JP2003024008A - 食 品 - Google Patents

食 品

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JP2003024008A
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food
conchiolin
liver function
acid
pearl
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JP2001219149A
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English (en)
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Yukihisa Yamabe
幸久 山辺
Shiho Ito
志保 伊藤
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Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 老化防止、抗酸化、ヒスタミン抑制作用など
のほか、肝機能を正常に保つ食品或いは肝機能改善剤が
求められてきた。 【解決の手段】食品或いは肝機能改善剤にコンキオリン
加水分解物を含有することで解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は老化防止、抗酸化、ヒス
タミン抑制作用などのほか、肝機能を正常に保ち食品に
関する。
【0002】
【従来の技術】コンキオリンは真珠やその母貝である真
珠層を有する貝すなわち、アコヤ貝、アワビ、クロチョ
ウガイ、シロチョウガイ等に含まれる硬蛋白質の1種で
ある。この蛋白質の利用は特許登録第1587730
号、特許登録第1560610号、特許登録第2909
995号、特開平6−211640号、特開平6−21
1625号の各公報など主に化粧品分野でなされてお
り、老化防止、抗酸化、ヒスタミン抑制作用などの効果
が知られている。また、真珠末は古くより漢方として、
アコヤ貝粉末はカルシウム剤あるいは食品添加物として
利用されてきた。アコヤ貝粉末にはコンキオリンが含ま
れるが、不溶性のままであり、また、カルシウムの結晶
の隙間に存在し、実際に体内に吸収される割合は低い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、真珠
や真珠貝殻粉末は経口で人が利用しているが、不溶性の
ままのコンキオリンであり、且つカルシウムの中に含有
された形であり吸収などが悪くまた、水に不溶な形のた
めに利用できる食品に限度がありよりコンキオリンの有
効性を発揮できるようにしてコンキオリンの利用の拡大
することにある。また、現代はアルコール飲料を摂取す
ることも多く、また、各種の食品添加物によって、肝機
能が低下している人が増加している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために、鋭意検討した結果、真珠或いは真
珠層をもつ貝殻より硬蛋白質であるコンキオリンを取り
出した後、加水分解したものを食品に、或いは肝機能改
善剤として用いることを見出した。このコンキオリン加
水分解物の製造方法はは特許登録第1587730号、
特許登録第1560610号各公報にも記載されてい
る。これは真珠或いは真珠層を有する貝殻を必要により
粉砕して、これに酸を加えてカルシウムを溶解して、不
溶部分を集めてコンキオリンを得る。酸は、炭酸カルシ
ウムと反応して溶解するものを選択すればよい。一般的
には経済的な観点からも塩酸が利用される。カルシウム
が溶解するに必要な量を除々に加えたのち、ろ過等を行
い、不溶のコンキオリンを集める。
【0005】これを加水分解する。加水分解の方法は様
々あるが無機酸、有機酸などを利用して加水分解する。
例示すれば、塩酸、硫酸、硝酸、蟻酸、酢酸などが利用
できる。作用される濃度は、酸の種類、作用させる温
度、時間或いはコンキオリンの利用目的によって異なる
が、1%〜100%、温度は室温〜100℃、時間は3
0分から5日間程度が、経済性や効率、必要な分解の程
度より判断して好ましい。加水分解したあと、中和す
る。中和するにはアルカリを利用するがこれも特に限定
はなく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニ
ア等が利用できる。用途によってはできた塩が少ない方
がよい場合があり脱塩する。脱塩の方法にはいろいろあ
るが、樹脂を利用して除去するのが一般的である。しか
し、中和するときに出来る塩が水に不溶の塩ができれ
ば、塩の除去は容易である。この方法は特許登録第15
60610号公報に記載されている。この方法でも問題
ないが、この方法によってできる硫酸バリウムは、食品
添加物として不向きであり、本発明者らはさらに検討し
て結果、硫酸で分解したあと、水酸化カルシウムで中和
する方法を見出した。これによって生じる、硫酸カルシ
ウムは不溶性でろ過等で容易に除去でき、且つ多少残留
してもなんら問題はない。
【0006】この物質を他の、医薬品、食品の原料、例
えば、スクワラン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セ
チルアルコール等の固体油、各種の活性剤、グリセリ
ン、1,3ーブチレングリコールラクトース、デキスト
ロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、リ
ンゴファイバー、大豆ファイバー、肉エキス、黒酢エキ
ス、ゼラチン、コーンスターチやビタミン類など各種薬
剤等を配合して様々な剤形の医薬品、食品、例えば、錠
剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、カ
プセル剤、顆粒剤、パン、チューインガム、クッキー、
チョコレート、菓子、シリアル類等の固形食品、ジャ
ム、アイスクリーム、ヨーグルト、ゼリー等のジャム
状、クリーム状またはゲル状食品、ジュース、コーヒ
ー、ココア等の飲料等に目的に応じて種々の利用形態の
医薬品、食品などに調製することができる。
【0007】しかしながら、本発明者らが検討した結
果、コンキオリン加水分解物に加えてイチョウの葉のエ
キスやブドウ種子エキスを配合すると、これらに含まれ
るポリフェノールなどの作用で活性酸素抑制効果があ
り、また、毛細血管拡張作用があり、血行を促進させ、
脳動脈、心臓の血流を増加させ、また血管自体の硬化を
防ぎ、高血圧などに有効であり、またアレルギー症状を
緩和作用や注意欠陥障害についても有効で、これらを配
合すると、コンキオリン加水分解物の作用を増大し、ま
た、他に食品として必要な機能も増大し、有効である。
【0008】
【実施例】以下に、本発明で使用した、製造例、実際の
利用方法である実施例を記載するが、本発明はこれらの
製造例及び実施例によって何ら限定されるものではな
い。
【0009】製造例 アコヤ貝殻100kgに塩酸207kgと水350kgをゆっ
くり攪拌しながら加えた。これをろ過して残渣を集め
た。これに水3.25kgと硫酸350gを加え100℃
で15時間加水分解した。この液を水酸化カルシウムを
用いてpH6.0になるように中和した。この液を80
00rpm10分間、遠心分離しその上澄み液に活性炭7
0gを加え5分間攪拌したのち、ろ過し、濾液を凍結乾
燥した。収量は185gであった。
【0010】実施例(錠剤の調製) 製造例を20g、結晶セルロースを193g、イチョウ
葉エキス120g、ブドウ種子エキス100g、アスコ
ルビン酸15g、α−トコフェノール3gを混合し攪拌
造粒し、40℃で乾燥し、グリセリン脂肪酸エステル8
gを混合し、300mgの錠剤に打錠した。
【0011】本発明の効果をみるために、以下の実験を
行った。 1.肝障害軽減効果確認試験 試験方法 実験動物は5週齢のWistar系雄ラット(体重120−1
40g)を市販固形飼料で5日間予備飼育した後、各群
の体重が揃うように1群5匹3群に分けた。第1群には
表1に示す基本食を、第2群には表1の基本食100g
に対して20%四塩化炭素−オリーブ油溶液0.25ml
を加えたものを、第3群には表1のコンキオリン配合基
本食に対して20%四塩化炭素−オリーブ油溶液0.2
5mlを加えたものをそれぞれ与えた。(水道水はすべて
の群に対して自由摂取させた)飼育は個別ケージにラッ
トを入れ、温度22℃、湿度60±5%の12時間明暗
サイクル(7:00−19:00照明)で行った。この条件で8日
間飼育後、以下の測定をする36時間前から、水のみを
与えて飼育したのち、腹部大静脈より血液をとり、和光
純薬製の測定キット(JSCC準拠)を用いてGOT活
性とGPT活性を測定した。その結果、表2、表3のよ
うな結果を得た。
【0012】
【0013】
【0014】 血清GOTは心筋梗塞、劇症肝炎などで顕著に上昇す
る、また、GPTは急性肝炎、慢性肝炎などで上昇する
指標であり、コンキオリン加水分解物を配合した飼料を
与えた方は各指標が減少し、肝機能を改善することがわ
かった。
【0015】2.使用テスト 実施例1と2を男性12名、女性9名に3月間、1日に
実施例を3錠、摂取した。その後、以下の質問について
アンケート調査を実施した。結果を表4に示す。(質問
は試験前に比較して)
【0016】コンキオリン加水分解物は上記のように肝
機能を改善する働きがあり、これを配合した食品を摂取
すると肝機能が高まり、且つ、すでに知られているがコ
ンキオリンが持つ様々な作用が働き、食品として或いは
肝機能改善剤として有効に作用する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 1/16 A61P 37/08 17/00 39/06 37/08 A61K 37/12 39/06 37/18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンキオリン加水分解物を含む食品
  2. 【請求項2】コンキオリン加水分解物を含む肝機能改善
  3. 【請求項3】加水分解の方法が硫酸で分解した後、水酸
    化カルシウムで中和することを特徴とする請求項1の食
    品又は請求項2の肝機能改善剤
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