JP2003021873A - 露光方法及びデジタル露光装置 - Google Patents

露光方法及びデジタル露光装置

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JP2003021873A
JP2003021873A JP2001207849A JP2001207849A JP2003021873A JP 2003021873 A JP2003021873 A JP 2003021873A JP 2001207849 A JP2001207849 A JP 2001207849A JP 2001207849 A JP2001207849 A JP 2001207849A JP 2003021873 A JP2003021873 A JP 2003021873A
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liquid crystal
photosensitive material
exposure head
scanning direction
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Hidetoshi Nishikawa
英利 西川
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光材料と相対移動を行いながら露光ヘッド
で露光を行う装置において、露光時の画素流れを抑制す
る。 【解決手段】 露光ヘッドに備えた液晶シャッターLC
Sの下方位置に、主走査方向と平行する軸芯周りで揺動
自在なガラス製の補正板22と、この補正板22を揺動
駆動するピエゾ素子等で成る駆動体23とで成る変位抑
制手段Eを備え、露光時には露光ヘッドHの移動と同期
したタイミングで補正板22を揺動させることにより液
晶シャッターLCDのシャッター部からの光線を露光ヘ
ッドHの移動方向と逆方向に変位させるよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光方法及びデジ
タル露光装置に関し、詳しくは、露光ヘッドと感光材料
とを、該露光ヘッドの主走査方向と直交する副走査方向
に相対移動させる相対移動処理と、露光ヘッドの主走査
方向に配列した複数の露光画素を前記相対移動処理にお
ける相対移動速度と同期制御して露光光線を感光材料に
照射する露光処理とを行うことにより感光材料の感光面
に対して画像情報の露光を行う露光方法、及び、主走査
方向に複数の露光画素を配列して露光ラインを形成した
露光ヘッドを備え、この露光ヘッドでの露光時に該露光
ヘッドと感光材料とを副走査方向に相対移動させる移動
手段を備え、露光時には移動手段による相対移動速度と
同期して前記複数の露光画素を、画像情報に基づいて制
御することで感光濃度の調節を行う制御手段を備えてい
るデジタル露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した露光方法、及び、デジタル露光
装置に用いられる露光ヘッドとして、蛍光ビーム方式、
液晶シャッター方式、DMD方式又はFOCRT方式
等、種々のものが存在し、何れの露光ヘッドを用いた場
合でも露光を行う際には露光ヘッドでの露光と同期した
速度で露光ヘッドと感光材料とを相対移動させるものと
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、露光ヘッドに
備えた露光画素から照射した光線による露光形態を考え
るに、感光材料がポジティブ型であってもネガティブ型
であっても、露光量と対応した(正比例あるいは反比例
した)感光濃度の画像情報を得る性質のものであるの
で、画像情報の露光を行う際にはビットマップ形式等の
画像情報を構成する画素夫々に対応して設定されている
階調情報に基づいて、露光画素からの光線の照射量(露
光量)を設定する処理を行っている。しかしながら、液
晶シャッター式の露光ヘッドを例に挙げると、光源から
必要とする光量の光線を得るするために、液晶シャッタ
ーの濃度の調節によって透過率を制御することが理想で
あるものの、透過率を高速度で精度高く制御し得る液晶
シャッターを得ることが困難な面があることから、液晶
シャッターでは光線の透過と遮断との切換えのみを行
い、この液晶シャッターで光線を透過する時間(露光時
間)を制御することで露光量の調節を行うことが考えら
れていた。
【0004】具体的には、液晶シャッターの濃度を調節
を行うことを考えると、例えば、8ビットの階調情報に
対応するためには液晶シャッターの濃度を256段階に
制御する必要があり、これを可能にするためTFT液晶
(Thin Film Transistor Liquid Crystal)を利用する
ことも考えられる。しかし、露光ヘッドに使用される液
晶シャッターは短辺の長さに対する長辺の長さが極めて
長い短冊状となる特殊な仕様であるので、TFT液晶を
用いた場合にはコストの上昇を招く不都合に繋がるもの
となり、STN液晶(Super Twisted Nematic Liquid C
rystal)のように比較的安価な液晶シャッターを用い、
この液晶シャッターを前述のように時間制御することで
露光量の制御を行うことが提案されていたのである。
【0005】しかし、液晶シャッターの透過時間の設定
によって露光量の制御を行うよう露光形態を設定した場
合、実用上問題はないが、微視的には高濃度部分では露
光部分が副走査方向に線上に流れる「画素流れ」の現象
を発生するものとなり改善の余地がある。この不都合を
改善するために光源の光量を増すことによって露光に要
する時間の短縮化を図ることも考えられるが、ハロゲン
ランプのように大光量の光源を用いた場合には、ハロゲ
ンランプから発生する熱を逃がすために充分な放熱のた
めの構造を備える必要があるばかりでなく、消費電力も
大きいことから有効な手段であるとも云えない面もあ
る。
【0006】この不都合は、液晶シャッター式の露光ヘ
ッドに限らず、DMD方式や、蛍光ビーム方式の露光ヘ
ッドにおいて、蛍光時間の設定によって露光量の制御を
行った場合にも同様に発生するものである。
【0007】本発明の目的は、時間制御によって露光量
の制御を行う露光ヘッドを採用しながら感光材料におい
て「画素流れ」を阻止し得る露光方法、及び、露光装置
を合理的に構成する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
露光方法の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕露光ヘッドと感光材料とを、該露光ヘッドの主
走査方向と直交する副走査方向に相対移動させる相対移
動処理と、露光ヘッドの主走査方向に配列した複数の露
光画素を前記相対移動処理における相対移動速度と同期
制御して露光光線を感光材料に照射する露光処理とを行
うことにより感光材料の感光面に対して画像情報の露光
を行う露光方法であって、前記露光処理が、露光画素夫
々から光線を照射する時間の制御によって感光材料の感
光濃度の調節を行うよう処理形態が設定され、前記相対
移動処理により、前記露光ヘッドの露光画素から照射さ
れる光線が、感光材料の感光面上で副走査方向に変位す
る現象を抑制するよう、光線と感光材料との相対変位量
を低減する変位抑制処理を行うよう構成されている点に
ある。
【0009】〔作用・効果〕上記特徴によると、露光画
素からの光線を感光材料の感光面に送る露光処理を行う
際には、相対移動処理によって露光ヘッドと感光材料と
が副走査方向に向かって相対移動するものであるが、変
位抑制処理によって露光画素から感光材料に照射された
光線が感光材料の感光面上で移動する現象を抑制するも
のとなる。その結果、露光時間の制御によって感光濃度
の調節を行うよう露光形態を設定しても、画素流れのな
い鮮鋭な画像を形成できる露光方法が構成されたのであ
る。
【0010】本発明の請求項2に係るデジタル露光装置
の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕主走査方向に複数の露光画素を配列して露光ラ
インを形成した露光ヘッドを備え、この露光ヘッドでの
露光時に該露光ヘッドと感光材料とを副走査方向に相対
移動させる移動手段を備え、露光時には移動手段による
相対移動速度と同期して前記複数の露光画素を、画像情
報に基づいて制御することで感光濃度の調節を行う制御
手段を備えているデジタル露光装置であって、前記制御
手段は、画像情報に基づき前記露光画素から光線を送り
出す時間を制御することで感光濃度の調節を行うよう制
御形態が設定され、この露光ヘッドでの露光時におい
て、前記相対移動により前記露光ヘッドの露光画素から
照射される光線が、感光材料の感光面上で副走査方向に
変位する現象を抑制する変位抑制手段を備えている点に
ある。
【0011】〔作用・効果〕上記特徴によると、露光ヘ
ッドを用いて感光材料の感光面に対して画像情報の露光
を行う際には、移動手段によって露光ヘッドと感光材料
とが副走査方向に相対移動するものとなるが、露光時に
は変位抑制手段が露光ヘッドから照射された光線の感光
材料の感光面での副走査方向への変位を抑制するものと
なる。つまり、露光画素から照射された光線の照射時間
を制御することで感光材料の感光濃度を調節するもので
ありながら、大光量の光源や、輝度の高い発光体や蛍光
体を用いなくとも、露光画素から照射された光線の照射
位置が感光材料の感光面上で変位する不都合を解消し
て、その照射位置を維持することを可能にする。その結
果、画素流れのない鮮鋭な画像を形成できるデジタル露
光装置が構成されたのである。
【0012】本発明の請求項3に係るデジタル露光装置
の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項2記載のデジタル露光装置において、前
記変位抑制手段が、前記主走査方向に沿って平行面を形
成した透明な補正板と、この補正板を主走査方向と平行
姿勢の軸心周りで揺動駆動あるいは回転駆動する駆動機
構とを備えて構成されると共に、前記露光画素の1度の
露光時間内において、その露光画素からの光線を、露光
ヘッドを基準にして感光材料の相対移動方向における下
手側に向けて、その相対移動量と対応した量だけ移動さ
せるべく前記駆動機構を制御する補正制御部を備えてい
る点にある。
【0013】〔作用・効果〕上記特徴によると、露光ヘ
ッドで露光を行う際には、露光画素による1度の露光時
間内において、補正制御部が駆動機構を制御することに
より、補正板が揺動作動、あるいは、回転作動すること
になり、補正板を透過した光線を、露光ヘッドを基準に
して感光材料の相対移動方向における下手側に向けて、
その相対移動量と等しい量だけ移動させることになる。
つまり、透明なガラス板や樹脂板等で容易に構成可能な
補正板と、この補正板の姿勢を設定するためにピエゾ素
子や電動モータで構成可能な駆動機構とで成る変位抑制
手段を備えることによって、露光画素から照射された光
線の照射位置の感光面上での位置を維持できる。その結
果、比較的小型に構成し得る部材を付加するだけで画素
流れを抑制し得るものとなったのである。
【0014】本発明の請求項4に係るデジタル露光装置
の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項3記載のデジタル露光装置において、前
記露光ヘッドが、三原色を成す赤、緑、青の3種の光源
と、これらの光源からの光線の照射と停止とを前記露光
画素の単位で制御する液晶シャッターと、この液晶シャ
ッターからの光線を感光材料の感光面に送るマイクロレ
ンズアレイとを備えて構成されると共に、前記補正板
が、前記液晶シャッターとマイクロレンズアレイとの間
の空間、あるいは、前記マイクロレンズアレイと感光材
料との間の空間に配置されている点にある。
【0015】〔作用・効果〕上記特徴によると、液晶シ
ャッターから照射された光線をマイクロレンズアレイを
介して感光材料の感光面に導いて結像させ得ると共に、
この結像位置を補正板で副走査方向に変位させることが
可能となる。その結果、液晶シャッターとマイクロレン
ズアレイとを用いた結像系を備えたものであっても走査
流れのない露光を行えるものとなった。
【0016】本発明の請求項5に係るデジタル露光装置
の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項2記載のデジタル露光装置において、前
記露光ヘッドが、三原色を成す赤、緑、青の3種の光源
と、これらの光源からの光線の照射と停止とを露光画素
の単位で制御する液晶シャッターと、この液晶シャッタ
ーからの光線を感光材料の感光面に送るマイクロレンズ
アレイとを備えて構成されると共に、前記液晶シャッタ
ーが露光ヘッドと感光材料との相対移動方向に移動自在
に支持され、前記変位抑制手段は、前記液晶シャッター
と、この液晶シャッターを移動操作する駆動機構とを備
えて構成され、前記露光画素での1度の露光時間内にお
いて、露光画素からの光線を、露光ヘッドを基準にして
感光材料の相対移動方向における下手側に向け、その相
対移動量と対応した量だけ移動させるべく前記駆動機構
を制御する補正制御部を備えている点にある。
【0017】〔作用・効果〕上記特徴によると、液晶シ
ャッターから照射された光線をマイクロレンズアレイを
介して感光材料の感光面に導いて結像させ得ると共に、
液晶シャッターを駆動機構で移動させることにより、結
像位置を副走査方向に変位させることが可能となる。そ
の結果、結像位置の変位を補正するための光学系を特別
に備えずとも、走査流れのない露光を行えるものとなっ
た。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、感光材料とし
ての銀塩印画紙P(以下印画紙Pと称する)をプリント
サイズに切断して露光位置に搬送してセットする搬送機
構Aと、この搬送機構Aで露光位置にセットされた印画
紙Pに対して画像情報の露光を行う露光ヘッドHと、こ
れらを制御する制御装置Cとを備えてデジタル露光装置
が構成されると共に、このデジタル露光装置で露光され
た印画紙Pの現像処理を行う現像処理装置Dを備えて現
像処理システムが構成されている。
【0019】この現像処理システムでは、現像処理後の
写真フィルムの画像情報を読み取って制御装置Cに転送
するスキャナー1、及び、CD−RやMO、スマートメ
ディアやコンパクトフラッシュ(登録商標)等の記憶媒
体に記録された画像情報を読み取って制御装置Cに転送
するメディアリーダ2を備え、又、画像情報や必要な情
報を表示するディスプレイ3と、制御情報を任意に入力
するための操作卓4とを備えている。
【0020】前記搬送機構Aは、長尺の印画紙Pを巻取
る状態で収納した印画紙マガジンMから印画紙Pを複数
の圧着型の搬送ローラ5で送り、カッターユニット6で
プリントサイズに切断し、ベルト搬送部Abで露光位置
にセットするよう作動形態が設定されている。そして、
搬送ローラ5は搬送モータM5で駆動され、カッターユ
ニット6は互いに剪断位置に配置された固定刃6aと可
動刃6bと、可動刃6bを駆動するカッターモータM6
とを備えて構成されている。前記ベルト搬送部Abは、
2つの遊転プーリ7、7と1つの駆動プーリ8とに対し
て多数の通気孔を有した搬送ベルト9を巻回し、駆動プ
ーリ8を駆動するベルト駆動モータM8を備えて構成さ
れている。詳述しないが、このベルト搬送部Abでは、
搬送ベルト9の搬送域の裏面側から排気を行うことによ
り、搬送ベルト9の搬送面に負圧を発生させ、この負圧
によって搬送ベルト9の搬送面に印画紙Pを吸着させて
搬送し得るよう構成されている。
【0021】図2に示すように、前記露光ヘッドHは、
平面視で矩形となるフレーム11に対して印画紙Pの搬
送方向に沿って移動自在に支持されると共に、この露光
ヘッドHの一方の端部に備えたナット12に螺合するボ
ールネジ13を副走査方向と平行姿勢に沿って配置し、
このボールネジ13を正逆両方向に駆動するシフトモー
タ14を備えることにより、副走査方向に移動自在に構
成されている。つまり、ナット12と、ボールネジ13
と、シフトモータ14とで、露光ヘッドHと印画紙Pと
を相対移動させる移動手段を構成してあり、露光ヘッド
Hを印画紙Pに対して移動させる制御が相対移動処理に
相当する。そして、露光ヘッドHに対して画像情報を転
送する信号系を形成し、シフトモータ13を制御する信
号系が形成されている。
【0022】図3に示すように、前記露光ヘッドHは、
ハウジング15の上部位置に複数の発光ダイオードLE
Dを主走査方向に沿ってライン状に配置することによ
り、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色を成す光源
16R、16G、16Bを形成すると共に、夫々の光源
16(三種の光源の上位概念)からの光線を下方に送る
ために隔絶した空間内に光線を送る経路を形成し、この
経路の下方位置に液晶シャッターLCSを配置し、最下
端にマイクロレンズアレイL(セルフォックレンズ)を
配置し、更に、この液晶シャッターとマクロレンズアレ
イLとの間の空間に対して、変位抑制手段としての補正
機構Eを配置してある。
【0023】図4に示すように、液晶シャッターLCS
にはR(赤)・G(緑)・B(青)の光源に対応して、
主走査方向に沿って露光画素としての奇数列のシャッタ
ー部17(奇数列のシャッター部の上位概念)と、露光
画素としての偶数列のシャッター部18(偶数列のシャ
ッター部の上位概念)とを千鳥状に形成してある。具体
的には赤の光源16Rに対応してシャッター部17r、
18rとを形成し、緑の光源16Gに対応してシャッタ
ー部17g、18gとを形成し、青の光源16Bに対応
してシャッター部17b、18bとを形成し、これらに
よって主走査方向に沿った姿勢の露光ラインが構成され
ている。
【0024】前記奇数列のシャッター部17を露光ヘッ
ドHの移動方向の下手側に配置してあり、露光時には奇
数列のシャッター部17での露光を行った後に偶数列の
シャッター部18での露光を行うものとなる。又、この
赤の光源16Rに対応するシャッター部17、18を基
準にして露光ヘッドHの移動方向の上手側に緑の光源1
6Gと、青の光源18Bとに対応するシャッター部1
7、18を、この順序で配置してある。又、赤の光源1
6Rに対応するシャッター部17、18を基準にして緑
の光源16Gに対応するシャッター部17、18までの
距離、及び、青の光源16Bに対応するシャッター部1
7、18までの距離Xを設定してある。この距離Xは、
シャッター部の開口幅Wの整数倍に設定されている。
又、マイクロレンズアレイLは、シャッター部の開口の
形を、印画紙Pの感光面に対して正立像で、かつ、等倍
で結像するものが使用されている。
【0025】尚、この露光ヘッドHではR(赤)、G
(緑)、B(青)の三原色を成す光源16R、16G、
16Bを使用しているが、この光源16R、16G、1
6Bと併せてマイクロレンズアレイLの部位にフィルタ
ーを配置して光線の波長を整えるよう使用することが可
能であり、光源としてハロゲンランプのように白色の光
源を使用し、液晶シャッターLCSの部位あるいはマイ
クロレンズアレイLの部位三原色に対応したフィルター
を配置する形態で実施することも可能である。
【0026】このようにシャッター部17、18を構成
してあるので、1ラインの画像情報の露光を行う際に
は、画像情報の1ライン分の情報のうち、赤の情報の奇
数列に相当するものとして、例えば、赤の1ラインの画
像情報のうち、アドレスが奇数となるものの情報に基づ
いて奇数列のシャッター部17rを制御して露光を行
い、かつ、この露光を露光ヘッドHがシャッター部の開
口幅Wだけ移動する以前に終了し、この後、露光ヘッド
Hがシャッター部の開口幅Wだけ移動したタイミングで
赤の1ラインの画像情報のうち、アドレスが偶数となる
ものの情報に基づいて偶数列18rを制御して露光を行
い、かつ、この露光を露光ヘッドHがシャッター部の開
口幅Wだけ移動する以前に終了する。次に、この露光位
置に緑の奇数列のシャッター部17gが達したタイミン
グ、及び、偶数列のシャッター部18gが達したタイミ
ングで赤の場合と同様の処理によって露光を行い、この
後、この露光位置に青の奇数列のシャッタ部17bが達
したタイミング、及び、偶数列のシャッター部18bが
達したタイミングで赤の場合と同様の処理によって露光
を行うよう露光形態が設定されている。
【0027】この露光ヘッドHは光源16R、16B、
16G夫々からの光線で露光を行う際には、液晶シャッ
ターLCSのシャッター部17、18において光線の遮
断と透過との切り換を行い、この光線が透過する時間
(光線の照射時間)の設定によって、光源16R、16
B、16Gから印画紙Pに導く光線の光量の調節を行っ
て256種の階調となる感光濃度を作り出すよう露光処
理形態が形成されている。従って、濃度の高いドット
(画素)ほど露光時間が長く、印画紙Pに形成されるド
ットが副走査方向に伸びる、所謂、「画素流れ」を発生
してしまい画像の鮮鋭度が低下する不都合に繋がるもの
であった。そこで、本発明では、露光を行う際におい
て、シャッター部17、18を制御して光線を透過させ
て露光を開始した際には、時間経過に伴う光線の副走査
方向への変位を抑制するよう、時間経過とともに露光ヘ
ッドHの移動方向と反対側に向けて光線を変位させるた
めの変位抑制処理を行う露光方法を採用すること、及
び、この露光方法を具体化した補正機構Eを露光ヘッド
Hに備えることによって「画素流れ」を抑制している。
【0028】つまり、前記補正機構Eは、露光ヘッドH
の主走査方向と平行する姿勢の軸体21周りで揺動自在
に支持された補正板22と、この補正板22の揺動端の
側に配置された駆動機構としてのピエゾ素子等の駆動体
23と、この駆動体23と対向する側に配置されたバネ
材24とを有して構成されている。この補正板22は、
比較的屈折率が高い光学ガラス等の素材の上面と下面と
を平坦で、互いに精度高く平行する平面に仕上げたもの
を使用しており、駆動体23に駆動信号を供給すること
で、図3において、補正板22の揺動端を上方に持ち上
げて、該補正板22を斜め姿勢に設定し、駆動信号の供
給を停止することでバネ材24の付勢力によって該補正
板22を同図に示す水平姿勢に復元するよう構成されて
いる。
【0029】図5に示すように、露光ヘッドHの制御系
の主要部が構成されている。つまり、この制御系は前記
制御装置Cの一部を構成するものであり、情報の処理を
行うマイクロプロセッサー(図示せず)を備えて制御手
段としてのコントロール部26を構成し、このコントロ
ール部26に対して情報のアクセスを可能にする入出力
インタフェース26Aを備えている。この入出力インタ
フェース26Aに対して、ハードディスク27、作業メ
モリ28、FIFOラインバッファ29、演算ドライバ
部30、液晶シャッターLCS夫々に対する情報のアク
セス系を形成してあり、コントロール部26の内部に、
ハードウエア、あるいは、ソフトウエア、あるいは、こ
れらの組み合わせで成るクロック信号発生部31、分周
回路32、オーダー設定部33、画像サイズ変換部3
4、ライン情報転送部35、補正テーブル部36夫々を
備えている。又、この制御系には前記シフトモータ13
を駆動するドライバ38、前記駆動体23を駆動するド
ライバ39、前記ベルト駆動モータM8を駆動するドラ
イバ40夫々を入出力インタフェース26Aからの信号
で制御自在となるように備えている。
【0030】前記ハードディスク27は画像情報をオー
ダ単位(例えば、フィルム1本分の画像情報)で保存し
得る容量を有するものである。前記作業メモリ28はハ
ードディスク27に保存された画像情報からオーダ単位
で管理される複数のコマ情報を保存する容量の半導体型
(RAM)のものが用いられ、この作業メモリ28に画
像情報を保存する際には、ハードディスク27に保存さ
れた画像情報の画素数を、画像サイズ変換部34がオー
ダ設定部33で設定されたプリントサイズに対応する画
素数となるビットマップ形式で8ビットの階調情報を含
むR(赤)、G(緑)、B(青)の画像情報に変換する
処理を行うものとなっている。
【0031】前記FIFOラインバッファ29は、作業
メモリ28に保存された画像情報のうち、露光対象とす
るR(赤)・G(緑)・B(青)夫々のビットマップ形
式の画像情報から、前記ライン情報転送部34が主走査
方向に沿った複数ライン分の情報を指定して該FIFO
ラインバッファ29に転送することにより、そのライン
情報を保存し、かつ、そのライン情報を保存した順序で
送り出すよう機能する。又、このFIFOラインバッフ
ァ29に1ライン分の画像情報を保存する場合には、R
(赤)・G(緑)・B(青)夫々のビットマップ形式の
画像情報のうち、奇数アドレスの画像情報が奇数列のシ
ャッター部17に対応するバッファに先に保存され、次
に、偶数アドレスの画像情報が偶数列のシャッター部1
8に対応するバッファに保存される。
【0032】前記演算ドライバ部30は、FIFOライ
ンバッファ29から送られる階調情報に基づいて対応す
るシャッター部17、18を透過状態に設定する時間に
変換する演算と、この演算結果に基づいてシャッター部
17、18を制御する機能を有するものであり、この演
算処理を行う際には、補正テーブル部36からの補正情
報に基づいて露光時間の補正を行い(例えば、補正係数
を乗ずる演算)、シャッター部17、18固有の特性に
基づいて補正された露光時間を設定する。
【0033】前記クロック信号発生部31は、制御タイ
ミングの基準信号となる信号を継続的に発生させるよう
機能し、分周回路32はクロック信号発生部31で発生
させたクロック信号を必要とする周波数の信号に変換す
る機能を有する。オーダ設定部33は前記操作卓4等か
ら入力されたプリントすべきコマ番号や、プリントサイ
ズやプリント枚数の情報が保存される。画像サイズ変換
部34は、オーダ設定部33で設定されたプリントサイ
ズに基づいて、ハードディスク27に保存された画像情
報をプリントサイズに対応するサイズのビットマップ形
式の画像情報に変換する機能を有する。前記ライン情報
転送部34は、作業メモリ28に保存された画像情報か
ら露光を行うラインに沿ってアドレスを指定して1ライ
ンの情報を順次読み出してFIFOラインバッファ29
に転送する機能を有する。
【0034】前記補正テーブル部36は、液晶シャッタ
ーLCSのシャッター部17、18夫々の特性に基づい
て予め設定された補正値を保存する機能を有するもので
あり、露光を行う際には、前記補正制御部37が補正テ
ーブル36からの情報に基づいて補正された露光時間を
求め、このように求めた露光時間に基づいて、前述のよ
うに演算ドライバ30を制御することにより、シャッタ
部17、18を透過状態に設定する時間を設定するもの
となる。
【0035】前記シフトモータ13はステッピングモー
タで構成され、このシフトモータ13を制御するドライ
バ38は前記クロック信号発生部31で発生させたクロ
ック信号を分周して得られた信号と同期する駆動信号を
出力することによってシフトモータ13を作動させるよ
う機能すると共に、1枚の画像情報のプリントが終了し
た時点で露光ヘッドHをホームポジションに戻すようモ
ータを逆転させる駆動信号をシフトモータ13に出力す
るよう機能する。前記駆動体23を制御するドライバ3
9は、前記クロック信号発生部31からのクロック信号
を分周して得られた信号と同期する駆動信号を間歇的に
出力することにより、補正板22を軸体21周りで揺動
させ、シャッター部17、18からの光線の印画紙Pの
感光面上での露光位置の移動を抑制するよう機能する。
【0036】このデジタル露光装置では、図6のフロー
チャートに示すように、露光処理が行われる。つまり、
ハードディスク27に保存された画像情報をオーダ設定
部33からの設定情報に基づいて読み出し、画像サイズ
変換部34がプリントサイズに対応した画像サイズに変
換して作業メモリ28に転送、保存する処理を行い、露
光ヘッドHをホームポジションHPにセットする(#0
1、02ステップ)。この状態に達すると、シフトモー
タ13を駆動して露光ヘッドHの移動を開始し、露光ヘ
ッドHが露光位置に達したタイミングで露光・補正処理
を開始する(#03〜#05ステップ)。
【0037】この露光・補正処理では前述したように液
晶シャッターLCSに形成したシャッター部17、18
に対して、作業メモリ28からの読み出したライン情報
をFIFOラインバッファ29と、演算ドライバ30と
を介して露光ヘッドHの移動速度と同期したタイミング
で順次転送する処理と、シャッター部17、18での露
光時に補正機構Eによって、「画素流れ」を抑制する補
正を行う処理とが同時に行われ、この露光・補正処理を
継続して行っている際に露光ヘッドHが露光終了位置に
達すると露光・補正処理を終了し、この後、露光ヘッド
Hの移動を停止して露光ルーチンの処理が完了するもの
となっている(#06〜#08ステップ)。
【0038】この露光・補正処理(#05ステップ)に
おける処理を行う際には、シフトモータ13を駆動する
間歇信号を計数することにより、露光ヘッドHの位置を
把握する処理が行われ、図7に示すように、この計数に
より露光ヘッドHが露光を行うべき位置に達したタイミ
ング毎に、タイミング信号が出力される。このタイミン
グ信号が出力されると、露光ヘッドHの液晶シャッター
LCSにおけるR(赤)、G(緑)、B(青)夫々のシ
ャッター部17、18を制御して設定された時間だけ透
過状態に設定して露光を開始し、又、タイミング信号が
出力されると駆動信号を出力して駆動体23の駆動を開
始する。
【0039】又、タイミング信号のインターバルは、露
光ヘッドHがシャッター部17、18の開口幅Wと一致
する距離だけ移動する時間と等しく設定してあり、R
(赤)、G(緑)、B(青)夫々のシャッター部17、
18を透過状態に設定する時間の最大値(max)はタ
イミング信号のインターバルより短い時間に設定され
る。駆動体23を駆動する信号の出力時間は、この露光
タイミング信号の最大値と等しい時間に設定してある。
従って、駆動体23に対して駆動信号を供給した場合に
は、補正板22の揺動端側が上方に向けて揺動し、駆動
体23に対する駆動信号の供給を停止することで補正板
22はバネ材24の付勢力によって図3に示す水平姿勢
に復元する。特に、この駆動信号は毎秒300回程度出
力されるので、マルチバイブレータで発生可能な単純な
方形波でも実用上問題はないが、同図に示す三角波のよ
うに時間経過とともに電圧が増大する形の信号を用いる
ことが理想である。
【0040】図8(イ)、(ロ)、(ハ)に示すよう
に、駆動体22を駆動して補正板22を駆動揺動させた
場合には、露光開始時点では光源16から、液晶シャッ
ターLCS、補正板22、マイクロレンズアレイLを透
過した光線は直線状の光路Yを介して印画紙Pの感光面
上に導かれるものであるが〈(イ)を参照〉、露光ヘッ
ドHの移動と同期して補正板22が傾斜姿勢に変更され
ることにより、露光ヘッドHの移動方向と逆方向に向け
て、露光ヘッドHの移動量と等しい量だけ光路Yを移動
させることになり、非補正時における仮想光路Y’との
相対距離を拡大する形態で、印画紙Pの感光面上での露
光位置を維持するものとなる〈(ロ)、(ハ)を参
照〉。そして、仮想光路Y’と光路Yとの相対距離を露
光ヘッドHの移動距離と一致させることによって、走査
流れを皆無にすることが可能となる。特に、印画紙Pに
対して露光が行われる際には、シャッター部17、18
の正方形の開口が、等倍で印画紙Pに投影されるもので
あることから、印画紙Pにの正方形の領域に対して露光
が行われ、走査流れを発生しない場合には、この正方形
の領域に送られる光線が副走査方向にズレを生じない状
態で露光が継続されるのである。
【0041】このように構成してあるので、本発明のデ
ジタル露光装置を用いて露光を行った場合には、液晶シ
ャッターLCSの時間制御によって感光濃度を設定する
ものでありながら、露光ヘッドHの移動速度と同期して
補正板22を揺動させることによって、印画紙Pの感光
面上での露光面に結ばれる画像(シャッター部の形状を
投影した正方形の画像)の位置を、印画紙上で副走査方
向に移動させる不都合を解消し、結果として、「画素流
れ」を抑制して良好なコントラストで鮮鋭な画像を形成
できるのである。
【0042】特に、本発明では、液晶シャッターLCS
が光線の遮断と透過との切換にのみ使用されるので、液
晶シャッターLCSとしてTFT液晶(Thin Film Tran
sistor Liquid Crystal)のようにコストの上昇を招く
ものを使用する必要が無く、STN液晶(Super Twiste
d Nematic Liquid Crystal)のように比較的安価な液晶
シャッターの使用を可能にしている。更に、補正機構E
を液晶シャッターLCSとマイクロレンズアレイLとの
間の密封可能な空間に配置してあるので、この補正機構
Eに対する塵埃の付着を無くして、該補正機構Eを清浄
な状態に維持できるものとなる。
【0043】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態
以外に、例えば、以下のように構成することも可能であ
る(この別実施の形態では前記実施の形態と同じ機能を
有するものには、実施の形態と共通の番号、符号を付し
ている)。
【0044】(a)図9に示すように、補正機構Eをマ
イクロレンズアレイLを基準に印画紙Pの側に配置する
形態で実施する。この構成では補正板22の揺動方向は
前記実施の形態と何ら変更する必要が無く、このように
構成した場合には、液晶シャッターを用いた露光ヘッド
Hの構造を大きく変更する必要がない。この構成によっ
ても「画素流れ」の無い状態での露光を可能にして良好
なコントラストで鮮鋭な画像を形成できるのである。
【0045】(b)図10に示すように、補正機構Eと
して、露光ヘッドHの移動方向と平行する方向に移動自
在構成した液晶シャッターLCSと、この液晶シャッタ
ーLCSを駆動するピエゾ素子等で成る駆動体23と、
液晶シャッターLCSを復元方向に付勢するバネ材24
とを用いて構成する。この別実施の形態でも正立等倍と
なるマイクロレンズアレイLを使用することにより、露
光時には駆動体23を駆動して露光ヘッドHの移動方向
と逆方向に液晶シャッターLCSを移動させることによ
り、図11(イ)、(ロ)、(ハ)に示す如く、シャッ
ター部17、18からの光線が送られる光路Yを露光ヘ
ッドHの移動量と等しい量だけ変位させて「画素流れ」
の無い状態での露光を可能にして良好なコントラストで
鮮鋭な画像を形成できるのである。
【0046】(c)図12に示すように、補正機構E
を、液晶シャッターLCSとマイクロレンズアレイLと
の間に配置した角柱状のガラスロッド22と、このガラ
スロッド22を同図に示す回転軸芯Q周りで、同図に矢
印で示す方向に向けて、印画紙Pの搬送速度と同期した
速度で回転させる回転モータ23を備えて構成する。ガ
ラスロッド22は対向する面同士が平行姿勢となるよう
精度高く仕上げられた断面形状が正方形となる透明なガ
ラス材を用いて構成され、このガラスロッドを回転させ
ることにより、図13(イ)、(ロ)、(ハ)に示す如
く、ガラスロッド22の回転に伴ってシャッター部1
7、18から導かれる光線の光路Yを仮想光路Y’から
時間経過とともに、露光ヘッドHの移動量と等しい距離
だけ変位させて「画素流れ」のない露光を可能にするも
のとなる。又、この別実施の形態では、(イ)に示す姿
勢からガラスロッド22が90度回転したタイミング
で、次の露光を開始するよう処理形態を設定してある。
【0047】特に、この別実施の形態では、R(赤)、
G(緑)、B(青)夫々の光線の方向を同時に変位させ
るサイズの単一のガラスロッド22を備えて補正機構E
を構成し、このガラスロッド22を回転させる単一の回
転モータ23を備えて構成することが可能であり、この
単一のガラスロッド22をマイクロレンズアレイLと印
画紙との間に配置する形態で実施することも可能であ
る。このように構成したことから、この別実施の形態に
おいても、「画素流れ」の無い状態での露光を可能にし
て良好なコントラストで鮮鋭な画像を形成できるのであ
る。
【0048】(e)図面には示さないが、露光ヘッド全
体をシャッター部の開口幅と等しい量だけ副走査方向に
往復移動自在に構成し、露光ヘッドで露光を行う際に
は、例えば、偶数列のシャッター部での露光時には、露
光開始から露光終了まで露光ヘッドを逆方向にシフトさ
せることで露光ヘッドの移動を相殺して「画素流れ」を
阻止するよう構成する。
【0049】(f)本発明は、上記した実施の形態、及
び、別実施の形態以外に、露光ヘッドHを固定した状態
で、印画紙P等の感光材料を露光ヘッドHに対して移動
させるよう構成することが可能であり、露光ヘッドとし
て液晶シャッターを用いた構造以外に、蛍光ビーム方
式、DMD方式又はFOCRT方式の露光ヘッドを用い
た露光装置に適用して実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】現像処理システムの構成図
【図2】露光ヘッドの移動構造を示す斜視図
【図3】露光ヘッドの断面図
【図4】液晶シャッターの部分拡大図
【図5】制御系のブロック回路図
【図6】露光ルーチンのフローチャート
【図7】制御信号を示すタイミングチャート
【図8】時間経過とともに変位する光路を順次示す模式
【図9】別実施の形態(a)の露光ヘッドの断面図
【図10】別実施の形態(b)の露光ヘッドの断面図
【図11】別実施の形態(b)において時間経過ととも
に変死する光路を順次示す模式図
【図12】別実施の形態(c)の露光ヘッドの断面図
【図13】別実施の形態(c)において時間経過ととも
に変死する光路を順次示す模式図
【符号の説明】
16 光源 17、18 露光画素 22 補正板 23 駆動機構 26 制御手段 37 補正制御部 E 変位抑制手段 H 露光ヘッド L マイクロレンズアレイ P 感光材料 LCS 液晶シャッター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光ヘッドと感光材料とを、該露光ヘッ
    ドの主走査方向と直交する副走査方向に相対移動させる
    相対移動処理と、露光ヘッドの主走査方向に配列した複
    数の露光画素を前記相対移動処理における相対移動速度
    と同期制御して露光光線を感光材料に照射する露光処理
    とを行うことにより感光材料の感光面に対して画像情報
    の露光を行う露光方法であって、 前記露光処理が、露光画素夫々から光線を照射する時間
    の制御によって感光材料の感光濃度の調節を行うよう処
    理形態が設定され、 前記相対移動処理により、前記露光ヘッドの露光画素か
    ら照射される光線が、感光材料の感光面上で副走査方向
    に変位する現象を抑制するよう、光線と感光材料との相
    対変位量を低減する変位抑制処理を行うよう構成されて
    いる露光方法。
  2. 【請求項2】 主走査方向に複数の露光画素を配列して
    露光ラインを形成した露光ヘッドを備え、この露光ヘッ
    ドでの露光時に該露光ヘッドと感光材料とを副走査方向
    に相対移動させる移動手段を備え、露光時には移動手段
    による相対移動速度と同期して前記複数の露光画素を、
    画像情報に基づいて制御することで感光濃度の調節を行
    う制御手段を備えているデジタル露光装置であって、 前記制御手段は、画像情報に基づき前記露光画素から光
    線を照射する時間を制御することで感光濃度の調節を行
    うよう制御形態が設定され、 この露光ヘッドでの露光時において、前記相対移動によ
    り前記露光ヘッドの露光画素から照射される光線が、感
    光材料の感光面上で副走査方向に変位する現象を抑制す
    る変位抑制手段を備えているデジタル露光装置。
  3. 【請求項3】 前記変位抑制手段が、前記主走査方向に
    沿って平行面を形成した透明な補正板と、この補正板を
    主走査方向と平行姿勢の軸心周りで揺動駆動あるいは回
    転駆動する駆動機構とを備えて構成されると共に、前記
    露光画素の1度の露光時間内において、その露光画素か
    らの光線を、露光ヘッドを基準にして感光材料の相対移
    動方向における下手側に向けて、その相対移動量と対応
    した量だけ移動させるべく前記駆動機構を制御する補正
    制御部を備えている請求項2記載のデジタル露光装置。
  4. 【請求項4】 前記露光ヘッドが、三原色を成す赤、
    緑、青の3種の光源と、これらの光源からの光線の照射
    と停止とを前記露光画素の単位で制御する液晶シャッタ
    ーと、この液晶シャッターからの光線を感光材料の感光
    面に送るマイクロレンズアレイとを備えて構成されると
    共に、前記補正板が、前記液晶シャッターとマイクロレ
    ンズアレイとの間の空間、あるいは、前記マイクロレン
    ズアレイと感光材料との間の空間に配置されている請求
    項3記載のデジタル露光装置。
  5. 【請求項5】 前記露光ヘッドが、三原色を成す赤、
    緑、青の3種の光源と、これらの光源からの光線の照射
    と停止とを露光画素の単位で制御する液晶シャッター
    と、この液晶シャッターからの光線を感光材料の感光面
    に送るマイクロレンズアレイとを備えて構成されると共
    に、前記液晶シャッターが露光ヘッドと感光材料との相
    対移動方向に移動自在に支持され、 前記変位抑制手段は、前記液晶シャッターと、この液晶
    シャッターを移動操作する駆動機構とを備えて構成さ
    れ、前記露光画素での1度の露光時間内において、露光
    画素からの光線を、露光ヘッドを基準にして感光材料の
    相対移動方向における下手側に向けて、その相対移動量
    と対応した量だけ移動させるべく前記駆動機構を制御す
    る補正制御部を備えている請求項2記載のデジタル露光
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007071123A1 (fr) * 2005-12-23 2007-06-28 Shang Hai Doli Photographic Equipment Co., Ltd. Appareil de micro-deplacement pour grand ecran a cristaux liquides
KR102665879B1 (ko) * 2021-10-08 2024-05-14 한국기계연구원 액정 셔터 어레이를 포함하는 디지털 노광장치 및 이를 이용한 노광방법

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WO2007071123A1 (fr) * 2005-12-23 2007-06-28 Shang Hai Doli Photographic Equipment Co., Ltd. Appareil de micro-deplacement pour grand ecran a cristaux liquides
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