JP2003023877A - シート固定装置 - Google Patents

シート固定装置

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JP2003023877A
JP2003023877A JP2001218742A JP2001218742A JP2003023877A JP 2003023877 A JP2003023877 A JP 2003023877A JP 2001218742 A JP2001218742 A JP 2001218742A JP 2001218742 A JP2001218742 A JP 2001218742A JP 2003023877 A JP2003023877 A JP 2003023877A
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winding shaft
fixing
sheet
shaft portion
winding
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JP2001218742A
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Kazuji Nakasuga
一二 中須賀
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NAKASUGA SHUBYO KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

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  • Greenhouses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 風等によりビニールシートが風であおられて
ばたついたりはがれたりすることがなく、又、ビニール
シート等のシート類の巻き上げ、巻き下ろしを容易に行
うことができる作業性に優れたシート固定装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明のシート固定装置は、シートによ
り被覆されたパイプ等の骨組みの側部側に沿設され回動
自在に軸支される巻き取り軸部と、一端部が巻き取り軸
部に略等間隔に接続され、他端部が湾曲した骨組みの巻
き取り軸部が沿設された側部側の反対側の側部側に固定
され、シート上に並設される複数の固定用紐部と、巻き
取り軸部の一端部に配設され巻き取り軸部を回動させる
回動装置部と、を備えた構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、店舗用の簡易テン
トやビニールハウス等を覆うビニールシート等の各種シ
ートを抑えつけて固定するためのシート固定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、花や野菜の促成栽培等に、ビニー
ルハウスが用いられている。また、各種の簡易店舗を路
上等で開設する際に簡易テントが用いられている。ビニ
ールハウスは、金属製又は合成樹脂製等の骨組みの周囲
を透明で薄いビニールシート等の合成樹脂製の透明膜で
覆ったものである。ビニールハウスは屋内を透明膜で覆
うため空気の流通がほとんどなく、ビニールハウス内に
射し込む太陽光熱が屋内に保持されて、内部の気温を外
気より高く保つことができ、これにより、栽培する花や
野菜等の成長を促進させることができる。しかし、ビニ
ールハウス内部は、周囲をビニールシートで覆われてい
るため雨が入らず、このため、ビニールハウス内部の土
壌に栄養が行き渡らず、土壌が衰え、栽培が困難になる
場合があった。また、真夏等のように射し込む太陽光が
強く、日照時間も長くなると、ビニールハウス内部の気
温が異常に高くなるため、ビニールハウス内を好ましい
温度や湿度に保つことができず、栽培している花や野菜
等に悪影響を及ぼす場合があった。このような課題を解
決するために、実開平6−79232号公報には、「ビ
ニールハウスの天井を覆う天井面シートの下端に取り付
けられた巻き上げ棒の回転により天井面シートの天井面
を覆う面積を可変自在とした ビニールハウスのシート
固定装置において、前記巻き上げ棒の回転方向を直角方
向に変換するギアボックスと、該ギアボックスに結合さ
れ前記巻き上げ棒を回転駆動する回転駆動棒と、巻き上
げ棒とギアボックスとの間と、ギアボックスと回転駆動
棒との間の少なくとも一方に設けられた自在継ぎ手と、
ビニールハウスの側壁に設けられ前記回転駆動棒を挟み
付けて保持するクランプと、を具備することを特徴とす
るビニールハウスの巻き取り装置」が開示されている。
このビニールハウスの巻き取り装置は、ハンドルを回転
させることによりビニールハウスの天井を覆う天井側シ
ートや側部側の側部側シートを簡単に巻き上げたり巻き
下ろしたりすることができるため、定期的にビニールハ
ウス内に雨を入れることができ、又、シートを巻き取る
ことによりビニールハウスに開口部を形成して、ビニー
ルハウスの内部に外気を流通させ温度調整が可能であっ
た。しかしながら、この巻き取り装置は、巻き上げ棒及
び天井面シートがビニールハウスの骨組みに固定されて
おらず、骨組みを覆っているだけであるので、風等によ
りばたついたり、シートがはがれたりすることがあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来、ビニ
ールハウスの側部側から複数の紐を天井面シート上にか
けわたして、ビニールハウスの両側部側から抑えつけ締
めつけて、紐の両端部を地面等に固定することで、風等
によるばたつきやシートがはがれることを防いでいた。
しかしながら、天井面シートを抑えるために複数の紐を
シート上にかけわたして締めつけた場合、巻き取り装置
の巻き上げ棒を回動させシートを巻き上げる又は巻き下
ろす際に、かけわたした複数の紐をすべて緩める必要が
あり、これらの複数の紐は地面に設けられた杭等に結び
つけて固定されているためすべての紐を緩める作業は煩
雑であり、又人手がかかるという課題を有していた。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、風等によりビニールシートが風であおられてばたつ
いたりはがれたりすることがなく、又、ビニールシート
等のシート類の巻き上げ、巻き下ろしを容易に行うこと
ができる作業性に優れたシート固定装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシート固定装置は以下の構成を有してい
る。
【0006】本発明の請求項1に記載のシート固定装置
は、シートにより被覆されたパイプ等の骨組みの側部側
に沿設され回動自在に軸支される巻き取り軸部と、一端
部が前記巻き取り軸部に略等間隔に接続され、他端部が
前記湾曲した骨組みの前記巻き取り軸部が沿設された側
部側の反対側の側部側に固定され、前記シート上に並設
される複数の固定用紐部と、前記巻き取り軸部の一端部
に配設され前記巻き取り軸部を回動させる回動装置部
と、を備えた構成を有している。
【0007】この構成により、以下のような作用を有す
る。 (1)固定用紐部により骨組みに被せられたビニールシ
ートを締めつけることができるので、風等によるビニー
ルシートのばたつきやビニールシートがはがれたりする
ことを防ぐことができる。 (2)ビニールシートを巻き上げ又は巻き下ろしてビニ
ールハウスの開口部を広げる又は狭めるために、シート
を巻き取っている巻き取り棒を回動させる際に、シート
を締めつけているすべての固定用紐部を容易に且つ一度
に緩めることができるので、シートの巻き上げ、巻き下
ろしを容易に行うことができる。 (3)回動装置部により、複数の固定用紐部すべてを巻
き取ることができるので、シートを容易に締めつける又
は緩めることができる。
【0008】巻き取り軸支部は、断面が円形、角形等種
々の形状のものが用いられるが、軸支部により軸支され
回動されるため、断面は円形であることが好ましい。ま
た、巻き取り軸部は、金属、合成樹脂等の材料により形
成されたパイプ材、棒材等が用いられるが、強度や重量
の面から考えて、金属製のパイプ材を用いることが好ま
しい。固定用紐部としては、種々用いられるが、所定の
強度を有する合成樹脂製のロープ等により帯状に形成さ
れることが好ましい。これにより、ビニールシートを抑
えつけ締めつけた際に、ビニールシートへの接触面積が
大きいため、ビニールシートを傷つけたり破損したりす
ることがない。また、金属線等で補強された合成樹脂製
のロープ等を用いてもよい。回動装置部としては、ハン
ドル部を有しハンドルの回動を巻き取り軸部に伝えるよ
うにギアが組み込まれたギアボックスを用いてもよく、
また、ボタン操作等により駆動するモータ等で巻き上げ
軸部を回動させる電気機器を用いてもよい。なお、ギア
ボックスを用いた場合は、組み込むギアのギア比を利用
して、ハンドル部を少ない力で回動できるようにしても
よい。
【0009】本発明の請求項2に記載のシート固定装置
は、請求項1において、前記固定用紐部が接続用紐部を
介して前記巻き取り軸部と接続されている構成を有して
いる。
【0010】この構成により、請求項1に記載の発明で
得られる作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)固定用紐部を任意の位置で接続紐に接続し固定す
ることができるので、固定用紐部によるビニールシート
の締めつけ量を任意に調節することができ、複数の固定
用紐のビニールシートの締めつけのばらつきをなくすよ
うに調節することができる。
【0011】接続用紐部としては、所定の強度を有する
合成樹脂製のロープや金属製のワイヤー等の弾性を有さ
ない材料が用いられる。また、接続用紐部は巻き取り軸
部に巻回されるため、重なって巻回した場合その巻き径
を小さくできるように帯状に形成されることが好まし
い。
【0012】本発明の請求項3に記載のシート固定装置
は、請求項1又は2において、前記巻き取り軸部が角材
により形成され、前記角材により形成された巻き取り軸
部に嵌合され前記固定用紐部又は前記接続用紐部を挟着
する紐固定用嵌合部材を備えた構成を有している。
【0013】この構成により、請求項1又は2に記載の
発明で得られる作用に加え、以下のような作用を有す
る。 (1)巻き取り軸部を角材に形成することにより、固定
用紐部又は接続用紐部を巻き取り軸部に固定する際に、
軸に孔を設ける等必要なく、紐を挟んで軸まわりに嵌合
する紐固定用嵌合部材により容易に固定でき、又、紐固
定用嵌合部材を脱着することにより、固定位置を任意に
設定することができる。
【0014】巻き取り軸部としては、断面形状が三角
形、四角形等種々考えられるが、紐固定用嵌合部材が、
例えばコの字形状に形成された場合は、断面四角形の巻
き取り軸部を用いることが好ましく、各々が対応して形
成されることが好ましい。また、巻き取り軸部が支持さ
れる軸支部においては、円柱状部を形成して巻き取り軸
部の回動時の摩擦を低減させることが好ましい。
【0015】本発明の請求項4に記載のシート固定装置
は、請求項1乃至3の内いずれか1項において、筒状に
形成された周側面に前記固定用紐部又は前記接続用紐部
が巻回される凹状溝部を有し前記巻き取り軸部に略等間
隔に環装され固定された複数のドラム部を備えた構成を
有している。
【0016】この構成により、請求項1乃至3の内いず
れか1項に記載の発明で得られる作用に加え、以下のよ
うな作用を有する。 (1)接続用紐部又は固定用紐部がドラム部の凹状溝部
に保持されて巻回されるため、接続用紐部又は固定用紐
部を同位置において巻回することができ、固定用紐部に
よるシートの締めつけのばらつきを防ぐことができる。
【0017】本発明の請求項5に記載のシート固定装置
は、請求項1乃至4の内いずれか1項において、前記回
動装置部が、前記巻き取り軸部に配設されたウォームギ
アと、前記ウォームギアが歯合するラックと、を備えた
構成を有している。
【0018】この構成により、請求項1乃至4の内いず
れか1項に記載の発明で得られる作用に加え、以下のよ
うな作用を有する。 (1)接続用紐部又は固定用紐部が巻き取り軸部に巻き
つく際の巻きつき位置を、巻き取り軸部の巻き取りに連
動して変化させることができるため、巻きつきの厚みが
厚くなることを防ぐことができ、ビニールシートの締め
つけ量にばらつきが出ることを防ぐことができ、巻き径
を常に一定にできるので、一部の接続用紐部や固定用紐
部がたるんだり、きつくなったりすることを防ぐことが
できる。 (2)巻き取り軸部に連設されたウォームギアとウォー
ムギアが歯合するラックとを備えているので、巻き取り
軸部の回動によりウォームギアがラックに歯合しながら
回動することで、巻き取り軸部をその回動に連動させて
その長さ方向に移動させることができる。本発明の請求
項6に記載のシート固定装置は、請求項1乃至5の内い
ずれか1項において、内部側面に螺刻された孔を有する
螺刻部と、前記巻き取り軸部の周側面に螺刻されて形成
され前記螺刻部に螺着する螺着部を備えた構成を有して
いる。
【0019】この構成により、請求項1乃至5の内いず
れか1項に記載の発明で得られる作用に加え、以下のよ
うな作用を有する。 (1)巻き取り軸部の回動により、螺着部が螺刻部に螺
着しながら回動するため、巻き取り軸部をその回動に連
動させてその長さ方向に移動させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について、
図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1、2)本発明の実施の形態1におけるシ
ート固定装置について、以下図面を参照しながら説明す
る。
【0021】図1は本実施の形態1におけるシート固定
装置が設置されたビニールハウスの全体斜視図であり、
図2は本実施の形態1におけるシート固定装置の要部正
面図である。図中、1は本実施の形態1におけるシート
固定装置、2は地面に固定されたコンクリート製の土
台、3は土台2に立設され固定された柱部、4は後述の
回動装置部を柱部3に固定する回動装置固定部、5は回
動装置固定部4により柱部3に固定された回動装置部、
6は回動装置部5のハンドル部、6aはハンドル部6に
穿設されたハンドル孔部、6bは回動装置部5のケーシ
ングに円状に複数穿設されたハンドル固定用孔部、6c
はハンドル孔部6a及びハンドル固定用孔部6bを連通
して挿入されハンドル部6を回動装置部5に対して固定
する止めピン、7は回動装置部5に接続されハンドル部
6を回動させることにより連動して回動する巻き取り軸
部、8は巻き取り軸部7を支持し地面に固定された巻き
取り軸支部、9は一端部が巻き取り軸部7に等間隔に接
続され他端部がビニールハウスの反対側の固定軸等に固
定されたシートを押圧して固定する固定用紐部、10は
巻き取り軸部7に溶着、又はビス止め等により固定用紐
部9を巻き取り軸部7に狭着して固定する紐固定部、2
1はシート固定装置1が設置されたビニールハウス、2
2はビニールハウス21を覆うビニールシート、23は
パイプ材等により形成されビニールハウス21の天井側
に横架され並設されたアーチ状骨組み、25は天井側の
ビニールシート22を巻き上げる巻き上げ棒を回動させ
る天井側巻き上げ装置、25aは天井側巻き上げ装置用
ハンドル部、26は側部側のビニールシート22を巻き
上げる巻き上げ棒を回動させる側部側巻き上げ装置、2
6aは側部側巻き上げ装置用ハンドル部、27は鋸歯状
のシート固定具を断面凹状部分に天井側のビニールシー
トを挟んで止着する天井側シート止め部、28は鋸歯状
のシート固定具を断面凹状部分に側部側のビニールシー
トを挟んで止着する側部側シート止め部である。
【0022】ここでは、シート固定装置1は、ビニール
ハウス21の一側部側に設置されているが、両側部に設
置してもよい。なお、固定用紐部9は一端部が巻き取り
軸部7に固定され、ビニールハウス21の天井側を介し
て、他端部がビニールハウスの反対側の側部側の骨組み
又は地面にもしくは別途設置されたパイプ状等の固定軸
に固定される。回動装置部5は、ハンドル部6を回動さ
せることにより巻き取り軸部7を連動して回動させる。
また、巻き取り軸部7により固定用紐部9を巻き取り、
ビニールシート22を締めつけた際に、巻き取り軸部7
の逆回転を防止するために、止めピン6cをハンドル孔
部6aとハンドル固定用孔部6bとを連通させて挿入す
ることによりハンドル部6を締めつけ位置で固定するこ
とができる。なお、巻き取り軸部7の逆回転を防止する
ために、S字形状の線状物によりハンドル部6を係止し
てハンドル部を固定してもよく、又は、金属製の鎖等の
紐状物をハンドル部6と地面に打ち込んだ杭状物とに掛
止して固定してもよく、もしくは、ラチェット機構を用
いてもよい。巻き取り軸支部8は、巻き取り軸部7が挿
入され支持される円環状部分と地面に打ち込まれ固定さ
れる杭状部分とからなる。巻き取り軸支部8は、巻き取
り軸部7の長さに応じて複数本設置されるが、少なくと
も、巻き取り軸部7の回動装置部5の反対側の端部付近
に1つ必要である。固定用紐部9は、帯状に形成され金
属線等で補強された合成樹脂製の紐状物等が用いられ
る。これにより、ビニールシートを十分に締めつけて固
定することができる。ビニールハウス21は、天井側に
アーチ状骨組み23を複数本並設するとともに並設され
たアーチ状骨組み23を互いに連結する図示しない横架
部材によって骨組みが形成され、その骨組みをビニール
シート22により被覆したものである。天井側巻き上げ
装置25及び側部側巻き上げ装置26は各々に配設され
た天井巻き上げ装置用ハンドル部25a、側部側巻き上
げ装置用ハンドル部26aを回動させることにより、ビ
ニールシート22を巻き取り棒に巻き上げて、ビニール
ハウス21の開口部を広げ、又は、ビニールシート22
を巻き取り棒から巻き下ろして、ビニールハウス21の
開口部を狭めることができる。また、ビニールシート2
2は天井側及び側部側において、天井側シート止め部2
7、側部側シート止め部28により止着され固定され
る。
【0023】図3は本実施の形態1におけるシート固定
装置の回動装置部の内部構成図である。図3において、
5は回動装置部、6はハンドル部、7は巻き取り軸部で
あり、これらは図1又は2において説明したものと同様
であるので同一の符号を付けて説明を省略する。31は
後述のウォームギアが歯合するラック、32は巻き取り
軸部7に環装され固定されたウォームギア、33は巻き
取り軸部7に環装され固定された大歯車部、34は大歯
車部33に歯合した小歯車部、35は小歯車部34の回
動軸である小歯車軸部、36は小歯車軸部35に固定さ
れた小カサ歯車部、37は小カサ歯車部に歯合しハンド
ル部6の回動軸に固定された大カサ歯車部である。
【0024】大歯車部33は、巻き取り軸部7に固定さ
れているため、ラック31及びウォームギア32により
巻き取り軸部7の回動に連動して巻き取り軸部7の長さ
方向に移動する。この場合、大歯車部33とそれに歯合
している小歯車部34とが外れることがないように、大
歯車部33は巻き取り軸部7の移動する距離程度の幅を
有する。小カサ歯車部36及び大カサ歯車部37は各々
その回動軸が直角に交差するように配設され、ハンドル
部6の回動をハンドル部6の回動軸に垂直に配設された
巻き取り軸部7へ伝える。
【0025】次に、実施の形態2におけるシート固定装
置について、以下図面を参照しながら説明する。
【0026】図4は本実施の形態2におけるシート固定
装置の要部斜視図である。図4において、7は巻き取り
軸部、8は巻き取り軸支部、9は固定用紐部、10は紐
固定部であり、これらは図1又は2において説明したも
のと同様であるので同一の符号を付けて説明を省略す
る。1aは本実施の形態2におけるシート固定装置、5
aは巻き取り軸部7に連設され巻き取り軸部7を回動さ
せるハンドルからなる回動装置部、38は回動装置部5
aを逆回転を防止しビニールシート22を固定用紐部9
により締めつけた状態を維持するための係止部材、39
は地面に打ち込まれて固定され係止部材38を係止する
ための杭部である。
【0027】本実施の形態2におけるシート固定装置が
実施の形態1と異なる点は、回動装置部5aが巻き取り
軸部7に連設され巻き取り軸部7を回動させるハンドル
からなる点である。これにより、ハンドルである回動装
置部5aを回動させることにより巻き取り軸部7を回動
させ、又ビニールシート22を固定用紐部9により締め
つけた後、係止部材38により回動装置部5aを固定す
ることによりビニールシートの締めつけを維持する。
【0028】以上のように構成された本実施の形態1、
2におけるシート固定装置について、その動作を図面を
参照しながら説明する。なお、ここでは実施の形態1の
シート固定装置の動作を説明しているが、実施の形態2
のシート固定装置は、回動装置5aを回動させ巻き取り
軸部7を回動させること以外は実施の形態1と同様であ
る。固定用紐部9によりビニールシート22を締めつけ
て固定する場合、回動装置部5のハンドル部6を所定の
方向へ回動させることにより、連動して巻き取り軸部7
を回動させる。これにより、固定用紐部9は回動する巻
き取り軸部7に巻回される。このとき、巻き取り軸部7
に配設されたウォームギア32はラック31に歯合して
回動するため、巻き取り軸部7はその長さ方向に移動し
ながら回動し、固定用紐部9は巻き取り軸部7上におい
て重なることなく、或いは、重なった場合も3重以上重
なることはなく、巻き取り軸部7にずれながら巻回され
る。固定用紐部9の他端部はビニールハウス21の反対
側に固定されているため、巻き取り軸部7により固定用
紐部9を巻き取ることにより、ビニールハウス21に被
覆されたビニールシート22が固定用紐部9により締め
つけられ、ビニールシート22は固定される。なお、ビ
ニールシート22を固定用紐部9により締めつけた状態
を維持するためハンドル部6を鎖や紐等により柱部3に
固定し回動しないようにすれば、締めつけ状態を維持す
ることができる。天井側巻き上げ装置25等により、ビ
ニールシート22の巻き上げを行うために、ビニールシ
ート22を締めつけている固定用紐部9を緩める場合、
回動装置部5のハンドル部6を締めつける場合と反対の
方向へ回動させることにより、連動して巻き取り軸部7
を回動させる。これにより、巻き取り軸部7に巻回され
た固定用紐部9は回動する巻き取り軸部7によりその巻
回が解かれる。ビニールシート22を固定している固定
用紐部9が緩むと、天井側巻き上げ装置25等により、
ビニールシート22を巻き上げることができ、これによ
りビニールシート22が巻き上げられ、ビニールハウス
21の開口部を開くことができる。これにより、ビニー
ルハウス21内への空気の出入りを調整し温度調節等を
行う。
【0029】以上のように本実施の形態1、2における
シート固定装置は構成されているので、固定用紐部によ
り骨組みに被せられたビニールシートを締めつけること
ができるので、風等によるビニールシートのばたつきや
ビニールシートがはがれたりすることを防ぐことがで
き、ビニールシートを巻き上げ又は巻き下ろしてビニー
ルハウスの開口部を広げる又は狭めるために、シートを
巻き取っている巻き取り棒を回動させる際に、シートを
締めつけているすべての固定用紐部を容易に且つ一度に
緩めることができるので、シートの巻き上げ、巻き下ろ
しを容易に行うことができる。また、実施の形態1にお
いては、巻き取り軸部に連設されたウォームギアとウォ
ームギアが歯合するラックとを備えているので、巻き取
り軸部の回動によりウォームギアがラックに歯合しなが
ら回動することで、接続用紐部又は固定用紐部が巻き取
り軸部に巻きつく際の巻きつき位置を、巻き取り軸部の
巻き取りに連動して変化させ、巻きつきの厚みが厚くな
ることを防ぐことができ、ビニールシートの締めつけ量
にばらつきが出ることを防ぐことができ、巻き径を常に
一定にできる。また、実施の形態2においては、回動装
置部がハンドルにより構成されるため部品点数を削減で
き、また製造が容易であるという作用を有する。
【0030】なお、本実施の形態1におけるシート固定
装置は、ビニールハウスのビニールシートを抑えつけ締
めつけるために用いられているが、これに限られるもの
ではなく、例えば仮設テントやバルコニーの日よけ等の
シートを骨組みに押圧して固定する目的として用いるこ
ともできる。
【0031】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
おけるシート固定装置について、以下図面を参照しなが
ら説明する。
【0032】図5は本実施の形態3におけるシート固定
装置の要部正面図である。図5において、2は土台、3
は柱部、4は回動装置固定部、5は回動装置部、6はハ
ンドル部、7は巻き取り軸部、8は巻き取り軸支部、9
は固定用紐部、10は紐固定部であり、これらは図1又
は2において説明したものと同様であるので同一の符号
を付けて説明を省略する。1bは本実施の形態3におけ
るシート固定装置、41は固定用紐部9と巻き取り軸部
7とを接続する接続用紐部、42は接続用紐部41を巻
き取り軸部7に固定するための固定孔、43は巻き取り
軸部7を柱部3に接続し固定する巻き取り軸固定用鎖
部、44は巻き取り軸固定用鎖部43の一端部に配設さ
れ巻き取り軸部7に穿設された孔に挿着されるアイボル
ト状の挿着部、45は巻き取り軸部7を貫通して穿設さ
れた貫通孔、46は貫通孔45に挿通され巻き取り軸部
7を巻き取り軸支部8に接続し固定する線状体、47は
巻き取り軸支部8に形成された線状体接続部である。
【0033】接続用紐部41は、固定用紐部9側の端部
に折り返した形で環が形成され、固定用紐部9をこの環
に結びつけることで接続することができる。接続用紐部
41の巻き取り軸部7側の端部は、巻き取り軸部7に穿
設された固定孔42に通し、巻き取り軸部7に結びつけ
る等して固定される。なお、固定孔42は巻き取り軸部
7を貫通するように2つ穿設してもよい。これにより、
接続用紐部41を巻き取り軸部7に固定する作業を容易
に行うことができる。巻き取り軸固定用鎖部43は、巻
き取り軸部7を柱部3に固定する。これにより、強風時
であっても巻き取り軸部7が巻き取り方向の逆方向に逆
回転することを防ぐことができ、シートを安定して固定
することができる。なお、巻き取り軸固定用鎖部43は
通常の使用時には使用されず、強風時等に必要に応じて
挿着部44を挿着し使用される。また、巻き取り軸固定
用鎖部43の代わりに貫通孔45と線状体46により巻
き取り軸部7の逆回転を防ぐこともできる。貫通孔45
は、巻き取り軸部7に穿設され線状体46が挿通され、
線状体46により巻き取り軸支部8や地面に設置された
土台等に巻き取り軸部7を固定しその回動を制限する。
なお、貫通孔45は、巻き取り軸部7に複数穿設しても
よく、例えば3m間隔で2つずつ穿設し複数箇所で巻き
取り軸部7を固定してもよい。
【0034】以上のように構成された本実施の形態3に
おけるシート固定装置について、その動作は実施の形態
1と同様であるので省略する。また、本実施の形態3に
おけるシート固定装置が実施の形態1と異なる点は、接
続用紐部41及び固定孔42を備えている点である。こ
れにより、巻き取り軸部7の回動により接続用紐部41
が巻き取り軸部7に巻回され巻き取られ、これにより、
接続用紐部41に接続された固定用紐部9によりビニー
ルシート22の締めつけを行う。なお、固定用紐部9と
接続用紐部41との接続は、固定用紐部9を接続用紐部
41に結び付けて行うため、その結着位置を容易に変更
することができる。
【0035】以上のように本実施の形態3におけるシー
ト固定装置は構成されているので、接続用紐部を介して
固定用紐部を巻き取り軸部に接続させることにより、接
続用紐部と固定用紐部とを容易に結着できるため、固定
用紐部の緩みや弛みを解き直して結ぶことで防ぐことが
できる。
【0036】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
おけるシート固定装置について、以下図面を参照しなが
ら説明する。
【0037】図6は本実施の形態4におけるシート固定
装置の一部破断要部正面図である。図6において、2は
土台、3は柱部、4は回動装置固定部、6はハンドル
部、7は巻き取り軸部、8は巻き取り軸支部、9は固定
用紐部、10は紐固定部であり、これらは図2において
説明したものと同様であるので同一の符号を付けて説明
を省略する。1cは本実施の形態4におけるシート固定
装置、5bは回動装置部、51は巻き取り軸部7の回動
装置部5bが配設された側の反対側の端部に配設され中
空状に形成され内部が螺刻され形成された螺刻部、52
は巻き取り軸部7の螺刻部51側の端部の外周面に螺刻
して形成され螺刻部51に螺着される螺着部である。
【0038】図7は本実施の形態4におけるシート固定
装置の回動装置部の内部構成図である。図7において、
5bは回動装置部、6はハンドル部、7は巻き取り軸
部、34は小歯車部、35は小歯車軸部であり、これら
は図2又は3において説明したものと同様であるので同
一の符号を付けて説明を省略する。33´は軸芯側に螺
子が螺設された内側螺合部を有する大歯車部、32´は
巻き取り軸部7に外挿され固定螺子兼ストッパー32a
で固定され表面に大歯車部33´の内側螺合部と螺合す
る回転兼進退螺子部である。
【0039】以上のように構成された本実施の形態4に
おけるシート固定装置について、その動作は、巻き取り
軸部7の回動に連動したその長さ方向の移動が、実施の
形態1に示すような回動装置部にラック及びウォームギ
アによるものではなく、大歯車部33´の内側螺合部と
回転兼進退螺子部32´の螺合動作により行われる点以
外は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
また、巻き取り軸部7が回転しながら進退し、固定螺子
兼ストッパー32aが大歯車部33´に当接したときは
その回転が停止する。なお、固定螺子兼ストッパー32
aは各々別個に設けてもよい。
【0040】以上のように本実施の形態4におけるシー
ト固定装置は構成されているので、巻き取り軸部の回動
により、螺着部が螺刻部に螺着しながら回動するため、
巻き取り軸部をその回動に連動させてその長さ方向に移
動させることができ、固定用紐部が巻き取り軸部に巻き
つく際の巻きつき位置を、巻き取り軸部の巻き取りに連
動して変化させ、巻きつきの厚みが厚くなることを防ぐ
ことができる。
【0041】(実施の形態5)本発明の実施の形態5に
おけるシート固定装置について、以下図面を参照しなが
ら説明する。
【0042】図8は本実施の形態5におけるシート固定
装置の要部斜視図である。図8において、2は土台、3
は柱部、6はハンドル部、7は巻き取り軸部、8は巻き
取り軸支部、9は固定用紐部、41は接続用紐部であ
り、これらは図2又は4において説明したものと同様で
あるので同一の符号を付けて説明を省略する。1dは本
実施の形態5におけるシート固定装置、5cは回動装置
部、61は巻き取り軸部7の環装され固定されたドラム
部、62はドラム部61の外周面側に形成された凹状溝
部、63はドラム部61のフランジ側から形成されたク
サビ孔、64はクサビ孔63に打ち込まれたクサビ、6
5は一端部又は両端部が柱部3に固定されハンドル部6
に巻着する等してハンドル部6を固定するハンドル固定
用鎖部である。
【0043】なお、本実施の形態5においては、回動装
置部5cはハンドル部6を回動させることにより、巻き
取り軸部7を回動させることができるが、巻き取り軸部
7をその長さ方向に移動させないように構成される。ド
ラム部61は、外周面に巻き取り軸部7の回動方向と平
行な方向に形成された凹状溝部62が形成される。接続
用紐部41はこの凹状溝部62の底面部に一端部が固定
される。ハンドル固定用鎖部65はハンドル部6に巻着
されハンドル部6を固定する。これにより強風時であっ
ても巻き取り軸部7が巻き取り方向の逆方向に逆回転す
ることを防ぐことができ、シートを安定して固定するこ
とができる。なお、ハンドル固定用鎖部65は通常の使
用時には使用されず、強風時等に必要に応じてハンドル
部6に巻着され使用される。
【0044】以上のように構成された本実施の形態5に
おけるシート固定装置について、その動作を図面を参照
しながら説明する。固定用紐部9によりビニールシート
22を締めつけて固定する場合、回動装置部5cのハン
ドル部6を所定の方向へ回動させることにより、連動し
て巻き取り軸部7を回動させる。これにより、接続用紐
部41は回動する巻き取り軸部7に巻回される。このと
き、接続用紐部41は巻き取り軸部7に配設されたドラ
ム部61の凹状溝部62の内部に巻回される。固定用紐
部9の他端部はビニールハウス21の反対側に固定され
ているため、巻き取り軸部7により接続用紐部41を巻
き取ることにより、ビニールハウス21に被覆されたビ
ニールシート22が固定用紐部9により締めつけられ、
ビニールシート22は固定される。天井側巻き上げ装置
25等により、ビニールシート22の巻き上げを行うた
めに、ビニールシート22を締めつけている固定用紐部
9を緩める場合、回動装置部5のハンドル部6を締めつ
ける場合と反対の方向へ回動させることにより、連動し
て巻き取り軸部7を回動させる。これにより、巻き取り
軸部7に巻回された接続用紐部41は回動する巻き取り
軸部7によりその巻回が解かれる。ビニールシート22
を固定している固定用紐部9が緩むと、天井側巻き上げ
装置25等により、ビニールシート22を巻き上げるこ
とができ、これによりビニールシート22が巻き上げら
れ、ビニールハウス21の開口部を開くことにより、ビ
ニールハウス21内への空気の出入りを調整し温度調節
等を行う。また、ドラム部61はフランジ側に形成され
たクサビ孔63にクサビ64を打ち込むことにより巻き
取り軸部7と確実に固定され固定が緩むことがないの
で、接続用紐部41が緩むことを防止できる。また、ク
サビ64はタガネで外すことができるので接続用紐部4
1を容易に交換できる。
【0045】以上のように本実施の形態5におけるシー
ト固定装置は構成されているので、接続用紐部がドラム
部の凹状溝部に保持されて巻回されるため、接続用紐部
を同位置において巻回することができ、固定用紐部によ
るシートの締めつけのばらつきを防ぐことができる。
【0046】(実施の形態6)本発明の実施の形態6に
おけるシート固定装置について、以下図面を参照しなが
ら説明する。
【0047】図9は本実施の形態6におけるシート固定
装置の要部斜視図である。図9において、2は土台、3
は柱部、5cは回動装置部、6はハンドル部、8は巻き
取り軸支部、9は固定用紐部、41は接続用紐部であ
り、これらは図8において説明したものと同様であるの
で同一の符号を付けて説明を省略する。1eは本実施の
形態6におけるシート固定装置、71は角材により形成
された巻き取り軸部、72は巻き取り軸部71の巻き取
り軸支部8が環装された部分の径を小さくし断面円形に
して形成された円柱状部、73は接続用紐部41を巻き
取り軸部71に固定するために巻き取り軸部71に接続
用紐部41を挟んで嵌合される紐固定用嵌合部材、74
は巻き取り軸部71に嵌着されたコ字形状のアンカー
部、75は地面に設置されたアンカー用土台、76はア
ンカー部74とアンカー用土台75を接続する接続チェ
ーンである。
【0048】回動装置部5cは、実施の形態5と同様
に、ハンドル部6を回動させることにより、巻き取り軸
部71を回動させることができるが、巻き取り軸部71
をその長さ方向に移動させないように構成される。アン
カー部74はコ字形状に形成され、角材により形成され
た巻き取り軸部71に嵌着することにより、巻き取り軸
部71の逆回転を防ぐことができる。これにより、強風
時であってもシートを安定して固定することができる。
なお、アンカー部74は通常の使用時には使用されず、
強風時等に必要に応じて巻き取り軸部71に嵌着され使
用される。また、アンカー部74の代わりに巻き取り軸
部71に環装され軸周りに嵌合するベアリングを設け、
このベアリングを固定することにより巻き取り軸部71
の回転を制限することもできる。
【0049】図10は図9のA−A線の断面端面図であ
る。図10において、41は接続用紐部、71は巻き取
り軸部、73は紐固定用嵌合部材であり、これらは図9
において説明したものと同様であるので同一の符号を付
けて説明を省略する。
【0050】以上のように構成された本実施の形態6に
おけるシート固定装置について、その動作を図面を参照
しながら説明する。固定用紐部9によりビニールシート
22を締めつけて固定する場合、回動装置部5cのハン
ドル部6を所定の方向へ回動させることにより、連動し
て巻き取り軸部71を回動させる。これにより、接続用
紐部41は回動する巻き取り軸部71に巻回される。固
定用紐部9の他端部はビニールハウス21の反対側に固
定されているため、巻き取り軸部71により接続用紐部
41を巻き取ることにより、ビニールハウス21に被覆
されたビニールシート22が固定用紐部9により締めつ
けられ、ビニールシート22は固定される。天井側巻き
上げ装置25等により、ビニールシート22の巻き上げ
を行うために、ビニールシート22を締めつけている固
定用紐部9を緩める場合、回動装置部5のハンドル部6
を締めつける場合と反対の方向へ回動させることによ
り、連動して巻き取り軸部71を回動させる。これによ
り、巻き取り軸部71に巻回された接続用紐部41は回
動する巻き取り軸部71によりその巻回が解かれる。ビ
ニールシート22を固定している固定用紐部9が緩む
と、天井側巻き上げ装置25等により、ビニールシート
22を巻き上げることができ、これによりビニールシー
ト22が巻き上げられ、ビニールハウス21の開口部を
開くことにより、ビニールハウス21内への空気の出入
りを調整し温度調節等を行う。なお、接続用紐部41を
巻き取り軸部71に固定する際には、巻き取り軸部71
が角材であるので、紐固定用嵌合部材73を巻き取り軸
部71に接続用紐部41を挟んで嵌合することにより固
定することができる。
【0051】以上のように本実施の形態6におけるシー
ト固定装置は構成されているので、巻き取り軸部を角材
に形成することにより、固定用紐部又は接続用紐部を巻
き取り軸部に固定する際に、軸に孔を設ける等必要な
く、紐を挟んで軸まわりに嵌合する紐固定用嵌合部材に
より容易に固定でき、又、紐固定用嵌合部材を脱着する
ことにより、固定位置を任意に設定することができる。
【発明の効果】以上のように本発明のシート固定装置に
よれば、以下のような有利な効果が得られる。請求項1
に記載の発明によれば、 (1)固定用紐部により骨組みに被せられたビニールシ
ートを締めつけることができるので、風等によるビニー
ルシートのばたつきやビニールシートがはがれたりする
ことを防ぐことができるシート固定装置を提供すること
ができる。 (2)ビニールシートを巻き上げ又は巻き下ろしてビニ
ールハウスの開口部を広げる又は狭めるために、シート
を巻き取っている巻き取り棒を回動させる際に、シート
を締めつけているすべての固定用紐部を容易に且つ一度
に緩めることができるので、シートの巻き上げ、巻き下
ろしを容易に行うことができるシート固定装置を提供す
ることができる。 (3)回動装置部により、複数の固定用紐部すべてを巻
き取ることができるので、シートを容易に締めつける又
は緩めることができるシート固定装置を提供することが
できる。
【0052】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、(1)固定用紐部を任意の位置で接続紐
に接続し固定することができるので、固定用紐部による
ビニールシートの締めつけ量を任意に調節することがで
き、複数の固定用紐のビニールシートの締めつけのばら
つきをなくすように調節することができるシート固定装
置を提供することができる。
【0053】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の効果に加え、(1)巻き取り軸部を角材に形成
することにより、固定用紐部又は接続用紐部を巻き取り
軸部に固定する際に、軸に孔を設ける等必要なく、紐を
挟んで軸まわりに嵌合する紐固定用嵌合部材により容易
に固定でき、又、紐固定用嵌合部材を脱着することによ
り、固定位置を任意に設定することができるシート固定
装置を提供することができる。
【0054】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3の内いずれか1項の効果に加え、(1)接続用紐
部又は固定用紐部がドラム部の凹状溝部に保持されて巻
回されるため、接続用紐部又は固定用紐部を同位置にお
いて巻回することができ、固定用紐部によるシートの締
めつけのばらつきを防ぐことができるシート固定装置を
提供することができる。
【0055】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至4の内いずれか1項の効果に加え、 (1)接続用紐部又は固定用紐部が巻き取り軸部に巻き
つく際の巻きつき位置を、巻き取り軸部の巻き取りに連
動して変化させることができるため、巻きつきの厚みが
厚くなることを防ぐことができ、ビニールシートの締め
つけ量にばらつきが出ることを防ぐことができ、巻き径
を常に一定にできるので、一部の接続用紐部や固定用紐
部がたるんだり、きつくなったりすることを防ぐことが
できるシート固定装置を提供することができる。 (2)巻き取り軸部に連設されたウォームギアとウォー
ムギアが歯合するラックとを備えているので、巻き取り
軸部の回動によりウォームギアがラックに歯合しながら
回動することで、巻き取り軸部をその回動に連動させて
その長さ方向に移動させることができるシート固定装置
を提供することができる。
【0056】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5の内いずれか1項の効果に加え、(1)巻き取り
軸部の回動により、螺着部が螺刻部に螺着しながら回動
するため、巻き取り軸部をその回動に連動させてその長
さ方向に移動させることができるシート固定装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるシート固定装置
が設置されたビニールハウスの全体斜視図
【図2】本発明の実施の形態1におけるシート固定装置
の要部正面図
【図3】本発明の実施の形態1におけるシート固定装置
の回動装置部の内部構成図
【図4】本発明の実施の形態2におけるシート固定装置
の要部斜視図
【図5】本発明の実施の形態3におけるシート固定装置
の要部正面図
【図6】本発明の実施の形態4におけるシート固定装置
の一部破断要部正面図
【図7】本発明の実施の形態4におけるシート固定装置
の回動装置部の内部構成図
【図8】本発明の実施の形態5におけるシート固定装置
の要部斜視図
【図9】本発明の実施の形態6におけるシート固定装置
の要部斜視図
【図10】図9のA−A線の断面端面図
【符号の説明】
1、1b、1c、1d、1e シート固定装置 2 土台 3 柱部 4 回動装置固定部 5、5b、5c 回動装置部 6 ハンドル部 6a ハンドル孔部 6b ハンドル固定用孔部 6c 止めピン 7 巻き取り軸部 8 巻き取り軸支部 9 固定用紐部 10 紐固定部 21 ビニールハウス 22 ビニールシート 23 アーチ状骨組み 25 天井側巻き上げ装置 25a 天井側巻き上げ装置用ハンドル部 26 側部側巻き上げ装置 26a 側部側巻き上げ装置用ハンドル部 27 天井側シート止め部 28 側部側シート止め部 31 ラック 32 ウォームギア 32´ 回転兼進退螺子部 32a 固定螺子兼ストッパー 33 大歯車部 33´ 大歯車部 34 小歯車部 35 小歯車軸部 36 小カサ歯車部 37 大カサ歯車部 38 係止部材 39 杭部 41 接続用紐部 42 固定孔 43 巻き取り軸固定用鎖部 44 挿着部 45 貫通孔 46 線状体 47 線状体接続部 51 螺刻部 52 螺着部 61 ドラム部 62 凹状溝部 63 クサビ孔 64 クサビ 65 ハンドル固定用鎖部 71 巻き取り軸部 72 円柱状部 73 紐固定用嵌合部材 74 アンカー部 75 アンカー用土台 76 接続チェーン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートにより被覆されたパイプ等の骨組
    みの側部側に沿設され回動自在に軸支される巻き取り軸
    部と、 一端部が前記巻き取り軸部に略等間隔に接続され、他端
    部が前記湾曲した骨組みの前記巻き取り軸部が沿設され
    た側部側の反対側の側部側に固定され、前記シート上に
    並設される複数の固定用紐部と、 前記巻き取り軸部の一端部に配設され前記巻き取り軸部
    を回動させる回動装置部と、を備えていることを特徴と
    するシート固定装置。
  2. 【請求項2】 前記固定用紐部が接続用紐部を介して前
    記巻き取り軸部と接続されていることを特徴とする請求
    項1に記載のシート固定装置。
  3. 【請求項3】 前記巻き取り軸部が角材により形成さ
    れ、前記角材により形成された巻き取り軸部に嵌合され
    前記固定用紐部又は前記接続用紐部を挟着する紐固定用
    嵌合部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のシート固定装置。
  4. 【請求項4】 筒状に形成された周側面に前記固定用紐
    部又は前記接続用紐部が巻回される凹状溝部を有し前記
    巻き取り軸部に略等間隔に環装され固定された複数のド
    ラム部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の
    内いずれか1項に記載のシート固定装置。
  5. 【請求項5】 前記回動装置部が、前記巻き取り軸部に
    配設されたウォームギアと、前記ウォームギアが歯合す
    るラックと、を備えていることを特徴とする請求項1乃
    至4の内いずれか1項に記載のシート固定装置。
  6. 【請求項6】 内部側面に螺刻された孔を有する螺刻部
    と、前記巻き取り軸部の周側面に螺刻されて形成され前
    記螺刻部に螺着する螺着部を備えていることを特徴とす
    る請求項1乃至5の内いずれか1項に記載のシート固定
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008145346A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Asahi Electric Works Ltd 測定用端子、抵抗測定装置および抵抗測定方法
KR100848819B1 (ko) 2007-09-04 2008-07-28 김절태 비닐 하우스
GB2571289A (en) * 2018-02-22 2019-08-28 Haygrove Ltd Tensioning system
CN113875453A (zh) * 2021-11-01 2022-01-04 辰溪县大瑶乡农业发展有限公司 一种适应性好的葡萄种植大棚

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