JP2008115104A - 皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】精製水に所要の成分を配合して調製せしめた皮膚外用剤の調製品に、水素と酸素の混成ガスを曝気せしめ、該混成ガスを水分に溶存せしめて酸化還元電位を低下せしめたものである。
【選択図】なし
Description
酸化作用を有し、シミ、ソバカスや肌荒れなどの肌のトラブルの予防、症状改善に有効で
、しかも、生体安全性や品質保持性にもすぐれた皮膚外用剤に関する。
皮膚についていえば、活性酸素は皮膚細胞に直接傷害を及ぼすばかりでなく、細胞外マトリックス成分のコラ−ゲンを変性或いは架橋させてシワの形成や皮膚の弾力性の低下をもたらし、さらにはメラニン色素の異常沈着を誘発してシミ、ソバカスを生じせしめるなど肌に様々なダメ−ジを与えるものである。
、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビト−ル脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩
、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ−テル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ−テル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N´,N´−ジメチル−N´−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することが出来る。
、1,3−ブチレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ソルビト−ル、キシリト−ル
、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどがあり、さらにトレハロ−ス等の糖類、乳酸菌醗酵米、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラ−ゲン及びその誘導体、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、魚介類由来コラ−ゲン及びその誘導体、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
但し、混成ガスを曝気するために、硬度および粘度をもつ製剤に関しては、泡噛みを起こさないように調製することが望ましい。
、発生期の水素と発生期の酸素とが含まれている。発生期の水素は正の電荷を有し、発生期の酸素は負の電荷を有している。係る混成ガスを水に曝気させると、それらの電荷が極性を有する水分子に結合されて水中に存在する。
即ち、図1中、1は上下が密閉された略円筒状の電気分解槽、2・3は該電気分解槽1内に交互に配設された複数枚の円筒状陽極と陰極、4は電気分解槽1の外周に温水などの加熱媒体を囲繞状に収容せしめるべく形成されたジャケット、5は該ジャケット4内に加熱媒体を注入せしめるべく上端部に形成された注入口、6は同下端に形成された排出口である。7は前記電気分解槽1の上端部に取付けられた温度測定器、8は電気分解槽1に絶縁耐圧ホ−ス9を介して連通状に接続された気水分離タンク、10は該気水分離タンク8に連結パイプ11を介して連通状に接続された洗浄タンクで、連結パイプ11の自由端は該洗浄タンク10内の下方まで挿入せしめられている。12は前記洗浄タンク10に連結パイプ13を介して連通状に接続されたステンレス鋼粉製焼結フィルタ−、14は該焼結フィルタ−12にバルブ15を介して連通状に接続された混成ガス取出しパイプである。その他、Aは4質量%の水酸化カリウムを溶解せしめた電解水、Bは洗浄用純水である。
先ず、電気分解槽1に電解水A、洗浄タンク10に洗浄用純水Bを各々満たすと共に、ジャケット4内に加熱媒体を注入せしめて電気分解槽1を一定温度に保持せしめる。しかるのち、以下の条件下で陽極2及び陰極3に各々所要の電圧を印加せしめ、電解水Aを電気分解せしめる。
陽極2と陰極3との電圧:3〜20V
陽極2と陰極3との電流:0.3〜1.5mA
圧力:0.1〜10MPa
温度:40〜45℃
すると、陽極2では次式(1)に示す反応に基づいて酸素ガスが発生する。
4OH− → 2H2O+O2+4e ・・・(1)
一方、陰極3では次式(2)に示す反応に基づいて水素ガスが発生する。
4H2O+4e− → 4OH−+2H2 ・・・(2)
従って、結果的には次式(3)によって水の電気分解が行われたことになる。
2H2O → 2H2+O2 ・・・(3)
このようにして、電気分解槽1内の上部には水素と酸素との混合ガス〔水素ガス(発生期の水素を含む)と酸素(発生期の酸素を含む)のモル比が2:1のガス〕が生成される
。生成した混成ガスは、気水分離タンク8・洗浄タンク10・焼結フィルタ−12を通して浄化せしめる。
精製水92.6gに、1、3−ブチレングリコ−ル7g、フェノキシエタノ−ル0.4gを配合し、均一になるように攪拌を行い、皮膚外用剤の調製品を得た。これに混成ガスを常法により15分間曝気し、皮膚外用剤を生成せしめた。
精製水92.6gに、実施例1と同種同量の成分を配合し、均一になるように攪拌を行い、皮膚外用剤を生成せしめた。
精製水90.6gに、1,2−ペンタンジオ−ル5g、1,2−ヘキサンジオ−ル1g
、グリセリン3g、フェノキシエタノ−ル0.4gを配合して均一に撹拌し、皮膚外用剤の調製品を得たのち、実施例1と同様に操作して混成ガスを曝気せしめ、皮膚外用剤を生成せしめた。
実施例1・2で得られた皮膚外用剤について、その抗酸化能を調べるため、比較例1・2と共に、酸化還元電位を測定した。測定には、酸化還元電位計として酸化還元電位計ORPプロ/電極OP160−PT3(株式会社佐藤商事製)を用いた。その結果を表1に示す。
実施例1を三層蒸着アルミネ−トフィルム(PET12/AL9/CPP40)を用いて充填密閉し、その経時酸化還元電位保持力を調べた。その結果を表2に示す。
また、いづれの経時的環境下においても、酸化還元電位による変色やオリ・濁りの発生などの性状の変化は観察されなかった。この結果から、本発明の皮膚外用剤は、非常に高い品質保持性を持ち、さらに有効性に関しても極めて高い経時安定性を有することが理解できる。
実施例1・2と比較例1・2につき、無作為に抽出した年齢18〜50歳の女性5名を被験者とし、実施例1・2と比較例1・2との皮膚外用剤を左右の頬部に1日2回(朝、晩)、1ケ月間塗布した後、塗布部の肌のくすみ評価、キメ評価、肌表面温度、肌表面pH、肌表面水分量変化率を測定した。その結果を表3・4に示す。なお、評価は以下の基準により行った。
肌のくすみ評価
○:くすみ改善あり
×:くすみ改善なし
キメ評価
○:キメ改善あり
×:キメ改善なし
2 陽極
3 陰極
8 気水分離タンク
10 洗浄タンク
12 焼結フィルタ−
A 電解水
Claims (3)
- 精製水に所要の成分を配合して調製せしめた皮膚外用剤の調製品に、水素と酸素の混成ガスを曝気せしめ、該混成ガスを水分に溶存せしめて酸化還元電位を低下せしめてなることを特徴とする、皮膚外用剤。
- 上記混成ガスは、水を電気分解して水素と酸素の混成ガスに生成せしめてなることを特徴とする、請求項1記載の皮膚外用剤。
- 上記酸化還元電位が−1000〜10mVであることを特徴とする、請求項1及び2記載の皮膚外用剤。
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