、可変保持リップ部16の長さが段
階的に切換えられるため、製造に際し、制御が複雑とな
ってしまうことがなく、制御の複雑化に伴うコストの増
大を抑制することができる。また、フランジ23の厚み
の変化が多い場合であっても、長さの変更が間に合わ
ず、所望とするリップ長さを得られないという事態も起
こりにくい。さらに、押出速度の増大を図ることがで
き、もって生産性の向上を図ることができる。
【0047】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について説明する。但し、上述した第1の実施の形
態と共通する部分については、詳細な説明を省略すると
ともに、以下には、相違点を中心として説明することと
する。
【0048】図6,7に示すように、本実施の形態のウ
エザーストリップ51は、ドア開口3のうち、下部の所
定区間を除く周縁にわたって取付けられ、全て押出成形
法によって成形されている。本実施の形態のウエザース
トリップ51もまた、押出成形に際し複数本分製造され
たうちの1本であって、始端面α及び終端面βを有して
いる。
【0049】図8に示すように、本実施の形態における
ウエザーストリップ51も、車内側側壁11、車外側側
壁12及び連結部13よりなる断面略U字形のトリム部
5と、中空状のシール部6とを備えており、トリム部5
の車外側側壁12の内面には一定長さを有する保持リッ
プ部15が形成され、車内側側壁11の内面には可変保
持リップ部16が一体形成されている。また、ウエザー
ストリップ51の始端部分及び終端部分の可変保持リッ
プ部16の長さは共に同一長さとなっている。このた
め、基本的には、上記第1の実施の形態と同等の作用効
果が奏される。つまり、連続して複数本分のウエザース
トリップ51を押出成形により得ようとした場合、始端
面α及び終端面βが同一端面形状となっているため、1
本分を押し出して次の始端面αのために長さを戻すこと
を行わなくて済む。そのため、無駄なく連続した製造を
行うことができ、歩留まり及び生産効率の悪化を防止す
ることができる。しかも、始端部分及び終端部分の可変
保持リップ部16の長さが、対応するフランジ23の厚
みが大きい方の始端部分(短い方)に合わせられている
ため、上記のように可変保持リップ部16の長さを共に
同一とすることによって挿入荷重が大きくなってしまう
といった事態を回避できる。その結果、取付作業性の悪
化を招くこともない。
【0050】但し、本実施の形態では、ウエザーストリ
ップ51は、そのトリム部5がフランジ23の前記所定
区間を除く区間に嵌め込まれることで取付けられてい
る。つまり、前記ドア開口3下部の所定区間には、ウエ
ザーストリップ51が存在していない。その代わりに、
前記フランジ23の所定区間並びにウエザーストリップ
51の始端部分及び終端部分を覆うようにして被覆部材
としてのスカッフプレート52が取付けられている。
【0051】図8,9に示すように、スカッフプレート
52は、搭乗者が昇降時に足を乗せるための本体部53
と、本体部53に一体形成された係止部54とを備えて
いる。係止部54は、少なくとも前記始端近傍及び終端
近傍に対応してそれぞれ設けられており、該係止部54
には係止具55が取付けられている。係止具55は、嵌
着部56を有しており、該嵌着部56が前記フランジ2
3に嵌め込まれることで、スカッフプレート52が取付
けられている。
【0052】このように、本実施の形態によれば、フラ
ンジ23の厚みの大きい方に長さが合わせられた側の可
変保持リップ部16、つまり、終端近傍のトリム部5に
関しては、フランジ23の厚みに比して可変保持リップ
部16の長さが小さくなっており、保持力が小さくなっ
てしまうことが懸念されるが、該部分がスカッフプレー
ト52で覆われることで、トリム部5が抜けてしまうと
いった事態を防止できる。しかも、該スカッフプレート
52の存在によって、ウエザーストリップ51、特に両
端部分が視認されにくくなり、外観品質の向上を図るこ
とができる。
【0053】さらに、スカッフプレート52は、フラン
ジ23に対し、自身に取付けられた係止具55を介して
嵌着されるものであり、該係止具55は、少なくとも始
端近傍及び終端近傍に対応してそれぞれ取付けられるも
のであるため、より確実に抜けを防止することができ
る。
【0054】尚、上記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下にお
いて例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0055】(a)一方の側壁部(例えば車内側側壁部
11)から複数の可変保持リップ部が延びるような構成
であってもよい。
【0056】(b)上記実施の形態では、(サイドフロ
ント)ドア2に対応するボディ側のドア開口3周縁に設
けられるウエザーストリップ4の製造方法について具体
化しているが、リヤドア、バックドア、ラッゲージドア
(ラッゲージリッド)、ルーフドア(スライディングル
ーフパネル)等の他のドアの開口周縁に設けられるウエ
ザーストリップについて適用することも可能である。
【0057】(c)上記実施の形態では、可変保持リッ
プ部16の長さを3段階に切換えることとしているが、
2段階であってもよいし、4段階以上に切換えることと
してもよい。但し、制御の簡素化を図ること等を考慮す
ると、5段階以下であることが望ましく、4段階以下で
あることがより望ましい。また、上記のような段階的な
切換なくして、可変保持リップ部16の長さが連続的に
徐変される区間があっても差し支えない。
【0058】(d)上記実施の形態では、トリム部5を
ソリッドゴムにより構成し、シール部6をスポンジゴム
により構成することとしているが、両者を同一材料によ
り構成することとしてもよい。また、ウエザーストリッ
プ4を構成する素材としてEPDMを例示しているが、
IR(イソプレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)等
の他のゴム材料を用いてもよい。また、オレフィン系熱
可塑性エラストマー(TPO)、或いは軟質のポリ塩化
ビニル等のゴム状弾性を有する他の弾性材料により構成
してもよい。
【0059】(e)インサート14を省略したウエザー
ストリップにも適用可能である。
【0060】(f)上記第2の実施の形態では、ドア開
口3下部の所定区間においてウエザーストリップ51が
取付けられない構成となっていたが、当該所定区間にも
ウエザーストリップ51が存在していてもよい。つま
り、本実施の形態のようにスカッフプレート52が設け
られる場合であってもドア開口3全周にウエザーストリ
ップ51が取付けられていてもよい。
【0061】(g)第2の実施の形態における係止具5
5を省略し、スカッフプレート52をフランジ23に対
し直接嵌め込むような構成としてもよい。
【0062】(h)スカッフプレートでウエザーストリ
ップ51の全てを覆うのではなく、例えばシール部6が
露出するようにしてトリム部だけをスカッフプレートで
覆うようにして設ける構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c)は、第1の実施の形態
におけるウエザーストリップを示す断面図である。
【図2】自動車を示す斜視図である。
【図3】ウエザーストリップを示す側面模式図である。
【図4】(a),(b),(c)は、部位において相違
するウエザーストリップの取付構造を示す断面図であ
る。
【図5】ウエザーストリップの押出成形に際し用いられ
るダイス等を模式的に示す図である。
【図6】第2の実施の形態における自動車を示す斜視図
である。
【図7】ウエザーストリップを示す側面模式図である。
【図8】スカッフプレート等を示す部分斜視図である。
【図9】ウエザーストリップの取付構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…車両としての自動車、2…ドア、3…ドア開口、
4,51…ウエザーストリップ、5…トリム部、6…シ
ール部、11…車内側側壁、12…車外側側壁、13…
連結部、15…保持リップ部、16…可変保持リップ
部、23…フランジ、31…ダイス、33…シャッタ、
34…アクチュエータ、41…制御装置、52…被覆部
材としてのスカッフプレート、55…係止具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野崎 政博 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 大橋 正樹 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 Fターム(参考) 3D201 AA37 CA03 DA08 DA23 DA31 DA52 FA04 4F207 AG09 AH23 AR12 KA01 KL74 KM15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のドア開口周縁のフランジに保持さ
    れる断面略U字形のトリム部と、 前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの
    周縁が押付けられる中空状のシール部と、 前記トリム部の内面から前記フランジ側に向かって延出
    形成された保持リップ部とを備えたウエザーストリップ
    であって、 前記フランジの厚みが大きい部位に対応する前記保持リ
    ップ部の長さが短くなるよう、前記フランジの厚みに応
    じて長手方向に沿って前記保持リップ部の長さが相違さ
    せられており、かつ、長手方向始端及び終端の前記保持
    リップ部の長さは同一又はほぼ同一となっていることを
    特徴とするウエザーストリップ。
  2. 【請求項2】 車両のドア開口周縁のフランジに保持さ
    れる断面略U字形のトリム部と、 前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの
    周縁が押付けられる中空状のシール部と、 前記トリム部の内面から前記フランジ側に向かって延出
    形成された保持リップ部とを備えたウエザーストリップ
    であって、 前記フランジの厚みが大きい部位に対応する前記保持リ
    ップ部の長さが短くなるよう、前記保持リップ部の長さ
    が前記フランジの厚みに応じて複数の所定段階に切換え
    られており、かつ、長手方向始端及び終端に関しては、
    対応するフランジの厚みの大きい方に合わせて、保持リ
    ップ部の長さが、共に同一又はほぼ同一長さとなってい
    ることを特徴とするウエザーストリップ。
  3. 【請求項3】 車両のドア開口周縁のフランジに嵌め込
    まれ、車内側側壁部、車外側側壁部及び両側壁部を連結
    する連結部を有する断面略U字形のトリム部と、 前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの
    周縁が押付けられる中空状のシール部と、 前記車内側側壁部及び車外側側壁部の内面から前記フラ
    ンジ側に向かって延出形成された保持リップ部とを備え
    たウエザーストリップであって、 前記車外側側壁部の内面から延出形成された保持リップ
    部は一定の長さを有し、前記車内側側壁部の内面から延
    出形成された保持リップ部は、前記フランジの厚みが大
    きい部位に対応する前記保持リップ部の長さが短くなる
    よう、その長さが前記フランジの厚みに応じて複数の所
    定段階に切換えられており、かつ、長手方向始端部分及
    び終端部分に関しては、対応するフランジの厚みのうち
    大きい方の厚みに合わせて、前記車内側側壁部の内面か
    ら延出形成された保持リップ部の長さが、共に同一又は
    ほぼ同一となっていることを特徴とするウエザーストリ
    ップ。
  4. 【請求項4】 車両のドア開口周縁のフランジに保持さ
    れる断面略U字形のトリム部と、 前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの
    周縁が押付けられる中空状のシール部と、 前記トリム部の内面から前記フランジ側に向かって延出
    形成された保持リップ部とを備えたウエザーストリップ
    の製造方法であって、 押出成形に際し、前記フランジの厚みが大きい部位に対
    応する前記保持リップ部の長さが短くなるよう、前記フ
    ランジの厚みに応じて長手方向に沿って前記保持リップ
    部の長さを相違させるとともに、少なくとも長手方向始
    端及び終端の前記保持リップ部の長さが同一又はほぼ同
    一となるようにしたことを特徴とするウエザーストリッ
    プの製造方法。
  5. 【請求項5】 車両のドア開口周縁のフランジに保持さ
    れる断面略U字形のトリム部と、 前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの
    周縁が押付けられる中空状のシール部と、 前記トリム部の内面から前記フランジ側に向かって延出
    形成された保持リップ部とを備えたウエザーストリップ
    の製造方法であって、 押出成形に際し、前記フランジの厚みが大きい部位に対
    応する前記保持リップ部の長さが短くなるよう、前記保
    持リップ部の長さを前記フランジの厚みに応じて複数の
    所定段階に切換えるようにするとともに、少なくとも長
    手方向始端部分及び終端部分に関しては、保持リップ部
    の長さが、対応するフランジの厚みのうち大きい方の厚
    みに合わせて、共に同じ又はほぼ同じ長さとなるように
    したことを特徴とするウエザーストリップの製造方法。
  6. 【請求項6】 断面略U字形のトリム部と、前記トリム
    部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付
    けられる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から
    前記フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部
    とを備え、前記トリム部を車両のドア開口周縁のフラン
    ジの所定区間を除く区間に嵌め込むことで取付けてなる
    ウエザーストリップの取付構造であって、 前記ウエザーストリップは、前記フランジの厚みが大き
    い部位に対応する前記保持リップ部の長さが短くなるよ
    う、前記フランジの厚みに応じて長手方向に沿って前記
    保持リップ部の長さが相違させられており、かつ、長手
    方向始端部分及び終端部分に関しては、保持リップ部の
    長さが、対応するフランジの厚みのうち大きい方の厚み
    に合わせて共に同一又はほぼ同一となっており、さら
    に、前記フランジの所定区間並びに始端部分及び終端部
    分を覆うようにして被覆部材を取付けるようにしたこと
    を特徴とするウエザーストリップの取付構造。
  7. 【請求項7】 断面略U字形のトリム部と、前記トリム
    部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付
    けられる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から
    前記フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部
    とを備え、前記トリム部を車両のドア開口周縁のフラン
    ジの所定区間を除く区間に嵌め込むことで取付けてなる
    ウエザーストリップの取付構造であって、 前記ウエザーストリップは、前記フランジの厚みが大き
    い部位に対応する前記保持リップ部の長さが短くなるよ
    う、前記保持リップ部の長さが前記フランジの厚みに応
    じて複数の所定段階に切換えられており、かつ、長手方
    向始端部分及び終端部分に関しては、保持リップ部の長
    さが、対応するフランジの厚みのうち大きい方の厚みに
    合わせて共に同一又はほぼ同一となっており、さらに、
    前記フランジの所定区間並びに始端部分及び終端部分を
    覆うようにして被覆部材を取付けるようにしたことを特
    徴とするウエザーストリップの取付構造。
  8. 【請求項8】 前記所定区間は前記ドア開口の下端部に
    設けられ、前記被覆部材は、前記フランジに嵌着される
    スカッフプレートであることを特徴とする請求項6又は
    7に記載のウエザーストリップの取付構造。
  9. 【請求項9】 前記スカッフプレートは、前記フランジ
    に対し自身に取付けられた係止具を介して嵌着されるも
    のであり、該係止具は、少なくとも前記始端近傍及び終
    端近傍に対応してそれぞれ取付けられるものであること
    を特徴とする請求項8に記載のウエザーストリップの取
    付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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