JP2003019426A - ガス溶存液状媒体の生産方法およびガス溶存液状媒体の生産システム - Google Patents

ガス溶存液状媒体の生産方法およびガス溶存液状媒体の生産システム

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JP2003019426A
JP2003019426A JP2002106819A JP2002106819A JP2003019426A JP 2003019426 A JP2003019426 A JP 2003019426A JP 2002106819 A JP2002106819 A JP 2002106819A JP 2002106819 A JP2002106819 A JP 2002106819A JP 2003019426 A JP2003019426 A JP 2003019426A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水のような液状媒体からpHのようなその液
状媒体本来の性質を維持したまま、適切な酸化還元電位
に高精度に制御されたガス溶存液状媒体を連続的かつ大
量に生産することが可能なガス溶存液状媒体の生産方法
を提供する。 【解決手段】 供給口および排出口を有する密閉容器内
に処理されるべき液状媒体を前記供給口を通して連続的
に供給する工程と、前記密閉容器内の前記液状媒体に水
素ガスを供給するとともにその液状媒体を撹拌して前記
水素ガスを微細気泡化し、溶存させる工程と、前記密閉
容器の排出口側で水素ガスが溶存された液状媒体の酸化
還元電位を測定し、この酸化還元電位の測定結果に基づ
いて前記水素ガスの供給流量を調節して目的とする酸化
還元電位に制御する工程とを含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素、酸素のよう
なガス溶存液状媒体の生産方法およびガス溶存液状媒体
の生産システムに関する。
【0002】
【従来の技術】水の還元技術において、水に水素を溶解
した水素還元水を利用して例えば加工食品の加工時の加
熱に伴う食材の褐変や加工臭の発生を防止して高品質化
することが考えられている。この水素還元水の応用は、
加工食品の高品質化に止まらず、長期保存時の食品の腐
敗防止を可能にし、さらにビール、酒、茶、果汁、その
他の飲料等の変質防止に用いられるアスコルビン酸塩な
どの抗酸化剤の添加を省くことが可能になる。
【0003】また、生体の活性酸素は各種の病気の発生
を助長することが知られており、前記水素還元水は生体
生理学でも活性水素の利用の観点から注目されている。
【0004】さらに、前記水素還元水は食品以外の鉄鋼
産業、コンクリート産業での鉄鋼、コンクリートの酸化
防止に応用されている。
【0005】ところで、本発明者は回分式(バッチ式)
で溶液を脱気した後にこの溶液に水素を飽和させ、溶液
に還元性を与える「食品等の還元性水素水とその製造方
法並びに製造装置」を発明し、出願して特開平8−56
632号公報として公開されている。
【0006】また、本発明者は分子レベルで水分子を個
化させ、洗浄能力を高める技術で、用水を連続的に飽和
水素水に変換する「洗濯水、風呂水等へ供給する飽和水
素水大量連続供給装置」を発明し、出願して特開200
0−354696)として公開されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の発明はいずれも酸化・還元電位に着目して水素量を制
御することは行われていなかった。
【0008】本発明は、例えば水のような液状媒体から
pHのようなその液状媒体本来の性質を維持したまま、
適切な酸化還元電位に高精度で制御されたガス溶存液状
媒体を連続的かつ大量に生産することが可能なガス溶存
液状媒体の生産方法およびガス溶存液状媒体の生産シス
テムを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガス溶存液
状媒体の生産方法は、供給口および排出口を有する密閉
容器内に処理されるべき液状媒体を前記供給口を通して
連続的に供給する工程と、前記密閉容器内の前記液状媒
体に水素ガスを供給するとともにその液状媒体を撹拌し
て前記水素ガスを微細気泡化し、溶存させる工程と、前
記密閉容器の排出口側で水素ガスが溶存された液状媒体
の酸化還元電位を測定し、この酸化還元電位の測定結果
に基づいて前記水素ガスの供給流量を調節して目的とす
る酸化還元電位に制御する工程とを含むことを特徴とす
るものである。
【0010】本発明に係るガス溶存液状媒体の生産シス
テムは、下部に処理されるべき液状媒体が供給される供
給口および水素ガス溶存液状媒体を排出させる排出口を
有する密閉容器と、前記密閉容器内に供給された前記液
状媒体を撹拌するための撹拌手段と、前記容器底部に挿
入された水素供給ノズルと、前記水素供給ノズルに水素
ガスを供給するための水素供給源と、前記水素供給ノズ
ルと前記水素供給源との間に介装され、水素ガスの供給
流量を制御するための水素ガス流量制御手段と、前記密
閉容器の排出口から排出される水素ガス溶存液状媒体の
酸化還元電位を計測するための計測手段と、前記計測手
段からの計測信号が入力され、その計測信号に基づいて
前記水素ガス流量制御手段に流量制御信号を出力するた
めの中央演算処理装置とを具備したことを特徴とするも
のである。
【0011】本発明に係る別のガス溶存液状媒体の生産
方法は、供給口および排出口を有する密閉容器内に処理
されるべき液状媒体を前記供給口を通して連続的に供給
する工程と、前記密閉容器内の前記液状媒体に酸素ガス
を供給するとともにその液状媒体を撹拌して前記酸素ガ
スを微細気泡化し、溶存させる工程と、前記密閉容器の
排出口側で酸素ガスが溶存された液状媒体の酸化還元電
位を測定し、この酸化還元電位の測定結果に基づいて前
記酸素ガスの供給流量を調節して目的とする酸化還元電
位に制御する工程とを含むことを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明に係る別のガス溶存液状媒体の生産
システムは、下部に処理されるべき液状媒体が供給され
る供給口および酸素ガス溶存液状媒体を排出させる排出
口を有する密閉容器と、前記密閉容器内に供給された前
記液状媒体を撹拌するための撹拌手段と、前記容器底部
に挿入された酸素供給ノズルと、前記酸素供給ノズルに
酸素ガスを供給するための酸素供給源と、前記酸素供給
ノズルと前記酸素供給源との間に介装され、酸素ガスの
供給流量を制御するための酸素ガス流量制御手段と、前
記密閉容器の排出口から排出される酸素ガス溶存液状媒
体の酸化還元電位を計測するための計測手段と、前記計
測手段からの計測信号が入力され、その計測信号に基づ
いて前記酸素ガス流量制御手段に流量制御信号を出力す
るための中央演算処理装置とを具備したことを特徴とす
るものである。
【0013】本発明に係るさらに別のガス溶存液状媒体
の生産システムは、下部に処理されるべき液状媒体が供
給される供給口およびガス溶存液状媒体を排出させる排
出口を有する密閉容器と、前記密閉容器内に供給された
前記液状媒体を撹拌するための撹拌手段と、前記容器底
部に挿入された水素供給ノズルおよび酸素供給ノズル
と、前記水素供給ノズルに水素ガスを供給するための水
素供給源と、前記酸素供給ノズルに酸素ガスを供給する
ための酸素供給源と、前記水素供給ノズルと前記水素供
給源との間に介装され、水素ガスの供給流量を制御する
ための水素ガス流量制御手段と、前記酸素供給ノズルと
前記酸素供給源との間に介装され、酸素ガスの供給流量
を制御するための酸素ガス流量制御手段と、前記密閉容
器の排出口から排出されるガス溶存液状媒体の酸化還元
電位を計測するための計測手段と、前記計測手段からの
計測信号が入力され、その計測信号に基づいて前記水素
ガス流量制御手段または前記酸素ガス流量制御手段に流
量制御信号を出力するための中央演算処理装置とを具備
したことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。
【0015】図1は、本発明に係るガス溶存液状媒体の
生産システムを示す概略図、図2は図1の処理されるべ
き液状媒体への水素または酸素の溶解装置を示す概略
図、図3は図2の溶解装置の分解図である。
【0016】ガス溶存液状媒体の生産システムは、処理
されるべき液状媒体への水素および酸素の溶解装置10
と、ガス溶存液状媒体の酸化・還元電位計測装置40
と、中央演算制御器50と、水素、酸素のガス供給装置
60とを備えている。
【0017】<溶解装置10>この溶解装置10は、図
2に示すように積載台11上に設置された耐圧容器12
を有する。この積載台11は、円盤部13と、この円盤
部13を支持する例えば4つの脚部14とを有する。前
記円盤部13は、その上面中心部に回転軸受15が設け
られ、かつその周縁に後述する耐圧容器本体を固定する
ための複数の締め付けボルト16が取り付けられてい
る。また、後述する耐圧ホースが接続される水素供給ノ
ズル17、酸素供給ノズル18は、前記円盤部13に前
記回転軸受15に対して対称的に貫通支持されている。
【0018】前記耐圧容器12は、前記積載台11上に
設置される円筒状の容器本体19と、この本体19の上
部に設けられた蓋体20とから構成されている。この耐
圧容器本体19は、例えばスチール、ステンレススチー
ル、ホーロー、セラミック、プラスチック等の加工が容
易で内圧に対して十分な強度を有するものにより作られ
ている。前記容器本体19は、上下端にフランジ21
a、21bを有する。前記容器本体19は、その下部フ
ランジ21bを前記積載台11の円盤部13にパッキン
を挟んで載置させ、前記締め付けボルト16をこの下部
フランジ21bに係合することにより前記積載台11の
円盤部13に対して液密に固定される。前記本体19の
上部フランジ21aの周縁には、複数の締め付けボルト
22が取り付けられている。前記蓋体20は、前記本体
19の上部フランジ21aにパッキンを挟んで載置さ
せ、前記締め付けボルト22をこの蓋体20周縁に係合
することにより前記上部フランジ21aに対して液密に
固定される。
【0019】処理されるべき液状媒体の流入管部23
は、前記耐圧容器本体19の下部側壁に連結され、その
連結部には逆止弁24が介在されている。ガス溶存液状
媒体の排出管部25は、前記耐圧容器本体19の上部側
壁に連結されている。
【0020】上下に撹拌羽根26a,26bが取り付け
られた回転軸27は、下端が前記積載台11の円盤部1
3上面中心部の回転軸受15に回転可能に軸支されてい
る。モータ28は、前記蓋体20に設置され、その駆動
軸(図示せず)が前記回転軸27に連結されている。前
記耐圧容器12の圧力を計測するための圧力計29は、
前記蓋体20上に設置されている。
【0021】処理されるべき液状媒体の吸入管30は、
前記耐圧容器12の流入管部23にコネクタ31を介し
て連結されている。水流ポンプ32は、前記吸入管30
に介装されている。
【0022】排出管33は、前記耐圧容器12の排出管
部25にコネクタ34を介して連結され、そのコネクタ
34近傍にエルボ部35を有する。圧力調整弁36は、
前記排出管33のエルボ部35に設けられている。流量
計37は、前記排出管33の前記圧力調整弁36より下
流側に介装されている。なお、前記圧力調整弁36と前
記流量計37の間に位置する前記排出管33には、後述
する酸化・還元電位セルが取り付けられている。
【0023】前述した溶解装置10は、図3に示すよう
に各パーツに分解可能な構造になっている。すなわち、
図3の(c)に示す積載台11と、図3の(b)に示す
それぞれコネクタ31,34が取着された流入管部23
および排出管部25を有する耐圧容器本体19と、図3
の(a)に示すモータ28および圧力計29が設置され
た蓋体20と、図3の(d)に示す撹拌羽根26a,2
6bが取り付けられた回転軸27と、図3の(e)に示
すコネクタ31が取着され、水流ポンプ32が介装され
た吸入管30と、図3の(f)に示すコネクタ34が取
着され、圧力調整弁36および流量計37が介装された
排出管33とに分割可能な構造になっている。
【0024】<ガス溶存液状媒体の酸化・還元電位計測
装置40>このガス溶存液状媒体の酸化・還元電位計測
装置40は、前記加圧調整弁36と前記流量計37の間
に位置する前記排出管33に取り付けられた中空の酸化
・還元電位(Eh)セル41を備えている。前記排出管
33から排出された処理液を前記Ehセル41内に取り
込むための採取管42は、前記セル41下部に連結さ
れ、かつその他端は前記排出管33内に挿入されてい
る。前記Ehセル41内の処理液を外部にオーバーフロ
ーさせるためのオーバーフロー管43は、前記セル41
上部に連結されている。前記セル41内の処理液のEh
を連続的に計測するための白金電極44および比較電極
45は、外部から前記セル41内にそれぞれ所望の距離
を開けて挿入されている。これらの白金電極44および
比較電極45は、ケーブル46,47を通して酸化・還
元電位計測(Eh)メータ48にそれぞれ接続されてい
る。
【0025】なお、酸化・還元電位計測装置において白
金電極および比較電極を1つのチューブ内に挿入し、こ
のチューブを前記セル内に挿入した形態であってもよ
い。
【0026】<中央演算処理装置50>この中央演算処
理装置50は、前記Ehメータ48の出力端子にケーブ
ル51を通して接続されている。この中央演算処理装置
50には、予めガス溶存液状媒体の種類に応じた適正な
酸化・還元電位(Eh)レンジが設定される水素ガス溶
存液状媒体用の比較回路、酸素ガス溶存液状媒体用の比
較回路、等を備えている。前記Ehメータ47からEh
測定信号(電流値)が前記中央演算処理装置50に入力
されると、そのEh測定信号はいずれかの比較回路で予
め設定されたEhレンジと比較される。例えば水素ガス
溶存液状媒体を生産する場合、そのEh測定値が設定さ
れたEhレンジより低いと、この中央演算処理装置50
から後述する水素流量制御器に流量制御信号が出力され
て、水素流量制御器による水素ガス供給量を減少させる
ようにフィードバック制御がなされる。一方、Eh測定
値が設定されたEhレンジより高いと、この中央演算処
理装置50から水素流量制御器に流量制御信号が出力さ
れて、水素流量制御器による水素ガス供給量を増加させ
るようにフィードバック制御がなされる。
【0027】なお、中央演算処理装置50に搭載される
比較回路は1つであってもよい。この場合、前記比較回
路へのEhレンジの設定に基いて、つまり酸素溶存液状
媒体ではプラスのEhレンジ、水素酸素溶存液状媒体で
はマイナスのEhレンジに基いて、その中央演算処理装
置50による流量制御信号の出力対象である水素流量制
御器、酸素流量制御器を自動的に切り替えてもよい。
【0028】<水素、酸素のガス供給装置60>この水
素、酸素のガス供給装置60は、水素ガス供給手段であ
る水素ボンベ61を具備している。この水素ボンベ61
は、耐圧ホース62を通して前記溶解装置10の水素供
給ノズル17に連結されている。水素ガス流量制御器6
3および水素ガス流量計64は、前記耐圧ホース62に
前記水素ボンベ61側から順次介装さえている。前記水
素ガス流量制御器63は、前記中央演算処理装置50に
ケーブル65を通して接続され、この中央演算処理装置
50の流量制御信号がケーブル65を通して入力され
る。
【0029】なお、水素ガス供給手段は水素ボンベの他
に、例えば発生期の水素を生成する水の電解槽を用いる
ことができる。
【0030】前記ガス供給装置60は、酸素ガス供給手
段である酸素ボンベ66を具備している。この酸素ボン
ベ66は、耐圧ホース67を通して前記溶解装置10の
酸素供給ノズル18に連結されている。酸素ガス流量制
御器68および酸素ガス流量計69は、前記耐圧ホース
67に前記酸素ボンベ66側から順次介装さえている。
前記酸素ガス流量制御器68は、前記中央演算処理装置
50にケーブル70を通して接続され、この中央演算処
理装置50の流量制御信号がケーブル70を通して入力
される。
【0031】なお、酸素ガス供給手段は酸素ボンベの他
に、例えば発生期の酸素を生成する水の電解槽を用いる
ことができる。
【0032】次に、前述した図1〜図3に示すガス溶存
液状媒体の生産システムを用いてガス溶存液状媒体、具
体的には1)水素ガス溶存液状媒体、2)酸素ガス溶存
液状媒体の生産方法を説明する。
【0033】1)水素ガス溶存液状媒体の生産方法 まず、水流ポンプ32を作動して処理されるべき液状媒
体を吸入管30および流入管部23を通して圧力容器1
2の容器本体19内に送り込み、排出管33を通して排
出する。このとき、前記容器本体19近傍の前記排出管
33に設けた圧力調整弁36により排出管33を流通す
る液状媒体の流量を絞ることにより前記圧力容器12内
の液状媒体を加圧する。なお、このような液状媒体の加
圧において、前記流入管部23には逆止弁24が介在さ
れているため、前記液状媒体が吸入管30側に逆流する
のを防止される。
【0034】次いで、前記圧力容器12の蓋体20に設
置した圧力計29で計測される圧力が目的とする圧力に
安定した後、水素ボンベ60のバルブを開き、水素ガス
流量計64の流量を見ながら、水素ガス流量制御器63
で生産する水素ガス溶存液状媒体に見合った水素ガスの
流量に調節し、この水素ガスを耐圧ホース62を通して
水素供給ノズル17に供給し、このノズル17から水素
ガスを前記圧力容器12内の液状媒体に噴射する。液状
媒体に噴射された水素ガスは、その液状媒体が加圧され
ているため、微細な気泡になって、その液状媒体中を上
昇する。この操作と同時または前後にモータ28を駆動
して回転軸27を回転させ、撹拌羽根26a,26bに
より前記圧力容器12内の液状媒体を撹拌する。このよ
うな液状媒体の加圧、撹拌により、前記水素ガスの気泡
は高速細断されてさらに微細化されるとともに、四方に
拡散され、液状媒体との接触機会が増大される。このた
め、水素ガスを液状媒体中に効率よく溶存させることが
できる。
【0035】水素ガス溶存液状媒体は、前記圧力容器1
2の上部から排出管33を通して排出されて回収され
る。このとき、前記排出管33を流通する水素ガス溶存
液状媒体の一部は、採取管42を通して中空の酸化・還
元電位(Eh)セル41に連続的に採取され、オーバー
フロー管43からオーバーフローされる。この間、前記
Ehセル41において白金電極44と比較電極45によ
る水素ガス溶存液状媒体の電位差(Eh)をこれら電極
44,45にケーブル46,47を通して接続された酸
化・還元電位計測(Eh)メータ48により連続的に計
測する。
【0036】次いで、前記Ehメータ48からEh測定
信号(電流値)をケーブル51を通して中央演算処理装
置50に出力する。この中央演算処理装置50の比較回
路において、入力されたEh測定値と予め設定されたE
hレンジ(マイナスのEhレンジ)と比較される。前記
Eh測定値が設定されたEhレンジより低くなる(より
マイナス側になる)と、前記中央演算処理装置50から
水素流量制御器63にケーブル65を通して流量制御信
号が出力されて、前記水素流量制御器63の開度を下げ
るようにフィードバック制御がなされる。これにより、
前記水素供給ノズル17から加圧された液状媒体に噴射
される水素ガス量が減少される。一方、Eh測定値が設
定されたEhレンジより高いと、前記中央演算処理装置
50から水素流量制御器63にケーブル65を通して流
量制御信号が出力されて、水素流量制御器63の開度を
上げるようにフィードバック制御がなされる。これによ
り、前記水素供給ノズル17から加圧された液状媒体に
噴射される水素ガス量が増大される。
【0037】このような方法により目的とする酸化・還
元電位のレンジを有する水素ガス溶存液状媒体(還元性
の液状媒体)を排気管33を通して回収、生産される。
【0038】前記耐圧容器に送り込まれる液状媒体とし
ては、例えば家庭用水、廃水処理用水、工業用水、医薬
用水、純水、超純水などの各種の水、ビール、酒、茶、
果汁などの飲料物等を挙げることができる。
【0039】前記耐圧容器での前記液状媒体に加える圧
力は、その液状媒体の種類により適宜選定すればよい。
ただし、前記液状媒体は大気圧の容器内に送り込んで、
水素ガスをこの液状媒体に噴射し、水素ガスを溶存させ
てもよい。
【0040】2)酸素ガス溶存液状媒体の生産方法 まず、水流ポンプ32を作動して処理されるべき液状媒
体を吸入管30および流入管部23を通して圧力容器1
2の容器本体19内に送り込み、排出管33を通して排
出する。このとき、前記容器本体19近傍の前記排出管
33に設けた圧力調整弁36により排出管33を流通す
る液状媒体の流量を絞ることにより前記圧力容器12内
の液状媒体を加圧する。なお、このような液状媒体の加
圧において、前記流入管部23には逆止弁24が介在さ
れているため、前記液状媒体が吸入管30側に逆流する
のを防止される。
【0041】次いで、前記圧力容器12の蓋体20に設
置した圧力計29で計測される圧力が目的とする圧力に
安定した後、酸素ボンベ66のバルブを開き、酸素ガス
流量計69の流量を見ながら、酸素ガス流量制御器63
で生産する酸素ガス溶存液状媒体に見合った酸素ガスの
流量に調節し、この酸素ガスを耐圧ホース67を通して
酸素供給ノズル18に供給し、このノズル18から酸素
ガスを前記圧力容器12内の液状媒体に噴射する。液状
媒体に噴射された酸素ガスは、その液状媒体が加圧され
ているため、微細な気泡になって、その液状媒体中を上
昇する。この操作と同時または前後にモータ28を駆動
して回転軸27を回転させ、撹拌羽根26a,26bに
より前記圧力容器12内の液状媒体を撹拌する。このよ
うな液状媒体の加圧、撹拌により、前記酸素ガスの気泡
は高速細断されてさらに微細化されるとともに、四方に
拡散され、液状媒体との接触機会が増大される。このた
め、酸素ガスを液状媒体中に効率よく溶存させることが
できる。なお、このとき酸素ガスの一部は微細気泡とし
て液状媒体中に残留する。
【0042】酸素ガス溶存液状媒体は、前記圧力容器1
2の上部から排出管33を通して排出されて回収され
る。このとき、前記排出管33を流通する酸素ガス溶存
液状媒体の一部は、採取管42を通して中空の酸化・還
元電位(Eh)セル41に連続的に採取され、オーバー
フロー管43からオーバーフローされる。この間、前記
Ehセル41において白金電極44と比較電極45によ
る酸素ガス溶存液状媒体の電位差(Eh)をこれら電極
44,45にケーブル46,47を通して接続された酸
化・還元電位計測(Eh)メータ48により連続的に計
測する。
【0043】次いで、前記Ehメータ48からEh測定
信号(電流値)をケーブル51を通して中央演算処理装
置50に出力する。この中央演算処理装置50の比較回
路において、入力されたEh測定値と予め設定されたE
hレンジ(プラスのEhレンジ)と比較される。前記E
h測定値が設定されたEhレンジより低くなると、前記
中央演算処理装置50から酸素流量制御器68にケーブ
ル70を通して流量制御信号が出力されて、前記酸素流
量制御器68の開度を上げるようにフィードバック制御
がなされる。これにより、前記酸素供給ノズル18から
加圧された液状媒体に噴射される酸素ガス量が増大され
る。一方、Eh測定値が設定されたEhレンジより高い
と、前記中央演算処理装置50から酸素流量制御器68
にケーブル70を通して流量制御信号が出力されて、酸
素流量制御器68の開度を下げるようにフィードバック
制御がなされる。これにより、前記酸素供給ノズル18
から加圧された液状媒体に噴射される酸素ガス量が減少
大される。
【0044】このような方法により目的とする酸化・還
元電位のレンジを有する酸素ガス溶存液状媒体(酸化性
の液状媒体)を排気管33を通して回収、生産される。
【0045】前記耐圧容器に送り込まれる液状媒体とし
ては、例えば廃水処理用水、医薬用水、海、湖沼の清浄
化用の海水、淡水、純水、超純水等を挙げることができ
る。
【0046】前記耐圧容器での前記液状媒体に加える圧
力は、その液状媒体の種類により適宜選定すればよい。
ただし、前記液状媒体は大気圧の容器内に送り込んで、
酸素ガスをこの液状媒体に噴射し、酸素ガスを溶存させ
てもよい。
【0047】以上説明したように本発明に係るガス溶存
液状媒体の生産方法および生産システムよれば、目的と
する酸化・還元電位のレンジに高精度で制御されたガス
溶存液状媒体(還元性または酸化性の液状媒体)を連続
的かつ大量に得ることができる。
【0048】得られた還元性の液状媒体の酸化・還元電
位(Eh)は、水素ガス供給手段として水素ボンベを用
いた場合、−300mVまでの還元条件にすることが可
能である。ただし、水素ガス供給手段として発生期の水
素を生成する水の電解槽を用いた場合、還元性の液状媒
体のEhを−600mVまでの還元条件にすることが可
能である。
【0049】また、得られた酸化性の液状媒体の酸化・
還元電位(Eh)は、酸素ガス供給手段として酸素ボン
ベを用いた場合、120mVまでの酸化条件にすること
が可能である。ただし、酸素ガス供給手段として発生期
の酸素を生成する水の電解槽を用いた場合、酸化性の液
状媒体のEhを240mVまでの酸化条件にすることが
可能である。
【0050】得られたガス溶存液状媒体(還元性または
酸化性の液状媒体)は、例えば以下に説明する種々の効
果を奏する。
【0051】(1)水素ガス溶存液状媒体;還元性の液
状媒体 a.還元性水を用いて加工食品を製造することによっ
て、その高品質化に止まらず、長期保存時の食品の腐敗
を防止できる。
【0052】b.ビール、酒、茶、果汁などの飲料物を
前述した方法により処理することによって生産した還元
性飲料物は、アスコルビン酸塩のような抗酸化剤の添加
せずに、変質を防止できるため、味覚等を向上できる。
【0053】c.還元性水を鉄の鋳造、鍛造等の各種工
程後における洗浄に適用することによって、その鋳造
品、鍛造品等の鉄鋼製品の酸化を抑制することが可能に
なる。
【0054】d.還元性水を用いて生コンクリートを調
製することによって、この生コンクリートを鉄筋に打設
後においてその鉄筋が酸化、腐食するのを防止できる (2)酸素ガス溶存液状媒体;酸化性の液状媒体 a.酸化性水を食品の殺菌に適用できる。
【0055】b.海の海水、湖沼の淡水を液状媒体とし
て本発明の生産システムで処理し、この酸化性海水(ま
たは酸化性淡水)を富養化した海水(または湖沼)に大
量に供給することによって、魚介類の生育環境を改善で
きる。
【0056】また、耐圧容器12の排出管33に圧力調
整弁36を設け、前記耐圧容器12に送出した液状媒体
を加圧することによって、水素ガスまたは酸素ガスの前
記液状媒体への溶存速度の向上、溶存量の増大を図るこ
とができる。
【0057】さらに、前記溶解装置10を図3に示すよ
うに各パーツに分解可能な構造にすれば、各パーツの洗
浄を容易に行うことができる。
【0058】なお、前述したガス溶存液状媒体の生産シ
ステムは水素ガスの供給系統と酸素ガスの供給系統の両
者を備えた構成にしたが、いずれか一方の供給系統を備
える構成にしてもよい。
【0059】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を説明する。
【0060】(実施例1)前述した図1〜図3に示すガ
ス溶存液状媒体の生産システムを用い、下記条件で取り
出した地下水への水素溶存を実施した。
【0061】<操作条件> ・圧力容器12の容積;2000cm3、 ・圧力容器12への地下水の流量;1L/分、 ・圧力容器12内の圧力;0.5kg/cm2、 ・圧力容器12内の水への噴射水素ガス量;50mL/
分(定常時)、 ・中央演算処理装置50の設定酸化・還元電位(Eh)
レンジ;−200〜−300mV。
【0062】排出管から排出、回収された水素ガス溶存
水(還元水)について10分毎に合計3回のEhおよび
pHを測定し、それらEhおよびpHのレンジを下記表
1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】前記表1から明らかなように実施例1によ
り得られた還元水は、Ehが水素ガス無通気の地下水
(比較例1)に比べて大きく低下し、かつpHが比較例
1の水素ガス無通気の地下水に比べて殆ど変化していな
いことがわかる。
【0065】(実施例2)前述した図1〜図3に示すガ
ス溶存液状媒体の生産システムを用い、下記条件でトマ
ト果実をミキサで処理した生ジュースへの水素溶存を実
施した。
【0066】<操作条件> ・圧力容器12の容積;2000cm3、 ・圧力容器12への生ジュースの流量;0.5L/分、 ・圧力容器12内の圧力;0.5kg/cm2、 ・圧力容器12内の生ジュースへの噴射水素ガス量;6
0mL/分(定常時)、 ・中央演算処理装置50の設定酸化・還元電位(Eh)
レンジ;−10〜−100mV。
【0067】排出管から排出、回収された水素ガス生ジ
ュース(還元性生ジュース)について20分毎に合計3
回のEhおよびpHを測定し、それらEhおよびpHの
レンジを下記表2に示す。
【0068】
【表2】
【0069】前記表2から明らかなように実施例2によ
り得られた還元性生ジュースは、Ehが水素ガス無通気
の生ジュース(比較例2)に比べて大きく低下し、かつ
pHが比較例2の水素ガス無通気の生ジュースに比べて
殆ど変化していないことがわかる。
【0070】(実施例3)前述した図1〜図3に示すガ
ス溶存液状媒体の生産システムを用い、下記条件でみか
ん果実をミキサで処理し、加熱した生ジュース(温度8
0℃)への水素溶存を実施した。
【0071】<操作条件> ・圧力容器12の容積;2000cm3、 ・圧力容器12への加熱生ジュースの流量;0.5L/
分、 ・圧力容器12内の圧力;0.5kg/cm2、 ・圧力容器12の加熱生ジュースへの噴射水素ガス量;
60mL/分(定常時)、 ・中央演算処理装置50の設定酸化・還元電位(Eh)
レンジ;−10〜−100mV。
【0072】排出管から排出、回収された水素ガス生ジ
ュース(還元性生ジュース)について30分毎に合計3
回のEhおよびpHを測定し、それらEhおよびpHの
レンジを下記表3に示す。
【0073】
【表3】
【0074】前記表3から明らかなように実施例3によ
り得られた還元性生ジュースは、Ehが水素ガス無通気
の生ジュース(比較例3)に比べて大きく低下し、かつ
pHが比較例2の水素ガス無通気の生ジュースに比べて
殆ど変化していないことがわかる。
【0075】(実施例4)前述した図1〜図3に示すガ
ス溶存液状媒体の生産システムを用い、下記条件で玄海
灘から取り込んだ海水への酸素溶存を実施した。
【0076】<操作条件> ・圧力容器12の容積;2000cm3、 ・圧力容器12への海水の流量;1L/分、 ・圧力容器12内の圧力;0.5kg/cm2、 ・圧力容器12内の海水への噴射酸素ガス量;50mL
/分(定常時) ・中央演算処理装置50の設定酸化・還元電位(Eh)
レンジ;700〜900mV。
【0077】排出管から排出、回収された酸素ガス溶存
海水(酸化性海水)について10分毎に合計3回のEh
およびpHを測定し、それらEhおよびpHのレンジを
下記表4に示す。
【0078】
【表4】
【0079】前記表4から明らかなように実施例4によ
り得られた酸化性海水は、Ehが酸素ガス無通気の海水
(比較例4)に比べて大きく増大し、かつpHが比較例
4の水素ガス無通気の海水に比べて殆ど変化していない
ことがわかる。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、例
えば水のような液状媒体からpHのようなその液状媒体
本来の性質を維持したまま、適切な酸化還元電位に高精
度で制御されたガス溶存液状媒体を連続的かつ大量に生
産することができ、可能なガス溶存液状媒体の生産方法
およびガス溶存液状媒体の生産システムを提供できる。
【0081】このようなガス溶存液状媒体は、例えば脂
質の保蔵、加工の適正Ehの設定、加工品の保蔵に関す
る適正Ehの設定等、広範な応用範囲を広げると共に人
の健康に関しても、老化防止や健康増進等マイルドな作
用をも創出するものである。
【0082】また前記ガス溶存液状媒体は、食品・酒・
ビール・飲料・医薬品・化粧品・発酵醸造の製造方法の
改善と高品質化に利用できる。
【0083】さらに前記ガス溶存液状媒体は、環境浄
化、鉄鋼金属の腐食防止、生体の健康維持増進、美容、
医療、その他寿命延長等ライフサイエンスに利用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス溶存液状媒体の生産システム
を示す概略図。
【図2】図1の処理されるべき液状媒体への水素または
酸素の溶解装置を示す概略図。
【図3】図2の溶解装置の分解図。
【符号の説明】
10…溶解装置、 11…積載台、 12…耐圧容器、 17…水素供給ノズル、 18…酸素供給ノズル、 19…耐圧容器本体, 20…蓋体、 26a、26b…撹拌羽根, 29…圧力計、 30…吸入管、 33…排出管、 36…圧力調整弁、 37…流量計、 40…ガス溶存液状媒体の酸化・還元電位計測装置、 41…酸化・還元電位(Eh)セル、 44…白金電極、 45…比較電極、 48…酸化・還元電位計測(Eh)メータ、 50…中央演算制御器、 60…水素、酸素のガス供給装置、 61…水素ボンベ、 63…水素ガス流量制御器、 66…酸素ボンベ、 68…酸素ガス流量制御器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給口および排出口を有する密閉容器内
    に処理されるべき液状媒体を前記供給口を通して連続的
    に供給する工程と、 前記密閉容器内の前記液状媒体に水素ガスを供給すると
    ともにその液状媒体を撹拌して前記水素ガスを微細気泡
    化し、溶存させる工程と、 前記密閉容器の排出口側で水素ガスが溶存された液状媒
    体の酸化還元電位を測定し、この酸化還元電位の測定結
    果に基づいて前記水素ガスの供給流量を調節して目的と
    する酸化還元電位に制御する工程とを含むことを特徴と
    するガス溶存液状媒体の生産方法。
  2. 【請求項2】 下部に処理されるべき液状媒体が供給さ
    れる供給口および水素ガス溶存液状媒体を排出させる排
    出口を有する密閉容器と、 前記密閉容器内に供給された前記液状媒体を撹拌するた
    めの撹拌手段と、 前記容器底部に挿入された水素供給ノズルと、 前記水素供給ノズルに水素ガスを供給するための水素供
    給源と、 前記水素供給ノズルと前記水素供給源との間に介装さ
    れ、水素ガスの供給流量を制御するための水素ガス流量
    制御手段と、 前記密閉容器の排出口から排出される水素ガス溶存液状
    媒体の酸化還元電位を計測するための計測手段と、 前記計測手段からの計測信号が入力され、その計測信号
    に基づいて前記水素ガス流量制御手段に流量制御信号を
    出力するための中央演算処理装置とを具備したことを特
    徴とするガス溶存液状媒体の生産システム。
  3. 【請求項3】 供給口および排出口を有する密閉容器内
    に処理されるべき液状媒体を前記供給口を通して連続的
    に供給する工程と、 前記密閉容器内の前記液状媒体に酸素ガスを供給すると
    ともにその液状媒体を撹拌して前記酸素ガスを微細気泡
    化し、溶存させる工程と、 前記密閉容器の排出口側で酸素ガスが溶存された液状媒
    体の酸化還元電位を測定し、この酸化還元電位の測定結
    果に基づいて前記酸素ガスの供給流量を調節して目的と
    する酸化還元電位に制御する工程とを含むことを特徴と
    するガス溶存液状媒体の生産方法。
  4. 【請求項4】 下部に処理されるべき液状媒体が供給さ
    れる供給口および酸素ガス溶存液状媒体を排出させる排
    出口を有する密閉容器と、 前記密閉容器内に供給された前記液状媒体を撹拌するた
    めの撹拌手段と、 前記容器底部に挿入された酸素供給ノズルと、 前記酸素供給ノズルに酸素ガスを供給するための酸素供
    給源と、 前記酸素供給ノズルと前記酸素供給源との間に介装さ
    れ、酸素ガスの供給流量を制御するための酸素ガス流量
    制御手段と、 前記密閉容器の排出口から排出される酸素ガス溶存液状
    媒体の酸化還元電位を計測するための計測手段と、 前記計測手段からの計測信号が入力され、その計測信号
    に基づいて前記酸素ガス流量制御手段に流量制御信号を
    出力するための中央演算処理装置とを具備したことを特
    徴とするガス溶存液状媒体の生産システム。
  5. 【請求項5】 下部に処理されるべき液状媒体が供給さ
    れる供給口およびガス溶存液状媒体を排出させる排出口
    を有する密閉容器と、 前記密閉容器内に供給された前記液状媒体を撹拌するた
    めの撹拌手段と、 前記容器底部に挿入された水素供給ノズルおよび酸素供
    給ノズルと、 前記水素供給ノズルに水素ガスを供給するための水素供
    給源と、 前記酸素供給ノズルに酸素ガスを供給するための酸素供
    給源と、 前記水素供給ノズルと前記水素供給源との間に介装さ
    れ、水素ガスの供給流量を制御するための水素ガス流量
    制御手段と、 前記酸素供給ノズルと前記酸素供給源との間に介装さ
    れ、酸素ガスの供給流量を制御するための酸素ガス流量
    制御手段と、 前記密閉容器の排出口から排出されるガス溶存液状媒体
    の酸化還元電位を計測するための計測手段と、 前記計測手段からの計測信号が入力され、その計測信号
    に基づいて前記水素ガス流量制御手段または前記酸素ガ
    ス流量制御手段に流量制御信号を出力するための中央演
    算処理装置とを具備したことを特徴とするガス溶存液状
    媒体の生産システム。
  6. 【請求項6】 前記密閉容器は、個々のパーツに分解可
    能であることを特徴とする請求項2、4または5いずれ
    か記載のガス溶存液状媒体の生産システム。
  7. 【請求項7】 前記密閉容器は、密閉耐圧容器であり、
    加圧調整手段はこの密閉耐圧容器の排出口側にさらに設
    けられていることを特徴とする請求項2、4または5い
    ずれか記載のガス溶存液状媒体の生産システム。
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