JP2003017415A - 3−5族化合物半導体の製造方法 - Google Patents
3−5族化合物半導体の製造方法Info
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Abstract
造し得る方法を提供する。 【解決手段】(1)有機金属気相成長法による一般式I
nxGayAlzN(x+y+z=1、0≦x≦1、0≦
y≦1、0≦z≦1)で表される3−5族化合物半導体
の製造方法において、In原料を、3−5族化合物半導
体を成長させる前及び/又は成長させた後に供給するこ
とを特徴とする3−5族化合物半導体の製造方法。 (2)In原料がトリメチルインジウムであることを特
徴とする上記(1)記載の製造方法。 (3)上記(1)または(2)記載の方法により製造さ
れてなる3−5族化合物半導体。 (4)上記(3)の3−5族化合物半導体を用いて成る
表示装置。
Description
AlzN(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦
y≦1、0≦z≦1)で表される、窒化物系3−5族化
合物半導体の製造方法に関する。
色もしくは緑色の発光ダイオードまたは紫外、青色もし
くは緑色のレーザダイオード等の発光素子の材料とし
て、一般式InxGayAlzN(ただし、x+y+z=
1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1)で表される
3−5族化合物半導体が知られている。以下、この一般
式中のx、yおよびzをそれぞれInN混晶比、GaN
混晶比およびAlN混晶比と記すことがある。該3−5
族化合物半導体において、特にInNを混晶比で10%
以上含むものは、InN混晶比に応じて可視領域での発
光波長を調整できるため、表示用途に特に重要である。
は、分子線エピタキシー(以下、MBEと記すことがあ
る。)法、有機金属気相成長(以下、MOVPEと記す
ことがある。)法、ハイドライド気相成長(以下、HV
PEと記すことがある。)法などが挙げられる。これら
の方法のなかでは、MOVPE法が、大面積にわたり、
均一な結晶成長が可能なため重要である。
どの他の化合物半導体に比べて、高い温度で成長するこ
とが必要であり、また3族原料に比べて5族原料の供給
量を非常に大きくする必要があり、さらにエピタキシャ
ル成長させるための格子整合する適切な基板がないなど
の理由から、高品質の結晶を得ることは困難であるのが
実状であった。
造方法について鋭意検討を重ねた結果、該化合物半導体
層を成長後、次の層を成長するまでの間に3族原料の供
給を止める工程を加入、すなわち第1の層の成長工程と
第2の層の成長工程の間に、3族原料を供給することな
しにキャリアガス又はキャリアガスと5族原料とを供給
する工程を加入することにより、高品質の3−5族化合
物半導体を再現性よく製造し得ることを見出し、この方
法を既に提案している(特開平9−36429号公
報)。
高品質の3−5族化合物半導体を再現性よく成長する方
法を提供することにある。
さらに検討を重ねた結果、In原料という特定の3族原
料を、3−5族化合物半導体層を成長させる前及び/又
は成長させた後においても供給することにより、一層高
品質の3−5族化合物半導体が再現性良く得られること
を見出し、本発明を完成した。
GayAlzN(x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦
1、0≦z≦1)で表される、有機金属気相成長法によ
る3−5族化合物半導体の製造方法において、In原料
を、3−5族化合物半導体を成長させる前及び/又は成
長させた後に供給することを特徴とする3−5族化合物
半導体の製造方法を提供する。
の方法により製造されてなる3−5族化合物半導体を提
供するものである。
本発明における3−5族化合物半導体とは、一般式In
xGayAlzN(ただし、x+y+z=1、0≦x≦
1、0≦y≦1、0≦z≦1)で表される3−5族化合
物半導体である。
(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+
y+z=1)で表わされる3−5族化合物半導体よりな
る層の積層構造を製造する際に、In原料を、3−5族
化合物半導体よりなる層を成長させる前及び/又は成長
させた後において供給することを特徴とするものであ
る。ここで、3−5族化合物半導体を成長させる前、3
−5族化合物半導体を成長させた後としては、例えば、
積層構造の製造前、積層構造製造中における各層を成長
する間の成長中断工程、積層構造の製造後の工程が挙げ
られる。これらの工程のうち、特に成長中断工程におい
てIn原料を供給する方法が顕著な効果を示す。成長中
断工程において、In原料を供給するタイミングとして
は、この工程の間であればいつでも良い。例えば、成長
が終了した直後、成長を始める直前、あるいは成長中断
工程における任意の時点等が挙げられる。もちろん成長
中断工程の全域にわたってIn原料を供給しても良い
し、間欠的に供給しても良い。
導体よりなる層の成長条件が適切でない場合、その結晶
表面にIn金属、あるいはInNが析出することがあ
る。一般にこれらは、基板の温度が高くなるほど、In
原料の供給量が少ないほど、反応炉内の圧力が低くなる
ほど、また反応炉内の水素分圧あるいはアンモニア分圧
が高くなるほど析出しにくくなる傾向がある。一方、I
n原料の供給が少なすぎる場合には本発明の効果を十分
発揮できない場合がある。そこで、In原料の供給は、
キャリアガスを含めて、供給する原料ガス中での分圧が
1×10-6気圧以上、0.01気圧以下となるように調
整するのが好ましい。またIn原料を供給する時間は、
特に限定はないが、供給する時間が短すぎる場合には本
発明の効果を十分発揮できないばあいもあるので、1秒
以上であることが好ましい。
製造する場合に適用することが特に好ましく、この場
合、その層の結晶性大幅に向上し、特に好ましい結果が
得られる。なかでも、その層厚が数原子層程度の非常に
薄い層、例えば5〜90Åである場合に、とりわけ好まし
い結果が得られる。
以下のような原料を用いることができる。3族原料とし
ては、例えば、トリメチルガリウム[(CH3)3Ga、
以下TMGと記すことがある。]、トリエチルガリウム
[(C2H5)3Ga、以下TEGと記すことがある。]
等の一般式R1R2R3Ga(ここで、R1、R2、R3は、
低級アルキル基を示す。)で表されるトリアルキルガリ
ウム;トリメチルアルミニウム[(CH3)3Al]、ト
リエチルアルミニウム[(C2H5)3Al、以下TEA
と記すことがある。]、トリイソブチルアルミニウム
[(i−C4H9)3Al]等の一般式R1R2R3Al(こ
こで、R1、R2、R3は、低級アルキル基を示す。)で
表されるトリアルキルアルミニウム;トリメチルアミン
アラン[(CH 3)3N:AlH3];トリメチルインジ
ウム[(CH3)3In、以下「TMI」と記すことがあ
る。]、トリエチルインジウム[(C2H5)3In]等
の一般式R1R2R3In(ここで、R1、R2、R3は、低
級アルキル基を示す。)で表されるトリアルキルインジ
ウム、ジエチルインジウムクロライド[(C2H5)2I
nCl]などのトリアルキルインジウムから1ないし3
つのアルキル基をハロゲン原子に交換したもの、インジ
ウムクロライド[InCl]など一般式InX(Xはハ
ロゲン原子)で表わされるハロゲン化インジウム、イン
ジウムトリクロライド[InCl3]など一般式InX1
X2X3(ここで、X1、X2,X3はハロゲン原子を表わ
す。)で表わされる3ハロゲン化インジウム等が挙げら
れる。InXの供給方法としては、トリアルキルインジ
ウムと塩化水素ガスの混合ガスを高温で反応させる方
法、インジウム金属に塩化水素を高温で反応させる方法
などが挙げられる。これらは、単独でまたは混合して用
いられる。
ア、ヒドラジン、メチルヒドラジン、1,1−ジメチル
ヒドラジン、1,2−ジメチルヒドラジン、t−ブチル
アミン、エチレンジアミンなどが挙げられる。これらは
単独でまたは混合して用いられる。これらの原料のう
ち、アンモニアとヒドラジンは、分子中に炭素原子を含
まないため、半導体中への炭素の汚染が少なく好適であ
る。
物半導体の結晶成長装置としては、公知の構造のものを
用いることができる。具体的には、基板の上部から原料
ガスを吹き付けるもの、基板の側方から原料を吹き付け
るものなどを挙げることができる。これらは、基板をお
およそ上向きに配置したものであるが、逆に基板を下向
きに配置したものも用いることができる。この場合、原
料を基板の下部から供給するもの、または基板の側方か
ら吹き付けるものが挙げられる。これらの反応炉で、基
板の角度は、正確に水平を向いている必要はなく、ほと
んど垂直、または完全に垂直な場合も含まれる。典型的
な例を図1、図2に示す。また、これらの基板とガス供
給の配置を応用した、複数枚の基板を同時に処理できる
成長装置についても同様である。
しく説明するが、本発明は、これら実施例に限定される
ものではない。
水素を用い、原料としてアンモニア、TMG、シランを
用い、550℃でGaNを低温バッファ層4として約5
0nm成長した後、1040℃でSiをドープしたn型
のGaN層5を約3μm、ノンドープのGaN層6を
0.25μm成長した。つぎに775℃に降温し、キャ
リアガスを窒素として、TEG、TMI、シラン、アン
モニアを用いてSiをドープした25nmのGaN層7
と3nmのInGaN層8を5回繰り返して成長した。
詳しい成長の手順は、アンモニア、TEGとシランを用
いて5分SiをドープしたGaNを成長した後、TEG
とシランの供給を停止して5分の3族原料を供給しない
成長中段工程、引き続いてTEG、TMI、アンモニア
を用いてInGaN層を30秒成長、TEGの供給を止
め、3族原料としてTMIのみを供給する成長中段工程
を5秒、さらにTMIの供給も止めた成長中段工程を5
分とした。
a0.8N層9を250Å成長した。さらに、キャリアガ
スを再び水素とし、1040℃に昇温して、TMG、ア
ンモニア、p型ドーパント原料としてビスエチルシクロ
ペンタジエニルマグネシウム[(C2H5C5H4)2M
g、以下ECp2Mgと記すことがある。]を用いて、
p型GaN層10を200nm成長した。成長終了後、
基板を取り出し、窒素中800℃で熱処理を行ない、p
型GaN層12を低抵抗のp型層とした。また比較例と
して、3族原料としてTMIのみを供給する工程のかわ
りに、3族原料を供給しないことをのぞいては実施例1
と同様にしてLED用エピウエファを作製した。
極、Alのn電極を形成した。こうして得られたLED
試料に20mAの順方向電流を流したところ、どの試料
も明瞭な青色発光を示した。実施例1と比較例1の試料
の輝度を比較したところ、実施例1のものは比較例1の
ものに比べて最高値で30%高い輝度を示した。なお、
両試料についてX線回折による多重量子井戸構造の衛星
反射を評価したところ、両者で差が見られず、量子井戸
層およびバリア層の膜厚、In組成に差がないことが判
明した。
の結晶品質を大幅に向上させることができる。このため
窒化物系化合物半導体を用いた各種デバイス、とくに発
光素子の特性を飛躍的に向上できるので、極めて有用で
あり、工業的価値が大きい。
例を示す断面図。
例を示す断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】有機金属気相成長法による一般式InxG
ayAlzN(x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦
1、0≦z≦1)で表される3−5族化合物半導体の製
造方法において、In原料を、3−5族化合物半導体を
成長させる前及び/又は成長させた後に供給することを
特徴とする3−5族化合物半導体の製造方法。 - 【請求項2】In原料がトリメチルインジウムであるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の製造方法。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の方法により製造
されてなる3−5族化合物半導体。 - 【請求項4】請求項3記載の3−5族化合物半導体を用
いてなる表示装置。
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