JP2003023557A - デジタルカメラ、およびプログラム - Google Patents

デジタルカメラ、およびプログラム

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JP2003023557A
JP2003023557A JP2001209116A JP2001209116A JP2003023557A JP 2003023557 A JP2003023557 A JP 2003023557A JP 2001209116 A JP2001209116 A JP 2001209116A JP 2001209116 A JP2001209116 A JP 2001209116A JP 2003023557 A JP2003023557 A JP 2003023557A
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image data
destination
image
digital camera
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JP2001209116A
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Kazumutsu Sato
一睦 佐藤
Noriyuki Nobuyuki
宣之 沖須
Katsuhito Shinkawa
勝仁 新川
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルカメラにおける画像の送信に際して
の機能を向上させることを目的とする。 【解決手段】 デジタルカメラにおいて、メモリカード
33に記憶される画像データ群をLCD21に表示し、
送信すべき複数の送信画像データを操作部430にて選
択する。その複数の送信画像データのそれぞれについて
個別に複数の送信先を操作部430にて指定すると、送
信画像データと、複数の送信先とを関連づけて送信情報
としてRAM410bに記憶する。その後、操作部43
0にて所定の送信操作を実施すると、RAM410bに
記憶された送信情報をもとに、複数の送信画像データを
PHSカード34を介して複数の送信先へ一括送信する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像送信機能を
有するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラの多機能化が進
み、撮影した画像データを電話回線を介して電子メール
として送ったり、特定のサーバに出力するものが現れて
いる。このように電話回線などの通信回線を介して多数
の画像を各々異なる相手へ送信する場合には、送信すべ
き画像の選択、送信先の設定など種々の操作が煩雑であ
るなど、決して使い勝手の良いものではない。このた
め、例えば、特開平10−276391には、多数の画
像を各々異なる送信先へ送信する場合の操作を簡単に行
い得るようにするために、画像データと送信先とが関連
づけされたファイルとして記憶することによって、1回
の送信操作によって多数の画像を各々異なる相手先へ送
信する機能を有するデジタルカメラが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
デジタルカメラにおいては、1画像について1つの送信
先しか指定することができず、同じ画像を複数の送信先
へ送信したい場合には、画像の選択と送信先の設定とを
繰り返し実施する必要があった。具体的には、同じ画像
を複数の送信先へ送信したい場合には、画像の選択と最
初の送信先の設定を行って、送信を実行し、その後、同
じ画像の選択と次の送信先の設定を行って、送信を実行
する。このように同じ画像に対する送信先の数だけ、画
像の選択と送信先の設定と送信の実行という一連の処理
が繰り返される。また、一連の処理が繰り返されるたび
に送信の実行をせねばならず、画像の送信が終了するま
で次の操作をすることができず、操作性の低下を招いて
いる。
【0004】また、上記のデジタルカメラにおいては、
画像を送信する際に、様々な理由によって送信先との接
続が不可能な場合が考えられるが、そのような通信障害
があった場合の対応に関して全く考慮されておらず、送
信した画像が届いていないというトラブルが発生する場
合がある。
【0005】さらに、上記のデジタルカメラにおいて
は、送信先によっては、フルカラーの画像データやサイ
ズの大きな画像データを送るのが意味のない場合もあ
り、送信先ごとに画像処理を実施した上で送信すること
が望ましいが、それらの設定や操作性についても全く考
慮されていない。
【0006】以上のように、従来のデジタルカメラは、
画像の送信に際しての機能が不十分であるという問題が
あった。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、デジタルカメラにおける画像の送信に際しての
機能を向上させることを第1の目的とする。
【0008】本発明の第2の目的は、比較的簡易な操作
で画像を複数の送信先へ送信可能であるデジタルカメラ
を提供することである。
【0009】本発明の第3の目的は、画像を確実に送信
先へ送信可能なデジタルカメラを提供することである。
【0010】本発明の第4の目的は、送信先に応じた画
像処理を施して送信することが可能なデジタルカメラを
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、通信回線を介して通信可能なデ
ジタルカメラであって、(a)記憶媒体に記憶された画像
データ群から、送信すべき画像データを送信画像データ
として選択する選択手段と、(b)前記送信画像データに
対して送信先を指定可能な指定手段と、(c)前記送信画
像データと前記送信先とを関連づけて送信情報として記
憶する記憶手段と、(d)前記送信情報に基づいて、前記
送信画像データを通信回線を介して前記送信先に対して
送信する通信処理手段と、を備え、前記指定手段は、前
記送信画像データに対して複数の送信先を指定可能であ
り、前記記憶手段は、前記送信画像データと前記複数の
送信先とを関連づけて前記送信情報として記憶可能であ
って、前記通信処理手段は、所定の送信操作に応答し
て、前記送信画像データを、前記通信回線を介して前記
複数の送信先に一括送信可能である。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のデジタルカメラであって、前記選択手段は、前記記憶
媒体に記憶された画像データ群から複数の画像データを
前記送信画像データとして選択することが可能であり、
前記指定手段は、前記複数の送信先を前記複数の画像デ
ータのそれぞれについて個別に指定可能であって、前記
記憶手段は、前記複数の画像データのそれぞれについて
指定された前記複数の送信先と前記複数の画像データと
を関連づけて、テーブルとして前記送信情報に記憶す
る。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項1記載の
デジタルカメラであって、前記記憶手段は、前記送信画
像データを構成する画像ファイル内のタグエリアに、前
記複数の送信先を記憶して前記送信情報を構築する。
【0014】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
のデジタルカメラであって、前記通信処理手段は、前記
タグエリアに記憶された前記複数の送信先に、前記画像
ファイルを一括して送信可能である。
【0015】また、請求項5の発明は、請求項1から請
求項4のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
(e)送信先候補のリストをアドレス情報として記憶する
アドレス情報記憶手段と、(f)前記アドレス情報を編集
する編集手段と、をさらに備え、前記指定手段は、前記
アドレス情報から、ドロップダウンリスト形式で前記複
数の送信先を指定可能である。
【0016】また、請求項6の発明は、コンピュータ
を、請求項1から請求項5のいずれかに記載のデジタル
カメラとして機能させる。
【0017】また、請求項7の発明は、通信回線を介し
て通信可能なデジタルカメラであって、(a)記憶媒体に
記憶された画像データ群から、送信すべき画像データを
送信画像データとして選択する選択手段と、(b)前記送
信画像データに対して送信先を指定可能な指定手段と、
(c)前記送信画像データと前記送信先とを関連づけて送
信情報として記憶する記憶手段と、(d)前記送信情報に
基づいて、前記送信画像データを通信回線を介して前記
送信先に対して送信する通信処理手段と、を備え、前記
記憶手段は、送信エラーが生じた送信画像データと送信
先とを関連づけてエラー情報として記憶するエラー記憶
手段を備える。
【0018】また、請求項8の発明は、請求項7に記載
のデジタルカメラであって、前記通信処理手段は、前記
エラー情報に基づいて、前記送信エラーが生じた送信先
のみに前記画像データを再度送信する再送信手段をさら
に備える。
【0019】また、請求項9の発明は、請求項8に記載
のデジタルカメラであって、前記選択手段は、前記記憶
媒体に記憶された画像データ群から複数の画像データを
前記送信画像データとして選択することが可能であり、
前記指定手段は、前記複数の送信先を前記複数の画像デ
ータのそれぞれについて個別に指定可能であり、前記エ
ラー記憶手段は、個々の画像データと送信先との組合せ
について送信エラーが生じたものについてのみ、当該画
像データと当該送信先とを関連づけて、前記エラー情報
として保存する。
【0020】また、請求項10の発明は、請求項9に記
載のデジタルカメラであって、前記再送信手段は、前記
エラー情報に基づいて、送信エラーが生じた前記組合せ
についてのみに送信エラーの生じた画像データを再度送
信する。
【0021】また、請求項11の発明は、請求項7から
請求項10のいずれかに記載のデジタルカメラであっ
て、(e)前記送信エラーが発生した旨を表示して警告す
るエラー警告手段をさらに備える。
【0022】また、請求項12の発明は、コンピュータ
を、請求項7から請求項11のいずれかに記載のデジタ
ルカメラとして機能させる。
【0023】また、請求項13の発明は、通信回線を介
して通信可能なデジタルカメラであって、(a)記憶媒体
に記憶された画像データ群から、送信すべき画像データ
を送信画像データとして選択する選択手段と、(b)前記
送信画像データに対して送信先を指定可能な指定手段
と、(c)前記送信画像データに対して実施すべき画像処
理内容を、前記送信先ごとに設定可能な設定手段と、
(d)前記送信画像データと前記画像処理内容と前記送信
先とを関連づけて送信情報として記憶する記憶手段と、
(e)前記送信情報に基づいて、前記送信画像データに対
して前記画像処理内容に応じた処理を施し、処理後の送
信画像データを通信回線を介して前記送信先に対して送
信する通信処理手段とを備える。
【0024】また、請求項14の発明は、請求項13に
記載のデジタルカメラであって、前記選択手段は、前記
記憶媒体に記憶された画像データ群から複数の画像デー
タを前記送信画像データとして選択することが可能であ
り、前記指定手段は、前記複数の送信先を前記複数の画
像データのそれぞれについて個別に指定可能である一
方、前記設定手段は、前記複数の画像データのそれぞれ
に対して施すべき画像処理内容を前記送信先ごとに設定
可能であって、前記記憶手段は、前記複数の画像データ
のそれぞれについて指定された前記複数の送信先を、対
応する前記画像処理内容とともに前記送信情報に記憶し
ており、前記通信処理手段が、(e-1)前記複数の画像デ
ータのうちから対象画像データを順次に指定するデータ
指定手段と、(e-2)前記送信情報を参照して、前記対象
画像データについての画像処理を実行する画像処理手段
と、(e-3)前記画像処理を施した後の対象画像データ
を、当該対象画像データについての対象送信先に送信さ
せる送信制御手段と、(e-4)前記複数の画像データから
新たに対象画像データが指定されるごとに、前記画像処
理手段と前記送信制御手段とを能動化する繰り返し手段
とを備える。
【0025】また、請求項15の発明は、請求項13に
記載のデジタルカメラであって、前記選択手段は、前記
記憶媒体に記憶された画像データ群から複数の画像デー
タを前記送信画像データとして選択することが可能であ
り、前記指定手段は、前記複数の送信先を前記複数の画
像データのそれぞれについて個別に指定可能である一
方、前記設定手段は、前記複数の画像データのそれぞれ
に対して施すべき画像処理内容を前記送信先ごとに設定
可能であって、前記記憶手段は、前記複数の画像データ
のそれぞれについて指定された前記複数の送信先を、対
応する前記画像処理内容とともに前記送信情報に記憶し
ており、前記通信処理手段が、(e-1)前記複数の送信先
のうちから対象送信先を順次に指定する送信先指定手段
と、(e-2)前記送信情報を参照して、前記対象送信先に
ついて送信すべき対象画像データのすべてに対して画像
処理を実行する画像処理手段と、(e-3)前記画像処理を
施した後の前記対象画像データのすべてを前記対象送信
先に送信させる送信制御手段と、(e-4)前記複数の送信
先から新たに対象送信先が指定されるごとに、前記画像
処理手段と前記送信制御手段とを能動化する繰り返し手
段とを備える。
【0026】また、請求項16の発明は、請求項13か
ら請求項15のいずれかに記載のデジタルカメラであっ
て、(f)送信先候補ごとに画像処理内容をあらかじめ対
応させたアドレス情報を記憶するアドレス情報記憶手段
と、(g)前記アドレス情報における前記画像処理内容を
編集する編集手段とをさらに備える。
【0027】また、請求項17の発明は、請求項16に
記載のデジタルカメラであって、前記アドレス情報記憶
手段は、前記送信先候補と前記画像処理内容とを関連づ
けたテーブルとして前記アドレス情報を記憶する。
【0028】また、請求項18の発明は、請求項13か
ら請求項17のいずれかに記載のデジタルカメラであっ
て、前記記憶手段は、前記送信画像データを構成する画
像ファイル内のタグエリアに、前記複数の送信先と、そ
れぞれの送信先についての前記画像処理内容とを関連づ
けて記憶することにより前記送信情報を構築する。
【0029】また、請求項19の発明は、コンピュータ
を、請求項13から請求項18のいずれかに記載のデジ
タルカメラとして機能させる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明するが、その説明順序は以下のようになっ
ている。
【0031】(1)第1実施形態: (1-1) デジタルカメラの要部構成: (1-2) デジタルカメラの機能ブロック: (1-3) デジタルカメラの動作: (1-3-1) 画像送信の設定と実行シーケンス: A.画像送信先の設定: B.アドレスの編集: C.画像送信の実行: D.送信結果の表示: E.正常送信されたデータ削除: (1-3-2) 画像送信関係の各種情報の記憶: A.アドレス情報の記憶: B.送信情報と送信結果情報との統合記憶: (1-3-3) 画像送信動作の詳細: (2)第2実施形態: (2-1) タグエリアへの情報記憶の詳細: (2-2) 画像送信動作: A.エラー後の再送信でない場合: B.エラー後の再送信である場合: (3)変形例
【0032】<(1)第1実施形態> <(1-1)デジタルカメラの要部構成>図1から図3は、
本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1の正面図、背
面図および側面図である。
【0033】デジタルカメラ1は、図1に示すように、
正面には撮影レンズであるズームレンズ11を有すると
ともに、銀塩レンズシャッターカメラと同様に、上部に
光学ファインダー12と、内蔵フラッシュ13とが設け
られ、上面にはシャッターボタン14が設けられてい
る。
【0034】一方、図2に示すように、デジタルカメラ
1の背面には、略中央に撮影画像のモニタ表示や記憶画
像の再生表示などを行うためのLCD21が設けられて
いる。また、LCD21の右下方に、LCD21にメニ
ュー画面を表示するメニューキー22と、メニュー画面
に表示された項目を実行する実行キー23とが設けられ
る。
【0035】さらに、デジタルカメラ1の背面には、
「撮影モード」、「再生モード」および「電源OFF」
の間でモードの切り替えおよび電源をオフ状態とする電
源モードスイッチ24が設けられる。撮影モードは、写
真撮影を行うモードであり、再生モードは、メモリカー
ドに記憶された撮影済み画像をLCD21に再生表示す
るモードであり、さらに、電源OFFは、デジタルカメ
ラ1における通電を停止し電源をオフ状態とする。
【0036】電源モードスイッチ24は、各モードおよ
び電源OFFの設定手段として機能する3接点のスライ
ドスイッチであり、図2において下にセットすると撮影
モードに設定され、上にセットすると再生モードに設定
され、中央にセットすると電源OFFに設定される。
【0037】また、デジタルカメラ1の背面右側には、
4連スイッチ25が設けられ、撮影モードにおいては、
ボタン251,252を押すことによりズーミングを行
い、ボタン253,254を押すことによって露出補正
を行う。
【0038】デジタルカメラ1の背面には、図2に示す
ように、LCD21をオン/オフさせるためのLCDボ
タン26が設けられる。LCDボタン26が押されると
LCD表示のオン/オフが切り替わる。例えば、専ら光
学ファインダー12のみを用いて撮影をするときには、
節電の目的でLCD表示をオフにする。
【0039】デジタルカメラ1の側面には、図3に示す
ように、第1カードスロット31および第2カードスロ
ット32が設けられる。第1カードスロット31にはメ
モリカード33が装着されている。また、第2カードス
ロット32にはPHSカード34が装着されている。
【0040】<(1-2)デジタルカメラの機能ブロック>
図4は、デジタルカメラ1の内部構成を示すブロック図
である。同図において、CCD401は、撮影レンズで
あるズームレンズ11によりCCD401上に結像され
た被写体の光像を光電変換し、R(赤),G(緑),B
(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信
号の信号列からなる信号)として出力する。
【0041】なお、デジタルカメラ1では絞りが固定と
なっているので、撮影時の露出制御は、CCD401の
露光量(シャッタースピードに相当するCCD401の
電荷蓄積時間)を調節して行われる。被写体輝度が低輝
度時に適切なシャッタースピードが設定できない場合
は、CCD401から出力される画像信号のレベル調整
を行うことにより露光不足による不適正露出が補正され
る。すなわち、低輝度時は、シャッタースピードとゲイ
ン調整とを組合せて露出制御が行われる。なお、画像信
号のレベル調整は、後述の信号処理回路402内のAG
C(オートゲインコントロール)回路により行われる。
【0042】信号処理回路402は、CCD401から
出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ
信号処理を施すものである。信号処理回路402は図示
しないが、その内部にCDS(相関二重サンプリング)
回路とAGC回路のゲインを調整することにより画像信
号のレベル調整を行う。
【0043】内蔵フラッシュ13は、フラッシュ撮影に
おいて、全体制御部410により設定された所定の発光
量にしたがって発光する。
【0044】また、図中では省略しているが、デジタル
カメラ1の内部には、ズームレンズ11のズーム比の変
更と収容位置と撮影位置との間のレンズ移動を行うため
のズームモーターが設けられる。
【0045】全体制御部410は主にCPUからなり、
デジタルカメラ1内の各周辺構成の駆動を制御すること
によってデジタルカメラ1の撮影動作を統括制御するも
のである。
【0046】なお、図4中の画像データの流れについて
も便宜上、周辺構成間の矢印によって示しているが、実
際には、画像データは全体制御部410を介して各周辺
構成ごとに送られる。また、全体制御部410内には、
プログラムを格納するためのフラッシュROMなどのR
OM410a、およびワークRAMとして働くDRAM
などのRAM(内蔵メモリ)410bを内蔵している。
【0047】RAM410bは、後述する送信先に応じ
た画像処理の実行や送信の実行や再送信の実行などの通
信動作において、画像送信設定内容とアドレスと送信結
果などの情報を記憶し、この情報に基づいて画像送信の
設定内容と送信結果などの管理を行う。
【0048】A/D変換器403は、画像信号の画素信
号を12ビットのデジタル信号に変換するものである。
A/D変換器403は、タイミング発生回路から入力さ
れるA/D変換用のクロックに基づいて各画素信号(ア
ナログ信号)を12ビットのデジタル信号に変換する。
なお、図中では省略するが、A/D変換器403に対す
るクロックを生成するタイミング制御回路が設けられて
おり、タイミング制御回路は、全体制御部410内の基
準クロックにより制御される。
【0049】また、図中では省略しているが、全体制御
部410には、A/D変換された画素信号の黒レベルを
基準の黒レベルに補正する黒レベル補正回路と、全体制
御部410から入力されるレベル変換テーブルを用いて
R,G,Bの各色成分の画素データのレベルを変換する
WB(ホワイトバランス)回路と、画素データの階調を
補正するγ補正回路とが設けられており、A/D変換器
403から出力されたデジタル信号が全体制御部410
において黒レベル補正回路、WB回路、γ補正回路の順
に処理を施される。
【0050】画像メモリ404は、全体制御部410内
のγ補正回路から出力される画素データを記憶するメモ
リである。画像メモリ404は、少なくとも1フレーム
分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ40
4は、CCD401の画素数に対応する1600×12
00画素分の画素データの記憶容量を少なくとも有し、
各画素位置に記憶されるようになっている。また、画像
メモリ404は、後述する送信先に応じた画像処理の実
行や送信の実行や再送信の実行などの通信動作におい
て、画像送信の実行前の画像処理実施後の画像データを
一旦格納する。
【0051】また、撮影モードにおける撮影待機状態に
おいては、所定間隔ごとに撮影された画像の各画素の各
画素データがA/D変換器403から全体制御部410
内のγ補正回路により所定の信号処理を施された後、画
像メモリ404に一時記憶されるとともに、全体制御部
410を介してLCD21に画像が表示される。これに
よって、ユーザ被写体像を視認することができる。
【0052】また、再生モードにおいては、メモリカー
ド33から読み出された画像が全体制御部410で所定
の信号処理を施された後、LCD21に再生表示され
る。
【0053】カードI/F420は、第1カードスロッ
ト31を介して記憶媒体であるメモリカード33への画
像データの書き込みおよび画像データの読み出しを行う
ためのインターフェイスである。また、カードI/F4
20は、第2カードスロット32を介してPHSカード
34を用いた通信動作を行うインターフェイスとしても
機能し、PHSカード34を介してデジタルカメラ1の
外部とデータ通信を行う。また、カードI/F420を
介して、メモリカード33などの記憶媒体に記憶されて
いる制御プログラムや、PHSカード34などを用いた
通信動作によって得られる制御プログラムを全体制御部
410のROM410a内に取り込むことができる。
【0054】操作部430は、上述したシャッターボタ
ン14、メニューキー22、実行キー23、電源モード
スイッチ24、4連スイッチ25、LCDボタン26な
どの各種ボタン、レバーなどで構成されている。
【0055】また、ボタン251,252が押される
と、これらのボタンからの信号が全体制御部410に送
られ、全体制御部410の指示によって図示を省略する
ズームモーターを駆動してズームレンズ11を移動さ
せ、ズーミングを行う。
【0056】以上、デジタルカメラ1内の各構成につい
て説明したが、全体制御部410は周辺構成とのデータ
の受け渡しやタイミング制御の他に様々な機能をソフト
ウェア的に行うものとなっている。
【0057】例えば、全体制御部410は露出制御値
(シャッタースピード)を設定するための輝度判定機能
とシャッタースピード設定機能とを備えている。輝度判
定機能とは、撮影待機状態において、CCD401によ
り1/30秒ごとに取り込まれ、画像メモリ404に記
憶される画像を利用して被写体の明るさを判定するもの
である。シャッタースピード設定機能とは、輝度判定に
より被写体の明るさの判定結果に基づいてシャッタース
ピード(CCD401の積分時間)を設定するものであ
る。
【0058】また、全体制御部410は撮影画像の記憶
処理を行うために、フィルタリング処理機能、記憶画像
生成機能、さらには、再生画像生成機能を備えている。
【0059】フィルタリング処理機能とは、デジタルフ
ィルタにより記憶すべき画像の高周波成分を補正して輪
郭に関する画質の補正を行うものである。
【0060】記憶画像生成機能は、画像メモリ404か
ら画素データを読み出してメモリカードに記憶すべきサ
ムネイル画像と圧縮画像とを生成する。具体的には、画
像メモリ404からラスタ走査方向に走査しつつ、横方
向と縦方向の両方向でそれぞれ8画素ごとに画素データ
を読み出し、順次、メモリカードに転送することで、サ
ムネイル画像を生成しつつメモリカード33に記憶す
る。また、メモリカード33への圧縮画像データの記憶
に際して画像メモリ404から全画素データを読み出
し、これらの画素データに2次元DCT変換、ハフマン
符号化などのJPEG方式による所定の圧縮処理を施し
てメモリカード33に記憶する。
【0061】具体的な操作としては、撮影モードにおい
て、シャッターボタン14により撮影が指示されると、
撮影指示後に画像メモリ404に取り込まれた画像のサ
ムネイル画像と設定された圧縮率によりJPEG方式に
より圧縮された圧縮画像とを生成し、撮影画像に関する
タグ情報(コマ番号、露出値、シャッタースピード、圧
縮率、撮影日、撮影時のフラッシュのオン/オフのデー
タ、シーン情報、画像の判定結果などの情報)とともに
両画像をメモリカード33に記憶する。
【0062】また、再生画像生成機能はメモリカード3
3に記憶された圧縮画像をデータ伸張して再生画像を生
成する機能である。具体的な操作としては、電源モード
スイッチ24を再生モードに設定すると、メモリカード
33内のコマ番号の最も大きな画像データが読み出され
てデータ伸張され、LCD21にコマ番号の最も大きな
画像、すなわち直近に撮影された画像が表示される。
【0063】図4に示すように、デジタルカメラ1はメ
モリカード33以外にPHSカード34を第2カードス
ロット32に装着して使用し、以下に示すような送信先
に応じた画像処理の実行や送信の実行や再送信の実行な
どの通信動作における各部の制御を全体制御部410が
行う。通常、そのような制御を行うための制御プログラ
ムはあらかじめ全体制御部410内のフラッシュROM
410aにインストールされている。
【0064】<(1-3)デジタルカメラの動作>以下で
は、デジタルカメラ1の動作のうち、主に画像送信に関
する動作を説明する。この画像送信の動作は、全体制御
部410により自動的に実行される。なお、この画像送
信以外については、デジタルカメラの一般的な動作が行
われる。
【0065】<(1-3-1)画像送信の設定と実行シーケン
ス>図5から図9は、デジタルカメラ1の画像送信の設
定画面を示している。
【0066】まず、電源モードスイッチ24を上にセッ
トして再生モードに設定し、メニューキー22の押下に
よって、図5(a)に示す送信ポップアップメニュー画面
がLCD21に表示される。送信ポップアップメニュー
画面では、「画像送信先の設定」、「アドレスの編
集」、「画像送信の実行」、「送信結果の表示」、「正
常送信されたデータ削除」という5つの項目が表示さ
れ、図5(a)から図5(e)に示すように、4連スイッチ2
5を操作することにより2点鎖線カーソルCSを移動さ
せ選択し、実行キー23を押下することにより5つの項
目から所望の項目を選択できる。換言すれば、送信ポッ
プアップメニュー画面に表示される5つの項目から、実
施したい項目を選択することが可能である。
【0067】なお、図5(d),図5(e)に4連スイッチ2
5を操作することにより2点鎖線カーソルCSを移動さ
せて「送信結果の表示」または「正常送信されたデータ
の削除」の項目を選択すると、送信ポップアップメニュ
ー画面の下方には、正常に送信されなかった送信エラー
が存在していることを示すエラー警告表示Eが示され
る。このエラー警告表示Eによって、送信エラーが存在
していることを一目で把握することができる。
【0068】5つの項目において、それぞれの項目を選
択した場合に実施できる内容について以下に説明する。
【0069】<A.画像送信先の設定>まず、「送信情
報」の作成に相当する「画像送信先の設定」の項目につ
いて説明する。図5(a)の送信ポップアップメニュー画
面において、「画像送信先の設定」を4連スイッチ25
を操作することにより2点鎖線カーソルCSを移動させ
選択し、実行キー23を押下すると、図6に示す画像送
信先設定画面がLCD21に表示される。この画面で
は、記憶媒体であるメモリカード33に記憶されている
画像のコマG1〜G3が画面上部に左から右へ並んで表
示され、この中から送信したいコマを4連スイッチ25
を操作することにより太枠カーソルKSを移動させ選択
し、実行キー23を押下することにより画像コマ群から
所望の送信コマが選択できる。つまり、記憶媒体である
メモリカード33に記憶されている複数の画像データか
ら送信すべき画像データ(送信画像データ)を選択する
ことができる。これらの画像データはデジタルカメラ1
自身で撮影された画像データであることが通例である
が、パーソナルコンピュータなどを用いてメモリカード
33に記憶した画像データであっても良い。また、図6
に示すように画面には3つの画像の3つのコマG1〜G
3のみが表示されるが、メモリカード33にさらに多数
の画像データが記憶されている場合は、横スクロールに
よって他の画像のコマも選択的に画面上に表示させるこ
とができる。
【0070】画像コマ群から所望の送信コマを選択する
実行キー23が押下されると、選択された送信コマの直
下に送信先を指定するためのドロップダウンリスト61
が表示される。このドロップダウンリスト61には、後
述する「アドレスの編集」において編集された複数の送
信先の候補の名前が上下に並んで表示され、この中から
送信したい送信先を4連スイッチ25を操作することに
より2点鎖線カーソルCS6を移動させ選択し、実行キ
ー23を押下することにより複数の送信先の候補の名前
から所望の送信先を1または複数指定することができ、
指定された送信先には、チェック印CKが表示される。
また、ドロップダウンリスト61内の送信先の候補の名
前の下には、図示を省略する送信先を指定するためのド
ロップダウンリスト61の表示を終了する〈表示終了〉
という項目があり、選択された送信コマに対して、所望
の送信先をすべて指定し終えると、ドロップダウンリス
ト61の表示を終了する〈表示終了〉という項目を4連
スイッチ25を操作することにより2点鎖線カーソルC
S6を移動させ選択し、実行キー23を押下することに
より、選択された送信コマに対する送信先の指定を終了
する。以下においては、それぞれの画像データについて
複数の送信先を選択する場合について説明する。
【0071】選択された送信コマに対する送信先の指定
を終了すると、指定された複数の送信先の名前は、画像
送信先設定画面において、図6の画像コマG1の下に示
されているように、その複数の送信先を指定したコマの
下へ上下に並んで表示され、複数の送信先と、その複数
の送信先を指定したコマの番号とが関連づけられてRA
M410bに記憶される。つまり、図6においては、画
像コマG1の番号と、aさん,bさん,eさんの3人の送
信先とが関連づけられてRAM410bに記憶されてい
ることになる。
【0072】さらに、まだ送信したいコマがある場合
は、上述した操作と同様に、画像のコマG1〜G3から
送信したいコマを4連スイッチ25を操作することによ
り太枠カーソルKSを移動させ選択し、実行キー23を
押下することにより画像コマ群から所望の送信コマが選
択され、送信コマの直下に表示されるドロップダウンリ
スト61から送信したい送信先を指定する。これを繰り
返して、送信したい複数の送信コマを選択し、選択され
た送信コマに対して複数の送信先を指定することができ
る。つまり、選択された複数の送信画像データのそれぞ
れに対して複数の送信先をドロップダウンリスト61よ
り指定することが可能である。各画像データについての
送信先が、選択されたすべての画像データについて共通
であっても良いが、以下では一般性を持たせるために、
それぞれの画像データについての送信先の組は、選択さ
れた複数の画像データについて完全同一ではない場合を
例にとって説明を続ける。
【0073】上述したドロップダウンリスト61内の送
信先の候補の下の〈表示終了〉の項目のさらに下、つま
り、ドロップダウンリスト61の最下部には、図示を省
略する「画像送信先の設定」を完了する〈設定完了〉と
いう項目があり、送信したい画像のコマの選択と、選択
したコマに対する送信先の指定とがすべて完了すると、
「画像送信先の設定」を完了する〈設定完了〉の項目を
4連スイッチ25を操作することにより点線枠カーソル
CS6を移動させて選択し、実行キー23を押下するこ
とにより、「画像送信先の設定」すなわち送信情報の作
成を完了し、図5(a)に示す送信ポップアップメニュー
画面に復帰する。
【0074】<B.アドレスの編集>次に「アドレス情
報」の作成に相当する「アドレスの編集」の項目につい
て説明する。この「アドレスの編集」は、パーソナルコ
ンピュータや携帯電話における「アドレス帳の編集」に
類似しているが、単に送信先のアドレスを登録するだけ
でなく、送信先ごとに、どのような画像処理を行ってか
ら画像データを送信するかを登録する項目がある点で特
徴的な構成となっている。図5(b)に示すように、送信
ポップアップメニュー画面において、「アドレスの編
集」を4連スイッチ25を操作することにより2点鎖線
カーソルCSを移動させ選択し、実行キー23を押下す
ると、図7に示すアドレス編集画面がLCD21に表示
される。この画面では、RAM410bに記憶されてい
る複数の送信先の候補の情報が上下に並んで表示され
る。具体的には、送信先の表示名(送信先の候補の名
前)と、送信アドレスと、画像サイズと、色数といった
項目を含む送信先候補のリストが表示される。そして、
編集したい送信先の候補についての情報つまり項目を4
連スイッチ25を操作することにより2点鎖線カーソル
CS7を移動させ選択し、実行キー23を押下すること
により所望する送信先の候補の情報の項目を選択でき
る。なお、ここで示す画像サイズと色数は、画像データ
を送信する際に、送信画像データを送信先に応じた所望
の画像サイズと色数に変換処理する内容を示す画像処理
内容にあたり、画像処理は画像データを送信する前に全
体制御部410において実行される。
【0075】まず、送信先の表示名の編集について説明
する。送信先の候補の情報の項目から編集したい送信先
の表示名を4連スイッチ25を操作することにより2点
鎖線カーソルCS7を移動させて選択し、実行キー23
が押下されると、図7(b)に示すように、選択された項
目には文字や記号などの入力位置を示すカーソルKS7
が表示され、また、画面右端に文字や記号などを入力す
るためのドロップダウンリスト71が表示される。この
ドロップダウンリスト71には文字や記号などが上下に
並んで表示され、この中から入力したい文字や記号など
を4連スイッチ25を操作することにより2点鎖線カー
ソルCS71を移動させ選択し、実行キー23を押下す
ることによりカーソルKS7の位置に文字や記号などを
入力することができる。なお、複数の文字や記号などの
入力はドロップダウンリスト71から連続して文字や記
号などを選択することによって容易に達成可能である。
また、文字や記号などを入力するためのドロップダウン
リスト71の文字および記号などの下には、図示を省略
する文字や記号などを入力するためのドロップダウンリ
スト71の表示を終了する〈表示終了〉という項目があ
り、選択された送信先について、所望の文字や記号など
をすべて入力し終えると、ドロップダウンリスト71の
表示を終了する〈表示終了〉という項目を4連スイッチ
25を操作することにより2点鎖線カーソルCS71を
移動させ選択し、実行キー23を押下することにより、
選択された送信先についての文字や記号などの入力を終
了し、図7(a)に示すアドレス編集画面に復帰する。
【0076】次に、送信アドレスの編集について説明す
る。図7(a)に示すアドレス編集画面において、送信先
の候補の情報の項目から編集したい送信アドレスを4連
スイッチ25を操作することにより2点鎖線カーソルC
S7を移動させて選択し、実行キー23が押下される
と、図7(c)に示すように、選択された項目には文字や
記号などの入力位置を示すカーソルKS7が表示され、
また、画面右端に文字を入力するためのドロップダウン
リスト72が表示される。このドロップダウンリスト7
2の内容や利用法は図7(b)のドロップダウンリスト7
1と同様であり、これを用いてカーソルKS7の位置に
文字や記号などを入力することができる。ドロップダウ
ンリスト72の最下部には、図示を省略する〈表示終
了〉の項目があり、2点鎖線カーソルCS72をそれに
移動させ選択し、実行キー23を押下することにより、
選択された送信アドレス(例えば、インターネットメー
ルアドレス)についての文字や記号などの入力を終了
し、図7(a)に示すようなアドレス編集画面に復帰す
る。
【0077】次に、各送信先の事情に応じて画像データ
にどのような画像処理を行って送信を行うかという画像
処理内容の指定項目の一例としての画像サイズの編集に
ついて説明する。一般に、このデジタルカメラ1からの
画像データの送信を受ける端末としては、パーソナルコ
ンピュータのように比較的大画面でフルカラー表示が可
能な端末もあるが、携帯電話のように画面が小さく、表
現可能な色数が比較的少ないものもある。また、モノク
ロ表示ディスプレイのみを持つ端末もある。そのような
事情に応じてこのデジタルカメラ1では、送信先の事情
に応じた形式に画像データを変換してから送信する機能
を持っており、そのような変換などの画像処理内容の指
定の1つがここで行われる。図7(a)に示すようなアド
レス編集画面において、送信先の候補の情報の項目から
編集したい画像サイズを4連スイッチ25を操作するこ
とにより2点鎖線カーソルCS7を移動させて選択し、
実行キー23が押下されると、図7(d)に示すように、
選択された項目には画像サイズの入力位置を示すカーソ
ルKS7が表示され、また、画面右端に画像サイズを設
定するためのドロップダウンリスト73が表示される。
このドロップダウンリスト73には画像サイズの候補一
覧が上下に並んで表示され、この中から設定したい画像
サイズを4連スイッチ25を操作することにより2点鎖
線カーソルCS73を移動させ選択し、実行キー23を
押下することによりカーソルKS7の位置に所望の画像
サイズを入力することができる。また、選択された画像
サイズについて、所望の画像サイズを設定し終えると、
自動的にドロップダウンリスト73の表示を終了し、図
7(a)に示すようなアドレス編集画面に復帰する。
【0078】次に、画像処理内容の指定項目の他の例と
しての色数の編集について説明する。図7(a)に示すよ
うなアドレス編集画面において、送信先の候補の情報の
項目から編集したい色数を4連スイッチ25を操作する
ことにより2点鎖線カーソルCS7を移動させて選択
し、実行キー23が押下されると、図7(e)に示すよう
に、選択された項目には色数の入力位置を示すカーソル
KS7が表示され、また、画面右端に色数を設定するた
めのドロップダウンリスト74が表示される。このドロ
ップダウンリスト74には色数の候補一覧が上下に並ん
で表示され、この中から画像データをどのような色数に
変換して送信するかについて設定したい色数を4連スイ
ッチ25を操作することにより2点鎖線カーソルCS7
4を移動させ選択し、実行キー23を押下することによ
りカーソルKS7の位置に所望の色数を入力することが
できる。また、選択された色数について、所望の色数を
設定し終えると、自動的にドロップダウンリスト74の
表示を終了し、図7(a)に示すようなアドレス編集画面
に復帰する。
【0079】以上のように、ここでは、送信先の表示
名、送信アドレス、画像処理内容といった送信先の候補
の情報を編集することができ、新規の送信先の入力も可
能である。また、送信画像データに対して実施すべき画
像処理内容を送信先ごとに応じて設定することが可能で
ある。送信先ごとに表示可能な画面サイズや色数があら
かじめわかっている場合には、それに応じて上記のよう
な画像処理内容の指定を行うが、表示機能の事情がわか
らない送信先については、画像処理内容の指定はデフォ
ルトの項目のままで良い。
【0080】また、図7(a)中では省略しているが、ア
ドレス編集画面の送信先の候補の情報の下に、「アドレ
スの編集」を完了する〈編集完了〉という項目があり、
アドレスの編集がすべて完了すると、「アドレスの編
集」を完了する〈編集完了〉の項目を4連スイッチ25
を操作することにより2点鎖線カーソルCS7を移動さ
せ選択し、実行キー23を押下することにより、「アド
レスの編集」を完了し、図5(a)に示すような送信ポッ
プアップメニュー画面に復帰する。なお、「アドレスの
編集」を完了した時点で、入力された送信先の表示名
と、送信アドレスと、画像サイズと、色数とが関連づけ
られてRAM410bにアドレス情報として記憶され
る。
【0081】<C.画像送信の実行>「画像送信の実
行」の項目について説明する。図5(c)に示すように、
送信ポップアップメニュー画面において、「画像送信の
実行」を4連スイッチ25を操作することにより2点鎖
線カーソルCSを移動させ選択し、実行キー23を押下
すると、上述した「画像送信先の設定」および「アドレ
スの編集」の項目において選択、指定、設定された送信
情報とアドレス情報とにしたがって、送信画像データに
対して画像処理を施して、画像の送信を実行する。この
具体的な動作内容については、後述する送信動作におけ
る制御のところで説明するが、これは送信先ごと、画像
データごとに送信操作を行う「逐次送信」ではなく、1
つの送信操作に応答して、送信すべきすべての送信先
に、送信すべきすべての画像でデータを、実質的に同
時、または連続して自動的に送信する「一括送信」であ
る。なお、「画像送信の実行」を4連スイッチ25を操
作することにより2点鎖線カーソルCSを移動させ選択
し、実行キー23を押下すると、画像処理および画像デ
ータの送信が実行された後、自動的に図5(c)に示す送
信ポップアップメニュー画面に復帰する。
【0082】<D.送信結果の表示>「送信結果の表
示」の項目について説明する。図5(d)に示すように、
送信ポップアップメニュー画面において、「画像送信の
実行」を4連スイッチ25を操作することにより2点鎖
線カーソルCSを移動させ選択し、実行キー23を押下
すると、図8(a)に示す送信結果表示画面がLCD21
に表示される。この画面では、RAM410bに記憶さ
れている個々の送信結果が上下に並んで表示される。具
体的には、最近に送信が実行された送信先についてが最
も上に来るように、送信先ごとの送信結果が上から順番
に列挙されている。一括して送信が実行された個々の送
信先ごとの送信結果は、送信時刻と、送信先の表示名
と、正常に送信が行われたかどうかを示す送信結果とが
左から順に表示されている。なお、送信結果は、正常に
送信が行われたときは”正常送信”と表示され、正常に
送信が行われなかったときは”送信エラー”と表示され
る。
【0083】また、図8(a)に示す送信結果表示画面の
下方には正常に送信が行われなかった送信エラーが存在
していることを示すエラー警告表示Eが示される。
【0084】送信結果表示画面において、一括送信が実
行された個々の送信先ごとの送信結果について詳細を見
たい場合は、4連スイッチ25を操作することにより2
点鎖線カーソルCS8を移動させ選択し、実行キー23
を押下することにより、一括して送信が実行された個々
の送信先に対する送信結果について、図8(b)に示すよ
うな結果詳細表示画面がLCD21に表示される。この
画面は、送信時間と、送信先の表示名と、送信画像デー
タと、個々の送信画像データに対する送信結果が表示さ
れる。
【0085】結果詳細表示画面では、正常に送信が行わ
れなかった送信画像データに対しては、送信結果として
は”送信エラー”と表示され、正常に送信が行われた送
信画像データに対しては、”正常送信”と表示される。
また、結果詳細表示画面の左下と右下にはそれぞれ〈送
信中止〉と〈再送信〉の実行コマンドが表示される。そ
して、〈送信中止〉と〈再送信〉のどちらか一方の実行
コマンドを4連スイッチ25を操作することにより2点
鎖線カーソルCS81を移動させ選択し、それぞれ、実
行キー23を押下することにより、送信がエラーであっ
た送信について、再び送信を実行するのか、それとも送
信を中止して結果詳細表示画面に表示されている送信す
べき画像と送信先とを関連づけた送信情報の設定自体が
もとからなかったものとするのかを選択することができ
る。つまり、再送信のコマンドを選択することにより、
送信がエラーであった送信について、再び送信を実行す
ることができる。なお、〈送信中止〉または〈再送信〉
のいずれのコマンドを選択した場合においても、選択し
た後に自動的に図8(a)に示す画面に戻り、RAM41
0bに記憶されている送信結果が更新される。送信結果
の更新については、例えば、ある送信エラーがあった送
信について、結果詳細表示画面において、〈送信中止〉
の実行コマンドが選択された場合は、図8(a)に示す結
果表示画面から、〈送信中止〉が選択された送信結果が
消去され、その送信結果に関する送信情報の設定自体も
RAM410bから消去される。一方、〈再送信〉の実
行コマンドが選択された場合は、その再送信が正常に行
われたとき、図8(a)の示す結果表示画面において、再
送信が実行された送信についての送信結果の表示が”送
信エラー”から”正常送信”へ変わる。このとき、RA
M410bに記憶されている送信結果も同様に更新され
る。
【0086】また、正常に送信が行われた送信画像デー
タに対しては、図示を省略しているが、結果詳細表示画
面には、送信結果としては”正常送信”と表示され、図
8(b)に示すような〈送信中止〉と〈再送信〉のどちら
の実行コマンドも表示されず、画面右下に〈戻る〉の実
行コマンドのみが表示され、実行キー23を押下するこ
とにより、図8(a)に示す画面に戻る。
【0087】また、図8(a)中では図示を省略するが、
送信結果表示画面では、送信先ごとの送信結果が上から
順番に列挙されている下に、〈送信結果表示終了〉とい
う項目があり、送信結果の表示を終了したいときに、
「送信結果の表示」を終了する〈送信結果表示終了〉の
項目を4連スイッチ25を操作することにより2点鎖線
カーソルCS8を移動させて選択し、実行キー23を押
下することにより、「送信結果の表示」を終了し、図5
(d)に示す送信ポップアップメニュー画面に復帰する。
【0088】ここで示した送信結果である”送信エラ
ー”は、送信画像データを送信後、何らかの通信障害に
よって、送信画像データが正常に送信されなかったとき
に、全体制御部410において作成されるが、これは、
送信先や中継サーバなどからエラー信号が返信されてき
た場合のほか、所定時間内に中継サーバから正常受信完
了信号が返信されてこない場合に通信エラーと判断する
ことにより実現できる。また、送信結果である”正常送
信”は、送信エラーが生じなかった場合に作成される。
【0089】<E.正常送信されたデータ削除>「正常
送信されたデータ削除」の項目について説明する。図5
(e)に示されるように、「正常送信されたデータ削除」
を4連スイッチ25を操作することにより2点鎖線カー
ソルCSを移動させ選択し、実行キー23を押下する
と、図9(a)に示す正常送信データ表示画面がLCD2
1に表示される。この画面では、RAM410bに記憶
されている個々の送信結果の中で、正常送信された送信
結果のみが上下に並んで表示される。具体的には、最近
に正常送信が実行された送信先についてが最も上に来る
ように、送信先ごとの正常送信された送信結果が上から
順番に列挙されている。一括して送信が実行された個々
の送信先ごとの正常送信された送信結果は、送信時刻
と、送信先の表示名と、送信結果とが左から順に表示さ
れている。また、正常送信データ表示画面の下方には図
8(a)と同様にエラー警告表示Eが示される。なお、本
実施例では、エラー警告表示Eが、図5(d),図5(e)の
通信ポップアップメニュー画面と、図8(a)の送信結果
表示画面と、図9(a)の正常送信データ表示画面におい
てのみ示されているが、これに限られるものではなく、
LCD21に表示される他の表示画面においてエラー警
告表示Eが示されるものでも良い。
【0090】正常送信データ表示画面において、一括し
て送信を実行した個々の送信先に対する正常送信された
送信結果について詳細が見たい場合は、4連スイッチ2
5を操作することにより2点鎖線カーソルCS9を移動
させ選択し、実行キー23を押下することにより、一括
して送信を実行した個々の送信先に対する正常送信され
た送信結果について、図9(b)に示すような正常送信デ
ータ詳細表示画面がLCD21に表示される。この画面
は、送信時間と、送信先の表示名と、送信した画像とが
表示される。
【0091】また、正常送信データ詳細表示画面の左下
と右下にはそれぞれ〈データ削除〉と〈戻る〉の実行コ
マンドが表示される。そして、〈データ削除〉と〈戻
る〉の実行コマンドのどちらか一方を4連スイッチ25
を操作することにより2点鎖線カーソルCS91を移動
させ選択し、実行キー23を押下することにより、それ
ぞれ、RAM410bに記憶された一括送信を実行した
個々の送信先に対する正常送信されたデータについて、
データを削除するのか、または、図9(a)の正常送信デ
ータ表示画面に戻るのかを選択することができる。な
お、〈データ削除〉を選択した場合においても、選択し
た後に自動的に図9(a)に示す正常送信データ表示画面
に戻り、RAM410bに記憶されている送信結果が更
新される。送信結果の更新については、例えば、〈デー
タ削除〉の実行コマンドが選択された場合は、〈データ
削除〉の実行を選択された送信結果が、図9(a)に示す
正常送信データ表示画面から削除され、その削除された
送信結果の送信情報と送信結果自体もRAM410bか
ら削除される。
【0092】また、図9(a)の正常送信データ表示画面
中では図示を省略するが、一括送信を実行した送信先ご
との正常送信された送信結果が上から順番に列挙されて
いる下に、RAM410bに記憶されている正常送信さ
れた送信結果の全消去を実行する〈データ全消去〉の項
目があり、正常送信された送信結果のすべてを消去した
い場合に、〈データ全消去〉の項目を4連スイッチ25
を操作することにより2点鎖線カーソルCS9を移動さ
せ選択し、実行キー23を押下することにより、RAM
410bに記憶されている正常送信された送信結果の全
消去を実行する。
【0093】さらに、図9(a)の正常送信データ表示画
面中では図示を省略するが、前述した〈データ全消去〉
項目のさらに下には、〈正常送信データ表示終了〉の項
目があり、正常送信されたデータの表示を終了したいと
きに、「正常送信されたデータ削除」を終了する〈正常
送信データ表示終了〉の項目を4連スイッチ25を操作
することにより2点鎖線カーソルCS9を移動させ選択
し、実行キー23を押下することにより、「正常送信さ
れたデータ削除」を終了し、図5(e)に示す送信ポップ
アップメニュー画面に復帰する。
【0094】<(1-3-2) 画像送信関係の各種情報の記
憶>次に、RAM410b内に記憶される画像送信関係
の各種情報、具体的には、 1) 既述した「画像送信先の設定」で設定される「送信
情報」; 2) 既述した「アドレスの編集」で設定される「アドレ
ス情報」;および 3) 送信エラーに関する情報を含む「送信結果情報」; の記憶と管理の方法について説明する。
【0095】<A.アドレス情報の記憶>図10は、ア
ドレスの編集でRAM410bに記憶されるアドレス情
報としてのデータベースDB1の一例を示している。図
10に示すデータベースDB1のように、送信先の表示
名と、送信アドレスと、画像サイズと、色数といった項
目を関連づけて2次元テーブルの形として記憶する。送
信先の表示名と、送信アドレスと、画像サイズと、色数
といった項目は前述した「アドレスの編集」において任
意に変更が可能である。なお、ここでは、ある特定の送
信先の表示名に対しては、特定の送信アドレスと、特定
の画像処理内容(画像サイズ、色数)とが設定されてい
ることを示している。したがって、上述した画像送信設
定の「画像送信先の設定」において、選択した送信コマ
に対し、送信先の表示名を指定するだけで、同時に送信
アドレスと、特定の画像処理内容とを自動的に設定する
ことができる。
【0096】<B.送信情報と送信結果情報との統合記
憶>図11は、画像送信先の設定でRAM410b内に
記憶されるデータベースDB2の一例を示している。こ
のデータベースDB2は、画像データの送信前後で1つ
の2次元テーブルの登録内容を変化させることより、画
像データと送信先との関係を規定する「送信情報」と、
画像データとその送信先との組合せのそれぞれについて
の「送信結果情報」とを、統合的に登録するものであ
る。まず、画像データの送信前には、図11(a)に示す
データベースDB2のように、指定された送信先の送信
アドレスと、送信画像のコマ番号とを関連づけて2次元
テーブルの形として記憶する。指定された送信先の送信
アドレスと、送信すべき画像のコマ番号は、前述した
「画像送信先の設定」において任意に設定が可能であ
る。なお、図11では、画像のコマ番号に対して、送信
アドレスつまり送信先の指定があるときは”1”と記憶
され、送信先の指定がないときは”0”と記憶される。
この段階では、データベースDB2は、「送信情報」リ
ストとして機能する。
【0097】図11(b)は、送信が実行された後に送信
結果が加えられたRAM410b内に記憶されるデータ
ベースDB2の一例を示している。ここでは、図11
(b)に示すデータベースDB2のように、送信画像デー
タの画像のコマ番号と、送信先と、送信画像データごと
の送信結果と、を関連づけて詳細に記憶する。図11
(b)に示すように、送信が実行されて、送信画像のコマ
番号に対して、画像データが正常に送信された送信先
は”2”と記憶され、一方、画像データが正常に送信さ
れなかった送信先は”3”と記憶される。したがって、
このRAM410bに記憶されたDB2における送信の
良否の記憶が、上述した画像送信設定の「送信結果の表
示」において、一括して送信が実行された個々の送信先
ごとに対して、”送信エラー”または”正常送信”の送
信結果の表示を発生させる。そして、この送信結果に対
して、正常に送信されなかった画像データを構成する個
々の画像ファイルについて、正常に送信されなかった個
々の送信先に対して、再度送信可能とする。この段階に
おいては、データベースDB2は「送信結果情報」とし
て機能する。
【0098】図11(c)は、図11(b)で示す正常に送信
されなかった個々の送信先または個々の画像のコマ番号
について、再送信を実行した後にRAM410b内に記
憶されるデータベースDB2の一例を示している。図1
1(c)に示すように、再送信を実行し、送信画像のコマ
番号に対して、画像データが正常に送信された送信先
は、正常に送信が行われなかったことを示す”3”と記
憶されていたものが、正常に送信が行われたことを示
す”2”の記憶に変わる。また、再送信を実行しても、
送信画像のコマ番号に対して、画像データがまた正常に
送信されなかった送信先は、正常に送信が行われなかっ
たことを示す”3”の記憶のままである。図11(b)か
ら図11(c)へのDB2の変化は、図8(b)に示すような
結果詳細表示画面において、正常に送信が行われなかっ
た送信先への再送信を行うための〈再送信〉の実行コマ
ンドを選択したときに生ずる。このように、RAM41
0b内のデータベースDB2のように、送信画像のコマ
番号と、送信先と、送信エラー結果とを関連づけて記憶
し、管理することにより、送信画像データが複数となっ
たり、個別の画像データに対して送信先が複数となった
場合であっても、データの管理が効率良く行うことがで
き、通信障害があったときの対応も容易に可能となる。
【0099】<(1-3-3)画像送信動作の詳細>図12お
よび図13は、デジタルカメラ1の画像送信の概略動作
を説明するフローチャートであり、ここでの画像送信動
作は、通信動作において各部を制御する全体制御部41
0によって統括制御される。
【0100】ここでは、上述した送信ポップアップメニ
ュー画面において、「画像送信の実行」の項目が選択さ
れた時点で、ステップS121に進む。また、「送信結
果の表示」の項目の結果詳細表示画面において、正常に
送信されなかった画像について再送信を実行する再送信
の実行コマンドが選択された際も同様に、ステップS1
21に進む。
【0101】ステップS121では、PHSカード34
を介してデジタルカメラ1がプロバイダーに発呼してイ
ンターネットに接続し、ステップS122へ進む。
【0102】ステップS122では、新たな画像送信設
定に対する送信の実行であるのか、正常に送信されなか
った画像の再送信(エラー後の再送信)であるのかを判
定する。ここでは、エラー後の再送信である場合は、ス
テップS123へ進み、一方、エラー後の再送信でない
場合、つまり、新たな画像送信設定に対する送信の実行
である場合は、ステップS124へ進む。
【0103】ステップS123では、RAM410b内
に記憶されているデータベースDB2の送信結果を参照
して、データベースDB2から再送信を実行すべき送信
先と画像のコマ番号とからなるエラー情報を読み出し、
ステップS125へ進む。
【0104】一方、ステップS124では、RAM41
0b内に記憶されているデータベースDB2を参照し
て、データベースDB2から送信を実行すべき送信先と
画像のコマ番号とからなる送信情報を読み出し、ステッ
プS125へ進む。
【0105】ステップS125では、送信を実行すべき
最初の送信先を対象送信先として自動指定する。ここで
は、新たな画像送信設定に対する送信の実行である場合
には、データベースDB2の2次元テーブルにおいて画
像の送信の選択がある送信先のうち、最も上の送信先を
最初の対象送信先として自動指定する。一方、エラー後
の再送信の場合には、送信が正常に行われなかった送信
先が、再送信の実行をする際に特定されており、その送
信先を対象送信先として自動指定する。このように、ス
テップS125において、最初の対象送信先が自動指定
されると、図13のステップS126へ進む。なお、図
12のフローチャートの最後の”1”と図13のフロー
チャートの最初の”1”は、フローチャートの同じ部分
を示しており、図12のフローチャートが図13のフロ
ーチャートにつながっていることを示す。つまり、ステ
ップS125の次は、ステップS126へ進む。
【0106】ステップS126では、対象送信先につい
て、送信する最初の画像ファイルを自動指定する。ここ
では、データベースDB2から読み出された送信先と画
像のコマ番号とをもとに、対象送信先について、送信す
る最初の画像ファイルを送信情報から自動的に指定す
る。具体的には、新たな画像送信設定に対する送信の実
行である場合には、データベースDB2上で送信情報を
表現した2次元テーブルにおいて、対象送信先に対する
送信画像のコマ番号のうち、最もコマ番号の小さい画像
ファイルを最初の画像ファイルとして自動指定する。一
方、エラー後の再送信の場合には、データベースDB2
上で送信結果を表現した2次元テーブルにおいて、対象
送信先に対して再送信すべき画像のコマ番号のうち、最
もコマ番号の小さい画像ファイルを最初の画像ファイル
として自動指定する。このように、ステップS126に
おいて、最初の画像ファイルが自動指定されると、ステ
ップS127へ進む。
【0107】ステップS127では、RAM410bに
記憶されているデータベースDB1を参照し、対象送信
先に対する画像処理内容(画像サイズ、色数)を読み出
して、ステップS128へ進む。
【0108】ステップS128では、データベースDB
1において、対象送信先に対し、もとの画像サイズであ
る1600×1200画素から、他の画像サイズへの変
換の選択がある場合に、画像サイズの変換処理を行う。
例えば、画像サイズについて160×120画素への変
換の選択がある場合は、もとの画像サイズ1600×1
200画素から160×120画素への変換処理を行
う。このように、ステップS128において、必要なら
対象送信先に応じた画像サイズ変換処理を実施した後、
ステップS129へ進む。
【0109】ステップS129では、データベースDB
1において、対象送信先に対し、もとの色数である24
bitから、他の色数への変換の選択がある場合に、色
数の変換処理を行う。例えば、色数について2bitへ
の変換の選択がある場合には、もとの色数24bitか
ら2bitへの変換処理を行う。このように、ステップ
S129において、必要なら対象送信先に応じた色数変
換処理を実施した後、ステップS130へ進む。
【0110】ステップS130では、指定された画像フ
ァイルが、その時点での対象送信先について、最後の画
像ファイルであるかどうかを判定する。つまり、新たな
画像送信設定に対する送信の実行である場合は、データ
ベースDB2から読み出された送信先と画像のコマ番号
とから、対象送信先について、送信すべき画像ファイル
がまだあるのかどうかを判定する。一方、エラー後の再
送信の場合は、データベースDB2から読み出された送
信先と画像のコマ番号とから、対象送信先について、再
送信すべき画像ファイルがまだあるのかどうかを判定す
る。ステップS130では、指定された画像ファイル
が、対象送信先について、最後の画像ファイルでない場
合は、ステップS131へ進み、一方、指定された画像
ファイルが、対象送信先について、最後の画像ファイル
である場合は、ステップS132へ進む。
【0111】ステップS131では、データベースDB
2から読み出された送信先と画像のコマ番号とから、対
象送信先について、次の画像ファイルを自動指定し、ス
テップS127へ戻る。つまり、新たな画像送信設定に
対する送信の実行である場合は、対象送信先に対して複
数の送信すべき画像のコマ番号が指定されている場合
は、ステップS127からステップS130への処理を
繰り返し、対象送信先について、すべての送信すべき画
像ファイルについて、ステップS127からステップS
130への処理が行われると、ステップS132へ進
む。一方、エラー後の再送信の場合は、対象送信先に対
して複数の再送信すべき画像のコマ番号が指定されてい
る場合は、ステップS127からステップS130への
処理を繰り返し、対象送信先について、すべての再送信
すべき画像ファイルについて、ステップS127からス
テップS130への処理が行われると、ステップS13
2へ進む。なお、ステップS128、ステップS129
において、変換処理をした画像ファイルも、変換処理を
しなかった画像ファイルも、一旦、画像メモリ404に
格納される。
【0112】ステップS132では、PHSカード34
を介して画像メモリ404に一旦格納されている画像フ
ァイルを対象送信先に送信する。つまり、新たな画像送
信設定に対する送信の実行である場合は、画像メモリ4
04に格納されている対象送信先に送信すべきすべての
画像ファイルを一括送信する。エラー後の再送信の場合
は、画像メモリ404に格納されている対象送信先に再
送信すべきすべての画像ファイルを一括再送信する。こ
のように、ステップS132において、送信処理を行っ
た後、ステップS133へ進む。
【0113】ステップS133では、対象送信先が、送
信情報に含まれている最後の送信先であるかどうかを判
定する。つまり、新たな画像送信設定に対する送信の実
施である場合は、データベースDB2から読み出された
送信先と画像のコマ番号とから、送信すべき送信先がま
だあるのかどうかを判定する。一方、エラー後の再送信
である場合は、データベースDB2から読み出された送
信先と画像のコマ番号とから、再送信すべき送信先がま
だあるのかどうかを判定する。このように、ステップS
133では、対象送信先が、最後の送信先でない場合
は、ステップS134へ進み、一方、対象送信先が、最
後の送信先である場合は、ステップS136へ進む。な
お、ここでは、エラー後の再送信先は1つに特定されて
いるので、エラー後の再送信の場合は、ステップS13
6へ進む。
【0114】ステップS134では、RAM410b内
に記憶されたデータベースDB2を参照し、データベー
スDB2に記憶された送信先と画像コマ番号とを読み出
し、ステップS135へ進む。
【0115】ステップS135では、データベースDB
2に記憶された送信先と画像コマ番号とから、次の送信
先を新たな対象送信先として自動指定し、ステップS1
26へ戻る。つまり、新たな画像送信設定に対する送信
の実施であり、複数の送信先が指定されている場合は、
ステップS126からステップS133への処理を繰り
返し、すべての送信すべき送信先を順次対象送信先とし
て自動指定するとともに、その指定の都度、ステップS
126からステップS133への処理が行わて、ステッ
プS136へ進む。つまり、ここでは、データベースD
B2の記憶に基づいて、対象送信先ごとにすべての送信
画像データに対して、その対象送信先に応じた画像処理
を実施したうえで、一括して送信する処理を繰り返す。
【0116】ステップS136では、送信または再送信
が正常に行われなかった送信処理について、送信または
再送信が正常に行われなかった旨を示す送信エラー情報
をプロバイダーから受信するなど、送信エラーが生じた
ことを検出し、ステップS137へ進む。
【0117】ステップS137では、ステップS136
において、検出された送信エラーをもとに、RAM41
0b内に記憶されているデータベースDB2の送信結果
を更新する。つまり、新規に画像送信設定された場合
は、図11(a)から図11(b)に示したように、送信エラ
ーが生じなかった送信先における画像のコマ番号に対し
ては、正常に送信が行われたと認識し、データベースD
B2の送信指定ありを示す”1”が正常送信を示す”
2”へと変わる。一方、送信エラーが生じた送信先にお
ける画像のコマ番号に対しては、データベースDB2の
送信指定ありを示す”1”が送信エラーを示す”3”へ
と変わる。また、エラー後の再送信の場合には、図11
(b)から図11(c)に示すように、送信エラーが生じなか
った送信先における画像コマ番号に対して、正常に送信
が行われたと認識し、データベースDB2の送信エラー
を示す”3”が正常送信を示す”2”へと変わる。一
方、送信エラーが生じた送信先における画像のコマ番号
に対しては、データベースDB2の送信エラーを示す”
3”は送信エラーを示す”3”のままである。このよう
に、ステップS137において、データベースDB2の
送信結果を更新した後に、ステップS138に進む。な
お、全体制御部410において、送信エラーが生じなか
った送信先における画像のコマ番号に対して、正常に送
信が行われたと認識する。
【0118】ステップS138では、すべての送信処理
を実行したことにより、PHSカード34を介したデジ
タルカメラ1のインターネットへの接続を終了する。そ
して、送信処理を終了する。
【0119】以上のデジタルカメラにより、1画像につ
いて複数の送信先を指定し、送信先に応じた画像処理も
設定して、画像と送信先と画像処理内容とを関連づけた
送信情報として記憶するとともに、通信障害があった場
合も、その通信障害の結果と画像データと送信先とを関
連づけたエラー情報として記憶することにより、個々の
画像を複数の送信先へ送信したり、確実に送信先へ送信
したり、送信先に応じた画像処理を施して送信したりと
いった画像の送信時における使い勝手の向上に寄与する
ことができる。
【0120】<(2)第2実施形態>デジタルカメラ1に
おいて、送信情報を送信すべき画像データを構成する個
々の画像ファイルのタグエリアに記憶することも可能で
ある。この場合、送信画像データを格納した画像ファイ
ルのタグエリアに送信先などを記憶するのであるから、
その送信情報が存在している画像ファイルそのものによ
って送信画像データが指定されていることになる。この
ように、この発明における「送信情報」とは、送信画像
データとの関連づけを、送信画像データの名称などでは
なく、その送信情報の所在場所によって送信先などと送
信画像データとを関連づけている場合を含む。
【0121】この第2実施形態におけるデジタルカメラ
1の使用者による実際の操作については、上述した第1
実施形態の「画像送信先の設定」、「アドレスの編
集」、「画像送信の実行」、「送信結果の表示」、「正
常送信されたデータ削除」という5つの項目について
は、以下に示す若干の相違点がある以外は、上述した第
1実施形態と全く同様となるので説明を省略する。ただ
し、「画像送信先の設定」の項目については、複数の送
信先と、その送信先へ送信すべき画像のコマ番号と、が
関連づけられて記憶される場所が、RAM410b内で
はなく、メモリカード33内となる。つまり、メモリカ
ード33内に記憶されている送信すべき個々の画像ファ
イルのタグエリアに複数の送信先が記憶される。さら
に、データベースDB1については、上述の第1実施形
態と全く同様となるが、データベースDB1に記憶され
た送信先に応じた画像画像処理内容についても、送信画
像ファイルに対して送信先が指定された時点で、送信先
と同時に個々の送信画像ファイルのタグエリアに記憶さ
れる。「送信結果の表示」の項目についても、送信結果
を記憶する場所が、RAM410b内ではなく、メモリ
カード33内の送信すべき個々の画像ファイルのタグエ
リアとなり、送信結果は送信先とともに記憶される。し
たがって、ここでは、複数の送信画像データを構成する
個々の画像ファイルのタグエリアに記憶されている送信
情報と、送信結果とに基づいて送信または再送信を実行
する。なお、ここでの画像処理の実行、送信の実行、再
送信の実行は、上述したように、全体制御部410にお
いて制御される。
【0122】<(2-1)タグエリアへの情報記憶の詳細>
図14および図15は、「画像送信先の設定」および
「送信結果の表示」の項目において、送信情報と送信結
果情報とがメモリカード33内の個々の送信画像ファイ
ルのタグエリアに記憶される一例を示している。図14
および図15は、画像コマ番号P0000001とP0000002の2
つの画像ファイルについて例示している。「画像送信先
の設定」の項目において、送信すべき画像コマが選択さ
れ、その送信先が指定されると、送信すべき画像コマに
ついて、画像ファイルのタグエリアにその送信先を記憶
するとともに、RAM410b内のデータベースDB1
を参照して、送信先に応じた画像処理内容(画像サイズ
および色数)についても、画像ファイルのタグエリアに
送信先とともに記憶される。例えば、図14の画像コマ
番号P0000001の画像ファイルでは、2つの送信先が指定
されており、タグエリアに2つの送信先とそれぞれに応
じた画像サイズと色数とが記憶されている。また、画像
コマ番号P0000002の画像ファイルでは、1つの送信先が
指定されており、タグエリアに1つの送信先とそれぞれ
に応じた画像サイズと色数が記憶されている。図14で
は図示を省略しているが、個々の送信画像ファイルのタ
グエリアには、3つ以上の送信先とそれぞれに応じた画
像サイズと色数を記憶することができる。
【0123】図15は、図14のように記憶された送信
情報にしたがって、送信処理を実行した後に、送信結果
を更新した画像ファイルの一例を示している。例えば、
図15の画像コマ番号P0000001の画像ファイルでは、1
つ目の送信先に対しては、正常に送信が行われた旨を示
す”OK”が1つ目の送信先と関連づけられるようにタ
グエリア内に記憶され、一方、2つ目の送信先に対して
は、正常に送信が行われなかった旨を示す”NG”が2
つ目の送信先と関連づけられるようにタグエリア内に記
憶される。また、図15の画像コマ番号P0000002の画像
ファイルでは、1つの送信先に対して、正常に送信が行
われた旨を示す”OK”が1つの送信先と関連づけられ
るようにタグエリア内に記憶される。図15の場合も図
14の場合と同様に図示を省略しているが、個々の画像
ファイルのタグエリアには、3つ以上の単位送信情報
と、それぞれに対応する送信結果とを記憶することがで
きる。なお、ここでは、”OK”および”NG”が送信
結果を示している。
【0124】また、図示を省略するが、正常に送信が行
われなかった画像について再送信を実施し、再送信が正
常に行われたときは、正常に送信が行われなかった旨を
示す”NG”が、正常に送信が行われた旨を示す”O
K”に変更されて記憶される。また、再送信が正常に行
われなかったときは、正常に送信が行われなかった旨を
示す”NG”は”NG”のまま変わらず記憶される。
【0125】なお、ここで示した送信結果である”N
G”は、送信画像データを送信後、何らかの通信障害に
よって、送信画像データが正常に送信されなかったとき
に、正常に送信されなかった旨を示す送信エラー情報を
全体制御部410が受信することなどより作成され、ま
た、送信結果である”OK”は、送信エラーが生じなか
った場合に作成される。
【0126】<(2-2)画像送信動作>図16から図18
は、上記第2実施形態のデジタルカメラ1の画像送信の
概略動作を説明するフローチャートである。
【0127】ここでは、上述した送信ポップアップメニ
ュー画面において、「画像送信の実行」の項目が押下さ
れた時点で、ステップS161に進む。また、「送信結
果の表示」の項目の結果詳細表示画面において、正常に
送信されなかった画像データについて再送信を実行する
再送信の実行コマンドが選択された際も、ステップS1
61に進む。
【0128】ステップS161では、PHSカード34
を介してデジタルカメラ1がプロバイダーに発呼してイ
ンターネットに接続し、ステップS162へ進む。
【0129】ステップS162では、新たな画像送信設
定に対する送信の実行(エラー後の再送信でない場合)
であるのか、正常に送信されなかった画像の再送信(エ
ラー後の再送信である場合)であるのかを判定する。そ
して、新たな画像送信設定に対する送信の場合は、図1
7のステップS163へ進む。一方、エラー後の再送信
の場合は、図18のステップS183へ進む。
【0130】<A.エラー後の再送信でない場合>ステ
ップS163では、メモリカード33に格納された最初
の画像ファイルを自動指定する。つまり、最小の画像の
コマ番号を持つ画像ファイルを自動指定する。このよう
に、ステップS163において、最初の画像ファイルを
自動指定した後に、ステップS164へ進む。
【0131】ステップS164では、指定した画像ファ
イルが送信する対象であるかどうかを判定する。ここで
は、指定した画像ファイルが送信対象である場合、つま
り、指定した画像ファイルのタグエリアに送信先が指定
されてある場合は、その画像ファイルを対象画像ファイ
ルとして特定し、ステップS165へ進む。一方、指定
した画像ファイルが送信対象でない場合、つまり、指定
した画像ファイルのタグエリアに送信先が指定されてい
ない場合は、ステップS171へ進む。
【0132】ステップS165では、最初の送信先を自
動指定する。つまり、対象画像ファイルのタグエリアに
記憶された送信先のうちタグエリアの最初に記憶されて
いる送信先を最初の送信先として自動指定する。このよ
うに、ステップS165において、最初の送信先を自動
指定した後に、ステップS166へ進む。
【0133】ステップS166では、指定された送信先
に対し、もとの画像サイズである1600×1200画
素から、他の画像サイズへの変換の設定がある場合に、
画像サイズの変換処理を行う。例えば、画像サイズにつ
いて640×480画素への変換の設定がある場合は、
もとの画像サイズ1600×1200画素から640×
480画素への変換処理を行う。このように、ステップ
S166において、必要なら送信先に応じた画像サイズ
変換処理を実施した後、ステップS167へ進む。
【0134】ステップS167では、指定された送信先
に対し、もとの色数である24bitから、他の色数へ
の変換の選択がある場合に、色数の変換処理を行う。例
えば、色数について2bitへの変換の選択がある場合
には、もとの色数24bitから2bitへの変換処理
を行う。このように、ステップS167において、必要
なら送信先に応じた色数変換処理を実施した後、ステッ
プS168へ進む。
【0135】ステップS168では、対象画像ファイル
に関して、ステップS166およびステップS167に
おいて必要に応じて画像処理(画像サイズ変換、色数変
換)を施した後に、指定された送信先へ送信処理を行
う。ここでは、送信画像データは、対象画像ファイルに
関して、1つの送信先に応じた画像処理を施した後に、
送信を実行する。このように、ステップS168におい
て、送信処理を実施した後に、ステップS169へ進
む。
【0136】ステップS169では、対象画像ファイル
において、指定した送信先が最後の送信先であるかどう
かを判定する。つまり、対象画像ファイルのタグエリア
に記憶されている送信先を参照し、対象画像ファイルに
おいて、次の送信先がまだあるのかどうかを判定する。
このように、ステップS169において、次の送信先が
ある場合には、ステップS170へ進み、一方、次の送
信先がない場合には、ステップS171へ進む。
【0137】ステップS170では、対象画像ファイル
のタグエリアに記憶されている送信先を参照し、対象画
像ファイルにおいて、次の送信先を自動指定し、ステッ
プS164へ戻る。ここでは、対象画像ファイルのタグ
エリアに記憶されている送信先の数だけ、ステップS1
64からステップS169の処理が繰り返される。つま
り、対象画像ファイルのタグエリアに記憶されている送
信先について、送信先に応じた画像処理と、送信とを各
対象画像ファイルごとに繰り返し実行する。
【0138】ステップS171では、メモリカード33
に指定すべき次の画像ファイルがあるかどうかを判定す
る。ここでは、前回指定された画像ファイルよりも画像
コマ番号の大きな画像ファイルがメモリカード33に記
憶されているかどうかを判定する。したがって、ステッ
プS171において、次に自動指定すべき画像ファイル
が存在する場合は、ステップS172へ進む。一方、次
に自動指定すべき画像ファイルが存在しない場合は、ス
テップS173へ進む。
【0139】ステップS172では、メモリカード33
に記憶された画像ファイルを参照して、次の画像ファイ
ルを自動指定し、ステップS164へ戻る。ここでは、
メモリカード33に記憶された画像ファイルの数だけス
テップS164の判定が行われ、その後の処理が施され
る。
【0140】ステップS173では、送信が正常に行わ
れなかった送信処理について、送信が正常に行われなか
った旨を示す送信エラー情報をプロバイダーから受信
し、ステップS174へ進む。
【0141】ステップS174では、ステップS173
において、受信した送信エラー情報をもとに、メモリカ
ード33内に記憶されている個々の画像ファイルのタグ
エリアの送信結果を更新する。つまり、新規に画像送信
設定された場合は、図16および図17に示したよう
に、送信エラーが生じなかった画像ファイルにおける送
信先について、正常に送信が行われたと認識し、画像フ
ァイルのタグエリアに正常に送信が行われた旨を示す”
OK”を記憶する。一方、送信エラーが生じた画像ファ
イルにおける送信先については、画像ファイルのタグエ
リアに送信エラーを示す”NG”を記憶する。このよう
に、ステップS174において、送信結果を画像ファイ
ルのタグエリアに記憶した後に、ステップS175へ進
む。
【0142】ステップS175では、すべての送信処理
を実行したことにより、PHSカード34を介したデジ
タルカメラ1のインターネットへの接続を終了する。そ
して、送信処理を終了する。
【0143】<B.エラー後の再送信である場合>エラ
ー後の再送信の場合には、図16に示すステップS16
2の判定により、図18のステップS183へ進む。
【0144】図17に示すエラー後の再送信でない場合
と、図18に示すエラー後の再送信である場合とでは、
送信対象の判定方法と、対象画像ファイルに関する送信
先の指定方法とが異なる。したがって、図18では、図
17と異なる箇所のみステップ番号を変更して示してい
る。具体的には、送信対象の判定方法については、図1
7ではステップS164であったものを図18ではステ
ップS184と変更し、また、対象画像ファイルに関す
る最初の送信先自動指定については、図17ではステッ
プS165であったものを図18ではステップS185
と変更し、また、対象画像ファイルに関して次の送信先
の有無の判定方法については、図17ではステップS1
69であったものを図18ではステップS189と変更
し、さらに、対象画像ファイルに関する次の送信先自動
指定については、図17ではステップS170であった
ものを図18ではステップS190と変更して示してい
る。なお、最初の画像ファイルの自動指定については、
図17と図18のフローチャートの始まりを区別するた
めに、図17ではステップS163であったものを図1
8ではステップS183と変更して示している。各々の
ステップにおける相違点について以下に説明する。
【0145】まず、送信対象の判定方法について説明す
る。図17に示すエラー後の送信でない場合、ステップ
S164では、自動指定した画像ファイルのタグエリア
に送信先が指定してあるときは、それを対象画像ファイ
ルとして特定して、ステップS165へ進み、指定した
画像ファイルのタグエリアに送信先が指定していないと
きは、ステップS171へ進む。一方、図18に示すエ
ラー後の送信である場合、ステップS184では、自動
指定した画像ファイルのタグエリアに送信結果として送
信エラーを示す”NG”が記憶されているときは、それ
を対象画像ファイルとして特定して、ステップS185
へ進み、自動指定した画像ファイルのタグエリアに送信
結果として送信エラーを示す”NG”が記憶されていな
いときは、ステップS171へ進む。つまり、エラー後
の再送信でない場合は、送信先が1つだけでも指定され
ている画像ファイルが送信対象となるが、エラー後の再
送信の場合は、送信結果に1つでも”NG”が記憶され
ている画像ファイルが送信対象となる。
【0146】次に、対象画像ファイルに関する最初の送
信先の指定について説明する。図17に示すエラー後の
再送信でない場合、ステップS165では、対象画像フ
ァイルのタグエリアに記憶された送信先のうちタグエリ
アの最初に記憶されている送信先を最初の送信先として
自動指定する。一方、図18に示すエラー後の再送信の
場合、ステップS185では、対象画像ファイルのタグ
エリアに送信結果として送信エラーを示す”NG”が記
憶された送信先のうちタグエリアの最も前に記憶されて
いる送信先を最初の送信先として自動指定する。
【0147】次に、対象画像ファイルに関して次の送信
先の有無の判定方法について説明する。図17に示すエ
ラー後の再送信でない場合、ステップS169では、対
象画像ファイルのタグエリアに記憶されている送信先を
参照し、対象画像ファイルにおいて、タグエリアにて現
在指定している送信先よりも後ろに送信先が記憶されて
いるかどうかを判定する。そして、現在指定している送
信先よりも後ろに送信先が記憶されていれば図17のス
テップS170へ進み、現在指定している送信先よりも
後ろに送信先が記憶されていなければ図17のS171
へ進む。一方、図18に示すエラー後の再送信の場合、
ステップS189では、対象画像ファイルのタグエリア
に記憶されている送信先を参照し、対象画像ファイルに
おいて、タグエリアにて現在指定している送信先よりも
後ろに送信結果として送信エラーを示す”NG”が記憶
されている送信先が記憶されているかどうかを判定す
る。そして、現在指定している送信先よりも後ろに送信
結果として送信エラーを示す”NG”が記憶されている
送信先が記憶されていれば図18のステップS190へ
進み、現在指定している送信先よりも後ろに送信結果と
して送信エラーを示す”NG”が記憶されている送信先
が記憶されていなければ図18のステップS171へ進
む。
【0148】次に、対象画像ファイルに関して次の送信
先の自動指定について説明する。図17に示すエラー後
の再送信でない場合、ステップS170では、対象画像
ファイルのタグエリアに記憶されている送信先を参照
し、対象画像ファイルにおいて、タグエリアに記憶され
ている現在指定している送信先よりも後ろで最も前に記
憶されている送信先を次の送信先として自動指定する。
一方、図18に示すエラー後の再送信の場合、ステップ
S190では、対象画像ファイルのタグエリアに記憶さ
れている送信先を参照し、対象画像ファイルにおいて、
タグエリアに現在指定している送信先の後ろで最も前に
送信結果として送信エラーを示す”NG”が記憶されて
いる送信先を次の送信先として自動指定する。
【0149】なお、その他の図18に示すフローチャー
トにおける処理については、図17に示すフローチャー
トにおける処理と同様であるため、ステップ番号を同様
としており、その説明については、図17において上述
したので、ここでは省略する。
【0150】以上のデジタルカメラでは画像ファイル自
身に送信情報と通信障害の結果を記憶するので、画像フ
ァイル名が変更となった場合などにも、送信画像データ
と、送信情報と、通信障害の結果とを確実に関連づけて
記憶することができる。
【0151】<(3)変形例>なお、以上のいずれの実施
例においても、デジタルカメラ1の通信手段として、P
HSカード34を用いていたが、これに限定されるもの
ではなく、モデムカードやデジタルカメラに内蔵されて
いるモデムなどを使用しても良い。
【0152】また、以上の実施形態においては、送信先
ごとに送信画像データに対してすべて画像処理を実施し
た後に送信先ごとにまとめて送信するか、または、各送
信先ごとの各送信画像ファイルごとに画像処理と送信と
を繰り返して実施していたが、これに限定されるもので
はなく、送信画像データごとにすべての送信先に応じた
画像処理を実施した後に、送信画像データごとにまとめ
てそれぞれのすべての送信先に対して送信しても良い。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、記憶媒体に記憶される画像データ群から送信す
べき送信画像データを選択し、その送信画像データに対
して複数の送信先を指定可能である。さらに、送信画像
データと複数の送信先とを関連づけて送信情報として記
憶し、その送信情報に基づいて、所定の送信操作をする
ことにより送信画像データを通信回線を介して複数の送
信先へ一括送信することができる。したがって、比較的
簡易な操作で画像を複数の送信先へ送信することができ
る。
【0154】請求項2の発明によれば、複数の送信画像
データと複数の送信先とを関連づけたテーブルとして送
信情報を記憶することにより、データ管理を効率良く行
うことができる。
【0155】請求項3または請求項4の発明によれば、
送信画像データを構成する送信画像ファイル内のタグエ
リアに、複数の送信先を記憶して送信情報を構築し、タ
グエリアに記憶された複数の送信先へ一括送信すること
ができ、データ管理を効率良く行うことができる。さら
に、もしも、送信画像ファイル名が変更になった場合な
どにも、画像ファイル自身に送信情報を記憶するので、
送信画像データと、送信情報とを確実に関連づけて記憶
することができるため、複数の送信画像を複数相手へ一
括送信する際のデータ管理と送信とを正確に行うことが
できる。
【0156】請求項5の発明によれば、送信先候補のリ
ストを編集可能なアドレス情報として記憶し、そのアド
レス情報からドロップダウンリスト形式で複数の送信先
を指定可能であるため、同じ送信先に対して、一々送信
先を入力する必要性がなく、デジタルカメラの小さなL
CD画面を見ながらの操作の負担を小さくすることがで
きる。
【0157】請求項6の発明によれば、請求項1から請
求項5のいずれかに記載のデジタルカメラとして機能さ
せることが可能となるプログラムを供給することによ
り、送信画像データを複数の送信先へ一括送信可能なデ
ジタルカメラとすることができる。したがって、比較的
簡易な操作で画像を複数の送信先へ送信することができ
る。
【0158】請求項7の発明によれば、記憶媒体に記憶
される画像データ群から送信画像データを選択し、その
送信画像データに対して送信先を指定可能であり、送信
画像データと送信先とを関連づけて送信情報として記憶
し、その送信情報に基づいて、送信画像データを通信回
線を介して送信先へ送信することができる。また、送信
エラーが生じた送信画像データと送信先とを関連づけた
エラー情報を記憶する。したがって、エラー情報に基づ
いた対応ができ、画像を確実に送信先へ送信することが
できる。
【0159】請求項8の発明によれば、エラー情報に基
づいて、送信エラーが生じた送信先のみに画像データを
再度送信することができ、確実に送信画像データを送信
することができる。
【0160】請求項9または請求項10の発明によれ
ば、個々の画像データと送信先との組合せについて、送
信エラーが生じたものについてのみ画像データと送信先
とを関連づけてエラー情報が構築され、そのエラー情報
に基づいて、送信エラーが生じた組合せについてのみに
送信エラーが生じた画像データを再度送信することがで
きる。したがって、確実に送信画像データを送信するこ
とができるとともに、必要最小限の画像データのみを再
送信することができる。
【0161】請求項11の発明によれば、エラー情報に
基づいて、送信エラーが生じた旨を表示警告するエラー
警告手段を設けることによって、送信エラーが生じたこ
とを容易に知ることができる。
【0162】請求項12の発明によれば、請求項7から
請求項11のいずれかに記載のデジタルカメラとして機
能させることが可能となるプログラムを供給することに
より、送信エラーが生じた送信先または画像データにつ
いて、再送信可能であるデジタルカメラとすることがで
きる。したがって、画像を確実に送信先へ送信すること
ができる。
【0163】請求項13から請求項15の発明によれ
ば、記憶媒体に記憶される画像データ群から送信画像デ
ータを選択し、その送信先を指定し、送信画像に施され
る画像処理内容を送信先ごとに設定することができ、送
信画像データと送信先と画像処理内容とを関連づけて送
信情報として記憶する。そして、所定の操作により、送
信情報に基づいて、送信画像データに対して画像処理内
容に応じた処理を施し、処理後の送信画像データを通信
回線を介して送信先に対して送信することができる。し
たがって、従来は、送信画像データごとに、相手先に応
じた画像処理を施したうえで一々送信する必要があった
が、このような操作の負担を軽減することができる。
【0164】請求項16の発明によれば、送信先候補ご
とに画像処理内容をあらかじめ対応させた編集可能なア
ドレス情報を記憶し、送信画像データに対して送信先を
指定すると同時に画像処理内容も設定することができる
ため、さらに操作性を向上させることができる。
【0165】請求項17の発明によれば、送信先候補と
画像処理内容とを関連づけたテーブルとしてアドレス情
報を記憶するため、送信画像データの画像処理と送信処
理が効率的に処理することができる。
【0166】請求項18の発明によれば、送信画像デー
タを構成する画像ファイルのタグエリアに、送信先と、
それぞれの送信先についての画像処理内容とを関連づけ
て記憶することにより送信情報を構築するため、もし
も、画像ファイル名が変わった場合があっても、送信画
像データの画像処理および送信処理を正確に実行するこ
とができる。
【0167】請求項19の発明によれば、請求項13か
ら請求項18のいずれかに記載のデジタルカメラとして
機能させることが可能となるプログラムを供給すること
により、所定の操作により、すべての送信画像データに
対して送信先に応じた画像処理をして送信先へ送信可能
なデジタルカメラとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1の正
面図である。
【図2】デジタルカメラ1の背面図である。
【図3】デジタルカメラ1の側面図である。
【図4】デジタルカメラ1の内部構成を示すブロック図
である。
【図5】画像送信の設定と実行シーケンスにおける送信
ポップアップメニュー画面を説明する図である。
【図6】画像送信先の設定を説明する図である。
【図7】アドレスの編集を説明する図である。
【図8】送信結果の表示を説明する図である。
【図9】正常送信されたデータ削除を説明する図であ
る。
【図10】第1実施形態におけるアドレスの編集でRA
M410b内に作成されるデータベースDB1を説明す
る図である。
【図11】第1実施形態における画像送信先の設定でR
AM410b内に作成されるデータベースDB2を説明
する図である。
【図12】第1実施形態におけるデジタルカメラ1の画
像送信の概略動作を説明するフローチャートである。
【図13】第1実施形態におけるデジタルカメラ1の画
像送信の概略動作を説明するフローチャートである。
【図14】第2実施形態における送信情報が記憶された
画像ファイル内のデータ内容の例を説明する図である。
【図15】第2実施形態における送信結果が記憶された
画像ファイル内のデータ内容の例を説明する図である。
【図16】第2実施形態における画像送信動作を説明す
るフローチャートである。
【図17】第2実施形態における画像送信の概略動作を
説明するフローチャートである。
【図18】第2実施形態における画像送信の概略動作を
説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 21 LCD 22 メニューキー 23 実行キー 25 4連スイッチ 33 メモリカード(記憶媒体) 34 PHSカード 404 画像メモリ 410 全体制御部 410a ROM 410b RAM 430 操作部 E エラー警告表示 DB1,DB2 データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新川 勝仁 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5B035 BB09 BC00 5B058 KA08 KA12 YA18 YA20 5C022 AA13 AC01 AC69 5C075 BA05 DD02 FF09

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介して通信可能なデジタルカ
    メラであって、 (a)記憶媒体に記憶された画像データ群から、送信すべ
    き画像データを送信画像データとして選択する選択手段
    と、 (b)前記送信画像データに対して送信先を指定可能な指
    定手段と、 (c)前記送信画像データと前記送信先とを関連づけて送
    信情報として記憶する記憶手段と、 (d)前記送信情報に基づいて、前記送信画像データを通
    信回線を介して前記送信先に対して送信する通信処理手
    段と、を備え、 前記指定手段は、前記送信画像データに対して複数の送
    信先を指定可能であり、 前記記憶手段は、前記送信画像データと前記複数の送信
    先とを関連づけて前記送信情報として記憶可能であっ
    て、 前記通信処理手段は、所定の送信操作に応答して、前記
    送信画像データを、前記通信回線を介して前記複数の送
    信先に一括送信可能であることを特徴とするデジタルカ
    メラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタルカメラであっ
    て、 前記選択手段は、前記記憶媒体に記憶された画像データ
    群から複数の画像データを前記送信画像データとして選
    択することが可能であり、 前記指定手段は、前記複数の送信先を前記複数の画像デ
    ータのそれぞれについて個別に指定可能であって、 前記記憶手段は、前記複数の画像データのそれぞれにつ
    いて指定された前記複数の送信先と前記複数の画像デー
    タとを関連づけて、テーブルとして前記送信情報に記憶
    することを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデジタルカメラであっ
    て、 前記記憶手段は、前記送信画像データを構成する画像フ
    ァイル内のタグエリアに、前記複数の送信先を記憶して
    前記送信情報を構築することを特徴とするデジタルカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のデジタルカメラであっ
    て、 前記通信処理手段は、前記タグエリアに記憶された前記
    複数の送信先に、前記画像ファイルを一括して送信可能
    であることを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    のデジタルカメラであって、 (e)送信先候補のリストをアドレス情報として記憶する
    アドレス情報記憶手段と、 (f)前記アドレス情報を編集する編集手段と、をさらに
    備え、 前記指定手段は、前記アドレス情報から、ドロップダウ
    ンリスト形式で前記複数の送信先を指定可能であること
    を特徴とするデジタルカメラ。
  6. 【請求項6】 コンピュータを、 請求項1から請求項5のいずれかに記載のデジタルカメ
    ラとして機能させるプログラム。
  7. 【請求項7】 通信回線を介して通信可能なデジタルカ
    メラであって、 (a)記憶媒体に記憶された画像データ群から、送信すべ
    き画像データを送信画像データとして選択する選択手段
    と、 (b)前記送信画像データに対して送信先を指定可能な指
    定手段と、 (c)前記送信画像データと前記送信先とを関連づけて送
    信情報として記憶する記憶手段と、 (d)前記送信情報に基づいて、前記送信画像データを通
    信回線を介して前記送信先に対して送信する通信処理手
    段と、を備え、 前記記憶手段は、送信エラーが生じた送信画像データと
    送信先とを関連づけてエラー情報として記憶するエラー
    記憶手段、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のデジタルカメラであっ
    て、 前記通信処理手段は、 前記エラー情報に基づいて、前記送信エラーが生じた送
    信先のみに前記画像データを再度送信する再送信手段、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のデジタルカメラであっ
    て、 前記選択手段は、 前記記憶媒体に記憶された画像データ群から複数の画像
    データを前記送信画像データとして選択することが可能
    であり、 前記指定手段は、 前記複数の送信先を前記複数の画像データのそれぞれに
    ついて個別に指定可能であり、 前記エラー記憶手段は、 個々の画像データと送信先との組合せについて送信エラ
    ーが生じたものについてのみ、当該画像データと当該送
    信先とを関連づけて、前記エラー情報として保存するこ
    とを特徴とするデジタルカメラ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のデジタルカメラであ
    って、 前記再送信手段は、前記エラー情報に基づいて、送信エ
    ラーが生じた前記組合せについてのみに送信エラーの生
    じた画像データを再度送信することを特徴とするデジタ
    ルカメラ。
  11. 【請求項11】 請求項7から請求項10のいずれかに
    記載のデジタルカメラであって、 (e)前記送信エラーが発生した旨を表示して警告するエ
    ラー警告手段、をさらに備えることを特徴とするデジタ
    ルカメラ。
  12. 【請求項12】 コンピュータを、 請求項7から請求項11のいずれかに記載のデジタルカ
    メラとして機能させるプログラム。
  13. 【請求項13】 通信回線を介して通信可能なデジタル
    カメラであって、 (a)記憶媒体に記憶された画像データ群から、送信すべ
    き画像データを送信画像データとして選択する選択手段
    と、 (b)前記送信画像データに対して送信先を指定可能な指
    定手段と、 (c)前記送信画像データに対して実施すべき画像処理内
    容を、前記送信先ごとに設定可能な設定手段と、 (d)前記送信画像データと前記画像処理内容と前記送信
    先とを関連づけて送信情報として記憶する記憶手段と、 (e)前記送信情報に基づいて、前記送信画像データに対
    して前記画像処理内容に応じた処理を施し、処理後の送
    信画像データを通信回線を介して前記送信先に対して送
    信する通信処理手段と、を備えることを特徴とするデジ
    タルカメラ。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のデジタルカメラで
    あって、 前記選択手段は、前記記憶媒体に記憶された画像データ
    群から複数の画像データを前記送信画像データとして選
    択することが可能であり、 前記指定手段は、前記複数の送信先を前記複数の画像デ
    ータのそれぞれについて個別に指定可能である一方、 前記設定手段は、前記複数の画像データのそれぞれに対
    して施すべき画像処理内容を前記送信先ごとに設定可能
    であって、 前記記憶手段は、前記複数の画像データのそれぞれにつ
    いて指定された前記複数の送信先を、対応する前記画像
    処理内容とともに前記送信情報に記憶しており、 前記通信処理手段が、 (e-1)前記複数の画像データのうちから対象画像データ
    を順次に指定するデータ指定手段と、 (e-2)前記送信情報を参照して、前記対象画像データに
    ついての画像処理を実行する画像処理手段と、 (e-3)前記画像処理を施した後の対象画像データを、当
    該対象画像データについての対象送信先に送信させる送
    信制御手段と、 (e-4)前記複数の画像データから新たに対象画像データ
    が指定されるごとに、前記画像処理手段と前記送信制御
    手段とを能動化する繰り返し手段と、を備えることを特
    徴とするデジタルカメラ。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載のデジタルカメラで
    あって、 前記選択手段は、前記記憶媒体に記憶された画像データ
    群から複数の画像データを前記送信画像データとして選
    択することが可能であり、 前記指定手段は、前記複数の送信先を前記複数の画像デ
    ータのそれぞれについて個別に指定可能である一方、 前記設定手段は、前記複数の画像データのそれぞれに対
    して施すべき画像処理内容を前記送信先ごとに設定可能
    であって、 前記記憶手段は、前記複数の画像データのそれぞれにつ
    いて指定された前記複数の送信先を、対応する前記画像
    処理内容とともに前記送信情報に記憶しており、 前記通信処理手段が、 (e-1)前記複数の送信先のうちから対象送信先を順次に
    指定する送信先指定手段と、 (e-2)前記送信情報を参照して、前記対象送信先につい
    て送信すべき対象画像データのすべてに対して画像処理
    を実行する画像処理手段と、 (e-3)前記画像処理を施した後の前記対象画像データの
    すべてを前記対象送信先に送信させる送信制御手段と、 (e-4)前記複数の送信先から新たに対象送信先が指定さ
    れるごとに、前記画像処理手段と前記送信制御手段とを
    能動化する繰り返し手段と、を備えることを特徴とする
    デジタルカメラ。
  16. 【請求項16】 請求項13から請求項15のいずれか
    に記載のデジタルカメラであって、 (f)送信先候補ごとに画像処理内容をあらかじめ対応さ
    せたアドレス情報を記憶するアドレス情報記憶手段と、 (g)前記アドレス情報における前記画像処理内容を編集
    する編集手段と、をさらに備えることを特徴とするデジ
    タルカメラ。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のデジタルカメラで
    あって、 前記アドレス情報記憶手段は、前記送信先候補と前記画
    像処理内容とを関連づけたテーブルとして前記アドレス
    情報を記憶することを特徴とするデジタルカメラ。
  18. 【請求項18】 請求項13から請求項17のいずれか
    に記載のデジタルカメラであって、 前記記憶手段は、前記送信画像データを構成する画像フ
    ァイル内のタグエリアに、前記複数の送信先と、それぞ
    れの送信先についての前記画像処理内容とを関連づけて
    記憶することにより前記送信情報を構築することを特徴
    とするデジタルカメラ。
  19. 【請求項19】 コンピュータを、 請求項13から請求項18のいずれかに記載のデジタル
    カメラとして機能させるプログラム。
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