JP2003024269A - 医療機器 - Google Patents
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Abstract
療具のメンテナンスが確実に行えるように構成可能な医
療機器を実現する。 【解決手段】 医療機器30は、医療具31と、この医
療具31に設けられるRFID21と、据え置き型アン
テナ15と、装置本体32とから構成される。前記装置
本体32は、出力部41と、点検記録部42と、前記出
力部41での出力時間を計測するか又は、前記医療具3
1の使用回数を1回計数する出力時間/回数計測部43
と、この出力時間/回数計測部43で計測した出力時間
を前回までの累積使用時間に累積するか又は、1回計数
した使用回数を前回までの累積使用回数に累積し、今回
の累積使用時間又は今回の累積使用回数を出力し、前記
RFID21へ更新記憶させる出力時間/回数累積部4
4と、表示部45と、これらを制御する制御部46とか
ら構成される。
Description
を確認する医療機器に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、内視鏡システムは、医療機器から
得られた電子的医療情報をデータベース化し、医療現場
即ち病院内をネットワークで結び、院内医療情報システ
ムを構築することが既に実施し始められている。 【0003】しかしながら、上記内視鏡システムに用い
られる医療機器は、医療具として例えば処置具がそのメ
ンテナンスの必要な時期を大幅に越えて使用されるよう
な場合、その信頼性が低下し易くなる。このため、上記
医療機器は、実際に使用する医療具がメンテナンスを必
要とするか否か等を確認できると、メンテナンスを遅滞
なく行うことができる。従って、上記医療機器は、メン
テナンスが必要な時期を大幅に越えて医療具を使用する
ような事態を回避でき、非常に有用なシステムを構築で
きることになる。 【0004】このような従来の医療機器は、医療具の使
用時間又は使用回数をカウントするカウント装置と、カ
ウントした使用時間又は使用回数を記憶する記憶装置と
を例えば、装置本体等に設けている。上記従来の医療機
器は、使用時間又は使用回数の計数情報からメンテナン
スの必要な医療具に対してメンテナンスを行え、このメ
ンテナンスが必要な時期を大幅に越えて医療具が使用さ
れてしまうようなことを防止している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の医療機器は、接続される医療具の数が非常に多いの
で、これら接続された全ての医療具の使用時間又は使用
回数の計数情報を記憶装置から呼び出して確認すること
になる。このため、上記従来の医療機器は、各医療具と
計数情報との対応が煩雑であり、各医療具と計数情報と
の対応を誤って確認してしまう等の不具合が生じる虞れ
があった。 【0006】本発明はこれらの事情に鑑みてなされたも
のであり、各医療具と計数情報との対応を容易にし、医
療具のメンテナンスが確実に行えるように構成可能な医
療機器を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、医療具と、この医療具を駆動又は制御す
る本体部とを有する医療機器において、前記医療具の駆
動状態又は制御状態に基づき、この医療具の使用時間又
は使用回数を計数する計数手段と、前記計数手段で計数
された計数情報を前記医療具に対して送受信可能な本体
側送受信アンテナと、前記医療具に設け、前記本体側送
受信アンテナから送信される当該医療具の計数情報を受
信して更新記憶する非接触型データキャリアと、を具備
したことを特徴としている。この構成により、各医療具
と計数情報との対応を容易にし、医療具のメンテナンス
が確実に行えるように構成可能な医療機器を実現する。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図4は本発明の第1の
実施の形態に係わり、図1は本発明の第1の実施の形態
を備えた内視鏡システムを示す全体構成図、図2は図1
の超音波処置具を示す説明図、図3は医療機器を説明す
る回路ブロック図、図4は図3の医療機器の動作を示す
フローチャートである。本実施の形態では、内視鏡シス
テムとして内視鏡下外科手術システムに本発明を適用す
る。 【0009】図1に示すように内視鏡下外科手術システ
ム1は、硬性内視鏡(以下、単に内視鏡)2に取り付け
たカメラヘッド3から撮像ケーブル3aを介して出力さ
れる撮像信号を映像信号処理する画像処理装置4と、こ
の画像処理装置4からの映像信号により内視鏡画像を表
示するためのモニタ5と、前記内視鏡2にライトガイド
ケーブル6aを介して照明光を供給する光源装置6と、
高周波処置具であるアクティブ(A)電極7及びプレー
ト(P)電極8を介して高周波電気エネルギを供給して
焼灼等の処置を行う高周波焼灼装置9と、超音波処置具
10に超音波接続コード10aを介して駆動電力を供給
し超音波処置を行う超音波手術装置11とが内視鏡トロ
リ12に搭載されて構成されている。尚、前記高周波焼
灼装置9及び前記超音波手術装置11は、前記画像処理
装置4と図示しない接続コードで接続されている。 【0010】ベッド13上に寝ている患者14は、図示
しない気腹装置によって患者14の腹腔を膨らまされて
いる。また、この患者14の腹腔は、図示しない複数の
トラカールが差し込まれている。前記内視鏡2は、前記
複数のトラカールのうち、対応する1つのトラカールを
介して前記患者14の腹腔内に挿入されるようになって
いる。そして、前記内視鏡2は、前記光源装置6から供
給された照明光により被検部位を照明し、被検部位の光
学像を得る。この内視鏡2で得られた被検部位の光学像
は、前記カメラヘッド3で撮像され、前記画像処理装置
4で信号処理された後、モニタ5上に内視鏡画像として
表示されるようになっている。 【0011】ユーザは、前記モニタ5に映し出された内
視鏡画像を見ながら、前記高周波焼灼装置9や超音波手
術装置11に接続される前記アクティブ電極7或いは前
記超音波処置具10を用い、前記複数のトラカールのう
ち、それぞれ対応するトラカールを介して前記患者14
の腹腔内に挿入し、高周波或いは超音波による手術部位
の切開や凝固といった処置(手術)を行うようになって
いる。尚、前記プレート電極8は、前記患者14の背中
等に貼り付けられて用いられる。また、前記高周波焼灼
装置9、前記超音波手術装置11だけに限らず、図示し
ないが例えば、レーザ処置具によりレーザ処置を行うレ
ーザ処置装置等用いても良い。 【0012】本実施の形態では、処置具である前記アク
ティブ電極7及びプレート電極8或いは前記超音波処置
具10や内視鏡2、カメラヘッド3等の医療具に非接触
型データキャリアであるRFID(Radio Freqency−ID
entificatation)を設け、前記医療具の駆動状態又は制
御状態に基づき計数したこれら医療具の使用時間又は使
用回数の計数情報を前記RFIDに更新記憶させるよう
に構成している。 【0013】先ず、RFID(Radio Freqency−IDenti
ficatation)について説明する。RFID(Radio Freq
ency−IDentificatation)は、RFID入門テキスト
(日本工業出版;平成12年5月29日第1版第1刷発
行)によれば、(社)日本自動認識システム協会におい
て次のように定義づけされている。形態容易な大きさ
であること。情報を電子回路に記憶すること。非接
触通信により交信すること、である。 【0014】また、RFIDは、記憶情報に対応する所
定パターンが形成される媒体(ラベル形、円筒形、カー
ド形、箱形、コイン形、ステイック形がある)におい
て、所定パターンの非形成部位に非接触状態で電波情報
の授受を行うようになっている。このRFIDは、電波
を送受信するアンテナと、このアンテナで外部からの電
波情報を受信して電磁誘導(この電磁誘導方式以外に、
電磁結合方式、静電結合方式、マイクロ波方式がある)
により必要な電力及び情報を得ると共に、処理結果の発
信を行う情報通信手段と、この情報通信手段で受け取ら
れた電波情報や特定情報が読み出し可能に記憶される情
報記憶手段と、この情報通信手段で受け取られた情報及
び情報記憶手段に記憶された特定情報に基づいて外部に
対する処理を行う制御手段とを有するものである。 【0015】本実施の形態では、前記医療具にそれぞれ
後述のRFIDを設け、これらRFIDと通信を行うた
めの外部アンテナとして据え置き型アンテナ(リードラ
イトヘッド)15を設けている。この据え置き型アンテ
ナ15は、処置具である前記アクティブ電極7及びプレ
ート電極8或いは前記超音波処置具10や内視鏡2、カ
メラヘッド3等の医療具にそれぞれ接続される前記高周
波焼灼装置6或いは超音波手術装置11や光源装置6、
画像処理装置4等の装置本体にそれぞれ接続されてい
る。また、これら装置本体は、外部通信装置16に接続
され、通信回線17を介して図示しないメーカー側シス
テムと通信接続されるようになっている。 【0016】次に、医療具としての処置具である前記超
音波処置具10を代表例として説明する。図2に示すよ
うに前記超音波処置具10は、上述したように超音波接
続コード10aを介して前記超音波手術装置11と接続
されるようになっている。 【0017】前記超音波処置具10は、この内部に図示
しない超音波振動子が組み込まれている。前記超音波処
置具10は、例えばネジ込み等の機械的な接続によって
種々のプローブ18が前記超音波振動子に接続されてい
る。また、前記超音波処置具10は、前記プローブ18
を覆うようにシース19が接続されている。 【0018】前記超音波振動子は、前記超音波手術装置
11から供給される駆動電圧或いは駆動電流によって制
御駆動され、超音波振動を発生するようになっている。
そして、前記超音波振動子で発生した超音波振動は、前
記プローブ18の先端から手術部位に伝達されるように
なっている。尚、前記シース19は、生体組織の吸引や
前記プローブ18の冷却が行えるようになっている。 【0019】前記超音波処置具10は、この把持部20
の外周側部に上述したRFID21が設けられるように
なっている。尚、図示しないが処置具である前記アクテ
ィブ電極7及びプレート電極8や内視鏡2、カメラヘッ
ド3等の医療具にも、これら外周側部にRFID21が
設けられるようになっている。 【0020】前記RFID21は、医療具31が点検
(メンテナンス)された点検日及びその他の点検記録等
の点検情報が予めメーカー側から入力され記憶されてい
る。また、前記RFID21は、後述するように累積使
用時間又は累積使用回数の情報が記憶されるようになっ
ている。 【0021】前記RFID21は、これら累積使用時間
又は累積使用回数の情報や点検日及びその他の点検記録
等の点検情報を前記据え置き型アンテナ15へ送信する
ようになっている。一方、前記RFID21は、前記据
え置き型アンテナ15から送信されることで、累積使用
時間又は累積使用回数の情報を更新記憶するようになっ
ている。尚、RFID21は、外乱ノイズにより通信不
可になる可能性があるので、例えば「電気メス」等を使
用している最中は出力時間をカウントしないようにした
方が良い。 【0022】これらRFID21は、前記据え置き型ア
ンテナ15を介して超音波手術装置11或いは前記高周
波焼灼装置6や光源装置6、画像処理装置4等の装置本
体と通信する構成となっている。尚、前記内視鏡2は、
前記画像処理装置4又は前記光源装置6を装置本体とす
る。 【0023】次に、図3を用いて、医療機器の構成を説
明する。医療機器30は、上述したように前記アクティ
ブ電極7及びプレート電極8や内視鏡2、カメラヘッド
3等の医療具31と、これら医療具31に設けられる前
記RFID21と、前記据え置き型アンテナ15を介し
て超音波手術装置11或いは前記高周波焼灼装置6や光
源装置6、画像処理装置4等の装置本体32とから構成
されている。 【0024】前記装置本体32は、前記医療具31が接
続され、この医療具31を制御又は駆動するための駆動
信号や電力等を出力する出力部41と、前記RFID2
1に予め記憶された点検日や点検回数等の点検情報を受
信し管理する点検記録部42と、前記出力部41から前
記医療具31へ出力した出力時間を計測するか又は、前
記医療具31を新たに1回接続して出力を開始したとき
に使用回数を1回計数する出力時間/回数計測部43
と、前記RFID21から受信して得た前回までの累積
使用時間に前記出力時間/回数計測部43で計測した出
力時間を累積するか又は、前記RFID21から受信し
て得た前回までの累積使用回数に前記出力時間/回数計
測部43で1回計数した使用回数を累積し、今回の累積
使用時間又は今回の累積使用回数を出力して、前記据え
置き型アンテナ15を介して前記RFID21へ更新記
憶させる出力時間/回数累積部44と、図示しないLE
D等の表示機能を有し、前記使用回数又は出力時間等の
計数情報及びこの計数情報に基づき、点検推奨時期等の
告知情報を表示する表示部45と、これら出力部41,
点検記録部42,出力時間/回数計測部43,出力時間
/回数累積部44及び表示部45を制御する制御部46
とから構成されている。尚、前記表示部45は、前記出
力部41から出力される信号値や電力等の出力値を表示
する図示しない出力表示機能も有している。 【0025】前記出力部41は、ユーザが医療具31を
所定操作しオンすると、前記制御部46の制御に基づき
所定の信号や電力等を対応する医療具31へ出力するよ
うになっている。前記出力時間/回数計測部43は、前
記制御部46の制御に基づき、前記出力部41での出力
を計測した出力時間、又は1回計数した使用回数を前記
出力時間/回数累積部44に出力するようになってい
る。 【0026】前記出力時間/回数累積部44は、前記据
え置き型アンテナ15に接続されている。前記出力時間
/回数累積部44は、前記制御部46の制御に基づき前
記据え置き型アンテナ15を介して受信したRFID2
1に記憶されている前回までの累積使用時間に今回の出
力時間を累積するか、又は前回までの累積使用回数に今
回の使用回数を累積するようになっている。そして、前
記出力時間/回数累積部44は、前記制御部46の制御
に基づき今回の累積使用時間又は今回の累積使用回数の
情報を前記据え置き型アンテナ15に出力し、対応する
医療具31に設けられているRFID21に送信するよ
うになっている。 【0027】前記点検記録部42は、前記据え置き型ア
ンテナ15に接続されている。前記点検記録部42は、
前記据え置き型アンテナ15を介して受信したRFID
21に予め記憶されている前回点検日から何日経過した
かの日数経過情報を得るための日付管理機能を有して構
成されている。また、前記点検記録部42は、RFID
21に予め記憶されている点検回数やその他の点検記録
等の点検情報も受信し、前記制御部46に出力するよう
になっている。 【0028】前記制御部46は、前記出力部41を制御
して対応する医療具31を駆動又は制御させると共に、
前記出力時間/回数計測部43を制御して前記出力部4
1での出力時間を計測させるか又は前記医療具31を新
たに1回接続して出力を開始したときに使用回数を1回
計数させる。そして、前記制御部46は、前記出力時間
/回数累積部44を制御して、前記出力時間/回数計測
部43で計測させた出力時間を前回までの累積使用時間
に今回の出力時間を累積させるか又は、前記出力時間/
回数計測部43で1回計数した使用回数を前回までの累
積使用回数に累積させ、今回の累積使用時間又は今回の
累積使用回数を出力させるようになっている。 【0029】また、前記制御部46は、前記出力時間/
回数累積部44からの累積使用時間又は累積使用回数の
情報、又は前記点検記録部42からの日数経過情報に基
づき、予め決められた所定値例えば、出力時間が10時
間を超えた場合、又は前回点検日から365日が経過し
た場合、表示部45に設けた図示しないLED等の表示
機能を用いて点検推奨時期を告知するようになってい
る。 【0030】更に、前記制御部46は、外部通信装置1
6に接続され、通信回線17によりメーカー側システム
に接続可能となっている。そして、前記制御部46は、
累積使用時間又は累積使用回数の情報、又は前記点検記
録部42からの日数経過情報に基づき、点検推奨時期や
メンテナンスの必要有りと判断した場合等の使用情報等
をメーカー側システムに送信するようになっている。 【0031】次に、このように構成された前記医療機器
30の動作を図4のフローチャートに従って説明する。
ユーザは、図1で説明したように内視鏡下外科手術シス
テム1の医療機器30のセッテイングを行い(ステップ
S1)、使用可能な状態に設定する。 【0032】ユーザが図示しない電源をオンすると、医
療具31のRFID21に記録されている前回までの累
積使用時間又は前回までの累積使用回数及び点検記録等
の点検情報が送信される。この送信された前回までの累
積使用時間又は前回までの累積使用回数及び点検記録等
の点検情報は、据え置き型アンテナ15で受信され(ス
テップS2)、前回までの累積使用時間又は前回までの
累積使用回数の情報は出力時間/回数累積部44に、点
検記録等の点検情報は点検記録部42にそれぞれ記憶さ
れる。尚、医療具31がメーカーで点検されたばかりの
RFID21は、点検日及び点検回数等その他の点検情
報のみ記憶され、前回までの累積使用時間又は前回まで
の累積使用回数をリセット(0)されている。 【0033】そして、制御部46は、予め設定された時
間(メンテナンス時間)又は使用回数の情報をメンテナ
ンス時期の判断基準として、各医療機器の実際の累積使
用時間又は累積使用回数から(手術に使用する全ての医
療機器において)メンテナンスが必要か否かを判断する
(ステップS3)。 【0034】制御部46は、各医療機器の実際の累計使
用時間又は累積使用回数の、例えば9割程度(この値は
実際の医療具毎に設定しても良い)以上に達したか否か
を判断することで、メンテナンスが必要か否かを判断す
る。そして、制御部46は、メンテナンスが必要と判断
した場合、外部通信装置16を介してメーカー側システ
ムにその情報を送信する(ステップS4)と共に、表示
部45に設けた図示しないLED等の表示機能を用いて
メンテナンスが必要であるとユーザに告知する。尚、ユ
ーザがメインテナンスを必要と判断した場合、その医療
具に対しては電話等でメーカーにメインテナンスの依頼
をするようにしても良い。 【0035】ユーザは、そのメンテナンスが必要な医療
具31を交換し(ステップS5)、ステップS1に戻
る。そして、ユーザは、全てメンテナンスの必要がない
医療具31で手術に使用できる状態に設定し直した後、
手術を開始する(ステップS6)。 【0036】手術開始後、制御部46は、使用している
医療具31の使用回数をカウントすると共に、使用時間
のカウントを開始する(ステップS7)。そして、手術
終了後(ステップS8)、ユーザは、例えば、処置具の
駆動を停止する等の操作により、手術終了の指示を出
す。 【0037】この手術終了の指示により、制御部46
は、医療具31の前回使用された各医療具31の手術開
始前までの累計使用時間にこの手術での使用時間を累積
する(ステップS8)。そして、制御部46は、使用回
数及び使用時間の使用情報を更新させ、据え置き型アン
テナ15から医療具31のRFID21に今回の使用回
数及び今回の累積使用時間を書き込ませる(ステップS
9)。 【0038】そして、制御部46は、S3で上述したの
と同様に予め設定された時間(メンテナンス時間)又は
使用回数の情報をメンテナンス時期の判断基準として、
今回の累積使用時間又は今回の累積使用回数の情報をメ
ーカーに送信するか否かを判断し(ステップS11)、
送信しないときは終了し(ステップS12)、送信する
ときは外部通信装置16を介してメーカー側システムに
その情報を送信し(ステップS4’)、終了(ステップ
S12)となる。 【0039】この結果、本実施の形態では、医療具31
側に累積時間、点検記録等の情報が書き込まれるので装
置本体32に多くの医療具31の情報を記録/管理する
必要がなくなる。従って、本実施の形態では、回路構成
を簡単化でき且つ、コスト低減が図れるという効果を得
ることができる。 【0040】尚、点検記録部42及び出力時間/回数累
積部44は、いづれも電源をオフしても記録内容を保持
する図示しないメモリを内蔵し、このメモリに点検日や
累積された出力時間又は使用回数が記録されるように構
成しても良い。 【0041】(第2の実施の形態)図5ないし図9は本
発明の第2の実施の形態に係わり、図5は本発明の第2
の形態の医療機器に用いられる医療具の組み合わせを示
す説明図、図6は図5のトラカール外套管及びトラカー
ル内針の組み合わせの抜粋説明図、図7は本第2の実施
の形態の作用を示すフローチャート、図8は第1のモニ
タ表示例を示す説明図、図9は第2のモニタ表示例を示
す説明図である。 【0042】本第2の実施の形態は、上記第1の実施の
形態に加え、内視鏡下外科手術システムにおける医療具
の組み合わせを表示可能に構成する。それ以外の構成
は、上記第1の実施の形態とほぼ同様なので説明を省略
し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。 【0043】図5に示す医療機器50は、特に高周波焼
灼装置9と組み合わされて使用される、トラカール外套
管51a〜51e、トラカール内針52a〜52i、光
学視管(光学内視鏡)53a〜53i、高周波処置具5
4a〜54fの組み合わせにより構成される。尚、符号
55a,55bは、光学視管(光学内視鏡)53a〜5
3iに取り付けて用いられるカメラヘッドである。符号
56は、カメラヘッド55a,55bに用いられる変換
アダプタである。また、符号57a,57bは、前記高
周波処置具54a〜54fの接続コードである。 【0044】前記トラカール外套管51a〜51e及び
トラカール内針52a〜52iの組み合わせは、図6に
示すようになっている。例えば、トラカール外套管51
a(A5277)は、トラカール内針52a(A530
4),52b(A5305)が組み合わせでき、トラカ
ール内針52c(A5224)と組み合わせて使用する
ことはできない。 【0045】このような組み合わせは、ユーザが手術す
る部位又は手術内容により適宜選択するものである。一
般的に、ユーザは、手術する部位又は手術内容により、
高周波処置具を選択しそれと組み合わせ可能な光学視管
(光学内視鏡)、トラカール外套管、トラカール内針を
選択する。 【0046】従来、ナースがユーザの指示により手術前
に処置具等を準備するが、外科の処置具は種類が多く又
その組み合わせが多様で準備の際、実際に組み合わせが
できるか否かを確認するようにしている。従って、その
準備に多くの工数がかったり、組み合わせミスにより手
術を途中で中断し、処置具を追加準備するような事態が
予想されていた。 【0047】本実施の形態では、前記トラカール外套管
51a〜51e、トラカール内針52a〜52i、光学
視管(光学内視鏡)53a〜53i、高周波処置具54
a〜54fに上記第1の実施で説明したRFID21が
各々に設けられ、これらRFID21からの情報に基づ
き、組み合わせ可能に構成している。 【0048】次に、図7のフローチャートを用いて、こ
の組み合わせ制御を説明する。図7に示すように先ず、
ユーザは、図5で説明した組み合わせに基づき、トラカ
ール外套管51a〜51e、トラカール内針52a〜5
2i、光学視管(光学内視鏡)53a〜53i、高周波
処置具54a〜54fに組み合わせ情報を予め入力する
(ステップS21)。 【0049】そして、ユーザは、RFID21に組み合
わせ情報が入力されているか否かを確認し(ステップS
22)、入力されていないときはS21に戻り入力し、
入力されているときは次のステップに移る。 【0050】ユーザは、これから行う手術の部位又は手
術内容から医療具を決定して、医療機器のセッテイング
を行い、医療機器が使用可能な状態に設定される。そし
て、ユーザが図示しない電源をオンすると、医療具31
のRFID21に記録されている組み合わせ情報が送信
される。 【0051】すると、この送信された組み合わせ情報
は、据え置き型アンテナ15で受信され、制御部46で
読み取られる(ステップS24)。制御部46は、読み
取った情報を画像処理装置に出力し、例えば図8及び図
9に示すようにモニタに表示させる(ステップS2
5)。 【0052】図8に示す第1のモニタ表示例は、トラカ
ール外套管としてトラカール外套管51a(A527
7)を選択した場合、このトラカール外套管51a(A
5277)と組み合わせ可能なドラカール内針52a
(A5304),52b(A5305)と、光学視管5
3e(A5252A)と、図示しない処置具である絶縁
チャンネル,絶縁型生検鉗子が表示されている。ユーザ
は、これら複数表示の中から適切なものを選択する。 【0053】また、図9に示す第2のモニタ表示例は、
処置具として高周波処置具54c(A5343)を選択
した場合、この高周波処置具54c(A5343)と組
み合わせ可能なトラカール外套管51d(A5273)
及びトラカール内針52e(A5302),52f(A
5303)が表示されている。ユーザは、これら複数表
示の中から適切なものを選択する。そして、ユーザ又は
ナースは、組み合わせが適切なものと判断し(ステップ
S26)、手術を開始する(ステップS27)。 【0054】また、変形例として以下に記載するように
しても良い。予め、ユーザは、制御部46に内視鏡下外
科手術システムの組み合わせ情報を記憶させて置く。 【0055】そして、ユーザは、例えば、トラカール外
套管51a(A5277)を選択する。すると、制御部
46は、この選択したトラカール外套管51a(A52
77)のRFID21に入力されている情報を読み取
り、このトラカール外套管51a(A5277)と組み
合わせ可能なトラカール内針等を表示するようにしても
良い。 【0056】この結果、本第2の実施の形態は、内視鏡
下外科手術システムが以下に多様化していても常に最適
な組み合わせを選択できるという効果を得る。 【0057】(第3の実施の形態)図10ないし図12
は本発明の第3の実施の形態に係わり、図10は本発明
の第3の形態の医療機器に用いられる処置具を示す説明
図であり、図10(a)は高周波処置具を示す説明図、
図10(b)電気メスを示す説明図、図10(c)は超
音波処置具を示す説明図、図11は医療機器を示す説明
図、図12は本発明の第3の形態の作用を示すフローチ
ャートである。 【0058】本第3の実施の形態は、上記第1の実施の
形態に加え、制御装置へのエネルギ処置具の誤接続を防
止し、エネルギ処置具の使用限界時期を知ることが可能
に構成する。 【0059】図10に示すように生体組織にエネルギを
与えて処置するエネルギ処置具は、複数の種類がある。
例えば、図10(a)に示すエネルギ処置具60Aは、
高周波処置具である。図10(b)に示すエネルギ処置
具60Bは、熱メスである。図10(c)に示すエネル
ギ処置具60Cは、超音波処置具である。この他、図示
しないがレーザ処置具等がある。これらエネルギ処置具
60A〜60Cは、それぞれ同一形状のコネクタ61a
〜61cが一体に設けられている。 【0060】従来、これらエネルギ処置具60A〜60
Cは、それぞれ接続される後述の制御装置への処置具誤
接続防止手段としてコネクタの形状を変える等していた
が、処置具の種類別にコネクタ形状を変えるとコスト高
となっていた。 【0061】また、従来、これら複数のエネルギ処置具
は、毎回ユーザが利用記録を残すなどして、エネルギ処
置具の使用回数を把握する必要があり、ユーザにとって
煩わしいものとなっていた。 【0062】本実施の形態では、これらコネクタ61a
〜61cの外表面にRFID21(Radio Freqency−ID
entificatation)を設けている。このことにより、本実
施の形態では、コネクタ61a〜61cの形状を変える
ことなく制御装置へのエネルギ処置具の誤接続を防止
し、エネルギ処置具の使用限界時期を知ることが可能に
構成している。 【0063】前記エネルギ処置具60Aを接続する制御
装置62は、図11に示すように構成されている。尚、
ここでは、エネルギ処置具60Aを接続する制御装置6
2を代表例として示し、図面上省略しているがエネルギ
処置具60B、60Cの制御装置もある。 【0064】前記制御装置62は、前記エネルギ処置具
60Aのコネクタ61aが挿入される差込ロ62aと、
RFID21の情報を読み取り、又はRFID21に情
報を書き込んで入力する情報読取/入力部62bが設け
られている。尚、当然のことであるが他の制御装置にも
同じ機能を設けた構成となっている。 【0065】処置具60Aのコネクタ61aに組み込ま
れているRFID21は、「エネルギ処置具60A」と
いう識別情報を識別情報入力機63を利用して予め記憶
させるようになっている。処置具60Bのコネクタ61
bに組み込まれているRFID21及び処置具60Cの
コネクタ61cに組み込まれているRFID21も、
「エネルギ処置具60B」、「エネルギ処置具60C」
という識別情報を識別情報入力機63を利用して予め記
憶させるようになっている。 【0066】次に、図12のフローチャートを用いて、
本発明の第3の形態の作用について説明する。ユーザ
は、例えばエネルギ処置具60Aを利用する際、このエ
ネルギ処置具60Aを対応する制御装置62に差し込み
接続する(ステップS31)。そして、ユーザは、電源
を投入する(ステップS32)。すると、制御装置62
は、接続されているコネクタ61aのRFID21から
識別情報及び使用回数情報を情報読取/入力部62bで
読み取る(ステップS33)。情報読取/入力部62b
は、エネルギ処置具60Aが接続されていることを認識
し、適切なエネルギ処置具が接続されたか否かを判断す
る(ステップS34)。 【0067】ここで、適切なエネルギ処置具が接続され
たと判断した場合、情報読取/入力部62bは、次のス
テップへ進む。一方、エネルギ処置具60A用の制御装
置62に、エネルギ処置具60B或いはエネルギ処置具
60Cが接続された状態の場合、情報読取/入力部62
bは、エネルギ処置具60Aではなく他の処置具が接続
されているとを判断し、ユーザに対してエネルギ処置具
が誤接続していること知らせる警告音を発する(ステッ
プS35)。そして、ユーザは、正しいエネルギ処置具
に交換し(ステップS36)、S31から繰り返す。続
いて、情報読取/入力部62bは、接続されたエネルギ
処置具60Aが限界となる使用回数を超えているか否か
を判断する(ステップS37)。 【0068】ここで、限界となる使用回数を超えていな
いと判断した場合、情報読取/入力部62bは、次のス
テップへ進む。一方、限界となる使用回数を超えている
と判断した場合、情報読取/入力部62bは、上述した
ように警告音を鳴らし(ステップS35)、ユーザにエ
ネルギ処置具を交換する必要があることを伝える。そし
て、ユーザは、新たなエネルギ処置具に交換し(ステッ
プS36)、S31から繰り返す。 【0069】そして、ユーザは、制御装置からエネルギ
処置具へエネルギを供給し、生体組織に処置を施す(ス
テップS38)。このとき、情報読取/入力部62b
は、出力毎に接続されているエネルギ処置具のRFID
21に使用回数情報を記憶し(ステップS39)、終了
(ステップS40)となる。 【0070】この結果、本第3の実施の形態は、エネル
ギ処置具を識別でき、エネルギ処置具の誤接続を防止す
ることが可能である。また、本第4の実施の形態は、エ
ネルギ処置具の使用限界時期を判断し、使用回数限界を
超えた処置具の使用を防止することが可能である。 【0071】ところで、従来、内視鏡的又は外科的に組
織を採取し生検する際、生検に使用する綿棒又はブラシ
は、患者の名前やID等を記入され、又は綿棒、ブラシ
を患者の名前やID等を記入したケースに入れ、管理す
るようにしていた。従って、従来、生検は、人の手を介
することになり、集団検診のように大勢の患者を対象に
する場合、記入/確認作業に多くの時間が必要であっ
た。又、従来、生検は、間違ったIDを記入して判断を
誤ったり、再検査が必要な事態になる虞れも生じる。そ
こで、生検採取分析による患者データと生検情報とを1
つのモニタで確認可能な生検識別分析システムが要求さ
れていた。 【0072】図13は生検識別分析システムに用いられ
る液体生体試料採取具を示す説明図であり、図13
(a)は採取部材を外筒に収納した際の液体生体試料採
取具を示す説明図、図13(b)は同図(a)の状態か
ら採取部材を外筒より突出させた際の液体生体試料採取
具を示す説明図、図13(c)は同図(b)の状態から
採取部材を外筒より抜き取った際の液体生体試料採取具
を示す説明図、図14は生検用医療機器を示す説明図、
図15は生検用分析装置を示す説明図、図16は生検識
別分析システムのフローチャートである。 【0073】図13に示すように液体生体試料採取具
(以下、生検鉗子と言う)70は、綿を棒状に成形した
採取部材71を一方の端部に固定する採取棒72と、採
取部材71を収納する外筒73とを有して構成されてい
る。また、生検鉗子70は、前記採取棒72の採取部材
71の反対側の端部に把持部74が設けられている。 【0074】次に、前記生検鉗子70を用いて生体試料
を採取する方法を説明する。 【0075】ユーザは、図13(a)の状態から、図1
3(b)に示すように前記採取棒72を押動して(或い
は、外筒73を移動して)、前記採取部材71を外筒7
3より突出させて採取部材71によって十分に生体試料
を吸収する。その後、ユーザは、再度図13(a)に示
すように採取部材71を外筒73に収納し、更に図13
(c)に示すように採取棒72を外筒73から抜き取
る。 【0076】このことにより、前記生検鉗子70は、採
取部材71の直径より小さい内径を有する外筒73が採
取部材71を圧迫して収縮し、即ち採取部材71が外筒
73によって絞られた状態となり、余分な試料が除去さ
れて外筒73の内径と採取部材71の直径及び軸線方向
の長さに応じた所定量の液体生体材料が採取部材71に
保持された状態となる。 【0077】従って、前記生検鉗子70は、採取部材7
1のサイズ及び形成材料、外筒73の内径がそれぞれ一
定であれば、外筒73による採取部材71の収縮は常に
一定であるので、上述した採取部材71を外筒73に収
納し、引き抜くという操作により、ほぼ一定量の試料を
採取することができる。特に、前記生検鉗子70は、膣
内溶液のように体内より試料を採取する際、簡易であ
り、作業性が良い。 【0078】本実施の形態では、図13(a)に示すよ
うに前記生検鉗子70は、前記把持部74にRFID2
1が直接取り付けられた円筒体75を一体的に設け、前
記RFID21に患者ID等を入力可能に構成してい
る。 【0079】また、前記生検鉗子70は、円筒体75に
直接RFID21を設ける代わりに、RFID21が設
けられているフラグ76を設けた円筒体75を前記把持
部74に一体的に設けるようにしても良い。 【0080】そして、前記RFID21は、図14に示
す生検用医療機器80にて患者データを入力するように
なっている。図14に示すように生検用医療機器80
は、フレキシブルディスク等の記憶媒体又は院内LAN
( Local Area Network )から患者データ81が入力さ
れる制御部82を有して構成されている。また、生検用
医療機器80は、前記生検鉗子70が複数蔵置されるト
レイ83を置くための液体生体試料採取具蔵置台84が
一体に取り付けられると共に、前記生検鉗子70のRF
ID21と送受信するアンテナ85と、患者データ81
を表示するモニタ86とを有して構成されている。 【0081】尚、前記制御部82は、図示しないメモリ
を有し、入力される患者データ81を記憶するようにな
っている。また、前記制御部82は、前記メモリに記憶
した患者データ81を前記アンテナ85に出力し、前記
生検鉗子70のRFID21に書き込むようになってい
る。また、前記制御部82は、前記アンテナ85を介し
て前記生検鉗子70のRFID21から書き込んだ患者
データ81と、前記メモリに記憶した患者データとを前
記モニタ86に表示可能である。尚、前記生検用医療機
器80は、子宮生検用コルポスコープシステム、外科生
検用内視鏡システムに用いても良い。 【0082】そして、前記生検用医療機器80で生検鉗
子70のRFID21に患者データ81が入力され、そ
の後生体試料が採取されるようになっている。生体試料
が採取された前記生検鉗子70は、図15に示す生検用
分析装置(以下、分析装置)90にて採取された生体試
料を分析するようになっている。 【0083】図15に示すように分析装置90は、前記
生検鉗子70を蔵置する蔵置部91を有し、この蔵置部
91内に設置した前記生検鉗子70のRFID21から
患者データ81を読み取るアンテナ92と、生体試料を
分析する分析部93と、この分析部93の分析結果93
Aを表示するモニタ94とを有して構成されている。
尚、前記分析部93は、図示しないメモリを有し、分析
結果93A及び前記アンテナ85で読み取った患者デー
タ81を記憶するようになっている。また、前記分析部
93は、上記記憶した分析結果93A及び患者データ8
1を前記モニタ94に表示可能である。更に、前記分析
部93は、上記記憶した分析結果93A及び患者データ
81をフレキシブルディスク等の記憶媒体又は院内LA
Nに出力可能になっている。 【0084】次に、図16のフローチャートを用いて、
生検識別分析システムの作用について説明する。先ず、
ユーザは、氏名,年齢,性別,病名等の患者データ81
が入力されているフレキシブルディスク等の記憶媒体又
は院内LANから生検用医療機器80に対して患者デー
タ81を入力する(ステップS51)。すると、生検用
医療機器80は、制御部82の制御によりメモリに患者
データ81が記憶される(ステップS52)。そして、
メモリに記憶されている患者データ81は、制御部82
の制御によりアンテナ85を介して生検鉗子70のRF
ID21に書き込まれ入力される(ステップS53)。 【0085】このとき、制御部82は、生検鉗子70の
RFID21に入力された患者データ81をアンテナ8
5で読み取り、この読み取った患者データ81及びメモ
リに記憶されている患者データ81をモニタに表示させ
る。ユーザは、モニタ表示を見て、生検鉗子70に患者
データ81が正しく入力されているか確認し(ステップ
S54)、もし不備があるときはS51で再度入力を行
う。正しく入力されていた場合、ユーザは、生検を開始
する(ステップS55)。 【0086】ユーザは、図13で説明したように生検鉗
子70を用いて生体試料を採取する。そして、ユーザ
は、採取した生体組織を分析装置90で分析する(ステ
ップS56)。すると、分析装置90の分析部93は、
分析結果93A及びアンテナ92で読み取ったRFID
21からの患者データ81を図示しないメモリに記憶す
る(ステップS57)。そして、分析部93は、分析結
果93A及び患者データ81をモニタ94に表示させる
(ステップS58)。 【0087】ユーザは、このモニタ表示を見て患者デー
タ81を確認すると共に、分析結果93Aが正しく分析
されているか確認する(ステップS59)。ユーザは、
生検が正しく行われていない場合、ステップS55に戻
り再度生検し、正しく生検されていた場合、カルテに印
刷し(ステップS60)、終了(ステップS61)とな
る。この結果、患者データ81と生検情報とが1つのモ
ニタ94で確認できるいう効果を得る。 【0088】尚、本発明は、前記した実施の形態にのみ
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。 【0089】[付記] (付記項1) 医療具と、この医療具を駆動又は制御す
る本体部とを有する医療機器において、前記医療具の駆
動状態又は制御状態に基づき、この医療具の使用時間又
は使用回数を計数する計数手段と、前記計数手段で計数
された計数情報を前記医療具に対して送受信可能な本体
側送受信アンテナと、前記医療具に設け、前記本体側送
受信アンテナから送信される当該医療具の計数情報を受
信して更新記憶する非接触型データキャリアと、を具備
したことを特徴とする医療機器。 【0090】(付記項2) 前記医療具に設けた前記非
接触型データキャリアの情報を読み取り、この読み取っ
た情報に基づき、前記医療具の組み合わせを表示手段に
表示可能な読取装置を設けたことを特徴とする付記項1
に記載の医療機器。 【0091】(付記項3) 前記医療具は、内視鏡,カ
メラヘッド,処置具であることを特徴とする付記項1に
記載の医療機器。 【0092】(付記項4) 前記本体部は、画像処理装
置,光源装置,処置具用制御駆動装置であることを特徴
とする付記項1に記載の医療機器。 【0093】(付記項5) 前記医療具は、トラカール
外套管又はトラカール内針であることを特徴とする付記
項1に記載の医療機器。 【0094】(付記項6) 前記医療具の識別情報を記
憶した前記非接触型データキャリアを前記本体部に挿入
される前記医療具のコネクタに設けたことを特徴とする
付記項1に記載の医療機器。 【0095】(付記項7) 前記非接触型データキャリ
アに記憶した識別情報を読み取る識別情報読み取り手段
を設けたことを特徴とする付記項6に記載の医療機器。 【0096】(付記項8) 生検組織を付着させるため
の生検鉗子に設け、患者情報及び識別情報を記憶する非
接触型データキャリアと、前記非接触型データキャリア
に前記患者情報及び前記識別情報を入力する情報入力装
置と、前記生検鉗子に付着した生検組織を分析すると共
に、この分析した分析結果を、前記非接触型データキャ
リアから得た前記患者情報及び前記識別情報と合わせて
出力する分析装置と、を具備したことを特徴とする生検
分析システム。 【0097】(付記項9) 前記情報入力装置は、前記
患者情報及び前記識別情報を取得する取得手段と、取得
した前記患者情報及び前記識別情報を前記非接触型デー
タキャリアに送信するアンテナとを具備したことを特徴
とする付記項8に記載の生検分析システム。 【0098】(付記項10) 前記分析装置は、前記生
検鉗子に付着した生検組織を分析する分析手段と、前記
非接触型データキャリアから前記患者情報及び前記識別
情報を受信するアンテナと、このアンテナから得た前記
識別情報を解析する解析手段と、この解析手段の解析結
果に基づき、前記分析手段で得た分析結果及び前記アン
テナから得た前記患者情報及び前記識別情報合わせて出
力する出力手段とを具備したことを特徴とする付記項8
に記載の生検分析システム。 【0099】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
医療具と計数情報との対応を容易にし、医療具のメンテ
ナンスが確実に行えるように構成可能な医療機器を実現
できる。
テムを示す全体構成図 【図2】図1の超音波処置具を示す説明図 【図3】医療機器を説明する回路ブロック図 【図4】図3の医療機器の動作を示すフローチャート 【図5】本発明の第2の形態の医療機器に用いられる医
療具の組み合わせを示す説明図 【図6】図5のトラカール外套管及びトラカール内針の
組み合わせの抜粋説明図 【図7】本第2の実施の形態の作用を示すフローチャー
ト 【図8】第1のモニタ表示例を示す説明図 【図9】第2のモニタ表示例を示す説明図 【図10】本発明の第3の形態の医療機器に用いられる
処置具を示す説明図であり、図10(a)は高周波処置
具を示す説明図、図10(b)電気メスを示す説明図、
図10(c)は超音波処置具を示す説明図 【図11】医療機器を示す説明図 【図12】本発明の第3の形態の作用を示すフローチャ
ート 【図13】生検識別分析システムに用いられる液体生体
試料採取具を示す説明図であり、図13(a)は採取部
材を外筒に収納した際の液体生体試料採取具を示す説明
図、図13(b)は同図(a)の状態から採取部材を外
筒より突出させた際の液体生体試料採取具を示す説明
図、図13(c)は同図(b)の状態から採取部材を外
筒より抜き取った際の液体生体試料採取具を示す説明図 【図14】生検用医療機器を示す説明図 【図15】生検用分析装置を示す説明図 【図16】生検識別分析システムのフローチャート 【符号の説明】 1 …内視鏡下外科手術システム 15 …据え置き型アンテナ(リードライトヘ
ッド) 16 …外部通信装置 17 …通信回線 21 …RFID(非接触型データキャリア) 30 …医療機器 31 …医療具 32 …装置本体 41 …出力部 42 …点検記録部 43 …出力時間/回数計測部 44 …出力時間/回数累積部 45 …表示部 46 …制御部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 医療具と、この医療具を駆動又は制御す
る本体部とを有する医療機器において、 前記医療具の駆動状態又は制御状態に基づき、この医療
具の使用時間又は使用回数を計数する計数手段と、 前記計数手段で計数された計数情報を前記医療具に対し
て送受信可能な本体側送受信アンテナと、 前記医療具に設け、前記本体側送受信アンテナから送信
される当該医療具の計数情報を受信して更新記憶する非
接触型データキャリアと、 を具備したことを特徴とする医療機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001212539A JP2003024269A (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | 医療機器 |
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---|---|---|---|
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