JP2000313142A - 反射型液晶プリンタ - Google Patents

反射型液晶プリンタ

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JP2000313142A
JP2000313142A JP12247399A JP12247399A JP2000313142A JP 2000313142 A JP2000313142 A JP 2000313142A JP 12247399 A JP12247399 A JP 12247399A JP 12247399 A JP12247399 A JP 12247399A JP 2000313142 A JP2000313142 A JP 2000313142A
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light
shutter
pixel
exposure
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JP12247399A
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English (en)
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Tsutomu Kimura
勤 木村
Yoshinobu Takahashi
美宣 高橋
Ko Aosaki
耕 青崎
Takashi Murayama
任 村山
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3原色の3個のLEDを1パッケージに納め
た4端子素子を光源として利用し、インスタント写真フ
ィルムを記録材料としてデジタル画像をプリントアウト
する小型軽量、乾電池仕様の反射型液晶プリンタを提供
する。 【解決手段】 光源13から射出した3本の光は、照明
光学系14によってそれぞれ幅広い平行光に変えられ、
照明反射面15、ビームスプリッタ16を経て反射型液
晶素子17を照明する。反射型液晶素子17は、ビーム
スプリッタ16との組み合わせで画素ごとの液晶シャッ
タを構成し、走査線に沿った多数の画素のそれぞれに対
応する電極には、画素の濃度値に応じた電圧が印加され
る。液晶シャッタで構成される走査線は、投影光学系1
8、投影反射面19を経てインスタント写真フィルムの
シート12に投影される。展開ローラ21が走査線の投
影ごとにシート12を走査線ピッチだけ搬送することに
より、シート12の全面に画像が露光形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インスタント写真
フィルム、印画紙、その他の写真感材等、出力された画
像を直接に観察できる感光性シートに、テレビ信号画像
やデジタル電子画像を形成する反射型液晶プリンタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】1987年に公開された特開昭62−2
75761号公報には、透過型の液晶シャッタの列を用
いてインスタント写真フィルム上に電子画像を形成する
液晶プリンタが示される。ここでは、液晶シャッタの列
を設けた露光ヘッドがインスタント写真フィルムの長手
方向に移動される。露光ヘッドには、画素ごとの液晶シ
ャッタが走査線に沿って線状に多数配列される。液晶シ
ャッタの列に隣接させて同一基板に設けられたドライバ
集積回路は、対応する画素の濃度値に応じた電圧状態を
それぞれの液晶シャッタの電極に印加する。
【0003】1986年に公開された特開昭61−21
5071号公報には、並列な3段の液晶シャッタの列を
用いて、カラー印画紙にカラー画像を出力する画像プリ
ンタが示される。3段の液晶シャッタの列には、それぞ
れ赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタが設
けられ、3段の液晶シャッタの列の各セルは、カラー印
画紙の搬送と同期させて、R、G、Bの画像信号に応じ
て開閉される。液晶シャッタの画素列は、収束性ロッド
レンズ(商品名セルフォック)を用いてカラー印画紙に
投影される。
【0004】1988年に発行された米国特許4783
146号には、走査線に沿って画素ごとの液晶シャッタ
を多数配列したシャッタ部材(液晶シャッタアレイ、液
晶シャッタバー)を用いる感光体の露光装置が示され
る。個々の液晶シャッタの透明電極に、薄膜トランジス
タ(TFT)が形成され、透明電極を通じて液晶層にパ
ルス電圧が印加される。
【0005】1989年に発行された米国特許4800
400号には、RGB3原色の発光ダイオード(LE
D)の出力光を用いて、インスタント写真フィルムを走
査露光する画像プリンタが示される。ここでは、露光す
べき画素の濃度値に応じてLEDの電流値が設定され
る。LEDの出力光は、回動ミラーの往復運動によって
インスタント写真フィルムの全幅を往復して主走査さ
れ、インスタント写真フィルムが主走査と直角方向に副
走査搬送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】透過型の液晶シャッタ
装置は、液晶素子を挟んで2枚の偏光板を配置し、液晶
素子の透明電極に対する電圧の印加状態を制御して液晶
層の透過率を変化させるから、液晶の物理的性能に起因
する制約を逃れられない。例えば、オン状態での透過損
失が大きく、オフ状態での光漏れが大きいから、オン/
オフの透過率の比が小さく、写真感材上に十分な白/黒
階調差を記録できない。また、画像プリンタでは、透過
と遮断の間の中間階調を多用するが、ダイナミックレン
ジの狭さから、利用可能な中間階調の段階数が少なくな
る。従って、写真感材の優れた階調表現能力を十分に引
き出せない。さらに、液晶の物理的、構造的性質に基づ
く不具合、電圧除去時の戻りが遅いことや、温度変化や
電界履歴によって中間階調の再現性が低下し易く不安定
なことも問題となる。
【0007】本発明は、中間階調の再現性と安定性を高
め、幅広い中間階調を安定して感光性シートにプリント
アウトできる反射型液晶プリンタを提供することを第1
の目的としている。また、画像プリンタの小型化軽量化
を押し進めるとともに、装置の製作コストを削減するこ
とを第2の目的としている。さらに、感光性シートの片
道搬送1回だけで露光を完了させてプリント処理速度を
高めることを第3の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の反射型液晶プリ
ンタは、所定の画素列に対応させて、個々の開閉状態を
独立に変更可能な多数の液晶シャッタを配列したシャッ
タ部材と、シャッタ部材の液晶シャッタを照明する照明
手段と、照明された液晶シャッタの配列を感光性シート
上に投影して線状の露光領域を形成する投影光学系と、
少なくとも投影光学系の一部と感光性シートを相対移動
させて、感光性シート上で露光領域を移動させる相対移
動手段とを有する液晶プリンタにおいて、液晶シャッタ
を、照明光が入射する反対側に反射面を配置した反射型
とし、かつ、照明光から一方の偏光成分を選択して液晶
シャッタへ入射させ、液晶シャッタの出射光から他方の
偏光成分を選択して投影光学系へ入射させるビームスプ
リッタ部材と、与えられた画像信号または画像データに
応じて、多数の液晶シャッタの開閉状態を設定する制御
手段とを設けたものである。
【0009】本発明の液晶プリンタは、所定の画素列に
対応させて、個々の開閉状態を独立に変更可能な多数の
液晶シャッタを配列したシャッタ部材と、シャッタ部材
の液晶シャッタを照明する照明手段と、照明された液晶
シャッタの配列を感光性シート上に投影して線状の露光
領域を形成する投影光学系と、少なくとも投影光学系の
一部と感光性シートを相対移動させて、感光性シート上
で露光領域を移動させる相対移動手段とを有する液晶プ
リンタにおいて、照明手段が、赤、緑、青の発光色ごと
に独立して発光条件を設定可能なLED光源と、LED
光源からの射出光束を共通に拡幅して複数の液晶シャッ
タに入射させる照明光学系とを含む構成とし、さらに、
与えられた画像信号または画像データに応じて、多数の
液晶シャッタの開閉状態を設定するとともに、液晶シャ
ッタの過渡状態を避けたタイミングでそれぞれの発光色
のLEDを発光させる制御手段を設けたものである。
【0010】本発明の液晶シャッタ装置は、画素ごとに
対向させた電極の間に液晶層を配置した液晶素子と、液
晶素子の入射側と出射側に配置され、それぞれ特定の偏
光成分を透過させる偏光手段とを有し、対向させた電極
間の電圧状態を制御して、偏光手段を経た出力光の強度
を画素ごとに設定可能にした液晶装置において、液晶素
子の一方の電極を独立した複数の透過率設定電極に分割
し、さらに、複数の透過率設定電極を格子状に連絡して
任意の透過率設定電極を選択可能にした配線手段と、画
素ごとの濃度値に応じた個数の透過率設定電極を選択し
て電圧を印加する画素制御手段とを設けたものである。
【0011】
【作用】本発明の反射型液晶プリンタでは、多数の画素
を含む線状の露光が感光性シートに同時になされ、時間
経過とともに線状の露光領域が感光性シート上を移動し
て必要な面状の露光が達成される。感光性シートに転写
された1個の画素は、照明手段によって照明され投影光
学系によって投影された液晶シャッタの像1個に対応す
る。
【0012】反射型の液晶素子では、入射光が反射面で
折り返して液晶層を往復透過するから、ビームスプリッ
タ部材と組み合わせると、その片道で得られる2倍の遮
光性能を確保できる。従って、全遮光と全透過の間の階
調比が大きくなって表現可能な中間階調の数が増す。
【0013】また、ビームスプリッタ部材は、入射時と
出射時で共通の部材だから、2枚の偏光板を使用する場
合のように交差角度が狂う心配が無く、交差角度の狂い
に起因する遮光性能のばらつきが無い。
【0014】また、反射型液晶素子アレイでは、反射面
の裏側空間を光学的に利用しないで済むから、反射型液
晶素子アレイを筐体の片側の端に位置させてコンパクト
で合理的な部品配置が可能である。
【0015】発光時期をそれぞれ独立に設定可能でそれ
ぞれ発光色が異なる複数個の光源を採用して、液晶シャ
ッタの開閉動作の完了前に、光源をオンまたはオフして
画素の露光量を制御する場合、液晶の動作の遅さや応答
速度のばらつきが露光時間に影響する割合を減らして、
これらに起因する画素の露光量誤差を軽減できる。
【0016】また、電子画像の走査線上の画素ごとの濃
度値に応じて、走査線に沿った多数の液晶シャッタの開
口率を設定する場合、100%透過と100%遮断の間
の中間的な電圧を印加して透過率を定めてもよい。ま
た、後述する複数の透過率設定電極のオン/オフ割合を
制御して、開口面積を定めてもよい。また、所定の露光
限界時間に占める連続的な透過状態の時間を制御して、
開口時間を定めてもよい。また、所定の露光限界時間内
に繰り返される一定時間のパルス的な透過状態の回数を
制御して、開口回数を定めてもよい。これらの透過率,
開口面積,開口時間,開口回数は単独で用いてもよく、
2以上を組み合わせて、単独の場合よりも多い段階数の
開口率を設定可能としてもよい。このとき、照明手段に
よって多数の反射型液晶素子に均一に照明光束を入射さ
せることが困難な場合、照明光束のばらつきを液晶シャ
ッタの透過率,開口面積,開口時間,開口回数のいずれ
か、又はこれらの2以上の組み合わせを加減して相殺し
てもよい。画像信号や画像データに対応する開口率を、
照明光束が多い液晶シャッタでは割引し、照明光束が不
足した液晶シャッタでは割増しする。
【0017】ところで、液晶シャッタは、加える電圧を
変化させてから所要の透過率になるまでにかなり時間が
かかる。新たな電圧印加に高速反応できても、電圧解除
には追従が遅れることもある。従って、共通の液晶シャ
ッタの列と複数の発光色の光源を使用し、1つの発光色
の露光終了後に次の発光色の開口率を同じ液晶シャッタ
に設定して次の発光色の露光を開始していては、感光性
シート全体の露光に時間がかかり過ぎる。そこで、感光
性シートに転写する1個の画素に対応して複数個の反射
型液晶素子を利用し、発光色の異なる光源を同時並行的
または間髪を置かずに続いて利用できるようにしてもよ
い。複数個の反射型液晶素子は直列に配列してもよく、
並列に配置してもよい。また、1列の液晶シャッタでは
1回の露光につき1本の走査線しか露光できないから、
複数列の液晶シャッタを用いて、1回の露光で複数本の
走査線を露光できるようにしてもよい。
【0018】ところで、1本の走査線を1回の露光領域
とする場合、感光性シートの相対移動量が変動して走査
線間隔が疎密にばらつく可能性がある。走査線の間隔が
疎になると、感光性シートの地色の線が画像を横断して
画像品質が損なわれる。そこで、複数の走査線に対応さ
せて細長い面状の露光領域を設定し、露光領域を部分的
に重複させる露光を行ってもよい。これにより、走査線
の疎密のばらつきが相殺され、走査線間に未露光領域が
形成されることもない。
【0019】例えば、RGBの光源を同時に使用して1
本の走査線を露光し、次の走査線位置へ感光性シートを
送る手順を繰り返して、1回の片道の副走査だけで全体
の露光を完了させる場合、感光性シートを搬送するのと
並行して現像、定着等の処理を実行できる。展開ローラ
等、現像や定着のための感光性シート送り機構を利用し
て、副走査を行わせることも可能になる。露光中途の感
光性シートを収納する空間が不要になる。
【0020】一方、R光源を使用して感光性シート全体
を露光した後にG光源を使用して感光性シート全体を露
光し、最後にB光源を使用して感光性シート全体を露光
する場合、片道3回の副走査に伴う露光領域が重なり合
うから、感光性シートの搬送むらが多少あっても、露光
領域の間隔に未露光領域が残る可能性が少ない。起動後
の立ち上がりが遅い光源を利用して露光ごとに起動させ
ても、感光性シート全体の露光時間があまり伸びない。
走査線の投影位置と感光性シートの相対移動は、一定速
度の連続的な移動としてもよく、走査線ピッチ(または
その整数倍)の間欠的な移動としてもよい。
【0021】本発明の液晶プリンタでは、反応速度が遅
く過渡状態のばらつきが大きい液晶シャッタを用いて感
光性シートの露光量を精密に制御するために、反応速度
や発光の立ち上がりが桁違いに大きいLEDを光源とし
て利用する。従って、液晶シャッタの透過型/反射型を
問わない。液晶シャッタの過渡状態では、LEDをオフ
して感光性シートを露光させないから、液晶シャッタの
過渡状態が画素ごとの最終的な露光量に影響しない。
【0022】また、照明光学系によって、例えば、赤、
青、緑1個づつのLEDで液晶シャッタ全体を照明でき
るからLEDの数を節約できる。赤、青、緑のLEDを
ワンパッケージにまとめたLED素子を用いてもよい。
【0023】本発明の液晶シャッタ装置では、液晶素子
の画素の透過率を設定するために、画素ごとの電極を複
数の透過率設定電極に分割している。これにより、電圧
条件を一定電圧の単純なオン/オフとした場合でも、透
過率設定電極の数だけの階調段階が得られる。複数の透
過率設定電極に印加する電圧パターンを変化させる制御
を通じて、液晶素子の画素ごとの実質的な電極面積を異
ならせる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1〜図7を参照して第1実施例
の画像プリンタを説明する。ここでは、RGB3列のシ
ャッタアレイを用いて、間欠的に搬送されるインタント
写真フィルムに対し、1回の露光につき、RGB3本の
走査線を投影露光する。図1は第1実施例の画像プリン
タの構成の説明図、図2は画像プリンタの光学系の斜視
図、図3は液晶シャッタの配置の説明図、図4は液晶シ
ャッタごとの透過率設定電極の説明図、図5は透過率設
定電極の配線図、図6は透過率設定電極の回路図、図7
は制御回路の動作のフローチャートである。
【0025】図1、図2に示すように、画像プリンタの
筐体10の下部にインスタント写真フィルムのシート1
1が複数枚格納され、最上部のシート12が展開ローラ
21に挟み込まれて、走査線のピッチづつ間欠的に、図
中右方向へ搬送(副走査)される。そして、投影反射面
19の下で、シート12の露光面に、3本の走査線L
1、L2、L3の画素配列が同時に投影露光される。展
開ローラ21は、シート12を搬送すると同時進行させ
て、シート12の図中右端に封入された現像定着液を押
し出し、シート12の露光完了した部分に展開する。
【0026】光源13は、発光色がそれぞれ赤(R)、
緑(G)、青(B)の3個の発光ダイオード13R、1
3G、13Bを半導体基板上に近接配置して透明樹脂で
一体にモールドした1パッケージ4端子の素子であっ
て、共通の端子と個々の端子の間に流す電流値を制御す
ることにより、RGBの発光時期と発光量をそれぞれ独
立して設定可能である。
【0027】照明光学系14は、発光ダイオード13
R、13G、13Bの放射光から平行光の照明光を形成
して照明反射面15へ入射させる。照明反射面15とビ
ームスプリッタ16は一体のガラスブロックに形成さ
れ、ビームスプリッタ16の反射方向に液晶部材17が
固定される。
【0028】ビームスプリッタ16は、照明光のP偏光
成分を下方へ透過して、下面に貼り付けた黒色板16B
に吸収させる一方、S偏光成分を反射して液晶部材17
へ入射させる。また、ビームスプリッタ16は、液晶部
材17で折り返された光に含まれるP偏光成分を右方へ
透過する一方、S偏光成分を反射して照明反射面15側
へ逆戻りさせる。従って、液晶部材17でS偏光からP
偏光へと偏光面が回転した割合だけの光束が投影光学系
18へ入射する。
【0029】液晶部材17は、入射側のガラス基板17
Tと反射側のガラス基板17Rの間に液晶層を封入して
いる。図3に示すように、液晶部材17は、反射型の液
晶シャッタ1R,2R,・・・、1G,2G,・・・、
1B,2B,・・・を多数並べたシャッタアレイ23、
24、25を縦3列に配置している。シャッタアレイ2
3、24、25は、連続した3本のそれぞれRGBの走
査線に対応し、1個の液晶シャッタが走査線上の1個の
画素に対応する。液晶シャッタごとの液晶層の偏向度が
画素の透過率に応じて設定される。液晶シャッタの開口
率は、ビームスプリッタ16を透過して出力される光束
量に対応する。
【0030】投影光学系18は、シャッタアレイ23、
24、25をシート12の表面に拡大投影して結像させ
る。シャッタアレイ23の像は赤の走査線を形成し、シ
ャッタアレイ24の像は緑の走査線を形成し、シャッタ
アレイ25は青の走査線を形成する。
【0031】シャッタアレイ23は、赤のLED13R
の発光期間にだけ開かれ、LED13G、13Bの発光
期間には閉じている。同様に、シャッタアレイ24は緑
のLED13Gの発光期間にだけ、シャッタアレイ25
は青のLED13Bの発光期間にだけ開かれる。これに
より、シャッタアレイ23、24、25とLED13
R、13G、13Bの間違った組み合わせによって、不
必要な走査線が露光されることがない。
【0032】制御回路20は、走査線ごとの画像データ
に基づいて、液晶部材17のシャッタアレイ23、2
4、25と、光源のLED13R、13G、13Bとパ
ルスモータ22を制御する。
【0033】図示しないプリント開始スイッチが操作さ
れると、制御回路20は、図7に示すように露光制御を
開始する。すなわち、ステップ111でパルスモータ2
2を作動開始させ、ステップ112で露光開始位置(1
本目の走査線の露光位置)が検知されるまでシート12
の搬送を継続する。シート12が露光開始位置に達する
とパルスモータ22が停止され、ステップ113で最初
の3本の走査線(L1、L2、L3)に沿った全画素の
RGBの明るさが読み込まれる。
【0034】続くステップ114では、走査線L3上の
多数の画素の赤の明るさに応じてシャッタアレイ23の
対応する液晶シャッタの開口率が設定される。ステップ
115では、赤のLED13Rが一定時間点灯されて、
走査線L3に必要な赤の露光量が満たされる。
【0035】LED13Rの消灯後、ステップ116で
は、シャッタアレイ23を閉じると同時に、走査線L2
上の多数の画素の緑の明るさに応じてシャッタアレイ2
4の対応する液晶シャッタの開口率が設定される。設定
完了後、ステップ117では、緑のLED13Gを一定
時間点灯して、走査線L2に必要な緑の露光量が満たさ
れる。
【0036】LED13Gの消灯後、ステップ118で
は、シャッタアレイ24を閉じると同時に、走査線L1
上の多数の画素の青の明るさに応じてシャッタアレイ2
5の対応する液晶シャッタの開口率が設定される。設定
完了後、ステップ119では、青のLED13Bを一定
時間点灯して、走査線L1に必要な青の露光量が満たさ
れる。
【0037】LED13Bの消灯後、ステップ120で
は、再びパルスモータ22を作動させて、シート12を
走査線の1ピッチ分送る。
【0038】ステップ121では、最終の走査線の露
光、すなわち画面上の全露光が完了したか否かを判定す
る。未完了の場合はステップ113へ戻って次の3本の
走査線(L2、L3、L4)のRGB濃度データが読み
込まれる。このようにして、ステップ113〜121の
一連の動作を走査線の全本数に相当する回数だけ繰り返
して1枚の画像の露光が完了する。
【0039】露光完了したシート12は、ステップ12
2で、パルスモータ22を作動させて外部へ排出され
る。
【0040】図4に示すように、1本目の走査線の1個
目の画素の赤成分の明るさに対応する液晶シャッタ1R
には、10×10、合計100個の透過率設定電極Eが
格子配列されている。透過率設定電極Eは、入射側のガ
ラス基板17T上に形成された透明電極である。同じガ
ラス基板17T上に画素ごとのドライバD1が回路形成
される。ドライバD1は、制御回路20が発生させた7
ビットの入力データに応じて、100個の透過率設定電
極Eに対する電圧印加パターンを100通りに変化させ
る。
【0041】ドライバD1は、個々の透過率設定電極E
に対して0Vと1.5Vの2種類の電圧を出力する。0
Vのとき、ビームスプリッタ16と電極下の液晶層が共
働してほぼ100%の遮光状態、1.5Vのとき同様に
してほぼ100%の透過状態が達成される。言い換えれ
ば、ドライバD1は、透過率設定電極Eの遮光/透過を
二値的に設定し、遮光/透過の個数比を変化させて10
0段階の階調を表現する。
【0042】シャッタアレイ23、24、25のそれぞ
れについて、すべての画素が同様に透過率設定電極Eで
構成されて、同様に制御される。
【0043】図4中、ハッチングを施した透過率設定電
極Eの部分が遮光状態、その他が透過状態であるとす
る。ドライバD1は、遮光/透過の個数比に応じて、所
定の遮光パターンを選択する。原則的には、遮光部分を
画素全体に分散させて画素の一部分に集中させないが、
画素間に幅広の透過(遮光)部分がある場合は、その近
傍で遮光(透過)の割合を高め、走査線に沿って遮光部
分(透過部分)をなるべく均等に分布させる。
【0044】図5、図6に示すように、液晶シャッタ1
Rの透過率設定電極Eには薄膜トランジスタ(TFT)
Tのドレインが接続される。薄膜トランジスタTのソー
スは、端子S11、S12等に、ゲートは端子G11、
G12等に接続される。端子S11、S12等と端子G
11、G12をマトリックス的に電圧制御して、任意の
位置と個数の透過率設定電極Eに透過/遮光が設定され
る。
【0045】反射側のガラス基板17R(図2)には、
アルミ蒸着薄膜の反射電極ECが形成され、端子COM
を通じて常時0Vに接続される。透過率設定電極Eに印
加される電圧に応じて、反射電極ECと透過率設定電極
Eの隙間の液晶層LCが偏光性能を変化させる。
【0046】このように構成された第1実施例の画像プ
リンタによれば、ビームスプリッタ16と組み合わせて
反射型液晶シャッタの液晶部材17を使用したから、偏
光板2枚を重ねた透過型液晶シャッタを使用する場合に
比較して、遮光性能が著しく高まり、利用できる階調幅
が拡大して、シート12の写真感材が持つ階調表現能力
を十分に発揮できる。
【0047】また、RGBのLED13R、13G、1
3Bを使用するから、白色光源を使用する場合のよう
に、液晶シャッタアレイ側にカラーフィルタを設ける必
要が無く、カラーフィルタによる透過損失を回避して省
電力化が達成される。
【0048】また、液晶シャッタの設定後に光源を所定
時間点灯し、消灯後に液晶シャッタを閉じる制御とした
から、温度や電界履歴に起因する液晶の過渡現象(反応
速度のばらつき)によって露光量が影響を受けない。
【0049】また、3列のシャッタアレイ23、24、
25を順番に使用するから、共通の液晶シャッタアレイ
をRGBで繰り返し使用する場合に比較して、プリント
中の液晶層の温度変化が小さくなり、液晶層の休止時間
も十分に確保できるから、温度変化や電界履歴に起因す
る動作の不安定や再現性の低下を回避できる。従って、
最初の走査線から最後の走査線まで、1枚のプリント上
のすべての画素で色彩と明るさの高い再現性を維持でき
る。異なる2枚のプリント間での画素表現の再現性も高
まる。
【0050】また、投影光学系18を拡大光学系とした
から、シャッタアレイ23、24、25を含む光学系の
全部品が小型化され、軽量、省資源、低コストのプリン
タが提供される。
【0051】また、シャッタアレイ23、24、25
は、反射面をアルミ蒸着薄膜の反射電極EC(鏡面電
極)で構成するから、透明電極の外側に別のミラーを設
ける場合に比較して高い反射率で照明を有効利用でき
る。そして、薄膜トランジスタTを用いたTFT駆動に
よって透過率設定電極に電圧を印加するから、任意の時
刻の任意の透過率設定電極Eに、等しい電圧を安定して
設定できる。
【0052】また、シート12を一方向に1回だけ搬送
して露光完了するから、RGB3回の副走査を行う場合
に比較して、省時間、省エネルギとなり、シート12上
に記録したRGBの走査線がずれる心配も無い。また、
展開ローラ21がシート12の搬送と現像展開を兼ね、
挟み込み圧力も高いから、展開ローラと搬送ローラを別
々に設ける場合に比較して、安定した搬送速度と省エネ
ルギーと部品削減と機構スペースの削減が同時に達成さ
れる。
【0053】また、投影光学系18と平行にシート1
1、12を配置したことと、投影光学系18と照明光学
系14を重ねて両者の光軸をほぼ平行に配置したこと
は、いずれも、通常のレンズやミラーを用いて部品配置
をコンパクトにまとめ上げることに貢献している。
【0054】また、画素を多数の透過率設定電極Eに分
割して二値的に制御し、透過/遮光の個数比で階調を表
現するから、液晶層に中間電位を印加した不安定な中間
階調を使用しないで済む。また、1個の液晶シャッタの
パルス的な開放回数で輝度階調を表現する場合に比較し
て、液晶の反応速度に露光速度が影響されにくい。従っ
て、高速のプリントアウトが可能になる。
【0055】また、シャッタアレイ23、24、25の
距離に起因する走査線L1、L2、L3の距離をシート
12の搬送量で相殺して、同じ走査線上にRGBの露光
を位置決める制御としたから、3回の搬送でRGBの露
光を重ねる場合と同等な品質のプリントアウトを片道1
回の搬送で実現でき、筐体内に露光途中の感光シートを
待機させるスペースを設ける必要も無い。
【0056】なお、第1実施例では、透過率設定電極E
の透過/遮光の個数比で画素の明るさを設定したが、L
ED13R、13G、13Bの発光強度や発光時間を段
階的に切り替えて輝度階調を設定してもよい。LED1
3R、13G、13Bは、発光強度が加えた電流値に応
じてリニアかつ高速に変化し、写真感材の表現範囲を越
える広いダイナミックレンジと再現性の高い連続的な露
光階調を有する。
【0057】また、TFT型液晶ディスプレイで行われ
ているように、画素ごとに1個の液晶シャッタを設けて
パルス的な透過/遮光を行う制御を採用してもよい。基
準時間に占める連続的な透過時間を液晶シャッタごとに
設定したり、一定の周波数とデューティ比のパルス的な
開閉回数を液晶シャッタごとに設定して階調を設定して
もよい。
【0058】また、光源13側をパルス駆動とし、シャ
ッタアレイ23のすべての液晶シャッタを透過状態とし
てLED13Rの高速パルス発光を開始させ、走査線L
1上の個々の明るさに対応する必要なパルス発光カウン
ト値に到達した段階で次々に個々の液晶シャッタを遮光
状態へ移行させ、最高の明るさの液晶シャッタが遮光状
態へ移行した後に、同様な次の発光色の露光(または次
の走査線の露光)を実行してもよい。また、画素ごとの
複数の透過率設定電極、3段階以上の電圧の印加、2段
階以上のLEDの発光強度、上述したような各種パルス
制御のうち、2以上を組み合わせて走査線上の各画素の
階調を形成してもよい。
【0059】また、第1実施例では、RGBのLED1
3R、13G、13Bに対してそれぞれ専用のシャッタ
アレイ23、24、25を準備したが、走査線上の画素
数だけ液晶シャッタを配列した1本のシャッタアレイを
RGBの露光に共用してもよい。この場合、1本の走査
線のRGBの画像データが読み込まれ、シャッタアレイ
にRの透過率を設定してLED13Rを点灯、消灯後、
同じシャッタアレイにGの透過率を設定してLED13
Gを点灯する。消灯後、さらに、同じシャッタアレイに
Bの透過率を設定してLED13Bを点灯する。
【0060】また、第1実施例では、走査線ピッチの間
欠的な副走査を採用して、停止状態のシート12に走査
線を露光したが、一定速度かつ連続的な搬送を採用し
て、搬送状態のシート12に走査線を露光してもよい。
【0061】また、第1実施例では、1回の片道のシー
ト送りでRGBの露光がすべて完了するようにしたが、
最初の往路のシート送りでR、続く復路のシート送りで
G、2回目の往路のシート送りでBの露光を行ってもよ
い。
【0062】また、第1実施例では、透過率設定電極E
を制御してシャッタアレイ23、24、25の液晶シャ
ッタの透過率を設定したが、従来知られた透過型の液晶
シャッタアレイにおいても、同様に、1個の画素を複数
の透過率設定電極で分割し、透過/遮光の個数比で階調
を設定することが可能である。1個の画素ごとの透過率
設定電極の数は、2、4、8個等、100以外の数でも
よい。
【0063】また、第1実施例では、多数の透過率設定
電極Eの透過/遮光の分布をなるべく分散させる透過/
遮光パターンを採用したが、画素の中心にドット状に透
過点を集め、透過/遮光の個数比でドットの口径が変化
するように透過/遮光パターンを定めてもよい。
【0064】図8ないし図10を参照して第1実施例の
画像プリンタの変形例を説明する。図8の変形例では、
RGBの液晶シャッタが走査線の方向に配列され、図
9、図10の変形例では、補正反射面19A、19B、
19Cを用いて、RGB3列のシャッタアレイ23、2
4、25をシート12上の1本の走査線LKに重ねる。
図1ないし図6に示した第1実施例と共通した部材に
は、第1実施例と共通な符号を付して詳細な説明を省略
している。図8はシャッタアレイの変形例の説明図、図
9は投影光学系の変形例の説明図、図10は投影光学系
の斜視図である。
【0065】第1実施例では、RGBに対応させた3列
のシャッタアレイ23、24、25を使用したが、図8
に示すように、走査線方向にRGBの液晶シャッタQ
1、Q2、Q3を配列して、走査線上の画素数の3倍の
個数の液晶シャッタを並べたシャッタアレイ24Bを、
1列だけ配置した液晶部材17Bを使用してもよい。こ
の場合、シート12上で画素のRGBの露光領域が完全
には重なり合わず少しずれるが、個々のカラードットが
グラビア印刷と同様に機能して、明るい高品質のカラー
画像を形成できる。
【0066】第1実施例では、RGBに対応させた3列
のシャッタアレイ23、24、25を投影して3本の走
査線L1、L2、L3を形成したが、3列のシャッタア
レイ23、24、25を投影して1本の走査線LKに重
ねる投影光学系を採用してもよい。
【0067】図9、図10に示すように、投影光軸をシ
ート12側へ折り曲げる反射器19Rは、補正反射面1
9A、19B、19Cを有する。補正反射面19Aは、
青の光を反射して、緑、赤の光を透過する。補正反射面
19Bは、赤の光を反射して緑の光を透過する。補正反
射面19Cは全反射面で、補正反射面19A、19Bを
透過した緑の光を反射する。補正反射面19A、19
B、19Cは、所定の角度で交差しているから、補正反
射面19Aで反射された青い光の投影光軸と、補正反射
面19Bで反射された緑の光の投影光軸は、補正反射面
19Bで反射された赤い光の投影光軸の方向へ偏向す
る。
【0068】液晶部材17に3列配置されたシャッタア
レイ23、24、25は、1本の走査線LKを構成する
青、赤、緑の走査線にそれぞれ対応する。シャッタアレ
イ23は、青のLED13Bの発光期間にだけ開かれ、
シャッタアレイ24は赤のLED13Rの発光期間にだ
け、シャッタアレイ25は緑のLED13Gの発光期間
にだけ開かれる。そして、シャッタアレイ23の液晶シ
ャッタには青の明るさに応じた開口率、シャッタアレイ
24の液晶シャッタには赤の明るさに応じた開口率、シ
ャッタアレイ23の液晶シャッタには緑の明るさに応じ
た開口率がそれぞれ設定される。
【0069】投影光学系は、コリメータレンズ18Aと
反射器19Rと収束レンズ18Bで構成され、シャッタ
アレイ23、24、25をシート12の表面に投影して
結像させる。コリメータレンズ18Aは、シャッタアレ
イ23、24、25から射出してビームスプリッタ16
を透過した放射光を平行光に変換する。補正反射面19
A、19B、19CはRGBの平行な光軸を偏向して交
差させる。収束レンズ18Bは、平行光を収束して、補
正反射面19A、19B、19Cを経た投影光軸が交差
する高さ位置に結像させる。
【0070】制御回路20は、1本の走査線のRGBの
画像データを読み込み、RGBの露光を順番に実行して
次の走査線位置までシートを搬送する。この一連の操作
を走査線の総本数に一致する回数だけ繰り返すことによ
り、1枚の画像がプリントアウトされる。
【0071】なお、この変形例では、特殊な反射特性の
補正反射面19A、19B、19Cを用いてRGBの投
影光軸を交差させたが、機械的に3つの角度位置を取り
得る全反射ミラーを設け、RGBの露光を順番に行うに
際して、全反射ミラーにそれぞれ異なる角度位置を設定
してもよい。これらの変形例によれば、1回の走査線の
露光で1本の走査線の露光が完結するから、シート12
の搬送に送りむらがあっても、RGBの走査線の露光が
ずれることが無い。
【0072】図11は第2実施例の画像プリンタの光学
系の説明図である。図11に示すように、光源33は、
発光のON/OFFと発光強度を任意に制御できるRG
Bの放射光を出力する。照明光学系34は、紙面と垂直
な方向に拡幅された板状の平行光を光源33の放射光か
ら形成して、ビームスプリッタ36に入射させる。液晶
部材37は、紙面と垂直な方向に画素ごとの液晶シャッ
タを配列したシャッタアレイ31を有する。シャッタア
レイ31は、ビームスプリッタ36で分離されたP偏光
成分を入射させ、入射光を反射面で折り返して液晶層を
往復させる過程で、設定した電界状態に応じた角度だけ
入射光の偏光面を回転させる。これにより、入射光のP
偏光成分の電界状態に応じた割合がS偏光成分となり、
ビームスプリッタ36で反射されて投影光学系38に入
射する。
【0073】投影光学系38は、紙面と垂直な方向の長
さがビームスプリッタ36とほぼ等しい板状の収束性ロ
ッドレンズ(商品名セルフォック)で構成される。投影
光学系38は、光源33の出力光で照明されたシャッタ
アレイ31の液晶シャッタの配列をシート32上に投影
する。
【0074】この変形例によれば、図1に示す照明反射
面15が不要になり、また、収束性ロッドレンズを使用
してコンパクトに投影光学系38を構成できる。なお、
図11のビームスプリッタ36の分離面でビームスプリ
ッタ36および液晶部材37を反転した配置、すなわ
ち、液晶部材37をビームスプリッタ36の上面に配置
して液晶部材37とビームスプリッタ36と投影光学系
38を1直線に配列した構成でも同様な効果が得られ
る。
【0075】図12は第3実施例の液晶プリンタの光学
系の説明図、図13は光源部の斜視図である。ここで
は、階段反射面44Rを形成した導光板44を用いて照
明光学系を構成している。また、インスタント写真フィ
ルムのシート42に複数本の走査線を同時に露光し、さ
らに、毎回の露光領域の一部を重ね合わせて、数回に分
けて画素ごとの露光量を満たす。
【0076】図12、図13に示すように、細長いビー
ムスプリッタ46の入射面にアクリル樹脂の導光板44
が固定されている。導光板44の両側の端面のビームス
プリッタ46寄りにLED光源43が固定されている。
導光板44のLED光源43取り付け面は、斜めに形成
されているから、LED光源43の出射面は、導光板4
4の階段反射面44Rに対して斜めに対向する。階段反
射面44Rは、厚み方向に湾曲を形成して厚み方向の収
束性能を持たせている。階段反射面44Rは、斜めに入
射したLED光源43の出力光を反射してビームスプリ
ッタ46に向かう平行光(放射光を含む)を形成する。
導光板44の残りの2つの側面は、透明で平坦な全反射
面を構成する。
【0077】LED光源43は、RGB3個のLED4
3R、43G、43Bをごく近接して配置(100μm
ピッチ)して一体に素子化したもので、共通端子を含む
4本の端子を有し、LED43R、43G、43Bの発
光強度をそれぞれ任意に設定可能である。
【0078】ビームスプリッタ46で反射されたS偏光
成分が出射する面に、液晶素子47が配置される。液晶
素子47は、RGBで共通の12列のシャッタアレイ4
7Aを有する。シャッタアレイ47Aは、共通の反射電
極を形成したガラス基板と画素ごとの透明電極を形成し
たガラス基板との間に液晶層を配置している。画素1個
に対応する図示しない透明電極は、実際にシート42上
に形成する画素の2倍の縮尺で形成されており、縦横1
60μm角で縦横200μmのピッチで配列される。そ
れぞれの透明電極には薄膜トランジスタが形成され、す
べての薄膜トランジスタはマトリックス状に配線されて
いる。従って、直交する配線の特定の組み合わせを選択
して、任意の画素の透明電極に、任意の時刻に、任意の
電圧状態を設定可能である。
【0079】シャッタアレイ47Aの各画素は、同一周
波数、同一デューティ幅でパルス状に透過状態となる。
画像データの明るさに応じた回数だけ点滅を繰り返した
後に遮光状態に復帰する。
【0080】液晶部材47の内部を往復してS偏光成分
からP偏光成分に転じた光束が矢印方向に射出して、投
影光学系48へ入射する。投影光学系48は、シャッタ
アレイ47Aに形成された12本の走査線(画素ごとの
液晶シャッタの配列)の像をシート42に1/2の大き
さに縮小投影する。
【0081】シート42は、1回につき走査線4本分の
距離(400μm)づつ間欠的に搬送される。毎回の搬
送位置で、シャッタアレイ47Aを共通に利用して、L
ED43R、43G、43Bを順番に点灯するRGBの
露光が実行される。
【0082】シート42上では、走査線12本分の露光
領域が1回のRGB露光につき走査線4本分づつ移動す
る。従って、1本の走査線に対してRGB各3回、合計
9回の露光が実行される。そして、それぞれの画素は3
回づつのRGB露光量の合計でRGB濃度値に応じた必
要な露光量を確保する。このとき、階段反射面44Rと
LED光源43の組み合わせでは、導光板44の長手方
向に沿った出力光の光束分布が均一にならないから、シ
ャッタアレイ47Aの走査線に沿ったそれぞれの液晶シ
ャッタに、その位置における光源光束の分布の逆数を乗
じた開口率(点滅回数、すなわち1回の露光可能時間当
たりの合計開口時間)を設定する。
【0083】第3実施例のプリンタヘッドによれば、液
晶シャッタをシート42に縮小投影するから、照明光学
系が形成する平行光の質の悪さを克服して、解像度の高
い画像出力が得られる。また、複数の露光領域を部分的
に重ねて必要な露光量を達成するから、露光領域の間隔
に未露光部分ができず、搬送機構の偶発的な送りムラが
目立たない。また、シャッタアレイ47Aに対する入射
光束のむらを液晶シャッタごとの開口率で補正するか
ら、質の悪い照明光学系を利用でき、階段反射面44R
と光源43に対する設計上の制約が緩和される。
【0084】なお、導光板44の出力光にはかなり放射
光が含まれる。階段反射面44Rのピッチが大きいほ
ど、導光板44の幅を短くするほど放射光は増す。従っ
て、適当な開口列を設けた遮光板を、ビームスプリッタ
46の出力面や投影光学系に配置してもよい。また、導
光板44の階段反射面44Rは、平面を組み合わせた外
観としてもよく、このとき、導光板44とビームスプリ
ッタ46の間にシリンドリカルレンズを配置して放射光
を削減してもよい。さらに、シート42の直前にスリッ
ト付きの遮光板を配置して、放射光による不必要な露光
を回避してもよい。
【0085】
【発明の効果】本発明の感光性シートプリンタによれ
ば、反射型液晶素子とビームスプリッタの組み合わせを
採用して感光性シートプリンタを構成したから、透過型
液晶素子を使用する場合に比較してオフ状態での光漏れ
が少なく、従って、オン/オフの透過率の比が大きく
(ダイナミックレンジが広く)なり、写真感材等の感光
性シートに十分な白/黒階調差を記録できる。また、透
過率の比が大きいから、利用可能な中間階調の段階数が
増え、感光性シート側の階調表現幅を十分に利用した高
品質のプリントアウトが可能である。
【0086】また、反射型液晶素子を筐体の片隅に寄せ
ることが可能な分、筐体内の部品配置の自由度が高ま
り、感光性シートプリンタ全体の小型化軽量化が進み、
製作コストも削減される。また、1つの露光領域で3種
類の光源を同時(または順番)に動作させる露光を繰り
返すことで、感光性シートの片道搬送1回だけで露光を
完了させることができ、片道2回以上や往復の露光を行
う場合のような、露光領域のずれや搬送時間を削減で
き、プリント処理速度を高めつつプリント品質も向上さ
せ得る。
【0087】また、発光色の異なる複数の光源のオン/
オフで露光の開始/終了を制御する場合、液晶シャッタ
の実際の開閉完了を待つ必要が無い。従って、温度変化
や電界履歴によって液晶の中間階調の再現性が低下し易
く不安定なことが問題となならなくなる。従って、中間
階調の再現性と安定性が高まって幅広い中間階調を安心
して利用できる。
【0088】本発明の液晶プリンタによれば、高速に発
光量が立ち上がるLEDを利用して液晶シャッタの過渡
状態を露光オフにしてしまうから、液晶シャッタの不安
定で再現性の低い過渡状態を画素の露光量に影響させな
いで済む。従って、画素ごとの露光量が精密に制御さ
れ、明るさと色彩の再現性が高いプリントアウトを得ら
れる。
【0089】本発明の液晶シャッタ装置によれば、画素
を複数の透過率設定電極に分割して個々の透過率設定電
極ごとに液晶層の階調を設定可能にしているから、印加
電圧のオン/オフ比だけでも画素の明るさに応じた開口
率を設定可能である。オン/オフ比だけで開口率を設定
する場合、液晶に複数段階の電圧を加えて中間階調を発
生させる必要が無い。従って、制御回路の動作が単純で
済み、液晶の不安定で再現性の低い中間階調に悩む必要
も無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の画像プリンタの構成の説明図であ
る。
【図2】画像プリンタの光学系の斜視図である。
【図3】シャッタアレイにおける液晶シャッタの説明図
である。
【図4】液晶シャッタごとの透過率設定電極の説明図で
ある。
【図5】透過率設定電極の配線図である。
【図6】透過率設定電極の回路図である。
【図7】制御回路の動作のフローチャートである。
【図8】シャッタアレイの別の例の説明図である。
【図9】投影光学系の変形例の説明図である。
【図10】投影光学系の斜視図である。
【図11】第2実施例の画像プリンタの光学系の説明図
である。
【図12】第3実施例の液晶プリンタの光学系の説明図
である。
【図13】光源部の斜視図である。
【符号の説明】
10 筐体 11,12,32,42 シート 13,33,43 光源 13R,13G,13B,43R,43G,43B L
ED 14,34 照明光学系 14R 放物面ミラー 15 照明反射面 16,36,46 ビームスプリッタ 17,17B,37,47 液晶素子 17R,17T ガラス板 18,38,48 投影光学系 18A コリメータレンズ 18B 収束レンズ 19,49 投影反射面 19R 反射器 19A,19B,19C 補正反射面 21 展開ローラ 22 ステップモータ 23,24,25,24B,31,47A シャッタア
レイ 44 導光板 44R 階段反射面 L1,L2,L3,LK 走査線 1R,2R,1G,2G,1B,2B,Q1,Q2,Q
3 液晶シャッタ D1 ドライバ COM,S11,S12,G11,G12 端子 EC 反射電極 E 透明電極 T 薄膜トランジスタ LC 液晶層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 勤 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)発明者 高橋 美宣 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)発明者 青崎 耕 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 (72)発明者 村山 任 宮城県黒川郡大和町松坂平1丁目6番地 富士フイルムマイクロデバイス株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE23 AE28 AE77 FA06 FA10 FA45 FA49 2H088 EA33 HA20 HA21 HA24 HA28 MA06 MA13

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の画素列に対応させて、個々の開閉
    状態を独立に変更可能な多数の液晶シャッタを配列した
    シャッタ部材と、シャッタ部材の液晶シャッタを照明す
    る照明手段と、照明された液晶シャッタの配列を感光性
    シート上に投影して線状の露光領域を形成する投影光学
    系と、少なくとも投影光学系の一部と感光性シートを相
    対移動させて、感光性シート上で露光領域を移動させる
    相対移動手段とを有する液晶プリンタにおいて、 液晶シャッタを、照明光が入射する反対側に反射面を配
    置した反射型とし、 照明光から一方の偏光成分を選択して液晶シャッタへ入
    射させ、液晶シャッタの出射光から他方の偏光成分を選
    択して投影光学系へ入射させるビームスプリッタ部材
    と、 与えられた画像信号または画像データに応じて、多数の
    液晶シャッタの開閉状態を設定する制御手段とを設けた
    ことを特徴とする反射型液晶プリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反射型液晶プリンタにお
    いて、 前記照明手段は、発光期間をそれぞれ独立に設定可能な
    複数個の光源を含み、制御手段は、対応する画素の露光
    量を制御する際に、液晶シャッタが開いた後に光源を発
    光する、または、光源の発光停止後に液晶シャッタを閉
    じることを特徴とする反射型液晶プリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の反射型液晶プリンタにお
    いて、 前記制御手段は、走査線上の対応する画素の濃度値に応
    じて、液晶シャッタの透過率、開口面積、開口時間、又
    は規定時間内の開口回数のいずれか、又はこれらの2以
    上の組み合わせを設定することを特徴とする反射型液晶
    プリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の反射型液晶プリンタにお
    いて、 前記制御手段は、照明手段からそれぞれの液晶シャッタ
    に入射する照明光束の多寡に応じて液晶シャッタの透過
    率、開口面積、開口時間、又は規定時間内の開口回数の
    いずれか、又はこれらの2以上の組み合わせを加減し
    て、照明光束のむらに起因する画素の露光量誤差を相殺
    することを特徴とする反射型液晶プリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の反射型液晶プリンタにお
    いて、 前記シャッタ部材は、感光性シートへ投影される1本の
    走査線に対応して液晶シャッタの列を複数段に設け、 照明手段は、発光期間をそれぞれ独立に設定可能でそれ
    ぞれ発光色が異なる複数個の光源を含み、 複数個の光源は、それぞれ異なる段の液晶シャッタの列
    に対応していることを特徴とする反射型液晶プリンタ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の反射型液晶プリンタにお
    いて、 シャッタ部材は、対応する画素ごとに複数個の液晶シャ
    ッタを配列方向に並べて1列に配列し、 照明手段は、発光期間をそれぞれ独立に設定可能でそれ
    ぞれ発光色が異なる複数個の光源を含み、 複数個の光源は、同じ複数個おきの液晶シャッタを集め
    た組のそれぞれに対応していることを特徴とする反射型
    液晶プリンタ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の反射型液晶プリンタにお
    いて、 シャッタ部材は、露光ごとに新規に露光される走査線の
    本数よりも多い段数の液晶シャッタの列を有し、 制御手段は、シャッタ部材による毎回の露光領域の一部
    を重複させた2回以上の露光を経て、画素ごとの必要な
    露光量を満たすことを特徴とする反射型液晶プリンタ。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の反射型液晶プリンタにお
    いて、 照明手段は、発光時期をそれぞれ独立に設定可能でそれ
    ぞれ発光色が異なる複数個の光源を有し、 制御手段は、感光性シート上のそれぞれの走査線位置
    で、複数個の光源を同時または順番に作動して必要な露
    光を行い、 これにより、相対移動手段による片道1回の相対移動の
    終了とともに、感光性シート全体の必要な露光が完了す
    ることを特徴とする反射型液晶プリンタ。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の反射型液晶プリンタにお
    いて、 照明手段は、発光時期をそれぞれ独立に設定可能でそれ
    ぞれ発光色が異なる複数個の光源を有し、 制御手段は、感光性シート上のそれぞれの走査線位置
    で、1種類の光源を作動して1種類の発光色の露光のみ
    を行い、 これにより、相対移動手段による片道3回以上の相対移
    動を経て、感光性シート全体の必要な露光が完了するこ
    とを特徴とする反射型液晶プリンタ。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    反射型液晶プリンタにおいて、照明手段は、 (1)少なくとも赤、緑、青、それぞれ少なくとも1個
    ずつのLEDを光源とする、 (2)シャッタ部材から遠ざかる方向へ射出された光源
    からの放射光をシャッタ部材へ向かって反射し、拡幅さ
    れた平行光を形成する放物面ミラーを含む、 (3)投影光学系とほぼ平行に重ねて配置され、照明光
    路をビームスプリッタ部材側へ曲げる照明反射面を含
    む、 (4)ビームスプリッタ部材の入射面に連結され、連結
    された反対側に階段状の反射面を設けた透明材料の導光
    部材と、階段状の反射面に対して斜めに対向させて導光
    部材の両端部に設けた光源とを有し、光源からの射出光
    を階段状の反射面で反射してビームスプリッタ部材へ入
    射させる、のうち少なくとも1つに該当することを特徴
    とする反射型液晶プリンタ。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の反射型液晶プリンタにおいて、投影光学系は、 (1)感光性シート表面における画素間距離を、対応す
    る液晶シャッタ間距離よりも大きくする拡大光学系であ
    る、 (2)液晶シャッタの面積を縮小して感光性シート表面
    に投影する縮小光学系である、 (3)ビームスプリッタ部材を介して液晶シャッタを感
    光性シートに投影する収束性ロッドレンズで構成され
    る、 (4)感光性シートとほぼ平行に配置され、投影光路を
    感光性シート側へ曲げる投影反射面を含む、 (5)液晶シャッタから感光性シートまでの光路長を短
    波長の発光色と長波長の発光色とで異ならせ、複数の発
    光色の液晶シャッタの像の焦点位置を揃える補正手段を
    含む、のうち少なくとも1つに該当することを特徴とす
    る反射型液晶プリンタ。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の反射型液晶プリンタにおいて、相対移動手段は、 (1)対向するローラで感光性シートを挟んで一方向に
    送り移動させるローラ機構である、 (2)静止した感光性シートに対して、反射型液晶素子
    とビームスプリッタ部材と投影光学系を一体に移動させ
    る書き込みヘッド移動機構である、 (3)感光性シートを走査線の整数倍ピッチで間欠的に
    相対移動する、 (4)感光性シートを一定速度で連続的に相対移動す
    る、のうち少なくとも1つに該当することを特徴とする
    反射型液晶プリンタ。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の反射型液晶プリンタにおいて、 反射型の液晶シャッタは、反射面側を覆って共通に形成
    した鏡面状の反射電極と、個々の画素に対応して独立に
    形成した透明電極と、透明電極ごとに形成された薄膜ト
    ランジスタ素子とを有することを特徴とする反射型液晶
    プリンタ。
  14. 【請求項14】 所定の画素列に対応させて、個々の開
    閉状態を独立に変更可能な多数の液晶シャッタを配列し
    たシャッタ部材と、シャッタ部材の液晶シャッタを照明
    する照明手段と、照明された液晶シャッタの配列を感光
    性シート上に投影して線状の露光領域を形成する投影光
    学系と、少なくとも投影光学系の一部と感光性シートを
    相対移動させて、感光性シート上で露光領域を移動させ
    る相対移動手段とを有する液晶プリンタにおいて、 照明手段は、赤、緑、青の発光色ごとに独立して発光条
    件を設定可能なLED光源と、LED光源からの射出光
    束を共通に拡幅して複数の液晶シャッタに入射させる照
    明光学系とを含み、 与えられた画像信号または画像データに応じて、多数の
    液晶シャッタの開閉状態を設定するとともに、液晶シャ
    ッタの過渡状態を避けたタイミングでそれぞれの発光色
    のLEDを発光させる制御手段を設けたことを特徴とす
    る液晶プリンタ。
  15. 【請求項15】 画素ごとに対向させた電極の間に液晶
    層を配置した液晶素子と、液晶素子の入射側と出射側に
    配置され、それぞれ特定の偏光成分を透過させる偏光手
    段とを有し、対向させた電極間の電圧状態を制御して、
    偏光手段を経た出力光の強度を画素ごとに設定可能にし
    た液晶装置において、 液晶素子の一方の電極を独立した複数の透過率設定電極
    に分割し、 複数の透過率設定電極を格子状に連絡して任意の透過率
    設定電極を選択可能にした配線手段と、 画素ごとの濃度値に応じた個数の透過率設定電極を選択
    して電圧を印加する画素制御手段とを設けたことを特徴
    とする液晶シャッタ装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の液晶シャッタ装置に
    おいて、 液晶素子は、入射側に配置した透明な透過率設定電極
    と、対向面が鏡面状態の共通電極とを有する反射型であ
    り、 偏光手段は、液晶素子の入射側に配置された入出射共用
    のビームスプリッタであることを特徴とする液晶シャッ
    タ装置。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16に記載の液晶シャ
    ッタ装置において、 (1)1本の走査線の露光領域に対応して、透過率設定
    電極を設けた多数の画素が線状に配列される、 (2)画素制御手段は、透過率設定電極への印加電圧を
    二値的に変化させて、偏光手段を経た透過率設定電極ご
    との出力光をオンオフ制御し、1個の画素が含む複数の
    透過率設定電極のオンオフ割合を変化させて、画素の露
    光量を複数段階に設定する、 (3)透過率設定電極と対向する電極は、液晶素子が含
    むすべての画素で共通な共通電極である、 (4)画素制御手段は、複数の透過率設定電極における
    電圧状態の分布を画素全体でほぼ均等に分散させる、 (5)画素制御手段は、出力光が透過する透過率設定電
    極の面積的な割合を、目標濃度値になるように制御され
    た個数の透過率設定電極を選択する、のいずれかに該当
    することを特徴とする液晶シャッタ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1176803A1 (en) * 2000-07-27 2002-01-30 Eastman Kodak Company A method and apparatus for printing images onto a photosensitive media using reflective liquid crystal modulators
JP2003186118A (ja) * 2001-08-23 2003-07-03 Eastman Kodak Co 動画に対応する画像フレームの印刷方法
WO2006016300A1 (en) * 2004-08-10 2006-02-16 Koninklijke Philips Electronics N.V. Color display device

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