JP2003022799A - 電解液注液用組立キャリア、電解液注液方法及び装置 - Google Patents

電解液注液用組立キャリア、電解液注液方法及び装置

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JP2003022799A
JP2003022799A JP2001207030A JP2001207030A JP2003022799A JP 2003022799 A JP2003022799 A JP 2003022799A JP 2001207030 A JP2001207030 A JP 2001207030A JP 2001207030 A JP2001207030 A JP 2001207030A JP 2003022799 A JP2003022799 A JP 2003022799A
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carrier
battery
electrolytic solution
container
injecting
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JP2001207030A
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Yoshinobu Takahashi
欣伸 高橋
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NEC Tohoku Corp
Original Assignee
NEC Tohoku Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池缶容器へ電解液を注液する装置の小型化
を可能とするとともにメンテナンス性を改善する。 【解決手段】 電解液を貯溜する貯溜ポット12を備え
た注液キャリア1と、電池缶容器3を保持、固定すると
ともに移送するワークセットキャリア2具備し、この2
つのキャリアを組み合わせた状態にて、貯溜ポット12
の上部開口部よりポット内に電解液を注入した後、電池
缶容器3内の空気抜きと貯溜ポット12内の電解液に含
有されている気体の脱泡を行うとともに電池缶容器3内
に電解液を浸透させるための含浸ヘッドを有するステー
ジへ移送し、その組み合わされたキャリアを移送しなが
ら前記含浸ヘッドにより減圧、加圧を繰り返し行うこと
によって電池缶容器3内に電解液を注液する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池缶容器に電解
液を注液する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム二次電池の製造過程における電
池缶容器への電解液注入に際しては、電解液の漏液を低
減し安定した注液を行うことが、生産性を向上する上で
重要な要素の一つとなっており、従来、例えば特開平8
−298110号公報に記載されているような方法が採
用されている。
【0003】上記公報記載の方法では、電解液を貯溜す
るカップ及び注液ヘッドを具備した電解液注入装置を真
空チャンバ内に配置し、該真空チャンバ内に電池缶容器
を移送して、電解液注入装置の注液ヘッドと電池缶容器
のキャップ体に設けられた注入口を当接させた後、貯留
カップ内を真空排気することにより貯留カップ及び注液
ヘッドを介して電池缶容器内を真空排気して、電池缶容
器内へ貯留カップ内の電解液を注入するとともに、電池
缶容器内の空気抜きと貯留カップ内の電解液に含有され
ている気体の脱泡を行い、電池缶容器内の正電極部材及
び負電極部材間に電解液を均一に含浸させた後、電池缶
容器を真空チャンバ外に移送することにより電解液の注
入動作が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電解液注液
装置は、大型の真空チャンバを有し装置が大型化するの
で設置場所の制限が生じ、さらに、大量生産するために
注液ヘッド数を増やした場合には装置のメンテナンスが
困難になるという課題がある。
【0005】また、電解液を貯溜するカップを具備した
注液ヘッドにより電解液を電池缶容器に注入する際に、
電解液が入りきるまではその注液ヘッドと電池缶容器が
密着した状態で所定の時間は保持する必要があり、大型
の真空チャンバによって、貯溜カップ内電解液の脱泡及
び電池缶容器内部の空気抜きを同時に行う場合において
も電池缶容器内に電解液が入りきるまで所定時間は保持
が必要となるため、電解液の注入に長時間を要するとい
う問題がある。
【0006】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、装置
の小型化を可能とするとともにメンテナンス性の改善が
可能な電解液注液装置を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、電解液注入時間の短
縮化を可能とし、かつ大量生産にも容易に適用可能な構
成とすることにより、生産性を向上することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電池缶容器に
対し電解液を注液するために必要不可欠な貯溜ポット
を、電池缶容器を移送するキャリア側に具備したことを
特徴とする。
【0009】具体的には、電解液を貯溜する貯溜ポット
を備えた注液キャリアと、電池缶容器を保持、固定する
とともに移送するワークセットキャリアを具備し、前記
の2つのキャリアを組み合わせた状態にて、前記貯溜ポ
ットの上部開口部よりポット内に電解液を注入した後、
前記電池缶容器内の空気抜きと前記貯溜ポット内の電解
液に含有されている気体の脱泡を行うとともに前記電池
缶容器内に電解液を浸透させるための含浸ヘッドを有す
るステージへ移送し、その組み合わせキャリアを移送し
ながら前記含浸ヘッドにより減圧、加圧を繰り返し行う
ことによって前記電池缶容器に電解液を注液する。
【0010】本発明では、電池缶容器を載せて搬送する
ワークセットキャリアと電解液を貯溜するポットが一体
となっているので、そのキャリアを移送しながら前記含
浸ヘッドにより減圧、加圧を繰り返し行うことによって
前記電池缶容器に電解液を効率よく注入することがで
き、生産性が向上するとともに、注液キャリアを適宜交
換することができるので、メンテナンス性が容易とな
り、また、そのキャリアによる電池缶容器の処理数を増
やすことで容易に生産量を増やすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
注液キャリア及びワークセットキャリアを示す一部断面
を表した正面図である。
【0012】リチウムイオン2次電池の電池缶容器3は
電解液を入れるための容器で角型の形状をしており、内
部には楕円の渦巻状に巻かれた電極4が前工程にて組み
立てられ、事前に電池缶容器3内に収納されている。そ
の電池缶容器3を上部からロボット等(図示せず)によ
り着脱自在に保持し、セットできるワークセットキャリ
ア2には、電池缶容器3を加圧ばね11により保持して
いるセットステージ9を具備している。このワークセッ
トキャリア2は、電解液による融解及び錆防止のため、
耐腐蝕の樹脂材もしくはステンレス材により構成するの
が望ましい。
【0013】また、電解液を貯溜する貯溜ポット12を
具備している注液キャリア1は、ワークセットキャリア
2の上部に搭載され、ワークセットキャリア2とロック
できるように、キャリア組込ツメ6を左右に備え、さら
に、組み込む際の組込位置決めピン7を具備している。
【0014】ワークセットキャリア2には、注液キャリ
ア1の組込位置決めピン7用の組立ピンブロック8が左
右に備えられており、位置決め及びロック用の穴及びキ
ャリア組込ツメ6を引っかける鍵状の出っ張りが形成さ
れている。
【0015】キャリア組込ツメ6は回転支持部14を有
し、ばね15により保持されている。また、注液キャリ
ア1には電池缶容器3と貯溜ポット12の先端部にある
電解液が電池缶容器3に注入されるための連通口が形成
されており、電池缶容器3の上部にある電解液を注入す
るための注入穴との位置決めを行うための電池缶容器ガ
イド13を具備し、貯溜ポット12の先端部は電池缶容
器3との気密性を保持するためのパッキン10を具備し
ている。
【0016】注液キャリア1も、電解液による融解及び
錆防止のため、耐腐蝕の樹脂材もしくはステンレス材に
より構成するのが望ましく、また、貯溜ポット12の先
端部のパッキン10は、電解液にとって撥水性すなわち
濡れ性の悪い弾性材料であり、耐腐蝕性の強いフッ素ゴ
ム製パッキンが望ましい。更に電解液を貯溜する貯溜ポ
ット内面5は、電解液の撥水性を考慮してテフロン(登
録商標)系のコーティングをするのが望ましい。
【0017】図2は、ワークセットキャリア2に注液キ
ャリア1を組み込んだ本実施形態における一部断面を表
した正面図及び側面図である。
【0018】ワークセットキャリア2に電池缶容器3を
セットした後、上部より注液キャリア1の組込位置決め
ピン7をワークセットキャリア2の組立ピンブロック8
に形成している穴に挿入し、キャリア組込ツメ6により
ワークセットキャリア2の組立ピンブロック8の鍵状部
に引っかけて組付けることにより、組込キャリア33が
構成される。
【0019】その際、電池缶容器3の上面が注液キャリ
ア1の貯溜ポット12の先端部にあるパッキン10と密
着した状態で下に押し下げられることにより、電池缶容
器3の下側のセットステージ9を保持している加圧ばね
11が撓む。この加圧ばね11の撓みにより、電池缶容
器3とパッキン10が密着し、パッキン10に与圧がか
かることにより気密性を保持することができる。
【0020】注液キャリア1とワークセットキャリア2
を組み込んだ状態において、定量吐出ポンプ(図示せ
ず)等により、貯溜ポット12の内部に電解液21を注
液したい適量だけ注入可能となる。
【0021】図3及び図4は、前記組込キャリア33を
電解液含浸ヘッドへ移送する機構の側面図及びその部分
拡大図を示している。
【0022】図2に示す組込キャリア33の貯溜ポット
12の内部に電解液21を適量注入した後、キャリア切
出しユニット31により組込キャリア33を3個分切り
出した状態で移送される。組込キャリア33の搬送は移
載ユニット37によりチェーンコンベア35上にトラン
スファーし、そのチェーンコンベア35により移送され
る。また、左右にはキャリアガイド34を具備してい
る。
【0023】キャリア切出しユニット31よりトランス
ファーされた組込キャリア33は、次ステージにて、上
部に含浸ヘッド32を具備し、チェーンコンベア35の
下側より組込キャリア33を押し上げ、含浸ヘッド32
と密着させるための加圧シリンダ36で構成された含浸
機構に移送される。含浸ヘッド32は電池缶容器3の品
種にもよるが複数のステージで構成されており、その数
により注液時間が決定される。
【0024】含浸ヘッド32は組込キャリア33の数に
応じてその分だけの数を具備し、例えば図4に示されて
いるように組込キャリア33を3個ずつ搬送する場合に
は、含浸ヘッド32も3個具備される。各含浸ヘッド3
2は、加圧ばね41で押圧され、保持された加圧ヘッド
42を具備している。加圧ヘッド42は電池缶容器3内
に電解液21を注液するために必要である減圧、加圧、
大気開放を行うための切換バルブ44をそれぞれ具備し
ている。
【0025】加圧ヘッド42に組込キャリア33を密着
させるため、下部に電解液21の飛散防止のために液避
カバー43を備えた加圧シリンダ36を具備している。
また、加圧ヘッド42と組込キャリア33の気密性を保
持するために加圧ヘッド42先端部にOリング45を具
備している。このOリング45においても、電解液にと
って撥水性すなわち濡れ性の悪い弾性材料であり、耐腐
蝕性の強いフッ素ゴム製Oリングが望ましい。この状態
にて、減圧、加圧及び大気開放を行うことにより電池缶
容器3に電解液21を注液することが可能となる。
【0026】次に、図1から図4を参照して本実施例の
動作について詳細に説明する。
【0027】あらかじめ装置に形成しているキャリアス
トッカ(図示せず)にあるワークセットキャリア2に電
池缶容器3をセットする。次に、注液キャリア1を注液
キャリアストッカ(図示せず)よりロボットハンド(図
示せず)で取出し、注液キャリア1の組込位置決めピン
7とワークセットキャリア2の組立ピンブロック8の基
準穴が合うように上部よりセットする。
【0028】この時、貯溜ポット12の先端部にあるパ
ッキン10が電池缶容器3を押し付けることにより、パ
ッキン10には、セットステージ9を保持している加圧
ばね11の撓み分の力が加わり、パッキン10と電池缶
容器3の気密性が保持される。
【0029】さらに注液キャリア1がワークセットキャ
リア2に押し付けられることにより、キャリア組込ツメ
6が組立ピンブロック8の鍵状の部分に引っかかりロッ
クされる。そして、貯溜ポット12先端部のパッキン1
0と電池缶容器3が密着し、注液キャリア1とワークセ
ットキャリア2を組み込んだ状態(図2)となった組込
キャリア33に対して、貯溜ポット12内部に電解液2
1を注液したい適量分だけ定量吐出ポンプ(図示せず)
により吐出する。
【0030】次に図3に示すように、電解液21を貯溜
ポット12に吐出した組込キャリア33を順次キャリア
切出しユニット31により3キャリア分切り出す。な
お、各キャリアに電解液21を吐出する定量吐出ポンプ
は1台で吐出が可能である。順次切出された3個の組込
キャリア33を移載ユニット37により上方に持ち上げ
トランスファー方式で搬送する。
【0031】搬送された組込キャリア33はチェーンコ
ンベア35に搭載され、また、キャリアガイド34にて
左右をガイドされる。チェーンコンベア35上には、電
池缶容器3に電解液21を注液するために必要な3キャ
リアを同時に減圧、加圧及び大気開放できる含浸ヘッド
32が複数設置されている。
【0032】移載ユニット37により搬送された組込キ
ャリア33が含浸ヘッド32の下に搬送されると、図4
に示すように、組込キャリア33の下側に具備された加
圧シリンダ36により組込キャリア33が持ち上げられ
ることにより、加圧ばね41で保持された加圧ヘッド4
2と密着し、その加圧ばね41の撓み分の力が加圧ヘッ
ド42の先端部に取り付けられたOリング45に加わ
り、したがって、組込キャリア33の貯溜ポット12内
部と加圧ヘッド42の気密性が保持される。
【0033】次のキャリアを切出しユニット31にて3
キャリア分切り出すまでの時間に加圧ヘッド42に具備
している切換バルブ44により、貯溜ポット12の内部
を減圧、加圧及び大気開放が可能となり、含浸ヘッド3
2を複数具備することにより、組込キャリア33を搬送
しながら順次減圧、加圧及び大気開放を繰り返しながら
電池缶容器3の特性を満足するための適量の電解液21
を注入することができる。
【0034】図5は、含浸ヘッド32の動作を示すタイ
ムチャートである。
【0035】加圧ヘッド42先端部のOリング45と組
込キャリア33の貯溜ポット12が気密性を保持した状
態で、はじめに電解液21中に溶解していた空気を脱泡
しながら、電池缶容器3の内部にある空気と電解液21
を置換するため、減圧を行う。その際、真空度を高くす
ると混合有機電解液の場合はそのものも沸騰して低沸点
成分が真空装置により排気されるため、絞り弁(図示せ
ず)等を減圧の配管経路に設けて、徐々に真空度をあげ
る必要がある。
【0036】次に大気開放を行うことにより電解液21
への加圧効果が生じ、ある程度の電解液が電池缶容器3
の内部に注液される。次に、加圧を行うことにより電池
缶容器3の内部に楕円の渦巻状に巻かれた電極4に電解
液21を浸透させる。また、含浸ヘッド32を複数具備
することにより、各含浸ヘッド32間における組込キャ
リア33の搬送の時間を利用し、大気開放中に加圧後の
電池缶容器3内部の残圧を開放することができる。
【0037】したがって、このようなタイムチャートを
複数の含浸ヘッド32にて繰返し行うことにより、初期
に貯溜ポット12に吐出された適量の電解液21がすべ
て電池缶容器3内に注液することが可能であり、電池缶
容器3に安定した注液量が実現できる。また、含浸ヘッ
ド32を複数具備することにより電解液21を電池缶容
器3に完全に注液するための時間のマージンを確保でき
るため、注液量の多い大型の電池缶容器等の多品種にも
対応可能である。さらに、組込キャリア33による電池
缶容器3の処理数を増やすことにより生産性の向上を図
ることができる。
【0038】図6は、本発明の他の実施形態を示す組込
キャリアの一部断面を表す正面図である。本実施形態で
は、注液キャリア1及びワークセットキャリア2が、電
池缶容器3を5個セット可能な構成となっており、各電
池缶容器3に対して、それぞれ貯溜ポット12を一対で
具備している。
【0039】個々の電池缶容器3は下側より加圧ばね1
1にて保持された状態であり、注液キャリア1とワーク
セットキャリア2を組込むことにより、電池缶容器3は
貯溜ポット12先端部のパッキン10と密着し気密性が
保持される。この場合、電池缶容器3を5個セットする
ことによりキャリア幅が長くなるため、補強プレート5
1等をキャリアに取り付けることが望ましい。
【0040】図7は、本実施形態における含浸ヘッドの
動作を示すタイムチャートである。以下、本実施形態の
動作について、図6〜図7図を参照して説明する。
【0041】はじめに、組込まれたキャリアの貯溜ポッ
ト12の内部に電解液21を5個同時に定量吐出ポンプ
により適量注入した後、図3、図4に示された含浸機構
に搬送され、電解液注液に必要な減圧、加圧を実施され
る。
【0042】本実施形態では、図5に示したような組込
キャリア33が次のステージに搬送されるまでの1ステ
ージにおいてそれぞれの切換バルブ44を制御すること
により減圧、加圧及び大気開放する動作は行わず、図7
に示すように、1ステージ毎に減圧か加圧を行い、ま
た、ステージ間の搬送時の大気開放を利用することによ
り、電解液21を効率よく電池缶容器3に注液させる。
【0043】例えば、含浸ヘッド32を4ステージ準備
し、減圧と加圧を2回繰り返して注液を行う。ステージ
間の搬送時は大気開放されることにより、減圧後の加圧
補助、加圧後の残圧開放の効果が生じ、電解液21を電
池缶容器3に注液するためのサポートになりうる。
【0044】本実施形態によれば、組込キャリアにおけ
る処理数を容易に増やすことができるので、装置のタク
トがあがり、また生産性が向上される。さらに、各含浸
ヘッドの操作も、減圧か加圧のどちらか一方のみを行う
構成とすることにより切換バルブが不必要となり、含浸
ヘッドの制御もより一層簡単になる。
【0045】以上、本発明による貯溜ポットを具備した
キャリアを用いた電解液の含浸機構を説明したが、電解
液を注液するための含浸ヘッドは、3キャリア毎に対応
する必要はなく、キャリア1個もしくは複数個に対応す
るようにしてもよい。また、チェーンコンベアを用いた
搬送を行わず、装置仕様に応じてバッチ処理的にまとめ
て注液するようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明は、電池缶容器を搭載し移送する
キャリアにその電池缶容器に適正な量の電解液を入れる
ための貯溜ポットを具備しているので、そのキャリアを
搬送しながら電解液を注液するために必要である減圧、
加圧、大気開放を繰り返し行うことにより安定した注液
量を確保できる。
【0047】特に、組込キャリアを搬送している時間を
利用し大気開放することが可能であるので、減圧後の加
圧補助、加圧後の残圧開放の効果が得られ、装置が簡素
化され制御も簡単になる。
【0048】また、含浸ヘッドを複数具備することによ
り電解液を電池缶容器に完全に注液するための時間のマ
ージンを確保できるため、注液量の多い大型の電池缶容
器等の多品種にも対応可能である。
【0049】さらに、組込みキャリアによる電池缶容器
の処理数を増やすことにより、注液するために電解液注
入時間が必要な電池缶容器においても、その生産性を向
上することができる。
【0050】また、従来は電池缶容器1つに対して、注
液するためのヘッドを1つ具備する必要があり、例え
ば、インデックス方式の場合、生産性の向上を図るため
には、電解液を注入するための時間を確保するために注
液するためのヘッドが多数必要となり、装置自体が大型
化するとともに、そのヘッド数が増えることによりメン
テナンス性も困難になるが、本発明では、注液するため
のヘッドの数が組込キャリアによる電池缶容器の処理数
分だけですむため少なく、また、キャリア構造を簡易的
な組込み、分離構造とし、電池缶容器をセットするワー
クセットキャリアを交換するだけで品種対応が可能であ
り、注液キャリアにおいても定期的な交換による清掃、
もしくは注液キャリア回収時に貯溜ポット内をエアブロ
ーにより簡易的に清掃ができるので、メンテナンス性が
良く、装置の小型化を図ることができる。
【0051】さらに、電解液を注液するための加圧ヘッ
ド及び搬送機構もコンパクトにすることができ、装置全
体の小型化及びメンテナンス性の良い、安価なものを提
供できる。
【0052】また、各含浸ヘッドに対して、減圧か加圧
のどちらか一方のみを行う構成とすることができるの
で、切換バルブを不要とすることができ、さらに制御も
簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す注液キャリア及びワー
クセットキャリアを示す一部断面を表した正面図であ
る。
【図2】本実施形態における組込キャリアの一部断面を
表した正面図及び側面図である。
【図3】本実施形態における組込キャリアを電解液含浸
ヘッドへ移送する機構の側面図である。
【図4】本実施形態の電解液含浸ヘッドの部分拡大図で
ある。
【図5】本実施形態における含浸ヘッドの動作を示すタ
イムチャートである。
【図6】本発明の他の実施形態を示す組込キャリアの一
部断面を表した正面図及び側面図である。
【図7】他の実施形態における含浸ヘッドの動作を示す
タイムチャートである。
【符号の説明】
1 注液キャリア 2 ワークセットキャリア 3 電池缶容器 4 電極 5 貯留ポット内面 6 キャリア組込爪 7 組込位置決めピン 8 組立ピンブロック 9 セットステージ 10 パッキン 11 加圧ばね 12 貯留ポット 13 電池缶容器 14 回転支持部 15 ばね 21 電解液 31 キャリア切り出しユニット 32 含浸ヘッド 33 組込キャリア 34 キャリアガイド 35 チェーンコンベア 36 加圧シリンダ 37 移載ユニット 41 加圧ばね 42 加圧ヘッド 43 液避けカバー 44 切換バルブ 45 Oリング 51 補強プレート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池缶容器を保持、固定するワークセッ
    トキャリアと、電解液を前記電池缶容器に注入するため
    の連通口が形成された電解液貯留ポットを備えた注液キ
    ャリアとからなり、 前記電池缶容器が固定された前記ワークセットキャリア
    の上部に前記注液キャリアが組み合わされた状態で、前
    記電池缶容器内の空気抜きと前記貯溜ポット内の電解液
    に含有されている気体の脱泡を行うとともに前記電池缶
    容器内に電解液を浸透させるための含浸ヘッドを有する
    含浸機構へ移送可能に構成されていることを特徴とする
    電解液注液用組立キャリア。
  2. 【請求項2】 前記注液キャリアは、前記電解液貯留ポ
    ットの連通口と前記電池缶容器の上部にある電解液を注
    入するための注入穴との位置決めを行うための電池缶容
    器ガイドを具備していることを特徴とする請求項1記載
    の電解液注液用組立キャリア。
  3. 【請求項3】 前記ワークセットキャリアは、複数の前
    記電池缶容器を保持、固定可能に構成されており、前記
    注液キャリアは、前記複数の電池缶容器の保持、固定部
    と対応して設けられた複数の前記電解液貯留ポットを備
    えていることを特徴とする請求項1または2記載の電解
    液注液用組立キャリア。
  4. 【請求項4】 ワークセットキャリアに電池缶容器をセ
    ットする工程と、 電解液を前記電池缶容器に注入するための連通口が形成
    された電解液貯留ポットを備えた注液キャリアを前記ワ
    ークセットキャリアの上部に組み込む工程と、前記組み
    込まれた注液キャリアの前記貯留ポット内部に適量分の
    電解液を定量吐出ポンプにより吐出する工程と前記電解
    液が前記貯溜ポットに吐出された組込キャリアを、含浸
    ヘッドを有する含浸機構へ移送する工程と、 前記含浸ヘッドにより、前記貯溜ポットの内部を順次、
    減圧、加圧及び大気開放することにより前記電池缶容器
    内に適量の電解液を注液する工程と、を含むことを特徴
    とする電解液注液方法。
  5. 【請求項5】 前記含浸ヘッドによる、前記貯溜ポット
    の内部を順次、減圧、加圧及び大気開放する工程を、前
    記組込キャリアを移送しながら複数回繰り返すことを特
    徴とする請求項4記載の電解液注液方法。
  6. 【請求項6】 電池缶容器を保持、固定するワークセッ
    トキャリアと、電解液を前記電池缶容器に注入するため
    の連通口が形成された電解液貯留ポットを備えた注液キ
    ャリアとからなり、前記電池缶容器が固定された前記ワ
    ークセットキャリアの上部に前記注液キャリアを組み合
    わせた電解液注液用組立キャリアと、 前記電解液注液用組立キャリアの前記電解液貯留ポット
    内部に適量分の電解液を吐出する定量吐出ポンプと、 前記電解液が前記貯溜ポットに吐出された組込キャリア
    を含浸機構へ移送する手段と、 前記含浸機構に設けられ、前記組立キャリアの前記貯留
    ポットと気密性が保持された状態で結合されることによ
    り前記貯溜ポットの内部を順次、減圧、加圧及び大気開
    放することにより前記電池缶容器内に適量の電解液を注
    液する含浸ヘッドと、を備えていることを特徴とする電
    解液注液装置。
  7. 【請求項7】 前記ワークセットキャリアは、複数の前
    記電池缶容器を保持、固定可能に構成されており、前記
    注液キャリアは、前記複数の電池缶容器の保持、固定部
    と対応して設けられた複数の前記電解液貯留ポットを備
    えていることを特徴とする請求項6記載の電解液注液装
    置。
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