JP2003019753A - 無溶剤ラミネート方法 - Google Patents
無溶剤ラミネート方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 無溶剤型接着剤を用い、ゆず肌や鳥肌様の外
観不良を生じないプラスチックフィルムやシート同士又
はこれら相互のラミネート製品を無溶剤ラミネート法で
製造する方法を提供する。 【解決手段】 無溶剤型接着剤を用いて、プラスチック
シート及び/又はプラスチックフィルムを基材とする構
成のラミネート製品を製造する方法において、上記の基
材の一方に上記の無溶剤型接着剤を塗工し、この基材
を、他方の基材とラミネートするまでの間に、上記の無
溶剤型接着剤を塗工した温度よりも少なくとも5℃高い
温度で加熱処理することを特徴とする無溶剤ラミネート
方法。
観不良を生じないプラスチックフィルムやシート同士又
はこれら相互のラミネート製品を無溶剤ラミネート法で
製造する方法を提供する。 【解決手段】 無溶剤型接着剤を用いて、プラスチック
シート及び/又はプラスチックフィルムを基材とする構
成のラミネート製品を製造する方法において、上記の基
材の一方に上記の無溶剤型接着剤を塗工し、この基材
を、他方の基材とラミネートするまでの間に、上記の無
溶剤型接着剤を塗工した温度よりも少なくとも5℃高い
温度で加熱処理することを特徴とする無溶剤ラミネート
方法。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチックフィル
ムやシートを含む構成のラミネート製品を無溶剤型接着
剤を用いてラミネートする方法に関する。 【0002】 【従来の技術】包装材料および工業材料として、各種の
プラスチックフィルムやシート、蒸着プラスチックフィ
ルム又は金属箔を含む構成のラミネート製品を接着剤を
用いて複合し、それぞれの材料の特質を活かしたラミネ
ート製品が、多く使用されている。上記のようなラミネ
ート製品を接着剤を用いて製造するために、溶液型接着
剤を用いるドライラミネート法と無溶剤型接着剤を用い
る無溶剤ラミネート法が一般に用いられている。ラミネ
ート製品がプラスチックフィルム同士の場合には、ポリ
ウレタンプレポリマー系の無溶剤型接着剤を使用し、無
溶剤ラミネート法によりラミネート製品を製造すること
ができる。 【0003】通常、無溶剤型接着剤を用いる無溶剤ラミ
ネート法においては、無溶剤一液型又は二液型接着剤を
ローラフィード方式で、通常60〜90℃の温度で、一
方の基材に0.5〜2g/m2程度の厚さに塗工し、こ
れと他方の基材をニップロールを通してラミネートし、
通常35〜40℃程度の温度で24〜72時間程度のエ
ージングで接着剤を硬化させることによりラミネート製
品が製造される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で無
溶剤型接着剤を用いてプラスチックフィルム同士のラミ
ネート製品を製造すると、ラミネート製品はゆず肌や鳥
肌に見える外観不良を生じ、改善が要望されている。従
って、本発明の目的は、無溶剤型接着剤を用い、上記の
ような外観不良を生じないプラスチックフィルム同士の
ラミネート製品を無溶剤ラミネート法で製造する方法を
提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、一方の基材に無溶
剤型接着剤を塗工し、ある温度で加熱処理してから他方
の基材とラミネートすることによって実用上十分な外観
を有するラミネート製品が得られることを見いだし、本
発明を完成した。 【0006】即ち、本発明は、無溶剤型接着剤を用い
て、プラスチックシート及び/又はプラスチックフィル
ムを基材とする構成のラミネート製品を製造する方法に
おいて、上記の基材の一方に無溶剤型接着剤を塗工し、
この基材を他方の基材とラミネートするまでの間に、無
溶剤型接着剤を塗工した温度よりも少なくとも5℃高い
温度で加熱処理することを特徴とする無溶剤ラミネート
方法である。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳細に説明す
る。本発明で使用する無溶剤型接着剤は、特に限定され
ず、例えば、末端がOH基のポリウレタンプレポリマ
ー、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルエーテルポリオール、これらのポリオ
ールの一部をポリイソシアネートでウレタン化したも
の、末端がNCO基のポリウレタンプレポリマー等が挙
げられる。これらの好ましい重量平均分子量は500〜
5000である。又、無溶剤型接着剤には、一液型(主
剤のみ)及び二液型(主剤と硬化剤)接着剤が含まれ
る。 【0008】ポリエステルポリオールとしては、例え
ば、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバチン酸等の多価カルボン酸もしくはそのジ
アルキルエステル又はこれらの混合物と、例えば、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ルや1,6−ヘキサンジオール等のグリコール類の少な
くとも1種とをエステル交換反応させて得られるもの、
ε−カプロラクトン等のラクトンの開環重合体であるポ
リカプロラクトンジオール等が挙げられる。 【0009】ポリエーテルポリオールとしては、例え
ば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレン
オキシドやテトラヒドロフラン等のオキラン化合物を、
例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、
トリメチロールプロパンやグリセリン等の低分子ポリオ
ールを重合開始剤として重合して得られるポリエーテル
ポリオールが挙げられる。 【0010】ポリエステルエーテルポリオールとして
は、例えば、上記の多価カルボン酸もしくはそのジアル
キルエステル又はこれらの混合物と、上記のポリエーテ
ルポリオールを反応させて得られるもの等が挙げられ
る。 【0011】末端がOH基又はNCO基であるポリウレ
タンプレポリマーとしては、ポリエステルポリウレタン
系とポリエーテルポリウレタン系とがあるが、いずれも
原料成分のポリオールとポリイソシアネートとをOH/
NCOの当量比が1より大きく、又は1より小さくなる
ように使用して反応させることで得ることができる。ポ
リエステルポリオール及びポリエーテルポリオールとし
ては、それぞれ上記のポリオールが挙げられる。 【0012】ポリイソシアネートとしては、従来公知の
ポリウレタンの製造に使用されるポリイソシアネートが
いずれも使用できる。例えば、2,4(又は2,6)−
トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイ
ソシアネート、m(又はp)−フェニレンジイソシアネ
ート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)等の芳香族系イソシアネート化合物;テトラ
メチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジ
イソシアネート(HDI)等の脂肪族系イソシアネート
化合物;1,3−シクロヘキシレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水素添加キ
シリレンジイソシアネート、水素添加MDI(H−MD
I)等の脂環式系イソシアネート化合物が挙げられる。 【0013】上記の末端OH系無溶剤型接着剤の主剤と
ともに使用される硬化剤は、2官能以上のポリイソシア
ネートであり、例えば、上記のイソシアネート化合物及
びそれから誘導されるイソシアヌレート、ビューレッ
ト、アロファネート等の2官能又は3官能以上の多官能
イソシアネート化合物、上記のイソシアネート化合物と
トリメチロールプロパン、グリセリン等の3官能以上の
ポリオール化合物とを反応させて得られる末端イソシア
ネート基含有の多官能イソシアネート化合物等が挙げら
れる。 【0014】又、上記の末端イソシアネート系無溶剤型
接着剤の主剤とともに使用される硬化剤は、少なくとも
2個の活性水素を有する活性水素含有化合物であり、例
えば、前記のポリオール及びその一部をポリイソシアネ
ートでウレタン化したウレタンポリオール等が挙げられ
る。 【0015】本発明で上記の無溶剤型接着剤を用いてラ
ミネートするプラスチックフィルム及びシートは、従来
から種々の用途のラミネート製品の製造に使用されてい
るものがいずれも使用でき、特に限定されない。例え
ば、ポリエステル(PETが代表的)、ナイロン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニルコポ
リマー(EVA)、エチレン−ビニルアルコール系コポ
リマー(EVAOH)等のフィルム(無延伸、一軸又は
二軸延伸)及びシートである。 【0016】本発明で使用される無溶剤接着剤が二液型
接着剤の場合、主剤と硬化剤の使用割合は、主剤が末端
OH型の無溶剤接着剤及び末端がイソシアネート型無溶
剤接着剤とも、NCO/OH(モル比)が、1.5〜
2.5となる範囲の量が好ましい。いずれの場合も、上
記のモル比が1.5未満では硬化後の接着強度が劣り、
2.5を超えると硬化が遅くなり、エージングに時間が
かかり、又泡の発生の原因となる。 【0017】次に、上記の無溶剤型接着剤を用いてプラ
スチックフィルム及び/又はプラスチックシートを無溶
剤ラミネート法でラミネート製品を製造する方法につい
て説明する。通常、無溶剤ラミネート法では、一方の基
材に無溶剤型接着剤を塗布し、直ちに他方の基材とラミ
ネートするが、本発明では他方の基材とラミネートする
前に、接着剤が塗工された一方の基材を加熱処理するこ
とが特徴である。ラミネート製品の製造には公知の無溶
剤型ラミネーターに前記の加熱処理のためのユニットを
付加すればよく、無溶剤型ラミネーターは特に限定され
ない。 【0018】無溶剤型ラミネーターを使用する場合、無
溶剤型接着剤を、例えば、二液供給装置とミキサーで主
剤と硬化剤を60〜90℃程度の温度で混合し、混合直
後に金属ロールとゴムロールを組み合わせたコーティン
グユニットに供給する。コーティングユニットの金属ロ
ールを上記の温度に加熱して、一方の基材の一方の面に
0.5〜2g/m2程度の厚みに塗工し、塗工後すぐに
他方の基材とラミネートする。その場合、ラミネート製
品にゆず肌や鳥肌様の外観不良が発生するが、この問題
は接着剤が塗工された一方の基材を他方の基材とラミネ
ートする前に加熱処理することで解決される。 【0019】即ち、本発明においては、一方の基材に上
記の無溶剤型接着剤を塗工した後、この接着剤が塗工さ
れた基材を接着剤の塗工温度(上記の接着剤の温度)よ
りも少なくとも5℃、好ましくは10℃以上高い温度で
加熱処理し、その後に他方の基材とラミネートする。こ
の加熱処理によりラミネート製品の上記の如き外観不良
の発生は防止される。加熱処理は、例えば、接着剤塗工
後の基材を上記温度に加熱したロールと接触させる方
法、上記基材に上記温度に加熱した熱風を当てる方法、
あるいは赤外線を照射する方法などが挙げられるが、こ
れらの方法に限定されるものではない。加熱処理された
基材は、通常のラミネート方法と同様に他方の基材とラ
ミネートされ、巻き取られた状態で35〜40℃程度の
温度で24〜72時間エージングして硬化させる。本発
明の方法により良好な外観を有するラミネート製品を製
造することができる。 【0020】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を
具体的に説明する。尚、以下の文中の%は、重量基準で
ある。 【0021】実施例1 ポリエーテルポリウレタンプレポリマー(末端NCO
基)を主剤とする無溶剤型接着剤(大日精化工業社製ノ
ンソルボンドXC−235(主剤A))とポリオール硬
化剤(大日精化工業社製ノンソルボンドXA−129
(硬化剤B))を、重量比10:4で、60℃に温度調
整された2液供給装置、ミキサー、スクイズロール方式
のコーターを使用し、厚さ25μmの2軸延伸ナイロン
フィルムに2.0g/m2の厚さに塗工し、90℃加熱
されたスムージングロール表面均し処理した後、厚さ
0.2mmのポリエチレンフィルムとラミネートし、4
0℃で48時間放置した。得られたラミネート製品の外
観を目視で評価した。評価結果を表1に示す。 【0022】実施例2 実施例1で用いた主剤Aと硬化剤Bを、重量比10:4
で、60℃に温度調整された2液供給装置、ミキサー、
スクイズロール方式のコーターを使用し、厚さ25μm
の2軸延伸ナイロンフィルムに2.0g/m2の厚さに
塗工し、120℃の熱風乾燥炉で1秒加熱した後、厚さ
60μmのポリエチレンシートとラミネートし、40℃
で48時間放置し、得られたラミネート製品の外観を目
視により評価した。評価結果を表1に示す。 【0023】比較例1 加熱処理しない以外は実施例1と同様にしてラミネート
製品を作製し、外観を目視で評価した。評価結果を表1
に示す。 【0024】比較例2 加熱処理しない以外は実施例2と同様にしてラミネート
製品を作製し、外観を目視で評価した。評価結果を表1
に示す。 【0025】 【0026】 【発明の効果】本発明により、ゆずズ肌や鳥肌様の外観
不良の発生が防止された外観が良好なプラスチックシー
ト及び/又はプラスチックフィルムを含む構成のラミネ
ート製品の無溶剤ラミネート方法が提供される。
ムやシートを含む構成のラミネート製品を無溶剤型接着
剤を用いてラミネートする方法に関する。 【0002】 【従来の技術】包装材料および工業材料として、各種の
プラスチックフィルムやシート、蒸着プラスチックフィ
ルム又は金属箔を含む構成のラミネート製品を接着剤を
用いて複合し、それぞれの材料の特質を活かしたラミネ
ート製品が、多く使用されている。上記のようなラミネ
ート製品を接着剤を用いて製造するために、溶液型接着
剤を用いるドライラミネート法と無溶剤型接着剤を用い
る無溶剤ラミネート法が一般に用いられている。ラミネ
ート製品がプラスチックフィルム同士の場合には、ポリ
ウレタンプレポリマー系の無溶剤型接着剤を使用し、無
溶剤ラミネート法によりラミネート製品を製造すること
ができる。 【0003】通常、無溶剤型接着剤を用いる無溶剤ラミ
ネート法においては、無溶剤一液型又は二液型接着剤を
ローラフィード方式で、通常60〜90℃の温度で、一
方の基材に0.5〜2g/m2程度の厚さに塗工し、こ
れと他方の基材をニップロールを通してラミネートし、
通常35〜40℃程度の温度で24〜72時間程度のエ
ージングで接着剤を硬化させることによりラミネート製
品が製造される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で無
溶剤型接着剤を用いてプラスチックフィルム同士のラミ
ネート製品を製造すると、ラミネート製品はゆず肌や鳥
肌に見える外観不良を生じ、改善が要望されている。従
って、本発明の目的は、無溶剤型接着剤を用い、上記の
ような外観不良を生じないプラスチックフィルム同士の
ラミネート製品を無溶剤ラミネート法で製造する方法を
提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、一方の基材に無溶
剤型接着剤を塗工し、ある温度で加熱処理してから他方
の基材とラミネートすることによって実用上十分な外観
を有するラミネート製品が得られることを見いだし、本
発明を完成した。 【0006】即ち、本発明は、無溶剤型接着剤を用い
て、プラスチックシート及び/又はプラスチックフィル
ムを基材とする構成のラミネート製品を製造する方法に
おいて、上記の基材の一方に無溶剤型接着剤を塗工し、
この基材を他方の基材とラミネートするまでの間に、無
溶剤型接着剤を塗工した温度よりも少なくとも5℃高い
温度で加熱処理することを特徴とする無溶剤ラミネート
方法である。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳細に説明す
る。本発明で使用する無溶剤型接着剤は、特に限定され
ず、例えば、末端がOH基のポリウレタンプレポリマ
ー、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルエーテルポリオール、これらのポリオ
ールの一部をポリイソシアネートでウレタン化したも
の、末端がNCO基のポリウレタンプレポリマー等が挙
げられる。これらの好ましい重量平均分子量は500〜
5000である。又、無溶剤型接着剤には、一液型(主
剤のみ)及び二液型(主剤と硬化剤)接着剤が含まれ
る。 【0008】ポリエステルポリオールとしては、例え
ば、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバチン酸等の多価カルボン酸もしくはそのジ
アルキルエステル又はこれらの混合物と、例えば、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ルや1,6−ヘキサンジオール等のグリコール類の少な
くとも1種とをエステル交換反応させて得られるもの、
ε−カプロラクトン等のラクトンの開環重合体であるポ
リカプロラクトンジオール等が挙げられる。 【0009】ポリエーテルポリオールとしては、例え
ば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレン
オキシドやテトラヒドロフラン等のオキラン化合物を、
例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、
トリメチロールプロパンやグリセリン等の低分子ポリオ
ールを重合開始剤として重合して得られるポリエーテル
ポリオールが挙げられる。 【0010】ポリエステルエーテルポリオールとして
は、例えば、上記の多価カルボン酸もしくはそのジアル
キルエステル又はこれらの混合物と、上記のポリエーテ
ルポリオールを反応させて得られるもの等が挙げられ
る。 【0011】末端がOH基又はNCO基であるポリウレ
タンプレポリマーとしては、ポリエステルポリウレタン
系とポリエーテルポリウレタン系とがあるが、いずれも
原料成分のポリオールとポリイソシアネートとをOH/
NCOの当量比が1より大きく、又は1より小さくなる
ように使用して反応させることで得ることができる。ポ
リエステルポリオール及びポリエーテルポリオールとし
ては、それぞれ上記のポリオールが挙げられる。 【0012】ポリイソシアネートとしては、従来公知の
ポリウレタンの製造に使用されるポリイソシアネートが
いずれも使用できる。例えば、2,4(又は2,6)−
トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイ
ソシアネート、m(又はp)−フェニレンジイソシアネ
ート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)等の芳香族系イソシアネート化合物;テトラ
メチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジ
イソシアネート(HDI)等の脂肪族系イソシアネート
化合物;1,3−シクロヘキシレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水素添加キ
シリレンジイソシアネート、水素添加MDI(H−MD
I)等の脂環式系イソシアネート化合物が挙げられる。 【0013】上記の末端OH系無溶剤型接着剤の主剤と
ともに使用される硬化剤は、2官能以上のポリイソシア
ネートであり、例えば、上記のイソシアネート化合物及
びそれから誘導されるイソシアヌレート、ビューレッ
ト、アロファネート等の2官能又は3官能以上の多官能
イソシアネート化合物、上記のイソシアネート化合物と
トリメチロールプロパン、グリセリン等の3官能以上の
ポリオール化合物とを反応させて得られる末端イソシア
ネート基含有の多官能イソシアネート化合物等が挙げら
れる。 【0014】又、上記の末端イソシアネート系無溶剤型
接着剤の主剤とともに使用される硬化剤は、少なくとも
2個の活性水素を有する活性水素含有化合物であり、例
えば、前記のポリオール及びその一部をポリイソシアネ
ートでウレタン化したウレタンポリオール等が挙げられ
る。 【0015】本発明で上記の無溶剤型接着剤を用いてラ
ミネートするプラスチックフィルム及びシートは、従来
から種々の用途のラミネート製品の製造に使用されてい
るものがいずれも使用でき、特に限定されない。例え
ば、ポリエステル(PETが代表的)、ナイロン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニルコポ
リマー(EVA)、エチレン−ビニルアルコール系コポ
リマー(EVAOH)等のフィルム(無延伸、一軸又は
二軸延伸)及びシートである。 【0016】本発明で使用される無溶剤接着剤が二液型
接着剤の場合、主剤と硬化剤の使用割合は、主剤が末端
OH型の無溶剤接着剤及び末端がイソシアネート型無溶
剤接着剤とも、NCO/OH(モル比)が、1.5〜
2.5となる範囲の量が好ましい。いずれの場合も、上
記のモル比が1.5未満では硬化後の接着強度が劣り、
2.5を超えると硬化が遅くなり、エージングに時間が
かかり、又泡の発生の原因となる。 【0017】次に、上記の無溶剤型接着剤を用いてプラ
スチックフィルム及び/又はプラスチックシートを無溶
剤ラミネート法でラミネート製品を製造する方法につい
て説明する。通常、無溶剤ラミネート法では、一方の基
材に無溶剤型接着剤を塗布し、直ちに他方の基材とラミ
ネートするが、本発明では他方の基材とラミネートする
前に、接着剤が塗工された一方の基材を加熱処理するこ
とが特徴である。ラミネート製品の製造には公知の無溶
剤型ラミネーターに前記の加熱処理のためのユニットを
付加すればよく、無溶剤型ラミネーターは特に限定され
ない。 【0018】無溶剤型ラミネーターを使用する場合、無
溶剤型接着剤を、例えば、二液供給装置とミキサーで主
剤と硬化剤を60〜90℃程度の温度で混合し、混合直
後に金属ロールとゴムロールを組み合わせたコーティン
グユニットに供給する。コーティングユニットの金属ロ
ールを上記の温度に加熱して、一方の基材の一方の面に
0.5〜2g/m2程度の厚みに塗工し、塗工後すぐに
他方の基材とラミネートする。その場合、ラミネート製
品にゆず肌や鳥肌様の外観不良が発生するが、この問題
は接着剤が塗工された一方の基材を他方の基材とラミネ
ートする前に加熱処理することで解決される。 【0019】即ち、本発明においては、一方の基材に上
記の無溶剤型接着剤を塗工した後、この接着剤が塗工さ
れた基材を接着剤の塗工温度(上記の接着剤の温度)よ
りも少なくとも5℃、好ましくは10℃以上高い温度で
加熱処理し、その後に他方の基材とラミネートする。こ
の加熱処理によりラミネート製品の上記の如き外観不良
の発生は防止される。加熱処理は、例えば、接着剤塗工
後の基材を上記温度に加熱したロールと接触させる方
法、上記基材に上記温度に加熱した熱風を当てる方法、
あるいは赤外線を照射する方法などが挙げられるが、こ
れらの方法に限定されるものではない。加熱処理された
基材は、通常のラミネート方法と同様に他方の基材とラ
ミネートされ、巻き取られた状態で35〜40℃程度の
温度で24〜72時間エージングして硬化させる。本発
明の方法により良好な外観を有するラミネート製品を製
造することができる。 【0020】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を
具体的に説明する。尚、以下の文中の%は、重量基準で
ある。 【0021】実施例1 ポリエーテルポリウレタンプレポリマー(末端NCO
基)を主剤とする無溶剤型接着剤(大日精化工業社製ノ
ンソルボンドXC−235(主剤A))とポリオール硬
化剤(大日精化工業社製ノンソルボンドXA−129
(硬化剤B))を、重量比10:4で、60℃に温度調
整された2液供給装置、ミキサー、スクイズロール方式
のコーターを使用し、厚さ25μmの2軸延伸ナイロン
フィルムに2.0g/m2の厚さに塗工し、90℃加熱
されたスムージングロール表面均し処理した後、厚さ
0.2mmのポリエチレンフィルムとラミネートし、4
0℃で48時間放置した。得られたラミネート製品の外
観を目視で評価した。評価結果を表1に示す。 【0022】実施例2 実施例1で用いた主剤Aと硬化剤Bを、重量比10:4
で、60℃に温度調整された2液供給装置、ミキサー、
スクイズロール方式のコーターを使用し、厚さ25μm
の2軸延伸ナイロンフィルムに2.0g/m2の厚さに
塗工し、120℃の熱風乾燥炉で1秒加熱した後、厚さ
60μmのポリエチレンシートとラミネートし、40℃
で48時間放置し、得られたラミネート製品の外観を目
視により評価した。評価結果を表1に示す。 【0023】比較例1 加熱処理しない以外は実施例1と同様にしてラミネート
製品を作製し、外観を目視で評価した。評価結果を表1
に示す。 【0024】比較例2 加熱処理しない以外は実施例2と同様にしてラミネート
製品を作製し、外観を目視で評価した。評価結果を表1
に示す。 【0025】 【0026】 【発明の効果】本発明により、ゆずズ肌や鳥肌様の外観
不良の発生が防止された外観が良好なプラスチックシー
ト及び/又はプラスチックフィルムを含む構成のラミネ
ート製品の無溶剤ラミネート方法が提供される。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 斉藤 匡史
東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大
日精化工業株式会社内
Fターム(参考) 4F211 AG01 TA03 TC05 TH06 TH10
TN42
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 無溶剤型接着剤を用いて、プラスチック
シート及び/又はプラスチックフィルムを基材とする構
成のラミネート製品を製造する方法において、上記の基
材の一方に無溶剤型接着剤を塗工し、この基材を他方の
基材とラミネートするまでの間に、無溶剤型接着剤を塗
工した温度よりも少なくとも5℃高い温度で加熱処理す
ることを特徴とする無溶剤ラミネート方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001207523A JP2003019753A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 無溶剤ラミネート方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001207523A JP2003019753A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 無溶剤ラミネート方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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