JP2003021857A - シャッタ - Google Patents

シャッタ

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JP2003021857A
JP2003021857A JP2001207258A JP2001207258A JP2003021857A JP 2003021857 A JP2003021857 A JP 2003021857A JP 2001207258 A JP2001207258 A JP 2001207258A JP 2001207258 A JP2001207258 A JP 2001207258A JP 2003021857 A JP2003021857 A JP 2003021857A
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magnet
shutter
magnetic pole
coil
peripheral surface
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JP2001207258A
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Tsutomu Aoshima
力 青島
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】絞り値が可変で製造が簡単で出力の高く取り扱
いが容易な小型で薄型の駆動装置を用いたシャッタで、
しかもコストが安く、低消費電力のシャッタを提供す
る。 【構成】シャッタの構成として、円筒形状に形成される
とともに少なくとも外周面が周方向に分割して異なる極
に交互に着磁され回転中心を中心として回転可能なマグ
ネットと、マグネットの軸方向に配置されたコイルと、
コイルにより励磁されマグネットの外周面に対向する外
側磁極部と、コイルにより励磁されマグネットの内周面
に対向し中空柱形状の内側磁極部と、内側磁極部の中空
柱形状部を光路とし、光路を通過する光に対する最大開
口を規制する部材と、マグネットに連動し前記最大開口
部から退避した開位置と最大開口部を覆う閉位置との間
で移動するシャッタ羽根と、マグネットの動きに連動し
最大開口部に通過する光量を変更する光量調節手段とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超小型に構成した
シャッタ、特にレリーズ信号に応じて開口を開放状態か
ら閉鎖状態にするデジタルカメラのシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小型モータに適する形態としてブ
ラシレスタイプのものがあげられる。ブラシレスタイプ
のモータで駆動回路の単純なものとしては以下に記載す
る永久磁石を用いたステップモータがある。
【0003】小型円筒形状のステップモータとしてはま
ず図11に示すものがある。これは、ボビン101にス
テータコイル105が同心状に巻回され、ボビン101
は2個のステータヨーク106で軸方向から挟持固定さ
れており、かつステータヨーク106にはボビン101
の内径面円周方向にステータ歯106aと106bが交
互に配置され、ケース103には、ステータ歯106a
または106bと一体のステータヨーク106が固定さ
れてステータ102が構成されている。2組のケース1
03の一方にはフランジ115と軸受け108が固定さ
れ、他方のケース103には他の軸受け108が固定さ
れている。ロータ109はロータ軸110に固定された
ロータ磁石111からなり、ロータ磁石111はステー
タ102のステータヨーク106aと放射状の空隙部を
形成している。そして、ロータ軸110は2個の軸受け
108の間に回転可能に支持されている。
【0004】このような構造のステップモータの変形例
として、特公昭53−2774号で提案される光制御装
置がある。これはステップモータに連結するシャッタ羽
根をステップ的に開閉させて光の通過量を制御するもの
である。また、別の変形例として、特開昭57−166
847号で提案される中空形モータがある。これはステ
ップモータをリング状の構造として、その中央部の空洞
を光等が通過可能としたものである。
【0005】撮像素子にCCDなどを用い、被写界像を
光電変換して記憶媒体に静止画像の情報として記録する
デジタルカメラがあるが、このデジタルカメラの中には
絞り羽根とシャッタ羽根を備え、それらを個別のアクチ
エータで作動するタイプのものがある。
【0006】露光に関する動作は以下のようである。ま
ず撮影に先立って主電源が投入され、撮像素子が動作状
態になるとシャッタ羽根は撮像素子が露光可能な開位置
に保持される。撮像素子は電荷の蓄積と放出転送を繰り
返し、画像モニターによって被写界の観察が可能にな
る。レリーズボタンが押されると、その時点での撮像素
子の出力に応じて絞り値と露光時間が決定され、それに
基づいて、露光開口の口径を絞る必要がある場合には、
まず、絞り羽根を駆動し所定の絞り値にセットする。次
に、蓄積電荷の放出されている撮像素子に対して電荷の
蓄積を開始させ、それと同時にその蓄積開始信号をトリ
ガー信号として露光時間制御回路が起動し、所定の露光
時間が経過したことを計時したら、撮像素子への露光を
さえぎる閉位置へとシャッタ羽根を駆動する。撮像素子
への露光がさえぎられた後蓄積された電荷の転送が行わ
れ画像書き込み装置を介して記録媒体に画像情報が記録
される。電荷の転送中に撮像素子への露光を防ぐのは、
電荷の転送中に余分な光によって電荷が変化してしまう
ことを防ぐためである。
【0007】また1つのアクチエータでそれらの駆動を
行うものとしては例えば特開平11−305285があ
る。アクチエータに非通電時と正方向通電時と逆通電時
の3つの状態を作り、そのうち非通電時は中間絞り、正
通電時に最大開口、逆通電時で全閉状態になるよう構成
したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す上記従来の小型のステップモータは、ロータの外
周にケース103、ボビン101、ステータコイル10
5、ステータヨーク106が同心状に配置されているた
め、モータの外形寸法が大きくなってしまう欠点があっ
た。また、ステータコイル105への通電により発生す
る磁束は図12に示すように主としてステータ歯106
aの端面106a1とステータ歯106bの端面106
b1とを通過するため、ロータ磁石111に効果的に作
用しないのでモータの出力は高くならない欠点がある。
【0009】特公昭53−2774号の光制御装置及び
特開昭57−166847号の中空形モータにおいても
上記と同様に、ロータ磁石の外周にステータコイル及び
ステータヨークが配置されているためモータの外形寸法
が大きくなるとともに、ステータコイルへの通電により
発生する磁束がロータ磁石に効果的に作用しない。
【0010】デジタルカメラのシャッタ装置において絞
り羽根とシャッタ羽根を備え、それらを個別のアクチエ
ータで作動するタイプのものに関しては2個のアクチエ
ータを用いるのでアクチエータそのもののコストも高い
し、コンパクト性も損ねる。またアクチエータを駆動す
る駆動回路も2個必要なのでコストが高くなる。
【0011】また1つのアクチエータでそれらの駆動を
行う特開平11−305285で公知のものに関して
は、非通電時の中間絞りでの位置を規制するのが磁気的
な中立点を利用しているため精度良く位置出しするのが
困難となる。また複数の中間的な絞り値を構成すること
は困難である。撮像素子は小型化されているので絞り径
も小さくなってきているのであるが、露光量を制御する
方法として絞り径を小さくしていく方法は光の回折現象
を招き好ましくない。そのため絞り径を小さくする代わ
りに透過率が低くなるNDフィルターを進退させる方法
をとる必要も生じてくる。上記例ではこの方法を採用す
るのは困難である。また被写界が暗い場合にはモニター
に映し出される映像の即応性のためには絞り値を最大開
口にするのが好ましいが、上記従来例の場合では最大開
口を保持するために通電を続けなければならず消費電力
が大きくなる。
【0012】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、本出願に係る第1および第2の
発明の目的は、絞り値が可変で製造が簡単で出力の高く
取り扱いが容易な小型で薄型の駆動装置を用いたシャッ
タで、しかもコストが安く、低消費電力のシャッタを提
供する事である。
【0013】また、本出願に係る第3の発明の目的は、
上記第1及び第2の発明の目的に加え、小絞り時の回折
現象を防ぐためNDフィルターを進退させることで絞り
値を可変する機構を採用可能なシャッタを提供すること
である。
【0014】また、本出願に係る第4の発明の目的は、
上記第1及び第2の発明の目的に加え、複数の絞り値を
設定可能なシャッタを提供することである。
【0015】また、本出願に係る第5の発明の目的は、
上記第1の発明の目的に加え、無通電でもシャッタの開
放或いは閉鎖状態を保持可能とし消費電力の少ないシャ
ッタを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本出願に係る請求項1記載の発明のシャッタは円筒
形状に形成されるとともに少なくとも外周面が周方向に
分割して異なる極に交互に着磁され回転中心を中心とし
て回転可能なマグネットと、該マグネットの軸方向に配
置されたコイルと、前記コイルにより励磁され前記マグ
ネットの外周面に対向する外側磁極部と、前記コイルに
より励磁され前記マグネットの内周面に対向し中空柱形
状の内側磁極部と、該内側磁極部の中空柱形状部を光路
とし、該光路を通過する光に対する最大開口を規制する
部材と、前記マグネットに連動し前記最大開口部から退
避した開位置と前記最大開口部を覆う閉位置との間で移
動するシャッタ羽根と、前記マグネットの動きに連動し
前記最大開口部に通過する光量を変更する光量調節手段
とを備えるものである。
【0017】同様に上記目的を達成するために、本出願
に係る請求項2記載の発明のシャッタは、請求項1記載
のシャッタにおいて、前記光量調節手段は入力側が前記
マグネットに連結され該マグネットの所定方向の回転の
みを出力側に伝えるワンウエイクラッチと、該ワンウエ
イクラッチの出力側に連結され該ワンウエイクラッチの
出力側の位置に連動し前記最大開口部に進入或いは退避
し通過する光量を変更する光量調節部材とからなるもの
である。
【0018】同様に上記目的を達成するために、本出願
に係る請求項3記載の発明のシャッタは、請求項1及び
2記載のシャッタにおいて、前記光量調節手段は光の透
過率が小なる部材の前記最大開口部への進退により構成
されているものである。
【0019】同様に上記目的を達成するために、本出願
に係る請求項4に記載の発明のシャッタは、請求項1及
び2記載のシャッタにおいて、前記光量調節手段は開口
面積を変更する部材の前記最大開口部への進退により構
成されているものである。
【0020】同様に上記目的を達成するために、本出願
に係る請求項5の発明のシャッタは、請求項1及び2記
載のシャッタにおいて、前記マグネットの周方向に分割
されて着磁されている極数をn、マグネットの外径寸法
をD1、マグネットの内径寸法をD2、前記マグネット
の外周面に対向する外側磁極部は櫛歯形状であり該マグ
ネットの外周面に(720/n)度の整数倍の角度で等
分配置されて各々が所定の角度A度だけ対向するもので
あって、 A<(248.4/n)−58.86×(D1−D2)
/(D1×π) と設定されているものである。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1〜図
7は本発明の第1の実施形態のシャッタを示す図であ
り、そのうち、図1はシャッタの分解斜視図であり、図
2はシャッタの組み立て完成状態の軸方向断面図であ
り、図5〜図7はシャッタのマグネットの回転動作説明
図である。図1から図7において、1はロータを構成す
る中空円筒形状のマグネットであり、図5に示すように
該マグネット1はその外周表面を円周方向にn分割(本
実施例では16分割)して、S極・N極が交互に着磁さ
れた着磁部1aを有する。マグネット1は射出成形によ
りプラスチックマグネット材料により形成される。これ
により円筒形状の半径方向に関しての厚さ(特に着磁部
1aの厚さ)を非常に薄く構成することができる。ま
た、マグネット1には回転規制用の突起部1b、軸方向
に突出するダボ1c及び1d、中央部に嵌合部1eが一
体的に形成されている。嵌合部1eは後述の地板5の嵌
合部5eに摺動可能に嵌合して回転可能に支持される。
【0022】マグネット1は射出成形により形成される
プラスチックマグネットからなるため、突起部1b、ダ
ボ1c及び1d、嵌合部1eを有するという複雑な形状
でも製造が容易となる。また、嵌合部1eはマグネット
1で一体成形されることにより、回転中心に対してマグ
ネット部の同軸精度が向上し、振れを少なくするととも
に着磁部1aと後述のステータ4との空隙距離を少なく
することが可能となり、充分な出力トルクを得ることが
できる。また、射出成形マグネットは表面に薄い樹脂皮
膜が形成されるため、錆の発生がコンプレッションマグ
ネットに比較して大幅に少ないので、塗装などの防錆処
理を廃止できる。さらにコンプレッションマグネットで
問題になる磁性粉の付着もなく、防錆塗装時に発生しや
すい表面のふくらみもなく、品質の向上が達成できる。
【0023】マグネット1の材料にはNd−Fe−B系
希土類磁性粉とポリアミドなどの熱可塑性樹脂バインダ
ー材との混合物を射出成形することにより形成されたプ
ラスチックマグネットを用いている。これにより、コン
プレッション成形されたマグネットの場合の曲げ強度が
500Kgf/cm2程度なのに対して、例えばポリア
ミド樹脂をバインダー材として使用した場合800Kg
f/cm2以上の曲げ強度が得られ、コンプレッション
成形では出来ない薄肉円筒形状に形成することが可能と
なる。薄肉円筒状に形成することで後述のステータ4の
外側磁極と内側磁極との間隔を短く設定することがで
き、その間の磁気抵抗を小さい磁気回路とすることがで
きる。これにより、後述のコイル2への通電を行った場
合、小さな起磁力でも多くの磁束を発生することがで
き、アクチュエータの性能が高まる。
【0024】2は円筒形状のコイルであり、絶縁材料か
らなるボビン3に巻き付けられている。コイル2はマグ
ネット1と同心で、かつマグネット1の軸方向に並んで
配置され、その外径はマグネット1の外径とほぼ同じ寸
法となっている。
【0025】4は軟磁性材料からなるステータであり、
外筒及び内筒とそれらを結ぶ連結部4cとで構成され
る。ステータ4の外筒はその先端部が軸方向に延出する
複数の歯、すなわち櫛歯形状によって構成される。この
軸方向に延出する歯の数はマグネット1の着磁分割数n
の1/2にて形成され(本実施例では8つ)、これらが
外側磁極4aを形成している。外側磁極4aは円周方向
に720/n度(本実施例では45度)ずつ等分配置さ
れて形成される。また、ステータ4の内筒は中空柱形状
により構成され、内側磁極4bを形成している。この構
成によりアクチュエータの直径を最小限にしつつ磁極の
形成が可能となる。すなわち、外側磁極を半径方向に延
びる凹凸で形成すると、その分アクチュエータの直径は
大きくなってしまうが、本実施例では軸方向に延出する
櫛歯形状により外側磁極を形成しているので、アクチュ
エータの直径を最小限に抑えることができる。
【0026】ステータ4の内側磁極4bは本実施例の場
合は単なる中空の円柱形状で構成しているが、外側磁極
4aと同様に櫛歯形状で構成してもよい。ただし、外側
磁極が上に述べた櫛歯形状で構成されるならば、外側磁
極と内側磁極の間を通過する磁束は櫛歯状の外側磁極と
外側磁極の形状を円柱形状の内側磁極に投影した内側磁
極上の位置との間を通過するため、内側磁極の形状は単
なる中空の円柱形状のままでもよいのである。
【0027】ステータ4の外側磁極4a及び内側磁極4
bの間にコイル2及びボビン3が接着等により固定さ
れ、コイル2に通電されることによりステータ4が励磁
される。
【0028】ステータ4の外側磁極4a及び内側磁極4
bはマグネット1の着磁部1aの外周面及び内周面に対
向してマグネット1の着磁部1aを所定の隙間を持って
挟み込むように設けられる。よってコイル2により発生
する磁束は外側磁極4a及び内側磁極4bとの間にある
マグネット1を横切るので、ロータであるマグネット1
に効果的に作用し、アクチュエータの出力を高める。
【0029】また、マグネット1は前記したように射出
成形により形成されるプラスチックマグネット材料によ
り構成されており、これにより円筒形状の半径方向に関
しての厚さは非常に薄く構成することができる。そのた
め、ステータ4の外側磁極4aと内側磁極4bとの間隔
を非常に短くでき、コイル2とステータ4により形成さ
れる磁気回路の磁気抵抗を小さく構成できる。これによ
り少ない電流で多くの磁束を発生させることができ、ア
クチュエータの出力アップ、低消費電力化、コイルの小
型化が達成されることになる。
【0030】以上、マグネット1、コイル2、ボビン
3、ステータ4により本実施例のシャッタのアクチュエ
ータが構成される。
【0031】5は中央に開口部5bが形成された地板で
あり、地板5の嵌合部5eにマグネット1の嵌合部1e
が嵌合して回転可能に取り付けられ、マグネット抑え6
をマグネットの嵌合部1eを間に挟んで地板5に接着等
により固定することでマグネット1の軸方向の抜け止め
がなされる。なお、本実施例ではマグネット1の軸方向
の抜け止めをマグネット抑え6を用いて行っているが、
地板5に抜け止め部を一体で成形してもよい。
【0032】また、地板5の別の嵌合部5aにはステー
タ4の外側磁極4aが嵌合され接着等により固定され
る。この時、マグネット1とステータ4とは同軸になる
ように固定され、マグネット1の着磁部1aの先端とス
テータ4に固定されるボビン3との軸方向には所定の隙
間が保たれる。なお、本実施例ではステータ4の地板5
への嵌合を外側磁極4a(外径嵌合)で行っているが、
内側磁極4b(内径嵌合)で行ってもよい。
【0033】さらに、地板5にはマグネット1のダボ1
c及び1dと同一方向に突出するダボ5c及び5dが一
体で形成されるとともに、マグネット1の突起部1bが
当接することでマグネット1の回転を規制するストッパ
ー部5f及び5gが形成されている。すなわちマグネッ
ト1は突起部1bがストッパー部5fに当接する位置か
ら突起部1bがストッパー部5gに当接する位置まで回
転可能となる。この回転角度をθ度とする。
【0034】7及び8はシャッタ羽根であり、シャッタ
羽根7の丸穴7aが地板5のダボ5cに回転可能に嵌合
し、シャッタ羽根7の長穴7bがマグネット1のダボ1
cに摺動可能に嵌合し、シャッタ羽根8の丸穴8aが地
板5のダボ5dに回転可能に嵌合し、シャッタ羽根8の
長穴8bがマグネット1のダボ1dに摺動可能に嵌合す
る。
【0035】9は中央に最大開口量を規制する最大開口
部9aが形成されたシャッタ羽根抑えであり、シャッタ
羽根7及びシャッタ羽根8を所定の隙間を持って間に挟
んで地板5に固定され、シャッタ羽根7及びシャッタ羽
根8の軸方向の受けとなる。
【0036】マグネット1の回転によりシャッタ羽根7
は長穴7bがマグネット1のダボ1cに押されて丸穴7
aを中心に回転し、シャッタ羽根8は長穴8bがマグネ
ット1のダボ1dに押されて丸穴8aを中心に回転して
シャッタ羽根抑え9の最大開口部9a及び地板5の開口
部5bを覆う遮光位置と光の通過を許容する露光位置と
の間で駆動されるよう構成されている。
【0037】10はNDフィルター板で穴10a部がシ
ャッタ羽根抑え9のダボ9bに回転可能に嵌合してい
る。10bは光の透過率が小さいNDフィルター部であ
り、NDフィルター板10自身の回転位置によりシャッ
タ羽根抑え9の開口部9aを覆う位置と開口部9aから
退避した位置へと移動可能で、それにより開口部9aを
通過する光量を調整する。NDフィルター板が請求項中
の光量調整手段にあたる。
【0038】11,12,13によりワンウエイクラッ
チが構成される。図3はワンウエイクラッチの断面図で
あり、11は11aと同心の位置を回転中心とし回転可
能に構成された出力部材で請求項におけるワンウエイク
ラッチの出力側に相当する。ピン11bはNDフィルタ
ー板10の長穴10cと摺動可能に嵌合している。出力
部材11は回転位置によりNDフィルター10の回転位
置をシャッタ羽根抑え9の開口部9aを覆う位置と開口
部9aから退避した位置へとの間で移動させるものであ
る。出力部材11は図4に示すように不図示の地板から
のピン14に11c部で回転可能に取り付けられてい
る。
【0039】出力部材11には内径部にラチェットギヤ
11dが形成されている。12は入力部材でありで請求
項におけるワンウエイクラッチの入力側に相当するもの
である。入力部材12はギヤ部12aがマグネット1の
ギヤ部1eと噛み合い、不図示の地板からのピン14と
12b部で回転可能に嵌合している。マグネット1がθ
度回転すると入力部材12は半回転即ち180度回転す
るように歯数が構成されている。図4は入力部材12側
からみた後述のラチェット部材13と出力部材11の関
係を表す平面図である。
【0040】13は図4に示す様なラチェット部材で、
弾性を持つ爪部13bがあり、その爪部13bが出力部
材11のラチェットギヤ11dに係合している。ラチェ
ット部材13は不図示の地板からのピン14と13a部
で回転可能に嵌合している。ラチェット部材13が矢印
A方向に回転する場合には、ラチェット部材13からラ
出力部材11に駆動力を伝え、ラチェット部材13が矢
印A方向と反対方向に回転するときには爪部23bはた
わみ、ラチェットギヤ11d上をすべってラチェット部
材13は出力部材11を回転させない。ラチェット部材
13は図4に示すようにピン13cがあり、入力部材1
2の穴12cにピン13cが嵌合しているため、ラチェ
ット部材13と入力部材12は常に一体的に回転する。
【0041】以上、マグネット1、コイル2、ボビン
3、ステータ4、地板5、マグネット抑え6、シャッタ
羽根7及び8、シャッタ羽根抑え9、NDフィルター板
10、ワンウエイクラッチ11、12、13により本実
施例のシャッタが構成される。図2は図1に示すシャッ
タの組み立て完成状態の軸方向断面図であり、図5、図
6、図7はシャッタのマグネットの回転動作説明図であ
って図2のA−A線から見た断面図を示している。図
5、図7はマグネット1の突起部1bが地板5のストッ
パー部5fに当接している状態であり、図6はマグネッ
ト1の突起部1bが地板5のストッパー部5gに当接し
ている状態である。図5、図7のマグネット1の回転位
置と図6のマグネット1の回転位置はθ度だけ異なる。
【0042】マグネット1はコイル2への無通電時にそ
れぞれの状態で回転位置が保持される。この様子を図5
〜図9を用いて説明する。図8はコギングトルクの様子
を表すグラフであり、コイル2への通電がない状態でマ
グネット1の回転位置とマグネット1が外側磁極4aに
より吸引される様子を示している。
【0043】図8において縦軸はマグネット1に作用す
るステータ4との間で発生する磁力を表し、横軸はマグ
ネット1の回転位相を表す。E1点,E2点で示される
ところは正回転しようとするとマイナスの力が働いて元
の位置に戻ろうとし、逆回転しようとするとプラスの力
が働いて元の位置に戻される。すなわちマグネットと外
側磁極の間の磁力の力によってマグネットがE1点或い
はE2点に安定的に位置決めされようとするコギングの
位置である。F1点,F2点,F3点はマグネットの位
相が少しでもずれると前後のE1点或いはE2点の位置
に回転する力が働く不安定な均衡状態にある停止位置で
ある。コイル2への通電がなされない状態では、振動や
姿勢の変化によってF1点,F2点,F3点に停止して
いることはなく、E1点或いはE2点の位置で停止す
る。
【0044】E1点,E2点のようなコギング安定点は
マグネットの着磁極数をnとすると、360/n度の周
期で存在し、その中間位置がF1点,F2点,F3点の
ような不安定点になる。
【0045】有限要素法による数値シミュレーションの
結果、着磁される極の角度と外側磁極のマグネットに対
向する角度との関係により、コイルへの通電がない状態
での外側磁極とマグネットとの吸引状態の様子が変化す
ることが明らかになった。それによると、外側磁極のマ
グネットに対向する角度によりマグネットのコギング位
置が変化する。すなわち、外側磁極のマグネットに対向
する角度が所定値以下の場合にはマグネットの極の中心
が外側磁極の中心に対向する位置で安定的に保持され
る。この時、図8で述べたE1点及びE2点がマグネッ
トの極の中心が外側磁極の中心に対向する位置となる。
逆に、外側磁極のマグネットに対向する角度が所定値以
上の場合にはマグネットの極と極の境界が外側磁極の中
心に対向する位置で安定的に保持される。この時、図8
で述べたE1点及びE2点がマグネットの極と極の境界
が外側磁極の中心に対向する位置となる。その様子を図
9で詳しく説明する。
【0046】図9は外側磁極の幅寸法とコギングトル
ク、マグネット寸法の関係を表すグラフである。
【0047】図9において、横軸は(マグネットの厚み
/マグネット1極あたりの外周長さ)、縦軸は(外側磁
極1つあたりのマグネットに対する対向角度/マグネッ
ト1極あたりの角度)である。
【0048】例えば、マグネットの外径寸法が10m
m、内径寸法が9mmで極数が16極の場合、マグネッ
トの厚みは(10−9)/2、磁極1極あたりの外周長
さは10×π/16であるから横軸の(マグネットの厚
み/マグネット1極あたりの外周長さ)の値は0.25
5となる。また、外側磁極1つあたりのマグネットに対
する対向角度を13度とすると、マグネット1極あたり
の角度は22.5度であるから縦軸の(外側磁極1つあ
たりのマグネットに対する対向角度/マグネット1極あ
たりの角度)は0.578となる。
【0049】図9中の各ポイントはコギングトルクがほ
ぼ0となるようなモデルの(外側磁極1つあたりのマグ
ネットに対する対向角度/マグネット1極あたりの角
度)をプロットしたものである。縦軸をY、横軸をXと
するとこれらのポイントは直線Y=−0.327X+
0.69の式で近似できる。Y<−0.327X+0.
69ならばマグネットの極の中心が外側磁極の中心に対
向する位置で安定的に保持され、Y>−0.327X+
0.69ならばマグネットの極と極の境界が外側磁極の
中心に対向する位置で安定的に保持される。
【0050】つまり、Y<−0.327X+0.69は
次のように表される。上記各外側磁極のマグネットに対
する各対向角をA度、着磁極数をn、マグネットの外径
寸法をD1、マグネットの内径寸法をD2とすると、A
<(248.4/n)−58.86×(D1−D2)/
(D1×π)となる。すなわち、A<(248.4/
n)−58.86×(D1−D2)/(D1×π)とな
るように設定しておけばマグネットの極の中心が外側磁
極の中心に対向する位置で安定的に保持される。
【0051】本実施形態の場合、マグネット1の着磁極
数nを16、マグネット1の外径寸法D1を10mm、
マグネット1の内径寸法D2を9mmと設定しており、
(248.4/n)−58.86×(D1−D2)/
(D1×π)=13.65度となり、各外側磁極のマグ
ネットに対する対向角A度が13.65度未満の角度に
なればY<−0.327X+0.69の条件に当てはま
ることになる。本実施形態では外側磁極4aのマグネッ
ト1に対する各対向角A度は13度と設定しているの
で、マグネット1の極の中心が外側磁極4aの中心に対
向する位置で安定的に保持されるようになっている。
【0052】ここで、外側磁極4aのマグネット1に対
する各対向角A度は部品寸法公差や嵌合ガタ等を考慮し
て設定するのが望ましい。すなわち上記の場合、例えば
外側磁極4aのマグネット1に対する各対向角A度を1
3.6度と設定しても、理論上はマグネット1の極の中
心が外側磁極4aの中心に対向する位置で安定的に保持
されるが、部品寸法公差や嵌合ガタ等を考慮すると、マ
グネット1の極の中心が外側磁極4aの中心に対向する
位置で常に安定的に保持できる保証は少ない。そこで、
もう少し余裕を持って対向角A度を設定する必要がある
が、対向角A度を必要以上に小さくするとコギング力が
大きくなり過ぎて回転トルクが下がる傾向にあるため、
コギング力と必要トルクのバランス点を見て設定する必
要がある。
【0053】マグネットに着磁された極と極の境界が外
側磁極の中心に対向する位置にある時、コイルへ通電を
して外側磁極を励磁すると、必ずマグネットには回転力
が生じ、起動が行われる。しかし、マグネットに着磁さ
れた極の中心が外側磁極の中心に対向する位置にある時
は、コイルへ通電をして外側磁極を励磁してもマグネッ
トに回転力は生じない。
【0054】本実施形態では外側磁極4aのマグネット
1に対向する角度をA度、マグネット1の外径寸法をD
1、マグネット1の内径寸法D2とすると、A<(24
8.4/n)−58.86×(D1−D2)/(D1×
π) となるように各値を設定した。これは、図9に示
す直線で示す部分より左下にある場合に相当する。ここ
で、コイル2への通電がない状態では、上記E1点及び
E2点がマグネット1の極の中心が外側磁極4aの中心
に対向する位置に相当し、安定的にこの位置に停止す
る。しかし、この状態からコイル2へ通電をして外側磁
極4aを励磁しても、マグネット1に回転力が生じな
い。
【0055】そこで、本実施形態では図5のように地板
5にマグネット1の回転規制のためのストッパー部5f
を設け、マグネット1の突起部1bがストッパー部5f
に当接している状態で、回転中心1fを中心としてマグ
ネット1の極の中心と外側磁極4aの中心とのなす角度
がα度になるように設定してある。これにより、図5の
状態からコイル2へ通電して外側磁極4aを励磁する
と、マグネット1に回転力が生じて、安定して起動が行
われる。
【0056】また、図5の状態を図8に当てはめると、
G点の位置となる。この位置でのコギングトルク(マグ
ネット1に作用するステータ4との間で発生する吸引
力)はT2であり、これは、E1点に戻ろうとする回転
方向にマイナスの力(図5〜図7において半時計方向の
力)が働くことになる。すなわち、マグネット1の突起
部1bが地板5のストッパー部5fに当接する位置の保
持力がT2となる。よって、コイル2への無通電時には
マグネット1は安定的にこの位置(図5の位置)に停止
する。
【0057】同様に、本実施形態では図6のように地板
5にマグネット1の回転規制のためのストッパー部5g
を設け、マグネット1の突起部1bがストッパー部5g
に当接している状態で、回転中心1fを中心としてマグ
ネット1の極の中心と外側磁極4aの中心とのなす角度
がβ度になるように設定してある。これにより、図6の
状態からコイル2へ通電して外側磁極4aを励磁する
と、マグネット1に回転力が生じて、安定して起動が行
われる。
【0058】また、図6の状態を図8に当てはめると、
H点の位置となる。この位置でのコギングトルク(マグ
ネット1に作用するステータ4との間で発生する吸引
力)はT1であり、これは、E2点に進もうとする回転
方向にプラスの力(図5〜図7において時計方向の力)
が働くことになる。すなわち、マグネット1の突起部1
bが地板5のストッパー部5gに当接する位置の保持力
がT1となる。よって、コイル2への無通電時にはマグ
ネット1は安定的にこの位置(図6の位置)に停止す
る。図5の状態と図6の状態とではマグネット1はθ度
回転したことになるよう設定してある。
【0059】次に、シャッタのマグネット1の回転動作
の様子を図5〜図7で説明する。上記のごとく、コイル
2への無通電時にはマグネット1は図5の位置で安定的
に停止している。この位置では出力部材11のピン11
bの位置はNDフィルター10のNDフィルター部10
bはシャッタ羽根抑え9の開口部9aから退避した位置
にある。この状態を第1の露光状態とする。
【0060】図5の状態からコイル2に通電して、ステ
ータ4の外側磁極4aをS極とし、内側磁極4bをN極
に励磁すると、外側磁極4aと内側磁極4bの励磁によ
りマグネット1は回転方向の電磁力を受け、ロータであ
るマグネット1は時計方向にスムーズに回転し始める。
そして回転角度がθ度となる図6に示す状態になるタイ
ミングでコイル2への通電を断つ。図6に示す状態は図
8におけるH点であるから上記のごとくコキング力T1
によりマグネット1は安定的にこの位置を保持する。
【0061】マグネット1の時計回りの回転に伴い、入
力部材12は反時計方向に回転するが、図3、図4で説
明したように入力部材12と一体的に回転するラチェッ
ト部材13は、爪部23bがたわみ、ラチェットギヤ1
1d上をすべってラチェット部材13は出力部材11を
回転させない。したがって出力部材のピン11bの位置
は動かずにNDフィルター板10のNDフィルター部1
0bはシャッタ羽根抑え9の開口部9aから退避した位
置にある。
【0062】ここで、コイル2への通電を反転させ、ス
テータ4の外側磁極4aをN極とし、内側磁極4bをS
極に励磁すると、外側磁極4aと内側磁極4bの励磁に
よりマグネット1は回転方向の電磁力を受け、ロータで
あるマグネット1は反時計方向にスムーズに回転し始め
る。そして回転角度がθ度となる図7に示す状態になる
タイミングでコイル2への通電を断つ。図7に示す状態
は図5と同様に図8におけるG点であるから上記のごと
くコキング力T2によりマグネット1は安定的にこの位
置を保持する。図5と図7に示す状態はマグネット1の
回転位置は同じであるが出力部材11のピン11bの位
置が異なる。
【0063】図6の位置からマグネットがθ度反時計方
向に回転するのに伴って、入力部材12は時計方向に半
回転即ち180度回転する。入力部材12と一体的に回
転するラチェット部材13は爪部23bが出力部材11
のラチェットギヤ11dに係合し出力部材11を時計方
向に半回転即ち180度回転させる。これに伴い、出力
部材のピン11bはNDフィルター板10のNDフィル
ター部10bをシャッタ羽根抑え9の開口部9aを覆う
位置まで回転させる。この状態では開口部9aを通過す
る光量は図5に比べて少なくなる。
【0064】この状態を第2の露光状態とすると、再
び、コイル2に通電して、ステータ4の外側磁極4aを
S極とし、内側磁極4bをN極に励磁マグネット1をθ
度時計方向に回転した後、コイル2への通電を反転さ
せ、ステータ4の外側磁極4aをN極とし、内側磁極4
bをS極に励磁すると、外側磁極4aと内側磁極4bの
励磁しマグネット1を反時計方向に回転させると図5に
示す第1の露光状態に戻る。即ちマグネットの反時計方
向の運動により、NDフィルター部10bがシャッタ羽
根抑え9の開口部9aから退避した位置である第1の露
光状態とNDフィルター部10bがシャッタ羽根抑え9
の開口部9aを覆う第2の露光状態の間で切り換えるこ
とができる。
【0065】マグネット1のθ度の反時計方向による回
転運動に連動し出力部材は一方向に所定角度ずつ回転し
ていき、NDフィルター板10のNDフィルター部10
bがシャッタ羽根抑え9の開口部9aから退避した位置
である第1の露光状態とNDフィルター部10bがシャ
ッタ羽根抑え9の開口部9aを覆う第2の露光状態の間
で切り換えることができる。入力部材12、出力部材1
1、ラチェット部材13からなるワンウエイクラッチ
と、NDフィルター板10とから、請求項記載のマグネ
ットの動きに連動し最大開口部に通過する光量を変更す
る光量調節手段を構成する。また請求項2における光量
調節部材はNDフィルター板10と対応している。
【0066】以上のようにコイル2への通電方向を切り
換えることにより、ロータであるマグネット1は図5或
いは図7の状態と図6の状態とに切り換わる。
【0067】上記に示したようにシャッタ羽根7及びシ
ャッタ羽根8はマグネット1に連動して回転する。マグ
ネット1が図5の状態にある時、シャッタ羽根7及びシ
ャッタ羽根8はそれぞれ地板5の開口部5bから退避す
る位置にある。一方、マグネット1が図6の状態にある
時、シャッタ羽根7及びシャッタ羽根8により羽根抑え
の最大開口部9aおよび地板5の開口部5bは閉鎖され
る。
【0068】よって、コイル2への通電方向を切り換え
ることにより、シャッタ羽根7及びシャッタ羽根8の位
置を開放位置と閉鎖位置とに制御可能となり、シャッタ
羽根抑え9の開口部9a及び地板5の開口部5bの通過
光量を制御できる。さらに、コイル2への無通電時には
マグネット1と外側磁極4aとの吸引力により、それぞ
れの位置が保持される。よって、通電していなくても振
動等によりシャッタ羽根7及びシャッタ羽根8の位置が
変化することはなく、シャッタの信頼性がアップすると
ともに、省エネルギーになる。
【0069】したがって、本装置は開放位置でも閉鎖位
置でも無通電で安定して保持できるシャッタ装置として
作用する。図5に示すNDフィルター部10bがシャッ
タ羽根抑え9の開口部9aから退避した位置である第1
の露光状態からコイル2に通電して、ステータ4の外側
磁極4aをS極とし、内側磁極4bをN極に励磁マグネ
ット1をθ度時計方向に回転しシャッタ羽根7及びシャ
ッタ羽根8で羽根抑えの最大開口部9a及び地板5の開
口部5bを覆う遮光位置にする動作と、図7に示すND
フィルター部10bがシャッタ羽根抑え9の開口部9a
を覆う位置である第2の露光状態からコイル2に通電し
て、ステータ4の外側磁極4aをS極とし、内側磁極4
bをN極に励磁マグネット1をθ度時計方向に回転しシ
ャッタ羽根7及びシャッタ羽根8で羽根抑え最大開口部
9a及び地板5の開口部5bを覆う遮光位置にする動作
との2通りのシャッタ閉じ動作が行える。
【0070】即ち撮影レンズとしては2種類のF値を持
ったレンズとすることができ、被写界が暗いときには第
1の露光状態から露出が行え、また被写界が明るいとき
には第2の露光状態から露出が行える。
【0071】また1つのアクチエータでそれらの駆動を
行うことができ最大開口を保持するために通電を続ける
必要はない。NDフィルターの出し入れで透過光量の調
節を行っているので光の回折現象を招かねい。
【0072】ここで、このような構成のアクチュエータ
が出力が高くて超小型化になる上で最適な構成であるこ
とについて述べる。本実施例のアクチュエータの基本構
成について述べると、第1にマグネットを中空の円筒形
状に形成していること第2にマグネットの外周面を周方
向にn分割して異なる極に交互に着磁していること第3
にマグネットの軸方向にコイルをならべて配置している
こと第4にコイルにより励磁されるステータの外側磁極
及び内側磁極をそれぞれマグネットの外周面及び内周面
に対向させていること第5に外側磁極を軸方向に延出す
る櫛歯により構成していること第6にステータの内側磁
極を中空柱形状にすることで、アクチュエータの形状を
ドーナツ状のものとしていること第7にコイルへの無通
電時にはマグネットの極の中心と外側磁極の中心とが対
向する位置で安定的に保持されることである。
【0073】このアクチュエータの径はマグネットの径
にステータの磁極を対向させるだけの大きさがあればよ
く、また、アクチュエータの高さはマグネットの高さに
コイルの高さを加えただけの高さがあればよいことにな
る。このためアクチュエータの大きさは、マグネット及
びびコイルの径と高さによって決まるので、マグネット
及びコイルの径と高さをそれぞれ非常に小さくすればア
クチュエータを超小型にすることができる。
【0074】ここで、マグネットおよびコイルの径と高
さをそれぞれ非常に小さくすると、アクチュエータとし
ての精度を維持することが難しくなるが、本実施例では
マグネットを中空の円筒形状に形成し、この中空の円筒
形状に形成されたマグネットの外周面および内周面にス
テータの外側磁極及び内側磁極を対向させるという単純
な構造によりアクチュエータの精度の問題を解決してい
る。ここで、マグネットの外周面だけでなく、マグネッ
トの内周面も円周方向に分割して着磁すれば、アクチュ
エータの出力を更に高めることができる。
【0075】コイルにより発生する磁束は外側磁極と内
側磁極との間にあるマグネットを横切るので効果的に作
用する。
【0076】外側磁極は軸方向に延出する櫛歯形状によ
り構成されるため、半径方向への凹凸により構成される
ものに比べて半径方向に関する寸法は小さく構成でき
る。これにより、マグネットの外径寸法を大きく構成で
きるので駆動装置のトルクを大きくできる。
【0077】マグネットの外周面に対向する外側磁極の
櫛歯形状の各対向角をA度、マグネットの着磁極数を
n、マグネットの外径寸法をD1、マグネットの内径寸
法をD2とすると、A<(248.4/n)−58.8
6×(D1−D2)/(D1×π) となるように設定
したことで、マグネットに着磁された極の中心が外側磁
極の櫛歯の中心に対向する位置で安定的に保持される。
本実施形態ではこのコギング安定位置からα度ずれた位
置、及びそこからK度回転した位置であって次のコギン
グ安定位置からβ度ずれた位置とに回転規制を設けるこ
とで、コイル2への無通電時にマグネット1と外側磁極
4aとの吸引力によりマグネット1の回転位置がそれぞ
れの回転規制位置で安定的に保持されるとともに、コイ
ル2への通電方向の切り換えによりマグネット1はそれ
ぞれの回転規制位置へと切り換わる。
【0078】コイル2は1つで構成されるので通電の制
御回路も単純になり、コストも安く構成できる。
【0079】マグネット1に連結してシャッタ羽根7及
びシャッタ羽根8が開閉することで中空柱形状の内側磁
極4bの内側に設けられた地板5の開口部5bの通過光
量を制御するシャッタとすることで、アクチュエータの
中央部を光が通過する構成とすることができる。すなわ
ち、アクチュエータの形状をドーナツ状のものとするこ
とで、その内側にレンズを配置したり光路として利用で
きる。
【0080】また、アクチュエータの半径方向(ドーナ
ツの幅)に関する寸法はステータ4の外側磁極4aとマ
グネット1の着磁部1cとステータ4の内側磁極4bと
で決まるため幅を小さく構成でき、シャッタのアクチュ
エータ部の外側には他の構造物を配置可能となる。
【0081】以上により、出力が高く、かつ安価で小型
のアクチュエータを備えたシャッタを提供することがで
きる。
【0082】(第2実施形態)図10は第2実施形態の
シャッタを示す図であり、第1実施形態のNDフィルタ
ー板10の変わりに絞り口径を変える部材を出し入れす
るようにしたものである。
【0083】20は絞り口径板で穴20a部がシャッタ
羽根抑え9のダボ9bに回転可能に嵌合している。20
bはシャッタ羽根抑え9の開口部9aよりも口径が小さ
い開口部であり、開口部以外は遮光性の材料から構成さ
れている。絞り口径板20は長穴20cが第1実施形態
におけるNDフィルター板10同様に出力部材11のダ
ボ11bの摺動可能に嵌合し出力部材11のダボ11b
の回転位置によりシャッタ羽根抑え9の開口部9a内に
進入し開口径を小さくする位置と開口部9aから退避し
た位置へと移動可能である。それにより開口部9aを通
過する光量を調整する。絞り口径板20が請求項中の光
量調整手段にあたる。絞り口径板20の材質は遮光性の
あるプラスチック或いは金属で構成可能であるから、第
1実施形態におけるNDフィルター板よりも安価に構成
できる。
【0084】この方法によっても、第1の実施形態と同
様に撮影レンズとしては2種類のF値を持ったレンズと
することができ、被写界が暗いときには第1の露光状態
から露出が行え、また被写界が明るいときには第2の露
光状態から露出が単一のアクチエータで行える。また、
開き位置でも閉じ位置でも無通電で安定して保持できる
シャッター装置として作用することができる。
【0085】入力部材12、出力部材11、ラチェット
部材13からなるワンウエイクラッチと、絞り口径板2
0とから、請求項記載の前記マグネットの動きに連動し
前記最大開口部に通過する光量を変更する光量調節手段
を構成する。また請求項2における光量調節部材は絞り
口径板20と対応している。
【0086】第1実施形態と第2実施形態共に、マグネ
ットのθ度の回転で入力部材12は180度回転するよ
うに構成し出力部材11のピン11bは2箇所の回転位
置の間で移動するように構成したが、例えばマグネット
のθ度の回転で入力部材12が120度回転するように
構成すれば、出力部材11のピン11bは3箇所の回転
位置の間で移動可能になる。こうすれば3つの絞り値の
設定が可能になる。絞り値の設定数はこの発明を限定す
るものではない。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る発明
によれば、モータの径はマグネットの外周面に対向する
外側磁極で決められ、モータの軸方向の長さはコイル、
マグネットを順に配置する事で決められモータを非常に
小型化する事ができるものである。また、コイルにより
発生する磁束は外側磁極と内側磁極との間にある マグ
ネットを横切るので効果的に作用する。さらに、外側磁
極部はマグネットの外周面に1つの櫛歯あたり所定の角
度A度だけ対向して設けられた軸方向に延出する櫛歯形
状により構成されるため、半径方向への凹凸により構成
されるものに比べて半径方向に関する寸法は小さく構成
できる。
【0088】これにより、マグネットの外径寸法を大き
く構成できるので駆動装置のトルクを大きくできる。該
マグネットと連動してシャッタ羽根を駆動するようにし
たので非常にコンパクトなアクチエータ部を備えたシャ
ッタとすることができる。マグネットに連結して回動す
ることで中空柱形状の内側磁極部内の通過光量を制御す
るシャッタ羽根や光量制御部材とを備えたシャッタとす
ることで、駆動装置の中央部を光が通過する構成とする
ことができる。
【0089】すなわち、駆動装置の形状をドーナツ状の
ものとすることで、その内側にレンズを配置したり光路
として利用でき、また半径方向(ドーナツの幅)に関す
る寸法を小さく構成できるので、その外側には他の構造
物を配置でき、出力が高く、かつ安価で小型の駆動装置
を備えたシャッタを提供することができる。マグネット
の回転に連動して最大開口部に通過する光量を変更する
光量調節手段を駆動しているのでコストが安く複数の絞
り値をもつシャッタとすることができる。
【0090】また、マグネットの片方向の回転のみの出
力をワンウエイクラッチで取り出し、それにより最大開
口部に通過する光量を変更する光量調節手段を駆動して
いるので、1つのアクチエータで絞り値の変更とシャッ
タの閉動作を行え、コストが安く、コンパクトのシャッ
タとすることができると共に、実際の記録媒体への画像
取り込みのための露光動作に先立って、マグネットを往
復回転させれば、その回数に応じて複数の状態に光量調
節手段を駆動することが可能である。
【0091】また、光量調整手段として透過光量を減ら
すNDフィルター機能をもったNDフィルター板を用い
たので、小絞り径による回折現象を防ぐべく、絞り径を
大きく保持したまま絞りを暗くすることが可能とするこ
とができる。
【0092】また、光量調整手段として、開口径の小さ
な絞り口径板を用いたのでコストが更に安く構成でき
る。
【0093】更に、コイルに非通電の状態でもマグネッ
トと外側磁極部との吸引力によりマグネットに着磁され
た極中心が外側磁極部の櫛歯の中心に対向する位置で安
定的に保持されるようになる。例えばS極の中心が外側
磁極の櫛歯の中心に付近でストッパーに磁力により押し
付けられる位置をシャッタ羽根が開位置になるように設
定し、N極の中心が外側磁極の櫛歯の中心に付近でスト
ッパーに磁力により押し付けられる位置をシャッタ羽根
が閉位置になるように設定すれば、一旦、シャッタ羽根
が開位置或いは閉位置に位置出しされると、コイルに非
通電時でもそのままの位置に安定的に保持することがで
き消費電流を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る第1の実施例のシャッタの
分解斜視図である。
【図2】図2は図1に示すシャッタの組み立て完成状態
の軸方向断面図である。
【図3】図3はワンウエイクラッチの断面図である。
【図4】図4はワンウエイクラッチの平面図である。
【図5】図5は本発明に係るシャッタのマグネットの回
転動作説明図である。
【図6】図6は本発明に係るシャッタのマグネットの回
転動作説明図である。
【図7】図7は本発明に係るシャッタのマグネットの回
転動作説明図である。
【図8】図8はコギングトルクの様子を表すグラフであ
る。
【図9】図9は外側磁極の幅寸法とコギングトルク、マ
グネット寸法の関係を表すグラフである。
【図10】図10は本発明に係る第2の実施例のシャッ
タの分解斜視図である。
【図11】図11は従来のステップモータの断面図であ
る。
【図12】図12は従来のステップモータのステータの
様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ・・・ マグネット 1a ・・・ 着磁部 2 ・・・ コイル 3 ・・・ ボビン 4 ・・・ ステータ 4a ・・・ 外側磁極 4b ・・・ 内側磁極 5 ・・・ 地板 6 ・・・ マグネット抑え 7,8 ・・・ シャッタ羽根 9 ・・・ シャッタ羽根抑え 10 ・・・ NDフィルター板 11 ・・・出力部材 12 ・・・入力部材 13 ・・・ラチェット部材 20 ・・・絞り口径板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒形状に形成されるとともに少なくとも
    外周面が周方向に分割して異なる極に交互に着磁され回
    転中心を中心として回転可能なマグネットと、該マグネ
    ットの軸方向に配置されたコイルと、前記コイルにより
    励磁され前記マグネットの外周面に対向する外側磁極部
    と、前記コイルにより励磁され前記マグネットの内周面
    に対向し中空柱形状の内側磁極部と、該内側磁極部の中
    空柱形状部を光路とし、該光路を通過する光に対する最
    大開口を規制する部材と、前記マグネットに連動し前記
    最大開口部から退避した開位置と前記最大開口部を覆う
    閉位置との間で移動するシャッタ羽根と、前記マグネッ
    トの動きに連動し前記最大開口部に通過する光量を変更
    する光量調節手段とを備えるシャッタ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシャッタにおいて、前記光
    量調節手段は入力側が前記マグネットに連結され該マグ
    ネットの所定方向の回転のみを出力側に伝えるワンウエ
    イクラッチと、該ワンウエイクラッチの出力側に連結さ
    れ該ワンウエイクラッチの出力側の位置に連動し前記最
    大開口部に進入或いは退避し通過する光量を変更する光
    量調節部材とからなることを特徴とするシャッタ。
  3. 【請求項3】請求項1及び2記載のシャッタにおいて、
    前記光量調節手段は光の透過率が小なる部材の前記最大
    開口部への進退により構成されていることを特徴とする
    シャッタ。
  4. 【請求項4】請求項1及び2記載のシャッタにおいて、
    前記光量調節手段は開口面積を変更する部材の前記最大
    開口部への進退により構成されていることを特徴とする
    シャッタ。
  5. 【請求項5】請求項1及び2記載のシャッタにおいて、
    前記マグネットの周方向に分割されて着磁されている極
    数をn、マグネットの外径寸法をD1、マグネットの内
    径寸法をD2、前記マグネットの外周面に対向する外側
    磁極部は櫛歯形状であり該マグネットの外周面に(72
    0/n)度の整数倍の角度で等分配置されて各々が所定
    の角度A度だけ対向するものであって、 A<(248.4/n)−58.86×(D1−D2)
    /(D1×π) と設定されていることを特徴とするシャッタ。
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