JP2003024101A - スリッパ - Google Patents

スリッパ

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JP2003024101A
JP2003024101A JP2001214543A JP2001214543A JP2003024101A JP 2003024101 A JP2003024101 A JP 2003024101A JP 2001214543 A JP2001214543 A JP 2001214543A JP 2001214543 A JP2001214543 A JP 2001214543A JP 2003024101 A JP2003024101 A JP 2003024101A
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sole
slipper
hem cloth
hem
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Shigeko Sato
シゲ子 佐藤
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Sanyu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縁取りを行なうヘム布の端部からの繊維のほ
つれを防止し、長期間にわたって使用することができ
て、ランニングコストを抑えるようにしたスリッパを提
供すること。 【解決手段】 ソール2の周縁を縁取りするヘム布10
の端部10bを折り返して折り曲げ片33を形成する。
折り曲げ片33の表面に布のりを塗布し、ヘム布10の
一方の端部10aの上から他方の端部10bを重ね合わ
せて、糸11により縫着する。布のりがヘム布10の端
部10b、10a、糸11等に浸透してって固まる。こ
れにより、ヘム布10の端部10bからのほつれを防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄が可能なスリ
ッパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の繰り返し洗浄が可能な従来のス
リッパとしては、例えば、実用新案登録第301638
5号に記載されているものがある。図18はこの実用新
案登録第3016385号に記載されているスリッパ本
体51の斜視図を示しており、このスリッパ本体51
は、偏平で袋状のソール52と、このソール52の上面
に両端を縫着しつま先を挿入して足の甲を引っかけるイ
ンステップストラップ53と、上記ソール52の下面に
設けられている開口部(図示せず)から出し入れ自在に
納装されている中敷き状のインソール54とで構成され
ている。
【0003】使用してスリッパ本体51が汚れてきた場
合には、ソール52からインソール54を取り出して、
ソール52を電気洗濯機やドライクリーニング等で洗浄
を行なうようにしている。ソール52の洗浄後は、ソー
ル52内にインソール54を再び図外の開口部から挿入
し、スリッパ本体51を再度使用するようにしている。
そして、スリッパ本体51の使用、洗浄を何回も繰り返
すことで、ランニングコストを抑えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のスリッ
パ本体51は以下に示すような種々の問題点を有してい
る。すなわち、ソール2の周縁を帯状のヘム布55で覆
設し、そのヘム布55の上から糸56(図19参照)を
縫着して縁取りを行なっていた。そして、ヘム布55の
最後の端部55bを最初に縫着した端部55aの上に重
ね合わせ、糸56により縫着していた。
【0005】従来の縁取りを行なうヘム布55の端部5
5aは、そのまま重ね合わせて縫着していただけなの
で、図20に示すように、スリッパ本体51を使用した
り、何回か洗浄しているうちに、端部55aの端縁から
繊維56がほつれてくるという問題があった。ヘム布5
5の端縁から繊維56がほつれてくると、例えば、ホテ
ルや病院などでは、利用者に不快感を与えるために、早
めに廃棄しなければならないということになり、結果的
にスリッパ本体51のランニングコストが高くなるとい
う問題があった。
【0006】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、縁取りを行なうヘム布の端部からの繊維のほつ
れを防止し、長期間にわたって使用することができて、
ランニングコストを抑えるようにしたスリッパを提供す
ることを目的としているものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載のスリッパでは、足の甲を挿入して引っかけるイ
ンステップストラップ3と、このインステップストラッ
プ3を前部に備えた偏平で袋状のソール2と、このソー
ル2内に出し入れ自在としたインソール5とでスリッパ
本体1を構成し、前記ソール2の周縁をヘム布10によ
り縁取りすると共に、ヘム布10の両端部を重ね合わ
せ、該ヘム布10を糸11により縫着したスリッパであ
って、前記ヘム布10の端部10bを折り返して折り曲
げ片33を形成すると共に、該折り曲げ片33の表面に
接着剤34を塗布し、ヘム布10の一方の端部10aの
上から折り曲げ片33を覆設して縫着するようにしたこ
とを特徴としている。
【0008】かかる構成とすることで、折り曲げ片33
に塗布した接着剤34がヘム布10の端部10a、10
b、糸11等に浸透していき、接着剤34が固まること
で、端部10a、10bが強固に接着され、これによ
り、端部10bからの繊維のほつれが生じるのを防止す
ることができる。また、洗浄によって繊維のほつれがほ
とんど生じることもなく、長期にわたって使用すること
ができ、結果として、ランニングコストを抑えることが
できる。
【0009】請求項2記載のスリッパでは、前記ソール
2内にインソール5を挿入した際に、ヘム布10の位置
をインソール5の厚みの略半分の位置より上方の位置に
位置させるようにしていることを特徴としている。
【0010】これにより、糸11を縫着しているヘム布
10の位置が床面より上方の位置となって、縁取り用の
糸11やヘム布10が直接床面に接触する度合いが少な
くなり、そのまま糸11が切れたり、ヘム布10の端部
10bからの繊維のほつれが生じるのを一層防止するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお、スリッパ自体の形状
は図18に示すのと同様である。図1は本発明のスリッ
パ本体1の平面図を示し、偏平で袋状に縫製されたソー
ル2と、このソール2のつま先側の上面両端に端部が縫
着されたインステップストラップ3とでソール本体4を
構成している。また、上記ソール2内にはインソール5
が出し入れ自在に納装されており、このインソール5と
ソール本体4とでスリッパ本体1を構成している。そし
て、インソール5をソール2内に挿入していることで、
スリッパ本体1を保形していると共に、適宜な重さを付
与して履き易くしていると同時に履き心地を良くしてい
る。
【0012】上記ソール本体4の布地にはポリエステル
繊維製のパイル織編物を使用しており、また、インステ
ップストラップ3をソール2に縫い付ける糸もポリエス
テル繊維製の物を使用している。図1〜図3に示すよう
に、ソール2は2枚の布地6、7を上下に重ね合わせて
構成し、布地6、7の周縁をポリエステル繊維製で帯状
のヘム布10で覆い、ヘム布10、上下の布地6、7及
びインステップストラップ3の両端をポリエステル繊維
製の糸11で縫い付けて袋状に縫製されている。
【0013】ソール2の裏面の布地7は図2の斜線で示
すように、布地7aと布地7bとに2つに分割されてお
り、この布地7aと布地7bとの間をインソール5の出
し入れ用の開口部12としている。そして、図3に示す
ように、ソール本体4を洗浄する際には開口部12から
インソール5を抜き出し、またソール本体4の洗浄後は
インソール5を開口部12からソール本体4内に挿入す
るようにしている。なお、ソール2の表面の布地6の色
は清潔感を出すためと、汚れた場合に直ぐに気がついて
洗浄を促すために白色とし、また、裏面の布地7の色
は、汚れが目立ちにくい暗色、例えば、ベージュ色を施
している。
【0014】図4はインステップストラップ3の断面図
を示しており、上下のパイル織編物からなる布地13、
14の間に中芯布地15を入れて3層構造としている。
図5はこの中芯布地15の縫製前の平面図を示し、ま
た、図6は中芯布地15の要部拡大断面図を示してい
る。図5及び図6に示すように、中芯布地15は表地1
6と、裏地17と、表地16及び裏地17との間に架橋
した無数の縦糸20とで構成されていて、ダブルラッセ
ル構造と呼ばれている3層構造となっている。なお、中
芯布地15を布地6、7の間に積層する際に、表地16
を上側にするが、裏地17を上側にして積層するように
しても良い。
【0015】上記中芯布地15の表地16は、メッシュ
地となっており、円形や楕円形、あるいは亀甲状の多数
の穴21が穿孔されている。そして、中芯布地15の規
格は、P75D(表地16)×P20D(中芯布地1
5)×P75D(裏地17)であり、表地16と裏地1
7のP75Dは、ポリエステル(P)繊維の75デニー
ル(D)で、また、中芯布地15のP20Dは、ポリエ
ステル(P)繊維の20デニール(D)をそれぞれ意味
している。
【0016】この中芯布地15を用いて上下の布地1
3、14とで積層してインステップストラップ3を構成
していることで、復元力のあるインステップストラップ
3を作成することができた。すなわち、図17(a)に
示すように、インステップストラップ3に何も力が加わ
らない状態から、図17(b)の矢印に示すようにイン
ステップストラップ3に力が加わると、インステップス
トラップ3は凹んでしまう。しかし、本発明のスリッパ
本体1のインステップストラップ3には上記中芯布地1
5を用いているので、図17(c)に示すように直ぐに
復元して元の円弧状の形に復帰する。
【0017】インステップストラップ3の復元力は、新
品のうちはある程度の復元力があるものの、問題は何回
か洗浄した後の復元力である。従来では、中芯布地15
の表地16と裏地17にポリエステル繊維を用い、縦糸
20にナイロンを使用していた。縦糸20にナイロンを
用いていたのは、中芯布地15自体に強度を持たせるた
めであるが、電気洗濯機やドライクリーニングでソール
本体4を洗浄や洗浄後の乾燥をしているうちにナイロン
は熱に弱く、そのため洗浄、乾燥の度に収縮していき、
復元力がなくなるという問題があった。
【0018】そこで、本発明者が試行錯誤に実験をして
いき、縦糸20にポリエステル繊維を使用することで、
多数回にわたって洗浄しても、インステップストラップ
3に復元力が低下しないということを知見したものであ
る。実際には300回くらいソール本体4を洗浄して
も、インステップストラップ3の円弧状にふっくらとし
た形に復元する復元力は洗浄後にも維持されている。す
なわち、多数回にわたって(300回くらい)ソール本
体4を洗浄し、脱水機にて脱水した後のインステップス
トラップ3の形状は円弧状に復元し、また、スリッパ本
体1の通常の使用時においてインステップストラップ3
を踏んだ場合でも、足をインステップストラップ3から
離すとインステップストラップ3は円弧状に復元するも
のである。
【0019】ここで、ソール本体4を洗浄し、脱水機に
て脱水した後は、ソール本体4はポリエステル繊維で構
成しているので、ほとんど脱水されており、80%〜9
0%は乾燥している。そして、脱水後は乾燥機(図示せ
ず)により多数のソール本体4を一括して乾燥させるよ
うにしている。実験結果では、工業用洗濯機において、
湿式乾燥での乾燥温度は130℃前後、乾式乾燥での乾
燥温度は150℃〜160℃で、乾燥時間は5分〜10
分以内で、ほぼ100%乾燥させることができた。な
お、ポリエステルの軟化点は240℃、融点は260℃
であるので、これらの軟化点、融点より100℃くらい
低い乾燥温度でソール本体4を乾燥させており、そのた
め、ソール本体4自体に必要以上の温度を与えることも
なく、ソール本体4を傷めるということもない。
【0020】次に、ソール本体4内に出し入れ自在とし
たインソール5の構造について説明する。図7に示すよ
うに、発泡ウレタン材からなる芯材22の上下の面にポ
リエステル製で滑らかな表面を有するシート23、24
を貼着し、周縁をポリエステル製のテープ25で縁取り
してインソール5を構成している。なお、テープ25を
接着させてシート23、24等の縁取りをしても良い
が、図7に示すように、ポリエステル繊維製の糸26で
周縁を縫い付けて縁取りを行なうようにしても良い。
【0021】このように、インソール5を構成している
材料をすべてポリエステル製としていることで、後述す
るように、リサイクル化のためにソール本体4からイン
ソール5を取り出して、ソール本体4とインソール5と
を別々にして溶かす必要がなくなる。
【0022】次に、ソール本体4の縁取りをしているヘ
ム布10の構成について説明する。図1に示すように、
布地6、7の周縁を上下から覆うようにして縁取りを行
なうので、布地6、7の周縁距離より長くして、最後の
端部は最初の端部の上にきて覆うようにして縫着してい
る。ヘム布10は帯状に構成されており、図8はヘム布
10の最後の端部を示している。ヘム布10は、センタ
ー線30の両側の線31を谷折りして図9に示すように
折り曲げる。次に、図中の破線で示す線32の部分で谷
折りして図10に示すように長さが5mm程度の折り曲
げ片33を形成する。さらに、センター線30の部分を
谷折りして図11に示すようなヘム布10を得る。
【0023】上記折り曲げ片33をヘム布10の最後の
端部として縫着していくものであり、図12はその状態
を示している。すなわち、ヘム布10の一方の端部10
aからポリエステル繊維製の糸11でヘム布10を布地
6、7に縫い付けていき、布地6、7の周縁に沿ってヘ
ム布10を合わせて同様に糸11を縫着していく。ヘム
布10の他方となる最後の端部10bにくると、該端部
10bを一方の端部10aの上に覆って糸11を縫い付
ける。ここで、ヘム布10の最後の端部10bの内側に
位置している折り曲げ片33の表面に布のり34(図1
0の斜線部分)を塗布する。
【0024】布のり34を折り曲げ片33に塗布した後
に、図13に示すように最後の端部10bを縫い付けて
ある端部10aの上に覆い、上述したように糸11で縫
着する。図14はこの状態を示しており、端部10bの
縁部の途中で糸11の縫着をUターンしてから糸11の
縫着を終える。
【0025】ここで、図14に示すように、ヘム布10
の縫い始めの端部10aに最後の端部10bを重ね合わ
せる端末処理をしたヘム布10により布地6、7の縁取
りが完全に行なわれる。また、ヘム布10の端部10b
の折り曲げ片33の表面に布のり34を塗布しているの
で、布のり34の塗布面が端部10aの表面に重ね合わ
されて縫着した糸11と相まって端部10a、10b同
士が確実に接着されることになる。
【0026】特に、布のり34が完全に乾燥する前に、
ヘム布10を縫着することで、布のり34が糸11や端
縁10c部分を含めた端部10b全体に浸透していき、
その後、布のり34が乾燥して、糸11や端部10bが
固まり、それにより、端部10bの端縁10cからの繊
維のほつれが生じるのを防止している。
【0027】また、ヘム布10の端部10bの端縁10
cは折り曲げ片33の基部となっており、折り曲げられ
ているので、その端縁10cからは糸状の繊維のほつれ
がなくなる。特に、本発明のスリッパ本体1のソール本
体4は多数回にわたって電気洗濯機やドライクリーニン
グで洗浄するようにしているので、この端部10bの布
のり34による端末処理により、300回洗浄しても端
縁10cからの繊維のほつれが全くないという実験結果
を得た。なお、洗浄後の乾燥の条件は上述した場合と同
じである。また、上記のように布のり34でヘム布10
の端部10bを浸透させているので、使用時にヘム布1
0の端部10bが床面に接触しても、端部10bの端縁
10cから繊維がほつれるということもなくなった。
【0028】ここで、上記の布のり34は、例えば、酢
酸ビニール樹脂エマルジョン系接着剤を用いており、配
合の割合としては、合成樹脂40%、酢酸ビニール樹
脂、水が60%である。また、市販されている一般的な
布のりでも良い。
【0029】上述のようにして糸11により布地6、7
を縫着してソール本体4を形成し、内部にインソール5
を挿入した状態を図15に示す。インソール5の厚みと
しては、例えば、6mm〜8mm程度としており、その
ため、インソール5をソール本体4内に入れた状態で
は、ヘム布10で縁取りをした位置がソール本体4の高
さ方向の略中央部分に位置することになる。すなわち、
布地6、7を縁取りしたヘム布10の下面の位置は、ソ
ール本体4の下面の位置より寸法Lだけ高い位置とな
り、ヘム布10の下面は、通常の使用時においては、床
面に接触しにくくなる。そのため、縁取りをしている糸
11が床面に接触する度合いが低くなり、床面との接触
による糸切れということが起こりにくくなる。つまり、
ヘム布10の位置をインソール5の厚みの略半分の位置
より上方に位置させるようにしている。なお、上記糸1
1はボタン糸と呼ばれている丈夫な20番手の糸を使用
している。
【0030】特に、ヘム布10の端部10bの下面も床
面と接触する割合も少なくなって、端部10bの端縁1
0cからの繊維のほつれを防止することができる。この
ように、本発明のスリッパ本体1のソール本体4を30
0回にわたって洗浄してもインステップストラップ3の
復元力を維持していても、使用時において、床面との接
触により糸11が切れたり、ヘム布10の端縁10cか
らの繊維のほつれが生じると、商品性を損なうことにな
るが、本発明ではかかる不具合は生じないものである。
したがって、糸切れやほつれの発生が遅れるので、長年
にわたって使用でき、ランニングコストを抑えることが
できる。
【0031】図16は、ヘム布10の位置をさらに高く
なるようにした例を示し、ソール2の布地6、7の幅を
異ならせたものである。すなわち、表地の布地6の幅よ
り裏地の布地7の幅をインソール5の厚みの2倍程度長
くし、ソール2内にインソール5を入れた場合に、布地
7の幅が長い分だけインソール5がヘム布10に位置よ
り下方に位置することになる。つまり、インソール5の
厚み分だけヘム布10の位置が高くなり、スリッパ本体
1の使用時において、床面から高い位置となって床面と
接触する割合をより一層少なくすることができる。これ
により、図15の場合と比べて糸11やヘム布10の端
縁10cが床面と接触する度合いが少なくなって、糸1
1の糸切れや端縁10cのほつれが生じる割合が一層少
なくなり、糸切れやほつれの発生を長年にわたって使用
しても遅くでき、ランニングコストを非常に抑えること
ができる。
【0032】このように本実施形態では、ソール2とイ
ンステップストラップ3とからなるソール本体4をポリ
エステル繊維製で構成しているので、ソール本体4から
インソール5を抜き出して、ソール本体4を電気洗濯機
やドライクリーニングでの洗浄が容易となり、脱水を完
了した時点でソール本体4自体もほとんど水分を含んで
おらず、インソール5を入れて直ぐにスリッパ本体1と
しての使用も可能となる。
【0033】また、上述のようにインステップストラッ
プ3の中芯布地15の縦糸20にポリエステル繊維を用
いているので、少なくとも300回の洗浄をしてもイン
ステップストラップ3の円弧状に復帰する復元力が維持
され、そのためスリッパ本体1を業務用として、例え
ば、ホテルや病院などで使用する場合には、本発明のス
リッパ本体1は好適例となる。つまり、ホテルや病院等
では、不特定多数の人が使用するので、スリッパ本体1
は汚れ易く、また、洗浄にて清潔に保つ必要がある。そ
こで、本発明のスリッパ本体1は少なくとも300回洗
浄しても、スリッパ本体1自体が洗浄により破損するこ
ともなく、また、インステップストラップ3も復元力を
維持しているので、ランニングコストを非常に抑えたス
リッパ本体1を提供することができる。
【0034】さらに、インステップストラップ3の復元
力は維持されているので、インステップストラップ3を
不用意に足で踏んでも直ぐに円弧状の元の形状に復元で
き、足をインステップストラップ3にスムーズに入れる
ことができて、利用者に苛立ちや不快感を与えることも
ない。なお、ビジネスホテルなどでは、コストを抑える
ことと、清潔感から使い捨てのスリッパとして紙製とし
ている場合や、偏平な布地でインステップストラップ3
を構成した場合では、インステップストラップ3を不用
意に足で踏んだ場合には、インステップストラップ3は
円弧状に容易に復元しないために、利用者に苛立ちや不
快感を与えることになる。しかし、本発明のスリッパ本
体1ではかかる不具合は生じない。
【0035】また、スリッパ本体1のソール本体4を洗
浄しても形崩れしにくく、脱水後もほとんど形崩れをせ
ず、そのため、脱水後のソール本体4へのインソール5
の挿入作業も容易となる。
【0036】さらに、かかるスリッパ本体1をホテルや
病院で使用することで、汚れる度に新品に交換する必要
もなく、電気洗濯機やドライクリーニングで多数のスリ
ッパ本体1の汚れを一括して落とすことができ、しか
も、少なくとも300回はスリッパ本体1を洗浄できる
ので、毎日の洗浄も可能となり、宿泊客や来院者に清潔
感を与えることができる。
【0037】また、スリッパ本体1の布地としてポリエ
ステル製パイル織編物を用いているので、電気洗濯機や
ドライクリーニングで洗浄してもシワになりにくく、形
崩れもほとんどない。そのため、ソール本体4の洗浄後
にインソール5を開口部12から挿入する作業も容易と
なる。特に、スリッパ本体1が大量に使用されるホテル
や病院などでは、洗浄(洗濯)後のスリッパ本体1への
インソール5の挿入作業が非常に楽となる。
【0038】さらに、ポリエステル繊維製パイル織編物
は脱水性が非常に良いので、洗浄後の脱水で、または短
時間の乾燥でスリッパ本体1を直ぐに使用でき、非常に
使い勝手が良いものである。
【0039】ところで、本発明者は、何百回洗浄しても
インステップストラップ3の復元力を維持させるべく、
中芯布地15の中の縦糸20をナイロンからポリエステ
ルに変更したことで、それを可能に至らしめたものであ
る。また、縦糸20にポリエステルを用いることで、イ
ンステップストラップ3全体の材料をポリエステル製と
なり、そこで、スリッパ本体1を構成している他の部材
の材料、特にインソール5もポリエステル製とすること
を思いつき、これにより、スリッパ本体1全体の材料を
ポリエステル製とした。もちろん、各構成部材を縫い付
ける糸もポリエステルを使用している。
【0040】これにより、ソール本体4内にインソール
5を入れたまま、工場などでスリッパ本体1を溶かして
再利用することができ、スリッパ本体1をリサイクル化
でき、しかも、そのリサイクル化の作業における材料の
分別を行なう必要もないものである。
【0041】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のスリッパによれ
ば、ヘム布の端部を折り返して折り曲げ片を形成すると
共に、該折り曲げ片の表面に接着剤を塗布し、ヘム布の
一方の端部の上から折り曲げ片を覆設して縫着するよう
にしているので、折り曲げ片に塗布した接着剤がヘム布
の端部、糸等に浸透していき、接着剤が固まることで、
端部、が強固に接着され、これにより、端部からの繊維
のほつれが生じるのを防止することができる。また、洗
浄によって繊維のほつれがほとんど生じることもなく、
長期にわたって使用することができ、結果として、ラン
ニングコストを抑えることができる。
【0042】請求項2記載のスリッパによれば、前記ソ
ール内にインソールを挿入した際に、ヘム布の位置をイ
ンソールの厚みの略半分の位置より上方の位置に位置さ
せるようにしているので、糸を縫着しているヘム布の位
置が床面より上方の位置となって、縁取り用の糸やヘム
布が直接床面に接触する度合いが少なくなり、そのまま
糸が切れたり、ヘム布の端部からの繊維のほつれが生じ
るのを一層防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるスリッパ本体の平
面図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるスリッパ本体の背
面図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるソール本体にイン
ソールの出し入れ状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるインステップスト
ラップの要部拡大断面図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるインステップスト
ラップを構成している中芯布地の平面図である。
【図6】本発明の実施の形態における中芯布地の要部拡
大断面図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるインソールの要部
拡大断面図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるヘム布の縁取りを
行なう場合の工程を示す要部斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるヘム布の縁取りを
行なう場合の工程を示す要部斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態におけるヘム布の折り曲
げ片を作成する場合の工程を示す要部斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるヘム布の最終工
程を示す要部斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態におけるヘム布の最後の
端末処理を行なう場合の要部拡大平面図である。
【図13】本発明の実施の形態におけるヘム布の最後の
端末処理を行なう場合の要部拡大断面図である。
【図14】本発明の実施の形態におけるヘム布の最後の
端末処理を糸で縁取りした状態を示す要部拡大平面図で
ある。
【図15】本発明の実施の形態におけるスリッパ本体の
要部拡大断面図である。
【図16】本発明の実施の形態における上下の布地の幅
を異ならせた場合のスリッパ本体の要部拡大断面図であ
る。
【図17】(a)〜(c)は本発明の実施の形態におけ
るインステップストラップの復元力を示す説明図であ
る。
【図18】従来例のスリッパの斜視図である。
【図19】従来例のスリッパの縁取り用のヘム布を縫着
した状態を示す要部拡大平面図である。
【図20】従来例のヘム布の端部から繊維がほつれる場
合の説明図である。
【符号の説明】
1 スリッパ本体 2 ソール 3 インステップストラップ 4 ソール本体 5 インソール 10 ヘム布 10a 端部 10b 端部 10c 端縁 11 糸 33 折り曲げ片 34 布のり

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】足の甲を挿入して引っかけるインステップ
    ストラップ3と、このインステップストラップ3を前部
    に備えた偏平で袋状のソール(2)と、このソール
    (2)内に出し入れ自在としたインソール(5)とでス
    リッパ本体1を構成し、前記ソール(2)の周縁をヘム
    布(10)により縁取りすると共に、ヘム布(10)の
    両端部を重ね合わせ、該ヘム布(10)を糸(11)に
    より縫着したスリッパであって、 前記ヘム布(10)の端部(10b)を折り返して折り
    曲げ片(33)を形成すると共に、該折り曲げ片(3
    3)の表面に接着剤(34)を塗布し、ヘム布(10)
    の一方の端部(10a)の上から折り曲げ片(33)を
    覆設して縫着するようにしたことを特徴とするスリッ
    パ。
  2. 【請求項2】前記ソール(2)内にインソール(5)を
    挿入した際に、ヘム布(10)の位置をインソール
    (5)の厚みの略半分の位置より上方の位置に位置させ
    るようにしていることを特徴とする請求項1記載のスリ
    ッパ。
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