JP2003022887A - コロナ放電装置の異常検出装置及びコロナ放電装置の異常検出方法 - Google Patents

コロナ放電装置の異常検出装置及びコロナ放電装置の異常検出方法

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JP2003022887A
JP2003022887A JP2001208283A JP2001208283A JP2003022887A JP 2003022887 A JP2003022887 A JP 2003022887A JP 2001208283 A JP2001208283 A JP 2001208283A JP 2001208283 A JP2001208283 A JP 2001208283A JP 2003022887 A JP2003022887 A JP 2003022887A
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discharge
corona discharge
corona
pulse
signal
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JP2001208283A
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Naoki Sugita
直記 杉田
Tomonori Tsumori
友則 津森
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Midori Anzen Co Ltd
Original Assignee
Midori Anzen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電電極の汚れにより発生するコロナ放電の
放電状態の異常を検出することができるようにする。 【解決手段】 放電部2にて発生させたコロナ放電の放
電電流を電流検出部5により検出し、検出結果として出
力される信号から、パルス検出部6はストリーマコロナ
パルス放電によるパルス信号を検出し、検出したパルス
信号の発生頻度または信号レベルにより判定部7はコロ
ナ放電の放電状態が異常であるか否かを判定するように
して、放電電極の汚れに応じて発生頻度が増加するスト
リーマコロナパルス放電の放電電流によるパルス信号に
より、コロナ放電の放電状態の異常を検出することがで
きるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電電極と対向電
極とによりコロナ放電を発生させるコロナ放電装置の異
常検出装置及びコロナ放電装置の異常検出方法に関し、
特に、放電電極の汚れにより生ずるコロナ放電の異常を
検出するコロナ放電装置の異常検出装置に用いて好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、放電電極と対向電極との間で
コロナ放電を発生させ、コロナ放電により生じたイオン
を含む空気を送風することにより、帯電している物質が
有する電荷を中和し当該物質の除電を行う除電器があっ
た。また、放電電極と対向電極との間で発生させたコロ
ナ放電により空気中の微粒子(塵埃等)に電荷を与えた
後、所定の電圧を印加した電極により発生させた電界を
通過させることにより微粒子(塵埃等)を捕集する電気
集塵機(静電式集塵装置)があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記コロナ放電を利用
した除電器や電気集塵機においては、コロナ放電を発生
させるための放電電極に、放電作用によって塵埃等が付
着したりして放電電極が汚れてくると、コロナ放電が正
常に発生しなくなり、除電器や電気集塵機の性能低下等
の不具合が生じていた。例えば、除電器においては、帯
電している物質の除電に多くの時間を要するようになっ
たり、両極性のイオンを発生する除電器の場合には、当
該除電器のイオンバランスの偏りが大きくなったりして
被除電物のイオンバランスが偏り、結果的に帯電させて
しまうような状況になったりしていた。そのため、コロ
ナ放電を利用した除電器や電気集塵機においては、放電
電極を定期的に清掃し、放電電極に付着した塵埃等の汚
れを除去しなければならなかった。
【0004】しかしながら、上述したように放電電極を
定期的に清掃する場合には、放電電極に付着した塵埃等
の量に関わらず放電電極を定期的に清掃しなければなら
ないため非常に効率の悪いものであった。そこで、除電
器等においては、除電器のイオンバランスを監視するモ
ニタを設置して、モニタにより検出したイオンバランス
に基づいて放電電極の清掃時期を通知するものがあっ
た。しかしながら、コロナ放電の実際の放電性能の低下
と通知される放電電極の清掃時期とが一致しないことが
多く、例えば、放電電極が非常に汚れた状態になっては
じめて放電電極の清掃時期を通知するなど、適切な清掃
時期を通知するにはあまり実用的ではなかった。
【0005】本発明者らは、除電器や電気集塵機などの
コロナ放電装置の性能低下の一般的原因と言われる幾つ
かの点について確認実験を行った。まず、放電電極に塵
埃等が付着し汚れることにより、コロナ放電による放電
電流が低下することによる性能低下を実験にて確認した
が、コロナ放電による放電電流が低下しても、除電器や
電気集塵機の性能は大きく変化せず、コロナ放電による
放電電流の低下と除電器や電気集塵機の性能低下との直
接的な対応関係はなかった。次に、放電電極が針状の場
合に放電電極の尖った針先が放電により摩滅して丸くな
ることによる性能低下を実験にて確認したが、この実験
においても除電器や電気集塵機の性能は大きく変化せ
ず、放電電極尖端の摩滅と除電器や電気集塵機の性能低
下との直接的な対応関係はなかった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、放電電極の汚れにより発生する
コロナ放電の放電状態の異常を検出することができるよ
うにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のコロナ放電装置
の異常検出装置は、放電電極と対向電極との間でコロナ
放電を発生させるコロナ放電装置の異常検出装置であっ
て、上記コロナ放電の放電電流に応じた信号から、スト
リーマコロナパルス放電によるパルス信号を検出するパ
ルス検出手段と、上記パルス検出手段により検出した上
記パルス信号の所定の期間の発生頻度または上記パルス
信号の信号レベルに基づいて、上記コロナ放電の放電状
態が異常であるか否かを判定する判定手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0008】本発明のコロナ放電装置の異常検出装置の
他の特徴とするところは、上記コロナ放電の放電電流を
検出し、検出したコロナ放電の放電電流に応じた電圧値
を示す信号を生成可能な放電電流検出手段をさらに備え
ることを特徴とする。本発明のコロナ放電装置の異常検
出装置のその他の特徴とするところは、上記放電電流検
出手段は、上記コロナ放電の放電電流が流れる回路内に
直列に接続された電気抵抗であり、上記パルス検出手段
は、上記電気抵抗の両端の電位差に基づいて、上記スト
リーマコロナパルス放電によるパルス信号を検出するこ
とを特徴とする。
【0009】本発明のコロナ放電装置の異常検出装置の
その他の特徴とするところは、上記判定手段による判定
結果を表示する表示手段をさらに備えることを特徴とす
る。
【0010】本発明のコロナ放電装置の異常検出装置の
その他の特徴とするところは、上記判定手段は、上記パ
ルス検出手段により検出した上記パルス信号の所定の期
間の発生頻度に応じた電圧値を示す信号を生成し、生成
した信号の電圧値と所定の閾値とを比較し、上記比較結
果に基づいて上記コロナ放電の放電状態が異常であるか
否かを判定することを特徴とする。
【0011】本発明のコロナ放電装置の異常検出装置の
その他の特徴とするところは、上記判定手段は、上記パ
ルス検出手段により検出した上記パルス信号の信号レベ
ルと所定の閾値とを比較し、上記比較結果に基づいて、
上記コロナ放電の放電状態が異常であるか否かを判定す
ることを特徴とする。
【0012】本発明のコロナ放電装置の異常検出装置の
その他の特徴とするところは、上記コロナ放電装置は、
放電電極と対向電極との間でコロナ放電を発生させ、上
記コロナ放電の放電電流に応じた信号から、判定に不要
な低周波ノイズ成分を除去した高周波成分を抽出して上
記パルス検出手段に供給するフィルタ手段をさらに備え
ることを特徴とする。本発明のコロナ放電装置の異常検
出装置のその他の特徴とするところは、上記コロナ放電
装置は、交流電源を用いて放電電極と対向電極との間で
コロナ放電を発生させることを特徴とする。本発明のコ
ロナ放電装置の異常検出装置のその他の特徴とするとこ
ろは、上記コロナ放電装置は、直流電源を用いて放電電
極と対向電極との間でコロナ放電を発生させることを特
徴とする。
【0013】本発明の除電器は、上述したコロナ放電装
置の異常検出装置を備えたことを特徴とする。本発明の
電気集塵機は、上述したコロナ放電装置の異常検出装置
を備えたことを特徴とする。
【0014】本発明のコロナ放電装置の異常検出方法
は、放電電極と対向電極との間でコロナ放電を発生させ
るコロナ放電装置の異常検出方法であって、上記コロナ
放電の放電電流に応じた信号から、ストリーマコロナパ
ルス放電によるパルス信号を検出し、検出した上記パル
ス信号の所定の期間の発生頻度または上記パルス信号の
信号レベルに基づいて、上記コロナ放電の放電状態が異
常であるか否かを判定することを特徴とする。
【0015】本発明のコロナ放電装置の異常検出方法の
他の特徴とするところは、上記コロナ放電の放電状態が
異常であるか否かを判定することにより得られた判定結
果を表示することを特徴とする。
【0016】本発明のコロナ放電装置の異常検出方法の
その他の特徴とするところは、放電電極と対向電極との
間でコロナ放電を発生させるコロナ放電装置の異常検出
方法であって、上記コロナ放電の放電電流に応じた信号
から高周波成分を抽出し、抽出された上記コロナ放電の
放電電流に応じた信号の高周波成分から、ストリーマコ
ロナパルス放電によるパルス信号を検出し、検出した上
記パルス信号の所定の期間の発生頻度または上記パルス
信号の信号レベルに基づいて、上記コロナ放電の放電状
態が異常であるか否かを判定することを特徴とする。
【0017】上記のように構成した本発明によれば、放
電電極と対向電極との間で発生したコロナ放電の放電電
流に応じた信号から、ストリーマコロナパルス放電によ
るパルス信号が検出され、検出されたパルス信号の発生
頻度または信号レベルによりコロナ放電の放電状態が異
常であるか否かが判定されるので、放電電極の汚れに応
じて発生頻度が増加するストリーマコロナパルス放電に
より、コロナ放電の放電状態の異常を検出することがで
きるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態によるコ
ロナ放電装置の異常検出装置の原理を説明するためのブ
ロック図である。
【0019】ここで、本発明の具体的な態様を説明する
前に本発明に至った経緯を説明すると、本発明者らは上
述の通り、コロナ放電装置の性能低下は一般的に言われ
る原因との直接的な対応関係がなかったことの確認に基
づき鋭意研究した結果、放電電極に塵埃等の汚れが付着
するのに伴い、通常のコロナ放電音とは別に高周波成分
の多い異音が発生することがあり、この音が発生してい
るときはストリーマコロナパルス放電の発生頻度が増加
することを見出した。そこで、本発明によるコロナ放電
装置の異常検出装置は、上記ストリーマコロナパルス放
電の発生頻度や放電の強さ(放電レベル)に着目して、
コロナ放電の放電状態の異常を検出するようにしたもの
である。具体的には、上記ストリーマコロナパルス放電
においては、放電電流は短時間で大きく変化する(極め
て急峻に変化する)ので、本発明によるコロナ放電装置
の異常検出装置ではその放電電流の変化を検出し、コロ
ナ放電の放電状態の異常を検出する。
【0020】図1において、1は電源部であり、放電部
2に対して所定の電圧を供給するためのものである。放
電部2は、放電電極3および対向電極4により構成され
る。放電部2では、電源部1から供給される電圧により
放電電極3と対向電極4との間に発生される電界が所定
の電界より強くなると、放電電極3と対向電極4との間
でコロナ放電が発生する。
【0021】5は電流検出部であり、放電電極3と対向
電極4との間で発生したコロナ放電による放電電流を検
出し、検出した放電電流に応じた信号を出力する。パル
ス検出部6は、上記電流検出部5から出力されたコロナ
放電の放電電流に応じた信号に基づいて、信号が極めて
急峻に(立ち上がり時間および立下り時間が短時間で)
大きく変化するパルス信号を検出する。すなわち、パル
ス検出部6は、上記電流検出部5から出力されたコロナ
放電の放電電流に応じた信号の中から、ストリーマコロ
ナパルス放電の放電電流に応じて出力された所定のレベ
ル以上のパルス信号を検出する。
【0022】7は判定部であり、上記パルス検出部6に
より検出されたパルス信号に基づいて、コロナ放電の放
電状態が正常であるか異常であるかを判定し、判定結果
を表示部8に供給する。表示部8は、上記判定部7から
供給された判定結果を表示するためのものである。
【0023】なお、判定部7は、上記パルス検出部6に
より検出されたパルス信号の発生頻度に基づいて、コロ
ナ放電の放電状態が正常であるか異常であるかを判定す
るようにしても良い。このようにした場合には、判定部
7は、例えば、所定の期間において検出されたパルス信
号の発生回数が所定の閾値以上のときには、コロナ放電
の放電状態が異常であると判定し、そうでないときに
は、コロナ放電の放電状態が正常であると判定する。
【0024】また、判定部7は、上記パルス検出部6に
より検出されたパルス信号の強度(パルス信号が電流な
らば電流値、電圧ならば電圧値)に基づいて、コロナ放
電の放電状態が正常であるか異常であるかを判定するよ
うにしても良い。このようにした場合には、判定部7
は、例えば、パルス信号の強度が所定の閾値以上のとき
には、コロナ放電の放電状態が異常であると判定し、そ
うでないときには、コロナ放電の放電状態が正常である
と判定する。
【0025】次に、動作について説明する。放電部2に
対して電源部1から電圧が供給され、放電電極3と対向
電極4との間に発生した電界の強度が強くなると(放電
電極3と対向電極4との間の電位差が大きくなると)、
放電部2にてコロナ放電が発生する。放電部2にて発生
したコロナ放電による放電電流は、電流検出部5にて検
出され、さらに検出された放電電流に応じた信号に変換
されてパルス検出部6に供給される。
【0026】パルス検出部6では、比較回路(コンパレ
ータ)等を用いて、電流検出部5から供給された放電電
流に応じた信号の中から、ストリーマコロナパルス放電
の放電電流に応じて出力された所定のレベル以上のパル
ス信号が検出され、判定部7に供給される。判定部7で
は、パルス検出部6から供給されたパルス信号に基づい
て、コロナ放電の放電状態が正常であるか異常であるか
が判定され、その判定結果が表示部8に供給され表示さ
れる。
【0027】次に、本発明の実施形態によるコロナ放電
装置の異常検出装置の具体的な構成例について説明す
る。図2は、本発明の第1の実施形態によるコロナ放電
装置の異常検出装置の構成例を示すブロック図である。
【0028】図2において、11は電源であり、放電部
12に対して所定の電圧を供給するためのものである。
放電部12は、放電電極13および対向電極14により
構成され、電源11から供給される電圧により放電電極
13と対向電極14との間に発生される電界が所定の電
界より強くなると、放電電極13と対向電極14との間
でコロナ放電が発生する。
【0029】15は電流検出抵抗であり、電源11と放
電部12との間に直列に接続される。電流検出抵抗15
は、放電電極13と対向電極14との間で発生したコロ
ナ放電による放電電流を検出し、検出したコロナ放電の
放電電流を電位差として測定するためのものである。
【0030】16はパルス検出器であり、電流検出抵抗
15に並列に接続され、電流検出抵抗15の両端の電位
差を測定する。さらに、パルス検出器16は、測定した
電流検出抵抗15の両端の電位差に基づいて、極めて急
峻(立ち上がり時間および立下り時間が短時間)に変化
するとともに、値(電位差)が大きく変化する、ストリ
ーマコロナパルス放電の放電電流によるパルス状の電位
差の変化(以下、「パルス信号」とも称す。)を検出す
る。
【0031】17はパルス頻度電圧変換回路であり、上
記パルス検出器16により検出されたパルス信号の発生
頻度(所定の期間におけるパルス信号の発生回数)を、
当該パルス信号の発生頻度に応じた電圧値の信号に変換
する。このパルス頻度電圧変換回路17は、例えば、積
分回路、またはパルス信号の周波数(発生頻度)に応じ
た電圧を出力するVF(Voltage-Frequency)コンバー
タにより構成される。特に、パルス頻度電圧変換回路1
7を積分回路により構成する場合には、当該パルス頻度
電圧変換回路17により変換された電圧値の信号が鋸歯
状に変化するのを防止するために2重積分回路を用いる
のが望ましい。
【0032】また、パルス頻度電圧変換回路17は、パ
ルス信号の発生頻度に応じて変換した信号の電圧値と予
め設定した電圧値とを比較する。上記比較の結果、変換
した信号の電圧値が設定した電圧値以上の場合、すなわ
ちストリーマコロナパルス放電の発生頻度が所定の閾値
以上の場合には、コロナ放電の放電状態が異常であるこ
とを所定の信号により表示回路18に通知する。
【0033】表示回路18は、パルス頻度電圧変換回路
17から供給される信号に基づいて、コロナ放電の放電
状態を表示するものである。この表示回路18は、例え
ば、LED(Light Emitting Diode)により構成され、
通常はLEDを消灯させておき、パルス頻度電圧変換回
路17からコロナ放電の放電状態が異常であることを通
知された場合にLEDが点灯する。なお、逆に、通常は
LEDを点灯させておき、パルス頻度電圧変換回路17
からコロナ放電の放電状態が異常であることを通知され
た場合にLEDを消灯するようにしても良いし、LED
を点灯したり消灯したりするのではなく、通常は緑色と
し異常は赤色のようにLEDを色分けしても良い。
【0034】また、LEDを数個使用し、正常と異常と
の間を表示することもできる。即ち、通常では全部のL
EDを消灯させておき、異常のレベルに対するその時点
での放電の状態(異常ではないが通常より異常に近づい
た状態)により点灯させるLEDの数を増やしていき、
全部のLEDを点灯することにより異常を通知するよう
にしても良い。このようにすることにより、コロナ放電
の放電状態が正常な状態と異常な状態との間で異常な状
態にどの程度近いかを表示することができるので、異常
な状態になるまでの余裕分(コロナ放電の放電状態が異
常になるまでのコロナ放電装置の使用時間や放電電極の
汚れ具合)を使用者に知らしめることができ、コロナ放
電の放電状態が異常な状態に達する前に、使用者が早目
の放電電極の清掃を選択するなど波及的効果が発生す
る。
【0035】次に、図2に示したコロナ放電装置の異常
検出装置の動作について説明する。放電部12に対して
電源11から電圧が供給され、放電電極13と対向電極
14との間に発生した電界の強度が強くなると、放電部
12にてコロナ放電が発生する。このとき、放電部12
にて発生したコロナ放電による放電電流は電流検出抵抗
15を流れ、電流検出抵抗15の両端に電位差が発生す
る。電流検出抵抗15の両端の電位差は、例えば、放電
電極13に塵埃等の汚れが付着しておらず、ストリーマ
コロナパルス放電の発生頻度が少ない場合には、図3に
示すような電圧波形となり、放電電極13に汚れが付着
し、ストリーマコロナパルス放電が高い頻度で発生して
いる場合には、図4に示すような電圧波形となる。
【0036】ここで、図3および図4は、電流検出抵抗
15の両端の電位差の電圧波形をそれぞれ示す図であ
り、図3は放電電極13の汚れが少ないときの電圧波形
であり、図4は放電電極13が汚れているときの電圧波
形である。なお、図3および図4は、所定の期間毎に正
のコロナ放電(正極性のイオンを発生)および負のコロ
ナ放電(負極性のイオンを発生)を交互に発生させるコ
ロナ放電装置における電圧波形を一例として示してい
る。
【0037】図3および図4において、電位差(電圧)
がそれぞれ負となっている部分31、41は負のコロナ
放電が発生しているときの電位差を示し、電位差(電
圧)がそれぞれ正となっている部分32、42は正のコ
ロナ放電が発生しているときの電位差を示している。ま
た、図4において、P1〜P6は、立ち上がり時間およ
び立下り時間が短く、急峻な大きな電位差の変化を示す
ストリーマコロナパルス放電の放電電流によるパルス信
号である。
【0038】上記電流検出抵抗15の両端の電位差は、
パルス検出器16により測定される。さらに、パルス検
出器16により測定された電位差に基づいて、パルス検
出器16内の比較回路(コンパレータ)等により、所定
のレベル(電位差)以上のストリーマコロナパルス放電
の放電電流によるパルス信号(図4に示すパルス信号P
1〜P6)が検出される。
【0039】パルス検出器16により検出されたパルス
信号は、パルス頻度電圧変換回路17に供給され、パル
ス頻度電圧変換回路17にてパルス信号の発生頻度に応
じた電圧に変換される。さらに、パルス頻度電圧変換回
路17にてパルス信号の発生頻度に応じた変換された電
圧値と予め設定された電圧値とが比較され、コロナ放電
の放電状態が正常であるか異常であるか判断される。そ
して、上記判断結果に応じて、コロナ放電の放電状態が
表示回路18に通知され、表示回路18は上記通知に従
った表示を行う。
【0040】以上、詳しく説明したように第1の実施形
態によれば、放電部12にて発生させたコロナ放電の放
電電流を、パルス検出器16は電流検出抵抗15の両端
の電位差として測定するとともに、ストリーマコロナパ
ルス放電の放電電流によるパルス信号を検出し、パルス
頻度電圧変換回路17は、パルス検出器16により検出
した上記パルス信号の所定の期間の発生頻度に応じて放
電部12でのコロナ放電の放電状態が異常であるか否か
判定し、その判定結果を表示回路18に通知し表示させ
る。
【0041】これにより、放電電極の汚れに応じて発生
頻度が増加するストリーマコロナパルス放電の放電電流
によるパルス信号の所定の期間の発生頻度に基づいて、
放電電極の汚れにより発生するコロナ放電の放電状態の
異常を検出することができる。したがって、検出された
コロナ放電の放電状態の異常により、放電電極の汚れに
よるコロナ放電装置の性能低下を正確に検出することが
できる。また、パルス頻度電圧変換回路17により判定
したコロナ放電の放電状態を表示回路18に表示させる
ようにしたので、放電電極の汚れにより発生するコロナ
放電の放電状態の異常を検出し表示することで、放電電
極の適切な清掃時期を通知することができる。したがっ
て、コロナ放電装置の性能が低下した状態で使用し続け
ることを防止することができる。
【0042】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図5は、本発明の第2の実施形態によるコロナ
放電装置の異常検出装置の構成例を示すブロック図であ
る。なお、この図5において、図2に示したブロックと
同一の機能を有するブロックには同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0043】上述した第1の実施形態によるコロナ放電
装置の異常検出装置においては、上記図3および図4に
示す電圧波形のように、電流検出抵抗15の両端の電位
差は、電源11等の影響により、低周波成分を含むもの
となる(例えば、50Hzの電源を使用している場合に
は50Hzの周波数成分を含むものとなる)。しかしな
がら、上記図4から明らかなように、ストリーマコロナ
パルス放電の放電電流によるパルス信号は、高周波成分
を含んだ極めて急峻に変化する信号であるため、上述し
たような信号の低周波成分は、パルス検出器16でのス
トリーマコロナパルス放電の放電電流によるパルス信号
の検出にノイズとして影響を及ぼすおそれがある。
【0044】そこで、第2の実施形態によるコロナ放電
装置の異常検出装置は、電流検出抵抗15の両端の電位
差の測定において、ハイパスフィルタを介すことにより
電流検出抵抗15の両端の電位差における高周波成分の
みを抽出し、パルス検出器16にて測定するようにした
ものである。
【0045】図5において、ハイパスフィルタ21は、
放電部12でのコロナ放電の放電電流により電流検出抵
抗15の両端に発生する電位差の高周波成分を抽出する
ためのものである。このハイパスフィルタ21は、例え
ば、図6に示すようにコンデンサC1および抵抗器R1
らなる回路により構成される。
【0046】図6は、上記図5に示したハイパスフィル
タ21の回路構成例を説明するための図である。なお、
この図6において、図2または図5に示したブロックと
同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、重複す
る説明は省略する。また、図2または図5に示したブロ
ックと同一ではないが対応する機能を有する部分には、
同じ符号に’を付している。
【0047】図6において、11’は、放電部12に対
して交流電圧を供給するためのAC電源であり、15’
は、電流検出用の抵抗器である。ハイパスフィルタ21
は、コンデンサC1および抵抗器R1により構成され、コ
ンデンサC1の一端は抵抗器15’の一端(対向電極
側)に接続され、コンデンサC1の他端は抵抗器R1の一
端に接続される。また、抵抗器R1の他端は、抵抗器1
5’の他端(AC電源11’側)に接続される。そし
て、コンデンサC1の上記他端と抵抗器R1の上記一端と
の相互接続点がノードN1に接続され、抵抗器R1の上記
他端と抵抗器15’の上記他端との相互接続点がノード
2に接続され、ノードN1、N2により図示しないパル
ス検出器に抵抗器15’の両端の電位差における高周波
成分を供給する。
【0048】ここで、上記ハイパスフィルタ21の遮断
(カットオフ)周波数について説明する。上記ハイパス
フィルタ21の遮断(カットオフ)周波数としては、2
0kHz〜20MHz程度、例えば、20kHz、20
0kHz、2MHz、20MHzの何れかにすることが
できる。
【0049】ただし、上記図6に示すハイパスフィルタ
21の出力インピーダンスZの絶対値は|Z|=(ωC
11)/√{1+(ωC112}である。ハイパスフ
ィルタ21の出力である抵抗器R1の両端の電圧、つま
りノードN1とノードN2との電位差は、上記出力インピ
ーダンスZの絶対値|Z|に比例する。そのため、例え
ば、(ωC11)=1とすると|Z|≒0.707とな
り、(ωC11)=1における周波数f=1/(2πC
11)の成分は、ハイパスフィルタ21を介すことによ
り約70%に減衰する。また、上記図4に示した電圧波
形におけるストリーマコロナパルス放電の放電電流によ
るパルス信号P1〜P6のパルス幅Tは、波形観測によ
り約0.8μsec程度である。そこで、ストリーマコ
ロナパルス放電の放電電流によるパルス信号を通過させ
るハイパスフィルタの遮断周波数fcを求めるために、
T=C11=0.8×10-6とすると、遮断周波数fc
(=1/(2πC11))≒200kHzが得られる。
【0050】したがって、遮断周波数fcが200kH
zより高く、例えば、2MHz、20MHzとすると、
ハイパスフィルタ21を介して出力されるストリーマコ
ロナパルス放電の放電電流によるパルス信号の電圧値
(波高値)が低くなる。一方、遮断周波数fcが200
kHzより低く、例えば、20kHz、2kHzとする
と、ハイパスフィルタ21を介して出力されるストリー
マコロナパルス放電の放電電流によるパルス信号の電圧
値(波高値)は低くならないが、他の周波数成分(商用
周波数成分等)のノイズの影響を受けやすくなる。その
ため、遮断周波数fcは200kHz程度が望ましく、
遮断周波数fcが200kHz程度になるようにコンデ
ンサC1および抵抗器R1の値をそれぞれ決定するのが良
い。
【0051】なお、図5に示したコロナ放電装置の異常
検出装置の動作は、電流検出抵抗15の両端の電位差を
測定する際に、ハイパスフィルタ21を介して電流検出
抵抗15の両端の電位差における高周波成分を抽出した
図7および図8にそれぞれ示す電圧波形のような電圧で
供給される電位差をパルス検出器16にて測定すること
のみ異なるだけで、上述した図2に示す第1の実施形態
によるコロナ放電装置の異常検出装置の動作と基本的に
は同じである。
【0052】図7および図8は、電流検出抵抗15の両
端の電位差からハイパスフィルタ21により高周波成分
を抽出した電圧波形をそれぞれ示す図であり、図7は放
電電極13の汚れが少ないときの電圧波形であり、図8
は放電電極13が汚れているときの電圧波形である。な
お、図7および図8は、上記図3および図4に示した電
圧波形と同様に、所定の期間毎に正のコロナ放電(正極
性のイオンを発生)および負のコロナ放電(負極性のイ
オンを発生)を交互に発生させるコロナ放電装置におけ
る電圧波形を一例として示している。
【0053】図7および図8において、P11、P1
2、P21〜P24は、急峻で大きな電位差の変化を示
すストリーマコロナパルス放電の放電電流によるパルス
信号であるが、図8に示す放電電極13が汚れていると
きの電圧波形のほうが、所定の期間におけるパルス信号
の発生頻度が高いことがわかる。
【0054】また、上記図7および図8からわかるよう
に、電流検出抵抗15の両端に発生した電位差をハイパ
スフィルタ21を介して出力することにより、上記図3
および図4において確認できる負のコロナ放電および正
のコロナ放電が発生しているときの電位差は図7および
図8に示す電圧波形には現れない。したがって、ハイパ
スフィルタ21を用いると、ノイズとなり得る低周波成
分が除去され、ストリーマコロナパルス放電の放電電流
によるパルス信号を検出するには有効であることがわか
る。
【0055】以上、説明したように第2の実施形態によ
れば、上述した第1の実施形態により得られる効果に加
え、ハイパスフィルタ21を設けて、放電部12にて発
生したコロナ放電の放電電流による電流検出抵抗15の
両端の電位差から高周波成分を抽出した後、パルス検出
器16によりストリーマコロナパルス放電によるパルス
信号を検出して、パルス頻度電圧変換回路17によりコ
ロナ放電の放電状態が異常であるか否かを判定するよう
にしたので、電源11’等から発生される低周波ノイズ
が除去され、低周波ノイズの影響を受けることがなくな
り、安定した動作を行うことができる。
【0056】なお、上述した第1および第2の実施形態
では、コロナ放電の放電状態が異常であるか否かを判定
する際、ストリーマコロナパルス放電の放電電流による
パルス信号の発生頻度に基づいて判定するようにしてい
るが、ストリーマコロナパルス放電の放電電流によるパ
ルス信号の信号レベル(電圧値)と予め設定した電圧値
とを比較回路(コンパレータ)等により比較することに
よりコロナ放電の放電状態が異常であるか否かを判定す
るようにしても良い。
【0057】また、上述した第1および第2の実施形態
では、コロナ放電装置の異常検出装置を例に挙げて説明
したが、本発明に係るコロナ放電装置の異常検出装置
は、コロナ放電装置を備えた多種の機器に備えることが
可能である。例えば、コロナ放電装置を備えた除電器、
コロナ放電装置を備えた電気集塵機、コロナ放電装置を
備えた電子式複写機等のコロナ放電を利用する多種の機
器に備えることができるものである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放電電極と対向電極との間で発生したコロナ放電の放電
電流に応じた信号から、ストリーマコロナパルス放電に
よるパルス信号を検出し、検出したパルス信号の所定の
期間の発生頻度または信号レベルに基づいて、コロナ放
電の放電状態が異常であるか否かを判定する。これによ
り、放電電極の汚れに応じて発生頻度が増加するストリ
ーマコロナパルス放電に基づくパルス信号の発生頻度ま
たは信号レベルから、コロナ放電の放電状態の異常を検
出することができる。したがって、検出されたコロナ放
電の放電状態の異常により、放電電極に汚れが付着しコ
ロナ放電装置の性能が低下していることを正確に検出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるコロナ放電装置の異常
検出装置の原理を説明するためのブロック図である。
【図2】第1の実施形態によるコロナ放電装置の異常検
出装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】放電電極が汚れていないときの電流検出抵抗の
両端の電位差の電圧波形を示す図である。
【図4】放電電極が汚れているときの電流検出抵抗の両
端の電位差の電圧波形を示す図である。
【図5】第2の実施形態によるコロナ放電装置の異常検
出装置の構成例を示すブロック図である。
【図6】ハイパスフィルタの回路構成例を説明するため
の図である。
【図7】放電電極が汚れていないときの電流検出抵抗の
両端の電位差から高周波成分を抽出した電圧波形を示す
図である。
【図8】放電電極が汚れているときの電流検出抵抗の両
端の電位差から高周波成分を抽出した電圧波形を示す図
である。
【符号の説明】
1 電源部 2、12 放電部 3、13 放電電極 4、14 対向電極 5 電流検出部 6 パルス検出部 7 判定部 8 表示部 11 電源 15 電流検出抵抗 16 パルス検出器 17 パルス頻度電圧変換回路 18 表示回路 21 ハイパスフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05F 3/04 H05F 3/04 D Fターム(参考) 2G035 AA08 AA11 AA21 AB04 AB11 AC01 AC15 AC23 AD10 AD23 AD28 AD54 AD55 4D054 AA01 AA11 BB24 CA09 CA11 CA19 5G067 DA01 DA18 EA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電電極と対向電極との間でコロナ放電
    を発生させるコロナ放電装置の異常検出装置であって、 上記コロナ放電の放電電流に応じた信号から、ストリー
    マコロナパルス放電によるパルス信号を検出するパルス
    検出手段と、 上記パルス検出手段により検出した上記パルス信号の所
    定の期間の発生頻度または上記パルス信号の信号レベル
    に基づいて、上記コロナ放電の放電状態が異常であるか
    否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とするコ
    ロナ放電装置の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 上記コロナ放電の放電電流を検出し、検
    出したコロナ放電の放電電流に応じた電圧値を示す信号
    を生成可能な放電電流検出手段をさらに備えることを特
    徴とする請求項1に記載のコロナ放電装置の異常検出装
    置。
  3. 【請求項3】 上記放電電流検出手段は、上記コロナ放
    電の放電電流が流れる回路内に直列に接続された電気抵
    抗であり、 上記パルス検出手段は、上記電気抵抗の両端の電位差に
    基づいて、上記ストリーマコロナパルス放電によるパル
    ス信号を検出することを特徴とする請求項2に記載のコ
    ロナ放電装置の異常検出装置。
  4. 【請求項4】 上記判定手段による判定結果を表示する
    表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3
    の何れか1項に記載のコロナ放電装置の異常検出装置。
  5. 【請求項5】 上記判定手段は、上記パルス検出手段に
    より検出した上記パルス信号の所定の期間の発生頻度に
    応じた電圧値を示す信号を生成し、生成した信号の電圧
    値と所定の閾値とを比較し、上記比較結果に基づいて上
    記コロナ放電の放電状態が異常であるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項4に記載のコロナ放電装置の異
    常検出装置。
  6. 【請求項6】 上記判定手段は、上記パルス検出手段に
    より検出した上記パルス信号の信号レベルと所定の閾値
    とを比較し、上記比較結果に基づいて、上記コロナ放電
    の放電状態が異常であるか否かを判定することを特徴と
    する請求項4に記載のコロナ放電装置の異常検出装置。
  7. 【請求項7】 上記コロナ放電装置は、放電電極と対向
    電極との間でコロナ放電を発生させ、 上記コロナ放電の放電電流に応じた信号から、判定に不
    要な低周波ノイズ成分を除去した高周波成分を抽出して
    上記パルス検出手段に供給するフィルタ手段をさらに備
    えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載
    のコロナ放電装置の異常検出装置。
  8. 【請求項8】 上記コロナ放電装置は、交流電源を用い
    て放電電極と対向電極との間でコロナ放電を発生させる
    ことを特徴とする請求項7に記載のコロナ放電装置の異
    常検出装置。
  9. 【請求項9】 上記コロナ放電装置は、直流電源を用
    いて放電電極と対向電極との間でコロナ放電を発生させ
    ることを特徴とする請求項7に記載のコロナ放電装置の
    異常検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れか1項に記載のコ
    ロナ放電装置の異常検出装置を備えたことを特徴とする
    除電器。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9の何れか1項に記載のコ
    ロナ放電装置の異常検出装置を備えたことを特徴とする
    電気集塵機。
  12. 【請求項12】 放電電極と対向電極との間でコロナ放
    電を発生させるコロナ放電装置の異常検出方法であっ
    て、 上記コロナ放電の放電電流に応じた信号から、ストリー
    マコロナパルス放電によるパルス信号を検出し、 検出した上記パルス信号の所定の期間の発生頻度または
    上記パルス信号の信号レベルに基づいて、上記コロナ放
    電の放電状態が異常であるか否かを判定することを特徴
    とするコロナ放電装置の異常検出方法。
  13. 【請求項13】 上記コロナ放電の放電状態が異常であ
    るか否かを判定することにより得られた判定結果を表示
    することを特徴とする請求項12に記載のコロナ放電装
    置の異常検出方法。
  14. 【請求項14】 放電電極と対向電極との間でコロナ放
    電を発生させるコロナ放電装置の異常検出方法であっ
    て、 上記コロナ放電の放電電流に応じた信号から高周波成分
    を抽出し、 抽出された上記コロナ放電の放電電流に応じた信号の高
    周波成分から、ストリーマコロナパルス放電によるパル
    ス信号を検出し、 検出した上記パルス信号の所定の期間の発生頻度または
    上記パルス信号の信号レベルに基づいて、上記コロナ放
    電の放電状態が異常であるか否かを判定することを特徴
    とするコロナ放電装置の異常検出方法。
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