JP2005058134A - ビニルハウスおよび保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業性に優れ低コストなビニルハウスおよびビニルハウス用保持具を提供することを目的とする。
【解決手段】 上部巻上パイプ111、サイド巻上パイプ114を用いて屋根部フィルム201、側面部フィルム202の開閉を行うビニルハウス100に設けられ、各巻上パイプと各フィルムとをビニルハウス100の骨材の上から押える複数の並列したベルト121にその巻回により張りまたは弛みを持たせるベルト取付軸122を保持する保持具130であって、保持具130は、ベルト取付軸122の長手方向に沿って配される平板基調のベルトペット131と、ベルトペット131上の長手方向に複数列設しており、ベルト取付軸122を貫通させて保持するアイボルト132と、ベルトペット131と共にホロパイプ102を挟んで、ベルトペット131を固定するベルトペット取付具133とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビニルハウスのベルト取付軸を保持する保持具およびその保持具を用いたビニルハウスに関し、より詳細には、ビニルハウスのフィルムとこのフィルムを巻上げ巻き下げることによってビニルハウスの開閉を行うフィルム巻付軸とを共に骨材の上から押えるベルトに張りを持たせるベルト取付軸を保持する保持具およびその保持具を用いたビニルハウスに関する。
従来、野菜、花卉、果樹などの栽培においてビニルハウスが用いられている。
図5は、従来のビニルハウスの外観構成図である。図5に示したように、従来のビニルハウス500は、アーチ状に張られたパイプ枠組501の全面にビニルフィルム502(以下フィルムと適宜称する)を張り、このフィルム502をベルト503で外側から押え付け強風などによるバタツキや吹き上げを防止する構造を有している。ベルト503の上端部はパイプ枠組501に固定されており、下端部は一部を地中に埋設されたスクリューアンカー504の上部に通されたベルト取付軸505にベルトフック506とスプリング507とを介して取付けられている。
一般的に、ビニルハウスでは、室内の温度や湿度を適正な状態に維持するために、側面部分や屋根部分のフィルムを必要に応じて開閉している。ビニルハウス500の場合では、フィルムの開閉作業は次のようにして行われる。先ず作業者はベルト503を持ち上げたり緩めたりしてフィルム502の移動をし易くする。次に、フィルム502を巻上げたり閉じたりして所望の広さの開放面とする。最後にベルト503を張って再度フィルム502を押えつける。以上の一連の動作により開閉作業が終了する。
しかしながら、従来の技術では以下の問題点があった。
従来のビニルハウス500では、ベルト503の数が多くベルト取付軸505には非常に大きな力がかかる。したがって、作業者は、一回一回、ベルトフック506をはずしたり、スプリングを緩めたりしてフィルムの開閉作業をする必要があり、作業負担が大きいという問題点があった。しかも、フィルムの開閉は、一日に何度も行う場合があり、作業負担が極めて大きくなるという問題点があった。
しかも、ベルト取付軸505にかかる力が非常に大きいため、これを留めておくにはスクリューアンカー504を用いる必要があるが、この埋設に大きな作業負担がかかるという問題点があった。また、このアンカー機構のビニルハウスの設置費に占める割合は約3割であり、少しでも低価格に寄与できる簡便な構成のビニルハウスが望まれている。
一方、近年では、生産効率を向上させるためビニルハウスの大型化が進んでおり、これらの作業負担や費用負担の増大は著しい。しかも、農業従事者が高齢化している現状にあっては、労力のかからないビニルハウスが望まれている。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、作業性に優れ低コストなビニルハウスおよびビニルハウス用保持具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の保持具は、フィルム巻付軸を用いてフィルムを巻上げ巻下げることによって開閉を行うビニルハウスに設けられ、前記フィルムと前記フィルム巻付軸とを前記ビニルハウスの骨材の上から押える複数の並列したベルトに一斉に張りを持たせるベルト取付軸を保持する保持具であって、前記ベルト取付軸の長手方向に沿って複数列設され当該ベルト取付軸を保持することによって前記ベルトの張力による前記ベルト取付軸の変位変形を防止する軸保持体と、前記ベルト取付軸の長手方向に沿って配され、前記軸保持体が取付けられる基体と、前記基体と共に前記骨材を挟み込んで、当該基体を固定する基体取付具とが設けられていることを特徴とする。
すなわち請求項1にかかる発明は、ベルトの張力が一斉にかかるベルト取付軸を直線的に保持して円滑な軸回動を可能とすると共に、基体も骨材としてビニルハウスの構成要素となり部品点数を少なくしつつ強度も向上させる。なお、ベルトとは一般的には幅のある帯状のものを意味するが、本発明におけるベルトとは、これに限定されず、フィルムを骨材との間で押え付けることができるものであればよく、例えば細いワイヤー状のものも含むものとする。
また、請求項2に記載の保持具は、請求項1に記載の保持具において、前記基体に、当該基体と一体的に形成された凸条体が当該基体の長手方向に沿って設けられていることを特徴とする。すなわち請求項2にかかる発明は、簡単な構成で基体の強度を向上させることができ、その変形を防止する。
また、請求項3に記載の保持具は、請求項2に記載の保持具において、前記フィルムの閉時に前記フィルム巻付軸が前記凸条体と前記軸保持体との間に位置することが可能なように、前記凸条体が前記軸保持体の列との間に前記フィルム巻付軸分以上の間隔をあけて設けられていることを特徴とする。すなわち請求項3にかかる発明は、フィルム巻付軸を凸条体と軸保持体との間にいわば埋設することができ、これにより、強風下でもフィルム巻付軸が吹き上がるのを強固に防止可能となる。
また、請求項4に記載の保持具は、請求項1、2または3に記載の保持具において、前記ビニルハウスが、幾つかの部分に分けて開閉を行うことができるよう少なくとも上下に分割された複数枚の前記フィルムによって覆われており、当該分割された位置に配する保持具については、前記基体下端部の骨材と対向する面に、下側のフィルムの上端部が止付けられたフィルム止付具を前記骨材と共に侠着することによって当該フィルム上端部分の密閉性を高める凹条部が設けられていることを特徴とする。
すなわち請求項4にかかる発明は、保持具の下側に位置するフィルム止付具を骨材と凹条部とで侠着することによってフィルム上端部の密閉性が向上するので、フィルム上端部分からの雨漏り、虫の侵入、暖気の流出を防止することができる。
また、請求項5に記載の保持具は、フィルム巻付軸を用いてフィルムを巻上げ巻下げることによって開閉を行うビニルハウスに設けられ、前記フィルムと前記フィルム巻付軸とを前記ビニルハウスの骨材の上から押える複数の並列したベルトにその巻回により張りまたは弛みを持たせるベルト取付軸を保持する保持具であって、前記ベルト取付軸の長手方向に沿って配される平板基調の板である板体と、前記板体上に当該板体の長手方向に複数列設して前記ベルト取付軸を貫通させて当該ベルト取付軸を保持するアイボルトと、前記板体と共に前記骨材を挟んで、前記板体を固定する板体取付具とが設けられ、前記板体には、前記アイボルトの列の上部に当該板体の長手方向に沿って、前記フィルム巻付軸分以上の間隔をあけて凸条体が設けられていることを特徴とする。
すなわち請求項5にかかる発明は、ベルトの張力が一斉にかかるベルト取付軸を直線的に保持して円滑な軸回動を可能とすると共に、基体も骨材としてビニルハウスの構成要素となり部品点数を少なくしつつ強度も向上させる。同時に、フィルム巻付軸を凸条体と軸保持体との間にいわば埋設することができ、強風下でもフィルム巻付軸が吹き上がるのを強固に防止可能となる。
また、請求項6に記載のビニルハウスは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の保持具を用いたので、上述の作用ないし効果を奏するビニルハウスを提供可能となる。
本発明の保持具(請求項1)は、ベルトの張力が一斉にかかるベルト取付軸を直線的に保持して円滑な軸回動を可能とすると共に、基体も骨材としてビニルハウスの構成要素となり部品点数を少なくしつつ強度も向上させるので、作業性に優れ低コストなビニルハウスを提供可能となる。
また、本発明の保持具(請求項2)は、作業性に優れ低コストであって、より高強度なビニルハウスを提供可能となる。
また、本発明の保持具(請求項3)は、フィルム巻付軸を凸条体と軸保持体との間にいわば埋設することができ、これにより、作業性に優れ低コストであって、強風下でもフィルム巻付軸が吹き上がるのを強固に防止可能なビニルハウスを提供可能となる。
また、本発明の保持具(請求項4)は、作業性に優れ低コストなビニルハウスであって、さらに、保持具の下側に位置するフィルム止付具を骨材と凹条部とで侠着することによってフィルム上端部の密閉性が向上し、フィルム上端部分からの雨漏り、虫の侵入、暖気の流出を防止可能なビニルハウスを提供可能となる。
また、本発明の保持具(請求項5)は、ベルトの張力が一斉にかかるベルト取付軸を直線的に保持して円滑な軸回動を可能とすると共に、基体も骨材としてビニルハウスの構成要素となり部品点数を少なくしつつ強度も向上させるので、作業性に優れ低コストなビニルハウスを提供可能となり、同時に、強風下でもフィルム巻付軸が吹き上がるのを強固に防止可能なビニルハウスを提供可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の保持具を設けたビニルハウスを示した説明図である。図2は、本発明の保持具を設けたビニルハウスを妻面側から見た断面図である。図3は、図2に示した保持具の固定部分Aを拡大した説明図である。図4は、本発明の保持具をホロパイプに固定した部分の概略図である。
ビニルハウス100は図2に示したように、左右対をなし地面に一部埋設しつつ垂直に立てられた主骨パイプ101と、主骨パイプ101の上にかぶせるように設けられ弧を描く曲パイプであるホロパイプ102とによりアーチ状の基本骨格を形成し、これをホロパイプ102に垂直な方向(左右の主骨パイプにより形成される仮想面に垂直な方向(以降長手方向と適宜称する。))に等間隔に配列し、ホロパイプ102の頂部を峰パイプ103で連結した骨格構造を有する。
ビニルハウス100の骨格としては、この他、片側の主骨パイプ101同士を堅強に連結する縦通しパイプ104と、左右対の主骨パイプ101を堅強に連結する横通しパイプ105と、長手方向に渡されホロパイプ102同士を連結する母屋パイプ106とを適宜有する。図2に示した例では、縦通しパイプ104は、主骨パイプ101上端部に一渡し、それより下方にもう一渡し設けている。また、横通しパイプ105は、主骨パイプ101上部で縦通しパイプ104と交差させて設けている。また、母屋パイプ106は、峰パイプ103の左右にそれぞれ一対設けている。なお、峰パイプ103とホロパイプ102の交差部に適宜ジョイント107を設けここでホロパイプ102を継ぐようにしている。
ビニルハウス100は、上述した骨格構造に透明や半透明のフィルムを覆って形成されたものである。このフィルムは、ビニルハウスの屋根部分に張られた屋根部フィルム201と、側面部分に張られた側面部フィルム202と、妻面部分に張られた妻面部フィルムと203とからなる。屋根部フィルム201と、側面部フィルム202とはそれぞれ、温度調整や換気もしくは直射日光による土壌殺菌を目的として、その一部を開放できる構造としている(図1参照)。
屋根部フィルム201の開放機構(以降上部開放機構と適宜称する。)は、ホロパイプ102の上部長手方向に渡したパイプであって屋根部フィルム201下端部を巻着した上部巻上パイプ111と、この上部巻上パイプ111を軸回動させつつホロパイプ102上を転がすことにより屋根部フィルム201を巻上げもしくは巻き下げる上部巻取装置112と、上部巻取装置112に動力を伝達する上部ハンドル113とにより構成される。なお、開閉可能な屋根部フィルム201の上端部は、屋根部分の頂部付近に設けられたフィルム止めであるビニペット141Aを用いて固定されている。
また、側面部フィルム202の開放機構(以下、サイド開放機構と適宜称する。)も同様に、ホロパイプ102の下部長手方向に渡したパイプであって側面部フィルム202下端部を巻着したサイド巻上パイプ114と、このサイド巻上パイプ114を軸回動させつつホロパイプ102上を転がすことにより側面部フィルム202を巻上げもしくは巻き下げるサイド巻取装置115と、サイド巻取装置115に動力を伝達するサイドハンドル116とにより構成される。
なお、開閉可能な側面部フィルム202の上端部は、側面上部に設けられたビニペット141Bによって固定されている。なお、妻面部分、屋根部分、側面部分に張られたフィルムのうち開閉できない部分は固定張りされており、これらの部分は適宜配されたビニペット141A〜141Dによって一定間隔で固定されている。
ビニルハウス100は、ホロパイプ102によりアーチ状に形成された屋根部分に張られた状態の屋根部フィルム201と、上部開放機構により巻き取られた状態の屋根部フィルム201とのいずれをも押え付けることのできる構造としている。この屋根部フィルム201の押付機構(以降上部押付機構と適宜称する。)は屋根部フィルム201をホロパイプ102との間で弧に沿って挟み込むベルト121と、ビニルハウス100の側面上部に長手方向へ配し複数のベルト121それぞれの下端部が巻着されたベルト取付軸122と、ベルト取付軸122を軸回動させることでベルトに一斉に張りや緩みを持たせるベルト締付機123とにより構成される。
ベルト取付軸122は、ビニルハウス100の側面上部に長手方向に沿って配された保持具130によって保持されている。ベルト121の上端部は、屋根の頂部に設けられたビニペット141Aによって固定されている。また、ベルト締付機123は、支柱パイプ124に固定され、支柱パイプ124は地中に一部埋設したコンクリートアンカー125に固定されている。
このような上部押付機構を有するビニルハウス100における屋根部フィルム201の開閉作業は以下のように行われる。先ず、作業者はベルト取付軸122を軸回動させてベルト121を緩める。次に、上部巻上パイプ111を用いて屋根部フィルム201の巻上げ巻下げを行い必要な面積の開放面を作る。最後に再度ベルト取付軸122を軸回動させてベルト121を締付け、屋根部フィルム201と上部巻上パイプ111とを共にホロパイプ102に押え付けて作業は完了する。
ベルト取付軸122の保持具130は、ベルト取付軸122の長手方向に沿って配されたベルトペット131と、ベルトペット131上にベルトペット131の長手方向に沿って複数列設するアイボルト132と、ベルトペット131をホロパイプ102に固定するベルトペット取付具133と、ボルト134と、ナット135とから構成されている(図1、図3、図4参照)。
保持具130は、開閉可能な屋根部フィルム201と側面部フィルムとの境となる位置近傍に設けられ、屋根部フィルム201が完全に閉じられた場合の上部巻上パイプ111はこの保持具130と略同じ位置に配される。また、開閉可能な側面部フィルム202を固定するビニペット141Bは保持具130下の方に位置する。以下に、さらに詳しい保持具130の説明を行う。
ベルトペット131は、幅約20cmの平板基調の鋼板である。ベルトペット131の上方部分にはその長手方向に沿って凸条体131aが形成されている。凸条体131aを設けることによりベルトペット131の強度が増すので、ベルトの張力に基づくベルトペットの変形を防止することができる。
ベルトペット131下端部のホロパイプ102と対向する面には、ベルトペットの長手方向に沿って凹条部131bが設けられている。この凹条部131bとホロパイプ102との間に側面部フィルム202の上端部を固定するビニペット141Bを侠着して、側面部フィルム202の上端部の密閉性を向上させる構成としている。これにより、側面部フィルム202上端部からの雨漏り、虫の侵入、暖気の流失が防止され、ビニルハウス内を適正な環境に保つことができる。
アイボルト132の列は、凸条体131aの下部に上部巻上パイプ111の径以上の間隔をあけて設けられている。アイボルト132はベルト取付軸122を先端部分の穴132aに貫通させて保持する。アイボルト132がベルト取付軸122をこのように保持しているので、ベルト121の張力によるベルト取付軸122の上方への変位変形を防止することができる。
また、アイボルト132のネジ部分132bの調節により、穴132aの位置の調整(アイボルト132の高さ調整)を行うことができるので、ベルト取付軸122を直線に保つことができ、ベルト張力調整の際のベルト取付軸122の軸回動を円滑に行わせることができる。
ベルトペット取付具133は鋼板であり、その中央に縦方向に沿って設けられた略半円柱形の凹条部133aと、この凹状部133aの左右に設けられた平坦部133bとを有している。この凹状部133aとベルトペット131とでホロパイプ102を挟込み、さらに平坦部133bとベルトペット131とを密着させてボルト134とナット135とでネジ止めすることにより保持具130が堅強にホロパイプ102に固定される。また、ベルトペット取付具133は、ベルトペットをホロパイプ102に取り付けるだけでなく、ベルトペット131を裏側から補強する役割を果たしている。
屋根部フィルム201を巻上げていない場合の上部巻上パイプ111は、ベルトペット上のアイボルト132の列と凸条体131aとの間に配される(図3参照)。これにより、屋根部フィルム201を完全に閉じた際に、上部巻上パイプ111が風にあおられても、ベルト121が上部巻上パイプ111を押えると共に凸条体131aが障壁となって、巻上げ方向に移動するのを防止する。
このように、屋根部フィルム201を閉じた際の上部巻上パイプ111の固定をより確実に行うことで、ビニルハウス100の密閉性が向上すると共に、風によって上部巻上パイプ111があおられフィルムや上部巻上パイプ111自身が破損するのを防止することができる。
ビニルハウス100は、ホロパイプ102により形成された側面部分に張られた状態の側面部フィルム202とサイド開放機構により巻き取られた状態の側面部フィルム202とをいずれも押え付けることのできる構造としている。この側面部フィルム202の押付機構(以降サイド押付機構と適宜称する)は上部押付機構と同様にベルト121、ベルト取付軸122、ベルト締付機123とからなり、ベルト取付軸122を軸回動させることによってベルト121の張力を調整することができる構成となっている。
サイド押付機構のベルト取付軸122は上述したのと同様の保持具130によって保持されている。保持具130は、開閉可能な側面部フィルム202とこの下方に設けられた固定張りの側面部フィルム202との境となる位置近傍に設けられており、側面部フィルム202を巻上げていない場合のサイド巻上パイプ114は、ベルトペット131上のアイボルト132の列と凸条体131aとの間に配される。
側面部フィルム202を巻上げてない場合のサイド巻上パイプ114を、凸条体131aとアイボルト132との間に配することによって、上述した上部巻上パイプ111の場合と同様に、サイド巻上パイプ114の固定をより確実に行うことができる。
また、保持具130下方には、開閉可能な側面部フィルム202の下方に設けられた固定張りの側面部フィルム202上端部を固定するビニペット141Dが配されている。ベルトペット131の凹条部とホロパイプ102とでビニペット141Dを侠着することにより、上述したビニペット141Bの場合と同様に、固定張りされた側面部フィルム202の上部の密閉性が高くなる。
なお、本発明の保持具130はホロパイプ102上の所望の位置に設けることができるので、上述した実施の形態のように開閉できる箇所毎にベルト取付軸と保持具とを設けることが可能となり、フィルムや巻上パイプの押え付けをより効果的に行うことができる。また、開放面が広いビニルハウスにおいても、開閉できる箇所近傍にベルト取付軸と保持具とを設けることによって、しっかりとフィルムと巻上パイプとを固定することができる。
また、本発明の保持具130のベルトペット131は、一本もの、或いは長さ4〜5mのものを適宜中継ぎしたものいずれであってもよい。ベルトペット131の中継ぎは、ベルトペット取付具133を用いたベルトペット131の固定部分で行えばよい。また、ベルトペット131およびベルトペット取付具133の材質は上述した実施の形態に限定されるものではなく、バンドの張力に耐え得る強度を有するものであえればよい。また、ベルトペット131の幅は上述した実施の形態に限定されるものでなく、ビニルハウスの規模や開放機構の広さに応じて変化させればよい。
本発明の保持具を設けたビニルハウスの外観構成を示した説明図である。 本発明の保持具を設けたビニルハウスを妻面側から見た断面図である。 図2に示した保持具の固定部分Aを拡大した説明図である。 本発明の保持具をホロパイプに固定した部分の概略図である。 従来のビニルハウスの外観構成を示した説明図である。
符号の説明
100 ビニルハウス
102 ホロパイプ
111 上部巻上パイプ
114 サイド巻上パイプ
121 ベルト
122 ベルト取付軸
130 保持具
131 ベルトペット
131a 凸条体
131b 凹条部
132 アイボルト
133 ベルトペット取付具
133a 凹条部
133b 平坦部
134 ボルト
135 ナット
201 屋根部フィルム
202 側面部フィルム

Claims (6)

  1. フィルム巻付軸を用いてフィルムを巻上げ巻下げることによって開閉を行うビニルハウスに設けられ、前記フィルムと前記フィルム巻付軸とを前記ビニルハウスの骨材の上から押える複数の並列したベルトに一斉に張りを持たせるベルト取付軸を保持する保持具であって、
    前記ベルト取付軸の長手方向に沿って複数列設され、当該ベルト取付軸を保持することによって、前記ベルトの張力による前記ベルト取付軸の変位変形を防止する軸保持体と、
    前記ベルト取付軸の長手方向に沿って配され、前記軸保持体が取付けられる基体と、
    前記基体と共に前記骨材を挟み込んで、当該基体を固定する基体取付具と、
    が設けられていることを特徴とする保持具。
  2. 前記基体には、当該基体と一体的に形成された凸条体が当該基体の長手方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の保持具。
  3. 前記フィルムの閉時に前記フィルム巻付軸が前記凸条体と前記軸保持体との間に位置することが可能なように、前記凸条体が前記軸保持体の列との間に前記フィルム巻付軸分以上の間隔をあけて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の保持具。
  4. 前記ビニルハウスは、幾つかの部分に分けて開閉を行うことができるよう少なくとも上下に分割された複数枚の前記フィルムによって覆われており、
    当該分割された位置に配する保持具については、前記基体下端部の骨材と対向する面に、下側のフィルムの上端部が止付けられたフィルム止付具を前記骨材と共に侠着することによって当該フィルム上端部分の密閉性を高める凹条部が設けられていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の保持具。
  5. フィルム巻付軸を用いてフィルムを巻上げ巻下げることによって開閉を行うビニルハウスに設けられ、前記フィルムと前記フィルム巻付軸とを前記ビニルハウスの骨材の上から押える複数の並列したベルトにその巻回により張りまたは弛みを持たせるベルト取付軸を保持する保持具であって、
    前記ベルト取付軸の長手方向に沿って配される平板基調の板である板体と、
    前記板体上に当該板体の長手方向に複数列設して前記ベルト取付軸を貫通させて当該ベルト取付軸を保持するアイボルトと、
    前記板体と共に前記骨材を挟んで、前記板体を固定する板体取付具と、
    が設けられ、
    前記板体には、前記アイボルトの列の上部に当該板体の長手方向に沿って、前記フィルム巻付軸分以上の間隔をあけて凸条体が設けられていることを特徴とする保持具。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の保持具を用いたことを特徴とするビニルハウス。

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