JP2003018013A - 符号化方法、符号化装置、記録媒体及びプログラム - Google Patents

符号化方法、符号化装置、記録媒体及びプログラム

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JP2003018013A JP2001201415A JP2001201415A JP2003018013A JP 2003018013 A JP2003018013 A JP 2003018013A JP 2001201415 A JP2001201415 A JP 2001201415A JP 2001201415 A JP2001201415 A JP 2001201415A JP 2003018013 A JP2003018013 A JP 2003018013A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の符号化方法では、DSVがより0に近
い結果をもたらす冗長ビット、もしくは符号語を選択す
るように制御を行う一般的な制御しか行われていないの
で、十分にDC成分を抑圧するDSV制御が行われてい
るとはいえない。 【解決手段】 選択判定部128は、選択可能な変換時
点のDSVの絶対値から起算し、選択可能な符号語毎に
符号化を行ってDSVの絶対値を積算し、特定の関係に
ある条件を満足するときの複数の符号語の各々につい
て、そのCDS値とDSVの絶対値の積算値との和を大
小比較し、符号語メモリ124及び125の出力符号語
のうち、最も積算値が小さな符号語が得られる符号化テ
ーブルを使用した符号語を選択して、所定のランレング
ス制限規則よりも0ラン長の長いランレングス制限規則
を満足する符号語をメモリ制御/符号出力部129から
出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は符号化方法、符号化
装置、記録媒体及びプログラムに係り、特に記録媒体等
にデータの記録再生を行う際の符号化方法、符号化装
置、記録媒体及び符号化方法を実現させるプログラムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクあるいは磁気ディスク
などの記録媒体に、一連のディジタル情報信号を記録す
るための記録変調方式としては、(1,7)RLLがよ
く使われている。この(1,7)RLLは、連続する0
の数が1以上で7以下に、ゼロラン制限(RLL)した
可変長符号(ビット列)を得る変調方式である。しか
し、従来から使われている(1,7)RLLでは、直流
(DC)付近の信号成分抑圧が困難であり、ビットパタ
ーンによっては大きなDC成分を生じ、例えば、サーボ
信号帯域に情報信号成分のスペクトルが混入し、サーボ
性能に悪影響が及ぶ問題が生ずることが予想される。
【0003】また、(1,7)RLL等による符号化器
の出力はNRZI変換され、これを記録信号とすること
が一般的であるが、記録信号中のDC成分を評価するパ
ラメータとして通常DSV(Digital Sum Value)が用
いられる。すなわち、NRZI変換後の2値信号をビッ
ト列としてとらえ、ビット1に対し+1、ビット0に対
し−1を対応させ、これを累積することによって特定時
点でのDSVを算出する。時間方向でDSVを観測した
際に0近辺で変動していれば、記録信号のDC成分が低
減されているといえる。従って、DC成分を積極的に抑
圧するためには、DSVが0に近付くように符号化を行
うことが必要になる。
【0004】特開平10−340543号公報には、
(1,7)RLL規則を乱さないように冗長ビットを挿
入することで、記録信号のDC成分の抑圧を図るための
符号化方法及び符号化装置が開示されている。また、特
開平11−177431号公報には、入力データ列内に
DSV制御ビットを挿入し、より少ない冗長度でDC成
分の抑圧を図る符号化方法及び符号化装置が開示されて
いる。
【0005】上記の特開平10−340543号公報や
特開平11−177431号公報記載の従来の符号化方
法及び符号化装置では、DSV制御の目的で冗長ビッ
ト、あるいはDSV制御ビットを追加しており、記録再
生を行うビット列中に、より頻繁にこれら冗長ビットや
DSV制御ビットを挿入しDSVの制御を行うことによ
り、DC成分の抑圧能力が高まることが容易に予想され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、追加さ
れる上記の冗長ビットやDSV制御ビットは、本来記録
再生の目的情報ではないため、冗長度が増加して媒体に
おける実質的な記録密度が低下してしまうという問題が
ある。従って、上記の冗長ビットやDSV制御ビットの
ビット数はできるだけ小さくすると共に、冗長度一定の
もとでより高い抑圧能力を実現するためには、より良い
DSV制御を行うことが必要になる。
【0007】しかるに、上記の従来の符号化方法及び符
号化装置におけるDSV制御では、符号化中のDSV制
御が可能となった時点で、2種類程度の異なるビットパ
ターンをもつ冗長ビット、あるいは符号語を用意し、そ
れぞれを選択して符号化を一定量継続した場合のDSV
の値をそれぞれ計算し、DSVがより0に近い結果をも
たらす冗長ビット、もしくは符号語を選択するように制
御を行う一般的な制御しか行われていないので、十分に
DC成分を抑圧するDSV制御が行われているとはいえ
ない。
【0008】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
新たなDSV制御方法で、同一の冗長度において従来と
比較した場合、より高いDC抑圧能力を発揮し得る符号
化方法、符号化装置、記録媒体及びプログラムを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の符号化方法は、pビットの入力データ語を
qビット(ただし、q>p)の符号語に符号化して、所
定のランレングス制限規則を適用したビット列として出
力するに際し、入力データ語に対して複数種類の符号語
を対応させ、これら複数種類の符号語のから特定の符号
語を選択して出力することによりDSV制御を行う符号
化方法において、符号語の選択に際し、選択可能な変換
時点のDSVの絶対値から起算し、選択可能な符号語毎
に符号化を行ってDSVの絶対値を積算し、選択実行時
に、複数の符号化の各々について、DSVの絶対値の積
算結果を大小比較することにより符号語を選択して、符
号語を出力することを特徴とする。
【0010】この発明では、選択可能な変換時点のDS
Vの絶対値から起算し、選択可能な符号語毎に符号化を
行い、符号化中のDSVの絶対値を積算し、積算結果の
比較を基に符号語の選択を決定するようにしたものであ
る。
【0011】また、本発明の符号化方法は、上記の目的
を達成するため、上記のpビットの入力データ語をqビ
ット(ただし、q>p)の符号語に符号化して、所定の
ランレングス制限規則を適用したビット列として出力す
るに際し、出力される符号語列に対し、所定数の符号語
毎に複数種類のパターンから選択された一のパターンの
冗長ビットを付加することによりDSV制御を行う符号
化方法において、上記の冗長ビットの選択に際し、選択
可能な時点のDSVの絶対値から起算し、選択可能な冗
長ビット毎に符号化を行ってDSVの絶対値を積算し、
選択実行時に、複数の冗長ビットを付加した符号化の各
々について、DSVの絶対値の積算結果を大小比較する
ことにより、冗長ビットを選択して、符号語及び冗長ビ
ットを出力することを特徴とする。
【0012】また、上記の目的を達成するため、本発明
の符号化装置は、pビットの入力データ語をqビット
(ただし、q>p)の符号語に符号化して、所定のラン
レングス制限規則を適用したビット列として出力するに
際し、入力データ語に対して複数種類の符号語を対応さ
せ、これら複数種類の符号語から特定の符号語を選択し
て出力することによりDSV制御を行う符号化装置にお
いて、入力データ語に対し符号語の選択肢があるかどう
かを検出する検出回路と、検出回路から供給される選択
肢検出結果が選択肢有りを示しているときには、入力デ
ータ語に対応する複数種類の符号語を出力し、検出回路
からの検出結果が選択肢無しのときは、入力データ語に
対応する一種類の符号語を出力する演算部と、演算部か
ら複数の経路を経て出力される複数種類又は一種類の符
号語のそれぞれに対して、出力符号語を出力した時点以
降の出力符号語と直前に演算部から入力された符号語と
を蓄積すると共に、過去に選択された出力符号語と直前
に演算部から入力された符号語とから得られるDSV値
を記憶する複数の記憶手段と、複数の記憶手段から供給
される直前の符号語までの各DSV値の絶対値の積算値
同士を比較し、最も小さな積算値に対応する記憶手段の
符号語を選択出力させると共に、複数の記憶手段のうち
選択されていない記憶手段の内容を選択された記憶手段
の内容に入れ替える出力手段とを有する構成としたもの
である。この発明では、出力手段は、選択可能な変換時
点のDSVの絶対値から起算し、選択可能な符号語毎に
符号化を行ってDSVの絶対値を積算することを特徴と
する。
【0013】また、上記の目的を達成するため、本発明
の符号化装置は、pビットの入力データ語をqビット
(ただし、q>p)の符号語に符号化して、所定のラン
レングス制限規則を適用したビット列として出力するに
際し、出力される符号語列に対し、所定数の符号語毎に
複数種類のパターンから選択された一のパターンの冗長
ビットを付加することによりDSV制御を行う符号化装
置において、所定数の符号語毎に複数種類のパターンの
冗長ビットを付加する演算部と、演算部から冗長ビット
のパターン毎に複数の経路を経て出力される符号語及び
冗長ビットのそれぞれに対して、出力符号語を出力した
時点以降の出力符号語及び冗長ビットと直前に演算部か
ら入力された符号語及び冗長ビットとを蓄積すると共
に、過去に選択された出力符号語及び冗長ビットと直前
に演算部から入力された符号語及び冗長ビットとから得
られるDSV値を記憶する複数の記憶手段と、複数の記
憶手段から供給される直前の符号語及び冗長ビットまで
の各DSV値の絶対値の積算値同士を比較し、最も小さ
な積算値に対応する記憶手段の符号語及び冗長ビットを
選択出力させると共に、複数の記憶手段のうち選択され
ていない記憶手段の内容を選択された記憶手段の内容に
入れ替える出力手段とを有する構成としたものである。
この発明では、出力手段が、選択可能な変換時点のDS
Vの絶対値から起算し、選択可能な冗長ビット毎に符号
化を行ってDSVの絶対値を積算することを特徴とす
る。
【0014】また、本発明の記録媒体は、前記本発明の
符号化方法により符号化された符号語がNRZI変換さ
れて記録されているか、符号語及び冗長ビットからなる
信号がNRZI変換されて記録されていることを特徴と
する。
【0015】また、本発明のコンピュータプログラム
は、本発明の符号化装置の検出回路と、演算部と、複数
の記憶手段と、出力手段としてコンピュータを機能させ
ることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて、図面と共に説明する。図1は本発明になる符号化
装置の一実施の形態のブロック図、図2は本発明になる
符号化装置の要部の一実施の形態のブロック図を示す。
まず、図1を用いて、本発明の一実施の形態の符号化装
置1について説明をする。符号化がなされるべき画像、
音声等を図示せぬ離散化手段によってバイナリ系列に変
換することにより得られたディジタル情報信号は、フォ
ーマット部11で記録媒体2の記録フォーマットに合わ
せて、誤り訂正符号の付加やセクタ構造化等のいわゆる
フォーマット化がなされて4ビット毎のソースコード系
列とされた後、4−6変調部12に加えられる。
【0017】4−6変調部12は、後述するように、入
力されるソースコードを符号化するために、一例として
図4に示した複数の符号化テーブル13を用いてソース
コードの4ビット毎に6ビットに変換する符号化処理を
行うと共に、所定の同期語を付加して符号語として出力
される。この出力符号語は、NRZI変換回路14によ
りNRZI変換されて記録信号とされた後、記録駆動回
路15により光ディスク等の記録媒体2に記録され、あ
るいは伝送符号化手段31により伝送符号化がなされ伝
送媒体3に送出される。
【0018】図2は図1の4−6変調部12について、
より詳細に動作を説明するための構成例を示したブロッ
ク図である。この4−6変調部12は、4ビット単位の
入力データ語(ソースコード)D(k)を、6ビット単
位の出力符号語に変調(符号化)する回路である。ここ
で、上記の6ビット単位の出力符号語を、(1,7)R
LL制限を満足する6ビット単位の出力符号語とする場
合、その種類は図3に示すように21種類である。
【0019】この(1,7)RLL制限を満足する6ビ
ット単位の出力符号語を得るための演算をするときに用
いる符号化テーブルの一例としては、図4に示すような
4つの符号化テーブル(符号化テーブル番号S(k)
=”0”〜”3”)がある。図4中、S(k)=”0”
〜S(k)=”3”は、4つの符号化テーブルにそれぞ
れ割り当てられた符号化テーブル選択番号を表す。ま
た、図4中のS(k+1)は、次の符号化を行うために
用いる符号化テーブルを選択する符号化テーブル選択番
号を表す。
【0020】上記の符号化テーブルは、入力データ語D
(k)と、変換後の出力符号語C(k)と、この出力符
号語C(k)に直接結合しても上記の(1,7)RLL
制限を満たす次の符号語を得るために次の入力データ語
を符号化するのに使用する符号化テーブルの符号化テー
ブル選択番号S(k+1)とが対応付けて記憶されてい
るテーブルである。
【0021】上記の4つの符号化テーブルにおいて、入
力データ語D(k)は10進数で示され、変換後の出力
符号語C(k)は10進数及び2進数で示され、また符
号化テーブル選択番号S(k+1)は、4種類の符号化
テーブルのうち、符号語の間を直接結合しても、上記の
(1,7)RLL制限を満たすために次の入力データ語
を符号化するのに使用する符号化テーブルの番号が10
進数で示されている。
【0022】この符号化テーブルを用いて、4ビット単
位の入力データ語D(k)を(1,7)RLL制限によ
る符号化する場合について、具体的に図6と共に、入力
データ語D(k)、D(k+1)、・・・として「4,
5,6,7,8(デシマル)」が入力する場合について
説明すると、符号化の初期状態では、説明を省略する同
期語の挿入などの操作によって、符号化テーブルの初期
選択番号を決定し、例えば、符号化テーブルS(k)=
“0”が選択される。この符号化テーブルS(k)=
“0”に、入力データ語D(k)=4を入力すると、出
力符号語C(k)=18(デシマル)が出力され、ま
た、次の符号化テーブル選択番号S(k+1)=“1”
が選択される。
【0023】次に、選択された符号化テーブルS(k)
=“1”に、入力データ語D(k)=5を入力すると、
出力符号語C(k)=9(デシマル)が出力され、ま
た、次の符号化テーブル選択番号S(k+1)=“1”
が選択されることになる。以下同様に、符号化テーブル
S(k)=“1”に入力データ語D(k)=6を入力す
ると、出力符号語C(k)=2が出力され、符号化テー
ブル選択番号S(k+1)=“3”が選択され、次に符
号化テーブルS(k)=“3”に入力データ語D(k)
=7を入力すると、出力符号語C(k)=20が出力さ
れ、符号化テーブル選択番号S(k+1)=“1”が選
択され、そして、符号化テーブルS(k)=“1”に入
力データ語D(k)=8を入力すると、出力符号語C
(k)=4が出力され、符号化テーブル選択番号S(k
+1)=“2”が選択されることになる。
【0024】この結果、入力データ語D(k)として
「4,5,6,7,8(デシマル)」は出力符号語C
(k)として「010010,001001,0000
10,010100,000100(バイナリ)」に符
号化されて順次出力される。従って、前記した5つの出
力符号語C(k)を順次直接結合した一連の出力符号語
列は、0100100010010000100101
00000100となり、(1,7)RLLの制限を満
足する出力符号語列を得ることができる。
【0025】この例では選択肢が存在するソースコード
が出現をしていないが、このように、図1から図11に
示した符号化装置によって、図4になる符号化テーブル
を用いることで4ビット毎のソースコードD(k)と一
つ前の符号語を出力した際に出力されたS(k+1)を
1ワード(ソースコードでの4ビット長)遅延させたS
(k)とによって、(1,7)RLL制限を満足する符
号語列を順次直接結合することによって得ることができ
る。
【0026】ただし、本実施の形態では、4−6変調部
12は、上記のようにして(1,7)RLL制限を満足
する6ビット単位の出力符号語を得るための演算をする
ときに用いる上記の4種類の符号化テーブルを用いて、
後述するように、(1,9)RLL制限を満足する6ビ
ット単位の出力符号語を出力するものである。
【0027】なお、データ語D(k)と符号語C(k)
との割り当ては符号化規則を乱さず、かつ、復号に支障
をきたさないよう配置を変えることは可能であり、本発
明の実施は図4の符号化テーブルの構成以外でも有効で
ある。
【0028】次に、図2に示す4−6変調部12の構成
について説明する。4−6変調部12は、入力データ語
(ソースコード)D(k)と、出力符号語C(k−1)
と、状態情報S(k)とが各々入力される符号語選択肢
有無検出回路121と、前記4種類の符号化テーブル1
3を用いて符号化を行う符号化テーブルアドレス演算部
/同期語生成部/冗長ビット挿入部(以下、演算部と略
す)123と、符号語メモリ124及び125と、これ
ら符号語メモリ124及び125に対応して設けられた
DSV演算メモリ126及び127と、選択判定部12
8と、メモリ制御/符号出力部129とから構成されて
いる。
【0029】符号語選択肢有無検出回路121は、入力
データ語D(k)と演算部123からの状態情報S
(k)と出力符号語C(k−1)のLSB側のセロラン
長とに基づいて、後述する図5に示すDSV極性の異な
る7つの条件のいずれかを満足するかどうか検出し、条
件を満足するとき選択肢有り、満足しないとき選択肢無
しを示す選択肢検出結果を演算部123へ出力する。
【0030】演算部123は、上記の選択肢検出結果と
入力データ語とを入力として受け、選択肢検出結果に基
づいて4種類の符号化テーブル13のアドレスを算出
し、算出した一つ又は二つのアドレスに対応する一つ又
は二つの符号化テーブル13を用いて入力データ語D
(k)から演算生成した符号語C(k)0及びC(k)
1を、符号語メモリ124及び125へ供給する。ま
た、演算部123は、1同期フレーム周期で固定パター
ンの同期語を発生して符号語メモリ124及び125へ
出力し、また、後述するアルゴリズムに従ってNデータ
シンボル周期単位毎に冗長ビットを生成して符号語メモ
リ124及び125へ出力する。
【0031】符号語メモリ124は、演算部123から
の符号語C(k)0を蓄積し、符号語メモリ125は、
演算部123からの符号語C(k)1を蓄積する。DS
V演算メモリ126及びDSV演算メモリ127は、符
号語C(k)0、C(k)1が符号語メモリ124、符
号語メモリ125から入力される毎に、CDS(Codewo
rd Digital Sum)の計算を行い、このCDS値と現在の
DSV値とからDSV値を更新する。なお、CDS値
は、符号語をNRZI変換した後に1を+1、0を−1
として符号化単位、すなわち6ビット単位で加算した結
果である。
【0032】選択判定部128は、DSV演算メモリ1
26及び127からそれぞれ出力されるDSV値の絶対
値を用いて大小比較を行い、その比較結果に応じてメモ
リ制御/符号出力部129を制御して、符号語メモリ1
24及び125の各々から出力される符号語の一方を選
択出力させる回路で、例えば図7に示す如き構成とされ
ている。
【0033】図7において、選択判定部128はDSV
演算メモリ126及び127からそれぞれ出力されるD
SV値に対し、絶対値を算出する絶対値演算部1281
及び1282と、加算器1283及び1284と、レジ
スタ1285及び1286と、比較部1287とから構
成されている。加算器1283はレジスタ1285の出
力と絶対値演算部1281からの第1のDSV絶対値と
を加算して第1の加算値を得てレジスタ1285に供給
してここで保持させる。同様に、加算器1284はレジ
スタ1286の出力と絶対値演算部1282からの第2
のDSV絶対値とを加算して第2の加算値を得てレジス
タ1286に供給してここで保持させる。
【0034】DSV演算メモリ126及び127内のD
SV値は、入力データ語から符号語への変換毎に更新さ
れる。更新されたDSV値は絶対値演算部1281及び
1282により絶対値とされた後、加算器1283及び
1284において、対応して設けられたレジスタ128
5及び1286からの今までのDSVの絶対値と加算さ
れて第1及び第2の加算値としてレジスタ1285及び
1286に供給されて格納される。従って、レジスタ1
285及び1286内には、今までの変換毎のDSV絶
対値が積算されている。
【0035】比較部1287は、選択判定部128から
選択肢検出信号を受けると、上記のレジスタ1285及
び1286からの第1及び第2の加算値を大小比較し、
レジスタ1285の第1の加算値(DSV絶対値の積算
値)がレジスタ1286の第2の加算値(DSV絶対値
の積算値)より小であれば、図2に示した符号語メモリ
124から出力される符号語を出力符号語としてメモリ
制御/符号出力部129から選択出力させ、逆に、レジ
スタ1285の第1の加算値(DSV絶対値の積算値)
がレジスタ1286の第2の加算値(DSV絶対値の積
算値)以上であれば、図2に示した符号語メモリ125
から出力される符号語を出力符号語としてメモリ制御/
符号出力部129から選択出力させるように、メモリ制
御/符号出力部129に対して判定信号を出力して制御
する。
【0036】これと同時に、比較部1287は、レジス
タ1285及び1286の第1及び第2の加算値(DS
V絶対値の積算値)を値0へクリアする。従って、レジ
スタ1285及び1286は、変換に際し、選択肢が発
生する各区間におけるDSV絶対値の積算結果を各々保
持していることになる。
【0037】なお、本実施の形態では符号語メモリを1
24及び125の2つ用意し、符号語選択肢有無検出回
路121で選択肢をもつD(k)が検出された場合、す
ぐに出力符号語を出力させる構成であるが、符号語メモ
リは2つに限られたものではなく、選択肢をもつD
(k)が検出された場合、すぐに出力符号語を出力する
必要はなく、さらに何個かのメモリをもち、選択可能な
ソースコードをいくつか見て一番DSVの小さな符号語
列を選択出力する方法でも有効である。
【0038】再び図2に戻って説明するに、符号語選択
肢有無検出回路121によって選択肢があるソースコー
ドD(k)が検出された場合、選択判定部128によっ
て、DSV演算メモリ126とDSV演算メモリ127
に蓄えられているDSVを用いて、今までのDSV絶対
値とから符号語メモリ124及び125のどちらの符号
語メモリから出力される符号語を外部へ出力するかの選
択が判定されるが、メモリ制御/符号出力部129で選
択判定部128からの判定信号入力により、一方の符号
語メモリに蓄えられた符号語を選択し出力符号語として
外部出力すると同時に、選択されなかった方の符号語メ
モリとDSV演算メモリの内容を、選択した方の符号語
メモリとDSV演算メモリの内容に入れ替える。
【0039】次に、図5を用いて符号語選択肢有無検出
回路121の動作について詳細に説明をする。図5は
(1,9)RLLの場合の選択肢有無演算回路121が
なす動作について条件をまとめた図である。同図中、冗
長ビットにかかわる部分は後で詳しく説明をする。ここ
での条件は、(1,7)RLL制限で使用する4種類の
符号化テーブルを使用した(1,9)RLL制限のDS
V制御のための条件である。
【0040】図5において、S(k)はkシンボル目の
状態(4種類の符号化テーブルの符号化テーブル番号で
0〜3のいずれかの値)、L(k−1)はk−1シンボ
ルの符号語C(k−1)のLSB側のゼロラン長、すな
わち、ビット0の連続個数、D(k)はkシンボル目に
対応する4ビットの入力データ語を示す。また、条件は
条件1〜条件7までの全部で7つの条件がある。
【0041】条件1についてみると、状態S(k)が”
3”の場合(S(k)=3の符号化テーブル使用時)、
一つ前の符号語のLSB側のビット0の連続個数L(k
−1)が、”4”または”5”の時、すなわち、「01
0000」か「100000」の時には入力データD
(k)が6以下の場合、S(k)=1の符号化テーブル
にある対応する符号語と交換が可能であることを示して
いる。同様に、条件1では、L(k−1)が”6”で、
かつ、D(k)が”0”か”1”か”3”か”5”の場
合、S(k)=1の符号化テーブルにある対応する符号
語と交換が可能であることを示している。
【0042】条件2は、S(k)が”2”の場合、L
(k−1)が”5”か”6”でD(k)が”7”以上、
あるいはL(k−1)が”4”でD(k)が”10”以
上の時、S(k)=1の符号化テーブルにある対応する
符号語と交換が可能であることを示す。
【0043】条件3は、S(k)が”2”の場合、L
(k−1)が”1”以上”4”以下のとき、D(k)=
0または5の場合、S(k)=0の符号化テーブルにあ
る対応する符号語と交換が可能であることを示す。
【0044】条件4は、冗長ビットの直前以外はS
(k)=2の時、L(k−1)=1でD(k)が”1
3”または”15”の時、S(k)=0の符号化テーブ
ルと交換が可能であり、また、冗長ビットの直前ではL
(k−1)=1で、D(k)=15で、D(k+1)
は”7”以上または”0”または”5”の場合はS
(k)=0の符号化テーブルにある対応する符号語と交
換が可能であることを示す。
【0045】条件5は、S(k)=2の場合、冗長ビッ
トの直前以外はL(k−1)=2でD(k)=13また
は15の場合、S(k)=0の符号化テーブルにある対
応する符号語と交換可能であることを示す。
【0046】条件6は、S(k)=2の場合、冗長ビッ
トの直前以外はL(k−1)=3で、D(k)=13で
D(k+1)が”6”以下または”13”または”1
5”の場合、S(k)=0の符号化テーブルにある対応
する符号語と交換が可能であることを示す。
【0047】条件7は、S(k)=2の場合、冗長ビッ
トの直前以外はL(k−1)=3で、D(k)=15で
D(k+1)が”7”以上または”0”または”5”の
場合、S(k)=0の符号化テーブルの対応する符号語
と交換が可能であることを示す。
【0048】以上の条件1から条件7までの交換が可能
な2つの符号化テーブルの対応する符号語同士は、図4
からわかるように符号ビットに含まれる1の数の偶奇性
が異なって配置がなされ、かつ、次の状態S(k+1)
が等しく配置がなされている。また交換によっても
(1,9)RLL制限は破壊されない。符号語選択肢有
無検出回路121は、上記の条件1から条件7までのど
れか一つの条件を満足するときは、選択肢有りを示す選
択肢検出結果を演算部123へ出力し、どの条件も満足
しないときには、選択肢無しを示す選択肢検出結果を演
算部123へ出力する。
【0049】”1”の数の偶奇性が異なることでDSV
制御が可能なことは、図8(A)、(B)に示すよう
に、出力符号語C(k)に含まれるビット1の偶奇性が
異なることによって、NRZI変調した後の出力レベル
が反転されることによって明らかである。以上により、
(1,9)RLL制限を満足した上で、DSV制御を行
うことが可能である。
【0050】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、入力データ語D(k)に対応する出力符号語C
(k)と、次の符号語を符号化するために使用される符
号化テーブルを指定する符号化テーブル指定情報S(k
+1)を含んだ複数の符号化テーブル13を用いること
によって、(1,9)RLL制限を持つ符号生成可能な
符号化装置の実現が可能であるが、さらにDC成分を抑
圧するために、(1,9)RLL制限を乱さないよう
に、冗長ビットを挿入する。
【0051】次に、本発明による冗長ビットの挿入につ
いて、図4、図9、図10を用いて説明を行う。図9は
4−6変調部12から出力されるディジタル信号の信号
フォーマットを示す。同図に示すように、4−6変調部
12の出力信号の1同期フレームは、演算部123で生
成されて挿入される固定パターンの同期語b1に続い
て、Nデータシンボルb1、b2、b3、...毎に冗長
ビットc1、c2、c3、...を挿入した構成である。
【0052】上記の冗長ビットは、図10に示すよう
に、先行符号語のLSBが”1”の場合は、”01”ま
たは”00”を取ることができ、先行符号語のLSB
が”0”の場合は”10”または”00”を取ることが
できる。冗長ビットは”01”に対して、”00”がD
SV極性を逆極性にすることが可能であり、同様に”1
0”に対して”00”はDSV極性を逆極性にすること
が可能である。例えば、”01”や”10”では出力信
号の極性反転が1回発生するのに対し、”00”では極
性反転は発生しないからである。
【0053】ここで、図5の説明に述べたように、図4
の符号化テーブル用いて(1,9)RLL制限による符
号語の生成が可能であり、冗長ビットが”00”の場合
でも(1,9)RLL制限をすることができる。すなわ
ち、本実施の形態によれば、図9に示したように、2ビ
ットの冗長ビットをNデータシンボル間隔という所定の
間隔毎に挿入することによって、必ずDSV極性が逆の
符号語系列を生成することが可能である。
【0054】例えば、S(1)=2からD(1)=3、
D(2)=15、D(3)=6を符号化すると共に、C
(2)を先頭に冗長ビットを挿入する場合、図4に従っ
て符号化を行うと、C(1)=010001であり、S
(2)=0、C(2)=0000000、S(3)=
2、C(3)=010010となり、C(2)を含む区
間でゼロラン長”7”が発生する。C(1)はLSBが
1であるため、挿入する冗長ビットは00若しくは01
になり、図12に示すように、ゼロラン長”9”を超え
ることがない。このとき図示したNRZI変換後の出力
波形から分かるように、冗長ビット挿入部分において波
形の反転・非反転が選択可能となり、C(1)直後のD
SVが0であった場合、C(3)直後のDSVは8(図
12(A))又は−6(図12(B))であり、以降の
DSV極性を変更可能となっていることが分かる。な
お、冗長ビットは現在符号化しようとしている符号ビッ
トの前でも後でも挿入することは可能である。
【0055】次に、本発明の一実施の形態による、冗長
ビットを挿入した場合にもDSV制御が可能な動作につ
いて、図11のフローチャートを併せ参照して説明す
る。まず、演算部123に初期テーブルが設定される
(ステップ101)。この初期テーブルは、同期語等に
後続する符号語の符号化テーブル番号S(k)を決定す
ることで設定が可能である。
【0056】続いて、4ビットの入力データ語(ソース
コード)D(k)を4−6変調部12に入力し(ステッ
プ102)、S(k)とD(k)とによって図4の符号
化テーブルを使用して符号化を行う。この符号化の過程
で一つ前に符号化した入力データ語C(k−1)を見
て、そのLSB側のゼロラン長を演算するとともに、L
SBのビットを検出する。その後、次は冗長ビットが付
加される符号語かどうかを判断し(ステップ103)、
そうでない場合は、符号語の選択肢があるかどうかを図
9の条件に従って符号語選択肢有無検出回路121が判
断する(ステップ104)。
【0057】符号語選択肢有無検出回路121は、演算
部123から供給される初期設定された状態情報(符号
化テーブル番号)S(k)と、一つ前に符号化した入力
データ語C(k−1)のLSB側のゼロラン長L(k−
1)と、入力データ語D(k)とに基づいて、前記図5
と共に説明した7つの条件のどれかを満足するかどうか
検出し、7つの条件のどれも満足しない場合、すなわ
ち、図4の符号化テーブルに選択可能符号語が存在しな
い場合は、選択肢無しの選択肢検出結果を演算部123
に供給し、演算部123においてS(k)の符号化テー
ブルを用いて出力される同じ符号語をC(k)0、C
(k)1として符号語メモリ124及び125にそれぞ
れ出力させて記憶させる(ステップ108)。
【0058】DSV演算メモリ126及びDSV演算メ
モリ127は、符号語C(k)0、C(k)1が符号語
メモリ124、符号語メモリ125から入力される毎
に、CDSの計算を行い、このCDS値と過去に選択さ
れて記憶されているすべての出力符号語から得られたD
SV値とからDSV値を更新する(ステップ109)。
【0059】一方、ステップ104で、符号語選択肢有
無検出回路121が前記図5と共に説明した7つの条件
のどれかを満足すると判定したとき、すなわち、図4の
符号化テーブルに選択可能符号語が存在する場合は、選
択肢有りの選択肢検出結果を演算部123及び選択判定
部128にそれぞれ供給し、選択判定部128において
選択判定を行わせ、選択された符号語メモリ124又は
125からの符号系列を出力させる(ステップ10
5)。
【0060】例えば、2つ目以降のデータ語入力におい
て、演算部123からの状態情報S(k)が”2”で、
直前の出力符号語C(k−1)のLSB側のゼロラン長
L(k−1)が”4”で、入力データ語D(k)が”
5”である場合、図5の条件3を満足するので、このと
き符号語選択肢有無検出回路121から選択肢有りの選
択肢検出結果(符号化テーブル番号を含む)が出力され
る。この選択肢検出結果に基づき、選択判定部128は
図7と共に説明したように、DSV演算メモリ126及
び127の各出力DSV値の絶対値をとり、その絶対値
と今までに記憶したDSVの絶対値の累積値とを加算し
て、それらの2種類の累積値同士を大小比較して、値が
小さい方に対応する符号語メモリ124又は125から
の符号語を出力符号語として選択するようにメモリ制御
/符号出力部129を制御する。これがステップ105
の動作である。
【0061】続いて、メモリ制御/符号出力部129
は、出力符号語として選択しなかった方の符号語を出力
している符号語メモリ(符号語メモリ124の出力符号
語を選択した場合は符号語メモリ125、符号語メモリ
125の出力符号語を選択した場合は符号語メモリ12
4)の内容を選択した出力符号語の内容と同じにすると
共に、選択しなかった方の符号語メモリに対応している
DSV演算メモリ(符号語メモリ124の出力符号語を
選択した場合はDSV演算メモリ127、符号語メモリ
125の出力符号語を選択した場合はDSV演算メモリ
126)の内容を選択した方の符号語メモリに対応して
いるDSV演算メモリと同じ内容とする(ステップ10
6)。
【0062】続いて、演算部123は、符号語候補とし
て選択が可能な符号語をS(k)で決定される一方の符
号化テーブルと他方の符号化テーブルから選択をし、C
(k)0、C(k)1として出力する(ステップ10
7)。上記の具体例の場合は図5の条件3を満足するの
で、演算部123はこのとき符号化テーブル番号S
(k)が”0”と”2”の二つの符号化テーブルを使用
し、S(k)=0の符号化テーブルを使用して得られた
出力符号語C(k)はC(k)0として符号語メモリ1
24へ出力し、S(k)=2の符号化テーブルを使用し
て得られた出力符号語C(k)はC(k)1として符号
語メモリ125へ出力する。
【0063】その後、符号語メモリ124、符号語メモ
リ125に蓄積された符号語C(k)0、C(k)1の
それぞれについてCDSが計算され、DSV演算メモリ
126、127は、計算されたCDSを今までのDSV
値と加算してDSV値を更新する(ステップ108、1
09)。そして、全ての符号化が行われたかどうか判定
され(ステップ110)、全ての符号化が行われていな
い場合は再びステップ102の処理に戻る。
【0064】また、ステップ103で次の符号語は冗長
ビットが付加される符号語であると判定された場合(図
9に示したように、冗長ビットはNデータシンボル毎に
付加される)、ステップ105と同様の選択判定を行
い、選択された符号語メモリからの符号語系列をメモリ
制御/符号出力部129から出力する(ステップ11
1)。その後、選択した符号語系列に選択しなかった符
号語メモリの内容を入れ替えると同時に、DSV演算メ
モリを採用した値に採用しなかった値を入れ替える(ス
テップ112)。
【0065】その後、図10と共に説明したように、符
号語のLSBによって、冗長ビットパターンを選択し
て、符号語に冗長ビットの一方を付加した符号語をC
(k)0、もう一方の冗長ビットを付加した符号語をC
(k)1とし(ステップ113)、それらの符号語C
(k)0、C(k)1のそれぞれを符号語メモリ12
4、125に供給して蓄積させた後、C(k)0、C
(k)1それぞれについてCDSを計算して、DSV演
算メモリ126及び127の内容をCDS値を加算して
更新する(ステップ108、109)。以上の操作を符
号化の終了(ステップ110)まで行うことによって冗
長ビットを含んだDC成分が抑圧された符号語の生成が
終了する。
【0066】さて、図5で説明したように、冗長ビット
の挿入によって符号語変換可能な場合が異なる条件が出
てくる。例えば、条件4では冗長ビットの直前では交換
条件を違えているが、これは2ビットの冗長ビットが”
00”となった場合でも、(1,9)RLL制限を維持
するための処理である。また、同様に、冗長ビットの直
後ではL(k−1)=6の場合の符号語変換は行わな
い。この処理によって冗長ビットが挿入された場合も
(1,9)RLL制限が維持できるのである。
【0067】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、入力データ語D(k)に対応する出力符号語C
(k)と、次の符号語を符号化するために使用される符
号化テーブルを指定する符号化テーブル特定情報S(k
+1)を含んだ複数の符号化テーブル13を用いて、2
進数の系列として出力される出力符号語に所定のデータ
語毎に2ビットの冗長ビットを挿入することによって、
(1,9)RLL制限を満足しつつ、必ずDSVの制御
が可能となることが明らかである。
【0068】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、DSVの制御則を満たしながら、例
えば8ビットのデータ語を12ビットの符号語ビットに
割り当てるように、4の整数倍のビットからなるデータ
語を6の整数倍の符号ビットに変換する符号化テーブル
の構成は、上記の実施の形態から容易に類推ができ、本
発明に含まれることは明らかである。
【0069】また、本発明は、図2の符号語選択肢検出
回路121、演算部123、符号語メモリ124及び1
25、DSV演算メモリ126及び127、選択判定部
128並びにメモリ制御/符号出力部129をコンピュ
ータにより機能させるコンピュータプログラムを含むも
のである。このコンピュータプログラムは、図1の符号
化装置1に直接ローディングして機能させる場合は勿論
のこと、通信ネットワークを介してサーバから配信され
たものを符号化装置1にローディングする場合も包含す
る。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
pビットの入力データ語を複数の符号化テーブルを用い
てqビット(ただし、q>p)の符号語に符号化して、
所定のランレングス制限規則を適用したビット列として
出力するに際し、特定の入力データ後に対しては、複数
種類の符号語を対応させ、これらから適切に選択するこ
とによって、出力ビット列のDSVを制御するにあた
り、符号語の選択は、選択可能な変換時点のDSVの絶
対値から起算し、選択可能な符号語ごとに符号化を行
い、符号化中のDSVの絶対値を積算し、積算結果の比
較を基に選択を決定する構成としたため、従来行われて
いたDSVの直接比較によるDC抑圧に対し、同じ冗長
度ではより高い抑圧能力を発揮することができ、DC抑
圧効果が同じ場合は、より冗長度を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号化装置の一実施の形態のブロック
図である。
【図2】本発明の符号化装置の要部の一実施の形態のブ
ロック図である。
【図3】(1,7)RLL制限を満足する6ビットの符
号語種類である。
【図4】本発明の一実施の形態で使用する符号化テーブ
ルを示す図である。
【図5】本発明の符号化装置による(1,9)RLL制
限を満たすために二つの符号化テーブルの交換可能条件
を説明するための図である。
【図6】4ビット単位の入力データ語D(k)を(1,
7)RLL制限により符号化する際に使用する図4の符
号化テーブルの選択情報と出力符号語を説明する図であ
る。
【図7】図2中の選択判定部の一例のブロック図であ
る。
【図8】出力符号語C(k)に含まれるビット1の偶奇
性が異なることによってNRZI変調した後の出力レベ
ルが反転されることを示す図である。
【図9】本発明の符号化装置による出力信号のフォーマ
ットの一例を示す図である。
【図10】本発明の符号化装置に用いられる先行符号語
の種類と冗長ビットパターンとの関係を示す図である。
【図11】図2に示す符号化装置の符号化動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図12】冗長ビットが異なることによってNRZI変
調した後のDSVの極性が反転されることを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 本発明の符号化装置 2 記録媒体 3 伝送媒体 11 フォーマット部 12 4−6変調部 13 符号化テーブル 14 NRZI変換回路 15 記録駆動回路 31 伝送符号化手段 121 符号語選択肢有無検出回路 123 符号化テーブルアドレス演算部/同期語生成部
/冗長ビット挿入部(演算部) 124、125 符号語メモリ 126、127 DSV演算メモリ 128 選択判定部 129 メモリ制御/符号出力部 1281、1282 絶対値演算部 1283、1284 加算器 1285、1286 レジスタ 1287 比較部
フロントページの続き (72)発明者 沖 剛 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC01 BC04 CC04 GL21 GL22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pビットの入力データ語をqビット(た
    だし、q>p)の符号語に符号化して、所定のランレン
    グス制限規則を適用したビット列として出力するに際
    し、入力データ語に対して複数種類の符号語を対応さ
    せ、これら複数種類の符号語のから特定の符号語を選択
    して出力することによりDSV制御を行う符号化方法に
    おいて、 前記符号語の選択に際し、選択可能な変換時点のDSV
    の絶対値から起算し、選択可能な符号語毎に符号化を行
    って前記DSVの絶対値を積算し、選択実行時に、複数
    の符号化の各々について、前記DSVの絶対値の積算結
    果を大小比較することにより符号語を選択して、符号語
    を出力することを特徴とする符号化方法。
  2. 【請求項2】 pビットの入力データ語をqビット(た
    だし、q>p)の符号語に符号化して、所定のランレン
    グス制限規則を適用したビット列として出力するに際
    し、出力される前記符号語列に対し、所定数の符号語毎
    に複数種類のパターンから選択された一のパターンの冗
    長ビットを付加することによりDSV制御を行う符号化
    方法において、 前記冗長ビットの選択に際し、選択可能な時点のDSV
    の絶対値から起算し、選択可能な冗長ビット毎に符号化
    を行って前記DSVの絶対値を積算し、選択実行時に、
    複数の冗長ビットを付加した符号化の各々について、前
    記DSVの絶対値の積算結果を大小比較することによ
    り、前記冗長ビットを選択して、符号語及び冗長ビット
    を出力することを特徴とする符号化方法。
  3. 【請求項3】 pビットの入力データ語をqビット(た
    だし、q>p)の符号語に符号化して、所定のランレン
    グス制限規則を適用したビット列として出力するに際
    し、入力データ語に対して複数種類の符号語を対応さ
    せ、これら複数種類の符号語から特定の符号語を選択し
    て出力することによりDSV制御を行う符号化装置にお
    いて、 前記入力データ語に対し符号語の選択肢があるかどうか
    を検出する検出回路と、 前記検出回路から供給される選択肢検出結果が選択肢有
    りを示しているときには、前記入力データ語に対応する
    前記複数種類の符号語を出力し、前記検出回路からの検
    出結果が選択肢無しのときは、前記入力データ語に対応
    する一種類の符号語を出力する演算部と、 前記演算部から複数の経路を経て出力される複数種類又
    は一種類の符号語のそれぞれに対して、出力符号語を出
    力した時点以降の出力符号語と直前に前記演算部から入
    力された符号語とを蓄積すると共に、過去に選択された
    出力符号語と直前に前記演算部から入力された符号語と
    から得られるDSV値を記憶する複数の記憶手段と、 前記複数の記憶手段から供給される直前の符号語までの
    各DSV値の絶対値の積算値同士を比較し、最も小さな
    積算値に対応する記憶手段の符号語を選択出力させると
    共に、前記複数の記憶手段のうち選択されていない前記
    記憶手段の内容を選択された記憶手段の内容に入れ替え
    る出力手段とを有し、前記出力手段は、選択可能な変換
    時点のDSVの絶対値から起算し、選択可能な符号語毎
    に符号化を行って前記DSVの絶対値を積算することを
    特徴とする符号化装置。
  4. 【請求項4】 pビットの入力データ語をqビット(た
    だし、q>p)の符号語に符号化して、所定のランレン
    グス制限規則を適用したビット列として出力するに際
    し、出力される前記符号語列に対し、所定数の符号語毎
    に複数種類のパターンから選択された一のパターンの冗
    長ビットを付加することによりDSV制御を行う符号化
    装置において、 前記所定数の符号語毎に前記複数種類のパターンの冗長
    ビットを付加する演算部と、 前記演算部から前記冗長ビットのパターン毎に複数の経
    路を経て出力される符号語及び冗長ビットのそれぞれに
    対して、出力符号語を出力した時点以降の出力符号語及
    び冗長ビットと直前に前記演算部から入力された符号語
    及び冗長ビットとを蓄積すると共に、過去に選択された
    出力符号語及び冗長ビットと直前に前記演算部から入力
    された符号語及び冗長ビットとから得られるDSV値を
    記憶する複数の記憶手段と、 前記複数の記憶手段から供給される直前の符号語及び冗
    長ビットまでの各DSV値の絶対値の積算値同士を比較
    し、最も小さな積算値に対応する前記記憶手段の符号語
    及び冗長ビットを選択出力させると共に、前記複数の記
    憶手段のうち選択されていない前記記憶手段の内容を選
    択された記憶手段の内容に入れ替える出力手段とを有
    し、前記出力手段は、選択可能な変換時点のDSVの絶
    対値から起算し、選択可能な冗長ビット毎に符号化を行
    って前記DSVの絶対値を積算することを特徴とする符
    号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の符号化方法により符号化
    された符号語がNRZI変換されて記録されていること
    を特徴とする記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の符号化方法により符号化
    された符号語及び冗長ビットからなる信号がNRZI変
    換されて記録されていることを特徴とする記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項3又は4記載の符号化装置の前記
    検出回路と、前記演算部と、前記複数の記憶手段と、前
    記出力手段としてコンピュータを機能させることを特徴
    とするコンピュータプログラム。
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