JPH05162015A - 対向砥石台を備えたねじ研削盤 - Google Patents

対向砥石台を備えたねじ研削盤

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JPH05162015A
JPH05162015A JP4748391A JP4748391A JPH05162015A JP H05162015 A JPH05162015 A JP H05162015A JP 4748391 A JP4748391 A JP 4748391A JP 4748391 A JP4748391 A JP 4748391A JP H05162015 A JPH05162015 A JP H05162015A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】高精度で、且つふれ止めの数も少く出来るねじ
研削盤を提供する。 【構成】機台1上に往復動自在なサドル3と、サドル3
の移動方向と平行な線上にて対向する加工物主軸台7及
び心押台9とを備える。サドル3上に垂直軸心を旋回中
心とする旋回位置調節装置を介して支持されたスライド
17を設ける。スライド17上に、主軸台7と心押台9
にて支持される加工物Wの軸方向のほぼ同一位置の両側
において、加工物Wに向って進退自在に対向する二つの
砥石台18,118を設ける。加工物Wの回転と、研削
砥石25,125と加工物W間の軸方向相対移動の割合
を一定する各駆動手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はねじ研削盤、特に長尺の
ねじ軸を研削するのに適するねじ研削盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単一直径の長尺のねじは剛性が小
さいのでねじ研削盤で研削すると、びびりが出たり、加
工物が弾性変形して研削中ねじの軸線が偏位し、ねじ精
度、特にねじ径のばらつきが生じ易い。このような剛性
のない加工物をねじ研削する場合は一般にふれ止めが用
いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】直径に比して長さが著
しく大きいねじ軸は剛性がないため、研削力に対向する
ため、ねじ軸の外径部分にシューを当てる。処がねじ軸
はねじが旋削加工で研削代を付した状態にして焼入れさ
れており、硬度が高い。そこてシューはねじ山頂と接
し、研削力によりシューは大きな圧力を設ける。そのた
め、シューが摩耗し易く、ねじの頂上の幅がせまくねじ
の山頂とフランクの角部がねじ軸の回転により軸方向に
移動し、シューを削り易い。そこで加工中シューを追い
込んで合せる必要があり、ふれ止めのシュー位置の調整
が伴う。このようなふれ止めは加工物の長さが長くなる
に伴って数を増加して加工物を支えるため、加工途中の
ふれ止めの調整に時間がかかる。この点を一般的に長尺
物加工についてやや詳しくのべると加工物には研削抵抗
の主分力と背分力を合成した研削力が加わる。これを主
分力を受けるシューと背分力で受けるシューを備えた二
点式ふれ止めが一般的に使用されている。この場合、背
分力を受けるシューは研削精度に直接影響するので加工
物に対して所定位置に送り込まねばならない。又、主分
力を受けるシューには大きな力が加わるので耐摩性を考
慮して、或程度、加工物の弾性を利用して退いた位置に
置くことも出来る。従ってふれ止めの調整の場合背分力
を受けるシューは簡単には各々独立して加工物直径に関
し、同位置としてもよいが、主成分を受けるシューは軸
方向に配列した各ふれ止めが加工物を支持する態様に従
って加工物への送り込み量を調整する必要がある。以上
のような訳でふれ止めの調整は時間がかかる。従って、
ふれ止めの数は必要最小限にとどめると共に砥石切込量
に制限を加える。
【0004】上記のようなねじ研削を行うので切込量が
少なく、ふれ止め調整のため、加工時間が著しくかか
る。一つのふれ止めに方向の異なる二個所のシューを関
連調整すると共に各ふれ止めに関し、互いのシュー位置
が関係するのできわめて高度の熟練を要し、研削精度を
向上するのが困難である。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
研削精度を向上でき、且つふれ止めの数を少なくできる
と共に研削能率の良好なねじ研削盤を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は加
工物の回転と研削砥石と加工物の軸方向の相対移動の割
合を一定にするねじ研削送り手段を備えたねじ研削盤に
おいて、機台と、機台上に往復自在に備えたサドルと、
サドルの駆動装置と、機台上でサドル移動方向と平行な
線上に対向して備えた加工物主軸台及び心押台と、サド
ル上に垂直軸心を旋回中心とする旋回位置調整装置を介
して支持されたスライドと、主軸台と心押台にて支持し
た加工物の軸方向のほぼ同一位置の両側において、加工
物に向って進退自在にスライドに備えた対向する二つの
砥石台と、砥石台の駆動装置を備えた対向砥石台を備え
たねじ研削盤である。
【0007】本発明の第2の発明は砥石台の駆動装置は
砥石台切込み方向に配設された一体又は連動装置で連結
した送りねじを有し、該送りねじは互いにねじれ方向の
異なるねじ部を備え、該ねじ部に夫々ねじ込まれたナッ
トは各砥石台に取付けられていることを特徴とする第1
の発明に記載の対向砥石台を備えたねじ研削盤である。
【0008】本発明の第3の発明は各砥石台に取付けら
れているナットの少なくとも一つは回転して回転方向の
位置を調整可能に不動とされていることを特徴とする第
2の発明に記載の対向砥石台を備えたねじ研削盤であ
る。
【0009】本発明の第4の発明は砥石台の駆動装置
は、夫々の砥石台について設けたサーボモータと、サー
ボモータと砥石台を連結するねじ送り装置と、サーボモ
ータを制御する数値制御装置を有することを特徴とする
第1の発明に記載の対向砥石台を備えたねじ研削盤であ
る。
【0010】本発明の第5の発明は両砥石台の砥石回転
方向が同方向であることを特徴とする第1の発明から第
4の発明までの何れか1つに記載の対向砥石台を備えた
ねじ研削盤である。
【0011】本発明の第6の発明は両砥石台の砥石回転
方向が互いに逆方向であることを特徴とする第1の発明
から第5の発明までの何れか1つに記載の対向砥石台を
備えたねじ研削盤である。
【0012】本発明の第7の発明は両砥石台の砥石台に
備えた砥石駆動用の主電動機は少なくともその一つが正
逆転可能であることを特徴とする第1の発明から第5の
発明までの何れか1つに記載の対向砥石台を備えたねじ
研削盤である。
【0013】本発明の第8の発明は砥石台の後退位置に
おける砥石に作用する砥石修正装置を備え、各砥石の加
工物に対する作用位置と反対側の位置に砥石修正工具を
配設しことを特徴とする第1の発明から第7の発明まで
の何れか1つに記載の対向砥石台を備えたねじ研削盤で
ある。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1は平面図、図2は図1のB−B断面図を含むA
−A断面図、図3は図2のC−C断面図である。
【0015】機台1上に設けたいわゆる山一角の案内2
にサドル3が滑合し、サドル3は機台1上を往復動自在
となっている。このサドル3には送りナット4が固定さ
れ、送りナット4には案内2に平行な親ねじ5がねじ込
まれている。送りナット4は親ねじ5に係脱自在又は送
りナット4は親ねじ5とはかみ合つたままでサドル3に
固定されるナットケース80に回転及び固定が外部操作
で行われるようになっている。これら構成は旋盤エプロ
ンに備えるねじ切装置と同じであり、周知であるので説
明を省略する。親ねじ5は機台1に固定された交換歯車
箱6の出力側に連結されている。交換歯車箱6の入力軸
は加工物主軸台7中の加工物主軸8と歯車でもって連結
されており、その内部は加工物主軸8を精密なねじ部が
形成された親ねじ5に対して各種の一定割合で回転させ
るように、歯車列を選択的にかみ合せるようにしてあ
る。このかみ合せは図示されない交換歯車箱6内の歯車
をシフトする部材に連結され交換歯車箱6外に出された
レバーによるようになっている。又、更に上記に組合せ
て手作業で一部歯車対を容易に交換可能としている。機
台1上にはサドル3の往復動する方向に加工物主軸台7
が固定され、加工物主軸台7に対向して心押台9が位置
を調節可能に固定されている。加工物主軸台7は上部の
電動機10からベルト装置11を介して入力され、内部
の減速歯車を介して加工物主軸8に回転が伝達されるよ
うになっている。加工物Wは加工物主軸8に嵌入するセ
ンタ12と心押台9に出入りが調整されるスリーブ13
に嵌入するセンタ14に支持されている。加工物Wは加
工物Wに固定した回し金15にに係合した駆動具16で
回転させられる。駆動具16は加工物主軸8に固定され
ている。
【0016】加工物主軸台7と心押台9にて支持した加
工物Wの軸方向のほぼ同一位置の両側に向って斜めに進
退自在に対向する砥石台18,118を1つのスライド
17上に備えている。このためスライド17には機台1
の案内2に斜交するように案内19,119が設けら
れ、各砥石台本体21,121が該案内19,119に
滑合している。砥石台本体21,121には夫々案内1
9,119に直交する砥石軸22,122が回転自在に
支持されている。砥石台本体21,121上に設けた主
電動機23,123と砥石軸22,122はベルト装置
24,124で連結されている。砥石軸22,122に
は円筒形の砥石25,125が取付けられている。砥石
25,125は加工物Wの直径をはさんで反対側にあ
り、加工物Wの軸方向では加工物Wに形成するねじの半
ピッチ分、離した位置に研削作用部がある。スライド1
7には砥石台本体21,121の駆動装置が設けてあ
る。
【0017】次に砥石台18,118の駆動装置につい
てのべる。図2に示すように砥石台本体21,121の
下方には砥石台本体21,121を案内する案内19,
119に平行な送りねじ部26がスライド17に軸受2
7により軸方向に移動しないように支持されている。
【0018】送りねじ部26は互いに逆勝手のねじ部2
8,128を備えている。ねじ部28にはナット29が
ねじ込まれており、ねじ部128にはナット129がね
じ込まれている。ナット29は砥石台18に固定された
ナットケース31に軸受32によって回転自在に軸方向
移動しないように支持されている。ナット29には2段
目ウォームホイル33が固定され、2段目ウォームホイ
ル33はナットケース31に軸承した2段目ウォーム3
4にかみ合い、2段目ウォーム34と同軸で一体的な1
段目ウォームホイル35に1段目ウォーム36がかみ合
っている。1段目ウォーム36を固定した両砥石位置調
整軸37はナットケース31に軸受39を介して軸方向
に移動しないように回転自在に支持され、砥石台位置差
調整用の軸41にスプライン嵌合している。該軸41は
軸受41aを介してスライド17に軸方向移動しないよ
うに支持され、スライド17の作業者からみて手前に外
部に突出し、軸端にマイクロメータカラー付の両砥石関
係位置調節ハンドル42が取付けられている。サドル3
の往復動毎に送りねじ部26を駆動する自動切込み装置
43が送りねじ部26に連結され、更に送りねじ部26
はマイクロメータ装置44を介して切込みハンドル45
に連結されている。自動切込み装置43、マイクロメー
タ装置44は円筒研削盤で周知されているものと同一で
あるので説明を省略する。スライド17にねじ込んだ送
りねじ部26用固定ねじ46は送りねじ部26を直接又
は送りねじ部26に対して増速回転する部分を固定した
り解除したりするもので、レバー47を備える。
【0019】尚、送りねじ部26は左右のねじ部28,
128を備えて1本とし、スライド位置調整装置60の
中心付近をとおるようにしてもよい。
【0020】図1に示すように砥石修正装置50,15
0がスライド17上に設けてある。両砥石修正装置5
0,150はその砥石修正工具50a,150aを対向
しており、各砥石25,125の背部から各砥石25,
125に作用するようになっており、同構成であるので
砥石修正装置50について説明する。砥石修正工具50
aは単石ダイヤモンド或はロータリドレッサであり、本
例では説明を簡単にするためロータリドレッサの場合に
ついてのべる。砥石修正工具50aは砥石修正工具台5
0bに砥石軸22に平行な図示されない回転軸に固定さ
れており、該工具台50bに内蔵したモータによって回
転駆動されるようになっている。砥石修正工具台50b
は砥石軸22に平行及び直交する方向に位置を調整可能
なX−Yスライドを介してスライド17に固定されてい
る。
【0021】スライド17にはスライド17の移動に伴
ってスライド17上の砥石台18,118への給電、研
削液の給送のための、例えばケーブルチェン等の可撓性
支持体に支持された電線、ゴムホース等の配線、配管部
材49の一端が結合されている。前述した送りねじ部2
6はねじ部28,128が図3に示すように同軸上にな
いため、これらを連結するために、傘歯車対52,53
対及び152,153対でもって中継軸54,154に
連結され、中継軸54,154は傘歯車対55,56対
及び155,156対でもって連結軸57に連結され、
各軸は夫々スライド17に固設した軸受58,59,1
58,159に回転自在に支持されている。
【0022】スライド17はサドル3上にスライド位置
調整装置60を介して支持されている。スライド位置調
整装置60は以下のとおりである。両砥石25,125
の幅方向の中心をとおる水平線が加工物Wの中心を切る
点をとおる垂線を中心としてウォームホイル61が回転
するように、軸受62でもってサドル3にウォームホイ
ル61が回転自在に支持されている。ウォームホイル6
1はその位置決め用軸部63がスライド17に嵌合し、
ウォームホイル61を貫通するボルト64をスライド1
7にねじ込み、スライド17に固定されている。ウォー
ムホイル61と同軸で設けられた円環状案内66にはス
ライド17が滑合してスライド17を回転自在に担持し
ている。ウォームホイル61にかみ合うウォーム67は
サドル3に軸受68(図3)により回転自在に支持され
ている。ウォーム67のウォーム軸69にはマイクロメ
ータカラー71を備えたリード角調整ハンドル74が取
付けられている。該マイクロメータカラー71は図1の
平面図でみてスライド17の傾き角、即ち、両砥石2
5,125の幅方向の中心を結ぶ水平線が加工物主軸台
の主軸8に取付けたセンタ12と心押台のスリーブ13
に取付けたセンタ14を結ぶ中心線との間でなす角を示
してある。
【0023】次に上記構成における作用を説明する。
【0024】先ず交換歯車箱6を操作して、切るべきね
じピッチを設定する。次に該ねじピッチに対応するリー
ド角を計算する。リード角調整ハンドル74を回転する
とウォーム軸69が回転し、ウォーム67を回転させ
る。ウォーム67はウォームホイル61を回転する。ウ
ォームホイル61とスライド17は固定されているので
スライド17は水平面内で傾動する。マイクロメータカ
ラー71でもってリード角を得られるようにすると砥石
25,125の幅方向の中心を結ぶ水平線は加工物Wの
軸心に対して所要のリード角となって傾く。
【0025】加工物Wに対する切込みは1例として図4
に示す。加工物Wのブランクは研削代を付して下ねじが
切られており、外径D0は通常旋削加工し、焼入研削さ
れている。1回の砥石25の半径方向の切込量(以下の
切込みは加工物Wの半径方向の切込みで説明し、単に切
込量と称す)をt1、砥石125の切込量をt2とする
と、1回の切込みでサドル3を移動すると加工物直径D
1=D0−(t1+t2)となる。回転方向は加工物W
を図4において時計回りとすると通常砥石25,125
は時計回りてあり、加工物Wの周面の移動方向と、砥石
25,125の周面の移動方向は反対方向である。ふれ
止めを用いない場合切込t1,t2は砥石25,125
の研削抵抗の主分力がほぼ等しいように選択する。
【0026】上記のような研削の切込条件を初期設定す
るためにはレバー47を回して送りねじ固定ねじ46を
締め込み、送りねじ部26を不動とし、両砥石関係位置
調節ハンドル42を回転すると、軸41を介して両砥石
位置調節軸37は回転し、1段目ウォーム36を回転す
る。1段目ウォーム36は1段目ウォームホイル35を
回転し同軸の2段目ウォーム34は一体的に回転する。
2段目ウォーム34は2段目ウォームホイル33を回転
するのでナット29は軸受32に支持されて回転し、ナ
ットケース31と共に砥石台18は移動する。これによ
って先ず砥石台18を砥石台118よりもより多く後退
させておく。
【0027】主軸台センタ12と心押台センタ14間に
外周に正確な円筒面を形成した直径D1のマスターを取
付け、切込み送りねじ固定用のレバー47を戻して送り
ねじ部26を回転可能とし、切込みハンドル45を回転
して、砥石台18,118を互いに接近させる。そして
砥石125を上記マスターに接し、再び切込み送りねじ
固定用レバー47を回して送りねじ部26を固定し、両
砥石位置関係調節ハンドル42を回転して、砥石台18
を前進して砥石25を上記マスターに接する。次に該ハ
ンドル42を上記と反対方向に目盛をみて逆転して砥石
25と加工物Wとの対向面間水平距離を砥石25,12
5の切込み差がt2となるように砥石台18を後退さ
せ、切込み送りねじ固定用レバー47をゆるめ、切込み
ハンドル45を回して各砥石台18,118を後退させ
ておく。
【0028】次に上記マスターを主軸台センタ12、心
押台センタ14から外し、加工物Wのブランクに回し金
15を取付け、加工物主軸台7のセンタ12、心押台9
のセンタ14間に加工物Wを取付け、駆動具16と回し
金15を係合させる。主電動機23,123を回転する
と夫々ベルト装置24,124を介して砥石軸22,1
22は回転し、砥石25,125は回転する。加工物W
の心押台側端部から外れた位置に砥石25,125が来
るようにサドル3を移動し、切込みハンドル45を回転
して送りねじ部26を回転し、砥石台18,118を互
いに接近させ、砥石25の切込みがt1となるように切
込むと、図4のように切込み量がセットされる。即ち、
砥石25の切込みはt1、砥石125の切込みはt2で
ある。一方、この前に自動切込み装置43に所要の切込
み量をセットする。ここで電動機10を駆動するとベル
ト装置11を介して加工物主軸8は回転し、駆動具1
6、回し金15を介して加工物Wは回転する。同時に親
ねじ5が駆動され、サドル3がねじ送りされ、加工物W
のねじ研削が行われる。
【0029】加工物Wに加わる研削抵抗は図4に示すよ
うに砥石25の研削抵抗は主分力F1、背分力F2、砥
石125の研削抵抗は主分力F101、背分力F102
であり、主分力F1≒F101背分力F2≒F102と
なる。
【0030】上記のように砥石25,125の研削抵抗
を均衡させ得るので加工物Wには曲げ力が殆どかからな
いので加工物Wが細長くてもふれ止めなしで加工可能で
あり、ふれ止めを用いる場合も従来に比してきわめて少
なくてすむ。尚ふれ止めは図5に示すように加工物Wの
下方より上下動するVブロック72、又は図6に示すよ
うに加工物Wの下方より上下動する上面が平らな受金7
3でもよい。
【0031】砥石修正は砥石台18,118を後退し
て、砥石修正装置50,150により行う。
【0032】次に他の実施例について説明する。図7は
前実施例の図3に対応している側断面図を示している。
図8は図7の平面図である。前実施例と異なる点をのべ
ると、この実施例では各砥石台18,118はスライド
17に備えるサーボモータ75,175及びサーボモー
タ75,175に連結されたねじ送り装置により駆動さ
れる。これによって砥石25,125の切込み差が設定
される。スライド17、サドル3、リード角調整装置6
0は前実施例と同様である。切込み送りが数値制御装置
により行われる。即ち、数値制御装置76はサーボモー
タ75,175を数値制御するようになっており、各サ
ーボモータ75,175はスライド17に軸受77,1
77により支持されたボールねじ78,178に連結さ
れ、ボールねじ78,178にねじ込まれたボールナッ
ト79,179は砥石台本体21,121に固定されて
いる。砥石台18,118は原点位置が定められてお
り、数値制御装置76により切込み指令される。砥石修
正装置50,150での砥石修正切込み量により、砥石
25,125の作用位置は補正されて、夫々原点位置に
おいて砥石25,125の作用位置は加工物Wの中心か
ら等距離の位置にある。
【0033】研削加工の始めに砥石台18,118は加
工物Wの心押台側端部より離れた位置にあり、始動する
と砥石台18,118は加工物Wに近ずき、切込むがそ
の際、プログラムにより砥石25には切込みt1がそし
て砥石125には切込みt2が図4のように与えられ、
親ねじ5によりサドル3の運動が始まり、ねじ研削が行
われる。サドル3の往動面の切込みは数値制御装置76
のプログラムにより、サーボモータ75,175を駆動
して行われ、加工物Wのねじ部の仕上り直径も数値制御
装置76により定まる。
【0034】
【発明の効果】本発明の第1の発明は機台と、機台上に
往復動自在に備えたサドルと、サドルの駆動装置と、機
台上でサドル移動方向と平行な線上に対向して備えた加
工物主軸台及び心押台と、サドル上に垂直軸心を旋回中
心とする旋回位置調整装置を介して支持されたスライド
と、主軸台と心押台にて支持した加工物の軸方向のほぼ
同一位置の両側において、加工物に向って進退自在にス
ライドに備えた対向する二つの砥石台と、砥石台の駆動
装置とを備えた対向砥石台を備えた研削盤としたから、 (1)砥石の切込量を増大できるから研削能力が著しく
増大する。 (2)砥石の切込量を増大しても、二つの砥石の研削抵
抗を打消すようにすることにより、加工物に加わる曲げ
モーメントを小さくできるため、ふれ止めを要しない
か、或はふれ止めの数を少なくできる。 (3)従来の円筒研削盤に比して、同一切込みの場合に
加工物に加わる力が小さいので、加工物の変形による加
工物の寸法誤差、形状誤差が小さくなる。 (4)ふれ止めは加工物を一方向から支持すればよいか
ら構造簡単であり、調整は速やかに行われる。
【0035】本発明の第2の発明は一本の又は連結した
送りねじにねじれ方向の異なるねじ部を有するため、両
砥石台は送りねじの回転により、等しく切込みを行うの
で両砥石の切込みを夫々別々に行う必要がなく、両砥石
の連動装置を簡単に製作出来る。
【0036】本発明の第3の発明は第2の発明において
少なくとも一つのナットの回転位置を調整出来るので各
砥石台の砥石の加工物に対する関係位置の差を調整出来
るから、各砥石の切込み量の差を容易に得ることが出来
る。
【0037】本発明の第4の発明は各砥石台は夫々別個
の駆動装置を備え、数値制御装置により制御されるサー
ボモータで駆動されるから、両砥石の切込み差を設定出
来、同時切込み作用を容易に行うことが出来る。
【0038】本発明の第5の発明は両砥石は同一方向に
回転するから、両砥石の周面の移動方向は加工物周面の
移動方向に対して共に同方向又は共に逆方向とすること
が出来る。
【0039】本発明の第6の発明は両砥石は互いに逆方
向に回転するから、一方の砥石の周面は同方向、他方の
砥石の周面は逆方向に移動する。即ち、アプカット研削
とダウンカット研削をすることが出来る。
【0040】本発明の第7の発明は両砥石の何れか一つ
が正逆転するから、両砥石は同方向に回転することが出
来ると共に両砥石を互いに逆方向に回転することが出来
る。従って、上記第5、第6の発明における研削方法の
何れでも選択出来る。
【0041】本発明の第8の発明は各砥石修正装置の砥
石修正工具と加工物へ切込状態の砥石との距離を等しく
しておくと、各砥石台を等距離後退させることにより、
砥石修正を行うことが出来、例えば成形ロータリダイヤ
モンドドレッサを用いる場合には修正工具摩耗は殆どな
いから、砥石径は等しく切込まれ、砥石の寸法管理が容
易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の平面図である。
【図2】図1のB−B断面を含むA−A断面図である。
【図3】図2のC−C断面図である。
【図4】研削切込み例を示す加工物に直角な側面図であ
る。
【図5】ふれ止めの側面図である。
【図6】ふれ止めの側面図である。
【図7】他の実施例の一部断面で示す側面図である。
【図8】図7の平面図である。
【符号の説明】
1・・機台 2・・案内 3・・サドル 4・・送りナ
ット 5・・親ねじ 6・・交換歯車箱 7・・加工物主軸台 8・・加工物
主軸 9・・心押台 10・・電動機 11・・ベルト
装置 12・・センタ 13・・スリーブ 14・・セ
ンタ 15・・回し金 16・・駆動具 17・・スラ
イド 18・・砥石台 19・・案内 21・・砥石台
本体 22・・砥石軸 23・・主電動機 24・・ベルト装置 25・・砥石 26・・送りねじ
27・・軸受 28・・ねじ部 29・・ナット 3
1・・ナットケース 32・・軸受 33・・2段目ウ
ォームホイル 34・・2段目ウォーム 35・・1段
目ウォームホイル 36・・1段目ウォーム 37・・両砥石位置調整軸
39・・軸受 40・・軸 41a・・軸受 42・・
両砥石関係位置調節ハンドル 43・・自動切込み装置
44・・マイクロメータ装置 45・・切込みハンド
ル 46・・固定ねじ 47・・レバー 49・・配管
部材 50・・砥石修正装置 50a・・砥石修正工具
50b・・砥石修正工具台 52,53,55,56
・・傘歯車対 54・・中継軸 57・・連結軸 58
・・軸受 60・・スライド位置調整装置 61・・ウ
ォームホイル 62・・軸受 63・・位置決め用軸部
64・・ボルト 66・・円環状案内 67・・ウォ
ーム 68・・軸受 69・・ウォーム軸 71・・マイクロメータカラー
72・・Vブロック 73・・受金 74・・リード角
調整ハンドル 75・・サーボモータ 76・・数値制
御装置 77・・軸受 78・・ボールねじ 79・・
ボールナット 80・・ナットケース 118・・砥石
台 119・・案内 121・・砥石台本体 122
・・砥石軸 123・・主電動機 124・・ベルト装
置 125・・砥石 128・・ねじ部 129・・ナ
ット 150・・砥石修正装置 150a・・砥石修正
工具 150b・・砥石修正工具台 152,153,
155,156・・傘歯車対 154・・中継軸 15
8・・軸受 175・・サーボモータ 177・・軸受
178・・ボールねじ 179・・ボールナット。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工物の回転と研削砥石と加工物の軸方
    向の相対移動の割合を一定にするねじ研削送り手段を備
    えたねじ研削盤において、機台と、機台上に往復動自在
    に備えたサドルと、サドルの駆動装置と、機台上でサド
    ル移動方向と平行な線上に対向して備えた加工物主軸台
    及び心押台と、サドル上に垂直軸心を旋回中心とする旋
    回位置調整装置を介して支持されたスライドと、主軸台
    と心押台にて支持した加工物の軸方向のほぼ同一位置の
    両側において、加工物に向って進退自在にスライドに備
    えた対向する二つの砥石台と、砥石台の駆動装置を備え
    た対向砥石台を備えたねじ研削盤。
  2. 【請求項2】 砥石台の駆動装置は砥石台切込み方向に
    配設された一体又は連動装置で連結した送りねじを有
    し、該送りねじは互いにねじれ方向の異なるねじ部を備
    え、該ねじ部に夫々ねじ込まれたナットは各砥石台に取
    付けられていることを特徴とする請求項1に記載の対向
    砥石台を備えたねじ研削盤。
  3. 【請求項3】 各砥石台に取付けられているナットの少
    なくとも一つは回転して回転方向の位置を調整可能に不
    動とされていることを特徴とする請求項2に記載の対向
    砥石台を備えたねじ研削盤。
  4. 【請求項4】 砥石台の駆動装置は、夫々の砥石台につ
    いて設けたサーボモータと、サーボモータと砥石台を連
    結するねじ送り装置と、サーボモータを制御する数値制
    御装置を有することを特徴とする請求項1に記載の対向
    砥石台を備えたねじ研削盤。
  5. 【請求項5】 両砥石台の砥石回転方向が同方向である
    ことを特徴とする請求項1から4までの何れか1つに記
    載の対向砥石台を備えたねじ研削盤。
  6. 【請求項6】 両砥石台の砥石回転方向が互いに逆方向
    であることを特徴とする請求項1から5までの何れか1
    つに記載の対向砥石台を備えたねじ研削盤。
  7. 【請求項7】 両砥石台の砥石台に備えた砥石駆動用の
    主電動機は少なくともその一つが正逆転可能であること
    を特徴とする請求項1から5までの何れか1つに記載の
    対向砥石台を備えたねじ研削盤。
  8. 【請求項8】 砥石台の後退位置における砥石に作用す
    る砥石修正装置を備え、各砥石の加工物に対する作用位
    置と反対側の位置に砥石修正工具を配設したことを特徴
    とする請求項1から7までの何れか1つに記載の対向砥
    石台を備えたねじ研削盤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107020562A (zh) * 2016-01-29 2017-08-08 山东普鲁特机床有限公司 变径轴类工件自动抛光数控机床
CN109531300A (zh) * 2018-12-29 2019-03-29 集美大学 用于圆柱表面淬火和精密磨削的复合加工方法及专用机床
CN110142668A (zh) * 2019-06-27 2019-08-20 江苏飞象数控设备有限公司 角度可调式燕尾槽磨削机构

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