JP2003025553A - 画像記録方法及びそれを適用した画像記録装置、並びにその画像記録装置に適用される画像記録処理用プログラム - Google Patents

画像記録方法及びそれを適用した画像記録装置、並びにその画像記録装置に適用される画像記録処理用プログラム

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JP2003025553A
JP2003025553A JP2001212282A JP2001212282A JP2003025553A JP 2003025553 A JP2003025553 A JP 2003025553A JP 2001212282 A JP2001212282 A JP 2001212282A JP 2001212282 A JP2001212282 A JP 2001212282A JP 2003025553 A JP2003025553 A JP 2003025553A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1色当たり多階調で印刷記録される画像の劣
化を起こすバンディングを低減でき、高画質な印刷記録
が可能な画像記録装置を提供すること。 【解決手段】 この画像記録装置は、2種類以上のドッ
トを形成可能なヘッドを備えたプリンタ22を含む出力
機器21と、各画素毎の各色相で所定の階調値を有する
画像データを入力可能な入力機器20と、入力画像デー
タをプリンタ22で処理可能なデータに変換する画像デ
ータ変換手段、及びデータ変換された画像データをヘッ
ドが形成可能なドットのうちの1種類のドットのみで全
画素構成せずにバンディングが発生する方向の高周波数
成分が低周波数成分よりも大きくなるような規則に従っ
てプリンタ22で表現可能な階調数に応じて設定される
出力評価値へと量子化する量子化手段としての機能を備
えて印刷記録の各種処理を行う制御・演算機構13を含
むコンピュータ10とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として面積階
調,濃度階調,或いはこれらの両方を組み合わせること
により単位面積当たりの濃度が異なる2種類以上のドッ
トを形成した上で多階調で画像を記録媒体に印刷記録す
るための画像記録方法及びそれを適用した画像記録装
置、並びにその画像記録装置に適用される画像記録処理
用プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタルカラー画像は、画像を
構成する画素の集合から成っており、各画素はカラー空
間を示す3次元の値で表現されるようになっている。一
般に使用されるカラー空間は、赤(R),緑(G),青
(B)から成るRGB空間等である。このRGB空間に
おいて、各画素はR,G,Bの各成分の組み合わせや所
定の大きさを持つR,G,Bのベクトルの組み合わせに
よって提供され、R,G,Bの各成分を組み合わせるこ
とによって特定の色を有する画素を形成することができ
る。ディジタルカラー画像の場合、通常1画素1成分当
たり8ビットの情報から成ると共に、2の8乗である2
56階調値のうちの1つの数値が割り当てられており、
具体的には0から255までの数値の中から選定された
1つの数値を持っている。
【0003】このようなディジタルカラー画像用の出力
装置(印刷装置)の1つとして、複数の異なる色のイン
クを備えたカラーインクジェットプリンタが開発されて
おり、画像を印刷記録する用途で広く使用されている。
こうしたインクジェット方式のプリンタは、ヘッドに備
えられた複数のノズルから吐出されるインクのドットの
集合により紙等の記録媒体上に画像を印刷記録するシス
テムであるが、ドットの有無により画像を印刷記録して
いるため、基本的には2階調情報しか採用し得ないもの
となっている。
【0004】そこで、近頃のカラーインクジェットプリ
ンタでは、単一色にそれぞれドットの大きさを変化させ
る面積階調、濃度の異なるインクを併用する濃度階調、
或いはこれらの両方を組み合わせることにより、単位面
積当たりの濃度が異なる2種類以上のドットを形成可能
とすることにより、機能的に3階調以上の情報を表現で
きるようになっているが、このようなプリンタの場合
も、元の画像情報が有する256階調値のデータを直接
表現することができないため、一般には各画素毎の各色
相で256階調値を有する画像データからプリンタによ
り表現可能な階調数に応じて設定される出力評価値へと
量子化する処理を行っている。
【0005】このようにプリンタが表現可能な階調数に
量子化した画像データは、プリンタにより処理可能なデ
ータに変換された後にプリンタへ転送され、プリンタで
は転送されたデータに従って紙等の記録媒体へ印刷記録
を行う。
【0006】因みに、こうした印刷方法やプリンタ並び
に印刷装置に関連する周知技術としては、特開平11−
151821号公報及び特開平11−254662号公
報に開示された印刷装置および印刷方法並びに記録媒
体、特開2000−79710号公報に開示された印刷
装置および記録媒体、特開2000−190470号公
報に開示されたインクジェットプリンタ、特開2000
−225716号公報に開示された印刷装置、印刷方法
およびプリンタ等が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のカラー
インクジェットプリンタの場合、印刷記録を行うまでの
過程において、ヘッドのノズル特性の相違や紙等の記録
媒体を送るときの搬送制御機構の誤差、或いはインクを
詰めたカートリッジを搭載したキャリッジの移動の際に
生じる揺らぎやインクの特性の相違等により記録媒体上
に着弾するドットの位置が規則正しく並ばないでずれる
ことがあるが、この結果、予期せぬドットの重なりから
色の濃い領域が連続して現れることで周辺領域よりも色
の濃い筋となって見えたり、逆に予期せぬドットの離れ
方からインクの乗らない領域が発生して紙面の白色が連
続して現れることで白い筋となって見える所謂バンディ
ングが発生し、印刷記録した画像の画質を劣化させてし
まうという問題がある。
【0008】こうしたバンディングを低減するために
は、プリンタ内の各種制御機構や部品の精度、或いはヘ
ッドの吐出方向の精度等を向上させれば、或る程度改善
を見込めるが、こうした手法に依れば装置が大型化され
たり、或いは高価格化を招くため、好ましくない。そこ
で、元の画像データが有する256階調値からプリンタ
により表現可能な階調数に量子化する過程において、紙
等の記録媒体上に着弾するドットの乱れの影響を低減す
ることができれば、安価で高画質な印刷記録が可能にな
るが、現状ではこのような量子化処理を改善するための
技術的提案はなされていない。
【0009】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、1色当たり多階調
で印刷記録される画像の画質劣化を引き起こすバンディ
ングを低減でき、高画質な印刷記録が可能な画像記録方
法及びそれを適用した画像記録装置、並びにその画像記
録装置に適用される画像記録処理用プログラムを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、単一色
にそれぞれドットの大きさを変化させる面積階調、濃度
の異なるインクを併用する濃度階調、或いは該面積階調
及び該濃度階調の両方を組み合わせることにより単位面
積当たりの濃度が異なる2種類以上のドットを形成可能
なヘッドを含む印刷装置向けに適用される入力データと
して、各画素毎の各色相で所定の階調値を有する画像デ
ータを入力する画像データ入力処理段階と、画像データ
入力処理段階で入力された画像データを印刷装置で処理
可能なデータに変換する画像データ変換処理段階と、画
像データ変換処理段階でデータ変換された画像データを
印刷装置で表現可能な階調数に応じて設定される出力評
価値へと量子化する量子化処理段階と、量子化処理段階
で量子化された画像データを記録媒体へ印刷記録する印
刷記録処理段階とを有する画像記録方法において、量子
化処理段階では、ヘッドが形成可能なドットのうちの1
種類のドットのみで全画素構成せずにバンディングが発
生する方向の高周波数成分が低周波数成分よりも大きく
なるような規則に従って量子化を行う画像記録方法が得
られる。
【0011】又、本発明によれば、上記画像記録方法に
おいて、量子化処理段階では、量子化をヘッドが形成可
能なドットのうちの最も濃度の高いドットを除く少なく
とも1種類のドットに適用して行う画像記録方法が得ら
れる。
【0012】更に、本発明によれば、上記何れかの画像
記録方法において、量子化処理段階では、量子化を異な
る色相に対応する全部のインクについて同一に行うこと
なく、少なくとも2通り用意して行う画像記録方法が得
られる。
【0013】加えて、本発明によれば、上記何れか一つ
の画像記録方法において、量子化処理段階では、量子化
を規則の実行が可能である2次元マトリクスを用いて行
う画像記録方法が得られる。
【0014】これらの何れか一つの画像記録方法におい
て、量子化処理段階では、量子化で発生する画像データ
における階調値と出力評価値との差で示される量子化誤
差を周辺画素に拡散させることによって画像全体の濃度
を保つことは好ましい。
【0015】一方、本発明によれば、単一色にそれぞれ
ドットの大きさを変化させる面積階調、濃度の異なるイ
ンクを併用する濃度階調、或いは該面積階調及び該濃度
階調の両方を組み合わせることにより単位面積当たりの
濃度が異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッドを
有する印刷装置と、各画素毎の各色相で所定の階調値を
有する画像データを入力する画像データ入力手段と、画
像データを印刷装置で処理可能なデータに変換する画像
データ変換手段、及び該画像データ変換手段でデータ変
換された画像データをヘッドが形成可能なドットのうち
の1種類のドットのみで全画素構成せずにバンディング
が発生する方向の高周波数成分が低周波数成分よりも大
きくなるような規則に従って該印刷装置で表現可能な階
調数に応じて設定される出力評価値へと量子化する量子
化手段を有するコンピュータとを備え、印刷装置は、量
子化手段で量子化された画像データを記録媒体へ印刷記
録する印刷記録手段として働く画像記録装置が得られ
る。
【0016】又、本発明によれば、上記画像記録装置に
おいて、量子化手段は、量子化をヘッドが形成可能なド
ットのうちの最も濃度の高いドットを除く少なくとも1
種類のドットに適用して行う画像記録装置が得られる。
【0017】更に、本発明によれば、上記何れかの画像
記録装置において、量子化手段は、量子化を異なる色相
に対応する全部のインクについて同一に行うことなく、
少なくとも2通り用意して行う画像記録装置が得られ
る。
【0018】加えて、本発明によれば、上記何れか一つ
の画像記録装置において、量子化手段は、量子化を規則
の実行が可能である2次元マトリクスを用いて行う画像
記録装置が得られる。
【0019】これらの何れか一つの画像記録方法におい
て、量子化手段は、量子化で発生する画像データにおけ
る階調値と出力評価値との差で示される量子化誤差を周
辺画素に拡散させることによって画像全体の濃度を保つ
ことは好ましい。
【0020】他方、本発明によれば、単一色にそれぞれ
ドットの大きさを変化させる面積階調、濃度の異なるイ
ンクを併用する濃度階調、或いは該面積階調及び該濃度
階調の両方を組み合わせることにより単位面積当たりの
濃度が異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッドを
含む印刷装置向けに適用される入力データとして、各画
素毎の各色相で所定の階調値を有する画像データを入力
する画像データ入力処理と、画像データ入力処理で入力
された画像データを印刷装置で処理可能なデータに変換
する画像データ変換処理と、画像データ変換処理でデー
タ変換された画像データをヘッドが形成可能なドットの
うちの1種類のドットのみで全画素構成せずにバンディ
ングが発生する方向の高周波数成分が低周波数成分より
も大きくなるような規則に従って印刷装置で表現可能な
階調数に応じて設定される出力評価値へと量子化する量
子化処理と、量子化処理で量子化された画像データを印
刷装置へ転送して記録媒体へ印刷記録させるための印刷
記録処理とをコンピュータで実行可能とした画像記録処
理用プログラムが得られる。
【0021】又、本発明によれば、上記画像記録処理用
プログラムにおいて、量子化処理は、量子化をヘッドが
形成可能なドットのうちの最も濃度の高いドットを除く
少なくとも1種類のドットに適用して行う内容を含む画
像記録処理用プログラムが得られる。
【0022】更に、本発明によれば、上記何れかの画像
記録処理用プログラムにおいて、量子化処理は、量子化
を異なる色相に対応する全部のインクについて同一に行
うことなく、少なくとも2通り用意して行う内容を含む
画像記録処理用プログラムが得られる。
【0023】加えて、本発明によれば、上記何れか一つ
の画像記録処理用プログラムにおいて、量子化処理は、
量子化を規則の実行が可能である2次元マトリクスを用
いて行う内容を含む画像記録処理用プログラムが得られ
る。
【0024】これらの何れか一つの画像記録処理用プロ
グラムにおいて、量子化処理は、量子化で発生する画像
データにおける階調値と出力評価値との差で示される量
子化誤差を周辺画素に拡散させることによって画像全体
の濃度を保つ内容を含むことは好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に幾つかの実施例を挙げ、本
発明の画像記録方法及びそれを適用した画像記録装置、
並びにその画像記録装置に適用される画像記録処理用プ
ログラムについて、図面を参照して詳細に説明する。
【0026】最初に、本発明の画像記録方法の技術的概
要を簡単に説明する。この画像記録方法は、単一色にそ
れぞれドットの大きさを変化させる面積階調、濃度の異
なるインクを併用する濃度階調、或いはこれらの面積階
調及び濃度階調の両方を組み合わせることにより単位面
積当たりの濃度が異なる2種類以上のドットを形成可能
なヘッドを含む印刷装置向けに適用される入力データと
して、各画素毎の各色相で所定の階調値(256階調
値)を有する画像データを入力する画像データ入力処理
段階と、この画像データ入力処理段階で入力された画像
データを印刷装置で処理可能なデータに変換する画像デ
ータ変換処理段階と、この画像データ変換処理段階でデ
ータ変換された画像データを印刷装置で表現可能な階調
数に応じて設定される出力評価値へと量子化する量子化
処理段階と、この量子化処理段階で量子化された画像デ
ータを記録媒体へ印刷記録する印刷記録処理段階とを有
する既存の画像記録方法において、量子化処理段階で
は、ヘッドが形成可能なドットのうちの1種類のドット
のみで全画素構成せずにバンディングが発生する方向の
高周波数成分が低周波数成分よりも大きくなるような規
則に従って量子化を行うものである。
【0027】このような画像記録方法に従えば、1種類
のドットのみで全画素(画像)を構成しないので、濃度
の高いドットと濃度の低いドットとが混在することにな
る。面積階調の場合、濃度の高いドットは1つのドット
で記録媒体上にインクが乗る面積が広いため、記録媒体
上に着弾するドットの乱れから隣接するドットが離れた
としても、インクの乗らない領域は小さくて済み、これ
によってインクの乗らない領域が連続的に発生すること
で現れるバンディングを防ぐことができる。通常バンデ
ィングは、ヘッドの往復動方向に現れ、ヘッドの往復動
方向の画素において常にドットを置かない画素を規則的
に挿入すれば記録媒体上にドットが着弾する位置がずれ
ても、ずれた位置ではドットが置かれていない可能性が
高くなる。従来、バンディングはドットの着弾位置がず
れることによって隣接ドットとの距離が大きくなった
り、隣接ドット同士で重なったりすることで生じていた
が、ここでの画像記録方法のようにドットを形成しない
画素を規則的に作り出せば隣接ドットと重なり難くなる
ため、バンディングを低減させる効果がある。ここでの
画像記録方法における規則性は、バンディングが発生す
る方向と平行に近い方向は高周波数成分を大きくするこ
とが望ましい。何故ならば、人間の視覚は高周波数成分
に対する感度は低周波数成分に対する感度よりも低いか
らである。尚、画像記録領域内の濃度を一定に保つた
め、結果的にバンディングが発生する方向に対して垂直
方向は低周波数成分が大きくなる。
【0028】ところで、上述した画像記録方法におい
て、量子化処理段階では、量子化をヘッドが形成可能な
ドットのうちの最も濃度の高いドットを除く少なくとも
1種類のドットに適用して行い、最も濃度の高いドット
についての量子化を限定しないようにすれば、画像全体
で表現できる色空間を広くすることができ、高画質を実
現することができる。
【0029】又、上述した何れかの画像記録方法におい
て、量子化処理段階では、量子化を異なる色相に対応す
る全部のインクについて同一に行うことなく、少なくと
も2通り用意して行う(インクの種類に応じて量子化を
変える)ようにすれば、或るインク色ではドットが形成
されない画素でも、他のインク色のドットが形成される
ようになるので、インクの乗らない面積が小さくなり、
これによって白い細かい筋のバンディングは起こり難く
なる。
【0030】更に、上述した何れか一つの画像記録方法
において、量子化処理段階では、量子化を規則の実行が
可能である2次元マトリクスを用いて行うようにすれ
ば、2次元マトリクスが高周波成分の大きい設定である
場合、知覚される模様の発生が起こり難い。このような
2次元マトリクスの作成には多くの工数が必要になる
が、一旦作成しておくと、高速且つ高画質な出力を得る
ことができる。
【0031】加えて、上述した何れか一つの画像記録方
法において、量子化処理段階では、量子化で発生する画
像データにおける階調値と出力評価値との差で示される
量子化誤差を周辺画素に拡散させることによって画像全
体の濃度を保つようにすれば、ドットの配列に規則性を
持たすことにより量子化誤差が大きくなる画素が発生し
た場合に量子化誤差を周辺画素に拡散することで濃度を
一定に保つことができるようになる。
【0032】図1は、この画像記録方法を適用した実施
例1に係る画像記録装置の基本構成を示した機能ブロッ
ク図である。この画像記録装置は、単一色にそれぞれド
ットの大きさを変化させる面積階調、濃度の異なるイン
クを併用する濃度階調、或いはこれらの面積階調及び濃
度階調の両方を組み合わせることにより単位面積当たり
の濃度が異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッド
を備えた印刷装置としてのプリンタ22を含む出力機器
21と、各画素毎の各色相で所定の階調値を有する画像
データを入力する画像データ入力手段を備えた入力機器
20と、各種データを記憶するための図示されない記憶
装置及び各種データを通信するための図示されない通信
機器と、入力機器20を含む各種機器との間で各種デー
タを授受する入力インタフェース11、並びに出力機器
21を含む各種機器との間で各種データを授受する出力
インタフェース12を備えると共に、入力された画像デ
ータをプリンタ22で処理可能なデータに変換する画像
データ変換手段、及び画像データ変換手段でデータ変換
された画像データをヘッドが形成可能なドットのうちの
1種類のドットのみで全画素構成せずにバンディングが
発生する方向の高周波数成分が低周波数成分よりも大き
くなるような規則に従ってプリンタ22で表現可能な階
調数に応じて設定される出力評価値へと量子化する量子
化手段としての機能を含んで印刷記録に関する各種処理
を行う制御・演算機構13を備えたコンピュータ10と
を備えて構成され、プリンタ22が制御・演算機構13
の量子化手段で量子化された画像データを紙等の記録媒
体へ印刷記録する印刷記録手段として働くように全体が
印刷システムとして構成されている。
【0033】図2は、この画像記録装置に備えられるコ
ンピュータ10に適用されるソフトウェア・プログラム
による処理内容を模式的に機能化構成して示した機能ブ
ロック図である。このソフトウェア・プログラムは、コ
ンピュータ10に適用される様々な形態の画像記録処理
用プログラムとして構築されるもので、ここでは出力イ
ンタフェース12経由でのアプリケーションプログラム
41による印刷記録要求に応じてプリンタドライバ48
において、画像データを入力してからプリンタ22によ
り印刷記録出力可能なデータ形式に変換した後、量子化
を経てプリンタ22に伝送する機能を構築するようにな
っている。
【0034】即ち、ここでのプリンタドライバ48は、
各画素毎の各色相で所定の階調値(256階調値)を有
する画像データを入力する画像データ入力処理と、画像
データ入力処理で入力された画像データをプリンタで処
理可能なデータに変換する画像データ変換処理と、画像
データ変換処理でデータ変換された画像データをヘッド
が形成可能なドットのうちの1種類のドットのみで全画
素構成せずにバンディングが発生する方向の高周波数成
分が低周波数成分よりも大きくなるような規則に従って
プリンタで表現可能な階調数に応じて設定される出力評
価値へと量子化する量子化処理と、量子化処理で量子化
された画像データをプリンタ22へ転送して記録媒体へ
印刷記録させるための印刷記録処理とを担う。
【0035】具体的に言えば、プリンタドライバ48
は、アプリケーションプログラム41からデータを受け
取ると、入力機器20から入力インタフェース12経由
で各画素毎の各色相で所定の階調値(256階調値)を
有する画像データを入力する画像データ入力処理を行っ
た後、入力された画像データに対して画像データ変換処
理を行う。画像データ変換処理では、最初に解像度変換
モジュール42が駆動してプリンタ22が出力できる解
像度に変換する役割を果たし、この後に色変換モジュー
ル43が駆動して色変換テーブル44に従って画像デー
タの色変換を行う。色変換テーブル44は、画像データ
が作る色の特性とプリンタ22が表現する色の特性とが
合致するように予め別途作成されて保存されているもの
である。例えば、色構成が赤(R),緑(G),青
(b)から成る画像データをプリンタ22が構成するシ
アン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラッ
ク(K)の各インクの組み合わせによって表現できる色
に合わせたデータに変換する場合が挙げられる。
【0036】次に、プリンタドライバ48では、量子化
モジュール45が解像度変換,色変換された画像データ
をプリンタ22で表現可能な階調数(量子数)に量子化
する役割を果たした後、ラスタライザ46が量子化され
た画像データをプリンタ22へ転送すべきデータに置換
する役割を担い、これによって印刷記録可能な画像デー
タがプリンタ22へ転送され、プリンタ22ではその画
像データを紙等の記録媒体に印刷記録する。
【0037】図3は、この画像記録装置に備えられるプ
リンタ22の要部構成を示した概略図である。プリンタ
22は、オペレータが操作指示を行うための操作釦が配
設された操作パネル50と、操作パネル50からの操作
指示に応じて装置内部の各部における各種制御を行う制
御回路51と、キャリッジモータ52によってキャリッ
ジ67をプラテン60の軸方向に動かすための駆動機構
と、紙送りモータ62によって記録媒体61を搬送する
ための搬送機構と、キャリッジ67に配備された印字ヘ
ッド59を駆動してインクの吐出とドットの形成とを行
うための印字機構とから構成されている。
【0038】このうち、駆動機構は、キャリッジ67の
動きをサポートするためにプラテン60の軸と平行に備
え付けられた軸56、キャリッジモータ52との間の駆
動ベルト53を張るためのプーリ55、キャリッジ67
の原点を検出するための位置検出センサ54等から構成
されている。又、印字機構は、キャリッジ67に備え付
けられた黒インク用のカートリッジ58とカラーインク
用[カラーをシアン(C),マゼンタ(M),イエロー
(Y)の3色とする]のカートリッジ57とを含む他、
キャリッジ67に配備された印字ヘッド59には各色の
インク毎に黒インク用のヘッド66、3色カラー用のヘ
ッド63〜65が装着されている。
【0039】図4は、上述したプリンタ22に備えられ
る印字ヘッド59の細部構成を概略的に示した斜視図で
ある。但し、ここでは説明を簡略する都合上、1色分を
吐出する機構部分のみを示しているが、実際には各色の
インク毎に並設された各ヘッド63〜66に適用される
ものである。
【0040】この印字ヘッド59は、電圧を印加するこ
とにより形状が変化する性質を持つ圧電素子68をそれ
ぞれ配備したノズル70が複数個並設され、カートリッ
ジ57やカートリッジ58からインク供給路69を通っ
てインクが供給された条件下で圧電素子68の形状を変
化させてノズル70からインクを吐出する際、ドットを
形成可能になっている。ここでは、圧電素子68の形状
変化を制御することによりドットの大きさを制御するこ
とが可能となっており、各色についてドットを形成する
ことで記録媒体61上にカラー画像を形成することがで
きる。
【0041】尚、ここでは、プリンタ22として印字ヘ
ッド59が圧電素子68を用いてノズル70からインク
を吐出する機構のものを適用した場合を説明したが、他
の方法によりインクを吐出するタイプのものを用いても
良い。例えばノズル近傍に発生する泡によりインクを吐
出するタイプでも適用可能である。又、ここでは吐出す
るドットの大きさにより階調性を取得するものとしてい
るが、階調性は単位面積当たりの濃度が変化すれば如何
なるタイプのものを適用しても良い。例えばインク濃度
を変えて階調性を取得するタイプでも適用可能である。
【0042】図5は、画像記録装置に備えられる制御・
演算機13で行う量子化データ作成処理ルーチンを示し
たフローチャートである。この量子化データ作成処理ル
ーチンは、プリンタ22で入力された画像データを印刷
記録可能にするための多値量子化データの作成処理であ
り、制御・演算機13では動作が開始されると、先ず入
力された画像データに対するオリジナルデータ入力(ス
テップS10)の処理を行う。オリジナルデータは、各
画素にR,G,Bのそれぞれの色について0から255
までの256段階の階調値を有する。尚、オリジナルデ
ータの解像度は任意である。
【0043】次に、制御・演算機13は、入力された画
像データの解像度をプリンタ22で印刷記録可能とする
ための解像度変換(ステップS11)を行う。尚、この
解像度変換処理(ステップS11)は、必ずしも実行す
る必要があるものでなく、ユーザの要求や入力された画
像データの解像度自体によりこれをジャンプして印刷記
録を実行するように推移しても構わない。
【0044】更に、制御・演算機13は、色変換(ステ
ップS12)の処理を行う。色変換処理とはR,G,B
の3色から成る画像データをC,M,Y,Kのデータに
変換する処理である。この色変換処理は、上述したよう
にプリンタ22のC,M,Y,Kの特性に合わせた組み
合わせを記憶した色変換テーブル(LUT)44を用い
て行う。
【0045】一般に、プリンタ22で表現可能な階調数
は、オリジナルデータが持つ階調値よりも小さい。例え
ばBmpファイルに代表されるオリジナルデータの階調
数は1色当たり256階調値であるのに対し、プリンタ
22が表現可能な階調数は高くても10階調にも満たな
いことが多い。
【0046】このため、制御・演算機13は、色変換
(ステップS12)の処理を行った画像データに対し、
プリンタ22が表現可能な階調数までオリジナルデータ
の階調数を下げる量子化(ステップS13)の処理を行
う。ここでは、オリジナルデータの持つ階調値256の
種類の中からプリンタ22が表現可能な階調数の4種類
への量子化を行うものとする。因みに、プリンタ22が
表現可能な4種類の階調は、「ドットの非形成(滴な
し)」、「小滴の形成」、「中滴の形成」、「大滴の形
成」であるとする。勿論、プリンタ22が表現可能な4
種類の階調は、「ドットの非形成(滴なし)」、「低濃
度インクの形成」、「中濃度インクの形成」、「高濃度
インクの形成」という具合いに異なるインク濃度を用い
て実行しても良いし、或いはドットの大きさ及びインク
濃度の組み合わせで実行しても良い。
【0047】ところで、制御・演算機13は、色変換
(ステップS12)の処理により作成されるC,M,
Y,Kの全色の画像データを対象にして量子化(ステッ
プS13)の処理を行う際、引き続いて全色終了である
か否かの判定(ステップS14)を行い、この結果とし
て全色終了でなければ量子化(ステップS12)の処理
の前にリターンして量子化を繰り返すようにし、全色終
了に至った時点で量子化データ作成ルーチンを終了す
る。
【0048】このようにして、量子化された全色の画像
データは、最終的に制御・演算機13によりプリンタ2
2で処理可能なデータ形式に変換した後、出力インタフ
ェース12を介してプリンタ22に転送される。
【0049】以下は、本発明の特徴である量子化処理に
ついて、更に詳細に説明する。尚、各色で形成されるド
ットの種類は、大滴,中滴,小滴の3種類であるとする
が、この各色で形成されるドットの種類は、単位面積当
たりの濃度が異なれば、ドットの大きさによって実現し
たり、インクの濃度によって実現したり、或いはこれら
を混在した形態で実現しても良い。
【0050】又、ここでは量子化処理の説明を容易にす
るため、グループ1,グループ2という考え方を用い、
印字ヘッド59の往復動方向をX方向とし、且つ印字ヘ
ッド59の往復動の開始位置を原点とした画像内のX方
向の座標をxとした場合、X方向の連続したn画素を1
単位と考え、n画素1単位が連続して繰り返されるn画
素の各単位内でm画素のグループ1と残りの(n−m)
画素のグループ2とに分ける作業を想定する。尚、ここ
でm画素を選択する方法は、m画素が連続していたり、
周期性を持っていたり、或いはランダムであっても良
い。
【0051】図6は、量子化処理の詳細な動作処理(量
子化ルーチン)を示したフローチャートである。
【0052】この量子化ルーチンの場合、コンピュータ
10内の制御・演算機13が行うものであり、動作処理
が開始されると、先ず制御・演算機13は、出力評価値
及び閾値の読み取り(ステップS31)の処理を行い、
具体的には滴なしのレベル値L0と、小滴のレベル値L
1と、中滴のレベル値L2と、大滴のレベル値L3と、
滴なしと小滴との判定に用いる閾値th0と、小滴と中
滴との判定に用いる閾値th1と、中滴と大滴との判定
に用いる閾値th2とを読み込む。
【0053】次に、制御・演算機13は、色変換の処理
を行った入力される画像データ値(画像データの階調
値)IDと、周辺画素の量子化誤差(画像データ値ID
から出力評価値ODを差し引いた値で得られる)に対し
て予め決められた重み付けを行って足し合わせた値QE
とを用い、これらを足し合わせたデータ値D、即ち、D
←ID+QE(ステップS32)なる処理で得られた値
を格納する。
【0054】因みに、ここでの量子化誤差は、最終段階
の量子化誤差計算及び誤差拡散(ステップS38)の処
理により予め決められた重み付けを行って周辺画素に拡
散される。図7は、この量子化ルーチンに適用される量
子化誤差を周辺画素に拡散するときの重み付けを模式的
に例示したものである。ここでは、例えば入力される画
像データ値IDが200に対して出力評価値ODが25
5である場合、量子化誤差が200−255=−55に
なるとすると、現在処理している画素P1から画素P2
に拡散される量子化誤差が−55×5/48=−5.7
3であって、約−6となることを示している。こうした
誤差拡散は、図7に示される全部の画素について行う
が、この量子化誤差がD←ID+QE(ステップS3
2)なる処理でデータ値Dを求めるときに反映される。
【0055】更に、制御・演算機13は、データ値Dが
閾値th2未満である(D<th2である)か否かを判
定(ステップS33)し、データ値Dが閾値th2以上
であれば出力評価値ODに大滴のレベル値L3を格納す
るOD←L3(ステップS375)なる処理を行うが、
データ値Dが閾値th2未満であれば、xの値に従って
グループ1で行う量子化処理を進むか、或いはグループ
2で行う量子化処理に進むかを判定すべく、xをnで割
ったときの余りがm以上の場合をグループ1とし、且つ
mより小さい場合をグループ2とするためにx%n<m
であるか否かの判定(ステップS34)を行う。例えば
n=2,m=1とすると、X方向にはグループ1とグル
ープ2とが交互に現れることになる。
【0056】このx%n<mであるか否かの判定(ステ
ップS34)の結果、x%n<mでなくグループ1であ
れば出力評価値ODに滴なしのレベル値L0を格納する
OD←L0(ステップS374)なる処理を行うが、x
%n<mであってグループ2であればデータ値Dに応じ
て滴なし・小滴・中滴の判定に移行する。
【0057】即ち、データ値Dが閾値th1未満である
(D<th1である)か否かを判定(ステップS35)
し、データ値Dが閾値th1以上であれば出力評価値O
Dに中滴のレベル値L2を格納するOD←L2(ステッ
プS373)なる処理を行うが、データ値Dが閾値th
1未満であれば、引き続いてデータ値Dが閾値th0未
満である(D<th0である)か否かを判定(ステップ
S36)する。
【0058】この結果、データ値Dが閾値th0以上で
あれば出力評価値ODに小滴のレベル値L1を格納する
OD←L1(ステップS372)なる処理を行うが、デ
ータ値Dが閾値th0未満であれば出力評価値ODに滴
なしのレベル値L0を格納するOD←L0(ステップS
371)なる処理を行い、こうした一連の動作処理によ
り出力評価値ODを決定する。
【0059】最後に、制御・演算機13は、入力された
画像データ値IDから決定された出力評価値ODを差し
引いて量子化誤差計算を行うと共に、量子化誤差を周辺
画素に拡散する量子化誤差計算及び誤差拡散(ステップ
S38)を行って量子化ルーチンを終了する。この量子
化誤差計算及び誤差拡散(ステップS38)の処理は、
決定された出力評価値ODをプリンタ22により印字記
録処理可能とするためのデータ形式に変換する際に行わ
れるもので、図7で説明したように予め決められた重み
付けを行って周辺画素に拡散処理された画像データがプ
リンタ22へ転送される。
【0060】この実施例1に係る画像記録装置における
量子化及び誤差拡散の処理によれば、グループ1である
場合のドットを形成しない画素の周辺では、ドットを形
成しないことで発生する量子化誤差が拡散され、この量
子化誤差を含めてドットの形成がなされるため、マクロ
的に見たときの濃度は変化せず、これによってドットを
形成しない画素が増えても高画質な画像を得ることがで
きる。又、この実施例1に係る画像記録装置において、
後文の実施例4で詳述するように、インク色の種類によ
って量子化を変えるようにすれば、白い細かい筋のバン
ディングを防止できる効果が得られる。
【0061】因みに、図6の量子化ルーチンでは、デー
タ値Dと中滴,大滴との判定に用いる閾値th2とを比
較した後に、グループ1の量子化処理に進むか、或いは
グループ2の量子化処理に進むかの判定を行う場合を例
示したが、この判定はドットの種類を決定する前に行っ
ても良いし、或いはデータ値Dと小滴,中滴との判定に
用いる閾値th1との比較を行った後に行っても良い。
但し、後者の場合、グループ1に属するドットの種類は
小滴のみになる。又、図6の量子化ルーチンでは、グル
ープ1に属するドットの種類を特に限定せず、最高濃度
のドットの使用限定を避けているが、これは最高濃度の
ドットが使用限定されると、画像全体で表現できる濃度
が下がり、色空間が狭くなるからである。
【0062】図8は、図6の量子化ルーチンに従った量
子化及び誤差拡散の処理結果として、n=2,m=1と
したときのドットの並び方を例示したものである。但
し、ここでは点線で描かれた直線の交点が画素の中心位
置を表わすものとしている。
【0063】図8を参照して量子化ルーチンの適用によ
る作用効果を説明すれば、グループ1のとき、出力評価
値ODを滴なしのレベル値L0にすることで量子化誤差
が大きくなり、周辺画素に拡散される誤差が大きくな
る。即ち、周辺画素では拡散されてくる量子化誤差が大
きくなるので、濃度の高いドットが出易くなる。濃度の
高いドットは紙面を埋める面積が広く白い筋が入るバン
ディングを低減する効果がある。
【0064】又、グループ1とグループ2とはそれぞれ
紙等の記録媒体の搬送方向に連続して現れることになる
ので、図示のようにドットの配列が記録媒体の搬送方向
に並び、その両隣の画素にはドットが置かれ難い傾向に
ある。この結果、仮にドットの着弾位置がヘッドの往復
動方向にずれても、隣のドットと重なる可能性が小さく
なる。
【0065】更に、ドットの着弾位置が記録媒体の搬送
方向にずれることでドットが重なり、その結果濃度が高
くなったとしても、濃度が高くなった位置の両隣はドッ
トが置かれていないため、濃度の高い個所がヘッドの往
復動方向に繋がることが少なくなる。この結果、隣接ド
ットが重なって濃くなって現れるバンディングを低減す
る効果がある。
【0066】加えて、一般にバンディングは記録媒体の
搬送方向に対して垂直方向に現れるので、図示のように
記録媒体の搬送方向に平行してドットを並べれば印刷記
録の結果における垂直方向及び平行方向の何れにおいて
も2次元空間周波数が高くなり、バンディングを目立た
なくする効果がある。
【0067】一方、単調な濃度変化の画像においても、
ドットを形成しない画素を作ることによってノズルから
吐出するドットの種類が増え、同一ノズルであっても吐
出するドットの種類によって吐出方向やサテライトの発
生等の吐出特性が変わることがあるが、このような特性
を持つ場合であっても、吐出するドットの種類が増える
ことによって様々な吐出特性のドットを混在させること
ができる。この結果、単調な濃度変化の画像において
も、画質に悪影響を及ぼす特性を持つドットが均一に並
ぶことがなくなるため、バンディングを低減する効果が
ある。
【0068】他方、画質に悪影響を及ぼす吐出特性を持
つノズル又はドットの種類を優先的に避けるように量子
化すれば吐出特性の好ましくないドットの種類を用いる
割合を下げることができる。この結果、吐出特性を考慮
した量子化を行うことで高画質化を具現することが可能
である。
【0069】尚、以上の実施例1に係る画像記録装置の
場合、量子化を濃度の大きいドットの形成から順に行う
ものとして説明したが、量子化に際してドットの種類を
決定する順序は任意とすることができる。又、実施例1
に係る画像記録装置の場合、n画素の集合のうちのドッ
トを形成しないm画素は周期性を持つようにし、m画素
の周波数を高くすることが望ましい。これは人間の視覚
として高周波成分に対する感度が低周波成分に対する感
度よりも低いからであり、ドットを形成しないことによ
る影響を視認され難くし、画質への影響を軽微にできる
ためである。更に、実施例1に係る画像記録装置の場
合、一定の規則に従って滴なしのレベル値L0を出力評
価値ODとして量子化する処理を説明したが、本来の量
子化結果よりも濃度の低いドットの種類であるならば、
出力評価値ODに設定する値は滴なしのレベル値L0に
限定されず、例えば小滴のレベル値L1を設定しても良
い。小滴にするとドットを形成しない場合と比べて量子
化誤差が小さくなるので、周辺画素で形成されるドット
の種類が濃度の高いものになる割合が下がる。従って、
この場合には画素間の濃度差が大きくなり過ぎないた
め、粒状性の悪化を抑えることができる。加えて、実施
例1に係る画像記録装置の場合、予め定めた規則を繰り
返しながらドットを形成しない画素を作り出す処理を説
明したが、画像の特徴により例外的に予め定めた規則に
従わなくさせても良いことがあり、例えば一定方向に連
なる1ドットの直線において直線を構成する画素がすべ
てグループ2に属するような場合、直線が消えてしまう
ことにあるので、このような場合に対応可能にすべく、
画像の特徴に合わせて規則を変えるようにすれば高画質
な画像を得ることができる。予め定めた規則を変更する
方法としては、グループ1とグループ2とを入れ替えた
り、或いは出力評価値ODに設定するドットの種類を一
部変更したりすること等が挙げられる。
【0070】図9は、本発明の画像記録方法を適用した
実施例2に係る画像記録装置に備えられる制御・演算機
13で行う量子化処理の詳細な動作処理(量子化ルーチ
ン)を示したフローチャートである。但し、この実施例
2に係る画像記録装置の場合、基本構成(ハードウェア
構成)上は実施例1の場合と同じであるが、図6で説明
した量子化ルーチンと比べて制御・演算機13で行う量
子化ルーチンの途中過程でグループ1とグループ2とを
分ける処理を導入した点が相違している。
【0071】具体的に言えば、ここでの量子化ルーチン
の場合、動作処理が開始されると、先ず制御・演算機1
3は、出力評価値及び閾値の読み取り(ステップS4
1)の処理を行い、具体的には滴なしのレベル値L0
と、小滴のレベル値L1と、中滴のレベル値L2と、大
滴のレベル値L3と、滴なしと小滴との判定に用いる閾
値th0と、小滴と中滴との判定に用いる閾値th1
と、中滴と大滴との判定に用いる閾値th2とを読み込
む。
【0072】次に、制御・演算機13は、色変換の処理
を行った入力される画像データ値IDと、周辺画素の量
子化誤差に対して予め決められた重み付けを行って足し
合わせた値QEとを用い、これらを足し合わせたデータ
値D、即ち、D←ID+QE(ステップS42)なる処
理で得られた値を格納する。
【0073】更に、制御・演算機13は、データ値Dが
閾値th2未満である(D<th2である)か否かを判
定(ステップS43)し、データ値Dが閾値th2以上
であれば出力評価値ODに大滴のレベル値L3を格納す
るOD←L3(ステップS475)なる処理を行うが、
データ値Dが閾値th2未満であれば、グループ1で行
う量子化に進むか、或いはグループ2で行う量子化に進
むかを判定すべく、X方向をキャリッジ67の走査方
向,Y方向を記録媒体61の搬送方向とし、且つ画像内
のX方向,Y方向の座標をx,yとした上、p,qを自
然数とすると共に、yをqで割ったときの剰余をy%q
で表わすものとした条件下において、x+p(y%q)
をnで割ったときの余りによって判定するものとし、余
りがm以上のときをグループ1とし、且つmより小さい
場合をグループ2とするためにx+p(y%q)%n<
mであるか否かの判定(ステップS44)を行う。
【0074】このx+p(y%q)%n<mであるか否
かの判定(ステップS44)の結果、x+p(y%q)
%n<mでなくグループ1であれば出力評価値ODに滴
なしのレベル値L0を格納するOD←L0(ステップS
474)なる処理を行うが、x+p(y%q)%n<m
であってグループ2であればデータ値Dに応じて滴なし
・小滴・中滴の判定に移行する。
【0075】即ち、データ値Dが閾値th1未満である
(D<th1である)か否かを判定(ステップS45)
し、データ値Dが閾値th1以上であれば出力評価値O
Dに中滴のレベル値L2を格納するOD←L2(ステッ
プS473)なる処理を行うが、データ値Dが閾値th
1未満であれば、引き続いてデータ値Dが閾値th0未
満である(D<th0である)か否かを判定(ステップ
S46)する。
【0076】この結果、データ値Dが閾値th0以上で
あれば出力評価値ODに小滴のレベル値L1を格納する
OD←L1(ステップS472)なる処理を行うが、デ
ータ値Dが閾値th0未満であれば出力評価値ODに滴
なしのレベル値L0を格納するOD←L0(ステップS
471)なる処理を行い、こうした一連の動作処理によ
り出力評価値ODを決定する。
【0077】ここでも最後に制御・演算機13は、入力
された画像データ値IDから決定された出力評価値OD
を差し引いて量子化誤差計算を行うと共に、量子化誤差
を周辺画素に拡散する量子化誤差計算及び誤差拡散(ス
テップS48)を行って量子化ルーチンを終了する。こ
の量子化誤差計算及び誤差拡散(ステップS48)の処
理は、決定された出力評価値ODをプリンタ22により
印字記録処理可能とするためのデータ形式に変換する際
に行われるもので、図7で説明したように予め決められ
た重み付けを行って周辺画素に拡散処理された画像デー
タがプリンタ22へ転送される。
【0078】この実施例2に係る画像記録装置における
量子化及び誤差拡散の処理によれば、ドットを形成しな
い画素を設けることで大きいドットの使用率が高くなる
ため、記録媒体61上にインクが乗る面積が広くなり、
これによって白い細かい筋が入るバンディングを低減す
る効果が得られる他、記録媒体61の搬送方向にもドッ
トを形成しない画素が作り出されることでドットが記録
媒体61上で斜め方向に繋がり易くなるため、隣接する
ドット同士が重なって濃度が高くなることで発生するバ
ンディングを防ぐ効果が得られる。又、この実施例2に
係る画像記録装置においても、後文の実施例4で詳述す
るように、インク色の種類によって量子化を変えるよう
にすれば、白い細かい筋のバンディングを防止できる効
果が得られる。
【0079】図10は、実施例2に係る画像記録装置に
おける量子化及び誤差拡散の処理結果として、m=1,
n=2,p=1,q=2としたときのドットの並び方を
例示したものである。図10からは、千鳥格子状にドッ
トが現れる様子が表わされており、隣接するドット間の
距離が大きくなることでドットの着弾位置のずれに対す
るロバスト性が高くなるため、これによって隣接するド
ット同士が重なって濃度が高くなることで発生するバン
ディングを防止できることが判る。
【0080】因みに、図9の量子化ルーチンにおいて、
n画素の集合の中であるドットを形成しないm画素の割
合やパターンは、バンディングの特性に合わせて適当な
ものを選択すれば良いが、これに際しては実施例1の場
合に説明したように、高周波成分を有するようなパター
ンにするのが好ましく、又ドットを形成しない種類を最
高濃度のドットを回避するようにすることが望ましい。
【0081】更に、本発明の画像記録方法を適用した実
施例3に係る画像記録装置について説明する。この実施
例3に係る画像記録装置の場合も、基本構成(ハードウ
ェア構成)は実施例1の場合と同じであるが、制御・演
算機13で行う量子化ルーチンの途中過程でグループ1
とグループ2とを分ける方法が実施例1及び実施例2の
場合と比べて相違している。即ち、実施例1及び実施例
2の場合には、画像内の2次元座標の情報に基づく数式
によりグループ分けを行うものであるのに対し、この実
施例3では予め決められた規則を実行可能な2次元マト
リクスを用いてグループ分けを行うようになっている。
【0082】この2次元マトリクスによる量子化ルーチ
ンのアルゴリズムは、概ね図6に示した通りであるが、
そのグループ分けを行う処理に該当するx%n<mであ
るか否かの判定(ステップS34)が相違しており、以
下はここでのグループ分けを行う処理について説明す
る。
【0083】図11は、実施例3に係る画像記録装置に
備えられる制御・演算機13での量子化ルーチンのため
に使用する2次元マトリクスを説明するために示した要
部における模式図であり、同図(a)はグループ分け前
の階調値に関するもの,同図(b)はグループ分け後の
要素構成に関するものである。但し、ここで適用可能な
2次元マトリクスの大きさは任意であり、2次元マトリ
クスにはディザ閾値として量子化した画像が大きな高周
波成分のパワースペクトルを有することを表わすブルー
ノイズ特性を有するものが望ましい。これは人間の視覚
の場合、高周波成分を知覚する能力が低いために高周波
成分のパワースペクトルが大きくても、人間の視覚から
判断する画質には影響しないためである。
【0084】ここでのグループ分けを行う処理は、図1
1(a)を参照すれば、先ず2次元マトリクスの各要素
E1と予め定めた値とを比較してグループ1とグループ
2とに分類する。一例として、図11(a)中で2次元
マトリクスの各要素E1の値が128より大きいときを
グループ1とし、それ以外をグループ2とする場合が挙
げられる。
【0085】次に、図11(b)を参照すれば、グルー
プ分け後にはグループ1とグループ2に分けられ、その
結果として例えば要素E2がグループ1を表わし、要素
E3がグループ2を表わすことを示している。これらの
グループ1,2について行う量子化は、既に述べた各実
施例と同様に行われるものであり、同様な効果が得られ
る。
【0086】この実施例3に係る画像記録装置における
2次元マトリクスを用いたグループ分けを行えば、バン
ディングによって発生する1次元低周波数成分を低減
し、2次元高周波成分を多くすることができるので、バ
ンディングを低減し、知覚される模様の発生を抑制する
効果が得られる。このような2次元マトリクスの作成に
は多くの工数が必要になるが、一度作成しておけば高画
質出力を実現することが可能である。又、この実施例3
に係る画像記録装置においても、後文の実施例4で詳述
するように、インク色の種類によって量子化を変えるよ
うにすれば、白い細かい筋のバンディングを防止できる
効果が得られる。
【0087】加えて、本発明の画像記録方法を適用した
実施例4に係る画像記録装置について説明する。この実
施例4に係る画像記録装置の場合も、基本構成(ハード
ウェア構成)上は実施例1の場合と同じであるが、制御
・演算機13で行う量子化データ作成ルーチンが実施例
1の場合と比べて相違している。即ち、実施例1では色
変換(ステップS12)の処理の後の量子化(ステップ
13)の処理を全色で同様に行うものであるのに対し、
この実施例4ではインク色の種類によって異なる量子化
の処理を行うようになっている。
【0088】図12は、実施例4に係る画像記録装置に
備えられる制御・演算機13で行う量子化データ作成ル
ーチンに適用される各色で量子化方法を変えるルーチン
を示したフローチャートである。この各色で量子化方法
を変えるルーチンは、インク色の種類によって量子化の
処理が異なる場合のもので、例えばマゼンタ(M)と他
のシアン(C),イエロー(Y),及びブラック(K)
とで異なる量子化の処理を行うものとすれば、制御・演
算機13では動作が開始されると、先ず量子化を行うた
めの色を判断すべく、対象の色は何であるかを判定(ス
テップS51)処理する。この対象の色は何であるかの
判定(ステップS51)処理の結果、量子化を行う色が
シアン(C),イエロー(Y),ブラック(K)の何れ
かであったとすると、CYKの量子化(ステップS5
2)の処理を行うが、マゼンタ(M)であったとする
と、Mの量子化(ステップS53)の処理を行ってから
処理を終了する。ここでのCYKの量子化(ステップS
52)の処理は、既に各実施例で説明した量子化の方法
を採用しても良いし、或いはここでは挙げていない量子
化方法を採用しても良く、Mの量子化(ステップS5
3)の処理はCYKの量子化(ステップS52)の処理
と異なっていれば如何なる量子化方法を適用することが
可能である。
【0089】具体的に説明すれば、量子化方法が実施例
1の場合に従うものとした場合、xをnで割ったときの
余りがm以上のとき、シアン,イエロー、ブラックは、
実施例1で述べたグループ1の量子化の処理を行い、マ
ゼンタは実施例1で述べたグループ2の量子化の処理を
行う。又、xをnで割ったときの余りがmより小さいと
き、シアン,イエロー,ブラックは実施例1で述べたグ
ループ2の量子化の処理を行い、マゼンタは実施例1で
述べたグループ1の量子化の処理を行う。
【0090】図13は、実施例4に係る画像記録装置に
おける量子化並びに誤差拡散の処理において、n=2,
m=1としたときのドットの配置を例示したものであ
る。但し、ここでも点線で描かれた直線の交点が画素の
中心位置を表わすものとしている。図13からは、シア
ン・イエロー・ブラックのドットCYKとマゼンタのド
ットMとは、何れも記録媒体61の搬送方向に繋がり易
くなっているが、その位置はヘッドの往復動方向にずれ
ていることが判る。
【0091】この実施例4に係る画像記録装置の場合の
ようにインク色の種類によって量子化の処理を変えると
き、記録媒体61上にインクが乗らない領域を少なくす
るように、又は量子化の処理を変えたインク同士が重な
り難くなるように、空間的に補完関係を持つことが望ま
しい。この結果、或るインク色ではドットが形成されな
い画素でも、他のインク色のドットが形成されるように
なるので、インクの乗らない面積が小さくなり、これに
よって白い細かい筋のバンディングを防止できる効果が
得られる。
【0092】最後に、本発明の画像記録方法を適用した
実施例5に係る画像記録装置について説明する。この実
施例5に係る画像記録装置の場合も、基本構成(ハード
ウェア構成)上は実施例1の場合と同じであるが、制御
・演算機13で行う量子化ルーチンの途中過程でグルー
プ1とグループ2とを分ける方法が実施例1〜実施例3
の場合と比べて相違している。即ち、実施例3では予め
決められた規則を実行可能な2次元マトリクスを用いて
グループ分けを行う構成を応用し、この実施例5では量
子化方法としてディザ法の採用によりバンディングを低
減するためのディザマトリクスを用いて行うようになっ
ている。このディザ法は、例えば印刷写真学会他編「フ
ァインイメージングとハードコピー」(コロナ社)p.
309等で詳述されているので、ここでは基本事項の説
明を省略し、以下ではバンディングを低減するためのデ
ィザマトリクスの構成について説明する。
【0093】図14は、実施例5に係る画像記録装置に
備えられる制御・演算機13での量子化ルーチンのため
に使用するディザマトリクスの基本構成を説明するため
に示した要部における模式図である。
【0094】このディザマトリクスでは、実施例1の場
合に習って量子化の処理後のドットの並び方が図8に示
されように記録媒体61の搬送方向に平行してドットが
並ぶように設定を行っており、更に多値ディザ法に拡張
することによって量子化の処理を行うようになってい
る。
【0095】図14を参照すれば、ディザマトリクス列
L1ではその他のディザマトリクス列と比べて割り当て
られた値が大きいため、ドットが形成され難いか、或い
は濃度の高いドットが形成され難くなり、又ディザマト
リクス列L2ではその他のディザマトリクス列と比べて
割り当てられた値が小さいため、ドットが形成され易
く、ディザマトリクス列L1と比べて濃度の高いドット
が形成され易くなることを示している。この結果、多値
ディザ法による量子化の処理後のドットの配列は図8と
同様に、記録媒体61の搬送方向に平行してドットが並
ぶことになる。このようなドットの配列によるバンディ
ングへの抑制効果は、先の各実施例で述べた通りであ
る。
【0096】先の実施例1〜実施例4で用いた量子化の
方法は誤差拡散法を併用することを基本としていたが、
一般に誤差拡散法の特色として高品位な画質を得られる
反面、処理コストが大きくなってしまうという問題があ
る。これに対し、ディザ法の特色としては、処理コスト
が小さく、高速化が可能になるという利点が挙げられ
る。そこで、実施例5に係る画像記録装置では量子化方
法をディザ法とすることで処理速度の向上を具現でき、
しかも量子化の処理後のドットの配列が図8に示したよ
うに記録媒体61の搬送方向に平行して並ぶことでバン
ディングを低減することができる。
【0097】但し、実施例5に係る画像記録装置では、
量子化の処理後に図8に示したように記録媒体61の搬
送方向に平行して並ぶドット配列となるようなディザマ
トリクスを予め設定して量子化の処理を行うものとした
が、その他の量子化の処理方法を採用することもでき
る。即ち、例えばベイヤ型ディザマトリクスに代表され
るように一般的なディザマトリクスを用意しておき、デ
ィザマトリクス内の位置によってディザマトリクスの値
を増減させることによって、ドットの出現のし易さを制
御する場合が挙げられる。ここで、ディザマトリクスの
値を大きくすると濃度の高いドットは出現し難くなり、
ディザマトリクスの値を小さくすると濃度の高いドット
が出現し易くなる。ここでのディザマトリクスの値の増
減方法は、既出の各実施例で具現されるドットの配置に
なるように予め設定しておけば良いものである。
【0098】このように、実施例5に係る画像記録装置
の場合、出現するドットの配列を操作しただけであり、
画像全体の濃度は変更しないため、画像濃度の差から画
質が劣化することはなく、高画質画像を得ることが可能
である。又、多値ディザ処理を行う際、最も濃度の高い
ドットの形成を行うときに高い空間周波数を持つように
ドットを分散させるようなディザマトリクスを設定すれ
ば一層の高画質な画像を得ることできる。
【0099】尚、実施例5に係る画像記録装置で用いた
ディザマトリクスは、実施例1の量子化の処理に習って
設定した場合を説明したが、既出の各実施例で具現され
るドットの配置になるようにディザマトリクスを構成す
れば、バンディング等に関して同等の効果が期待でき
る。又、インクの種類や形成するドットの種類等により
既出の各実施例で具現される量子化方法と実施例5で述
べた量子化方法とを併用することも可能である。
【0100】以上の実施例1〜実施例5に係る画像記録
装置では、何れもインクジェット方式のプリンタ22で
あって、圧電素子68を備えてノズル70によりインク
を吐出する構造の印字ヘッド59を採用した場合を説明
したが、その他のプリンタとしてノズル近傍のインク内
に生じる泡でインクを吐出するタイプのプリンタに代表
される様々な異なるタイプのプリンタ及び印刷装置を適
用することが可能である他、各画素にドットを割り当て
て画像を表現可能な装置であれば、プリンタ以外の印刷
装置にも適用可能である。
【0101】又、実施例1〜実施例5に係る画像記録装
置の場合、コンピュータ10による処理動作を含むこと
により、上述したようにこれらの処理動作を具現するた
めのソフトウェア・プログラム(画像記録処理用プログ
ラム)を予め格納した画像記録装置用記録媒体を用いる
形態とすることも可能である。このような画像記録装置
用記録媒体としては、例えばフレキシブルディスクメデ
ィア,CD−ROM,非磁気ディスク,ICカード,R
OMカートリッジ,パンチカード,バーコード等の符号
が印刷された印刷物,コンピュータの内部記憶装置(R
AMやROM等の各種メモリ),及び外部記憶装置等、
コンピュータ10が読み取り可能な様々な形態のものを
利用できる。
【0102】更に、実施例1〜実施例5に係る画像記録
装置の場合、コンピュータ10に対して上述した画像記
録処理等を含む処理動作を行わせるためのソフトウェア
・プログラムをプログラム供給装置により通信経路を介
して供給する構成とすることもできる。
【0103】加えて、実施例1〜実施例5に係る画像記
録装置の基本構成並びに処理動作は、その要旨を逸脱し
ない範囲で様々な形態として実施することが可能であ
り、例えば各実施例で説明した様々な処理動作の少なく
とも一部又は全部をハードウェアにより構築することも
可能であるので、開示した形態のものに限定されない。
【0104】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明によれば、
単一色にそれぞれドットの大きさを変化させる面積階
調,濃度の異なるインクを併用する濃度階調,或いはこ
れらの面積階調及び濃度階調の両方を組み合わせること
により単位面積当たりの濃度が異なる2種類以上のドッ
トを形成可能なヘッドを含む印刷装置向けに適用される
入力データとして、各画素毎の各色相で所定の階調値を
有する画像データを入力したものを印刷装置で処理可能
なデータに変換した後にヘッドが形成可能なドットで画
素構成した上で印刷装置で表現可能な階調数に応じて設
定される出力評価値へと量子化する際、ヘッドが形成可
能なドットのうちの1種類のドットのみで全画素構成せ
ずにバンディングが発生する方向の高周波数成分が低周
波数成分よりも大きくなるような規則に従って量子化を
行うようにした後、量子化された画像データを記録媒体
へ印刷記録を行うようにしているので、1色当たり多階
調で印刷記録される画像の画質劣化を引き起こすバンデ
ィングを低減でき、高画質な印刷記録が可能になる。特
に、量子化をヘッドが形成可能なドットのうちの最も濃
度の高いドットを除く少なくとも1種類のドットに適用
して行うようにしているので、画像全体で表現できる色
空間を広くすることができ、高画質を実現することがで
きるようになる。又、量子化を異なる色相に対応する全
部のインクについて同一に行うことなく、少なくとも2
通り用意して行うことでインクの種類に応じて量子化を
変えるようにしているので、或るインク色ではドットが
形成されない画素でも、他のインク色のドットが形成さ
れてインクの乗らない面積が小さくなり、これによって
白い細かい筋のバンディングは起こり難くなる。更に、
量子化を規則の実行が可能である2次元マトリクスを用
いて行うようにしているので、2次元マトリクスが高周
波成分の大きい設定であれば知覚される模様の発生が起
こり難くなる。加えて、量子化で発生する画像データに
おける階調値と出力評価値との差で示される量子化誤差
を周辺画素に拡散させて画像全体の濃度を保つようにし
ているので、ドットの配列に規則性を持たすことにより
量子化誤差が大きくなる画素が発生した場合に量子化誤
差を周辺画素に拡散することで濃度を一定に保つことが
でき、高品質な画像が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録方法を適用した実施例1に係
る画像記録装置の基本構成を示した機能ブロック図であ
る。
【図2】図1に示す画像記録装置に備えられるコンピュ
ータに適用されるソフトウェア・プログラムによる処理
内容を模式的に機能化構成して示した機能ブロック図で
ある。
【図3】図1に示す画像記録装置に備えられるプリンタ
の要部構成を示した概略図である。
【図4】図3に示すプリンタに備えられる印字ヘッドの
細部構成を概略的に示した斜視図である。
【図5】図1に示す画像記録装置に備えられる制御・演
算機で行う量子化データ作成処理ルーチンを示したフロ
ーチャートである。
【図6】図5で説明した量子化処理の詳細な動作処理
(量子化ルーチン)を示したフローチャートである。
【図7】図6で説明した量子化ルーチンに適用される量
子化誤差を周辺画素に拡散するときの重み付けを模式的
に例示したものである。
【図8】図6の量子化ルーチンに従った量子化及び誤差
拡散の処理結果として、n=2,m=1としたときのド
ットの並び方を模式的に例示したものである。
【図9】本発明の画像記録方法を適用した実施例2に係
る画像記録装置に備えられる制御・演算機で行う量子化
処理の詳細な動作処理(量子化ルーチン)を示したフロ
ーチャートである。
【図10】図9で説明した画像記録装置における量子化
及び誤差拡散の処理結果として、m=1,n=2,p=
1,q=2としたときのドットの並び方を例示したもの
である。
【図11】本発明の画像記録方法を適用した実施例3に
係る画像記録装置に備えられる制御・演算機での量子化
ルーチンのために使用する2次元マトリクスを説明する
ために示した要部における模式図であり、(a)はグル
ープ分け前の階調値に関するもの,(b)はグループ分
け後の要素構成に関するものである。
【図12】本発明の画像記録方法を適用した実施例4に
係る画像記録装置に備えられる制御・演算機で行う量子
化データ作成ルーチンに適用される各色で量子化方法を
変えるルーチンを示したフローチャートである。
【図13】図12で説明した画像記録装置における量子
化及び誤差拡散の処理結果として、n=2,m=1とし
たときのドットの並び方を模式的に例示したものであ
る。
【図14】実施例5に係る画像記録装置に備えられる制
御・演算機での量子化ルーチンのために使用するディザ
マトリクスの基本構成を説明するために示した要部にお
ける模式図である。
【符号の説明】
10 コンピュータ 11 入力インタフェース 12 出力インタフェース 20 入力機器 21 出力機器 22 プリンタ 41 アプリケーション 42 解像度変換モジュール 43 色変換モジュール 44 色変換テーブル 45 量子化モジュール 46 ラスタライザ 48 プリンタドライバ 50 操作パネル 51 制御回路 52 キャリッジモータ 53 駆動ベルト 54 位置検出センサ 55 プーリ 56 軸 57,58 カートリッジ 59 印字ヘッド 60 プラテン 61 記録媒体 62 紙送りモータ 63〜66 ヘッド 67 キャリッジ 68 圧電素子 69 インク供給路 70 ノズル CYK シアン・イエロー・ブラックのドット E1,E2,E3 要素 M マゼンタのドット L1,L2 ディザマトリクス列 P1,P2 画素

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一色にそれぞれドットの大きさを変化
    させる面積階調,濃度の異なるインクを併用する濃度階
    調,或いは該面積階調及び該濃度階調の両方を組み合わ
    せることにより単位面積当たりの濃度が異なる2種類以
    上のドットを形成可能なヘッドを含む印刷装置向けに適
    用される入力データとして、各画素毎の各色相で所定の
    階調値を有する画像データを入力する画像データ入力処
    理段階と、前記画像データ入力処理段階で入力された画
    像データを印刷装置で処理可能なデータに変換する画像
    データ変換処理段階と、前記画像データ変換処理段階で
    データ変換された画像データを印刷装置により表現可能
    な階調数に応じて設定される出力評価値へと量子化する
    量子化処理段階と、前記量子化処理段階で量子化された
    画像データを記録媒体へ印刷記録する印刷記録処理段階
    とを有する画像記録方法において、前記量子化処理段階
    では、前記ヘッドが形成可能なドットのうちの1種類の
    ドットのみで前記全画素構成せずにバンディングが発生
    する方向の高周波数成分が低周波数成分よりも大きくな
    るような規則に従って前記量子化を行うことを特徴とす
    る画像記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像記録方法において、
    前記量子化処理段階では、前記量子化を前記ヘッドが形
    成可能なドットのうちの最も濃度の高いドットを除く少
    なくとも1種類のドットに適用して行うことを特徴とす
    る画像記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像記録方法にお
    いて、前記量子化処理段階では、前記量子化を異なる色
    相に対応する全部のインクについて同一に行うことな
    く、少なくとも2通り用意して行うことを特徴とする画
    像記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一つに記載の画像
    記録方法において、前記量子化処理段階では、前記量子
    化を前記規則の実行が可能である2次元マトリクスを用
    いて行うことを特徴とする画像記録方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一つに記載の画像
    記録方法において、前記量子化処理段階では、前記量子
    化で発生する前記画像データにおける階調値と前記出力
    評価値との差で示される量子化誤差を周辺画素に拡散さ
    せることによって画像全体の濃度を保つことを特徴とす
    る画像記録方法。
  6. 【請求項6】 単一色にそれぞれドットの大きさを変化
    させる面積階調,濃度の異なるインクを併用する濃度階
    調,或いは該面積階調及び該濃度階調の両方を組み合わ
    せることにより単位面積当たりの濃度が異なる2種類以
    上のドットを形成可能なヘッドを有する印刷装置と、各
    画素毎の各色相で所定の階調値を有する画像データを入
    力する画像データ入力手段と、前記画像データを前記印
    刷装置で処理可能なデータに変換する画像データ変換手
    段、及び該画像データ変換手段でデータ変換された画像
    データを前記ヘッドが形成可能なドットのうちの1種類
    のドットのみで全画素構成せずにバンディングが発生す
    る方向の高周波数成分が低周波数成分よりも大きくなる
    ような規則に従って該印刷装置で表現可能な階調数に応
    じて設定される出力評価値へと量子化する量子化手段を
    有するコンピュータとを備え、前記印刷装置は、前記量
    子化手段で量子化された画像データを記録媒体へ印刷記
    録する印刷記録手段として働くことを特徴とする画像記
    録装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像記録装置において、
    前記量子化手段は、前記量子化を前記ヘッドが形成可能
    なドットのうちの最も濃度の高いドットを除く少なくと
    も1種類のドットに適用して行うことを特徴とする画像
    記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の画像記録装置にお
    いて、前記量子化手段は、前記量子化を異なる色相に対
    応する全部のインクについて同一に行うことなく、少な
    くとも2通り用意して行うことを特徴とする画像記録装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8の何れか一つに記載の画像
    記録装置において、前記量子化手段は、前記量子化を前
    記規則の実行が可能である2次元マトリクスを用いて行
    うことを特徴とする画像記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9の何れか一つに記載の画
    像記録装置において、前記量子化手段は、前記量子化で
    発生する前記画像データにおける階調値と前記出力評価
    値との差で示される量子化誤差を周辺画素に拡散させる
    ことによって画像全体の濃度を保つことを特徴とする画
    像記録装置。
  11. 【請求項11】 単一色にそれぞれドットの大きさを変
    化させる面積階調,濃度の異なるインクを併用する濃度
    階調,或いは該面積階調及び該濃度階調の両方を組み合
    わせることにより単位面積当たりの濃度が異なる2種類
    以上のドットを形成可能なヘッドを含む印刷装置向けに
    適用される入力データとして、各画素毎の各色相で所定
    の階調値を有する画像データを入力する画像データ入力
    処理と、前記画像データ入力処理で入力された画像デー
    タを印刷装置で処理可能なデータに変換する画像データ
    変換処理と、前記画像データ変換処理でデータ変換され
    た画像データを前記ヘッドが形成可能なドットのうちの
    1種類のドットのみで全画素構成せずにバンディングが
    発生する方向の高周波数成分が低周波数成分よりも大き
    くなるような規則に従って印刷装置で表現可能な階調数
    に応じて設定される出力評価値へと量子化する量子化処
    理と、前記量子化処理で量子化された画像データを印刷
    装置へ転送して記録媒体へ印刷記録させるための印刷記
    録処理とをコンピュータで実行可能としたことを特徴と
    する画像記録処理用プログラム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の画像記録処理用プロ
    グラムにおいて、前記量子化処理は、前記量子化を前記
    ヘッドが形成可能なドットのうちの最も濃度の高いドッ
    トを除く少なくとも1種類のドットに適用して行う内容
    を含むことを特徴とする画像記録処理用プログラム。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12記載の画像記録処
    理用プログラムにおいて、前記量子化処理は、前記量子
    化を異なる色相に対応する全部のインクについて同一に
    行うことなく、少なくとも2通り用意して行う内容を含
    むことを特徴とする画像記録処理用プログラム。
  14. 【請求項14】 請求項11〜13の何れか一つに記載
    の画像記録処理用プログラムにおいて、前記量子化処理
    は、前記量子化を前記規則の実行が可能である2次元マ
    トリクスを用いて行う内容を含むことを特徴とする画像
    記録処理用プログラム。
  15. 【請求項15】 請求項11〜14の何れか一つに記載
    の画像記録処理用プログラムにおいて、前記量子化処理
    は、前記量子化で発生する前記画像データにおける階調
    値と前記出力評価値との差で示される量子化誤差を周辺
    画素に拡散させることによって画像全体の濃度を保つ内
    容を含むことを特徴とする画像記録処理用プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006056167A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像記録装置
JP2006347164A (ja) * 2005-05-20 2006-12-28 Fujifilm Holdings Corp 画像記録装置及び方法並びに濃度補正係数の決定方法

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