JP2003021878A - 立体画像形成装置および立体画像形成方法 - Google Patents

立体画像形成装置および立体画像形成方法

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JP2003021878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズと視差画像とを精度よく位置合わせす
ることができ、高精細な立体画像シートが作製できると
ともに、立体画像シートの大型化に対応しうる立体画像
形成装置および立体画像形成方法を提供する。 【解決手段】 レンズシート60に視差画像60cを記
録する記録ヘッド11aと、記録ヘッド移動手段と、主
走査方向に移動しながら記録ヘッド11aに対する各レ
ンチキュラーレンズ60aの相対位置を検出する検出ヘ
ッド11bと、検出ヘッド移動手段と、検出ヘッド11
bが検出したレンズ位置情報に応じて、各レンチキュラ
ーレンズ60aに対する視差画像60cの記録位置が所
定の位置となるように、記録ヘッド11aがインクを吐
出する位置を補正するインク吐出位置補正手段と、レン
ズシート60を副走査方向に移動させるシート移動手段
とを備えたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体画像形成装置
および立体画像形成方法に関し、とくに、レンズと視差
画像とを精度よく位置合わせすることができ、高精細な
立体画像シートが作製できるとともに、立体画像シート
の大型化に対応しうる立体画像形成装置およびこれを用
いた立体画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、立体画像として、複数の方向
から撮影された複数の像がストライプ状に合成されてな
り、表面に複数の柱型非球面レンズが配列されたレンチ
キュラーシートの裏面に記録されている視差画像を、レ
ンチキュラーシートの表面側からレンチキュラーシート
の柱型非球面レンズを透過して左右別々の眼でそれぞれ
観察することにより立体視する立体画像が広く知られて
いる。また、上記の立体画像の他に、平面状に配列され
た複数の凸型レンズ(蝿の目レンズ)を利用したインテ
グラルフォトグラフィーと呼ばれる技術を用いて得られ
る立体画像もある。
【0003】これらの立体画像は、柱型非球面レンズま
たは蝿の目レンズからなる複数のレンズの各々に対応す
る位置に、視差画像が記録されていることによって得ら
れるものであり、両眼に別々の色を配した眼鏡などの特
殊眼鏡を透過させて見る必要がないという利点を有する
ものである。このような立体画像を形成する方法として
は、例えば、レンチキュラーシートの裏面に、インクジ
ェットプリンタにより視差画像を記録する技術などが提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような立体画像に
おいては、従来から、高精細な画像を得るために、レン
ズとレンズを透過して観察される視差画像との位置合わ
せを精度よく行うことが要求されている。この要求に対
応する技術として、転写または印刷する手段にレンチキ
ュラーシートを吸着させる位置において、レンチキュラ
ーシートと転写または印刷する手段との相対的な位置を
検出する検出手段と、この検出手段の出力信号に応じて
転写または印刷する手段に対する相対的な位置を制御す
る位置制御手段とを有する立体画像形成装置(特開平8
ー22091)が提案されている。
【0005】しかしながら、上述した従来の立体画像形
成装置においても、レンズと視差画像との位置合わせ精
度が不十分であり、より高精細な画像を得るために、よ
り一層レンズと視差画像との位置合わせの精度を高める
ことが要求されている。また、立体画像シートを大型化
すると、レンチキュラーシートの伸び縮みや、インクジ
ェットプリンタの機構に起因する視差画像の記録位置の
ずれが大きくなるため、より一層レンズと視差画像との
位置合わせが困難となり、立体視した場合の視差画像が
均一にならず、視認位置によるずれが大きくなってしま
うという問題があった。
【0006】本発明は、上記の従来の技術が有する問題
点に鑑みてなされたものであり、レンズと視差画像とを
精度よく位置合わせすることができ、高精細な立体画像
シートが作製できるとともに、立体画像シートの大型化
に対応しうる立体画像形成装置を提供することを目的と
する。また、上記の立体画像形成装置を用いた立体画像
形成方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明の立体画
像形成装置は、表面に複数のレンズが配列されたレンズ
シートの裏面における前記複数のレンズの各々に対応す
る位置に、視差画像を記録することにより立体画像シー
トを作製する立体画像形成装置であり、前記レンズシー
トに対して主走査方向に移動しながら前記レンズシート
の裏面における所定の位置にインクを吐出することによ
り前記視差画像を記録する記録ヘッドと、前記記録ヘッ
ドを前記主走査方向に移動させる記録ヘッド移動手段
と、前記主走査方向に移動しながら前記記録ヘッドに対
する各レンズの相対位置を検出する検出ヘッドと、前記
検出ヘッドを前記主走査方向に移動させる検出ヘッド移
動手段と、前記検出ヘッドが検出したレンズ位置情報に
応じて、前記各レンズに対する前記視差画像の記録位置
が所定の位置となるように、前記記録ヘッドがインクを
吐出する位置を補正するインク吐出位置補正手段と、前
記記録ヘッドおよび前記検出ヘッドに対して前記レンズ
シートを副走査方向に移動させるシート移動手段とを少
なくとも備えたことを特徴とする。
【0008】このような立体画像形成装置において、レ
ンズシートの裏面に視差画像を記録することにより立体
画像シートを作製する際には、まず、シート移動手段に
より記録ヘッドおよび検出ヘッドに対してレンズシート
を副走査方向に移動させて、レンズシートの裏面におけ
る記録ヘッドおよび検出ヘッドに対する副走査方向の視
差画像を記録する位置を合わせる。次いで、記録ヘッド
を記録ヘッド移動手段により主走査方向に移動させると
ともに、検出ヘッドを検出ヘッド移動手段により主走査
方向に移動させる。このとき、検出ヘッドが、主走査方
向に移動しながら記録ヘッドに対する各レンズの相対位
置を検出し、インク吐出位置補正手段が、検出ヘッドが
検出したレンズ位置情報に応じて、各レンズに対する視
差画像の記録位置が所定の位置となるように、記録ヘッ
ドがインクを吐出する位置を補正し、記録ヘッドが、イ
ンクを吐出することによりインク吐出位置補正手段によ
って補正された位置であるレンズシートの裏面における
所定の位置に視差画像を記録する。
【0009】その後、再び、シート移動手段により記録
ヘッドおよび検出ヘッドに対してレンズシートを副走査
方向に移動させて、レンズシートの裏面における記録ヘ
ッドおよび検出ヘッドに対する副走査方向の視差画像を
記録する位置を視差画像が記録されていない位置に合わ
せ、上記と同様にして視差画像を記録する。さらに、上
記と同様にして、レンズシートの副走査方向への移動と
視差画像の記録とを視差画像全体がレンズシートに記録
されるまで繰り返すことにより立体画像シートが作製さ
れる。
【0010】このように上記の立体画像形成装置におい
ては、記録ヘッドを記録ヘッド移動手段により主走査方
向に移動させるとともに、検出ヘッドを検出ヘッド移動
手段により主走査方向に移動させ、記録ヘッドによる視
差画像の記録と、検出ヘッドによる記録ヘッドに対する
各レンズの相対位置の検出と、インク吐出位置補正手段
による記録ヘッドがインクを吐出する位置の補正とを同
時に進行させることができるので、視差画像は、各レン
ズに対応する視差画像毎にレンズと視差画像を記録する
位置とを位置合わせしながら記録することができる。
【0011】したがって、レンズシートと立体画像形成
装置との相対位置の検出をしてレンズと視差画像とを位
置合わせする場合と比較して、非常に精度よく位置合わ
せすることができる。よって、立体画像形成装置にレン
ズシートを挿入する際の誤差やシート移動手段によるレ
ンズシートの移動に伴う誤差、レンズシートの伸び縮み
に起因する誤差によるレンズと視差画像との位置のずれ
を少なくすることができ、高精細な立体画像シートを作
製することができるとともに、立体画像シートの大型化
に対応することができる。
【0012】さらに、上記の立体画像形成装置によれ
ば、たとえ、レンズシートの製造誤差などにより視差画
像が記録されるレンズシートに各レンズが所定の間隔
(ピッチ)で設けられていない部分があったとしても、
記録ヘッドを記録ヘッド移動手段により主走査方向に移
動させるとともに、記録ヘッドによる視差画像の記録
と、検出ヘッドによる記録ヘッドに対する各レンズの相
対位置の検出と、インク吐出位置補正手段による記録ヘ
ッドがインクを吐出する位置の補正とを同時に進行させ
ることにより、視差画像を、各レンズに対応する視差画
像毎にレンズと視差画像を記録する位置とを位置合わせ
しながら記録することができ、レンズと視差画像とを精
度よく位置合わせすることができる。このように、上記
の立体画像形成装置は、レンズと視差画像とを精度よく
位置合わせすることができるものであるので、歩留まり
よく立体画像シートを作製することができる。
【0013】また、上記の立体画像形成装置において
は、前記記録ヘッドと前記検出ヘッドとが同一の支持部
材上に設置されるとともに、前記支持部材を前記主走査
方向に移動させる支持部材移動手段が備えられ、前記支
持部材移動手段が、前記記録ヘッド移動手段と前記検出
ヘッド移動手段とを兼ねていることが望ましい。
【0014】このような立体画像形成装置とすること
で、立体画像シートを作製する際に、記録ヘッドと検出
ヘッドとが支持部材上に設置された状態で共に移動する
ものとなる。このため、検出ヘッドが検出したレンズ位
置情報の誤差が少ないものとなり、検出ヘッドによる記
録ヘッドに対する各レンズの相対位置の検出精度、およ
びインク吐出位置補正手段による補正精度が向上するの
で、より一層、レンズと視差画像との位置合わせの精度
を向上させることができる。また、支持部材移動手段
が、記録ヘッド移動手段と検出ヘッド移動手段とを兼ね
ているので、記録ヘッド移動手段と検出ヘッド移動手段
とを別々に設ける場合と比較して、立体画像形成装置を
構成する部材の数を少なくすることができ、製造工程の
簡略化や立体画像形成装置の小型軽量化を図ることがで
きる。
【0015】また、上記の立体画像形成装置において
は、前記記録ヘッドと前記検出ヘッドとがともに前記レ
ンズシートの裏面側に配置されていることが望ましい。
例えば、検出ヘッドをレンズシートの表面側に配置し、
記録ヘッドをレンズシートの裏面側に配置して、レンズ
シートの表面側から検出ヘッドにより記録ヘッドに対す
る各レンズの相対位置を検出し、レンズシートの裏面側
から記録ヘッドにより視差画像を記録する構成としても
よい。
【0016】記録ヘッドと検出ヘッドとがともにレンズ
シートの裏面側に配置されている場合、記録ヘッドと検
出ヘッドとが表面側と裏面側とに別々に配置されている
場合と比較して、記録ヘッドおよび検出ヘッドの立体画
像形成装置への取り付け部分の構造を簡単にすることが
でき、製造工程の簡略化を図ることができる。また、記
録ヘッドおよび検出ヘッドを配置するためのスペースを
小さくすることができ、立体画像形成装置の小型軽量化
を図ることができる。さらに、記録ヘッドと検出ヘッド
とがともにレンズシートの裏面側に配置されている場
合、検出ヘッドがレンズ位置情報を検出する面と記録ヘ
ッドにより視差画像を記録する面とがともにレンズシー
トの裏面側となるので、検出ヘッドが検出したレンズ位
置情報の誤差が少ないものとなり、検出ヘッドによる記
録ヘッドに対する各レンズの相対位置の検出精度、およ
びインク吐出位置補正手段による補正精度が向上するの
で、より一層、レンズと視差画像との位置合わせの精度
を向上させることができる。
【0017】また、上記の立体画像形成装置において使
用されるレンズシートとしては、各レンズが蝿の目レン
ズである場合や、レンチキュラーレンズである場合が考
えられる。さらに、前記レンズがレンチキュラーレンズ
である場合に対応する立体画像形成装置の構成として
は、主走査方向が前記レンチキュラーレンズの長手方向
である場合と、主走査方向が前記レンチキュラーレンズ
の幅方向である場合とが考えられる。
【0018】上記の立体画像形成装置において、前記レ
ンズがレンチキュラーレンズであって、前記主走査方向
が前記レンチキュラーレンズの長手方向である場合に
は、前記検出ヘッドが、主走査の間に前記レンチキュラ
ーレンズの長手方向にわたって、各レンチキュラーレン
ズの幅方向の相対位置を検出するとともに、前記インク
吐出位置補正手段は、前記記録ヘッドの位置を前記副走
査方向において補正することにより、前記副走査方向の
インク吐出位置の補正を行う記録ヘッド位置補正手段か
らなることが望ましい。つまり、主走査方向がレンチキ
ュラーレンズの長手方向である場合には、視差画像を立
体視して得られる立体画像の品質にレンチキュラーレン
ズと視差画像の記録位置とのずれが大きな影響を及ぼす
方向は副走査方向となり、検出ヘッドは、レンチキュラ
ーレンズの長手方向にわたって、各レンチキュラーレン
ズの幅方向(副走査方向)の相対位置を検出する。
【0019】このような立体画像形成装置では、検出ヘ
ッドと、記録ヘッド位置補正手段からなるインク吐出位
置補正手段とにより、レンズがレンチキュラーレンズで
あって、主走査方向がレンチキュラーレンズの長手方向
である場合、視差画像の記録は、各レンチキュラーレン
ズに対応する視差画像毎に、レンチキュラーレンズと視
差画像を記録する位置とを、視差画像を立体視して得ら
れる立体画像の品質に大きな影響を及ぼす方向、すなわ
ちレンチキュラーレンズの副走査方向(幅方向)におい
て位置合わせしながら進行させることができるので、各
レンチキュラーレンズの幅方向における視差画像の記録
位置のずれを少なくすることができ、レンチキュラーレ
ンズと視差画像とを精度よく位置合わせすることができ
る。
【0020】また、上記の立体画像形成装置において、
前記レンズがレンチキュラーレンズであって、前記主走
査方向が前記レンチキュラーレンズの幅方向である場合
には、前記検出ヘッドが、主走査の間に複数の前記レン
チキュラーレンズにわたって各レンチキュラーレンズの
幅方向の相対位置を検出するとともに、前記インク吐出
位置補正手段は、前記記録ヘッドからのインクの吐出タ
イミングを時間的に補正することにより、前記主走査方
向のインク吐出位置の補正を行う吐出タイミング補正手
段からなることが望ましい。つまり、主走査方向がレン
チキュラーレンズの幅方向である場合には、視差画像を
立体視して得られる立体画像の品質にレンチキュラーレ
ンズと視差画像の記録位置とのずれが大きな影響を及ぼ
す方向は主走査方向となり、検出ヘッドは、複数のレン
チキュラーレンズにわたって各レンチキュラーレンズの
幅方向(主走査方向)の相対位置を検出する。
【0021】このような立体画像形成装置では、検出ヘ
ッドと、吐出タイミング補正手段からなるインク吐出位
置補正手段とにより、レンズがレンチキュラーレンズで
あって、主走査方向がレンチキュラーレンズの幅方向で
ある場合、視差画像の記録は、各レンチキュラーレンズ
に対応する視差画像毎に、レンチキュラーレンズと視差
画像を記録する位置とを、視差画像を立体視して得られ
る立体画像の品質に大きな影響を及ぼす方向、すなわち
レンチキュラーレンズの主走査方向(幅方向)において
位置合わせしながら進行させることができるので、各レ
ンチキュラーレンズの幅方向における視差画像の記録位
置のずれを少なくすることができ、レンチキュラーレン
ズと視差画像とを精度よく位置合わせすることができ
る。
【0022】また、前記レンズが蝿の目レンズである場
合に対応する立体画像形成装置の構成としては、前記検
出ヘッドが、主走査の間に各蝿の目レンズの前記主走査
方向および前記副走査方向の相対位置を検出するととも
に、前記インク吐出位置補正手段は、前記記録ヘッドの
位置を前記副走査方向において補正することにより、前
記副走査方向のインク吐出位置の補正を行う記録ヘッド
位置補正手段と、前記記録ヘッドからのインクの吐出タ
イミングを時間的に補正することにより、前記主走査方
向のインク吐出位置の補正を行う吐出タイミング補正手
段とからなることが望ましい。
【0023】つまり、レンズが蝿の目レンズである場合
には、レンズシートの裏面における各蝿の目レンズの中
央部に視差画像を記録するため、主走査方向も副走査方
向も同様に、視差画像を立体視して得られる立体画像の
品質に蝿の目レンズと視差画像の記録位置とのずれが大
きな影響を及ぼす方向となり、検出ヘッドは、各蝿の目
レンズの主走査方向および副走査方向の相対位置を検出
する。このため、レンズが蝿の目レンズである場合に
は、インク吐出位置補正手段として、レンズがレンチキ
ュラーレンズである場合で述べた「記録ヘッド位置補正
手段」と「吐出タイミング補正手段」とを両方兼ね備え
ることが望ましい。
【0024】このような立体画像形成装置では、検出ヘ
ッドと、記録ヘッド位置補正手段と吐出タイミング補正
手段とからなるインク吐出位置補正手段とにより、レン
ズが蝿の目レンズである場合、視差画像の記録は、各蝿
の目レンズに対応する視差画像毎に、蝿の目レンズと視
差画像を記録する位置とを、主走査方向および副走査方
向において位置合わせしながら進行させることができる
ので、各蝿の目レンズの主走査方向および副走査方向に
おける視差画像の記録位置のずれを少なくすることがで
き、蝿の目レンズと視差画像とを精度よく位置合わせす
ることができる。
【0025】また、上記の立体画像形成装置において
は、前記記録ヘッド位置補正手段が、圧電素子からなる
ものであることが望ましい。このような立体画像形成装
置では、記録ヘッド位置補正手段が、応答速度が速く、
電圧印加時の伸縮量が微量であり、位置の微調整を行う
場合に好適に使用できる圧電素子からなるものであるの
で、レンズと視差画像とを容易に精度よく位置合わせす
ることができるものとなる。
【0026】また、上記の立体画像形成装置において
は、前記シート送り手段が、前記レンズシートの前記副
走査方向における送り幅を調整可能に構成され、前記記
録ヘッド位置補正手段として機能することが望ましい。
このような立体画像形成装置とすることで、記録ヘッド
位置補正手段として特別な装置を備えることなく、容易
にレンズと視差画像とを精度よく位置合わせすることが
可能なものとすることができる。
【0027】また、上記の立体画像形成装置において
は、前記検出ヘッドは、光学的センサからなるものであ
ることが望ましい。このような立体画像形成装置とする
ことで、小型で検出精度に優れた検出ヘッドを容易に得
ることができ、レンズと視差画像とを容易に精度よく位
置合わせすることができるものとなる。
【0028】また、上記の立体画像形成装置において
は、前記検出ヘッドは、2分割の光学的センサからなる
ものであることが望ましい。このような立体画像形成装
置とすることで、記録ヘッドに対する各レンズの1方向
の相対位置を優れた精度で検出できる検出ヘッドを容易
に得ることができ、とくに、レンズシートとして、各レ
ンズがレンチキュラーレンズであるものを使用した場合
に好適に対応する構成であり、レンチキュラーレンズと
視差画像とをより一層精度よく位置合わせすることが可
能なものとすることができる。
【0029】また、上記の立体画像形成装置において
は、前記検出ヘッドは、4分割以上の光学的センサから
なるものであることが望ましい。このような立体画像形
成装置とすることで、記録ヘッドに対する各レンズの2
方向以上の相対位置を優れた精度で検出できる検出ヘッ
ドを容易に得ることができ、とくに、レンズシートとし
て、各レンズが蝿の目レンズであるものを使用した場合
に好適に対応する構成であり、蝿の目レンズと視差画像
とをより一層精度よく位置合わせすることが可能なもの
とすることができる。
【0030】また、上記の目的を達成するために、本発
明の立体画像形成方法は、上記のいずれかに記載の立体
画像形成装置を用い、表面に複数のレンズが配列された
レンズシートの裏面における前記複数のレンズの各々に
対応する位置に、視差画像を記録することにより立体画
像シートを作製する立体画像形成方法であり、前記シー
ト移動手段により前記記録ヘッドおよび前記検出ヘッド
に対して前記レンズシートを前記副走査方向に移動させ
て、前記記録ヘッドを前記記録ヘッド移動手段により前
記主走査方向に移動させるとともに、前記検出ヘッドを
前記検出ヘッド移動手段により前記主走査方向に移動さ
せ、前記検出ヘッドが、前記主走査方向に移動しながら
前記記録ヘッドに対する各レンズの相対位置を検出し、
前記インク吐出位置補正手段が、前記検出ヘッドが検出
したレンズ位置情報に応じて、各レンズに対する前記視
差画像の記録位置が所定の位置となるように、前記記録
ヘッドがインクを吐出する位置を補正し、前記記録ヘッ
ドが、インクを吐出することにより前記レンズシートの
裏面における所定の位置に前記視差画像を記録すること
を特徴とする。
【0031】このような立体画像形成方法は、上記のい
ずれかに記載の立体画像形成装置を用いた方法であり、
記録ヘッドを記録ヘッド移動手段により主走査方向に移
動させるとともに、検出ヘッドを検出ヘッド移動手段に
より主走査方向に移動させ、記録ヘッドによる視差画像
の記録と、検出ヘッドによる記録ヘッドに対する各レン
ズの相対位置の検出と、インク吐出位置補正手段による
記録ヘッドがインクを吐出する位置の補正とを同時に進
行させることができるので、各レンズに対応する視差画
像毎に、レンズと視差画像を記録する位置とを位置合わ
せしながら視差画像を記録することができる。したがっ
て、レンズと視差画像とを精度よく位置合わせすること
ができ、高精細な立体画像シートを作製することができ
るとともに、立体画像シートの大型化に対応することが
できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に
示す実施形態は、本発明の要旨を説明するためのもので
あり、特に限定がない限り本発明を限定するものではな
い。
【0033】[第1の実施形態]本実施形態において
は、レンズシートとして、レンズがレンチキュラーレン
ズであるものを使用し、主走査方向が前記レンチキュラ
ーレンズの長手方向となるように立体画像形成装置にレ
ンズシートを挿入して立体画像シートを作製する場合の
例について説明する。
【0034】図5は、本実施形態の立体画像形成装置に
よって作製される立体画像シートの一例の一部を示した
図であり、レンチキュラーレンズの幅方向から見た断面
図である。図5において、符号6は、立体画像シートを
示している。この立体画像シート6は、レンズシート6
0の裏面60bにおけるレンチキュラーレンズ60a各
々に対応する位置に視差画像60cが記録されたもので
あり、レンチキュラーレンズ60aを透過して左右両眼
で視差画像60cを観察することにより、右目によって
認識される画像60dと左目によって認識される画像6
0eとに視差を生じ、この視差に応じた立体画像が観察
されるものである。
【0035】図1は、本発明の立体画像形成装置の一例
を説明するための斜視図であり、図2は、図1に示した
立体画像形成装置における記録ヘッドの周辺部分を拡大
して示した図であり、立体画像形成装置内にレンズシー
トが挿入された状態を示した図である。図1において、
符号100は、立体画像形成装置を示している。この立
体画像形成装置100は、本体10とシート送りユニッ
ト(特許請求の範囲における「シート移動手段」に相当
する。)50とから構成されている。また、図1におい
て、符号60は、レンズシートを示している。このレン
ズシート60は、立体画像形成装置100に挿入され、
視差画像が記録されることにより立体画像シートとなる
ものである。また、レンズシート60は、表面に柱型非
球面レンズからなる複数のレンチキュラーレンズ60a
が配列されたものであり、裏面60bが被記録面となっ
ている。ここでは、レンズシート60として、透明で、
レンチキュラーレンズ60aのピッチが、0.5mm程
度のものなどが好ましく使用される。
【0036】本体10には、本体10に挿入されるレン
ズシート60の裏面側60bとなるように配置されたキ
ャリッジ(特許請求の範囲における「支持部材」に相当
する。)12と、後述するキャリッジ移動手段(特許請
求の範囲における「支持部材移動手段」(「記録ヘッド
移動手段」および「検出ヘッド移動手段」を兼ねる)に
相当する。)とが備えられ、キャリッジ12には、検出
ヘッド11bと、アクチュエータ11c(特許請求の範
囲における「記録ヘッド位置補正手段」(「インク吐出
位置補正手段」を兼ねる)に相当する。)と、記録ヘッ
ド11aとインク袋(図示せず)とが搭載されたカート
リッジ11とが取り付けられている。
【0037】また、本体10には、モータ15の回転を
検出するためのエンコーダ25が設けられ、モータ15
の回転軸と直接連結されている。さらに、本体10に
は、モータ15やアクチュエータ11cなどを駆動させ
るため、あるいは信号を取り出すための制御線26、お
よび記録ヘッドを駆動するための制御信号を入力するた
めの制御線27が接続されている。
【0038】記録ヘッド11aは、図2に示すように、
インク袋内のインクをノズル61より吐出することによ
りレンズシート60に視差画像を記録するものであり、
いわゆるインクジェット方式により記録を行うものであ
る。記録ヘッド11aとしては、例えば、インクジェッ
トプリンタ用に実用化されているもので、圧電素子を用
いたピエゾジェットタイプや、エネルギー発生素子とし
て電気熱変換体を用いたバブルジェット(登録商標)タ
イプなどが使用可能であり、着色面積および着色パター
ンは、任意に設定することが可能である。
【0039】検出ヘッド11bは、2分割の光学的セン
サからなるものであり、主走査の間にレンチキュラーレ
ンズ60aの長手方向にわたって各レンチキュラーレン
ズ60aの幅方向の相対位置を検出して、記録ヘッド1
1aに対するレンズシート60のレンチキュラーレンズ
60aの相対位置を検出するものである。図3は、2分
割の光学的センサの構成を説明するための図であり、図
3(a)は、レンチキュラーレンズの曲率中心と検出光
の収束光とが一致している状態を示した図であり、図3
(b)は、レンチキュラーレンズの曲率中心と検出光の
収束光とが一致していない状態を示した図である。
【0040】図3に示すように、光源41からの光束
は、投光レンズ43により、レンチキュラーレンズ60
aの曲率中心45付近で集光する集光束となり、ハーフ
ミラー48を透過してレンズシート60に入射する。こ
のとき、レンズシート60に入射した光は、レンズシー
ト60の裏面60bにほぼ垂直であり、フレネル反射に
より一部分が反射されて光束49となり、ハーフミラー
48を介して光束42となる。光束42は、レンチキュ
ラーレンズ60aの曲率中心45からの発散光と見なせ
るので、レンチキュラーレンズ60aの曲率中心45を
物点位置とするように配置された集光レンズにより収束
光に変換されてセンサ44上で結像し、一次元のライン
状の結像スポットを形成する。
【0041】センサ44上には、分割線44cが設けら
れており、センサ44上に形成される結像スポットの形
成位置は、レンチキュラーレンズ60aの曲率中心45
と検出光の収束光42とが一致している状態であれば、
図3(a)において符号44aに示すように、分割線4
4cと一致し、レンチキュラーレンズ60aの曲率中心
45と検出光の収束光42とが一致していない状態であ
れば、図3(b)において符号44bに示すように、差
が生じるようになっている。すなわち、図3に示す2分
割の光学的センサでは、結像スポットの形成位置とセン
サ44上の分割線44cとの検出信号差によってレンチ
キュラーレンズ60aの幅方向の相対位置が検出される
ようになっている。
【0042】また、アクチュエータ11cは、例えば、
積層ピエゾアクチュエータなどの圧電素子からなるもの
であり、検出ヘッド11bが検出した各レンチキュラー
レンズ60aのレンズ位置情報に応じて、各レンチキュ
ラーレンズ60aに対する視差画像の記録位置が所定の
位置となるように、記録ヘッド11aがインクを吐出す
る位置を副走査方向において補正するものである。
【0043】キャリッジ移動手段は、キャリッジ12を
主走査方向に移動させるものであり、フレーム13、ガ
イド棒14、モータ15、ギヤ17、21、駆動輪1
8、タイミングベルト19、従動輪20からなるもので
ある。キャリッジ12は、図1に示すように、フレーム
13に設けられた一対のガイド棒14によりガイド棒1
4の幅方向(主走査方向)に移動自在に支持されてい
る。キャリッジ12を駆動するための駆動源となるモー
タ15としては、例えば直流モータが設けられ、一定方
向に回転駆動される。モータ15の回転は、ギヤ17お
よび駆動輪18に伝達され、駆動輪18を回転させるこ
とによりタイミングベルト19を回転駆動させる。さら
に、タイミングベルト19の回転駆動により従動輪20
が回転し、従動輪20に連結されたギヤ21を回転させ
る。タイミングベルト19には、キャリッジ12を往復
動させるための駆動ピン30が設けられ、タイミングベ
ルト19の一方向の回転駆動によりキャリッジ12が往
復動するようになっている。
【0044】シート送りユニット50は、本体10のフ
レーム13を直角に上方に折り曲げたガイド面13aに
ねじ止めされて本体10に固着されている。シート送り
ユニット50の駆動源としては、ギヤ群51および伝達
軸(図示せず)を介して、従動輪20に連結されたギヤ
21の回転が供給される。ギヤ群51は、一対の紙送り
ロータと連結されており、立体画像形成装置100に挿
入されたレンズシート60を所定量送り出すようになっ
ている。
【0045】次に、このような立体画像形成装置100
を用いて、レンズシート60に視差画像を記録し、図5
に示す立体画像シートを作製する方法について説明す
る。制御線26を介してモータ15やアクチュエータ1
1cの制御電圧等が供給され、制御線27を介して記録
ヘッド11aに制御信号が供給されると、まず、レンチ
キュラーレンズ60aの長手方向が主走査方向となるよ
うにレンズシート60が立体画像形成装置100内に挿
入され、シート送りユニット50により記録ヘッド11
aおよび検出ヘッド11bに対して副走査方向に移動し
て、レンズシート60の裏面における記録ヘッド11a
および検出ヘッド11bに対する副走査方向の視差画像
を記録する位置に合わせられる。
【0046】次いで、記録ヘッド11aと検出ヘッド1
1bとをキャリッジ移動手段により主走査方向に移動さ
せる。このとき、検出ヘッド11bが、主走査方向に移
動しながら記録ヘッド11aに対する各レンチキュラー
レンズ60aの相対位置を検出し、アクチュエータ11
cが、検出ヘッド11bが検出したレンズ位置情報に応
じて、各レンチキュラーレンズ60aに対する視差画像
の記録位置が所定の位置となるように、記録ヘッド11
aがインクを吐出する位置を補正し、記録ヘッド11a
が、インク袋内のインクをノズル61から吐出すること
により、図4に示すように、アクチュエータ11cによ
って補正された位置であるレンズシート60の裏面60
bにおける所定の位置に視差画像60cを記録する。
【0047】ここで記録される視差画像としては、例え
ば、解像度が1200DPIで、図4に示すように、各
レンチキュラーレンズ60aに対して3程度の視差画像
60cを書き込むことができる。視差画像60cの書き
込みは、高精細な立体画像シート6を作製することが優
先される場合には、キャリッジ移動手段が主走査方向に
移動する動作を1回行う毎に、記録ヘッド11aが1列
分のレンチキュラーレンズ60aに対応する視差画像6
0cを書き込むようにすることが望ましく、立体画像形
成装置100内に挿入されるレンズシート60としてレ
ンチキュラーレンズ60aのピッチが精度よく形成され
ているものを使用した場合や、視差画像60cの記録を
高速で行うことが優先される場合には、キャリッジ移動
手段が主走査方向に移動する動作を1回行う毎に、例え
ば、記録ヘッド11aが3列分程度のレンチキュラーレ
ンズ60aに対応する視差画像60cを書き込むように
することができる。
【0048】その後、再び、キャリッジ移動手段により
記録ヘッド11aおよび検出ヘッド11bに対してレン
ズシート60を副走査方向に移動させて、レンズシート
60の裏面60bにおける記録ヘッド11aおよび検出
ヘッド11bに対する副走査方向の視差画像60cを記
録する位置を、図4に示すように、視差画像60cが記
録されていない位置に合わせ、上記と同様にして視差画
像60cを記録する。さらに、上記と同様にして、レン
ズシート60の副走査方向への移動と視差画像60cの
記録とを視差画像全体がレンズシート60に記録される
まで繰り返すことにより図5に示す立体画像シート6が
作製される。
【0049】このような立体画像形成装置100および
立体画像形成方法においては、記録ヘッド11aと検出
ヘッド11bとをともにキャリッジ移動手段により主走
査方向に移動させ、記録ヘッド11aによる視差画像6
0cの記録と、検出ヘッド11bによる記録ヘッド11
aに対する各レンチキュラーレンズ60aの相対位置の
検出と、アクチュエータ11cによる記録ヘッド11a
がインクを吐出する位置の補正とを同時に進行させるこ
とができるので、視差画像60cを、各レンチキュラー
レンズ60aに対応する視差画像60c毎に、レンチキ
ュラーレンズ60aと視差画像60cを記録する位置と
を位置合わせしながら記録することができる。
【0050】その結果、立体画像形成装置100にレン
ズシート60を挿入する際の誤差やシート送りユニット
50によるレンズシート60の移動に伴う誤差、レンズ
シート60の伸び縮みに起因する誤差によるレンチキュ
ラーレンズ60aと視差画像60cとの位置のずれを少
なくすることができ、レンチキュラーレンズ60aと視
差画像60cとを精度よく位置合わせすることができる
ため、高精細な立体画像シート6を作製することができ
るとともに、立体画像シート6の大型化に対応すること
ができる。
【0051】とくに、本実施形態の立体画像形成装置1
00では、検出ヘッド11bとアクチュエータ11cと
により、視差画像60cの記録は、各レンチキュラーレ
ンズ60aに対応する視差画像60c毎に、レンチキュ
ラーレンズ60aと視差画像60cを記録する位置と
を、視差画像60cを立体視して得られる立体画像の品
質に大きな影響を及ぼす方向、すなわちレンチキュラー
レンズ60aの副走査方向(幅方向)において位置合わ
せしながら進行させることができるので、各レンチキュ
ラーレンズ60aの幅方向における視差画像60cの記
録位置のずれを少なくすることができ、レンチキュラー
レンズ60aと視差画像60cとを精度よく位置合わせ
することができる。
【0052】また、この立体画像形成装置100におい
ては、記録ヘッド11aと検出ヘッド11bとがともに
レンズシート60の裏面60b側に配置されているの
で、記録ヘッド11aと検出ヘッド11bとが表面側と
裏面60b側とに別々に配置されている場合と比較し
て、記録ヘッド11aおよび検出ヘッド11bの立体画
像形成装置100への取り付け部分の構造を簡単にする
ことができ、立体画像形成装置100を製造する場合に
製造工程の簡略化を図ることができる。また、記録ヘッ
ド11aおよび検出ヘッド11bを配置するためのスペ
ースを小さくすることができ、立体画像形成装置100
の小型軽量化を図ることができる。さらに、検出ヘッド
11bがレンズ位置情報を検出する面と記録ヘッド11
aにより視差画像60cを記録する面とがともにレンズ
シート60の裏面60b側となるので、検出ヘッド11
bが検出したレンズ位置情報の誤差が少ないものとな
り、検出ヘッド11bによる記録ヘッド11aに対する
各レンチキュラーレンズ60aの相対位置の検出精度、
およびアクチュエータ11cによる補正精度が向上する
ので、より一層、レンチキュラーレンズ60aと視差画
像60cとの位置合わせの精度を向上させることができ
る。
【0053】また、この立体画像形成装置においては、
アクチュエータ11cにより、検出ヘッド11bが検出
した各レンチキュラーレンズ60aのレンズ位置情報に
応じて、各レンチキュラーレンズ60aに対する視差画
像の記録位置が所定の位置となるように、記録ヘッド1
1aがインクを吐出する位置を副走査方向において補正
するので、補正時の応答速度が速く、記録ヘッド11a
の位置の微調整を精度よく容易に行うことができ、レン
チキュラーレンズ60aと視差画像とを容易に精度よく
位置合わせすることができる。
【0054】また、検出ヘッド11bが、2分割の光学
的センサからなるものであるので、小型で検出精度に優
れ、記録ヘッド11aに対する各レンチキュラーレンズ
60aの幅方向の相対位置を優れた精度で容易に検出で
きる検出ヘッド11bとすることができ、レンチキュラ
ーレンズ60aと視差画像60cとをより一層精度よく
位置合わせすることが可能なものとすることができる。
【0055】[第2の実施形態]本実施形態において
は、レンズシートとして、レンズがレンチキュラーレン
ズであるものを使用し、主走査方向がレンチキュラーレ
ンズの幅方向となるように立体画像形成装置にレンズシ
ートを挿入して立体画像シートを作製する場合の例につ
いて説明する。具体的には、本実施形態は、上述した第
1の実施形態において説明した図1および図2に示した
立体画像形成装置に、主走査方向が前記レンチキュラー
レンズの幅方向となるように図1に示したレンズシート
を挿入して、図5に示した立体画像シートを作製する場
合の例である。このため、本実施形態では、第1の実施
形態と共通する部分の詳しい説明を省略し、異なる部分
のみ詳しく説明する。
【0056】主走査方向がレンチキュラーレンズ60a
の幅方向である場合には、視差画像60cを立体視して
得られる立体画像の品質にレンチキュラーレンズ60a
と視差画像60cの記録位置とのずれが大きな影響を及
ぼす方向は、第1の実施形態とは異なり、主走査方向と
なる。
【0057】図6は、レンズがレンチキュラーレンズで
あり、主走査方向がレンチキュラーレンズの幅方向とな
るように立体画像形成装置に挿入されたレンズシート
に、記録ヘッドにより視差画像を記録している状態を示
した概略斜視図である。図6に示すように、本実施形態
では、主走査方向がレンチキュラーレンズ60aの幅方
向であるので、本実施形態における検出ヘッド11b
は、第1の実施形態と同様に、2分割の光学的センサか
らなるものであり、記録ヘッド11aに対するレンズシ
ート60のレンチキュラーレンズ60aの相対位置を検
出するものであるが、第1の実施形態とは異なり、主走
査の間に複数のレンチキュラーレンズ60aにわたって
各レンチキュラーレンズ60aの幅方向(主走査方向)
の相対位置を検出するようになっている。
【0058】また、本実施形態では、主走査方向がレン
チキュラーレンズ60aの幅方向であるので、検出ヘッ
ド11bを構成する2分割の光学的センサとして、図3
に示した2分割の光学的センサに代えて、図3に示した
2分割の光学的センサにおける分割線44cの角度を9
0度回転させたものを備えている。
【0059】また、本実施形態においては、インク吐出
位置補正手段として、第1の実施形態に示したアクチュ
エータ11cに代えて、吐出タイミング補正手段を備え
ている。吐出タイミング補正手段は、記録ヘッド11b
によって記録される視差画像60cに応じて、記録ヘッ
ド11bがインクを吐出するタイミングを制御する制御
部(図示せず)に備えられているものであり、検出ヘッ
ド11bが検出した各レンチキュラーレンズ60aのレ
ンズ位置情報に応じて、各レンチキュラーレンズ60a
に対する視差画像の記録位置が所定の位置となるよう
に、記録ヘッド11bからのインクの吐出タイミングを
時間的に補正することにより、記録ヘッド11aがイン
クを吐出する位置を主走査方向において補正するもので
ある。記録ヘッド11bからのインクの吐出タイミング
の時間的な補正は、検出ヘッド11bが検出した各レン
チキュラーレンズ60aのレンズ位置情報に応じて、記
録ヘッド11aに制御線27を介して供給される制御信
号によって行われる。
【0060】次に、このような立体画像形成装置を用い
て、レンズシート60に視差画像を記録し、図5に示す
立体画像シートを作製する方法について説明する。制御
線26を介してモータ15の制御電圧等が供給され、制
御線27を介して記録ヘッド11aに制御信号が供給さ
れると、まず、レンチキュラーレンズ60aの幅方向が
主走査方向となるようにレンズシート60が立体画像形
成装置内に挿入され、シート送りユニット50により記
録ヘッド11aおよび検出ヘッド11bに対して副走査
方向に移動して、レンズシート60の裏面における記録
ヘッド11aおよび検出ヘッド11bに対する副走査方
向の視差画像を記録する位置に合わせられる。
【0061】次いで、記録ヘッド11aと検出ヘッド1
1bとをキャリッジ移動手段により主走査方向に移動さ
せる。このとき、検出ヘッド11bが、主走査方向に移
動しながら記録ヘッド11aに対する各レンチキュラー
レンズ60aの相対位置を検出し、吐出タイミング補正
手段が、検出ヘッド11bが検出したレンズ位置情報に
応じて、各レンチキュラーレンズ60aに対する視差画
像の記録位置が所定の位置となるように、記録ヘッド1
1aがインクを吐出する位置を補正し、記録ヘッド11
aが、インク袋内のインクをノズル61から吐出するこ
とにより、図6に示すように、吐出タイミング補正手段
によって補正された位置であるレンズシート60の裏面
60bにおける所定の位置に視差画像60cを記録す
る。
【0062】その後、再び、キャリッジ移動手段により
記録ヘッド11aおよび検出ヘッド11bに対してレン
ズシート60を副走査方向に移動させて、レンズシート
60の裏面60bにおける記録ヘッド11aおよび検出
ヘッド11bに対する副走査方向の視差画像60cを記
録する位置を、図6に示すように、視差画像60cが記
録されていない位置に合わせ、上記と同様にして視差画
像60cを記録する。さらに、上記と同様にして、レン
ズシート60の副走査方向への移動と視差画像60cの
記録とを視差画像全体がレンズシート60に記録される
まで繰り返すことにより図5に示す立体画像シート6が
作製される。
【0063】本実施形態の立体画像形成装置では、検出
ヘッド11bと、吐出タイミング補正手段とにより、視
差画像60cの記録は、各レンチキュラーレンズ60a
に対応する視差画像60c毎に、レンチキュラーレンズ
60aと視差画像60cを記録する位置とを、視差画像
60cを立体視して得られる立体画像の品質に大きな影
響を及ぼす方向、すなわちレンチキュラーレンズ60a
の主走査方向(幅方向)において位置合わせしながら進
行させることができるので、各レンチキュラーレンズ6
0aの幅方向における視差画像60cの記録位置のずれ
を少なくすることができ、レンチキュラーレンズ60a
と視差画像60cとを精度よく位置合わせすることがで
きる。
【0064】[第3の実施形態]本実施形態において
は、レンズシートとして、レンズが蝿の目レンズである
ものを使用し、立体画像形成装置にレンズシートを挿入
して立体画像シートを作製する場合の例について説明す
る。具体的には、本実施形態は、上述した第1および第
2の実施形態において説明した図1および図2に示した
立体画像形成装置に、レンズが蝿の目レンズであるレン
ズシートを挿入して、立体画像シートを作製する場合の
例である。このため、本実施形態では、第1および第2
の実施形態と共通する部分の詳しい説明を省略し、異な
る部分のみ詳しく説明する。
【0065】図7は、レンズが蝿の目レンズであるレン
ズシートに記録ヘッドにより視差画像を記録している状
態を示した概略斜視図である。図7において、符号70
は、レンズシートを示している。このレンズシート70
は、立体画像形成装置に挿入され、視差画像が記録され
ることにより立体画像シートとなるものである。また、
レンズシート70は、表面に複数の凸型レンズ(蝿の目
レンズ)70aが配列されたものであり、裏面70bが
被記録面となっている。ここでは、レンズシート70と
して、透明で、隣り合う蝿の目レンズ70a同士の間隔
(ピッチ)が、0.1mm〜1mm程度のものなどが好
ましく使用される。
【0066】図7に示すように、レンズが蝿の目レンズ
70aである場合には、レンズシート70の裏面70b
における各蝿の目レンズ70aの中央部に視差画像70
cを記録するため、主走査方向も副走査方向も同様に、
視差画像70cを立体視して得られる立体画像の品質に
蝿の目レンズ70aと視差画像70cの記録位置とのず
れが大きな影響を及ぼす方向となる。図7に示すよう
に、本実施形態では、レンズが蝿の目レンズ70aであ
るので、本実施形態における検出ヘッド11bは、第1
の実施形態と同様に、光学的センサからなるものであ
り、記録ヘッド11aに対するレンズシート60のレン
チキュラーレンズ60aの相対位置を検出するものであ
るが、第1の実施形態とは異なり、主走査の間に各蝿の
目レンズ70aの主走査方向および副走査方向の相対位
置を検出するようになっている。
【0067】また、本実施形態では、レンズが蝿の目レ
ンズ70aであるので、検出ヘッド11bを構成する光
学的センサとして、図3に示した2分割の光学的センサ
に代えて、図3に示した2分割の光学的センサにおける
分割線が、分割線44cと分割線44cの角度を90度
回転させたものとの両者からなる4分割の光学的センサ
を備えている。4分割の光学的センサでは、蝿の目レン
ズ70aの曲率中心からの発散光は、蝿の目レンズ70
aの曲率中心を物点位置とするように配置された集光レ
ンズにより収束光に変換され、センサ44上で結像して
結像スポットを形成する。
【0068】センサ44上に形成される結像スポットの
形成位置は、蝿の目レンズ70aの曲率中心と検出光の
収束光とが一致している状態であれば、センサ44の分
割方向と一致し、蝿の目レンズ70aの曲率中心と検出
光の収束光とが一致していない状態であれば、差が生じ
るようになっている。すなわち、結像スポットの形成位
置とセンサ44上の分割線との差によって蝿の目レンズ
70aの傾きが検出され、各蝿の目レンズ70aの主走
査方向および副走査方向の相対位置が検出されるように
なっている。
【0069】また、本実施形態においては、インク吐出
位置補正手段として、第1の実施形態に示したアクチュ
エータ11cと、第2の実施形態に示した吐出タイミン
グ補正手段とを両方兼ね備えている。
【0070】次に、このような立体画像形成装置を用い
て、レンズシート70に視差画像を記録し、立体画像シ
ートを作製する方法について説明する。制御線26を介
してモータ15の制御電圧等が供給され、制御線27を
介して記録ヘッド11aに制御信号が供給されると、ま
ず、レンズシート70が立体画像形成装置内に挿入さ
れ、シート送りユニット50により記録ヘッド11aお
よび検出ヘッド11bに対して副走査方向に移動して、
レンズシート70の裏面における記録ヘッド11aおよ
び検出ヘッド11bに対する副走査方向の視差画像を記
録する位置に合わせられる。
【0071】次いで、記録ヘッド11aと検出ヘッド1
1bとをキャリッジ移動手段により主走査方向に移動さ
せる。このとき、検出ヘッド11bが、主走査方向に移
動しながら記録ヘッド11aに対する各蝿の目レンズ7
0aの相対位置を検出し、アクチュエータ11cが、検
出ヘッド11bが検出したレンズ位置情報に応じて、各
蝿の目レンズ70aに対する視差画像70cの記録位置
が所定の位置となるように、記録ヘッド11aがインク
を吐出する位置を補正するとともに、吐出タイミング補
正手段が、検出ヘッド11bが検出したレンズ位置情報
に応じて、各蝿の目レンズ70aに対する視差画像70
cの記録位置が所定の位置となるように、記録ヘッド1
1aがインクを吐出する位置を補正し、記録ヘッド11
aが、インク袋内のインクをノズル61から吐出するこ
とにより、図7に示すように、アクチュエータ11cと
吐出タイミング補正手段とによって補正された位置であ
るレンズシート70の裏面70bにおける所定の位置に
視差画像70cを記録する。
【0072】その後、再び、キャリッジ移動手段により
記録ヘッド11aおよび検出ヘッド11bに対してレン
ズシート70を副走査方向に移動させて、レンズシート
70の裏面70bにおける記録ヘッド11aおよび検出
ヘッド11bに対する副走査方向の視差画像70cを記
録する位置を、図7に示すように、視差画像70cが記
録されていない位置に合わせ、上記と同様にして視差画
像70cを記録する。さらに、上記と同様にして、レン
ズシート70の副走査方向への移動と視差画像70cの
記録とを視差画像全体がレンズシート70に記録される
まで繰り返すことにより立体画像シートが作製される。
【0073】このような立体画像形成装置では、検出ヘ
ッド11bとアクチュエータ11cと吐出タイミング補
正手段とにより、視差画像70cの記録は、各蝿の目レ
ンズ70aに対応する視差画像70c毎に、蝿の目レン
ズ70aと視差画像70cを記録する位置とを、主走査
方向および副走査方向において位置合わせしながら進行
させることができるので、各蝿の目レンズ70aの主走
査方向および副走査方向における視差画像70cの記録
位置のずれを少なくすることができ、蝿の目レンズ70
aと視差画像70cとを精度よく位置合わせすることが
できる。
【0074】また、この立体画像形成装置では、検出ヘ
ッド11bが、4分割の光学的センサからなるものであ
るので、記録ヘッド11aに対する各蝿の目レンズ70
aの主走査方向および副走査方向の2方向の相対位置を
優れた精度で検出できる検出ヘッド11aを容易に得る
ことができ、蝿の目レンズ70aと視差画像70cとを
より一層精度よく位置合わせすることが可能なものとす
ることができる。
【0075】なお、本発明の立体画像形成装置において
は、上述した実施形態に示した例のように、記録ヘッド
位置補正手段は、アクチュエータ11cからなるものと
することができるが、記録ヘッド11aの位置を副走査
方向において補正することにより、副走査方向のインク
吐出位置の補正を行うことができればよく、例えば、シ
ート送り手段が、レンズシートの副走査方向における送
り幅を調整可能に構成され、記録ヘッド位置補正手段と
して機能するようにしてもよい。このようにシート送り
手段が記録ヘッド位置補正手段として機能する立体画像
形成装置とした場合、記録ヘッド位置補正手段として特
別な装置を備えることなく、容易にレンズと視差画像と
を精度よく位置合わせすることが可能なものとすること
ができる。
【0076】また、本発明の立体画像形成装置におい
て、レンズシートとして、レンズがレンチキュラーレン
ズであるものを使用した場合には、レンチキュラーレン
ズ60aの長手方向における視差画像60cの記録位置
のずれは、立体視した場合の視差画像60cの品質に対
する影響は少ないが、主走査方向がレンチキュラーレン
ズ60aの長手方向または幅方向でない場合や、立体画
像形成装置にレンズシート60を挿入する際の誤差やシ
ート移動手段によるレンズシートの移動に伴う誤差など
によって主走査方向がレンチキュラーレンズ60aの長
手方向または幅方向とならない場合、また、より一層高
精細な立体画像シート6を作製するためにレンチキュラ
ーレンズ60aの長手方向における視差画像60cの記
録位置のずれも少なくしたい場合などには、第3の実施
形態に示したレンズシートとして、レンズが蝿の目レン
ズ70aであるものを使用した場合と同様に、インク吐
出位置補正手段を、記録ヘッド位置補正手段と吐出タイ
ミング補正手段とからなるものとすることにより、レン
チキュラーレンズ60aの主走査方向および副走査方向
における視差画像60cの記録位置のずれを少なくする
ことができ、レンチキュラーレンズ60aと視差画像6
0cとをより一層精度よく位置合わせすることができ
る。
【0077】本発明の立体画像形成装置は、上述した実
施形態に示した例のように、レンズシートに視差画像を
記録することにより高精細な立体画像シート6を作製す
るものであるが、被記録部材としてレンズシート以外の
ものを使用することにより、プリンタとして利用するこ
ともできる。
【0078】
【発明の効果】本発明の立体画像形成装置においては、
記録ヘッドを記録ヘッド移動手段により主走査方向に移
動させるとともに、検出ヘッドを検出ヘッド移動手段に
より主走査方向に移動させ、記録ヘッドによる視差画像
の記録と、検出ヘッドによる記録ヘッドに対する各レン
ズの相対位置の検出と、インク吐出位置補正手段による
記録ヘッドがインクを吐出する位置の補正とを同時に進
行させることができるので、視差画像は、各レンズに対
応する視差画像毎にレンズと視差画像を記録する位置と
を位置合わせしながら記録することができる。
【0079】したがって、レンズシートと立体画像形成
装置との相対位置の検出をしてレンズと視差画像とを位
置合わせする場合と比較して、非常に精度よく位置合わ
せすることができる。よって、立体画像形成装置にレン
ズシートを挿入する際の誤差やシート移動手段によるレ
ンズシートの移動に伴う誤差、レンズシートの伸び縮み
に起因する誤差によるレンズと視差画像との位置のずれ
を少なくすることができ、高精細な立体画像シートを作
製することができるとともに、立体画像シートの大型化
に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の立体画像形成装置の一例を説明する
ための斜視図である。
【図2】 図1に示した立体画像形成装置における記録
ヘッドの周辺部分を拡大して示した図であり、立体画像
形成装置内にレンズシートが挿入された状態を示した図
である。
【図3】 2分割の光学的センサの構成を説明するため
の図であり、図3(a)は、レンチキュラーレンズの曲
率中心と検出光の収束光とが一致している状態を示した
図であり、図3(b)は、レンチキュラーレンズの曲率
中心と検出光の収束光とが一致していない状態を示した
図である。
【図4】 レンズがレンチキュラーレンズであり、主走
査方向がレンチキュラーレンズの長手方向となるように
立体画像形成装置に挿入されたレンズシートに、記録ヘ
ッドにより視差画像を記録している状態を示した概略斜
視図である。
【図5】 立体画像シートの一例の一部を示した図であ
り、レンチキュラーレンズの幅方向から見た断面図であ
る。
【図6】 レンズがレンチキュラーレンズであり、主走
査方向がレンチキュラーレンズの幅方向となるように立
体画像形成装置に挿入されたレンズシートに、記録ヘッ
ドにより視差画像を記録している状態を示した概略斜視
図である。
【図7】 レンズが蝿の目レンズであるレンズシートに
記録ヘッドにより視差画像を記録している状態を示した
概略斜視図である。
【符号の説明】
6 立体画像シート 10 本体 11 カートリッジ 11a 記録ヘッド 11b 検出ヘッド 11c アクチュエータ 12 キャリッジ 13 フレーム 14 ガイド棒 15 モータ 17 ギヤ 18 駆動輪 19 タイミングベルト 20 従動輪 26、27 制御線 30 駆動ピン 50 シート送りユニット(シート移動手段) 51 ギヤ群 60、70 レンズシート 60a レンチキュラーレンズ 60c、70c 視差画像 61 ノズル 70a 蝿の目レンズ 100 立体画像形成装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に複数のレンズが配列されたレ
    ンズシートの裏面における前記複数のレンズの各々に対
    応する位置に視差画像を記録することにより立体画像シ
    ートを作製する立体画像形成装置であり、 前記レンズシートに対して主走査方向に移動しながら前
    記レンズシートの裏面における所定の位置にインクを吐
    出することにより前記視差画像を記録する記録ヘッド
    と、 前記記録ヘッドを前記主走査方向に移動させる記録ヘッ
    ド移動手段と、 前記主走査方向に移動しながら前記記録ヘッドに対する
    各レンズの相対位置を検出する検出ヘッドと、 前記検出ヘッドを前記主走査方向に移動させる検出ヘッ
    ド移動手段と、 前記検出ヘッドが検出したレンズ位置情報に応じて、前
    記各レンズに対する前記視差画像の記録位置が所定の位
    置となるように、前記記録ヘッドがインクを吐出する位
    置を補正するインク吐出位置補正手段と、 前記記録ヘッドおよび前記検出ヘッドに対して前記レン
    ズシートを副走査方向に移動させるシート移動手段とを
    少なくとも備えたことを特徴とする立体画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドと前記検出ヘッドとが
    同一の支持部材上に設置されるとともに、前記支持部材
    を前記主走査方向に移動させる支持部材移動手段が備え
    られ、 前記支持部材移動手段が、前記記録ヘッド移動手段と前
    記検出ヘッド移動手段とを兼ねていることを特徴とする
    請求項1に記載の立体画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドと前記検出ヘッドとが
    ともに前記レンズシートの裏面側に配置されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の立体画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記レンズが蝿の目レンズである場合
    に、 前記検出ヘッドが、主走査の間に各蝿の目レンズの前記
    主走査方向および前記副走査方向の相対位置を検出する
    とともに、 前記インク吐出位置補正手段は、前記記録ヘッドの位置
    を前記副走査方向において補正することにより、前記副
    走査方向のインク吐出位置の補正を行う記録ヘッド位置
    補正手段と、 前記記録ヘッドからのインクの吐出タイミングを時間的
    に補正することにより、前記主走査方向のインク吐出位
    置の補正を行う吐出タイミング補正手段とからなること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の立体画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズがレンチキュラーレンズで
    あって、前記主走査方向が前記レンチキュラーレンズの
    長手方向である場合に、 前記検出ヘッドが、主走査の間に前記レンチキュラーレ
    ンズの長手方向にわたって、各レンチキュラーレンズの
    幅方向の相対位置を検出するとともに、 前記インク吐出位置補正手段は、前記記録ヘッドの位置
    を前記副走査方向において補正することにより、前記副
    走査方向のインク吐出位置の補正を行う記録ヘッド位置
    補正手段からなることを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれかに記載の立体画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッド位置補正手段が、圧電
    素子からなるものであることを特徴とする請求項4また
    は請求項5に記載の立体画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記シート送り手段が、前記レンズシ
    ートの前記副走査方向における送り幅を調整可能に構成
    され、 前記記録ヘッド位置補正手段として機能することを特徴
    とする請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の立体
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記レンズがレンチキュラーレンズで
    あって、前記主走査方向が前記レンチキュラーレンズの
    幅方向である場合に、 前記検出ヘッドが、主走査の間に複数の前記レンチキュ
    ラーレンズにわたって各レンチキュラーレンズの幅方向
    の相対位置を検出するとともに、 前記インク吐出位置補正手段は、前記記録ヘッドからの
    インクの吐出タイミングを時間的に補正することによ
    り、前記主走査方向のインク吐出位置の補正を行う吐出
    タイミング補正手段からなることを特徴とする請求項1
    ないし請求項3のいずれかに記載の立体画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記検出ヘッドは、光学的センサから
    なるものであることを特徴とする請求項1ないし請求項
    8のいずれかに記載の立体画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記検出ヘッドは、2分割の光学的
    センサからなるものであることを特徴とする請求項1な
    いし請求項9のいずれかに記載の立体画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記検出ヘッドは、4分割以上の光
    学的センサからなるものであることを特徴とする請求項
    1ないし請求項9のいずれかに記載の立体画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11のいずれ
    かに記載の立体画像形成装置を用い、表面に複数のレン
    ズが配列されたレンズシートの裏面における前記複数の
    レンズの各々に対応する位置に視差画像を記録すること
    により立体画像シートを作製する立体画像形成方法であ
    り、 前記シート移動手段により前記記録ヘッドおよび前記検
    出ヘッドに対して前記レンズシートを前記副走査方向に
    移動させて、 前記記録ヘッドを前記記録ヘッド移動手段により前記主
    走査方向に移動させるとともに、前記検出ヘッドを前記
    検出ヘッド移動手段により前記主走査方向に移動させ、 前記検出ヘッドが、前記主走査方向に移動しながら前記
    記録ヘッドに対する各レンズの相対位置を検出し、 前記インク吐出位置補正手段が、前記検出ヘッドが検出
    したレンズ位置情報に応じて、各レンズに対する前記視
    差画像の記録位置が所定の位置となるように、前記記録
    ヘッドがインクを吐出する位置を補正し、 前記記録ヘッドが、インクを吐出することにより前記レ
    ンズシートの裏面における所定の位置に前記視差画像を
    記録することを特徴とする立体画像形成方法。
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