JP2003018608A - Secam信号判別装置及び方法 - Google Patents

Secam信号判別装置及び方法

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JP2003018608A
JP2003018608A JP2001197249A JP2001197249A JP2003018608A JP 2003018608 A JP2003018608 A JP 2003018608A JP 2001197249 A JP2001197249 A JP 2001197249A JP 2001197249 A JP2001197249 A JP 2001197249A JP 2003018608 A JP2003018608 A JP 2003018608A
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secam
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Takeyuki Hashimoto
豪之 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低C/N環境下においてもPAL信号をSE
CAM信号であると誤判別せず、高精度にSECAM信
号の判別を行う。 【解決手段】 カラーバースト信号の挿入期間の信号レ
ベルに対する無信号期間の信号レベルの割合を判断し、
その割合が所定の値以下であれば、“入力信号はPAL
信号である可能性が高い”と判断する。そして、“入力
信号はPAL信号である可能性が高い”と判断した場合
には、SECAM信号であると判断するための判断基準
の閾値を高く設定する。つまり、SECAM信号である
と判断しにくい方向に判断基準を変化させる。“入力信
号はPAL信号である可能性は高くない”と判断した場
合には、SECAM信号であると判断するための判断基
準の閾値を低く設定する。つまり、PAL信号である可
能性が高いと判断した場合と比較して、SECAM信号
であると判断し易い方向に判断基準を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された信号
が、SECAM(SEquential Colour And Memory)方式
のテレビジョン信号であるか否かを判別するSECAM
信号判別装置及びSECAM信号判別方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン放送の放送方式には、大き
く分けて、NTSC方式(日本,北米等)、PAL方式
(フランスを除くヨーロッパ、南米等)、SECAM方
式(フランス,ロシア等)の3つの方式がある。
【0003】各方式毎に色差信号の変調方式や色副搬送
波周波数等が異なり、その互換性は少ない。そのため、
一般に、複数のコンポジット映像信号を取り扱うシステ
ムでは、入力されたコンポジット映像信号がどの方式
(PAL,NTSC,PAL)に対応した信号であるか
を判断する機能が設けられ、その判断の後に必要な機能
の切換が行われる。
【0004】ところで、NTCS方式やPAL方式は色
差信号の変調方式に直交変調方式を採用しているのに対
して、SECAM方式では、色差信号の変調方式にFM
変調方式を採用している。さらに、SECAM方式で
は、2つの色差信号(DR信号,DB信号)を、それぞ
れ異なるキャリア周波数の色副搬送波にFM変調し、そ
れらを1水平ライン毎交互に伝送している。具体的に
は、DR信号を4406.25kHzのキャリア周波数
に変調し、DB信号を4250.00kHzのキャリア
周波数に変調し、これらを1水平ライン毎交互に挿入し
ている。
【0005】そのため、一般に、入力されたコンポジッ
ト映像信号がSECAM方式であるか否かの判断は、色
副搬送波の中心周波数を抽出し、その中心周波数が1水
平走査ライン毎に交互に順次切り替わっていっているか
どうかを識別することにより行われている。
【0006】以下、色副搬送波の中心周波数を抽出し、
その中心周波数が1水平走査ライン毎に交互に順次切り
替わっていっているかどうかを識別することによって、
入力された信号がSECAM信号であるかどうかを判断
する従来のSECAM信号判別回路について説明をす
る。
【0007】図4に従来のSECAM信号判別回路のブ
ロック構成図を示す。
【0008】従来のSECAM信号判別回路は、クロマ
復調回路内のFM復調出力を利用して処理が行われる。
図4には、従来のSECAM信号判別回路とともに、ク
ロマ復調回路も一緒に図示している。
【0009】まず、クロマ復調回路100の回路説明を
する。
【0010】クロマ復調回路100には、コンポジット
映像信号から輝度信号が取り除かれた状態の搬送色信号
が入力される。この搬送色信号は、色副搬送波に色差信
号が変調されている状態の信号であり、以下、クロマ信
号Cと呼ぶ。クロマ復調回路100は、このクロマ信号
Cから、2つの色差信号(DR/DB)を復調する回路
である。
【0011】クロマ復調回路100は、ベルフィルタ1
01と、FM復調回路102と、オフセット調整回路1
03と、ディエンファシスフィルタ104とから構成さ
れている。
【0012】ベルフィルタ101には、例えば、輝度/
クロマ分離回路によりコンポジット映像信号の分離処理
がされたのちのクロマ信号Cが入力される。ベルフィル
タ101は、送信側で与えられたベルフィルタ特性と逆
の周波数特性を、入力されたクロマ信号Cに与えて波形
整形する。ベルフィルタ101により波形整形されたク
ロマ信号Cは、FM復調回路102に供給される。
【0013】FM復調回路102は、色副搬送波にFM
変調されている色差信号(DR/DB)を、所定の基準
信号の基本周波数を基にFM復調する。このFM復調回
路102からは、入力されたクロマ信号Cの瞬時周波数
と、基本周波数との周波数差が、レベルに変換された信
号が出力される。なお、SECAM方式の場合、DR信
号とDB信号とは、それぞれ異なる中心周波数の色副搬
送波にFM変調されている。そのため、FM復調の際の
基本周波数と色副搬送波のキャリア周波数との差に応じ
たオフセットレベルが、復調出力に加算されてしまう。
つまり、DR信号、DB信号のいずれか一方、或いは、
両者にオフセット量が加算された状態で復調出力が得ら
れることとなる。FM復調されて得られた色差信号(D
R/DB)は、オフセット調整回路103に供給され
る。
【0014】オフセット調整回路103は、入力された
色差信号(DR/DB)に、所定のオフセット量を加算
して、FM復調時に生じたオフセットを取り除く処理を
行う。FM復調後に生じるオフセット量は、その信号が
DR信号かDB信号かによって異なる。そのため、後述
するDR/DB判断回路112からのDR/DB識別信
号X(その水平ラインにDR信号が変調されているの
か、DB信号が変調されているのかを識別するための信
号)に応じて、1ライン毎に異なるオフセット値を入力
された色差信号に加算する。このようにオフセット調整
をすることにより、DR信号とDB信号との間のオフセ
ット差を除去することができる。オフセット調整が行わ
れた色差信号(DR/DB)は、ディエンファシスフィ
ルタ104に供給される。
【0015】ディエンファシスフィルタ104は、入力
された色差信号(DR/DB)に対してディエンファシ
ス処理を行う。ディエンファシス処理は、送信側で与え
られるプリエンファシス処理と逆の周波数特性与えて波
形整形をする処理である。プリエンファシスは、周波数
が高くなるに従い出力信号のゲインが上昇する特性であ
り、FM変調の際のS/N特性が改善する。
【0016】そして、このディエンファシスフィルタ1
04から出力された色差信号(DR/DB)は、例え
ば、後段の出力回路やRGBマトリクス回路等に供給さ
れる。
【0017】続いて、従来のSECAM信号判別回路1
10について説明をする。
【0018】従来のSECAM信号判別回路110は、
タイミング生成回路111と、DR/DB判別回路11
2と、EX−OR回路113と、符号化回路114と、
アップダウンカウンタ115と、絶対値回路116と、
比較回路(Comp)117とを備えている。
【0019】タイミング生成回路111には、入力され
たコンポジット映像信号の水平同期タイミングを示す水
平同期信号(Hsync)が入力される。タイミング生
成回路111は、この水平同期信号(Hsync)に基
づき、ウィンドウ信号(Win)と、基準パルス信号
(Base)と生成する。
【0020】ウィンドウ信号(Win)は、SECAM
信号の色副搬送波基準信号(ラインID信号)の挿入位
置を示す信号であり、例えば、この期間の間だけハイ
(H)となる。ラインID信号とは、そのラインID信
号が埋め込まれた水平ラインのFM変調の中心周波数を
識別するための信号である。具体的には、ラインID信
号は、何ら情報が変調されていない状態の色搬送波であ
る。つまり、ラインID信号は、その水平ラインにDR
信号が変調されているのであれば、周波数が“440
6.25kHz”の無変調の信号となり、その水平ライ
ンにDB信号が変調されているのであれば、周波数が
“4250.00kHz”の無変調の信号となる。この
ラインID信号は、水平ブランキング期間内のバックポ
ーチに含まれている。具体的にこのラインID信号は、
SECAMの規格上、水平同期信号(Hsync)から
5.6us進んだ時間から、実際の色差信号の開始時間
(水平同期信号(Hsync)から10.5us進んだ
時間)までの間に挿入されている。タイミング生成回路
111は、水平同期信号(Hsync)の立ち上がりエ
ッジを検出し、このエッジのタイミングから時間をカウ
ントすることによりウィンドウ信号Winを生成するこ
とができる。
【0021】基準パルス信号(base)は、1水平ラ
イン毎に単純にハイ(H)とロー(L)とが交互に繰り
返される信号である。すなわち、ある1ラインがハイ
(H)であれば、次の水平同期信号(Hsync)のタ
イミングでロー(L)となり、その後、また次の水平同
期信号(Hsync)のタイミングで再びハイ(H)と
なるように交互にハイ(H)/ロー(L)が変化する信
号である。
【0022】タイミング生成回路111は、ウィンドウ
信号(Win)をDR/DB判別回路112に供給し、
基準パルス信号(base)をEX−OR回路113に
供給する。
【0023】DR/DB判別回路112は、クロマ復調
回路100内のFM復調回路102から出力されるFM
復調出力に基づき、DR/DB識別信号Xを生成する。
このDR/DB識別信号Xは、その水平ラインにDR信
号が変調されているのか、DB信号が変調されているの
かを識別するための信号である。まず、DR/DB判別
回路112は、クロマ復調回路100内のFM復調回路
102から出力されるFM復調出力のうち、ラインID
信号のみを抽出する。ラインID信号の挿入位置は、タ
イミング生成回路111から供給されたウィンドウ信号
(Win)に基づき判断を行う。DR/DB判別回路1
12は、その抽出したラインID信号の復調値が、44
06.25kHz(DR)に近いか或いは4250.0
0kHz(DB)に近いかを判断する。この判断は、例
えば、4406.25kHzの復調値と4250.00
kHzの復調値との中間値を閾値として、出力された復
調値を2値化することにより行うことができる。そし
て、判断した結果に基づき、復調値が4406.25k
Hzに近ければハイ(H)、4250.00kHzに近
ければロー(L)となるDR/DB識別信号Xを出力す
る。なお、このDR/DB識別信号Xのハイ(H)とロ
ー(L)の関係は逆でもよい。このDR/DB識別信号
Xは、当該ラインID信号が含まれている水平ラインの
期間の間その値が保持され続ける。つまり、ハイ(H)
とロー(L)の切換は、水平同期信号(Hsync)の
タイミングで行われる。
【0024】DR/DB判別回路112から出力される
DR/DB識別信号Xは、EX−OR回路113に供給
される。なお、このDR/DB識別信号Xは、クロマ復
調回路100内のオフセット回路103にも供給され、
DR信号とDB信号との間のオフセット調整にも用いら
れる。
【0025】EX−OR回路113は、基準パルス信号
(base)とDR/DB識別信号Xとのex−or演
算を行う。すなわち、EX−OR回路113は、基準パ
ルス信号(base)とDR/DB識別信号Xとが一致
していればハイ(H)、一致していなければロー(L)
という出力を行う。EX−OR回路114の出力信号
は、符号化器114に供給される。
【0026】符号化器114は、EX−OR回路113
からの出力値がロー(L)であれば(−1)を出力し、
EX−OR回路113の出力値がハイ(H)であれば
(+1)を出力する。符号化器114の出力信号は、ア
ップダウンカウンタ115に供給される。
【0027】アップダウンカウンタ115は、符号化器
114の出力値を、水平同期信号(Hsync)のタイ
ミングでカウントする。すなわち、符号化器114の出
力値を、1水平ライン毎にカウントしていく。アップダ
ウンカウンタ115のカウント値Cは、絶対値回路11
6に供給される。
【0028】絶対値回路116は、カウント値Cを絶対
値化する。絶対値化されたカウント値|C|は、比較器
117に供給される。
【0029】比較器117は、絶対値化されたカウント
値|C|と、基準閾値Thとを比較する。比較した結
果、絶対値化されたカウント値|C|が、基準閾値Th
よりも大きい場合には出力をハイ(H)とする。この比
較器117からの出力信号が、SECAM信号の判別フ
ラグとなる。
【0030】このような構成の従来のSECAM信号判
別回路110に対して、SECAM信号が入力される
と、各回路は以下のように動作する。
【0031】SECAM信号が入力されると、DR/D
B判別回路112は、ハイ(H)とロー(L)を1水平
ライン毎に交互に繰り返すDR/DB識別信号Xを出力
する。このようなDR/DB識別信号XがEX−OR回
路113に入力されると、このEX−OR回路113か
らは、ハイ(H)出力が連続して出力され続けるか、或
いは、ロー(L)出力が連続した信号が出力され続ける
こととなる。つまり、DR/DB識別信号Xと基準パル
ス信号(base)とがともに、ハイ(H)とロー
(L)を1水平ライン毎に交互に繰り返す信号であるの
で、両者の値が常に一致しているか、或いは、両者の値
が常に一致していないかのいずれかであるからである。
【0032】そのため、アップダウンカウンタ115の
カウント値Cは、プラス側にインクリメントされ続ける
か、或いは、マイナス側にデクリメントされ続けること
となる。従って、絶対値回路116により、このカウン
ト値Cの絶対値をとると、その値が必ず増加していく。
【0033】つまり、SECAM信号が入力された場合
には、絶対値回路116の出力|C|が増加していき、
所定時間後には、この出力値|C|が基準閾値Thを越
えることとなる。
【0034】一方、SECAM信号以外の信号が入力さ
れると、DR/DB判別回路112は、ハイ(H)とロ
ー(L)とを交互に繰り返さず、ハイ(H)とロー
(L)のいずれか一方の出力に偏ったDR/DB識別信
号Xが出力される。例えば、NTSC信号が入力されれ
ば、そのカラーバースト信号の周波数が3580kHz
であるため、常にロー(L)となるDR/DB識別信号
Xが出力される。このようなDR/DB識別信号XがE
X−OR回路113に入力されると、このEX−OR回
路113からは、ハイ(H)とロー(L)とが入り交じ
った信号が出力されることとなる。
【0035】そのため、アップダウンカウンタ115
は、プラス側にインクリメントされ続けたり、マイナス
側にデクリメントされ続けることなく、カウント値Cの
増減がある一定の範囲内で収まってしまう。
【0036】つまり、SECAM信号以外の信号が入力
されると、絶対値回路116の出力|C|はある一定範
囲以上増加せず、この増加範囲を考慮した基準閾値Th
を設定しておけば、所定時間経過してもこの出力値|C
|は基準閾値Thを越えることはない。
【0037】従って、以上のように従来のSECAM信
号判別回路110では、絶対値回路116の出力値|C
|を一定時間の間モニタして、この出力値|C|が基準
閾値Thを越えたか否かを判断することにより、入力さ
れた信号がSECAM信号であるか否かを判断すること
ができる。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PAL信号
の色副搬送波のキャリア周波数は、4450kHzであ
り、SECAM信号のキャリア周波数と非常に近い関係
にある。そのため、従来のSECAM信号判別回路で
は、例えば、弱電界時などの低C/N環境となったとき
に、PAL信号を、SECAM信号であると判別しまう
場合があった。
【0039】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、低C/N環境下においてもPAL信号を
SECAM信号であると誤判別せず、高精度にSECA
M信号の判別を行うことができるSECAM信号判別装
置及びSECAM信号判別方法を提供することを目的と
する。
【0040】
【課題を解決するための手段】従来のSECAM信号の
判別装置を用いて判断を行った際にSECAM信号であ
ると誤検出されてしまうPAL信号は、その信号波形を
オシロスコープ等で観察してみると、カラーバースト信
号の挿入区間の後であり映像信号の開始前の無信号部分
に、多くのノイズが含まれていることが観察できた。す
なわち、従来のSECAM信号の判別装置では、このノ
イズ部分を検出し、そのノイズをラインID信号と誤っ
て判別してしまっていたわけである。
【0041】ここで、本発明者は、さらに、このSEC
AM信号であると誤検出されてしまうPAL信号につい
て観察したところ、カラーバースト信号の挿入区間の後
であり映像信号の開始前の無信号部分に含まれているノ
イズは、カラーバースト信号と比較してあまり大きな信
号レベルではないことを見いだした。具体的には、その
ノイズは、カラーバースト信号のレベルと比較して、ほ
ぼ1/2以下の信号レベルであった。
【0042】以上のことを鑑みて、本発明者は、SEC
AM信号の判別を以下のように行うこととした。
【0043】まず、SECAM信号とPAL信号との信
号波形の違いとして、バックポーチ内の信号が以下のよ
うになっていることが挙げられる。
【0044】・PAL信号は、カラーバースト信号の後
に無信号期間がある。
【0045】・SECAM信号は、ラインID信号が始
まってから、実際の映像信号が始まるまでに無信号期間
が存在しない。
【0046】そこで、本発明者は、以上のPAL信号と
SECAM信号との違いを利用し、PALにおいてカラ
ーバースト信号が挿入される区間の後の無信号区間の信
号レベルを検出し、その信号レベルに基づき、入力され
た信号はPALの特徴が強いか否かを判断しておく。例
えば、その無信号期間の信号レベルを所定の閾値と比較
して、その比較した値よりも少なければ“入力信号はP
AL信号である可能性が高い”と判断したり、また或い
は、カラーバースト信号の挿入期間の信号レベルに対す
る0無信号期間の信号レベルの割合を判断し、その割合
が所定の値以下であれば、“入力信号はPAL信号であ
る可能性が高い”と判断する。
【0047】そして、“入力信号はPAL信号である可
能性が高い”と判断した場合には、SECAM信号であ
ると判断するための判断基準の閾値を高く設定する。つ
まり、SECAM信号であると判断しにくい方向に判断
基準を変化させる。一方、“入力信号はPAL信号であ
る可能性は高くない”と判断した場合には、SECAM
信号であると判断するための判断基準の閾値を低く設定
する。つまり、PAL信号である可能性が高いと判断し
た場合と比較して、SECAM信号であると判断し易い
方向に判断基準を変化させる。
【0048】また、“入力信号はPAL信号の可能性が
高い”と判断した場合には、SECAM信号であると判
断するために検出するラインID信号(色副搬送波基準
信号)の検出位置を、PALにおいてカラーバースト信
号が挿入される区間側に変更する。つまり、SECAM
信号にはラインID信号の後に無信号部分というものが
存在しないため、ラインID信号の挿入位置の時間ずれ
やノイズを考慮すれば、ラインID信号を検出する区間
は、ラインID信号の挿入期間の中間を中心として検出
するのが望ましい。しかしながら、ラインID信号の挿
入期間の中間部分は、PAL信号に対応させると、無信
号部分となってしまう。そのため、“入力信号はPAL
信号である可能性は高くない”と判断した場合にはライ
ンID信号の挿入位置のずれの影響を受けない位置で十
分余裕をもって、ラインID信号を検出する。それに対
して、“入力信号はPAL信号の可能性が高い”と判断
した場合には、PAL信号における無信号部分なるべく
含まないように、そのラインID信号の検出位置を変更
する。
【0049】以上の発明を具現化すると以下のようなS
ECAM信号判別装置及び方法となる。
【0050】すなわち、本発明にかかるSECAM信号
判別装置は、入力されたテレビジョン信号が、色差信号
がFM変調される色副搬送波のキャリア信号として第1
及び第2の2つの周波数があることが規定されているS
ECAM方式のテレビジョン信号であることを判別する
SECAM信号判別装置であって、入力信号の水平ブラ
ンキング期間に含まれている色副搬送波基準信号を検出
し、上記色副搬送波基準信号の周波数が第1の周波数と
第2の周波数との間で1水平ライン毎交互に順次変化し
ていった変化数を累積する変化数累積手段と、上記変化
数の累積結果が基準閾値以上となったときに、SECA
M方式のテレビジョン信号であると判断する判断手段
と、SECAM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準
信号が挿入されるラインID挿入期間内であって、PA
L方式のテレビジョン信号のカラーバースト信号が挿入
されるカラーバースト挿入期間以外の位置の信号レベル
を、上記入力信号の水平ブランキング期間から検出し、
検出した信号レベルに応じて上記基準閾値を変化させる
閾値制御手段とを備える。
【0051】このSECAM信号判別装置では、色副搬
送波基準信号を検出し、その中心周波数が1水平走査ラ
イン毎に交互に順次切り替わっていった変化数を累積
し、この変化数の累積結果が基準閾値以上となったとき
に、SECAM方式のテレビジョン信号であると判断す
る。さらに、このSECAM信号判別装置では、SEC
AM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号が挿入
されるラインID挿入期間内であって、PAL方式のテ
レビジョン信号のカラーバースト信号が挿入されるカラ
ーバースト挿入期間以外の位置の信号レベルを、入力信
号の水平ブランキング期間から検出し、検出した信号レ
ベルに応じて上記基準閾値を変化させる。
【0052】また、本発明にかかるSECAM信号判別
装置は、入力されたテレビジョン信号が、色差信号がF
M変調される色副搬送波のキャリア信号として第1及び
第2の2つの周波数があることが規定されているSEC
AM方式のテレビジョン信号であることを判別するSE
CAM信号判別装置であって、入力信号の水平ブランキ
ング期間に含まれている色副搬送波基準信号を検出し、
上記色副搬送波基準信号の周波数が第1の周波数と第2
の周波数との間で1水平ライン毎交互に順次変化してい
った変化数を累積する変化数累積手段と、上記変化数の
累積結果が基準閾値以上となったときに、SECAM方
式のテレビジョン信号であると判断する判断手段と、S
ECAM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号が
挿入されるラインID挿入期間内であって、PAL方式
のテレビジョン信号のカラーバースト信号が挿入される
カラーバースト挿入期間以外の位置の信号レベルを、上
記入力信号の水平ブランキング期間から検出し、検出し
た信号レベルに応じて上記色副搬送波基準信号を検出す
る検出期間を変化させること検出期間制御手段とを備え
る。
【0053】このSECAM信号判別装置では、色副搬
送波基準信号を検出し、その中心周波数が1水平走査ラ
イン毎に交互に順次切り替わっていった変化数を累積
し、この変化数の累積結果が基準閾値以上となったとき
に、SECAM方式のテレビジョン信号であると判断す
る。さらに、このSECAM信号判別装置では、SEC
AM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号が挿入
されるラインID挿入期間内であって、PAL方式のテ
レビジョン信号のカラーバースト信号が挿入されるカラ
ーバースト挿入期間以外の位置の信号レベルを、入力信
号の水平ブランキング期間から検出し、検出した信号レ
ベルに応じて、上記色副搬送波基準信号を検出する検出
期間を変化させる。
【0054】本発明にかかるSECAM信号判別方法
は、入力されたテレビジョン信号が、色差信号がFM変
調される色副搬送波のキャリア信号として第1及び第2
の2つの周波数があることが規定されているSECAM
方式のテレビジョン信号であることを判別するSECA
M信号判別方法であって、入力信号の水平ブランキング
期間に含まれている色副搬送波基準信号を検出し、上記
色副搬送波基準信号の周波数が第1の周波数と第2の周
波数との間で1水平ライン毎交互に順次変化していった
変化数を累積し、上記変化数の累積結果が基準閾値以上
となったときに、SECAM方式のテレビジョン信号で
あると判断し、SECAM方式のテレビジョン信号の色
搬送波基準信号が挿入されるラインID挿入期間内であ
って、PAL方式のテレビジョン信号のカラーバースト
信号が挿入されるカラーバースト挿入期間以外の位置の
信号レベルを、上記入力信号の水平ブランキング期間か
ら検出し、検出した信号レベルに応じて上記基準閾値を
変化させることを特徴とする。
【0055】このSECAM信号判別方法では、色副搬
送波基準信号を検出し、その中心周波数が1水平走査ラ
イン毎に交互に順次切り替わっていった変化数を累積
し、この変化数の累積結果が基準閾値以上となったとき
に、SECAM方式のテレビジョン信号であると判断す
る。さらに、このSECAM信号判別装置では、SEC
AM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号が挿入
されるラインID挿入期間内であって、PAL方式のテ
レビジョン信号のカラーバースト信号が挿入されるカラ
ーバースト挿入期間以外の位置の信号レベルを、入力信
号の水平ブランキング期間から検出し、検出した信号レ
ベルに応じて上記基準閾値を変化させる。
【0056】本発明にかかるSECAM信号判別方法
は、入力されたテレビジョン信号が、色差信号がFM変
調される色副搬送波のキャリア信号として第1及び第2
の2つの周波数があることが規定されているSECAM
方式のテレビジョン信号であることを判別するSECA
M信号判別方法であって、入力信号の水平ブランキング
期間に含まれている色副搬送波基準信号を検出し、上記
色副搬送波基準信号の周波数が第1の周波数と第2の周
波数との間で1水平ライン毎交互に順次変化していった
変化数を累積し、上記変化数の累積結果が基準閾値以上
となったときに、SECAM方式のテレビジョン信号で
あると判断し、SECAM方式のテレビジョン信号の色
搬送波基準信号が挿入されるラインID挿入期間内であ
って、PAL方式のテレビジョン信号のカラーバースト
信号が挿入されるカラーバースト挿入期間以外の位置の
信号レベルを、上記入力信号の水平ブランキング期間か
ら検出し、検出した信号レベルに応じて上記色副搬送波
基準信号を検出する検出期間を変化させることを特徴と
する。
【0057】このSECAM信号判別方法では、色副搬
送波基準信号を検出し、その中心周波数が1水平走査ラ
イン毎に交互に順次切り替わっていった変化数を累積
し、この変化数の累積結果が基準閾値以上となったとき
に、SECAM方式のテレビジョン信号であると判断す
る。さらに、このSECAM信号判別装置では、SEC
AM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号が挿入
されるラインID挿入期間内であって、PAL方式のテ
レビジョン信号のカラーバースト信号が挿入されるカラ
ーバースト挿入期間以外の位置の信号レベルを、入力信
号の水平ブランキング期間から検出し、検出した信号レ
ベルに応じて、上記色副搬送波基準信号を検出する検出
期間を変化させる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、本発明を適用したSECAM方式のクロマデコーダ
について説明をする。
【0059】本実施の形態のクロマデコーダは、SEC
AM方式のコンポジット映像信号を輝度信号及び色差信
号に分離して出力する装置である。
【0060】図1に本発明の実施の形態のクロマデコー
ダ1のブロック図を示す。
【0061】クロマデコーダ1は、アナログ/デジタル
コンバータ(A/Dコンバータ)11と、クランプ回路
12と、同期検出回路(SYNC回路)13と、輝度/
クロマ分離回路(Y/C分離回路)14と、クロマ復調
回路15と、出力処理回路16と、SECAM信号判別
回路17と、システムコントローラ18とを備えてい
る。
【0062】A/Dコンバータ11には、外部から供給
されたアナログのコンポジット映像信号(CVBS)が
入力される。A/Dコンバータ11は、入力されたコン
ポジット映像信号を所定のシステムクロックでサンプリ
ングして、デジタルデータに変換する。
【0063】クランプ回路12は、入力されたコンポジ
ット映像信号のペデスタルレベルが一定となるように、
クランプ処理を行う。
【0064】SYNC回路13は、入力されたコンポジ
ット映像信号から同期信号を抽出して、垂直同期信号V
sync、水平同期信号Hsyncを検出する。各同期
信号は、システムコントローラ18に供給される。
【0065】以上のように、クランプ処理がされ、さら
に、システムクロックでサンプリングされたデジタルの
コンポジット映像信号は、Y/C分離回路14に供給さ
れる。
【0066】Y/C分離回路14は、デジタルのコンポ
ジット映像信号を、輝度信号Yと搬送色信号(色搬送波
に変調された状態の色差信号、以下クロマ信号Cと呼
ぶ。)とに分離する。分離された輝度信号Yは、出力処
理回路16に供給される。また、分離されたクロマ信号
Cは、クロマ復調回路15に供給される。
【0067】クロマ復調回路15は、クロマ信号Cから
色差信号(DR/DB)を復調する。復調された色差信
号(DR/DB)は、出力処理回路16に供給される。
【0068】出力処理回路16は、視覚補正処理、SC
ART挿入処理、OSD合成、サンプリングレート変換
処理等の各種処理を行い、所定のサンプリングレートで
クロマデコードした画像データを出力する。
【0069】SECAM信号判別回路17は、入力され
たコンポジット映像信号が、SECAM信号であるか否
かを判別する。
【0070】システムコントローラ18は、本装置の各
回路の制御を行う。
【0071】つぎに、SECAM信号判別回路17につ
いて説明をする。図2に、SECAM信号判別回路17
の構成図を示す。なお、SECAM信号判別回路17
は、クロマ復調回路15内のベルフィルタ出力及びFM
復調出力を利用して処理が行われる。図2には、SEC
AM信号判別回路17とともに、クロマ復調回路15の
構成も一緒に図示している。
【0072】まず、クロマ復調回路15の回路説明をす
る。
【0073】クロマ復調回路15は、ベルフィルタ21
と、FM復調回路22と、オフセット調整回路23と、
ディエンファシスフィルタ24とから構成されている。
【0074】ベルフィルタ21には、例えば、Y/C分
離回路15によりコンポジット映像信号の分離処理がさ
れたのちのクロマ信号Cが入力される。ベルフィルタ2
1は、送信側で与えられたベルフィルタ特性と逆の周波
数特性を、入力されたクロマ信号Cに与えて波形整形す
る。ベルフィルタ21により波形整形されたクロマ信号
Cは、FM復調回路22に供給される。
【0075】FM復調回路22は、色副搬送波にFM変
調されている色差信号(DR/DB)を、所定の基準信
号の基本周波数を基にFM復調する。このFM復調回路
22からは、入力されたクロマ信号Cの瞬時周波数と、
基本周波数との周波数差が、レベルに変換された信号が
出力される。なお、SECAM方式の場合、DR信号と
DB信号とは、それぞれ異なる中心周波数の色副搬送波
にFM変調されている。そのため、FM復調の際の基本
周波数と色副搬送波のキャリア周波数との差に応じたオ
フセットレベルが、復調出力に加算されてしまう。つま
り、DR信号、DB信号のいずれか一方、或いは、両者
にオフセット量が加算された状態で復調出力が得られる
こととなる。FM復調されて得られた色差信号(DR/
DB)は、オフセット調整回路23に供給される。
【0076】オフセット調整回路23は、入力された色
差信号(DR/DB)に、所定のオフセット量を加算し
て、FM復調時に生じたオフセットを取り除く処理を行
う。FM復調後に生じるオフセット量は、その信号がD
R信号かDB信号かによって異なる。そのため、後述す
るDR/DB判断回路112からのDR/DB識別信号
X(その水平ラインにDR信号が変調されているのか、
DB信号が変調されているのかを識別するための信号)
に応じて、1ライン毎に異なるオフセット値を入力され
た色差信号に加算する。このようにオフセット調整をす
ることにより、DR信号とDB信号との間のオフセット
差を除去することができる。オフセット調整が行われた
色差信号(DR/DB)は、ディエンファシスフィルタ
24に供給される。
【0077】ディエンファシスフィルタ24は、入力さ
れた色差信号(DR/DB)に対してディエンファシス
処理を行う。ディエンファシス処理は、送信側で与えら
れるプリエンファシス処理と逆の周波数特性与えて波形
整形をする処理である。プリエンファシスは、周波数が
高くなるに従い出力信号のゲインが上昇する特性であ
り、FM変調の際のS/N特性が改善する。
【0078】そして、このディエンファシスフィルタ2
4から出力された色差信号(DR/DB)は、後段の出
力処理回路16に供給される。
【0079】続いて、SECAM信号判別回路17につ
いて説明をする。
【0080】SECAM信号判別回路17は、タイミン
グ生成回路31と、バースト信号区間レベル検出回路3
2と、無信号区間レベル検出回路33と、増幅回路34
と、レベル比較回路35と、DR/DB判別回路36
と、EX−OR回路37と、符号化回路38と、アップ
ダウンカウンタ39と、絶対値回路40と、比較回路
(Comp)41と、切換スイッチ42とを備えてい
る。
【0081】タイミング生成回路31には、入力された
コンポジット映像信号の水平同期タイミングを示す水平
同期信号(Hsync)が入力される。タイミング生成
回路31は、この水平同期信号(Hsync)に基づ
き、バースト信号区間特定信号Aと、無信号区間特定信
号Bと、第1のウィンドウ信号(Win1)と、第2の
ウィンドウ信号(Win2)と、基準パルス信号(Ba
se)と生成する。
【0082】このタイミング生成回路31により生成さ
れる各信号について説明をする。
【0083】図3(A)にPAL信号の水平ブランキン
グ期間の信号波形図を示す。また、図3(B)にSEC
AM信号の水平ブランキング期間の信号波形図を示す。
【0084】PAL信号は、水平同期信号(Hsyn
c)の後のバックポーチの部分に、カラーバースト信号
が挿入されている。このカラーバースト信号は、水平同
期信号(Hsync)の開始エッジから5.6us(±
0.1us)後から挿入される。このカラーバースト信
号の挿入区間は、2.26us(±0.226us)で
ある。PAL信号は、さらにこのカラーバースト信号の
後に、なんら信号が含まれない無信号区間が存在する。
【0085】SECAM信号は、水平同期信号(Hsy
nc)の後のバックポーチの部分に、ラインID信号が
挿入されている。このラインID信号は、水平同期信号
(Hsync)の開始エッジから5.6us(±0.2
us)後から開始し、映像信号が挿入される手前で終了
している。すなわち、SECAM信号のバックポーチに
は、ラインID信号が挿入された後には無信号部分が存
在しない。
【0086】ここで、図3(A)及び図3(B)に示す
ように、PAL信号及びSECAM信号に関わらず、バ
ックポーチ部分において、カラーバースト信号が挿入さ
れる区間をバースト信号区間と呼び、カラーバースト信
号の後の無信号の区間を無信号区間と呼び、ラインID
信号が挿入される区間をラインID区間と呼ぶものとす
る。
【0087】図3(C)に、タイミング生成回路31に
より生成されるバースト区間特定信号A及び無信号区間
特定信号Bを示す。
【0088】バースト区間特定信号Aは、バックポーチ
内のラインID区間であって、且つ、バースト信号区間
を特定するための信号である。例えば、バースト区間特
定信号Aは、水平同期信号(Hsync)の立ち上がり
エッジから、6.0us〜7.0usの期間を特定する
信号である。すなわち、このバースト区間特定信号A
は、もしPAL信号が入力されていればカラーバースト
信号を検出することができ、もしSECAM信号が入力
されていればラインID信号を検出することができると
いった、両者を満足するタイミング信号である。タイミ
ング生成回路31は、水平同期信号(Hsync)の立
ち上がりエッジからクロックをカウントして、以上のタ
イミングを指定することができる。
【0089】無信号区間特定信号Bは、バックポーチ内
のラインID区間であって、且つ、無信号区間を特定す
るための信号である。無信号区間特定信号Bは、例え
ば、水平同期信号(Hsync)の立ち上がりエッジか
ら、9.0us〜10.0usの期間を特定する信号で
ある。すなわち、このバースト区間特定信号Aは、もし
PAL信号が入力されていればカラーバースト信号の後
の無信号部分を検出することができ、もしSECAM信
号が入力されていればラインID信号を検出することが
できるといった、両者を満足するタイミング信号であ
る。タイミング生成回路31は、水平同期信号(Hsy
nc)の立ち上がりエッジからクロックをカウントし
て、以上のタイミングを指定することができる。
【0090】図3(D)に、タイミング生成回路31に
より生成される第1のウィンドウ信号(Win1)及び
第2のウィンドウ信号(Win2)を示す。
【0091】第1のウィンドウ信号(Win1)及び第
2のウィンドウ信号(Win2)は、ラインID信号の
復調値を取り込む範囲を特定するための信号である。第
1のウィンドウ信号(Win1)及び第2のウィンドウ
信号(Win2)は、それぞれラインID信号が検出さ
れるラインID区間内に設定されている。第1のウィン
ドウ信号(Win1)と第2のウィンドウ信号(Win
2)との違いは、第1のウィンドウ信号(Win1)
は、ラインID信号の挿入位置のずれの影響を受けない
位置で十分余裕をもって、例えば、ラインID信号の中
間位置を中心に検出範囲が設定されている。これに対し
て、第2のウィンドウ信号(Win2)は、もしPAL
信号が入力された場合には、無信号区間をなるべく含ま
ないように検出範囲が設定されている。つまり、第2の
ウィンドウ信号(Win2)は、第1のウィンドウ信号
(win1)よりも検出範囲が前位置(時間的に前)に
設定されている。
【0092】基準パルス信号(base)は、1水平ラ
イン毎に単純にハイ(H)とロー(L)とが交互に繰り
返される信号である。すなわち、ある1ラインがハイ
(H)であれば、次の水平同期信号(Hsync)のタ
イミングでロー(L)となり、その後、また次の水平同
期信号(Hsync)のタイミングで再びハイ(H)と
なるように交互にハイ(H)/ロー(L)が変化する信
号である。
【0093】タイミング生成回路31は、以上のよう
な、バースト信号区間特定信号Aと、無信号区間特定信
号Bと、第1のウィンドウ信号(Win1)と、第2の
ウィンドウ信号(Win2)と、基準パルス信号(Ba
se)を生成する。タイミング生成回路31は、バース
ト信号区間特定信号Aをバースト信号区間レベル検出回
路32に供給し、無信号区間特定信号Bを無信号区間レ
ベル検出回路33に供給し、第1のウィンドウ信号(W
in1),第2のウィンドウ信号(Win2)及び基準
パルス信号(base)をDR/DB判別回路36に供
給する。
【0094】バースト信号区間レベル検出回路32は、
タイミング生成回路31から供給されたバースト信号区
間特定信号Aによって特定される期間の間、ベルフィル
タ21から出力されたクロマ信号Cを積分し、当該期間
における信号レベルを検出する。バースト信号区間レベ
ル検出回路32で検出された信号レベルは、レベル比較
回路34に供給される。
【0095】無信号区間レベル検出回路33は、タイミ
ング生成回路31から供給された無信号区間特定信号B
によって特定される期間の間、ベルフィルタ21から出
力されたクロマ信号Cを積分し、当該期間における信号
レベルを検出する。無信号区間レベル検出回路33で検
出された信号レベルは、増幅回路34によってk倍(例
えば、k=2)された後、レベル比較回路34に供給さ
れる。
【0096】レベル比較回路34は、供給された2つの
信号のレベル比較をする。レベル比較回路34は、レベ
ル比較をした結果、バースト信号区間から検出された信
号レベルの方が、無信号区間から検出された信号レベル
のk倍より大きい場合には、PAL判別信号Yをハイ
(H)とし、バースト信号区間から検出された信号レベ
ルの方が、無信号区間から検出された信号レベルのk倍
より方が小さい場合には、PAL判別信号Yをロー
(L)とする。
【0097】ここで、PAL判別信号Yが意味するとこ
ろは、以下の通りである。
【0098】SECAM信号は、バースト信号区間と無
信号区間との信号レベルを比較すると、レベル差はほと
んどないと想定される。それに対して、PAL信号は、
無信号区間のレベルが小さく、そのレベル差は大きいと
想定される。従って、バースト信号区間と無信号区間と
の信号レベルを比較し、無信号区間の信号レベルが十分
小さければ、その信号はPAL信号である可能性が高
い、と考えられる。それに対して、無信号区間の信号レ
ベルが十分大きければ、その信号はPAL信号である可
能性は高くない、と考えられる。従って、上記PAL判
別信号Yの意味するところは、ハイ(H)であれば、
“入力信号がPAL信号である可能性は高い”となり、
ロー(L)であれば、“入力信号がPAL信号である可
能性は高くない”ということとなる。
【0099】このPAL判別信号Yは、DR/DB判別
回路36及び切換スイッチ42に供給される。
【0100】DR/DB判別回路36は、クロマ復調回
路15内のFM復調回路22から出力されるFM復調出
力に基づき、DR/DB識別信号Xを生成する。このD
R/DB識別信号Xは、その水平ラインにDR信号が変
調されているのか、DB信号が変調されているのかを識
別するための信号である。
【0101】DR/DB判別回路36は、クロマ復調回
路15内のFM復調回路22から出力されるFM復調出
力のうち、ウィンドウ信号(Win1,Win2)で指
定された範囲の復調値のみを抽出する。DR/DB判別
回路36は、その抽出した復調値が、4406.25k
Hz(DR)に近いか或いは4250.00kHz(D
B)に近いかを判断する。この判断は、例えば、440
6.25kHzの復調値と4250.00kHzの復調
値との中間値を閾値として、出力された復調値を2値化
することにより行うことができる。そして、判断した結
果に基づき、復調値が4406.25kHzに近ければ
ハイ(H)、4250.00kHzに近ければロー
(L)となるDR/DB識別信号Xを出力する。
【0102】なお、DR/DB判別回路36は、PAL
判別信号Yがハイ(H)のとき(すなわち、入力信号が
PAL信号である可能性は高い場合)には、第2のウィ
ンドウ信号(Win2)の範囲で復調出力を検出する。
また、PAL判別信号Yがロー(L)のとき(すなわ
ち、入力信号がPAL信号である可能性は高くない場
合)には、第1のウィンドウ信号(Win1)の範囲で
復調出力を検出する。
【0103】このDR/DB識別信号Xは、当該ライン
ID信号が含まれている水平ラインの期間の間その値が
保持され続ける。つまり、ハイ(H)とロー(L)の切
換は、水平同期信号(Hsync)のタイミングで行わ
れる。
【0104】DR/DB判別回路36から出力されるD
R/DB識別信号Xは、EX−OR回路37に供給され
る。なお、このDR/DB識別信号Xは、クロマ復調回
路15内のオフセット回路23にも供給され、DR信号
とDB信号との間のオフセット調整にも用いられる。
【0105】EX−OR回路37は、基準パルス信号
(base)とDR/DB識別信号Xとのex−or演
算を行う。すなわち、EX−OR回路37は、基準パル
ス信号(base)とDR/DB識別信号Xとが一致し
ていればハイ(H)、一致していなければロー(L)と
いう出力を行う。EX−OR回路37の出力信号は、符
号化回路38に供給される。
【0106】符号化回路38は、EX−OR回路37か
らの出力値がロー(L)であれば(−1)を出力し、E
X−OR回路37の出力値がハイ(H)であれば(+
1)を出力する。符号化回路38の出力信号は、アップ
ダウンカウンタ39に供給される。
【0107】アップダウンカウンタ39は、符号化回路
38の出力値を、水平同期信号(Hsync)のタイミ
ングでカウントする。すなわち、符号化回路38の出力
値を、1水平ライン毎にカウントしていく。アップダウ
ンカウンタ39のカウント値Cは、絶対値回路40に供
給される。
【0108】絶対値回路40は、カウント値Cを絶対値
化する。絶対値化されたカウント値|C|は、比較器4
0に供給される。
【0109】比較器40は、絶対値化されたカウント値
|C|と、第1の基準閾値Th1又は第2の基準閾値T
h2とを比較する。比較した結果、絶対値化されたカウ
ント値|C|が、基準閾値よりも大きい場合には出力を
ハイ(H)とする。この比較器40からの出力信号が、
SECAM信号の判別フラグとなる。
【0110】ここで、第1の基準閾値Th1及び第2の
基準閾値Th2は、Th1>Th2の関係となってい
る。この切換スイッチ42は、PAL判別信号Yがハイ
(H)の場合には基準閾値Th1を選択し、PAL判別
信号Yがロー(L)の場合には基準閾値Th2を選択す
る。
【0111】すなわち、入力信号がPAL信号である可
能性は高い場合には、SECAMであると判断する際の
基準を高く設定する。反対に、入力信号がPALである
可能性が高くはない場合には、SECAMであると判断
する基準を低く設定する。
【0112】このような構成のSECAM信号判別回路
17に対して、SECAM信号が入力されると、各回路
は以下のように動作する。
【0113】SECAM信号が入力されると、DR/D
B判別回路36は、ハイ(H)とロー(L)を1水平ラ
イン毎に交互に繰り返すDR/DB識別信号Xを出力す
る。このようなDR/DB識別信号XがEX−OR回路
37に入力されると、このEX−OR回路37からは、
ハイ(H)出力が連続して出力され続けるか、或いは、
ロー(L)出力が連続した信号が出力され続けることと
なる。つまり、DR/DB識別信号Xと基準パルス信号
(base)とがともに、ハイ(H)とロー(L)を1
水平ライン毎に交互に繰り返す信号であるので、両者の
値が常に一致しているか、或いは、両者の値が常に一致
していないかのいずれかであるからである。
【0114】そのため、アップダウンカウンタ39のカ
ウント値Cは、プラス側にインクリメントされ続ける
か、或いは、マイナス側にデクリメントされ続けること
となる。従って、絶対値回路40により、このカウント
値Cの絶対値をとると、その値が必ず増加していく。
【0115】つまり、SECAM信号が入力された場合
には、絶対値回路40の出力が増加していき、所定時間
後には、基準閾値を越えることとなる。
【0116】一方、SECAM信号以外の信号が入力さ
れると、DR/DB判別回路36は、ハイ(H)とロー
(L)とを交互に繰り返さず、ハイ(H)とロー(L)
のいずれか一方の出力に偏ったDR/DB識別信号Xが
出力される。例えば、NTSC信号が入力されれば、そ
のカラーバースト信号の周波数が3580kHzである
ため、常にロー(L)となるDR/DB識別信号Xが出
力される。このようなDR/DB識別信号XがEX−O
R回路37に入力されると、このEX−OR回路37か
らは、ハイ(H)とロー(L)とが入り交じった信号が
出力されることとなる。
【0117】そのため、アップダウンカウンタ39は、
プラス側にインクリメントされ続けたり、マイナス側に
デクリメントされ続けることなく、カウント値Cの増減
が繰り返され、ある一定の範囲内でさまようような動き
をする。
【0118】つまり、SECAM信号以外の信号が入力
されると、絶対値回路40の出力はある一定範囲以上増
加せず、この増加範囲を考慮した基準閾値を設定してお
けば、所定時間経過しても基準閾値Thを越えることは
ない。
【0119】従って、以上のようにSECAM信号判別
回路17では、絶対値回路40の出力値|C|を一定時
間の間モニタして、この出力値|C|が基準閾値を越え
たか否かを判断することにより、入力された信号がSE
CAM信号であるか否かを判断することができる。
【0120】以上の動作を基本とし、さらに、このSE
CAM信号判別回路17では、バックポーチのカラーバ
ースト信号区間と無信号区間との信号レベルを検出し、
“入力信号がPAL信号である可能性が高い”か、“入
力信号はPAL信号である可能性が高くはない”かを判
断する。
【0121】そして、“入力信号はPAL信号である可
能性が高い”と判断した場合には、SECAM信号であ
ると判断するための判断基準の閾値を高く設定する(第
1の基準閾値Th1に設定)。一方、“入力信号はPA
L信号である可能性は高くない”と判断した場合には、
SECAM信号であると判断するための判断基準の閾値
を低く設定する(第2の基準閾値Th2に設定)。
【0122】このようにSECAM信号判別回路17で
は、PALである可能性が高い場合には、基準閾値を高
く設定しておくことにより、例えば、ノイズ等の影響に
よりSECAM信号に似た特徴を有するPAL信号であ
っても、誤ってSECAM信号であると誤判断すること
がなくなる。一方、誤検出の可能性の少ない信号に対し
ては、基準閾値が低くなるのでより早い判断を行うこと
ができる。
【0123】また、さらに、このSECAM信号判別回
路17では、“入力信号はPAL信号の可能性が高い”
と判断した場合には、SECAM信号であると判断する
ためにFM復調値を抽出する位置を、カラーバースト信
号が挿入される区間側に変更する。そのため、PAL信
号である可能性が高い場合には、無信号部分に含まれる
ノイズの影響を除去することができ、より高精度な判断
を行うことができる。
【0124】なお、本SECAM判別回路17では、バ
ースト信号区間と無信号区間との信号レベルを比較し
て、“入力信号がPAL信号である可能性は高い”か、
“入力信号がPAL信号である可能性は高くない”かを
判断しているが、単に、無信号区間の信号レベルを、所
定の閾値と比較して判断するようにしてもよい。
【0125】
【発明の効果】本発明にかかるSECAM信号判別装置
及び方法では、色副搬送波基準信号を検出し、その中心
周波数が1水平走査ライン毎に交互に順次切り替わって
いった変化数を累積し、この変化数の累積結果が基準閾
値以上となったときに、SECAM方式のテレビジョン
信号であると判断する。さらに、このSECAM信号判
別装置では、SECAM方式のテレビジョン信号の色搬
送波基準信号が挿入されるラインID挿入期間内であっ
て、PAL方式のテレビジョン信号のカラーバースト信
号が挿入されるカラーバースト挿入期間以外の位置の信
号レベルを、入力信号の水平ブランキング期間から検出
し、検出した信号レベルに応じて上記基準閾値を変化さ
せる。
【0126】このように本発明では、PAL信号では本
来なんら信号が含まれておらず、SECAM信号では色
副搬送波基準信号が含まれている部分の信号レベルを検
出し、PALの特徴を持った信号であるか、SECAM
の特徴をもった信号であるかどうかを判断している。そ
して、その判断結果に応じて、SECAM信号であると
判断するための基準閾値を変化させているので、低C/
N環境下においてもPAL信号をSECAM信号である
と誤判別せず、高精度にSECAM信号の判別を行うこ
とができる。
【0127】また、本発明にかかるSECAM信号判別
装置及び方法では、色副搬送波基準信号を検出し、その
中心周波数が1水平走査ライン毎に交互に順次切り替わ
っていった変化数を累積し、この変化数の累積結果が基
準閾値以上となったときに、SECAM方式のテレビジ
ョン信号であると判断する。さらに、このSECAM信
号判別装置では、SECAM方式のテレビジョン信号の
色搬送波基準信号が挿入されるラインID挿入期間内で
あって、PAL方式のテレビジョン信号のカラーバース
ト信号が挿入されるカラーバースト挿入期間以外の位置
の信号レベルを、入力信号の水平ブランキング期間から
検出し、検出した信号レベルに応じて、上記色副搬送波
基準信号を検出する検出期間を変化させる。
【0128】このように本発明では、PAL信号では本
来なんら信号が含まれておらず、SECAM信号では色
副搬送波基準信号が含まれている部分の信号レベルを検
出し、PALの特徴を持った信号であるか、SECAM
の特徴をもった信号であるかどうかを判断している。そ
して、その判断結果に応じて、SECAM信号であると
判断するために検出する色副搬送波基準信号の検出位置
を変化させているので、低C/N環境下においてもPA
L信号をSECAM信号であると誤判別せず、高精度に
SECAM信号の判別を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したクロマデコーダのブロック構
成を示す図である。
【図2】上記クロマデコーダ内のクロマ復調回路及びS
ECAM判別回路の回路構成を示す図である。
【図3】(A)はPAL信号の水平ブランキング期間の
信号波形を示す図である。(B)はSECAM信号の水
平ブランキング期間の信号波形を示す図である。(C)
はバースト信号区間特定信号及び無信号区間特定信号を
示す図である。(D)はウィンドウ信号を示す図であ
る。
【図4】従来のSECAM判別回路の回路構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 クロマデコーダ、11 アナログ/デジタルコンバ
ータ、13 同期検出回路、14 Y/C分離回路、1
5 クロマ復調回路、16 出力処理回路、17 SE
CAM判別回路、18 システムコントローラ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたテレビジョン信号が、色差信
    号がFM変調される色副搬送波のキャリア信号として第
    1及び第2の2つの周波数があることが規定されている
    SECAM方式のテレビジョン信号であることを判別す
    るSECAM信号判別装置において、 入力信号の水平ブランキング期間に含まれている色副搬
    送波基準信号を検出し、上記色副搬送波基準信号の周波
    数が第1の周波数と第2の周波数との間で1水平ライン
    毎交互に順次変化していった変化数を累積する変化数累
    積手段と、 上記変化数の累積結果が基準閾値以上となったときに、
    SECAM方式のテレビジョン信号であると判断する判
    断手段と、 SECAM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号
    が挿入されるラインID挿入期間内であって、PAL方
    式のテレビジョン信号のカラーバースト信号が挿入され
    るカラーバースト挿入期間以外の位置の信号レベルを、
    上記入力信号の水平ブランキング期間から検出し、検出
    した信号レベルに応じて上記基準閾値を変化させる閾値
    制御手段とを備えるSECAM信号判別装置。
  2. 【請求項2】 上記閾値制御手段は、上記信号レベルが
    所定の値以上であった場合には上記基準閾値を第1の値
    とし、上記信号レベルが所定の値より少なかった場合に
    は上記基準閾値を上記第1の値よりも高い第2の値とす
    ることを特徴とする請求項1記載のSECAM信号判別
    装置。
  3. 【請求項3】 上記閾値制御手段は、 SECAM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号
    が挿入されるラインID挿入期間内であって、PAL方
    式のテレビジョン信号のカラーバースト信号が挿入され
    るカラーバースト挿入期間の位置の信号レベルである第
    1の信号レベルと、 SECAM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号
    が挿入されるラインID挿入期間内であって、PAL方
    式のテレビジョン信号のカラーバースト信号が挿入され
    るカラーバースト挿入期間以外の信号レベルである第2
    の信号レベルとを検出し、 第1の信号レベルに対する第2の信号レベルの割合が一
    定割合以上である場合には、上記基準閾値を第1の値と
    し、上記信号レベルの割合が一定割合より少なかった場
    合には上記基準閾値を上記第1の値よりも高い第2の値
    とすることを特徴とする請求項1記載のSECAM信号
    判別装置。
  4. 【請求項4】 上記変化数累積手段は、入力信号の水平
    ブランキング期間に含まれている色副搬送波基準信号を
    検出し、各水平ライン毎にその色副搬送波基準信号の周
    波数が第1の周波数に近いか又は第2の周波数に近いか
    を判断し、この判断結果に基づき、上記色副搬送波基準
    信号の周波数が第1の周波数と第2の周波数との間で1
    水平ライン毎交互に順次変化していった変化数を累積す
    ることを特徴とする請求項1記載のSECAM信号判別
    装置。
  5. 【請求項5】 入力されたテレビジョン信号が、色差信
    号がFM変調される色副搬送波のキャリア信号として第
    1及び第2の2つの周波数があることが規定されている
    SECAM方式のテレビジョン信号であることを判別す
    るSECAM信号判別装置において、 入力信号の水平ブランキング期間に含まれている色副搬
    送波基準信号を検出し、上記色副搬送波基準信号の周波
    数が第1の周波数と第2の周波数との間で1水平ライン
    毎交互に順次変化していった変化数を累積する変化数累
    積手段と、 上記変化数の累積結果が基準閾値以上となったときに、
    SECAM方式のテレビジョン信号であると判断する判
    断手段と、 SECAM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号
    が挿入されるラインID挿入期間内であって、PAL方
    式のテレビジョン信号のカラーバースト信号が挿入され
    るカラーバースト挿入期間以外の位置の信号レベルを、
    上記入力信号の水平ブランキング期間から検出し、検出
    した信号レベルに応じて上記色副搬送波基準信号を検出
    する検出期間を変化させること検出期間制御手段とを備
    えるSECAM信号判別装置。
  6. 【請求項6】 上記閾値制御手段は、上記信号レベルが
    所定の値以下であった場合には、SECAM方式のテレ
    ビジョン信号の色搬送波基準信号が挿入されるラインI
    D挿入期間内であって、且つ、PAL方式のテレビジョ
    ン信号のカラーバースト信号が挿入されるカラーバース
    ト挿入期間に対応する位置から、上記色副搬送波基準信
    号を検出することを特徴とする請求項5記載のSECA
    M信号判別装置。
  7. 【請求項7】 上記閾値制御手段は、 SECAM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号
    が挿入されるラインID挿入期間内であって、PAL方
    式のテレビジョン信号のカラーバースト信号が挿入され
    るカラーバースト挿入期間の位置の信号レベルである第
    1の信号レベルと、 SECAM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号
    が挿入されるラインID挿入期間内であって、PAL方
    式のテレビジョン信号のカラーバースト信号が挿入され
    るカラーバースト挿入期間以外の信号レベルである第2
    の信号レベルとを検出し、 第1の信号レベルに対する第2の信号レベルの割合が一
    定割合以上である場合には、上記基準閾値を第1の値と
    し、上記信号レベルの割合が一定割合より少なかった場
    合には上記基準閾値を上記第1の値よりも高い第2の値
    とすることを特徴とする請求項5記載のSECAM信号
    判別装置。
  8. 【請求項8】 上記変化数累積手段は、入力信号の水平
    ブランキング期間に含まれている色副搬送波基準信号を
    検出し、各水平ライン毎にその色副搬送波基準信号の周
    波数が第1の周波数に近いか又は第2の周波数に近いか
    を判断し、この判断結果に基づき、上記色副搬送波基準
    信号の周波数が第1の周波数と第2の周波数との間で1
    水平ライン毎交互に順次変化していった変化数を累積す
    ることを特徴とする請求項5記載のSECAM信号判別
    装置。
  9. 【請求項9】 入力されたテレビジョン信号が、色差信
    号がFM変調される色副搬送波のキャリア信号として第
    1及び第2の2つの周波数があることが規定されている
    SECAM方式のテレビジョン信号であることを判別す
    るSECAM信号判別方法において、 入力信号の水平ブランキング期間に含まれている色副搬
    送波基準信号を検出し、上記色副搬送波基準信号の周波
    数が第1の周波数と第2の周波数との間で1水平ライン
    毎交互に順次変化していった変化数を累積し、 上記変化数の累積結果が基準閾値以上となったときに、
    SECAM方式のテレビジョン信号であると判断し、 SECAM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号
    が挿入されるラインID挿入期間内であって、PAL方
    式のテレビジョン信号のカラーバースト信号が挿入され
    るカラーバースト挿入期間以外の位置の信号レベルを、
    上記入力信号の水平ブランキング期間から検出し、 検出した信号レベルに応じて上記基準閾値を変化させる
    ことを特徴とするSECAM信号判別方法。
  10. 【請求項10】 上記信号レベルが所定の値以上であっ
    た場合には上記基準閾値を第1の値とし、上記信号レベ
    ルが所定の値より少なかった場合には上記基準閾値を上
    記第1の値よりも高い第2の値とすることを特徴とする
    請求項9記載のSECAM信号判別方法。
  11. 【請求項11】 SECAM方式のテレビジョン信号の
    色搬送波基準信号が挿入されるラインID挿入期間内で
    あって、PAL方式のテレビジョン信号のカラーバース
    ト信号が挿入されるカラーバースト挿入期間の位置の信
    号レベルである第1の信号レベルと、 SECAM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号
    が挿入されるラインID挿入期間内であって、PAL方
    式のテレビジョン信号のカラーバースト信号が挿入され
    るカラーバースト挿入期間以外の信号レベルである第2
    の信号レベルとを検出し、 第1の信号レベルに対する第2の信号レベルの割合が一
    定割合以上である場合には、上記基準閾値を第1の値と
    し、上記信号レベルの割合が一定割合より少なかった場
    合には上記基準閾値を上記第1の値よりも高い第2の値
    とすることを特徴とする請求項9記載のSECAM信号
    判別方法。
  12. 【請求項12】 上記入力信号の水平ブランキング期間
    に含まれている色副搬送波基準信号を検出し、各水平ラ
    イン毎にその色副搬送波基準信号の周波数が第1の周波
    数に近いか又は第2の周波数に近いかを判断し、この判
    断結果に基づき、上記色副搬送波基準信号の周波数が第
    1の周波数と第2の周波数との間で1水平ライン毎交互
    に順次変化していった変化数を累積することを特徴とす
    る請求項9記載のSECAM信号判別方法。
  13. 【請求項13】 入力されたテレビジョン信号が、色差
    信号がFM変調される色副搬送波のキャリア信号として
    第1及び第2の2つの周波数があることが規定されてい
    るSECAM方式のテレビジョン信号であることを判別
    するSECAM信号判別方法において、 入力信号の水平ブランキング期間に含まれている色副搬
    送波基準信号を検出し、上記色副搬送波基準信号の周波
    数が第1の周波数と第2の周波数との間で1水平ライン
    毎交互に順次変化していった変化数を累積し、 上記変化数の累積結果が基準閾値以上となったときに、
    SECAM方式のテレビジョン信号であると判断し、 SECAM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号
    が挿入されるラインID挿入期間内であって、PAL方
    式のテレビジョン信号のカラーバースト信号が挿入され
    るカラーバースト挿入期間以外の位置の信号レベルを、
    上記入力信号の水平ブランキング期間から検出し、 検出した信号レベルに応じて上記色副搬送波基準信号を
    検出する検出期間を変化させることを特徴とするSEC
    AM信号判別方法。
  14. 【請求項14】 上記信号レベルが所定の値以下であっ
    た場合には、SECAM方式のテレビジョン信号の色搬
    送波基準信号が挿入されるラインID挿入期間内であっ
    て、且つ、PAL方式のテレビジョン信号のカラーバー
    スト信号が挿入されるカラーバースト挿入期間に対応す
    る位置から、上記色副搬送波基準信号を検出することを
    特徴とする請求項13記載のSECAM信号判別方法。
  15. 【請求項15】 SECAM方式のテレビジョン信号の
    色搬送波基準信号が挿入されるラインID挿入期間内で
    あって、PAL方式のテレビジョン信号のカラーバース
    ト信号が挿入されるカラーバースト挿入期間の位置の信
    号レベルである第1の信号レベルと、 SECAM方式のテレビジョン信号の色搬送波基準信号
    が挿入されるラインID挿入期間内であって、PAL方
    式のテレビジョン信号のカラーバースト信号が挿入され
    るカラーバースト挿入期間以外の信号レベルである第2
    の信号レベルとを検出し、 第1の信号レベルに対する第2の信号レベルの割合が一
    定割合以上である場合には、上記基準閾値を第1の値と
    し、上記信号レベルの割合が一定割合より少なかった場
    合には上記基準閾値を上記第1の値よりも高い第2の値
    とすることを特徴とする請求項13記載のSECAM信
    号判別方法。
  16. 【請求項16】 入力信号の水平ブランキング期間に含
    まれている色副搬送波基準信号を検出し、各水平ライン
    毎にその色副搬送波基準信号の周波数が第1の周波数に
    近いか又は第2の周波数に近いかを判断し、この判断結
    果に基づき、上記色副搬送波基準信号の周波数が第1の
    周波数と第2の周波数との間で1水平ライン毎交互に順
    次変化していった変化数を累積することを特徴とする請
    求項13記載のSECAM信号判別方法。
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