JP2003022415A - ビームスキャナ用可動ミラー及びその製造方法 - Google Patents

ビームスキャナ用可動ミラー及びその製造方法

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JP2003022415A JP2001207296A JP2001207296A JP2003022415A JP 2003022415 A JP2003022415 A JP 2003022415A JP 2001207296 A JP2001207296 A JP 2001207296A JP 2001207296 A JP2001207296 A JP 2001207296A JP 2003022415 A JP2003022415 A JP 2003022415A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の緩衝材を使用せずに、他部品との接触
によるミラーの破損を防止することができるビームスキ
ャナ用可動ミラーを得、小型化を達成しながら、耐衝撃
性、軽量化を向上させ、且つ製造コストを削減する。 【解決手段】 固定コイル13に電流を印加することに
よって発生する磁力を利用して磁性体11に接続したミ
ラー45を揺動させ、発光素子1から出射した光線をミ
ラー45によって偏向して被照射対象を走査し、且つ被
照射対象からの戻り光を反射させて受光素子19に入射
させるビームスキャナ用可動ミラー43であって、矩形
板状に形成したミラー45の反射面55と反対側の少な
くとも裏面53四隅に、硬化後所定の弾性を有する接着
剤51を、角部を覆うようにして被着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光素子から出射
した光線を被照射対象に走査するとともに、被照射対象
からの戻り光を反射させて受光素子に入射させるビーム
スキャナ用可動ミラーに関し、特に、小型化・軽量化を
確保しつつ耐衝撃性を高める改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、店舗や工場等の多くでは、デジタ
ル情報を表すバーコードを物品に付し、これを光学的に
走査して情報を読み取ることで、商品の販売管理や製品
の生産管理等を行っている。一般にこの種のバーコード
は、バーコードに光を照射し、その反射光の強弱を光電
変換することで、その検出信号の組み合わせから情報を
読み取る。
【0003】すなわち、図6の概念図に示すように、発
光素子1からの光を発光レンズ3で絞り、この光をスキ
ャンミラー(可動ミラー)5のミラー7で反射し、バー
コード9に照射する。バーコード9の全域に亘って光を
照射する為、ミラー7を揺動させる。揺動は、ミラー7
に取り付けたマグネット11を固定コイル13内に嵌挿
し、固定コイル13に例えば一定周期で正負の電流を流
すことで、固定コイル13に対しマグネット11を吸着
・反発させ、揺動支点15を支軸にしてミラー7を揺動
させる。
【0004】一方、バーコード9面に照射した光は、乱
反射しながらもバーコードの白黒による光量変化をもっ
て再びミラー7に戻り、そこで反射された光は集光レン
ズ17により集光され、受光素子19により光量変化を
電気的に変換して出力する。尚、読み取り精度向上の
為、受光素子19の前面にはバンドパスフィルタ(BP
F)21を設けて発光光周波数以外の不要な光の採光を
防止している。
【0005】斯かる読み取り方式を装置化したものとし
て図7に示すバーコード読み取り用のビームスキャナが
提供されている。このビームスキャナの構成は、図例の
如く、発光素子1と発光レンズ3とをハウジング25内
に収めた発光機構Aと、受光素子19と受光レンズ1
7、BPF21をハウジング27内に収めた受光機構B
とを基板29に搭載する。各ハウジング25、27内で
の電気的接続はワイヤボンディングなどにより行われ
る。そして揺動中心軸15を中心に可動ミラー5のミラ
ー7を揺動可能に配置している。そしてこれら、発光機
構A、受光機構B及び可動ミラー5は図示しないフレー
ム内に収められてビームスキャナとして形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特にハ
ンディータイプのバーコードリーダなどに使用するビー
ムスキャナは、電源オフ時には可動ミラーに磁力が加わ
らないため、可動ミラーが揺動自在となり、慣性力によ
る揺動でミラーが周辺部材に当たる問題がある。一般的
に、可動ミラーは、ミラーをガラス素材によって矩形状
に形成し、ミラー端面がガラス素材のままとなって脆
い。したがって、バーコードリーダを誤って落下した場
合など、特に大きな衝撃が作用したときには、鋭利で脆
いエッジ部や四隅の角部が周辺部材と接触して破損する
虞があった。また、このような不具合を解消する対策と
して、従来のビームスキャナ用可動ミラーは、図7に示
す保護用ストッパ部材31にクッションシート33など
の専用の緩衝材を貼着し、周辺部材と接触することによ
るミラー7の破損を防止していたが、別体の緩衝材を貼
着するため、小型化・軽量化の障害となり、製造コスト
も増大する問題があった。さらに、微小な保護用ストッ
パ部材に緩衝材を貼着しなければならないため、作業性
も悪かった。本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、専用の緩衝材を使用せずに、他部品との接触による
ミラーの破損を防止することができるビームスキャナ用
可動ミラーを提供し、もって、小型化を達成しながら、
耐衝撃性、軽量化を向上させ、且つ製造コストの削減を
図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1記載のビームスキャナ用可動ミ
ラーは、固定コイルに電流を印加することによって発生
する磁力を利用して磁性体に接続したミラーを揺動さ
せ、発光素子から出射した光線を該ミラーによって偏向
して被照射対象を走査し、且つ該被照射対象からの戻り
光を反射させて受光素子に入射させるビームスキャナ用
可動ミラーであって、矩形板状に形成した前記ミラーの
反射面と反対側の少なくとも裏面四隅に、硬化後所定の
弾性を有する接着剤を、角部を覆うようにして被着した
ことを特徴とする。
【0008】このビームスキャナ用可動ミラーでは、ミ
ラー裏面四隅に、角部を覆うようにして接着剤を被着す
ることで、クッションシートなどの専用の緩衝材を用い
ずに、他部品との接触によるミラーの破損を防止するこ
とができ、小型化を達成しながら、耐衝撃性を高めるこ
とができる。また、接着剤を局所的に被着して防護が行
えるので、緩衝材となる接着剤の量が必要最小限で済
み、ビームスキャナ全体の軽量化も可能になる。さら
に、専用の緩衝材が不要になり、従来より使用している
接着剤を共用するので、製造コストも削減できる。
【0009】請求項2記載のビームスキャナ用可動ミラ
ーは、前記接着剤を、前記裏面の揺動中心軸と平行な一
対のエッジ部を覆うようにして被着したことを特徴とす
る。
【0010】このビームスキャナ用可動ミラーでは、ミ
ラー裏面四隅の角部に加え、ミラー裏面の揺動中心軸と
平行な一対のエッジ部、すなわち、揺動両先端のエッジ
部も接着剤によって覆われる。これにより、脆く、しか
も、揺動による変位量が最も大きいエッジ部を防護する
ことができ、耐衝撃性を高めることができる。
【0011】請求項3記載のビームスキャナ用可動ミラ
ーは、前記接着剤を、前記裏面の揺動中心軸と直交する
一対のエッジ部を覆うようにして被着したことを特徴と
する。
【0012】このビームスキャナ用可動ミラーでは、ミ
ラー裏面四隅の角部に加え、ミラー裏面の揺動中心軸と
直交する一対のエッジ部、すなわち、揺動両先端と揺動
中心軸との間の腕部に相当するエッジ部も接着剤によっ
て覆われる。これにより、当該エッジ部の周辺部材に接
触することによる破損が防止できるとともに、ミラー強
度も高まり、耐衝撃性が高まる。
【0013】請求項4記載のビームスキャナ用可動ミラ
ーは、前記接着剤を、前記裏面の全周縁のエッジ部を覆
うようにして被着したことを特徴とする。
【0014】このビームスキャナ用可動ミラーでは、ミ
ラー裏面四隅の角部に加え、ミラー裏面の全周縁のエッ
ジ部が接着剤によって覆われる。すなわち、裏面全ての
エッジ部を覆って、周辺部材に接触することによる破損
が防止できるとともに、接着剤が枠状に一体となり、ミ
ラー強度もさらに高まり、耐衝撃性が高まる。
【0015】請求項5記載のビームスキャナ用可動ミラ
ーは、前記接着剤を、前記裏面の全面に被着したことを
特徴とする。
【0016】このビームスキャナ用可動ミラーでは、ミ
ラー裏面四隅の角部に加え、ミラー裏面の全面が接着剤
によって覆われる。したがって、ミラー裏面の全てにお
いて周辺部材と接触することによる破損が防止できると
ともに、接着剤が面状に一体となり、ミラー強度もさら
に高まり、耐衝撃性が高まる。また、全面が覆われるの
で、衝撃により破壊・飛散した周辺部材が裏面に当たる
ことによる破損も防護可能になる。さらに、全面に接着
剤を塗布するので、揺動手段や磁性体の接着も当該接着
剤を利用して行え、ミラー防護のための接着剤塗布と、
揺動手段等の固設のための接着剤塗布とを一度に完了さ
せることができる。
【0017】請求項6記載のビームスキャナ用可動ミラ
ーは、請求項1〜5のいずれか1項記載の構成で前記接
着剤を被着したミラーの近傍に保護用ストッパ部材を配
設し、前記ミラーを前記接着剤を介して該保護用ストッ
パ部材に当てて衝撃による該ミラーの過剰な揺動を規制
したことを特徴とする。
【0018】このビームスキャナ用可動ミラーでは、ミ
ラー裏面四隅の角部に被着した接着剤を介して、ミラー
が保護用ストッパ部材に当たり、例えばビームスキャナ
を落下した場合の衝撃を接着剤によって吸収することが
できる。これにより、従来構造のように、保護用ストッ
パ部材にクッションシートなどの専用の緩衝材を貼着す
る必要がなくなり、保護用ストッパ部材全体をコンパク
トにできる。
【0019】請求項7記載のビームスキャナ用可動ミラ
ーの製造方法は、固定コイルに電流を印加することによ
って発生する磁力を利用して磁性体に接続したミラーを
揺動させ、発光素子から出射した光線を該ミラーによっ
て偏向して被照射対象を走査し、且つ該照射対象からの
戻り光を反射させて受光素子に入射させるビームスキャ
ナ用可動ミラーの製造方法であって、ミラー裏面に揺動
手段を固定するために、少なくとも該ミラー裏面又は該
揺動手段に接着剤を塗布する接着剤塗布工程を有し、該
接着剤塗布工程にて、同一の接着剤を使用して該接着剤
をミラー裏面四隅の角部に塗布することを特徴とする。
【0020】このビームスキャナ用可動ミラーの製造方
法では、揺動手段を固定するためのミラーに対する接着
剤塗布工程にて、同一の接着剤をミラー裏面四隅の角部
に塗布するので、従来の接着剤塗布工程の作業範囲内で
接着剤の被着が行える。これにより、新たな工程を増や
さず、しかも、別途の緩衝材を使用せずに極めて容易に
防護用接着剤を被着したビームスキャナ用可動ミラーの
製造が可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るビームスキャ
ナ用可動ミラー及びその製造方法の好適な実施の形態を
図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係るビ
ームスキャナ用可動ミラーを搭載したビームスキャナの
構成図、図2は図1のビームスキャナ用可動ミラーの背
面斜視図、図3は図2の要部拡大側面図である。
【0022】ビームスキャナ41は、発光素子1と発光
レンズ3とをハウジング25内に収めた発光機構Aと、
受光素子19と受光レンズ17、BPF21をハウジン
グ27内に収めた受光機構Bとを基板29に搭載する。
各ハウジング25、27内での電気的接続はワイヤボン
ディングなどにより行われる。そして揺動中心軸15を
中心にビームスキャナ用可動ミラー(可動ミラー)43
のミラー45を揺動可能に配置している。そしてこれ
ら、発光機構A、受光機構B及び可動ミラー43は図示
しないフレーム内に収められてビームスキャナ41とし
て形成される。
【0023】ビームスキャナ41は、発光素子1から出
射した光線を可動ミラー43で反射し、この可動ミラー
43を揺動することで被照射対象であるバーコードを走
査する。可動ミラー43の揺動は、ミラー45に取り付
けた磁性体(マグネット)11を固定コイル13内に嵌
挿し、固定コイル13に例えば一定周期で正負の電流を
流すことで、固定コイル13に対しマグネット11を吸
着・反発させ、揺動中心軸15を支軸にしてミラー45
を揺動させる。これにより、発光素子1から出射した光
線をミラー45によって偏向してバーコードを走査し、
且つバーコードからの戻り光を反射させて受光素子19
に入射させる。
【0024】ミラー45の背面53には揺動中心軸15
を回動自在に支持する揺動手段(軸受)47を固設して
いる。つまり、ミラー45は、図示しないフレームに固
設した揺動中心軸15に、軸受47を介して揺動自在と
なっている。軸受47は、図2に示す接着剤51によっ
てミラー45の裏面53に接着している。この接着剤5
1は、硬化後に、所定の弾性を有する。ここで、所定の
弾性とは、ミラー45が周辺部材に衝突した際に、その
衝撃を緩和することのできる弾性(クッション性)とす
る。また、ミラー45の裏面53に取り付けるマグネッ
ト11も、この接着剤51によって固設している。
【0025】可動ミラー43は、ミラー45をガラス素
材によって矩形状に形成している。ミラー45の反射面
55と反対側の裏面53四隅には、接着剤51を、図3
に示す角部57を覆うように球状にして被着している。
ミラー45は、端面がガラス素材のままとなるが、特に
鋭利で脆い四隅の角部57がこの接着剤51によって防
護された状態となっている。したがって、仮に落下など
の衝撃によって、ミラー45が過剰に揺動し、周辺部材
に角部57が接触した場合であっても、接着剤51が衝
撃を吸収し、角部57は破損を免れることになる。
【0026】また、この実施の形態では、ミラー45の
近傍に断面コ字状の保護用ストッパ部材59を配設して
いる。保護用ストッパ部材59は、衝撃などによりミラ
ー45が走査のための所定揺動角度を超えて揺動した
際、端面59a、59bが接着剤51を介してミラー4
5に当たり、ミラー45の過剰な揺動を規制するように
働く。なお、本実施の形態において、保護用ストッパ部
材59は、ミラー45が所定揺動角度を超えて揺動した
際、ミラー45に当接する構成とするが、保護用ストッ
パ部材59は、ミラー45の揺動角度を所定揺動角度に
規制するための規制手段として使用するものであっても
よい。
【0027】この可動ミラー43を製造するには、ミラ
ー45の裏面53に、揺動手段である軸受47、マグネ
ット11を固定するために、接着剤51を塗布する。こ
の際、接着剤51は、軸受47、マグネット11の接合
面に塗布するものであってもよい。そして、この接着剤
塗布工程にて、同一の接着剤51を使用してミラー45
裏面53の四隅の角部57に接着剤51を球状に塗布す
る。その後、軸受47、マグネット11を固着する。な
お、揺動手段接着部への接着剤51の塗布と、角部57
への接着剤51の塗布とは、角部57への塗布を先に行
うことが好ましい。これにより、角部57に塗布した接
着剤51の養生時間が長くなる一方、塗布直後の接着剤
51に揺動手段を接着することができる。
【0028】このように構成した可動ミラー43によれ
ば、ミラー45の裏面53四隅に、角部57を覆うよう
にして接着剤51を被着することで、クッションシート
などの専用の緩衝材を用いずに、他部品との接触による
ミラー45の破損を防止することができ、小型化を達成
しながら、耐衝撃性を高めることができる。また、接着
剤51を局所的に被着して防護が行えるので、緩衝材と
なる接着剤51の量が必要最小限で済み、ビームスキャ
ナ41全体の軽量化も可能になる。さらに、専用の緩衝
材が不要になり、従来より使用している接着剤51を共
用するので、製造コストも削減することができる。
【0029】また、ミラー45裏面53の四隅の角部5
7に被着した接着剤51を介して、ミラー45が保護用
ストッパ部材59に当たり、例えばビームスキャナ41
を落下した場合の衝撃を接着剤51によって吸収するこ
とができる。これにより、従来構造のように、保護用ス
トッパ部材にクッションシートなどの専用の緩衝材を貼
着する必要がなくなり、保護用ストッパ部材59全体を
コンパクトにできる。なお、保護用ストッパ部材59
は、数mm前後の微細部材であるため、緩衝材を貼着す
ることは困難な作業となる。したがって、当該貼着作業
が削除できることは、組立作業性の向上に大きく貢献す
ることになる。
【0030】さらに、可動ミラー43の製造方法によれ
ば、従来の接着剤塗布工程の作業範囲内で接着剤51の
被着が行える。これにより、新たな工程を増やさず、し
かも、別途の緩衝材を使用せずに極めて容易に防護用接
着剤51を被着した可動ミラー43の製造が可能にな
る。
【0031】次に、本発明に係るビームスキャナ用可動
ミラーの変形例を説明する。図4は本発明に係るビーム
スキャナ用可動ミラーの変形例(a)〜(d)を表した
背面斜視図、図5は接着剤の被着構造の変形例を表した
断面図である。図4(a)に示した可動ミラー61は、
接着剤51を、裏面53の揺動中心軸15と平行な一対
のエッジ部を覆うようにして被着している。この可動ミ
ラー61によれば、揺動両先端のエッジ部も接着剤51
によって覆われ、脆く、しかも、揺動による変位量が最
も大きいエッジ部を防護することができ、耐衝撃性を高
めることができる。
【0032】図4(b)に示した可動ミラー71は、接
着剤51を、裏面53の揺動中心軸15と直交する一対
のエッジ部を覆うようにして被着している。この可動ミ
ラー71によれば、揺動両先端と揺動中心軸15との間
の腕部に相当するエッジ部も接着剤51によって覆わ
れ、当該エッジ部の周辺部材に接触することによる破損
が防止できるとともに、ミラー強度も高まり、耐衝撃性
が高まる。
【0033】図4(c)に示した可動ミラー81は、接
着剤51を、裏面53の全周縁のエッジ部を覆うように
して被着している。この可動ミラー81によれば、ミラ
ー45裏面53の全周縁のエッジ部が接着剤51によっ
て覆われる。すなわち、裏面53全てのエッジ部を覆っ
て、周辺部材に接触することによる破損が防止できると
ともに、接着剤51が枠状に一体となり、ミラー強度も
さらに高まり、耐衝撃性が高まる。
【0034】図4(d)に示した可動ミラー91は、接
着剤51を、裏面53の全面に被着している。この可動
ミラー91によれば、ミラー45裏面53の全てにおい
て周辺部材と接触することによる破損が防止できるとと
もに、接着剤51が面状に一体となり、ミラー強度もさ
らに高まり、耐衝撃性が高まる。また、全面が覆われる
ので、衝撃により破壊・飛散した周辺部材が裏面53に
当たることによる破損も防護可能になる。さらに、裏面
53全面に接着剤51を塗布 するので、軸受47や
マグネット11の接着も当該接着剤51を利用して行
え、ミラー防護のための接着剤塗布と、揺動手段固設の
ための接着剤塗布とを一度に完了させることができる。
【0035】なお、上記の実施の形態及び各変形例で
は、接着剤51を裏面53の角部57やエッジ部を覆う
ようにして被着する場合を説明したが、接着剤51は、
図5に示すように、反射面55の角部58を覆うように
して被着してもよい。この場合、ミラー45の有効面積
は小さくなるが、裏面53の角部57と、反射面55の
角部58とに加え、ミラー45の端面45aも覆えるこ
とになり、全てのエッジ部が覆えることによって、ミラ
ー45の耐衝撃性を大幅に向上させることができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るビームスキャナ用可動ミラーによれば、矩形板状に形
成したミラーの裏面四隅に、硬化後所定の弾性を有する
接着剤を、角部を覆うようにして被着したので、クッシ
ョンシートなどの専用の緩衝材を用いずに、他部品との
接触によるミラーの破損を防止することができ、小型化
を達成しながら、耐衝撃性を高めることができる。ま
た、接着剤を局所的に被着して防護が行えるので、ビー
ムスキャナ全体の軽量化も達成できる。さらに、専用の
緩衝材が不要になり、従来より使用している接着剤を共
用するので、製造コストも削減することができる。
【0037】本発明に係るビームスキャナ用可動ミラー
の製造方法によれば、揺動手段を固定するためのミラー
に対する接着剤塗布工程にて、同一の接着剤をミラー裏
面四隅の角部に塗布するので、従来の接着剤塗布工程内
で接着剤の被着が行え、新たな工程を増やさず、しか
も、別途の緩衝材を使用せずに極めて容易にビームスキ
ャナ用可動ミラーを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビームスキャナ用可動ミラーを搭
載したビームスキャナの構成図である。
【図2】図1のビームスキャナ用可動ミラーの背面斜視
図である。
【図3】図2の要部拡大側面図である。
【図4】本発明に係るビームスキャナ用可動ミラーの変
形例(a)〜(d)を表した背面斜視図である。
【図5】接着剤の被着構造の変形例を表した断面図であ
る。
【図6】従来の光読み取り方式を説明する概念図であ
る。
【図7】従来のバーコード読み取り用ビームスキャナの
断面図である。
【符号の説明】 1…発光素子、11…マグネット(磁性体)、13…固
定コイル、15…揺動中心軸、19…受光素子、41…
ビームスキャナ、43…ビームスキャナ用可動ミラー、
45…ミラー、47…軸受(揺動手段)、51…接着
剤、53…裏面、55…反射面、57…角部、59…保
護用ストッパ部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定コイルに電流を印加することによっ
    て発生する磁力を利用して磁性体に接続したミラーを揺
    動させ、発光素子から出射した光線を該ミラーによって
    偏向して被照射対象を走査し、且つ該被照射対象からの
    戻り光を反射させて受光素子に入射させるビームスキャ
    ナ用可動ミラーであって、 矩形板状に形成した前記ミラーの反射面と反対側の少な
    くとも裏面四隅に、硬化後所定の弾性を有する接着剤
    を、角部を覆うようにして被着したことを特徴とするビ
    ームスキャナ用可動ミラー。
  2. 【請求項2】 前記接着剤を、前記裏面の揺動中心軸と
    平行な一対のエッジ部を覆うようにして被着したことを
    特徴とする請求項1記載のビームスキャナ用可動ミラ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記接着剤を、前記裏面の揺動中心軸と
    直交する一対のエッジ部を覆うようにして被着したこと
    を特徴とする請求項1記載のビームスキャナ用可動ミラ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記接着剤を、前記裏面の全周縁のエッ
    ジ部を覆うようにして被着したことを特徴とする請求項
    1記載のビームスキャナ用可動ミラー。
  5. 【請求項5】 前記接着剤を、前記裏面の全面に被着し
    たことを特徴とする請求項4記載のビームスキャナ用可
    動ミラー。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項記載の構成
    で前記接着剤を被着したミラーの近傍に保護用ストッパ
    部材を配設し、前記ミラーを前記接着剤を介して該保護
    用ストッパ部材に当てて衝撃による該ミラーの過剰な揺
    動を規制したことを特徴とするビームスキャナ用可動ミ
    ラー。
  7. 【請求項7】 固定コイルに電流を印加することによっ
    て発生する磁力を利用して磁性体に接続したミラーを揺
    動させ、発光素子から出射した光線を該ミラーによって
    偏向して被照射対象を走査し、且つ該照射対象からの戻
    り光を反射させて受光素子に入射させるビームスキャナ
    用可動ミラーの製造方法であって、 ミラー裏面に揺動手段を固定するために、少なくとも該
    ミラー裏面又は該揺動手段に接着剤を塗布する接着剤塗
    布工程を有し、該接着剤塗布工程にて、同一の接着剤を
    使用して該接着剤をミラー裏面四隅の角部に塗布するこ
    とを特徴とするビームスキャナ用可動ミラーの製造方
    法。
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