JPH05154750A - 対向砥石台を備えた円筒研削盤 - Google Patents

対向砥石台を備えた円筒研削盤

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JPH05154750A
JPH05154750A JP4748291A JP4748291A JPH05154750A JP H05154750 A JPH05154750 A JP H05154750A JP 4748291 A JP4748291 A JP 4748291A JP 4748291 A JP4748291 A JP 4748291A JP H05154750 A JPH05154750 A JP H05154750A
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JP
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grindstone
saddle
workpiece
grinding
facing
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JP4748291A
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Hiroshi Teramachi
博 寺町
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THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
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Publication date
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 長尺の比較的剛性の小さい加工物の研削に適
し、研削精度を向上でき且つふれ止めの数を少なくでき
ると共に研削能率の良好な円筒研削盤を提供する。 【構成】 機台1上に往復動自在に備えたサドル3と、
サドル3の駆動装置と、機台1上でサドル移動方向と平
行な線上に対向する加工物主軸台6及び心押台7とを備
える。主軸台6と心押台7にて支持した加工物Wの軸方
向のほぼ同一位置の両側において、加工物Wに向って進
退自在にサドル3に備えた対向する二つの砥石台18,
118と、砥石台18,118の駆動装置とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は円筒研削盤、長尺の円筒
形加工物を研削するのに適する円筒研削盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、長尺の円筒形加工物は剛性が小さ
いので円筒形研削盤で研削すると、びびりが出たり、加
工物が弾性変形して真円度が良好でなかったり、円筒度
が確保できない等のことが生じ易い。このような剛性の
ない加工物を研削する場合は一般にふれ止めが用いられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】直径に比して長さが著
しく大きい加工物は剛性がないため、研削力に対向する
ため、加工物の外径の部分にシューを当てる。処が加工
物への砥石切込みは所要直径となるまで何回も分けて行
われるので、ふれ止めのシューは加工物に向って送り込
む必要があり、ふれ止めのシュー位置の調整か伴う。こ
のようなふれ止めは加工物の長さが長くなるに伴って数
を増加して加工物を支えるため、加工途中のふれ止めの
調整に時間がかかる。この点をやや詳しくのべると加工
物には研削抵抗の主分力と背分力を合成した研削力が加
わる。これを主分力を受けるシューと背分力を受けるシ
ューを備えた二点式ふれ止めが一般的に使用されてい
る。この場合、背分力を受けるシューは研削精度に直接
影響するので加工物に対して所定位置に送り込まねばな
らない。又、主分力を受けるシューには大きな力が加わ
るので耐摩性を考慮して、或程度、加工物の弾性を利用
して退いた位置に置くことも出来る。従ってふれ止めの
調整の場合背分力を受けるシューは簡単には各々独立し
て加工物直径に関し、同位置としてもよいが、主分力を
受けるシューは軸方向に配列した各ふれ止めが加工物を
支持する態様に従って加工物への送り込み量を調整する
必要がある。以上のような訳でふれ止めの調整は時間が
かかる。従って、ふれ止めの数は必要最小限にとどめる
と共に砥石切込量に制限を加える。
【0004】上記のような研削方法を行うので切込量が
少なく、ふれ止め調整のため、加工時間が著しくかか
る。一つのふれ止めに方向の異なる二個所のシューを関
連調整すると共に各ふれ止めに関し、互いのシュー位置
が関係するので非常に高度の熟練を要し、研削精度を向
上するのが困難である。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
研削精度を向上でき、且つふれ止めの数を少なくできる
と共に研削能率の良好な円筒研削盤を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は機
台と、機台上に往復動自在に備えたサドルと、サドルの
駆動装置と、機台上でサドル移動方向と平行な線上に対
向して備えた加工物主軸台及び心押台と、主軸台と心押
台にて支持した加工物の軸方向のほぼ同一位置の両側に
おいて、加工物に向って進退自在にサドルに備えた対向
する二つの砥石台と、砥石台の駆動装置とを備えた対向
砥石台を備えた円筒研削盤である。
【0007】本発明の第2の発明は一つのサドルを有
し、両砥石台は一つのサドル上に設けられたことを特徴
とする第1の発明に記載の対向砥石台を備えた円筒研削
盤である。
【0008】本発明の第3の発明は砥石台の駆動装置は
砥石台切込み方向に配設された一本の送りねじを有し、
該送りねじは互いにねじれ方向の異なるねじ部を備え、
該ねじ部に夫々ねじ込まれたナットは各砥石台に取付け
られていることを特徴とする第2の発明に記載の対向砥
石台を備えた円筒研削盤である。
【0009】本発明の第4の発明は各砥石台に取付けら
れているナットの少なくとも一つは回転して回転方向の
位置を調整可能に不動とされていることを特徴とする第
3の発明に記載の対向砥石台を備えた円筒研削盤であ
る。
【0010】本発明の第5の発明は各砥石台は夫々駆動
装置を有し、前記各駆動装置は砥石台をねじ送り装置を
介して夫々一つの数値制御装置により制御されるサーボ
モータに夫々連結したことを特徴とする第1の発明又は
第2の発明に記載の対向砥石台を備えた円筒研削盤であ
る。
【0011】本発明の第6の発明は各砥石台は夫々軸方
向に駆動されるサドル上に設けられ、駆動装置を有し、
前記各砥石台の駆動装置は砥石台をねじ送り装置を介し
て一つの数値制御装置により制御されるサーボモータに
夫々連結したことを特徴とする第1の発明に記載の対向
砥石台を備えた円筒研削盤である。
【0012】本発明の第7の発明は各サドルの駆動装置
は同期手段を有すると共に同期解除手段を有することを
特徴とする第6の発明に記載の対向砥石台を備えた円筒
研削盤である。
【0013】本発明の第8の発明は各サドルの駆動装置
は各サドルと機台間に備えた二つのねじ送り装置であ
り、各ねじ送り装置の送りねじは同期手段で連結されて
いることを特徴とする第6の発明又は第7の発明に記載
の対向砥石台を備えた円筒研削盤である。
【0014】本発明の第9の発明は同期手段が歯車装置
であることを特徴とする第8の発明に記載の対向砥石台
を備えた円筒研削盤である。
【0015】本発明の第10の発明は同期手段がねじ送
り装置に連結されたサーボモータとサーボモータの同期
制御装置であることを特徴とする第8の発明に記載の対
向砥石台を備えた円筒研削盤である。
【0016】本発明の第11の発明は両砥石台の砥石回
転方向が同方向であることを特徴とする第1の発明から
第10の発明までの何れか一つに記載の対向砥石台を備
えた円筒研削盤である。
【0017】本発明の第12の発明は両砥石台の砥石回
転方向が互いに逆方向であるこを特徴とする第1の発明
から第10の発明までの何れか一つに記載の対向砥石台
を備えた円筒研削盤である。
【0018】本発明の第13の発明は両砥石台の砥石台
に備えた砥石駆動用の主電動機は少なくともその一つが
正逆転可能であることを特徴とする第1の発明から第1
0の発明までの何れか一つに記載の対向砥石台を備えた
円筒研削盤である。
【0019】本発明の第14の発明は砥石台の後退位置
における砥石に作用する砥石修正装置を備え各砥石の砥
石の加工物に対する作用位置と反対側の位置に砥石修正
工具を配設したことを特徴とする第1の発明から第13
の発明の何れか一つに記載の対向砥石台を備えた円筒研
削盤である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1は平面図、図2は図1の正面図、図3は図2の
A−A断面図である。
【0021】機台1に設けたいわゆる山−角の案内2に
サドル3が滑合し、サドル3は機台1上を往復動自在と
なっている。このサドル3の駆動装置4はそのシリンダ
ケースが機台1に固定され、そのピストンロッドがサド
ル3に固定された油圧シリンダ5及び付設した油圧装置
である。機台1上にはサドル3の往復動する方向に、加
工物主軸台6が固定され、加工物主軸台6に対向して心
押台7が位置を調節可能に固定されている。加工物主軸
台6は上部の電動機10からベルト装置8を介して入力
され、内部の減速歯車を介して加工物主軸9に回転が伝
達されるようになっている。加工物Wは加工物主軸9に
嵌入するセンタ11と心押台7に出入りが調整されるス
リーブ12に嵌入するセンタ13に支持されている。加
工物Wは加工物Wに固定した回し金14に係合した駆動
具15で回転させられる。駆動具15は加工物主軸9に
固定されている。
【0022】加工物主軸台6と心押台7にて支持した加
工物Wの軸方向のほぼ同一位置の両側に向って進退自在
に対向する砥石台16,116をサドル3に備えてい
る。このためサドル3にはサドル3を案内するための機
台1の案内2に直交するように案内17,117が設け
られ、各砥石台本体18,118が該案内17,117
に滑合している。砥石台本体18,118には夫々加工
物Wに平行な砥石軸19,119が回転自在に支持され
ている。砥石台本体18,118上に設けた主電動機2
1,121と砥石軸19,119はベルト装置22,1
22で連結されている。砥石軸19,119には円筒形
の砥石23,123が取付けられている。砥石23,1
23は加工物Wの直径をはさんで反対側にあり、加工物
Wの軸方向では同一位置にある。ただし、砥石23,1
23を加工物Wの軸方向にずらせるようにすることもで
きる。サドル3には砥石台16,116の駆動装置が設
けてある。
【0023】次に砥石台16,116の駆動装置につい
てのべる。図3に示すように砥石台16,116の下方
には砥石台16,116を案内する案内17,117に
平行な送りねじ24がサドル3に軸受25により軸方向
に移動しないように支持されている。
【0024】送りねじ24は互いに逆勝手のねじ部2
6,126を備えている。ねじ部26にはナット27が
ねじ込まれており、ねじ部126にはナット127がね
じ込まれている。ナット27は砥石台16に固定された
ナットケース28に軸受29によって回転自在に軸方向
移動しないように支持されている。ナット27には2段
目ウォームホイル31が固定され、2段目ウォームホイ
ル31はサドル3に軸承した2段目ウォーム32にかみ
合い2段目ウォーム32と同軸で一体的な1段目ウォー
ムホイル33に1段目ウォーム34がかみ合っている。
1段目ウォーム34を固定した両砥石位置調整軸35は
ナットケース28に軸受40を介して軸方向に移動しな
いように回転自在に支持され、砥石台位置差調整用の軸
40aにスプライン嵌合している。該軸40aは軸受4
0bを介してサドル3に軸方向移動しないように支持さ
れ、サドル3の手前で外部に突出し、軸端にマイクロメ
ータカラー付の両砥石位置関係調節ハンドル36が取付
けられている。テーブル3の往復動毎に送りねじ24を
駆動する自動切込み装置37が送りねじ24に連結さ
れ、更に送りねじ24はマイクロメータ装置38を介し
て切込みハンドル39に連結されている。自動切込み装
置37、マイクロメータ装置38は円筒研削盤で周知さ
れているので説明を省略する。サドル3にねじ込んだ送
りねじ24用固定ねじ41は送りねじ24を直接又は送
りねじ24に対して増速回転する部分を固定したり解除
したりするもので、レバー42を備える。
【0025】砥石修正装置43,143が砥石台16,
116上に設けてある。両砥石修正装置43,143は
その砥石修正工具44,144を砥石23,123に夫
々対向可能としており、各砥石23,123の上部から
各砥石23,123に作用するようになっており、同構
成であるので砥石修正装置43について説明する。砥石
修正工具44は単石ダイヤモンド或はロータリドレッサ
であり、本例では説明を簡単にするため単石ダイヤモン
ドの場合についてのべる。砥石修正工具44は砥石修正
工具台45に着脱可能に取付けられている。砥石修正工
具台45はスライド45bに上下動自在に嵌合し、図示
されないねじ送り装置を介してステップモータ又は手動
ノブ45aに連結されている。スライド45bには砥石
軸19に平行なガイドバー45cが固定されており、ガ
イドバー45cは砥石台本体18上に立設したスタンド
45dに滑合し、スタンド45dに設けた砥石修正工具
トラバース駆動装置46に連結されている。
【0026】砥石修正は砥石23を回転しておいて、砥
石修正工具トラバース駆動装置46を往復動して、スラ
イド45bを往復動して、モータ又はノブ45aにより
修正工具台45を下方へ移動して砥石修正工具44を砥
石23に切込んで行われる。
【0027】サドル3にはサドル3の移動に伴ってサド
ル3上の砥石台16,116への給電、研削液の給送の
ための、例えばケーブルチェン等の可撓性支持体に支持
された電線、ゴムホース等の配線、配管部材50を備え
ている。
【0028】次に上記構成における作用を説明する。加
工物Wに対する切込みは1例として図4に示す。加工物
Wのブランク直径D0は通常旋削加工し、焼入されてい
る。1回の砥石23の切込量をt1、砥石123の切込
量をt2とすると、1回の切込みでサドル3を機台1上
で移動すると加工物直径D1=D0−(t1+t2)と
なる。回転方向は加工物Wを図4において時計回りとす
ると通常砥石23,123は時計回りであり、加工物W
の周面の移動方向と、砥石23,123の周面の移動方
向は反対方向である。ふれ止めを用いない場合切込t
1,t2は砥石23,123の研削抵抗の主分力がほぼ
等しいように選択する。
【0029】上記のような研削の切込条件を初期設定す
るためにはレバー42を回して送りねじ固定ねじ41を
締め込み、送りねじ24を不動とし、両砥石位置関係調
節ハンドル36を回転すると、軸40aを介して両砥石
位置調節軸35は回転し、1段目ウォーム34を回転す
る。1段目ウォーム34は1段目ウォームホイル33を
回転し、同軸の2段目ウォーム32は一体的に回転す
る。2段目ウォーム32は2段目ウォームホイル31を
回転するのでナット27は軸受29に支持されて回転
し、砥石台16は移動する。これによって先ず砥石台1
6を砥石台116よりもより多く後退させておく。
【0030】主軸台センタ11と心押台センタ13間に
外周に正確な円筒面を形成した直径D1のマスターを取
付け、切込み送りねじ固定用のレバー42を戻して送り
ねじ24を回転可能とし、切込み送りハンドル39を回
転して、砥石台16,116を互いに接近させる。そし
て砥石123を上記マスターに接し、再び切込み送りね
じ固定用レバー42を回して送りねじ24を固定し、両
砥石位置関係調節ハンドル36を回転して、砥石台16
を前進して砥石23を上記マスターに接する。次に該ハ
ンドル36を上記と反対方向に目盛をみて逆転して砥石
16と加工物Wとの対向面間水平距離を砥石23,12
3の切込み差のt2になるように砥石台16を後退さ
せ、切込み送りねじ固定用レバー42をゆるめ、切込み
送りハンドル39を回転して砥石台16,116を後退
しておく。
【0031】次に上記マスターを主軸台センタ11、心
押台センタ13から外し、加工物Wのブランクに回し金
14を取付け、加工物主軸台6のセンタ11、心押台7
のセンタ13間に加工物Wを取付け、駆動具15と回し
金14を係合させる。各電動機10,21,121を回
転すると夫々ベルト装置8,22,122を介して加工
物主軸9、砥石軸19,119は回転し、加工物W、砥
石23,123は回転する。加工物Wの心押台側端部位
置に砥石23,123が来るようにサドル3を移動し、
切込み送りハンドル39を回転して送りねじ24を回転
し、砥石台16,116を互いに接近させ、砥石23の
切込みがt1となるように切込むと、図4のように切込
み量がセットされる。即ち、砥石23の切込みはt1、
砥石123の切込みはt2である。一方、この前に自動
切込み装置37に所要の切込み量をセットする。ここで
サドル駆動装置4を駆動してサドル3を往復動させると
加工物Wの研削が行われる。
【0032】加工物Wに加わる研削抵抗は図4に示すよ
うに砥石23の研削抵抗は主分力F1、背分力F2、砥
石123の研削抵抗は主分力F101、背分力102で
あり、主分力F1≒F101背分力F2≒F102とな
る。ただし、加工物Wの回転速度のテーブル3の送り速
度の関係は重要である。即ち加工物W上に描かれる砥石
23,113の作用位置を示すらせんのピッチは砥石2
3,123の幅を考慮して定める。
【0033】上記のように砥石23,123の研削抵抗
を均衡させ得るので加工物Wには曲げ力が殆どかからな
いので加工物Wが細長くてもふれ止めなしで加工可能で
あり、ふれ止めを用いる場合も従来に比してきわめて少
なくてすむ。尚ふれ止めは図5に示すように下方より上
下動するVブロック48、又は図6に示すより下方より
上下動する上面が平らな受金49でもよい。このような
ふれ止めによって加工物の外周部の研削がおこなわれ、
外径が削られ細くなり、加工物外周とふれ止め上部との
間にすきまが生じ、研削時に研削抵抗によりたわみが生
じても、加工物は砥石の研削方向に変位するので加工物
の研削精度にはほとんど影響がない。
【0034】砥石修正は砥石台16,116を後退し
て、砥石修正装置43,143により行う。
【0035】次に他の実施例について説明する。図7は
前実施例の図3に対応している側面図、図8、図9は夫
々図7の平面図、正面図である。前実施例と異なる点を
のべると、この実施例ではサドルは加工物Wの両側で別
個にサドル3,103に分かれており、夫々サドル3,
103の駆動装置4,104を備え、切込み送りが数値
制御装置により行われる。即ち、数値制御装置51はサ
ーボモータ52,152を数値制御するようになってお
り、各サーボモータ52,152はサドル3,103に
軸受53a,153aにより支持されたボールねじ5
3,153に連結され、ボールねじ53,153にねじ
込まれたボールナット54,154は砥石台16,11
6に固定されている。砥石台16,116は原点位置が
定められており、サーボモータ45a,145aにより
切込みが行われる砥石修正装置43,143での砥石修
正切込み量により、砥石23,123の作用位置は補正
されて、夫々原点位置において砥石23,123の作用
位置は加工物Wの中心から等距離の位置にある。
【0036】研削加工の始めに砥石台16,116は加
工物Wの心押台側端部に位置し、始動すると砥石台1
6,116は加工物Wに近ずき、切込むがその際、プロ
グラムにより砥石23には切込t1がそして砥石123
には切込みt2が図4のように与えられ、駆動装置4,
104によりサドル3,103の往復動が始まり、研削
が行われる。サドル3,103の往及び復動毎の切込み
は数値制御装置51のプログラムにより、サーボモータ
52,152を駆動して行われ、加工物Wの仕上り直径
も数値制御装置51により定まる。
【0037】実施例は砥石23,123を対向している
が、砥石23,123を軸方向にずらせて、加工物Wに
対する切込量を同一とすると加工物Wはテーブル送りに
関し、先行する一方の砥石により研削され、他方の砥石
は研削に与からないがふれ止めとして作用することがで
きる。このため、サドルに加工物に直交する方向の案内
を設けて、この案内に係合するスライドを設け。該スラ
イドを数値制御装置のサーボモータとねじ送り装置で駆
動するようにし、スライドに加工物の長手方向に平行な
案内を設け、この案内に砥石台を係合し位置を調整可能
に固定してもよい。
【0038】実施例は砥石修正装置を砥石台に設けたが
砥石台の後退位置における砥石に作用する砥石修正装置
をサドルに備え各砥石の加工物に対する作用位置と反対
側の位置に砥石修正工具を配設すると、両砥石を同量後
退して同時に砥石修正でき、寸法管理が容易となる。砥
石修正工具としてダイヤモンドロータリロールを用いる
と修正工具摩耗が極めて少ないので一層寸法管理は容易
である。
【0039】
【発明の効果】本発明の第1の発明は (1)砥石の切込量を増大できるから研削能力が著しく
増大する。 (2)砥石の切込量を増大しても、二つの砥石の研削抵
抗を打消すようにすることにより、加工物に加わる曲げ
モーメントを小さくできるため、ふれ止めを要しない
か、或はふれ止めの数を少なくできる。 (3)従来の円筒研削盤に比して、同一切込みの場合に
加工物に加わる力が小さいので、加工物の変形による加
工物の寸法誤差、形状誤差が小さくなる。 (4)ふれ止めは加工物を一方向から支持すればよいか
ら構造簡単であり、調整は速やかに行われる。
【0040】本発明の第2の発明は一つのサドル上に両
砥石台を設けたから、加工物の長手方向の送り装置が簡
単であり、両砥石台を連動して切込み送りを与える装置
を設けることは容易であり、機械構成が簡単である。
【0041】本発明の第3の発明は一本の送りねじにね
じれ方向の異なるねじ部を有するため、両砥石台は送り
ねじの回転により、等しく切込みを行うので両砥石の切
込みを夫々別々に行う必要がなく、両砥石の連動装置を
簡単に製作出来る。
【0042】本発明の第4の発明は第3の発明において
少なくとも一つのナットの回転位置を調整出来るので各
砥石台の砥石の加工物に対する関係位置の差を調整出来
るから、各砥石の切込み量の差を容易に得ることができ
る。
【0043】本発明の第5の発明は各砥石台は夫々別個
の駆動装置を備え、数値制御装置により制御されるか
ら、両砥石の切込み差、同時切込み作用を行うことが出
来る。
【0044】本発明の第6の発明は砥石台が夫々軸方向
に同期して運動可能となっているので対向砥石を用いる
ことが出来る。
【0045】本発明の第7の発明は同期解除することに
より、一方のサドルを停止して他方のサドルのみ用いる
ことができるから通常の円筒研削盤として用いることが
できる。
【0046】本発明の第8の発明はサドルの駆動装置が
ねじ送り装置であるため、発熱が小さく機台等に対して
熱変形を生じさせることが殆どない。
【0047】本発明の第9の発明は同期手段が歯車装置
であるため、同期におくれがなく、正確であり、又、同
期解除の手段は簡単である。
【0048】本発明の第10の発明は同期手段がサーボ
モータとサーボモータ用の同期制御装置であるため、振
動騒音がない。
【0049】本発明の第11の発明は両砥石は同一方向
に回転するから、両砥石の周面の移動方向は加工物周面
の移動方向に対して共に同方向又は共に逆方向とするこ
とができる。
【0050】本発明の第12の発明は両砥石は互いに逆
方向に回転するから、両砥石は加工物周面の移動方向に
関して、一方の砥石の周面は同方向、他方は砥石の周面
は逆方向に移動する。即ち、アプカット研削とダウンカ
ット研削を組合すことができる。
【0051】本発明の第13の発明は両砥石の何れか一
つが正逆転するから、両砥石は同方向に回転することが
出来ると共に両砥石を互いに逆方向に回転することがで
きる。従って、上記第11、第12における研削方法の
何れでも選択できる。
【0052】本発明の第14の発明は各砥石修正装置の
砥石修正工具と加工物へ切込状態の砥石との距離を等し
くしておくと、各砥石台を等距離後退させることによ
り、砥石修正を行うことが出来、例えばロータリダイヤ
モンドドレッサを用いる場合には修正工具摩耗は殆どな
いから、砥石径は等しく切込まれ、砥石の寸法管理が容
易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の三面図であって、図1は平面
図である。
【図2】本発明の三面図であって、図1の正面図であ
る。
【図3】本発明の三面図であって、一部断面で示す図1
の側面図である。
【図4】研削切込み例を示す加工物Wに直角な側面図で
ある。
【図5】ふれ止めの側面図である。
【図6】ふれ止めの側面図である。
【図7】他の実施例の一部断面で示す側面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図7の正面図である。
【符号の説明】
W・・加工物 1・・機台 2・・案内 3・・サドル
4・・駆動装置 5・・油圧シリンダ 6・・加工物
主軸台 7・・心押台 8・・ベルト装置 9・・加工
物主軸 10・・電動機 11・・センタ 12・・ス
リーブ 13・・センタ 14・・回し金 15・・駆
動具 16,116・・砥石台 17,117・・案内
18,118・・砥石台本体 19,119・・砥石
軸 21,121・・主電動機 22,122・・ベル
ト装置 23,123・・砥石 24・・送りねじ 26,126・・ねじ部 27,1
27・・ナット 28・・ナットケース 29・・軸受
31・・2段目ウォームホイル 32・・2段目ウォ
ーム 33・・1段目ウォームホイル 34・・1段目
ウォーム 35・・両砥石位置調整軸 36・・両砥石
位置関係調節ハンドル 37・・自動切込み装置 38
・・マイクロメータ装置 39・・切込み送りハンドル
40・・軸受 41・・固定ねじ 42・・レバー
43,143・・砥石修正装置 44,144・・砥石
修正工具 45・・砥石修正工具台 48・・Vブロッ
ク49・・受金 51・・数値制御装置 52,152
・・サーボモータ 53・・ボールねじ 54・・ボー
ルナット。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台と、機台上に往復動自在に備えたサ
    ドルと、サドルの駆動装置と、機台上でサドル移動方向
    と平行な線上に対向して備えた加工物主軸台及び心押台
    と、主軸台と心押台にて支持した加工物の軸方向のほぼ
    同一位置の両側において加工物に向って進退自在にサド
    ルに備えた対向する二つの砥石台と、砥石台の駆動装置
    とを備えた対向砥石台を備えた円筒研削盤。
  2. 【請求項2】 一つのサドルを有し、両砥石台は一つの
    サドル上に設けられたことを特徴とする請求項1に記載
    の対向砥石台を備えた円筒研削盤。
  3. 【請求項3】 砥石台の駆動装置は砥石台切込み方向に
    配設された一本の送りねじを有し、該送りねじは互いに
    ねじれ方向の異なるねじ部を備え、該ねじ部に夫々ねじ
    込まれたナットは各砥石台に取付けられていることを特
    徴とする請求項2に記載の対向砥石台を備えた円筒研削
    盤。
  4. 【請求項4】 各砥石台に取付けられているナットの少
    なくとも一つは回転して回転方向の位置を調整可能に不
    動とされていることを特徴とする請求項3に記載の対向
    砥石台を備えた円筒研削盤。
  5. 【請求項5】 各砥石台は夫々駆動装置を有し、前記各
    駆動装置は砥石台をねじ送り装置を介して夫々一つの数
    値制御装置により制御されるサーボモータに夫々連結し
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の対向砥石台
    を備えた円筒研削盤。
  6. 【請求項6】 各砥石台は夫々軸方向に駆動されるサド
    ル上に設けられ、駆動装置を有し、前記各砥石台の駆動
    装置は砥石台をねじ送り装置を介して一つの数値制御装
    置により制御されるサーボモータに夫々連結したことを
    特徴とする請求項1に記載の対向砥石台を備えた円筒研
    削盤。
  7. 【請求項7】 各サドルの駆動装置は同期手段を有する
    と共に同期解除手段を有することを特徴とする請求項6
    に記載の対向砥石台を備えた円筒研削盤。
  8. 【請求項8】 各サドルの駆動装置は各サドルと機台間
    に備えた二つのねじ送り装置であり、各ねじ送り装置の
    送りねじは同期手段で連結されていることを特徴とする
    請求項6又は7に記載の対向砥石台を備えた円筒研削
    盤。
  9. 【請求項9】 同期手段が歯車装置であることを特徴と
    する請求項8に記載の対向砥石台を備えた円筒研削盤。
  10. 【請求項10】 同期手段がねじ送り装置に連結された
    サーボモータとサーボモータの同期制御装置であること
    を特徴とする請求項8に記載の対向砥石台を備えた円筒
    研削盤。
  11. 【請求項11】 両砥石台の砥石回転方向が同方向であ
    ることを特徴とする請求項1から請求項10までの何れ
    か1つに記載の対向砥石台を備えた円筒研削盤。
  12. 【請求項12】 両砥石台の砥石回転方向が互いに逆方
    向であることを特徴とする請求項1から10までの何れ
    か一つに記載の対向砥石台を備えた円筒研削盤。
  13. 【請求項13】 両砥石台の砥石台に備えた砥石駆動用
    の主電動機は少なくともその一つが正逆転可能であるこ
    とを特徴とする請求項1から10までの何れか一つに記
    載の対向砥石台を備えた円筒研削盤。
  14. 【請求項14】 砥石台の後退位置における砥石に作用
    する砥石修正装置を備え各砥石の砥石の加工物に対する
    作用位置と反対側の位置に砥石修正工具を配設したこと
    を特徴とする請求項1から13の何れか一つに記載の対
    向砥石台を備えた円筒研削盤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006175528A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Institute Of Physical & Chemical Research マイクロツール研削装置及び方法
JP2013000848A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Nagashima Seiko Kk 研削盤
CN114147598A (zh) * 2021-11-30 2022-03-08 清研精密轴承研究院(洛阳)有限公司 一种步进式多工位无心滚子外圆磨床滚子支撑装置

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