JP2003023718A - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP2003023718A
JP2003023718A JP2001204817A JP2001204817A JP2003023718A JP 2003023718 A JP2003023718 A JP 2003023718A JP 2001204817 A JP2001204817 A JP 2001204817A JP 2001204817 A JP2001204817 A JP 2001204817A JP 2003023718 A JP2003023718 A JP 2003023718A
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Japan
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vehicle body
hole
body panel
grommet
ring
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JP2001204817A
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Inventor
Shusuke Kishizawa
秀典 岸沢
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グロメットの貫通穴への装着を容易にすると
共に、正常な装着状態に対する確認性を高める。 【解決手段】 リング状インナー13を内嵌する室内側
アウター11と、二重筒部材14を取り付けた室外側ア
ウター12とでグロメット10を構成する。リング状イ
ンナー13は周壁部13aの周囲対向箇所に突起13g
を設けると共に、二重筒部材14の突起13gに対応す
る箇所に、開口穴15hを設けた係合レバー15を回動
自在に取り付ける。車体パネルPの貫通穴Paへの装着
は、室内側アウター11を室内側より取り付けた状態
で、室外側より室外側アウター12を取り付け、突起1
3gを開口穴15hに嵌め込んだ状態の係合レバー15
を垂直状態に操作することで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグロメットに関し、
詳しくは、車体パネルの貫通穴へグロメットを装着する
際に要求される装着力の低減を図ると共に、正常に装着
されたかの確認性を高めるものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンルームと車室を仕切る
車体パネルを横断するワイヤハーネスは、車体パネルに
設けた貫通穴を挿通し配索されている。この貫通穴に対
する防水性、防塵性、防音性等を確保するため、貫通穴
にはグロメットが装着されている。
【0003】図7は、従来のグロメット1であり、ゴム
あるいはエラストマーで小径筒部1aに拡径筒部1bを
介して大径筒部1cを連続させて形成すると共に、大径
筒部1cの内部に樹脂製のインナー2を内嵌している。
インナー2は、大径筒部1c内部に内嵌されるリング部
2aより外方へ突出する係止片2bを4本設けると共
に、これら各係止片2bの先端に係止爪2cを設けてい
る。なお、大径筒部1cの先端面1eの外周にはリップ
部1fを突設している。
【0004】ワイヤハーネスを挿通したグロメット1を
車体パネルPの貫通穴Paへ装着するには、図8(A)
(B)(C)に示すように、グロメット1を貫通穴Pa
へ近づけて、係止片2bの係止爪2cを貫通穴Paの周
縁に当接させている。この状態から更にグロメット1を
貫通穴Paへ押し込み、各係止片2bを縮径する方向に
変形させて貫通穴Paを通過させ、元の状態に戻った各
係止片2bの係止爪2cと大径筒部1cのリップ部1f
で車体パネルPを両面から挟持し、グロメット1を車体
パネルPへ装着している。
【0005】上記装着状態では、リップ部1fには所要
のシール圧が発生し、貫通穴Paに対する防水性等を確
保している。また、係止片2bが貫通穴Paを通過して
元の状態に戻る際は、係止片2bの撓みに対する反動に
より節度感が得られ、作業者は、この節度感でグロメッ
ト1が貫通穴Paへ正常に装着されたことを確認してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】グロメット1を押し込
んで、係止片2bを貫通穴Paに挿入して通過させる際
には、4本の係止片2bを縮径方向に無理矢理撓ませる
必要があるため、非常に挿入抵抗が強くなり、強い挿入
力が要求されて作業者への負担が大きくなる問題があ
る。
【0007】上記した問題に対して挿入抵抗を軽減する
ため、係止片2bが小さな負荷でも撓みやすくなるよう
に、係止片2bの厚みや幅等を小さくすることも想定で
きる。しかし、このようにすると係止片2bが通過後、
元に戻る際の反動も比例して小さくなり、節度感が得ら
れない上に所要のシール圧も確保しにくくなり、現実に
採用できない。
【0008】また、グロメット1は、節度感で正常の位
置に装着されたことを確認できるものの、確認できるの
は作業者のみに限定される問題がある。即ち、従来では
確認を節度感のみに依存しているので、視覚的にグロメ
ットを正常位置への取り付けられたかを確認できず、作
業者以外の第三者が装着具合をチェックできない問題が
ある。
【0009】さらに、グロメット1を含む一般のグロメ
ットは、内部を挿通するワイヤハーネス径や、装着対象
の貫通穴径に合わせた専用品となっているため、ワイヤ
ハーネス径、貫通穴径、貫通穴形状等が相異する場合に
は、これらの径寸法等に合致する別のグロメットを適用
する必要が生じ、結果として取付対象毎に必要なグロメ
ットの種類が非常に増加し、コストも増大する問題もあ
る。
【0010】また、昨今は、自動車の構成部材のリサイ
クル性も重要になっており、車体に取り付けられた種々
の部品を容易に取り外し可能にすることが要求されてい
る。しかし、グロメット1は、一旦、貫通穴Paへ装着
すると、各係止片2bの係止爪2cの係止を解除した上
で、係止片2bを縮径方向に撓ませ、この状態で貫通穴
Paより係止片2bを抜き取るということになり、取り
外しが困難で車体リサイクルへの対応が容易でない問題
もある。
【0011】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
ものであり、強い挿入力を必要とせずにグロメットの装
着を可能とした上で、視覚的にも一目で正常位置に装着
されていることを確認可能にすることを課題としてい
る。さらに、グロメットにかかるコストの低減、及び、
リサイクルに対する車体パネルからの取り外しの容易化
も課題にしている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、車体パネルの貫通穴にワイヤハーネスを
挿通して装着するグロメットにおいて、リング状インナ
ーを内嵌するゴム又はエラストマーからなるフランジ形
状の室内側アウターと、ワイヤハーネスを外嵌する小径
筒部より拡径筒部を介して大径筒部を連続させると共に
該大径筒部の上記貫通穴取付側の先端部外周に二重筒部
材を取り付けたゴム又はエラストマーからなる室外側ア
ウターと、を備え、上記リング状インナーは樹脂成形さ
れ、上記室内側アウターの内部より外方へ周壁部を突設
すると共に、該周壁部の周囲対向位置の外周面に突起を
それぞれ突設する一方、上記二重筒部材は樹脂成形さ
れ、内壁部と外壁部とを先端側より隙間をあけて設ける
と共に、上記突起との対向箇所には係合用の開口穴を設
けた係合レバーを可倒自在に設け、上記室内側アウター
を車体パネルの室内面側より貫通穴へ取り付ける一方、
上記室外側アウターを車体パネルの室外面側より貫通穴
へ取り付けて、上記内壁部と外壁部の隙間に上記リング
状インナーの周壁部を内嵌すると共に、傾倒状態の上記
係合レバーの開口穴に上記突起を嵌め込んで上記係合レ
バーを垂直状態にすることで、上記室内側アウター及び
室外側アウターを車体パネルへ密着固定する構成として
いることを特徴とするグロメットを提供している。
【0013】このように、グロメットをゴム又はエラス
トマーからなる室内側アウターと室外側アウターに二分
割し、室内側アウターにはリング状インナーを内嵌する
と共に室外側アウターには二重筒部材を取り付けると、
挿入抵抗を受けることなく貫通穴へグロメットを装着で
きる。即ち、室内側アウターと室外側アウターは、車体
パネルの両面よりそれぞれ貫通穴へ取り付けるだけなの
で、貫通穴を挿入通過させる際に抵抗を受けることもな
く、作業者も過大な挿入力を要求されず容易に取り付け
が行える。
【0014】また、最終的なグロメットの装着は、二重
筒部材に設けた係合レバーを、開口穴にリング状インナ
ーの突起が嵌め込まれた状態で垂直にするだけなので容
易に行える。即ち、上記係合レバーの操作で突起が室外
側アウターに引き寄せられ、それに伴い室内側アウター
及び室外側アウターがそれぞれ車体パネルを挟んで密着
し、貫通穴へ確実に係止固定した状態でグロメットを装
着できる。さらに、上記のような係合レバーの操作を作
業者が行うことで、自ずとグロメットの正常な装着を認
識できる上に、外観的にも正常な装着状態であること
を、係合レバーが垂直か否かで室外側より一目で判断で
き、第三者も容易にグロメットが正常な取付状態である
かを判別できる。
【0015】なお、係合レバーは、開口穴を設けてリン
グ状インナーの突起を嵌め込むと共に、係合レバーのレ
バー自体も傾倒状態から垂直状態へ操作する必要がある
ので、所要の剛性を確保した樹脂や金属材で形成するこ
とが好ましい。
【0016】さらに、本発明のグロメットは二分割して
いるため、種々の貫通穴径に対応する室内側アウター
と、種々のワイヤハーネス径に対応する室外側アウター
とを、予め数種揃えておけば、後は、これらを組み合わ
せるだけで所要のグロメットを構成でき、従来のグロメ
ットの種類を大幅に削減することができ、製作や管理等
にかかるコストも大幅に低減できる。
【0017】上記室内側アウターは、車体パネルの室内
面と対向する箇所に室内側リップ部を突設すると共に、
上記リング状インナーのリング部内周より内鍔部を突設
する一方、上記室外側アウターは、大径筒部の先端面に
室外側リップ部を突設し、上記係合レバーの垂直状態に
よる密着固定で、上記室内側リップ部を車体パネルの室
内面に当接すると共に、上記室外側リップ部を上記リン
グ状インナーの内鍔部に当接している。
【0018】このように室内側及び室外側リップ部を設
けると、係合レバーを垂直にしたグロメットの正常な装
着状態で、上記各リップ部を室内面等に所要圧で当接さ
せてシールポイントとなる箇所を貫通穴の外方及び内方
より計2箇所形成でき、確実に防水性等を確保できる。
なお、室内側及び室外側リップ部は、それぞれ二重にリ
ップ部を形成し、シールポイントもそれぞれ二重にして
更にシール性を向上するようにしてもよい。
【0019】上記リング状インナーは、周壁部に車体パ
ネル係止用の係止部を突設し、上記室内側アウターを貫
通穴へ取り付けた際、室内側アウターの車体パネルとの
対向箇所と上記係止部で車体パネルを挟持することが好
適である。このようにリング状インナーに係止部を設け
ると、室内側アウターを貫通穴に取り付ける際、係止部
を室内面側より貫通穴を通過させれば、室内側アウター
を把持していなくても係止部と室内側アウターの貫通穴
を被う周囲部で車体パネルを挟み込んで脱落防止できる
ので、室外側アウターとの合体装着も容易に行える。
【0020】なお、上記係止部は、室内側アウターの貫
通穴からの脱落防止のためだけに用いるものなので、係
止部はリング状インナーの周壁部の一部を切り欠いた可
撓性のある係止片に爪部を突設させる形態で設けること
が好ましい。このようにすることで、係止部が貫通穴の
通過に対して過度な抵抗にならず、室内側アウターを軽
い挿入力で容易に貫通穴へ取り付けることができる。
【0021】上記各係合レバーを繋ぐ連結レバーを設
け、該連結レバーで各係合レバーを傾倒状態と垂直状態
に可変自在にしている。このように連結レバーを設ける
と、一本の連結レバーを操作するだけで複数の係合レバ
ーを操作でき、各係合レバー毎の操作から解放され効率
的な取り付け作業を行うことができ、作業者の負担も軽
減できる。また、グロメットの正常な装着に対する確認
も、連結レバーの状態のみを確認すれば良く、一段と確
認も容易になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。なお、従来と同様の部材には、同じ
符号を付している。図1は、本発明の実施形態にかかる
グロメット10であり、ゴムあるいはエラストマーから
なる別体の室内側アウター11と室外側アウター12と
を、リング状インナー13と二重筒部材14との密着固
定により連結一体化した状態で車体パネルPの貫通穴P
aに装着している。グロメット10は、室内Xと室外側
となるエンジンルームYとを仕切る車体パネルPの貫通
穴Paを通過するワイヤハーネスW/Hを挿通してい
る。
【0023】図2(A)(B)にも示す室内側アウター
11は、楕円形状の貫通穴Paの周囲を被うフランジ形
状のリング部材からなり、車体パネルPへの装着時に室
内面Pbと対向する一端面11aには、室内側リップ部
11bを二重で周囲に連続して突設し、また内面11c
には、リング状インナー13の取付用となる溝部11d
を凹設している。
【0024】リング状インナー13は、樹脂で成形され
ており、楕円で短筒形状の周壁部13aの一端部13b
において、外周面13cより外鍔部13dを周囲に突設
すると共に内周面13eからも内鍔部13fを突設して
いる。また、周壁部13aの長軸側の周囲対向箇所に
は、外周面13cより突起13gを夫々突設しており、
短軸側における対向箇所の周壁部13aには、係止部と
して矩形状に切り欠いて可撓性を有する係止片13hを
形成し、係止片13hの先端に爪部13iを突設してい
る。
【0025】リング状インナー13は、周壁部13aの
一端部13bを室内側アウター11の内面11cに内嵌
し、外鍔部13dを溝部11dに嵌め込んで一体化し、
周壁部13aの他端部13j側を室内側アウター11よ
り軸線方向の外方へ突出させている。
【0026】一方、室外側アウター12は、図3(A)
にも示すように、ワイヤハーネスW/Hを外嵌する小径
筒部12aより拡径筒部12bを介して大径筒部12c
を連続させた形状にしており、大径筒部12cの貫通穴
Paへの取付側となる先端部12dの近傍の外周面を入
り込んだ形状に凹設して凹部12eを設けている。ま
た、先端面12fには室外側リップ部12gを二重で周
方向に連続して突設している。
【0027】また、二重筒部材14は樹脂で成形されて
おり、楕円筒形状の内壁部14aの外方に外壁部14b
を一定の隙間14fをあけて後端側14cを垂直部14
dで連結した形態で設けている。なお、隙間14fは先
端側より開口している。また、二重筒部材14は、長軸
側の周囲対向箇所の外面にボックス部14gを形成する
と共に、ボックス部14gの外側面からは中心方向へ回
転軸14hを突設している。
【0028】回転軸14hには、図3(B)にも示す係
合レバー15を傾倒自在に取り付けている。係合レバー
15は樹脂製であり、半円形状の回転基部15aより棒
状のレバー部15bを突設している。回転基部15aは
半円の中心となる箇所に中心穴15cを穿設し、後端側
周辺15fからの切欠部15dと一部を連続させて、切
欠部15dを通して二重筒部材14の回転軸14hを中
止穴15cへ取り付けるようにしている。また、中心穴
15cの下方には前端15gから切り欠いた開口穴15
hを設け、リング状インナー13の突起13gと係合す
るようにしている。なお、係合レバー15は金属材で形
成してもよい。
【0029】グロメット10を車体パネルPの貫通穴P
aに装着するには、図4(A)に示すように、先ず、リ
ング状インナー13を一体化した室内側アウター11を
室内面Pb側より接近させ、周壁部13aを貫通穴Pa
に挿通し係止片13hの爪部13iを車体パネルPの室
外面Pcに係合すると共に室内側リップ部11bを室内
面Pbに当接させた挟持状態で取り付けている。なお、
周壁部13aの貫通穴Paへの挿入に対しては、爪部1
3iを突設する係止片13hは容易に撓むため軽い挿入
力で容易に取り付けられる。
【0030】上記のように室内側アウター11を取り付
けた状態で、二重筒部材14を一体化した室外側アウタ
ー12を車体パネルPの室内面Pc側より接近してい
る。この接近により室外側アウター12の先端部12d
をリング状インナー13の周壁部13aの内部空洞に挿
通すると共に周壁部13aの他端部13jを二重筒部材
14の隙間14fに挿入し、さらに、図5(A)に示す
ように、突起13gを係合レバー15の開口穴15hに
嵌め込んでいる。
【0031】上記のように突起13gを嵌め込んでか
ら、係合レバー15を図中の黒矢印方向へ傾倒状態から
図5(B)に示す垂直状態へ変位操作している。この操
作により突起13gは、係合レバー15側へ引き込まれ
ることとなり、その結果、室内側アウター11と室外側
アウター12は、図中の白矢印方向へと相互に引き寄せ
られ、図4(B)に示す車体パネルPへ密着した係合固
定状態でグロメット10を貫通穴Paに装着している。
【0032】上記装着状態では、室内側アウター11の
室内側リップ部11bは、係合レバー15の操作により
室外側アウター12側へ引き寄せられることで、車体パ
ネルPの室内面Pbと所要のシール圧で当接することと
なり、貫通穴Paの外方からのシール性を確保してい
る。一方、室外側アウター12の室外側リップ部12g
は、係合レバー15の上記操作により、リング状インナ
ー13の内鍔部13fと所要のシール圧で当接し、貫通
穴Paの内方からのシール性を確保している。
【0033】また、シール性を確保した上記正常な位置
へのグロメット10の装着は、作業者自身は、係合レバ
ー15を垂直状態へ操作する操作自体で確認でき、第三
者においては、室外側より係合レバー15のレバー部1
5bの状況を目視するだけで容易に確認している。
【0034】さらに、車体の廃車等によるリサイクル時
には、係合レバー15を垂直状態から傾倒状態へ戻すこ
とにより、室内側アウター11及び室外側アウター12
の密着状態は解除され、係合レバー15の開口穴15h
よりリング状インナー13の突起13gを抜くだけで室
外側アウター12を取り外すことができる。また、室内
側アウター11も係止片13hを撓ませて爪部13iを
解除させれば、貫通穴Paより抜き取ることができ、係
止片13hは計二箇所で撓みやすいため、上記爪部13
iの解除も手間がかからない。このように、グロメット
10は、車体パネルPからの取り外しも、従来のグロメ
ット1に比べて容易であるため、車体のリサイクル性向
上に貢献している。
【0035】なお、グロメット10は上記形態に限定さ
れるものではなく、貫通穴Paの形状に応じた形態にす
ることも可能であり、また、種々の貫通穴Paの内径や
ワイヤハーネスW/H径に合致するリング状インナーを
一体化した室内側アウター11や二重筒部材14を一体
化した室外側アウター12を適宜揃えることが好まし
い。このようにすれば、多数の中から取付対象に最適な
室内側アウター11と室外側アウター12を適宜選択し
て組み合わせれば、多種類のグロメット10を構成で
き、従来に比べグロメットの種類を大幅に削減して、グ
ロメットの製作や管理にかかるコストをトータルで低減
している。
【0036】また、図6は変形例のグロメット10’で
あり、室外側アウター12’に取り付けた二重筒部材1
4’の両側に設けた係合レバー15’のレバー部15
b’を、連結レバー16’で連結している。連結レバー
16’は、左右のレバー部15b’を繋ぐ水平部16
a’と、水平部16a’の中央より突設する把持部16
b’からなり、把持部16b’を操作することで、左右
の係合レバー15’を同時に操作できるようにしてい
る。
【0037】なお、上述した以外は、室内側アウター1
1’やリング状インナー13’を含め、グロメット10
と同様である。よって、変形例のグロメット10’は、
把持部16b’の操作のみで左右の係合レバー11’を
操作でき、作業者に要求される装着時の作業量を低減す
ると共に、グロメット10’の装着状態の確認も把持部
16b’のみを目視すればよいので確認箇所も低減し、
一段と判断しやすくしている。
【0038】
【発明の効果】上記した説明より明らかなように、本発
明のグロメットを用いると、貫通穴への装着は、車体パ
ネルの両側から室内側アウターと室外側アウターを取り
付け、係合レバーを操作するだけなので、強い挿入力等
も要求されず装着に係る作業負担を大幅に低減し作業性
を向上できる。また、係合レバーを垂直状態にすること
でグロメットは正常な状態で貫通穴へ装着された状態に
なるので、作業者自身は上記操作をすることで、自ずと
正常な状態で装着できたことを認識でき、第三者は係合
レバーの状態を確認すれば容易に判断でき、グロメット
装着に対する確実性及び信頼性を向上できる。
【0039】さらに、本発明は、グロメットを室内側ア
ウターと室外側アウターとに別体で構成することで、貫
通穴の形状や内径寸法等に応じた種々のものを揃え、こ
れらを適宜組み合わせることで多種類のグロメットを形
成することができ、従来のように車体パネルやワイヤハ
ーネスの種類等毎にグロメットを製作する必要もなくな
り、グロメットにかかるコストも全体的に低減できる。
その上、装着したグロメットも係合レバーの操作のみで
装着状態を解除できるので、取り外しに係るリサイクル
性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかるグロメットを車体
パネルへ装着する状態の斜視図である。
【図2】 室内側アウターであり、(A)はリング状イ
ンナーを取り付ける状態の斜視図、(B)は要部断面図
である。
【図3】 (A)は室外側アウターへ二重筒部材を取り
付ける状態の断面図、(B)は二重筒部材の係合レバー
を示す概略図である。
【図4】 (A)(B)は、グロメット10を車体パネ
ルへ装着する際の概略図である。
【図5】 (A)(B)は、装着にかかる係合レバーの
操作状況を示す概略図である。
【図6】 変形例のグロメットの分解斜視図である。
【図7】 従来のインナーを有するタイプのグロメット
の概略斜視図である。
【図8】 (A)(B)(C)は、従来のグロメットの
貫通穴への装着状況を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 グロメット 11 室内側アウター 11b 室内側リップ部 12 室外側アウター 12g 室外側リップ部 13 リング状インナー 13g 突起 13h 係止片 14 二重筒部材 15 係合レバー 15b レバー部 15h 開口穴 P 車体パネル Pa 貫通穴 W/H ワイヤハーネス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/38 F16L 5/02 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルの貫通穴にワイヤハーネスを
    挿通して装着するグロメットにおいて、 リング状インナーを内嵌するゴム又はエラストマーから
    なるフランジ形状の室内側アウターと、ワイヤハーネス
    を外嵌する小径筒部より拡径筒部を介して大径筒部を連
    続させると共に該大径筒部の上記貫通穴取付側の先端部
    外周に二重筒部材を取り付けたゴム又はエラストマーか
    らなる室外側アウターと、を備え、 上記リング状インナーは樹脂成形され、上記室内側アウ
    ターの内部より外方へ周壁部を突設すると共に、該周壁
    部の周囲対向位置の外周面に突起をそれぞれ突設する一
    方、 上記二重筒部材は樹脂成形され、内壁部と外壁部とを先
    端側より隙間をあけて設けると共に、上記突起との対向
    箇所には係合用の開口穴を設けた係合レバーを可倒自在
    に設け、 上記室内側アウターを車体パネルの室内面側より貫通穴
    へ取り付ける一方、上記室外側アウターを車体パネルの
    室外面側より貫通穴へ取り付けて、上記内壁部と外壁部
    の隙間に上記リング状インナーの周壁部を内嵌すると共
    に、傾倒状態の上記係合レバーの開口穴に上記突起を嵌
    め込んで上記係合レバーを垂直状態にすることで、上記
    室内側アウター及び室外側アウターを車体パネルへ密着
    固定する構成としていることを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 上記室内側アウターは、車体パネルの室
    内面と対向する箇所に室内側リップ部を突設すると共
    に、上記リング状インナーのリング部内周より内鍔部を
    突設する一方、上記室外側アウターは、大径筒部の先端
    面に室外側リップ部を突設し、 上記係合レバーの垂直状態による密着固定で、上記室内
    側リップ部を車体パネルの室内面に当接すると共に、上
    記室外側リップ部を上記リング状インナーの内鍔部に当
    接している請求項1に記載のグロメット。
  3. 【請求項3】 上記リング状インナーは、周壁部に車体
    パネル係止用の係止部を突設し、上記室内側アウターを
    貫通穴へ取り付けた際、室内側アウターの車体パネルと
    の対向箇所と上記係止部で車体パネルを挟持する請求項
    1又は請求項2に記載のグロメット。
  4. 【請求項4】 上記各係合レバーを繋ぐ連結レバーを設
    け、該連結レバーで各係合レバーを傾倒状態と垂直状態
    に可変自在にしている請求項1乃至請求項3のいずれか
    1項に記載のグロメット。
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