JP2003024773A - プラズマ処理方法及び装置 - Google Patents

プラズマ処理方法及び装置

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JP2003024773A
JP2003024773A JP2001219535A JP2001219535A JP2003024773A JP 2003024773 A JP2003024773 A JP 2003024773A JP 2001219535 A JP2001219535 A JP 2001219535A JP 2001219535 A JP2001219535 A JP 2001219535A JP 2003024773 A JP2003024773 A JP 2003024773A
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antenna
vacuum container
plasma processing
conductors
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Kiyohiko Takagi
清彦 高木
Akio Mihashi
章男 三橋
Naoshi Yamaguchi
直志 山口
Akihisa Okazaki
晃九 岡崎
Riyuuzou Houchin
隆三 宝珍
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度プラズマを大面積において均一に発生
させることができるプラズマ処理方法及び装置を提供す
る。 【解決手段】 真空容器1と、真空容器1を排気する真
空ポンプ3と、真空容器1内にガスを供給する手段4
と、真空容器1外に配置されたコイルまたはアンテナ5
と、コイルまたはアンテナ5に高周波電圧を印加する高
周波電源6と、真空容器1内にコイルまたはアンテナに
対向するように配設された下部電極7とを備えたプラズ
マ処理装置であって、コイルまたはアンテナ5を、1又
は複数の導体を平面または非平面の渦巻き状に巻回し、
かつ各エリア11、11’内でそれぞれ隣合う導体間の
間隔L1、L1’をほぼ同一にした複数のエリア11、
11’を、何れのエリアにおける導体間の間隔とも異な
る間隔L2をあけて形成して成る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体、液晶など
の電子デバイスの製造に利用されるドライエッチング、
スパッタリング、CVD等のプラズマ処理方法及び装置
に関し、特にコイルまたはアンテナに高周波電力を印加
してプラズマを発生させるプラズマ処理方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体、液晶などの電子デバイスの微細
化に対応するためには高密度プラズマの利用が重要であ
る。コイルまたはアンテナに高周波電力を印加すること
によってプラズマを発生させる場合、より高密度にプラ
ズマを得るためには、プラズマ発生に必要な誘導磁場強
度を大きくするため、コイルまたはアンテナに流れる電
流を増大させることが必要である。
【0003】そのため、コイルを並列配置すること等に
より高周波電力を効率良く供給し、コイルまたはアンテ
ナに流れる電流を増大させ、高密度なプラズマを発生さ
せている。
【0004】従来のプラズマ処理装置の構成を図6、図
7を参照して説明すると、21は真空容器、22は真空
容器21の天井壁を構成する誘電体板、23は真空容器
21内を真空排気する真空ポンプ、24は真空容器21
内にガスを供給するガス供給手段、25は誘電体板22
上に配設されたプラズマソース用のコイルまたはアンテ
ナ、26はコイルまたはアンテナ用の高周波電源、27
は真空容器21内の下部にコイルまたはアンテナ25に
対向して配設された下部電極、28は下部電極用高周波
電源、30は下部電極27上に載置される基板、29は
基板30の周囲に配設された均一化リングである。コイ
ルまたはアンテナ25は、図7に示すように、1又は複
数(図示例では8本)の導体を渦巻き状に巻回して成
り、かつ真空容器21及び誘電体板22の外周部に均等
な間隔Lで渦巻き状に巻回した部分31を配設した構成
とされている。
【0005】以上の構成において、真空容器21内にガ
ス供給手段24により所定流量のガスを導入しつつ真空
ポンプ23により排気して真空容器21内を所定の圧力
に保ちながら、コイルまたはアンテナ25及び下部電極
27に高周波電力を供給すると、真空容器21内にプラ
ズマが発生し、下部電極27上に載置された基板30に
対してプラズマ処理が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年は
処理すべき基板30の大型化が進んでおり、それに伴っ
てコイルまたはアンテナ25も大型化し、そのためコイ
ルまたはアンテナ25の長さが増大し、インダクタンス
が大きくなることにより、効率良く大電流を流すことが
困難になってきている。
【0007】また、発生したプラズマの密度が基板30
の全面で不均一であると、プラズマ処理自体が不均一に
なり、製造される電子デバイスの性能劣化を引き起こす
原因となる。これまでのような比較的小さな基板30の
処理においてはプラズマ密度を均一にすることは比較的
容易であったが、大面積の基板30において全面に均一
なプラズマを発生させることは困難である。
【0008】つまり、高密度なプラズマを生成すること
と、大面積においてプラズマ密度を均一にすることが、
今後の電子デバイスの製造にとって重要な要因となる。
【0009】しかし、従来の構成では、プラズマ発生に
必要な強い誘導磁場を広範囲に均一にすることが困難で
あり、高密度プラズマを大面積において均一に発生させ
ることが困難であるという問題がある。
【0010】本発明は、上記従来の問題に鑑み、高密度
プラズマを大面積において均一に発生させることができ
るプラズマ処理方法及び装置を提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマ処理方
法は、真空容器内にガスを供給しつつ真空容器内を排気
し、真空容器内を所定の圧力に制御しながら、コイルま
たはアンテナに高周波電圧を印加することにより真空容
器内にプラズマを発生させ、コイルまたはアンテナに対
向して真空容器内に配設された電極上の基板を処理する
プラズマ処理方法であって、1又は複数の導体を平面ま
たは非平面の渦巻き状に巻回して成り、かつ各エリア内
でそれぞれ隣合う導体間の間隔をほぼ同一にした複数の
エリアを、何れのエリアにおける導体間の間隔とも異な
る間隔をあけて形成して成るコイルまたはアンテナに高
周波電圧を印加するものであり、導体間の間隔がほぼ同
一のエリアを流れる方向のそろった電流により発生す
る、強度及び方向のそろった誘導磁場によって高密度な
プラズマを発生させることができ、かつこのエリアを、
各エリアにおける導体間の間隔とは異なる間隔をあけて
複数形成しているため、コイルまたはアンテナを構成す
る導体の長さを長くすることなく、従って効率良く大電
流を流して高密度のプラズマを形成しながら広い範囲で
均一なプラズマを得ることができる。ここで、各エリア
における導体間の間隔は同一であっても、互いに異なっ
ていてもよい。
【0012】なお、導体間の間隔がほぼ同一とは、作用
に大きく影響を与えない程度の間隔のばらつきは許容さ
れることを意味し、実際上±10%程度の間隔のばらつ
きは許容される。
【0013】また、他のプラズマ処理方法は、1又は複
数の導体を平面または非平面の渦巻き状に巻回して成り
かつ径方向に異なるエリアで抵抗値またはインダクタン
スを変化させたコイルまたはアンテナに高周波電圧を印
加するものであり、コイルまたはアンテナにおける径方
向のエリアの間で流れる電流値をコントロールすること
ができ、プラズマ密度及びその均一性のコントロールが
可能となり、広い範囲で均一なプラズマを得ることがで
きる。
【0014】また、別のプラズマ処理方法は、直径の異
なる複数の円弧部材を同心状に配設して成るコイルまた
はアンテナに高周波電圧を印加するものであり、各円弧
部材の長さは渦巻き状に巻回する場合に比して短いため
に効率良く大電流を流して高密度のプラズマを形成でき
るとともに、同心状に配設しているため、配設間隔を適
切に設定することで広い範囲で均一なプラズマを得るこ
とができる。
【0015】また、本発明のプラズマ処理装置は、真空
容器と、真空容器の排気手段と、真空容器内にガスを供
給する手段と、真空容器外に配置されたコイルまたはア
ンテナと、コイルまたはアンテナに高周波電圧を印加す
る高周波電源と、真空容器内にコイルまたはアンテナに
対向するように配設された電極とを備えたプラズマ処理
装置であって、コイルまたはアンテナを、1又は複数の
導体を平面または非平面の渦巻き状に巻回し、かつ各エ
リア内でそれぞれ隣合う導体間の間隔をほぼ同一にした
複数のエリアを、何れのエリアにおける導体間の間隔と
も異なる間隔をあけて形成して成る構成としたものであ
り、上記方法を実施して効率良く大電流を流して高密度
のプラズマを形成しながら広い範囲で均一なプラズマを
得ることができる。
【0016】また、各エリアにおける導体間の間隔を、
エリア間の間隔よりも狭くし、また各エリアにおける導
体間の間隔を、エリア間の間隔の80%以下とするのが
好ましい。
【0017】また、他のプラズマ処理装置は、コイルま
たはアンテナを、1又は複数の導体を平面または非平面
の渦巻き状に巻回して構成し、かつ径方向に異なるエリ
アでコイルまたはアンテナの抵抗値またはインダクタン
スを変化させたものであり、上記方法を実施して広い範
囲で均一なプラズマを得ることができる。
【0018】コイルまたはアンテナの抵抗値またはイン
ダクタンスの変化は、コイルまたはアンテナの材質を異
ならせ、またはコイルまたはアンテナの断面積を異なら
せ、またはコイルまたはアンテナの積層数を異ならせ、
またはコイルまたはアンテナの表面処理を異ならせて実
施するのが好適である。
【0019】また、別のプラズマ処理装置は、コイルま
たはアンテナを、直径の異なる複数の円弧部材を同心状
に配設して構成したものであり、上記方法を実施して高
密度てかつ広い範囲で均一なプラズマを得ることができ
る。
【0020】また、各円弧部材の一端を導電体で接続し
て高周波電力の印加部とし、各円弧部材の他端を導電体
で接続して接地し、また印加部のインダクタンスを各円
弧部材のインダクタンスより小さくし、また各円弧部材
のインダクタンスをほぼ同一とすると、より効果的であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプラズマ処理装置
の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
【0022】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態のプラズマ処理装置について、図1、図2を参照して
説明する。
【0023】図1において、1は真空容器、2は真空容
器1の天井壁を構成する誘電体板、3は真空容器1内を
真空排気する真空ポンプ、4は真空容器1内にガスを供
給するガス供給手段である。5は誘電体板2上に配設さ
れたプラズマソース用のコイルまたはアンテナ、6はコ
イルまたはアンテナ用の高周波電源である。7は真空容
器1内の下部に配設された下部電極、8は下部電極用の
高周波電源、10は下部電極7上に載置される基板であ
る。9は基板10の周囲に配設された均一化リングであ
る。
【0024】コイルまたはアンテナ5は、1又は複数の
縦長矩形断面の導体を一平面上で渦巻き状に巻回し、か
つ各エリア11、11’においてそれぞれ隣合う導体間
の間隔がほぼ同一のL1、L1’となっている複数のエ
リア11、11’を、これら各エリア11、11’にお
ける導体間の間隔L1、L1’より広い間隔L2をあけ
て形成して構成されている。なお、各エリア11、1
1’における導体間の間隔L1、L1’は同一であって
も、互いに異なっていてもよい。
【0025】以上の構成において、真空容器1内にガス
供給手段4により所定流量のガスを導入しつつ真空ポン
プ3により排気して真空容器1内を所定の圧力に保ちな
がら、コイルまたはアンテナ5及び下部電極7に高周波
電力を供給すると、真空容器1内にプラズマが発生し、
下部電極7上に載置された基板10に対してプラズマ処
理が行われる。
【0026】その際に、間隔がそれぞれほぼ同一の第1
の間隔L1、L1’となっているエリア11、11’を
流れる方向のそろった電流により発生する、強度及び方
向のそろった誘導磁場によって高密度なプラズマが発生
され、かつこれらのエリア11、11’を、各エリア1
1、11’における導体間の間隔L1、L1’よりも大
きい間隔L2をあけて複数形成しているため、コイルま
たはアンテナを構成している導体の長さを長くすること
なく、従って効率良く大電流を流して高密度のプラズマ
を形成しながら広い範囲で均一なプラズマを得ることが
できる。
【0027】具体例について説明すると、コイルまたは
アンテナ5として、各エリア11、11’における導体
間の間隔L1、L1’を10mm、エリア11、11’
間の間隔L2を40mmとしたものについて、大型の基
板10に相当する600×720mmの範囲の42ポイ
ントにおける下部電極7の直上の飽和イオン電流(Isa
t )を専用の測定器を用いて測定した。その結果を、図
2(a)に示す。また、比較のため、図6に示した従来
例の構成における間隔Lを10mmとするとともにコイ
ルまたはアンテナ5の長さを同じにしたものについて、
同様に測定した結果を図2(b)に示す。ここで、飽和
イオン電流(Isat )を測定したのは、プラズマ密度は
このIsat から計算で求めることができ、かつ測定器で
容易に測定することができることによる。ここでは、L
1とL1’を同一にして行ったが、L1とL1’が異な
る場合でも、L1、L1’がL2の80%以下である場
合は、同様の効果が得られる。
【0028】以上のように、本実施形態のコイル5にお
いては、従来例のコイル25に比較して、外周部のIsa
t はほぼ同等で、中央部のIsat が向上している。これ
は、比較的内周部にも間隔L1のエリアを配設した結果
であると言える。こうして、内周部のIsat が向上した
ことにより、全体的に均一性が向上している。
【0029】なお、コイル5の内周部から外周部の範囲
の全体で、間隔がほぼ同一の第1の間隔L1になるよう
にした場合には、結果的にコイル5を構成する導体の長
さが長くなるため、全体的に誘導磁場が低下し、プラズ
マ密度を低下させることになる。
【0030】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態のプラズマ処理装置について、図3を参照して
説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素につ
いては同一参照符号を付して説明を省略し、相違点のみ
を説明する。
【0031】図3において、本実施形態では、間隔がほ
ぼ同一の第1の間隔L1のエリア11を外周部に配設し
た下部のコイルまたはアンテナ12と、同エリア11を
内周部に配設した上部のコイルまたはアンテナ13にて
コイルまたはアンテナを構成するとともに、これらの下
部と上部のコイルまたはアンテナ12、13を高周波電
源6に並列接続している。そして、これら下部のコイル
またはアンテナ12と上部のコイルまたはアンテナ13
の抵抗値またはインダクタンスを、適宜に変化させて設
定している。
【0032】コイルまたはアンテナ12、13の抵抗値
またはインダクタンスは、これらを構成する導体の材質
を異ならせ、または導体の断面積を異ならせ、または導
体の積層数を異ならせ、または導体の表面処理を異なら
せることによって変化させることができる。
【0033】具体例では、下部のコイルまたはアンテナ
12は、導体の材質が銅、その断面積が21mm2 、導
体は2枚積層構成で、表面処理は銀メッキ15μmのも
のを用い、上部のコイルまたはアンテナ13は、導体の
材質が銅、その断面積が15mm2 、導体は2枚積層構
成で、表面処理は銀メッキ10μmのものを用いてい
る。なお、導体は、単体の場合と上記のように積層した
ものがあり、積層構成とすることで、表面積が増加して
高周波電流に対するインダクタンスを低下することがで
きる。
【0034】本実施形態においては、外周部にエリア1
1を有する下部のコイルまたはアンテナ12と、内周部
にエリア11を有する上部のコイルまたはアンテナ13
で、それらのエリア11を流れる電流値をコントロール
することができ、プラズマ密度及びその均一性のコント
ロールが可能となり、広い範囲で均一なプラズマを得る
ことができる。
【0035】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態のプラズマ処理装置について、図4、図5を参
照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要
素については同一参照符号を付して説明を省略し、相違
点のみを説明する。
【0036】図4、図5において、本実施形態のコイル
またはアンテナ14は、直径の異なる複数の円弧部材1
5を同心状に配設して構成している。各円弧部材15の
一端を導電体17で接続して印加部16とし、この印加
部16に高周波電源6を接続し、各円弧部材15の他端
も導電体18で接続して接地している。また、印加部1
6のインダクタンスは、各円弧部材15のインダクタン
スより小さくしている。さらに、本実施形態では各円弧
部材15の長さは異なってもインダクタンスがほぼ同一
となるように構成している。
【0037】本実施形態においては、各円弧部材15の
長さが、上記実施形態のように渦巻き状に巻回した場合
に比して短いために効率良く大電流を流して高密度のプ
ラズマを形成することができるとともに、各円弧部材1
5を同心状に配設しているため、配設間隔を適切に設定
することで広い範囲で均一なプラズマを得ることができ
る。
【0038】また、印加部16のインダクタンスを各円
弧部材15のインダクタンスより小さくしているので、
印加部16から接続位置の異なる各円弧部材15に対し
て均等に電流を流すことができ、また各円弧部材15の
インダクタンスをほぼ同一としているので、各円弧部材
15を均等配置して広い範囲で均一なプラズマを得るこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】本発明のプラズマ処理方法及び装置によ
れば、以上のように1又は複数の導体を平面または非平
面の渦巻き状に巻回して成り、かつ各エリア内でそれぞ
れ隣合う導体間の間隔をほぼ同一にした複数のエリア
を、何れのエリアにおける導体間の間隔とも異なる間隔
をあけて形成して成るコイルまたはアンテナに高周波電
圧を印加するようにしたので、間隔がほぼ同一のエリア
を流れる電流により発生する誘導磁場によって高密度な
プラズマを発生させることができ、かつこのエリアを、
各エリアにおける導体間の間隔とは異なる間隔をあけて
複数形成しているため、コイルまたはアンテナを構成す
る導体の長さを長くすることなく、従って効率良く大電
流を流して高密度のプラズマを形成しながら広い範囲で
均一なプラズマを得ることができる。
【0040】また、他のプラズマ処理方法及び装置によ
れば、1又は複数の導体を平面または非平面の渦巻き状
に巻回して成りかつ径方向に異なるエリアで抵抗値また
はインダクタンスを変化させたコイルまたはアンテナに
高周波電圧を印加するようにしたので、コイルまたはア
ンテナにおける径方向のエリアの間で流れる電流値をコ
ントロールすることができ、プラズマ密度及びその均一
性のコントロールが可能となり、広い範囲で均一なプラ
ズマを得ることができる。
【0041】また、別のプラズマ処理方法及び装置によ
れば、直径の異なる複数の円弧部材を同心状に配設して
成るコイルまたはアンテナに高周波電圧を印加するよう
にしたので、各円弧部材の長さは渦巻き状に巻回する場
合に比して短いために効率良く大電流を流して高密度の
プラズマを形成できるとともに、同心状に配設している
ため、配設間隔を適切に設定することで広い範囲で均一
なプラズマを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のプラズマ処理装置の
縦断面図である。
【図2】同実施形態と従来例における飽和イオン電流の
分布図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のプラズマ処理装置の
縦断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態のプラズマ処理装置の
縦断面図である。
【図5】同実施形態のプラズマ処理装置の上部構成図で
ある。
【図6】従来例のプラズマ処理装置の縦断面図である。
【図7】同従来例のプラズマ処理装置の上部構成を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 真空容器 3 真空ポンプ(排気手段) 4 ガス供給手段 5 コイルまたはアンテナ 6 高周波電源 7 下部電極 10 基板 11 エリア 12 下部のコイルまたはアンテナ 13 上部のコイルまたはアンテナ 14 コイルまたはアンテナ 15 円弧部材 16 印加部 17 導電体 18 導電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 直志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岡崎 晃九 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宝珍 隆三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4G075 AA24 AA30 BC02 BC04 BC06 CA25 DA02 EB01 EB42 EC21 EE02 EE24 FB02 FC11 FC15 4K030 FA04 KA15 KA30 KA46 5F004 AA01 BA06 BA20 BB13 BB18 BB29

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内にガスを供給しつつ真空容器
    内を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御しながら、
    コイルまたはアンテナに高周波電圧を印加することによ
    り真空容器内にプラズマを発生させ、コイルまたはアン
    テナに対向して真空容器内に配設された電極上の基板を
    処理するプラズマ処理方法であって、1又は複数の導体
    を平面または非平面の渦巻き状に巻回して成り、かつ各
    エリア内でそれぞれ隣合う導体間の間隔をほぼ同一にし
    た複数のエリアを、何れのエリアにおける導体間の間隔
    とも異なる間隔をあけて形成して成るコイルまたはアン
    テナに高周波電圧を印加することを特徴とするプラズマ
    処理方法。
  2. 【請求項2】 真空容器内にガスを供給しつつ真空容器
    内を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御しながら、
    コイルまたはアンテナに高周波電圧を印加することによ
    り真空容器内にプラズマを発生させ、コイルまたはアン
    テナに対向して真空容器内に配設された電極上の基板を
    処理するプラズマ処理方法であって、1又は複数の導体
    を平面または非平面の渦巻き状に巻回して成りかつ径方
    向に異なるエリアで抵抗値またはインダクタンスを変化
    させたコイルまたはアンテナに高周波電圧を印加するこ
    とを特徴とするプラズマ処理方法。
  3. 【請求項3】 真空容器内にガスを供給しつつ真空容器
    内を排気し、真空容器内を所定の圧力に制御しながら、
    コイルまたはアンテナに高周波電圧を印加することによ
    り真空容器内にプラズマを発生させ、コイルまたはアン
    テナに対向して真空容器内に配設された電極上の基板を
    処理するプラズマ処理方法であって、直径の異なる複数
    の円弧部材を同心状に配設して成るコイルまたはアンテ
    ナに高周波電圧を印加することを特徴とするプラズマ処
    理方法。
  4. 【請求項4】 真空容器と、真空容器の排気手段と、真
    空容器内にガスを供給する手段と、真空容器外に配置さ
    れたコイルまたはアンテナと、コイルまたはアンテナに
    高周波電圧を印加する高周波電源と、真空容器内にコイ
    ルまたはアンテナに対向するように配設された電極とを
    備えたプラズマ処理装置であって、コイルまたはアンテ
    ナを、1又は複数の導体を平面または非平面の渦巻き状
    に巻回し、かつ各エリア内でそれぞれ隣合う導体間の間
    隔をほぼ同一にした複数のエリアを、何れのエリアにお
    ける導体間の間隔とも異なる間隔をあけて形成して成る
    構成としたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 各エリアにおける導体間の間隔を、エリ
    ア間の間隔よりも狭くしたことを特徴とする請求項4記
    載のプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 各エリアにおける導体間の間隔を、エリ
    ア間の間隔の80%以下としたことを特徴とする請求項
    5記載のプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】 真空容器と、真空容器の排気手段と、真
    空容器内にガスを供給する手段と、真空容器外に配置さ
    れたコイルまたはアンテナと、コイルまたはアンテナに
    高周波電圧を印加する高周波電源と、真空容器内にコイ
    ルまたはアンテナに対向するように配設された電極とを
    備えたプラズマ処理装置であって、コイルまたはアンテ
    ナを、1又は複数の導体を平面または非平面の渦巻き状
    に巻回して構成し、かつ径方向に異なるエリアでコイル
    またはアンテナの抵抗値またはインダクタンスを変化さ
    せたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  8. 【請求項8】 導体の材質を異ならせて抵抗値またはイ
    ンダクタンスを変化させたことを特徴とする請求項7記
    載のプラズマ処理装置。
  9. 【請求項9】 導体の断面積を異ならせて抵抗値または
    インダクタンスを変化させたことを特徴とする請求項7
    記載のプラズマ処理装置。
  10. 【請求項10】 導体の積層数を異ならせて抵抗値また
    はインダクタンスを変化させたことを特徴とする請求項
    7記載のプラズマ処理装置。
  11. 【請求項11】 導体の表面処理を異ならせて抵抗値ま
    たはインダクタンスを変化させたことを特徴とする請求
    項7記載のプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】 真空容器と、真空容器の排気手段と、
    真空容器内にガスを供給する手段と、真空容器外に配置
    されたコイルまたはアンテナと、コイルまたはアンテナ
    に高周波電圧を印加する高周波電源と、真空容器内にコ
    イルまたはアンテナに対向するように配設された電極と
    を備えたプラズマ処理装置であって、コイルまたはアン
    テナを、直径の異なる複数の円弧部材を同心状に配設し
    て構成したことを特徴とするプラズマ処理装置。
  13. 【請求項13】 各円弧部材の一端を導電体で接続して
    高周波電力の印加部とし、各円弧部材の他端を導電体で
    接続して接地したことを特徴とする請求項12記載のプ
    ラズマ処理装置。
  14. 【請求項14】 印加部のインダクタンスを各円弧部材
    のインダクタンスより小さくしたことを特徴とする請求
    項13記載のプラズマ処理装置。
  15. 【請求項15】 各円弧部材のインダクタンスをほぼ同
    一としたことを特徴とする請求項14記載のプラズマ処
    理装置。
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