JP2003023774A - 電源回路および電源回路の制御方法 - Google Patents

電源回路および電源回路の制御方法

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JP2003023774A JP2001206676A JP2001206676A JP2003023774A JP 2003023774 A JP2003023774 A JP 2003023774A JP 2001206676 A JP2001206676 A JP 2001206676A JP 2001206676 A JP2001206676 A JP 2001206676A JP 2003023774 A JP2003023774 A JP 2003023774A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高調波の発生を抑制でき、かつ負荷変動によ
る影響が少ない電源回路を提供する。 【解決手段】 (1)整流回路11と、(2)整流回路
11の後段に設けた、コイル131と放電阻止ダイオー
ド132との直列接続にFETトランジスタ133がT
字結線され、後段に出力コンデンサ134を有する昇圧
チョッパ13と、(3)昇圧チョッパ13の入力側と出
力側との間に順接続されたバイパスダイオード14と、
(4)昇圧チョッパ131のコイル電流Iが所定の電
流制限値I LMTを超えないようにFETトランジスタ
133を制御するコントローラ173を含む制御回路1
7とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高調波の発生を抑
制でき、かつ負荷変動による影響が少ない電源回路およ
び電源回路の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】交流入力のスイッチング電源の多くが、
コンデンサインプット型整流回路を備えている。図5
(A)に示すように、電源回路7では、交流入力端子a
,aを持つ整流回路71の出力側に、入力コンデン
サ72(CIN)が設けられている。入力コンデンサ7
2の後段には、トランジスタスイッチ73、フライホー
ルダイオード74およびコイル75からなるスイッチン
グ回路が設けられおり、出力端子b,b間には出力
コンデンサ76が設けられている。
【0003】交流の入力電圧vINは、整流回路71に
より全波整流された後、コンデンサ72に電荷が蓄えら
れる。上記スイッチング回路が動作することにより、コ
ンデンサ72に蓄えられたエネルギーは、b,b
に直流出力電圧EOUTがとして与えられる。図5
(B)に、入力電圧vINと、入力電流iINと、入力
コンデンサ72の端子電圧ECINとの関係を示す。図
5(B)では、入力電圧v IN,入力電流iINを絶対
値で示してある。
【0004】上記の電源回路7では、入力電圧vIN
入力コンデンサ72の端子電圧E INよりも低くなる
期間があり、高調波が発生する。この不都合を解消する
ために、チョークインプット型の電源回路や、アクティ
ブフィルタを用いた電源回路が使用される。
【0005】図6に示すチョークインプット型の電源回
路8では、ダイオードブリッジからなる整流回路81の
出力側に、低周波コイル(チョーク)82が設けられて
いる。低周波コイル82の後段に、入力コンデンサ83
の後段には、トランジスタスイッチ84、フライホール
ダイオード85およびコイル86からなるスイッチング
回路が設けられおり、出力端子b,b間には出力コ
ンデンサ87が設けられている。電源回路8では、入力
電圧vINは、整流回路81により全波整流された後、
低周波コイル82により平滑化され、出力端子b,b
間に直流電圧EOUTが与えられる。
【0006】また、図7(A)に示すアクティブフィル
タ方式の電源回路9も、導通角を広げかつ高調波の発生
を防止する目的で使用される。この電源回路9は、整流
回路91と昇圧チョッパ92とを含んで構成されてい
る。昇圧チョッパ92は、チョークコイル921とダイ
オード922との直列接続回路にT字接続されたトラン
ジスタスイッチ923とからなるT字回路、およびこの
T字回路の後段に設けた出力コンデンサ924からな
る。図示ない制御回路は、入力電流波形を入力電圧波形
と相似とし、かつ電流の位相を電圧に合せるようにブリ
ッジの各素子をオン・オフ制御するとともに、スイッチ
923をオン・オフ制御して入力を昇圧している。これ
により、出力端子b,b間には直流電圧EOUT
与えられる。図7(B)に、入力電圧vINと、入力電
流iINと、直流出力電圧EOUT(出力コンデンサ9
24の端子電圧)との関係を示す。なお、図7(B)で
は、入力電圧vIN,入力電流iINを絶対値で示して
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5(A)に示した回
路では、図5(B)に示されるように、|vIN|>E
CINのときには、整流回路71がオン状態となり、コ
ンデンサ72が充電されるが、|vIN|≦EOUT
ときには、整流回路71はオフ状態となりコンデンサ7
2には充電がなされない。このため、入力電圧範囲が狭
くなり、すなわち整流回路71がオン状態となる期間
(導通角)が短くなり、結果として、前述したように高
調波高調波が発生し、また負荷変動による出力電圧E
OUTが不安定となる。
【0008】図6に示した回路では、整流回路71の導
通角を図5(A)に示した回路に比べてやや大きく取る
ことができるものの、低周波コイル82により重量が大
きくなるという問題がある。
【0009】さらに、図7(A)の回路では、既に説明
したように、入力電流iINの波形を入力電圧vIN
波形と相似とし、かつ入力電流iINの位相を入力電圧
の位相に合せなければならない。このため、特殊
な制御素子(波形調整用制御素子)、整流素子が必要と
なり、制御する電流に見合ったチョークコイル921が
必要となり、製品コストが高くなってしまうという問題
がある。
【0010】本発明の目的は、整流回路の導通角を大き
くすることで負荷変動による影響を低減でき、かつ高調
波の発生を抑制できる、製造コストが安価な電源回路、
および電源回路の制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の電源回路(AC
/DCコンバータ)は、(1)整流回路と、(2)整流
回路出力側に設けたコイルと放電阻止ダイオードとの直
列接続にスイッチ素子がT字結線され、後段に出力コン
デンサを有する昇圧チョッパと、(3)昇圧チョッパの
入力側と出力側との間に順接続された一方向性導通素子
と、(4)昇圧チョッパの出力電流(コイルを流れる電
流)が所定の電流制限値を超えないように前記スイッチ
素子を制御するコントローラを含む制御回路とを有する
ことを特徴とする。
【0012】本発明の電源回路は以下のように制御され
る。
【0013】すなわち、負荷への供給電力が小さいとき
には、前記制御回路は、出力電圧が所定の電圧制限値を
超えないように(すなわち、出力電圧が所定の電圧制限
値で安定するように)、かつ昇圧チョッパの出力電流が
所定の電流制限値を超えないように、制御回路のコント
ローラは昇圧チョッパのスイッチ素子を制御する。これ
により、昇圧チョッパを介して出力側に電力の供給が行
われる。このときには、昇圧チョッパの出力電圧は、入
力電圧よりも高いので、昇圧チョッパの入出力端子間に
接続された一方向性導通素子を介して電力が供給される
ことはなく、電力は100%、昇圧チョッパを介して、
負荷に供給される。この場合には、整流回路入力側(A
C入力端子側)からみると、電流は、全周期にわたり流
れているので、導通角は広がっている。
【0014】また、負荷への供給電力が大きいときに
は、制御回路のコントローラは、チョッパ回路から電力
が供給されないように、当該チョッパ回路のスイッチ素
子を制御する。これにより、チョッパ回路の出力電圧は
低下し、一方向性導通素子を介して出力側に電力が供給
されるようになる。この場合にも、整流回路入力側から
みると、電流は、全周期にわたり流れているので、導通
角は広がっている。
【0015】これにより、波形と相似とし、かつ入力電
流iINの位相を入力電圧vINの位相に特殊な制御素
子(波形調整用制御素子)を使用する必要はなくなる。
また、図7(A)の、アクティブフィルタ方式の電源回
路9では、入力電流iINがそのままチョッパ回路を流
れるので、制御に見合った電流定格(21/2×
)のコイル921が必要となる。これに対して、
本発明の電源回路では、入力電流が大きくなると(出力
電力が大きくなると)、電流は一方向性導通素子を介し
て流れるので、コイルの電流定格として低いもの(低コ
ストのもの)が使用できる。
【0016】整流回路は、典型的には、ダイオードブリ
ッジにより構成された全波整流回路である。また、昇圧
チョッパの入力側と出力側との間に接続された一方向性
導通素子は、典型的にはダイオードである。
【0017】本発明の電源回路では、チョッパの出力電
流を検出するために、出力電流の経路中に出力電流検出
用抵抗を有することができる。この場合には、制御回路
は、出力電流検出用抵抗の電圧降下と、所定基準電圧と
を比較することで、出力電流が電流制限値に達したか否
かを検出することができる。
【0018】また、本発明の電源回路では、昇圧チョッ
パの出力側の電圧を、当該出力側に設けた電圧検出用抵
抗回路と前記電流検出用抵抗との直列接続回路の、電圧
検出用抵抗回路に生じる電圧降下を検出することができ
る。
【0019】本発明の電源回路の制御方法は、整流回路
の出力側に設けた、コイルと放電阻止ダイオードとの直
列接続にスイッチ素子がT字結線され、後段に出力コン
デンサを有する昇圧チョッパと、昇圧チョッパの入力側
と出力側との間に順接続された一方向性導通素子とを有
するもので、負荷への供給電力が小さいときには、出力
電圧が所定の電圧制限値を超えないように、かつチョッ
パの出力電流が所定の電流制限値を超えないようにスイ
ッチ素子を制御して、昇圧チョッパを介して出力側に電
力の供給を行い、負荷への供給電力が大きいときには、
チョッパの出力電流が所定の電流制限値を超えないよう
にスイッチ素子を制御し、前記一方向性導通素子を介し
て出力側に電力の供給を行うことを特徴とする。この場
合、たとえば、整流波の1周期を前領域、中領域、後領
域として、(1)出力電圧が整流電圧より高い前領域で
は、前記制御回路は、前記チョッパの出力電流が前記所
定の電流制限値を超えないように前記スイッチ素子を制
御して、前記昇圧チョッパを介して出力側に電力の供給
を行い、(2)出力電圧が整流電圧より低い中領域で
は、一方向性導通素子をオンとして、当該一方向性導通
素子を介して出力側に電力の供給を行い、(3)出力電
圧が整流電圧より再び高くなる後領域では、前記チョッ
パの出力電流が前記所定の電流制限値を超えないように
前記スイッチ素子を制御して、前記昇圧チョッパを介し
て出力側に電力の供給を行うことができる。第1領域お
よび第3領域で昇圧チョッパを動作させ、かつ、電流制
限値を低く抑えることで昇圧チョッパの電力供給に制限
を加えている。これにより、電源回路の入力電流の波形
は、入力電圧の波形と概略相似とすることができ、かつ
両波形の位相を一致させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を示
す説明図である。図1において、電源回路1は、整流回
路11と、整流回路11の出力側に設けた入力コンデン
サ12(C )と、入力コンデンサ12の後段に設け
た昇圧チョッパ13と、昇圧チョッパ13の入力端子と
出力端子と間に接続されたバイパスダイオード14(D
)と、電流検出用抵抗15(R)と、電圧制限用抵
抗回路16と、昇圧チョッパ13を制御する制御回路1
7とからなる。なお、図1では、出力端子b1,b2間
には負荷20が接続されている。
【0021】整流回路11は、ダイオードブリッジから
構成されており、入力端子a1,a2間には交流電圧v
INが加えられている。
【0022】入力コンデンサ12は、整流回路11の2
つの出力端子((+),(GND))間に接続されてい
る。
【0023】昇圧チョッパ13は、コイル131と、放
電阻止ダイオード132(D)と、Nチャネル形のF
ETトランジスタ133(Q)と、出力コンデンサ1
34(COUT)とからなる。コイル131と放電阻止
ダイオード132とは直列接続され、これらの接続点
に、FETトランジスタ133がT字接続されている。
放電阻止ダイオード132は、コイル131側がアノー
ドAとなる向きに接続され、FETトランジスタ133
は、コイル131と放電阻止ダイオード132との接続
点側がドレインDがとなる向きに接続されている。
【0024】出力コンデンサ134は、放電阻止ダイオ
ード132の後段に設けられ、両端子からは、出力端子
b1(+),b2(−)が引き出されている。
【0025】バイパスダイオード14は、アノードAが
昇圧チョッパ13の入力側、すなわち入力コンデンサ1
2の(+)端子側に接続され、カソードKが昇圧チョッ
パ13の出力側、すなわち出力コンデンサ134の
(+)端子側(b1端子側)に接続されている。
【0026】電流検出用抵抗15は、出力コンデンサ1
14および負荷20を流れる電流を検出するためのもの
で、FETトランジスタ133のソース端子Sとグラン
ド(GND)との間に設けられている。
【0027】また、電圧検出用抵抗回路16は、抵抗1
61(R)と162(R)とからなる。この電圧検
出用抵抗回路16と、電流検出用抵抗15(R)との
直列回路が出力端子b1,b2間に接続され、出力端子
b1,b2間の電圧は、電圧検出用抵抗回路16の電圧
降下として(抵抗161と抵抗162との接続点の電圧
として)検出される。
【0028】制御回路17は、電流用比較器171と、
電圧用比較器172と、コントローラ173、抵抗17
4とからなる。
【0029】電流用比較器171は、電流検出用抵抗1
5の電圧降下を基準電圧Vref1と比較し、電流検出
用抵抗15の電圧降下が基準電圧Vref1に達したと
き、すなわちコイル131、FETトランジスタ133
の経路で流れる電流が所定値(電流制限値ILMT)に
達したときに、Hレベルの出力VCOMP1をコントロ
ーラ173に出力する。
【0030】また、電圧用比較器172は、抵抗161
と抵抗162との接続点の電圧が基準電圧Vref2
達したときに、Hレベルの出力VCOMP2をコントロ
ーラ173に出力する。基準電圧Vref2は、出力端
子(b1,b2)間の電圧制限値ELIMに相当する。
【0031】コントローラ173は、抵抗174
(R)を介して、FETトランジスタ133の制御端
子に制御信号VQ1_DRVを出力する。
【0032】コントローラ173は、電流用比較器17
1の出力VCOMP1がHレベルとなったときに、コイ
ル131に流れる電流が電流制限値ILMTを超えない
ように所定オン時間の制御信号VQ1_DRVを送出す
る。
【0033】また、コントローラ173は、電圧用比較
器172の出力VCOMP2がHレベルとなったとき
(抵抗161と抵抗162との接続点の電圧が基準電圧
re f2より大きいとき)には、昇圧チョッパ133
の駆動を停止する。
【0034】以下、図2(A),(B)、図3および図
4の波形図を参照しつつ、上記した電源回路1の動作を
説明する。
【0035】図2(A)は、負荷20に供給される電力
が比較的小さいときの、入力電圧|vIN|と、コイル
131に流れる電流Iと、出力電圧EOUT(出力コ
ンデンサ134の端子電圧)との関係を示している。ま
た、図2(B)は、入力電圧|vIN|と、入力電流|
IN|と、入力コンデンサ12の端子電圧VCIN
の関係を示している。
【0036】負荷20に供給される電力が比較的小さい
ときには、コイル131を流れる電流Iは、電流制限
値ILIMに達することはなく、コントローラ173
は、出力電圧EOUTが電圧制限値ELIMに等しくな
るように(電圧制限値ELIMを超えないように)、F
ETトランジスタ133の制御端子に制御信号VQ1_
DRVを出力する。また、ことのきのバイパスダイオー
ド14に流れる電流I はゼロである。
【0037】図3は、負荷20に供給される電力が大き
いときの、入力電圧|vIN|と、コイル131に流れ
る電流Iと、出力コンデンサ134の端子電圧V
COUTと、バイパスダイオード14に流れる電流I
D2との関係を示している。また、図4は、入力電圧v
INと、入力電流IINとの関係を示している。
【0038】領域Iでは、交流入力vINの電圧はゼロ
から立上がるが、コントローラ173は、FETトラン
ジスタ133を、最大オン時間TMAXで動作させる。
コイル131に流れる電流Iは、入力電圧|v
IN|、最大オン時間TMAX、コイル131のインダ
クタンスLによって制限されつつ上昇する。領域Iで
は、負荷200に大きな電力を供給しているので、出力
コンデンサ134の電圧VCO UTは徐々に下がる。
【0039】領域IIでは、コイル131に流れる電流
が、電流制限値ILMTに達した後、一定に(すな
わち、電流制限値ILMTに)保たれている。前述した
ように、電流制限値ILMTに達したときは、電流用比
較器171がコントローラ173に、Hレベル出力のV
COMP1を送出し、コントローラ173は、FETト
ランジスタ133のオン時間を短くするような制御信号
Q1_DRVを、FETトランジスタ133の制御端
子に出力する。
【0040】領域Iおよび領域IIでは、出力コンデン
サ134の電圧は、入力コンデンサ12の電圧(すなわ
ち、電源回路1の入力電圧|vIN|)よりも大きいの
で、バイパスダイオード14を介して電流は流れない。
【0041】領域IIIでは、出力コンデンサ134の
電圧(電源回路1の出力電圧EOU )が、入力電圧|
IN|よりも低くなり、入力コンデンサ12側から電
流がバイパスダイオード14を介して、出力コンデンサ
134側に流れ出す。このとき、コイル131を流れる
電流Iは減少する。
【0042】領域IVでは、出力コンデンサ134の電
圧(出力電圧EOUT)が、入力電圧|vIN|よりも
低いので、バイパスダイオード14は完全に導通する。
このとき、FETトランジスタ133の駆動端子には駆
動信号が与えられてはいるが、入力コンデンサ134か
ら昇圧チョッパ13側には電流は流れない。すなわち、
昇圧チョッパ13側のインピーダンスは、バイパスダイ
オード14のインピーダンスより高いので、コイル13
1,FETトランジスタ133の経路を流れる電流はゼ
ロとなる。
【0043】領域Vでは、入力電圧|vIN|が低下
し、入力電圧|vIN|よりも出力コンデンサ134の
電圧(出力電圧EOUT)が高くなる。これにより、バ
イパスダイオード14を介して流れている電流ID2
減少し始めるとともに、コイル131,FETトランジ
スタ133の経路を電流Iが流れ始める。そして、バ
イパスダイオード14を介して流れている電流ID2
ゼロとなり、入力コンデンサ134側から出力端子b
1,b2側(出力コンデンサ134側)への電流は、全
て昇圧チョッパ13を介して流れる。
【0044】領域VIでは、コイル131,FETトラ
ンジスタ133の経路で流れる電流Iが電流制限値I
LMTに達し、この後電流Iは電流制限値ILMT
保たれる。
【0045】領域VIIでは、入力コンデンサ12の電
圧(すなわち、電源回路1の入力電圧|vIN|)は低
下するので、コイル131,FETトランジスタ133
の経路で流れる電流Iは小さくなる。
【0046】本実施形態では、図4に示すように、入力
電流IINの波形は、入力電圧v の波形と概略相似
であり、かつIINとvINとの位相は一致している。
したがって、高調波の発生を抑制でき、また負荷変動が
大きい場合であっても安定した電力の供給ができる。
【0047】
【発明の効果】(1)高調波の発生を抑制することがで
きる。 (2)一般的なアクティブフィルタでは、コイルには入
力電流の波高値まで電流を流しているが、本発明の電源
回路では、入力電流値が大きくなると(すなわち、供給
電力が大きくなると)、当該入力電流は一方向性導通素
子を介して流れる。したがって、昇圧チョッパのコイル
に小容量のもの(すなわち、小型のコイル)を使用する
ことができ、電源回路自体の大きさを小さくできる。 (3)チョッパ回路の入力電圧が、出力電圧を超えると
きには、チョッパ回路は停止状態となるので、供給電力
が大きくなってもチョッパ回路の負担が小さくてすむ。
すなわち、従来のアクティブフィルタとは異なり、電流
定格が大きいスイッチ素子、整流素子、コイルが不用で
あり、また特殊な制御素子を使用する必要がない。した
がって、価格の高い部品を使用する必要がなく、電源回
路の製造コストの低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電源回路の一実施形態を示す説明図
である。
【図2】 (A)は、図1の電源回路において、負荷に
供給される電力が比較的小さいときの、入力電圧と、チ
ョッパ回路の出力電流と、出力電圧との関係を示す図、
(B)は入力電圧と、入力電流と、入力コンデンサの端
子電圧との関係を示す図である。
【図3】 図1の電源回路において、負荷に供給される
電力が大きいときの、入力電圧と、コイルに流れる電流
と、出力コンデンサの端子電圧と、バイパスダイオード
に流れる電流との関係を示す図である。
【図4】 図1の電源回路の、入力電圧と入力電流との
関係を示している。
【図5】 従来の電源回路の説明図であり、(A)はコ
ンデンサインプット型整流回路を用いた電源回路を、
(B)は入力電圧と、入力電流と、直流出力電圧との関
係を示している。
【図6】 従来の電源回路の説明図であり、チョークイ
ンプット型の整流回路を用いた電源回路を示す図であ
る。
【図7】 従来の電源回路の説明図であり、(A)はア
クティブフィルタ方式の電源回路を、(B)は、入力電
圧,入力電流を絶対値で示してある。
【符号の説明】
1 電源回路 11 整流回路 12 入力コンデンサ(CIN) 13 昇圧チョッパ 14 バイパスダイオード(D) 15 電流検出用抵抗(R) 16 電圧制限用抵抗回路 17 制御回路 20 負荷 131 コイル 132 放電阻止ダイオード(D) 133 FETトランジスタ(Q) 134 出力コンデンサ(COUT) 161,162 抵抗(R,R) 171 電流用比較器 172 電圧用比較器 173 コントローラ 174 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H006 AA02 CA02 CA07 CA13 CB01 CC02 DA02 DA04 DB02 DC02 DC05 FA02 5H730 AA18 AA20 AS01 BB14 BB57 CC01 DD04 DD32 FD01 FD51 FG01 XX15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整流回路と、 前記整流回路の出力側に設けた、コイルと放電阻止ダイ
    オードとの直列接続にスイッチ素子がT字結線され、後
    段に出力コンデンサを有する昇圧チョッパと、 前記昇圧チョッパの入力側と出力側との間に順接続され
    た一方向性導通素子と、 前記昇圧チョッパの出力電流が所定の電流制限値を超え
    ないように前記スイッチ素子を制御するコントローラを
    含む制御回路と、を有し、 前記コントローラは、負荷への供給電力が小さいときは
    前記昇圧チョッパを介して出力側に電力を供給するよう
    に前記スイッチ素子を制御し、負荷への供給電力が大き
    いときは前記一方向性導通素子を介して出力側に電力を
    供給するように前記スイッチ素子を制御する、ことを特
    徴とする電源回路。
  2. 【請求項2】 前記所定の電流制限値は、整流回路の入
    力電流の波高値よりも小さいことを特徴とする請求項1
    に記載の電源回路。
  3. 【請求項3】 前記コントローラは、出力電圧が所定の
    電圧制限値を超えないように前記スイッチ素子を制御す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の電源回
    路。
  4. 【請求項4】 前記昇圧チョッパの入力側と出力側との
    間に接続された一方向性導通素子は、ダイオードである
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電源回
    路。
  5. 【請求項5】 前記昇圧チョッパの出力電流の経路中に
    出力電流検出用抵抗を有し、前記制御回路は、前記出力
    電流検出用抵抗の電圧降下と、所定基準電圧とを比較す
    ることで、出力電流が前記電流制限値に達したか否かを
    検出することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載
    の電源回路。
  6. 【請求項6】 出力側端子間に電圧検出用抵抗回路を有
    し、前記制御回路は、前記電圧検出用抵抗回路の電圧降
    下と、所定基準電圧とを比較することで、出力電圧が前
    記電圧制限値に達したか否かを検出することを特徴とす
    る請求項1〜5の何れかに記載の電源回路。
  7. 【請求項7】 整流回路と、 前記整流回路の出力側に設けた、コイルと放電阻止ダイ
    オードとの直列接続にスイッチ素子がT字結線され、後
    段に出力コンデンサを有する昇圧チョッパと、 前記昇圧チョッパの入力側と出力側との間に順接続され
    た一方向性導通素子と、を有する電源回路の制御方法に
    おいて、 負荷への供給電力が小さいときには、出力電圧が所定の
    電圧制限値を超えないように、かつ前記チョッパの出力
    電流が所定の電流制限値を超えないように前記スイッチ
    素子を制御して、前記昇圧チョッパを介して出力側に電
    力の供給を行い、 負荷への供給電力が大きいときには、前記チョッパ回路
    の出力電流が所定の電流制限値を超えないように前記ス
    イッチ素子を制御して、前記一方向性導通素子を介して
    出力側に電力の供給を行う、ことを特徴とする電源回路
    の制御方法。
  8. 【請求項8】 整流回路と、 前記整流回路の出力側に設けた、コイルと放電阻止ダイ
    オードとの直列接続にスイッチ素子がT字結線され、後
    段に出力コンデンサを有する昇圧チョッパと、 前記昇圧チョッパの入力側と出力側との間に順接続され
    た一方向性導通素子と、を有する電源回路の制御方法に
    おいて、 負荷への供給電力が小さいときには、前記制御回路は、
    出力電圧が所定の電圧制限値を超えないように、かつ前
    記チョッパの出力電流が所定の電流制限値を超えないよ
    うに前記スイッチ素子を制御して、昇圧チョッパを介し
    て出力側に電力の供給を行い、 負荷への供給電力が大きいときには、整流波の1周期を
    前領域、中領域、後領域として、 出力電圧が整流電圧より高い前領域では、前記制御回路
    は、前記コイルを流れる電流が前記所定の電流制限値を
    超えないように前記スイッチ素子を制御して、前記昇圧
    チョッパを介して出力側に電力の供給を行い、 出力電圧が整流電圧より低い中領域では、一方向性導通
    素子をオンとして、当該一方向性導通素子を介して出力
    側に電力を供給を行い、 出力電圧が整流電圧より再び高くなる後領域では、前記
    制御回路は、前記コイルを流れる電流が前記所定の電流
    制限値を超えないように前記スイッチ素子を制御して、
    前記昇圧チョッパを介して出力側に電力の供給を行う、
    ことを特徴とする電源回路の制御方法。
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