JP2003021214A - ラック軸及びそれを用いたステアリング装置 - Google Patents

ラック軸及びそれを用いたステアリング装置

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JP2003021214A
JP2003021214A JP2001206575A JP2001206575A JP2003021214A JP 2003021214 A JP2003021214 A JP 2003021214A JP 2001206575 A JP2001206575 A JP 2001206575A JP 2001206575 A JP2001206575 A JP 2001206575A JP 2003021214 A JP2003021214 A JP 2003021214A
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Japan
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rack
pinion
shaft
rack shaft
steering device
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JP2001206575A
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Takeshi Izumi
武士 和泉
Kitetsu Takagi
喜哲 高木
Tomomasa Machida
知正 町田
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易且つコスト安価に噛み合い精度を確保す
ることができるラック軸及びそれを用いたステアリング
装置を提供する。 【解決手段】 それぞれラック9c,9dを形成した一
対の軸9a,9bを直列に配置した。各軸9a,9bの
端部どうしをボールジョイント14によって軸線回りに
相対回転可能に連結して、一方のラック9cと他方のラ
ック9dとの位相のずれを吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外周面にラック
を形成したラック軸及びそれを用いたステアリング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の自動車用パワーステアリ
ング装置の一例を示す一部欠截正面図である。このパワ
ーステアリング装置は、操舵によって回転する入力軸1
01を備えており、この入力軸101の下方には、第1
ピニオン102が直列に設けられている。前記入力軸1
01と第1ピニオン102とは、トーションバー103
を介して互いに連結されており、両者の相対的な回転変
位量に基づいて図示しないトルクセンサにより操舵トル
クを検出するようになっている。前記第1ピニオン10
2から所定間隔離れた位置には、操舵補助力発生用の電
動モータ106と、この電動モータ106により減速機
110を介して回転駆動される第2ピニオン107とが
設けられており、この第2ピニオン107及び前記第1
ピニオン102は、ラック軸108の外周の一部に同一
平面上に位置するように形成したラック108b及び1
08aにそれぞれ噛み合わせてある。なお、前記ラック
軸108は、筒状のハウジング109によって覆われて
いる。以上の構成のパワーステアリング装置は、前記ト
ルクセンサの検出結果に基づいて電動モータ106を駆
動し、その駆動力を第2ピニオン107を介してラック
軸108に伝達することにより、手動操舵力を補助する
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記パワーステアリン
グ装置においては、1本のラック軸108に形成した二
つのラック108a及び108bに対して、第1ピニオ
ン102及び第2ピニオン107をそれぞれ噛み合わせ
ているので、一方のラック108aと第1ピニオン10
2との噛み合い精度、及び他方のラック108bと第2
ピニオン107との噛み合い精度を同時に確保する必要
がある。ところが、ラック軸108の熱処理歪みや加工
誤差等によって、一方のラック108aと他方のラック
108bの相互間で周方向の相対位置(位相)がずれる
ことがあり、この場合には両者の噛み合い精度を確保す
ることが困難となる。このため、製造時において一旦組
み付けたラック軸108を交換して各ピニオン102,
107とマッチングさせたり、ラック108a,108
b、ピニオン102,107及びハウジング109のそ
れぞれの加工精度を高めたりする必要があり、製造に手
間がかかるとともに、製造コストが高く付くという問題
があった。この発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、容易且つコスト安価に噛み合い精度を確保する
ことができるラック軸及びそれを用いたステアリング装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のこの発明のラック軸は、それぞれラックを形成した一
対の軸を直列に配置し、各軸の端部どうしを軸線回りに
相対回転可能に連結していることを特徴としている(請
求項1)。またこの発明のステアリング装置は、操舵に
より回転する第1ピニオンと、操舵補助力発生用の電動
アクチュエータにより回転する第2ピニオンと、各ピニ
オンに噛み合うラック軸と、このラック軸を覆うハウジ
ングとを備えるステアリング装置において、前記ラック
軸が、それぞれラックを形成した一対の軸を直列に配置
し、各軸の端部どうしを軸線回りに相対回転可能に連結
していることを特徴としている(請求項2)。
【0005】このように構成されたラック軸及びそれを
用いたステアリング装置によれば、一方の軸に形成され
たラックと他方の軸に形成されたラックとの間の位相の
ずれを、各軸の軸線回りの相対回転によって吸収するこ
とができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら説明する。図1はこの発明
のラック軸を装備するステアリング装置の一実施形態を
示す一部欠截正面図であり、図2はそのII−II線断面図
である。このステアリング装置は、ハウジング1と、図
示しない操舵輪(ハンドル)に連結される入力軸2と、
この入力軸2の下端にトーションバー3を介して連結さ
れた第1ピニオン4と、前記入力軸2と第1ピニオン4
との相対的な回転変位量に基づいて操舵トルクを検出す
るトルクセンサ5と、前記トルクセンサ5の検出結果に
基づいて駆動される操舵補助用の電動モータ(電動アク
チュエータ)6と、この電動モータ6の回転を減速する
減速機7と、減速機7の出力部に連結された第2ピニオ
ン8と、前記第1ピニオン4及び第2ピニオン8に噛み
合わせた状態でハウジング1に支持されたラック軸9と
によって主要部が構成されている。
【0007】前記ラック軸9はハウジング1の内部を軸
方向へ摺動可能に挿通しており、その一端には、ボール
ジョイント10,11が一体化されている。各ボールジ
ョイント10,11には、タイロッド12,13が取り
付けられており、このタイロッド12,13を介して前
記ラック軸9の両端部が転舵輪に連結されている。した
がって、前記操舵輪の回転操作により、入力軸2を介し
て第1ピニオン4を回転させ、ラック軸9を軸方向(車
幅方向)へ移動させて、車両の操舵を行うことができ
る。なお、前記ボールジョイント10,11付近は、蛇
腹ブーツ15によって覆われている。
【0008】図3も参照して、前記ラック軸9は一対の
軸9a,9bを、ボールジョイント14を介して軸線回
りに相対回転可能に連結したものである。前記ボールジ
ョイント14は、一方の軸9bの一端部に設けられ、先
端にボールを形成した係合凸部14aと、他方の軸9a
の一端部に設けられ、内部に前記係合凸部14aに合致
する球面を形成した係合凹部14bとによって構成され
ており、前記係合凹部14bの開口側を内方へかしめる
ことによって、係合凸部14aが係合凹部14bから抜
脱するのが阻止されている。また、前記一方の軸9aの
外周の一部には、第1ピニオン4に噛み合う第1ラック
9cが形成されており、他方の軸9bの外周の一部に
は、第2ピニオン8に噛み合う第2ラック9dが形成さ
れている。これら各ラック9c,9dはほぼ同一平面上
に配置されている。
【0009】減速機7は電動モータ6の回転を、ウオー
ム7a及びウオームホイール7bによって減速して第2
ピニオン8に伝達するものであり(図4参照)、この第
2ピニオン8は前記ウオームホイール7bのハブに一体
回転可能に嵌入されている。前記電動モータ6は前記ト
ルクセンサ5の検出結果に基づいて駆動され、その駆動
力を第2ピニオン8を介してラック9dに伝達すること
により、手動による操舵力と操舵方向に応じて操舵力を
補助する。
【0010】以上の構成のステアリング装置において
は、そのラック軸9が一対の軸9a,9bをボールジョ
イント14を介して軸線回りに相対回転可能に連結した
ものであるので、第1ラック9cと第2ラック9dとの
間で位相がずれている場合に、この位相のずれを一対の
軸9a,9bの相対回転によって吸収することができ
る。このため、第1ラック9cと第1ピニオン4との噛
み合い精度、及び第2ラック9dと第2ピニオン8との
噛み合い精度を同時に確保することができる。この結
果、製造時においてラック軸9と各ピニオン4,8とを
マッチングさせたり、各ラック9c,9d、ピニオン
4,8及びハウジング1のそれぞれの加工精度を高めた
りする必要がない。
【0011】なお、前記一対の軸9a,9bを相対回転
可能に連結するジョイントとしては、前記ボールジョイ
ント14以外に種々のものを採用することができ、例え
ば、一方の軸9bの係合凸部14aと他方の軸9aの係
合凹部14bとの間に玉軸受14dを圧入したものや
(図5参照)、一方の軸9bの係合凸部14aと他方の
軸9aの係合凹部14bのそれぞれに環状軌道14e,
14fを形成し、両軌道14e,14fの間に複数個の
ボール14gを介在したもの(図6参照)を採用するこ
とができる。また、前記玉軸受14dに代えてボールね
じを採用することもできる。
【0012】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、一方の
軸に形成されたラックと他方の軸に形成されたラックと
の間の位相のずれを、各軸の相対回転によって吸収し
て、各ラックとピニオンとを高精度に噛み合わせること
ができるので、製造時においてラック軸と各ピニオンと
をマッチングさせたり、ラックやピニオン等の加工精度
を高めたりする必要がない。このため、ラックとピニオ
ンとの噛み合い精度を容易且つコスト安価に確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のステアリング装置の一実施の形態を
示す一部欠截正面図である。
【図2】前図のII−II線における拡大断面図である。
【図3】ラック軸の要部拡大断面図である。
【図4】図1のIV−IV線における拡大断面図である。
【図5】他の実施の形態を示す要部断面図である。
【図6】さらに他の実施の形態を示す要部断面図であ
る。
【図7】従来のステアリング装置の一例を示す一部欠截
断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 4 第1ピニオン 6 電動モータ(電動アクチュエータ) 8 第2ピニオン 9 ラック軸 9a 軸 9b 軸 9c 第1ラック 9b 第2ラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 知正 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 Fターム(参考) 3D033 CA04 JB03 3J062 AA07 AB05 AC07 BA01 BA14 CA16 CA17 CA26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれラックを形成した一対の軸を直列
    に配置し、各軸の端部どうしを軸線回りに相対回転可能
    に連結していることを特徴とするラック軸。
  2. 【請求項2】操舵により回転する第1ピニオンと、操舵
    補助力発生用の電動アクチュエータにより回転する第2
    ピニオンと、各ピニオンに噛み合うラック軸と、このラ
    ック軸を覆うハウジングとを備えるステアリング装置に
    おいて、 前記ラック軸が、それぞれラックを形成した一対の軸を
    直列に配置し、各軸の端部どうしを軸線回りに相対回転
    可能に連結していることを特徴とするステアリング装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010149573A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
KR101337033B1 (ko) * 2012-06-21 2013-12-05 주식회사 만도 듀얼 피니언식 랙바 및 이를 구비한 자동차의 조향 장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06115441A (ja) * 1992-10-02 1994-04-26 Kayaba Ind Co Ltd パワーステアリング装置

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