JP2003025147A - 歯車研削装置 - Google Patents
歯車研削装置Info
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- JP2003025147A JP2003025147A JP2001220781A JP2001220781A JP2003025147A JP 2003025147 A JP2003025147 A JP 2003025147A JP 2001220781 A JP2001220781 A JP 2001220781A JP 2001220781 A JP2001220781 A JP 2001220781A JP 2003025147 A JP2003025147 A JP 2003025147A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ピッチ精度、歯型精度の良好な歯
車を製造することができるコンパクトな歯車研削装置の
提供。 【解決手段】 ねじ状砥石3のスピンドル122
およびワークスピンドル双方の回転機構をハウジング1
22d内空間を貫通するスピンドル122b周りに同心
に設けたローター122fとステ−ター122gよりな
るビルトインモーターとし、かつスピンドルの回転数を
検出するロータリーエンコーダー122iをスピンドル
基端に設け、装置をコンパクト化した。
車を製造することができるコンパクトな歯車研削装置の
提供。 【解決手段】 ねじ状砥石3のスピンドル122
およびワークスピンドル双方の回転機構をハウジング1
22d内空間を貫通するスピンドル122b周りに同心
に設けたローター122fとステ−ター122gよりな
るビルトインモーターとし、かつスピンドルの回転数を
検出するロータリーエンコーダー122iをスピンドル
基端に設け、装置をコンパクト化した。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネジ状砥石を用い
て歯車を研削する歯車研削装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ネジ状砥石を用いて、砥石とワ−クを鉛
直方向にクロスさせ、ワ−クをクラウニング加工して歯
車を成形する歯車研削装置は知られており(特開昭58
−59727号、同61−146417号、同61−1
46418号、特表平9−510404号、特開200
0−108028号)、また、実用化されている(例え
ば、米国ザ・グリ−ソン・ワ−ク社の歯車研削盤TAG
(商品名)、株式会社岡本工作機械製作所の歯車研削盤
SHG(商品名))。 【0003】図4に示す7軸NC制御の歯車研削装置1
は、特表平9−510404号公報およびザ・グリ−ソ
ン・ワ−ク社の歯車研削盤TAGCNCカタログに記載
される円筒歯車研削盤の斜視図である。図中、2はワ−
クである被加工歯車、3はネジ状砥石、4は砥石の切り
込みを決めるための水平方向(X軸方向)に往復移動可
能なスライダ、4aはモ−タ−、5は砥石を前後方向
(Y軸方向)に往復移動可能なテ−ブル、5aはモ−タ
−、6はドレッサ−の切り込みを決めるための水平方向
(U軸方向)にドレッサ−を往復移動させる機構、7は
ドレッサ−を前後方向(V軸方向)に往復移動させる機
構、7aはモ−タ−、8は砥石頭、9は砥石回転軸で、
モ−タ−9aの駆動により砥石3はS方向に回転する。
10はコラム、11はワ−クテ−ブルの上下方向(Z軸
方向)の上下機構、12はワ−クテ−ブルのA方向への
旋回機構、13は主軸台に取り付けられたワ−ク支持棒
で、該ワ−ク支持棒はモ−タ−13aの駆動によりワ−
ク軸13に対してC方向に回転する。14は心押台、1
5はワ−ク支持棒、16は超音波センサである。 【0004】ワ−クである被加工歯車2は、ワ−ク旋回
機構12に矢印A方向に回転(A)自在に取り付けら
れ、特定の歯車を研削するために必要な適切な戻り角を
設定するためA軸線の廻りに回転可能となっている。ワ
−ク2は、ワ−ク軸(C)の廻りに回転するように心押
台14の支持棒15と主軸台に取り付けられたワ−ク支
持棒13によりワ−ク2は取り付けられる。 【0005】ネジ状砥石3を装着する砥石頭8は、スラ
イダ4とテ−ブル5上に設置され、工具スライダ4はベ
−スの左右方向(X)に沿った工具の移動を可能とし、
工具テ−ブル5は前後方向(Y)に沿った工具(すなわ
ち、ネジ状砥石)3の移動を可能とする。砥石頭8のス
ピンドルには、ネジ状砥石3が工具軸線(S)の廻りを
回転するよう取り付けられる。 【0006】上記の軸線周りに、または該軸線に沿った
移動は、図4および図5に示すように別個の駆動電動機
により伝達される。即ち、ネジ状砥石3を軸承するスピ
ンドル17は、AC−スピンドルモ−タ9aの回転軸に
固定された歯車9bと噛み合わせたマスタ−歯車9cの
回転駆動によりスピンドル軸線sの周りに回転される。
ネジ状砥石3の位置はロ−タリ−エンコ−ダ9dにより
制御装置CPUの記憶部RAMに出力される。 【0007】また、ワ−クスピンドル13は、ACサ−
ボモ−タ−13aに軸承された歯車13b、減速歯車1
3c、13dおよび13eの噛み合わせにより1/6の
速度に減速され、ワ−ク2をc方向に回転させる。さら
に、ドレッサの移動テ−ブル7aは、AC−サ−ボモ−
タ7の軸に軸承された歯車7bと噛み合うマスタ−歯車
7cの駆動を受け、マスタ−歯車7cに固定されている
ボ−ルネジ7dを回転させることによりV方向に移動を
行うことができ、かつ、相互に同時に移動することがで
きる。それぞれの電動機の各々は、コンピュ−タに入力
される命令により駆動電動機の運転を制御するコンピュ
−タ数値制御(CNC)システムに直結している。 【0008】上記歯車研削装置1において、ワ−ク2は
上下方向に、かつ、軸線を同一線上にして設けられた心
押台14のワ−ク支持棒15と主軸台のワ−ク支持棒1
3とで(コレットチャック)水平方向(C)に回転可能
に支持され、ACサ−ボモ−タ−13aの回動を伝達歯
車13b,13c,13d,13eが受けてワ−クの軸
心方向に対し直角方向にワ−クは回転される。 【0009】ワ−クは、ワ−ク支持コラム10の前面に
設けられた上下方向(Z方向)案内板11上に設けられ
た旋回板12を制御装置のメモリ−より出力されるパル
ス信号に応じて正方向または逆方向に支持された角度旋
回(A方向)することによりワ−クが旋回されることと
なる。また、上下方向案内板11を上下に移動させるこ
とによりネジリ砥石3に対する加工位置に移動できる。 【0010】ネジ状砥石3は、左右方向送り案内板4を
右方向(X方向)に送ることによりワ−ク2に切り込み
をかけることができる。また、工具スライダ5を前後方
向(Y)に移動してネジリ砥石3をワ−ク2に相対向す
る位置に移動できる。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】この公知の歯車研削装
置1においては、ネジリ砥石3の回転機構、あるいはワ
−ク2の回転機構にマスタ−歯車9c,13e、補助歯
車9b、13b,13c,13dと多数用いている。よ
って、バッククラッシャを生じ易く、また、これら歯車
の累積誤差が重なって加工されたワ−ク(歯車)のピッ
チ精度、歯型精度が悪くなる欠点がある。また、これら
歯車はギアボックスに収納されて設置されるため装置の
寸法が増える欠点があった。 【0012】本発明は、よりコンパクトで、ピッチ精
度、歯型精度が向上する歯車研削装置の提供を目的とす
る。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、基
台20上の右側に加工機構aを、左側にワ−ククランプ
機構bを設けた歯車研削装置1であって、前記加工機構
aは、左右方向(X)および前後方向(Y)に移動可能
に設置された砥石頭8を備え、該砥石頭8は、スピンド
ル122bの先端に軸承されたネジ状砥石3、該スピン
ドルを回転駆動するビルトインモ−タ122f,122
gおよび前記スピンドル122bの後端に軸承されたロ
−タリ−エンコ−ダ122iを備えた砥石スピンドルユ
ニット122を有し、前記ワ−ククランプ機構bは、基
台20より起立させたコラム10、このコラム前面に設
けたワ−クテ−ブルの上下方向(Z軸方向)の上下移動
機構11、ワ−クテ−ブルの旋回機構12、および前記
ワ−クテ−ブルに軸線を同一線上にして設けた主軸台1
30と心押台14よりなるワ−ク支持機構であって、前
記砥石スピンドルユニット122に臨む位置にワ−クを
支持するワ−ク支持機構を備え、このワ−ク支持機構の
前記主軸台130は、ハウジング130a内に設けられ
たスピンドル130bを回転させるビルトインモ−タ1
30d,130eおよび前記主軸台130のスピンドル
130bの基端に固定されたロ−タリ−エンコ−ダ13
0gを有する、ことを特徴とする歯車研削装置1を提供
するものである。 【0014】ネジ状砥石3のスピンドルおよびワ−クス
ピンドル双方の回転機構を、ハウジング内空間を貫通す
るスピンドル周りに同心に筒状のモ−タステ−タを固定
設置するとともに、スピンドル外周部にモ−タロ−タを
固定してこれを前記モ−タステ−タの周囲に小間隙で対
向位置せしめたビルトイン構造のモ−タとし、かつ、ス
ピンドルの回転数を検出するロ−タリ−エンコ−ダをス
ピンドルの基端に設け、スピンドルを内蔵する前記ハウ
ジング内に収納したことにより、歯車、ギアボックスを
無くし、装置をコンパクト化した。歯車を無くし、工具
とワ−クの駆動を同期制御可能としたことにより、バッ
ククラッシャの心配もなく、また、従来装置では歯車の
累積誤差が重なって加工されたワ−ク(歯車)のピッチ
精度、歯型精度が低下することがあったが、本発明の装
置ではかかる精度の低下は生じない。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明をさら
に詳細に説明する。図1は本発明の歯車研削装置の斜視
図、図2は砥石頭の断面図、図3は主軸台の断面であ
る。 【0016】図1に示す歯車研削装置1において、aは
加工機構、bはワ−ククランプ機構、20は基台、2は
ワ−クである被加工歯車、3はネジ状砥石、4は砥石の
切り込みを決めるための水平方向(X軸方向)に往復移
動可能なスライダ、4aはモ−タ−、5は砥石を前後方
向(Y軸方向)に往復移動可能なテ−ブル、5aはモ−
タ、6はドレッサ−の切り込みを決めるための水平方向
(U軸方向)にドレッサ−を往復移動させる機構、7は
ドレッサ−を前後方向(V軸方向)に往復移動させる機
構、7aはモ−タ−、122はスピンドルユニットであ
る。 【0017】10はコラム、11はワ−クテ−ブルの上
下方向(Z軸方向)の上下機構、12はワ−クテ−ブル
のA方向への旋回機構、130は主軸台、13は主軸台
に取り付けられたワ−ク支持棒、14は心押台、15は
ワ−ク支持棒、16は超音波センサである。 【0018】砥石頭を構成する前記スピンドルユニット
122は、図2に示すように、内部空間部を有するハウ
ジング122a内空間部中央にスピンドル122bが貫
通するように設け、その先端に空間部にバランサ122
cを設けた砥石軸受122dを連結し、この軸受にネジ
状砥石3をフランジ122eで固定し、前記スピンドル
122bを外周に設けたロ−タ122fとステ−タ12
2gよりなるビルトインモ−タにより駆動してネジ状砥
石3を回転する構造となっている。122hは冷却油通
路、122iはエンコ−ダヘッドで、スピンドル122
bの基端に設けられる。 【0019】前記ワ−ククランプ機構bは、基台20よ
り起立させたコラム10、このコラム前面に設けたワ−
クテ−ブルの上下方向(Z軸方向)の上下移動機構1
1、ワ−クテ−ブルの旋回機構12、および前記ワ−ク
テ−ブルに軸線を同一線上にして設けた主軸台130と
心押台14よりなるワ−ク支持機構であって、前記砥石
スピンドルユニット122に臨む位置にワ−クを支持す
るワ−ク支持機構を備える。 【0020】このワ−ク支持機構の前記主軸台130
は、ワ−クの回転駆動機構でビルトインモ−タを備え
る。図3は、主軸台130の断面図で、図中、130a
はハウジング、130bはスピンドル、130cはワ−
ク支持工具受け孔部、130dはロ−タ、130eはス
テ−タ、130fは冷却油通路、130gはエンコ−ダ
ヘッド、130hはベアリング、130iはコレットチ
ャックである。 【0021】ワ−ク治具であるワ−ク支持棒13は、ワ
−ク支持工具受け孔部130c内側に介挿され、公知の
コレットチャック130iにより固定される。ワ−ク治
具13に固定されたワ−ク2の上方側中心は心押台14
のワ−ク支持棒15により抑えられる。 【0022】図1に示す歯車研削装置1を用いて、ワ−
クの研削を行う作業は、下記の工程を経て行う。 1)操作ボックスの操作盤より加工プログラミングを選
択し、基準点、開始点、歯幅、ギア直径、ワ−クテ−ブ
ルの捩れ角度、ドレッシング等の加工条件を入力する。 【0023】2)開始ボタンを押すと、加工プログラミ
ングに従って、モ−タ4aの駆動によりネジ状砥石3を
開始点位置より右方向に移動しつつ、ワ−クテ−ブル1
2を下方向に移動させつつ旋回させ、ネジ状砥石の外周
縁とワ−クが同じ高さとなる位置に調節する。 3)ビルトインモ−タでワ−クスピンドルを回転させて
ワ−ク2をc方向に回転させるとともに、モ−タ4aの
駆動をしてネジ状砥石3を更に右方向に移動してワ−ク
に当接させて切り込みをかけ、研削を開始する。 4)各スピンドルの基端に備えられたパルス発生器(ロ
−タリ−エンコ−ダ)より各スピンドルの位置が制御装
置に出力され、加工プログラムに従い、制御装置よりビ
ルトインモ−タに指令が出力され、各ビルトインモ−タ
は指令に基づき作動し、歯車の研削が行われる。 【0024】ワ−クの研削終了後は、加工プログラムに
従い、ネジ状砥石3は左方向に後退され、開始点位置ま
で戻される。 【0025】 【発明の効果】本発明の歯車研削装置は、ネジ状砥石3
のスピンドルおよびワ−クスピンドル双方の回転機構を
ビルトイン構造のモ−タとしたことにより、歯車、ギア
ボックスを無くし、装置をコンパクト化した。また、歯
車を無くし、工具とワ−クの駆動を同期制御可能とした
ことにより、バッククラッシャの心配もなく、また、従
来装置では歯車の累積誤差が重なって加工されたワ−ク
(歯車)のピッチ精度、歯型精度が低下することがあっ
たが、本発明の装置ではかかる精度の低下は生じない。
て歯車を研削する歯車研削装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ネジ状砥石を用いて、砥石とワ−クを鉛
直方向にクロスさせ、ワ−クをクラウニング加工して歯
車を成形する歯車研削装置は知られており(特開昭58
−59727号、同61−146417号、同61−1
46418号、特表平9−510404号、特開200
0−108028号)、また、実用化されている(例え
ば、米国ザ・グリ−ソン・ワ−ク社の歯車研削盤TAG
(商品名)、株式会社岡本工作機械製作所の歯車研削盤
SHG(商品名))。 【0003】図4に示す7軸NC制御の歯車研削装置1
は、特表平9−510404号公報およびザ・グリ−ソ
ン・ワ−ク社の歯車研削盤TAGCNCカタログに記載
される円筒歯車研削盤の斜視図である。図中、2はワ−
クである被加工歯車、3はネジ状砥石、4は砥石の切り
込みを決めるための水平方向(X軸方向)に往復移動可
能なスライダ、4aはモ−タ−、5は砥石を前後方向
(Y軸方向)に往復移動可能なテ−ブル、5aはモ−タ
−、6はドレッサ−の切り込みを決めるための水平方向
(U軸方向)にドレッサ−を往復移動させる機構、7は
ドレッサ−を前後方向(V軸方向)に往復移動させる機
構、7aはモ−タ−、8は砥石頭、9は砥石回転軸で、
モ−タ−9aの駆動により砥石3はS方向に回転する。
10はコラム、11はワ−クテ−ブルの上下方向(Z軸
方向)の上下機構、12はワ−クテ−ブルのA方向への
旋回機構、13は主軸台に取り付けられたワ−ク支持棒
で、該ワ−ク支持棒はモ−タ−13aの駆動によりワ−
ク軸13に対してC方向に回転する。14は心押台、1
5はワ−ク支持棒、16は超音波センサである。 【0004】ワ−クである被加工歯車2は、ワ−ク旋回
機構12に矢印A方向に回転(A)自在に取り付けら
れ、特定の歯車を研削するために必要な適切な戻り角を
設定するためA軸線の廻りに回転可能となっている。ワ
−ク2は、ワ−ク軸(C)の廻りに回転するように心押
台14の支持棒15と主軸台に取り付けられたワ−ク支
持棒13によりワ−ク2は取り付けられる。 【0005】ネジ状砥石3を装着する砥石頭8は、スラ
イダ4とテ−ブル5上に設置され、工具スライダ4はベ
−スの左右方向(X)に沿った工具の移動を可能とし、
工具テ−ブル5は前後方向(Y)に沿った工具(すなわ
ち、ネジ状砥石)3の移動を可能とする。砥石頭8のス
ピンドルには、ネジ状砥石3が工具軸線(S)の廻りを
回転するよう取り付けられる。 【0006】上記の軸線周りに、または該軸線に沿った
移動は、図4および図5に示すように別個の駆動電動機
により伝達される。即ち、ネジ状砥石3を軸承するスピ
ンドル17は、AC−スピンドルモ−タ9aの回転軸に
固定された歯車9bと噛み合わせたマスタ−歯車9cの
回転駆動によりスピンドル軸線sの周りに回転される。
ネジ状砥石3の位置はロ−タリ−エンコ−ダ9dにより
制御装置CPUの記憶部RAMに出力される。 【0007】また、ワ−クスピンドル13は、ACサ−
ボモ−タ−13aに軸承された歯車13b、減速歯車1
3c、13dおよび13eの噛み合わせにより1/6の
速度に減速され、ワ−ク2をc方向に回転させる。さら
に、ドレッサの移動テ−ブル7aは、AC−サ−ボモ−
タ7の軸に軸承された歯車7bと噛み合うマスタ−歯車
7cの駆動を受け、マスタ−歯車7cに固定されている
ボ−ルネジ7dを回転させることによりV方向に移動を
行うことができ、かつ、相互に同時に移動することがで
きる。それぞれの電動機の各々は、コンピュ−タに入力
される命令により駆動電動機の運転を制御するコンピュ
−タ数値制御(CNC)システムに直結している。 【0008】上記歯車研削装置1において、ワ−ク2は
上下方向に、かつ、軸線を同一線上にして設けられた心
押台14のワ−ク支持棒15と主軸台のワ−ク支持棒1
3とで(コレットチャック)水平方向(C)に回転可能
に支持され、ACサ−ボモ−タ−13aの回動を伝達歯
車13b,13c,13d,13eが受けてワ−クの軸
心方向に対し直角方向にワ−クは回転される。 【0009】ワ−クは、ワ−ク支持コラム10の前面に
設けられた上下方向(Z方向)案内板11上に設けられ
た旋回板12を制御装置のメモリ−より出力されるパル
ス信号に応じて正方向または逆方向に支持された角度旋
回(A方向)することによりワ−クが旋回されることと
なる。また、上下方向案内板11を上下に移動させるこ
とによりネジリ砥石3に対する加工位置に移動できる。 【0010】ネジ状砥石3は、左右方向送り案内板4を
右方向(X方向)に送ることによりワ−ク2に切り込み
をかけることができる。また、工具スライダ5を前後方
向(Y)に移動してネジリ砥石3をワ−ク2に相対向す
る位置に移動できる。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】この公知の歯車研削装
置1においては、ネジリ砥石3の回転機構、あるいはワ
−ク2の回転機構にマスタ−歯車9c,13e、補助歯
車9b、13b,13c,13dと多数用いている。よ
って、バッククラッシャを生じ易く、また、これら歯車
の累積誤差が重なって加工されたワ−ク(歯車)のピッ
チ精度、歯型精度が悪くなる欠点がある。また、これら
歯車はギアボックスに収納されて設置されるため装置の
寸法が増える欠点があった。 【0012】本発明は、よりコンパクトで、ピッチ精
度、歯型精度が向上する歯車研削装置の提供を目的とす
る。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、基
台20上の右側に加工機構aを、左側にワ−ククランプ
機構bを設けた歯車研削装置1であって、前記加工機構
aは、左右方向(X)および前後方向(Y)に移動可能
に設置された砥石頭8を備え、該砥石頭8は、スピンド
ル122bの先端に軸承されたネジ状砥石3、該スピン
ドルを回転駆動するビルトインモ−タ122f,122
gおよび前記スピンドル122bの後端に軸承されたロ
−タリ−エンコ−ダ122iを備えた砥石スピンドルユ
ニット122を有し、前記ワ−ククランプ機構bは、基
台20より起立させたコラム10、このコラム前面に設
けたワ−クテ−ブルの上下方向(Z軸方向)の上下移動
機構11、ワ−クテ−ブルの旋回機構12、および前記
ワ−クテ−ブルに軸線を同一線上にして設けた主軸台1
30と心押台14よりなるワ−ク支持機構であって、前
記砥石スピンドルユニット122に臨む位置にワ−クを
支持するワ−ク支持機構を備え、このワ−ク支持機構の
前記主軸台130は、ハウジング130a内に設けられ
たスピンドル130bを回転させるビルトインモ−タ1
30d,130eおよび前記主軸台130のスピンドル
130bの基端に固定されたロ−タリ−エンコ−ダ13
0gを有する、ことを特徴とする歯車研削装置1を提供
するものである。 【0014】ネジ状砥石3のスピンドルおよびワ−クス
ピンドル双方の回転機構を、ハウジング内空間を貫通す
るスピンドル周りに同心に筒状のモ−タステ−タを固定
設置するとともに、スピンドル外周部にモ−タロ−タを
固定してこれを前記モ−タステ−タの周囲に小間隙で対
向位置せしめたビルトイン構造のモ−タとし、かつ、ス
ピンドルの回転数を検出するロ−タリ−エンコ−ダをス
ピンドルの基端に設け、スピンドルを内蔵する前記ハウ
ジング内に収納したことにより、歯車、ギアボックスを
無くし、装置をコンパクト化した。歯車を無くし、工具
とワ−クの駆動を同期制御可能としたことにより、バッ
ククラッシャの心配もなく、また、従来装置では歯車の
累積誤差が重なって加工されたワ−ク(歯車)のピッチ
精度、歯型精度が低下することがあったが、本発明の装
置ではかかる精度の低下は生じない。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明をさら
に詳細に説明する。図1は本発明の歯車研削装置の斜視
図、図2は砥石頭の断面図、図3は主軸台の断面であ
る。 【0016】図1に示す歯車研削装置1において、aは
加工機構、bはワ−ククランプ機構、20は基台、2は
ワ−クである被加工歯車、3はネジ状砥石、4は砥石の
切り込みを決めるための水平方向(X軸方向)に往復移
動可能なスライダ、4aはモ−タ−、5は砥石を前後方
向(Y軸方向)に往復移動可能なテ−ブル、5aはモ−
タ、6はドレッサ−の切り込みを決めるための水平方向
(U軸方向)にドレッサ−を往復移動させる機構、7は
ドレッサ−を前後方向(V軸方向)に往復移動させる機
構、7aはモ−タ−、122はスピンドルユニットであ
る。 【0017】10はコラム、11はワ−クテ−ブルの上
下方向(Z軸方向)の上下機構、12はワ−クテ−ブル
のA方向への旋回機構、130は主軸台、13は主軸台
に取り付けられたワ−ク支持棒、14は心押台、15は
ワ−ク支持棒、16は超音波センサである。 【0018】砥石頭を構成する前記スピンドルユニット
122は、図2に示すように、内部空間部を有するハウ
ジング122a内空間部中央にスピンドル122bが貫
通するように設け、その先端に空間部にバランサ122
cを設けた砥石軸受122dを連結し、この軸受にネジ
状砥石3をフランジ122eで固定し、前記スピンドル
122bを外周に設けたロ−タ122fとステ−タ12
2gよりなるビルトインモ−タにより駆動してネジ状砥
石3を回転する構造となっている。122hは冷却油通
路、122iはエンコ−ダヘッドで、スピンドル122
bの基端に設けられる。 【0019】前記ワ−ククランプ機構bは、基台20よ
り起立させたコラム10、このコラム前面に設けたワ−
クテ−ブルの上下方向(Z軸方向)の上下移動機構1
1、ワ−クテ−ブルの旋回機構12、および前記ワ−ク
テ−ブルに軸線を同一線上にして設けた主軸台130と
心押台14よりなるワ−ク支持機構であって、前記砥石
スピンドルユニット122に臨む位置にワ−クを支持す
るワ−ク支持機構を備える。 【0020】このワ−ク支持機構の前記主軸台130
は、ワ−クの回転駆動機構でビルトインモ−タを備え
る。図3は、主軸台130の断面図で、図中、130a
はハウジング、130bはスピンドル、130cはワ−
ク支持工具受け孔部、130dはロ−タ、130eはス
テ−タ、130fは冷却油通路、130gはエンコ−ダ
ヘッド、130hはベアリング、130iはコレットチ
ャックである。 【0021】ワ−ク治具であるワ−ク支持棒13は、ワ
−ク支持工具受け孔部130c内側に介挿され、公知の
コレットチャック130iにより固定される。ワ−ク治
具13に固定されたワ−ク2の上方側中心は心押台14
のワ−ク支持棒15により抑えられる。 【0022】図1に示す歯車研削装置1を用いて、ワ−
クの研削を行う作業は、下記の工程を経て行う。 1)操作ボックスの操作盤より加工プログラミングを選
択し、基準点、開始点、歯幅、ギア直径、ワ−クテ−ブ
ルの捩れ角度、ドレッシング等の加工条件を入力する。 【0023】2)開始ボタンを押すと、加工プログラミ
ングに従って、モ−タ4aの駆動によりネジ状砥石3を
開始点位置より右方向に移動しつつ、ワ−クテ−ブル1
2を下方向に移動させつつ旋回させ、ネジ状砥石の外周
縁とワ−クが同じ高さとなる位置に調節する。 3)ビルトインモ−タでワ−クスピンドルを回転させて
ワ−ク2をc方向に回転させるとともに、モ−タ4aの
駆動をしてネジ状砥石3を更に右方向に移動してワ−ク
に当接させて切り込みをかけ、研削を開始する。 4)各スピンドルの基端に備えられたパルス発生器(ロ
−タリ−エンコ−ダ)より各スピンドルの位置が制御装
置に出力され、加工プログラムに従い、制御装置よりビ
ルトインモ−タに指令が出力され、各ビルトインモ−タ
は指令に基づき作動し、歯車の研削が行われる。 【0024】ワ−クの研削終了後は、加工プログラムに
従い、ネジ状砥石3は左方向に後退され、開始点位置ま
で戻される。 【0025】 【発明の効果】本発明の歯車研削装置は、ネジ状砥石3
のスピンドルおよびワ−クスピンドル双方の回転機構を
ビルトイン構造のモ−タとしたことにより、歯車、ギア
ボックスを無くし、装置をコンパクト化した。また、歯
車を無くし、工具とワ−クの駆動を同期制御可能とした
ことにより、バッククラッシャの心配もなく、また、従
来装置では歯車の累積誤差が重なって加工されたワ−ク
(歯車)のピッチ精度、歯型精度が低下することがあっ
たが、本発明の装置ではかかる精度の低下は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の歯車研削装置の斜視図である。
【図2】 工具スピンドルユニット部の断面図である。
【図3】 主軸台の断面図である。
【図4】 歯車研削装置の斜視図である。(公知)
【図5】 公知の歯車研削装置の工具スピンドルユニッ
トとワ−クスピンドルユニットの回転駆動機構を示す斜
視図である。 【符号の説明】 1 歯車研削装置 a 加工機構 b ワ−ククランプ機構b 2 ワ−ク 3 ネジ状砥石 20 基台 8 砥石頭 122b ツ−ルスピンドル 122f、122g ビルトインモ−タ 122i ロ−タリ−エンコ−ダ 10 コラム 11 ワ−クテ−ブル上下移動機構 12 ワ−クテ−ブルの旋回機構 14 心押台 130 主軸台 130b ワ−クスピンドル 130d,130e ビルトインモ−タ 130g ロ−タリ−エンコ−ダ 130i コレットチャック
トとワ−クスピンドルユニットの回転駆動機構を示す斜
視図である。 【符号の説明】 1 歯車研削装置 a 加工機構 b ワ−ククランプ機構b 2 ワ−ク 3 ネジ状砥石 20 基台 8 砥石頭 122b ツ−ルスピンドル 122f、122g ビルトインモ−タ 122i ロ−タリ−エンコ−ダ 10 コラム 11 ワ−クテ−ブル上下移動機構 12 ワ−クテ−ブルの旋回機構 14 心押台 130 主軸台 130b ワ−クスピンドル 130d,130e ビルトインモ−タ 130g ロ−タリ−エンコ−ダ 130i コレットチャック
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 町田 利貞
群馬県安中市郷原2993番地 株式会社岡本
工作機械製作所安中工場内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 基台20上の右側に加工機構aを、左側
にワ−ククランプ機構bを設けた歯車研削装置1であっ
て、 前記加工機構aは、左右方向(X)および前後方向
(Y)に移動可能に設置された砥石頭8を備え、該砥石
頭8は、スピンドル122bの先端に軸承されたネジ状
砥石3、該スピンドルを回転駆動するビルトインモ−タ
122f,122gおよび前記スピンドル122bの後
端に軸承されたロ−タリ−エンコ−ダ122iを備えた
砥石スピンドルユニット122を有し、 前記ワ−ククランプ機構bは、基台20より起立させた
コラム10、このコラム前面に設けたワ−クテ−ブルの
上下方向(Z軸方向)の上下移動機構11、ワ−クテ−
ブルの旋回機構12、および前記ワ−クテ−ブルに軸線
を同一線上にして設けた主軸台130と心押台14より
なるワ−ク支持機構であって、前記砥石スピンドルユニ
ット122に臨む位置にワ−クを支持するワ−ク支持機
構を備え、このワ−ク支持機構の前記主軸台130は、
ハウジング130a内に設けられたスピンドル130b
を回転させるビルトインモ−タ130d,130eおよ
び前記主軸台130のスピンドル130bの基端に固定
されたロ−タリ−エンコ−ダ130gを有する、ことを
特徴とする歯車研削装置1。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001220781A JP2003025147A (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 歯車研削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001220781A JP2003025147A (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 歯車研削装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003025147A true JP2003025147A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19054549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001220781A Pending JP2003025147A (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 歯車研削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003025147A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8038563B2 (en) | 2007-03-06 | 2011-10-18 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Index table |
-
2001
- 2001-07-23 JP JP2001220781A patent/JP2003025147A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8038563B2 (en) | 2007-03-06 | 2011-10-18 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Index table |
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