JP2003020723A - 柱梁仕口部の構造 - Google Patents

柱梁仕口部の構造

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JP2003020723A
JP2003020723A JP2001208933A JP2001208933A JP2003020723A JP 2003020723 A JP2003020723 A JP 2003020723A JP 2001208933 A JP2001208933 A JP 2001208933A JP 2001208933 A JP2001208933 A JP 2001208933A JP 2003020723 A JP2003020723 A JP 2003020723A
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diaphragm
column
thickness
flange
flanges
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JP2001208933A
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Toshiaki Miyao
俊明 宮尾
Haruhito Okamoto
晴仁 岡本
Nobuyuki Nakamura
信行 中村
Hiroshi Ishimura
博 石村
Hitoshi Ito
均 伊藤
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工が容易な柱梁仕口部の構造を得る。 【解決手段】 鉄骨構造、またはCFT構造の柱梁仕口
部において、ダイアフラム3,5における梁接合面の厚
み方向長さHdを梁フランジ7a,7b,9a,9bの
厚みHbより大きく設定し、ダイアフラム3,5と梁フ
ランジ7a,7b,9a,9bとを鉛直方向に偏心して
取り付ける。また、梁7,9における上フランジ7a,
9aの上面と、ダイアフラム3の上面とが面一になるよ
うにした。さらに、梁7,9における下フランジ7b,
9bの上面と、ダイアフラム5の上面とが面一になるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨構造、または
CFT(Concrete-Filled Steel Tube)構造(鋼管にコ
ンクリートを充填した「鋼管柱」によって架構する構
造)における柱梁仕口部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来技術の説明図である。鉄骨構
造またはCFT構造において、鋼管柱21に設置したダ
イアフラム23,25と梁27,29のフランジ27
a,27b,29a,29bとは、図5に示すように、
鉛直方向に偏心させないで、換言すれば梁フランジ27
a,27b,29a,29bとダイアフラム23,25
の鉛直方向中心軸を一致させて取り付けるのが一般的で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ダイアフラムと梁フラ
ンジとを、鉛直方向に偏心させないで取り付けると、以
下のような問題があった。ダイアフラムの板厚の方が梁
フランジの板厚より厚い場合には、図5に示すように、
ダイアフラム23の上面と梁フランジ29aの上面との
間に段差が生じ、ダイアフラム23の上面が梁フランジ
29aの上面より高くなる。このような段差が生じる
と、デッキプレートを水平に設置できない。そのため、
デッキプレートにおけるダイアフラム上に設置される部
分を切り欠く等の施工が必要になり、施工に手間がかか
る。
【0004】梁フランジをダイアフラムに溶接するに
は、梁端部において梁ウェブにスカラップを設ける。そ
して、スカラップを設ける際には、応力集中を避けるた
め、35mm以上のRを設ける必要がある。
【0005】ダイアフラムと梁フランジを、鉛直方向に
偏心させないで取り付けると、通常、上フランジの下面
から上ダイアフラムの下面までの距離及び下フランジの
上面から下ダイアフラムの上面までの距離が短い。この
ため、35mm以上のRを設けようとすると、図5に示
すように、ダイアフラム23,25と梁ウェブ27c,
29cとの間に隙間31が生じる形で、柱ウェブまでス
カラップ33を回すことになる。そのため、梁ウェブ2
7c,29cとダイアフラム23,25との接合ができ
ず、耐力低下につながる。
【0006】さらに、複数の梁が取り付くダイアフラム
において、取り付く梁の成がおのおの異なる場合には、
梁フランジの取り付け位置をそろえる為に、梁フランジ
に補強板を取り付けたり、梁端部をハンチ加工が必要で
あり、施工に手間がかかる。
【0007】これ以外にも、梁フランジの中心軸とダイ
アフラムの中心軸とを一致させるため、建物の工作施工
誤差をこの部分で吸収することができず、柱、梁の工作
上、多くの手間が必要であった。
【0008】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、施工が容易な柱梁仕口部の構造を得る
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる柱梁仕口
部の構造は、鉄骨構造、またはCFT構造の柱梁仕口部
において、ダイアフラムにおける梁接合面の厚み方向長
さを梁フランジの厚みより大きく設定し、前記ダイアフ
ラムと前記梁フランジとを鉛直方向に偏心して取り付け
たものである。
【0010】また、梁における上フランジの上面と、ダ
イアフラムの上面とが面一になるようにしたものであ
る。
【0011】また、梁における下フランジの上面と、ダ
イアフラムの上面とが面一になるようにしたものであ
る。
【0012】また、ダイアフラムの厚みを、梁フランジ
板厚よリ35mm以上厚く設定したものである。
【0013】また、複数の梁を接合する態様において、
ダイアフラムにおける梁接合面の厚み方向の長さを、梁
フランジ板厚に梁成の差の最大値を加えたもの以上に設
定したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の一
実施の形態の説明図である。この実施の形態は、鋼管柱
1に設置したダイアフラム3,5における梁接合面の厚
み方向の長さHdを梁フランジ7a,7b,9a,9b
の厚みHbより大きく設定し、ダイアフラム3,5と梁
フランジ7a,7b,9a,9bを鉛直方向に偏心させ
て接合したものである。
【0015】この例においては、偏心させる態様とし
て、梁7,9の上フランジ7a,9aの上面をダイアフ
ラム3の上面と面一にし、梁7,9の下フランジ7b,
9bの下面をダイアフラム5の下面と面一にしている。
また、ダイアフラム3,5の厚みを、梁フランジ板厚よ
リ35mm以上厚く設定している。なお、図中、10は
裏当て金を示している。
【0016】梁7,9の上フランジ7a,9aの上面を
ダイアフラム3の上面と面一にしたことにより、梁7,
9の上フランジ7a,9aの上面とダイアフラム3の上
面との間に段差が生じない。よって、図2に示すよう
に、デッキプレート敷き込み時にデッキプレート11に
高さ調整のための加工を施すことなく、ダイアフラム3
と上フランジ7a,9aに亘って、デッキプレート11
を水平に設置することができる。なお、図2中、14は
デッキプレート11上に打設したコンクリートを示して
いる。
【0017】また、ダイアフラム3,5の厚みを、梁フ
ランジ板厚よリ35mm以上厚く設定し、かつ梁7,9
の上フランジ7a,9aの上面をダイアフラム3の上面
と面一にしたことにより、上フランジ7a,9aの下面
とダイアフラム3の下面との間に35mm以上の距離を
確保できる。このため、梁7,9のウェブ7c,9cの
スカラップ13を柱ウェブ1aまで回すことなく、ダイ
アフラム内で処理可能となる。そうすることにより、ウ
ェブ7c,9cをダイアフラム3,5に沿うように切り
欠くことができ、ウェブ7c,9cとダイアフラム3,
5を接触させ、両者を溶接できるので、接合部の耐力向
上を図ることができる。
【0018】なお、図3に示すように、梁7,9の下フ
ランジ7b,9bの上面とダイアフラム5の上面とを面
一にしてもよい。このようにすることで、スカラップ1
3を、ダイアフラム5と下フランジ7b,9bを跨ぐ半
円状にしてウェブ7c,9cの切り欠き量を最小にで
き、かつ、ウェブ7c,9cとダイアフラム5との溶接
も可能となり、梁7,9及び接合部の構造耐力向上を図
ることができる。
【0019】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2の説明図である。この実施の形態2は、梁成の異なる
複数の梁を上下一対のダイアフラムで接続する態様のも
のである。具体的には、ダイアフラム3,5で梁15,
17の梁成の差を吸収できるようにするために、ダイア
フラム3,5における梁接合面の厚み方向の長さを、梁
15,17の梁フランジの厚みに梁成の差を加えたもの
に設定している。
【0020】このように設定することで、補強板の取り
付けや梁端をハンチ状に加工することなく、かつ、ダイ
アフラム3の上面と梁15,17の上フランジ15a,
17aが面一になるようにして、成の異なる梁15,1
7をダイアフラム3,5に取り付けることができる。
【0021】また、図4に示すように、図中右側の成の
大きい梁17とダイアフラム3,5の配置を、梁17の
上フランジ17aとダイアフラム3の上面が面一にな
り、かつ、下フランジ17bの下面とダイアフラム5の
下面とが面一になるようにすると、図中左側の成の小さ
い梁15の上フランジ15aの上面とダイアフラム3の
上面とを面一にして、かつ、梁15の下フランジ15b
の上面とダイアフラム5の上面とを面一にすることがで
きる。
【0022】このようにすることで、成の小さい梁15
の下フランジ側については、スカラップの最小化が可能
となる。
【0023】なお、ここでは梁が2本の場合を示した
が、梁の数が3本以上の場合には、ダイアフラムにおけ
る梁接合面の厚み方向の長さを、梁フランジの厚みに梁
成の最大のものと最小のものの差以上に設定すればよ
い。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、ダイ
アフラムにおける梁接合面の厚み方向の長さを梁フラン
ジの厚みより大きく設定したので、ダイアフラムと梁フ
ランジとを鉛直方向に偏心させて取り付けることがで
き、施工誤差の吸収が可能となり、施工性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の説明図である。
【図2】 本発明の一実施の形態の他の態様の説明図で
ある。
【図3】 本発明の一実施の形態の効果の説明図であ
る。
【図4】 本発明の他の実施の形態の説明図である。
【図5】 従来の柱梁仕口部の構造である。
【符号の説明】
1 鋼管柱 3,5 ダイアフラム 7,9 梁 7a,7b,9a,9b 梁フランジ 13 スカラップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 信行 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 石村 博 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 伊藤 均 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AB01 AB16 AB17 AC14 AG20 BB18 BB19 CA90 EA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨構造、またはCFT構造の柱梁仕口
    部において、ダイアフラムにおける梁接合面の厚み方向
    長さを梁フランジの厚みより大きく設定し、前記ダイア
    フラムと前記梁フランジとを鉛直方向に偏心して取り付
    けたことを特徴とする柱梁仕口部の構造。
  2. 【請求項2】 梁における上フランジの上面と、ダイア
    フラムの上面とが面一になるようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の柱梁仕口部の構造。
  3. 【請求項3】 梁における下フランジの上面と、ダイア
    フラムの上面とが面一になるようにしたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の柱梁仕口部の構造。
  4. 【請求項4】 ダイアフラムの厚みを、梁フランジ板厚
    よリ35mm以上厚く設定したことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の柱梁仕口部の構造。
  5. 【請求項5】 複数の梁を接合する態様において、ダイ
    アフラムにおける梁接合面の厚み方向の長さを、梁フラ
    ンジ板厚に梁成の差の最大値を加えたもの以上に設定し
    たことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の柱
    梁仕口部の構造。
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