JP2001005111A - プリントヘッド、画像焼付装置、および画像焼付方法 - Google Patents

プリントヘッド、画像焼付装置、および画像焼付方法

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JP2001005111A
JP2001005111A JP17163399A JP17163399A JP2001005111A JP 2001005111 A JP2001005111 A JP 2001005111A JP 17163399 A JP17163399 A JP 17163399A JP 17163399 A JP17163399 A JP 17163399A JP 2001005111 A JP2001005111 A JP 2001005111A
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Japan
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light
light emitting
photosensitive material
pixel
print head
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JP17163399A
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English (en)
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Hidetoshi Nishikawa
英利 西川
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像焼付装置の構成部品を機械的に移動させ
ることなく、低コストで、しかもプリントヘッドの性能
に悪影響を及ぼすことがない画素ずらしによる露光を行
うことができるプリントヘッド、画像焼付装置、および
画像焼付方法を提供する。 【解決手段】 印画紙2に画像の焼き付けを行うプリン
トヘッド1は、光出射体3a・3bと、上記光出射体3
a・3bから出射された光を変調させる液晶シャッター
4とを備え、上記光出射体3a・3bは、上記光が、液
晶シャッター4にそれぞれ異なる複数の方向から別々に
入射し、それぞれ異なる複数の光路を通って上記印画紙
2上の異なる位置に照射されるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば写真プリ
ンタに備えられ、原画像の表示が可能な光変調素子を介
して感光材料に光を照射することによって、感光材料に
上記原画像を焼き付けるプリントヘッド、画像焼付装
置、および画像焼付方法に関する。より詳しくは、ライ
ン露光を利用する焼き付け技術において、焼き付け画像
の解像度を上げるための主走査方向における画素ずらし
露光に特に好適に用いられるプリントヘッド、画像焼付
装置および画像焼付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真の現像に際して、原画像が記
録されたネガフィルムを介して印画紙に光を照射するこ
とによって印画紙を露光し、該印画紙に原画像に対応す
る画像を焼き付ける画像焼付装置が一般的に用いられて
いる。
【0003】また、昨今では、上記のネガフィルムの代
わりに、たとえば液晶を用いる画像表示装置等の光変調
素子によって原画像を表示させ、この光変調素子を介し
て感光材料に光を照射し、焼き付けを行う方式も行われ
ている。
【0004】上記画像表示装置等の光変調素子(光変調
手段)によって焼き付けを行う場合、画質の向上を図る
ために、画素ずらしという露光方式が一般的に用いられ
ている。この画素ずらしは、光変調素子と印画紙との相
対位置をずらし、印画紙上での、ずらす前の画素配列
に、ずらした後の画素配列を加えることによって、印画
紙上に焼き付ける画素の密度を増やす露光方式である。
【0005】図6(a)および図6(b)は、この画素
ずらしを行う画像焼付装置の構成例をそれぞれ示す斜視
図である。
【0006】まず、図6(a)に示す構成について説明
する。図6(a)に示す画像焼付装置は、プリントヘッ
ド61として、光源としてのランプ63と、液晶表示装
置等から構成される画像表示装置64と、レンズ66
と、BGRフィルタ67とを備えると共に、印画紙62
と、印画紙62を載置するXYステージ68とを備えて
いる。
【0007】ランプ63から出射された白色光は、画像
表示装置64に入射し、その透過率が、焼き付けようと
する画像に応じてBGRの各波長別に変調を受ける。そ
して、画像表示装置64を通過した光は、画像が印画紙
62上に的確な範囲で映されるようにレンズ66によっ
て集光され、BGRの各波長別の変調にタイミングを合
わせて回転するBGRフィルタ67によって色度が制御
される。そして、BGRフィルタ67を通過した光は、
印画紙62上に照射され、印画紙62上にカラー画像を
形成する。
【0008】XYステージ68は、その載置台を互いに
垂直な2方向に対して移動させることが可能な構成とな
っている。すなわち、印画紙62は、互いに垂直な2方
向(X方向およびY方向)に移動可能となっている。図
6(a)、図6(b)いずれに図示の構成によっても、
印画紙62と画像表示装置64とは、互いの相対位置を
X、Y2方向に変えることができる。
【0009】一方、図6(b)に示す構成では、画像表
示装置64が上記XYステージと同様の働きをするXY
ステージ68’に載置された構成となっている。すなわ
ち、画像表示装置64が、互いに垂直な2方向に移動可
能となっている。
【0010】上記移動を行うための駆動手段としては、
セラミックスを接着剤により互いに接着した積層体であ
るピエゾ素子が一般的に用いられている。ピエゾ素子
は、電圧をかけることにより、セラミックスの結晶構造
を収縮変化させて、数10μm程度の範囲で長さを微変
させることができるため、上記XYステージ68に載置
された画像表示装置64の移動の場合等、機械的精度が
要求される移動のための駆動手段として用いられてい
る。
【0011】次に、上記のような構成の、画素ずらしを
行う画像焼付装置における、印画紙62上での焼き付け
られた画素の様子について説明する。
【0012】図7(a)は、画素ずらしを行う前の、1
回目の焼き付けによって印画紙62上に焼き付けられた
画素の状態を示す模式図である。この1回目の焼き付け
の後に、印画紙62あるいは画像表示装置64をX方向
に1画素分移動させ、2回目の焼き付けを行う。さら
に、印画紙62あるいは画像表示装置64を最初の位置
からY方向に1画素分移動させて3回目の焼き付けを行
い、次いで、最初の位置からX方向およびY方向にそれ
ぞれ1画素分移動させて4回目の焼き付けを行う。
【0013】このように、4回の焼き付け動作を行った
後の、印画紙62上に焼き付けられた画素P1 、P2
3 、P4 の状態を、模式的に図7(b)に示す。な
お、上記の4回の焼き付け動作において、それぞれ画像
表示装置64に表示する画像を少しずつ異ならせてい
る。
【0014】以上のような画素ずらしを行うことによっ
て、印画紙62上に焼き付けられる画像の解像度を、X
方向およびY方向のそれぞれについて2倍(dpi:d
otper inch)にすることができるので、画像
全体としての解像度を2倍にし、印画紙62における画
像の表示品位を向上させることができる。
【0015】上述のように、画素ずらしは、図6(a)
(b)に示す、いわゆる面焼きによる焼き付けを行う場
合には、画像表示装置64または印画紙62のいずれか
を最初の位置から互いに垂直な2方向へ移動させること
により行うことができる。
【0016】これに対して、印画紙上の同一ライン方向
(以下、主走査方向と称する)への露光を行うと共に、
上記ライン方向と垂直に交差する方向(以下、副走査方
向と称する)に上記印画紙を搬送することにより2次元
での焼き付けを行う、いわゆるライン露光(走査露光)
の場合には、上記画像表示装置または印画紙のいずれか
一方を固定し、他方を主走査方向に沿って往復移動可能
とすることにより、主走査方向での画素ずらしが行われ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た画像表示装置と印画紙との相対的位置を移動させるこ
とによって画素ずらしを行う従来の画像焼付装置では、
画像表示装置または印画紙の移動を、機械的に高精度か
つ長寿命で行わせることが困難であるという問題点があ
る。これは、画像表示装置または印画紙を移動させるた
めの、ベアリング等の移動手段の一部が局部的に磨耗す
ることにより、機械的精度が経時劣化することが主な原
因である。この場合、たとえ数μm程度の磨耗であって
も、機械的精度を維持できないため、移動手段の寿命が
短くなる。このため、上記のような画像焼付装置では、
移動手段の交換頻度が多くなり高コストとならざるを得
ない。
【0018】また、上記移動のための駆動手段として、
上記ピエゾ素子を用いて行う画像表示装置と印画紙との
相対位置の制御は、一般的に高コストであるという問題
点を有している。
【0019】また、上記画像表示装置を移動させて画素
ずらしを行う場合には、画像表示装置を備えたプリント
ヘッドを往復移動させることとなるため、該プリントヘ
ッドの性能に悪影響が及ぶという問題点も有している。
たとえば、上記画像表示装置64をXYステージ68’
上に載置し、画像表示装置64を移動させることによっ
て画素ずらしを行う構成の場合では、画像表示装置64
を移動させる際に、プリントヘッド61全体に振動を与
えることになり、該プリントヘッド61に悪影響を及ぼ
すこととなる。
【0020】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、画像表示装置等を機械的
に移動させることなく、低コストで、しかもプリントヘ
ッドの性能に悪影響を及ぼすことがない画素ずらしによ
る露光を行うことができるプリントヘッド、画像焼付装
置、および画像焼付方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1のプリントヘッ
ドは、上記の課題を解決するために、光出射部と、画像
データが入力される画素部を有し、上記光出射部から出
射され各画素部に入射した光を、上記画像データに基づ
いて変調する光変調手段とを備え、上記変調された光を
感光材料上に照射させることにより、上記画素部に対応
した画素にて形成される画像を上記感光材料上に焼き付
けるプリントヘッドにおいて、上記光出射部は、複数備
えられていると共に、上記光が、各同一の画素部にそれ
ぞれ互いに時差を伴って入射し、それぞれ異なる複数の
光路を通って上記感光材料上の異なる位置に照射される
ように構成されていることを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、光出射部が複数備え
られていることで、複数の光出射部の位置に対応した複
数の方向からの光を、光変調手段上の同一の画素部に対
し入射させることができる。また、上記光は、各同一の
画素部にそれぞれ互いに時差を伴って入射し、それぞれ
異なる複数の光路を通って上記感光材料上の異なる位置
に照射される。
【0023】このため、各光を、異なる画像データに基
づいて変調しさえすれば、感光材料上の異なる位置に、
互いに相違する画像を焼き付けることができる。従っ
て、本発明の構成を画素ずらしによる露光方式に応用す
ることができる。
【0024】これにより、画像表示装置等を機械的に移
動させることなく、低コストで、しかもプリントヘッド
の性能に悪影響を及ぼすことがない画素ずらしによる露
光を行うことができる。
【0025】また、本発明のプリントヘッドとして、画
像を複数の画素の集まりとして感光材料に焼き付けるプ
リントヘッドにおいて、別個に光を出射し得る複数の光
出射部と、上記光出射部から出射された光を上記画像に
応じて画素毎に変調する画素部が配列された光変調手段
とを備え、上記光出射部は、それぞれの光が、異なる光
路を通って上記光変調手段の同一画素部に対してそれぞ
れ異なる複数の方向から入射し、上記感光材料上の異な
る位置に照射されるように配されているようにしてもよ
い。
【0026】請求項2のプリントヘッドは、上記の課題
を解決するために、上記複数備えられている光出射部
は、交互に点灯する、または、交互に遮光されることを
特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、光出射部が、交互に
点灯する、または、交互に遮光されることにより、光出
射部からの光を、時差を伴って、異なる複数の方向から
光変調手段に入射させることが容易に行える。このた
め、画像表示装置等を機械的に移動させることなく、低
コストで、しかもプリントヘッドの性能に悪影響を及ぼ
すことがない画素ずらしによる露光を行うことができ
る。
【0028】光出射部が交互に点灯する構成は、点滅の
応答が早い光源によって光出射部を構成する場合に適し
ている。また、光出射部が交互に遮光される構成は、点
滅の応答が遅い光源または一つの光源から、異なる光路
に光を導く光路別の導光手段によって光出射部を構成す
る場合に適している。
【0029】請求項3のプリントヘッドは、上記の課題
を解決するために、請求項1または2記載の構成に加え
て、上記光変調手段は、上記それぞれ互いに時差を伴っ
て入射された光を、それぞれ異なる画像データに基づい
て変調することを特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、上記複数の光出射部
からの光が互いに時差を伴って入射された各場合におい
て、光変調手段には異なる画像データが入力されている
ので、感光材料の異なる位置に互いに相違する画像を焼
き付けることができる。
【0031】異なる複数種類の画像データは、それぞれ
の画像データに基づく画素と画素とのつながりを補間す
るものであることが画素ずらしの露光方式によって解像
度を向上させるためには好ましい。
【0032】請求項4のプリントヘッドは、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし3のいずれか1項に
記載の構成に加えて、上記感光材料とプリントヘッドと
を相対移動する相対移動手段を備え、各光出射部による
露光によって感光材料上に形成される画素が、上記相対
移動の方向に対し交差する主走査方向に交互に配列され
るように、上記光変調手段上の画素部と上記光出射部と
の位置関係および光出射部の形状が設定されていること
を特徴としている。
【0033】請求項5記載のプリントヘッドは、上記の
課題を解決するために、請求項4記載の構成に加えて、
上記相対移動手段が、感光材料を搬送する搬送手段であ
ることを特徴としている。
【0034】上記の構成によれば、上記画素が、主走査
方向に交互に配列されるので、一つの光出射部からの露
光による画素と画素との間を、他の光出射部からの露光
による画素により埋めることができる。このため、たと
えば、少しずつ異なる画像を、主走査方向に微小距離ず
らした位置に焼き付けることができるので、上記主走査
方向に、光出射部の数に相当する複数倍の解像度が得ら
れる。また、相対移動手段により、画素を相対移動方向
にずらすことができるので、1画素分ずらして同様に焼
き付けを行うことで、相対移動の方向における解像度を
も上昇させることができる。
【0035】請求項6のプリントヘッドは、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし5のいずれか1項に
記載の構成に加えて、上記感光材料を搬送する搬送手段
を備え、各光出射部による露光によって感光材料上に形
成される画素が、感光材料上の感光材料搬送方向に対し
交差する主走査方向に未露光部分が残らずに配列される
ように、上記光変調手段上の画素部と上記光出射部との
位置関係および光出射部の形状が設定されていることを
特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、上記未露光部分が残
らないように光変調手段の画素部と、上記光出射部の位
置および形状とを適宜設定することができるので、主走
査方向において、光出射部の数に相当する複数倍の解像
度が得られる。また、画素間に未露光部分が残らないの
で、すじむらの無い、高画質の焼き付けを行うことがで
きる。
【0037】光出射部の数を増やす場合には、1画素当
たりの大きさが小さくなるように、上記位置関係や光出
射部の形状を調整することにより、上記解像度を得るこ
とができる。また、搬送手段により、画素を搬送方向に
ずらすことができるので、1画素分ずらして同様に焼き
付けを行うことで、搬送方向における解像度をも上昇さ
せることができる。
【0038】請求項7のプリントヘッドは、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし6のいずれか1項に
記載の構成に加えて、上記光出射部が白色発光ダイオー
ドであることを特徴としている。
【0039】上記の構成によれば、白色発光ダイオード
が、たとえば、ランプ等の光照射体と比較して、ON/
OFFの切り換わりが俊敏であり、高速で点滅させるこ
とができるため、異なる複数の方向から光変調手段に入
射された光による複数の露光をより高速で切り換えるこ
とができる。このため、解像度の高い画像焼き付けを高
速で処理することができる。
【0040】請求項8のプリントヘッドは、上記の課題
を解決するために、請求項1ないし7のいずれか1項に
記載の構成に加えて、上記光出射部から出射された光の
進行方向を、感光材料搬送方向に対し交差する主走査方
向において制御する第一の光制御手段と、上記光の進行
方向を、感光材料搬送方向において制御する第二の光制
御手段とを有すると共に、該第二の光制御手段により制
御された光が、上記感光材料上に結像することを特徴と
している。
【0041】上記の構成によれば、光出射部から照射さ
れた放射状の光を、感光材料上の主走査方向および感光
材料搬送方向における必要な範囲に集光させることがで
きる。第一の光制御手段としては、たとえば、入射光を
光変調手段の主走査方向に平行なラインに対して平行光
となって入射するような光に変換するような光学部材を
選択すればよい。また、第二の光制御手段としては、た
とえば、上記平行光を感光材料搬送方向における所定範
囲に集光させるような光学部材を選択すればよい。
【0042】請求項9の画像焼付装置は、上記の課題を
解決するために、請求項1ないし8のいずれか1項に記
載のプリントヘッドを備えることを特徴としている。
【0043】上記の構成によれば、画像表示装置等を機
械的に移動させることなく、低コストで、しかもプリン
トヘッドの性能に悪影響を及ぼすことがない画素ずらし
による露光を行える画像焼付装置を提供することができ
る。また、この画像焼付装置が、請求項1ないし8のい
ずれかに記載した構成による上述の作用効果を奏するこ
とはいうまでもない。
【0044】請求項10の画像焼付方法は、上記の課題
を解決するために、画素ずらし露光により感光材料に画
像の焼き付けを行う画像焼付方法において、複数の光出
射部からそれぞれ出射された光が、光変調手段上の同一
の画素に、それぞれ互いに時差を伴って入射した後、上
記感光材料上の異なる位置に照射されることにより、上
記画素ずらし露光を行うことを特徴としている。
【0045】上記の構成によれば、複数の光出射部の位
置に対応した複数の方向からの光を、光変調手段上の同
一の画素に対し入射させることができる。このため、上
記光を光変調手段により変調させた後、感光材料上の異
なる位置にそれぞれ照射することができる。また、上記
光変調手段上の同一の画素に、それぞれ互いに時差を伴
って上記光が入射するので、各光の入射時に各画素に入
力されている画像データに基づいて、相違する画像を異
なる位置に焼き付けることができる。
【0046】これにより、画像表示装置等を機械的に移
動させることなく、低コストで、しかもプリントヘッド
の性能に悪影響を及ぼすことがない画素ずらしによる露
光を行うことができる。
【0047】請求項11の画像焼付方法は、上記の課題
を解決するために、上記複数の光出射部からそれぞれ出
射された光は、上記複数の光出射部が、交互に点灯す
る、または、交互に遮光されることにより、上記光変調
手段上の同一の画素に、それぞれ互いに時差を伴って入
射されることを特徴としている。
【0048】上記の構成によれば、複数の光出射部が、
交互に点灯する、または、交互に遮光されることによ
り、光出射部からの光を、時差を伴って、異なる複数の
方向から光変調手段に入射させることが容易に行える。
このため、画像表示装置等を機械的に移動させることな
く、低コストで、しかもプリントヘッドの性能に悪影響
を及ぼすことがない画素ずらしによる露光を行うことが
できる。
【0049】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図3に基づいて説明すれば、
以下のとおりである。
【0050】図1に、本発明の実施の形態に係るプリン
トヘッド1の概略構成を示す。図中、一点鎖線は、光源
3より出射され、印画紙2に到る光の経路を、また、上
記一点鎖線に付された矢印は、光の進行方向を示してい
る。また、図中、座標軸として示したY方向は、感光材
料の搬送方向、すなわち、走査露光における副走査方向
に平行に定められる。また、X方向は、Y方向と交差す
る主走査方向に平行に定められる。具体的には、X方向
は、Y方向と直交しており、感光材料は、XY平面に沿
って搬送される。
【0051】一方、Z方向は、XY方向に対し直交する
方向と平行に定められ、後述の焼き付けレンズ6の光軸
方向に一致する。
【0052】尚、図1では、光の経路がわかりやすいよ
うに、プリントヘッド1を、それぞれ、XZ平面および
YZ平面にそれぞれ投影して示す。
【0053】上記プリントヘッド1は、ライン露光によ
る焼き付けを行うための構成を有しており、光源3、液
晶シャッター(LCS:Liquid Crystal
Shutter)4、凹面鏡5、および焼付レンズ6
を備えている。
【0054】また、上記プリントヘッド1を備えた画像
焼付装置8は、上記プリントヘッド1に、さらに、LC
S4上の画素開口と対面する位置に印画紙2が設けられ
た構成を有している。また、図示しないが、画像焼付装
置8には、印画紙2とプリントヘッド1とを相対移動す
る相対移動手段として、印画紙2を搬送する搬送手段が
設けられている。該搬送手段により印画紙2は、XY平
面に沿って、往復搬送されることが可能となっている。
【0055】上記光源3は、印画紙2に向かう方向とは
逆に光を出射する向きに配置され、出射した光の進行方
向前方に、凹面鏡5(第一の光制御手段)が配置されて
いる。凹面鏡5は、光源3から出射された光の進行方向
を、X方向において制御する働きを有する。すなわち、
凹面鏡5が光源3からの光を反射した場合に、その反射
光が、図1中のXZ平面に投影した状態で、印画紙2面
に垂直に入射する方向となるように、上記光を反射する
角度に鏡面を傾斜した状態で配置されている。
【0056】また、焼付レンズ6の光軸上に、凹面鏡5
の中心およびLCS4の中心が位置合わせされている。
凹面鏡5における反射光は、焼付レンズ6を通り、LC
S4に導かれる。焼付レンズ6、LCS4、および印画
紙2は、XZ平面に投影した状態で、それぞれの受光面
に対し、上記反射光が直交して入射するように配置され
ている。従って、プリントヘッド1の光軸上に、凹面鏡
5、焼付レンズ6、LCS4、および印画紙2が、所定
の間隔でこの順に配置されることとなる。
【0057】本実施の形態では、光源3は、光出射体3
aおよび3bから構成されている。光出射体3a・3b
(光出射部)は、いずれも白色光を照射する発光ダイオ
ード(LED:Light Emitting Dio
de)、すなわち、白色発光ダイオードからなり、上記
主走査方向に平行な直線上に並列して固定配置されてい
る。白色LEDは、電流により白色光を自然発光させる
ダイオードであり、たとえば、ハロゲンランプ等と比較
して、光量が少ないという性質があるが、発熱が少な
く、高速で点滅させることができるという利点を有して
いる。
【0058】上記凹面鏡5は、その鏡面が有する凹面構
造によって、光出射体3a・3bから発せられた放射状
の光を反射し、その反射光全てが、プリントヘッド1を
XZ平面に投影して見た場合に、光軸方向(図中Z方
向)と平行な平行光になるように制御するために設けら
れている。すなわち、凹面鏡5は、光軸方向と感光材料
搬送方向とに直交するX方向において、光の進行方向を
制御する機能を有している。
【0059】上記焼付レンズ6は、XY平面に対して凸
形状を有する、言い換えると主走査方向に平行なシリン
ドリカル面を持つ蒲鉾型レンズ(シリンドリカルレン
ズ)から構成されており、レンズ両凸面の一方が凹面鏡
5側に面して光の受光面となり、また、他方が印画紙2
面側に光を出射する出射面となるように配置されてい
る。この焼付レンズ6は、上記蒲鉾型の形状を有するこ
とにより、受光面の上下方向に沿って放射状に入射した
光を集光させることができる。すなわち、焼付レンズ6
は、Y方向、つまり、感光材料搬送方向(図1の側面断
面図において光軸方向に対し直交する方向)における光
の進行方向を制御する機能を有している。
【0060】上記LCS4には、印画紙2に複数の画素
からなる画像を焼き付けるための画素部4R、4G、4
Bが、それぞれBM(Black Matrix:ブラ
ックマトリクス)を介して主走査方向に1列をなすよう
に等間隔に配列されている。これにより、感光材料搬送
方向にも等間隔に縦列される3つの画素部4R、4G、
4Bが1組となって、後述するように、印画紙2上に一
つの画素を形成する。
【0061】画素部4Rは、入射した白色光の赤の波長
成分の透過率を制御し、画素部4Gは、入射した白色光
の緑の波長成分の透過率を制御し、画素部4Bは、入射
した白色光の青の波長成分の透過率を制御する。LCS
4は、光の透過率を制御するタイプの光変調素子なの
で、各画素部は、画素開口と呼んでもよい。
【0062】次に、上記のプリントヘッド1において、
LCS4が有する上記各画素部に入力された画像データ
を印画紙2に焼き付ける際のライン露光の動作につい
て、図1を参照しながら説明する。
【0063】まず、光出射体3a・3bから出射した光
は、白色光であり、凹面鏡5に向かって扇型つまり放射
状に進行する。また、光出射体3a・3bは、交互に点
滅するように設定されている。すなわち、光出射体3a
・3bのいずれか一方が点灯している間は、他方が消灯
している状態にある。図1では、光出射体3aが消灯
し、光出射体3bが点灯している状態を示している。
【0064】上記図1に示す状態において、光出射体3
bから出射した光は、凹面鏡5に入射した後反射され
る。反射された光は、凹面鏡5の凹面構造により、Z方
向に平行な平行光となっている。従って、図1におい
て、この光をプリントヘッド1をXZ平面に投影させて
見た場合、上記主走査方向への光の進行方向が全て制御
され、Z方向に進行する平行光として認識される。
【0065】次に、光は、焼付レンズ6の受光面に入射
する。このとき、上記同様、XZ平面に投影させて見た
場合、光は受光面に対し直交して入射するが、同じ状態
をYZ平面に投影させて見た場合、依然として上下に放
射状に広がった光として上記受光面へ入射している。こ
のようにして、凹面鏡5により、主走査方向における光
の進行方向の制御が行われる。
【0066】上記のように、プリントヘッド1をXZ平
面に投影させて見た場合、光がZ方向に進行する光とし
て互いに平行になっているため、LCS4の印画紙2側
から凹面鏡5方向を見ると、どのLCS4の画素開口か
らも、光出射体3bは、Z方向に見えることになる。
【0067】次いで、焼付レンズ6の受光面に入射した
上記光は、焼付レンズ6によって受光面の上下方向に対
して集光されながら、LCS4の各画素部4R、4G、
4Bを通過して印画紙2上で結像される。このようにし
て、光源3からの光は、主走査方向に沿って略同一ライ
ン上(直線上)の、各上記画素部と上記光源3との位置
関係および光源3の形状とに対応する位置に、ドットと
なって照射される。これにより、各画素ごとに上記ライ
ン上に画像が焼き付けられる。
【0068】ここで、上記したように、本実施の形態で
は、LCS4の各画素部に入力された画像データに基づ
き変調された光を、画像として印画紙2に焼き付ける、
いわゆるデジタル露光の構成をとっている。すなわち、
LCS4は、異なる画像に対応する異なる画像データに
基づいて光を変調する。従って、LCS4に入力され
た、ある画像データに対応して印画紙2上に露光が行わ
れた後、前記画像データが微小に変化した別の画像デー
タがLCS4に入力され、この別の画像データに基づく
微小に変化した画像について、次の露光が行われる。
【0069】この場合、別の画像が露光されて焼き付け
られる印画紙2上の箇所は、その直前に焼き付けられた
画像と異なる位置にある。本実施の形態のようなライン
露光の場合、以上のような画素ずらしを行うことによっ
て、印画紙2上に焼き付けられる画像の解像度が、ライ
ン方向すなわち主走査方向に2倍(dpi)に上昇する
こととなる。
【0070】本実施の形態のプリントヘッド1では、以
上のような、主走査方向における画素ずらしを実現する
ために、光出射体3a・3bが交互に点灯し、これによ
り、上記光出射体3a・3bからの光が、LCS4の同
一の画素部4R、4G、4Bにそれぞれ異なる2つの方
向から別々に入射し、それぞれ異なる2つの光路を通っ
て印画紙2上の異なる位置に照射されるよう、上記光出
射体3a・3b、LCS4、LCS4の画素部、焼付レ
ンズ6、および印画紙2の位置や形状が定められてい
る。具体的には、上記光出射体3bによる上記の露光が
終了した後に、光出射体3bが消灯し、同時に光出射体
3aが点灯して、LCS4に表示された異なる画像に対
する露光が行われることとなる。
【0071】以下において、上記のような複数の光出射
体を交互に点灯させて画素ずらし露光(ウィンク方式の
露光)を行うことにより解像度を上昇させる原理につい
て、図2に基づいてさらに詳細に説明する。
【0072】図2は、本発明の画像焼付装置および画像
焼付方法による画素ずらし露光の原理を模式的に説明す
るための説明図である。図2は、図1のプリントヘッド
1における光源3、焼付レンズ6、およびLCS4、な
らびに印画紙2を抜粋して描いた図であり、説明を簡単
にするために、凹面鏡5は省略し、光源3を構成する光
出射体3a・3bから照射された光を、凹面鏡5の配置
位置方向からの光として示している。
【0073】図2(a)は、図1のプリントヘッド1
を、凹面鏡5上方から見た平面図を模式的に示してあ
る。図2(a)では、左側の光出射体、すなわち図1に
おける光出射体3aが点灯しているところを示してい
る。また、図2(b)は、図2(a)と同位置から見た
平面図であり、右側の光出射体、すなわち光出射体3b
が点灯しているところを示している。また、図中、一点
鎖線は、LCS4における各ブラックマトリクス(ブラ
ックストライプ)4’のエッジ部分を通過する光路を示
している。
【0074】まず、図2(a)では、光出射体3aから
出射された光が、焼付レンズ6に入射して上記Y方向に
おいてのみ集光され、LCS4のブラックマトリクス
4’によりカットされて各画素部4R、4G、4Bの1
組ごとに1対1に対応したドットとなり、印画紙2上の
同一ライン(主走査方向)上の異なる位置に露光され
る。従って、印画紙2上には、露光部分である各ドット
と、各ドット間における未露光部分とが主査方向に交互
に点在している。図中、Aは、LCS4における各画素
開口の寸法に対応した印画紙2上の露光部分である各ド
ットの寸法を表している。
【0075】一方、図2(b)では、光出射体3bが点
灯しており、これによって、図2(a)と同一の画素部
4R、4G、または4Bに入射した光は、図2(a)の
各ドットとは異なる位置に寸法Bなるドットを印画紙2
上に形成する。また、図2(b)では、図2(a)にお
ける寸法Aなるドット(露光部分A)と寸法Bなるドッ
ト(露光部分B)との上記主走査方向における位置関係
も同時に示してある。
【0076】また、図中W1 およびW2 は、光出射体3
a・3bから出射される光の主査方向における幅の寸法
を示している。光出射体3a・3bには、上記W1 およ
びW 2 という光の幅があるため、印画紙2上の露光部分
に、A、Bという寸法の幅が生じることとなる。
【0077】図2(b)に示すように、露光部分Aとこ
れから1画素分ずれた位置にある露光部分Bとは、互い
違いに配列され、結果的に、光出射体3aによる露光で
の未露光部分が光出射体3bによる露光における露光部
分と重なることによって、未露光部分が残らなくなり、
略同一主走査方向における未露光部分が残らないような
画素ずらし露光が行われることとなる。
【0078】すなわち、光出射体3aと光出射体3bと
いう交互に点灯する複数の光源3により異なる位置から
交互に光を照射することで、光変調手段の同一画素部に
それぞれ異なる複数の方向から別々に光が入射し、それ
ぞれ異なる複数の光路を通って上記感光材料の異なる位
置に画像を焼き付けることができる。
【0079】本実施の形態では、上記のように、露光部
分Aと露光部分Bとが互いに隣接するような露光が行わ
れることにより未露光部分をなくすように、複数の光出
射体の互いの位置関係および形状、LCS4の画素開
口、ならびに、光出射体、焼付レンズ6、LCS4、お
よび印画紙2の位置関係が定められている構成を示し
た。
【0080】上記寸法A、寸法Bの大きさは、異なって
いても等しくてもよく、主走査方向に未露光部分が残ら
ないように設定されればよい。
【0081】上記寸法Aの露光部分と寸法Bの露光部分
との位置関係は、上記の場合に限定されるものではな
く、適宜決定すればよいが、寸法Aの露光部分と寸法B
の露光部分とが主走査方向における両端部において互い
に一部重複するように、複数個の光出射体を配置する構
成がより好ましい。
【0082】これは、印画紙2上に露光される各露光部
分の光量分布が主走査方向に対して正規分布の状態とな
るためである。つまり、各露光部分の両端部では該露光
部分の中心部分と比較して、上記光量分布に対応し、印
画紙2の発色度が少ないため、上記のような構成とする
ことにより、ムラのない画素ずらし露光を行うことがで
きるためである。
【0083】なお、本実施の形態では、光出射部を光出
射体3aと光出射体3bとの2個用いた場合を示した
が、本発明の光出射部の個数は、複数であれば特に限定
されず、たとえば、3個の光出射体を同一直線上に配置
して解像度を3倍にする構成としてもよい。この場合、
印画紙2に焼き付けられる各ドットの主走査方向におけ
る寸法を、2個の場合よりも小さくすることにより、上
記のような解像度上昇が可能である。
【0084】また、本実施の形態では、光変調手段とし
て液晶シャッターを用いる場合を示したが、光シャッタ
ー機能を有する光変調手段であればどのような構成であ
ってもよく、たとえば、面状にPLZT素子を配置した
光変調素子等を適用することもできる。このPLZT素
子は、透明強誘電性セラミックス材料からなり、ジルコ
ン酸鉛(PbZrO3 )とチタン酸鉛(PbTiO3
とを適当な比率で固溶体としたもの(PZT)に、ラン
タンを添加してホットプレスして得られる(Pb1-X
X )(Zry Ti1-y 1-X/4 3 系固溶体である。
【0085】以上述べたように、光出射体3aおよび3
bの位置関係は、印画紙2上における未露光部分をなく
すような配置ピッチで互いに配置すればよい。この場
合、光出射体3aおよび3bの配置ピッチと、画素ずら
し露光により印画紙2上につくられた露光部分のピッチ
とが対応しており、正の比例関係にある。これら両者の
配置ピッチの関係を、図2(b)を用いて、以下に、さ
らに説明する。
【0086】まず、印画紙2上の露光部分の位置は、光
出射体3aまたは3bと、LCS4上の画素部との主走
査方向における位置関係に対応している。従って、光出
射体3aと3bとが主走査方向においてどれだけ離れた
位置にあるかを示す配置ピッチの大きさに応じて、印画
紙2上の2箇所の露光部分の間のピッチが定まる。
【0087】図2(a)および(b)から明らかなよう
に、上記光出射体3a・3bの配置ピッチは、上記2箇
所の露光部分の間のピッチと比較して大きく設定するこ
とが可能であり、その結果、露光部分の間のピッチの調
節は、光出射体3a・3bの配置ピッチを調節すること
により容易に行うことができる。
【0088】具体的には、(光出射体3a・3bとLC
S4との距離)÷(LCS4と印画紙2との距離)=M
とすると、露光部分の間のピッチは、光出射体3a・3
bの配置ピッチを、露光部分の間のピッチに対してM倍
の距離移動させることにより調節することができるた
め、微調節を正確に行うことができる。
【0089】次に、印画紙2の搬送方向における露光に
ついて説明する。図3は、上記画素ずらし露光を説明す
るための説明図であり、図1におけるプリントヘッド1
をYZ平面に投影した場合に相当するが、図3では、説
明を簡単にするために凹面鏡5は省略してある。図3で
は、光出射体3aが点灯しているところが示されてい
る。図3(a)に示すCは、印画紙2上に結像した露光
部分の寸法である。また、図3(b)は、LCS4のR
GBカラーフィルター部分の拡大図である。
【0090】上述のように、LCS4は、RGBカラー
フィルターを備えた3列の画素部4R、4G、4Bを有
する液晶パネルを備えている。LCS4上では、縦一列
の画素部4R、4G、4Bに同時に光が入射し、R、
G、Bの各波長域において、別々に変調されて透過する
が、焼付レンズ6により印画紙2搬送方向(Y方向、副
走査方向)に集光されるので、印画紙2上では1点とな
って結像し、理論的に色ズレは生じない。
【0091】なお、上記のように、印画紙2上ではLC
S4を透過した光は、1点となり結像するが、光出射体
3a自体にY方向における所定の幅W3 が存在するため
に、集光される光も、印画紙2上に寸法Cの一定の幅を
持つこととなる。
【0092】このようにして、1ラインの露光が終了し
たら、印画紙2を寸法C移動させ、次の1ラインの露光
を行うことを繰り返す。これにより、印画紙2の搬送方
向における画素ずらし露光が行われる。また、印画紙2
搬送方向の露光部分の解像度は、印画紙2の搬送量を適
宜調節することにより上昇させることができる。
【0093】なお、本実施の形態のLCS4上には、R
GBカラーフィルターが設けられているが、LCS4上
のフィルターをモノクロのフィルターとし、RGBカラ
ーフィルターを取り付けた円盤状の回転フィルターを、
光出射体3a・3bの近傍に取り付けた構成としても構
わない。また、LCS4および上記回転フィルター両者
ともモノクロのフィルターを備える構成であってもよ
い。また、光出射体3a・3bは、白色LEDの下部に
2個のライトガイドが配置されている構成であってもよ
い。
【0094】ここで、本発明の上記特徴点をより明確に
するために、図4に基づき、比較用のプリントヘッドお
よびこれを備えた画像焼付装置について以下に説明す
る。
【0095】図4に示すように、光源53を、1個のラ
ンプから照射された光を1個のライトガイドで凹面鏡5
5に導いた構成を有するプリントヘッド51では、本実
施の形態のような複数個の光出射体により画素ずらし露
光を行えないため、以下のような不都合を生じる。
【0096】図4のプリントヘッド51では、光源53
が、1個のライトガイド、つまり1個の光出射体53a
から構成されている。また、印画紙52と焼付レンズ5
6との間に配設されたLCS54は、LCS移動ローラ
ー54aにより、主走査方向に往復移動できるようにな
っている。なお、上記光源53およびLCS54の以外
の構成は、図1に示した本実施の形態のプリントヘッド
1と同様の機能を有するため、説明を省略する。
【0097】図4の構成では、上述のように、1個のラ
イトガイド(光出射体53a)からの光により露光が行
われるため、画素ずらし露光を行うためには、LCS5
4を主走査方向に随時往復移動させることが必要とな
る。この場合、LCS54の移動は、LCS54の受光
面およびその裏面の対応する位置に設けられたLCS移
動ローラー54aにより行われる。LCS移動ローラー
54aの駆動手段は、たとえば、ピエゾ素子を用いて行
われ、各ローラーは、摩擦を最小限に抑えるために、ベ
アリング機構等により行われることが一般的である。
【0098】しかしながら、上記のような構成では、繰
返し同じ箇所での摩擦が繰り返されるため、ベアリング
等を構成する部材が磨耗し、また、ピエゾ素子の経時劣
化が生じるため、画像焼付装置自体が経時劣化し高コス
トとなる。また、LCS54を随時主走査方向に往復振
動させることによって、プリントヘッド51全体を揺す
ることになるため、プリントヘッド51の性能に悪影響
が及ぼされる。
【0099】以上のように、本実施形態に係るプリント
ヘッド1は、光出射部と、画像データが入力される画素
部を有し、上記光出射部から出射され各画素部に入射し
た光を、上記画像データに基づいて変調する光変調手段
とを備え、上記変調された光を感光材料上に照射させる
ことにより、上記画素部に対応した画素にて形成される
画像を上記感光材料上に焼き付けるプリントヘッドにお
いて、上記光出射部は、複数備えられていると共に、上
記光が、各同一の画素部にそれぞれ互いに時差を伴って
入射し、それぞれ異なる複数の光路を通って上記感光材
料上の異なる位置に照射されるように構成されている。
また、本実施の形態に係る画像焼付装置8は、上記プリ
ントヘッド1を備えてなる。
【0100】これにより、異なる複数の方向から別々に
光変調手段に入射した光により、感光材料上の異なる位
置に、光変調手段上の同一の画素開口に対応した、複数
の画像が焼き付けられる。このため、画像表示装置等を
機械的に移動させることなく、低コストで、しかもプリ
ントヘッドの性能に悪影響を及ぼすことがない画素ずら
しによる露光を行うことができる。
【0101】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について図5に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。なお、前記した実施の形態1で説明した構成と同一
の機能を有する構成には、同一の符号を付記し、その説
明を省略する。
【0102】図5に、本実施の形態に係るプリントヘッ
ド1の概略構成を示す。XYZ各方向、およびプリント
ヘッド1をXZ平面およびYZ平面にそれぞれ投影して
示す箇所は、実施の形態1で示した図1の場合と同様で
ある。本実施の形態に係るプリントヘッド1は、光源3
として設けられた1個のハロゲンランプから照射された
光をそれぞれ凹面鏡5方向に導く2個のライトガイド
を、2個の光出射体3aおよび3bとして用いている。
【0103】図5に示すように、本実施の形態に係るプ
リントヘッド10の構成は、前記した実施の形態1にお
ける構成と比較して、LCS4上の各画素部にRGBカ
ラーフィルターが備えられておらず、モノクロのフィル
ターとなっている。その代わりに、光出射体3a・3b
を構成する2個のライトガイドの各上端面に円盤状の回
転フィルター7a・7bがそれぞれ設けられている。回
転フィルター7a・7bは、中心角が90度の扇形をな
すRGBカラーフィルターおよび黒色フィルターを備え
ており、中心を固定した状態で、所定速度で回転可能と
なっている。
【0104】上記ハロゲンランプは、実施の形態1で述
べた白色LEDとは異なり、瞬時に点灯させることが困
難であるため、高速で点滅させずに、常時点灯した状態
で用いられる。また、上記ハロゲンランプ等のランプ類
は、光量は白色LED等と比較して大きいが、発熱量が
大きいという側面がある。なお、この光源3の発熱量の
差は、印画紙2の発色特性に影響を与える。
【0105】本実施の形態では、上記のような性質を有
するハロゲンランプを常時点灯させておき、光出射体3
aが回転フィルター7aの黒色フィルター部分で遮光さ
れている間は、光出射体3bは遮光されずRGB各々の
カラーフィルターを光が透過する状態となっている。
【0106】以下において、上記のプリントヘッド10
が、LCS4に表示された画像を印画紙2に焼き付ける
際のライン露光の動作について、図5を参照しながら説
明する。ハロゲンランプから照射された光は、回転フィ
ルター7a・7bが上端部に設けられた上記2個のライ
トガイドを通過する。図5では、光出射体3aに該当す
るライトガイドの上端部が、回転フィルター7aの黒色
フィルターで遮光されており、光出射体3bからの光の
みが、凹面鏡5に導かれる状態を示している。この光出
射体3bからの光は、ライトガイド上端部に設けられた
回転フィルター7bのRGBカラーフィルターにより順
次加色され、R、G、Bの3回の露光が行われることに
なる。
【0107】上記光出射体3a・3bを構成するライト
ガイドに入射した光は全て、ライトガイド内壁面で全反
射を繰返し、ライトガイド下端部より凹面鏡5方向に導
かれる。このため、1個のハロゲンランプを用いていて
も、プリントヘッド10の光源3は、光出射体を、3a
と3bの2個備えていることとなる。また、上記黒色フ
ィルターによって、光出射体3a・3bが交互に遮光さ
れ、たとえば光出射体3aが遮光されているときは光出
射体3bは遮光されず光照射が行われることとなる。従
って、これにより、実施の形態1の白色LEDと同様の
原理により、光変調手段と感光材料との配置位置を変化
させることなく、異なる位置に配置された複数の光出射
体による画素ずらし露光を行うことができる。
【0108】なお、本実施の形態のLCS4上には、モ
ノクロのフィルターが設けられているが、LCS4上の
フィルターをRGBカラーフィルターとし、RGBカラ
ーフィルターを取り付けない回転フィルター7a・7b
の構成としても構わない。また、LCS4および回転フ
ィルター7a・7b両者ともモノクロフィルターとする
構成であってもよい。
【0109】なお、本実施の形態では、上記のようなラ
イトガイドを2個用いた構成を示しているが、たとえ
ば、ライトガイドを3個用いることにより、光出射体を
3個に設定する構成であってもよい。この場合、印画紙
2に焼き付けられる各ドットの主走査方向における寸法
を、2個の場合よりも小さくすることにより、上記のよ
うな解像度上昇が可能である。
【0110】以上のように、本実施の形態に係るプリン
トヘッド10は、光源3としてのハロゲンランプからの
光を2個のライトガイドに導いた光出射体3a・3bを
用い、該ライトガイドの上端には、中心角が90度の扇
形をなすRGBカラーフィルターおよび黒色フィルター
を備えた回転可能な回転フィルター7a・7bが配置さ
れ、LCS4上には、モノクロのフィルターが備えられ
た構成となっている。よって、回転フィルター7a・7
bの黒色フィルターによる遮光によって、光出射体3a
・3bのいずれかの光は消灯していると同様の状態とな
り、上記遮光を所定速度で交互に繰り返すことにより、
光出射体3a・3bを交互に点灯させる実施の形態1と
同様の機能が得られる。従って、以上の構成により、光
変調手段と感光材料との配置位置を変化させることな
く、異なる位置に配置された複数の光出射体による画素
ずらし露光を行うことができる。
【0111】
【発明の効果】請求項1のプリントヘッドは、以上のよ
うに、光出射部が、複数備えられていると共に、上記光
が、光変調手段の同一の画素部にそれぞれ互いに時差を
伴って入射し、それぞれ異なる複数の光路を通って上記
感光材料上の異なる位置に照射されるように構成されて
いる。
【0112】それゆえ、光出射部が複数備えられている
ことで、複数の方向からの光を、光変調手段上の同一の
画素部に対し入射させることができる。また、上記光
は、各同一の画素部にそれぞれ互いに時差を伴って入射
し、それぞれ異なる複数の光路を通って上記感光材料上
の異なる位置に照射される。
【0113】このため、各光を、異なる画像データに基
づいて変調しさえすれば、感光材料上の異なる位置に、
互いに相違する画像を焼き付けることができる。これに
より、画像表示装置等を機械的に移動させることなく、
低コストで、しかもプリントヘッドの性能に悪影響を及
ぼすことがない画素ずらしによる露光を行うことができ
るという効果を奏する。
【0114】請求項2のプリントヘッドは、以上のよう
に、上記複数備えられている光出射部は、交互に点灯す
る、または、交互に遮光される構成である。
【0115】それゆえ、光出射部が、交互に点灯する、
または、交互に遮光されることにより、光出射部からの
光を、時差を伴って、異なる複数の方向から光変調手段
に入射させることが容易に行える。このため、画像表示
装置等を機械的に移動させることなく、低コストで、し
かもプリントヘッドの性能に悪影響を及ぼすことがない
画素ずらしによる露光を行えるという効果を奏する。
【0116】請求項3のプリントヘッドは、以上のよう
に、上記光変調手段は、上記それぞれ互いに時差を伴っ
て入射された光を、それぞれ異なる画像データに基づい
て変調する構成である。
【0117】それゆえ、上記複数の光出射部からの光が
互いに時差を伴って入射された各場合において、光変調
手段には異なる画像データが入力されているので、感光
材料の異なる位置に互いに相違する画像を焼き付けられ
るという効果を奏する。
【0118】請求項4のプリントヘッドは、以上のよう
に、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の構成に加
えて、上記感光材料とプリントヘッドとを相対移動する
相対移動手段を備え、各光出射部による露光によって感
光材料上に形成される画素が、上記相対移動の方向に対
し交差する主走査方向に交互に配列されるように、上記
光変調手段上の画素部と上記光出射部との位置関係およ
び光出射部の形状が設定されている構成である。
【0119】請求項5記載のプリントヘッドは、以上の
ように、請求項4記載の構成に加えて、上記相対移動手
段が、感光材料を搬送する搬送手段である構成である。
【0120】それゆえ、上記画素が、主走査方向に交互
に配列されるので、一つの光出射部からの露光による画
素と画素との間を、他の光出射部からの露光による画素
により埋めることができる。このため、たとえば、少し
ずつ異なる画像を、主走査方向に微小距離ずらした位置
に焼き付けることができるので、上記主走査方向に、光
出射部の数に相当する複数倍の解像度が得られる。ま
た、相対移動手段により、画素を相対移動方向にずらす
ことができるので、1画素分ずらして同様に焼き付けを
行うことで、相対移動の方向における解像度をも上昇さ
せられるという効果を奏する。
【0121】請求項6のプリントヘッドは、以上のよう
に、上記感光材料を搬送する搬送手段を備え、各光出射
部による露光によって感光材料上に形成される画素が、
感光材料上の感光材料搬送方向に対し交差する主走査方
向に未露光部分が残らずに配列されるように、上記光変
調手段上の画素部と上記光出射部との位置関係および光
出射部の形状が設定されている構成である。
【0122】それゆえ、上記未露光部分が残らないよう
に光変調手段の画素部と、上記光出射部の位置および形
状とを適宜設定することができるので、主走査方向にお
いて、光出射部の数に相当する複数倍の解像度が得られ
る。また、画素間に未露光部分が残らないので、すじむ
らの無い、高画質の焼き付けを行えるという効果を奏す
る。また、搬送手段により、画素を搬送方向にずらすこ
とができるので、1画素分ずらして同様に焼き付けを行
うことで、搬送方向における解像度をも上昇させられる
という効果を奏する。
【0123】請求項7のプリントヘッドは、以上のよう
に、上記光出射部が白色発光ダイオードである構成であ
る。
【0124】それゆえ、白色発光ダイオードが、たとえ
ば、ランプ等の光照射体と比較して、ON/OFFの切
り換わりが俊敏であり、高速で点滅させることができる
ため、異なる複数の方向から光変調手段に入射された光
による複数の露光をより高速で切り換えることができ
る。このため、解像度の高い画像焼き付けを高速で処理
できるという効果を奏する。
【0125】請求項8のプリントヘッドは、以上のよう
に、上記光出射部から出射された光の進行方向を、感光
材料搬送方向に対し交差する主走査方向において制御す
る第一の光制御手段と、上記光の進行方向を、感光材料
搬送方向において制御する第二の光制御手段とを有する
と共に、該第二の光制御手段により制御された光が、上
記感光材料上に結像する構成である。
【0126】それゆえ、光出射部から照射された放射状
の光を、感光材料上の主走査方向および感光材料搬送方
向における必要な範囲に集光させられるという効果を奏
する。
【0127】請求項9の画像焼付装置は、以上のよう
に、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のプリント
ヘッドを備える構成である。
【0128】それゆえ、画像表示装置等を機械的に移動
させることなく、低コストで、しかもプリントヘッドの
性能に悪影響を及ぼすことがない画素ずらしによる露光
を行える画像焼付装置を提供することができる。また、
この画像焼付装置が、請求項1ないし8のいずれかに記
載した構成による上述の作用効果を奏することはいうま
でもない。
【0129】請求項10の画像焼付方法は、以上のよう
に、画素ずらし露光により感光材料に画像の焼き付けを
行う画像焼付方法において、複数の光出射部からそれぞ
れ出射された光が、光変調手段上の同一の画素に、それ
ぞれ互いに時差を伴って入射した後、上記感光材料上の
異なる位置に照射されることにより、上記画素ずらし露
光を行う構成である。
【0130】それゆえ、複数の光出射部の位置に対応し
た複数の方向からの光を、光変調手段上の同一の画素に
対し入射させることができる。このため、上記光を光変
調手段により変調させた後、感光材料上の異なる位置に
それぞれ照射することができる。また、上記光変調手段
上の同一の画素に、それぞれ互いに時差を伴って上記光
が入射するので、各光の入射時に各画素に入力されてい
る画像データに基づいて、相違する画像を異なる位置に
焼き付けることができる。
【0131】これにより、画像表示装置等を機械的に移
動させることなく、低コストで、しかもプリントヘッド
の性能に悪影響を及ぼすことがない画素ずらしによる露
光を行えるという効果を奏する。
【0132】請求項11の画像焼付方法は、以上のよう
に、上記複数の光出射部からそれぞれ出射された光は、
上記複数の光出射部が、交互に点灯する、または、交互
に遮光されることにより、上記光変調手段上の同一の画
素に、それぞれ互いに時差を伴って入射される構成であ
る。
【0133】それゆえ、複数の光出射部が、交互に点灯
する、または、交互に遮光されることにより、光出射部
からの光を、時差を伴って、異なる複数の方向から光変
調手段に入射させることが容易に行える。このため、画
像表示装置等を機械的に移動させることなく、低コスト
で、しかもプリントヘッドの性能に悪影響を及ぼすこと
がない画素ずらしによる露光を行えるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るプリントヘッドを
備えた画像焼付装置の概略構成を示す説明図である。
【図2】同図(a)、(b)は、上記画像焼付装置の主
走査方向における画素ずらし露光を説明するための説明
図である。
【図3】同図(a)、(b)は、上記画像焼付装置の搬
送方向における露光を説明するための説明図である。
【図4】比較用の画像焼付装置の概略構成を示す説明図
である。
【図5】本発明の実施の他の形態に係るプリントヘッド
を備えた画像焼付装置の概略構成を示す説明図である。
【図6】同図(a)、(b)は、従来の画像焼付装置の
画素ずらし機構を示す斜視図である。
【図7】同図(a)は、画素ずらしを行う前の印画紙上
の露光画像を示す模式図であり、同図(b)は、画素ず
らしを行った時の印画紙上の露光画像を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 プリントヘッド 2 印画紙(感光材料) 3a・3b 光出射体(光出射部) 4 LCS(光変調手段) 4R、4G、4B 画素部 5 凹面鏡(第一の光制御手段) 6 焼付レンズ(第二の光制御手段) 8 画像焼付装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光出射部と、 画像データが入力される画素部を有し、上記光出射部か
    ら出射され各画素部に入射した光を、上記画像データに
    基づいて変調する光変調手段とを備え、 上記変調された光を感光材料上に照射させることによ
    り、上記画素部に対応した画素にて形成される画像を上
    記感光材料上に焼き付けるプリントヘッドにおいて、 上記光出射部は、複数備えられていると共に、上記光
    が、各同一の画素部にそれぞれ互いに時差を伴って入射
    し、それぞれ異なる複数の光路を通って上記感光材料上
    の異なる位置に照射されるように構成されていることを
    特徴とするプリントヘッド。
  2. 【請求項2】上記複数備えられている光出射部は、交互
    に点灯する、または、交互に遮光されることを特徴とす
    る請求項1記載のプリントヘッド。
  3. 【請求項3】上記光変調手段は、上記それぞれ互いに時
    差を伴って入射された光を、それぞれ異なる画像データ
    に基づいて変調することを特徴とする請求項1または2
    記載のプリントヘッド。
  4. 【請求項4】上記感光材料とプリントヘッドとを相対移
    動する相対移動手段を備え、各光出射部による露光によ
    って感光材料上に形成される画素が、上記相対移動の方
    向に対し交差する主走査方向に交互に配列されるよう
    に、上記光変調手段上の画素部と上記光出射部との位置
    関係および光出射部の形状が設定されていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプリン
    トヘッド。
  5. 【請求項5】上記相対移動手段が、感光材料を搬送する
    搬送手段であることを特徴とする請求項4記載のプリン
    トヘッド。
  6. 【請求項6】上記感光材料を搬送する搬送手段を備え、
    各光出射部による露光によって感光材料上に形成される
    画素が、感光材料上の感光材料搬送方向に対し交差する
    主走査方向に未露光部分が残らずに配列されるように、
    上記光変調手段上の画素部と上記光出射部との位置関係
    および光出射部の形状が設定されていることを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれか1項に記載のプリントヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】上記光出射部が白色発光ダイオードである
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記
    載のプリントヘッド。
  8. 【請求項8】上記光出射部から出射された光の進行方向
    を、感光材料搬送方向に対し交差する主走査方向におい
    て制御する第一の光制御手段と、上記光の進行方向を、
    感光材料搬送方向において制御する第二の光制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
    1項に記載のプリントヘッド。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8のいずれか1項に記載の
    プリントヘッドを備えることを特徴とする画像焼付装
    置。
  10. 【請求項10】画素ずらし露光によって感光材料上に画
    像の焼き付けを行う画像焼付方法において、 複数の光出射部からそれぞれ出射された光を、 光変調手段上に備えられ、画像データが入力された各同
    一の画素部に対し、それぞれ互いに時差を伴って入射さ
    せると共に上記画像データに基づいて変調させた後、 それぞれ異なる複数の光路を通して上記感光材料上の異
    なる位置に照射させることにより、上記画像データが入
    力された各画素部に対応した画素にて形成される画像を
    焼き付けることを特徴とする画像焼付方法。
  11. 【請求項11】上記複数の光出射部を、交互に点灯させ
    る、または、交互に遮光することを特徴とする請求項1
    0記載の画像焼付方法。
JP17163399A 1999-06-17 1999-06-17 プリントヘッド、画像焼付装置、および画像焼付方法 Withdrawn JP2001005111A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2563548A (en) * 2016-03-18 2018-12-19 Honda Motor Co Ltd Electric power control device and vehicle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2563548A (en) * 2016-03-18 2018-12-19 Honda Motor Co Ltd Electric power control device and vehicle

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