JP2003025104A - 鋼管端部のカイサキ面取り装置 - Google Patents

鋼管端部のカイサキ面取り装置

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JP2003025104A
JP2003025104A JP2001218723A JP2001218723A JP2003025104A JP 2003025104 A JP2003025104 A JP 2003025104A JP 2001218723 A JP2001218723 A JP 2001218723A JP 2001218723 A JP2001218723 A JP 2001218723A JP 2003025104 A JP2003025104 A JP 2003025104A
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Japan
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steel pipe
peripheral surface
chamfering
kaisaki
arm
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JP2001218723A
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English (en)
Inventor
Noritoshi Kito
則俊 鬼頭
Kenji Kato
賢二 加藤
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Daido Machinery Ltd
Original Assignee
Daido Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 倣いローラの移動に際し、鋼管端面にバリが
生じたりローラ自体が損傷するのを防止する。 【解決手段】 第1刃物台28に回動可能に配設した回
動腕42の第1腕部42aに、第1チップ44が装着さ
れると共に第1倣いローラ50が回動可能に配設され
る。第1倣いローラ50は、第1チップ44によるカイ
サキ面取り加工に際して鋼管16の外周面に当接する。
回動腕42の第2腕部42bに、第1倣いローラ50が
鋼管16の外周面に当接する方向に回動腕42を回動付
勢する第1圧縮コイルバネ60が配設される。第1腕部
42aに当接片が配設されると共に、第1刃物台28に
第1油圧シリンダが配設される。ピストンロッドを当接
片に当接するよう第1油圧シリンダを付勢することで、
第1倣いローラ50が鋼管16の外周面から離間する方
向に回動腕42が回動する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管端部のカイサ
キ面取り装置に関し、更に詳細には、鋼管の外周面また
は内周面に倣いローラを当接させた状態で回転盤を回転
させつつ、該回転盤に装着したバイトのチップで鋼管端
部にカイサキ面取り加工を行なうカイサキ面取り装置に
関するものである。 【0002】 【従来の技術】鋼管の外端部または内端部にカイサキ面
取り加工を行なう装置は、装置本体に回転可能に枢支し
た主軸に配設されて一体的に回転する回転盤を備え、該
回転盤の前端面に、径方向に移動調整自在に刃物台が配
設されている。この刃物台は、回転盤の回転中心から径
方向に偏位した適宜位置に位置決め固定されると共に、
鋼管の加工位置や加工形状等に応じたチップを備えたバ
イトが装着される。そして、回転盤の前端面に鋼管の端
面を対向して位置決めすると共に、鋼管の加工位置に合
わせて刃物台を位置決めした状態で、回転盤を所要方向
に回転することにより、該回転盤の回転に伴って旋回す
る刃物台のチップで鋼管の端部にカイサキ面取り加工を
行なうよう構成される。 【0003】前記カイサキ面取り装置では、バイトのチ
ップによるカイサキ面取り加工を高精度で行なうため
に、鋼管の外周面または内周面に当接する倣いローラを
備えている。すなわち、前記刃物台に対して回動可能に
配設した回動腕にチップを備えたバイトが装着されると
共に、該回動腕には、前記鋼管の外周面または内周面に
当接するよう設定された倣いローラが回動可能に配設さ
れる。そして、倣いローラが鋼管の外周面または内周面
に常に当接するよう回動腕をバネにより付勢すること
で、鋼管の端部に沿ってチップを旋回させて、高精度で
カイサキ面取り加工し得るようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記倣いローラを鋼管
の外周面または内周面に当接するバネの弾力は、鋼管の
外周面または内周面の凹凸による倣いローラの跳ね上が
り等によっても、倣いローラを常に外周面または内周面
に当接させ得る値とする必要がある。この場合におい
て、カイサキ面取り加工後には、鋼管に対して回転盤を
軸方向に移動することで倣いローラを鋼管から離間させ
るが、この際にも倣いローラはバネの弾力で鋼管の外周
面または内周面に強い力で当接された状態で移動するた
め、該ローラにより鋼管の外周面端または内周面端が潰
されてしまい、鋼管の端面にバリが突出する、いわゆる
カエリが発生する問題がある。また倣いローラ自体も損
傷することがあり、以後のカイサキ面取り加工の精度が
低下するおそれがあった。 【0005】 【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在
している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、倣いローラの移動に際し、鋼管
端面にカエリが発生したりローラ自体が損傷することの
ない鋼管端部のカイサキ面取り装置を提供することを目
的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】前述の課題を克服し、所
期の目的を達成するため、本発明に係る鋼管端部のカイ
サキ面取り装置は、鋼管の外端部または内端部にカイサ
キ面取り加工を施すカイサキ面取り装置であって、装置
本体に回転可能に配設された回転盤と、該回転盤の前端
面に対して径方向に移動可能に配設されて固定手段によ
り任意の位置で位置決め固定し得る刃物台と、該刃物台
に回動可能に配設された回動腕と、この回動腕に装着さ
れ、鋼管の外端部または内端部を加工するチップを備え
たバイトと、前記回動腕に回動可能に配設され、弾性手
段により付勢されて鋼管の外周面または内周面に当接可
能な倣いローラと、前記弾性手段の弾力に抗して前記倣
いローラが鋼管の外周面または内周面から離間する方向
に前記回動腕を回動させる解除手段とから構成したこと
を特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】次に、本発明に係る鋼管端部のカ
イサキ面取り装置につき、好適な実施例を挙げて、添付
図面を参照しながら以下説明する。 【0008】図1は、実施例に係るカイサキ面取り装置
の回転盤を示す正面図、図2は、実施例に係るカイサキ
面取り装置の全体を示す概略構成図であって、ベース1
0の上面に一対のガイドレール12,12(一方のみ図
示)が平行に配設され、このガイドレール12,12に装
置本体14が摺動走行可能に載架されている。また装置
本体14の前方に臨むベース10上には、鋼管16の端
面を装置本体14に対向した状態で該鋼管16を保持す
る保持装置18が配置される。そして装置本体14は、
保持装置18で保持された鋼管16に対し、例えばサー
ボモータにより正逆回転されるネジ軸とナットの組合わ
せ等からなる移動手段20によって近接・離間移動する
よう構成される。 【0009】前記装置本体14の内部には、前記ガイド
レール12と平行な主軸(図示せず)が回転可能に枢支さ
れ、該主軸の本体前面に突出する軸端に円形の回転盤2
2が一体的に配設されている。主軸には、ギヤやベルト
等からなる伝達系24を介して駆動モータ26が接続さ
れ、該駆動モータ26を駆動することにより、主軸およ
び回転盤22が一体的に回転するよう構成される。な
お、回転盤22に対して前記鋼管16は、その軸心を回
転盤22の回転中心に一致した状態で位置決めされるよ
うになっている。 【0010】前記回転盤22の前面には、図1に示す如
く、2基の刃物台28,30が夫々径方向に移動可能に
配設されている。なお、2基の刃物台28,30に関連
する基本的な構成は同一であるので、図1において回転
盤22の回転中心より上側に配設される第1刃物台28
に関する構成について説明し、下側の第2刃物台30に
関する同一部材には同じ符号を付して示すこととする。 【0011】前記回転盤22には、2本のT溝32,3
2が左右に離間して平行に形成され、両T溝32,32
に沿って第1刃物台28が摺動可能で、かつ複数(実施
例では4個)の固定手段としてのボルト34により任意
の位置で回転盤22に直接位置決め固定可能に構成され
ている。なお、一方のT溝32に近接する回転盤22の
前面に、T溝32の延在方向に所定間隔で目盛が付され
たスケール36が配設されており、作業者は第1刃物台
28に配設した指針38を、前記鋼管16の管径に応じ
た任意の目盛に合わせることで、該第1刃物台28の位
置調整を行なうようになっている。 【0012】前記第1刃物台28には、前記主軸と平行
な支持軸40が前方に向けて突設され、該支持軸40に
回動腕42が回動可能に配設されている。この回動腕4
2の支持軸40を挟んで径方向の一方(回転盤22の回
転中心に近接する側)に延出する第1腕部42aに、前
記鋼管16の内端部にカイサキ面取り加工を施す第1チ
ップ(チップ)44が取付けられた第1バイト(バイト)4
6が着脱交換自在に装着される(図4参照)。また第1腕
部42aには、前記支持軸40と平行な保持軸48が前
方に向けて突設されており、該保持軸48に第1倣いロ
ーラ50が回動可能に配設してある。この第1倣いロー
ラ50は、図4に示す如く、外周面が等径の倣い面50
aと、該倣い面50aに連続して前端に向けて直径が徐
々に小さくなる案内面50bとが形成され、前記第1チ
ップ44によるカイサキ面取り加工に際し、前記倣い面
50aが前記鋼管16の外周面に当接するよう構成され
る。なお、第1倣いローラ50の案内面50bは、装置
本体14を鋼管16に対して近接移動した際に、前記倣
い面50aを外周面に案内するべく機能する。 【0013】図3に示す如く、前記回動腕42における
支持軸40を挟んで第1腕部42aと反対方向に延出す
る第2腕部42bに支持部材52が配設され、該支持部
材52に摺動可能に挿通されたロッド54の一方の軸端
が、前記第1刃物台28に第1ホルダ56を介して揺動
可能に接続されている。またロッド54には、支持部材
52に当接して位置規制される第2ホルダ58が摺動可
能に外装されると共に、両ホルダ56,58間に、弾性
手段としての第1圧縮コイルバネ60が外装されてい
る。そして、この第1圧縮コイルバネ60は、前記支持
軸40を中心として、前記第1倣いローラ50が鋼管1
6の外周面に当接する方向(図1の時計方向)に回動腕4
2を回動付勢するべく機能する。また前記第1刃物台2
8の前面には、第1圧縮コイルバネ60の弾力によって
時計方向に回動される回動腕42の第1腕部42aが当
接可能な位置にストッパ62が配設され、回動腕42の
回動角度を規制するよう構成される。 【0014】なお、前記第1倣いローラ50の倣い面5
0aが鋼管16の外周面に当接した状態で、図4に示す
ように、前記第1チップ44は鋼管16における内端部
に所要角度で当接して、該部位にカイサキ面取り加工を
施し得るよう設定される。また前記回動腕42に対して
第1チップ44は、該チップ44により鋼管16の内端
部にカイサキ面取り加工を施す際に生ずる切削力が、回
動腕42を図1において時計方向、すなわち第1倣いロ
ーラ50を鋼管16の外周面に当接する方向に回動する
よう作用する位置に配設されている。これにより、カイ
サキ面取り加工中に、第1倣いローラ50が鋼管16の
外周面から離間して加工精度が低下するのが防止される
ようになっている。 【0015】前記回動腕42における第1腕部42aの
後面(第1刃物台28の前面に対向する面)に、図4に示
す如く、当接片64が配設固定されている。また第1刃
物台28には、解除手段としての第1油圧シリンダ66
が配設され、該シリンダ66のピストンロッド66aが
前記当接片64に当接可能に設定されている。なお第1
油圧シリンダ66は、ピストンロッド66aを延出する
方向に付勢することで該ロッド66aが当接片64に当
接した際に、回動腕42を前記第1圧縮コイルバネ60
による回動付勢方向とは逆方向(図1の反時計方向)に回
動させるよう構成される。すなわち、ピストンロッド6
6aを当接片64に当接するよう第1油圧シリンダ66
を付勢することで、前記第1倣いローラ50が鋼管16
の外周面から離間する方向に回動腕42が回動し、これ
により第1圧縮コイルバネ60の弾力による第1倣いロ
ーラ50の鋼管16に対する押付力を解除し得るように
なっている。 【0016】次に、前記第2刃物台30に関連する構成
につき、前記第1刃物台28に関連する構成とは異なる
構成につき説明する。第2刃物台30に配設された回動
腕42の第1腕部42aに、前記鋼管16の外端部にカ
イサキ面取り加工を施す第2チップ68が取付けられた
第2バイト70が着脱交換自在に装着される。また、第
1腕部42aに突設した保持軸48に回動可能に配設し
た第2倣いローラ72には、図6に示す如く、第1倣い
ローラ50と同様の倣い面72aと案内面72bとが形
成され、前記第2チップ68によるカイサキ面取り加工
に際し、前記倣い面72aが前記鋼管16の内周面に当
接するよう構成される。そして、第2倣いローラ72の
案内面72bは、装置本体14を鋼管16に対して近接
移動した際に、倣い面72aを内周面に案内するべく機
能する。 【0017】前記第1刃物台28と同様の構成で第2刃
物台30の回動腕42の第2腕部42bに配設される弾
性手段としての第2圧縮コイルバネ74は、前記支持軸
40を中心として、前記第2倣いローラ72が鋼管16
の内周面に当接する方向(図1の反時計方向)に回動腕4
2を回動付勢するべく機能する(図5参照)。また、第2
圧縮コイルバネ74の弾力によって反時計方向に回動さ
れる回動腕42の回動角度は、第2刃物台30に配設さ
れたストッパ62により規制される。 【0018】なお、前記第2倣いローラ72の倣い面7
2aが鋼管16の内周面に当接した状態で、図6に示す
ように、前記第2チップ68は鋼管16における外端部
に所要角度で当接して、該部位にカイサキ面取り加工を
施し得るよう設定される。また前記回動腕42に対して
第2チップ68は、該チップ68により鋼管16の外端
部にカイサキ面取り加工を施す際に生ずる切削力が、回
動腕42を図1において反時計方向、すなわち第2倣い
ローラ72を鋼管16の内周面に当接する方向に回動す
るよう作用する位置に配設されている。これにより、カ
イサキ面取り加工中に、第2倣いローラ72が鋼管16
の内周面から離間して加工精度が低下するのが防止され
るようになっている。 【0019】また第2刃物台30に配設された解除手段
としての第2油圧シリンダ76は、ピストンロッド76
aを延出する方向に付勢することで該ロッド76aが回
動腕42の第1腕部42aに配設された当接片64に当
接した際に、回動腕42を前記第2圧縮コイルバネ74
による回動付勢方向とは逆方向(図1の時計方向)に回動
させるよう構成される。すなわち、ピストンロッド76
aを当接片64に当接するよう第2油圧シリンダ76を
付勢することで、前記第2倣いローラ72が鋼管16の
内周面から離間する方向に回動腕42が回動し、これに
より第2圧縮コイルバネ74の弾力による第2倣いロー
ラ72の鋼管16に対する押付力を解除し得るようにな
っている。 【0020】なお、第1および第2刃物台28、30に
おいて、前記各支持軸40に対して回動腕42は、前記
倣いローラ50,72やバイト46,70等の重量を含め
ての重心位置が軸支されるよう設定してあり、前記回転
盤22の回転時における遠心力や重量等が倣い力に影響
しないよう構成される。また、前記第1または第2油圧
シリンダ66,76の付勢力は、前記第1または第2倣
いローラ50,72を第1または第2圧縮コイルバネ6
0,74の弾力に抗して鋼管16の外周面または内周面
から完全に離間させるものでなくても、該ローラ50,
72の鋼管16に対する押付力が、カエリが発生しない
値(例えば略零)になるように設定されていればよい。 【0021】 【実施例の作用】次に、このように構成した実施例に係
るカイサキ面取り装置の作用につき説明する。前記装置
本体14においては、前記保持装置18に保持された鋼
管16の寸法に応じて、前記第1および第2刃物台2
8,30を回転盤22に対して前記スケール36および
指針38を用いて夫々位置調整し、ボルト固定する。な
お、このとき前記各回動腕42は対応する圧縮コイルバ
ネ60,74の弾力によってストッパ62に夫々当接し
た非作動状態に保持されている。またこの非作動状態に
おいて、前記第1倣いローラ50の案内面50bが、鋼
管16の外端部に当接可能な位置に設定されると共に、
第2倣いローラ72の案内面72bが、鋼管16の内端
部に当接可能な位置に設定される。 【0022】前記駆動モータ26により回転盤22を回
転駆動した状態で、前記装置本体14を鋼管16の端面
に近接移動(前進)すると、前記第1刃物台28において
は、先ず前記第1倣いローラ50の案内面50bが鋼管
16の外端部に当接する。そして装置本体14の前進に
伴って、案内面50bが鋼管16の外端部に当接した状
態で、前記回動腕42が支持軸40を中心として反時計
方向に回動しつつ第1倣いローラ50が外周面側に移動
して、前記倣い面50aが鋼管16の外周面に当接する
に至る。この状態で、前記第1バイト46に装着されて
いる第1チップ44は、回転盤22の回転により鋼管1
6の外周面に倣う軌跡を旋回する。装置本体14を更に
前進すると、旋回している第1チップ44により鋼管1
6の内端部にカイサキ面取り加工が施される。このと
き、前記第1倣いローラ50は第1圧縮コイルバネ60
の弾力によって常に所要の押圧力で鋼管16の外周面に
当接されると共に、第1チップ44による切削力も第1
倣いローラ50を鋼管16の外周面に押圧する方向に作
用するから、第1倣いローラ50による確実な倣いが行
なわれて高精度のカイサキ面取り加工が達成される。 【0023】また前記第2刃物台30による加工は、前
記装置本体14を鋼管16の端面に近接移動すると、先
ず前記第2倣いローラ72の案内面72bが鋼管16の
内端部に当接する。そして装置本体14の前進に伴っ
て、案内面72bが鋼管16の内端部に当接した状態
で、前記回動腕42が支持軸40を中心として時計方向
に回動しつつ第2倣いローラ72が内周面側に移動し
て、前記倣い面72aが鋼管16の内周面に当接するに
至る。この状態で、前記第2バイト70に装着されてい
る第2チップ68は、回転盤22の回転により鋼管16
の内周面に倣う軌跡を旋回する。装置本体14を更に前
進すると、旋回している第2チップ68により鋼管16
の外端部にカイサキ面取り加工が施される。このとき、
前記第2倣いローラ72は第2圧縮コイルバネ74の弾
力によって常に所要の押圧力で鋼管16の内周面に当接
されると共に、第2チップ68による切削力も第2倣い
ローラ72を鋼管16の内周面に押圧する方向に作用す
るから、第2倣いローラ72による確実な倣いが行なわ
れて高精度のカイサキ面取り加工が達成される。 【0024】前記カイサキ面取り加工が完了すると、装
置本体14を鋼管16から離間移動(後退)させる。この
とき、前記両油圧シリンダ66,76を付勢してピスト
ンロッド66a,76aを対応する当接片64に当接す
ることで、前記両倣いローラ50,72が鋼管16の外
周面または内周面から離間する方向に各回動腕42を回
動させる。これにより両倣いローラ50,72は、対応
する圧縮コイルバネ60,74の弾力によって鋼管16
の外周面または内周面に当接されなくなり、該ローラ5
0,72を鋼管16から引抜いても、外周面端または内
周面端を潰して端面にバリが突出するカエリが発生する
のは確実に防止される。また、鋼管16の外周面または
内周面や両倣いローラ50,72自体が損傷することも
なく、以後のカイサキ面取り加工を高精度で行なうこと
ができる。なお、前記第1刃物台28および第2刃物台
30における各油圧シリンダ66,76の付勢時期は、
装置本体14が僅かに後退して第1および第2チップ4
4,68が鋼管16から離間した以後に設定される。 【0025】前述した実施例では、鋼管の外周面を倣う
と共に該鋼管の内端部にカイサキ面取り加工を施す関係
および鋼管の内周面を倣うと共に該鋼管の外端部にカイ
サキ面取り加工を施す関係で倣いローラとチップとを配
設した構成で説明したが、本願発明はこれに限定される
ものでなく、鋼管の外周面を倣うと共に該鋼管の外端
部にカイサキ面取り加工を施す関係、鋼管の内周面を
倣うと共に該鋼管の内端部にカイサキ面取り加工を施す
関係で倣いローラとチップとを配設した構成の何れにも
採用可能である。すなわち、回動腕に配設された倣いロ
ーラが鋼管の外周面または内周面から離間する方向に、
該回動腕を回動し得る配置で解除手段が配設されていれ
ばよい。また実施例では、回転盤に対して刃物台をボル
トにより位置決め固定するよう構成したが、適宜の移動
位置決め手段(固定手段)により刃物台を回転盤に対して
自動で位置調整すると共に位置決め固定する構成を採用
し得る。なお、回転盤に2基の刃物台を配設したが、1
基あるいは3基以上の刃物台を配設してもよく、各刃物
台が本願発明の構成を採用していればよい。 【0026】 【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る鋼管端
部のカイサキ面取り装置によれば、鋼管の外周面または
内周面に弾性手段の弾力によって当接する倣いローラ
を、該弾性手段の弾力に抗して外周面または内周面から
解除手段により離間させるよう構成したので、倣いロー
ラを鋼管から離間させる際に外周面端または内周面端を
潰して端面にバリが突出するカエリが発生するのを防止
することができ、得られた製品品質を向上させ得る。ま
た倣いローラ自体にも損傷を生ずることはなく、常に高
精度でのカイサキ面取り加工を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例に係るカイサキ面取り装置にお
ける回転盤の正面図である。 【図2】実施例に係るカイサキ面取り装置の全体を示す
概略構成図である。 【図3】実施例に係るカイサキ面取り装置の第1刃物台
を示す正面図である。 【図4】実施例に係る第1刃物台を示す側面図である。 【図5】実施例に係るカイサキ面取り装置の第2刃物台
を示す正面図である。 【図6】実施例に係る第2刃物台を示す側面図である。 【符号の説明】 14 装置本体 16 鋼管 22 回転盤 28 第1刃物台 30 第2刃物台 34 ボルト(固定手段) 42 回動腕 44 第1チップ 46 第1バイト 50 第1倣いローラ 60 第1圧縮コイルバネ(弾性手段) 66 第1油圧シリンダ(解除手段) 68 第2チップ 70 第2バイト 72 第2倣いローラ 74 第2圧縮コイルバネ(弾性手段) 76 第2油圧シリンダ(解除手段)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 鋼管(16)の外端部または内端部にカイサ
    キ面取り加工を施すカイサキ面取り装置であって、 装置本体(14)に回転可能に配設された回転盤(22)と、該
    回転盤(22)の前端面に対して径方向に移動可能に配設さ
    れて固定手段(34)により任意の位置で位置決め固定し得
    る刃物台(28,30)と、該刃物台(28,30)に回動可能に配設
    された回動腕(42)と、この回動腕(42)に装着され、鋼管
    (16)の外端部または内端部を加工するチップ(44,68)を
    備えたバイト(46,70)と、前記回動腕(42)に回動可能に
    配設され、弾性手段(60,74)により付勢されて鋼管(16)
    の外周面または内周面に当接可能な倣いローラ(50,72)
    と、前記弾性手段(60,74)の弾力に抗して前記倣いロー
    ラ(50,72)が鋼管(16)の外周面または内周面から離間す
    る方向に前記回動腕(42)を回動させる解除手段(66,76)
    とから構成したことを特徴とする鋼管端部のカイサキ面
    取り装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100676610B1 (ko) * 2006-04-10 2007-01-30 두산중공업 주식회사 베벨링머신
KR101075190B1 (ko) 2009-12-17 2011-10-19 강신복 파이프의 내외주연 면취장치
KR101213575B1 (ko) * 2010-10-19 2012-12-18 (주)경동 파이프 끝단 자동 가공 장치 및 그 운용방법

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