JP3113480U - ビニールハウス - Google Patents

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Abstract

【課題】ビニールハウスの天井部分において、ビニールシートの強度を確保しながら、その天井部分の全域にわたって均一で良好な換気が可能なビニールハウスを提供する。
【解決手段】ビニールシート12の天井部分に、ハウス長さ方向の略全長にわたって一定ピッチで多数の円窓13を形成したので、ビニールハウス10の天井部分において、ビニールシート12の強度を確保しながら、その天井部分の全域にわたり均一で良好な換気を行える。また、ビニールハウス10に窓開閉手段17を設けたので、簡単な構造で、全ての円窓13を一括して開閉操作することができる。さらに、ビニールハウス10に軸支構造体30を有する窓カバー押さえ手段20を設けたので、特にビニールハウスにおいて、窓カバー14の強風によるバタつきを防げる。
【選択図】図1

Description

この考案は、ビニールハウス、詳しくは天井に換気用の窓が形成されたビニールハウスに関する。
ビニールハウス内の温度は、天候に大きく左右される。すなわち、日照時間により変化する。ビニールハウス内の温度が過度に上昇すると、植物の生育に悪影響を与える。そのため、ビニールハウスの一部を開閉自在に構成し、適宜換気を行なうことで、ビニールハウス内の温度を調整する必要がある。
そこで、従来、小型のビニールハウスであれば、骨組みを覆っているビニールシートの裾を巻き上げ、換気を行なっている。また、大型のビニールハウスでは、側壁の中間部分に換気窓を設けている。
しかしながら、ビニールハウス内の熱せられた空気は、上昇してビニールハウスの天井部分に溜まってしまう。そのため、ビニールハウスの裾を巻き上げたり、側壁に換気窓を設けただけでは十分な換気を行なうことができなかった。
そこで、考案者は、鋭意研究の結果、ハウスの天井部分に換気窓を設ければ、ビニールハウスの天井部分に溜まった高温の空気を、良好に室外に逃がすことができ、しかもビニールハウスの天井部分において、ビニールシートの強度を確保しながら、その天井部分の全域にわたって均一で良好な換気を行うことができることを知見し、この考案を完成させた。
また、考案者は、さらに鋭意研究の結果、アーチ形状の天井部分が多数並んだ多棟式のビニールハウスではなく、アーチ形状の天井部分が1つしかないビニールハウスに好適な構造を開発し、この考案を完成させた。
請求項1に記載の考案は、ビニールハウスの天井部分において、ビニールシートの強度を確保しながら、その天井部分の全域にわたって良好な換気を行うことができ、かつ簡単な構造で、全ての換気窓を一括して開閉操作することができるとともに、特にビニールハウスにおいて、窓カバーの強風によるバタつきの防止効果が高いビニールハウスを提供することを目的とする。
また、請求項2に記載の考案は、軸支環体の骨組に対する固定を原因としたビニールシートの破損を防止することができるビニールハウスを提供することを目的としている。
請求項3に記載の考案は、換気窓を円窓とした場合には、円窓形成部分が破れ難く、ビニールハウスの天井部分に対する所定の強度を保ちながら、天井部分の換気性をさらに高めることができる一方、換気窓を矩形窓とした場合には、ビニールシートの天井部分の比較的狭い範囲に、円窓を採用した際より大きな換気窓を形成することができるビニールハウスを提供することを目的としている。
請求項4に記載の考案は、換気窓からハウス内への虫の侵入を防止することができるビニールハウスを提供することを目的としている。
請求項5に記載の考案は、シート締緩軸に対して押さえバンドを簡単かつ着脱自在に連結することができるビニールハウスを提供することを目的としている。
請求項6に記載の考案は、押さえバンドを強く張っても、押さえバンドの端部がシート締緩軸から抜け難いビニールハウスを提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、複数本のパイプ材からなる骨組と、該骨組を覆うビニールシートとを有したビニールハウスにおいて、前記ビニールシートの天井部分に形成された換気窓と、前記ビニールシートに一端が固定され、前記換気窓を一括して開閉自在に塞ぐ湾曲自在なシート状の窓カバーと、該窓カバーの他端部が巻回され、ハンドル操作により回転自在な窓開閉軸とを有する窓開閉手段と、前記窓カバーをビニールシートに押さえ付け、一端が該ビニールシートに固定された押さえバンドと、該押さえバンドの他端部が巻回され、ハンドル操作により回転自在なシート締緩軸と、該シート締緩軸を、前記骨組のハウス側壁部分に回転自在に軸支する軸支構造体とを有したカバー押さえ手段を備えたことを特徴とするビニールハウスである。
請求項1に記載の考案によれば、ビニールハウスの天井に換気窓を形成したので、ビニールハウスの天井部分の換気を良好に行うことができる。
しかも、窓閉鎖時には、ハンドルを窓閉鎖側に回転させ、窓開閉軸から窓カバーを繰出して換気窓を閉鎖する。一方、窓開放時には、ハンドルを窓開放側に回転させ、窓開閉軸に窓カバーを巻き取ることで、換気窓を一括して開放する。これにより、簡単な構造で、換気窓を一括して開閉操作することができる。
窓開閉時には、まずハンドルをバンド緩め側に回転させ、シート締緩軸から押さえバンドを繰出して押さえバンドを緩め、窓カバーのビニールハウスの天井部分からの押し付け状態を解除する。その後、前述した窓開閉手段による窓開閉操作を行う。
窓開閉操作後は、ハンドルをバンド締め側に回転させ、シート締緩軸に押さえバンドを巻取ることで押さえバンドを引き締め、窓カバーをビニールハウスの天井部分に押し付ける。これにより、特にビニールハウスにおいて、窓カバーの強風によるバタつきの防止効果が高まる。
ビニールハウスの形状は限定されない。例えば、ビニールハウスの天井部分がアーチ形状のものでもよいし、矩形状のものもでもよい。また、天井部分が1つのビニールハウスでもよいし、天井部分が複数並んだ多棟式ハウスでもよい。ただし、シート締緩軸を骨組のハウス側壁部分に軸支する軸支構造体を有しているため、ビニールハウスに好適である。
換気窓の形状は、円、楕円または三角形以上の多角形でもよいし、他の任意形状でもよい。
換気窓の大きさは限定されない。また、換気窓の形成数も限定されない。例えば、ビニールハウスの天井部分に1つだけ形成してもよいし、2つ以上形成してもよい。
また、ビニールシートの天井部分に、ハウス長さ方向の全長にわたって一定ピッチで複数の円窓をそれぞれ形成した場合には、ビニールシートの天井部分の強度低下を招くことなく、ビニールハウスの天井部分の一側部だけでなく、他側部にもそれぞれ円窓を形成することができる。こうして、ビニールハウスの天井部分の換気性をさらに高めることができる。
換気窓の形成方法は限定されない。例えば、切り口の縁が熱により丸まって破れ難くなるレーザ裁断法を採用することができる。
天井部分のうち、ビニールハウスの幅方向の両側においても、円窓は1列に形成してもよいし、2列以上形成してもよい。
窓開閉手段は、窓カバーと、ハンドル付きの窓開閉軸とを有していれば、その構造は限定されない。
窓カバーの素材は限定されない。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンや、ポリ塩化ビニルなどを採用することができる。
窓開閉軸の長さは限定されない。例えば、ビニールハウスの略全長を有してもよい。
カバー押さえ手段は、押さえバンドと、ハンドル付きのシート締緩軸と、シート締緩軸の軸支構造体を有していれば、その構造は限定されない。
押さえバンドの素材は限定されない。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンや、ポリ塩化ビニルなどを採用することができる。
シート締緩軸の長さは限定されない。例えば、ビニールハウスの略全長を有してもよい。
軸支構造体の構造、および、軸支構造体を構成する構成部品は限定されない。シート締緩軸を骨組のハウス側壁部分に回転自在に軸支可能であればよい。
骨組のハウス側壁部分とは、ビニールハウスの骨組のうち、ハウス幅方向の一方の側壁を構成する一部、または、両方の側壁を構成する一部をいう。詳しくは、一方または両方の側壁のうち、接地部分から天井部分との連結部分(肩部分)までの任意位置に存在する骨組部分である。
請求項2に記載の考案は、前記骨組のハウス側壁部分は、ハウス長さ方向の全長にわたる横枠パイプで、前記シート締緩軸は、ハウス長さ方向の略全長にわたる長さを有し、前記横枠パイプの長さ方向にその長さ方向を揃えて配置され、前記軸支構造体は、ハウス長さ方向の略全長にわたる長さを有し、前記ビニールシートの外方から前記横枠パイプに、互いの長さ方向を揃えて固定されるシート押さえ部材と、該シート押さえ部材に突設され、かつ該シート押さえ部材に前記シート締緩軸を軸支する軸支環体とを有した請求項1に記載のビニールハウスである。
請求項2に記載の考案によれば、シート押さえ部材を、ビニールシートの外方から横枠パイプに、互いの長さ方向を揃えて固定し、このシート押さえ部材を介して軸支環体を横枠パイプに固定する。これにより、軸支環体を直接ビニールシートの外方から横枠パイプに直接固定した場合に比べて、ビニールシートに対する接触面積が大きくなる。よって、その分だけ、強風時にビニールシートの軸支環体挿通用の孔形成部分に対する局部的な引っ張り荷重が減少し、破れ難くなる。その結果、軸支環体の骨組に対する固定を原因としたビニールシートの破損を防止することができる。
請求項3に記載の考案は、前記換気窓は、ハウス長さ方向の略全長にわたって一定ピッチで形成された複数の円窓、または、ハウス長さ方向に長い矩形窓の何れかである請求項1または請求項2に記載のビニールハウスである。
請求項3に記載の考案によれば、換気窓として、引っ張り力に対する抵抗が小さい隅部が存在しない円窓を採用した場合には、天井部分のビニールシートに対して、何れの方向から引っ張り力が作用しても、ビニールシートの換気窓形成部分が破れ難い。
また、円窓は、ビニールハウスの長さ方向の全長にわたって、一定ピッチで複数配置されている。そのため、ビニールハウスの天井部分に、ビニールハウスの長さ方向の半分程度の大きさの角窓を形成したときには得られなかった、この天井部分の全域にわたる均一な換気性を確保することができる。
さらに、ビニールシートの天井部分に、ハウス長さ方向の全長にわたって一定ピッチで複数の円窓をそれぞれ形成するようにしたので、ビニールシートの天井部分の強度低下を招くことなく、ビニールハウスの天井部分の一側部だけでなく、他側部にもそれぞれ円窓を形成することも可能となる。その結果、ビニールハウスの天井部分に対する所定の強度を保ちながら、天井部分の換気性をさらに高めることができる。
そして、換気窓としてハウス長さ方向に長い矩形窓を採用した場合には、ビニールシートの天井部分に、円窓を採用した場合よりも比較的狭い範囲に大きな開口面積の換気窓を形成することができる。
円窓とは、真円または楕円形の窓をいう。
円窓の大きさは限定されない。また、ビニールハウスの天井部分に1列に円窓を形成してもよいし、2列以上形成してもよい。
矩形窓とは、ハウス長さ方向に長い四角形の窓をいう。
矩形窓の大きさは限定されない。また、ビニールハウスの天井部分に大きな矩形窓を1つ形成してもよいし、矩形窓を複数形成してもよい。
円窓または矩形窓の形成方法は限定されない。例えば、切り口の縁が熱により丸まって破れ難くなるレーザ裁断により形成してもよい。
請求項4に記載の考案は、前記換気窓には、防虫ネットが張られた請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載のビニールハウスである。
請求項4に記載の考案によれば、換気窓に防虫ネットが張っているので、換気窓を通した害虫のビニールハウス内への侵入を防ぐことができる。
防虫ネットの素材は限定されない。例えば、合成樹脂製のネットでもよいし、金属製のネットでもよい。
請求項5に記載の考案は、前記シート締緩軸のうち、前記押さえバンドの連結部分には、前記シート締緩軸の長さ方向にスライド可能で、かつ該シート締緩軸に巻き掛けられた前記押さえバンドの端部を外方から押圧状態で被う断面略C字形状のバンド固定キャップが装着された請求項1〜請求項4のうち、何れか1項に記載のビニールハウスである。
請求項5に記載の考案によれば、押さえバンドの端部をシート締緩軸に巻き掛け、この状態を保持したまま、バンド固定キャップをシート締緩軸の長さ方向にスライドさせ、バンド固定キャップを押さえバンドの連結部分に装着する。このとき、バンド固定キャップは断面略C字形状を有し、これによりキャップ全長にわたって存在する隙間から、押さえバンドが外方に延びる。その結果、シート締緩軸に巻き掛けられた押さえバンドの端部が、バンド固定キャップにより外方から押圧状態で被われる。よって、シート締緩軸に対して押さえバンドを簡単かつ着脱自在に連結することができる。
バンド固定キャップの素材は限定されない。例えば、鉄、アルミニウムなどの金属、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂、杉、檜、松などの木などを採用することができる。
バンド固定キャップの大きさは、シート締緩軸に巻き掛けられた押さえバンドの端部を外方から押圧状態で被うことができれば限定されない。
バンド固定キャップの形状は、キャップ全長にわたって隙間(シート端部の挿通用)を形成可能な断面略C字形状であれば限定されない。例えば、1本のキャップ全長にわたったスリットが形成された筒形状(管形状)でもよい。
押さえバンドの素材は限定されない。例えば、を採用することができる。
シート締緩軸の長さは限定されない。例えば、ビニールハウスの略全長を有してもよい。
請求項6に記載の考案は、前記バンド固定キャップの内周側には、前記押さえバンドの端部を前記シート締緩軸に外方から弾性的に押圧する板ばね片が設けられた請求項5に記載のビニールハウスである。
請求項6に記載の考案にあっては、バンド固定キャップの内周側に板ばね片を設けたので、押さえバンドの端部をシート締緩軸に外方から弾性的に押圧することができる。これにより、カバー押さえ手段により押さえバンドを強く張っても、押さえバンドの端部がシート締緩軸から抜け難い。
板ばね片は、金属製のものでも、合成樹脂製のものでもよい。
板ばね片は、バンド固定キャップの内周側に溝を形成し、その中に挿着した状態で使用してもよい。
板ばね片の使用数は限定されない。1つでもよいし、2つ以上でもよい。例えば、バンド固定キャップの両端部にそれぞれ1つずつ配置してもよい。
請求項1に記載の考案によれば、ビニールハウスの天井に換気窓を形成したので、ビニールハウスの天井部分の換気を良好に行うことができる。しかも、窓開閉手段を用いた簡単な構造で、換気窓を一括して開閉操作することができる。そして、カバー押さえ手段を介して、窓カバーをビニールハウスの天井部分に押し付けたり緩めたりするので、特にビニールハウスにおいて、窓カバーの強風によるバタつきの防止効果が高まる。
特に、請求項2に記載の考案によれば、シート押さえ部材を、ビニールシートの外方から横枠パイプに、互いの長さ方向を揃えて固定し、このシート押さえ部材を介して軸支環体を横枠パイプに固定するので、強風時、ビニールシートの軸支環体挿通用の孔形成部分に対する局部的な引っ張り荷重が減少して破れ難くなる。その結果、軸支環体の骨組に対する固定を原因としたビニールシートの破損を防止することができる。
また、請求項3に記載の考案によれば、換気窓として円窓とした場合には、円窓形成部分が破れ難く、ビニールハウスの天井部分に対する所定の強度を保ちながら、天井部分の換気性をさらに高めることができる。一方、換気窓として矩形窓とした場合には、ビニールシートの天井部分の比較的狭い範囲に、円窓の場合より大きな換気窓を形成することができる。
請求項4に記載の考案によれば、換気窓に防虫ネットが張ったので、換気窓を通した害虫のビニールハウス内への侵入を防ぐことができる。
請求項5に記載の考案によれば、シート締緩軸のうち、押さえバンドの連結部分に、断面略C字形状のバンド固定キャップを装着したので、シート締緩軸に対して押さえバンドを簡単かつ着脱自在に連結することができる。
バンド固定キャップ
請求項6に記載の考案にあっては、バンド固定キャップの内周側に板ばね片を設けるようにしたので、押さえバンドの端部をシート締緩軸に外方から弾性的に押圧することができる。その結果、押さえバンドを強く張っても、押さえバンドの端部がシート締緩軸から抜け難い。
以下、この考案の実施例を具体的に説明する。ここでは、説明の都合上、ビニールハウスの長さ方向(ハウス長さ方向)を前後方向、ビニールハウスの幅方向(ハウス幅方向)を左右方向という場合がある。
図1において、10はこの考案の実施例1に係るビニールハウスで、天井部分がアーチ形状を有したビニールハウスである。
ビニールハウス10は、多数本の金属製のパイプ材からなる骨組11と、骨組11を外方から覆うビニールシート12とを備えている。
以下、その構造を詳細に説明する。
ビニールシート12の天井部分の頂上付近には、そのビニールハウス10の幅方向の両側(天井の頂上を挟んだ左右側)に、ハウス長さ方向(前後方向)の略全長にわたって一定ピッチで多数の換気用の円窓(換気窓)13がそれぞれ1列ずつ形成されている。なお、各円窓13に代えて、ビニールシート12の天井部分のハウス長さ方向の中央部一帯に、ハウス長さ方向に長い図示しない矩形窓を1つだけ形成してもよい。こうすれば、前記天井部分の比較的狭い範囲に、円窓13を採用した場合よりも大きな開口面積の換気窓を形成することができる。また、円窓13には、防虫ネット13aを張ってもよい。
また、ビニールハウス10には、ビニールシート12の頂上部に一端部(上端部)が固定され、各円窓13を一括して開閉自在に塞ぐ湾曲自在なシート状の窓カバー14と、窓カバー14の他端側部(下側部)が巻回され、ハンドル15Aの操作により回転自在な窓開閉軸16とを備えた窓開閉手段17を設けている。
ビニールハウス10には、窓カバー14をビニールシート12に押さえ付け、上端部がビニールハウス10の天井部分の頂上のビニールシート12に固定された多数本の押さえバンド18と、各押さえバンド18の他端部が長さ方向(軸線方向)に一定ピッチで巻回され、ハンドル15Bの操作により回転自在なシート締緩軸19と、シート締緩軸19を骨組11のハウス側壁部分に回転自在に軸支する軸支構造体30とを備えたカバー押さえ手段20を有している(図2)。
窓カバー14はポリ塩化ビニル製で、押さえバンド18はポリオレフィン製である。窓カバー14は、ビニールハウス10の天井部分の頂上の両側にそれぞれ配置されている。窓カバー14の長さ(ハウス幅方向の長さ)は、この天井部分のうち、ビニールハウス10の左右方向の略半分の長さを有している。押さえバンド18の長さは、この天井部分のうち、ビニールハウス10の左右方向の長さを有している。カバー14の幅(ハウス長さ方向の長さ)は、ビニールハウス10の略全長の長さを有している。押さえバンド18の幅は、15cm程度である。押さえバンド18は、隣接する円窓13間に、ビニールハウス10の長さ方向に一定ピッチで配置されている。
ビニールハウス10の天井部分の頂上には、ビニールハウス10の長さ方向の全長にわたってバンド押さえフィルム18aが設けられている。バンド押さえフィルム18aは、各押さえバンド18の上端部(長さ方向の略中間部)をビニールハウス10の天井部分に固定する帯部材である。バンド押さえフィルム18aは、隣接する押さえバンド18間にそれぞれ配置された固定用スプリング18bによりビニールハウス10の骨組11の天井壁部分に固定されている。
窓開閉軸16およびシート締緩軸19はビニールハウス10の長さよりそれぞれ若干長い。窓開閉軸16の両端部およびシート締緩軸19の両端部は、ビニールハウス10の前後方向の両側から外方にそれぞれ突出している。窓開閉軸16の一端部およびシート締緩軸19の一端部には、ギヤボックス21がそれぞれ設けられている。また、窓開閉軸16の他端部およびシート締緩軸19の他端部には、チェーンCを介して、バランスウエイトWがそれぞれ吊下されている。各ギヤボックス21には、下端部にハンドル15A,15Bが回転自在に連結された長尺な操作シャフト22の上端部がそれぞれ軸支されている。各ハンドル15A,15Bは、対応する操作シャフト22の長さ方向に直交する方向に屈曲している。
軸支構造体30が設けられるのは、骨組のうち、ハウス側壁の肩部分を構成する横枠パイプ11aである。この横枠パイプ11aとしては、必ずしもハウス側壁の肩部分のものではなく、ハウス側壁の中間高さ位置は下部高さ位置のものでもよい。
横枠パイプ11aは、ハウス長さ方向の全長にわたって配置されている。
シート締緩軸19は、ハウス長さ方向の略全長にわたる長さを有し、横枠パイプ11aの長さ方向にその長さ方向を揃えて配置されている。
軸支構造体30は、ハウス長さ方向の略全長にわたる長さを有し、ビニールシート12の外方から横枠パイプ11aに、互いの長さ方向を揃えて固定されるガイドレール形状を有したシート押さえ部材31と、シート押さえ部材31の外面(奥面)の一部に80〜100cmピッチで固定される多数の固定板32と、各固定板32の外側の中間部に突設され、シート押さえ部材31にシート締緩軸19を軸支する軸支リング(軸支環体)33とを有している。
シート押さえ部材31は、横枠パイプ11aに多数のビス34により固定されている。また、各固定板32も2本のビス34によりシート押さえ部材31に固定されている。各固定板32は、シート押さえ部材31の長さ方向に長い矩形板で、2枚の金属板の間にゴム製のパッキン板が介在された構造を有している。
シート締緩軸19のうち、各押さえバンド18の連結部分には、シート締緩軸19の長さ方向にスライド可能で、かつ各シート締緩軸19に巻き掛けられた押さえバンド18の端部を外方から押圧状態で被う断面略C字形状を有した複数のバンド固定キャップ35がそれぞれ装着されている(図3および図4)。各バンド固定キャップ35は塩化ビニル製の厚肉な略筒体で、1本のシート締緩軸19にそれぞれ外挿されている。
各バンド固定キャップ35の両端部の内周側には、対応する押さえバンド18の端部をシート締緩軸19に外方から弾性的に押圧する板ばね片36が、対応するバンド固定キャップ35の周方向に長いC形溝37を介してそれぞれ嵌入されている。各C形溝37に嵌入された板ばね片36は、その一部がバンド固定キャップ35の内周面から若干(1〜2mm)突出している。バンド固定キャップ35の両端部には、ビス孔35aがそれぞれ形成されている。
押さえバンド18の連結時、各押さえバンド18の端部をシート締緩軸19の対応する部分に外方から巻き付け、この状態を保持したまま、対応するバンド固定キャップ35をシート締緩軸19の長さ方向にスライドさせ、巻き付けられた押さえバンド18を外方から押圧状態で被う。このとき、各バンド固定キャップ35は断面略C字形状を有している。そのため、各バンド固定キャップ35のキャップ全長にわたって存在するC字の隙間35bから、対応する押さえバンド18が外方に延びる。その結果、シート締緩軸19に巻き掛けられた各押さえバンド18の端部が、対応するバンド固定キャップ35により外方からそれぞれ押圧状態で被われる。よって、シート締緩軸19に対して各押さえバンド18を簡単かつ着脱自在に連結することができる。
また、各バンド固定キャップ35の内周側に板ばね片36をそれぞれ配設したので、対応する押さえバンド18の端部をシート締緩軸19に外方から弾性的に押圧することができる。その結果、押さえバンド18を強く張っても、押さえバンド18の端部がシート締緩軸19から抜け難い。
次に、図1を参照して、この考案の実施例1に係るビニールハウス10の換気方法を説明する。
窓閉鎖時には、まずシート締緩軸19用のハンドル15Bをシート緩め側に回転させ、シート締緩軸19から各押さえバンド18を繰出してこれらを緩め、各押さえバンド18による両窓カバー14の前記天井部分からの押し付け状態を解除する。その後、窓開閉手段17による窓開閉操作を行う。
すなわち、窓閉鎖時には、各ハンドル15Aを窓閉鎖側に回転させ、両窓開閉軸16から窓カバー14を繰出す。その際、両窓カバー14は、対応する窓開閉軸16の重さによってビニールハウス10の天井部分の外周面に沿って展張状態で徐々に繰り出される。こうして、各円窓13は、対応する窓カバー14により一括して閉鎖される。
一方、窓開放時には、両ハンドル15Aを窓開放側に回転させ、対応する窓開閉軸16に窓カバー14を巻き取ることで、全ての円窓13を開放させる。これにより、簡単な構造で、全ての円窓13を一括して開閉操作することができる。
窓閉鎖後および窓開放後には、ハンドル15Bをバンド締め側に回転させ、両シート締緩軸19に各押さえバンド18を巻取る。これにより、各押さえバンド18を引き締め、両窓カバー14をビニールハウス10の天井部分に押し付ける。このように、軸支構造体30を有するカバー押さえ手段20を介して、両窓カバー14をビニールハウス10の天井部分に押し付けたり緩めたりするようにしたので、特にビニールハウスにおいて、両窓カバー14の強風によるバタつきの防止効果を高めることができる。
また、ビニールハウス10の天井に複数の円窓13を形成したので、ビニールハウス10の天井部分の換気を良好に行うことができる。しかも、仮に、円窓13ではなく角窓を採用した場合には、引っ張り力に対する抵抗が小さい隅部が存在してしまう。しかしながら、実施例1では、このような角窓ではなく、隅部が存在しない円窓13を採用したので、天井部分のビニールシート12に対して、何れの方向から引っ張り力が作用しても、ビニールシート12が破れ難い。
さらに、円窓13は、ビニールハウス10の長さ方向の全長にわたって、一定ピッチで複数配置されている。そのため、ビニールハウス10の天井部分に、仮にビニールハウス10の長さ方向の半分程度の大きさの角窓を形成したときには得られなかった、この天井部分の全域にわたる均一な換気性を確保することができる。
そして、ビニールシート12の天井部分に、ハウス長さ方向の全長にわたって一定ピッチで複数の換気用の円窓13をそれぞれ形成しているので、ビニールシート12の天井部分の強度低下を招くことなく、ビニールハウス10の天井部分の一側部だけでなく、他側部にもそれぞれ円窓13を形成することができる。その結果、ビニールハウス10の天井部分の換気性をさらに高めることができる。
また、シート押さえ部材31を、ビニールシート12の外方から横枠パイプ11aに、互いの長さ方向を揃えて固定し、このシート押さえ部材31を介して軸支リング33を横枠パイプ11aに固定するので、強風時、ビニールシート12に軸支リングの挿通用として設けた孔の形成部分に対する局部的な引っ張り荷重が減少し、破れ難くなる。その結果、軸支リング33の骨組11に対する固定を原因としたビニールシート12の破損を防止することができる。
なお、円窓13に防虫ネット13aを張った場合には、円窓13を通した害虫のビニールハウス10内への侵入を防ぐことができる。
この考案の実施例1に係るビニールハウスの全体斜視図である。 この考案の実施例1に係るビニールハウスの要部拡大斜視図である。 この考案の実施例1に係る押さえバンドとシート締緩軸との連結部分の拡大断面図である。 この考案の実施例1に係る。バンド固定キャップの要部拡大斜視図である。
符号の説明
10 ビニールハウス
11 骨組
11a 横枠パイプ(骨組のハウス側壁部分)
12 ビニールシート
13 円窓(換気窓)
13a 防虫ネット
14 窓カバー
15A,15B ハンドル
16 窓開閉軸
17 窓開閉手段
18 押さえバンド
19 シート締緩軸
20 カバー押さえ手段
30 軸支構造体
31 ガイドレール(シート押さえ部材)
33 軸支リング(軸支環体)
35 バンド固定キャップ
36 板ばね片

Claims (6)

  1. 複数本のパイプ材からなる骨組と、該骨組を覆うビニールシートとを有したビールハウスにおいて、
    前記ビニールシートの天井部分に形成された換気窓と、
    前記ビニールシートに一端が固定され、前記換気窓を一括して開閉自在に塞ぐ湾曲自在なシート状の窓カバーと、該窓カバーの他端部が巻回され、ハンドル操作により回転自在な窓開閉軸とを有する窓開閉手段と、
    前記窓カバーをビニールシートに押さえ付け、一端が該ビニールシートに固定された押さえバンドと、該押さえバンドの他端部が巻回され、ハンドル操作により回転自在なシート締緩軸と、該シート締緩軸を、前記骨組のハウス側壁部分に回転自在に軸支する軸支構造体とを有したカバー押さえ手段を備えたことを特徴とするビニールハウス。
  2. 前記骨組のハウス側壁部分は、ハウス長さ方向の全長にわたる横枠パイプで、
    前記シート締緩軸は、ハウス長さ方向の略全長にわたる長さを有し、前記横枠パイプの長さ方向にその長さ方向を揃えて配置され、
    前記軸支構造体は、
    ハウス長さ方向の略全長にわたる長さを有し、前記ビニールシートの外方から前記横枠パイプに、互いの長さ方向を揃えて固定されるシート押さえ部材と、
    該シート押さえ部材に突設され、かつ該シート押さえ部材に前記シート締緩軸を軸支する軸支環体とを有した請求項1に記載のビニールハウス。
  3. 前記換気窓は、ハウス長さ方向の略全長にわたって一定ピッチで形成された複数の円窓、または、ハウス長さ方向に長い矩形窓の何れかである請求項1または請求項2に記載のビニールハウス。
  4. 前記換気窓には、防虫ネットが張られた請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載のビニールハウス。
  5. 前記シート締緩軸のうち、前記押さえバンドの連結部分には、前記シート締緩軸の長さ方向にスライド可能で、かつ該シート締緩軸に巻き掛けられた前記押さえバンドの端部を外方から押圧状態で被う断面略C字形状のバンド固定キャップが装着された請求項1〜請求項4のうち、何れか1項に記載のビニールハウス。
  6. 前記バンド固定キャップの内周側には、前記押さえバンドの端部を前記シート締緩軸に外方から弾性的に押圧する板ばね片が設けられた請求項5に記載のビニールハウス。
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