JP2003021875A - 写真焼付装置、写真処理装置および写真焼付方法 - Google Patents
写真焼付装置、写真処理装置および写真焼付方法Info
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- JP2003021875A JP2003021875A JP2001208048A JP2001208048A JP2003021875A JP 2003021875 A JP2003021875 A JP 2003021875A JP 2001208048 A JP2001208048 A JP 2001208048A JP 2001208048 A JP2001208048 A JP 2001208048A JP 2003021875 A JP2003021875 A JP 2003021875A
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- Y02B20/40—Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection
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- Liquid Crystal (AREA)
- Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)
- Projection-Type Copiers In General (AREA)
- Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)
- Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 どのような環境温度下でも、光源の点灯から
出射光量の安定までに必要な安定期間を必要最小限だけ
確保して、印画紙露光前の無駄な光源点灯による無駄な
消費電力および無駄な待ち時間を削減する。 【解決手段】 LUT15bに、RGBの各光源(青色
FL管8、緑色LEDアレイ9、赤色LEDアレイ1
0)の周囲の環境温度に応じた安定期間を記憶させてお
く。温度センサ14にて環境温度が検知されると、LU
T15bは、上記環境温度に対応する安定期間を各光源
ごとに出力する。そして、CPU15cおよび駆動ドラ
イバー16〜18は、LUT15bから出力される各安
定期間の間、各光源の安定期間の終期が一致するような
タイミングで各光源を点灯させる。
出射光量の安定までに必要な安定期間を必要最小限だけ
確保して、印画紙露光前の無駄な光源点灯による無駄な
消費電力および無駄な待ち時間を削減する。 【解決手段】 LUT15bに、RGBの各光源(青色
FL管8、緑色LEDアレイ9、赤色LEDアレイ1
0)の周囲の環境温度に応じた安定期間を記憶させてお
く。温度センサ14にて環境温度が検知されると、LU
T15bは、上記環境温度に対応する安定期間を各光源
ごとに出力する。そして、CPU15cおよび駆動ドラ
イバー16〜18は、LUT15bから出力される各安
定期間の間、各光源の安定期間の終期が一致するような
タイミングで各光源を点灯させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる色の光を出
射する複数の光源を用いて感光材料に画像を焼き付ける
写真焼付装置に関するものであり、特に、各光源を点灯
させてから出射光量が安定するまでに必要な安定期間
を、各光源の周囲の環境温度に応じて設定し、これによ
って、環境温度によっては生じる光源の無駄な点灯を無
くすようにした写真焼付装置、写真処理装置および写真
焼付方法に関するものである。
射する複数の光源を用いて感光材料に画像を焼き付ける
写真焼付装置に関するものであり、特に、各光源を点灯
させてから出射光量が安定するまでに必要な安定期間
を、各光源の周囲の環境温度に応じて設定し、これによ
って、環境温度によっては生じる光源の無駄な点灯を無
くすようにした写真焼付装置、写真処理装置および写真
焼付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、デジタル画像データに基づい
て感光材料としての印画紙に画像を焼き付ける写真焼付
装置が種々提案されている。このような写真焼付装置と
して、例えば、光源と、LCS(Liquid Crystal Shutt
er)と、屈折率分布型のレンズ(例えば、日本板硝子社
製のセルフォック(登録商標)レンズ)とを有している
ものがある。
て感光材料としての印画紙に画像を焼き付ける写真焼付
装置が種々提案されている。このような写真焼付装置と
して、例えば、光源と、LCS(Liquid Crystal Shutt
er)と、屈折率分布型のレンズ(例えば、日本板硝子社
製のセルフォック(登録商標)レンズ)とを有している
ものがある。
【0003】上記光源は、例えば、R(赤)、G
(緑)、B(青)の各色の光を出射するものであり、例
えばLED(Light Emitting Diode)で構成される。な
お、B光を出射する光源としては、上記LEDの代わり
にFL管(Fluorescent Lamp)を用いることも多い。こ
れは、B光を出射するLEDは、写真焼付装置の仕様に
あったものが少なく、かつ、高価であるからである。
(緑)、B(青)の各色の光を出射するものであり、例
えばLED(Light Emitting Diode)で構成される。な
お、B光を出射する光源としては、上記LEDの代わり
にFL管(Fluorescent Lamp)を用いることも多い。こ
れは、B光を出射するLEDは、写真焼付装置の仕様に
あったものが少なく、かつ、高価であるからである。
【0004】上記LCSは、主走査方向に並び、光の透
過を制御する画素を複数ライン有する光変調素子であ
り、LCD(Liquid Crystal Display)の一種である。
LCSの各画素ごとに、液晶に印加する電圧を画像デー
タに応じて変化させることにより、各画素における光の
透過率が変化する。これにより、印画紙への光の照射量
を制御することができる。なお、LCSは、液晶に電圧
を印加する時間を変化させることにより、光の照射量を
制御するようにしてもよい(PWM変調)。上記レンズ
は、LCSの各画素を透過した光を印画紙上に結像させ
る。
過を制御する画素を複数ライン有する光変調素子であ
り、LCD(Liquid Crystal Display)の一種である。
LCSの各画素ごとに、液晶に印加する電圧を画像デー
タに応じて変化させることにより、各画素における光の
透過率が変化する。これにより、印画紙への光の照射量
を制御することができる。なお、LCSは、液晶に電圧
を印加する時間を変化させることにより、光の照射量を
制御するようにしてもよい(PWM変調)。上記レンズ
は、LCSの各画素を透過した光を印画紙上に結像させ
る。
【0005】上記の構成では、上記RGBの各光源を点
灯させ、印画紙を副走査方向(上記主走査方向とは垂直
方向)に移動させながら、LCSの各画素における光の
透過を画像データに応じて制御することで、LCSの各
画素を透過した光が上記レンズを介して印画紙上に到達
し、結果的に、2次元的なカラー画像が印画紙に焼き付
けられる。
灯させ、印画紙を副走査方向(上記主走査方向とは垂直
方向)に移動させながら、LCSの各画素における光の
透過を画像データに応じて制御することで、LCSの各
画素を透過した光が上記レンズを介して印画紙上に到達
し、結果的に、2次元的なカラー画像が印画紙に焼き付
けられる。
【0006】ところで、印画紙の露光時には、RGBの
各光源の出射光量、すなわち、各光源からLCSに供給
される光の量は安定していることが必要である。出射光
量が不安定では、画像データに応じてLCSの各画素を
駆動しても、印画紙上に形成される画像の色バランスが
崩れ、適切なカラー画像が得られなくなるからである。
各光源の出射光量、すなわち、各光源からLCSに供給
される光の量は安定していることが必要である。出射光
量が不安定では、画像データに応じてLCSの各画素を
駆動しても、印画紙上に形成される画像の色バランスが
崩れ、適切なカラー画像が得られなくなるからである。
【0007】一方、光源の特性により、RGBの各光源
をそれぞれ点灯させてから出射光量が安定するまでには
ある程度の時間がかかる。以下では、この時間のことを
安定期間と称することにする。したがって、安定した光
量の光を用いて実際に印画紙を露光するのは、RGBの
各光源の安定期間を経過した後ということになる。
をそれぞれ点灯させてから出射光量が安定するまでには
ある程度の時間がかかる。以下では、この時間のことを
安定期間と称することにする。したがって、安定した光
量の光を用いて実際に印画紙を露光するのは、RGBの
各光源の安定期間を経過した後ということになる。
【0008】ここで、従来の印画紙の露光タイミングに
ついて、具体的に説明すれば以下の通りである。すなわ
ち、RGBの各光源について、ある環境温度(各光源の
周囲の温度)のもとで光量安定までに必要な時間が例え
ば3分、3分、4分であるとすると、従来では、環境温
度に関係なく、各光源の安定期間を一律に例えば5分に
設定し、RGBの各光源を同時に点灯させてから上記安
定期間経過後(5分経過後)に、印画紙を露光するよう
にしていた。
ついて、具体的に説明すれば以下の通りである。すなわ
ち、RGBの各光源について、ある環境温度(各光源の
周囲の温度)のもとで光量安定までに必要な時間が例え
ば3分、3分、4分であるとすると、従来では、環境温
度に関係なく、各光源の安定期間を一律に例えば5分に
設定し、RGBの各光源を同時に点灯させてから上記安
定期間経過後(5分経過後)に、印画紙を露光するよう
にしていた。
【0009】なお、上記安定期間での光源の点灯は、安
定した光量を得るために印画紙の露光に先立って行われ
るものであるため、印画紙露光時の点灯と区別して予備
点灯と呼んでもよい。したがって、上記安定期間のこと
を予備点灯期間と呼ぶこともある。
定した光量を得るために印画紙の露光に先立って行われ
るものであるため、印画紙露光時の点灯と区別して予備
点灯と呼んでもよい。したがって、上記安定期間のこと
を予備点灯期間と呼ぶこともある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、RGBの各
光源の安定期間は、環境温度によって変動するものであ
るため、従来のように、環境温度に関係なく安定期間を
各光源に一律に設定すると、環境温度によっては、上記
のように印画紙の露光までに必要以上に各光源を点灯さ
せることになる。したがって、この場合は、光源を無駄
に点灯させることになり、無駄な電力を消費すると共
に、印画紙の露光までの無駄な待ち時間も発生するとい
う問題が生ずる。
光源の安定期間は、環境温度によって変動するものであ
るため、従来のように、環境温度に関係なく安定期間を
各光源に一律に設定すると、環境温度によっては、上記
のように印画紙の露光までに必要以上に各光源を点灯さ
せることになる。したがって、この場合は、光源を無駄
に点灯させることになり、無駄な電力を消費すると共
に、印画紙の露光までの無駄な待ち時間も発生するとい
う問題が生ずる。
【0011】また、環境温度によっては、5分以上の安
定期間を要する場合も想定される。しかし、上記した従
来の手法では、出射光量が安定する前に印画紙を露光す
ることになり、焼き付け画像の品位が低下することも考
えられる。
定期間を要する場合も想定される。しかし、上記した従
来の手法では、出射光量が安定する前に印画紙を露光す
ることになり、焼き付け画像の品位が低下することも考
えられる。
【0012】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、どのような環境温度下で
も、環境温度に応じた必要最小限の安定期間で各光源を
点灯させることにより、無駄な消費電力および無駄な待
ち時間を削減することができると共に、焼き付け画像の
品位の低下を回避することができる写真焼付装置、写真
処理装置および写真焼付方法を提供することにある。
なされたもので、その目的は、どのような環境温度下で
も、環境温度に応じた必要最小限の安定期間で各光源を
点灯させることにより、無駄な消費電力および無駄な待
ち時間を削減することができると共に、焼き付け画像の
品位の低下を回避することができる写真焼付装置、写真
処理装置および写真焼付方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る写真焼付装
置は、上記の課題を解決するために、異なる色の光を出
射する複数の光源を用いて感光材料を露光することによ
り、感光材料に画像を焼き付ける写真焼付装置におい
て、上記各光源の周囲の環境温度を検知する温度検知手
段と、上記各光源を点灯させてから出射光量が安定する
までに必要な安定期間であって、上記各光源の周囲の環
境温度に応じて決まる安定期間を上記各光源ごとに記憶
すると共に、上記温度検知手段にて検知された環境温度
に対応する安定期間を各光源ごとに出力する記憶手段
と、上記記憶手段から出力される各安定期間の間、各光
源を点灯させる光源制御手段とを備えていることを特徴
としている。
置は、上記の課題を解決するために、異なる色の光を出
射する複数の光源を用いて感光材料を露光することによ
り、感光材料に画像を焼き付ける写真焼付装置におい
て、上記各光源の周囲の環境温度を検知する温度検知手
段と、上記各光源を点灯させてから出射光量が安定する
までに必要な安定期間であって、上記各光源の周囲の環
境温度に応じて決まる安定期間を上記各光源ごとに記憶
すると共に、上記温度検知手段にて検知された環境温度
に対応する安定期間を各光源ごとに出力する記憶手段
と、上記記憶手段から出力される各安定期間の間、各光
源を点灯させる光源制御手段とを備えていることを特徴
としている。
【0014】また、本発明に係る写真焼付方法は、上記
の課題を解決するために、異なる色の光を出射する複数
の光源を用いて感光材料を露光することにより、感光材
料に画像を焼き付ける写真焼付方法において、上記各光
源の周囲の環境温度を検知する第1のステップと、上記
各光源を点灯させてから出射光量が安定するまでに必要
な安定期間であって、上記各光源の周囲の環境温度に応
じて決まる安定期間を上記各光源ごとに記憶している記
憶手段から、検知された環境温度に対応する各光源ごと
の安定期間を出力させる第2のステップと、上記記憶手
段から出力される各安定期間の間、各光源を点灯させる
第3のステップとを有していることを特徴としている。
の課題を解決するために、異なる色の光を出射する複数
の光源を用いて感光材料を露光することにより、感光材
料に画像を焼き付ける写真焼付方法において、上記各光
源の周囲の環境温度を検知する第1のステップと、上記
各光源を点灯させてから出射光量が安定するまでに必要
な安定期間であって、上記各光源の周囲の環境温度に応
じて決まる安定期間を上記各光源ごとに記憶している記
憶手段から、検知された環境温度に対応する各光源ごと
の安定期間を出力させる第2のステップと、上記記憶手
段から出力される各安定期間の間、各光源を点灯させる
第3のステップとを有していることを特徴としている。
【0015】上記の構成によれば、各光源ごとの安定期
間が記憶手段に記憶される。この安定期間とは、光源を
点灯させてから出射光量が安定するまでに必要な期間で
あって、光源の周囲の環境温度に応じて決まる期間のこ
とであり、環境温度によって異なるものである。また、
出射光量が安定するとは、時間経過に対する出射光量の
変化が感光材料に焼き付けられる画像の品質に影響を与
えない範囲内に収まるような状態になることを言う。
間が記憶手段に記憶される。この安定期間とは、光源を
点灯させてから出射光量が安定するまでに必要な期間で
あって、光源の周囲の環境温度に応じて決まる期間のこ
とであり、環境温度によって異なるものである。また、
出射光量が安定するとは、時間経過に対する出射光量の
変化が感光材料に焼き付けられる画像の品質に影響を与
えない範囲内に収まるような状態になることを言う。
【0016】各光源の周囲の環境温度が温度検知手段に
て検知されると、検知された環境温度に対応する安定期
間が上記記憶手段から各光源ごとに出力され、各安定期
間の間、光源制御手段により各光源が点灯される。これ
により、各安定期間終了後は、光量の安定した光を用い
て感光材料を露光することが可能となる。
て検知されると、検知された環境温度に対応する安定期
間が上記記憶手段から各光源ごとに出力され、各安定期
間の間、光源制御手段により各光源が点灯される。これ
により、各安定期間終了後は、光量の安定した光を用い
て感光材料を露光することが可能となる。
【0017】ここで、各光源を安定期間で点灯させるに
際し、上記安定期間を環境温度に応じた安定期間として
いるので、環境温度が変動しても、変動した環境温度に
対応する必要最小限の安定期間で各光源を点灯させるこ
とができる。したがって、環境温度がどのような温度で
あっても、従来のように安定期間に過不足が生じるよう
なことがない。
際し、上記安定期間を環境温度に応じた安定期間として
いるので、環境温度が変動しても、変動した環境温度に
対応する必要最小限の安定期間で各光源を点灯させるこ
とができる。したがって、環境温度がどのような温度で
あっても、従来のように安定期間に過不足が生じるよう
なことがない。
【0018】これにより、どのような環境温度下におい
ても、感光材料の露光までに各光源を無駄に点灯しなく
て済み、また、出射光量が不安定なままで感光材料の露
光が開始されるようなこともない。その結果、どのよう
な環境温度下でも、無駄な消費電力および無駄な待ち時
間を削減することができると共に、出射光量の不安定さ
に起因する焼き付け画像の品位の低下を回避することが
できる。
ても、感光材料の露光までに各光源を無駄に点灯しなく
て済み、また、出射光量が不安定なままで感光材料の露
光が開始されるようなこともない。その結果、どのよう
な環境温度下でも、無駄な消費電力および無駄な待ち時
間を削減することができると共に、出射光量の不安定さ
に起因する焼き付け画像の品位の低下を回避することが
できる。
【0019】本発明に係る写真焼付装置は、上記の課題
を解決するために、上記光源制御手段は、各安定期間の
終期が一致するようなタイミングで、各光源を点灯させ
ることを特徴としている。
を解決するために、上記光源制御手段は、各安定期間の
終期が一致するようなタイミングで、各光源を点灯させ
ることを特徴としている。
【0020】また、本発明に係る写真焼付方法は、上記
第3のステップは、各安定期間の終期が一致するような
タイミングで、各光源を点灯させるステップを有してい
てもよい。
第3のステップは、各安定期間の終期が一致するような
タイミングで、各光源を点灯させるステップを有してい
てもよい。
【0021】感光材料の露光は、出射光量の安定した光
で行う必要があることから、各光源の安定期間経過後に
行う必要がある。しかも、上記の安定期間は、上記した
環境温度のみならず、光源の種類(同種であるか異種で
あるかは問わない)や出射光の波長によっても異なる。
で行う必要があることから、各光源の安定期間経過後に
行う必要がある。しかも、上記の安定期間は、上記した
環境温度のみならず、光源の種類(同種であるか異種で
あるかは問わない)や出射光の波長によっても異なる。
【0022】このとき、各光源の安定期間の終期がずれ
るようなタイミングで各光源を点灯させたのでは、安定
期間での点灯が先に終了した光源を、他の光源の安定期
間での点灯終了までの間、感光材料の露光に供えて引き
続き点灯させておく必要がある。つまり、安定期間での
点灯が先に終了した光源を、感光材料の露光開始まで点
灯させておく必要がある。この場合、先の光源について
は、出射光量が安定しているにもかかわらず、感光材料
の露光開始まで必要以上点灯させることになり、無駄な
消費電力が発生する。
るようなタイミングで各光源を点灯させたのでは、安定
期間での点灯が先に終了した光源を、他の光源の安定期
間での点灯終了までの間、感光材料の露光に供えて引き
続き点灯させておく必要がある。つまり、安定期間での
点灯が先に終了した光源を、感光材料の露光開始まで点
灯させておく必要がある。この場合、先の光源について
は、出射光量が安定しているにもかかわらず、感光材料
の露光開始まで必要以上点灯させることになり、無駄な
消費電力が発生する。
【0023】しかし、本発明では、光源制御手段によ
り、各光源の安定期間の終期が一致するようなタイミン
グで各光源が点灯されるので、安定期間が各光源ごとに
異なっていても、安定期間における各光源の点灯が同時
に終了し、その終了と同時に、安定した出射光量で感光
材料を露光することが可能となる。つまり、この場合、
各光源のそれぞれについて、安定期間での点灯終了から
感光材料の露光までに空白の期間が生じない。したがっ
て、安定期間が光源ごとに異なっていても、感光材料の
露光までの無駄な点灯による無駄な消費電力が発生する
のを回避することができる。
り、各光源の安定期間の終期が一致するようなタイミン
グで各光源が点灯されるので、安定期間が各光源ごとに
異なっていても、安定期間における各光源の点灯が同時
に終了し、その終了と同時に、安定した出射光量で感光
材料を露光することが可能となる。つまり、この場合、
各光源のそれぞれについて、安定期間での点灯終了から
感光材料の露光までに空白の期間が生じない。したがっ
て、安定期間が光源ごとに異なっていても、感光材料の
露光までの無駄な点灯による無駄な消費電力が発生する
のを回避することができる。
【0024】本発明に係る写真焼付装置は、上記の課題
を解決するために、上記光源制御手段は、上記記憶手段
から出力される各安定期間のうち最長安定期間を抽出す
ると共に、最長安定期間と他の安定期間との差を算出
し、最長安定期間の光源を点灯させた後、他の安定期間
の光源を上記差の分だけずらして点灯させることを特徴
としている。
を解決するために、上記光源制御手段は、上記記憶手段
から出力される各安定期間のうち最長安定期間を抽出す
ると共に、最長安定期間と他の安定期間との差を算出
し、最長安定期間の光源を点灯させた後、他の安定期間
の光源を上記差の分だけずらして点灯させることを特徴
としている。
【0025】また、本発明に係る写真焼付方法は、上記
第3のステップは、上記記憶手段から出力される各安定
期間のうち最長安定期間を抽出するステップと、最長安
定期間と他の安定期間との差を算出するステップと、最
長安定期間の光源を点灯させた後、他の安定期間の光源
を上記差の分だけずらして点灯させるステップとを有し
ていることを特徴としている。
第3のステップは、上記記憶手段から出力される各安定
期間のうち最長安定期間を抽出するステップと、最長安
定期間と他の安定期間との差を算出するステップと、最
長安定期間の光源を点灯させた後、他の安定期間の光源
を上記差の分だけずらして点灯させるステップとを有し
ていることを特徴としている。
【0026】上記の構成によれば、光源制御手段によ
り、最長安定期間の光源を基準として他の光源の安定期
間と上記最長安定期間との差が算出され、最長安定期間
の光源点灯後は、上記差の分だけずれたタイミングで他
の光源が点灯される。これにより、安定期間が各光源ご
とに異なっていても、(最長安定期間の光源がどれであ
っても)、各安定期間の終期を一致させることができ、
各安定期間の終了後、安定した出射光量で直ちに感光材
料を露光することができる。
り、最長安定期間の光源を基準として他の光源の安定期
間と上記最長安定期間との差が算出され、最長安定期間
の光源点灯後は、上記差の分だけずれたタイミングで他
の光源が点灯される。これにより、安定期間が各光源ご
とに異なっていても、(最長安定期間の光源がどれであ
っても)、各安定期間の終期を一致させることができ、
各安定期間の終了後、安定した出射光量で直ちに感光材
料を露光することができる。
【0027】したがって、各光源について、安定期間で
の点灯終了から感光材料の露光までに空白の期間が生じ
ないので、感光材料の露光までに無駄な点灯が生じるこ
とがなく、安定期間が光源ごとに異なっていても、無駄
な消費電力が発生するのを回避することができる。
の点灯終了から感光材料の露光までに空白の期間が生じ
ないので、感光材料の露光までに無駄な点灯が生じるこ
とがなく、安定期間が光源ごとに異なっていても、無駄
な消費電力が発生するのを回避することができる。
【0028】本発明に係る写真焼付装置は、上記の課題
を解決するために、上記光源制御手段は、各安定期間の
長さの降順に各光源を点灯させると共に、連続して点灯
される2つの光源の点灯タイミングが、上記2つの光源
の安定期間の差だけずれるように、上記各光源を点灯さ
せることを特徴としている。
を解決するために、上記光源制御手段は、各安定期間の
長さの降順に各光源を点灯させると共に、連続して点灯
される2つの光源の点灯タイミングが、上記2つの光源
の安定期間の差だけずれるように、上記各光源を点灯さ
せることを特徴としている。
【0029】上記の構成によれば、光源制御手段によ
り、連続して点灯される2つの光源の点灯タイミング
が、上記2つの光源の安定期間の差だけずれるように、
各安定期間の長さの降順に各光源が点灯される。これに
より、安定期間が各光源ごとに異なっていても、(最長
安定期間の光源がどれであっても)、各安定期間の終期
を一致させることができ、各安定期間の終了後、安定し
た出射光量で直ちに感光材料を露光することができる。
り、連続して点灯される2つの光源の点灯タイミング
が、上記2つの光源の安定期間の差だけずれるように、
各安定期間の長さの降順に各光源が点灯される。これに
より、安定期間が各光源ごとに異なっていても、(最長
安定期間の光源がどれであっても)、各安定期間の終期
を一致させることができ、各安定期間の終了後、安定し
た出射光量で直ちに感光材料を露光することができる。
【0030】したがって、各光源について、安定期間で
の点灯終了から感光材料の露光までに空白の期間が生じ
ないので、感光材料の露光までに無駄な点灯が生じるこ
とがなく、安定期間が光源ごとに異なっていても、無駄
な消費電力が発生するのを回避することができる。
の点灯終了から感光材料の露光までに空白の期間が生じ
ないので、感光材料の露光までに無駄な点灯が生じるこ
とがなく、安定期間が光源ごとに異なっていても、無駄
な消費電力が発生するのを回避することができる。
【0031】本発明に係る写真焼付装置は、上記の課題
を解決するために、上記各光源は、発光ダイオード(L
ED)と蛍光管(FL)とのうちいずれかでそれぞれ構
成されていることを特徴としている。
を解決するために、上記各光源は、発光ダイオード(L
ED)と蛍光管(FL)とのうちいずれかでそれぞれ構
成されていることを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、各光源としてLED
やFLを用いた写真焼付装置に本発明を適用すれば、各
光源としてLEDやFLを用いた場合でも、無駄な消費
電力の発生や焼き付け画像の品位の低下を回避できるな
ど、上述した本発明の効果を得ることができる。
やFLを用いた写真焼付装置に本発明を適用すれば、各
光源としてLEDやFLを用いた場合でも、無駄な消費
電力の発生や焼き付け画像の品位の低下を回避できるな
ど、上述した本発明の効果を得ることができる。
【0033】なお、各光源は、全てLEDで構成されて
もよいし、LEDとFL管とが混在するように構成され
てもよい。
もよいし、LEDとFL管とが混在するように構成され
てもよい。
【0034】本発明に係る写真焼付装置は、上記の課題
を解決するために、上記各光源から出射される光を画像
データに基づいて変調し、感光材料に供給する光変調素
子をさらに備えていることを特徴としている。
を解決するために、上記各光源から出射される光を画像
データに基づいて変調し、感光材料に供給する光変調素
子をさらに備えていることを特徴としている。
【0035】上記の構成によれば、光変調素子が各光源
からの出射光量の安定した光を画像データに基づいて変
調し、感光材料に供給するので、上記画像データに応じ
た画像を適切な色バランスで感光材料に焼き付けること
ができる。
からの出射光量の安定した光を画像データに基づいて変
調し、感光材料に供給するので、上記画像データに応じ
た画像を適切な色バランスで感光材料に焼き付けること
ができる。
【0036】本発明に係る写真処理装置は、上記の課題
を解決するために、上述した本発明の写真焼付装置と、
上記写真焼付装置にて感光材料に焼き付けられた画像を
現像する現像部とを備えていることを特徴としている。
を解決するために、上述した本発明の写真焼付装置と、
上記写真焼付装置にて感光材料に焼き付けられた画像を
現像する現像部とを備えていることを特徴としている。
【0037】上記の構成によれば、上述した本発明の写
真焼付装置においては、どのような環境温度下でも、出
射光量の不安定さに起因する焼き付け画像の品位の低下
を回避できるので、そのような写真焼付装置によって感
光材料に焼き付けられた画像を現像部にて現像すること
で、画像品位の優れた写真プリントを得ることができ
る。
真焼付装置においては、どのような環境温度下でも、出
射光量の不安定さに起因する焼き付け画像の品位の低下
を回避できるので、そのような写真焼付装置によって感
光材料に焼き付けられた画像を現像部にて現像すること
で、画像品位の優れた写真プリントを得ることができ
る。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図面に基づいて説明すれば以下の通りである。
図面に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0039】本発明は、例えばR(赤)、G(緑)、B
(青)の異なる色の光を出射する複数の光源を用いて感
光材料を露光することにより、感光材料に画像を焼き付
ける写真焼付装置において、第1に、各光源を点灯させ
てから出射光量が安定するまでに必要な期間(安定期
間)を環境温度に応じて各光源ごとに予め設定してお
き、現在の環境温度に対応する必要最小限の安定期間で
各光源を点灯させること、第2に、各光源の点灯タイミ
ングを適切に調整することによって、各光源の安定期間
が環境温度によって異なる場合でも各光源の点灯の無駄
を無くすようにすること、に特徴がある。以下、この点
を踏まえ、本発明の写真焼付装置について説明する。
(青)の異なる色の光を出射する複数の光源を用いて感
光材料を露光することにより、感光材料に画像を焼き付
ける写真焼付装置において、第1に、各光源を点灯させ
てから出射光量が安定するまでに必要な期間(安定期
間)を環境温度に応じて各光源ごとに予め設定してお
き、現在の環境温度に対応する必要最小限の安定期間で
各光源を点灯させること、第2に、各光源の点灯タイミ
ングを適切に調整することによって、各光源の安定期間
が環境温度によって異なる場合でも各光源の点灯の無駄
を無くすようにすること、に特徴がある。以下、この点
を踏まえ、本発明の写真焼付装置について説明する。
【0040】本実施形態の写真処理装置は、原画像の画
像データに基づいて、印画紙(感光材料)上に焼き付
け、現像および乾燥の各処理を施すことにより、原画像
を印画紙にプリントするデジタル写真プリンタである。
像データに基づいて、印画紙(感光材料)上に焼き付
け、現像および乾燥の各処理を施すことにより、原画像
を印画紙にプリントするデジタル写真プリンタである。
【0041】図2に示すように、該写真処理装置は、焼
付部1(写真焼付装置)、印画紙格納部2、現像部3、
乾燥部4、およびPC(Personal Computer)5を備えて
いる。
付部1(写真焼付装置)、印画紙格納部2、現像部3、
乾燥部4、およびPC(Personal Computer)5を備えて
いる。
【0042】印画紙格納部2は、感光材料である印画紙
を格納しており、プリント時に焼付部1に供給するため
のものである。焼付部1は、印画紙格納部2から供給さ
れる印画紙に対して、原画像の画像データに応じて走査
露光を施すことにより、画像の焼き付けを行うものであ
る。なお、この焼付部1の詳細については後述する。
を格納しており、プリント時に焼付部1に供給するため
のものである。焼付部1は、印画紙格納部2から供給さ
れる印画紙に対して、原画像の画像データに応じて走査
露光を施すことにより、画像の焼き付けを行うものであ
る。なお、この焼付部1の詳細については後述する。
【0043】現像部3は、焼き付け処理が施された印画
紙に対して、各種の現像処理液を施しながら搬送するこ
とによって、画像を現像するものである。乾燥部4は、
現像処理が施された印画紙を乾燥させるためのものであ
る。PC5は、写真処理装置における諸々の動作を制御
する機能を果たしているとともに、原画像の画像データ
を保存する機能や、画像データに対してデータ処理を施
す機能などを有している。
紙に対して、各種の現像処理液を施しながら搬送するこ
とによって、画像を現像するものである。乾燥部4は、
現像処理が施された印画紙を乾燥させるためのものであ
る。PC5は、写真処理装置における諸々の動作を制御
する機能を果たしているとともに、原画像の画像データ
を保存する機能や、画像データに対してデータ処理を施
す機能などを有している。
【0044】次に、上記の焼付部1の構成について説明
する。図3に示すように、焼付部1の上部に位置する印
画紙格納部2は、ロール状の印画紙Pを格納するための
2つのペーパーマガジン2a・2bを備えている。各ペ
ーパーマガジン2a・2bには、それぞれ異なるサイズ
の印画紙Pが格納されており、ユーザーから求められる
出力画像のサイズに応じて、供給する印画紙Pが切り換
えられるように設定されている。
する。図3に示すように、焼付部1の上部に位置する印
画紙格納部2は、ロール状の印画紙Pを格納するための
2つのペーパーマガジン2a・2bを備えている。各ペ
ーパーマガジン2a・2bには、それぞれ異なるサイズ
の印画紙Pが格納されており、ユーザーから求められる
出力画像のサイズに応じて、供給する印画紙Pが切り換
えられるように設定されている。
【0045】焼付部1は、上記したように、印画紙格納
部2から供給される印画紙Pに対して走査露光を行うも
のであり、露光エンジン6と、制御部7と、搬送ローラ
R1〜R5とを備えている。搬送ローラR1〜R5は、
印画紙格納部2から供給された印画紙Pを、露光エンジ
ン6を経由して現像部3に送り込むためのものである。
部2から供給される印画紙Pに対して走査露光を行うも
のであり、露光エンジン6と、制御部7と、搬送ローラ
R1〜R5とを備えている。搬送ローラR1〜R5は、
印画紙格納部2から供給された印画紙Pを、露光エンジ
ン6を経由して現像部3に送り込むためのものである。
【0046】制御部7は、露光エンジン6を駆動するた
めのものであり、本発明の最も特徴的な部分となってい
る。なお、この制御部7については後述する。
めのものであり、本発明の最も特徴的な部分となってい
る。なお、この制御部7については後述する。
【0047】露光エンジン6は、搬送ローラR1〜R5
によって搬送されている印画紙Pに対して、露光のため
の光を照射するものであり、具体的には、以下の構成と
なっている。
によって搬送されている印画紙Pに対して、露光のため
の光を照射するものであり、具体的には、以下の構成と
なっている。
【0048】図1に示すように、露光エンジン6は、印
画紙Pに対してそれぞれ青色成分、緑色成分、および赤
色成分の画像光を照射するための光源として、蛍光管で
ある青色FL管(Fluorescent Lamp)8、緑色LED
(Light Emitting Diode)アレイ9、赤色LEDアレイ
10、反射板11、LCS(Liquid Crystal Shutter:
液晶シャッタ)12、ロッドレンズアレイ13、およ
び、温度センサ14(温度検知手段)を備えている。
画紙Pに対してそれぞれ青色成分、緑色成分、および赤
色成分の画像光を照射するための光源として、蛍光管で
ある青色FL管(Fluorescent Lamp)8、緑色LED
(Light Emitting Diode)アレイ9、赤色LEDアレイ
10、反射板11、LCS(Liquid Crystal Shutter:
液晶シャッタ)12、ロッドレンズアレイ13、およ
び、温度センサ14(温度検知手段)を備えている。
【0049】青色FL管8は、印画紙Pに対して青色成
分の画像光を照射するための光源(B光源)であり、印
画紙Pの搬送方向(副走査方向)とは垂直方向である主
走査方向に長尺状に設けられている。
分の画像光を照射するための光源(B光源)であり、印
画紙Pの搬送方向(副走査方向)とは垂直方向である主
走査方向に長尺状に設けられている。
【0050】緑色LEDアレイ9、赤色LEDアレイ1
0は、それぞれ緑色、および赤色成分の画像光を照射す
るための光源(G光源、R光源)であり、複数の緑色L
EDまたは赤色LEDが主走査方向に並んで配列されて
なっている。
0は、それぞれ緑色、および赤色成分の画像光を照射す
るための光源(G光源、R光源)であり、複数の緑色L
EDまたは赤色LEDが主走査方向に並んで配列されて
なっている。
【0051】なお、青色FL管8、緑色LEDアレイ9
および赤色LEDアレイ10の点灯および消灯は、後述
する駆動ドライバー16・17・18によってそれぞれ
制御されるようになっている。
および赤色LEDアレイ10の点灯および消灯は、後述
する駆動ドライバー16・17・18によってそれぞれ
制御されるようになっている。
【0052】反射板11は、赤色LEDアレイ10から
出射した光をLCS12、ロッドレンズアレイ13およ
び印画紙Pが配置されている方向へ導くものである。な
お、赤色LEDアレイ10の配置によっては反射板11
を不要とすることもできる。また、青色FL管8や緑色
LEDアレイ9の配置によっては、反射板11と同等の
機能を有する部材を青色FL管8や緑色LEDアレイ9
に対して設けることも可能である。
出射した光をLCS12、ロッドレンズアレイ13およ
び印画紙Pが配置されている方向へ導くものである。な
お、赤色LEDアレイ10の配置によっては反射板11
を不要とすることもできる。また、青色FL管8や緑色
LEDアレイ9の配置によっては、反射板11と同等の
機能を有する部材を青色FL管8や緑色LEDアレイ9
に対して設けることも可能である。
【0053】LCS12は、RGBの各光源から出射さ
れた光を画像データに基づいて変調し、印画紙Pに供給
する光変調素子であり、光の透過を制御する画素を複数
個有するLCD(Liquid Crystal Display)の一種であ
る。つまり、LCS12は、原画像の赤色成分、緑色成
分および青色成分の画像データに基づいて、液晶に印加
する電圧を各画素ごとに変化させることにより、各画素
における光の透過/遮断を制御する。なお、LCS12
は、液晶に電圧を印加する時間を変化させることによ
り、光の照射量を制御するようにしてもよい(PWM変
調)。なお、LCS12の構成の詳細については後述す
る。
れた光を画像データに基づいて変調し、印画紙Pに供給
する光変調素子であり、光の透過を制御する画素を複数
個有するLCD(Liquid Crystal Display)の一種であ
る。つまり、LCS12は、原画像の赤色成分、緑色成
分および青色成分の画像データに基づいて、液晶に印加
する電圧を各画素ごとに変化させることにより、各画素
における光の透過/遮断を制御する。なお、LCS12
は、液晶に電圧を印加する時間を変化させることによ
り、光の照射量を制御するようにしてもよい(PWM変
調)。なお、LCS12の構成の詳細については後述す
る。
【0054】ロッドレンズアレイ13とは、光の出射点
とロッドレンズとの相対位置に影響されることなく、光
の出射点の位置と結像点の位置とが1対1で対応するこ
とを可能としたレンズアレイをいう。なお、ロッドレン
ズアレイ13としては、例えば、日本板硝子社製のセル
フォック(登録商標)レンズアレイなどが挙げられる。
とロッドレンズとの相対位置に影響されることなく、光
の出射点の位置と結像点の位置とが1対1で対応するこ
とを可能としたレンズアレイをいう。なお、ロッドレン
ズアレイ13としては、例えば、日本板硝子社製のセル
フォック(登録商標)レンズアレイなどが挙げられる。
【0055】温度センサ14は、露光エンジン6内部に
ある光源の周囲の環境温度を検知するものであり、例え
ばサーミスタや熱電対で構成される。本実施形態では、
温度センサ14は、青色FL管8の近傍に設けられてい
る。これは、青色FL管8は蛍光管であり、長時間の使
用によって熱を多く発生するため、青色FL管8の周囲
は、他の光源の周囲よりも環境温度が変化しやすいこと
を考慮したものである。なお、温度センサ14は、青色
FL管8、緑色LEDアレイ9、赤色LEDアレイ10
の個々に対応して設けられていてもよい。
ある光源の周囲の環境温度を検知するものであり、例え
ばサーミスタや熱電対で構成される。本実施形態では、
温度センサ14は、青色FL管8の近傍に設けられてい
る。これは、青色FL管8は蛍光管であり、長時間の使
用によって熱を多く発生するため、青色FL管8の周囲
は、他の光源の周囲よりも環境温度が変化しやすいこと
を考慮したものである。なお、温度センサ14は、青色
FL管8、緑色LEDアレイ9、赤色LEDアレイ10
の個々に対応して設けられていてもよい。
【0056】上記の構成において、青色FL管8から出
射される青色光は、LCS12、ロッドレンズアレイ1
3を介して印画紙P上に主走査方向ライン状に照射され
る。同様に、緑色LEDアレイ9から出射される緑色光
は、LCS12、ロッドレンズアレイ13を介して印画
紙P上に主走査方向ライン状に照射される。また、赤色
LEDアレイ10から出射される赤色光は、反射板1
1、LCS12、ロッドレンズアレイ13を介して印画
紙P上に主走査方向ライン状に照射される。したがっ
て、印画紙Pを副走査方向に搬送しながら、上記のよう
に各色の光を印画紙Pに照射することにより、印画紙P
上には二次元的にカラー画像が形成される。
射される青色光は、LCS12、ロッドレンズアレイ1
3を介して印画紙P上に主走査方向ライン状に照射され
る。同様に、緑色LEDアレイ9から出射される緑色光
は、LCS12、ロッドレンズアレイ13を介して印画
紙P上に主走査方向ライン状に照射される。また、赤色
LEDアレイ10から出射される赤色光は、反射板1
1、LCS12、ロッドレンズアレイ13を介して印画
紙P上に主走査方向ライン状に照射される。したがっ
て、印画紙Pを副走査方向に搬送しながら、上記のよう
に各色の光を印画紙Pに照射することにより、印画紙P
上には二次元的にカラー画像が形成される。
【0057】次に、上記したLCS12の具体的構成に
ついて、図4に基づいて説明する。
ついて、図4に基づいて説明する。
【0058】LCS12は、液晶層を内部に備えた液晶
素子20と、該液晶素子20における光入射面および光
出射面に設けられた偏光板21・21と、FPC(Flex
iblePrint Circuit)ケーブル22とによって構成され
ている。そして、LCS12には、1色の光源に対して
複数の画素開口23…が主走査方向に沿って1列上に並
ぶように配されている。
素子20と、該液晶素子20における光入射面および光
出射面に設けられた偏光板21・21と、FPC(Flex
iblePrint Circuit)ケーブル22とによって構成され
ている。そして、LCS12には、1色の光源に対して
複数の画素開口23…が主走査方向に沿って1列上に並
ぶように配されている。
【0059】ただし、本実施の形態では3色の光源が使
用されていることから、1枚のLCS12には、複数の
画素開口23…が3列分、主走査方向に沿って配されて
いる。つまり、3色の光源のそれぞれに対して、画素開
口23…が一列ずつ設けられている。なお、各色に対応
する画素開口23…を、主走査方向に1列ではなく、主
走査方向に千鳥状に設ける構成としても勿論よい。
用されていることから、1枚のLCS12には、複数の
画素開口23…が3列分、主走査方向に沿って配されて
いる。つまり、3色の光源のそれぞれに対して、画素開
口23…が一列ずつ設けられている。なお、各色に対応
する画素開口23…を、主走査方向に1列ではなく、主
走査方向に千鳥状に設ける構成としても勿論よい。
【0060】液晶素子20は、印加される電圧に応じて
配向状態が変化する液晶材料が封入された素子である。
そして、この液晶素子20は、液晶材料の配向状態に応
じて、偏光板21を透過した光の偏光状態を変化させる
機能を有している。偏光板21は、入射する光を特定方
向の偏光に変換させるための光学素子である。FPCケ
ーブル22は、図示しない透明電極を介して液晶素子2
0へ電圧を印加するための回路である。
配向状態が変化する液晶材料が封入された素子である。
そして、この液晶素子20は、液晶材料の配向状態に応
じて、偏光板21を透過した光の偏光状態を変化させる
機能を有している。偏光板21は、入射する光を特定方
向の偏光に変換させるための光学素子である。FPCケ
ーブル22は、図示しない透明電極を介して液晶素子2
0へ電圧を印加するための回路である。
【0061】すなわち、液晶素子20は、印加される電
圧が所定の閾値未満である場合には、偏光板21を透過
した光の偏光方向を約90°だけ回転させる配向状態と
なるように設定されている。一方、印加電圧が閾値以上
である場合には、偏光板21を透過してくる直線偏光
を、偏光状態に影響を与えることなく透過させる配向状
態となる。また、光入射側の偏光板21と光出射側の偏
光板21とにおける偏光軸の方向は直角となるように設
定されている。したがって、LCS12は、閾値以上の
電圧が印加されていない場合に光を透過させる、ノーマ
リーホワイトの液晶表示素子となっている。より具体的
には、閾値以上の電圧を印加する時間、すなわち光の遮
断時間を画像データに応じて変調することにより、光の
透過光量を制御するようになっている。
圧が所定の閾値未満である場合には、偏光板21を透過
した光の偏光方向を約90°だけ回転させる配向状態と
なるように設定されている。一方、印加電圧が閾値以上
である場合には、偏光板21を透過してくる直線偏光
を、偏光状態に影響を与えることなく透過させる配向状
態となる。また、光入射側の偏光板21と光出射側の偏
光板21とにおける偏光軸の方向は直角となるように設
定されている。したがって、LCS12は、閾値以上の
電圧が印加されていない場合に光を透過させる、ノーマ
リーホワイトの液晶表示素子となっている。より具体的
には、閾値以上の電圧を印加する時間、すなわち光の遮
断時間を画像データに応じて変調することにより、光の
透過光量を制御するようになっている。
【0062】次に、制御部7について説明する前に、青
色FL管8、緑色LEDアレイ9および赤色LEDアレ
イ10の各光出力特性について説明する。
色FL管8、緑色LEDアレイ9および赤色LEDアレ
イ10の各光出力特性について説明する。
【0063】図5は、青色FL管8の点灯時間に対する
光出力(出射光量)の割合の変化を示している。なお、
同図の縦軸は、管電流を7mAとし、25℃での安定輝
度を100%とした場合の光出力の割合を示し、横軸
は、点灯時間(min)を示している。
光出力(出射光量)の割合の変化を示している。なお、
同図の縦軸は、管電流を7mAとし、25℃での安定輝
度を100%とした場合の光出力の割合を示し、横軸
は、点灯時間(min)を示している。
【0064】同図からも分かるように、青色FL管8
は、点灯を開始してから光出力が安定するまでに必要な
安定期間が、周囲の環境温度によって異なる特性を持っ
ている。つまり、上記安定期間としては、環境温度が2
5℃の場合は2分程度であり、環境温度が60℃の場合
は3分程度であり、環境温度が0℃の場合は3〜4分程
度である。したがって、どのような環境温度にも対応で
きるように、上記安定期間として例えば4分を設定して
青色FL管8を点灯したのでは、環境温度が25℃の場
合は2分程度、環境温度が60℃の場合は1分程度、環
境温度が0℃の場合は0〜1分程度、余計な点灯を行う
ことになり、この場合には余計な電力を消費する。
は、点灯を開始してから光出力が安定するまでに必要な
安定期間が、周囲の環境温度によって異なる特性を持っ
ている。つまり、上記安定期間としては、環境温度が2
5℃の場合は2分程度であり、環境温度が60℃の場合
は3分程度であり、環境温度が0℃の場合は3〜4分程
度である。したがって、どのような環境温度にも対応で
きるように、上記安定期間として例えば4分を設定して
青色FL管8を点灯したのでは、環境温度が25℃の場
合は2分程度、環境温度が60℃の場合は1分程度、環
境温度が0℃の場合は0〜1分程度、余計な点灯を行う
ことになり、この場合には余計な電力を消費する。
【0065】一方、複数のLEDから構成される緑色L
EDアレイ9および赤色LEDアレイ10については、
安定期間の環境温度依存性はほとんど無いが、完全に無
いわけではない。つまり、環境温度の違いにより、安定
期間に例えば数十秒程度の違いはある。
EDアレイ9および赤色LEDアレイ10については、
安定期間の環境温度依存性はほとんど無いが、完全に無
いわけではない。つまり、環境温度の違いにより、安定
期間に例えば数十秒程度の違いはある。
【0066】しかも、緑色LEDアレイ9および赤色L
EDアレイ10とでは、出射する光の波長の違いによ
り、同じ環境温度でも上記安定期間が異なる場合があ
る。
EDアレイ10とでは、出射する光の波長の違いによ
り、同じ環境温度でも上記安定期間が異なる場合があ
る。
【0067】図6および図7は、緑色LEDアレイ9お
よび赤色LEDアレイ10をそれぞれ構成するLEDの
光出力特性をそれぞれ示している。なお、環境温度は2
5℃であり、駆動電流は20mAとした。また、縦軸
は、LEDに駆動電流を供給した瞬間の出射光量を10
0%としたときの光量を相対値として示しており、横軸
は、点灯時間(min)を示している。
よび赤色LEDアレイ10をそれぞれ構成するLEDの
光出力特性をそれぞれ示している。なお、環境温度は2
5℃であり、駆動電流は20mAとした。また、縦軸
は、LEDに駆動電流を供給した瞬間の出射光量を10
0%としたときの光量を相対値として示しており、横軸
は、点灯時間(min)を示している。
【0068】ここで、図6からは、点灯時間が20分程
度まで出射光量が安定していないとも思われるが、一般
に、出射光量(相対値)の変化がプリントに影響を与え
ない範囲であれば、出射光量は安定していると見ること
ができる。より具体的には、相対値の変化が例えば0.
5%以内であれば、プリントへの影響はほとんどないと
考えられる。したがって、図6では、環境温度25℃で
の安定期間を3〜5分程度と見ることができる。一方、
図7では、上記0.5%以内の相対値の変化を考慮し
て、環境温度25℃での安定期間を1〜2分程度と見る
ことができる。
度まで出射光量が安定していないとも思われるが、一般
に、出射光量(相対値)の変化がプリントに影響を与え
ない範囲であれば、出射光量は安定していると見ること
ができる。より具体的には、相対値の変化が例えば0.
5%以内であれば、プリントへの影響はほとんどないと
考えられる。したがって、図6では、環境温度25℃で
の安定期間を3〜5分程度と見ることができる。一方、
図7では、上記0.5%以内の相対値の変化を考慮し
て、環境温度25℃での安定期間を1〜2分程度と見る
ことができる。
【0069】以上のことから、緑色LEDアレイ9およ
び赤色LEDアレイ10とでは、出射する光の波長の違
いにより、同じ環境温度25℃でも安定期間が異なるこ
とがわかる。
び赤色LEDアレイ10とでは、出射する光の波長の違
いにより、同じ環境温度25℃でも安定期間が異なるこ
とがわかる。
【0070】ちなみに、図8は、本実施形態では使用さ
れていない青色LEDの光出力特性を示している。な
お、縦軸および横軸については、図6および図7と同じ
である。この青色LEDの場合は、上記0.5%以内の
相対値の変化を考慮して、環境温度25℃での安定期間
を3〜5分程度と見ることができる。したがって、同じ
LEDで構成される光源であっても、同じ環境温度に対
して安定期間は異なるものとなっている。
れていない青色LEDの光出力特性を示している。な
お、縦軸および横軸については、図6および図7と同じ
である。この青色LEDの場合は、上記0.5%以内の
相対値の変化を考慮して、環境温度25℃での安定期間
を3〜5分程度と見ることができる。したがって、同じ
LEDで構成される光源であっても、同じ環境温度に対
して安定期間は異なるものとなっている。
【0071】本実施形態では、上述したような環境温度
ごとの安定期間の違い、および光源ごとの安定期間の違
いを考慮して、必要最小限の安定期間で各光源を点灯さ
せて印画紙の露光までの点灯の無駄を無くすようにする
ため、制御部7を以下のように構成している。以下、制
御部7について、図1に基づいて説明する。
ごとの安定期間の違い、および光源ごとの安定期間の違
いを考慮して、必要最小限の安定期間で各光源を点灯さ
せて印画紙の露光までの点灯の無駄を無くすようにする
ため、制御部7を以下のように構成している。以下、制
御部7について、図1に基づいて説明する。
【0072】制御部7は、画像処理基板15、駆動ドラ
イバー16〜18、駆動基板19から構成されている。
イバー16〜18、駆動基板19から構成されている。
【0073】画像処理基板15は、メモリ15a、LU
T(Look Up Table :ルックアップテーブル)15b、
CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)
15cを備えており、PC5に接続されている。
T(Look Up Table :ルックアップテーブル)15b、
CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)
15cを備えており、PC5に接続されている。
【0074】メモリ15aは、RGBの画像データおよ
び温度センサ14にて検知された環境温度情報を格納す
る記憶手段であり、RAM(Random Access Memory:ラ
ンダムアクセスメモリ) などによって構成される。
び温度センサ14にて検知された環境温度情報を格納す
る記憶手段であり、RAM(Random Access Memory:ラ
ンダムアクセスメモリ) などによって構成される。
【0075】LUT15bは、RGBの各光源(青色F
L管8、緑色LEDアレイ9、赤色LEDアレイ10)
を点灯させてから出射光量が安定するまでに必要な安定
期間であって、上記各光源の周囲の環境温度に応じて決
まる安定期間を上記各光源ごとに記憶すると共に、温度
センサ14にて検知された環境温度に対応する安定期間
を各光源ごとにCPU15cに出力するものである。つ
まり、LUT15bは、温度センサ14にて検知された
環境温度が入力された場合に、上記各光源ごとに、入力
された環境温度に対応する安定期間をCPU15cに出
力する。
L管8、緑色LEDアレイ9、赤色LEDアレイ10)
を点灯させてから出射光量が安定するまでに必要な安定
期間であって、上記各光源の周囲の環境温度に応じて決
まる安定期間を上記各光源ごとに記憶すると共に、温度
センサ14にて検知された環境温度に対応する安定期間
を各光源ごとにCPU15cに出力するものである。つ
まり、LUT15bは、温度センサ14にて検知された
環境温度が入力された場合に、上記各光源ごとに、入力
された環境温度に対応する安定期間をCPU15cに出
力する。
【0076】例えば、青色FL管8についての安定期間
は、環境温度に応じて以下のように設定されている。す
なわち、上記安定期間は、図5より、環境温度0℃では
3分、環境温度25℃では2分、環境温度65℃では3
分である。また、これ以外にも、環境温度を1℃きざ
み、2℃きざみ、5℃きざみなどできざんだ場合の各環
境温度における安定期間が、青色FL管8の光出力特性
に基づいて予めデータとしてLUT15bに記憶されて
いる。
は、環境温度に応じて以下のように設定されている。す
なわち、上記安定期間は、図5より、環境温度0℃では
3分、環境温度25℃では2分、環境温度65℃では3
分である。また、これ以外にも、環境温度を1℃きざ
み、2℃きざみ、5℃きざみなどできざんだ場合の各環
境温度における安定期間が、青色FL管8の光出力特性
に基づいて予めデータとしてLUT15bに記憶されて
いる。
【0077】また、緑色LEDアレイ9や赤色LEDア
レイ10の環境温度ごとの安定期間についても、青色F
L管8の場合と同様に、各々の光出力特性に基づいて予
めLUT15bに記憶されている。例えば、緑色LED
アレイ9については、図6の光出力特性により、環境温
度25℃では安定期間は3分に設定されており、これ以
外の環境温度についても、1℃きざみや2℃きざみ等で
きざまれた環境温度ごとに、上記光出力特性に基づいて
所定の安定期間が設定されている。
レイ10の環境温度ごとの安定期間についても、青色F
L管8の場合と同様に、各々の光出力特性に基づいて予
めLUT15bに記憶されている。例えば、緑色LED
アレイ9については、図6の光出力特性により、環境温
度25℃では安定期間は3分に設定されており、これ以
外の環境温度についても、1℃きざみや2℃きざみ等で
きざまれた環境温度ごとに、上記光出力特性に基づいて
所定の安定期間が設定されている。
【0078】一方、赤色LEDアレイ10については、
図7の光出力特性により、環境温度25℃では安定期間
は1分に設定されており、これ以外の環境温度について
も、同じく1℃きざみや2℃きざみ等できざまれた環境
温度ごとに、上記光出力特性に基づいて所定の安定期間
が設定されている。
図7の光出力特性により、環境温度25℃では安定期間
は1分に設定されており、これ以外の環境温度について
も、同じく1℃きざみや2℃きざみ等できざまれた環境
温度ごとに、上記光出力特性に基づいて所定の安定期間
が設定されている。
【0079】CPU15cは、PC5から供給されるR
GBの画像データに基づいて駆動基板19を駆動する。
また、CPU15cは、LUT15bから出力される各
安定期間の間、上記各光源を点灯させることができるよ
うに、駆動ドライバー16〜18を駆動する。
GBの画像データに基づいて駆動基板19を駆動する。
また、CPU15cは、LUT15bから出力される各
安定期間の間、上記各光源を点灯させることができるよ
うに、駆動ドライバー16〜18を駆動する。
【0080】駆動ドライバー16〜18は、一般的な電
流発生装置および抵抗器で構成され、CPU15cの制
御によって、青色FL管8、緑色LEDアレイ9および
赤色LEDアレイ10に供給される駆動電流を調整し、
上記各光源の光出力(強度、色バランス)を調整する。
流発生装置および抵抗器で構成され、CPU15cの制
御によって、青色FL管8、緑色LEDアレイ9および
赤色LEDアレイ10に供給される駆動電流を調整し、
上記各光源の光出力(強度、色バランス)を調整する。
【0081】したがって、CPU15cおよび駆動ドラ
イバー16〜18は、LUT15bから出力される各安
定期間の間、RGBの各光源を点灯させる光源制御手段
として機能する。
イバー16〜18は、LUT15bから出力される各安
定期間の間、RGBの各光源を点灯させる光源制御手段
として機能する。
【0082】駆動基板19は、RGBの画像データに基
づくCPU15cの制御によって、LCS12の各画素
に印加する電圧のON、OFFを制御し、各画素におけ
る光の透過を制御する。
づくCPU15cの制御によって、LCS12の各画素
に印加する電圧のON、OFFを制御し、各画素におけ
る光の透過を制御する。
【0083】次に、環境温度ごとおよび光源ごとの安定
期間を考慮して、CPU15cおよび駆動ドライバー1
6〜18がRGBの各光源を点灯させる動作の流れにつ
いて、図1および図10を参照しながら、図9のフロー
チャートに基づいて説明する。
期間を考慮して、CPU15cおよび駆動ドライバー1
6〜18がRGBの各光源を点灯させる動作の流れにつ
いて、図1および図10を参照しながら、図9のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0084】まず、オペレータが装置のプリントスター
トボタン(図示せず)を押すと(S1)、温度センサ1
4がRGBの各光源の周囲の環境温度を検出する(S
2)。すると、検出された環境温度情報が画像処理基板
15のメモリ15aに一旦格納され、その後、LUT1
5bに入力される。
トボタン(図示せず)を押すと(S1)、温度センサ1
4がRGBの各光源の周囲の環境温度を検出する(S
2)。すると、検出された環境温度情報が画像処理基板
15のメモリ15aに一旦格納され、その後、LUT1
5bに入力される。
【0085】次に、LUT15bは、入力された環境温
度情報に対応する安定期間を各光源ごとにCPU15c
に出力する(S3)。ここで、以下での説明を分かりや
すくするため、温度センサ14にて検出された環境温度
に対応する安定期間が、青色FL管8、緑色LEDアレ
イ9、赤色LEDアレイ10のそれぞれにおいて、例え
ば5分、1分30秒、1分であり、この安定期間の情報
がLUT15bからCPU15cに入力されるものとす
る。
度情報に対応する安定期間を各光源ごとにCPU15c
に出力する(S3)。ここで、以下での説明を分かりや
すくするため、温度センサ14にて検出された環境温度
に対応する安定期間が、青色FL管8、緑色LEDアレ
イ9、赤色LEDアレイ10のそれぞれにおいて、例え
ば5分、1分30秒、1分であり、この安定期間の情報
がLUT15bからCPU15cに入力されるものとす
る。
【0086】CPU15cは、RGBの各光源の安定期
間のうち最長安定期間を抽出し、その最長安定期間と他
の安定期間との差を算出する(S4)。上記の例では、
最長安定期間は青色FL管8についての安定期間である
5分であるので、最長安定期間と他の安定期間との差と
しては、5分−1分30秒=3分30秒、5分−1分=
4分がそれぞれ算出される。
間のうち最長安定期間を抽出し、その最長安定期間と他
の安定期間との差を算出する(S4)。上記の例では、
最長安定期間は青色FL管8についての安定期間である
5分であるので、最長安定期間と他の安定期間との差と
しては、5分−1分30秒=3分30秒、5分−1分=
4分がそれぞれ算出される。
【0087】次に、CPU15cは、最長安定期間の光
源(上記の例では青色FL管8)を点灯させるように駆
動ドライバー16を制御し、駆動ドライバー16によ
り、青色FL管8を点灯させる(S5)。その後、CP
U15cおよび駆動ドライバー17・18は、緑色LE
Dアレイ9および赤色LEDアレイ10を、上記安定期
間の差だけずらしてそれぞれ点灯させる(S6)。
源(上記の例では青色FL管8)を点灯させるように駆
動ドライバー16を制御し、駆動ドライバー16によ
り、青色FL管8を点灯させる(S5)。その後、CP
U15cおよび駆動ドライバー17・18は、緑色LE
Dアレイ9および赤色LEDアレイ10を、上記安定期
間の差だけずらしてそれぞれ点灯させる(S6)。
【0088】この場合、青色FL管8が点灯されてから
3分30秒後に緑色LEDアレイ9が点灯されることに
なり、青色FL管8が点灯されてから4分後に赤色LE
Dアレイ10が点灯されることになる。これにより、図
10に示すように、RGBの各光源の安定期間の終期が
全て同じとなる。そして、RGBの各光源の安定期間の
終了後、すなわち、青色FL管8を点灯させてから最長
安定期間経過後にプリントを開始する(S7)。
3分30秒後に緑色LEDアレイ9が点灯されることに
なり、青色FL管8が点灯されてから4分後に赤色LE
Dアレイ10が点灯されることになる。これにより、図
10に示すように、RGBの各光源の安定期間の終期が
全て同じとなる。そして、RGBの各光源の安定期間の
終了後、すなわち、青色FL管8を点灯させてから最長
安定期間経過後にプリントを開始する(S7)。
【0089】以上のように、本発明は、RGBの各光源
の周囲の環境温度に応じて決まる安定期間を上記各光源
ごとにLUT15bに記憶させておき、温度センサ14
にて検知された環境温度に対応する安定期間をLUT1
5bが各光源ごとにCPU15cに出力し、CPU15
cおよび駆動ドライバー16〜18が、LUT15bか
ら出力される各安定期間の間、各光源を点灯させる構成
である。これにより、環境温度が変動しても、変動した
環境温度に対応する必要最小限の安定期間で各光源を点
灯させることができる。つまり、どのような環境温度に
おいても、必要な安定期間を過不足なく確保することが
できる。
の周囲の環境温度に応じて決まる安定期間を上記各光源
ごとにLUT15bに記憶させておき、温度センサ14
にて検知された環境温度に対応する安定期間をLUT1
5bが各光源ごとにCPU15cに出力し、CPU15
cおよび駆動ドライバー16〜18が、LUT15bか
ら出力される各安定期間の間、各光源を点灯させる構成
である。これにより、環境温度が変動しても、変動した
環境温度に対応する必要最小限の安定期間で各光源を点
灯させることができる。つまり、どのような環境温度に
おいても、必要な安定期間を過不足なく確保することが
できる。
【0090】これにより、各光源を無駄に点灯すること
がなくなり、また、出射光量が不安定なままでプリント
が開始されることもない。その結果、どのような環境温
度下でも、無駄な消費電力および無駄な待ち時間を削減
することができると共に、出射光量の不安定さに起因す
る焼き付け画像の品位の低下を回避することができる。
また、各光源の無駄な消費電力を削減できるので、各光
源の寿命を延ばすこともできる。
がなくなり、また、出射光量が不安定なままでプリント
が開始されることもない。その結果、どのような環境温
度下でも、無駄な消費電力および無駄な待ち時間を削減
することができると共に、出射光量の不安定さに起因す
る焼き付け画像の品位の低下を回避することができる。
また、各光源の無駄な消費電力を削減できるので、各光
源の寿命を延ばすこともできる。
【0091】また、本発明では、CPU15cおよび駆
動ドライバー16〜18が、最長安定期間と他の安定期
間との差を算出し、最長安定期間の光源を点灯させた
後、他の安定期間の光源を上記差の分だけずらして点灯
させている。このように、最長安定期間の光源を基準に
して、残りの光源の点灯タイミングを決定しているの
で、RGBの各光源ごとに安定期間が異なる場合であっ
ても(最長安定期間の光源がRGBの光源のどれであっ
ても)、各安定期間の終期を一致させることができる。
この場合、最長安定期間の終了後、直ちに印画紙を露光
することが可能となり、各光源のそれぞれについて、安
定期間での点灯終了から印画紙の露光までに空白の期間
が生じない。したがって、安定期間が光源ごとに異なっ
ていても、印画紙の露光までの無駄な点灯による無駄な
消費電力が発生するのを回避することができる。
動ドライバー16〜18が、最長安定期間と他の安定期
間との差を算出し、最長安定期間の光源を点灯させた
後、他の安定期間の光源を上記差の分だけずらして点灯
させている。このように、最長安定期間の光源を基準に
して、残りの光源の点灯タイミングを決定しているの
で、RGBの各光源ごとに安定期間が異なる場合であっ
ても(最長安定期間の光源がRGBの光源のどれであっ
ても)、各安定期間の終期を一致させることができる。
この場合、最長安定期間の終了後、直ちに印画紙を露光
することが可能となり、各光源のそれぞれについて、安
定期間での点灯終了から印画紙の露光までに空白の期間
が生じない。したがって、安定期間が光源ごとに異なっ
ていても、印画紙の露光までの無駄な点灯による無駄な
消費電力が発生するのを回避することができる。
【0092】また、CPU15cおよび駆動ドライバー
16〜18は、最長安定期間の光源を点灯させた後、他
の安定期間の光源をその安定期間と最長安定期間との差
だけずらして点灯させることから、結果的には、各安定
期間の長さの降順に各光源を点灯させると共に、連続し
て点灯される2つの光源の点灯タイミングが、上記2つ
の光源の安定期間の差だけずれるように、上記各光源を
点灯させていると言うこともできる。
16〜18は、最長安定期間の光源を点灯させた後、他
の安定期間の光源をその安定期間と最長安定期間との差
だけずらして点灯させることから、結果的には、各安定
期間の長さの降順に各光源を点灯させると共に、連続し
て点灯される2つの光源の点灯タイミングが、上記2つ
の光源の安定期間の差だけずれるように、上記各光源を
点灯させていると言うこともできる。
【0093】つまり、上記の例では、安定期間の長さ
は、長いほうから順に、青色FL管8(5分)、緑色L
EDアレイ9(1分30秒)、赤色LEDアレイ10
(1分)である。したがって、この順に光源を点灯させ
ることになるが、この場合、連続して点灯される2つの
光源の安定期間の差は、それぞれ3分30秒、30秒で
ある。したがって、CPU15cおよび駆動ドライバー
16〜18は、青色FL管8を点灯してから3分30秒
後に緑色LEDアレイ9を点灯させ、この緑色LEDア
レイ9を点灯させてから30秒後に赤色LEDアレイ1
0を点灯させることになる。
は、長いほうから順に、青色FL管8(5分)、緑色L
EDアレイ9(1分30秒)、赤色LEDアレイ10
(1分)である。したがって、この順に光源を点灯させ
ることになるが、この場合、連続して点灯される2つの
光源の安定期間の差は、それぞれ3分30秒、30秒で
ある。したがって、CPU15cおよび駆動ドライバー
16〜18は、青色FL管8を点灯してから3分30秒
後に緑色LEDアレイ9を点灯させ、この緑色LEDア
レイ9を点灯させてから30秒後に赤色LEDアレイ1
0を点灯させることになる。
【0094】この場合でも、各光源の点灯タイミング
は、結局、図10に示したものと全く同じとなるので、
このようなタイミングで各光源を点灯させた場合でも、
本発明の効果を得ることができる。
は、結局、図10に示したものと全く同じとなるので、
このようなタイミングで各光源を点灯させた場合でも、
本発明の効果を得ることができる。
【0095】なお、本実施形態では、RGBの各光源の
うち、RおよびGの光源をLEDで構成し、Bの光源を
FL管で構成した例について説明したが、各光源の同
種、異種は問わない。例えば、RGBの光源を全てLE
Dで構成した場合でも、本発明を適用することができ
る。
うち、RおよびGの光源をLEDで構成し、Bの光源を
FL管で構成した例について説明したが、各光源の同
種、異種は問わない。例えば、RGBの光源を全てLE
Dで構成した場合でも、本発明を適用することができ
る。
【0096】また、光源としてFL管とLEDとを用い
た場合、LEDよりもFL管のほうが安定期間が常に長
くなるとは限らないと思われる。例えば図5のグラフよ
り、環境温度が40℃の場合の光出力は、環境温度が2
5℃および環境温度が60℃のグラフを考慮して、環境
温度が25℃の場合の95%のあたりで安定することが
予想される。この場合は、安定期間が1分となることも
可能性としては十分にあり、FL管よりもLEDのほう
が安定期間としては長くなることも想定される。
た場合、LEDよりもFL管のほうが安定期間が常に長
くなるとは限らないと思われる。例えば図5のグラフよ
り、環境温度が40℃の場合の光出力は、環境温度が2
5℃および環境温度が60℃のグラフを考慮して、環境
温度が25℃の場合の95%のあたりで安定することが
予想される。この場合は、安定期間が1分となることも
可能性としては十分にあり、FL管よりもLEDのほう
が安定期間としては長くなることも想定される。
【0097】しかし、本発明では、最長安定期間の光源
を基準にして、各光源の点灯タイミングを決めているの
で、上記のような場合でも必然的にLEDのほうから先
に点灯されることになり、この場合でも各光源の安定期
間の終期を一致させることができる。したがって、本発
明は、安定期間が要求される光源であればどのような光
源を用いても対応することができる。
を基準にして、各光源の点灯タイミングを決めているの
で、上記のような場合でも必然的にLEDのほうから先
に点灯されることになり、この場合でも各光源の安定期
間の終期を一致させることができる。したがって、本発
明は、安定期間が要求される光源であればどのような光
源を用いても対応することができる。
【0098】なお、本発明では、安定期間をLUT15
bから読み出すときの温度のみが問題であるので、LU
T15bからの安定期間の読み出し中の周囲の環境温度
の変化は問題にはならない。
bから読み出すときの温度のみが問題であるので、LU
T15bからの安定期間の読み出し中の周囲の環境温度
の変化は問題にはならない。
【0099】
【発明の効果】本発明に係る写真焼付装置は、以上のよ
うに、上記各光源の周囲の環境温度を検知する温度検知
手段と、上記各光源を点灯させてから出射光量が安定す
るまでに必要な安定期間であって、上記各光源の周囲の
環境温度に応じて決まる安定期間を上記各光源ごとに記
憶すると共に、上記温度検知手段にて検知された環境温
度に対応する安定期間を各光源ごとに出力する記憶手段
と、上記記憶手段から出力される各安定期間の間、各光
源を点灯させる光源制御手段とを備えている構成であ
る。
うに、上記各光源の周囲の環境温度を検知する温度検知
手段と、上記各光源を点灯させてから出射光量が安定す
るまでに必要な安定期間であって、上記各光源の周囲の
環境温度に応じて決まる安定期間を上記各光源ごとに記
憶すると共に、上記温度検知手段にて検知された環境温
度に対応する安定期間を各光源ごとに出力する記憶手段
と、上記記憶手段から出力される各安定期間の間、各光
源を点灯させる光源制御手段とを備えている構成であ
る。
【0100】また、本発明に係る写真焼付方法は、以上
のように、上記各光源の周囲の環境温度を検知する第1
のステップと、上記各光源を点灯させてから出射光量が
安定するまでに必要な安定期間であって、上記各光源の
周囲の環境温度に応じて決まる安定期間を上記各光源ご
とに記憶している記憶手段から、検知された環境温度に
対応する各光源ごとの安定期間を出力させる第2のステ
ップと、上記記憶手段から出力される各安定期間の間、
各光源を点灯させる第3のステップとを有している構成
である。
のように、上記各光源の周囲の環境温度を検知する第1
のステップと、上記各光源を点灯させてから出射光量が
安定するまでに必要な安定期間であって、上記各光源の
周囲の環境温度に応じて決まる安定期間を上記各光源ご
とに記憶している記憶手段から、検知された環境温度に
対応する各光源ごとの安定期間を出力させる第2のステ
ップと、上記記憶手段から出力される各安定期間の間、
各光源を点灯させる第3のステップとを有している構成
である。
【0101】それゆえ、各光源を出射光量が安定するま
でに必要な安定期間で点灯させるに際し、上記安定期間
を環境温度に応じた安定期間としているので、環境温度
が変動しても、変動した環境温度に対応する必要最小限
の安定期間で各光源を点灯させることができる。したが
って、環境温度がどのような温度であっても、従来のよ
うに安定期間に過不足が生じるようなことがない。
でに必要な安定期間で点灯させるに際し、上記安定期間
を環境温度に応じた安定期間としているので、環境温度
が変動しても、変動した環境温度に対応する必要最小限
の安定期間で各光源を点灯させることができる。したが
って、環境温度がどのような温度であっても、従来のよ
うに安定期間に過不足が生じるようなことがない。
【0102】これにより、どのような環境温度下におい
ても、感光材料の露光までに各光源を無駄に点灯しなく
て済み、また、出射光量が不安定なままで感光材料の露
光が開始されるようなこともない。その結果、どのよう
な環境温度下でも、無駄な消費電力および無駄な待ち時
間を削減することができると共に、出射光量の不安定さ
に起因する焼き付け画像の品位の低下を回避することが
できるという効果を奏する。
ても、感光材料の露光までに各光源を無駄に点灯しなく
て済み、また、出射光量が不安定なままで感光材料の露
光が開始されるようなこともない。その結果、どのよう
な環境温度下でも、無駄な消費電力および無駄な待ち時
間を削減することができると共に、出射光量の不安定さ
に起因する焼き付け画像の品位の低下を回避することが
できるという効果を奏する。
【0103】本発明に係る写真焼付装置は、以上のよう
に、上記光源制御手段は、各安定期間の終期が一致する
ようなタイミングで、各光源を点灯させる構成である。
に、上記光源制御手段は、各安定期間の終期が一致する
ようなタイミングで、各光源を点灯させる構成である。
【0104】また、本発明に係る写真焼付方法は、上記
第3のステップは、各安定期間の終期が一致するような
タイミングで、各光源を点灯させるステップを有してい
てもよい。
第3のステップは、各安定期間の終期が一致するような
タイミングで、各光源を点灯させるステップを有してい
てもよい。
【0105】それゆえ、安定期間が各光源ごとに異なっ
ていても、安定期間における各光源の点灯が同時に終了
し、その終了と同時に、安定した出射光量で感光材料を
露光することが可能となる。つまり、この場合、各光源
のそれぞれについて、安定期間での点灯終了から感光材
料の露光までに空白の期間が生じない。したがって、安
定期間が光源ごとに異なっていても、感光材料の露光ま
での無駄な点灯による無駄な消費電力が発生するのを回
避することができるという効果を奏する。
ていても、安定期間における各光源の点灯が同時に終了
し、その終了と同時に、安定した出射光量で感光材料を
露光することが可能となる。つまり、この場合、各光源
のそれぞれについて、安定期間での点灯終了から感光材
料の露光までに空白の期間が生じない。したがって、安
定期間が光源ごとに異なっていても、感光材料の露光ま
での無駄な点灯による無駄な消費電力が発生するのを回
避することができるという効果を奏する。
【0106】本発明に係る写真焼付装置は、以上のよう
に、上記光源制御手段は、上記記憶手段から出力される
各安定期間のうち最長安定期間を抽出すると共に、最長
安定期間と他の安定期間との差を算出し、最長安定期間
の光源を点灯させた後、他の安定期間の光源を上記差の
分だけずらして点灯させる構成である。
に、上記光源制御手段は、上記記憶手段から出力される
各安定期間のうち最長安定期間を抽出すると共に、最長
安定期間と他の安定期間との差を算出し、最長安定期間
の光源を点灯させた後、他の安定期間の光源を上記差の
分だけずらして点灯させる構成である。
【0107】また、本発明に係る写真焼付方法は、上記
第3のステップは、上記記憶手段から出力される各安定
期間のうち最長安定期間を抽出するステップと、最長安
定期間と他の安定期間との差を算出するステップと、最
長安定期間の光源を点灯させた後、他の安定期間の光源
を上記差の分だけずらして点灯させるステップとを有し
ている構成である。
第3のステップは、上記記憶手段から出力される各安定
期間のうち最長安定期間を抽出するステップと、最長安
定期間と他の安定期間との差を算出するステップと、最
長安定期間の光源を点灯させた後、他の安定期間の光源
を上記差の分だけずらして点灯させるステップとを有し
ている構成である。
【0108】それゆえ、安定期間が各光源ごとに異なっ
ていても、(最長安定期間の光源がどれであっても)、
各安定期間の終期を一致させることができ、各安定期間
の終了後、安定した出射光量で直ちに感光材料を露光す
ることができる。
ていても、(最長安定期間の光源がどれであっても)、
各安定期間の終期を一致させることができ、各安定期間
の終了後、安定した出射光量で直ちに感光材料を露光す
ることができる。
【0109】したがって、各光源について、安定期間で
の点灯終了から感光材料の露光までに空白の期間が生じ
ないので、感光材料の露光までに無駄な点灯が生じるこ
とがなく、安定期間が光源ごとに異なっていても、無駄
な消費電力が発生するのを回避することができるという
効果を奏する。
の点灯終了から感光材料の露光までに空白の期間が生じ
ないので、感光材料の露光までに無駄な点灯が生じるこ
とがなく、安定期間が光源ごとに異なっていても、無駄
な消費電力が発生するのを回避することができるという
効果を奏する。
【0110】本発明に係る写真焼付装置は、以上のよう
に、上記光源制御手段は、各安定期間の長さの降順に各
光源を点灯させると共に、連続して点灯される2つの光
源の点灯タイミングが、上記2つの光源の安定期間の差
だけずれるように、上記各光源を点灯させる構成であ
る。
に、上記光源制御手段は、各安定期間の長さの降順に各
光源を点灯させると共に、連続して点灯される2つの光
源の点灯タイミングが、上記2つの光源の安定期間の差
だけずれるように、上記各光源を点灯させる構成であ
る。
【0111】それゆえ、安定期間が各光源ごとに異なっ
ていても、(最長安定期間の光源がどれであっても)、
各安定期間の終期を一致させることができ、各安定期間
の終了後、安定した出射光量で直ちに感光材料を露光す
ることができる。
ていても、(最長安定期間の光源がどれであっても)、
各安定期間の終期を一致させることができ、各安定期間
の終了後、安定した出射光量で直ちに感光材料を露光す
ることができる。
【0112】したがって、各光源について、安定期間で
の点灯終了から感光材料の露光までに空白の期間が生じ
ないので、感光材料の露光までに無駄な点灯が生じるこ
とがなく、安定期間が光源ごとに異なっていても、無駄
な消費電力が発生するのを回避することができるという
効果を奏する。
の点灯終了から感光材料の露光までに空白の期間が生じ
ないので、感光材料の露光までに無駄な点灯が生じるこ
とがなく、安定期間が光源ごとに異なっていても、無駄
な消費電力が発生するのを回避することができるという
効果を奏する。
【0113】本発明に係る写真焼付装置は、以上のよう
に、上記各光源は、発光ダイオード(LED)と蛍光管
(FL)とのうちいずれかでそれぞれ構成されている構
成である。
に、上記各光源は、発光ダイオード(LED)と蛍光管
(FL)とのうちいずれかでそれぞれ構成されている構
成である。
【0114】それゆえ、各光源としてLEDやFLを用
いた写真焼付装置に本発明を適用すれば、各光源として
LEDやFLを用いた場合でも、無駄な消費電力の発生
や焼き付け画像の品位の低下を回避できるなど、上述し
た本発明の効果を得ることができる。
いた写真焼付装置に本発明を適用すれば、各光源として
LEDやFLを用いた場合でも、無駄な消費電力の発生
や焼き付け画像の品位の低下を回避できるなど、上述し
た本発明の効果を得ることができる。
【0115】本発明に係る写真焼付装置は、以上のよう
に、上記各光源から出射される光を画像データに基づい
て変調し、感光材料に供給する光変調素子をさらに備え
ている構成である。
に、上記各光源から出射される光を画像データに基づい
て変調し、感光材料に供給する光変調素子をさらに備え
ている構成である。
【0116】それゆえ、光変調素子が各光源からの出射
光量の安定した光を画像データに基づいて変調し、感光
材料に供給するので、上記画像データに応じた画像を適
切な色バランスで感光材料に焼き付けることができると
いう効果を奏する。
光量の安定した光を画像データに基づいて変調し、感光
材料に供給するので、上記画像データに応じた画像を適
切な色バランスで感光材料に焼き付けることができると
いう効果を奏する。
【0117】本発明に係る写真処理装置は、以上のよう
に、上述した本発明の写真焼付装置と、上記写真焼付装
置にて感光材料に焼き付けられた画像を現像する現像部
とを備えている構成である。
に、上述した本発明の写真焼付装置と、上記写真焼付装
置にて感光材料に焼き付けられた画像を現像する現像部
とを備えている構成である。
【0118】それゆえ、上述した本発明の写真焼付装置
においては、どのような環境温度下でも、出射光量の不
安定さに起因する焼き付け画像の品位の低下を回避でき
るので、そのような写真焼付装置によって感光材料に焼
き付けられた画像を現像部にて現像することで、画像品
位の優れた写真プリントを得ることができるという効果
を奏する。
においては、どのような環境温度下でも、出射光量の不
安定さに起因する焼き付け画像の品位の低下を回避でき
るので、そのような写真焼付装置によって感光材料に焼
き付けられた画像を現像部にて現像することで、画像品
位の優れた写真プリントを得ることができるという効果
を奏する。
【図1】本発明に係る写真処理装置の焼付部(写真焼付
装置)の露光エンジンおよび制御部の概略の構成を示す
ブロック図である。
装置)の露光エンジンおよび制御部の概略の構成を示す
ブロック図である。
【図2】上記写真処理装置の外観を示す斜視図である。
【図3】上記焼付部および印画紙格納部の概略の構成を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図4】上記露光エンジンが有するLCSの概略の構成
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図5】上記露光エンジンのB光源として用いられる青
色FL管の光出力特性を示すグラフである。
色FL管の光出力特性を示すグラフである。
【図6】上記露光エンジンのG光源として用いられる緑
色LEDアレイを構成するLEDの光出力特性を示すグ
ラフである。
色LEDアレイを構成するLEDの光出力特性を示すグ
ラフである。
【図7】上記露光エンジンのR光源として用いられる赤
色LEDアレイを構成するLEDの光出力特性を示すグ
ラフである。
色LEDアレイを構成するLEDの光出力特性を示すグ
ラフである。
【図8】青色LEDの光出力特性を示すグラフである。
【図9】上記各光源を点灯させる際の動作の流れを示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図10】上記各光源の点灯タイミングを示す説明図で
ある。
ある。
1 焼付部(写真焼付装置)
3 現像部
8 青色FL管(光源、蛍光管)
9 緑色LEDアレイ(光源、発光ダイオード)
10 赤色LEDアレイ(光源、発光ダイオード)
12 LCS(光変調素子)
14 温度センサ(温度検出手段)
15b LUT(記憶手段)
15c CPU(光源制御手段)
16〜18 駆動ドライバー(光源制御手段)
P 印画紙(感光材料)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G03B 27/72 G03B 27/72 Z 2H110
// H05B 37/02 H05B 37/02 Z 3K073
Fターム(参考) 2H088 EA33 EA39
2H091 FA42Z FA45Z GA11 MA10
2H093 NC42 NC57 NC59 NC63 ND02
ND39
2H106 AA47 AA71 AB04 BA00
2H109 AA23 AA26 AA85 AB51 AB55
DA03
2H110 AA14 AA23 AB09 CB00
3K073 AA00 AA83 AA87 BA31 CF09
CG06 CG15 CH21 CJ00 CJ16
CJ17 CJ19 CJ22
Claims (9)
- 【請求項1】異なる色の光を出射する複数の光源を用い
て感光材料を露光することにより、 感光材料に画像を焼き付ける写真焼付装置において、 上記各光源の周囲の環境温度を検知する温度検知手段
と、 上記各光源を点灯させてから出射光量が安定するまでに
必要な安定期間であって、上記各光源の周囲の環境温度
に応じて決まる安定期間を上記各光源ごとに記憶すると
共に、上記温度検知手段にて検知された環境温度に対応
する安定期間を各光源ごとに出力する記憶手段と、 上記記憶手段から出力される各安定期間の間、各光源を
点灯させる光源制御手段とを備えていることを特徴とす
る写真焼付装置。 - 【請求項2】上記光源制御手段は、各安定期間の終期が
一致するようなタイミングで、各光源を点灯させること
を特徴とする請求項1に記載の写真焼付装置。 - 【請求項3】上記光源制御手段は、上記記憶手段から出
力される各安定期間のうち最長安定期間を抽出すると共
に、最長安定期間と他の安定期間との差を算出し、最長
安定期間の光源を点灯させた後、他の安定期間の光源を
上記差の分だけずらして点灯させることを特徴とする請
求項1または2に記載の写真焼付装置。 - 【請求項4】上記光源制御手段は、各安定期間の長さの
降順に各光源を点灯させると共に、連続して点灯される
2つの光源の点灯タイミングが、上記2つの光源の安定
期間の差だけずれるように、上記各光源を点灯させるこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の写真焼付装
置。 - 【請求項5】上記各光源は、発光ダイオードと蛍光管と
のうちいずれかでそれぞれ構成されていることを特徴と
する請求項1ないし4のいずれかに記載の写真焼付装
置。 - 【請求項6】上記各光源から出射される光を画像データ
に基づいて変調し、感光材料に供給する光変調素子をさ
らに備えていることを特徴とする請求項1ないし5のい
ずれかに記載の写真焼付装置。 - 【請求項7】請求項1ないし6のいずれかに記載の写真
焼付装置と、上記写真焼付装置にて感光材料に焼き付け
られた画像を現像する現像部とを備えていることを特徴
とする写真処理装置。 - 【請求項8】異なる色の光を出射する複数の光源を用い
て感光材料を露光することにより、感光材料に画像を焼
き付ける写真焼付方法において、 上記各光源の周囲の環境温度を検知する第1のステップ
と、 上記各光源を点灯させてから出射光量が安定するまでに
必要な安定期間であって、上記各光源の周囲の環境温度
に応じて決まる安定期間を上記各光源ごとに記憶してい
る記憶手段から、検知された環境温度に対応する各光源
ごとの安定期間を出力させる第2のステップと、 上記記憶手段から出力される各安定期間の間、各光源を
点灯させる第3のステップとを有していることを特徴と
する写真焼付方法。 - 【請求項9】上記第3のステップは、 上記記憶手段から出力される各安定期間のうち最長安定
期間を抽出するステップと、 最長安定期間と他の安定期間との差を算出するステップ
と、 最長安定期間の光源を点灯させた後、他の安定期間の光
源を上記差の分だけずらして点灯させるステップとを有
していることを特徴とする請求項8に記載の写真焼付方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001208048A JP2003021875A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 写真焼付装置、写真処理装置および写真焼付方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001208048A JP2003021875A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 写真焼付装置、写真処理装置および写真焼付方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003021875A true JP2003021875A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19043937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001208048A Withdrawn JP2003021875A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 写真焼付装置、写真処理装置および写真焼付方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003021875A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2000801A2 (en) * | 2006-03-28 | 2008-12-10 | Terumo Kabushiki Kaisha | Body fluid components measuring device |
WO2011148723A1 (ja) | 2010-05-28 | 2011-12-01 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム |
US11112688B2 (en) | 2018-08-31 | 2021-09-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Light source apparatus, image projection apparatus, and control apparatus that control multiple light sources at different lighting timings |
-
2001
- 2001-07-09 JP JP2001208048A patent/JP2003021875A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2000801A2 (en) * | 2006-03-28 | 2008-12-10 | Terumo Kabushiki Kaisha | Body fluid components measuring device |
EP2000801A4 (en) * | 2006-03-28 | 2014-06-04 | Terumo Corp | DEVICE FOR MEASURING COMPONENTS OF A BODILY FLUID |
WO2011148723A1 (ja) | 2010-05-28 | 2011-12-01 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム |
US11112688B2 (en) | 2018-08-31 | 2021-09-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Light source apparatus, image projection apparatus, and control apparatus that control multiple light sources at different lighting timings |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080317 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20110105 |