JPH0668398U - 除電装置における放電監視装置 - Google Patents

除電装置における放電監視装置

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JPH0668398U
JPH0668398U JP715893U JP715893U JPH0668398U JP H0668398 U JPH0668398 U JP H0668398U JP 715893 U JP715893 U JP 715893U JP 715893 U JP715893 U JP 715893U JP H0668398 U JPH0668398 U JP H0668398U
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隆 原田
功 菅野
健吉 和泉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コロナ放電を用いた除電装置におけるイオンの
生成状態を除電効率を低下させることなく正しく把握し
て監視することができ、さらに、リーク電流の有無の監
視をも行うことができる放電監視装置を提供する。 【構成】電極5,8に電流制限抵抗4,7を介して高電
圧を印加してコロナ放電を生ぜしめ、該コロナ放電によ
り空気中に発生するイオンa,bにより帯電体の除電を
行う除電装置1において、コロナ放電時に電流制限抵抗
4,7の両端間に生じる電圧を検出する電圧検出手段1
8,25と、検出された電圧をあらかじめ設定された所
定の判定値と比較し、その判定結果により放電状態の良
否を判定する判定手段19,28とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、コロナ放電により空気中にイオンを生成し、そのイオンにより帯電 体の除電を行う除電装置において、除電時の放電状態を監視する放電監視装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
帯電体の除電を行う除電装置としては、直流電圧印加式除電装置や交流電圧印 加式除電装置が一般に知られており、これらの除電装置は、電極に直流あるいは 交流の高電圧(通常、数kV)を印加して、空気中にコロナ放電を生ぜしめると 共に、そのコロナ放電により空気中にイオンを生成し、そのイオンにより帯電体 の電荷を中和して該帯電体の除電を行うものである。
【0003】 さらに詳細には、直流電圧印加式除電装置にあっては、放電電極として+電極 及び−電極を備えており、除電に際しては、これらの+電極及び−電極にぞれぞ れ正負の直流高電圧が印加される。この印加により、両電極間で空気中にコロナ 放電を生ぜしめ、各電極の極性に対応して空気中に+イオン及び−イオンが生成 される。そして、これらの+イオン及び−イオンにより帯電体の電荷が中和され 、該帯電体の除電がなされる。この場合、例えば帯電体が正に帯電していたとす ると、−イオンが帯電体に引きつけられてこれを中和し、また、同時に生成され る+イオンにより、帯電体が−イオンにより逆に負に帯電してしまうような事態 が回避される。
【0004】 一方、交流電圧印加式除電装置にあっては、除電に際して同一の電極に接地極 との間で交流高電圧が印加され、この印加により該電極には+−の極性が交互に 現れる。そして、該電極に現れる極性に応じて空気中に+イオン及び−イオンが 交互に生成され、これらの+イオン及び−イオンにより、直流電圧印加式の場合 と同様に帯電体の除電がなされる。
【0005】 尚、これらの除電装置にあっては、通常、電極と電源との間に抵抗が介装され 、この抵抗を介して電極に電圧を印加するようにしている。これは、過剰な放電 電流が流れるのを防止すると共に、そのような過剰な放電電流が流れることによ る電源の損傷を防止するためである。
【0006】 ところで、この種の除電装置においては、イオンの生成状態あるいは生成量を 把握することが好ましい。これは、例えばイオンの生成量が少なければ帯電体を 十分に除電することができなくなり、また、例えば+イオン及び−イオンの生成 量のバランスがくずれ、いずれかのイオンの生成量が多くなると、帯電体が生成 量の多いイオンの極性に帯電してしまうからである。
【0007】 このようにイオンの生成状態あるいは生成量を監視するものとしては、従来、 次のようなものが知られている。
【0008】 すなわち、この監視装置は、例えば直流電圧印加式除電装置において、+−各 電極の直前方に+イオン及び−イオンの生成量をそれぞれ検知するイオン感知セ ンサを設けると共に、+電極及び−電極の前方に+イオン及び−イオンの生成量 の総和量、すなわちイオンバランスを検知するイオンバランス感知センサを設け たものである。各センサは線状導体を方形枠状に形成したものであり、生成され たイオンが電流として流れるようになっている。そして、かかる監視装置は、イ オン感知センサに流れる電流により+−各イオンの生成量を検出すると共に、イ オンバランス感知センサに流れる電流によりイオンバランスを検出し、これらの 検出に基づいてイオンの生成状態を監視するようにしている。
【0009】 しかしながら、かかる監視装置においては次のような不都合があった。
【0010】 すなわち、生成されたイオンは一般には、空気中に一様に分布することはなく 、不均一なものとなる。このため、前記イオン感知センサやイオンバランス感知 センサにより局所的なイオン生成量やイオンバランスを検知するようにしても、 全体的なイオン生成量やイオンバランスを正しく把握することが困難である。
【0011】 また、生成されたイオンが各センサに流れるために、除電に寄与するイオン量 が減少し、このため、除電効率が低下するという不都合があった。
【0012】 さらに、この種の除電装置においては、高電圧を使用するために、電源から電 極に至る電流経路の途中で筐体等に微弱なリーク電流を生じたり、あるいは、+ −各電極に至る電流経路同士の間でリーク電流を生じることがあり、このような リーク電流が生じると、筐体が帯電したりして、除電に悪影響を及ぼす。しかる に、このようなリーク電流は一般にイオン生成量にはあまり変化を与えず、この ため、上記のようにイオン生成量を検知する監視装置では、このようなリーク電 流の発生を検知することが困難であった。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はかかる不都合を解消し、コロナ放電を用いた除電装置におけるイオン の生成状態を除電効率を低下させることなく正しく把握して監視することができ 、さらに、リーク電流の有無の監視をも行うことができる放電監視装置を提供す ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案の考案者等は、種々の検討の結果、放電電流とイオン生成量とは比例関 係にあり、また、その放電電流は電極と電源との間に介装されている抵抗の両端 間に生じる電圧により検知することが可能であるということを知見した。さらに 、例えば該抵抗と電極との間でリーク電流が生じた場合には、抵抗の両端間に生 じる電圧が変化し、従って、該電圧を精度よく測定することによりリーク電流を も検知することが可能であるということを知見した。
【0015】 そこで、本考案は前記の目的を達成するために、電極に抵抗を介して高電圧を 印加してコロナ放電を生ぜしめ、該コロナ放電により空気中に発生するイオンに より帯電体の除電を行う除電装置において、前記空中放電時に前記抵抗の両端間 に生じる電圧を検出する電圧検出手段を備えたことを特徴とする。
【0016】 さらに、前記電圧検出手段により検出された電圧をあらかじめ設定された所定 の判定値と比較し、その判定結果により放電状態の良否を判定する判定手段を備 えたことを特徴とする。
【0017】
【作用】
本考案によれば、前記電圧検出手段により検出される前記抵抗の両端間の電圧 は該抵抗を流れる電流、すなわち、放電電流に比例し、この放電電流はイオン生 成量に比例する。従って、前記抵抗の両端間の電圧によりイオン生成量を把握・ 監視することが可能となる。また、例えば前記抵抗と電極との間でリーク電流が 生じた場合には、前記抵抗の両端間に生じる電圧が変化するので、該電圧を検出 することにより、リーク電流の有無を把握することが可能となる。
【0018】 また、前記電圧検出手段により検出された電圧とあらかじめ設定した判定値と を比較することにより放電状態の良否、換言すれば、イオン生成状態の良否を判 定することが可能となる。
【0019】
【実施例】
本考案の一例を図1及び図2を参照して説明する。図1は本実施例の放電監視 装置のブロック構成図、図2は該放電監視装置の作動を説明するための線図であ る。
【0020】 図1において、本実施例の装置は、例えば直流電圧印加式除電装置における放 電監視装置であって、1は除電装置、2は放電監視装置である。
【0021】 除電装置1は、+側直流高圧電源3に電流制限抵抗4を介して接続された+電 極5と、−側直流高圧電源6に電流制限抵抗7を介して接続された−電極8とを 備えている。図1では、説明の便宜上、+電極5及び−電極8を一個づつ記載し たが、実際には、これらの電極5,8が複数づつ抵抗4,7に接続されている。
【0022】 かかる除電装置1においては、図示しない帯電体の除電に際して、+側直流高 圧電源3及び−側直流高圧電源6からそれぞれ電流制限抵抗4,7を介して+電 極5及び−電極8に正負の直流高電圧(例えば8.5kV)が印加される。この 印加により、各電極5,8の間でコロナ放電が生じて放電電流が流れると共に、 該コロナ放電により空気中に各電極5,8の極性に対応して+イオンa及び−イ オンbが生成され、これらのイオンa,bにより帯電体の除電がなされる。
【0023】 この場合、各直流高圧電源3,6の電源電圧や、電流制限抵抗4,7の抵抗値 等は、上記のような除電時に+イオンa及び−イオンbの生成量が略等しくなっ て、イオンバランスがとれるような値にあらかじめ設定されている。そして、こ のようにイオンバランスがとれた状態で例えば10μA程度の略一定の放電電流 が流れるようになっている。
【0024】 尚、図1において、本実施例の除電装置1は送風ファン9を備えており、該送 付ファン9による送風により、生成されたイオンa,bを拡散せしめるようにし ている。
【0025】 放電監視装置2は、+電極5に対応する前記電流制限抵抗4の両端点A,Bの うち、+側直流高圧電源3側の点Aと接地点との間に直列に介装された一対の電 圧分割抵抗10,11と、点Bと接地点との間に直列に介装された一対の電圧分 割抵抗12,13と、該分割抵抗10,11の中点C及び分割抵抗12,13の 中点Dに入力側を接続してなる差動増幅器14と、該差動増幅器14の出力電圧 をあらかじめ設定された所定の上限レベルの電圧及び下限レベルの電圧(判定値 )とそれぞれ比較する上限側比較器15及び下限側比較器16と、これらの比較 器15,16の比較結果に応じて図示しないランプやブザー等により警報を発す る警報器17とを備えている。分割抵抗10〜13及び差動増幅器14は、前述 の除電時に電流制限抵抗4の両端間、すなわち点A,B間に生じる電圧を検出す る電圧検出手段18を構成するものであり、比較器15,16は、放電状態の良 否を判定する判定手段19を構成するものである。
【0026】 これと同様に、−電極8に対応する電流制限抵抗7には、2対の電圧分割抵抗 20,21及び22,23、並びに差動増幅器24から成る電圧検出手段25が 接続され、また、差動増幅器24の出力側には上限側比較器26及び下限側比較 器27から成る判定手段28、並びに警報器29が順次接続されている。
【0027】 また、前記比較器15,16,26,27の出力側には、その比較結果を示す 信号を図示しない筐体に設けられた外部出力端子31を介して外部に出力する警 報信号出力器30が接続されている。
【0028】 尚、差動増幅器14,24は、それぞれこれに接続された可変抵抗14a,2 4aによりゲイン調整を行い得るようになっている。また、前記分割抵抗10〜 13及び20〜23のうち、分割抵抗13,23は可変抵抗である。
【0029】 次に、かかる装置の作動を図1及び図2を参照して説明する。
【0030】 まず、本実施例の装置の作動原理について説明する。
【0031】 前述したように帯電体(図示しない)の除電を行うべく除電装置1が作動し、 コロナ放電が生じる際には、前記各電極5,8の近傍で生成されたイオンa,b がイオン風(イオン電流)として流れ、これに等しい電流が各直流高圧電源3, 6と電極5,8との間で前記電流制限抵抗4,7を介して流れる。この場合、本 考案の考案者等の知見によれば、各電流制限抵抗4,7を流れる電流と前記イオ ン電流とは、図2に示すように単純な比例関係にある。ここで、図2は、各直流 高圧電源3,6の電圧を例えば8.5kVとした場合に、各電流制限抵抗4,7 を流れる電流とイオン電流との関係を示したものである。電流制限抵抗4,7を 流れる電流は、電極5,8の個数が多くなるに従って増加し、これに比例してイ オン電流が増加する。そして、イオン電流は、単位時間当たりに流れるイオン量 を示すものであるから、イオンの生成量と電流制限抵抗4,7を流れる電流との 間にも比例関係が成り立つと考えられる。
【0032】 従って、各電流制限抵抗4,7を流れる電流に比例する該抵抗4,7の両端間 の電圧を検出することにより、イオンの生成量を把握することが可能となる。
【0033】 かかる原理に基づいて、前記放電監視装置2は次のように除電時の放電状態を 監視する。
【0034】 すなわち、前記除電装置1は、その正常な作動時において、各電流制限抵抗4 ,7にほぼ一定の所定の電流(例えば10μA)が流れ、この時、該電流に比例 する各イオンa,bの生成量は適正なものとなり、またこれらのイオンバランス がとれるようになっている。
【0035】 一方、例えば+電極5側について、除電時に電流制限抵抗4に電流が流れると 、該抵抗4の両端点A,B間に電流に比例した電圧が生じる。この時、A点に生 じた電圧Va は、分割抵抗10,11により分割され、これらの分割抵抗10, 11の中点CにA点に生じた電圧Va に応じたレベルの電圧Vc が発生する。こ れと同様にB点に生じた電圧Vb は、分割抵抗12,13により分割され、これ らの分割抵抗12,13の中点DにB点に生じた電圧Vb に応じたレベルの電圧 Vd が発生する。そして、これらの中点C,Dに生じた電圧Vc ,Vd は、差動 増幅器14に入力され、これらの電圧差(Vc −Vd )が該差動増幅器14によ り増幅されて出力される。この場合、電流制限抵抗4の両端点A,Bの電圧が等 しい時、すなわち、該抵抗4の電流が流れない時に、前記中点C,Dに生じた電 圧Vc ,Vd が等しくなって、差動増幅器14の出力電圧Vo が“0”となるよ うに、分割抵抗10〜12の抵抗値の設定及び可変抵抗である分割抵抗13の調 整があらかじめなされており、また、電流制限抵抗4に適正な電流が流れた時に 、差動増幅器14の出力電圧Vo が所定レベルの電圧(例えば5V)となるよう に差動増幅器14のゲインが前記可変抵抗14aを介して調整されている。また 、分割抵抗10,11の合成抵抗値及び分割抵抗12,13の合成抵抗値はそれ ぞれ電流制限抵抗4の抵抗値よりも十分大きな値とされており、これらの分割抵 抗10〜13に流れる電流は電流制限抵抗4に流れる電流に比べて十分小さなも のとされている。
【0036】 従って、差動増幅器14の出力電圧Vo は、イオン生成量に比例した電流制限 抵抗4に流れる電流に比例し、イオン生成量が適正なものである時に、所定のレ ベルの電圧となる。
【0037】 差動増幅器14の出力電圧Vo は、前記上限側比較器15及び下限側比較器1 6に入力されて、あらかじめ設定された所定の電圧判定値と比較され、これによ り、+電極5に関する放電状態の良否、換言すれば、その放電による+イオンa の生成状態の良否が判定される。
【0038】 さらに詳細には、+イオンaの生成量が適正であれば、電流制限抵抗4に流れ る電流はほぼ一定レベルの電流であり、従って、差動増幅器14の出力電圧Vo は+イオンaの生成量が適正であることを示す電圧レベルとなる。そして、前記 上限側比較器15及び下限側比較器16は、それぞれ適正電圧レベルよりも所定 量大きな電圧レベル及び所定量小さな電圧レベルを上限側電圧判定値及び下限側 電圧判定値として保持しており、差動増幅器14の出力電圧Vo が上限側電圧判 定値よりも大きくあるいは、下限側電圧判定値よりも小さい場合にのみ、+イオ ンaの生成状態が不良であることを示す判定信号を前記警報器17及び警報信号 出力器30に出力するようにしている。
【0039】 従って、+イオンaの生成量が適正であれば、差動増幅器14の出力電圧Vo は、前記上限側電圧判定値及び下限側電圧判定値の間の範囲に収まり、この時、 各比較器15,16は+イオンaの生成状態が適正であると判定して信号を出力 しない。そして、この時、警報器及び警報信号出力器30は作動しない。
【0040】 一方、例えば+側直流高圧電源3に何等かの異常が生じて、電源電圧が上昇し た場合には、電流制限抵抗4に流れる電流が増加すると共に、+イオンaの生成 量が増加し、このため、イオンバランスが+側にずれる。そして、この時、電流 制限抵抗4に流れる電流の増加により、差動増幅器14の出力電圧Vo が上昇し 、前記上限側電圧判定値よりも大きくなると、上限側比較器15は、+イオンa の生成状態が不良であると判定し、判定信号を前記警報器17及び警報信号出力 器30に出力する。これにより、警報器17から警報が発せられると共に、警報 信号出力器30から外部出力端子31にイオンの生成状態が不良であることを示 す信号が出力される。
【0041】 また、例えば+側直流高圧電源3の電源電圧が何等かの異常により下降した場 合や、該+側直流高圧電源3と電流制限抵抗4との間でリーク電流が生じた場合 等には、電流制限抵抗4に流れる電流が減少すると共に、+イオンaの生成量が 減少し、このため、イオンバランスが−側にずれる。そして、この場合には、上 記の場合と同様に、下限側比較器16が+イオンaの生成状態が不良であると判 定して判定信号を前記警報器17及び警報信号出力器30に出力し、これにより 、該警報器17及び警報信号出力器30が作動する。
【0042】 以上により、+イオンaの生成量が不適正なものとなった場合には、警報器1 7から警報が発せられると共に、外部出力端子31に警報信号が出力され、これ により、+イオンaの生成状態の適否を把握・監視することができる。
【0043】 尚、前記比較器15,16は、ノイズ等による誤判定を防止するために、ヒス テリシス回路構成となっている。また、前記上限側電圧判定値及び下限側電圧判 定値は、適宜、変更可能とされている。
【0044】 かかる作動は、−電極8側についても全く同様であり、−イオンbがその適正 量に対して増減した場合には、警報器29から警報が発せられると共に、外部出 力端子31に警報信号が出力され、これにより、−イオンbの生成状態の適否を 把握・監視することができる。そして、このように各イオンa,bの生成状態の 適否を把握・監視することにより、両者のイオンバランスも把握・監視されるこ ととなる。この場合、各イオンa,bの生成状態の適否を電流制限抵抗4,7に 流れる電流に応じた電圧により把握するので、その把握を精度よく行うことがで きる。
【0045】 ところで、本実施例の装置においては、リーク電流の有無等も監視することが できる。
【0046】 すなわち、例えば+電極5側について、前記点Bと+電極5との間でリーク電 流が生じた場合には、電流制限抵抗7に流れる電流が増加し、差動増幅器14の 出力電圧Vo が上昇する。そして、この時、出力電圧Vo が前記上限側電圧判定 値よりも大きくなった場合には、前記上限側比較器15は、前述の場合と同様に 、警報器17及び警報信号出力器30を作動させ、これによりリーク電流の有無 を把握・監視することができる。
【0047】 また、例えば前記点A,B間で電流制限抵抗4の表面に付着した塵等により導 通が生じた場合には、点A,B間の電圧が減少するため、差動増幅器14の出力 電圧Vo が下降する。そして、この時、出力電圧Vo が前記下限側電圧判定値よ りも小さくなった場合には、前記下限側比較器16は、警報器17及び警報信号 出力器30を作動させ、これにより電流制限抵抗4における不良状態の有無を把 握・監視することができる。
【0048】 このように、本実施例の装置によれば、除電装置1におけるイオンの生成状態 の良否を精度よく把握・監視することができると共に、さらに、リーク電流の有 無等の把握・監視をも行うことができる。
【0049】 尚、本実施例においては、直流電圧印加式除電装置1における放電監視装置2 を例にとって説明したが、本考案は、交流電圧印加式除電装置にも適用すること ができる。この場合には、例えば、交流電源と電極との間に介装された電流制限 抵抗の両端間の電圧(交流電圧)を検出すると共に、その正負の電圧のそれぞれ のピーク(振幅)を検出し、これを本実施例と同様に所定の判定値と比較するよ うにすればよい。
【0050】
【考案の効果】
上記の説明から明らかなように、本考案によれば、電極に抵抗を介して高電圧 を印加する除電装置において、除電時の放電電流を前記抵抗の両端間の電圧によ り検出するようにしたことによって、イオンの生成状態や生成量を除電効率を低 下させることなく精度よく把握して監視することができ、さらに、リーク電流の 有無等、電流経路の不良状態の有無をも監視することができる。
【0051】 そして、抵抗の両端間の電圧を所定の判定値と比較するようにしたことによっ て、放電状態の良否を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例の放電監視装置のブロック構成
図。
【図2】図1の放電監視装置の作動を説明するための線
図。
【符号の説明】
1…除電装置、2…放電監視装置、4,7…抵抗、1
8,25…電圧検出手段、19,28…判定手段。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極に抵抗を介して高電圧を印加してコロ
    ナ放電を生ぜしめ、該コロナ放電により空気中に発生す
    るイオンにより帯電体の除電を行う除電装置において、
    前記コロナ放電時に前記抵抗の両端間に生じる電圧を検
    出する電圧検出手段を備えたことを特徴とする除電装置
    における放電監視装置。
  2. 【請求項2】前記電圧検出手段により検出された電圧を
    あらかじめ設定された所定の判定値と比較し、その判定
    結果により放電状態の良否を判定する判定手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の除電装置における放電
    監視装置。
JP715893U 1993-02-25 1993-02-25 除電装置における放電監視装置 Pending JPH0668398U (ja)

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