JP2003020671A - マンホールの断熱用中蓋 - Google Patents

マンホールの断熱用中蓋

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JP2003020671A
JP2003020671A JP2001209546A JP2001209546A JP2003020671A JP 2003020671 A JP2003020671 A JP 2003020671A JP 2001209546 A JP2001209546 A JP 2001209546A JP 2001209546 A JP2001209546 A JP 2001209546A JP 2003020671 A JP2003020671 A JP 2003020671A
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manhole
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heat insulating
lid body
diameter
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JP2001209546A
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Akira Kawase
晃 川瀬
Kazuhiko Imahashi
和彦 今橋
Takashi Shimizu
孝 清水
Kengo Ejima
健悟 江島
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Nippon Chutetsukan KK
Original Assignee
Nippon Chutetsukan KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マンホールの上蓋への放射伝熱および対流伝
熱の両方を有効に遮断でき、且つ、マンホール内への流
入水の排水が確実に行え、しかも、構造が簡単であるこ
とから製造コストが安価で済む。 【解決手段】 マンホールの内径(R2)より小径(R
1)の断熱材製中蓋本体1と、中蓋本体1の全周面に突
設された、マンホールの内径(R2)より大径(R3)
の弾性材製シール板3と、中蓋本体1をマンホール内に
吊り下げる吊り下げ手段4とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マンホールの断
熱用中蓋、特に、マンホールの上蓋への放射伝熱および
対流伝熱の両方を有効に遮断でき、且つ、マンホール内
への流入水の排水が確実に行え、しかも、構造が簡単で
あることから製造コストが安価で済む、マンホールの断
熱用中蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】豪雪地帯の道路において、暖かい生活排
水が流れる下水道のマンホール鉄蓋は、周囲より温度が
高いので、鉄蓋上の積雪は溶け、この結果、路面に鉄蓋
大の凹みが形成される。このような凹みが路面に形成さ
れると、車両がこの凹みによりハンドルを取られて交通
事故を起こしたり、人が足を取られて怪我をするといっ
た問題が生じていた。
【0003】この問題を解決する手段として、鉄蓋の裏
面に断熱材を張り付けることが行われているが、鉄蓋の
裏面には、鉄蓋を受枠に連結する蝶番やロック機構が取
り付けられているので、鉄蓋の裏面全面に断熱材を張り
付けることはできない。従って、断熱効果が不十分であ
り、融雪を確実に防止することができなかった。
【0004】そこで、上記問題を解決するために、特開
2000−1900には、マンホール内に配置される拡
縮径自在な環状枠体と、前記環状枠体の外周に設けられ
る外側シール材と、前記環状枠体側に上下動自在に支持
された断熱性閉塞体と、前記環状枠体の下側に前記断熱
性閉塞体を常時圧接する弾性体とからなるマンホール用
断熱装置が開示されている。以下、従来技術1という。
【0005】また、特開2000−129708には、
マンホール内に配置される支持体と、マンホール内面に
接する外縁側に少なくとも1つの切り欠き面が形成され
た板状とからなり、前記支持体に支持された断熱性閉塞
体と、マンホール内面と切り欠き面との間を閉塞するよ
うに断熱性閉塞体に取り付けられ、上方からの荷重によ
り開弁動作する遮断弁とを備えたマンホール用断熱装置
が開示されている。以下、従来技術2という。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1は、断熱性閉塞体(断熱用中蓋)をマンホール
内に固定するための特別な構造の支持枠や拡縮径自在の
環状枠体を用いているので、構造が複雑でコストがかか
る。また、上記従来技術2は、断熱性閉塞体上に溜まっ
た水を下方の下水道に流すための遮断弁を用いているの
で、やはり、構造が複雑でコストがかかる。
【0007】従って、この発明の目的は、マンホールの
上蓋への放射伝熱および対流伝熱の両方を有効に遮断で
き、且つ、マンホール内への流入水の排水が確実に行
え、しかも、構造が簡単であることから製造コストが安
価で済む、マンホールの断熱用中蓋を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
マンホールの内径より小径の断熱材製中蓋本体と、前記
中蓋本体に固定された、前記マンホールの内径より大き
い外径の弾性材製シール板と、前記中蓋本体を前記マン
ホール内に吊り下げる吊り下げ手段とを備えたことに特
徴を有するものである。
【0009】請求項2記載の発明は、前記中蓋本体は、
発泡スチロールからなり、前記シール板は、ゴムからな
ることに特徴を有するものである。
【0010】請求項3記載の発明は、前記吊り下げ手段
は、前記マンホールの受枠内面に固定される受具と、前
記受具と前記中蓋本体とを結ぶ紐体とを備えたことに特
徴を有するものである。
【0011】請求項4記載の発明は、前記受具は、前記
マンホールの受枠内面に吸着する磁石を備えていること
に特徴を有するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の、マンホールの断熱用
中蓋の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【0013】図1は、この発明の断熱用中蓋を示す部分
省略斜視図、図2は、この発明の断熱用中蓋の受具を示
す斜視図、図3は、この発明の断熱用中蓋の吊り下げ状
態を示す断面図、図4は、この発明の断熱用中蓋のシー
ル板の折り曲げ状態を示す断面図、図5は、この発明の
断熱用中蓋のシール板の他の取り付け状態を示す正面
図、図6は、この発明の断熱用中蓋のシール板のさらに
他の取り付け状態を示す正面図である。
【0014】図1から図6において、1は、マンホール
2の内径(R2)より小径(R1)の円形状中蓋本体で
あり、発泡スチロール等の断熱材からなっている。
【0015】3は、中蓋本体1の外周面下部に固定され
た環状シール板である。シール板3は、ゴム等の弾性材
からなり、その外径(R3)は、マンホール2の内径
(R2)より大きい。
【0016】なお、シール板3は、図5に示すように、
中蓋本体1の外周面上部に固定しても、図6に示すよう
に、中蓋本体1の外周面中央部に固定しても、あるい
は、シール板3を円板状とし、その上面あるいは下面に
中蓋本体1を固定しても良い。
【0017】4は、中蓋本体1をマンホール2内に吊り
下げる吊り下げ手段である。吊り下げ手段4は、マンホ
ール2の受枠5の内面に固定される複数個の受具6と、
受具6と中蓋本体1とを結ぶ複数本(受具6の数と同
数)の紐体7と、複数本の紐体7の各々の途中に設けら
れた長さ調整板8と、長さ調整板8に取り付けられたフ
ック9とからなっている。
【0018】受具6は、図2に示すように、吸着面
(S)を露出させて永久磁石10が内部に埋め込まれて
いて、フック9の係合部6Aが形成されているものから
なっている。なお、吸着面(S)は、受枠5の内面と密
着するように凸に形成しておくと良い。
【0019】長さ調整板8は、紐体7を通す孔8Aが2
つ形成されていて、この2つの孔8Aに紐体7を通すこ
とによって、フック9と中蓋本体1との間の紐体7の長
さを自在に調整できるようになっている。
【0020】以上のように構成されている、この発明
の、マンホールの断熱用中蓋をマンホールに吊り下げる
には、以下のようにする。
【0021】先ず、中蓋本体1をマンホール2内に入
れ、自重によって下方に下げる。この際、紐体7は長め
にしておき、その上端は、地上で重し等により固定して
おく。次に、受枠5の内面に受具6を吸着させる。この
際、受具6は、できる限り等間隔で配置することが好ま
しいが、鉄蓋11の部品等と干渉する場合は避けて、吸
着させる。また、受枠5の内面が汚れている場合には、
汚れを除してから吸着させる。吸着のみで中蓋本体1を
確実に受枠5から吊り下げられない場合には、磁石によ
る吸着は、仮止めとし、最終的には、接着剤で受具6を
受枠5の内面に接着する。次に、長さ調整板8を移動さ
せてフック9の位置を調整し、中蓋本体1が水平にマン
ホール2内に吊り下げられる状態で、フック9を受具6
の係合部6Aに引っ掛ける。余分な紐体7Aは、切断す
る。
【0022】この状態では、シール板3は、図4の一点
鎖線で示すように上方を向いているので、工具等でシー
ル板3を、同図実線で示すように、押し下げる。これ
は、雨水等がマンホール2内に流入したときに、同図点
線で示すように、自然にシール板3の周縁部3Aが下が
って、雨水等がマンホール2面との隙間から流出できる
ようにするためである。シール板3が上方を向いている
と、雨水等は溜まる一方で、排水されない。
【0023】以上のようにして、中蓋本体1がマンホー
ル2内に水平に吊り下げられるので、マンホール鉄蓋1
1への放射伝熱および対流伝熱の両方を有効に遮断で
き、且つ、マンホール2内への流入水の排水が確実に行
え、しかも、構造が簡単であるので、製造コストが安価
で済む。
【0024】なお、中蓋本体1の上面には、誤って作業
者が乗ることがないように、「危険乗るな」等の危険表
示をする必要がある。また、中蓋本体1の上面を上に凸
に形成しておけば、中蓋本体1の上面に雨水等が溜まる
恐れがなくなる。さらに、中蓋本体1を取り出し、再度
取り付ける際に、フック9の位置が混乱しないように、
フック9とこれに対応する受具6とが明確に分かるよう
に、印をつけておくと良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、マンホールの内径より小径の断熱材製中蓋本体と、
前記中蓋本体の全周面に突設された、前記マンホールの
内径より大径の弾性材製シール板と、前記中蓋本体を前
記マンホール内に吊り下げる吊り下げ手段とを備えるこ
とによって、マンホールの上蓋への放射伝熱および対流
伝熱の両方を有効に遮断でき、且つ、マンホール内への
流入水の排水が確実に行え、しかも、構造が簡単である
ので、製造コストが安価で済むといった有用な効果がも
たらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の断熱用中蓋を示す部分省略斜視図で
ある。
【図2】この発明の断熱用中蓋の受具を示す斜視図であ
る。
【図3】この発明の断熱用中蓋の吊り下げ状態を示す断
面図である。
【図4】この発明の断熱用中蓋のシール板の折り曲げ状
態を示す断面図である。
【図5】この発明の断熱用中蓋のシール板の他の取り付
け状態を示す正面図である。
【図6】この発明の断熱用中蓋のシール板のさらに他の
取り付け状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1:中蓋本体 2:マンホール 3:シール板 3A:周縁部 4:吊り下げ手段 5:受枠 6:受具 6A:係合部 7:紐体 7A:余分な紐体 8:長さ調整板 8A:孔 9:フック 10:磁石 11:鉄蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 孝 東京都千代田区内神田1丁目8番1号 日 本鋳鉄管株式会社内 (72)発明者 江島 健悟 東京都千代田区内神田1丁目8番1号 日 本鋳鉄管株式会社内 Fターム(参考) 2D047 BB24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンホールの内径より小径の断熱材製中
    蓋本体と、前記中蓋本体に固定された、前記マンホール
    の内径より大きい外径の弾性材製シール板と、前記中蓋
    本体を前記マンホール内に吊り下げる吊り下げ手段とを
    備えたことを特徴とする、マンホールの断熱用中蓋。
  2. 【請求項2】 前記中蓋本体は、発泡スチロールからな
    り、前記シール板は、ゴムからなることを特徴とする、
    請求項1記載の、マンホールの断熱用中蓋。
  3. 【請求項3】 前記吊り下げ手段は、前記マンホールの
    受枠内面に固定される受具と、前記受具と前記中蓋本体
    とを結ぶ紐体とを備えたことを特徴とする、請求項1ま
    たは2記載の、マンホールの断熱用中蓋。
  4. 【請求項4】 前記受具は、前記マンホールの受枠内面
    に吸着する磁石を備えていることを特徴とする、請求項
    3記載の、マンホールの断熱用中蓋。
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