JP2003025525A - 印刷シート用基材 - Google Patents

印刷シート用基材

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JP2003025525A
JP2003025525A JP2001216418A JP2001216418A JP2003025525A JP 2003025525 A JP2003025525 A JP 2003025525A JP 2001216418 A JP2001216418 A JP 2001216418A JP 2001216418 A JP2001216418 A JP 2001216418A JP 2003025525 A JP2003025525 A JP 2003025525A
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ethylene
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layer
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Setsu Okino
攝 興野
Takeshi Yamada
武 山田
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Sumika Plastech Co Ltd
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Sumika Plastech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性と解巻作業性に優れ、かつ、引裂強度
に優れた印刷シート用合成樹脂製基材を提供する。 【解決手段】 第一表層、第二表層および前記両表層の
間にある中間層を有し、第一表層は密度が0.915g/
cm3以上のエチレン/α−オレフィン共重合体を主成分
とし、中間層は密度が0.915g/cm3以下のエチレン
/炭素数4以上のα−オレフィン共重合体を主成分と
し、第二表層は密度が0.915g/cm3以上のエチレン
/α−オレフィン共重合体を主成分とする合成樹脂積層
体で印刷シート用基材を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷シート用の合
成樹脂製基材に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷記録媒体としては、適用する印刷手
段に応じた性能を備える表面層と、その表面層の支持体
である基材との積層体からなる印刷用シートが一般的に
用いられる。このような印刷用シートの基材として、種
々の材料からなる多種の基材が提案されており、合成樹
脂製基材も知られている。例えば、従来のインクジェッ
ト印刷シートでは、ポリオレフィンやポリエステル等の
合成樹脂や、それにフィラーを配合してなる樹脂組成物
を延伸して得られるいわゆる合成紙が基材として用いら
れている。しかしながら、これらは柔軟性に乏しいた
め、例えば印刷後のシートを曲面上に貼る際に、シート
が剛直すぎて貼り難いという問題がある。一方、特開2
000−198172には、軟質塩化ビニル系樹脂製の
印刷用原反シートの代替物として、両表層及び中間層の
少なくとも3層から構成される積層体であって、両表層
が密度0.930g/cm3以下のエチレン−α−オレフィ
ン共重合体からなる層であり、中間層がプロピレン系樹
脂またはプロピレン系樹脂を含有する樹脂組成物からな
る層である積層体からなる印刷用原反シートが開示され
ている。しかしながら、このシートは、柔軟性や引裂強
度に関して更なる改良が望まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の印刷シート用基材の問題を解決し、柔軟性と解巻
作業性に優れ、かつ、引裂強度に優れた合成樹脂製基材
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂積層
体からなる印刷シート用基材であって、該合成樹脂積層
体は、第一表層、第二表層および前記両表層の間にある
中間層を有し、第一表層は密度が0.915g/cm3以上
のエチレン/α−オレフィン共重合体を主成分し、中間
層は密度が0.915g/cm3以下のエチレン/炭素数4
以上のα−オレフィン共重合体を主成分とし、第二表層
は密度が0.915g/cm3以上のエチレン/α−オレフ
ィン共重合体を主成分とすることを特徴とする印刷シー
ト用基材を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の印刷シート用基材は合成
樹脂の積層体であって、この積層体は、その一方の表面
を構成する第一表層、他方の表面を構成する第二表層、
および両表層間にある中間層を備える。第一及び第二表
層はそれぞれ、密度が0.915g/cm 3以上のエチレン
/α−オレフィン共重合体を主成分とし、中間層は、密
度が0.915g/cm3以下のエチレン/炭素数4以上の
α−オレフィン共重合体を主成分とする。
【0006】上記積層体において、第一表層の主成分で
あるエチレン/α−オレフィン共重合体及び第二表層の
主成分であるエチレン/α−オレフィン共重合体におけ
るα−オレフィンとしては、例えばプロピレン、ブテン
−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘプテ
ン−1、オクテン−1、デセン−1等の炭素数3〜10
のα−オレフィンが挙げられる。共重合体中のα−オレ
フィン単位の含有量は、通常1〜15重量%である。α
−オレフィン単位の含有量が過少であると、エチレン/
α−オレフィン共重合体の硬度が高くなりすぎ、その結
果、積層体の柔軟性が不十分となる。ここでいう主成分
とは、表層を構成する全成分のうちの50重量%以上を
閉める成分である。該主成分は、表層を構成する全成分
のうちの60重量%を占めることが好ましく、70重量
%以上を占めることがより好ましい。また、本発明の所
期の効果が大幅に損なわれない限り、第一表層及び第二
表層は、密度が0.915g/cm3以上のエチレン/α−
オレフィン共重合体以外の熱可塑性樹脂を含有すること
ができる。エチレン/α−オレフィン共重合体以外の熱
可塑性樹脂としては、ポリオレフィン樹脂が好ましく、
低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、エ
チレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/メタクリル酸
メチル共重合体などが好ましい。
【0007】本発明において、第一及び第二表層に適用
可能なエチレン/α−オレフィン共重合体としては、例
えばエチレン/プロピレン共重合体、エチレン/ブテン
−1共重合体、エチレン/ヘキセン−1共重合体、エチ
レン/4−メチルペンテン−1共重合体、エチレン/ヘ
プテン−1共重合体、エチレン/オクテン−1共重合
体、エチレン/デセン−1共重合体等が挙げられる。特
に、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と一般に
称される分子鎖の分岐が少ないエチレン/α−オレフィ
ン共重合体を積層体の第一表層及び/または第二表層に
適用すると、引裂強度により優れた積層体を得ることが
できる。また、メタロセン触媒の存在下での重合により
製造した直鎖状低密度ポリエチレンを用いると、引裂強
度に特に優れた積層体を得ることができる。
【0008】前記積層体において、第一表層のエチレン
/α−オレフィン共重合体と第二表層のエチレン/α−
オレフィン共重合体は、互いに独立して選択可能であ
り、両者は同じであっても異なっていてもよい。
【0009】積層体の少なくとも一方の表層が0.91
5g/cm3未満の密度のエチレン/α−オレフィン共重合
体で構成されていると、積層体をロール状に巻いた際に
積層体同士がブロッキングを起こし、積層体ロールを解
巻する際の作業性、すなわち解巻作業性が損なわれる。
積層体のブロッキング防止の観点からは、第一表層及び
第二表層のエチレン/α−オレフィン共重合体の密度
は、それぞれ0.915g/cm3以上であることを要し、
0.920g/cm3以上であることが好ましい。また、積
層体の柔軟性の観点からは、第一表層及び第二表層のそ
れぞれのエチレン/α−オレフィン共重合体の密度は、
0.935g/cm3以下であることが好ましく、0.93
0g/cm3以下であることがより好ましい。
【0010】抗ブロッキング性の観点からは、第一表層
および第二表層の厚さは、それぞれ、基材全体の厚さの
10%以上であることが好ましい。また、さらに柔軟性
を考慮すると、両表層の厚さは、それぞれ、基材全体の
厚さの10〜20%であることがより好ましく、10〜
15%であることが特に好ましい。
【0011】前記積層体において、中間層の主成分であ
るエチレン/炭素数4以上のα−オレフィン共重合体に
おけるα−オレフィンとしては、例えばブテン−1、ヘ
キセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘプテン−1、
オクテン−1、デセン−1等の炭素数4〜10のα−オ
レフィンが挙げられる。共重合体中のα−オレフィン単
位の含有量は、通常7〜20重量%である。α−オレフ
ィン単位の含有量が過少であると、エチレン/α−オレ
フィン共重合体の硬度が高くなりすぎ、その結果、積層
体の柔軟性が不十分となる。ここでいう主成分とは、中
間層を構成する全成分のうちの50重量%以上を閉める
成分である。該主成分は、中間層を構成する全成分のう
ちの60重量%を占めることが好ましく、70重量%以
上を占めることがより好ましい。また、本発明の所期の
効果が大幅に損なわれない限り、第一表層及び第二表層
は、密度が0.915g/cm3以下のエチレン/α−オレ
フィン共重合体以外の熱可塑性樹脂を含有することがで
きる。エチレン/α−オレフィン共重合体以外の熱可塑
性樹脂としては、ポリオレフィン樹脂が好ましく、低密
度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/メタクリル酸メチ
ル共重合体、などが好ましい。
【0012】本発明において、中間層に適用可能なエチ
レン/α−オレフィン共重合体としては、例えばエチレ
ン/ブテン−1共重合体、エチレン/ヘキセン−1共重
合体、エチレン/4−メチルペンテン−1共重合体、エ
チレン/ヘプテン−1共重合体、エチレン/オクテン−
1共重合体、エチレン/デセン−1共重合体等が挙げら
れる。
【0013】積層体の柔軟性の観点から、中間層の主成
分であるエチレン/α−オレフィン共重合体の密度は、
0.915g/cm3以下であることを要し、0.910g/c
m3以下であることが好ましい。中間層のエチレン/α−
オレフィン共重合体の密度が0.915g/cm3を超える
と、積層体は柔軟性において不十分なものとなる。一
方、積層体の腰の観点から、中間層のエチレン/α−オ
レフィン共重合体の密度は0.900g/cm3以上である
ことが好ましい。
【0014】基材の抗ブロッキング性および柔軟性の観
点から、中間層の厚さは、基材全体の厚さの80%以下
であることが好ましい。柔軟性に特に優れた基材である
ためには、中間層の厚さは、基材全体の厚さの60〜8
0%の範囲にあることが好ましく、70〜80%の範囲
にあることが特に好ましい。
【0015】本発明の印刷シート用基材は、インクジェ
ット印刷シートの基材として有用であり、前記積層体の
少なくとも一方の表層の上にインク受容層を設けること
により、インクジェット印刷シートを形成することがで
きる。このようなインクジェット印刷用シートの基材に
おいては、インク受容層との接着性の観点から、少なく
とも一方の表層は極性材料を含んでいることが好まし
い。極性材料としては、例えば、エチレン/酢酸ビニル
共重合体などのエチレン/ビニルエステル共重合体やエ
チレン/アクリル酸メチル共重合体などのエチレン/不
飽和脂肪酸エステル共重合体が好ましい。特に、インク
受容層を形成する表層が、エステル結合を含有する重合
成分(たとえば上記材料であれば、酢酸ビニルなどのビ
ニルエステルやアクリル酸メチルなどの不飽和脂肪酸エ
ステルがこれに該当する)を、表層を構成する組成物全
体の1重量%以上含むことが好ましい。例えば、少なく
とも一つの表層が、70重量%のエチレン/α−オレフ
ィン共重合体と、酢酸ビニル単位含有率が5重量%であ
る30重量%のエチレン/酢酸ビニル共重合体とからな
る組成物で構成される態様は好ましい。
【0016】本発明の印刷シート用基材の少なくとも一
方の表層上にインク受容層を設けて形成したインクジェ
ット印刷シートにおいて、基材の引裂強度が過度に高い
と、プリンタによる印刷時に、ロールから解巻し印刷を
施したシートを所定のサイズに裁断する際にシートが切
断され難いという問題を生ずる。このような問題は、前
記積層体の中間層に適当量の低密度ポリエチレン(LD
PE)を配合することにより解決することができる。こ
のような目的で中間層に配合する低密度ポリエチレンの
量は、中間層全体の配合のなかに10〜50重量%程度
が好ましく、20〜45重量%程度がより好ましい。
【0017】本発明のインクジェット印刷シート用基材
の柔軟性の観点から、当該基材の引張弾性率は、50〜
1000MPaの範囲にあることが好ましく、80〜2
00MPaの範囲にあることが特に好ましい。このよう
な引張弾性率を有する基材とするためには、中間層の厚
さを基材全体の厚さの60%以上、好ましくは70%以
上にすればよい。
【0018】本発明の印刷シート用基材は、その用途に
応じて所望の光学的性質を有することができる。例え
ば、インクジェット印刷シート用基材として用いる場合
には、本発明の基材は白色に着色されていることが好ま
しく、また、遮光性を有することが好ましい。一方、O
HP用シートに適用する場合には、無色透明であること
が好ましい。
【0019】遮光性を有する印刷シート用基材は、例え
ば、前記第一表層、中間層および第二中間層の内の一層
以上に適量の遮光性物質を配合することにより得ること
ができる。また、本発明の印刷シート用基材が上記3種
の層以外の1層以上の層を有する場合には、その中の1
層以上の層に遮光性物質を配合してもよい。さらにま
た、遮光性物質を含有しない基材の表面に遮光性物質か
らなる層が形成されていてもよい。遮光性の耐久性の点
では、本発明の基材を構成する樹脂層のいずれかが遮光
性物質を含んでいる態様が好ましい。
【0020】本発明の印刷シート用基材への遮光性の付
与に使用する遮光性物質は、該基材の柔軟性および引裂
強度を著しく損なわない限り特に限定されず、例えば、
酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、シリカ、アル
ミナ、カオリン、タルク、雲母などが挙げられる。特
に、安定性と遮光性に優れるルチル型の酸化チタンが好
ましく用いられる。
【0021】本発明の印刷シート用基材の遮光性物質含
有量は、該基材の柔軟性および引裂強度が著しく損なわ
れない範囲で、所望の遮光性に応じて適宜決定すること
ができるが、概ねの目安は、基材の面積1m2あたり、1
g〜30g程度である。特に、ルチル型酸化チタンは、基
材の面積1m2あたり、4g〜10g程度含まれるのが好
ましい。遮光性物質を配合する層は特に限定されず、基
材中の1層のみに配合されていてもよく、また、2層以
上に配合されていてもよい。遮光性物質を含有する印刷
シート用基材の製造方法としては、遮光性物質含有層用
の原料樹脂と遮光性物質とを混練して押出製膜を行う方
法や、基材の表面に遮光性物質を塗布する方法などが挙
げられるが、酸化チタンのように耐熱性を有し、樹脂と
の相溶性もある遮光性物質の場合は、混練して押出製膜
を行う方法が好ましい。
【0022】本発明の印刷シート用基材は、必要に応じ
て、耐候剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料などの添加
剤を含有してもよい。
【0023】本発明の印刷シート用基材は、熱可塑性樹
脂積層フィルムの製造に通常される方法を適用して製造
することができ、例えば、Tダイキャスト法、インフレ
ーション法、ロール成形法などの方法を適用することが
できる。各層の形成に使用する樹脂材料は混練装置で混
練され、引き続きフィルム状に成形される。混練の際
に、所望の添加剤を添加することができる。混練には、
一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサーなど、樹
脂の成形加工に通常使用される混練機を使用することが
できる。
【0024】本発明の印刷シート用基材は、その少なく
とも一方の表面に適宜の材料からなり適宜の構造を有す
る表面層を設けて印刷シートとすることができる。印刷
シートが対象とする印刷方法は特に制限されず、例え
ば、インクジェット印刷、感熱印刷、感圧印刷、熱転写
印刷など、種々の印刷方法が対象となり得る。
【0025】例えば、インク受容層を設けてインクジェ
ット印刷シートとすることができ、この場合には、形成
するインク受容層の材料や構造などは、印刷に使用する
インキの種類(染料インク、顔料インクなど)に応じて
適宜選択することができる。
【0026】本発明の印刷シート用基材の表面にインク
受容層が設けられた印刷シートにおいて、インク受容層
の形成方法は限定されないが、好ましくは、ポリビニル
アルコールやゼラチンなどの水溶性樹脂または水系エマ
ルジョンなどのバインダーに、シリカ、アルミナ、炭酸
カルシウムなどの無機微粒子を配合してなる塗工液を本
発明の基材の表面に塗布し、乾燥して形成する方法が用
いられる。また、予め作製したインク受容フィルムをド
ライラミネートなどの方法で本発明の印刷シート用基材
に接着する方法で基材上にインク受容層を形成すること
もできる。この方法で使用するインク受容フィルムは、
単層フィルムであってもよく、また、インク受理層とそ
の支持層とからなる積層フィルムであってもよい。
【0027】本発明の印刷シート用基材の片面には、粘
着剤の層を設けることにより粘着性を付与することがで
きる。粘着剤の層が設けられる場合には、通常、更にそ
の上に剥離紙が積層される。印刷シート用基材に積層す
る粘着剤および剥離紙については特に限定されない。粘
着剤は一般に知られている粘着剤を用いることができ、
例えば、アクリル系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、
ゴム系粘着剤などが挙げられる。また、剥離紙として
は、一般には紙上に離形剤を塗布したものが用いられる
が、紙の代わりにPETなどの樹脂フィルムを用いたも
のでもよい。
【0028】粘着剤からなる層を設ける方法は特に限定
されず、本技術分野で通常使用される方法を適用するこ
とができ、例えばダイレクトグラビア、リバースグラビ
ア、マイクログラビア、2本ロールビートコート、ボト
ムフィード3本リバースコートなどのロールコーティン
グ法、ドクターナイフ法、ダイコート法、ディップコー
ト法、バーコーティング法、及びこれらの組み合わせな
どの方法を適用することができる。剥離紙は、粘着剤層
の形成に連続して貼り合わせる方法で積層することが好
ましい。また、粘着剤を塗工した剥離紙を該粘着剤の層
が本発明の基材と重なるように該基材に重ねて圧するこ
とにより、粘着剤の層と剥離紙を基材に積層することも
できる。
【0029】本発明の基材の表面に粘着剤を塗布する場
合、基材の表面の濡れ指数が35dyne/cm以上となるよ
うに表面処理をすることにより、粘着剤の優れた定着性
を達成することができる。表面処理の方法としてはコロ
ナ放電処理を好ましく適用することができるが、これに
限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、柔軟性と解巻作業性に優れ、かつ、引裂強度に優れ
たポリオレフィン樹脂製の印刷シート用基材を提供する
ことができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0032】[引張弾性率]JIS K−7113に基
づき、オートグラフAGS−100(島津製作所株式会
社製)を用いて、試料のMD方向/TD方向の両方につ
いて引張弾性率を測定した。
【0033】[引裂強度]JIS K−7128に基づ
き、エルメンドルフ測定機(東洋精機株式会社製)を用
いて、試料のMD方向/TD方向の両方についてエルメ
ンドルフ引裂強度を測定した。
【0034】[実施例1]3種3層共押出Tダイキャス
ト装置を用いて、第一表層/中間層/第二表層の順でそ
れぞれ24μm/112μm/24μmとなる総厚み1
60μmの3種3層のインクジェット印刷シート用基材
を製膜した。
【0035】第一表層の配合は、メタロセン触媒により
重合したエチレン/ヘキセン−1共重合体(住友化学工
業製のスミカセンE−FV405、密度0.923g/cm
3、MFR4g/10分)70重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(住友化学工業製のエバテートD204
5、酢酸ビニル含有率5重量%、MFR2g/10分)
30重量%である。第二表層の組成は、メタロセン触媒
により重合したエチレン/ヘキセン−1共重合体(住友
化学工業製のスミカセンE−FV405、密度0.92
3g/cm3、MFR4g/10分)である。中間層の配合
は、エチレン/ヘキセン−1共重合体(住友化学工業製
のスミカセンE−FV401、密度0.902g/cm3
MFR4g/10分)50重量%、エチレン単独重合体
(住友化学工業製のスミカセンF200、密度0.92
3g/cm3、MFR2g/10分)40重量%、市販の酸
化チタンマスターバッチ(平均粒径0.2μmのルチル
型酸化チタンを含有、酸化チタン濃度60重量%)を1
0重量%である。
【0036】得られた基材は、引張弾性率がMD方向で
113MPa、TD方向で108MPaであり、柔軟性
に優れていた。また、この基材の引裂強度はMD方向で
145N/mm、TD方向で160N/mm以上であっ
た。この基材の第一表層の表面にコロナ処理を施し、そ
の上に、コロイダルシリカ10%含有ポリビニルアルコ
ール系インク受容層形成用コート剤を乾燥膜厚が30μ
mとなるように塗布し、60℃のオーブンにて乾燥して
インク受容層を形成し、インクジェット印刷用シートを
得た。得られた印刷用シートにおいて、インク受容層と
基材との接着は良好であり、セロハンテープによって塗
工膜を剥がそうとしたが剥がすことができなかった。得
られたシートにインクジェットプリンタ(日本ヒューレ
ットパッカード製DesignJet5000ps)で
印刷を施した。印刷後のシートは、プリンタ内蔵のカッ
ターで容易に切断することができた。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FB01 FC06 2H086 BA19 BA41 4F100 AA21 AK06B AK62A AK62B AK62C AK63A AK63B AK63C AL01A AL01B AL01C BA03 BA06 BA10A BA10C GB90 JA13A JA13B JA13C JK03 JK17 JL00 YY00A YY00B YY00C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂積層体からなる印刷シート用基材
    であって、該合成樹脂積層体は、第一表層、第二表層お
    よび前記両表層の間にある中間層を有し、第一表層は密
    度が0.915g/cm3以上のエチレン/α−オレフィン
    共重合体を主成分とし、中間層は密度が0.915g/cm
    3以下のエチレン/炭素数4以上のα−オレフィン共重
    合体を主成分とし、第二表層は密度が0.915g/cm3
    以上のエチレン/α−オレフィン共重合体を主成分とす
    ることを特徴とする印刷シート用基材。
  2. 【請求項2】第一表層、中間層及び第二表層のエチレン
    /α−オレフィン共重合体は、それぞれ独立して直鎖状
    低密度ポリエチレンであることを特徴とする請求項1記
    載の印刷シート用材。
  3. 【請求項3】直鎖状低密度ポリエチレンがメタロセン系
    触媒の存在下にて重合されたものであることを特徴とす
    る請求項3記載の印刷シート用基材。
  4. 【請求項4】少なくとも一方の表層が、エステル結合を
    有する重合成分を1重量%以上含むことを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷シート用基材。
  5. 【請求項5】中間層に低密度ポリエチレンを25重量%
    以上含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の印刷シート用基材。
  6. 【請求項6】引張弾性率が50〜1000MPaの範囲
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の印刷シート用基材。
  7. 【請求項7】インクジェット印刷シート用基材であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の印
    刷シート用基材。
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WO2009101932A1 (ja) 2008-02-13 2009-08-20 Fujifilm Corporation 感光性着色組成物、並びにカラーフィルタ及びその製造方法
TWI559088B (zh) * 2007-10-23 2016-11-21 Jsr股份有限公司 藍色彩色濾光片用敏輻射線性組成物,彩色濾光片及液晶顯示元件

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