JP2003018244A - 電子ボリューム装置 - Google Patents

電子ボリューム装置

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JP2003018244A
JP2003018244A JP2002153320A JP2002153320A JP2003018244A JP 2003018244 A JP2003018244 A JP 2003018244A JP 2002153320 A JP2002153320 A JP 2002153320A JP 2002153320 A JP2002153320 A JP 2002153320A JP 2003018244 A JP2003018244 A JP 2003018244A
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Japan
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ringer
key
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JP2002153320A
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English (en)
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Yasushi Murakami
安史 村上
Yukiko Okumura
由紀子 奥村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】調整時において、リンガの音量調整を操作性良
く実施できるようにした電子ボリューム装置を得るこ
と。 【解決手段】着信をリンガ鳴動にて知らせるようにした
電話端末装置に使用され、ボリューム調整キー10a,11a
を押下し続けることによりボリューム調整する前記リン
ガ鳴動音量調整用の電子ボリューム装置において、ボリ
ューム調整キーが操作されるとその操作期間に亙り、リ
ンガの鳴動周期に同期させてボリューム調整操作を実施
させるべく制御する制御手段4Aとより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は音量や液晶表示器の
コントラスト調整を電子的に行う電子ボリューム装置に
関するものである。 【0002】 【従来の技術】多機能電話機等のインテリジェント化さ
れた電話機では、着呼時のリンガ鳴動音量をキー操作で
自由に調整できる機能を備えている。このような電話機
はリンガ鳴動中に、音量増大用の調整キーを操作すれ
ば、次第に音量が増大し、逆に音量減少用の調整キーを
操作すれば、次第に音量が小さくなるが、この時の実際
の音量は、鳴動中のリンガ音に反映されるので、リンガ
音を聞きながら、好みの大きさにすることができる。 【0003】従来の種の機能を持つ電話機の構成を示す
と、図5の如きである。すなわち、図において、1は電
話機本体、2は交換機と電話機本体1とを繋ぐ電話回
線、3は通話回路で、2線構成の電話回線2と4線構成
のハンドセット側との接続のため、2線‐4線変換して
音声信号の受け渡しを行ったり、拡声通話のためにスピ
ーカやマイクロフォンに回路を切り替えたり、音量設定
信号に対応した音量となるようにスピーカへの出力を調
整したり、着呼時にスピーカにリンガ鳴動信号を与えて
着信を知らせたり、後述する制御回路から与えられるダ
イヤル情報等を電話回線に出力する等の機能を有する。 【0004】4は制御回路で電話機本体1の各構成要素
の制御の中枢を担うものであり、CPUにより構成され
ている。5は電源回路で、電話回線2より給電される直
流電圧を抽出して電話機本体1の各構成要素の動作に必
要な各種電圧を発生するものである。6aは電子ボリュ
ームであり、設定信号の値に対応した抵抗値に切り替わ
るものである。 【0005】前記制御回路4は増音のための調整キーの
操作時間に対応して所定時間毎に音量設定信号を1段階
分増大させ、減音のための調整キーの操作時間に対応し
て所定時間毎に音量設定信号を1段階分減少させ、その
音量設定信号を電子ボリューム6aに与える機能を有し
ており、電子ボリューム6aはこの制御回路4からの設
定信号の値に対応したリンガ音量となるように通話回路
3のリンガ(呼び出し音)信号のレベルを調整するもの
である。すなわち、電子ボリューム6aは制御回路4か
らの設定信号の値に対応した抵抗値になるように抵抗値
レベルを変化させ、制御対象であるリンガ信号のレベル
を変えるものである。 【0006】7は記録媒体で制御回路4の実行プログラ
ムや各種データ等を保持したりするものである。8はハ
ンドセット(送受話器)であり、9はスピーカ、10は
リンガ音量を大きくするための調整キー(「UP」調整
キー)、11はリンガ音量を小さくするための調整キー
(「DOWN」調整キー)、12はダイヤルキー、13
はキャラクタ表示を行う表示器である。 【0007】このような構成の従来装置において、リン
ガ鳴動中(着信中)におけるリンガ音量の調整について
図6のフロ−チャ−トを参照して説明する。 【0008】着呼があるとこれを検知した制御回路4の
制御によって通話回路3に接続されているスピーカ9に
呼び出し音の信号が流され、リンガが鳴動するがこの状
態で、操作者はリンガ音量の調整をする場合、調整する
方向に対応する調整キー、すなわち、大きくしたいなら
ば「UP」調整キー10を、また、小さくしたいならば
「DOWN」調整キー11を、リンガ鳴動中に押下す
る。 【0009】このキー操作により、制御回路4は「U
P」調整キー10、または「DOWN」調整キー11が
押下されたことを検出する(ST61)。すると、制御回路4
は内蔵タイマを起動させ、所定間隔で音量調整制御する
べく、ある一定時間をセットし(ST62)、セットした時間
内での監視に入る。そして、制御回路4は押下中のキー
に変化がないことを監視する(ST63)。 【0010】そして、上記タイマの情報に基づき時間経
過を知り、一定時間経過した段階で該当の調整キーが押
下中であるならば、電子ボリューム6aにその調整キー
の種類に対応した音量1段階変更した音量設定信号を与
え、リンガ音量のレベルを調整キーの種類に応じた方向
に1段階変化させる(ST64 ,ST66) 。これと同時に、再
びタイマに一定時間をセットし(ST62)、上記ステップST
63〜ST64を繰り返す。音量1段階変更がなされた音量設
定信号を受けた電子ボリューム6aはそれに対応する抵
抗値にボリューム調整し、呼び出し音のレベルを調整す
る。 【0011】よって同一の調整キーを押下し続ければ、
一定時間毎にリンガ音量が目的の方向に調整される。 【0012】但し、途中でリンガ音量のレベルが最大ま
たは最小のレベルに達した場合(ST65)、及び押下中のキ
ーに変化があった場合には、この時点で調整を終了す
る。 【0013】このように、従来の方式では調整キー押下
時点から常に一定時間間隔で調整を行うため、調整キー
の押下のタイミングによっては、リンガ音量の変化点が
リンガ鳴動周期の無音区間に当たってしまうこともあ
り、このような場合、音量が所望としているレベルであ
るかわからないので、調整し過ぎてしまう。 【0014】また、液晶表示器(LCD)13のコント
ラスト調整機能のついた電話機もある。この場合は図7
に示すように、液晶表示器13のコントラスト調整用の
電子ボリューム6bが設けてあり、また、10および1
1はコントラスト調整用の調整キーとして使用する。制
御回路4は濃度を濃くするための調整キー10の操作時
間に対応して濃度設定信号を増大させ、濃度を薄くする
ための調整キー11の操作時間に対応して濃度設定信号
を減少させるように機能し、コントラスト調整用の電子
ボリューム6bはこの制御回路4からの濃度設定信号に
対応した濃度となるように液晶表示器13を調整するも
ので、制御回路4からの設定信号の値に対応した抵抗値
になるように抵抗値レベルを変化させ、制御対象である
液晶表示器13のコントラストを調整するものである。
調整は次のようにして行う。 【0015】図8は従来の液晶表示器13のコントラス
ト調整を調整キーである「UP」調整キー10と「DO
WN」調整キー11にて行う場合の簡単な動作フローで
ある。 これを参照して従来の操作方法および動作を説
明する。 【0016】この従来装置では液晶表示器13のコント
ラストは、いつでも調整可能であり、さらに、±10段
階まで調整することができるものとする。また、調整キ
ーの押下時間によって液晶表示器13のコントラストを
調整するので、調整キー押下時の調整タイミングは0.5
秒とする。 【0017】そして、調整タイミングをとるためのタイ
マのデータの設定領域は、記録媒体7内の領域に確保さ
れており、制御回路4がこの設定値をカウントダウンす
ることでタイマ機能を得ている。従って、事実上、制御
回路4の内蔵タイマとしてタイマ機能を実現するが、も
ちろん他の方法でも実現可能である。なお、上記調整タ
イミングの時間は、上記の値に限定されるものではな
い。 【0018】まず、最初に液晶表示器13のコントラス
トを濃くする場合について説明する。 【0019】操作者は、「UP」調整キー10を押下す
る。すると制御回路4は、「UP」調整キー10の押下
を検出し(ST71)、記録媒体7内のタイマを0.5 秒相当の
値にセットする(ST72)。制御回路4は、「UP」キー1
0が常に押下していることを監視する。 【0020】そして「UP」キー10が押下中(ST73)か
つ、タイマが0.5 秒経過した場合(ST74)、制御回路4は
タイマを0.5 秒相当の値に再セットし(ST75)、調整処理
を行う。制御回路4は液晶表示器13のコントラストの
濃さが最大レベルまで調整済かを判定する(ST76)。最初
の1回目の操作は、最大レベルまで調整していないの
で、制御回路4は液晶表示器13用の電子ボリューム6
bを1レベル上げて(濃くして)調整する(ST77)。「U
P」調整キー10の押下を続けることでコントラストの
濃さが0.5 秒毎に1レベルずつ濃くなり、最大レベル
(初期値+10のレベル)になるまで調整が続く。途中
で、「UP」調整キー10を押上した場合は、この時点
で調整を終了する。 【0021】次に液晶表示器(LCD)13のコントラ
ストを淡く(薄く)する場合について説明する。操作者
は、「DOWN」調整キー11を押下することによって
液晶表示器13のコントラストを調整する。この場合の
動作フローは、図8の(ST78)〜(ST84)に示され、調整レ
ベルを下げる(淡くする)こと以外は、「UP」調整キ
ー10押下中の処理と同様の処理を行う。 【0022】以上のように従来の電話機は、「UP」調
整キー10と「DOWN」調整キー11を操作すること
によって、液晶表示器(LCD)13のコントラストを
容易に調整することができた。しかし、「UP」調整キ
ー10を押下中に調整レベルが最大レベルになったり、
「DOWN」調整キー11を押下中に調整レベルが最小
レベルになったりした場合、操作者が調整レベルが変化
しないことを知らずに調整操作を続けることがあった。
また、調整レベルの変化するときのタイミングがわから
ないことがあった。 【0023】 【発明が解決しようとする課題】上述の如く電子ボリュ
ームを備えて、リンガ鳴動音を聞きながら調整キーの操
作をすることにより、リンガ鳴動音の音量を調整できる
ようにした調整機能を有する電話機があるが、このよう
な電話機のリンガ鳴動音音量調整機能は、従来、リンガ
鳴動周期及び鳴動中のリンガの位相とは無関係に、調整
キー押下時点から常に一定時間間隔でリンガ音量を一段
ずつ、音量を変えてゆくように調整していたため、調整
キーの押下のタイミングによってはリンガ音量の変化点
とリンガ鳴動周期の無音区間とが重なってしまうことが
あった。 【0024】このため、リンガ音量の変化点がわかりに
くく、また、無音区間で音量が変化しても、人間には次
の有音区間まで待たないと認識できず、従って、音量調
整に時間がかかり、操作性が悪いと云う問題点があっ
た。 【0025】また、電子ボリュームを備えて、液晶表示
器(LCD)のコントラスト調整用のキーを押下し続け
ることによって、一定時間毎にコントラストを調整する
ことができるようにした液晶表示器のコントラスト調整
機能を持たせた電話機にあっては、コントラスト調整用
のキーを押下し続けることによって、一定時間毎に一定
量ずつコントラストを調整してゆき、調整レベルが最大
レベルまたは最小レベルになった時、調整を止めるよう
になっているが、一定時間毎で一定量ずつの段階的調整
であるため、調整レベルが変化しても、調整しているこ
とを目で判断することが出来なくなったり、調整レベル
が変化しなくなっても、調整操作を続けたりするという
操作性が悪いと云う一面を持っていた。 【0026】そこでこの発明の目的とするところは、リ
ンガ音量を常に有音区間内のある一定のタイミングで調
整することができるようにしてリンガ音量の調整操作を
容易にした電話端末用の電子ボリューム装置を提供する
ことにある。 【0027】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、着信をリ
ンガ鳴動にて知らせるようにした電話端末装置に使用さ
れ、ボリューム調整キーが操作される間、ボリューム調
整する前記リンガ鳴動音量調整用の電子ボリューム装置
において、前記ボリューム調整キーが操作されるとその
操作期間に亙り、リンガの鳴動周期に同期させて前記ボ
リューム調整操作を実施させるべく制御する制御手段を
具備して構成する。 【0028】このような構成において、制御手段はボリ
ューム調整キーが操作されるとその操作期間に亙り、リ
ンガの鳴動周期に同期させて前記ボリューム調整操作を
実施させるべく制御する。本発明の実施例では、調整キ
ー押下時点から、次のリンガ鳴動周期の最初の有音区間
が到来するまでの所要時間を初期値としてタイマにセッ
トし、このセットした時間経過時に前記一定レベルだけ
変えるべく制御し、再び、次のリンガ鳴動周期の有音区
間が到来するまでの所要時間をタイマにセットし、この
セットした時間経過時に前記一定レベルだけ変えるべく
制御すると云った動作を繰り返す。 【0029】本実施例では、調整用タイマにセットする
値が、1回目は次のリンガ鳴動周期の最初の有音区間ま
での時間であり、2回目以降は1周期分のリンガ鳴動時
間であるため、タイマがゼロになった時のタイミングは
常にリンガ鳴動周期内の最初の有音区間となるので、リ
ンガ音量の変化点を調整キーの押下のタイミングやリン
ガの位相によらず常にある一定のタイミング、すなわ
ち、リンガ鳴動周期の有音区間に固定することができ
る。従って、本発明によれば、リンガ音量を有音区間内
のある一定のタイミングで調整することができるように
してリンガ音量の調整操作を容易にすることができる。 【0030】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面を参照して説明する。図1は本発明による電話機の
構成を示すブロック図である。図において、1Aは電話
機本体、2は交換機と電話機本体1とを繋ぐ電話回線、
3は通話回路で、2線構成の電話回線2と4線構成のハ
ンドセット側との接続のため、2線‐4線変換して音声
信号の受け渡しを行ったり、拡声通話のためにスピーカ
やマイクロフォンに回路を切り替えたり、音量設定信号
に対応した音量となるようにスピーカへの出力を調整し
たり、着呼時にスピーカにリンガ鳴動信号を与えて着信
を知らせたり、後述する制御回路から与えられるダイヤ
ル情報等を電話回線に出力する等の機能を有する。 【0031】4Aは制御回路で電話機本体1Aの各構成
要素の制御の中枢を担うものであり、CPUにより構成
されている。5は電源回路で、電話回線2より給電され
る直流電圧を抽出して電話機本体1の各構成要素の動作
に必要な各種電圧を発生するものである。 【0032】6aは電子ボリュームで図5の電子ボリュ
ーム6aと同様のものである。前記制御回路4Aは増音
のための調整キーの操作時間に対応して所定時間毎に音
量設定信号を1段階分増大させ、減音のための調整キー
の操作時間に対応して所定時間毎に音量設定信号を1段
階分減少させ、その音量設定を電子ボリューム6aに与
える機能を有しており、電子ボリューム6aはこの設定
信号の値に対応したリンガ音量となるように通話回路3
のリンガ(呼び出し音)信号のレベルを調整するもので
ある。 【0033】また、6bは液晶表示器13のコントラス
ト調整用の電子ボリュームであり、図7の電子ボリュー
ム6bと同様のものである。前記制御回路4Aは濃度を
濃くするための調整キーの操作時間に対応して所定時間
毎に濃度設定信号を1段階分増大させ、濃度を薄くする
ための調整キー11bの操作時間に対応して所定時間毎
に濃度設定信号を1段階分減少させるように機能し、コ
ントラスト調整用の電子ボリューム6bはこの制御回路
4Aからの濃度設定信号に対応した濃度となるように液
晶表示器13を調整するものである。 【0034】7は記録媒体で制御回路4Aの実行プログ
ラムや各種データ等を保持したりするものである。8は
ハンドセット(送受話器)であり、9はスピーカ、10
aはリンガ音量を大きくするための調整キー(「UP」
キー)、11aはリンガ音量を小さくするための調整キ
ー(「DOWN」キー)、10aは液晶表示器13の表
示濃度を濃くするための調整キー、11bは液晶表示器
13の表示濃度を薄くするための調整キー、12はダイ
ヤルキー、13はキャラクタ表示を行う表示器である。 【0035】14は音源回路で、コントラスト調整時の
調整実行を知らせる所定の調整音や警告音等を発生する
回路である。制御回路4Aにはコントラスト調整の実行
時に、濃度の1レベル分(1段階分)の変化(1段階分
の濃度調整)を実施する毎にその時点で通話回路3に音
源回路14の出力を所定の短い時間、スピーカ9に与え
るべく制御する機能を持たせてあり、通話回路3には制
御回路4Aの制御のもとに音源回路14の出力を所定の
短い時間、スピーカ9に与えるべく制御する機能を持た
せてある。 【0036】尚、調整キー10a,11a,10b,1
1bはリンガ音量調整用、コントラスト調整用それぞれ
を別に設けたが、ファンクションキー等でモ−ドを切り
替えできるようにする等すれば、リンガ音量調整用、コ
ントラスト調整用兼用とすることも可能である。 【0037】次に図1から図4を参照して本発明の操作
方法及び動作を説明する。 【0038】なお、実施例も従来例と同様に、最初にリ
ンガ鳴動中(着信中)の場合のリンガ音量の調整につい
て説明する。 【0039】着呼があるとこれを検知した制御回路4A
の制御によって通話回路3に接続されているスピーカ9
に呼び出し音の信号が流され、リンガが鳴動するがこの
状態で、操作者はリンガ音量の調整をする場合、調整す
る方向に対応する調整キー、すなわち、大きくしたいな
らば「UP」調整キー10aを、また、小さくしたいな
らば「DOWN」調整キー11aを、リンガ鳴動中に押
下する。 【0040】このキー操作により、制御回路4Aは調整
キー10aまたは11aが押下されたことを検出する(S
2a) 。すると、制御回路4Aは記録媒体7内のタイマ用
データ領域に、現時点から次のリンガ鳴動周期の最初の
有音区間までの時間をセットする(S2b) 。そして、この
設定値をカウントダウンして当該データを更新してゆく
(制御回路4Aの内蔵タイマ機能)。 【0041】次に制御回路4Aは押下中のキーに変化が
ないことを監視する(S2c) 。 【0042】そして、リンガ鳴動周期の最初の有音区間
になった時、すなわち、タイマ機能の値がゼロになった
(S2d) 時に、該当の調整キー10aまたは11aが押下
中であるならば、リンガ音量のレベルを調整キーの種類
に応じた方向に1段階変化(S2f) させると同時に、1周
期分のリンガ鳴動時間をタイマ機能にセット(S2g) し、
(S2c) 〜(S2g) を繰り返す。 【0043】以降、リンガ鳴動周期の最初の有音区間
で、リンガ音量が押下中の調整キーの種類に対応する方
向に変化する。 【0044】ただし、途中でリンガ音量のレベルが最大
または最小のレベルに達した場合(S2e) 及び押下中のキ
ーに変化があった場合(S2c) には、この時点で調整を終
了する。 【0045】以上説明したように、リンガの鳴動周期と
調整のタイミングを同期させるべく、調整キーの操作開
始時に、その操作開始時点から次にリンガの鳴動に入る
時点までの所要時間をタイマにセットし、以後はリンガ
の鳴動周期にタイマの値をセットするようにし、タイマ
のセット値を調整開始時点(1回目)と2回目以降とで
分けるようにしたことにより、調整キーの操作タイミン
グがリンガの位相とずれたとしても、これに関係なく、
常にある一定のタイミング、すなわち、リンガ鳴動周期
の有音区間にて音量を変化させることができるようにな
る。そのため、実際の音量と調整量とが対応し、音量調
整操作が極めて容易になり、操作性が飛躍的に向上す
る。 【0046】次に液晶表示器(LCD)13のコントラ
スト調整について説明する。図2は本発明の液晶表示器
13のコントラスト調整を調整キーである「UP」調整
キー10bと「DOWN」調整キー11bにて行う場合
の簡単な動作フローである。 【0047】本実施例では、液晶表示器13のコントラ
スト調整は、従来例と同様、常に調整可能であり、±1
0段階の調整ができるものとする。また、調整キーの押
下時間によって液晶表示器13のコントラストを調整す
るので、調整キー押下時の調整タイミングは従来例と同
様0.5 秒とする。なお、この調整タイミングの時間や調
整段階は、これらの値に限定されるものではない。 【0048】まず、初めに液晶表示器13のコントラス
トを濃くする場合について説明する。この場合、操作者
は「UP」調整キー10bを押下する。すると制御回路
4Aは「UP」調整キー10bの押下を検出し(S3a) 、
制御回路4Aの内蔵タイマを0.5 秒相当の値にセットす
る(S3b) 。 【0049】そして、制御回路4Aは「UP」調整キー
10bが押下され続けていることを監視する。そして、
「UP」調整キー10bが押下中であり(S3c) 、且つ、
タイマが0.5 秒経過した場合(S3d) 、制御回路4Aはタ
イマを0.5 秒相当の値に再セットし(S3e) 、調整処理を
行う。調整処理は現在の濃度設定値を1段階分、高い値
に変更し、この値が液晶表示器13のコントラストの最
大レベルに相当するか否かを判定し、最大レベルでなけ
れば、その変更した濃度設定値を電子ボリューム6bに
与える。 【0050】電子ボリューム6bはこの与えられた濃度
設定値に対応したコントラストに液晶表示器13を調整
する。このようにして液晶表示器13のコントラスト
が、最大レベルまで調整済となったかを判定した後(S3
f) 、濃度調整処理を行う。最初の1回目の操作は、最
大レベルまで調整していないので、制御回路4は液晶表
示器13用の電子ボリューム6bを1レベル上げて(濃
くして)調整する(S3g) 。 【0051】この時、調整レベルの変化を操作者に知ら
せるために調整変化音を鳴動する。調整変化音は音源回
路14の音源をそのままスピーカに出すために、制御回
路4Aが通話回路3内の音源回路14からの入力端子
と、スピーカ9への出力端子間のパスをスルーさせるこ
とでスピーカ9から鳴動させる。ここでの音源回路14
内の音源は常に通話回路3に与えられているものとす
る。 【0052】このようにして、「UP」調整キー10b
の押下を続けることで、コントラストを0.5 秒毎に1レ
ベルずつ濃くすると同時に、調整変化音をスピーカ9よ
り鳴動させると云った動作が、コントラスト最大レベル
(初期値+10のレベル)になるまで実施され、調整が
続くことになる。尚、コントラスト最大レベルに達する
と、この状態で「UP」調整キー10bの押下が続いて
いても、それ以上のコントラストのレベルは無いから、
コントラストはそれ以上変化せず、また、調整変化音も
当然、鳴動されない。調整途中で「UP」調整キー10
bの押下を中止した場合は、この時点で調整を終了す
る。 【0053】次に液晶表示器13のコントラストを淡く
(薄く)する場合について説明する。この場合、操作者
は「DOWN」調整キー11bを押下する。これによ
り、制御回路4Aは「DOWN」調整キー11bが押下
されたことを検知し(S3i) 、制御回路4Aの内蔵タイマ
を0.5 秒相当の値にセット(S3j) する。そして、制御回
路4Aは「DOWN」調整キー11bが押下され続けて
いることを監視する。 【0054】そして、「DOWN」調整キー11bが押
下中であり(S3k) 、且つ、タイマが0.5 秒経過した場合
(S3l) 、制御回路4Aはタイマを0.5 秒相当の値に再セ
ットし(S3m) 、調整処理を行う。調整処理は現在の濃度
設定値を1段階分、低い値に変更し、この値が液晶表示
器13のコントラストの最小レベルに相当するか否かを
判定し、最小レベルでなければ、その変更した濃度設定
値を電子ボリューム6bに与える。 【0055】電子ボリューム6bはこの与えられた濃度
設定値に対応したコントラストに液晶表示器13を調整
する。このようにして液晶表示器13のコントラスト
が、最小レベルまで調整済となったかを判定した後(S3
n) 、濃度調整処理を行う。この時、調整レベルの変化
を操作者に知らせるために制御回路4Aは調整変化音を
鳴動させる(S3p) 。 【0056】調整変化音は音源回路14の音源をそのま
まスピーカに出すために、制御回路4Aが通話回路3内
の音源回路14からの入力端子と、スピーカ9への出力
端子間のパスをスルーさせることでスピーカ9から鳴動
させる。 【0057】尚、コントラスト最小レベルに達すると、
この状態で「DOWN」調整キー11bの押下が続いて
いても、それ以上のコントラストのレベルは無いから、
コントラストはそれ以上変化せず、また、調整変化音も
当然、鳴動されない。調整途中で「DOWN」調整キー
11bの押下を中止した場合は、この時点で調整を終了
する。 【0058】この結果、「DOWN」調整キー11bの
押下を続けることで、液晶表示器13のコントラストを
所定時間毎に1段階ずつ薄くなるように調整すると同時
に、調整変化音をスピーカ9より鳴動させることができ
る。 【0059】以上のように液晶表示器のコントラスト調
整中に濃さが変化すると、調整変化音が鳴動し、濃さが
変化しなくなると、調整変化音が鳴動しなくなるので、
調整タイミングと変化を目と耳で知ることができ、ま
た、調整値が変化しなくなるとこれを知ることができ
る。 【0060】このように、調整レベルが変化した時、調
整変化音を鳴動させるようにしたため、調整値の変化を
目の他に耳でも判断できるという利点がある。 【0061】次にコントラスト調整の別の実施例を示
す。本実施例では、液晶表示器13のコントラスト調整
は、先の実施例と同様、常に調整可能であり、調整段数
は±10段階に亙るものとする。また、調整キーの押下
時間によって液晶表示器13のコントラストを調整する
ので、調整キー押下時の調整タイミングは従来例と同様
0.5 秒とする。もちろん、この調整タイミングの時間や
調整段階は、これらの値に限定されるものではない。 【0062】まず、最初に液晶表示器13のコントラス
トを濃くする場合について説明する。操作者は「UP」
調整キー10bを押下する。制御回路4Aは「UP」調
整キー10bの押下を検出し(S4a) 、制御回路4A内蔵
のタイマを0.5 秒相当の値にセットする(S4b) 。制御回
路4Aは「UP」調整キー10bが常に押下しているこ
とを監視し、そして、「UP」調整キー10bが押下中
で(S4c) 、且つ、タイマが0.5 秒経過した場合(S4d) 、
制御回路4Aはタイマを0.5 秒相当の値に再セットし(S
4e) 、調整処理に入るがその前に制御回路4Aは液晶表
示器13のコントラストが、最大レベルまで調整済かを
判定する(S4f) 。 【0063】最大レベルまで調整済でなければ、制御回
路4Aは現在の濃度設定値を1段階上げ、液晶表示器1
3用の電子ボリューム6bに与えて濃度を1レベル上げ
(濃く)るように調整する。 【0064】「UP」調整キー10bの押下を続けるこ
とで、コントラストが0.5 秒毎に1レベルずつ濃くな
り、最大レベル(初期値+10のレベル)になるまで調
整が続く。そして、調整途中で「UP」調整キー10b
の押下を中止した時、調整を終了する。 【0065】「UP」調整キー10b押下中に調整レベ
ルが最大レベルまで調整済となった時は、調整レベルが
変化しなくなることを操作者に知らせるために警告音を
鳴動する(S4h) 。警告音は、音源回路14内の音源をそ
のままスピーカに出力するために制御回路4Aが、通話
回路3内の音源回路14からの入力端子とスピーカ9へ
の出力端末間のパスをスルーさせることで行う。ここで
の音源回路14内の音源は、常に通話回路3に出力して
いるものとする。 【0066】調整レベルが変化しなくなることを知らせ
るための警告音は、操作者が「UP」調整キー10bを
押下を中止した(S4i) 時に停止する(S4j) 。そして、こ
れと同時に調整を終了する。 【0067】次に液晶表示器13のコントラストを淡く
する場合について説明する。操作者は「DOWN」調整
キー11bを押下することによって、液晶表示器13の
コントラストを調整する。制御回路4Aは「DOWN」
調整キー11bの押下を検出し(S4k) 、制御回路4A内
蔵のタイマを0.5 秒相当の値にセットする(S4l) 。制御
回路4Aは調整キー11bが押下され続けているか監視
し、調整キー11bが押下中で(S4m) 、且つ、タイマが
0.5 秒経過した場合(S4n) 、制御回路4Aはタイマを0.
5 秒相当の値に再セットし(S4q) 、調整処理に入るがそ
の前に制御回路4Aは液晶表示器13のコントラスト
が、最小レベルまで調整済かを判定する(S4p) 。 【0068】最小レベルまで調整済でなければ、制御回
路4Aは現在の濃度設定値を1段階下げ、液晶表示器1
3用の電子ボリューム6bに与えて濃度を1レベル下げ
(薄く)るように調整する(S4q) 。調整途中で調整キー
11bの押下を中止した時は調整を終了する。 【0069】このようにして調整キー11bの押下を続
けることで、0.5 秒毎にコントラストが1レベルずつ薄
くなり、最小レベル(初期値−10のレベル)になるま
で調整が続く。そして、「DOWN」調整キー11b押
下中に調整レベルが最小レベル(初期値−10レベル)
まで調整済となった時、これ以上調整レベルは変化しな
くなることを操作者に知らせるために警告音を鳴動する
(S4r) 。そして、調整キー11b押下を中止すると警告
音鳴動を中止する(S4s,S4t) 。 【0070】以上のように調整キーを操作すると一定時
間毎に、1レベルずつ、液晶表示器のコントラストを変
化させ、コントラスト調整中に濃さが変化しなくなった
時に、警告音を鳴動させ、知らせると共に、調整操作を
終了すると警告音を停止させるようにしているので、操
作者に調整レベルが変化しなくなったことを操作者の耳
からも知らせることが出来る。 【0071】尚、本発明は上記し、且つ、図面に示す実
施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内
で適宜変形して実施し得るものであり、例えば、第2お
よび第3実施例では液晶表示器の例を挙げたが、スピー
カ音量、リンガ音量ハンドセット受話音量調整等にも適
用できる。また、電話機に限らず、ファクシミリ装置、
電子手帳等のように液晶表示器やスピーカを使用して、
電子ボリュームで調整する電子機器に応用できる。ま
た、液晶表示器のコントラスト調整の実施例として挙げ
た2つの方式は、組み合わせることで、途中経過および
調整の限界到達の両方を音で知らせることができるよう
になるので、一層、操作性の改善に寄与する。 【0072】以上詳述したように、本発明は第1には、
着信をリンガ鳴動にて知らせるようにした電話端末装置
に使用され、ボリューム調整キーが操作される間、一定
時間毎に一定レベルずつボリューム調整する前記リンガ
鳴動音量調整用の電子ボリューム装置において、前記ボ
リューム調整キーが操作されるとその操作期間に亙り、
リンガの鳴動周期に同期させて前記一定レベルずつのボ
リューム調整操作を実施させるべく制御する制御手段を
具備して構成したものであり、また、第2にはボリュー
ム調整キーが操作される間、一定時間毎に一定レベルず
つボリューム調整する電子ボリューム装置において、調
整変化音を発生する音源と、前記一定レベル分のボリュ
ーム調整がなされる毎に前記調整変化音を鳴動させるべ
く制御する制御手段とを具備して構成したものであり、
また、第3にはボリューム調整キーが操作される間、一
定時間毎に一定レベルずつボリューム調整する電子ボリ
ューム装置において、警告音を発生する音源と、前記ボ
リューム調整が極限に達して調整できなくなったとき、
前記警告音を鳴動させるべく制御する制御手段とを具備
して構成したものである。 【0073】そして、第1の構成の場合、制御手段はボ
リューム調整キーが操作されるとその操作期間に亙り、
リンガの鳴動周期に同期させて前記一定レベルずつのボ
リューム調整操作を実施させるべく制御すると云うもの
である。そしてこれにより、ボリューム調整時のタイミ
ングは常にリンガ鳴動周期内の有音区間となるようにし
たので、リンガ音量の変化点を調整キーの操作タイミン
グやリンガの位相に関係なく、常にある一定のタイミン
グ、すなわち、リンガ鳴動周期の有音区間に固定するこ
とができ、従って、調整した音量を常に聞きながら調整
できることからリンガ音量の調整操作を容易にすること
ができる。 【0074】また、第2の構成の場合、調整変化音を発
生する音源があり、ボリューム調整キーを操作すること
により、制御手段はそのボリューム調整キーの操作期間
に亙り、一定時間毎に一定レベルずつボリューム調整す
ると同時に、当該一定レベルずつのボリューム調整が行
われる毎に前記調整変化音を鳴動させるべく制御するよ
うにしたものであり、従って、この構成を液晶表示器の
コントラスト調整に使用すると、濃度調整レベルが変化
する際に、液晶表示器のコントラストの調整と同時に、
調整変化音を鳴動させることができ、これにより、調整
レベルの変化を目の他、耳でも判断できるようになる。 【0075】従って、この構成によれば、液晶表示器の
濃度調整の進行度が容易に掴めるようにして、コントラ
スト調整の操作性を向上させることができる。 【0076】また、第3の構成では制御手段はボリュー
ム調整が極限に達して調整できなくなったとき、前記警
告音を鳴動させるべく制御する。このように、操作者が
調整操作しているうちに調整レベルが変化しなくなった
時、音源からの音を警告音として出力させるようにして
いるので、調整レベルが変化しなくなったことを操作者
に知らせることができ、無駄な操作が防止できて操作性
が改善される。 【0077】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
リンガ音量を有音区間内のある一定のタイミングで調整
することができるようにしてリンガ音量の調整操作を容
易にした電話端末用の電子ボリューム装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明を電話機に適用した場合の構成例を示
すブロック図。 【図2】 本発明の第1の実施例の動作例を示すフロ−
チャ−ト。 【図3】 本発明の第2の実施例の動作例を示すフロ−
チャ−ト。 【図4】 本発明の第3の実施例の動作例を示すフロ−
チャ−ト。 【図5】 従来例を示すブロック図。 【図6】 図5の従来例の動作例を示すフロ−チャ−
ト。 【図7】 別の従来例を示すブロック図。 【図8】 図7の従来例の動作例を示すフロ−チャ−
ト。 【符号の説明】 1A 電話機本体 2 電話回線 3 通話回路 4A 制御回路 5 電源回路 6a,6b 電子ボリューム 7 記録媒体 8 ハンドセット 9 スピーカ 10a,10b 「UP」調整キー(調整キー) 11a,11b 「DOWN」調整キー(調整キー) 12 ダイヤルキー 13 表示器 14 音源回路

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 着信をリンガ鳴動にて知らせるようにし
    た電話端末装置に使用され、ボリューム調整キーが操作
    される間、ボリューム調整するリンガ鳴動音量調整用の
    電子ボリューム装置において、 前記ボリューム調整キーが操作されるとその操作期間に
    亙り、リンガの鳴動周期に同期させて前記ボリューム調
    整操作を実施させるべく制御する制御手段を具備して構
    成することを特徴とする電子ボリューム装置。
JP2002153320A 2002-05-28 2002-05-28 電子ボリューム装置 Pending JP2003018244A (ja)

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